JP4716099B2 - チップ型ヒューズの製造方法 - Google Patents

チップ型ヒューズの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4716099B2
JP4716099B2 JP2005285917A JP2005285917A JP4716099B2 JP 4716099 B2 JP4716099 B2 JP 4716099B2 JP 2005285917 A JP2005285917 A JP 2005285917A JP 2005285917 A JP2005285917 A JP 2005285917A JP 4716099 B2 JP4716099 B2 JP 4716099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse
chip
etching
silicon substrate
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005285917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007095592A (ja
Inventor
均 稲場
邦生 山口
由浩 樋口
昌之 高田
保隆 前田
彰宏 吉田
政利 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2005285917A priority Critical patent/JP4716099B2/ja
Publication of JP2007095592A publication Critical patent/JP2007095592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716099B2 publication Critical patent/JP4716099B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、過電流による回路破壊を防止するため各種電子機器に使用されるチップ型ヒューズ及びその製造方法に関する。
電子機器に故障等で生じた過電流の流入により回路破壊が発生することを防止するためにヒューズが用いられているが、近年、装置の小型化に伴って配線板等に表面実装が容易で量産性に優れたチップ型ヒューズが採用されるようになってきた。
従来、例えば特許文献1には、アルミナセラミック基板、ガラス基板又は樹脂基板の絶縁基板上に金属箔からなるヒューズ膜が形成されたチップヒューズが提案されている。また、特許文献1に記載のチップヒューズは、上面の電極部に接続された端面電極及び裏面電極を形成することで、裏面側を実装面として実装基板上にハンダ付けで実装される。
特開2004−319168号公報(段落番号0010、図1)
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、近年、実装する電子機器等の小型化に伴って、チップ型ヒューズの更なる小型化が要望されている。しかしながら、上記特許文献1では、絶縁基板としてアルミナ基板、ガラス基板又は樹脂基板を用いており、これらの基板では微細なヒューズ構造を作製することは、加工が難しいために困難であり、小型化に限界があった。また、ヒューズと接続する回路や素子との一体化を行うことも困難であった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、微細なヒューズ構造を得ることができ、さらには回路や素子とのハイブリッド化が可能なチップ型ヒューズ及びその製造方法を目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のチップ型ヒューズは、シリコン基板と、前記シリコン基板の上面に形成された一対の電極と、前記シリコン基板の上面に形成され前記一対の電極に両端が接続された金属のヒューズ部と、を備え、前記シリコン基板が、前記ヒューズ部の中間部分の直下にその側方からのエッチングで形成された空洞部を備えていることを特徴とする。
また、本発明のチップ型ヒューズの製造方法は、シリコン基板上の上面に一対の電極を形成する工程と、前記シリコン基板の上面に前記一対の電極に両端が接続された金属のヒューズ部をフォトリソグラフィ技術によりパターン形成する工程と、前記シリコン基板の上面であって前記ヒューズ部の中間部分の直下に、その側方からのエッチングで空洞部を形成する工程と、を有していることを特徴とする。
これらの本発明のチップ型ヒューズ及びその製造方法では、シリコン基板上にヒューズ部が形成され、ヒューズ部の中間部分の直下に、その側方からのエッチングで空洞部が形成されるので、シリコン系デバイスの製造プロセスとして確立しているフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて微細で高精度なヒューズ部及び空洞部を得ることができる。また、ヒューズ部の真下に空洞部が形成されるので、低電流でも溶断し易いヒューズ構造を得ることができる。また、ヒューズ部の中間部分の側方からエッチングを行うので、ヒューズ部を形成した後に、その真下に空洞部を形成することができる。
また、本発明のチップ型ヒューズの製造方法は、前記空洞部を形成する工程が、前記ヒューズ部の中間部分の直下に近接する側方領域に形成するエッチング用窓を残して、前記シリコン基板の上面をフォトリソグラフィ技術によりマスクでマスキングする工程と、前記エッチング用窓から前記ヒューズ部の中間部分の直下に至る異方性エッチングを行う工程と、を有していることを特徴とする。
すなわち、このチップ型ヒューズの製造方法では、エッチング用窓からの異方性エッチングによってヒューズ部の中間部分の真下側を優先的にエッチングするので、ヒューズ部真下に効率的にかつ高精度に空洞部を形成することができる。
また、本発明のチップ型ヒューズは、前記一対の電極上にバンプが形成されていることを特徴とする。
また、本発明のチップ型ヒューズの製造方法は、前記一対の電極上にバンプを形成する工程を有していることを特徴とする。
すなわち、これらの本発明のチップ型ヒューズ及びその製造方法では、一対の電極上にバンプが形成されるので、シリコン基板上面側を実装面とし、ヒューズ部を下側にしたフリップチップボンディングが可能になる。これにより、従来の裏面電極を用いたハンダ付け実装に比べて、端面電極や裏面電極の形成工程が不要となり、製造工程数及び製造コストの低減を図ることができると共に、ヒューズ全体の小型化及び実装基板における実装領域の省スペース化が可能になる。
また、本発明のチップ型ヒューズは、前記シリコン基板の上面に前記ヒューズ部に接続された回路又は素子が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のチップ型ヒューズの製造方法は、前記シリコン基板の上面に前記ヒューズ部に接続された回路又は素子を少なくともフォトリソグラフィ技術を用いて形成することを特徴とする。
すなわち、これらの本発明のチップ型ヒューズ及びその製造方法では、シリコン基板を用いており、フォトリソグラフィ技術を採用することでシリコン基板上に回路又は素子がヒューズ部と共に形成されるので、回路又は素子とのハイブリッド化を微細に及び高精度に行うことができる。
また、本発明のチップ型ヒューズは、前記ヒューズ部が、前記一対の電極に両端が接続された第1金属層と、前記第1金属層の所定の中間部分にバリア金属層を介して積層され前記第1金属層及び前記バリア金属層よりも低融点な金属で形成された第2金属層と、を備え、前記バリア金属層が、第2金属層よりも低抵抗かつ高融点な金属で形成されていることを特徴とする。すなわち、このチップ型ヒューズでは、バリア金属層が第2金属層よりも低抵抗かつ高融点な金属で構成されているので、ヒューズ部全体の抵抗値を下げることができると共に溶融した第2金属層の第1金属層への拡散を抑制することができる。
さらに、本発明のチップ型ヒューズは、前記第2金属層が、Snで形成され、前記バリア金属層が、Agで形成されていることを特徴とする。すなわち、このチップ型ヒューズでは、第2金属層のSnよりも大幅に抵抗の低いAgでバリア金属層を形成しているので、ヒューズ部全体の抵抗値を顕著に低下させることができる。また、Agは、バリア金属層として従来用いられているNiに比べてSnの拡散速度が大幅に速く、バリア金属層の構成金属として採用することにより速断性に優れるという利点がある。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るチップ型ヒューズ及びその製造方法によれば、シリコン基板上にヒューズ部が形成され、ヒューズ部の中間部分の直下に、その側方からのエッチングで空洞部が形成されるので、低電流でも容易に溶断する微細なヒューズ構造をシリコンプロセスにおけるフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて高精度に得ることができる。したがって、ヒューズ全体を小型化することができ、量産化が容易であると共に、他の回路や素子とのハイブリッド化も可能になる。
以下、本発明に係るチップ型ヒューズ及びその製造方法の第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
本実施形態のチップ型ヒューズ1は、図1に示すように、絶縁基板であるシリコン基板2と、シリコン基板2の上面に形成された一対の表面電極3と、シリコン基板2の上面に形成され一対の表面電極3に両端が接続された金属のヒューズ部4と、一対の表面電極3上に形成されたはんだバンプ5と、を備えている。なお、図1は、本実施形態のチップ型ヒューズ1の全体断面図であるが、ヒューズ部4の領域においてはヒューズ部4に沿った断面を示している。
上記シリコン基板2は、ヒューズ部4の中間部分の直下にその側方からのエッチングで形成された空洞部6を有している。このシリコン基板2は、結晶面(100)面の単結晶基板である。また、シリコン基板2は、その上面にSiO膜である酸化膜7が形成されている。なお、本実施形態では、約0.8μmの酸化膜7を形成している。
上記ヒューズ部4は、一対の表面電極3に両端が接続され銅箔で形成されたCr(クロム)層(第1金属層)8、Cu(銅)層(第1金属層)9A及びAg(銀)めっきによるバリア金属層9Bからなる第1エレメント10と、第1エレメント10の溶断部となる所定の中間部分に積層され第1エレメント10(Cr層8、Cu層9A及びAgのバリア金属層9B)よりも低融点な金属で形成された第2エレメント(第2金属層)11と、を備えている。なお、本実施形態では、Cr層8が約10nm、Cu層9Aが約1μmの厚さで形成されている。また、Cr層8を酸化膜7上に形成する理由は、SiOに対して密着性の良いCrを下地としてCu層9Aを形成するためである。
なお、バリア金属層9Bは、第2エレメント11よりも低抵抗かつ高融点な金属で構成され、第2エレメント11の構成金属がCu層9Aに拡散することを抑制する金属層として機能している。したがって、バリア金属層9BをCu層9Aと第2エレメント11との間に形成しておくことで、速断性等の溶断特性を調整することができる。
すなわち、この第2エレメント11を構成する金属材料は、第1エレメント10の金属材料よりも融点が低く、第1エレメント10の金属材料と合金化することで、第1エレメント10の融点を下げるものが選択される。したがって、過電流が印加された場合、この第2エレメント11の形成箇所が溶断の主要部となる。なお、本実施形態では、第2エレメント11がSn(錫)で形成されている。
次に、本実施形態のチップ型ヒューズ1の製造方法について、図2から図4を参照して説明する。なお、本実施形態においては、複数のチップ型ヒューズ1を一括形成する場合について説明する。
まず、図2の(a)に示すように、シリコン基板2となる結晶面(100)のシリコンウェーハ12の上面に膜厚0.8μm程度の酸化膜7を形成する。なお、酸化膜7は、例えば、熱酸化等によって形成する。次に、図2の(b)に示すように、シリコンウェーハ12の酸化膜7上に、スパッタ法によって層厚10nm程度のCr層8を形成し、さらにCr層8上にスパッタ法により層厚1μm程度のCu層9Aを形成する。
次に、フォトリソグラフィ技術を用いてレジストをマスクとしてCu層9A上にパターン形成し、エッチングを行うことにより、Cr層8、Cu層9A及び表面電極3をパターン形成する。この際、各パターンは、1つのチップ型ヒューズ1となる形成領域毎に形成する。また、Cu層9Aのエッチング液として例えば塩化第二銅を使用し、約30秒のエッチングを行う。また、Cr層8のエッチング液として例えば硝酸セリウムアンモニウム溶液を使用し、約10秒のエッチングを行う。
次に、図2の(c)に示すように、Cu層9A表面にAgめっきによってバリア金属層9Bを形成して、第1エレメント10を形成する。
次に、図2の(d)に示すように、レジストをマスクとしたフォトリソグラフィ技術を用いて所定領域の酸化膜(マスク)7をパターン除去し、一対のエッチング用窓13を開口部として形成する。すなわち、このエッチング用窓13は、第1エレメント10の中間部分の直下に近接する両側方領域に一対形成される。また、酸化膜7のエッチング液は、例えばフッ酸とフッ化アンモニウムとの混合液(1:6)を使用する。
さらに、第1エレメント10の中間部分を挟んで設けられる一対のエッチング用窓13を結ぶ方向は、シリコンウェーハ12の結晶面(110)面に垂直な結晶方位<110>に対して45度傾くように設定される。また、一対のエッチング用窓13は、それぞれ三角形状とされ、互いに一辺が対向するように配置されると共に、他の2辺がシリコンウェーハ12の結晶面(111)と平行に配される。
この状態で、図3の(a)に示すように、エッチング用窓13から第1エレメント10の中間部分の直下に向かって異方性エッチングを行い、第1エレメント10の中間部分の直下に空洞部6を形成する。すなわち、シリコンウェーハ12の結晶面(100)面及び(110)面のエッチングレイトが高いと共に結晶面(111)面及びSiO膜のエッチングレイトが極めて低いエッチング液で、エッチングを行う。例えば、エッチング液としてEPD(エチレンアミン75cc、ピロカテコール12g、純水24ccの混合液)を沸点近くの116℃まで加熱したものを使用する。
これにより、シリコンウェーハ12は、結晶面(100)面及び(110)面(結晶方位<110>)は1μm/mのエッチングレイトでエッチングが行われるが、結晶面(111)面及び酸化膜7はほとんどエッチングされない。このため、結晶面(100)面に垂直なシリコンウェーハ12の深さ方向及び結晶面(110)面に垂直な結晶方位<110>の方向が優先的にエッチングされることで、エッチング用窓13が深さ方向にエッチングされると共に第1エレメント10の中間部分直下までエッチングされて空洞部6が形成される。このため、この空洞部6は、異方性エッチングのために断面が逆台形状又は逆三角形状となる。
次に、図3の(b)に示すように、第1エレメント10において溶断部となる所定の中間部分に、Snめっきにより第2エレメント11をパターニングして積層する。この際、表面電極3上には、レジストによるマスキングを行っておく。さらに、図3の(c)に示すように、一対の表面電極3上にはんだバンプ5をそれぞれ形成する。
次に、ダイシングにより、図4の(a)に示すように、シリコンウェーハ12を複数のチップ状のシリコン基板2毎に切断して、多数のチップ型ヒューズ1を得る。
このように作製したチップ型ヒューズ1を実装する場合、図4の(b)に示すように、ヒューズ部4側を接着面としてプリント基板等の実装基板P上にはんだバンプ5を用いて接着固定すると共に、実装基板P上の配線と電気的に接続される。
このように本実施形態では、シリコン基板2上にヒューズ部4が形成され、ヒューズ部4の中間部分の直下に、その側方からのエッチングで空洞部6が形成されるので、シリコン系デバイスの製造プロセスとして確立しているフォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて微細で高精度なヒューズ部4及び空洞部6を得ることができる。また、ヒューズ部4の真下に空洞部6が形成されるので、低電流でも溶断し易いヒューズ構造を得ることができる。
また、ヒューズ部4の中間部分の側方からエッチングを行うので、ヒューズ部4を形成した後に、その真下に空洞部6を形成することができる。特に、エッチング用窓13からの異方性エッチングによってヒューズ部4の中間部分の真下側を優先的にエッチングするので、ヒューズ部4直下に効率的にかつ高精度に空洞部6を形成することができる。
また、一対の表面電極3上にはんだバンプ5が形成されるので、シリコン基板2上面側を実装面とし、ヒューズ部4を下側にしたフリップチップボンディングが可能になる。これにより、従来の裏面電極を用いたハンダ付け実装に比べて、端面電極や裏面電極の形成工程が不要となり、製造工程数及び製造コストの低減を図ることができると共に、チップ型ヒューズ1全体の小型化及び実装基板Pにおける実装領域の省スペース化が可能になる。
さらに、バリア金属層9Bが第2エレメント11よりも低抵抗かつ高融点な金属で構成されているので、ヒューズ部4全体の抵抗値を下げることができると共に溶融した第2エレメント11のCu層9Aへの拡散を抑制することができる。特に、第2エレメント11のSnよりも大幅に抵抗の低いAgでバリア金属層9Bを形成しているので、ヒューズ部4全体の抵抗値を顕著に低下させることができる。また、Agは、バリア金属層として従来用いられているNi(ニッケル)に比べてSnの拡散速度が大幅に速く、バリア金属層の構成金属として採用することにより速断性に優れるという利点がある。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図5を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、ヒューズ機能のみを有するチップ型ヒューズ1であるのに対し、第2実施形態のチップ型ヒューズ21では、図5に示すように、シリコン基板2の上面にヒューズ部4に接続された電気素子を含む回路部22が形成されている点である。すなわち、第2実施形態のチップ型ヒューズ21は、シリコン基板2上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、例えばDCコンバータの制御回路である回路部22がヒューズ部4と共に形成されている。
この回路部22は、抵抗やコンデンサ等の受動素子やトランジスタ等の能動素子を含む回路であって、例えばDCコンバータの制御回路である。
すなわち、第2実施形態では、フォトリソグラフィ技術を用いることでシリコン基板2上に回路部22がヒューズ部4と共に形成されるので、回路部22とのハイブリッド化を微細に及び高精度に行うことができる。したがって、ヒューズ機能だけでなく回路機能を付加した複合的機能を有する小型のチップ型ヒューズ21を得ることができると共に、優れた量産性を得ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記各実施形態では、上述した効果を有するため、はんだバンプ5を用いて表面電極3側を接着面としてフリップチップボンディングしているが、表面電極3に電気的接続された端面電極及び裏面電極を設けて裏面側を接着面として実装しても構わない。
また、ヒューズ部4及び空洞部6上に樹脂キャップを接着して、これらを封止しても構わない。この場合、ヒューズ部4の溶断部となる中間部分上に空間が形成されるように、樹脂キャップに凹部を形成しておくことが好ましい。
また、第2エレメント11の材料としてSnを採用しているが、Snではなく、Pb−Sn(ハンダ)等の他の低融点金属を第2エレメント11の構成金属に用いても構わない。なお、Pbを含まないSnの方が、環境面で好ましい。
上記各実施形態では、異方性エッチングのエッチング液としてEPDを用いているが、KOH等の他の異方性エッチング液を採用しても構わない。なお、上述したように異方性エッチングによって空洞部6を形成することが好ましいが、等方性エッチングによって空洞部6を形成しても構わない。また、異方性エッチングのマスクとしてSiOの酸化膜7を用いているが、レジスト等の他の材料をマスクとしてマスキングを行っても構わない。
本発明に係る第1実施形態のチップ型ヒューズを示す断面図である。 第1実施形態のチップ型ヒューズの製造工程について、酸化膜形成工程からからエッチング用窓形成工程までを工程順に示す要部の斜視図である。 第1実施形態のチップ型ヒューズの製造工程について、空洞部形成工程からからはんだバンプ形成工程までを工程順に示す要部の斜視図である。 第1実施形態のチップ型ヒューズの製造工程について、ダイシング工程及び実装工程を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態のチップ型ヒューズを示す斜視図である。
符号の説明
1、21…チップ型ヒューズ、2…シリコン基板、3…表面電極、4…ヒューズ部、5…はんだバンプ、6…空洞部、7…酸化膜(マスク)、8…Cr層(第1金属層)、9A…Cu層(第1金属層)、9B…バリア金属層、10…第1エレメント、11…第2エレメント(第2金属層)、22…回路部(回路又は素子)

Claims (3)

  1. シリコン基板上の上面に一対の電極を形成する工程と、
    前記シリコン基板の上面に前記一対の電極に両端が接続された金属のヒューズ部をフォトリソグラフィ技術によりパターン形成する工程と、
    前記シリコン基板の上面であって前記ヒューズ部の中間部分の直下に、その側方からのエッチングで空洞部を形成する工程と、を有し
    前記空洞部を形成する工程が、前記ヒューズ部の中間部分の直下に近接する側方領域に形成するエッチング用窓を残して、前記シリコン基板の上面をフォトリソグラフィ技術によりマスクでマスキングする工程と、
    前記エッチング用窓から前記ヒューズ部の中間部分の直下に至る異方性エッチングを行う工程と、を有していることを特徴とするチップ型ヒューズの製造方法。
  2. 請求項に記載のチップ型ヒューズの製造方法において、
    前記一対の電極上にバンプを形成する工程を有していることを特徴とするチップ型ヒューズの製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のチップ型ヒューズの製造方法において、
    前記シリコン基板の上面に前記ヒューズ部に接続された回路又は素子を少なくともフォトリソグラフィ技術を用いて形成することを特徴とするチップ型ヒューズの製造方法。
JP2005285917A 2005-09-30 2005-09-30 チップ型ヒューズの製造方法 Expired - Fee Related JP4716099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285917A JP4716099B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 チップ型ヒューズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285917A JP4716099B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 チップ型ヒューズの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007095592A JP2007095592A (ja) 2007-04-12
JP4716099B2 true JP4716099B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=37981018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005285917A Expired - Fee Related JP4716099B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 チップ型ヒューズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4716099B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5260592B2 (ja) * 2010-04-08 2013-08-14 デクセリアルズ株式会社 保護素子、バッテリ制御装置、及びバッテリパック
JP2012164756A (ja) 2011-02-04 2012-08-30 Denso Corp 電子制御装置
US8780518B2 (en) 2011-02-04 2014-07-15 Denso Corporation Electronic control device including interrupt wire
US8971006B2 (en) 2011-02-04 2015-03-03 Denso Corporation Electronic control device including interrupt wire
JP2012164755A (ja) 2011-02-04 2012-08-30 Denso Corp 電子制御装置
JP5583042B2 (ja) 2011-02-04 2014-09-03 株式会社デンソー 電子制御装置
JP6626135B2 (ja) * 2012-01-27 2019-12-25 ローム株式会社 チップ部品
JP2014072242A (ja) 2012-09-27 2014-04-21 Rohm Co Ltd チップ部品およびその製造方法
JP6461603B2 (ja) * 2012-11-02 2019-01-30 ローム株式会社 チップコンデンサ、回路アセンブリ、および電子機器
JP5561382B2 (ja) * 2013-01-09 2014-07-30 株式会社デンソー 電子制御装置
US10321570B2 (en) 2013-04-04 2019-06-11 Rohm Co., Ltd. Composite chip component, circuit assembly and electronic apparatus
US20150102896A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 Littelfuse, Inc. Barrier layer for electrical fuses utilizing the metcalf effect
JP6454870B2 (ja) * 2014-04-08 2019-01-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 回路保護素子およびその製造方法
JP6294165B2 (ja) * 2014-06-19 2018-03-14 Koa株式会社 チップ型ヒューズ
CA2967555A1 (en) * 2014-11-13 2016-05-19 Soc Corporation Chip fuse manufacturing method and chip fuse
JP6584574B2 (ja) * 2018-04-10 2019-10-02 ローム株式会社 チップ部品およびその製造方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765690A (ja) * 1993-08-27 1995-03-10 Yazaki Corp 遅断ヒューズ
JP2001052593A (ja) * 1999-08-09 2001-02-23 Daito Tsushinki Kk ヒューズおよびその製造方法
JP2001244344A (ja) * 2000-02-15 2001-09-07 Infineon Technologies Ag 半導体装置用のヒューズ装置
JP2003258219A (ja) * 2002-02-28 2003-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 光半導体集積回路装置の製造方法
JP2004179676A (ja) * 2004-01-26 2004-06-24 Denso Corp 半導体力学量センサ
JP2005175506A (ja) * 2005-01-06 2005-06-30 Rohm Co Ltd 半導体装置
JP2005236294A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Au Optronics Corp 薄膜トランジスタの製造方法
JP2005243621A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Cooper Technol Co 低抵抗ポリマーマトリックスヒューズの装置および方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0765690A (ja) * 1993-08-27 1995-03-10 Yazaki Corp 遅断ヒューズ
JP2001052593A (ja) * 1999-08-09 2001-02-23 Daito Tsushinki Kk ヒューズおよびその製造方法
JP2001244344A (ja) * 2000-02-15 2001-09-07 Infineon Technologies Ag 半導体装置用のヒューズ装置
JP2003258219A (ja) * 2002-02-28 2003-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 光半導体集積回路装置の製造方法
JP2004179676A (ja) * 2004-01-26 2004-06-24 Denso Corp 半導体力学量センサ
JP2005243621A (ja) * 2004-01-29 2005-09-08 Cooper Technol Co 低抵抗ポリマーマトリックスヒューズの装置および方法
JP2005236294A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Au Optronics Corp 薄膜トランジスタの製造方法
JP2005175506A (ja) * 2005-01-06 2005-06-30 Rohm Co Ltd 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007095592A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4716099B2 (ja) チップ型ヒューズの製造方法
JP4632358B2 (ja) チップ型ヒューズ
KR100459348B1 (ko) 반도체 장치 및 반도체 모듈
JP2002134545A (ja) 半導体集積回路チップ及び基板、並びにその製造方法
JP2006269605A (ja) フレキシブル回路基板及びその製造方法
US8288865B2 (en) Semiconductor module having semiconductor device mounted on device mounting substrate
JP2009105139A (ja) 配線基板及びその製造方法と半導体装置
JP2009044161A (ja) 貫通配線基板の製造方法
JP2020136507A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
US6905915B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same, and electronic instrument
JP7201296B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007103840A (ja) 電子回路装置の製造方法
JP2006310277A (ja) チップ型ヒューズ
JP4398683B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2023001353A (ja) 半導体装置
US10930615B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
JP2001244366A (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2018088505A (ja) 半導体装置およびその製造方法
WO2009090896A1 (ja) 電子部品
JP4123018B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP6571446B2 (ja) 半導体装置
JP2006164639A (ja) チップ型ヒューズ及びその製造方法
TWI836504B (zh) 保護元件及其製造方法
JP2004111849A (ja) セラミック配線基板、それを用いた部品実装済み配線基板、及びそれらの製造方法
JP7245037B2 (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees