JP4761125B2 - 自在継手用軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、自在継手に用いられる自在継手用軸受に関する。
自在継手は、例えば自動車のステアリング装置に用いられていて、互いに交差する方向に延びる一対の軸部材をトルク伝達可能に連結する。自在継手は、それぞれ対応する軸部材に連結される一対の自在継手ヨークと、これら一対の自在継手ヨークを互いに連結する十字軸とを有している。十字軸の軸部としてのトラニオンが自在継手ヨークに自在継手用軸受を介して揺動自在に支持されている。
自在継手用軸受は、外輪カップと、複数の針状ころとを有している。外輪カップは、カップ形状をなし、自在継手ヨークの外輪カップ用嵌合孔に嵌め込まれている。複数の針状ころは、外輪カップの内周面と十字軸のトラニオンの外周面との間に、環状に配列された状態で介在している。通例、自在継手ヨーク同士のがたつきの発生を防止するために、針状ころのラジアルすきまはほとんど無い状態とされている。
また、ローラベアリングとボールベアリングとを含む複合軸受が、モータに適用されているが(例えば、特許文献1参照。)、自在継手には、通例、上述の針状ころのみが用いられている。
特開平9−79254号公報
しかし、自在継手用軸受の針状ころのラジアルすきまがほとんど無い状態では、自在継手用軸受単品の回転抵抗トルクが大きい。その結果、例えば自動車のステアリングホイールを操作するのに要する力が大きくなる。
ここで、上述の自在継手用軸受単品の回転抵抗トルクは以下のようにして測定される抵抗トルクである。すなわち、例えば単一の自在継手用軸受について、その外輪カップを固定しておき、この固定された外輪カップに転動体を保持し、この保持された転動体により軸(十字軸のトラニオンに相当する。)を回動自在に保持する。この状態で、軸をその軸線の回りに回動させるときに測定される抵抗トルクが、上述の自在継手用軸受単品の回転抵抗トルクである。
そこで、この発明の目的は、回転抵抗トルクが小さくて、しかも負荷容量が大きい自在継手用軸受を提供することである。
本発明は、自在継手のヨークの嵌合孔に保持されて十字軸のトラニオンを支持する自在継手用軸受において、上記嵌合孔に嵌合される有底円筒状の外輪カップと、上記トラニオンおよび外輪カップの間に介在してトラニオンの外周を取り囲む環状の列をなす転動体とを備え、上記環状の列をなす転動体は、環状の列をなす針状ころおよび環状の列をなすボールを含み、上記外輪カップの円筒部の内周面は、針状ころが転動する第1の軌道面と、ボールが転動する第2の軌道面とを有し、これら外輪カップの第1および第2の軌道面は、互いに連続する単一の円筒面を用いて形成され、上記トラニオンは、円筒状の外周面を有し、この外周面は、針状ころが転動する第1の軌道面と、ボールが転動する第2の軌道面とを有し、これらトラニオンの第1および第2の軌道面は、互いに連続する単一の円筒面を用いて形成されており、ボールのラジアルすきまが、針状ころのラジアルすきまよりも小さいことを特徴とする。本発明によれば、低負荷のときには、外輪カップとトラニオンとの間にボールのみを介してトルクを伝達し、回転抵抗トルクを小さくする。一方、高負荷のときには、外輪カップとトラニオンとの間にボールおよび針状ころを介してトルクを伝達して、高い負荷容量を実現することができる。
また、本発明において、上記ボールは、外輪カップとトラニオンとの間に予圧を付与された状態で介在し、上記針状ころは、外輪カップとトラニオンとの間に遊びをもって介在しているのが好ましい。ボールに予圧を付与することによりがたつきを確実に防止できる。
上記針状ころを外輪カップの底に相対的に近くに配置し、上記ボールを外輪カップの底から相対的に遠くに配置してもよい。または、上記ボールを外輪カップの底に相対的に近くに配置し、上記針状ころを外輪カップの底から相対的に遠くに配置してもよい。
前者の場合、トラニオンの外周面および針状ころが組立時に傷つくことが防止される。すなわち、自在継手を組み立てるときに、ボールおよび針状ころが外輪カップ内に保持された状態で、この外輪カップにトラニオンを嵌め入れる。このとき、トラニオンは、先ずボールの環状の列の内側に嵌め入れられ、トラニオンに対して針状ころの環状の列が外輪カップを介して同心に位置合わせされる。続いて、上記のようにトラニオンに対して位置合わせされた針状ころの環状の列の内側に、トラニオンが嵌め入れられる。このとき、ボールがトラニオン上を転がりながら、針状ころの環状の列の内側へのトラニオンの嵌め入れを案内する。その結果、針状ころの傷つきおよびトラニオンの外周の傷つきが防止される。
後者の場合、トルク伝達時に、ボールが、トラニオンにより受けられるとともに、ヨークの嵌合孔に嵌合された外輪カップの部分により受けられるようにすることで、外輪カップの撓み変形の影響を受けずに済むので、自在継手用軸受の径方向についての自在継手用軸受の剛性を高く維持することができる。
また、本発明において、上記針状ころとボールとの間を仕切る環状のスペーサを備える場合がある。この場合、針状ころとボールとが互いに干渉することが防止されるので、針状ころとボールとが、互いの転動を邪魔することがない。その結果、上記回転抵抗トルクを小さく維持することができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、自在継手用軸受が自動車等の車両用操舵装置の自在継手に適用される場合に則して説明するが、本発明はこれに限らず、例えば、自動車の推進軸等、他の用途の回転部材における自在継手用軸受に適用することもできる。
図1は、本発明の第1実施形態の自在継手用軸受が適用される車両用操舵装置の模式図である。
車両用操舵装置1は、一端3aがステアリングホイール等の操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、一端5aがステアリングシャフト3の他端3bに本実施の形態の自在継手4を介してトルク伝達可能に連結された中間シャフト5と、中間シャフト5の他端5bに本実施の形態の自在継手6を介してトルク伝達可能に連結されたピニオンシャフト7と、ピニオンシャフト7の端部近傍に設けられたピニオン歯7aに噛み合うラック歯8aを有し自動車の横方向(自動車の直進方向と直交する方向)に延びる転舵軸としてのラックバー8とを含む。
ピニオンシャフト7およびラックバー8により操舵機構としてのラックアンドピニオン機構Aが構成されている。ラックバー8は車体に固定されるハウジング9内に複数の軸受(図示せず)を介して直線往復動自在に支持されている。ラックバー8の両端部はハウジング9の両側へ突出し、各端部には、それぞれタイロッド10が結合されている。各タイロッド10は、対応するナックルアーム(図示せず)を介して対応する車輪11に連結されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、この回転がピニオン歯7aおよびラック歯8aによって、自動車の横方向に沿ってのラックバー8の直線運動に変換される。これにより、車輪11の転舵が達成される。
2つの自在継手4,6は同様に構成されている。以下、一方の自在継手4に則して説明する。
図2は、図1に示す自在継手4の分解斜視図であり、ステアリングシャフト3、中間シャフト5の一部も図示されている。
自在継手4は、ステアリングシャフト3の他端3bに設けられたヨーク12と、中間シャフト5の一端5aに設けられたヨーク13と、これらヨーク12,13間を連結する十字軸14と、十字軸14の4つのトラニオン14a,14b,14c,14dをそれぞれ回動自在に支持するための4つの自在継手用軸受(以下、単に軸受ともいう。)15とを備えている。
各ヨーク12,13は、U字状をなしている。ヨーク12は、互いに平行に配置されて互いに対向する一対のアーム16A,16Bと、一対のアーム16A,16Bを接続しステアリングシャフト3の他端3bに固定された接続部17とを有している。同様に、ヨーク13は、互いに平行に配置されて互いに対向する一対のアーム16C,16Dと、一対のアーム16C,16Dを接続し中間シャフト5の一端5aに固定された接続部17とを有している。
ヨーク12のアーム16Aには嵌合孔18Aが形成され、アーム16Bには嵌合孔18Bが形成されている。一対の嵌合孔18A,18Bの中心は互いに同一軸線上に配置されている。ヨーク13のアーム16Cには嵌合孔18Cが形成され、アーム16Dには嵌合孔18Dが形成されている。一対の嵌合孔18C,18Dの中心は互いに同一軸線上に配置されている。各嵌合孔18A,18B,18C,18Dには軸受15がそれぞれ嵌合され、軸受15を介して十字軸14が支持されている。
十字軸14は、十字形形状の中央部に配置される胴部19と、この胴部19から十字形形状をなして突出する4つの軸部としての上記トラニオン14a,14b,14c,14dとを有する。
一対のトラニオン14a,14bは、同軸上に配置されていて、第1の軸線C1に沿って胴部19から互いに逆向きに延びている。一対のトラニオン14c,14dは、同軸上に配置されていて、上記第1の軸線C1と直交する第2の軸線C2に沿って胴部19から互いに逆向きに延びている。
トラニオン14aは、ヨーク12のアーム16Aの嵌合孔18Aに軸受15を介して回動自在に支持されている。トラニオン14aと対をなすトラニオン14bは、ヨーク12のアーム16Bの嵌合孔18Bに軸受15を介して回動自在に支持されている。これにより、ヨーク12と十字軸14とが、トラニオン14a,14bの第1の軸線C1の回りに相対回動できるようになっている。
同様に、トラニオン14cは、ヨーク13のアーム16Cの嵌合孔18Cに軸受15を介して回動自在に支持されている。トラニオン14cと対をなすトラニオン14dは、ヨーク13のアーム16Dの嵌合孔18Dに軸受15を介して回動自在に支持されている。これにより、ヨーク13と十字軸14とが、トラニオン14c,14dの第2の軸線C2の回りに相対回動できるようになっている。
なお、各トラニオン14a,14b,14c,14dを支持する構造は、同じであるので、以下では、トラニオン14aを支持する構造に則して説明する。
図3は、図2に示す軸受15、アーム16A、トラニオン14aの断面図であり、互いに組み付けられた状態を示す。
嵌合孔18Aは、軸受15を嵌め入れるために開口する入口21を有する。嵌合孔18Aの内周面22は円筒面により形成されている。
軸受15は、ヨーク12の嵌合孔18Aに保持されて十字軸14のトラニオン14aを支持している。軸受15は、有底円筒状の外輪カップ23を有し、第1の転動体として複数の針状ころ24を有し、第2の転動体として複数のボール25を有し、針状ころ24とボール25との間を仕切る環状のスペーサ26を有している。複数の針状ころ24は、環状の列をなしている。複数のボール25は、環状の列をなしている。ボール25の数は、針状ころ24と同数である。
外輪カップ23は、金属の薄板をプレス加工されてなる一端密閉型のシェル形外輪である。外輪カップ23は、円筒部27と、底28と、環状のフランジ部29とを有する。底28は、円筒部27の一端を塞いでいる。フランジ部29は、開放端としての円筒部27の他端から径方向内方へ所定長さで延設されている。
外輪カップ23の円筒部27の外周面27aが、ヨーク12の嵌合孔18Aの内周面22に圧入状態で嵌合されている。非拘束状態の外輪カップ23の円筒部27の外径は、嵌合孔18Aの内周面22の内径よりも大径に形成されている。
外輪カップ23の円筒部27の内周面27bは、針状ころ24が転動する第1の軌道面27cと、ボール25が転動する第2の軌道面27dとを有している。これらの第1および第2の軌道面27c,27dは、円筒部27の軸方向(第1の軸線C1が延びる方向に相当するとともに、軸受15の軸方向に相当する。)に並んでいて、互いに連続して単一の円筒面を形成している。
各針状ころ24は、円柱形状に形成され、この円柱形状の軸線が延びる方向についての針状ころ24の寸法が、その外径よりも長く形成されている。各針状ころ24の軸線は円筒部27の軸方向に平行に配置され、各針状ころ24が転動自在に保持されている。
各ボール25は、転動自在に保持され、本実施形態では、各ボール25の直径は針状ころ24の外径よりも所定量大きい。
スペーサ26は、金属部材または樹脂部材により形成されている。スペーサ26の外径は外輪カップ23の円筒部27の内径よりも所定量小さく、また、スペーサ26の内径は、トラニオン14aの外径よりも所定量大きい。スペーサ26は、外輪カップ23およびトラニオン14aに対して径方向に遊動自在であるとともに、針状ころ24の列とボール25の列との間に挟持可能に配置されている。
円筒部27の軸方向について、針状ころ24の列は、外輪カップ23の底28に相対的に近くに配置されていて、ボール25の列は、外輪カップ23の底28から相対的に遠くに配置されている。
トラニオン14aは、円柱形状に形成され、外周30と、端面31とを有する。外周30は、円筒面をなし、外周30の軸端部分に面取り部が形成されている。外周30は、軸受15の針状ころ24が転動する第1の軌道面30cと、軸受15のボール25が転動する第2の軌道面30dとを有している。これらの第1および第2の軌道面30c,30dは、互いに連続して、単一の円筒面を形成している。
複数の針状ころ24は、トラニオン14aと外輪カップ23との間に介在し、具体的には、互いに対向する一対の第1の軌道面30c,27cの間に介在し、トラニオン14aの外周30を取り囲む環状の列をなしている。
複数のボール25は、トラニオン14aと外輪カップ23との間に介在し、具体的には、互いに対向する一対の第2の軌道面30d,27dの間に介在し、トラニオン14aの外周30を取り囲む環状の列をなしている。
また、ボール25のラジアルすきまが、針状ころ24のラジアルすきまよりも小さくされている。また、本実施形態では、各針状ころ24は遊びをもっていて、これととともに、各ボール25は予圧を付与されている。
図4は、図2に示す軸受15、アーム16A、トラニオン14aの断面図であり、軸受15が組み付けられる前の状態を示す。
針状ころ24のラジアルすきまは、以下の式(1) を満足する値S1に相当する。
式(1) :S1=[(L1−2×L3)−L2]−(2×L4) ここで、L1は、組み込み前の状態の嵌合孔18Aの内周面22の内径である。L2は、組み込み前の状態のトラニオン14aの外周30の第1の軌道面30cの外径である。L3は、組み込み前の状態の外輪カップ23の円筒部27の第1の軌道面27cの部分の肉厚(径方向寸法)である。L4は、非拘束状態の針状ころ24の直径である。上記式(1) 中の[(L1−2×L3)−L2]の値は、外輪カップ23(針状ころ24およびボール25を保持していない状態)が嵌合孔18Aとトラニオン14aとの間に組み込まれた状態における、針状ころ24のために対をなす第1の軌道面27c,30cの直径の差の値に相当する。
本実施形態では、針状ころ24のラジアルすきまS1が、正の所定値を付与されている。また、針状ころ24のラジアルすきまS1が正の所定値であるように、組込前の状態での上述の各部18A,14a,23,24の寸法が設定されている。この場合には、軸受15が嵌合孔18Aとトラニオン14aとの間に組み込まれた状態において、各針状ころ24は遊動自在である。
ボール25のラジアルすきまは、以下の式(2) を満足する値S2に相当する。
式(2) :S2=[(L1−2×L6)−L5]−(2×L7) ここで、L5は、組み込み前の状態のトラニオン14aの外周30の第2の軌道面30dの外径である。L6は、組み込み前の状態の外輪カップ23の円筒部27の第2の軌道面27dの部分の肉厚(径方向寸法)である。L7は、非拘束状態のボール25の直径である。上記式(2) 中の[(L1−2×L6)−L5]の値は、外輪カップ23(針状ころ24およびボール25を保持していない状態)が嵌合孔18Aとトラニオン14aとの間に組み込まれた状態における、ボール25のために対をなす第2の軌道面27d,30dの直径の差の値に相当する。
本実施形態では、ボール25のラジアルすきまS2が負の所定値を付与されている。また、ボール25のラジアルすきまS2が負の所定値であるように、組込前の状態での上述の各部18A,14a,23,25の寸法が設定されている。この場合には、軸受15が嵌合孔18Aとトラニオン14aとの間に組み込まれた状態において各ボール25は予圧を付与されている。
図5は、図2に示すトラニオン14a、軸受15、アーム16Aの断面図であり、組立途中の状態を示す。図5を参照して、嵌合孔18Aとトラニオン14aとの間に軸受15を組み付ける場合に則して、自在継手4の組み立て作業を説明する。
先ず、ヨーク12の嵌合孔18Aに十字軸14のトラニオン14aを同心的に挿通させて、仮保持状態とする。仮保持状態では、嵌合孔18Aにトラニオン14aを同心に配置している。この状態にある嵌合孔18Aの内周面22とトラニオン14aの外周30との間の環状の隙間に、予め組み立てられた軸受15が嵌め込まれる。
すなわち、外輪カップ23が、外輪カップ23の開放端からヨーク12の嵌合孔18Aに圧入される。外輪カップ23が嵌合孔18Aを奥へ移動するのに伴って、針状ころ24およびボール25が外輪カップ23内に保持された状態で、この外輪カップ23にトラニオン14aが嵌め入れられる。このとき、トラニオン14aは、先ずボール25の環状の列の内側に嵌め入れられ、トラニオン14aに対して針状ころ24の列が外輪カップ23を介して同心に位置合わせされる。続いて、トラニオン14aに対して位置合わせされた針状ころ24の列の内側に、トラニオン14aが嵌め入れられる。このとき、ボール25がトラニオン14a上を転がりながら、針状ころ24の列の内側への、トラニオン14aの嵌め入れを案内する。その結果、針状ころ24の傷つきおよびトラニオン14aの外周30の傷つきが防止される。
このように本実施形態によれば、軸受15は、針状ころ24の環状の列およびボール25の環状の列を含み、ボール25のラジアルすきまS2が、針状ころ24のラジアルすきまS1よりも小さいようにしている。これにより、この軸受15を有する自在継手4に負荷される伝達トルクが低負荷のときには、外輪カップ23とトラニオン14aとの間にボール25のみを介してトルクを伝達し、回転抵抗トルクを小さくする。一方、自在継手4に負荷される伝達トルクが高負荷のときには、外輪カップ23とトラニオン14aとの間にボール25および針状ころ24を介してトルクを伝達して、ボール25のみの場合に比べて、高い負荷容量を実現することができる。
ボール25に予圧を付与することによりがたつきを確実に防止できる。また、針状ころ24に、遊びを持たせていることにより、回転抵抗トルクを確実に小さくできる。
ところで、従来の自在継手用軸受では、針状ころのラジアルすきまを無くすると、軸受が自在継手用ヨークの嵌合孔に嵌め入れられる際に、軸受の外輪カップに保持された針状ころが、十字軸のトラニオンの外周面を傷つけてしまうことがある。その結果、回転抵抗トルクが変動することがあった。
これに対して本実施形態の軸受15では、針状ころ24をボール25よりも外輪カップ23の底28に相対的に近く配置していることにより、上述のようにしてトラニオン14aの外周30および針状ころ24が組立時に傷つくことが防止される。また、針状ころ24に遊びを持たせていることにより、トラニオン14aの外周30および針状ころ24が組立時に傷つくことがより確実に防止される。
また、スペーサ26により、針状ころ24とボール25とが互いに干渉することが防止されるので、針状ころ24とボール25とが、互いの転動を邪魔することがない。その結果、上記回転抵抗トルクを小さく維持することができる。
車両用操舵装置1の自在継手4,6の少なくとも一方に、より好ましくは両方に、本実施形態の軸受15が採用される場合には、ドライバーが操舵部材2を介して屈曲状態の自在継手4,6を回すときに、ドライバーが傷の影響によるごりごり感(トルク変動)を感じることがなくて、快適な操舵感が実現される。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
例えば、図6は、本発明の第2実施形態の軸受32を含む自在継手4の要部の断面図である。図6を参照して、第2実施形態の軸受32では、軸受32の軸方向についてボール25の列は、外輪カップ23の底28に相対的に近くに配置されている。これとともに、針状ころ24の列は、外輪カップ23の底28から相対的に遠くに配置されている。この点で図6に示す軸受32は、図3に示す軸受15と異なっている。
このような軸受32であれば、トルク伝達時に、ボール25が、トラニオン14aにより受けられるとともに、ヨーク12の嵌合孔18Aに嵌合された外輪カップ23の部分により受けられるようにすることで、外輪カップ23の撓み変形の影響を受けずに済むので、自在継手用軸受32の径方向についての自在継手用軸受32の剛性を高く維持することができる。
また、図6に示す軸受32では、嵌合孔18Aにより受けられている外輪カップ23の部分によって各ボール25が受けられていて、且つこれら各ボール25のラジアルすきまS2が負の所定値である。この場合には、軸受32の径方向の剛性が、外輪カップ23の撓み変形の影響を受けずにすむので、高く維持される。また、後述するようにボール25のラジアルすきまS2がゼロの場合にも同様に、径方向の剛性を高く維持できる。
また、針状ころ24のラジアルすきまS1とボール25のラジアルすきまS2とは、上述の値に限定されない。例えば、ボール25のラジアルすきまS2が負の所定値であり且つ針状ころ24のラジアルすきまS1がゼロであってもよい。また、ボール25のラジアルすきまS2がゼロであり且つ針状ころ24のラジアルすきまS1が正の所定値であってもよい。ボール25のラジアルすきまS2が実質的にゼロであるような微小な正の所定値であり且つ針状ころ24のラジアルすきまS1が正の所定値であってボール25のラジアルすきまS2の正の所定値よりも大きな値であってもよい。
上述のように針状ころ24のラジアルすきまS1がゼロの場合には、針状ころ24は予圧を付与されず且つがたつきがない状態にある。ボール25のラジアルすきまS2がゼロの場合には、ボール25は予圧を付与されず且つがたつきがない状態にある。ボール25のラジアルすきまS2が正の所定値の場合には、ボール25は遊動自在な状態にある。
要は、針状ころ24のラジアルすきまS1が相対的に大きく、ボール25のラジアルすきまS2が相対的に小さくされていればよい。より好ましくは、ボール25のラジアルすきまS2がゼロおよび負の所定値であれば、がたつきを確実に防止できて好ましい。
また、上述の各実施形態において、スペーサ26を廃止することも考えられる。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の第1の実施形態の自在継手用軸受を含む車両用操舵装置の模式図である。 図1に示す自在継手の分解斜視図であり、ステアリングシャフトおよび中間シャフトの一部も図示されている。 図2に示す軸受、アーム、トラニオンの組み付けられた状態の断面図である。 図2に示す軸受、アーム、トラニオンの断面図であり、軸受の組込前の状態を示す。 図2に示す軸受、アーム、トラニオンの断面図であり、組立途中の状態を示す。 本発明の第2の実施形態の軸受を含む自在継手の要部の断面図である。
符号の説明
4,6…自在継手、12,13…ヨーク、14…十字軸、14a,14b,14c,14d…トラニオン、15,32…自在継手用軸受、18A,18B,18C,18D…嵌合孔、23…外輪カップ、24…針状ころ(転動体)、25…ボール(転動体)、26…スペーサ、28…底、30…(トラニオンの)外周

Claims (5)

  1. 自在継手のヨークの嵌合孔に保持されて十字軸のトラニオンを支持する自在継手用軸受において、
    上記嵌合孔に嵌合される有底円筒状の外輪カップと、
    上記トラニオンおよび外輪カップの間に介在してトラニオンの外周を取り囲む環状の列をなす転動体とを備え、
    上記環状の列をなす転動体は、環状の列をなす針状ころおよび環状の列をなすボールを含み、
    上記外輪カップの円筒部の内周面は、針状ころが転動する第1の軌道面と、ボールが転動する第2の軌道面とを有し、これら外輪カップの第1および第2の軌道面は、互いに連続する単一の円筒面を用いて形成され、
    上記トラニオンは、円筒状の外周面を有し、この外周面は、針状ころが転動する第1の軌道面と、ボールが転動する第2の軌道面とを有し、これらトラニオンの第1および第2の軌道面は、互いに連続する単一の円筒面を用いて形成されており、
    ボールのラジアルすきまが、針状ころのラジアルすきまよりも小さいことを特徴とする自在継手用軸受。
  2. 請求項1に記載の自在継手用軸受において、上記ボールは、外輪カップとトラニオンとの間に予圧を付与された状態で介在し、上記針状ころは、外輪カップとトラニオンとの間に遊びをもって介在していることを特徴とする自在継手用軸受。
  3. 請求項1または2に記載の自在継手用軸受において、上記針状ころは、外輪カップの底に相対的に近く、上記ボールは、外輪カップの底から相対的に遠いことを特徴とする自在継手用軸受。
  4. 請求項1または2に記載の自在継手用軸受において、上記ボールは、外輪カップの底に相対的に近く、上記針状ころは、外輪カップの底から相対的に遠いことを特徴とする自在継手用軸受。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の自在継手用軸受において、上記針状ころとボールとの間を仕切る環状のスペーサを備えることを特徴とする自在継手用軸受。
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