JP4838601B2 - 真空処理システム及びベント方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空処理システムに関し、特にアンロード室を有する真空処理システムに関する。
減圧環境下で基板に処理を行う真空処理システムが知られている。その真空処理システムとしては、プラズマCVD装置やスパッタリング装置等の基板に製膜を行う製膜装置や、ドライエッチング装置などが知られている。このような真空処理システムは、基板に処理を行う真空処理室と、その真空処理室にて処理された基板を受け入れて、大気圧下である装置外部へ搬出するためのアンロード室と、を備えている。
真空処理室での処理は、減圧環境下で、更に、高温環境下で行われることがある。真空処理室での処理が終了した基板は、減圧環境下のままで、アンロード室に搬送される。
アンロード室は、減圧環境下において、真空処理室で処理された基板を受け入れる。基板が搬入されると、ゲート弁などが閉じられて室内が密閉される。続いて、室内にベントガスが吐出され、減圧環境下から大気圧環境下になる。基板は、アンロード室内が大気圧環境下となった後に、外部へと搬出される。
真空処理室での処理が、高温環境下で行われた場合には、アンロード室へ搬入された基板も高温状態となっていることがある。この場合、アンロード室内でのベントガスは、基板を冷却する役割も兼ねる。
ここで、基板がアンロード室内で冷却する際に、冷却の仕方によっては、基板の反りが発生したり、基板が割れることがある。このような基板の反りや割れは、例えば太陽電池パネル等の大型の基板を処理する際に、特に懸念される。アンロード室内の処理時に、基板の反りや割れを発生させない技術の提供が望まれる。
また、アンロード室内を大気圧下にベントする際には、スループット向上の観点から、速やかに大気圧環境下へ昇圧することが求められる。よって、処理時間を長くしないで、基板の反りや割れを防止する技術の提供が望まれる。
上記と関連して、特許文献1は、アンロード室に、送りこまれた基板の幅方向に沿って配設され、長手方向に沿って間隔を空けて複数の噴出孔を有したベント管が設けられ、そのベント管へ送りこまれたベントガスがその噴出孔から基板の高さ方向略中央部分に噴出されることを特徴とする製膜装置、を開示している。
また、特許文献2は、冷却対象である基板の中央部に冷媒を吹き付けることで、その基板の冷却を行うことを特徴とする基板冷却方法、を開示している。特許文献2には、更に、基板の片面又は両面から冷媒を吹き付けることが記載されている。
しかしながら、真空処理室における処理時の温度が更に高温となると、アンロード室へ搬送される基板の温度も更に高温状態となる。よって、上述の技術よりも更に高い効率で、基板の冷却を行う技術の提供が望まれる。
特開2003−64478号 公報 特開2005−123213号 公報
即ち、本発明の目的は、アンロード室内の処理時に、基板の反りや割れを発生させない真空処理システム及びベント方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、よって、処理時間を短縮させた上で、基板の反りや割れが防止される真空処理システム及びベント方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、高効率で、基板の冷却を行うことのできる真空処理システム及びベント方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る真空処理システム(1)は、減圧環境下、且つ、高温条件下で、基板を処理する真空処理室(2)と、真空処理室(2)で処理された基板(K)を減圧環境下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室(3)と、アンロード室(3)内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置(4)と、を具備した真空処理システム(1)である。冷媒吐出装置(1)は、アンロード室(3)内の基板(K)に対して、表裏の両面側から冷媒を吹き付ける。また、冷媒吐出装置(4)は、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付ける。
上述の構成に依れば、基板(K)の両面側から冷媒が吹き付けられるので、基板(K)の表裏での温度差を抑制することができる。基板(K)の表裏での温度差が抑制されるので、基板(K)の反りが抑制される。
また、基板(K)の表裏で、異なる位置に冷媒が吹き付けられるので、基板面内での局所的な温度ばらつきが抑制される。基板(K)の表裏で、同じ位置に冷媒を吹き付けた場合、冷媒が吹き付けられた位置と、吹き付けられていない位置との間に局所的な温度ばらつきが発生する。このような、基板面内での局所的な温度ばらつきは、反りの要因となる。よって、局所的な温度ばらつきを抑制することで、基板(K)の反りが更に抑制される。
本発明に係る真空処理システム(1)において、冷媒吐出装置(4)は、基板(K)の中央部(5)に冷媒を吹き付ける。
上述の構成に依れば、基板(K)の中央部(5)に冷媒が吹き付けられるので、基板の中央部(5)が外周部よりも優先的に冷却される。基板(K)を自然放熱によって冷却した場合、外周部の方が中央部(5)よりも冷却され易い。外周部が中央部(5)よりも低温となった場合には、外周部において中央部から外周部へ引っ張る力(引張応力)が発生し、基板(K)が割れ易い。中央部(5)を優先的に冷却することで、このような引張応力の発生による基板の割れが防止される。
本発明に係る真空処理システム(1)において、冷媒吐出装置(4)は、基板の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部(41)と、基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部(42)と、を有する。第1の冷媒吐出部(41)は、基板面内の第1方向(X方向)に平行な複数の線状に冷媒を吹き付ける。第2の冷媒吐出部(42)は、第2方向(Y方向)に平行な複数の線状に冷媒を吹き付ける。第2方向(Y方向)は、基板面内にて第1方向(X方向)に直交する方向である。
本発明に係る真空処理システム(1)において、冷媒吐出装置(4)は、基板(K)の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部(41)と、基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部(42)と、を有する。第1の冷媒吐出部(41)は、基板面内の第1方向(X方向)に平行な複数の線状に冷媒を吹き付ける。第2の冷媒吐出部(42)は、第1方向(X方向)に平行な複数の線状に冷媒を吹き付ける。第1の冷媒吐出部(41)が冷媒を吹き付ける位置(411)と、第2の冷媒吐出部(42)が冷媒を吹き付ける位置(421)とは、基板面内で交互である。
本発明に係る真空処理システム(1)において、冷媒吐出装置(4)は、第1の冷媒吐出部(41)に冷媒を供給する第1冷媒供給源(413)と、第2の冷媒吐出部(42)に冷媒を供給する第2冷媒供給源(423)と、を有する。第1冷媒供給源(413)が第1の冷媒吐出部(41)に冷媒を供給する経路と、第2冷媒供給源(423)が第2の冷媒吐出部(42)に冷媒を供給する経路とは、別個に独立である。
上述の構成に依れば、基板の表裏に冷媒を吹き付けるにあたり、表裏で別々の冷媒供給源から吹き付けが行われる。これにより、単位時間あたりでアンロード室(3)内へ供給される冷媒量が、単一の冷媒供給源を用いた場合の2倍となる。アンロード室(3)内のベントに要する時間は半分ですみ、ベントに係るスループットが向上する。
本発明に係る真空処理システム(1)において、基板(K)は、表面側に製膜されている。第1の冷媒吐出部(41)は、更に、基板(K)の表面側に設けられた複数の第1吐出管(415a〜c)と、ガス誘導プレート(43)とを有する。複数の第1吐出管(415a〜c)の各々には、基板(K)とは反対側へ冷媒を吐出する複数の第1吐出口(416)が設けられている。ガス誘導プレート(43)は、複数の第1吐出口(416)の各々の周囲に設けられている。ガス誘導プレート(43)は、各第1吐出口(416)から吐出された冷媒を、基板(K)側へ誘導するように設けられている。第2の冷媒吐出部(42)は、基板(K)の裏面側に設けられた複数の第2吐出管(425a〜c)を有する。複数の第2吐出管の各々(425)は、基板(K)側へ冷媒を吐出する複数の第2吐出口(417)を有している。
基板(K)が表面に製膜処理の施されたものであった場合、吐出される冷媒を直接に吹き付けると、冷媒の微粒子が勢いよく基板(K)の製膜面に衝突することになり、製膜面を傷つける場合がある。これに対して、上述の構成に依れば、製膜面(表面)側に設けられた第1吐出管(415a〜c)からは、一旦基板(K)の反対側に冷媒が吐出される。吐出された冷媒の流れを、ガス誘導プレート(43)で基板(K)側に向けさせるので、基板(K)に吹き付けられる時点では、冷媒の勢いが緩和されている。よって、微粒子の衝突により製膜面が傷つけられることがない。
一方、冷媒が勢いよく吹き付けられても傷の生じる恐れの無い裏面側には、第2吐出管(425a〜c)から基板(K)に直接冷媒が吹き付けられる。これにより、冷却速度が向上する。
本発明に係る真空処理システム(1)は、更に、アンロード室(3)内に接続され、アンロード室(3)内を排気する真空ポンプ部(6)、を備える。真空ポンプ部(6)は、アンロード室(3)内を大気圧下から減圧状態にするための少なくとも一の減圧ライン(B)と、各減圧ライン(B)よりも小さな断面積を持つリークライン(L)と、を有する。
本発明に係る真空処理システム(1)において、減圧ライン(B)は、アンロード室(3)内を大気圧から真空引きし、ベントガスが吐出された状態においても排気が可能である粗引きライン(B1)を有する。
本発明に係るベント方法は、減圧雰囲気下、且つ高温条件下において、基板(K)を処理する真空処理室(2)と、真空処理室(2)で処理された基板(K)を減圧雰囲気下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室(3)と、アンロード室(3)内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置(4)と、を具備した真空処理システムにおいて、アンロード室(3)内をベントするベント方法である。本発明に係るベント方法は、真空処理室(2)で処理された基板(K)をアンロード室(3)内へ搬入する搬入ステップ(ステップS10)と、アンロード(3)内に搬入された基板(K)に対して、表裏の両面側から、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付けるベントステップ(ステップS20)と、を具備する。
本発明に係るベント方法において、真空処理システム(1)は、更に、アンロード室(3)内に接続され、アンロード室(3)内を排気する真空ポンプ部(6)を備える。ベントステップ(S20)は、真空ポンプ部(6)によってアンロード室(3)内を排気する排気ステップ(ステップS21)と、アンロード室(3)内の排気を終了する排気終了ステップ(ステップS23)と、を含む。
上述のように、ベントステップ(S20)を実行する間に、アンロード室(3)内を排気することで、アンロード室(3)の容積以上の量の冷媒を供給することができる。従来、アンロード室(3)内をベントするにあたっては、アンロード室(3)内部を密閉とした状態で、アンロード室(3)の容積と同じ量の冷媒を吐出していた。基板(K)を冷却するにあたり、基板(K)が失う熱量は、冷媒の体積に依存する。即ち、従来の方法では、基板(K)から冷媒に移動する熱量は、アンロード室(3)の容積分の冷媒が受け取ることのできる熱量までに限られていた。これに対し、上述のようにアンロード室(3)の容積以上の量の冷媒を吐出することができるので、基板(K)から冷媒へ移動する熱量は、アンロード室(3)の容積によって限定されない。よって基板(K)を冷却する能力が向上する。
但し、排気を行った状態では完全な大気圧下までは昇圧されないので、ベントステップ(S20)の途中で排気を終了する。
本発明に係るベント方法において、真空ポンプ部(6)は、アンロード室(3)内を真空状態にする少なくとも一の減圧ライン(B)と、各減圧ライン(B)よりも小さな断面積を持つリークライン(L)と、を有している。排気ステップ(S20)は、リークライン(L)により排気されるステップ(ステップS25)を含む。
上述のように、真空ポンプ部(6)が減圧ライン(B)よりも小さな断面積を持つリークライン(L)を有しており、このリークライン(L)を排気ステップ(S20)において使用することで、アンロード室(6)内を大気圧下に近い環境まで昇圧した際でも、アンロード室(6)内を排気することができる。既述のように、ベントステップ(S20)で冷媒が吐出されている間にも排気を行うことで、アンロード室(3)へ供給する冷媒の量を増加させることができるが、ここで大気圧下に近い圧力まで昇圧された状態まで排気を行うと、排気を行う経路を閉じて排気を終了させることが困難となる。これは、アンロード室(3)側と真空ポンプ部(6)側との間に大きな圧力差が発生し、排気の経路を開閉する弁がこの圧力差によって動かなくなるからである。ここで、小さな断面積を持つリークライン(L)を設けて、ベント時の排気をこのリークライン(L)で行うことで、その圧力差がリークライン(L)の弁に与える力は小さくなる。よって、大気圧下に近い状態でもリークライン(L)の開閉を制御することができる。即ち、長時間に渉り、ベントガスの噴出しと、排気とを平行実施することができるので、基板(K)の温度を所望の温度まで自在に冷却することが可能となる。
本発明に依れば、アンロード室内の処理時に、基板の反りや割れを発生させない真空処理システム及びベント方法が提供される。
本発明によれば、更に、処理時間を短縮させた上で、基板の反りや割れが防止される真空処理システム及びベント方法が提供される。
本発明に依れば、更に、高効率で、基板の冷却を行うことのできる真空処理システム及びベント方法が提供される。
(第1の実施形態)
(構成)
以下に、図面を参照して、本発明の第1の実施形態に係る真空処理システム1の構成について説明する。本実施の形態にかかる真空処理システム1としては、減圧環境下において、基板に処理行うものとして、プラズマCVD、スパッタリング、ドライエッチング装置などが例示されるが、以下では、大型(1m×1m以上)のガラス基板の表面に太陽電池膜を製膜するプラズマCVD装置を例として説明を行う。
まず、真空処理システム1の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る真空処理システム1全体を示す斜視図(部分透視図)である。真空処理システム1は、ロード室11、アンロード室3、ローダ12、アンローダ13、共通搬送室14、台車移動待機室15A〜15H、搬送台車16A〜16F、真空処理室2A〜2E、予備室17、真空ポンプ部6、及び冷媒吐出装置4を備えている。尚、真空ポンプ部3及び冷媒吐出装置4は、図1においては省略されている。また、以下の説明において、真空処理システム1は、基板Kの表面側に製膜するものとして説明を行う。
共通搬送室14は、真空処理システム1の中央に設けられている。5つの真空処理室2A〜2E、ロード室11、アンロード室3、及び予備室17は、共通搬送室14の周囲を取囲むように配置され、共通搬送室14と連通している。図示しないが、ロード室11、アンロード室3、予備室17、及び各真空処理室77A〜77Eと、共通搬送室14との接続部分には、ゲート弁が設けられている。
共通搬送室14は、中央に配置された中央室14Aと、中央室73Aの周囲に配置された台車移動待機室15A〜15Gとで形成された空間である。各台車移動待機室15A〜15Gは、各真空処理室2A〜2E、ロード室11、アンロード室3、及び予備室17に対応して配置され、ゲート弁を介してこれらの室と接続されている。一方、各台車移動待機室15A〜15Gと中央室14との間にはゲート弁は設けられていない。尚、台車移動待機室15A〜15Gは、搬送台車16A〜16Fが基板Kを保持した状態で待機していられるだけのスペースを有している。
2台の搬送台車16A、16Bは、ローダ12で基板Kを受け取り、ロード室11へ搬送する。2台の搬送台車16E、16Fは、ロード室11で基板Kを受け取り、共通搬送室14経由で各真空処理室2A〜2E(予備室17)へ基板Kを搬送する。また、各真空処理室2A〜2Eで処理が行われた基板Kを受け取り、他の各真空処理室2A〜2E(予備室80)、又は、アンロード室3へ搬送する。2台の搬送台車16C、16Dは、アンロード室3で基板Kを受け取り、アンローダ13へ搬送する。
各真空処理室2A〜2Eとしては、プラズマCVD、スパッタリング、ドライエッチングなどの、減圧環境下、且つ、高温環境下で処理を行う機能を有するものが挙げられる。尚、以下の説明にあたっては、真空処理室は、ガラス基板である基板Kの表面側を製膜面として、太陽電池膜の製膜を行うプラズマCVD装置であるとして説明を行う。
上述の構成を有する真空処理システム1において、被処理基板Kはまずロード室11に搬入される。ロード室11内で大気圧下から高真空排気状態まで減圧された後に、共通搬送室73を介して真空処理室2A〜Eへ搬送される。真空処理室2A〜Eでの処理が終了した基板Kは、再び共通搬送室73を介してアンロード室3へ搬送される。ここで、真空処理室2A〜2E、共通搬送室73は減圧環境下に保たれている。また、アンロード室3も、基板Kが搬入される際は、減圧環境下に保たれている。真空処理室2において、プラズマCVD処理の行われた基板Kは、100℃以上の高温状態となっている。
アンロード室3では、基板Kが搬送されてくると、共通搬送室14側のゲート弁を閉じて室内が密閉される。そしてアンロード室3内にベントガス(冷媒)が吐出され、減圧環境下から大気圧環境下へ昇圧される。即ち、ベントされる。ベントが終了すると、アンローダ13側に設けられたゲート弁が開かれて、基板Kが外部へ搬出される。
アンロード室3内に吐出される冷媒としては、窒素、空気、Arが挙げられる。安価な点から、窒素及び空気が好ましい。冷媒は、常温で吐出され、高温状態の基板Kが冷却される。
本実施の形態に係る真空処理システム1では、このアンロード室3内のベントに関して工夫がされている。アンロード室3の構成について以下に詳述する。
図2は、アンロード室3内の構成を透視させて示す斜視図である。アンロード室3は筐体18で囲まれた空間である。既述のように、アンロード室3は、共通搬送室14とゲート弁(図示せず)を介して連通している。一方、共通搬送室14の反対側では、ゲート弁(図示せず)を介して外部(アンローダ13上部の空間)と連通している。
アンロード室3内には、2本のレールRが設けられている。各レールR上では、基板Kを鉛直方向から傾けて保持する搬送台車16が移動するようになっている。尚、共通搬送室14側にもレールが設けられており、搬送台車16は、基板Kを保持した状態でレールR上を走行して、共通搬送室14側からアンロード室3内へ基板Kを搬送する。図2では、2本のレールRの夫々の上で、搬送台車16が基板Kを保持している状態を示している。
また、アンロード室3内には、冷媒吐出装置4が、基板Kの両面側から冷媒を吐出するように設けられている。冷媒吐出装置4によって吐出された冷媒によって、基板Kが冷却されるとともに、アンロード室3内が昇圧される。尚、図2においては、2台の搬送台車16によって保持された2枚の基板Kのうち、1枚の基板Kの両側にのみ冷媒吐出装置4が描いているが、実際には他方の基板Kの両側にも冷媒吐出装置4が設けられている。
以下に、冷媒吐出装置4の構成について、図3Aを参照しながら説明する。尚、説明にあたり、基板Kの対向する2辺の方向をX方向とし、これに直交する2辺の方向をY方向として説明する。
冷媒吐出装置4は、第1の冷媒吐出部41と、第2の冷媒吐出部42と、第1の冷媒供給源413と、第2の冷媒供給源423と、冷媒管路C1、C2とを有している。
第1の冷媒吐出部41は、基板Kの中央部5の表面側に、基板Kと対向するように設けられている。第1の冷媒吐出部41は、冷媒管路C1を介して第1の冷媒供給源413に接続されている。また、第2の冷媒吐出部42は、基板Kの中央部5の裏面側に、基板Kと対向するように設けられている。第2の冷媒吐出部42は、冷媒管路C2を介して第2の冷媒供給源423に接続されている。第1の冷媒供給源413と、第2の冷媒供給源423とは、別々に設けられている。即ち、第1の冷媒供給源413から第1の冷媒吐出部41までの経路と、第2の冷媒供給源423から第2の冷媒吐出部42までの経路とは、独立している。
第1の冷媒吐出部41は、3本の第1吐出管415a〜415c、ガス誘導プレート43(図3Aでは図示されていない)、マニホールド415d、及び支持部材415eを有している。マニホールド415dは、Y方向に延びるように配置されている。各第1吐出管415a〜cは、マニホールド415dからX方向に延びるように設けられている。3本の第1吐出管415は、マニホールド415dの反対側で支持部材415eに接続され、固定されている。マニホールド415dは、冷媒管路C1に接続されている。
マニホールド415d内部と、各第1吐出管415a〜415cの内部は中空であり、連通している。即ち、冷媒は、第1の冷媒供給源413から、冷媒管路C1及びマニホールド415dを介して、各第1吐出管415a〜cに供給されるようになっている。
各第1吐出管415a〜415cには、複数の第1吐出口416が設けられている。各第1吐出管に供給された冷媒は、各第1吐出口416から吐出されるようになっている。複数の第1吐出口416の口径は、第1吐出管の内径よりも十分に小さい。これにより、各第1吐出口からは、同じ圧力で冷媒が吐出されるようになっている。
第1吐出口416の周囲にはガス誘導プレート43が配置されている。ガス誘導プレート43によって、吐出された冷媒は基板Kに吹き付けられるようになっているが、詳細は後述する。
第2の冷媒吐出部42は、第1の冷媒吐出部41と同様に、3本の第2吐出管425a〜425c、マニホールド415d、及び支持部材415eを有している。但し、ガス誘導プレート43は有していない。マニホールド425dは、X方向に延びるように配置されている。各第2吐出管425a〜cは、マニホールド425dからY方向に延びるように設けられている。3本の第2吐出管42は、マニホールド425dの反対側で支持部材425eに接続され、固定されている。マニホールド425dは、冷媒管路C2に接続されている。即ち、第2吐出管425a〜cは、基板平面に投影させたときに、第2吐出管425a〜cと直交するように配置されている。
マニホールド425d内部と、各第2吐出管425a〜425cの内部は中空であり、連通している。即ち、冷媒は、第2の冷媒供給源423から、冷媒管路C2及びマニホールド425dを介して、各第2吐出管425a〜cに供給されるようになっている。
各第2吐出管425a〜425cには、複数の第2吐出口426が設けられている。各第2吐出管425に供給された冷媒は、各第2吐出口426から吐出されるようになっている。ここで、第1の冷媒吐出部41とは異なり、第2の冷媒吐出部42にはガス誘導プレート43が設けられていない。各第2吐出口426から吐出された冷媒は、そのまま基板Kに吹き付けられるようになっている。
上述のように設けられた冷媒吐出装置4によって、基板Kの中央部5に、表裏の両面側から冷媒が吹き付けられる。表裏の両面側から冷媒が吹き付けられるので、基板Kの表裏温度差の発生が抑制される。
ここで、基板の反り発生の1要因である、基板表裏温度差について説明する。図5は、基板の反り発生のメカニズムを説明する図である。図5のように、反りが発生する前の基板の辺の長さをLとし、熱膨張により基板の片面の長さが他面の長さよりも2δ長くなり、反り量がXであるとする。この時、表裏の温度差をΔT、基板の熱膨張係数をαとすると、「X≒(L/2+δ)−(2/L)」という式が近似できる。「δ=L/2×αΔT」であるので、基板の反り量Xは、「X≒(L/2)×(2αΔT)1/2」という式で近似される。即ち、ΔTが大きく、Lが大きいほど、基板の反り量が大きくなる。図6は、辺の長さが1100mmであるガラス基板において、表裏の温度差と基板の凸変形量との関係を示すグラフである。基板の表裏温度差が大きくなるに従い、基板の凸変形量も大きくなっていることを示している。
基板Kの両面側から冷媒を吹き付けることで、表裏温度差の発生が抑制され、基板の凸変形量が抑制される。即ち、基板Kの反り発生が抑制される。
一方、基板Kの中央部5に冷媒が吹き付けられるので、基板の割れが防止される。この基板割れの防止について、図7を参照して説明する。基板Kの全面に冷媒を吹き付けた場合には、放熱し易い外周部ほど、温度が低くなる。外周部が低温となると、強度の弱い基板端部で引っ張り応力が働くようになる。これに対し、本実施の形態では、中央部5に冷媒が吹き付けられるので、中央部5と外周部で同程度の温度であるか、又は中央部5のほうが低温となる。この場合、基板端部に働く力は、外周部から中央部5へ向かう圧縮応力となるので、基板Kが割れるにくくなる。即ち、基板Kの割れが防止される。
更に、第1の冷媒吐出部41へ冷媒供給が行われる経路と、第2の冷媒吐出部42へ冷媒の供給が行われる経路とが、独立していることによって、アンロード室3内へ供給される冷媒の量が増加する。冷媒の供給源が単一であった場合には、例え冷媒供給管の本数を増やしたり、吐出口の数を増やしたりしたとしても、圧力損失が生じてしまうので、単位時間あたりの冷媒供給量には限界がある。これに対し、複数の冷媒供給源を設けて、夫々独立の経路で冷媒を供給することで、単位時間あたりの冷媒供給量を増加させることができる。よって、減圧環境下から、速やかに大気圧環境下へベントさせることができる。これにより、冷媒を吹き付けている時間も短縮されてしまうが、基板の両面側から吹き付けることで単位時間あたりの冷却能力が上がっているので、大気圧環境下までベントする間に基板Kを冷却する能力としては低下しない。
図3Bを参照して、基板K上での冷媒が吹き付けられる位置について説明する。冷媒は、基板の中央部5内において吐出管に対応する位置に吹き付けられる。従って、図3Bに示される様に、表面側では、第1吐出管415の配置に対応して、X方向に平行な複数本の線状(411)となるように冷媒が吹き付けられる。一方、裏面側では、第2吐出管425の配置に対応して、Y方向に平行な複数の線状(421)に冷媒が吹き付けられる。即ち、基板Kの表側と裏側とで、異なる領域(411と421)に冷媒が吹き付けられる。
このようにして、基板Kの表裏で異なる位置に冷媒が吹き付けられることによって、中央部5を満遍なく均一に冷却することができる。基板Kの表裏で同じ位置に冷媒が吹き付けられた場合、冷媒が吹き付けられた領域のみが集中的に冷却されるので、その周囲の冷媒が直接には吹き付けられない領域との間に局所的な温度差を生じることがある。このような局所的な温度差は、基板の割れ、反りの一因となり得る。これに対し、本実施の形態では、基板Kの表裏で異なる位置に冷媒を吹き付けることで、基板Kの割れや反りを、より確実に防止することができる。
続いて、図4A、Bを参照して、吐出された冷媒が基板に吹き付けられるまでの流れについて説明する。図4Aは、第1吐出管415の断面形状を示す図である。第1吐出管415は、断面が円形状の管であり、既述のように第1吐出口416が設けられている。ここで、第1吐出口416は、基板Kの反対側を向いて設けられている。第1吐出管415の基板K側の周囲で、基板Kの反対側にあたる位置には、ガス誘導プレート43が設けられている。ガス誘導プレート43は断面が半円状であり、第1吐出口416を閉塞しないように配置されている。ガス誘導プレート43は、第1吐出管415と同様に、マニホールド415dと支持部材415eとによって固定されている。
第1吐出口416が基板Kの反対側を向いており、更にガス誘導プレート43が設けられていることによって、冷媒は、まず第1吐出口416から基板Kの反対側に吐出される。そしてガス誘導プレート43によってその流れが2通りに分けられ、何れも基板K側へと変えられる。ガス誘導プレート43によって流れの向きが変えられた冷媒は、基板Kに吹き付けられる。
このように、一度基板Kの反対側に向けて冷媒を吐出し、ガス誘導プレート43によってその流れを2つに分けて基板K側へ変えることによって、冷媒の勢いを減衰させることができる。基板Kは、既述のように表面が製膜されており、第1吐出口416からの冷媒がそのまま吹き付けられると、冷媒中に含まれる微粒子の衝突によって膜面に損傷が生じることがある。よって、冷媒の勢いを減衰させることで、このような微粒子の衝突による膜の損傷を防止することができる。
これに対し、図4Bに示されるように、第2の冷媒吐出部42にはガス誘導プレート43は設けられていない。また、第2吐出口417は、基板K側を向いて設けられている。即ち、冷媒は基板K側へ吐出され、そのまま吹き付けられる。第2の冷媒吐出部42が冷媒を吹き付ける基板Kの裏面はガラス面であるので、微粒子の衝突による膜の損傷は発生しない。よって、第1の吐出部41のように冷媒の勢いを減衰させるためのガス誘導プレート43は不要である。ガス誘導プレート43は、冷媒の勢いを減衰させる効果を奏するものの、アンロード室3内がベントを行う以前において高温状態となるプロセスを経ていた場合には、熱を持つことがある。このような場合、冷媒はガス誘導プレート43によって温められてしまうために、冷却能力が低下する場合がある。よって、冷媒の勢いを減衰させる必要の無い裏面側に対しては、吐出部から直接に冷媒を吹き付けることで、冷却能力が低下することが無い。また、構成も簡略化されるので、コストダウンとなる。
続いて、真空ポンプ部6の構成について説明する。図8は、真空ポンプ部6の構成を概略的に示す図である。真空ポンプ部6は、ドライポンプ61及びターボ分子ポンプ62を有している。これらがバルブを介してアンロード室3に接続されることで、2つの排気ラインB(粗引きラインB1及び高真空排気ラインB2)を形成している。粗引きラインB1及び高真空排気ラインB2の切替えは、図示しない制御装置によって行われる。尚、本実施の形態では、高真空排気ラインB2が設けられている場合について説明するが、高真空排気ラインB2は設けられず、粗引きラインB1のみでアンロード室3内の真空引きが行われる場合もある。少なくとも、ベントガスを吐出させている状態でも稼動することのできる粗引きラインB1が設けられていて、ベントガスを吐出させている状態でも排気を行うことができるように構成されていればよい。
粗引きラインB1は、アンロード室3とドライポンプ61とを直接つなぐラインであり、その間にはラフバルブ63が設けられている。
一方、高真空排気ラインB2は、アンロード室3を、ターボ分子ポンプ62を介して、粗引きラインB2の途中に接続するラインである。高真空排気ラインB2には、ターボ分子ポンプよりアンロード室3側にMV64が、ドライポンプ側にはTV65が設けられている。
排気ラインBは、アンロード室3内を減圧環境下とするためのものである。アンロード室3内に基板が搬入される際には、共通搬送室14側と同程度の減圧環境下(高真空排気状態)となっている必要がある。大気圧下から減圧環境下までの減圧を行う際に、ドライポンプ61のみを用いた粗引きラインB1では、高真空排気状態までの減圧を行うことができない。従って、粗引きラインB1である程度の減圧環境下までの減圧がなされた後に、ターボ分子ポンプ62を用いた高真空排気ラインB2によって高真空排気状態までの減圧が行われる。
粗引きラインB1と高真空排気ラインB2との切替えは、バルブ(RV、MV、TV)が制御装置(図示せず)によって開閉されることで行われる。ここで、ベント時に、冷媒吐出装置4が冷媒の吐出を開始してからしばらくの間、RVを開として、粗引きラインB1でアンロード室3内を排気する。そして、所定の圧力、又は所定の時間が経過した段階で、RVを閉として、アンロード室3内が気密となるようにする。
通常、ベント時において、アンロード室3内は密閉されているので、吐出される冷媒の量はアンロード室3内の容積と大気圧下で同じ体積を持つ量となる。基板Kを冷却する能力も、吐出される冷媒の総量、即ちアンロード室3内の容積によって決まってしまう。これに対し、冷媒の吐出が開始されてからもしばらくの間、アンロード室3内の排気を行うことで、吐出される冷媒の総量をアンロード室3の容積以上とすることができる。即ち、RVを閉にするタイミングを、冷媒の吐出が開始された時点よりも後にすることで、ベント時における基板Kの冷却能力を向上させることができる。
尚、RVを閉とするタイミングが遅くなると、RVのアンロード室3側と、ドライポンプ61側との間で、大きな圧力差が生じることになる。この圧力差は、RV63をドライポンプ側に吸引する力を発生させ、RV63の開閉を行うことが困難となる。従って、RV63を開から閉に切り替えるタイミングは、アンロード室3内が昇圧してRV63の開閉が困難となる前に行われる必要がある。
(動作方法)
続いて、本実施の形態に係るベント方法について説明する。図9は、本実施の形態に係るベント方法のフローチャートである。本実施の形態にかかるベント方法は、基板を搬入するステップ(ステップS10)、粗引きラインへ切り替えるステップ(ステップS15)、冷媒の供給を開始するステップ(ステップS22)、排気を終了するステップ(ステップS23)、冷媒の供給を終了するステップ(ステップS24)、及び基板を搬出するステップ(ステップS30)を有している。各ステップの詳細について以下に説明する。尚、これらの動作は、全て、図示しない制御装置(コンピュータ)による指示で実行される。
ステップS10;基板の搬入
アンロード室3と共通搬送室14との間に設けられたゲート弁が開いて、真空処理室2での処理が終了した基板Kが、共通搬送室14からアンロード室3内へ搬送される。アンロード室3内に基板Kが搬入されると、ゲート弁が閉じられる。この時、真空ポンプ部6は、アンロード室3内を高真空排気ラインB1によって高真空排気状態を保つように制御している。尚、既述のように、高真空排気ラインB1が設けられていない場合には、粗引きラインB2によって真空状態とされている。基板が搬入されて所定の位置で停止すると、次ぎのステップS15へ進む。
ステップS15;粗引きラインへ切替え
真空ポンプ部6は、MV64及びTV65を閉とし、RV63を開にする。即ち、高真空排気ラインB1を閉じて粗引きラインB2を開にする。これにより、アンロード室3内部が粗引きラインB2により排気された状態となる(排気ステップS21)。尚、高真空排気ラインB1が設けられていない場合は、粗引きラインB2のままである。
ステップS22;冷媒の供給開始
アンロード室3内を粗引きラインB2によって排気している状態で、冷媒吐出装置4から冷媒が吐出される。冷媒の吐出は、アンロード室3内が大気圧に昇圧するまで行われる。
ステップS23;排気を終了するステップ
冷媒の吐出開始から終了までの間において、真空ポンプ部6はRV63を閉にする。これにより、粗引きラインB2による排気が終了し、アンロード室3内は密閉された状態となる。
ステップS24;冷媒吐出の終了
アンロード室3内が大気圧まで昇圧すると、冷媒の吐出が終了する。
ステップS30;基板の搬出
続いて、アンローダ13側のゲート弁が開いて、搬送台車16によって基板Kがアンローダ13側へ搬出される。
以上により、本実施の形態に係るベント方法の一連の動作が終了する。
本実施の形態に依れば、アンロード室3においてベントを行う際に、冷媒を基板Kの両面側から、表裏で互いに異なる位置に吹き付けることによって、基板Kに局所的な温度ばらつきが発生することを抑制することができる。
また、冷媒を吐出を開始する際に、アンロード室3内を粗引きラインB2によって排気した状態で開始することで、アンロード室3内へ供給される冷媒の総量を、アンロード室3の容積以上とすることができる。基板Kに吹き付けられる冷媒の量をふやすことができるので、ベント時における冷却能力が向上する。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施の形態に係る真空処理システム1では、第1の実施形態と比較して、冷媒吐出装置4の構成が工夫されている。これ以外の構成、動作は第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
図12Aは、冷媒吐出装置4の構成を示す図である。第1の実施形態と同様に、冷媒吐出装置4は、第1の冷媒吐出部41、第2の冷媒吐出部42を有している。ここで、基板Kの表裏両面に対向するように設けられている点、基板Kの中央部5に冷媒を吹き付けるように設けられている点、第1の冷媒吐出部42にガス誘導プレート43が設けられている点、及び冷媒供給源から独立した別々の経路で冷媒が供給される点についても、第1の実施形態と同様である。但し、本実施の形態では、第1吐出管415と第2吐出管425の相対的な位置関係が第1の実施形態と異なっている。
第1吐出管415a〜415cは、第1の実施形態と同様に、Y方向に延びるマニホールド415eからX方向に向かって延びている。これに対して、第2の冷媒吐出部42においては、マニホールド425dがY方向に延びており、第2吐出管425a〜425cはX方向に向かって延びている。即ち、第1吐出管415a〜415cと、第2吐出管425a〜425cとは、基板K平面に投影させたときに平行となるように配置されている。またこのように基板K平面に投影したとき、3本の第1吐出管415a〜415cと、3本の第2吐出管425a〜425cとは互いに重ならないように、交互となるように配置されている。
図12Bは、基板K平面において第1の冷媒吐出部41によって冷媒が吹き付けられる領域(411)と、第2の冷媒吐出部42によって冷媒が吹き付けられる領域(412)との位置を説明する図である。冷媒は、基板Kの表裏の両側から、基板Kの中央部5内に吹き付けられる。領域(411)は、第1吐出管415の配置に対応しており、X方向に平行な複数の線状の領域である。領域(412)は、第2吐出管425の配置に対応しており、X方向に平行な複数の線状の領域である。領域(411)と領域(412)は、いずれもX方向に平行であるが、互いに交互になっている。
冷媒吐出装置4の構成を上述のようにしても、基板Kの表裏において異なる位置に冷媒が吹き付けられるので、基板Kの中央部5内での局所的な温度ばらつきが抑制される。更に、第1の冷媒吐出部41を支持する冷媒管路C1と第2の冷媒吐出部42を支持する冷媒管路C2とは、アンロード室3の底面から冷媒吐出部(41、42)へ向かってまっすぐに伸びるように構成することができる。即ち、第1の実施形態では、第2の冷媒吐出部42を支持するために、冷媒管路C1は底面から上方向に延び、これを基板中央部5の高さの位置で直角に曲げる必要があったが、本実施の形態では、冷媒管路C2も底面から上方へ真っ直ぐに伸びるような構成とすることができる。よって、構成が簡略化されるので、冷媒吐出装置4に係る製作コストが低減される。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について、以下に詳述する。本実施の形態では、真空ポンプ部6の構成が工夫されている。尚、真空ポンプ部6以外の構成は、第1、2の実施形態に記載のものを用いることができるので、説明を省略する。
図10は本実施の形態に係る真空ポンプ部6の構成を示す図である。真空ポンプ部6は、第1の実施形態と同様に、排気ラインBとして、粗引きラインB1と、高真空排気ラインB2とを有している。但し、本実施の形態では、真空ポンプ部6にリークラインLが追加されている。
リークラインLは、一端でアンロード室3に接続され、他端で粗引きラインB1におけるRV63の下流側(ドライポンプ61側)に接続されている。また、リークラインLには、リークバルブ(LV)67が介装されている。
リークラインLの断面積は、粗引きラインB1や高真空排気ラインB2の断面積よりも小さくなっている。
続いて、上述の構成を有する真空処理システム1のベント方法について説明する。図11は、本実施の形態に係るベント方法のフローチャートを示している。本実施の形態に係るベント方法の各ステップについて、以下に説明する。
ステップS10;基板の搬入
アンロード室3と共通搬送室14との間に設けられたゲート弁が開いて、真空処理室2での処理が終了した基板Kが、共通搬送室14からアンロード室3内へ搬送される。アンロード室3内に基板Kが搬入されると、ゲート弁が閉じられる。この時、真空ポンプ部6は、アンロード室3内を高真空排気ラインB1によって高真空排気状態を保つように制御している。基板が搬入されて所定の位置で停止すると、次ぎのステップS15へ進む。
ステップS16;リークラインへ切替え
真空ポンプ部6は、MV64及びTV65を閉とし、LV67を開にする。即ち、高真空排気ラインB1(排気ラインB)からリークラインLへと切り替える。これにより、アンロード室3内部がリークラインLにより排気された状態となる(排気ステップS21)。
ステップS22;冷媒の供給開始
アンロード室3内をリークラインLによって排気している状態で、冷媒吐出装置4から冷媒が吐出される。冷媒の吐出は、アンロード室3内が大気圧に昇圧するまで行われる。
ステップS23;排気を終了するステップ
冷媒の吐出開始から終了までの間において、真空ポンプ部6はLV67を閉にする。これにより、リークラインLによる排気が終了し、アンロード室3内は密閉された状態となる。
本ステップにおいて、リークラインLによる排気を終了させるタイミングとしては、第1の実施形態でのタイミングよりも高圧(大気圧に近い圧力)で行うことができる。これは、リークラインLの断面積が、粗引きラインB1の断面積より小さいためである。リークラインLの断面積が小さいことによって、アンロード室3側とドライポンプ側との間の圧力差が、LVを吸引する力の総量を低減することが出きる。よって、より大気圧に近い状態まで昇圧された段階でも、LVの開閉を行うことができる。
ステップS24;冷媒吐出の終了
続いて、アンロード室3内が大気圧まで昇圧すると、冷媒の吐出が終了する。
ステップS30;基板の搬出
続いて、アンローダ13側のゲート弁が開いて、搬送台車16によって基板Kがアンローダ13側へ搬出される。
以上で、本実施の形態に係るベント方法の一連の動作が終了する。
尚、本実施の形態においても、高真空排気ラインB1が設けられている場合について説明した。高真空排気ラインB1が設けられていない場合は、リークラインLへ切り替えるステップ(ステップS16)の以前では粗引きラインB2による排気が行われ、リークライン切り替え(ステップS16)によって粗引きラインからリークラインLへの切り替えが行われればよい。
本実施の形態に依れば、断面積の小さいリークラインLを設けることによって、冷媒の吐出と排気とを長時間に渉って平行実施することができる。これにより、基板Kの温度を所望の温度まで自在に冷却することが可能である。
また、本実施の形態において、冷媒の吐出開始時(ステップS22)の段階でリークラインLによる排気が行われている例について説明したが、冷媒の吐出開始時にはアンロード室3内は排気されていない状態としておき、冷媒が吐出されている最中においてLV67を開として排気してもよい。また、冷媒の吐出開始時には、排気ラインBによる排気を行い、所定の圧力、又は時間が経過した段階でリークラインLへ切り替えるように動作させてもよい。このように動作させたとしても、同様の効果を得ることができる。
以上、第1〜第3の実施形態について説明したが、これらは独立したものではなく、必要に応じて組み合わせて使用してもよい。また、真空処理システム1として、中央に共通搬送室14が配置され、これを取囲むように複数の真空処理室2やアンロード室3が配置された、クラスタ型のものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の真空処理室を直列に接続したタイプの真空処理システムにおいても、本発明の工夫を用いれば同様の作用・効果が得られることは、当業者にとっては自明的である。
真空処理システムの全体構成を示す図である。 アンロード室の構成を示す透視斜視図である。 第1の実施形態での冷媒吐出装置4の構成を示す図である。 第1の実施形態において、冷媒が吹き付けられる位置を示す図である。 第1吐出管の断面構成を示す図である。 第2吐出管の断面構成を示す図である。 基板反りについて説明する図である。 基板の表裏温度差と凸変形量の関係を示すグラフである。 基板面内の温度差と、発生する応力との関係を説明する図である。 第1の実施形態における真空ポンプ部の構成を示す図である。 第1の実施形態におけるベント方法のフローチャートである。 第3の実施形態における真空ポンプ部の構成を示す図である。 第3の実施形態におけるベント方法のフローチャートである。 第2の実施形態での冷媒吐出装置4の構成を示す図である。 第2の実施形態において、冷媒が吹き付けられる位置を示す図である。
符号の説明
1 真空処理システム
2 真空処理室
3 アンロード室
4 冷媒吐出装置
41 第1の冷媒吐出部
413 第1冷媒供給源
415a〜c 第1吐出管
415d マニホールド
415e 支持部材
42 第2の冷媒吐出部
423 第2冷媒供給源
425a〜c 第2吐出管
425d マニホールド
425e 支持部材
43 ガス誘導プレート
5 中央部
6 真空ポンプ部
61 ドライポンプ
62 ターボ分子ポンプ
63 ラフバルブ
64 MV
65 TV
66 真空ポンプ制御装置
67 リークバルブ
11 ロード室
12 ローダ
13 アンローダ
14 共通搬送室
15 台車移動待機室
16 搬送台車
17 予備室
18 筐体
K 基板
B 排気ライン
B1 粗引きライン
B2 高真空排気ライン
L リークライン
R レール
C 冷媒管路

Claims (8)

  1. 減圧環境下、且つ、高温条件下で、基板を処理する真空処理室と、
    前記真空処理室で処理された基板を減圧環境下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室と、
    前記アンロード室内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置と、
    を具備した真空処理システムであって、
    前記冷媒吐出装置は、前記アンロード室内の基板に対して、表裏の両面側から冷媒を吹き付け、
    前記冷媒吐出装置は、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付け
    前記冷媒吐出装置は、
    基板の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部と、
    基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部と、
    を有し、
    前記第1の冷媒吐出部は、基板面内の第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2の冷媒吐出部は、第2方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2方向は、前記基板面内にて前記第1方向に直交する方向である真空処理システム。
  2. 減圧環境下、且つ、高温条件下で、基板を処理する真空処理室と、
    前記真空処理室で処理された基板を減圧環境下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室と、
    前記アンロード室内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置と、
    を具備した真空処理システムであって、
    前記冷媒吐出装置は、前記アンロード室内の基板に対して、表裏の両面側から冷媒を吹き付け、
    前記冷媒吐出装置は、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付け
    前記冷媒吐出装置は、
    基板の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部と、
    基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部と、
    を有し、
    前記第1の冷媒吐出部は、前記アンロード室の底面から上へ向かう方向である前記基板面内の第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2の冷媒吐出部は、前記第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第1の冷媒吐出部が冷媒を吹き付ける位置と、前記第2の冷媒吐出部が冷媒を吹き付ける位置とは、前記基板面内で互いに重ならないように交互である真空処理システム。
  3. 請求項1又は2に記載された真空処理システムであって、
    前記冷媒吐出装置は、基板の中央部に冷媒を吹き付ける真空処理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された真空処理システムであって、
    前記冷媒吐出装置は、
    前記第1の冷媒吐出部に冷媒を供給する第1冷媒供給源と、
    前記第2の冷媒吐出部に冷媒を供給する第2冷媒供給源と、
    を有し、
    前記第1冷媒供給源が前記第1の冷媒吐出部に冷媒を供給する経路と、前記第2冷媒供給源が前記第2の冷媒吐出部に冷媒を供給する経路とは、別個に独立である真空処理システム。
  5. 請求項乃至のいずれかに記載された真空処理システムであって、
    前記基板は、前記表面側に製膜されており、
    前記第1の冷媒吐出部は、
    更に、
    基板の前記表面側に設けられた複数の第1吐出管と、
    ガス誘導プレートとを有し、
    前記複数の第1吐出管の各々には、前記基板とは反対側へ冷媒を吐出する複数の第1吐出口が設けられ、
    前記ガス誘導プレートは、前記複数の第1吐出口の各々の周囲に設けられ、
    前記ガス誘導プレートは、前記各第1吐出口から吐出された冷媒を、前記基板側へ誘導するように設けられ、
    前記第2の冷媒吐出部は、基板の前記裏面側に設けられた複数の第2吐出管を有し、
    前記複数の第2吐出管の各々は、基板側へ冷媒を吐出する複数の第2吐出口を有している真空処理システム。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載された真空処理システムであって、
    更に、
    前記アンロード室内に接続され、前記アンロード室内を排気する真空ポンプ部、
    を具備し、
    前記真空ポンプ部は、前記アンロード室内を大気圧下から減圧状態にするための少なくとも一の排気ラインと、前記各排気ラインよりも小さな断面積を持ち、前記アンロード室内を大気圧から真空引きし、ベントガスが吐出された状態においても排気が可能であるリークラインと、を有する真空処理システム。
  7. 減圧雰囲気下、且つ高温条件下において、基板を処理する真空処理室と、
    前記真空処理室で処理された基板を減圧雰囲気下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室と、
    前記アンロード室内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置と、
    を具備し
    前記冷媒吐出装置は、
    基板の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部と、
    基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部と、
    を有し、
    前記第1の冷媒吐出部は、基板面内の第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2の冷媒吐出部は、第2方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2方向は、前記基板面内にて前記第1方向に直交する方向である真空処理システムにおいて、前記アンロード室内をベントするベント方法であって、
    前記真空処理室で処理された基板を前記アンロード室内へ搬入する搬入ステップと、
    前記アンロード室内に搬入された基板に対して、表裏の両面側から、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付けるベントステップと、
    を具備したベント方法。
  8. 減圧雰囲気下、且つ高温条件下において、基板を処理する真空処理室と、
    前記真空処理室で処理された基板を減圧雰囲気下で受け入れて、大気圧下へ戻すとともに冷却して外部へ搬出するアンロード室と、
    前記アンロード室内に冷媒を吐出する冷媒吐出装置と、
    を具備し
    前記冷媒吐出装置は、
    基板の表面側から冷媒を吹き付ける第1の冷媒吐出部と、
    基板の裏面側から冷媒を吹き付ける第2の冷媒吐出部と、
    を有し、
    前記第1の冷媒吐出部は、前記アンロード室の底面から上へ向かう方向である前記基板面内の第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第2の冷媒吐出部は、前記第1方向に平行な複数の線状に冷媒を吹き付け、
    前記第1の冷媒吐出部が冷媒を吹き付ける位置と、前記第2の冷媒吐出部が冷媒を吹き付ける位置とは、前記基板面内で互いに重ならないように交互である真空処理システムにおいて、前記アンロード室内をベントするベント方法であって、
    前記真空処理室で処理された基板を前記アンロード室内へ搬入する搬入ステップと、
    前記アンロード室内に搬入された基板に対して、表裏の両面側から、表裏で基板面内の異なる位置に冷媒を吹き付けるベントステップと、
    を具備したベント方法。
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