JP2002218687A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002218687A JP2001007924A JP2001007924A JP2002218687A JP 2002218687 A JP2002218687 A JP 2002218687A JP 2001007924 A JP2001007924 A JP 2001007924A JP 2001007924 A JP2001007924 A JP 2001007924A JP 2002218687 A JP2002218687 A JP 2002218687A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 この発明は、固定子の温度上昇を抑えること
ができる車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 固定子鉄心41のティース部42の幅b
tと径方向長さhtとの比(bt/ht)を0.15<
bt/ht<0.4としているので、狭い通風路100
が形成される。そこで、冷却ファンによる冷却風が狭い
通風路100を通風するので、冷却風の速度が速くな
り、固定子巻線16の発熱が冷却風に効率的に放熱さ
れ、固定子40の温度上昇が抑えられる。また、固定子
40の温度上昇が抑えられるので、出力の向上が図られ
る。さらに、最悪の運転条件においても、ワニスの軟化
に起因する熱劣化が抑えられるとともに、固定子巻線1
6の導体線と固定子鉄心41との擦れに起因する導体線
の絶縁被膜の損傷も阻止され、電気絶縁性が向上され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用交流発電
機に関し、特に固定子巻線のコイルエンド群と固定子鉄
心のティース部とにより形成される冷却風の通風路に冷
却風を通風させて固定子の冷却性を高めた車両用交流発
電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は従来の車両用交流発電機を示す
断面図、図23は従来の車両用交流発電機に適用される
固定子を示す斜視図、図24は従来の固定子鉄心の製造
方法を説明する模式図、図25は従来の固定子鉄心を示
す平面図である。
【0003】図22および図23において、従来の車両
用交流発電機は、アルミニウム製のフロントブラケット
1およびリヤブラケット2から構成されたケース3と、
このケース3内に設けられ、一端部にプーリ4が固定さ
れたシャフト6と、このシャフト6に固定されたランデ
ル型の回転子7と、この回転子7の軸方向両端部に固定
された冷却ファン5と、回転子7を包囲するようにケー
ス3に固定された固定子8と、シャフト6の他端部に固
定されて回転子7に電流を供給するスリップリング9
と、スリップリング9の表面に摺動する一対のブラシ1
0と、このブラシ10を収納するブラシホルダ11と、
固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を
直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着
されたヒートシンク17に取り付けられて、固定子8で
生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18と
を備えている。
【0004】回転子7は、電流を流して磁束を発生する
界磁巻線13と、この界磁巻線13を覆うように設けら
れ、その磁束によって磁極が形成される一対のポールコ
ア20、21とを備えている。そして、一対のポールコ
ア20、21は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台
形形状とする爪状磁極22、23が外周縁部に周方向に
等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極22、
23を噛み合わせるように対向させてシャフト6に固着
されている。
【0005】固定子8は、軸方向と平行に延びるスロッ
ト33が周方向に等角ピッチで配設された円筒状の固定
子鉄心15と、固定子鉄心15のスロット33に巻装さ
れた固定子巻線16とから構成されている。この固定子
巻線16は、絶縁被覆された円形断面の銅線材からなる
電気導体としての導体線29を3スロット毎のスロット
33に波状に巻装してなる3相分の波巻き巻線から構成
されている。そして、各相の波巻き巻線は、巻装される
スロット33が互いに1スロットづつずれて固定子鉄心
15に巻装されている。さらに、各相の波巻き巻線は導
体線29を振り分け巻きに巻装して形成されている。こ
の固定子8は、爪状磁極22、23の外周面と固定子鉄
心15の内周面との間に均一なエアギャップを形成する
ようにフロントブラケット1とリヤブラケット2とに挟
持されている。なお、回転子7の磁極数は12であり、
固定子鉄心15には36個のスロット33が形成されて
いる。即ち、毎極毎相当たりのスロット数は1である。
そして、固定子巻線16は、3相分の波巻き巻線を交流
結線(例えばY結線)した3相交流巻線に形成されてい
る。
【0006】ここで、固定子鉄心15の製造方法につい
て図24を参照しつつ説明する。まず、長尺の磁性鋼板
30がプレス加工機(図示せず)に供給され、ティース
部30aと基部30bとが形成される。ついで、この磁
性鋼板30が鉄心製造装置(図示せず)に供給される。
そこで、ピン34が図24に示されるようにティース部
30aと基部30bとで画成される隙間30cに噛み合
って磁性鋼板30を曲げつつ螺旋状に巻き重ねる。そし
て、磁性鋼板30が所定厚みまで積層された後、切断さ
れる。このようにして巻き重ねられた磁性鋼板30の外
周部が溶接されて、図25に示される固定子鉄心15を
得る。ここで、巻き重ねられた磁性鋼板30では、ティ
ース部30aおよび基部30bがそれぞれ積層方向に重
ねられている。
【0007】このように作製された固定子鉄心15で
は、図25に示されるように、円筒状の基部32と、そ
れぞれ基部32の内周面から軸心に向かうように延設さ
れたティース部31と、基部32と隣り合うティース部
31とにより画成されたスロット33とを備えている。
そして、ティース部31は基部32の内周面に等角ピッ
チで配列されている。
【0008】このように構成された従来の車両用交流発
電機では、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリ
ップリング9を通じて界磁巻線13に電流が供給されて
磁束が発生する。この磁束により、ポールコア20の爪
状磁極22がN極に着磁され、ポールコア21の爪状磁
極23がS極に着磁される。一方、エンジンによってプ
ーリ4が駆動され、シャフト6によって回転子7が回転
される。この回転子7の回転により、回転磁界が固定子
鉄心15に与えられ、固定子巻線16に起電力が発生す
る。そして、固定子巻線16に発生した交流の起電力が
整流器12により直流に整流されるとともに、その出力
電圧の大きさがレギュレータ18により調整され、バッ
テリに充電される。
【0009】ここで、界磁巻線13、固定子巻線16、
整流器12およびレギュレータ18は、発電中、常に発
熱しており、定格出力電流100Aクラスの車両用交流
発電機では、温度的に高い回転ポイントで、それぞれ6
0W、500W、120W、6Wの発生熱量がある。そ
こで、発電により発生する熱を冷却するために、吸気孔
1a、1bがフロントブラケット1およびリヤブラケッ
ト2の軸方向端面に穿設され、排気孔1b、2bがフロ
ントブラケット1およびリヤブラケット2の径方向側面
に固定子巻線16のコイルエンド群16f、16rに相
対するように穿設されている。これにより、回転子7の
回転に伴って冷却ファン5が回転駆動され、外気が吸気
孔1a、2aからケース3内に吸気されて軸方向に回転
子7側に流れ、ついで冷却ファン5により遠心方向に曲
げられ、その後コイルエンド群16f、16rを横切っ
て排気孔1b、2bから外部に排気される冷却風流路が
形成される。また、回転子7のフロント側およびリヤ側
の圧力差に起因して、フロント側から回転子7内を通っ
てリヤ側に流れる冷却風流路が形成される。その結果、
固定子巻線16で発生した熱がコイルエンド群16f、
16rから冷却風に放熱され、固定子8の温度上昇が抑
えられる。また、整流器12およびレギュレータ18で
発生した熱がヒートシンク12a、17を介して冷却風
に放熱され、整流器12およびレギュレータ18の温度
上昇が抑えられる。さらに、界磁巻線13で発生した熱
が回転子7内を流れる冷却風に放熱されて、回転子7の
温度上昇が抑えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来の車両用交流発電機では、最大の発熱部品である固
定子巻線16の温度上昇を抑えることが重要となってい
る。そして、冷却ファン5および回転子7によって形成
される冷却風が、径方向の内周側から固定子巻線16の
コイルエンド群16f、16rを通風することで、固定
子巻線16での発熱がコイルエンド群16f、16rか
ら冷却風に放熱されて、固定子8の温度上昇が抑えられ
ている。
【0011】ここで、実機では、最悪の運転条件で90
℃の雰囲気温度となる。また、固定子鉄心15のスロッ
ト33内に含浸されて固定子鉄心15と固定子巻線16
とを結合しているワニスの軟化温度は230℃である。
そこで、雰囲気温度上昇による界磁電流低下による出力
の低下を考慮すると、雰囲気温度90℃での温度上昇値
を140℃以下に抑えれば、最悪の運転条件になっても
固定子8の温度がワニスの軟化温度を越えることが避け
られることになる。そして、雰囲気温度90℃での温度
上昇値140℃は雰囲気温度20℃での温度上昇値17
0℃に相当している。そして、ワニスが軟化温度に達す
ると、熱劣化が促進されるとともに、固定子鉄心15と
固定子巻線16との結合が緩むことになる。固定子鉄心
15と固定子巻線16との結合の緩みは、固定子巻線1
6の導体線19と固定子鉄心15との擦れをもたらし、
導体線29の絶縁被膜を損傷させて電気絶縁性を悪化さ
せることになる。
【0012】そこで、本出願人は、固定子巻線16のコ
イルエンド群16f、16rと固定子鉄心15の端面と
の間の隙間を通風する通風路に着目し、この通風路を規
定するティース部31の幅btと径方向長さhtとの比
(bt/ht)が固定子巻線16の冷却性に影響するこ
とを見出した。
【0013】しかしながら、これまで、ティース部31
の幅btと径方向長さhtとの比(bt/ht)につい
て何ら考慮されていなかった。そして、従来の車両用交
流発電機には、例えば図26に示されるようにbt/h
t≒0.42の固定子鉄心15(bt=4.8mm、h
t=11.4mm)が採用されていた。この車両用交流
発電機を全負荷で発電させ、出力が安定した状態で、固
定子8の飽和温度を測定し、飽和温度の実験雰囲気温度
(20℃)からの温度上昇値を算出したところ、173
℃であった。従って、従来の車両用交流発電機において
は、最悪の運転条件では、固定子8の温度がワニスの軟
化温度を超えてしまい、熱劣化が進み、かつ、電気絶縁
性が悪化してしまうという課題があった。
【0014】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ティース部の幅btと径方向長
さhtとの比(bt/ht)を適正に設定して固定子巻
線の放熱性を向上させ、最悪の運転条件においても、固
定子温度をワニスの軟化温度以下として、熱劣化耐力を
向上して、電気絶縁性の悪化を抑えることができる車両
用交流発電機を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用交
流発電機は、ケースに回転可能に支持されたシャフト
と、電流を流して磁束を発生する界磁巻線および該界磁
巻線の外周側に周方向に複数配設されて該界磁巻線で発
生した磁束により着磁される爪状磁極を有し、上記シャ
フトに固着された回転子と、軸方向に延びるスロットが
周方向に並んで複数形成され、上記回転子を内包するよ
うに上記ケースに支持された円筒状の固定子鉄心および
この固定子鉄心に巻装された固定子巻線を有する固定子
とを備え、上記固定子鉄心は、磁性鋼板を積層して構成
され、円筒状の基部と、該基部から軸心に向かって延設
された複数のティース部と、上記基部および隣り合う上
記ティース部により画成された複数の上記スロットとを
有し、上記回転子の回転により冷却風が径方向の内周側
から通風される通風路が上記固定子巻線のコイルエンド
群と上記固定子鉄心の上記ティース部とにより形成さ
れ、上記ティース部の径方向長さhtと幅btとが、
0.15<bt/ht<0.4を満足するように形成さ
れているものである。
【0016】また、冷却ファンが上記回転子の軸方向端
面に固着されているものである。
【0017】また、排気孔が、上記ケースの径方向側面
に、上記通風路に対応するように形成されているもので
ある。
【0018】また、上記冷却ファンのブレードの軸方向
の全域が、上記コイルエンド群と径方向に関してほぼ重
なっているものである。
【0019】また、上記固定子巻線が振り分け巻で上記
固定子鉄心に巻装されているものである。
【0020】また、上記固定子巻線は、電気導体を所定
スロット毎の上記スロット内にスロット深さ方向に内層
と外層とを交互にとるように巻装された複数の巻線で構
成されているものである。
【0021】また、上記スロットが毎極毎相当たり2個
以上の割合で形成されているものである。
【0022】また、上記通風路の配列ピッチが不等ピッ
チである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機を示す断面図、図2はこの発明の実施の
形態1に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、
図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機
の固定子鉄心を示す要部拡大平面図、図4はこの発明の
実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子巻線を構
成する1相分の巻線を模式的に示す斜視図、図5はこの
発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子を
示す要部側面図である。なお、各図において、図22乃
至図26に示された従来の車両用交流発電機と同一また
は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0024】図1乃至図5において、固定子40は、円
筒状の固定子鉄心41と、固定子鉄心41に巻装された
固定子巻線16とから構成されている。この固定子40
は、爪状磁極22、23の外周面と固定子鉄心41の内
周面との間に均一なエアギャップを形成するようにフロ
ントブラケット1とリヤブラケット2とに挟持、嵌着さ
れている。
【0025】ついで、固定子40の構造について具体的
に説明する。固定子鉄心41は、従来の固定子鉄心15
と同様に磁性鋼板30を積層して作製されており、円筒
状の基部43と、それぞれ基部43の内周面から軸心に
向かうように延設されたティース部42と、基部43と
隣り合うティース部42とにより画成されたスロット4
4とを備えている。そして、ティース部42は基部43
の内周面に等角ピッチで配列されている。各ティース部
42は、bt/ht=0.35(bt=4mm、ht=
11.4mm)に形成されている。また、スロット44
は、回転子7の磁極数12に対し、36個形成されてい
る。即ち、毎極毎相当たりのスロット数は1である。
【0026】固定子巻線16は、絶縁被覆された円形断
面の銅線材からなる電気導体としての導体線29を3ス
ロット毎のスロット44に波状に巻装してなる3相分の
巻線45を交流結線(例えばY結線)した3相交流巻線
に構成されている。各巻線45は、導体線29を所定回
巻回した波巻き巻線に構成されており、図4に示される
ように、3スロットピッチ(3P)に配列された12の
スロット収納部45aと、隣り合うスロット収納部45
aの半分の端部同士を軸方向の両側で交互に連結し、か
つ、残りの半分の端部同士を軸方向の両側で交互に連結
する連結部45bとからなる波状パターンの振り分け巻
線に形成されている。この巻線45は、スロット収納部
45aを3スロット毎のスロット44に収納して固定子
鉄心41に巻装されている。そして、隣り合うスロット
収納部45aの端部同士を連結する連結部45bが固定
子鉄心41の軸方向の外側で周方向に延在し、コイルエ
ンドを構成している。この時、1つのスロット44から
延出する連結部45bは、その半分が周方向の一側に延
びて周方向一側の隣のスロット44に入り、残りの半分
が周方向の他側に延びて周方向他側の隣のスロット44
に入っている。そして、3つの巻線45が挿入されるス
ロット44を互いに周方向に1スロット分(1P)ずら
して、径方向に3層に重ねられて、固定子鉄心41に巻
装されている。3相の巻線45のコイルエンド(連結部
45b)が固定子巻線16のコイルエンド群16f、1
6rを構成している。なお、図示していないが、ワニス
が固定子巻線16を収納したスロット44内に含浸され
ており、固定子巻線16が固定子鉄心41に固着されて
いる。
【0027】このように構成された固定子40は、図5
に示されるように、コイルエンド群16f、16rと固
定子鉄心41のティース部42とにより形成される通風
路100が周方向に配列されている。そして、排気孔1
b、2bがフロントブラケット1およびリヤブラケット
2の径方向の側面に、通風孔100に対応するように形
成されている。なお、他の構成は図22乃至図26に示
される車両用交流発電機と同様である。
【0028】この実施の形態1によれば、固定子鉄心4
1のティース部42の幅btと径方向長さhtとの比
(bt/ht)を0.35としているので、bt/ht
=0.42である従来の固定子8に比べて、狭い通風路
100が形成される。そこで、冷却ファン5による冷却
風が狭い通風路100を通風するので、冷却風の速度が
速くなり、固定子巻線16の発熱が冷却風に効率的に放
熱され、固定子40の温度上昇が抑えられる。また、固
定子40の温度上昇が抑えられるので、出力の向上が図
られる。さらに、最悪の運転条件においても、ワニスの
軟化に起因する熱劣化が抑えられるとともに、固定子巻
線16の導体線29と固定子鉄心41との擦れに起因す
る導体線29の絶縁被膜の損傷も阻止され、電気絶縁性
が向上される。
【0029】また、冷却ファン5が回転子7の軸方向端
面に固着されているので、冷却風が冷却ファン5により
通風路100に強制的に送り込まれるようになり、コイ
ルエンド群16f、16rの冷却性が高められる。ま
た、排気孔1b、2bが通風路100に対応して設けら
れているので、通風路100を流通した冷却風が排気孔
1b、2bから速やかに排出される。そこで、通風抵抗
が小さくなり、コイルエンド群16f、16rの冷却性
が高められるとともに、風音が低減される。
【0030】また、固定子鉄心41がフロントブラケッ
ト1およびリヤブラケット2に嵌着されているので、固
定子巻線16の発熱が固定子鉄心41を介してフロント
およびリヤブラケット1、2に伝達される。そして、フ
ロントおよびリヤブラケット1、2に伝達された熱が、
排気孔1b、2bを流通する冷却風に放熱される。そこ
で、固定子40の温度低減が促進される。また、固定子
巻線16を構成する各相の巻線45は、振り分け巻線で
構成されているので、各巻線45のスロット44から延
出する連結部45b(コイルエンド)が周方向両側に半
分づつ振り分けられる。そこで、連結部45bの束が細
くなるので、通風路100の内壁面の凹凸が少なくな
り、コイルエンド群16f、16rの冷却性が高められ
る。
【0031】ここで、固定子鉄心41の幅btと径方向
長さhtとの比(bt/ht)と固定子の温度上昇値と
の関係について検討する。そこで、bt/htを変えた
固定子を搭載した車両用交流発電機を全負荷で発電さ
せ、出力が安定した状態で、固定子の飽和温度を測定
し、飽和温度の実験雰囲気温度(20℃)からの温度上
昇値を図6に示す。なお、図6において、横軸にはbt
/htを表し、縦軸には固定子の実験雰囲気温度(20
℃)からの温度上昇値(℃)を表している。また、固定
子の飽和温度は3000、3500、4000、450
0および5000r/minで運転させて固定子の各飽
和温度を測定し、その最大値を飽和温度としている。
【0032】図6から、固定子の温度上昇値は、bt/
ht=0.27を変曲点とする曲線をとっている。そし
て、0.15<bt/ht<0.27の領域では、bt
/htの減少とともに、固定子の温度上昇値が緩やかに
増加し、bt/ht<0.15の領域では、bt/ht
の減少とともに、固定子の温度上昇値が急激に増加して
いる。一方、0.27<bt/ht<0.4の領域で
は、bt/htの増加とともに、固定子の温度上昇値が
緩やかに増加し、0.4<bt/htの領域では、bt
/htの増加とともに、固定子の温度上昇値が急激に増
加している。そして、0.15<bt/ht<0.4の
領域で、固定子の温度上昇値が170℃以下に抑えられ
ている。これは、bt/htが0.27より小さくなる
と、通風路100が狭くなり、通風路100内を通風す
る冷却風の速度が速くなって、通風路100を構成する
コイルエンド群の内壁面から冷却風への熱伝達が促進さ
れるが、bt/ht<0.15となると、通風路100
が狭くなりすぎて通風路100内を通風する冷却風の風
量が極端に少なくなり、冷却風の速度低下をもたらして
冷却性を悪化させたものと推測される。また、bt/h
tが0.27より大きくなると、通風路100の通風抵
抗が激減して冷却風の風量が増え、結果的に冷却風の速
度が速くなって、通風路100を構成するコイルエンド
群の内壁面から冷却風への熱伝達が促進されるが、0.
4<bt/htとなると、通風路100の通風断面積が
広くなりすぎて冷却風の速度低下をもたらして冷却性を
悪化させたものと推測される。
【0033】そこで、ワニスの軟化温度が230℃であ
ることから、雰囲気温度上昇による界磁電流の低下によ
る出力の低下を考慮すると、雰囲気温度90℃での温度
上昇値を140℃以下に抑えれば、最悪の運転条件にな
っても固定子の温度がワニスの軟化温度を越えることが
避けられることになる。そして、雰囲気温度90℃での
温度上昇値140℃は雰囲気温度20℃での温度上昇値
170℃に相当している。従って、ワニスの軟化を考慮
すると、図6から0.15<bt/ht<0.4に設定
することが望ましい。これにより、熱劣化耐力が向上さ
れるとともに、固定子巻線16と固定子鉄心41との結
合の緩みに起因する電気絶縁性の悪化が抑えられる車両
用交流発電機を実現することができる。さらに、図6か
ら、0.22≦bt/ht≦0.32で固定子の温度上
昇値が166.3℃〜165℃に安定していることがわ
かる。そこで、0.22≦bt/ht≦0.32に設定
することにより、さらに固定子の温度が安定して低く抑
えられるので、高出力の車両用交流発電機を実現するこ
とができる。
【0034】なお、上記実施の形態1では、3スロット
毎のスロット44に、1つのスロット44から延出し、
その半分が周方向の一側に延びて周方向一側の隣のスロ
ット44に入り、残りの半分が周方向の他側に延びて周
方向他側のスロット44に入るように巻装された振り分
け巻線で各相の巻線を構成するものとしているが、3ス
ロット毎のスロット44に、1つのスロット44から延
出し、周方向の一側に延びて周方向一側の隣のスロット
44に入るように巻装された波巻き巻線で各相の巻線を
構成しても、同様の効果が得られる。
【0035】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、図
8はこの発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の
固定子を示す要部側面図である。図7および図8におい
て、固定子40Aは固定子鉄心41Aと、この固定子鉄
心41Aに巻装された固定子巻線16Aとから構成され
ている。固定子鉄心41Aは、上記実施の形態1におけ
る固定子鉄心41と同様に作製されており、その基部4
3Aから延設された各ティース部42Aは、bt/ht
=0.25(bt=2.5mm、ht=10.0mm)
に形成されている。また、固定子鉄心41Aには、72
個のスロット44Aが形成されている。ここで、回転子
7の磁極数が12であるので、毎極毎相当たりのスロッ
ト数は2となる。
【0036】固定子巻線16Aは、絶縁被覆された円形
断面の銅線材からなる導体線29を6スロット毎のスロ
ット44Aに波状に巻装してなる6相分の巻線45Aを
3相分づつ交流結線(例えばY結線)した2つの3相交
流巻線に構成されている。各巻線45Aは、導体線29
を所定回巻回した波巻き巻線に構成されており、6スロ
ットピッチに配列された12のスロット収納部45a
と、隣り合うスロット収納部45aの半分の端部同士を
軸方向の両側で交互に連結し、かつ、残りの半分の端部
同士を軸方向の両側で交互に連結する連結部45bとか
らなる波状パターンの振り分け巻線に形成されている。
なお、巻線45Aは、図4に示される巻線45のスロッ
ト収納部45aの配列ピッチが6スロットピッチとなっ
たものである。この巻線45Aは、スロット収納部45
aを6スロットピッチに配列されたスロット44Aのそ
れぞれに収納して固定子鉄心41Aに巻装されている。
そして、6つの巻線45Aが互いに周方向に1スロット
分(1P)ずらされて、径方向に6層に重ねられて、固
定子鉄心41Aに巻装されている。6つの巻線45Aの
コイルエンド(連結部45b)が固定子巻線16Aのコ
イルエンド群16f、16rを構成している。
【0037】このように構成された固定子40Aにおい
ても、コイルエンド群16f、16rと固定子鉄心41
Aのティース部42Aとにより形成される通風路100
Aが周方向に配列されている。また、図示していない
が、ワニスが固定子巻線16Aを収納したスロット44
A内に含浸されており、固定子巻線16Aが固定子鉄心
41Aに固着されている。なお、他の構成は上記実施の
形態1と同様に構成されている。
【0038】この実施の形態2によれば、固定子鉄心4
1Aのティース部42Aがbt/ht=0.25に形成
されているので、bt/ht=0.35に形成されてい
る上記実施の形態1に比べてコイルエンド群16f、1
6rからの放熱性が大きく、固定子40Aの温度上昇を
抑えることができる。また、スロット44Aが毎極毎相
当たりの2個の割合で形成されているので、コイルエン
ド群16f、16rと固定子鉄心41Aの端面との間に
形成される通風路100Aの数が上記実施の形態1に対
して2倍となり、さらに固定子40Aの温度上昇が抑え
られるとともに、風騒音が低減される。
【0039】実施の形態3.この実施の形態3は、図9
に示されるように、冷却ファン5のブレード5aの軸方
向の全域が、ほぼコイルエンド群16f、16rと径方
向に関して重なっているものである。なお、他の構成は
上記実施の形態2と同様に構成されている。この実施の
形態3によれば、冷却ファン5のブレード5aの軸方向
の全域が、ほぼコイルエンド群16f、16rと径方向
に関して重なっているので、冷却ファン5による冷却風
がコイルエンド群16f、16rに確実に供給され、コ
イルエンド群16f、16rの冷却性が高められる。さ
らに、冷却ファン5の吐出側がコイルエンド群16f、
16rにより遮蔽されているので、音の放散を遮断する
効果が生じ、風音が低減される。
【0040】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図、
図11はこの発明の実施の形態4に係る車両用交流発電
機の固定子を示す要部側面図、図12は図10の固定子
における固定子巻線の1相分の巻線構造を説明する要部
斜視図である。
【0041】図10乃至図12において、固定子40B
は固定子鉄心41Bと、この固定子鉄心41Bに巻装さ
れた固定子巻線16Bとから構成されている。固定子鉄
心41Bは、上記実施の形態2における固定子鉄心41
と同様に作製されており、その基部43Bから延設され
た各ティース部42Bは、bt/ht=0.25(bt
=2.5mm、ht=10.0mm)に形成されてい
る。また、固定子鉄心41Bには、96個のスロット4
4Bが形成されている。ここでは、磁極数が16の回転
子を用いており、毎極毎相当たりのスロット数は2とな
る。固定子巻線16Bは、絶縁被覆された矩形断面の銅
線材からなる多数の導体セグメント50、51をスロッ
ト44Bに挿入し、導体セグメント50、51の開放端
部同士を接合して形成された6相の巻線45Bを3相分
づつ交流結線(例えばY結線)した2つの3相交流巻線
に構成されている。なお、他の構成は上記実施の形態2
と同様に構成されている。
【0042】ついで、固定子巻線16Bの構成について
詳細に説明する。1相分の巻線45Bは、多数の第1の
導体セグメント50と第2の導体セグメント51とから
構成されている。第1の導体セグメント50は、絶縁被
覆された断面矩形の短尺の銅線材を折り曲げて、一対の
スロット収納部50aが、周方向に6スロットピッチ
(6P)離れて相対し、かつ、ターン部50bにより径
方向に第1の導体セグメント50の幅(W)分ずらされ
た略U字状に成形されている。また、第2の導体セグメ
ント51は、絶縁被覆された断面矩形の短尺の銅線材を
折り曲げて、一対のスロット収納部51aが、周方向に
6スロットピッチ(6P)離れて相対し、かつ、ターン
部51bにより径方向に所定量ずらされた略U字状に成
形されている。この一対のスロット収納部51aの径方
向のずれ量は、2本のスロット収納部50aが納まる量
に相当する。
【0043】第1の導体セグメント50は、固定子鉄心
41Bに6スロット離れた各スロット44Bの対にリヤ
側から挿入され、フロント側に延出した開放端部50c
が外開き状に曲げられる。この時、各第1の導体セグメ
ント50は、対をなす一方のスロット44Bのスロット
深さ方向(径方向に一致)の2番目の位置(2番地)
と、他方のスロット44Bのスロット深さ方向の3番目
の位置(3番地)とに挿入される。第2の導体セグメン
ト51は、第1の導体セグメント50が挿入されている
各スロット44Bの対にリヤ側から挿入され、フロント
側に延出した開放端部51cが外開き状に曲げられる。
この時、各第2の導体セグメント51は、対をなす一方
のスロット44Bのスロット深さ方向の4番目の位置
(4番地:最深部)と、他方のスロット44Bのスロッ
ト深さ方向の1番目の位置(1番地:最浅部)とに挿入
される。
【0044】そして、1番地からフロント側に延出する
第2の導体セグメント51の開放端部51cと2番地か
らフロント側に延出する第1の導体セグメント50の開
放端部50cとが径方向に並んで溶接、ハンダ付けなど
により接合されている。同様に、3番地からフロント側
に延出する第1の導体セグメント50の開放端部50c
と4番地からフロント側に延出する第2の導体セグメン
ト51の開放端部51cとが径方向に並んで溶接、ハン
ダ付けなどにより接合されている。これにより、多数の
第1および第2の導体セグメント50、51を連結して
なるそれぞれ1ターンの4本の巻線が形成される。そし
て、4本の巻線を直列に接続して4ターンの1相分の巻
線45Bが構成される。ここで、4本のスロット収納部
50a、51aがスロット44B内に矩形断面の長手方
向をスロット深さ方向に一致させて1列に並んで収納さ
れている。リヤ側では、ターン部50b、51bが2層
に重なって、周方向に6スロットピッチで配列されてい
る。フロント側では、開放端部50c、51cの接合部
53が径方向に並んで、周方向に2列に6スロットピッ
チで配列されている。なお、ターン部50b、51bが
コイルエンドを構成し、接合部53で連結された開放端
部50c、51cがコイルエンドを構成している。
【0045】そして、6相分の巻線45Bが互いに周方
向に1スロットづつずらして固定子鉄心41Bに巻装さ
れて固定子40Bを構成している。接合部53で連結さ
れた開放端部50c、51cが2列となって周方向に1
スロットピッチで配列されてフロント側のコイルエンド
群16fを構成している。また、2層に重なったターン
部50b、51bが周方向に1スロットピッチで配列さ
れてリヤ側のコイルエンド群16rを構成している。そ
して、コイルエンド群16f、16rと固定子鉄心41
Bの端面との間に通風路100Bが形成されている。ま
た、各相の巻線45Bを構成するそれぞれの第1および
第2導体セグメント50、51は、1つのスロット44
B内の内層から固定子鉄心41Bの端面側に延出し、折
り返されて6スロット離れたスロット44B内の外層に
入るように波巻きに巻装されている。
【0046】この実施の形態4では、基部43Bから延
設された各ティース部42Bは、bt/ht=0.25
に形成されているので、上記実施の形態2と同様に、固
定子40Bの温度上昇を抑えることができる。また、接
合部53で連結された開放端部50c、51cが2列と
なって周方向に整然と並んでコイルエンド群16fを構
成し、ターン部50b、51bが2層となって周方向に
整然と並んでコイルエンド群16rを構成している。こ
れにより、通風路100Bに通風する冷却風に対して露
出される第1および第2の導体セグメント50、51の
面積が増大するので、上記実施の形態2に比べて、固定
子の冷却性が向上される。さらに、通風路100Bが周
方向に均一に配列され、かつ、通風路100Bが略同一
形状に形成されるので、コイルエンド群16f、16r
がバランスよく冷却され、上記実施の形態2に比べて、
固定子の冷却性が向上されるとともに、風騒音が低減さ
れる。
【0047】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態5に係る車両用交流発電機に適用される固定子を示
す斜視図、図14はこの発明の実施の形態5に係る車両
用交流発電機に適用される固定子を示す要部側面図、図
15および図16はそれぞれ図13に示される固定子の
固定子巻線の巻線構造を説明する要部斜視図である。こ
の実施の形態5では、電気導体として絶縁被覆された断
面矩形の銅線材からなる連続導体線60を用いている。
図13および図14において、固定子40Cは固定子鉄
心41Cと、この固定子鉄心41Cに巻装された固定子
巻線16Cとから構成されている。固定子鉄心41C
は、その基部43Cから延設された各ティース部42C
が、bt/ht=0.25(bt=2.5mm、ht=
10.0mm)に形成されている。また、固定子鉄心4
1Cには、96個のスロット44Cが形成されている。
ここでは、磁極数が16の回転子を用いており、毎極毎
相当たりのスロット数は2となる。固定子巻線16C
は、連続導体線60を6スロット毎のスロット44Cに
波状に巻装してなる6相分の巻線45Cを3相分づつ交
流結線(例えばY結線)した2つの3相交流巻線に構成
されている。なお、他の構成は上記実施の形態4と同様
に構成されている。
【0048】ついで、固定子巻線16Cの構成について
詳細に説明する。1相分の巻線45Cは、6スロット毎
のスロット44Cで構成される1つのスロット群に巻装
された4本の連続導体線60から構成されている。そし
て、6スロット毎のスロット44Cで構成される1つの
スロット群において、1本目の連続導体線60が6スロ
ット毎のスロット44Cに1番地と2番地とを交互に採
るように波状に巻装され、2本目の連続導体線60が6
スロット毎のスロット44Cに2番地と1番地とを交互
に採るように波状に巻装されて、それぞれ1ターンを有
する2つの内周側巻線を形成している。さらに、3本目
の連続導体線60が6スロット毎のスロット44Cに3
番地と4番地とを交互に採るように波状に巻装され、4
本目の連続導体線60が6スロット毎のスロット44C
に4番地と3番地とを交互に採るように波状に巻装され
て、それぞれ1ターンを有する2つの外周側巻線を形成
している。これらの内周側巻線および外周側巻線を直列
に接続して、4ターンの1相分の巻線45Cを形成して
いる。さらに、6スロット毎のスロット44Cで構成さ
れる他の5つのスロット群において、連続導体線60を
同様に巻装し、内周側巻線および外周側巻線を直列に接
続して、それぞれ4ターンの5相分の巻線45Cを形成
している。このように構成された6相分の巻線45Cを
3相分づつ交流結線されて2つの3相交流巻線が構成さ
れている。この2つの3相交流巻線が固定子巻線16C
となる。なお、各スロット44C内には4本の連続導体
線60が矩形断面の長手方向をスロット深さ方向(径方
向)に一致させてスロット深さ方向に1列に並んで収納
されている。
【0049】ここで、各内周側巻線は、図15に示され
るように、6スロットピッチで配列された直線部60a
がターン部60bにより配列方向の両側に交互に連続導
体線60の幅(W)分ずらされて配列された波状パター
ンに構成されている。そして、同一スロット群に巻装さ
れている2つの内周側巻線は、図16に示されるよう
に、両内周側巻線を互いに6スロットピッチずらして直
線部60aを重ねて配列された巻線対となっている。さ
らに、6相分の内周側巻線は、この巻線対を1スロット
ピッチづつずらして配列して構成されている。なお、外
周側巻線も、内周側巻線と同様に構成されている。
【0050】このように作製された固定子40Cにおい
ては、固定子巻線16Cは、1本の連続導体線60を6
スロット毎のスロット44Cにスロット深さ方向に内層
と外層とを交互に採るように巻装してなる24本の1タ
ーンの巻線45Cから構成されている。また、固定子鉄
心41Cの両端面側のスロット外で折り返されているコ
イルエンド、即ち連続導体線60のターン部60bが径
方向に2列となって周方向に一様に配列されてフロント
側およびリヤ側のコイルエンド群16f、16rを構成
している。
【0051】このように、この実施の形態5では、基部
43Cから延設された各ティース部42Cは、bt/h
t=0.25に形成されているので、上記実施の形態4
と同様に、固定子40Cの温度上昇を抑えることができ
る。また、ターン部60bが2列となって周方向に整然
と並んでコイルエンド群16f、16rを構成してい
る。これにより、上記実施の形態4と同様に、通風路1
00Cに通風する冷却風に対して露出される連続導体線
60の面積が増大し、かつ、通風路100Bが周方向に
均一に配列されるので、固定子の冷却性が向上されると
ともに、風騒音が低減される。
【0052】また、この実施の形態5では、1本の連続
導体線60で1ターンの巻線45Cを構成しているの
で、上記実施の形態4において必要であった煩雑な導体
セグメント50、51の挿入作業および接合作業が省略
される。また、上記実施の形態4では、フロント側のコ
イルエンド群16fが導体セグメント50、51の開放
端部50c、51c同士を接合してなるコイルエンドで
構成されている。そこで、コイルエンドの頂部には接合
部53が存在しているので、冷却風と接合部53との干
渉による風騒音が発生していた。一方、この実施の形態
5では、フロント側のコイルエンド群16fも、リヤ側
のコイルエンド群16rと同様に、連続導体線60のタ
ーン部60bからなるコイルエンドで構成されている。
そこで、冷却風と接合部53との干渉に起因する風騒音
がなく、風騒音の低減が図られる。
【0053】ついで、この実施の形態5による固定子4
0Cの組立方法について図17乃至図20を参照しつつ
説明する。まず、12本の連続導体線60が平面上に1
スロットピッチに並べられる。ついで、図17に示され
るように、12本の連続導体線60を一緒に所定ピッチ
(2点鎖線の位置)で折り返し、12本の連続導体線6
0が螺旋状に巻回された帯状の巻線ユニット61を形成
する。そして、巻線ユニット61の幅方向に関して距離
L離れた位置において、一対のピン群62を巻線ユニッ
ト61の表面側から各連続導体線60間に挿入する。同
様に、巻線ユニット61の幅方向に関して距離L離れた
位置において、一対のピン群62を巻線ユニット61の
裏面側から各連続導体線60間に挿入する。さらに、巻
線ユニット61の幅方向端部において、位置規制ピン群
63を各連続導体線60間に挿入する。このようにし
て、ピン群62、63が図18に示されるように、セッ
トされる。ここで、距離Lはスロット44Cの溝方向長
さ(固定子鉄心41Cの軸方向長さ)に略一致してい
る。
【0054】そこで、巻線ユニット61の表面側から各
連続導体線60間に挿入された一対のピン群62が、図
18中実線矢印で示されるように、巻線ユニット61の
長さ方向で互いに逆方向に移動される。同様に、巻線ユ
ニット61の裏面側から各連続導体線60間に挿入され
た一対のピン群62が、図18中点線矢印で示されるよ
うに、巻線ユニット61の長さ方向で互いに逆方向に移
動される。この時、位置規制ピン群63が各連続導体線
60間に挿入されているので、連続導体線60がバラバ
ラとなることが阻止される。これにより、一対のピン6
2間に位置する各連続導体線60の部位が巻線ユニット
61の長さ方向に対して直交するように変形され、スロ
ット44C内に収納される直線部60aとなる。そし
て、また、一対のピン62の外方に位置する各連続導体
線60の部位が6スロット離れた直線部60a間を連結
するターン部60bとなる。これにより、図19に示さ
れる巻線アッセンブリ65が作製される。この巻線アッ
センブリ65は、図16に示される巻線対を1スロット
ピッチづつずらして6対配列されたものと同じ構造とな
っている。即ち、巻線アッセンブリ65は、直線部60
aがターン部60bにより連結されて6スロットピッチ
で配列され、かつ、隣り合う直線部60aがターン部6
0bにより配列方向の両側に連続導体線60の幅分交互
にずらされたパターンに形成された2本の連続導体線6
0を、互いに6スロットピッチずらして直線部60aを
重ねて配列してなる連続導体60の対が、1スロットピ
ッチづつずらされて6対配列されて構成されている。
【0055】また、所定長さに切断された磁性鋼板30
を所定枚数積層し、その外周部をレーザ溶接して直方体
の鉄心70を作製する。この鉄心70には、基部70a
と、所定ピッチで基部70aから延設されたティース部
70bと、基部70aと隣り合うティース部70bとに
より画成されたスロット70cとを備えている。そし
て、図20の(a)に示されるように、鉄心70の各ス
ロット70cにインシュレータ(図示せず)を装着し、
ついで直線部60aをスロット70cに入れるようにし
て2つの巻線アッセンブリ65を重ねて鉄心70に装着
する。その後、図20の(b)に示されるように、2つ
の巻線アセンブリ65が装着された鉄心70を丸める。
そして、図20の(c)に示されるように、丸められた
鉄心70の両端部を当接させ、該当接部をレーザ溶接し
て、2つの巻線アッセンブリ65が装着された円筒状の
固定子鉄心41Cを得る。さらに、各連続導体線60を
結線して、図13に示される固定子40Cが得られる。
【0056】このように、6スロット毎にスロット44
C内でスロット深さ方向に内層と外層とを交互に採るよ
うな波状に形成された12本の連続導体線60を一体に
構成する巻線アッセンブリ65を作製しているので、固
定子巻線16Cの巻装作業が簡略化され、連続導体線6
0の接合箇所が著しく削減され、固定子の生産性が向上
される。
【0057】ここで、上記実施の形態5では、固定子鉄
心41Cに装着されたときに1ターンの巻線45Cの群
を構成するように作製された巻線アッセンブリ65を用
いるものとしているが、巻線アッセンブリ65を長さ方
向に2分割、3分割などに分割した巻線アッセンブリユ
ニットを用いてもよい。この場合、巻線アッセンブリユ
ニットを鉄心70に1列に並べて装着し、鉄心70を丸
め、鉄心70の両端部を当接させて接合した後、各巻線
アッセンブリユニットの各連続導体線60を接合して1
ターンの巻線45Cの群を構成することになる。
【0058】また、上記実施の形態5では、毎極毎相当
たりのスロット数が2の場合であるので12本の連続導
体線60を用いて巻線アッセンブリ65を作製している
が、毎極毎相当たりのスロット数が1もしくは3以上の
場合にも適用でき、巻線アッセンブリ61を構成する連
続導体線60の本数は毎極毎相当たりのスロット数に合
わせて適宜選択すればよい。例えば、毎極毎相当たりの
スロット数が1である場合、巻線アッセンブリは、直線
部がターン部により連結されて3スロットピッチで配列
され、かつ、隣り合う直線部がターン部により配列方向
の両側に連続導体線の幅分交互にずらされたパターンに
形成された2本の連続導体線を、互いに3スロットピッ
チずらして直線部を重ねて配列してなる連続導体線の対
が、1スロットピッチづつずらされて3対配列されて構
成されている。
【0059】また、上記実施の形態5では、巻線アッセ
ンブリ65の連続導体線60は、直線部60aがターン
部60bにより連続導体線60の幅分交互にずらされた
パターンに形成されているものとしているが、巻線アッ
センブリの連続導体線は直線部がターン部により連続導
体線の幅の2倍分交互にずらされたパターンに形成され
てもよい。この場合、対となる連続導体線の直線部間に
連続導体線2本分の空隙が形成されており、このように
作製された巻線アッセンブリに上述の巻線アッセンブリ
65を挿入し、固定子鉄心に装着することにより、実施
の形態4と同様の固定子巻線が得られる。
【0060】実施の形態6.この実施の形態6では、図
21に示されるように、固定子鉄心41Dは、ティース
部42D1、42D2が周方向に交互に円筒状の基部43
Dから延設されている。そして、ティース部42D
1は、bt/ht=0.2(bt=2.0mm、ht=
10.0mm)に形成され、ティース部42D2は、b
t/ht=0.3(bt=3.0mm、ht=10.0
mm)に形成されている。また、基部43Dとティース
部42D1、42D2とにより画成されたスロット44D
が96個形成されている。なお、他の構成は上記実施の
形態5と同様に構成されている。
【0061】この実施の形態6では、bt/htが0.
2に形成されたティース部42D1とbt/htが0.
3に形成されたティース部42D2とを備えているの
で、上記実施の形態5と同様に、固定子の温度上昇を抑
えることができる。また、この実施の形態6では、幅b
tが2.0mmのティース部42D1と幅btが3.0
mmのティース部42D2とが周方向に交互に配列され
ているので、スロット44Dは周方向に不等ピッチに配
列されている。つまり、コイルエンド群と固定子鉄心の
ティース部とにより形成される通風路が周方向に不等ピ
ッチに配列されている。また、通風路の幅も不等であ
る。そこで、冷却風が周方向に等角ピッチに配列されて
いる通風路を通風することによって生じる周期的な風騒
音が、通風路を周方向に不等ピッチに配列することで、
分散されるので、風音の低減が図られる。
【0062】なお、上記各実施の形態では、毎極毎相当
たりのスロット数が1、2のものについて説明している
が、この発明は、毎極毎相当たりのスロット数が3以上
のものに適用しても、同様の効果が得られる。また、上
記各実施の形態では、界磁巻線13が爪状磁極22、2
3に覆われてポールコア20、21に巻装されて爪状磁
極とともに回転し、界磁電流がブラシ10を介して界磁
巻線に供給されるタイプの車両用交流発電機に適用する
ものとして説明しているが、本発明は、界磁巻線をブラ
ケットに固定し、エアギャップにより回転磁界を固定子
に供給するブラシレスタイプの車両用交流発電機に適用
しても、同様の効果を奏する。
【0063】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0064】この発明によれば、ケースに回転可能に支
持されたシャフトと、電流を流して磁束を発生する界磁
巻線および該界磁巻線の外周側に周方向に複数配設され
て該界磁巻線で発生した磁束により着磁される爪状磁極
を有し、上記シャフトに固着された回転子と、軸方向に
延びるスロットが周方向に並んで複数形成され、上記回
転子を内包するように上記ケースに支持された円筒状の
固定子鉄心およびこの固定子鉄心に巻装された固定子巻
線を有する固定子とを備え、上記固定子鉄心は、磁性鋼
板を積層して構成され、円筒状の基部と、該基部から軸
心に向かって延設された複数のティース部と、上記基部
および隣り合う上記ティース部により画成された複数の
上記スロットとを有し、上記回転子の回転により冷却風
が径方向の内周側から通風される通風路が上記固定子巻
線のコイルエンド群と上記固定子鉄心の上記ティース部
とにより形成され、上記ティース部の径方向長さhtと
幅btとが、0.15<bt/ht<0.4を満足する
ように形成されているので、固定子の温度上昇が抑えら
れ、熱劣化耐力が向上し、電気絶縁性の悪化が抑えられ
る車両用交流発電機が得られる。
【0065】また、冷却ファンが上記回転子の軸方向端
面に固着されているので、固定子の冷却性が向上され
る。
【0066】また、排気孔が、上記ケースの径方向側面
に、上記通風路に対応するように形成されているので、
固定子の冷却性が高められるとともに、風音が低減され
る。
【0067】また、上記冷却ファンのブレードの軸方向
の全域が、上記コイルエンド群と径方向に関してほぼ重
なっているので、固定子の冷却性がさらに高められると
ともに、音の放散を遮断する効果が生じ、風音が低減さ
れる。
【0068】また、上記固定子巻線が振り分け巻で上記
固定子鉄心に巻装されているので、通風路の内壁面の凹
凸が少なくなり、固定子の冷却性が向上される。
【0069】また、上記固定子巻線は、電気導体を所定
スロット毎の上記スロット内にスロット深さ方向に内層
と外層とを交互にとるように巻装された複数の巻線で構
成されているので、通風路が周方向に均一に配列され、
かつ、各通風路が略同一形状となり、固定子巻線のコイ
ルエンド群がバランスよく冷却されて、固定子の冷却性
が向上される。
【0070】また、上記スロットが毎極毎相当たり2個
以上の割合で形成されているので、通風路の数が多くな
り、固定子の冷却性が向上される。
【0071】また、上記通風路の配列ピッチが不等ピッ
チであるので、冷却風が通風路を通風することによって
生じる周期的な風騒音が分散され、風音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子鉄心を示す要部拡大平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子巻線を構成する1相分の巻線を模式的に示
す斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機の固定子を示す要部側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機における固定子鉄心のbt/htと固定子の温度上
昇値との関係を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機の固定子を示す要部側面図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機を示す断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子を示す要部側面図である。
【図12】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流
発電機の固定子巻線を構成する1相分の巻線を模式的に
示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子を示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子を示す要部側面図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子巻線の巻線構造を説明する要部斜視図で
ある。
【図16】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子巻線の巻線構造を説明する要部斜視図で
ある。
【図17】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造方法を説明する図である。
【図18】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造方法を説明する図である。
【図19】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子巻線に適用される巻線アッセン
ブリを示す平面図である。
【図20】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流
発電機の固定子の製造方法を説明する図である。
【図21】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機の固定子の固定子鉄心を示す要部拡大平面図であ
る。
【図22】 従来の車両用交流発電機を示す断面図であ
る。
【図23】 従来の車両用交流発電機に適用される固定
子を示す斜視図である。
【図24】 従来の固定子鉄心の製造方法を説明する模
式図である。
【図25】 従来の固定子鉄心を示す平面図である。
【図26】 従来の固定子鉄心を示す要部拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
1b、2b 排気孔、3 ケース、5 冷却ファン、5
a ブレード、6 シャフト、7 回転子、13 界磁
巻線、16、16A、16B、16C 固定子巻線、1
6f、16r コイルエンド群、22、23 爪状磁
極、29 導体線(電気導体)、30 磁性鋼板、4
0、40A、40B、40C 固定子、41、41A、
41B、41C、41D 固定子鉄心、42、42A、
42B、42C、42D1、42D2 ティース部、4
3、43A、43B、43C、43D基部、44、44
A、44B、44C、44D スロット、50 第1の
導体セグメント(電気導体)、51 第2の導体セグメ
ント(電気導体)、60 連続導体線(電気導体)、1
00、100A、100B、100C 通風路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 9/06 H02K 9/06 C 19/22 19/22 Fターム(参考) 5H002 AA01 AD05 AE02 AE07 5H603 AA12 CB02 CB03 CB05 CD02 CD04 5H609 BB05 PP02 PP06 PP07 PP08 PP09 PP10 PP11 PP12 QQ02 RR03 RR20 RR21 RR22 RR27 RR36 RR42 5H619 AA01 AA11 BB02 BB06 BB17 PP01 PP14 PP24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに回転可能に支持されたシャフト
    と、電流を流して磁束を発生する界磁巻線および該界磁
    巻線の外周側に周方向に複数配設されて該界磁巻線で発
    生した磁束により着磁される爪状磁極を有し、上記シャ
    フトに固着された回転子と、軸方向に延びるスロットが
    周方向に並んで複数形成され、上記回転子を内包するよ
    うに上記ケースに支持された円筒状の固定子鉄心および
    この固定子鉄心に巻装された固定子巻線を有する固定子
    とを備え、 上記固定子鉄心は、磁性鋼板を積層して構成され、円筒
    状の基部と、該基部から軸心に向かって延設された複数
    のティース部と、上記基部および隣り合う上記ティース
    部により画成された複数の上記スロットとを有し、 上記回転子の回転により冷却風が径方向の内周側から通
    風される通風路が上記固定子巻線のコイルエンド群と上
    記固定子鉄心の上記ティース部とにより形成され、 上記ティース部の径方向長さhtと幅btとが、0.1
    5<bt/ht<0.4を満足するように形成されてい
    ることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】 冷却ファンが上記回転子の軸方向端面に
    固着されていることを特徴とする請求項1記載の車両用
    交流発電機。
  3. 【請求項3】 排気孔が、上記ケースの径方向側面に、
    上記通風路に対応するように形成されていることを特徴
    とする請求項2記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 上記冷却ファンのブレードの軸方向の全
    域が、上記コイルエンド群と径方向に関してほぼ重なっ
    ていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車
    両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 上記固定子巻線が振り分け巻で上記固定
    子鉄心に巻装されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 上記固定子巻線は、電気導体を所定スロ
    ット毎の上記スロット内にスロット深さ方向に内層と外
    層とを交互にとるように巻装された複数の巻線で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 上記スロットが毎極毎相当たり2個以上
    の割合で形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 上記通風路の配列ピッチが不等ピッチで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか
    に記載の車両用交流発電機。
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