JP5298798B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車やトラック等に搭載されるモータに関する。
3相交流モータは従来より広く使用されている。図20はその概略的な構成を示す縦断面図の例である。811はモータ出力軸、812はロータコア、817および818はロータ表面に取り付けられたN極永久磁石およびS極永久磁石、813は軸受け、814はステータコア、815は巻線のコイルエンド、816はモータケースである。
図21は図20の断面AA−AAを示す横断面図である。このモータは、3相交流、2極、12スロットであり、巻線は全節巻き、分布巻きである。
ステータの歯は円周方向に、821、822、823、824、825、826、827、828、829、82A、82B、82Cである。各歯に挟まれた各スロットには3相の巻線が巻回され、U相巻線は82D、82J、82K、82Qであり、V相巻線は82G、82P、82H、82Nであり、W相巻線は82L、82F、82M、82Eである。
図22は巻線図であり、横軸にステータの回転方向の各位置を電気角角度で示している。なお、このモータは2極のモータの例なので機械角と電気角は一致している。
UはU相巻線の端子でU相電流Iuが通電され、VはV相巻線の端子でV相電流Ivが通電され、WはW相巻線の端子でW相電流Iwが通電され、Nは3相Y結線の中性点である。831はU相巻線の渡り線、832はV相巻線の渡り線、833はW相巻線の渡り線である。
図23は、モータ駆動用の3相インバータとモータの3相巻線の結線図である。84Dは直流電源、6個のトランジスタと6個のダイオードで構成される3相インバータにY結線のモータ巻線を接続している。841はU相巻線、842はV相巻線、843はW相巻線である。
図20から図23に示した表面磁石型のブラシレスモータは、優れたモータとして広く活用されている。しかし、各巻線は、図21、図22に示すように複雑に交差し、複雑な巻線となり、図20のコイルエンド815の様にロータ軸方向に長くなり、また、コイルエンド部815の圧縮成形加工、および、コイルエンド部815の糸での固定等の製作負担がある。その結果、モータの大型化の問題、高コスト化の問題がある。
また、図24のステータ断面の部分拡大図に示すように、巻線の複雑さに起因して、スロット内の巻線864の占積率が低下する問題がある。この巻線の占積率が低下すれば、巻線抵抗が増加し、ジュール損が増加する問題、モータ効率が低下する問題がある。862は歯、863はスロット、865はステータコアと巻線との間に配置する絶縁紙、861はステータコアのバックヨーク部である。
特開2003−333785号公報(図1、図2、図9)
本発明の課題は、3相モータのステータを、高効率化、小型化、低コスト化することである。その実現のため、巻線の配置構造を巻線巻回がより容易な配置とすること、スロット形状を巻線の巻回が容易な形状とすること、巻線巻回の方法を単純化して巻線占積率を向上すること、同時にコイルエンド長および巻線長を短縮すること、絶縁紙の配置によるコイルエンド長の増大を低減すること等を行う。
本発明モータは、Nn極(Nnは4の正の整数倍のロータと、n(但し、n=3×Nn)個のスロットが周方向に等ピッチに形成されたステータコアを有し、このステータコアに前記スロットを通ってU相、V相、W相の3相巻線が巻装されたステータとを備える。U相、V相、W相の3相巻線は、それぞれロータ軸方向端で前記ステータコアの外径側を通って所定のスロットに巻回される外側巻線と、それぞれロータ軸方向端で前記ステータコアの内径側を通って所定のスロットに巻回される内側巻線とを有し、前記n個のスロットに対し、前記ステータコアの周方向に順にスロット番号S1、S2、S3、…S(12m−1)、S12m、S(12m+1)、S(12m+2)、…Snを付す、但し、前記mは正の整数であり、12m<(n−4)の条件に適合する前記mの取り得る値を小さい順に適用した場合に、
U相の外側巻線は、スロットS1からスロットS4へ巻回され、以降、スロットS(12m+1)からスロットS(12m+4)へ巻回される。
W相の外側巻線は、スロットS5からスロットS8へ巻回され、以降、前記スロットS(12m+5)からスロットS(12m+8)へ巻回される。
V相の外側巻線は、スロットS9からスロットS12へ巻回され、以降、前記スロットS(12m+9)からスロットS(12m+12)へ巻回される。
V相の内側巻線は、スロットS3からスロットS6へ巻回され、以降、スロットS(12m+3)からスロットS(12m+6)へ巻回される。
U相の内側巻線は、スロットS7からスロットS10へ巻回され、以降、スロットS(12m+7)からスロットS(12m+10)へ巻回される。
W相の内側巻線は、スロットS(n−1)からスロットS2へ巻回され、以降、スロットS(12m−1)からスロットS(12m+2)へ巻回される。
また、前記ステータコアの軸方向端の近傍において、前記スロットの形状がバックヨーク側へ広げた形状であり、且つ、前記ステータコアの軸方向端の近傍において、前記スロットの形状が軸方向から円周方向へ曲がった形状であり、それぞれの前記スロットに巻回される各巻線の相互の物理的な干渉を低減し、各スロットから前記ステータコアのロータ軸方向端へ向かって外径側にかけて各巻線を緩やかな曲線で巻回できるステータコア形状としたことを特徴とする。
上記のように、極数Nnが4の正の整数倍の時に、円周方向に同一配置形状を作ることが出来る。この巻線の配置構成により、それぞれの巻線間の干渉を大幅に低減することが出来、巻線の巻回あるいはコイルの製作が容易となる。
ロータについては特に限定がなく、表面磁石型のロータ、永久磁石内蔵型のロータ、リラクタンクス形のロータなどを使用することができる。
線の巻回を容易とする方法として、ステータのスロット形状を改良する方法を提案する。それは、巻線を巻回する方向に巻線経路が緩やかな曲線形状になるように、ステータコア形状を変形するもので、積層する電磁鋼板が積層方向に異なる形状とする。特に、スロット形状をラジアル方向と円周方向との両方に改良することにより、全節巻き巻線のコイルエンド長を大幅に短縮でき、巻線占積率も向上できる。
さらに、コイルエンド部の近傍の空きスペースに、バックヨーク部を延長した付加磁路を追加して空きスペース活用を図ることも出来る。なお、バックヨーク部の磁路が電磁鋼板のロータ軸方向積層構造である場合は、磁束がロータ軸方向へ通るときに渦電流が生成され鉄損が増加するので、渦電流が発生しやすい部分の電磁鋼板へスリットを設けることが有効である。
スロット内の絶縁紙についても、前記スロット形状の場合、その改良が可能である。ステータコアの中のスロット形状をロータ軸方向端に向かって広がる形状とすることにより、巻線を配置する断面積を低減することなく、2枚の絶縁紙を部分的に重なることが可能となる。従って、ステータコアのロータ軸方向端から絶縁紙が数mm突き出た形状とする必要も無く、コイルエンドの短縮が可能である。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は本発明のモータの巻線配置を示す図である。
3相、4極、12スロットのモータで、111、112、113、114、115、116、117、118、119、11A、11B、11Cは12個の歯である。各巻線は全節巻きで、かつ、各相巻線が一つのスロットへ集中して巻回しているので集中巻きである。巻線を巻回する順に各相の巻線を説明する。
まず、U相巻線を101から104へ巻回し、コイルエンド部は他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通している。
次に、W相の巻線を105から108へ巻回し、コイルエンド部は他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。
次に、V相の巻線を109から10Cへ巻回し、コイルエンド部は他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。
次に、U相巻線を107から10Aへ、他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。この時、U相巻線で塞がれる他の巻線は既に巻回済みであるため、これらのスロットのロータ軸方向開口部が塞がれても問題はない。
次に、W相巻線を10Bから102へ、他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。最後に、V相巻線を103から106へ、他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。
図1のように巻線を配置し、巻回することにより、図21、図22に示した巻線の配置、巻回に比較し、巻線相互の物理的干渉を低減することが可能である。
巻線を巻回する順番は、それらの干渉の関係において不都合が発生しない範囲で、入れ替えることが出来る。また、このように、コイルエンド部で外径側の巻線と内径側の巻線とを交互に、整然と巻回できるモータの極数は4の整数倍の極数の時である。
また、10DはロータのN極磁石で、10EはS極磁石である。なお、図1では表面磁石同期モータSPMSMの例を示しているが、永久磁石をロータ内部へ配置した磁石内蔵同期モータIPMSM、あるいは、軟鉄材料で構成される同期リラクタンスモータSynRMなども構成することが出来る。
次に、本発明の参考例として、3相、6極、18スロットのモータの巻線の配置について、図2に示し、説明する。各巻線は全節巻きで、集中巻きである。巻線を巻回する1例について、順に各相の巻線を説明する。
まず、U相巻線を121から124へ巻回し、コイルエンド部12Kは他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通している。
次に、W相の巻線を125から128へ巻回し、コイルエンド部12Mは他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。
次に、V相の巻線を129から12Cへ巻回し、コイルエンド部12Pは他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。
次に、U相の巻線を12Dから12Gへ巻回し、コイルエンド部12Rは他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。
次に、W相の巻線を12Hから122へ巻回し、コイルエンド部12Tは他の相のスロットのロータ軸方向開口部を塞がないようにステータの外周側を通す。しかし、この時、巻線121は、そのコイルエンド部12Kがステータの外周側に配置されているので、コイルエンド部12Tとコイルエンド部12Kとの物理的干渉が少なくなるように気を付ける必要がある。巻線121は既に巻回済みなので、コイルエンド部12Tをコイルエンド部12Kの上に重ねることが出来る。
次に、U相巻線を127から12Aへ巻回し、コイルエンド部12Nは他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。この時、このU相巻線で塞がれる他の巻線は既に巻回済みであるため、これらのスロットのロータ軸方向開口部が塞がれても問題はない。
次に、W相巻線を12Bから12Eへ巻回し、コイルエンド部12Qは他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。
次に、V相巻線を12Fから12Jへ巻回し、コイルエンド部12Sは他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。
最後に、V相巻線を123から126へ巻回し、コイルエンド部12Lは他の相のスロットのロータ軸方向開口部の上を通して巻回する。
図1のように巻線を配置し、巻回することにより、図21、図22に示した巻線の配置、巻回に比較し、巻線相互の物理的干渉を低減することが可能である。図2は一部のコイルエンド部12Tが少し不規則な例である。
次に、コイルエンド部近傍のスロット形状と巻線形状と絶縁紙形状の改良について、図3から図7に示し説明する。図3は図1の断面AA−AAの部分拡大図である。
131はロータで、一点鎖線はロータの回転中心線を示している。132はステータコアで、電磁鋼板をロータ軸方向に積層して構成している。133はロータ131とステータコア132の間のエアギャップである。134は図1の巻線10Cであり、そのロータ軸方向端のコイルエンド136により他のスロットへ巻回されている。ここで、スロットの形状13Bがステータコア132のロータ軸方向端へ向かって広がった形状となっていて、巻線134の部分からコイルエンド136にかけて徐々にステータの外径方向に曲げられた形状となっている。その結果、コイルエンド136のロータ軸方向長さLCE2は短い寸法に抑えられている。図20の従来モータのコイルエンド部815が破線135で示していて、そのロータ軸方向長さLCE1に比較して、大幅な短縮である。
次に、図1の断面AB−ABの部分拡大図を図4に示す。
141は図1の巻線10Bである。145はスロットの形状で、ロータ軸方向端へ向かいスロットが広げられている。このスロット形状145については、3段の階段状にスロットが広げられている例について示している。ステータコアが電磁鋼板を積層して作られる場合、電磁鋼板の形状の種類を少なくした方が金型コストなどの点で有利である。
図3の巻線136は、図4で示す断面AB−ABでは、円周方向に配置された図4のコイルエンド136となっている。図3の巻線137は、図4で示す断面AB−ABでは、円周方向に折り曲げた図4のコイルエンド137となっている。137は、図1の巻線10Bと巻線102とに巻回するコイルエンド部である。
図5は、巻線137の形状を示すため、ステータの内周面を直線展開した図で、横軸を円周方向、縦軸をロータ軸方向にとって示している。151、152、153、154、155は、歯の内周面形状であり、ロータ軸方向端158、159などの部分を曲線状にしており、巻線157がステータコア132のロータ軸方向端で無理なく折り曲げることが出来るようにしている。図3のコイルエンド部137は、図5のコイルエンド156に相当する。また、巻線134、コイルエンド136は、巻線137のロータ軸方向長さが長くならないように、ステータコア132の外径方向に折り曲げることにより、コイルエンド137とコイルエンド136とのロータ軸方向の物理的干渉を少なくしている。その結果、コイルエンド部137のロータ軸方向長さは、LCE2となるように、短く巻回している。
図6は、図1に示すステータコアのスロットについて、スロットのロータ軸方向端面近傍の形状を部分拡大した図である。161はステータコア、162はスロットのロータ軸方向の中間部の形状、164はスロットのロータ軸方向端の形状、163は162と164との間の形状である。なお、164の形状は、複数段の形状とすることも出来る。また、滑らかな曲線に近い形状とすることも可能である。
以上示したように、これらのコイルエンド136と137のロータ軸方向長さLCE2の短縮は、スロット13Bのロータ軸方向端近傍の形状を外径方向と円周方向に広げること、巻線の配置を図1のように配置すること、巻線の巻回順を巻線間の物理的干渉が少ない順に巻回することにより実現している。コイルエンド長の短縮により、モータの小型化を実現することができる。
また、巻線の巻回時の物理的な干渉が少ない構造なので、巻線の案内治具を巻線巻回部へ設置することにより、図1の巻線形状に、巻線に張力をかけながら巻回することも可能である。即ち、ステータ外部で製作したコイルをスロットへ挿入するのではなく、スロットへ巻線を直巻きすることも可能である。そして、製作性の改善だけでなく、巻線の占積率向上、巻線長の短縮による巻線抵抗の低減も可能である。
なお、図1に示す巻線の配置は、巻線図で示すと図7のように書くことも出来る。171はU相のコイル間を接続する渡り線である。172はV相のコイル間を接続する渡り線である。173はW相のコイル間を接続する渡り線である。Nは3相巻線を星形結線とするときの中心の中性点である。各コイルのコイルエンドをステータの外径方向と内径方向の2箇所に分けて記述している。
次に、各巻線とステータコア132との間の絶縁体について説明する。
巻線とステータコアとの間の電気絶縁は、巻線の絶縁膜を厚くする、絶縁紙を挟む、ステータコア表面に樹脂を塗る、巻専用のボビンを配置するなどの方法がとられている。ここでは、絶縁紙を巻線とステータコアとの間に配置する場合について説明する。通常、スロットの形状は、ロータ軸方向端から他端まで同一の形状となっているので、スロットの中で絶縁紙が2枚以上重なる部分があると、その部分でのスロット有効断面積が減少して、配置できる巻線の断面積が減少し、巻線占積率が低下する問題がある。
一方、絶縁紙の端末処理をスロットのロータ軸方向端の外側で行うと、絶縁紙端末処理のためにステータの端面からある程度の長さが必要となり、その分だけコイルエンドが長くなり、モータが大型化する問題がある。また、巻線長が長くなり、巻線抵抗が増加する問題もある。なお、絶縁紙のステータコア端での処理は、例えば折り曲げるために切れ目をいれると、巻線とステータコアとの間の縁面距離が短くなるなどの問題が発生する。
この問題に対し、図3に示す例では、スロットの断面積が広くなった部分で、絶縁紙138、139と絶縁紙13Aとを重ねて配置しているので、スロット内の巻線断面積減少の問題および絶縁紙の端末処理の問題を解決することが可能である。スロットのロータ軸方向端近傍で2枚以上の絶縁紙を部分的に重ねて配置すればよい。ここで絶縁紙と表現した絶縁体は、紙、樹脂、無機質のシート、それらの複合体などが可能である。また、図4の場合においても、ロータ軸方向端でスロット断面積が広くなっているので、絶縁紙142、143と絶縁紙144とを部分的に重ねて配置することが可能である。
次に、ステータコアの磁路について考えると、ロータ軸方向端の近傍では、スロットを広げたことにより、ステータのバックヨーク部13Cの近傍で磁束密度が高くなる。この問題を解決する方法として、図4のコイルエンド136、137の外径側のスペースへ軟磁性体147を追加し、一部の磁束を通過させる方法が有効である。ただし、その磁束は、ロータ軸方向の磁束成分もあり、積層電磁鋼板で渦電流が発生するので、効率良く磁束が通過できる方法が有効である。一つの方法は、148の破線で示すように、ステータコアのロータ軸方向端の近傍の電磁鋼板を径方向からロータ軸方向へ折り曲げた形状とする方法がある。他に、電磁鋼板の一部にスリット加工を行って、その部分でのロータ軸方向への磁束の通過を容易とする方法、軟磁性体に圧粉磁心を使用する方法等がある。
次に、本発明の参考例として、図1のモータを分布巻きとした構成のモータを図8に示し説明する。
3相、4極、24スロット、全節巻き、分布巻きのモータである。本発明では、モータ構成を簡素化する方向で考えているが、高精度なモータが必要な用途では分布巻き構成のモータが有効であり、モータの簡素化と高精度化を両立させる方法について説明する。
181、182はU相巻線で、それぞれ、U相の負の巻線188、187へ接続する。185、186はV相の正の巻線で、183、184はW相の負の巻線である。図1に比較して、それぞれの2個の巻線を並列に配置する構成になっている。
図9は図8の断面AC−ACの部分拡大図である。194は図8の巻線182であり、そのロータ軸方向端のコイルエンド195により他のスロットへ巻回されている。ここで、スロットの形状19Cがステータコア192のロータ軸方向端へ向かって広がった形状となっていて、巻線194の部分からコイルエンド195にかけて徐々にステータの外径方向に曲げられた形状となっている。その結果、コイルエンド195のロータ軸方向長さLCE2は短い寸法に抑えられている。図20の従来モータのコイルエンド部815が破線135で示していて、そのロータ軸方向長さLCE1に比較して、大幅な短縮である。 196は、図8の巻線181と巻線188とに巻回するコイルエンド部である。198は、図8の巻線18Aと巻線184とに巻回するコイルエンド部である。197は、図8の巻線189と巻線183とに巻回するコイルエンド部である。
次に、図8の断面AD−ADの部分拡大図を図10に示す。
204は図8の巻線184である。20Bはスロットの形状で、ロータ軸方向端へ向かいスロットが広げられている。このスロット形状145については、3段の階段状にスロットが広げられている例について示している。ステータコアが電磁鋼板を積層して作られる場合、電磁鋼板の形状の種類を少なくした方が金型コストなどの点で有利である。
図9の巻線195は、図10で示す断面AD−ADでは、円周方向に配置された図10のコイルエンド205となっている。図9の巻線198は、図10で示す断面AD−ADでは、円周方向に折り曲げた図10のコイルエンド207となっている。
図11は、巻線197、198の形状を示すため、ステータの内周面を直線展開した図で、横軸を円周方向、縦軸をロータ軸方向にとって示している。211、212、213、214、215、216、217、218、219、21Aは、歯の内周面形状であり、ロータ軸方向端21D、21Eなどの部分を曲線状にしており、巻線21B、21C等がステータコア192のロータ軸方向端で無理なく折り曲げることが出来るようにしている。図9のコイルエンド部197、198は、図11のコイルエンド21C、21Bに相当する。また、巻線194、コイルエンド195は、巻線197、198のロータ軸方向長さが長くならないように、ステータコア192の外径方向に折り曲げることにより、コイルエンド195とコイルエンド197、198とのロータ軸方向の物理的な干渉を少なくしている。その結果、コイルエンド部197、198のロータ軸方向長さはLCE2となるように短く巻回している。
次に、図8に示すモータを短節巻きに変形した例を図12に示し説明する。
図12のモータ構成は、図8の分布巻きに比較し、さらに高精度なモータを実現できる。そして、モータの簡素化と高精度化を両立させる方法である。概略的には、スロットの1/2の巻線が短節巻きとなっていて、モータの全スロットの半分のスロットには、隣接する相の巻線と1/2ずつ巻回している。U相巻線は281、282、283で、図示するようにそれぞれ並列に、巻線28D、28C、28Bへ接続している。U相巻線281、283は、282に比較し約半分の巻線数である。
ここで、図12の各巻線と図13に示す電流ベクトル図とを合わせて説明する。
U相電流282は、図13の電流ベクトル292で示される。V相電流288は、図13の電流ベクトル298で示される。W相電流28Eは、図13の電流ベクトル299で示される。前記のU相巻線は281は、電流ベクトル291で、同一スロットに巻回されるV相の負の巻線28Aは電流ベクトル299で示される。巻線281と28Aの巻回数は、通常の短節巻きでは、巻線282の1/2の巻回数とするが、その場合、それらの合成電流ベクトルの振幅は、電流ベクトル292のcos(30°)=0.866と小さくなってしまう。巻線281と28Aとで作られる電流ベクトルの電流位相は正確に作られるが振幅が小さくなる。精密なモータを実現するためには、このスロットの巻回数と電流振幅との積を0.5×1/cos(30°)=0.57735に近い値とすることが好ましい。通常の3相インバータで駆動する場合、電流振幅をU相だけで2種類作ることは困難であり、現実的には巻線281と28Aの巻線数を巻線282の巻線数の1/2倍より少し多くして0.57735倍に近づける方法が有力である。
巻線284、285、286は負のW相巻線で、それぞれ並列に巻回している。U相巻線283は電流ベクトル293であり、負のW相巻線284は電流ベクトル294であり、それらの合成電流ベクトルは297である。負のW相巻線285は電流ベクトル295である。巻線287、288、28CはV相巻線で、それぞれ並列に配置巻回している。V相巻線287は電流ベクトル298であり、負のW相巻線286の電流ベクトルは296であり、それらの合成電流ベクトルは295である。それらの巻線数を巻線282の巻線数の0.57735倍に近づける方法が好ましい。その他の巻線および電流ベクトルについては同様である。
次に、本発明の参考例として、ステータコアを分割して製作する構成のモータについて説明する。
図14のステータコア42A、42B、42C、42Dは、接続点42E、42F、42G、42Hで磁気的に機械的に接続している。電気角で360°の円周方向の幅に分割しているので、電磁気的には必ずしも接続点で磁気的に繋がっている必要はない。正のU相巻線421から負のU相巻線424へ、図3の巻線134、136のように巻回する。正のV相巻線423から負のV相巻線426へ巻回する。正のW相巻線425から負のW相巻線422へ巻回する。この時、各スロット形状は、図3の13B、図4の145、図5の歯形状、図6のスロットのロータ軸方向端形状の様にする。
このようにステータコアを分割することによって、各分割コアへ巻線を挿入するときの周囲の物理的制約が大幅に軽減され、巻線巻回が容易となる。例えば、四分円のコアへ巻線を巻回するので、直巻きもより容易となる。さらに、図3から図6に示したような巻線の配置とスロット形状により、巻線に張力をかけながら巻回することが可能となり、巻線占積率の向上、巻線長の短縮、コイルエンド長の短縮も可能となる。なお、巻線をステータコアへ直巻きする場合は、例えば、巻線421から424へ巻回するときに、巻線422、423のロータ軸方向のスロット側面が塞がらないように巻線の案内治具を配置することが好ましい。また、巻線422から426へ巻回する場合は、巻線が内径側へはずれないようにする案内治具が好ましい。
次に、図14に示す分割したステータコア42A、42B、42C、42Dの接続点42E、42F、42G、42Hの具体的な構造について図15に示し、説明する。
図15の下方の円形の図はステータコアをロータ軸方向から見た図で、その上方の図はその側面図であり、電磁鋼板の積層状態を示している。なお、ステータコアの内周側のスロット形状等は省略している。ステータコアの接続点42Hの形状は、その部分拡大図を図16に示すように、電磁鋼板の先端部を交互に重ね合わす配置、形状にしている。磁束が通る様子を矢印の線で示している。例えば、電磁鋼板240と241との水平方向の隙間Lgtがそれぞれの電磁鋼板間に部品精度と組立精度に関わって発生し、磁気抵抗の問題がある。しかし、図16に示すような配置とすることにより、並列に配置される電磁鋼板との対向面積が十分に大きいので、243、244の部分のように矢印で示す磁束が隣の電磁鋼板を通ることが出来、結果として、磁路全体の平均磁気抵抗を小さくすることが出来る。
次に、これらの分割コアを機械的に結合して固定する方法について、図17に示し、説明する。最初に、それぞれの分割された電磁鋼板を積層して分割積層コアをつくる。次に、分割積層コアに巻線を巻回する。この時は、まだ、電磁鋼板の積層は、電磁鋼板が組み合わされる部分は多少隙間が残る程度に行う。例えば、分割積層コアの外周の中央部分をレーザ溶接等で仮固定することも出来る。次に、巻線を巻回した分割積層コアを相互に組み合わせて組み立てる。最後に、分割積層コアを積層方向に適切な荷重をかけた状態で、図17の251、252、253、254、255等のステータコアの外周をレーザ溶接等で固定する。このようにして、巻線の巻回が容易で、ステータの剛性も十分に得られる分割コア方式のステータを製作することが出来る。ステータの剛性は、モータのケーシングなどの都合、低振動、低騒音の観点でも重要である。また、分割コアの構成とする場合、平板の電磁鋼板材料からステータを作る歩留りがコスト上大変重要であり、材料の歩留りを改善することも容易となる。
次に、本発明の参考例として、高出力密度のモータを実現する具体的な例図18、図19に示し、説明する。
図18のモータの概略は、外径側と内径側とに2組のモータを配置した複合モータである。外径側にロータ1を配置し、内径側にロータ2を配置している。461、463、465、467、469はN極の永久磁石である。462、464、466、468、46AはS極の永久磁石である。中間部分の外径側にステータ1を配置し、内径側にステータ2を配置している。電磁気的には、ステータ1とロータ1が作用してトルクT1を発生し、他方、ステータ2とロータ2が作用してトルクT2を発生する。ロータ1とロータ2は、機械的に連結されていて、トルク(T1+T2)が出力トルクとなる。
図18の構成では、同一回転位置では、ロータ1の極性とロータ2の極性が同一であり、それぞれに対向するスロットの内径側と外径側の関係が逆なので、それぞれの対向するスロットに逆方向の電流を通電した時に同一方向のトルクを発生することになる。そして、ステータ1とステータ2とは、外径側と内径側とに背中合わせに配置されているので、巻線をステータ1のスロットからステータ2のスロットへ巻回することが可能である。
46B、46H、46Qは正のU相巻線であり、46E、46Lは負のU相巻線である。46D、46Kは正のV相巻線であり、46G、46Nは負のV相巻線である。46F、46Mは正のW相巻線であり、46C、46Jは負のW相巻線である。
前記巻線方法の場合、巻線を内外径に巻回するので、他相と巻線が分離されていて単純であり、製作も容易である。また、スロット間が近く、コイルエンドが短く、巻線抵抗が小さく、巻線材料が少なくて済む。
しかし、外径側のステータと内径側のステータとでは半径が異なるので、同一設計基準で外径側モータと内径側モータを設計すると、外径側のスロット面積が内径側のスロット面積より大きくなり、外径側スロットから直近の内径側スロットへ巻線を巻回する巻線方法の場合、外径側スロットにスペースの空きが発生する問題がある。この問題の対策として、図18に示すように、外径側のスロット間にU相巻線46R、46UとV相巻線46S、46VおよびW相巻線46T、46Wを付加することが出来る。当然のことながら、外径側のモータの方が内径側のモータより出力が大きいわけであるが、そのアンバランスを前記の付加した巻線により調整することが出来る。
同時に、図18の各巻線の配置、巻線の巻回順、各スロットの形状、絶縁紙の配置方法などは、図1、図3、図4、図5、図6で示した方法を適用できる。その結果、図18のモータは、モータを2個複合化しただけでなく、コイルエンド部の短縮、巻線巻回の容易化と生産性向上、巻線長の短縮による抵抗低減と材料低減、巻線占積率の向上を行い、モータの高出力化、小型化、低コスト化を実現することが出来る。また、ロータは、表面磁石型のロータを示しているが、磁石内蔵型のロータあるいはリラクタンス形ロータへも適用することが出来る。
次に、図18のモータは複合化されているので、特にステータの溶接固定が許容される部位が限定される。外周部のロータ1については、47C、47D、47E、47F、47G、47H、47J、47Kなど、その外周側全面を溶接することが可能であり、溶接部を通る循環電流などは発生しない。しかし、ステータ1、ステータ2については、その磁性部を通る磁束の時間変化により全ての導通ループの誘起電圧が零で、循環電流が流れないように溶接などの接合部を選ぶ必要がある。ステータ1とステータ2については、円周方向の間隔が電気角で360°の整数倍の点であって、電気角的に対称な点であれば、電気的な導通ループに鎖交する磁束は常に零となり、ステータコア内で循環電流が流れることはない。具体的に溶接可能な場所の例は、474と475と476である。これらの各点を含めて描かれる全ての導通ループは、電気角で360°の整数倍となり、誘起電圧は零で、循環電流は流れない。
ロータ2についても、溶接する場所は限定される。例えば、477と478と479であれば、電気角で360°のピッチであり、問題なく溶接することが出来る。
なお、溶接部位は、同一スロットの内周側であれば、図示するようにスロットの奥でなく、そのスロットの側面であっても、スロット内の漏れ磁束は小さいので許容されることが多い。また、レーザ溶接であれば正確な場所へ短時間で溶接することが容易であり、形状変化も小さいので、モータ内部の固定には好ましい。
以上、本発明で示したモータは、コイルエンド部の短縮、巻線巻回の容易化と生産性向上、巻線長の短縮による抵抗低減と材料低減、巻線占積率の向上を行い、モータの高出力化、小型化、低コスト化を実現することが出来る。また、分布巻き、あるいは短節巻きなどの構成の高精度なモータへも本発明技術を適用することが出来る。また、図1に示す集中巻きのモータは、分布巻きのモータに比較して、ステータコアと巻線との対向面積が小さいので、浮遊容量も小さく、ノイズの問題が少ないモータでもある。
また、本発明に関する種々形態の例について説明したが、本発明を種々変形も可能であり、本発明に含むものである。例えば、極数についての制約はなく、ロータの種類について表面磁石型のロータで説明したが、種々構造のロータについて適用可能である。相数についても3相に限らず、4相以上の他相モータへ展開することが出来る。
各種のトルクリップル低減技術を本発明モータへ適用することもできる。例えば、ステータ磁極、ロータ磁極の形状を周方向に滑らかにする方法、径方向に滑らかにする方法、円周方向に一部のロータ磁極を移動させて配置し、トルクリップル成分をキャンセルする方法などがある。
モータの形態についても種々形態が可能であり、ステータとロータとの間のエアギャップ形状で表現して、エアギャップ形状が円筒形であるインナーロータ型モータ、アウターロータ型モータ、エアギャップ形状が円盤状であるアキシャルギャップ型モータ等に変形できる。また、リニアモータにも変形である。また、エアギャップ形状が円筒形状をややテーパ状に変形したモータ形状も可能である。
また、本発明のモータを含む複数のモータを複合して製作することが可能である。例えば、内径側と外径側に2個のモータを配置する、あるいは、軸方向に複数のモータを直列に配置することが可能である。また、本発明モータの一部を省略して削除した構造も可能である。軟磁性体としては、通常の珪素鋼板を使用する他に、アモルファス電磁鋼板、粉状の粉末軟鉄を圧縮成形した圧粉磁心等の使用が可能である。特に小型のモータにおいては、電磁鋼板を打ち抜き加工、押り曲げ加工、鍛造加工を行うことにより3次元形状部品を形成し、前述の本発明モータの一部の形状を成すこともできる。
モータに通電する電流については、各相の電流が正弦波状の電流であることを前提に説明したが、正弦波以外の各種波形の電流で制御することも可能である。
これらの種々変形したモータについても、本発明モータの主旨の変形技術は本発明に含むものである。
本発明の実施形態である3相、4極のモータの側面図である。 本発明の参考例である3相、6極のモータの側面図である。 本発明のモータのコイルエンド近傍の縦断面図である。 本発明のモータのコイルエンド近傍の縦断面図である。 図1のモータのステータ内周面を直線展開した図である。 図1のモータのステータコア側面の部分拡大図である。 図1のモータの巻き線図である。 本発明の参考例である3相、4極のモータの側面図である。 図8のモータのコイルエンド近傍の縦断面図である。 図8のモータのコイルエンド近傍の縦断面図である。 図8のモータのステータ内周面を直線展開した図である。 本発明の参考例である3相、4極のモータの側面図である。 図12のモータの電流ベクトル図である。 本発明の参考例である4分割したステータコアで構成する3相、8極のモータの側面図である。 4分割したステータコアの構成を示す図である。 分割したステータコアの構成と磁束の状態を示す図である。 分割したステータコアを溶接で固定する構成を示す図である。 本発明の参考例である2組のモータを内蔵するモータの側面図である。 本発明の参考例である2組のモータを内蔵するモータのコア構成と溶接部を説明する図である。 従来モータの縦断面図である。 図20のモータの側面図である。 図20のモータの巻き線図である。 図20のモータを駆動する3相インバータと巻線の結線を示す図である。 従来モータのスロット部の部分拡大図である。
符号の説明
111、112、113、114、115、116、117、118、119、11 A、11B、11C 歯
101、104、107、10A U相巻線
103、106、109、10C V相巻線
105、108、10B、102 W相巻線
10D ロータのN極磁極
10E ロータのS極磁極
131 ロータ
132 ステータコア
133 ロータとステータ間のエアギャップ
136 V相巻線のコイルエンド部
137 W相巻線のコイルエンド部
141 W相巻線
142、143、144 絶縁紙
145 ステータコアのロータ軸方向端近傍のスロット形状
147 ステータコアのロータ軸方向端に付加する軟磁性体磁路
148 148が折り曲げた電磁鋼板である場合の形状例

Claims (3)

  1. Nn極(Nnは4の正の整数倍のロータと、n(但し、n=3×Nn)個のスロットが周方向に等ピッチに形成されたステータコアを有し、このステータコアに前記スロットを通ってU相、V相、W相の3相巻線が巻装されたステータとを備えるモータであって、 U相、V相、W相の3相巻線は、それぞれロータ軸方向端で前記ステータコアの外径側を通って所定のスロットに巻回される外側巻線と、それぞれロータ軸方向端で前記ステータコアの内径側を通って所定のスロットに巻回される内側巻線とを有し、
    前記n個のスロットに対し、前記ステータコアの周方向に順にスロット番号S1、S2、S3、…S(12m−1)、S12m、S(12m+1)、S(12m+2)、…Snを付す、但し、前記mは正の整数であり、12m<(n−4)の条件に適合する前記mの取り得る値を小さい順に適用した場合に、
    U相の外側巻線は、スロットS1からスロットS4へ巻回され、以降、スロットS(12m+1)からスロットS(12m+4)へ巻回され、
    W相の外側巻線は、スロットS5からスロットS8へ巻回され、以降、前記スロットS(12m+5)からスロットS(12m+8)へ巻回され、
    V相の外側巻線は、スロットS9からスロットS12へ巻回され、以降、前記スロットS(12m+9)からスロットS(12m+12)へ巻回され、
    V相の内側巻線は、スロットS3からスロットS6へ巻回され、以降、スロットS(12m+3)からスロットS(12m+6)へ巻回され、
    U相の内側巻線は、スロットS7からスロットS10へ巻回され、以降、スロットS(12m+7)からスロットS(12m+10)へ巻回され、
    W相の内側巻線は、スロットS(n−1)からスロットS2へ巻回され、以降、スロットS(12m−1)からスロットS(12m+2)へ巻回され、
    前記ステータコアの軸方向端の近傍において、前記スロットの形状がバックヨーク側へ広げた形状であり、且つ、前記ステータコアの軸方向端の近傍において、前記スロットの形状が軸方向から円周方向へ曲がった形状であり、
    それぞれの前記スロットに巻回される各巻線の相互の物理的な干渉を低減し、各スロットから前記ステータコアのロータ軸方向端へ向かって外径側にかけて各巻線を緩やかな曲線で巻回できるステータコア形状としたことを特徴とするモータ。
  2. 前記ステータのコイルエンド部の外周側あるいは内周側に前記ステータコアのバックヨーク部を配置していることを特徴とする請求項に記載のモータ。
  3. 前記スロット内の絶縁材料ZZ1と前記スロット内の軸方向端の近傍の絶縁材料ZZ2とをスロット形状を広げた部分で重ねていることを特徴とする請求項に記載のモータ。
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