JP2008125153A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、回転電機を得る。
【解決手段】補助鉄心26は、絶縁被膜処理された金属磁性粉末を圧縮成型して一体に形成され、棒状鉄心部27と、棒状鉄心部の一端に形成された放熱部28とを備えている。棒状鉄心部27は、スロット24の底部と固定子巻線のスロット収納部との間に形成された空間に挿入され、該スロット収納部に第1絶縁部材を介して接触している。放熱部28は、固定子鉄心の軸方向端部に、かつ固定子巻線のコイルエンドの径方向外側に、コイルエンドに沿って互いに接触して周方向に円筒状に配列されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両用交流発電機などの回転電機に関し、特に固定子巻線の冷却性および固定子鉄心の磁気特性を高める固定子構造に関する。
車両用交流発電機などの回転電機においては、回転子の界磁鉄心で発生した磁束は、界磁鉄心からエアギャップを介して固定子鉄心のティースに入り、固定子鉄心のコアバックを流れ、ティースからエアギャップを介して界磁鉄心に戻る。この時、固定子巻線に鎖交する磁束の変化に応じた起電力が発生し、整流器を介した直流電流が固定子巻線に流れる。そこで、発電量が多くなると、固定子巻線での発熱量が多くなるので、固定子巻線での発熱を効果的に冷却する必要がある。発電量を多くするには、固定子鉄心での磁気抵抗を小さくし、磁気飽和を抑制する必要がある。
従来の固定子鉄心は、長尺の鋼板シートを螺旋状に所定回巻回して円筒状に積層する方法(例えば、特許文献1参照)、所定長さの鋼板シートを所定枚積層して直方体の積層体を作製し、その積層体を円環状に曲げ、曲げられた積層体の両端面を突き合わせて接合一体化する方法(例えば、特許文献2参照)などにより作製されていた。
鋼板シートを積層してなる従来の固定子鉄心では、スロット内に収納されている固定子巻線の部位での発熱は、鋼板シートを径方向に流れ、鉄心外周面から放熱される。そこで、鋼板シートの積層方向である軸方向の熱伝達が少ない分、固定子巻線の冷却効率が低下していた。また、磁束は、鋼板シート内のみならず、鋼板シートの積層方向にも流れる。鋼板シートの積層方向の実効比透磁率は、鋼板シートの面内での比透磁率に比較して1桁以上小さい。そこで、従来の固定子鉄心では、積層方向の磁気抵抗が大きくなり、発電効率が低く抑えられていた。
このような状況に鑑み、鉄粉などの金属磁性粉末と樹脂との混合物を加圧成型して、固定子巻線のコイルエンドを覆う補助ティース(放熱部材)と、固定子巻線を収納する円筒状の鉄心本体部とを一体に構成して、固定子鉄心の軸方向の熱伝達性を高め、かつ軸方向の磁気抵抗を小さくするようにした第1の従来の固定子が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、鉄粉などの磁性体の粒子を成型、焼結して作製された磁性体を、固定子巻線とスロット底部との間に挿入して、固定子鉄心全体としての軸方向の磁気抵抗を小さくし、かつ固定子巻線の占積率を高めるようにした第2の従来の固定子が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−112197号公報 特開平09−103052号公報 特開2005−176471号公報 特開2004−312928号公報
第1の従来の固定子では、補助ティースと鉄心本体部とを金属磁性粉末と樹脂との混合物を加圧成型して一体物に作製しているので、鋼板シートを積層した鉄心に比較して、機械的強度が小さい。そこで、この固定子鉄心は、車両の内燃機関が発生する振動や走行時の衝撃が加わる回転電機の構成部材としての耐久性を確保できないという問題がある。
また、第2の従来の固定子では、スロット内に収納されている固定子巻線の部位での発熱が磁性体内を軸方向に伝達され、磁性体の軸方向端面から放熱される。しかし、構造上、磁性体の軸方向端面の面積(放熱面積)を大きくすることができないので、冷媒を流す冷媒通路を磁性体内に形成して、固定子巻線の冷却性を高めていた。そこで、冷媒循環機構が必要となり、さらに冷媒のシール性を確保する必要があり、構成が複雑となるとともに、コストアップするという問題があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、車両の内燃機関が発生する振動や走行時の衝撃に対する耐久性を確保できるとともに、かつ冷媒通路や冷媒循環機構を不要として、構成の簡略化および低コスト化が図られる固定子を有する回転電機を得ることを目的とする。
この発明による回転電機は、それぞれ椀状に成形され、開口を対向させて配設された第1および第2ブラケットと、上記第1および第2ブラケットの軸心位置に回転自在に支持されたシャフトに固着されて、上記第1および第2ブラケット内に配設された回転子と、磁性鋼板を積層して作製され、スロットが内周側に開口して周方向に配列され、軸方向両端部を上記第1および第2ブラケットの開口縁部に加圧挟持されて、上記回転子を囲繞して配設された円筒状の固定子鉄心、およびスロット収納部と該スロット収納部の端部間を連結するコイルエンドとからなり、上記スロット収納部を上記スロット内に収納させて上記固定子鉄心に巻装された固定子巻線を有する固定子と、上記回転子の回転に連動して上記第1および第2ブラケット内に冷却風を送風させて上記固定子巻線を冷却する送風手段と、を備えている。上記固定子は、上記スロットの底部と上記スロット収納部との間に形成された空間に挿入され、該スロット収納部に第1絶縁部材を介して接触する棒状鉄心部、および上記固定子鉄心の少なくとも一方の軸方向端部に、かつ上記コイルエンドの径方向外側に、上記コイルエンドに沿って互いに接触して周方向に円筒状に配列された複数の放熱部を備えている。そして、対応する上記放熱部と上記棒状鉄心部とが、絶縁被膜処理された金属磁性粉末を圧縮成型して一体に形成されている。
この発明によれば、放熱部が互いに接して円筒状に配列されて補助磁路を構成する。磁束の一部がスロット内に挿入された棒状鉄心部を軸方向に流れて放熱部に至り、補助磁路を周方向に流れる。そこで、鉄心全体としての磁気抵抗が低減される。
棒状鉄心部がスロット内に収納されているので、棒状鉄心部および放熱部の圧縮成型体は磁性鋼板を積層してなる高強度の固定子鉄心に保護され、圧縮成型体には過度のストレスが加わらない。そこで、この圧縮成型体を内燃機関の振動や走行時の衝撃が直接加わる回転電機に適用しても、十分な耐久性が得られる。
固定子巻線のスロット収納部での発熱は第1絶縁部材を介して棒状鉄心部に伝達され、棒状鉄心部内を軸方向に伝達して放熱面積の大きな放熱部に至り、放熱部から放熱される。一方、固定子巻線のコイルエンドでの発熱は直接、あるいは空気を介して放熱部に伝達され、放熱部から放熱される。そこで、冷媒通路や冷媒循環機構を用いることなく、固定子巻線での発熱を効率的に放熱でき、固定子の温度上昇を抑えることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る固定子が実装された車両用交流発電機を模式的に示す断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る補助鉄心が装着された固定子鉄心の要部を示す斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に係る補助鉄心を示す斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る固定子鉄心の製造方法を説明する平面図である。なお、図2では、固定子巻線25は省略されている。
図1乃至図3において、車両用交流発電機1は、それぞれ略椀形状に成形され、開口を対向させて配設されたアルミ製の第1ブラケットとしてのフロントブラケット2と第2ブラケットとしてのリヤブラケット3とからなるケース4と、シャフト5をケース4の軸心位置に軸受を介して支持されて、ケース4内に回転自在に配設された回転子6と、ケース4のフロント側に延出するシャフト5の端部に固着されたプーリ9と、回転子6の軸方向の両端面に固定された送風手段としてのファン10と、回転子6に対して一定のエアギャップを有して、回転子6の外周を囲繞してケース4に固定された固定子20と、シャフト5のリヤ側に固定され、回転子6に電流を供給する一対のスリップリング11と、各スリップリング11に摺接するようにケース4内に配設された一対のブラシ12と、を備えている。なお、図示していないが、固定子20で生じた交流を直流に整流する整流器、固定子20で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器などがケース4内のリヤ側に配設されている。
回転子6は、励磁電流が流されて磁束を発生する界磁コイル7と、界磁コイル7を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア8と、シャフト5と、を備えている。そして、ポールコア8はその軸心位置に貫装されたシャフト5に固着されている。
固定子20は、円筒状の固定子鉄心21と、固定子鉄心21に巻装され、回転子6の回転に伴い、界磁コイル7からの磁束の変化で交流が生じる固定子巻線25と、補助鉄心26と、を備えている。
固定子鉄心21は、円環状のコアバック22と、コアバック22の内周側に周方向に所定ピッチで配列されて、それぞれコアバック22の内周側から一体に径方向内方に延出された複数のティース23と、コアバック22と隣り合うティース23とで構成される内周側に開口する複数のスロット24と、を備えている。
固定子巻線25は、スロット24内に収納されるスロット収納部25aと、固定子鉄心21の軸方向端部側でスロット収納部25a同士を連結するコイルエンド25bと、を備えている。
補助鉄心26は、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部27と、棒状鉄心部27の一端に一体に形成された放熱部28と、を備えている。棒状鉄心部27は、スロット24の長さ(固定子鉄心21の軸方向の長さ)に等しい長さを有し、固定子巻線25のスロット収納部25aがスロット24内に収納された際に、スロット収納部25aとスロット24の底部との間に形成されるスペースに対応する断面形状を有している。放熱部28は、2スロットピッチに相当する長さの幅、固定子巻線25のコイルエンド25bの高さ(固定子鉄心21の端面からコイルエンド25bの頂部までの高さ)に相当する高さ、かつ棒状鉄心部27の厚みに相当する厚みを有する円弧状板に作製され、棒状鉄心部27の一端に、棒状鉄心部27の幅方向両側に均等に延出するように形成されている。切り欠き29が、放熱部28の他端面の棒状鉄心部27の幅方向両側の部位に、放熱部28の厚み方向に貫通して設けられている。なお、放熱部28の円弧状板の内周面の曲率は、固定子鉄心21に巻装された固定子巻線25のコイルエンド25b(コイルエンド群)の外径面の曲率に一致している。
このように構成された固定子20を組み立てるには、まず、図4に示されるように、帯状の磁性鋼板15を螺旋状に所定回巻回して円筒状に積層して固定子鉄心21を作製する。ついで、固定子巻線25のスロット収納部25aをスロット24に収納して、固定子巻線25を固定子鉄心21に巻装する。このとき、コイルエンド25bは、固定子鉄心21の軸方向両端部に周方向に配列され、円環状のコイルエンド群を構成する。ついで、スロット24内に収納された固定子巻線25のスロット収納部25aを径方向内方に押圧し、スロット収納部25aとスロット24の底部との間にスペースを形成する。そして、補助鉄心26の棒状鉄心部27および放熱部28の幅方向を周方向に一致させ、放熱部28の内周面を径方向内方に向けて、棒状鉄心部27を上述のスペースに挿入し、放熱部28をティース23の端面に当接させる。
ここで、補助鉄心26は、固定子鉄心21のフロント側から1スロットおきの各スロット24に挿入され、その後、補助鉄心26は、固定子鉄心21のリヤ側から残るスロット24に挿入される。これにより、補助鉄心26の放熱部28は、固定子鉄心21のフロント側およびリヤ側のそれぞれの端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。そして、円筒状に配列された放熱部28の内周面は、円環状のコイルエンド群の最外径部に位置するコイルエンド25bの外径面に接している。各切り欠き29が固定子鉄心21のティース23と協働して径方向に延びる通風路を構成している。スロット収納部25aが、スプリングバックにより、棒状鉄心部27に接している。
ついで、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂(図示せず)をコイルエンド25bに塗布、硬化し、コイルエンド25bと放熱部28とを固着し、固定子20を得る。なお、補助鉄心26の棒状鉄心部27とスロット収納部25aとの間には、第1絶縁部材16が介装され、放熱部28とコイルエンド25bとの間には、第2絶縁部材17が介装され、補助鉄心26と固定子巻線25との電気的絶縁性が確保されている。第1絶縁部材16および第2絶縁部材17は、例えば棒状鉄心部27および放熱部28にワニスなどの絶縁性樹脂を塗布して形成される。
このように組み立てられた固定子20は、固定子鉄心21のコアバック22の軸方向両端面を軸方向両側からフロントブラケット2およびリヤブラケット3の開口縁部に加圧挟持されて、回転子6の外周を囲繞してケース4に取り付けられる。この時、放熱部28の外周面がフロントブラケット2およびリヤブラケット3の内周面に密接している。
つぎに、このように構成された車両用交流発電機1の動作について説明する。
まず、電流がバッテリ(図示せず)からブラシ12およびスリップリング11を介して回転子6の界磁コイル7に供給され、磁束が発生される。この磁束により、ポールコア8の爪状磁極部が着磁される。
一方、エンジンの回転トルクがベルト(図示せず)およびプーリ9を介してシャフト5に伝達され、回転子6が回転される。そこで、回転磁界が固定子20の固定子巻線25に与えられ、起電力が固定子巻線25に発生する。この交流の起電力が整流器で直流電流に整流され、バッテリが充電され、或いは、電気負荷に供給される。
この実施の形態1によれば、補助鉄心26が絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成形して作製されているので、補助鉄心26の密度を7.6Kg/dm以上とすることができ、溶鉄製の鉄心に極めて近い熱伝導性および磁気特性を得ることができる。このように作製された補助鉄心26は、等方性の熱伝導性および磁気特性を有する。
補助鉄心26の放熱部28が互いに接して周方向に円筒状に配列されている。そこで、ポールコア8からエアギャップを介してティース23に入った磁束の一部が、スロット24内に挿入されている棒状鉄心部27を介して軸方向に流れて放熱部28に至り、放熱部28で構成される円筒体を周方向に流れる。一方、ティース23に入った磁束の残部が、コアバック22を通って周方向に流れる。このように、周方向に配列された放熱部28の円筒体がコアバック22の補助磁路を構成するので、固定子鉄心21のみの場合に比べ、固定子20の全磁路における磁気抵抗が小さくなり、磁気飽和が抑制され、発電効率を高めることができる。
棒状鉄心部27がスロット24内に挿入されているので、棒状鉄心部27が磁性鋼板15を積層して構成された機械的強度の大きい固定子鉄心21により保護され、過度のストレスが棒状鉄心部27に加わることがない。そこで、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製された補助鉄心26は、車両の内燃機関が発生する振動や走行時の衝撃が加わる車両用交流発電機1の構成部材としての耐久性を確保できる。
補助鉄心26が絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製されているので、渦電流損を大幅に抑えることができる。
棒状鉄心部27がスロット24内に挿入されているので、固定子巻線25の占積率が高められ、スロット24の底部における不要な漏洩磁束を低減できる。
固定子鉄心21は、磁性鋼板15を螺旋状に巻回して作製されているので、スロット24の底部付近のコアバック22の磁気特性は、曲げ加工に伴う塑性変形や残留応力により大きく劣化している。そこで、純鉄系粉末を圧縮成型してなる棒状鉄心部27でコアバック22の磁気特性の劣化部分を置き換えても、回転軸に垂直な平面内を通る磁路としての磁気的影響は問題とならない。
固定子巻線25のスロット収納部25aおよびコイルエンド25bは、それぞれ補助鉄心26の棒状鉄心部27および放熱部28に密接している。そこで、固定子巻線25のコイルエンド25bで発生した熱は放熱部28に伝達され、放熱部28から放熱される。また、固定子巻線25のスロット収納部25aで発生した熱は、棒状鉄心部27に伝達され、棒状鉄心部27内を軸方向に伝達されて放熱部28に至り、棒状鉄心部27より放熱面積の大きな放熱部28から放熱される。これにより、固定子巻線25での発熱が効率的に放熱され、固定子20の過度の温度上昇が抑えられる。そこで、冷媒通路や冷媒循環機構が不要となり、簡素な、安価な構成で、固定子20の冷却性を向上させることができる。
補助鉄心26は絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製されているので、補助鉄心26の熱伝導率は空気より大きい。そこで、固定子巻線25のスロット収納部25aおよびコイルエンド25bが補助鉄心26に接触しているので、固定子巻線25で発生した熱はより効果的に放熱される。さらに、放熱部28が絶縁部材を介してケース4の内壁面に密接しているので、放熱部28に伝達された熱が効率的にケース4に伝達され、放熱面積の大きなケース4から放熱され、固定子20の冷却性が一層向上される。
補助鉄心26が絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成形して作製されているので、補助鉄心26は磁性鋼板15に比べて著しく大きな電気抵抗を有する。そこで、ワニスなどの絶縁性樹脂を補助鉄心26に塗布して形成したものを第1および第2絶縁部材16,17に用いても、従来の樹脂製のインシュレータを介装した場合と同等のレベルの電気絶縁性を確保することができる。この場合、補助鉄心26と固定子巻線25との間の第1および第2絶縁部材16,17を薄くすることができ、第1および第2絶縁部材16,17を介しての熱伝達がし易くなり、固定子20の冷却性が向上される。
切り欠き29が放熱部28の他端面の棒状鉄心部27の両側に形成されているので、切り欠き29がティース23と協働して通風路を構成する。ファン10により遠心方向に曲げられた冷却風は、コイルエンド25bと固定子鉄心21の端面との間に形成された隙間および上述の通風路を通って径方向外方に流れ、ケース4に形成された排気孔から排気される。そこで、補助鉄心26を配設することに起因する冷却性能の低下が抑制される。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る固定子における補助鉄心が装着された固定子鉄心の要部を示す斜視図、図6はこの発明の実施の形態2に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。なお、図5では、固定子巻線25は省略されている。
図6において、補助鉄心30は、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部31と、棒状鉄心部31の一端に一体に形成された放熱部32と、を備えている。棒状鉄心部31は、スロット24の長さより長い長さを有し、固定子巻線25のスロット収納部25aがスロット24内に収納された際に、スロット収納部25aとスロット24の底部との間に形成されるスペースに対応する断面形状を有している。放熱部32は、1スロットピッチに相当する長さの幅、固定子巻線25のコイルエンド25bの高さに相当する高さ、かつ棒状鉄心部31の厚みに相当する厚みを有する円弧状板に作製され、棒状鉄心部31の一端に、棒状鉄心部31の幅方向両側に均等に延出するように形成されている。切り欠き33が、放熱部32の他端面の幅方向両端部を、放熱部32の厚み方向全域に渡って除去して設けられている。放熱部32の円弧状板の内周面の曲率は、固定子鉄心21に巻装された固定子巻線25のコイルエンド25bの外径面の曲率に一致している。
このように構成された補助鉄心30は、固定子巻線25を固定子鉄心21に巻装し、スロット24内に収納された固定子巻線25のスロット収納部25aを径方向内方に押圧し、スロット収納部25aとスロット24の底部との間にスペースを形成した後、固定子鉄心21のフロント側から各スロット24に挿入される。この時、図5に示されるように、補助鉄心30の棒状鉄心部31および放熱部32の幅方向を周方向に一致させ、放熱部32の内周面を径方向内方に向けて、棒状鉄心部27を上述のスペースに挿入し、放熱部32の他端面をティース23の端面に当接させる。
補助鉄心30の放熱部32は、固定子鉄心21のフロント側の端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。そして、円筒状に配列された放熱部32の内周面は固定子巻線25のコイルエンド25bの外径面に第2絶縁部材17を介して接している。各切り欠き33が固定子鉄心21のティース23と協働して径方向に延びる通風路を構成している。スロット収納部25aが、スプリングバックにより、棒状鉄心部31に第1絶縁部材16を介して接している。
なお、エポキシ樹脂などの絶縁性樹脂がコイルエンド25bに塗布、硬化され、放熱部32がコイルエンド25bに固着されている。
この実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加えて、下記の効果が得られる。
補助鉄心30が固定子鉄心21のフロント側から各スロット24に挿入されているので、補助鉄心30の挿入方向が一方向となり、補助鉄心30の装着作業性が向上される。
固定子鉄心21のフロント側端部には、放熱部32を互いに接して周方向に連設して構成された円筒体が配設され、固定子鉄心21のリヤ側端部には、棒状鉄心部31の延出部が所定の隙間を持って1スロットピッチで周方向に配列されている。これにより、整流器や電圧調整器などの発熱部品が配設されるリヤ側における通風抵抗を小さくすることができる。そこで、ファン10により送風されるリヤ側の冷却風の流量を多くすることができ、リヤ側に配設されている発熱部品を効果的に冷却することができる。一方、固定子巻線25で発生する熱は、主に、フロント側に位置する放熱面積の大きな放熱部32から放熱され、固定子巻線25の過度の温度上昇が抑制される。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。
図7において、補助鉄心30Aは、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部31と、棒状鉄心部31の一端に一体に形成された放熱部34と、を備えている。放熱部34は、1スロットピッチに相当する長さの幅、固定子巻線25のコイルエンド25bの高さに相当する高さ、かつ棒状鉄心部31の厚みに相当する厚みを有する円弧状板に作製され、棒状鉄心部31の一端に、棒状鉄心部31の幅方向一側に大きく延出するように形成されている。切り欠き35が、放熱部34の他端面の幅方向一端部を、放熱部34の厚み方向全域に渡って除去して設けられている。放熱部34の円弧状板の内周面の曲率は、固定子鉄心21に巻装された固定子巻線25のコイルエンド25bの外径面の曲率に一致している。なお、実施の形態3は、補助鉄心30に代えて補助鉄心30Aを用いている点を除いて、上記実施の形態2と同様に構成されている。
このように構成された補助鉄心30Aは、固定子巻線25のスロット収納部25aと固定子鉄心21のスロット24の底部との間にスペースに固定子鉄心21のフロント側から挿入される。補助鉄心30Aの放熱部34は、固定子鉄心21のフロント側の端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。そして、棒状鉄心部31が第1絶縁部材を介して固定子巻線25のスロット収納部25aに接し、放熱部34の内周面は固定子巻線25のコイルエンド25bの外径面に第2絶縁部材を介して接している。切り欠き35が固定子鉄心21のティース23と協働して径方向に延びる通風路を構成している。
従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図、図9はこの発明の実施の形態4に係る固定子における固定子鉄心を作製する方法を説明する要部斜視図である。
図8において、補助鉄心40は、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部41と、棒状鉄心部41の一端に一体に形成された放熱部42と、棒状鉄心部41の他端に一体に形成された係止部44とを備えている。棒状鉄心部41は、スロット24の長さと等しい長さを有し、固定子巻線のスロット収納部がスロット内に収納された際に、スロット収納部とスロットの底部との間に形成されるスペースに対応する断面形状を有している。放熱部42は、1スロットピッチに相当する長さの幅、固定子巻線のコイルエンドの高さに相当する高さ、かつ棒状鉄心部31の厚みに相当する厚みを有する円弧状板に作製され、棒状鉄心部41の一端に、棒状鉄心部41の幅方向両側に均等に延出するように形成されている。切り欠き43が、放熱部42の他端面の幅方向両端部を、放熱部42の厚み方向全域に渡って除去して設けられている。係止部44は、スロットの周方向幅より広く、かつ1スロットピッチ以下の幅に形成されている。放熱部42の円弧状板の内周面の曲率は、固定子鉄心に巻装された固定子巻線のコイルエンドの外径面の曲率に一致している。
この実施の形態4による固定子を組み立てるには、まず、所定枚の所定長さの磁性鋼板を積層して直方体の積層鉄心18を作製する。ついで、図9に示されるように、棒状鉄心部41を積層鉄心18のスロット19の開口側からスロット19の底部に挿入し、放熱部42および係止部44を積層鉄心18の積層方向の両端に位置させて、補助鉄心40を積層鉄心18に装着する。ついで、図示していないが、固定子巻線のスロット収納部をスロット19に収納して、固定子巻線を積層鉄心18に装着する。そして、積層鉄心18を円筒状に曲げ加工し、円筒状に曲げられた積層鉄心18の両端面を突き合わせ、突き合わせ部を溶接して、円筒状の固定子鉄心を作製する。このように作製された固定子鉄心は、上記実施の形態1〜3における固定子鉄心21と同一の形状である。これにより、固定子巻線および補助鉄心40を固定子鉄心に装着した状態の固定子が組み立てられる。
この時、補助鉄心40の放熱部42は、固定子鉄心の軸方向一端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。そして、円筒状に配列された放熱部42の内周面は固定子巻線のコイルエンドの外径面に第2絶縁部材を介して接している。各切り欠き43が固定子鉄心のティースと協働して径方向に延びる通風路を構成している。棒状鉄心部41が第1絶縁部材を介して固定子巻線のスロット収納部に接している。
このように組み立てられた固定子は、放熱部42がフロント側に位置するようにケースに組み付けられる。従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態2と同様の効果を奏する。
この実施の形態4によれば、係止部44が棒状鉄心部41の他端に一体に形成されているので、補助鉄心40の抜けが防止される。そこで、上記実施の形態2では、絶縁性樹脂を用いて補助鉄心30の放熱部32を固定子巻線25のコイルエンド25bに固着していたが、この実施の形態4では、補助鉄心40を固着する手段が不要となり、固定子の組立性が向上される。
また、この実施の形態4では、直方体の積層鉄心18を作製し、補助鉄心40および固定子巻線を積層鉄心18に装着した後、積層鉄心18を円筒状に曲げ、円筒状に曲げられた積層鉄心18の両端面を突き合わせて溶接している。そこで、上記実施の形態2におけるスロット収納部25aを径方向内方に押圧してスペースを形成し、補助鉄心30の棒状鉄心部27,31を該スペースに挿入する作業が不要となり、固定子の組立性が向上される。
また、補助鉄心40の他端に形成された幅広の係止部44が放熱部として機能するので、固定子の冷却性が一層向上される。ここで、係止部44の放熱面積を変えることで、固定子巻線で発生する熱の棒状鉄心部41を介しての伝達方向と量を制御することができる。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。
図10において、補助鉄心40Aは、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部41と、棒状鉄心部41の一端に一体に形成された放熱部45と、棒状鉄心部41の他端に一体に形成された係止部44とを備えている。放熱部45は、1スロットピッチに相当する長さの幅、固定子巻線のコイルエンドの高さに相当する高さ、かつ棒状鉄心部41の厚みに相当する厚みを有する円弧状板に作製され、棒状鉄心部41の一端に、棒状鉄心部41の幅方向一側に大きく延出するように形成されている。切り欠き43が、放熱部45の他端面の幅方向一端部を、放熱部45の厚み方向全域に渡って除去して設けられている。放熱部45の円弧状板の内周面の曲率は、固定子鉄心に巻装された固定子巻線のコイルエンドの外径面の曲率に一致している。
このように構成された補助鉄心40Aは、上記補助鉄心40と同様に、固定子巻線とともに積層鉄心18に装着され、積層鉄心18を円筒状の曲げ、積層鉄心18の両端面と突き合わせて溶接して、固定子鉄心に組み付けられる。
そして、補助鉄心40Aの放熱部45は、固定子鉄心の軸方向一端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。そして、棒状鉄心部41が第1絶縁部材を介して固定子巻線のスロット収納部に接し、放熱部45の内周面は固定子巻線のコイルエンドの外径面に第2絶縁部材を介して接している。切り欠き43が固定子鉄心のティースと協働して径方向に延びる通風路を構成している。さらに、係止部44が固定子鉄心の軸方向他端面上に、1スロットピッチで周方向に配列されている。
このように組み立てられた固定子は、放熱部45がフロント側に位置するようにケースに組み付けられる。
従って、この実施の形態5においても、上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。
図11において、補助鉄心40Bは、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部41と、棒状鉄心部41の一端に一体に形成された放熱部42と、棒状鉄心部41の他端に一体に形成された係止部46とを備えている。係止部46は、放熱部42と同一形状に形成されている。つまり、補助鉄心40Bを棒状鉄心部41の長さ方向および幅方向の中心を厚み方向に通る軸周りに180°回転させた際に、係止部46は回転前の放熱部42に合致する外形形状に形成されている。
このように構成された補助鉄心40Bは、上記補助鉄心40と同様に、固定子巻線25とともに積層鉄心18に装着され、積層鉄心18を円筒状の曲げ、積層鉄心18の両端面と突き合わせて溶接して、固定子鉄心に組み付けられる。
そして、補助鉄心40Bの放熱部41が、固定子鉄心の軸方向一端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列され、係止部46が、固定子鉄心の軸方向他端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。
このように組み立てられた固定子は、放熱部42がフロント側に位置するようにケースに組み付けられる。
従って、この実施の形態6においても、抜け防止に関しては上記実施の形態4と同様の、固定子の冷却性と磁気抵抗の低減に関しては上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この実施の形態6によれば、係止部46が放熱部42と同形状に形成されているので、固定子巻線での発熱が固定子鉄心のフロント側およびリヤ側から均等に放熱される。
係止部46が互いに接して周方向に配列された円筒体に構成されているので、コアバックの補助磁路が固定子鉄心のリヤ側にも形成され、固定子の全磁路における磁気抵抗が一層小さくなる。
係止部46が放熱部42と同じ形状に形成されているので、補助鉄心40Bの向きに関わらず積層鉄心18に装着でき、固定子の組立性が向上される。
実施の形態7.
図12はこの発明の実施の形態7に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。
図12において、補助鉄心40Cは、絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製され、棒状鉄心部41と、棒状鉄心部41の一端に一体に形成された放熱部45と、棒状鉄心部41の他端に一体に形成された係止部47とを備えている。係止部47は、放熱部45と同一形状に形成されている。つまり、補助鉄心40Cを棒状鉄心部41の長さ方向および幅方向の中心を厚み方向に通る軸周りに180°回転させた際に、係止部47は回転前の放熱部45に合致する外形形状に形成されている。
このように構成された補助鉄心40Cは、上記補助鉄心40Aと同様に、固定子巻線とともに積層鉄心18に装着され、積層鉄心18を円筒状の曲げ、積層鉄心18の両端面と突き合わせて溶接して、固定子鉄心に組み付けられる。
そして、補助鉄心40Cの放熱部45が、固定子鉄心の軸方向一端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列され、係止部47が、固定子鉄心の軸方向他端面上に、周方向に互いに接して円筒状に配列される。
このように組み立てられた固定子は、放熱部45がフロント側に位置するようにケースに組み付けられる。
従って、この実施の形態7においても、上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
この実施の形態7によれば、係止部47が放熱部45と同形状に形成されているので、固定子巻線での発熱が固定子鉄心のフロント側およびリヤ側から均等に放熱される。
係止部47が互いに接して周方向に配列された円筒体に構成されているので、コアバックの補助磁路が固定子鉄心のリヤ側にも形成され、固定子の全磁路における磁気抵抗が一層小さくなる。
係止部47が放熱部45と同じ形状に形成されているので、補助鉄心40Cの向きに関わらず積層鉄心18に装着でき、固定子の組立性が向上される。
なお、上記各実施の形態では、車両用交流発電機の固定子に適用するものとして説明しているが、この発明は、車両用交流発電機に限らず、車両用電動機や車両用発電電動機などの回転電機の固定子に適用しても、同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、補助鉄心が絶縁被膜処理された純鉄系粉末を圧縮成型して作製されているものとしているが、金属磁性粉末は純鉄系粉末に限定されるものではなく、例えばNi或いはMoパーマロイ粉末、Fe−Si−Al系粉末、Fe−Si系粉末、Fe系アモルファス粉末などを用いることができる。また、金属磁性粉末の絶縁被膜処理には、例えばリン酸塩系、MgOなどの絶縁材料が用いられる。
また、上記各実施の形態では、異なる形状の補助鉄心を用いているが、補助鉄心の形状はこれらの形状に限定されるものではなく、棒状鉄心部がスロット内に収納され、かつ放熱部が互いに接して周方向に円筒状に配列されるものであればよい。
この発明の実施の形態1に係る固定子が実装された車両用交流発電機を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る補助鉄心が装着された固定子鉄心の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子鉄心の製造方法を説明する平面図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子における補助鉄心が装着された固定子鉄心の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る固定子における固定子鉄心を作製する方法を説明する要部斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る固定子に適用される補助鉄心を示す斜視図である。
符号の説明
2 フロント側ブラケット(第1ブラケット)、3 リヤ側ブラケット(第2ブラケット)、5 シャフト、6 回転子、10 ファン(送風手段)、15 磁性鋼板、16 第1絶縁性部材、17 第2絶縁性部材、20 固定子、21 固定子鉄心、24 スロット、25 固定子巻線、25a スロット収納部、25b コイルエンド、26 補助鉄心、27 棒状鉄心部、28 放熱部、29 切り欠き(通風路)、30,30A 補助鉄心、31 棒状鉄心部、32,34 放熱部、33,35 切り欠き(通風路)、40,40A,40B,40C 補助鉄心、41 棒状鉄心部、42,45 放熱部、43 切り欠き(通風路)、44,46,47 係止部。

Claims (6)

  1. それぞれ椀状に成形され、開口を対向させて配設された第1および第2ブラケットと、
    上記第1および第2ブラケットの軸心位置に回転自在に支持されたシャフトに固着されて、上記第1および第2ブラケット内に配設された回転子と、
    磁性鋼板を積層して作製され、スロットが内周側に開口して周方向に配列され、軸方向両端部を上記第1および第2ブラケットの開口縁部に加圧挟持されて、上記回転子を囲繞して配設された円筒状の固定子鉄心、およびスロット収納部と該スロット収納部の端部間を連結するコイルエンドとからなり、上記スロット収納部を上記スロット内に収納させて上記固定子鉄心に巻装された固定子巻線を有する固定子と、
    上記回転子の回転に連動して上記第1および第2ブラケット内に冷却風を送風させて上記固定子巻線を冷却する送風手段と、を備えた回転電機であって、
    上記固定子は、上記スロットの底部と上記スロット収納部との間に形成された空間に挿入され、該スロット収納部に第1絶縁部材を介して接触する棒状鉄心部、および上記固定子鉄心の少なくとも一方の軸方向端部に、かつ上記コイルエンドの径方向外側に、上記コイルエンドに沿って互いに接触して周方向に円筒状に配列された複数の放熱部を備え、
    対応する上記放熱部と上記棒状鉄心部とが、絶縁被膜処理された金属磁性粉末を圧縮成型して一体に形成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 上記放熱部が第2絶縁部材を介して上記コイルエンドに接していることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記放熱部が該放熱部に対向する上記第1および第2ブラケットの内壁面に接していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 通風路が上記放熱部の上記固定子鉄心の軸方向端部に対向する部位を径方向に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 上記棒状鉄心部は、上記放熱部と反対側の端部が上記スロットから延出する長さに形成され、上記棒状鉄心部の上記スロットからの延出部が上記スロットの幅より広く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 上記金属磁性粉末が純鉄系粉末であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
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