JP4715934B2 - 5相モータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車やトラック等に搭載される5相モータに関する。
3相交流モータは従来より広く使用されている。図28はその概略的な構成を示す縦断面図の例である。511はモータ出力軸、512はロータコア、517および518はロータ表面に取り付けられたN極永久磁石およびS極永久磁石、513は軸受け、514はステータコア、515は巻線のコイルエンド、516はモータケースである。
図29は図28の断面AA−AAを示す横断面図である。このモータは、3相交流、2極、12スロットであり、巻線は全節巻、分布巻きである。U相の巻線は巻線521からコイルエンド部を通って巻線528へ巻回する巻線と巻線522からコイルエンド部を通って巻線527へ巻回する巻線とがあり、電磁気的には平行して巻回している。V相の巻線は巻線525からコイルエンド部を通って巻線522へ巻回する巻線と巻線526からコイルエンド部を通って巻線52Bへ巻回する巻線とがあり、電磁気的には平行して巻回している。W相の巻線は巻線529からコイルエンド部を通って巻線524へ巻回する巻線と巻線52Aからコイルエンド部を通って巻線523へ巻回する巻線とがあり、電磁気的には平行して巻回している。
図30にこれらの各巻線をスロットに配置したときの断面図を示す。561はステータコア、562は歯、563はスロット、564はステータに巻回した巻線、565は歯562と巻線564との電気的な絶縁を確保するための絶縁紙である。
図29、図31に示すモータの巻線は、各相の巻線が複雑に交差し、巻線の巻回が複雑で、その製作性が悪いという問題がある。また巻線巻回の都合上、コイルエンド515のロータ軸方向長さが長くなり、モータが大型化する問題もある。また、図30に示したように、巻線564を整列して配置することが難しく、巻線の占積率が低いという問題もある。さらに、後で説明するように、永久磁石を使用する3相のブラシレスモータは、各相電圧の5次電圧成分および7次電圧成分に起因して、トルクに6次高調波成分が顕著に発生しやすいという問題がある。なお、誘導電動機の場合には、ロータ側のスロット数を異なる数とするなどの対策により、トルクの6次高調波成分を低減することができる。
次に、図31に5相、2極、10スロットの5相モータを示す。各巻線は、その巻線ピッチが電気角で180°の全節巻であり、各相の巻線はそれぞれ1個のスロットへ集中して巻回しているので集中巻である。A相の巻線は、巻線531からコイルエンドを通って536へ巻回している。B相の巻線は、巻線533からコイルエンドを通って538へ巻回している。C相の巻線は、巻線535からコイルエンドを通って53Aへ巻回している。D相の巻線は、巻線537からコイルエンドを通って532へ巻回している。E相の巻線は、巻線539からコイルエンドを通って534へ巻回している。
図31に示すような5相モータは、3相モータより相数が大きいので大変高品質な特性、すなわち、トルクリップルが小さく、駆動時に静粛な特性が得られるという優れた特性を持っている。しかし、図29の3相モータよりもさらに巻線が複雑で製作性が良くなく、コイルエンド515がロータ軸方向に長くなり、巻線占積率も低くなるのでモータが大型化すると言う問題がある。さらに、5相モータを駆動する5相のインバータは、トランジスタの素子数が多くなり、コスト的、サイズ的な問題もある。このようなことから、図31に示すような5相モータはほとんど使用されていない。
図32は異なる構成の5相モータで、4極、短節巻、集中巻きのモータ例である。54EはA相の歯で巻線540と巻線541をこの歯54Eへ集中的に巻回し、図33に示す電流IAを通電する。同様に、542はB相の巻線で電流IBを通電する。543はC相の巻線で電流ICを通電する。544はD相の巻線で電流ICを通電する。545はE相の巻線で電流IDを通電する。546はA相の巻線で電流IAを通電する。547はB相の巻線で電流IBを通電する。548はC相の巻線で電流ICを通電する。549はD相の巻線で電流IDを通電する。54AはE相の巻線で電流IEを通電する。
電流IA、IB、IC、ID、IEは5相の電流である。54CはロータのN極磁極、54DはロータのS極磁極である。図33に各巻線の結線方法と各電流の関係を示す。551はA相の巻線で電流IAを通電する。552はB相の巻線で電流IBを通電する。553はC相の巻線で電流ICを通電する。554はD相の巻線で電流IDを通電する。555はE相の巻線で電流IEを通電する。これらの巻線は、各歯に集中的に巻回することが出来るので、製作性が良く、巻線占積率を高くすることが出来、コイルエンド部のロータ軸方向長さを短くすることも出来る。
しかし、図32の5相モータの巻線ピッチは、各スロットの開口部の幅を零と仮定して、360°/5から電気角で72°となり、巻線係数はcos{(180°−72°)/2}=0.588となる。同一スロットに配置されている巻線541と巻線54Fに通電する電流は、−IAとIBの電流であり、位相が(180°−72°)=108°異なるので、2つの電流を合成すると電流ベクトルの振幅が0.588倍に減少すると言い換えても良い。巻線係数0.588の値は小さいので、各相の電流がモータの駆動力に寄与する割合は0.588と小さい。実際には、各スロットの開口部の幅が零ではなく、実効的にはさらに小さな値となる。
図32の5相モータは、ステータコアの積み厚が小さい場合には、コイルエンドが短く、特徴を発揮できる。ステータコアの積み厚が大きい場合は、コイルエンドの負担が相対的に小さいので、スロットの中の巻線係数の問題が大きくなり、ジュール損が大きくなるので、問題となる。なお、図29、図31、図32では、表面磁石型のロータを記載したが、磁石内蔵型のロータ、リラクタンス形のロータなども駆動できる。上記のような3相モータ、5相モータとして特許文献1及び2に記載のものがある。
特開2003−333785号公報(図1、図2、図9) 特開2000−324781号公報(図1、図2、図3)
上述した従来の5相モータは、3相モータより相数が多く、5次高調波、7次高調波を低減することが容易なので、トルクリップルの低減が容易で、高品質なモータの製作が容易であるという特徴を持っている。しかし、5相モータは、巻線の製作性が悪く、巻線の占積率が低く、コイルエンドのロータ軸方向の長さが長く、巻線係数が大きく、インバータのコストが高いなどの問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ステータを簡素な構成とし、小型化、高生産性化、高トルク化を実現し、また、トルクリップルが小さく定出力特性に優れた高品質な5相モータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、A相、B相、C相、D相、E相の5相モータにおいて、ロータの極数が4の整数倍で、ステータの円周方向の電気角360°の間に5個のスロットを配置し、5組の巻線を円周方向に2スロットピッチ離れた2つのスロット間に相互に配置し、スロットS1〜スロットS12がその数の順に円周方向に配置されるスロットであって、a相巻線をA相のスロットS1に巻回し、a相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたC相のスロットS3へ巻回し、c相巻線をC相のスロットS3に巻回し、c相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたE相のスロットS5へ巻回し、e相巻線をE相のスロットS5に巻回し、e相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたB相のスロットS7へ巻回し、b相巻線をB相のスロットS7に巻回し、b相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたD相のスロットS9へ巻回し、d相巻線をD相のスロットS9に巻回し、d相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたA相のスロットS11へ巻回し、以下同様に、ロータ軸方向端で外径側を通す巻線を巻回し、他方、b相巻線をB相のスロットS2に巻回し、b相巻線をC相のスロットS3のロータ軸方向端を覆うように、b相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたD相のスロットS4へ巻回し、d相巻線をD相のスロットS4に巻回し、d相巻線をE相のスロットS5のロータ軸方向端を覆うように、d相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたA相のスロットS6へ巻回し、a相巻線をA相のスロットS6に巻回し、a相巻線をB相のスロットS7のロータ軸方向端を覆うように、a相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたC相のスロットS8へ巻回し、c相巻線をC相のスロットS8に巻回し、c相巻線をD相のスロットS9のロータ軸方向端を覆うように、c相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたE相のスロットS10へ巻回し、e相巻線をE相のスロットS10に巻回し、e相巻線をA相のスロットS11のロータ軸方向端を覆うように、e相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたB相のスロットS12へ巻回し、以下同様に、ロータ軸方向端で各巻線のコイルエンド部長さが短くなるように各巻線を巻回することを特徴とする。但し、ロータの極数が4の場合は、スロットS11はスロットS1であり、スロットS12はスロットS2である。
この構成によれば、ステータの円周方向の電気角360°の間に5個のスロットを配置し、5組の巻線を2スロットピッチ、すなわち144°の巻線ピッチで相互に配置したので、巻線のジュール損が不当に大きくならず、インバータの駆動効率も良い。また、従来の5相モータに比較して、スロットの数を半分に減少させ簡素化しており、巻線の数も同じなので、モータの製作が比較的容易となる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の5相モータにおいて、ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状がバックヨーク側へ広げた形状であり、ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状が軸方向から円周方向へ曲がった形状であり、それぞれのスロットに巻回される巻線とステータコアとの物理的な干渉を低減し、スロット内の絶縁材料ZZ1とスロット内の軸方向端の近傍の絶縁材料ZZ2とをスロット形状を広げた部分で重ねていることを特徴とする。
この構成によれば、コイルエンド部の巻線のロータ軸方向長さが出来るだけ小さくなる構造とすることができる。また、通常、ロータ軸方向に直線状のスロット形状の場合、スロット内の巻線占積率を低下させることなく、スロット内の絶縁紙を配置するために、スロットのロータ軸方向端のコイルエンド部で絶縁紙の折り返しなどの処理を行うが、巻線のコイルエンド長が大きくなる問題がある。しかし、本発明のように、スロットの形状がロータ軸方向端の近傍で広くなっている場合には、スロット内の絶縁材料ZZ1とスロット内の軸方向端の近傍の絶縁材料ZZ2とをスロット形状を広げた部分で重ねることにより、スロット内の巻線占積率を低下させることなく、コイルエンド長も極小の構成とすることが出来る。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の5相モータにおいて、ステータのコイルエンド部の外周側あるいは内周側にステータコアのバックヨーク部を配置し、前記コイルエンド部と当該コイルエンド部外周に付加したバックヨーク部との間に熱伝導特性に優れた物質を充填することを特徴とする。
この構成によれば、通常、ステータコアのロータ軸方向端の近傍でスロットの形状を広くした場合、ステータコアのバックヨーク部が狭くなり、磁束が通過する磁路断面積が不足する問題がある。この対応策として、本発明のように、ステータのコイルエンド部の外周側あるいは内周側にステータコアのバックヨーク部を配置することにより、バックヨーク部の磁路断面積不足の問題を解消することが出来る。この時、コイルエンドの外周部等の空きスペース等を活用するので、モータサイズが大型化する問題もない。また、コイルエンド部とコイルエンド部外周に付加したバックヨーク部との間に熱伝導特性に優れた物質を充填することにより、コイルエンド部のジュール熱をモータ外周部へより効果的に放熱することが出来、熱抵抗を低減できるのでモータ性能を向上できる。また、前記の付加バックヨーク部は、種々構成が可能だが、ステータコアのロータ軸方向端近傍の電磁鋼板の外周側を絞り加工などにより折り曲げて配置する方法が磁束を通過させる機能上、好ましい。
また、5相モータにおいて、ステータの軟磁性体の円周方向幅が電気角で360°の整数倍の幅に分割した分割コアの組み合わせで構成し、ステータの360°の整数倍の前記円周方向幅に5相の巻線が巻回した構成としてもよい。
この構成によれば、円形のステータコアよりも分割したステータコアの方がスロットへのアクセスに自由度が増し、コイルの挿入、あるいは、巻線の直巻きなどの方法を適用することが容易となる。
また、A相、B相、C相、D相、E相の5相、Nn極のモータで、モータの外径側へ第1のロータを配置し、モータの内径側に第2のロータを配置し、第1のロータと第2のロータの間に外径側の第1のステータと内径側の第2のステータを配置し、第1のステータの円周方向にスロットA1、A2、A3、A4、A5・・・・の順に、電気角360°の間に5×Nm(正の整数)個のスロットを配置し、第2のステータの円周方向にスロットB1、B2、B3、B4、B5・・・・の順に、電気角360°の間に5×Nm個のスロットを配置し、スロットA1からスロットB1へA相の巻線を巻回し、スロットA2からスロットB2へB相の巻線を巻回し、スロットA3からスロットB3へC相の巻線を巻回し、スロットA4からスロットB4へD相の巻線を巻回し、スロットA5からスロットB5へE相の巻線を巻回し、以下同様に、第1のステータのスロットと第2のステータのスロットの間に各相巻線を巻回する構成としてもよい
この構成によれば、2個のモータ機能を1個の外形形状のモータの中に組み込むことができるので、モータ巻線の大幅な簡素化、コイルエンド長の短縮が可能となる。また、構造的に外周側のステータのスロットの広さは形状的に余裕がある場合が多く、外周側のスロットへ上記の請求項1〜請求項4に記したような巻線を、さらに、付加することも可能である。
また、5相モータにおいて、A相、B相、C相、D相、E相の5相、Nn極、スロット数がNn×5/2個のモータで、外径側の第1のステータには、円周方向の電気角360°の間に5個のスロットを配置し、5組の巻線を2スロットピッチで相互に配置した構成としてもよい
この構成によれば、巻線の巻回が容易で、コイルエンドを短く、簡素に構成することが出来る。また、従来の5相モータの巻線が電気角360°の間に10個であるのに比較して、簡素な構成とすることができる。しかも、5が素数であることから、高調波的観点ではトルクリップルの小さな特性が得られ易い。
また、5相モータにおいて、ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状がバックヨーク側へ広げた形状であり、ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状が軸方向から円周方向へ曲がった形状であり、それぞれのスロットに巻回される巻線とステータコアとの物理的な干渉を低減した構成としてもよい
この構成によれば、ステータの外径側のスロット断面積の方が広いので、巻線に相当する巻線を外径側のスロットに追加することにより、外径側のスロット巻線を増量し、適正化することができる。
また、5相モータにおいて、ロータの表面から内部にかける場所で、ロータ磁極の電気角で360°の間に、ロータ軸方向に設けた3個以上のスリット形状等の隙間を備えている構成としてもよい
この構成によれば、5相モータに種々形態のロータを使用することが出来る。特に、ロータの表面から内部にかける場所で、ロータ磁極の電気角で360°の間に、ロータ軸方向に設けた3個以上のスリット形状等の隙間を備えた構造のロータでは、トルクリップルが小さく、界磁磁束の量を自在に制御する定出力特性を改善でき、より高品質なトルク特性を実現することが出来る。
また、5相モータにおいて、ロータ軸方向に設けた前記隙間に永久磁石を付加した構成としてもよい
この構成によれば、スリット部等に永久磁石を付加することにより、力率、効率の改善を行うことも可能である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の5相モータにおいて、3相インバータの出力する3相電流Iuを通電する巻線群Ruと、3相インバータの出力する3相電流Ivを通電する巻線群Rvと、3相インバータの出力する3相電流Iwを通電する巻線群Rwとを備え、5相の各相巻線を前記巻線群Ru、Rv、Rwの一部を組み合わせて構成することを特徴とする。
この構成によれば、本発明の5相モータは、5相のインバータで駆動することが出来るが、3相インバータで駆動することに比較して、トランジスタの素子数が増加する問題がある。特に、小容量モータ、中容量モータの場合に、素子数の増加はコスト負担となることが多い。これを解決するため、3相の電流を通電する巻線を組み合わせて5相の電流をベクトル的に合成する複合的な巻線をつくり、5相巻線として使用すればよい。
本発明の5相モータは、3相モータに比較して高調波の低減が容易でありトルクリップルの低い制御特性が得られること、振動、騒音が小さいこと、良好な定出力特性が得られること、巻線構成を従来の5相モータに比較して簡単にできること、巻線の製作性が良いこと、コイルエンドを短縮できること、巻線のスロット内の占積率を向上できること、また、3相のインバータでも巻線構成の変更で駆動できること等の特長がある。
本発明の実施形態である5相、2極のモータの側面図である。 5相電流の電流ベクトル図である。 本発明の実施形態である5相、8極のモータの側面図である。 3相モータの高調波電圧成分とトルクリップルへの影響度を示す図である。 3相モータの基本波電圧成分が生成するトルクを示す図である。 3相モータの2次、4次高調波電圧成分が生成するトルクリップルを示す図である。 3相モータの5次、7次高調波電圧成分が生成するトルクリップルを示す図である。 3相モータの相電圧が台形状である場合の相電圧波形である。 図8の電圧の各周波数成分を示す図である。 5相モータの高調波電圧成分とトルクリップルへの影響度を示す図である。 5相モータの4次、6次高調波電圧成分が生成するトルクリップルを示す図である。 5相モータの9次、11次高調波電圧成分が生成するトルクリップルを示す図である。 図1に示す5相、2極のモータの巻線配置を変更した図である。 図13に示す5相、2極のモータの巻線配置を変更した図である。 本発明の実施形態である5相、8極のモータの側面図である。 本発明モータの巻線形状、スロット形状および絶縁紙形状を示す断面図である。 本発明モータの巻線形状、スロット形状および絶縁紙形状を示す断面図である。 本発明モータの巻線形状、スロット形状を示す図である。 本発明モータのスロット形状、ステータコア形状を示す図である 本発明の5相モータで6極、30スロットの巻線の配置例を示す図である。 本発明の5相モータで、ステータコアを分割した場合の巻線構成の例を示す図である。 外径側と内径側とに2個のモータを組み合わせて配置した、5相、8極、20スロットの複合モータの側面図である。 図22のモータの外径側ステータのスロットへ5相巻線を追加した構成とした複合モータの側面図である。 1磁極当たり4個のスリットを配置したマルチフラックスバリア形の4極のロータである。 図24のロータのスリット部に永久磁石を追加したロータの例である。 5相のインバータの回路構成を示す図である。 3相のインバータと5相のモータへ配置する複数の3相巻線を示す回路構成図である。 従来のモータの縦断面図である。 3相、2極、12スロットの従来モータの縦断面図である。 従来のモータのスロット形状、巻線断面、絶縁紙を示す図である。 従来の5相、2極、10スロットのモータの例を示す図である。 従来の5相、4極、10スロットで、各相の巻線を各歯に集中的に巻回したモータを示す図である。 5相モータの星形結線の巻線と通電する電流とを示す図である。
本発明の実施形態を図1に示す。5相、2極、5スロットのモータ構成で、その横断面を示し、スロット内巻線と各巻線の相互接続関係を模式的に示している。図2は各巻線の電流ベクトルおよび各スロットの合成した電流ベクトルを表す図である。巻線111はa相電流で116は−a相電流であり、それぞれの電流ベクトルは131,136である。巻線113はb相電流で118は−b相電流であり、それぞれの電流ベクトルは133,138である。巻線115はc相電流で11Aは−c相電流であり、それぞれの電流ベクトルは135,13Fである。巻線117はd相電流で112は−d相電流であり、それぞれの電流ベクトルは137,132である。巻線119はe相電流で114は−e相電流であり、それぞれの電流ベクトルは139,134である。
巻線111と112は同一のスロットに配置され、各電流ベクトルは131と132であり、ベクトル合成された13AがA相の電流ベクトルである。同様に、巻線113と114の電流ベクトルを合成した13BはB相の電流ベクトルである。巻線115と116の電流ベクトルを合成した13CはC相の電流ベクトルである。巻線117と118の電流ベクトルを合成した13DはD相の電流ベクトルである。巻線119と11Aの電流ベクトルを合成した13EはE相の電流ベクトルである。
このように、各スロットの電流は2個の電流が合成されており、2個の電流ベクトルの位相差は36°である。巻線係数は、cos(36°/2)=0.951であり、電流の利用率は1ではないが、実用上問題ない程度に高い。すなわち、巻線のジュール損が不当に大きくならず、インバータの駆動効率も良い。また、図29に示した従来の5相モータに比較して、スロットの数を半分に減少し、簡素化している。巻線の数は同じである。従って、モータの製作が比較的容易である。
図3は5相、8極、20スロットの横断面を示し、スロット内巻線と各巻線の相互接続関係を模式的に示している。図1の2極のモータを8極へ多極化している。巻線121はa相巻線で巻線124へ巻回している。巻線123はb相巻線で巻線126へ巻回している。巻線125はc相巻線で巻線128へ巻回している。巻線127はd相巻線で巻線12Aへ巻回している。巻線129はe相巻線で巻線12Eへ巻回している。他の巻線についても同様に巻回している。12BはロータのN極磁石、12CはS極磁石である。
次に、3相モータの電圧の高調波成分とトルクおよびトルクリップルの関係について説明する。図4の横軸は電圧の高調波成分の次数を示し、縦軸はトルクリップルへの影響度を示している。電流は正弦波形状の電流で、低次の高調波電流成分を含まない場合について考える。今、簡単な例として、n次の高調波電圧が重畳している例について考えると、U相の入力電力Puは次式801,802のようになる。
Pu=Vo・[sinθre+kn・sin(n・θre)]×Io・sinθre
…(801)
=Vo・Io・[(sinθre)+kn・sin(n・θre)・sinθre]
=Vo・Io・[(sinθre)+kn・(−1/2)
・{cos(n・θre+θre)−cos(n・θre−θre)}]
=Vo・Io・[(sinθre)−kn/2・{cos((n+1)・θre)
−cos((n−1)θre)}] …(802)
V相の入力電力Pv、W相の入力電力Pwについても同様に計算して、3相合計の入力電力Piは次式803,804,805となる。
Pi=Pu+Pv+Pw
=Vo・[sinθre+kn・sin(n・θre)]×Io・sinθre
+Vo・[sin(θre−120°)+kn・sin(n・(θre−120°))]
×Io・sin(θre−120°)+Vo・[sin(θre−240°)+k
n・sin(n・(θre−240°))]×Io・sin(θre−240°)
…(803)
=Vo・Io・[(sinθre)−kn/2・{cos((n+1)・θre)
−cos((n−1)θre)}]+Vo・Io・[(sin(θre−120°))
−kn/2・{cos((n+1)・(θre−120°))−cos((n−1)
・(θre−120°)}]+Vo・Io・[(sin(θre−240°))
−kn/2・{cos((n+1)・(θre−240°))
−cos((n−1)・(θre−240°))) …(804)
=3/2・Vo・Io−Vo・Io・kn/2・[cos{(n+1)・θre}
+cos{(n+1)・(θre−120°)}
+cos{(n+1)・(θre−240°)}]
+Vo・Io・kn/2・[cos{(n−1)・θre}
+cos{(n−1)・(θre−120°)}
+cos{(n−1)・(θre−240°)}] …(805)
ここで、Voは電圧振幅、Ioは電流振幅、θreはロータ角度を電気角で表した値、knはn次の高調波電圧成分の基本波電圧振幅に対する比率である。
図4において、次数1は基本波の電圧である。電圧が基本波だけの場合はkn=0であり、入力電力Pi[w]は式805の第1項だけとなって、3/2・Vo・Ioとなり一定値である。トルクTは図5に示すように一定値となり、トルクリップル成分は無い。横軸はロータの電気角角度θre[°]である。また、理想状態としてモータの内部損失が零であると仮定すると、次式806に示すように、ロータ回転数ωrm[ラジアン]である時、入力電力Pi[w]と出力トルクT[Nm]は比例する。
Pi=T×ωrm …(806)
入力電力Piの高調波成分は式805の第2項以下であり、次数nにより異なった特性となる。定性的には、n次の高調波電圧成分と電流の正弦波関数すなわち1次の電流との積として計算され、三角関数の積和の公式の関係から、(n+1)次成分と(n−1)次成分とが入力電力Piの高調波成分として現れる。
以降の例では、式803を表計算ソフトウェアで計算した値を示す。高調波電圧成分の大きさは、kn=0.25の場合の例について示す。
図4の2次と4次の高調波電圧成分は、図6に示すような3次高調波を持つトルクTの特性となる。即ち、トルクは3次のトルクリップル成分を含むことになる。しかし、通常は、ロータ磁極等が円周方向について左右対称の構成となっている場合が多く、偶数次の高調波電圧成分は小さい。
図4の3次、6次、9次などの3の整数倍の次数の高調波電圧成分は、3相モータの巻線の接続を星形結線とする場合は、2つの相間でキャンセルされるため、端子間電圧には3次高調波電圧成分が表れず、問題とならない。
図4の5次と7次高調波電圧成分は、図7に示すような6次高調波を持つトルクTの特性となり、3相モータの代表的な6次のトルクリップル成分となっている。一般的に、3相モータではこのトルクリップル成分を低減するために、ロータ磁極形状の改良、ステータ磁極形状の改良などが盛んに行われている。
図4の8次と10次高調波電圧成分は、9次高調波のトルクリップル成分を発生する。しかし、偶数次の高調波電圧成分は少なく、また、高次高調波成分は小さいことが多いので、影響は小さい。
次に、電圧波形で特に5次、7次の高調波成分が多い例として図8の台形状の電圧波形の例を示す。この電圧の周波数成分を図9に示すと、大半は1次の基本波成分であり、5次、7次の高調波成分を7%から18%程度含んでいる。これらの高調波成分は3相モータの6次のトルクリップル成分を誘起させ易く問題である。他の高調波成分は比較的少ない例である。この例のように、電圧の高調波成分はステータ磁極の形状およびロータ磁極の形状から、一般的に言って、次数が高くなるほど小さくなる。
次に、5相モータのトルクリップル成分について説明する。図10は5相モータの電圧の高調波成分とそのトルクリップルへの影響度を示す図である。3相のトルク式である式803に相当する5相の式を表計算ソフトウェアで計算した値である。電流は5相の正弦波状電流が供給されることを前提としている。1次電圧成分すなわち基本波電圧成分は、5相電圧の振幅をVo、5相電流の振幅Ioとすると、2.5×Vo×Ioと一定値となる。
電圧の2次、3次、5次、7次、8次、10次、13次、15次、17次、18次、20次の成分は原理的にトルクリップルとならない。各相のトルクリップル成分のキャンセル効果が働く。
4次と6次の高調波電圧成分は、図11に示すように、5次のトルクリップル成分を誘起する。しかし、ロータ磁極を円周方向に対称構造とすることなどにより偶数次の高調波電圧成分を低減することが可能である。従って、5次のトルクリップル成分を低減することが可能である。
9次と11次の電圧成分は、図12に示すような10次のトルクリップル成分を誘起する。しかし、高次の電圧高調波成分は、絶対値が小さく、また種々のトルクリップルの低減手法を適用することが可能であることが多い。
以上の結果、5相のモータはトルクリップルの小さな特性を実現しやすく、振動、騒音も小さくできるので、高品質なモータを製作することが出来る。一般的に、5,7等の大きな素数の周期性を持つ回転機は共振などの振動が起きにくいことが経験的に知られている。しかし、5相のモータは、ステータの構造、特に巻線が複雑になり、製作しにくい問題がある。また、制御装置も複雑になり、そのインバータ部のトランジスタの数も多くなることから、コスト、サイズの問題があった。そのため、広く使用されてこなかった。
次に、図1に示した巻線の配置構成をより簡素な構成とする方法について説明する。図13に示す巻線の配置構成は、図1の同一スロットに配置された2個の巻線について、同一スロット内で、円周方向の配置を逆にしている。具体的には、巻線111と巻線112を逆に、巻線113と巻線114を逆に、巻線115と巻線116を逆に、巻線117と巻線118を逆に、巻線119と巻線11Aを逆にしている。その結果、巻線コイルエンド部の相互の交差、干渉が大幅に減少している。巻線の交差部は破線円で示す231,232,233,234,235の5個所で、巻線のコイルエンド部の巻回が容易になっている。
さらに、図14では、各巻線のコイルエンド部の配置を、外径側配置の巻線と内径側の巻線と分離している。巻線119から巻線114へのコイルエンド部と巻線113から巻線118へのコイルエンド部とを外径側巻線とし、最初に巻回する。次に、巻線117から巻線112へのコイルエンド部を巻回する。この時、巻線119の近傍のコイルエンドで破線円で示す241の部分では両巻線が交差する。次に、巻線111から巻線116へのコイルエンド部と巻線115から巻線11Aへのコイルエンド部とを内径側巻線として巻回する。この時、これらの内径側巻線のコイルエンド部は、他のスロットに巻回している巻線のコイルエンド部のロータ軸方向端に重ねて巻回する。これらの重なり部のため、コイルエンドのロータ軸方向長さはやや大きくなる。しかし、図1の構成、図13の構成に比較して改善している。
図1、図13、図14では巻線のコイルエンド位置の原理的な関係を示すため、2極のモータ構成について説明した。現実的なモータ例として、図14の2極のモータ構成を8極にしたモータの巻線構成について図15に示す。251はA相の電流を通電するスロット、252はB相の電流を通電するスロット、253はC相の電流を通電するスロット、254はD相の電流を通電するスロット、255はE相の電流を通電するスロット、256はA相の電流を通電するスロット、257はB相の電流を通電するスロット、258はD相の電流を通電するスロット、259はE相の電流を通電するスロットである。
これらのスロットに通電する電流の電流ベクトルは図2の関係となっている。巻線25Aに通電するa相電流の電流ベクトルは図2の131,巻線25Rに通電するb相電流の電流ベクトルは図2の133,巻線25Bに通電するc相電流の電流ベクトルは図2の135,巻線25Sに通電するd相電流の電流ベクトルは図2の137,巻線25Cに通電するe相電流の電流ベクトルは図2の139である。以下の巻線も同様であり、巻線25Tに通電するa相電流の電流ベクトルは図2の131,巻線25Dに通電するb相電流の電流ベクトルは図2の133,巻線25Eに通電するd相電流の電流ベクトルは図2の137,巻線25Uに通電するe相電流の電流ベクトルは図2の139である。
ここで、スロット251へ通電する電流は、25Aのa相電流と25Eの負の電流−d相電流であり、電流ベクトルでは131と132である。そして、電流ベクトル131と132とを加算した13AはA相の電流ベクトルである。同様に、スロット252へ通電する電流の電流ベクトルは133と134であり、加算した13BはB相の電流ベクトルである。スロット253へ通電する電流の電流ベクトルは135と136であり、加算した13CはC相の電流ベクトルである。スロット254へ通電する電流の電流ベクトルは137と138であり、加算した13DはD相の電流ベクトルである。スロット255へ通電する電流の電流ベクトルは139と13Fであり、加算した13EはE相の電流ベクトルである。他のスロットの電流についても同様の関係である。
図15に示す5相モータの各巻線のコイルエンド部の配置は、巻線25A,25B、25C、25D,25E等がスロット位置よりも外径側に配置していて、巻線を巻回するスロットの隣のスロットのロータ軸方向開口部を塞ぐことなく巻回することが出来る。これらの外径側巻線を他の巻線より先に巻回する。また、巻線25R、25S、25T、25Eなどのコイルエンド部は各スロットのロータ軸方向端に配置し、隣のスロットのロータ軸方向端の開口部、及び、そこに巻回する外径側巻線を覆うような関係になる。しかし、これらの外径側巻線は既に巻回済みなので、それらのコイルエンドの上を覆うように巻回しても巻線の巻回順としては問題無い。このように巻回することにより、各巻線は相互に接近するが、交差する関係とはならず、比較的容易に各巻線を巻回することが出来る。
図14の2極の5相モータの場合、外径側巻線と内径側巻線に分離した場合にも、破線円241で示す部分は部分的に巻線が交差してしまった。しかし、極数が4の倍数である場合には、図15に示すように、外径側巻線と内径側巻線とを交差することなく配置し巻回することが可能である。
また、各巻線を巻回するときには、巻線のガイドを工夫することにより巻線相互の干渉を避けて、巻回を所定の場所へ巻回することが可能である。具体的な1例として、図15の巻線25Pをそれぞれのスロットへ巻回する時、25Mの形状をした巻線ガイドを配置することにより、スロット25Qのロータ軸方向端の開口部を塞ぐことなく巻線25Pを巻回することができる。巻線25Vをそれぞれのスロットへ巻回する時、25Nの形状をした巻線ガイドを配置することにより、巻線がスロット開口部から内径側へはずれないように巻回することが出来る。同様に、各巻線の場所、形状に応じた巻線ガイドを設けて所望の形状に巻線を巻回することが出来る。
また、各巻線をスロットに直接的に巻き込むこと、即ち、直巻きが可能である。また、コイルの束を作っておき、スロットへ挿入し、固定することも可能である。説明を省略しているが、ステータコアと巻線との絶縁をする絶縁紙の敷設、スロット開口部の巻線処理、コイルエンド部の巻線の固定処理なども必要に応じて行う。
次に、コイルエンド部近傍のスロット形状、巻線形状と配置、絶縁紙の敷設方法、バックヨーク形状などについて説明する。巻線を容易に巻回出来る構造とすること、占積率を向上すること、コイルエンドのロータ軸方向長さを短縮すること、巻線全体の長さを短縮することを目的としている。図16は図15に示すAA−Oの断面図である。391は電磁鋼板をロータ軸方向に積層したステータコア、392はロータである。393はステータコア391の内周部とロータ392の外周部との間のエアギャップ部である。394は巻線で、図15の巻線25Fあるいは巻線25Gがスロット25Yに巻回している部分である。これらの巻線のコイルエンド部は395で、隣接するスロットのロータ軸方向開口部を塞がないように、外径側を通して2個隣のスロットへ巻回している。
ここで、スロットの形状39Bがステータコア391のロータ軸方向端へ向かって広がった形状となっていて、巻線394はコイルエンド136にかけて徐々にステータの外径方向に曲げられた形状となっている。その結果、コイルエンド395のロータ軸方向長さLCE2は短い寸法に抑えられている。図28の従来モータのコイルエンド部515は、図16の破線515で示すようにロータ軸方向長さLCE1が大きく、この長さに比較してコイルエンド395のロータ軸方向長さLCE2は大幅に短縮している。
スロットの形状は、39Bの例に示すように、ステータ軸方向端の近傍で広がった形状としている。この形状の広がり具合は、ロータ軸方向端に向かって徐々に広がっていくような形状、あるいは、階段状に4段あるいは3段あるいは2段とするような種々方法がある。それらの目的は、巻線394を無理なく折り曲げてコイルエンド395の位置に配置することである。この段数を多くするとより滑らかな形状を実現することが出来るが、ステータの電磁鋼板の種類が増え、金型コストが増加すると言うトレードオフの関係になっている。必要性に応じて選択すればよい。
399は、図15に示す巻線25Xのコイルエンド部であり、スロット25Yのロータ軸方向端のスロット側面の開口部を塞ぐように巻回している。巻線394を先に巻回した後に、巻線399を巻回するので、スロット側面の開口部を塞いでも問題ない。この結果、巻線399のコイルエンド長もほぼLCE2の長さに抑えることが可能である。
396,397,398はステータコア391と巻線394との間の電気的絶縁を確保するための絶縁紙である。絶縁紙は高圧の電気絶縁を保つためにはそれなりに厚くなり、それなりに硬さもあるので、どのような形状とし、スロット内へどのように配置するかはモータの重要な技術の一つとなっている。スロット内の巻線占積率にも大きく影響する。通常の絶縁紙は略円筒状とし、直線の部分をスロットへ挿入し、コイルエンドの近傍でステータコアのロータ軸方向の端面から10mm程度飛び出た形状とすることが多い。スロット内での絶縁紙の重なりは、巻線占積率を低下させるので、通常は行わない。図16の絶縁紙は分割して、397と398とに分けている。スロット内で一部が重なった状態としているが、スロットの太さが太くなった部分で絶縁紙397,398を重ねているので、巻線の太さがそのために制限されることはない。このようにして、スロットの形状が変化する部分での絶縁紙を構成することが出来る。スロット太さが変化し、絶縁紙を分割することもできるので、絶縁紙のロータ軸方向端の形状が自由な形状に設計することが出来、コイルエンド側に絶縁紙が飛びださない形状とすることができる。また、内径側の絶縁紙396もスロット内で分割することも可能である。
次に、図17は図15に示すAB−Oの断面図である。40Bは電磁鋼板をロータ軸方向に積層したステータコアである。393はステータコア40Bの内周部とロータ392の外周部との間のエアギャップ部である。401は図15の巻線25Fであって、図16のコイルエンド部395である。406は巻線で、図15の巻線25Hあるいは巻線25Xがスロット25Zに巻回している部分である。これらの巻線のコイルエンド部402は、隣接するスロットのロータ軸方向開口部を塞ぐように巻回し、それぞれ2個隣のスロットへ巻回している。各巻線のコイルエンド部のロータ軸方向長さはLCE2と短く抑えている。403,404,405はステータ鉄心と巻線の間の絶縁紙で、図16に示した絶縁紙と類似の形状で構成している。
次に、ステータコアの形状の例について、図16,図17に示し、説明する。図16のロータ軸方向端の近傍ではスロット形状が広くなっていて、破線で示す39Aの近傍ではバックヨーク部の磁路断面積が小さくなっているので、磁束密度が高くなってしまい、磁気抵抗が大きくなる問題がある。また、バックヨーク部の磁束が、より磁気抵抗の小さいステータコアの中心側を通ろうとするが、ステータコアが電磁鋼板を軸方向に積層した構造である場合には、ロータ軸方向の磁束成分は電磁鋼板内へ渦電流を誘起することになり、渦電流の問題が起きる。これらの問題を解決する方法として、図17において、ロータ軸方向端の近傍の電磁鋼板40Cが破線で示すように408の方へ折れ曲がっていて、バックヨーク部の磁路断面積が大きくなる構成とすることが出来る。408の磁路は40Cと同一の電磁鋼板内なので磁束の通過が容易であり、過大な渦電流を誘起することもない。この408の構成は、図16の相当する部分へも適用でき、全周に渡って、408の形状を構成する。
また、408は付加的な磁路であって、40B,40Cなどのステータコアが電磁鋼板のロータ軸方向積層ではなく、圧粉磁心あるいはその他の軟磁性体であっても、同様の効果が得られる。また、40C、408等の軟磁性体は、円周方向に分割された、いわゆる分割コアの構成のモータであっても適用できる。
図18は、図15に示すステータの一部を内周側から見て、円周方向を直線展開した図である。図18の横軸は円周方向で、縦軸はロータ軸方向となる。411,412,413,414,415はステータの歯を内周側から見た形状である。巻線418は図15の巻線25F、巻線416は図15の巻線25H、巻線417は図15の巻線25Xである。従来の歯の形状は破線419で示すように長方形であるが、図18の各歯に示すように四角の角部を41Bのように円弧形状とし、各巻線を角部で無理なく巻回出来る様に41Bに示すように円弧状としている。この円弧状の歯の形状は、2段、3段、4段などの階段的な形状とすることもできる。この円周方向の階段形状と図16,図17で示した径方向の階段形状との段数を合わせると、電磁鋼板の種類が少なくなり、都合がよい。図19は、円周方向と径方向との両方に階段形状が3段の場合のステータコア41Cをロータ軸方向から見た形状である。破線で示す41Dの部分が3段の階段形状となっている。
また、図18において、同一スロット内の2個の巻線の並べ方は、円周方向に並べて配置した例を示しているが、巻線製作の都合によって、同一スロット内で径方向に2個の巻線を配置する方法、斜め方向に2個の巻線を配置する方法など自由に選択することが出来る。
以上、図15、図16、図17、図18、図19などに示したように、各巻線の交差、干渉が少ない5相モータのステータ構成が実現でき、巻線の直巻きあるいは巻線束の挿入が可能であり、巻線占積率を高く、コイルエンド長を短く構成でき、モータの小型化、高性能化が可能であることを示した。
また、巻線を直巻きする場合は、巻線ガイド25Mあるいは25Nなどの治具を用いることにより、それぞれの巻線に張力をかけながら順次巻回することが可能であり、高占積な巻線を実現することが可能である。一般的に、巻線を整列するように巻回することにより巻線占積率を向上することが出来る。本発明で示した巻線構成でも、ある程度の張力をかけながら、巻線位置がずれないように、巻線を順次巻回することが出来る。巻線の種類は断面形状が円形状のいわゆる丸線、略四角形のいわゆる平角線などが使用できる。
また、ステータコアの外部で巻線束を製作し、ステータコアへ巻線束を挿入してステータを製作することも出来る。図3のようなコイルの位置関係、図15のようなコイルの位置関係あるいは、その他の巻線配置関係でも製作することが出来る。比較的、各巻線間の物理的干渉が少なく、高占積な巻線で、コイルエンドの短い、小型でトルク出力密度の高いモータを製作することが出来る。
次に、図15のモータが8極であるのに対し、6極のモータの巻線配置の例を図20に示す。巻線261はa相電流で264は−a相電流であり、それぞれの電流ベクトルは図2の131,136である。巻線263はb相電流で266は−b相電流であり、それぞれの電流ベクトルは133,138である。巻線265はc相電流で268は−c相電流であり、それぞれの電流ベクトルは135,13Fである。巻線267はd相電流で26Aは−d相電流であり、それぞれの電流ベクトルは137,132である。巻線269はe相電流で26Cは−e相電流であり、それぞれの電流ベクトルは139,134である。以下同様である。このようにして、各スロットにA相電流、B相電流、C相電流、D相電流、E相電流を構成することが出来る。図15の8極モータは極数が4の倍数なので各巻線が対称構造であるのに対し、図20に示すモータの巻線26Fが破線円で示すコイルエンド部形状が他の巻線とは非対称な構造となる。しかし、外径側の巻線を最初に巻回し、外径側の巻線の中で巻線26Fを最後に巻回すれば、矛盾無く、各巻線が物理的に干渉することなく各巻線を巻回することが出来る。26DはロータのN極、26EはロータのS極である。
次に、ステータのコアを電気角でほぼ360度の幅で分割し、分割した分割ユニットを組み合わせてステータを構成する5相モータについて、図21に示し、説明する。図21は、5相、8極、20スロットのモータである。272,27F,27G,27Hはステータコアの分割部で、組み合わせ部でもある。4個の分割ユニットでモータを構成する。巻線273はa相電流で274は−a相電流であり、それぞれの電流ベクトルは図2の131,136である。巻線275はb相電流で276は−b相電流であり、それぞれの電流ベクトルは133,138である。巻線277はc相電流で278は−c相電流であり、それぞれの電流ベクトルは135,13Fである。巻線279はd相電流で27Aは−d相電流であり、それぞれの電流ベクトルは137,132である。巻線27Bはe相電流で27Cは−e相電流であり、それぞれの電流ベクトルは139,134である。このようにして、各スロットにA相電流、B相電流、C相電流、D相電流、E相電流を構成することが出来る。
各巻線は相互に物理的に干渉する場所が数カ所発生するが、ほぼ90°の円弧状のコアに巻線を巻回出来るので、スロットの開口部への接近性は図15の円筒状コアに比較して格段に良いので、巻線の製作、巻回を容易化することが可能である。巻線ガイドを使用することにより、巻線にある程度張力をかけながら巻線を直巻きすることが可能である。具体的な巻線の巻回方法は、例えば図21の構成であれば、外径側の巻線から順に巻回すれば、比較的巻線の物理的干渉を少なく巻回することが出来る。巻線の巻回順は多くの方法があり、特に限定するものではない。特に本発明のモータは、電気角360°の間に5個のスロットしか無く、巻線構成が簡単なので、巻線巻回が容易となる。
ステータコアの分割部の組み合わせ方法、相互の結合方法にはいくつかの方法が考えられる。例えば、各電磁鋼板の形状が円周方向に凹凸となるように構成し、突き合わす他の分割ユニットが逆の凹凸形状としておけば、両分割ユニットの等価的な隙間を小さくすることが出来、相互の磁気抵抗を小さくすることが出来る。強度的にはステータ外周部を溶接することにより、実用的な強度を得ることが出来る。モータのケーシングで固定する方法もある。種々の方法が考えられ、本発明はその方法を限定するものではない。
前記の分割ユニットで構成する5相モータの長所は、ステータの分割コアを電磁鋼板材料から製作するときの歩留まりが良いので材料コストが低減できること、巻線の巻回が容易であることなどである。分割ユニットで構成する5相モータの難点は、ステータコアが一体である構造に比較して剛性がやや劣り、振動および騒音に気を付ける必要があること、組立時に精度維持に注意をする必要があること、巻線の交差部が出てくるのでコイルエンド長がやや長くなること、そのことに起因して巻線がやや長くなることなどである。
次に、モータの外径側と内径側とに2個のモータを組み込む構成について説明する。ある体積の中に2個のモータを組み込む方法は、いくつかの構成が考えられる。その一つの方法は図22の構成である。その概略は、外径側に第1のロータを配置し、内径側に第2のロータを配置し、それらの中間部分にステータを配置している。そのステータの外径側は第1のステータで、内径側は第2のステータである。第1のロータと第1のステータが外径側のモータを構成し、電磁気的に作用して第1のトルクを発生する。第2のロータと第2のステータが内径側のモータを構成し、電磁気的に作用して第2のトルクを発生する。
286は第1のロータのバックヨークであり、284はN極磁極の永久磁石、285はS極磁極の永久磁石である。289は第2のロータのバックヨークであり、287はN極磁極の永久磁石、288はS極磁極の永久磁石である。283はステータコアであって第1のステータのコアと第2のステータのコアとが背中合わせに一体となっている。281は第1のステータの歯であり、282は第2のステータの歯である。
図22のモータでは外径側の第1のステータコアと内径側の第2のステータコアが背中合わせに一体となっているので、巻線を第1のステータのスロットから第2のステータのスロットへ巻回することが可能となっている。巻線はトロイダル巻線となり、巻線の巻回が容易で、コイルエンドを短く、簡素に構成することが出来る。また、外径側の第1のロータの径方向厚みが小さい場合は、ロータ内周の直径を大きくでき、発生トルクを大きくすることが出来る。但し、この時、外径側の第1のモータと内径側の第2のモータの位相が都合の良い位置関係にしておく必要がある。28AはA相の巻線で、巻線28Fは図2のA相電流ベクトル13Aに相当し、巻線28Gは図2のA相電流ベクトル13Aの負の値に相当する。同様に、28BはB相の巻線、28CはC相の巻線、28DはD相の巻線、28EはE相の巻線である。残りの巻線も同様な関係である。円周方向の電気角360°の間に、A相、B相、C相、D相、E相の5相の電流を通電する巻線を配置している。この巻線構成は、図31の従来の5相モータの巻線が電気角360°の間に10個であるのに比較して、簡素な構成となっている。しかも、5が素数であることから、高調波的観点ではトルクリップルの小さな特性が得られ易い。
次に、磁束φと電流Iの方向及び発生するトルクとその方向について説明する。今、図22の巻線28Fに流れるA相電流が紙面の表側から裏側へ流れるとすると、その対向する外径側のロータはN極なので、フレミングの法則より、外径側のロータへは時計回転方向にトルクが発生する。巻線28Gは巻線28Fと共にステータコア283を一巡するように巻回しているので、巻線28Gの電流の方向は紙面の裏側表側から表側へ流れていて、その対向する内径側のロータはN極なので、フレミングの法則より、内径側のロータへは時計回転方向にトルクが発生する。従って、図22のような巻線配置である時、外径側のロータと内径側のロータを同じ極性の磁極とし、磁束の方向と電流の方向とが逆方向なので、結局、同一回転方向にトルクを発生することが確認された。
次に、図22のモータにおいて、外径側のステータのスロットと内径側のステータのスロットの導体が通る面積が大きく異なる場合の対応策について図23に示し、説明する。ステータの外径側のスロット断面積の方が広いので、図15に示す巻線に相当する巻線を外径側のスロットに追加することにより、外径側のスロット巻線を増量し、適正化するものである。巻線28Jに通電するa相電流の電流ベクトルは図2の131,巻線28Kに通電するb相電流の電流ベクトルは図2の133,巻線28Lに通電するc相電流の電流ベクトルは図2の135,巻線28Mに通電するd相電流の電流ベクトルは図2の137,巻線28Nに通電するe相電流の電流ベクトルは図2の139である。以下の巻線も同様であり、巻線28Pに通電するa相電流の電流ベクトルは図2の131である。各スロットには、新たに2個の巻線を巻回し、その追加した2個の巻線の電流をベクトル合成した電流の位相は、既に巻回済みの内外径のスロット間に巻回した巻線の電流の位相と同一かあるいは位相差を小さくする。同一スロットに巻回する各巻線の合計の電流ベクトルの振幅がより大きくなる工夫を行うことが出来る。例えば、巻線28AはA相の電流ベクトルであることを示したが、電流ベクトルが図2の131となる巻線と電流ベクトル132となる巻線とで構成することにより、13AのA相電流ベクトルを得ることが出来る。
次に、図22、図23で示したモータのスロット形状、巻線形状および絶縁紙形状は、図16、図17、図18、図19で示したように、巻線巻回が容易で、巻線の占積率を高めるような構成とすることが出来る。具体的には、スロットの形状の角部をより滑らかな形状あるいは2段、3段と階段状の形状とすることにより、巻線の折れ曲がる部分の曲率を適正にすることが出来る。ステータコアと巻線間の電気絶縁についても、スロット形状に合わせて、巻線巻回に必要な巻線スペースを損なうことなく、図16、図17に示したように複数の絶縁紙を使用して実現することが出来る。
また、図22、図23で示した構成は、外形側のスロットと内径側のスロットとの円周方向位置を円周方向へ移動する、あるいは、巻線の巻回方法を図示して示した方法とは異なる方法にする等の変形も可能であり、本発明に含むものである。
次に、本発明の5相モータに使用するロータについて説明する。前記のロータは表面磁石形について図示し説明したが、用途、モータ特性に応じて各種のロータを使用することが出来る。特に、図24に示すような、いわゆる、マルチフラックスバリア形のロータは、ロータ内の磁束の分布をロータを構成する電磁鋼板302の上に空隙部であるスリット形状をより自由度高く設計が可能である。従って、5相のステータとの整合性を高めて、高品質な特性を得やすい。図24に示すロータは4極のロータで、ロータ表面近傍において、電気角180°の間に4個のスリットを配置した構造である。303,304,305,306、30A、30B、30C、30Dのスリットは、隣接する磁極間に、磁気的にほぼ並行に配置した構造である。301はロータ軸である。軟鉄部の方向をロータ磁極の方向とし、N、Sをロータ磁極方向として付記している。
前記スリットの数は4相の例について示しているが、例えば、スリット306と30Dを削除して3層とすることも出来、さらに、スリット304,30Bを削除して2層とすることもできる。逆に、5層以上の多相とすることも出来る。層数が多いほどきめ細かなトルク特性を設計することが出来る。但し、層数が多いほど電磁鋼板をプレス打ち抜きするときの金型が複雑になり、ロータ強度とコストと金型寿命の問題が発生する。ロータの外周部は、いわゆる、ブリッジで鋼板を細く接続している。外周部を接続していることによりロータ強度を保ち、遠心力に耐えられるようにしている。高速回転で使用する場合は、遠心力が大きくなるので、ブリッジの幅を大きくするか、他のロータ補強策が必要となる。また、必要に応じてスリット中央部等にブリッジを追加することも出来る。このブリッジ部は、磁束が通るので、平均トルクを低下させる作用があるので、モータ特性と強度とがトレードオフ関係になっていて、ブリッジ幅はモータ要求特性に応じて決める。極端には、ブリッジを無くし、非磁性体でロータ強度を得ることも出来、その方が平均トルクの点では優れた特性となる。
図24に示すロータにおいて、電磁鋼板の鉄部とスリットの空隙部とを逆にして、303,304,305,306を軟鉄とし、他の部分を非磁性体として、類似の電磁気特性を得ることが出来る。もちろん磁路の数を揃えれば、両者は電磁気的に同じ物である。その場合には、ロータの強度が得られる構造とする必要がある。
図24に示すロータの特性は一般的に、ロータ磁極の方向をd軸方向、その反時計回転方向に電気角で90°回転した軸をq軸とすると、d軸方向には磁気抵抗が小さく、すなわちd軸インダクタンスLdが小さく、q軸方向には磁気抵抗が大きく、すなわちq軸インダクタンスLqが大きいことがモータトルクTを得るために求められる。トルクTは、一般的に次式で表される。
T=Pn×(Ld−Lq)×id×iq
ここで、Pnはモータの極対数で極数の1/2である。idはd軸方向に起磁力を発生させる電流成分で、iqはq軸方向に起磁力を発生させる電流成分である。
図24に示すロータは高価な永久磁石を必要としないので安価である点が優れている。また、界磁磁束をd軸電流idで制御できるので、界磁弱め制御、定出力制御を実現できる点が優れている。そしてスリットの数、配置の設計を行うことにより、モータ電圧の高調波成分を比較的容易に変更することが可能であり、トルクリップル、振動、騒音を設計的に可変し易い構造である。半面、界磁磁束を作るためd軸電流idを通電する必要があり、力率が低下するので、効率の点、モータサイズの点ではやや不利である。
図25に示すロータは永久磁石311,312等を付加して、トルクを向上するロータである。前記のd軸電流idもモータトルクTを増加する方向に作用する。308,309はロータ強度を保つためのブリッジの例である。このように、ロータ強度の問題、磁石コストの問題はある。
次に、前記の5相モータを駆動するインバータの構成例について、図26に示し、説明する。320は直流電源である。321,322,323,324,325,326,327,328,329、32Aはパワートランジスタである。Ra、Rb、Rc、Rd、Reは5相の各巻線である。このような5相インバータで、図2に示すような5相の電流を制御することが出来る。5組のトランジスタブリッジをパルス幅変調するすることにより任意の平均電圧を作ることが出来、任意の5相電流を制御することが出来る。
次に、5相モータを3相インバータで駆動する構成例について、図27に示し、説明する。331,332,333,334,335,336はパワートランジスタである。Ru1、Ru2、Ru3は3相電流の一つであるU相電流Iuを通電する巻線である。Rv1、Rv2、Rv3は3相電流の一つであるV相電流Ivを通電する巻線である。Rw1、Rw2、Rw3は3相電流の一つであるW相電流Iwを通電する巻線である。5相モータの各スロットへこの各巻線Ru1、Ru2、Ru3、Rv1、Rv2、Rv3、Rw1、Rw2、Rw3の巻回数を選択して、各スロットの合計電流ベクトルが所望の5相電流ベクトルとなるように設計すればよい。図27では1例として合計9個の巻線の例を示したが、巻線の数、各巻回数はモータ仕様によって、決定すればよい。一般的に使用されている3相インバータで駆動できる点が、コスト、生産効率の点で優れている。しかし、各巻回数は整数しか選択できないので、小さな電流ベクトルの誤差は発生する。また、5相モータの巻線が各スロットに複数個巻回することになるので、巻線がやや複雑になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の5相モータは、3相モータに比較して高調波の低減が容易でありトルクリップルの低い制御特性が得られること、振動、騒音が小さいこと、良好な定出力特性が得られること、巻線構成を従来の5相モータに比較して簡単にできること、巻線の製作性が良いこと、コイルエンドを短縮できること、巻線のスロット内の占積率を向上できること、また、3相のインバータでも巻線構成の変更で駆動できること等の特長がある。
なお、本発明に関する種々形態の例について説明したが、種々変形も可能であり、本発明に含むものである。例えば、極数についての制約はなく、ロータの種類について表面磁石型のロータで説明したが、磁石内蔵ロータ、リラクタンスロータ、誘導電動機のロータなど種々構造のロータについて適用可能である。各種のトルクリップル低減技術を本発明モータへ適用することもできる。例えば、ステータ磁極、ロータ磁極の形状を周方向に滑らかにする方法、径方向に滑らかにする方法、円周方向に一部のロータ磁極を移動させて配置し、トルクリップル成分をキャンセルする方法などがある。モータの形態についても種々形態が可能であり、ステータとロータとの間のエアギャップ形状で表現して、エアギャップ形状が円筒形であるインナーロータ型モータ、アウターロータ型モータ、エアギャップ形状が円盤状であるアキシャルギャップ型モータ等に変形できる。また、リニアモータにも変形できる。また、エアギャップ形状が円筒形状をややテーパ状に変形したモータ形状も可能である。また、本発明のモータを含む複数のモータを複合して製作することが可能である。例えば、内径側と外形側に2個のモータを配置する、あるいは、軸方向に複数のモータを直列に配置することが可能である。また、本発明モータの一部を省略して削除した構造も可能である。軟磁性体としては通常の珪素鋼板を使用する他に、アモルファス電磁鋼板、粉状の粉末軟鉄を圧縮成形した圧紛磁心等の使用が可能である。特に小型のモータにおいては、電磁鋼板を打ち抜き加工、折り曲げ加工、鍛造加工を行なうことにより3次元形状部品を形成し、前述の本発明モータの一部の形状を成すこともできる。ステータコアを構成する電磁鋼板を円周方向に分割して製作することも出来る。逆に、電磁鋼板が多層に渡ってつながった形態とすることも出来る。巻線の種類についても、丸線、平角線などが可能であり、各巻線の接続形態などについても導線を分割してスロットへ挿入しその後に溶接などにより接続する方法など種々形態の巻線を適用することが出来る。モータに通電する電流については、各相の電流が正弦波状の電流であることを前提に説明したが、正弦波以外の各種波形の電流で制御することも可能である。これらの種々変形したモータのついても、本発明モータの主旨の変形技術は本発明に含むものである。
本発明の5相モータは、モータ特性が高品質であること、小型であること、比較的低コストであることなどから、今後の自動車やトラック等に好適なモータである。
131 a相の電流ベクトル
132 −d相の電流ベクトル
133 b相の電流ベクトル
134 −e相の電流ベクトル
135 c相の電流ベクトル
136 −a相の電流ベクトル
137 d相の電流ベクトル
138 −b相の電流ベクトル
139 e相の電流ベクトル
13F −c相の電流ベクトル
13A A相の電流ベクトル
13B B相の電流ベクトル
13C C相の電流ベクトル
13D D相の電流ベクトル
13E E相の電流ベクトル
251 A相の電流を通電する巻線を配置するスロット
252 B相の電流を通電する巻線を配置するスロット
253 C相の電流を通電する巻線を配置するスロット
254 D相の電流を通電する巻線を配置するスロット
255 E相の電流を通電する巻線を配置するスロット
25A a相の電流を通電する巻線
25R b相の電流を通電する巻線
25B c相の電流を通電する巻線
25S d相の電流を通電する巻線
25C e相の電流を通電する巻線
25E d相の電流を通電する巻線
25U e相の電流を通電する巻線
25K ロータのN極
25L ロータのS極
25J ステータコア
25M 巻線ガイド
25N 巻線ガイド

Claims (4)

  1. A相、B相、C相、D相、E相の5相モータにおいて、
    ロータの極数が4の整数倍で、
    ステータの円周方向の電気角360°の間に5個のスロットを配置し、
    5組の巻線を円周方向に2スロットピッチ離れた2つのスロット間に相互に配置し、
    スロットS1〜スロットS12がその数の順に円周方向に配置されるスロットであって、
    a相巻線をA相のスロットS1に巻回し、a相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたC相のスロットS3へ巻回し、
    c相巻線をC相のスロットS3に巻回し、c相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたE相のスロットS5へ巻回し、
    e相巻線をE相のスロットS5に巻回し、e相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたB相のスロットS7へ巻回し、
    b相巻線をB相のスロットS7に巻回し、b相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたD相のスロットS9へ巻回し、
    d相巻線をD相のスロットS9に巻回し、d相巻線のロータ軸方向端で外径側を通し、2個離れたA相のスロットS11へ巻回し、
    以下同様に、ロータ軸方向端で外径側を通す巻線を巻回し、
    他方、b相巻線をB相のスロットS2に巻回し、b相巻線をC相のスロットS3のロータ軸方向端を覆うように、b相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたD相のスロットS4へ巻回し、
    d相巻線をD相のスロットS4に巻回し、d相巻線をE相のスロットS5のロータ軸方向端を覆うように、d相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたA相のスロットS6へ巻回し、
    a相巻線をA相のスロットS6に巻回し、a相巻線をB相のスロットS7のロータ軸方向端を覆うように、a相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたC相のスロットS8へ巻回し、
    c相巻線をC相のスロットS8に巻回し、c相巻線をD相のスロットS9のロータ軸方向端を覆うように、c相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたE相のスロットS10へ巻回し、
    e相巻線をE相のスロットS10に巻回し、e相巻線をA相のスロットS11のロータ軸方向端を覆うように、e相巻線のコイルエンド部の長さが短くなるように2個離れたB相のスロットS12へ巻回し、
    以下同様に、ロータ軸方向端で各巻線のコイルエンド部長さが短くなるように各巻線を巻回する
    ことを特徴とする5相モータ。
    但し、ロータの極数が4の場合は、スロットS11はスロットS1であり、スロットS12はスロットS2である。
  2. ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状がバックヨーク側へ広げた形状であり、
    ステータコアの軸方向端の近傍において、スロットの形状が軸方向から円周方向へ曲がった形状であり、
    それぞれのスロットに巻回される巻線とステータコアとの物理的な干渉を低減し、
    スロット内の絶縁材料ZZ1とスロット内の軸方向端の近傍の絶縁材料ZZ2とをスロット形状を広げた部分で重ねている
    ことを特徴とする請求項1に記載の5相モータ。
  3. ステータのコイルエンド部の外周側あるいは内周側にステータコアのバックヨーク部を配置し、
    前記コイルエンド部と当該コイルエンド部外周に付加したバックヨーク部との間に熱伝導特性に優れた物質を充填する
    ことを特徴とする請求項2に記載の5相モータ。
  4. 3相インバータの出力する3相電流Iuを通電する巻線群Ruと、
    3相インバータの出力する3相電流Ivを通電する巻線群Rvと、
    3相インバータの出力する3相電流Iwを通電する巻線群Rwとを備え、
    5相の各相巻線を前記巻線群Ru、Rv、Rwの一部を組み合わせて構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の5相モータ。
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