JP4702627B2 - 自在継手用ヨークおよび自在継手 - Google Patents

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Description

本発明は自在継手用ヨークおよび自在継手に関する。
例えば自動車のステアリング装置において、ステアリングシャフトとラックアンドピニオン機構等のステアリングギヤとを連結するためのインターミディエイトシャフトは、車両が前方物体と衝突したときに(一次衝突のときに)、ステアリングギヤの後退に追従して収縮する機能を有している。これにより、ステアリングホイール等の操舵部材側へ一次衝突の衝撃が伝達されることを防止している。
一次衝突のときに、インターミディエイトシャフトが収縮すると、インターミディエイトシャフトをステアリングギヤやステアリングシャフトと連結している自在継手としては、走行中よりも大きな折れ角(例えば60度程度の折れ角)となる。
一次衝突のときの操舵部材の操作角は不特定であるので、自在継手としては、全ての回転角で、上記の折れ角が確保されている必要がある。
一方、自在継手のヨークとして、板金を打ち抜き、プレス成形してなるヨークが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−163866号公報
他方、操舵補助用の電動モータをステアリングコラムに配する電動パワーステアリング装置では、インターミディエイトシャフトの負荷が高くされており、このため、自在継手用ヨークとして、高剛性が要求されている。
自在継手用ヨークとして、プレス成形してなるヨークを用いる場合において、折れ角を大きくするために、ヨークの肉厚を薄くすると、剛性が低くなるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、剛性が高くしかも大きな折れ角を確保することができる自在継手用ヨークおよび自在継手を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、板金を打ち抜き、プレス成形してなる自在継手用ヨーク(4)において、シャフト固定用の筒状の基部(9)と、その基部(9)の一端(9a)から基部の中心軸線(10)と平行に延びるように設けられ、相手側ヨーク(5)と十字軸(6)を介して揺動可能に連結される一対のアーム(11)とを備え、各アームには、十字軸の対応するトラニオン(7)を軸受(8)を介して支持するための支持孔(12)が形成され、各支持孔は、基部の中心軸線とは直交する方向に延びる中心軸線(13)を有し、上記基部の上記一端に、凹湾曲面を含む逃げ部(14)が形成され、その逃げ部の凹湾曲面の曲率中心(A1)は、継手中心(C1)からアーム先端側へオフセットされた位置に配置されており、各アームは逆U字状をなす縁部(17)を含み、各アームの縁部は、基部の中心軸線と略平行に延びる一対の側縁部(17a)を含み、各アームの各側縁部に逃げ部(18)が設けられ、その逃げ部において、基部の中心軸線および支持孔の中心軸線と直交する方向(K1)に対して平行な方向に関するアームの幅(W1)が、基部の中心軸線に近づくほど小さくされており、各側縁部の逃げ部は、平行四辺形形状をなす平坦面を含み、その平坦面と対応するアームの対応する側縁部とは、基部の中心軸線と平行に延びる第1および第2の交線(19,20)で交差しており、第1の交線は基部の中心軸線に相対的に近く、第2の交線は基部の中心軸線から相対的に遠く、基部の中心軸線と平行な方向に関して、第1の交線は継手中心から相対的に遠く、第2の交線は継手中心に相対的に近くされていることを特徴とするものである(請求項1)。
相手側ヨークの先端部と基部の一端との干渉を避けるために、基部の一端に、継手中心と同心の凹球面状の逃げ部を設け、その凹球面の半径を、相手側ヨークの揺動半径よりも大きくすることが考えられる。しかしながら、その場合、逃げ部が基部に対して鋭角となり、基部の一端が薄くなるため剛性が低いという欠点がある。これに対して、本発明では、基部の一端に形成された凹湾曲面からなる逃げ部の曲率中心が、継手中心からアーム先端側へオフセットされた位置に配置された非同心のレイアウトを採用しているので、上記欠点を解消でき、折れ角を大きくしつつ剛性を高くできるという利点を得ることができる。
なお、逃げ部の凹湾曲面の曲率中心は、基部の中心軸線上に配置されていなくてもよい。その場合、逃げ部の凹湾曲面の法線が基部の中心軸線に最も近づく位置が、継手中心からアーム先端側へオフセットされていればよい。
また、各アームは逆U字状をなす縁部(17)を含み、各アームの縁部は、基部の中心軸線と略平行に延びる一対の側縁部(17a)を含み、各アームの各側縁部に逃げ部(18)が設けられ、その逃げ部において、基部の中心軸線および支持孔の中心軸線と直交する方向(K1)に対して平行な方向に関するアームの幅(W1)が、基部の中心軸線に近づくほど小さくされているので、下記の利点がある。すなわち、本ヨークのアームの側縁部と相手側ヨークの対応するアームの側縁部との干渉を防止することができ、大きな折れ角(例えば60度)を達成することができる。
また、各側縁部の逃げ部は、平行四辺形形状をなす平坦面を含み、その平坦面と対応するアームの対応する側縁部とは、基部の中心軸線と平行に延びる第1および第2の交線(19,20)で交差しており、第1の交線は基部の中心軸線に相対的に近く、第2の交線は基部の中心軸線から相対的に遠く、基部の中心軸線と平行な方向に関して、第1の交線は継手中心から相対的に遠く、第2の交線は継手中心に相対的に近くされているので、下記の利点がある。すなわち、相手側ヨークとの干渉を避けるために、アームの必要部分のみに逃げを設けることになり、アームの強度を確保しつつ大きな折れ角(例えば60度)を達成することができる。
また、本発明において、各アームの外側面(15)と逆U字状の縁部との稜線(21)の全体に、逃げのための面取り部(22)が形成されている場合がある(請求項)。この場合、アームへの応力集中を緩和することができる
また、本発明において、上記継手中心から基部の一端までの距離(L1)が、上記基部の最大回転半径(R2)を超えないようにしてある場合がある(請求項)。この場合、アームの長さを短くすることにより、アームの剛性を確保することができる。
上記アームの最大肉厚(T1)が上記基部の最大回転直径(D1)の15%以上である場合がある(請求項)。この場合、アームに所要の強度を確保でき、操縦安定性を確保することができる。
また、本発明は、第1および第2のシャフト(2,3)にそれぞれ固着される同じ構成の第1および第2のヨーク(4,5)が、4つのトラニオンを含む十字軸を介して連結され、各ヨークとして上記の自在継手用ヨークが用いられる自在継手において、第2のヨークが、折れ角なしの状態から軸線Pの回りに45度回転変位され且つ軸線Qの回りに45度回転変位された状態で、折れ角が60度のときに、第1のヨークのアームの逃げ部としての平坦面と、第2のヨークの対応するアームの逃げ部としての平坦面とが、所定の間隔を隔てて平行になるようにしてある場合がある(請求項)。
ここで、上記軸線Pは、第1のヨークに連結された一対のトラニオンの軸線であり、上記軸線Qは、上記軸線Pおよび第1のヨークの回転軸線の双方に直交する軸線である。
本願発明者は、仮にアームに逃げ部を設けないとすると、折れ角60°である場合において、各ヨークの揺動角度が45°になるときに、両ヨークの干渉量が最大になるという知見を得た。そこで、本発明では、各ヨークの揺動角度が45°になるときに、両ヨークの対応するアームの逃げ部としての平坦部が、互いの間に所定の間隔を設けて平行になるようにした。これにより、アームとして、必要最小限の肉厚減少量で、対応するアーム間の干渉を防止することができる。その結果、強度を確保しつつ、大きな折れ角を確保することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る自在継手用ヨークが用いられた自在継手の概略側面図である。図1を参照して、自在継手1は、第1のシャフト2と第2のシャフト3とを連結する。第1のシャフト2は、例えば自動車のステアリングシャフトからなり、第2のシャフト3は、例えば、ステアリングシャフトとラックアンドピニオン機構等の舵取り機構とを連結するためのインターミディエイトシャフトからなる。
自在継手1は、第1のシャフト2が結合された自在継手用ヨークとしての第1のヨーク4と、第2のシャフト3が結合された他のヨーク(相手側ヨーク)としての第2のヨーク5と、第1のヨーク4および第2のヨーク5を互いに連結する十字軸6とを備える。
第1および第2のヨーク4,5は同じ構成をしており、それぞれ対応する一対のトラニオン7を針状ころ軸受等の軸受8を介して支持する。
以下では、第1のヨーク4に則して説明する。図2は第1のヨーク4の斜視図である。図3は第1のヨーク4の一部破断正面図であり、図4は第1のヨーク4の縦断面図である。
図1および図3を参照して、第1のヨーク4は、例えば、厚み6〜9mmの板金を素材として打ち抜き、プレス成形してなる。第1のヨーク4は、シャフト固定用の筒状の基部9と、その基部9の一端9aから基部9の中心軸線10と平行に延びるように設けられ、互いに対向する一対のアーム11とを備える。
各アーム11には、十字軸6の対応するトラニオン7を軸受8を介して支持するための支持孔12が形成されている。各支持孔12は、基部9の中心軸線10とは直交する方向に延びる中心軸線13を有している。
図2および図4を参照して、筒状の基部9の一端9aに、凹湾曲面を含む第1の逃げ部14が形成されている。具体的には、第1の逃げ部14は、凹球面状をなしている。例えば、第1の逃げ部14の一部または全部が、継手中心C1とは非同心の球面(曲率半径R1)により構成されている。
第1の逃げ部14のなす凹球面の曲率中心A1は、基部9の中心軸線10上において、継手中心C1とアーム11の先端部との間の位置に配置されている。すなわち、第1の逃げ部14を構成する凹球面(凹湾曲面)の曲率中心A1は、継手中心C1からアーム11の先端側へオフセットされた位置に配置されている。
各アーム11は、外側面15と、内側面16と、逆U字状をなす縁部17とを含む。各アーム11の縁部17は、基部9の中心軸線10と略平行に延びる一対の側縁部17aを含んでいる。内側面16には、基部9の中心軸線10と平行に延びる樋状の凹溝16aが形成されている。各側縁部17aには、平行四辺形状をなす平坦面を含む第2の逃げ部18が設けられている。
第2の逃げ部18の平坦面と対応するアーム11の対応する側縁部17aとは、基部9の中心軸線10と平行に延びる第1および第2の交線19,20で交差している。これらの交線19,20が平行四辺形の対向する2辺を構成している。第1の交線19は、基部9の中心軸線10に相対的に近く、第2の交線20は基部9の中心軸線10から相対的に遠い。また、基部9の中心軸線10と平行な方向に関して、第1の交線19は、継手中心C1から相対的に遠く、第2の交線20は、継手中心C1に相対的に近くされている。これにより、相手側のヨーク5との干渉を避けるために、アーム11の必要部分のみに逃げを設けることになり、アーム11の強度を確保しつつ大きな折れ角(例えば60度)を達成することができる。
各アーム11の逆U字状の縁部17と外側面15との稜線21の全体に、図5に示すように、逃げのための面取り部22が形成されており、アーム11への応力集中を緩和するようにしてある
また、継手中心C1から基部9の一端9aまでの距離L1が、上記基部9の最大回転半径R2を超えないようにされている(すなわち、L1≦R2である。)。このようにアーム11の長さを短くすることにより、アーム11の剛性を確保するようにしてある。
また、アーム11の最大肉厚T1(図6参照)が、基部9の最大回転直径D1(D1=2×R2)の15%以上とされている(すなわち、T1≧0.15×D1である。)。これにより、アーム11に所要の強度を確保でき、操縦安定性を確保することができる。
図4のVI−VI線に沿う断面図を示す図6に示すように、第2の逃げ部18において、基部9の中心軸線10および支持孔12の中心軸線13と直交する方向K1に対して平行な方向に関する、アーム11の幅W1が、基部9の中心軸線10に近づくほど小さくされている。これにより、両ヨーク4,5の対応する側縁部17aの干渉を効果的に防止することができ、大きな折れ角(例えば60度)を達成することができるようになっている。 次いで、図7および図8を参照して、第1のヨーク4を打ち抜き、プレス成形する手順の一例について、説明する。まず、図7(a)に示すように、長尺の板金31に加工された下孔32をバーリング加工により拡張させつつ、下孔32の周辺を一方向に押し出し、筒状部33を形成する。バーリング加工に代えて、絞りを用いてもよい。
次いで、図7(b)に示すように、打ち抜き加工(トリミング加工)により、所定の外形を有する中間材34を形成する。中間材34は、筒状部33の周囲に形成される基部形成用の第1の部分35と、この第1の部分35を挟んで互いに反対方向に延びるアーム形成用の一対の第2の部分36とを備えている。
次いで、図7(c)に示すように、面押し加工(コイニング加工)により、各第2の部分36に、凹溝16a、第1の逃げ部14、第2の逃げ部18および面取り部22にそれぞれなる部分16a’、14’、18’および22’を形成する。
次いで、図7(d)に示すように、絞りにより、筒状部33を基部9に近似する形状部9’に加工するとともに、曲げ加工により、一対の第2の部分36を折り曲げ、一対のアーム11に近似する形状部11’に形成する。
次いで、整形、面押し加工により、図8に示すように基部9および一対のアーム11に整形する。
次いで、基部9の内周にセレーション加工を施すとともに、各アーム11に支持孔12を加工し、図2に示したような第1のヨーク4を得る。
図9は、自在継手1が最大の折れ角である60度を達成する状態を模式的に示している。図9においては、十字軸の図示を省略してある。
軸線Pは、第1のヨーク4に連結された一対のトラニオン7の軸線(第1のヨーク4の支持孔12の中心軸線13に相当)である。軸線Qは、上記の軸線Pおよび第1のヨーク4の回転軸線4aの双方に直交する軸線である。
上記第2のヨーク5が、折れ角なしの状態から軸線Pの回りに第1の回転方向P1へ回転角度α(α=45度)で回転変位され且つ軸線Qの回りに第2の方向Q1へ回転角度β(β=45度)で回転変位された状態で、両ヨーク4,5の対応するアーム11の干渉にとって最も条件が厳しくなる。第1の回転方向P1と第2の回転方向Q1とは互いに逆向きである。
本実施の形態では、その最も条件が厳しくなる状態で、模式図である図10に示すように、第1のヨーク4のアーム11の第2の逃げ部18としての平坦面と、第2のヨーク5の対応するアーム11の第2の逃げ部18としての平坦面とが、所定の間隔を隔てて平行になるようにしてある。これにより、アーム11として、必要最小限の肉厚減少量で、両ヨーク4,5の対応するアーム11間の干渉を防止することができる。その結果、自在継手1の強度を確保しつつ、大きな折れ角を確保することができる。
本実施の形態によれば、図4に示すように、基部9の一端9aに形成された凹湾曲面からなる第1の逃げ部14の曲率中心A1が、継手中心C1からアーム11の先端側へオフセットされた位置に配置されているので、折れ角を大きくしつつ剛性を高くできるという利点を得ることができる。
なお、第1の逃げ部14の曲率中心A1は、必ずしも、基部9の中心軸線10上に配置されていなくてもよい。第1の逃げ部14の曲率中心A1が、基部9の中心軸線10上に配置されていない場合、第1の逃げ部14の法線が基部9の中心軸線10に最も近づく位置が、継手中心C1からアーム11の先端側へオフセットされていればよい。
また、各アーム11の各側縁部17aに設けられた第2の逃げ部18において、図6に示すように、基部9の中心軸線10および支持孔12の中心軸線13と直交する方向K1に対して平行な方向に関する、アーム11の幅W1が、基部9の中心軸線10に近づくほど小さくされているので、両ヨーク4,5の対応する側縁部17aの干渉を効果的に防止することができ、大きな折れ角(例えば60度)を達成することができる。
また、各側縁部17aの第2の逃げ部18は、平行四辺形形状をなす平坦面を含み、その平坦面と対応するアーム11の対応する側縁部17aとは、基部9の中心軸線10と平行に延びる第1の交線19および第2の交線20で交差している。第1の交線19は基部9の中心軸線10に相対的に近く、第2の交線20は基部9の中心軸線10から相対的に遠く、また、基部9の中心軸線10と平行な方向に関して、第1の交線19は継手中心C1から相対的に遠く、第2の交線20は継手中心C1に相対的に近くされている。これにより、相手側ヨーク5との干渉を避けるために、アーム11の必要部分のみに逃げを設けることになり、アーム11の強度を確保しつつ大きな折れ角(例えば60度)を達成することができる。
また、本発明において、各アーム11の外側面15と逆U字状の縁部17との稜線21の全体に、逃げのための面取り部22が形成されているので、アーム11への応力集中を効果的に緩和することができる。
しかも、上記の面取り部22が基部9の一端9aの第1の逃げ部14に連続するようにしてあるので、アーム11の付け根に発生する応力集中を緩和して、強度、耐久性を向上することができる。
また、継手中心C1から基部9の一端9aまでの距離L1が、基部9の最大回転半径R2を超えないように、アーム11の長さを短くしてあるので、アーム11の剛性を確保することができる。
また、アーム11の最大肉厚T1が基部9の最大回転直径D1の15%以上であるので、アーム11に所要の強度を確保でき、操縦安定性を確保することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことができる。
本発明の一実施の形態のヨークを含む自在継手がシャフトに結合された状態を示す自在継手の正面図である。 ヨークの概略斜視図である。 ヨークの一部破断正面図である。 ヨークの縦断面図である。 ヨークのアームの要部の断面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。 (a)〜(d)は板金からヨークを製造する工程を順次に示す概略斜視図である。 ヨークの製造用中間体の概略斜視図である。 最大の折れ角のときの自在継手の概略斜視図である。 最大の折れ角のときのヨークの対応するアームの要部の概略図である。
符号の説明
1…自在継手、2…第1のシャフト、3…第2のシャフト、4…第1のヨーク、5…第2のヨーク(相手側ヨーク)、6…十字軸、7…トラニオン、9…基部、9a…一端、10…(基部の)中心軸線、11…アーム、12…支持孔、13…(支持孔の)中心軸線、14…第1の逃げ部(凹湾曲面を含む逃げ部)、15…(アームの)外側面、17…(アームの逆U字状の)縁部、17a…側縁部、18…第2の逃げ部(アームの側縁部の逃げ部)、19…第1の交線、20…第2の交線、21…稜線、22…面取り部、C1…継手中心、A1…(逃げ部の凹湾曲面の曲率中心)、W1…アームの幅、L1…継手中心から基部の一端までの距離、R2…基部の最大回転半径、D1…基部の最大回転直径、T1…アームの最大肉厚、P…第1のヨークに連結された一対のトラニオンの軸線、Q…軸線Pおよび第1のヨークの回転軸線の双方に直交する軸線

Claims (5)

  1. 板金を打ち抜き、プレス成形してなる自在継手用ヨークにおいて、
    シャフト固定用の筒状の基部と、
    その基部の一端から基部の中心軸線と平行に延びるように設けられ、相手側ヨークと十字軸を介して揺動可能に連結される一対のアームとを備え、
    各アームには、十字軸の対応するトラニオンを軸受を介して支持するための支持孔が形成され、各支持孔は、基部の中心軸線とは直交する方向に延びる中心軸線を有し、
    上記基部の上記一端に、凹湾曲面を含む逃げ部が形成され、
    その逃げ部の凹湾曲面の曲率中心は、継手中心からアーム先端側へオフセットされた位置に配置されており、
    各アームは逆U字状をなす縁部を含み、
    各アームの縁部は、基部の中心軸線と略平行に延びる一対の側縁部を含み、
    各アームの各側縁部に逃げ部が設けられ、
    その逃げ部において、基部の中心軸線および支持孔の中心軸線と直交する方向に対して平行な方向に関するアームの幅が、基部の中心軸線に近づくほど小さくされており、
    各側縁部の逃げ部は、平行四辺形形状をなす平坦面を含み、
    その平坦面と対応するアームの対応する側縁部とは、基部の中心軸線と平行に延びる第1および第2の交線で交差しており、
    第1の交線は基部の中心軸線に相対的に近く、第2の交線は基部の中心軸線から相対的に遠く、
    基部の中心軸線と平行な方向に関して、第1の交線は継手中心から相対的に遠く、第2の交線は継手中心に相対的に近くされていることを特徴とする自在継手用ヨーク。
  2. 請求項1において、各アームの外側面と逆U字状の縁部との稜線の全体に、逃げのための面取り部が形成されていることを特徴とする自在継手用ヨーク。
  3. 請求項1または2において、上記継手中心から基部の一端までの距離が、上記基部の最大回転半径を超えないようにしてあることを特徴とする自在継手用ヨーク。
  4. 請求項1ないしの何れか1項において、上記アームの最大肉厚が上記基部の最大回転直径の15%以上であることを特徴とする自在継手用ヨーク。
  5. 第1および第2のシャフトにそれぞれ固着される同じ構成の第1および第2のヨークが、4つのトラニオンを含む十字軸を介して連結され、各ヨークとして請求項ないしの何れか1項に記載の自在継手用ヨークが用いられる自在継手において、
    上記第2のヨークが、折れ角なしの状態から軸線Pの回りに45度回転変位され且つ軸線Qの回りに45度回転変位された状態で、折れ角60度のときに、第1のヨークのアームの逃げ部としての平坦面と、第2のヨークの対応するアームの逃げ部としての平坦面とが、所定の間隔を隔てて平行になるようにしてあることを特徴とする自在継手。
    ここで、上記軸線Pは、第1のヨークに連結された一対のトラニオンの軸線であり、上記軸線Qは、上記軸線Pおよび第1のヨークの回転軸線の双方に直交する軸線である。
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