JP4702449B2 - シールド構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板の回路基板面におけるシールド対象部分を覆ってシールドするシールドケースを有するシールド構造に関するものである。
図15aにはシールドケースの一形態例が回路基板と共に模式的な斜視図により示され(例えば特許文献1参照)、図15bには図15aのシールドケースが分解状態で表されている。このシールドケース40は、回路基板41の基板面41aにおけるシールド対象部分を覆ってシールドするものである。この例では、シールドケース40は、導体から成るフレーム42と、導体から成るカバー43とを有して構成されている。
フレーム42は、回路基板面41aにおけるシールド対象部分を囲む周壁により構成されている。このフレーム42には、回路基板面41aに当接する下端縁から外向きに接合用端子44が回路基板面41aに沿うように伸長形成されている。図15cの模式的な断面図に示されるように、接合用端子44と回路基板面41aとの間に介在されるはんだ45によって接合用端子44が回路基板面41aに接合され、これにより、フレーム42が回路基板面41aに固定される。また、回路基板面41aには、接合用端子44の接合部分に接地用電極(図示せず)が形成されており、接合用端子44がはんだ45により回路基板面41aに接合されて接地用電極に接続することにより、接合用端子44(フレーム42)は回路基板面41aの接地用電極を介して回路基板41のグランドに接地される。
カバー43には、フレーム42の外周面と嵌合する周壁部46が設けられている。カバー43は、その周壁部46がフレーム42の外周面に嵌合してフレーム42に一体的に組み合わされて、回路基板面41aのシールド対象部分を覆うものである。カバー43は、フレーム42との嵌合による組み合わせによってフレーム42を介して回路基板41のグランドに接地されて、回路基板面41aのシールド対象部分をシールドする。
なお、図15aと図15bに記載されている符号47は回路基板41に搭載されている回路構成用の電気部品を示している。
特開平7−147495号公報 実開平1−165697号公報 特開平6−13522号公報
ところで、シールドケース40は、例えば設計変更等により回路基板のシールド対象部分の形状や大きさが変更になる度に、その都度、シールド対象部分の変更に応じてフレーム42およびカバー43の設計変更を行う必要がある。また、設計変更後のシールドケース40を作製するための金型の設計を行って金型を作製するという手間が必要となる。その金型の設計および作製には多くの時間を要することから、設計変更による製品の開発期間が長くなるという問題がある。
また、シールドケース40のフレーム42は変形し易いものである。このために、フレーム42を輸送する場合には、フレーム42が変形しないための特別な梱包が必要となるので、コストが掛かるという問題がある。さらに、フレーム42をはんだ45により回路基板41に接合固定する場合に、リフロー炉を次に述べるように利用することがある。例えば、リフロー炉に入れる前に、フレーム42の接合用端子44と回路基板面41aとの間にはんだ45を介在させた状態でフレーム42を回路基板面41a上に載置する。そして、その状態のまま、回路基板41をリフロー炉に通しリフロー炉の熱により回路基板41やはんだ45等を加熱する。これにより、はんだ45が溶融して回路基板面41aと、フレーム42の接合用端子44とが接合する。
このリフロー炉による加熱時に、はんだ45の溶融に起因してフレーム42が回路基板面41aから浮き上がり、このために、フレーム42と、回路基板面41aとの接合状態が悪化することがある。そこで、そのような問題を防止するために、例えば、フレーム42を回路基板面41aに押し付けてフレーム42が動かないようにするための手段が講じられる。この場合には、フレーム42を回路基板面41aに押し付けるための治具が必要であり、治具のコストが掛かる。また、治具を回路基板41に取り付ける手間を要する。これらの原因によって、フレーム42を回路基板41に接合させるための製造コストが多く掛かるという問題がある。
この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明は、
回路基板の基板面におけるシールド対象部分を覆いグランドに接地されて回路基板のシールド対象部分をシールドするシールドカバーを有するシールド構造において、
回路基板の基板面には、シールド対象部分の周縁部に沿って設けられた直方体状あるいは立方体状の形状を備えるブロック状のベース部材が複数互いに間隔を介しながらシールド対象部分を囲む配置形態で固定されており、
シールドカバーは、回路基板のシールド対象部分を覆うカバー面の周端部から回路基板面のシールド対象部分の周縁部に向けて伸設される周壁部を有し、この周壁部には、前記各ベース部材の配置位置にそれぞれ対応させてベース部材と略同幅の下端を開口させた切り欠き部が形成され、該切り欠き部に前記ベース部材を前記切り欠き部の下端開口から嵌め込む態様で前記シールドカバーが前記ベース部材に圧入装着されており、前記シールドカバーの周壁部は切り欠き部の両側の隣接部位のうち少なくとも一方側の隣接部位がシールドカバー内側に向けて斜めに突出形成されて、その突出部位のエッジが前記ベース部材の前記圧入装着の面に圧接されていることを特徴としている。
この発明によれば、回路基板面におけるシールド対象部分の周縁部に沿って複数のブロック状のベース部材が互いに間隔を介しながらシールド対象部分を囲む配置形態で固定され、シールドカバーはそれらベース部材に固定されて回路基板に取り付けられシールド対象部分をシールドする構成とした。このため、回路基板のシールド対象部分の形状等が設計変更されたときに、その設計変更に応じてシールドカバーの形状等の設計変更は必要であるが、ベース部材はその配置位置を変更するだけでよく、ベース部材自体の設計変更を行わなくて済む。これにより、従来のようなシールドカバーとフレームにより回路基板のシールド対象部分をシールドする構成に比べて、フレームの設計変更を行わなくて済む分、シールド構造の設計変更に要する時間の短縮を図ることができる。また、フレームを作製するための金型の設計変更や金型製造に掛かる手間と時間と費用を無くすことができる。すなわち、本発明のシールド構造は、設計変更に容易に対応し易いものである。
また、ベース部材はブロック状であり、単純な形状であることから、変形し難いものである。このために、ベース部材の輸送は、ベース部材の変形防止のための特別な配慮が必要なくなり、これにより、例えば梱包等の輸送に関わる費用の削減を図ることができる。さらに、ベース部材はブロック状であり、形状が簡単であるので、ベース部材の製造は容易である。これにより、ベース部材の製造コストを低く抑えることができる。また、ベース部材はブロック状で断面が正方形などの対称図形に構成することによって、ベース部材を回路基板に固定する工程でベース部材の配設の向きを考慮することなく配設することが可能となる。特に、現在の標準サイズ(例えば、1.6mm×0.8mm×0.8mmや、1.0mm×0.5mm×0.5mm)でベース部材を構成すれば、現在使用されているバルクカセットを利用することもできる。
さらに、ベース部材を回路基板面に例えばはんだ等の接合材料により接合させるときにリフロー炉を利用する場合には、リフロー炉内で、接合材料の溶融に起因して例えばベース部材が回路基板面から浮き上がったとしても、ベース部材を確実に回路基板に接合させることができる。また、ベース部材と、シールドカバーとの接合は、上下方向には十分なクリアランスを設けることが可能となり、ベース部材の浮きによる寸法ばらつきを吸収できる構造となっている。このため、リフロー炉内でベース部材を回路基板面に押し付ける治具が不要であり、治具のコストを削減することができる。また、治具を回路基板に取り付ける手間を無くすことができるので、製造工程の簡略化を図ることができる。
第1参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図1aのシールド構造の模式的な側面図である。 図1aのシールド構造の模式的な分解状態を側面図により表した図である。 第1参考例におけるベース部材の回路基板面への配置構成を表した斜視図である。 施例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図3aのシールド構造の模式的な側面図である。 2参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図4aのシールド構造の模式的な側面図である。 図4aのシールド構造を構成しているシールドカバーの展開形態をベース部材と共に表した図である。 3参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図5aの左右方向から見た場合のシールド構造の模式的な側面図である。 図5aのX−X’部分の模式的な断面図である。 図5aの下方側から見た場合のシールド構造の模式的な側面図である。 3参考例において、シールドカバーをベース部材に固定する構成を説明するためのモデル図である。 シールドカバーの対を成す弾性壁部によってベース部材を挟持してシールドカバーをベース部材に固定する構成とすることにより得られる効果の一つを図7bと共に説明するための図である。 シールドカバーの対を成す弾性壁部によってベース部材を挟持してシールドカバーをベース部材に固定する構成とすることにより得られる効果の一つを図7aと共に説明するための図である。 4参考例のシールド構造において特徴的な部分を抜き出して表したモデル図である。 図8aに表されている部分の模式的な断面図である。 4参考例のシールド構造のシールドカバーに設けられている支持壁部の形成手法の一つを説明するための図である。 4参考例において、シールドカバーをベース部材に取り付けている部分の模式的な斜視図である。 5参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 aのA−A’部分の模式的な断面図である。 図9aの下方側から見た場合のシールド構造の模式的な側面図である。 5参考例において特徴的な部分を抜き出して表したモデル図である。 5参考例のシールド構造の回路基板の構成例を説明するための図である。 6参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図11aの左右方向から見た場合のシールド構造の模式的な側面図である。 図11aのA−A’部分の模式的な断面図である。 図11aのB−B’部分の模式的な断面図である。 7参考例のシールド構造を回路基板の上方側から見た場合の模式的な平面図である。 図12aのA−A’部分の模式的な断面図である。 図12aのシールド構造を構成しているシールドカバーの模式的な展開図である。 ベース部材のその他の形態例を表したモデル図である。 ベース部材の別のその他の形態例を表したモデル図である。 シールドカバーに設けられる支持壁部の参考形態例を説明するための図である。 シールドカバーに設けられる支持壁部の別の参考形態例を説明するための図である。 図14a、図14bの支持壁部の模式的な断面図である。 シールド構造の一従来例を説明するための模式的な斜視図である。 図15aのシールド構造の模式的な分解図である。 図15aのシールド構造を構成しているフレームの回路基板への固定構成を説明するための図である。
1 シールド構造
2 回路基板
3 ベース部材
4 シールドカバー
5 カバー面
6 周壁部
6A 弾性壁部
7,20 切り欠き部
10 チップ部材
11 突起部
14 穴部
21 折り曲げ壁部
23 支持壁部
24 凹面部
30,31 爪部
以下に、この発明に係る実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、説明の都合上、実施例に関連する複数の参考例(第1参考例〜第7参考例)と実施例とを織り交ぜて説明することとする。
まず、第1参考例について説明する。図1aには、第1参考例のシールド構造が模式的な平面図により示され、図1bには図1aの下側からシールド構造1を見た場合の模式的な側面図が示されている。また、図1cには、第1参考例のシールド構造の模式的な分解図が、図1aの下側から見た側面図により示されている。この第1参考例のシールド構造1は、回路基板2に固定される複数のブロック状のベース部材3と、回路基板2のシールド対象部分X(図2参照)を覆ってシールドするシールドカバー4とを有して構成されている。
この第1参考例では、ベース部材3は導体により構成されており、直方体状あるいは立方体状の形状を備えている。なお、ベース部材3が直方体状である場合には、この第1参考例では、長手方向に直交する平面でベース部材3を切ったときの断面が正方形状となる直方体状と成す。
複数のベース部材3は、図2に示されるように、互いに間隔を介しながら回路基板面2aのシールド対象部分Xの周縁部に沿って、シールド対象部分Xを囲む形態で配置されている。各ベース部材3は、それぞれ、シールド対象部分Xの内側と外側とに跨る態様で配設され、回路基板面2aに例えばはんだ等の導電性接合材料により固定されている。各ベース部材3が固定される回路基板面2aの各位置には、それぞれ、電極パッド(図示せず)が形成されている。各電極パッドは回路基板のグランドに接地されている。これにより、各ベース部材3が各電極パッドに導電性接合材料により接合されることにより、各ベース部材3はそれぞれ回路基板のグランドに接地される。
この第1参考例では、ベース部材3は、立方体状、又は、断面が正方形状の直方体状であることから、ベース部材3を回路基板2に接合させるときに、ベース部材3の天地等の向きを気にすることなく、回路基板2に配置させて接合させることができる。
シールドカバー4は導体板を加工して作製されるものであり、当該シールドカバー4はカバー面5と周壁部6を有して構成されている。カバー面5は回路基板2のシールド対象部分Xを覆うものである。周壁部6は、カバー面5の周端部からシールド対象部分Xの周縁部に向けて伸長形成されている。周壁部6には、各ベース部材3の配置位置にそれぞれ対応させてベース部材3と略同幅の切り欠き部7が形成されている。その切り欠き部7にベース部材3を嵌め込む態様でシールドカバー4がベース部材3に圧入装着されている。なお、シールドカバー4の周壁部6には、ベース部材3を嵌合していない切り欠き部17も形成されている。
また、第1参考例では、回路基板2の基板面2aには、シールド対象部分Xの周縁部よりも内側の領域内に、導体により形成された1つのブロック状のチップ部材10が固定されている。シールドカバー4のカバー面5には、チップ部材10の配置位置に対応する位置に、折り曲げ壁部21が形成されている。折り曲げ壁部21は、カバー面5に切り込み18を形成してカバー面5の一部を回路基板2側に折り曲げて形成されている。この折り曲げ壁部21には、チップ部材10と略同幅の切り欠き部20が形成されており、切り欠き部20にチップ部材10が嵌め込まれて該チップ部材10にシールドカバー4が圧入装着されている(この構成部分は、請求項2の実施形態に対応する)。なお、切り込み18は図1aにおいては複雑な形状をなしているが、たとえば後述する図5aに示す切り込み18のような単純な構造にしてもよい。
第1参考例は以上のように構成されている。この第1参考例では、切り欠き部7へのベース部材3の嵌合と、切り欠き部20へのチップ部材10の嵌合とによって、ベース部材3およびチップ部材10にシールドカバー4を圧入装着するだけで、シールドカバー4を容易に回路基板2に固定することができる。このため、シールドカバー4の回路基板2への取り付け作業が簡単となり、シールド構造1の組み立て工程の簡略化を図ることができる。また、シールドカバー4の構成が簡単であることから、シールドカバー4を安価にできる。さらに、ベース部材3は、そのサイズが例えば1.0mm×0.5mm×0.5mm程度の小型なものであっても適用できるので、小型なベース部材3を用いることによって、ベース部材3の配置スペースを小さくできる。このため、回路基板2における部品や回路パターン等の形成面積の拡大を図ることができる。
さらに、この第1参考例の構成では、シールドカバー4の圧入装着時にベース部材3やチップ部材10の表面がこすられリフレッシュして半田のフラックスや酸化膜が除去されるため、半田のフラックスや酸化膜の影響を受けずに、確実にシールドカバー4とベース部材3との電気的結合を得ることができる。
さらに、この第1参考例では、シールドカバー4は、周壁部6とベース部材3を介してグランド接続するだけでなく、カバー面5とチップ部材10を介してもグランド接続するので、シールド構造1のシールド性能を高めることができる。このため、回路基板2のシールド対象部分Xに形成されている電気回路(高周波回路)の高周波特性を状況に応じて改善することができて、電気回路の設計の自由度を上げることができる。また、この第1参考例では、折り曲げ壁部21に設けた切り欠き部20にチップ部材10を圧入して折り曲げ壁部21とチップ部材10を接続させる構成であり、この構成の場合には、折り曲げ壁部21を小さくできるので、折り曲げ壁部21の形成のためのカバー面5の切り込みを小さくできる。このため、折り曲げ壁部21を形成してもシールドカバー4のシールド特性は維持できる。
さらに、この第1参考例では、シールドカバー4は、周壁部6とベース部材3だけでなく、折り曲げ壁部21とチップ部材10によっても、回路基板2に固定されている。このため、周壁部6とベース部材3だけで回路基板2に固定されている場合に比べて、シールドカバー4の回路基板2への固定をより確実に行うことができる。つまり、シールドカバー4の離脱防止強度を大きくすることができる。
さらに、この第1参考例では、ベース部材3とチップ部材10は導体により構成されて回路基板2のグランドに接地されているので、シールドカバー4をベース部材3やチップ部材10に固定させるだけでシールドカバー4を回路基板2のグランドに接地させることができる。このため、シールドカバー4を直接的に回路基板2のグランドに接地させる別の手段を設ける場合に比べて、シールド構造1の簡素化を図ることができる。
以下に、この発明に係る実施例を説明する。なお、この実施例の説明において、第1参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略または簡略化する。
図3aには、実施例のシールド構造1を上方側から見た模式的な平面図が示され、図3bには図3aの下側からシールド構造1を見た場合の模式的な側面図が示されている。
この実施例では、シールドカバー4の周壁部6において、切り欠き部7の両側の隣接部位22がシールドカバー4の内側に向けて斜めに突出形成されている。この隣接部位22の上端は、シールドカバー4のカバー面5に密着しており、カバー面5で支えるような構造になっているため、シールドカバー4の挿入時に、隣接部位22の変形が発生しにくい構造と成している。
また、この実施例では、シールドカバー4のカバー面5には、チップ部材10の両側の挟持位置に折り曲げ壁部21が形成されている。それら折り曲げ壁部21は、カバー面5の一部を折り曲げて形成され、そのエッジ部20aでチップ部材10を両側から挟んでチップ部材10にシールドカバー4を圧入装着している。
この実施例は以上のように構成されている。この実施例では、シールドカバー4の周壁部6における切り欠き部7の両側の隣接部位22がシールドカバー4の内側に向けて斜めに突出形成されている。このため、その突出部位のエッジが、シールドカバー4のベース部材3への装着時に、ベース部材3の側面を削って半田のフラックスや酸化膜を除去するので、より確実に電気的導通を得ることができる。また、隣接部位22がバネ性をもって変形するため、シールドカバー4の挿入強度を軽くでき、シールドカバー4の装着作業をより行い易くできる。さらに、ベース部材3の位置ずれが発生しても、そのずれをバネ性により吸収できる。このため、ベース部材3を高精度な位置精度でもって回路基板2に固定しなくて済むこととなり、ベース部材3の回路基板2への固定がより一層容易となる。
以下に、第2参考例を説明する。なお、この第2参考例の説明において、前記第1参考例前記実施例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図4aには第2参考例のシールド構造1を上方側から見た模式的な平面図が示され、図4bには、図4aの下側からシールド構造1を見た側面図が示され、図4cには、図4aに示されているシールドカバー4の展開図がベース部材3と共に示されている。
2参考例では、ベース部材3が回路基板2の基板面2aのシールド対象部分Xの周縁部の角部にそれぞれ配置されており、ベース部材3は、シールド対象部分Xの周縁辺部に対して斜めの態様で固定されている。
また、シールドカバー4の周壁部6は、回路基板2のシールド対象部分Xを覆うカバー面の周端部からその角部を除いて回路基板面2aのシールド対象部分Xの周縁部に向けて伸設されている。この周壁部6における角部の欠落部の両側の壁部端部によって各ベース部材3を両側から挟み込む態様で、シールドカバー4がベース部材3に圧入装着されている。
つまり、第2参考例は、図4cの展開図における周壁部6を折り曲げることによって、より簡単に、シールドカバー4をベース部材3に圧入装着でき、シールドカバー4の構成をより簡素化できるメリットがある。なお、第2参考例でも第1参考例と同様にチップ部材10を配置しており、第1参考例と同様にシールドカバー4は、カバー面5の折り曲げ壁部21とチップ部材10によっても回路基板2に固定される。
以下に、第3参考例を説明する。なお、第3参考例の説明において、前記実施例および第1の各参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略または簡略化する。
図5aには第3参考例のシールド構造1を上方側から見た模式的な平面図が示され、図5bには図5aの下側からシールド構造1を見た場合の模式的な側面図が示され、図5cには、図5aのX−X’断面図が示されている。なお、図5aの平面図は、シールドカバー4内を透かした状態で示しており、シールドカバー4内には様々な電気部品33が実装されている。
3参考例では、回路基板2のシールド対象部分Xの周縁部には、複数のベース部材3が、シールド対象部分Xの周縁に沿う向きで互いに間隔を介して配置されている。また、シールドカバー4の周壁部6は弾性壁部6Aと成している。弾性壁部6Aは、周壁部6の伸長形成の基端側を支点としてカバー内外方向に弾性変形することができるものであり、ベース部材3の互いに対向し合う側面のうちの一方側を弾性力により押圧する。この弾性壁部6Aの伸長先端側には、折り曲げ加工によりカバー内向きに突き出た部位8が形成されている(例えば図6参照)。その部位8は弾性力によりベース部材3の外側の側面をカバー内向きに押圧する弾性押圧部と成している。
また、この第3参考例では、周壁部6の各ベース部材3の配置位置にそれぞれ対応する部分において、舌片部6Bが形成されている。この舌片部6Bは、周壁部6における弾性押圧部8よりも上側の位置からカバー面5の端縁部に入り込んだ位置までの部位が、カバー面5の端縁部側を基点してカバー内側に切り起こされて形成されている。この舌片部6Bはカバー内外方向に弾性変形可能な弾性壁部と成している。舌片部6Bの先端側には、折り曲げ加工によりカバー外向きに突き出た部位9が形成されており、当該部位9は弾性力によりベース部材3の内側の側面をカバー外向きに押圧する弾性押圧部と成っている。
つまり、この第3参考例では、弾性壁部6Aと、弾性壁部6Bとは対を成して共通のベース部材3を両側から弾性力により挟持し、これにより、シールドカバー4をベース部材3に固定させて回路基板2に取り付けるためのものである。このように、シールドカバー4がベース部材3に固定されることにより、シールドカバー4は、弾性壁部6B,6Aと、ベース部材3との弾性押圧接触部を介して、回路基板2のグランドに接地され、回路基板2のシールド対象部分Xをシールドする。なお、弾性壁部6Aによるベース部材3の弾性押圧力の大きさと、弾性壁部6Bによるベース部材3の弾性押圧力の大きさとが同程度となるように、弾性壁部6A,6Bが形成されることが好ましい。これにより、シールドカバー4の取り付けの安定性を高めることができる。
また、第3参考例では、シールド対象部分Xの周縁部よりも内側に、3個のチップ部材10を互いに間隔を介して配置している。ベース部材3の側面幅はチップ部材10の側面幅よりも大きく形成されている(この構成部分は、請求項4の実施形態に対応する)。なお、シールドカバー4のカバー面5には、チップ部材10の配設位置に対応させて、折り曲げ壁部21とその切り欠き部20が形成されており、折り曲げ壁部21の切り欠き部20にチップ部材10が嵌合してシールドカバー4がチップ部材10に圧入装着されている(この構成部分は、請求項2の実施形態に対応する)。このシールドカバー4とチップ部材10の固定構成は第1参考例と同様であるが、切り込み18や折り曲げ壁部21や切り欠き部20の形状は第1参考例に示した形状とは異なる。
この第3参考例では、弾性壁部6A,6Bによってベース部材3を挟持してシールドカバー4を回路基板2に取り付ける構成とした。このため、例えば、ベース部材3の配設位置が設定位置よりもシールド対象部分Xの内側あるいは外側に位置ずれしてしまっても、その位置ずれが許容範囲内であれば、少なくとも弾性壁部6A,6Bのうちの一方側がベース部材3の側面を弾性押圧することができてシールドカバー4を取り付けることができる。これにより、シールドカバー4の取り付けの信頼性を高めることができる。また、全てのベース部材3をシールドカバー4に弾性押圧接触させることが容易となり、これにより、シールドカバー4のグランド電位の安定性を高めることができる。このため、シールド構造1のシールド性能を高めることができる。
また、弾性壁部6A,6Bによってベース部材3を挟持してシールドカバー4を回路基板2に取り付ける構成としたため、カバー面5の変形を抑制することができる。すなわち、例えば、シールドカバー4の周壁部6が、ベース部材3の側面をカバー内向きの弾性押圧力で押圧する内向き押圧の弾性壁部6A’と、ベース部材3の側面をカバー外向きの弾性押圧力で押圧する外向き押圧の弾性壁部6B’とのうちの一方の弾性壁部6A’だけを有する構成とする。この場合には、図7aの模式的な断面図に示されるように、シールドカバー4をベース部材3に取り付けたときに、カバー面5は図7aの点線に示されるように平坦な面と成していることが望ましいのにも拘わらず、図7aの実線に示されるようにカバー面5は、弾性壁部6A’の弾性変形の歪みに起因して回路基板2に近づく方向に凹み変形する。また、シールドカバー4の周壁部6が、弾性壁部6A’と弾性壁部6B’とのうちの一方の弾性壁部6B’だけを有する構成とする。この場合には、シールドカバー4をベース部材3に取り付けたときに、カバー面5は図7bの点線に示されるように平坦な面と成していることが望ましいのにも拘わらず、カバー面5は、弾性壁部6B’の弾性変形の歪みに起因して図7bの実線に示されるように上側に膨らみ変形する。
これに対して、第3参考例におけるシールドカバー4の構成では、ベース部材3の側面をカバー内向きの弾性押圧力で押圧する内向き押圧の弾性壁部6Aと、ベース部材3の側面をカバー外向きの弾性押圧力で押圧する外向き押圧の弾性壁部6Bとが対を成して設けられている。このために、シールドカバー4をベース部材3に取り付けたときに、弾性壁部6Aの弾性変形に因るカバー面5を凹み変形させる力と、弾性壁部6Bの弾性変形に因るカバー面5を膨らみ変形させる力とが相殺されて、カバー面5の変形が抑制される。
この第3参考例では、例えば、ベース部材3のサイズが1.6mm×0.8mm×0.8mmであり、チップ部材10のサイズが1.0mm×0.5mm×0.5mmであるというように、ベース部材3をチップ部材10よりも大きくした。このため、シールドカバー4の装着時に、まず、シールドカバー4の弾性壁部6A,6Bとベース部材3とが嵌合してシールドカバー4の位置が決まる。これにより、シールドカバー4の折り曲げ壁部21の切り欠き部20とチップ部材10との位置が合い、この状態で、その切り欠き部20にチップ部材10が圧入されていくので、その圧入強度を小さくでき、作業性を改善できる。また、チップ部材10が小さいので、折り曲げ壁部21も小さくすることができて、折り曲げ壁部21を形成するためのカバー面5の切り込み18を小さくでき、シールドカバー4のシールド特性を損なわないようにできる。
以下に、第4参考例を説明する。なお、第4参考例の説明において、前記実施例および第1〜第の各参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略または簡略化する。
図8aには、第4参考例におけるシールドカバー4のベース部材3への固定構成が示されている。第4参考例は、第3参考例と同様に、シールドカバー4の周壁部6が、弾性壁部6Aを有して構成されており、弾性壁部6Aは、ベース部材3の互いに対向し合う側面のうちの一方側を弾性押圧する。また、第4参考例では、第3参考例における舌片部6Bの代わりに、支持壁部23が形成されている。この支持壁部23は、弾性壁部6Aと対を成す他方側の側面がわに設けられて、ベース部材3の他方側の側面を支持するものであり、ベース部材3と反対方向に凹んだ凹面部24を有する。支持壁部23は、その凹面部24のエッジ部24aでベース部材3を支持する構成と成している。支持壁部23と弾性壁部6Aによりベース部材3を両側面がわから挟持して、シールドカバー4はベース部材3に固定されて回路基板2に取り付けられる。
なお、支持壁部23およびその凹面部24の形成手法は特に限定されるものではないが、例えば図8cに示すように、シールドカバー4のカバー面5に、下側に凹んだ凹面部24Bを形成しておく。また、図8dに示すように、シールドカバー4のカバー面5に、切り込み18を形成しておく。そして、折り線25で凹面部24を下側に折り曲げることによって支持壁部23を形成することができる。凹面部24Bは、図8aに示すように、カバー面5の端面にのみ形成してもよいし、例えばカバー面5の一端側から他端側にかけて形成してもよい。
4参考例では、支持壁部23に凹部面24を形成し当該凹面部24を樋形状に形成することにより支持壁部23の強度を高めることができる。このため、ベース部材3への押圧力を高めることができる。また、グランド接続もより確実になる。さらに、シールドカバー4の装着時も凹面部24の変形防止の効果もある。
以下に、第5参考例を説明する。なお、第5参考例の説明において、前記実施例および第1〜第の各参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略または簡略化する。
図9aには、第5参考例のシールド構造が模式的な平面図により示され、図9bには、図9aのA−A’部分の模式的な断面図が示され、図9cには、図9aの下側から見た模式的な側面図が示されている。この第5参考例では、回路基板2の基板表面2aには、図10に示すように、シールド対象部分Xの周縁部に沿って、回路基板2の厚み方向に貫通する穴部14が複数形成されている。穴部14は、シールドカバー4の互いに対向する周壁部6aに対応する回路基板2の表面に4つずつ互いに間隔を介して形成されており、これらの穴部14は2つずつ近接して対と成している。ベース部材3(3a)が、それら対の穴部14同士の一部領域に跨る態様で回路基板表面2aに固定されている。
シールドカバー4の周壁部6には、穴部14に対応する位置に回路基板2側に突出した爪部30が形成されている。爪部30は、ベース部材3aを嵌合する切り欠き部7の側部下側に形成されている。シールドカバー4の周壁部6の切り欠き部7とベース部材3が嵌合し爪部30が穴部14に挿入されて爪部30の先端側がベース部材3の下面に係止することにより、ベース部材3にシールドカバー4が固定されている。このようにベース部材3にシールドカバー4が固定されていることによって、シールドカバー4に離脱方向の外力が加えられた場合に、シールドカバー4が回路基板2から外れることをより確実に防ぐことができる。
また、爪部30の両側部がわにはスリット28が形成されており、爪部30を穴部14に挿入する際に、バネ性が発揮されて爪部30が開き(2つの対を成す爪部30がその側面方向に変位して互いに離れ)、その後、ベース部材3に係止する(ロックされる)ときに爪部30が元の状態に戻るため、爪部30が確実にロックできるようになっている。なお、爪部30の基板厚み方向の長さは回路基板2よりも短く、穴部14への挿入状態において爪部30が回路基板2の裏面(下面)側には突出しないようになっている。このため、回路モジュール部品としての使い勝手は良好である。
また、図9dに示すように、爪部30の内側には、内側(ベース部材3側)に緩やかに突出した突起部27が形成されている。なお、この突起部27は省略することもできるが、突起部27を有していると、この突起部27において爪部30がベース部材3aに接触して導通しやすくなるので好ましい。
以下に、第6参考例を説明する。なお、この第6参考例の説明において、前記実施例および第1〜第の各参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図11aには第6参考例のシールド構造1を上方側から見た模式的な平面図が示され、図11bには図11aの右側からシールド構造1を見た場合の模式的な側面図が示されている。図11cには図11aのA−A’断面図が、また、図11dには図11aのB−B’断面図がそれぞれ示されている。
6参考例では、回路基板2には、シールド対象部分Xの周縁部に沿って、ベース部材3(3a,3b,3c)が互いに間隔を介して配置されており、ベース部材3cは、シールドカバー4の配置位置を決めるガイドとして機能する。また、回路基板2におけるシールド対象部分Xの周縁部には、2つの切り欠き34が形成されている。切り欠き34は、回路基板2において、シールドカバー4の互いに対向する周壁部6aの中央部に対応する位置にそれぞれ形成されている。ベース部材3(3a)は切り欠き34の一部領域に跨る態様で回路基板表面2aに固定されている。
また、図11aや図11bに示すように、シールドカバー4の周壁部6aには、切り欠き34に対応する位置に、回路基板2側に突出した爪部31が形成されている。爪部31は、その先端側がシールド対象部分Xの外側から内側に向けて伸長されている形状を有し、厚み方向に変位する。第6参考例では、爪部31が切り欠き34に挿入され、爪部31の先端側がベース部材3(3a)の下面に係止することによりベース部材3(3a)にシールドカバー4が固定される。爪部31の形状は、第5参考例における爪部30の形状よりもカバー装着作業性をより向上させることができる。
また、シールドカバー4の周壁部6b(爪部31が形成されていない辺の周壁部分)は、第4参考例で述べた構成と同様な構成によって、ベース部材3(3b)に固定されている。
以下に、第7参考例を説明する。なお、この第7参考例の説明において、前記実施例および第1〜第の各参考例と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
図12aには第7参考例のシールド構造1を上方側から見た模式的な平面図が示され、図12bには図12aのA−A’断面図が示されている。
7参考例では、回路基板2には、シールド対象部分Xの周縁部の角部に、ベース部材3を配置しており、ベース部材3は、シールド対象部分Xの周縁辺部に対して斜めの態様で固定されている。また、シールド対象部分Xの周縁部の各辺の一端側と他端側に、回路基板2の厚み方向に貫通する穴部14が形成されており、これらの穴部14は2つずつ前記角部において近接して対と成し、これら対の穴部14同士の一部領域に跨る態様で前記ベース部材3(3a)が回路基板表面2aに固定されている。それぞれのベース部材3は穴部14の一部領域に跨る態様で回路基板表面2aに固定されている。
また、シールドカバー4の周壁部6は、回路基板2のシールド対象部分Xを覆うカバー面の周端部からその角部を除いて回路基板面2aのシールド対象部分Xの周縁部に向けて伸設され、前記角部の欠落部の両側の周壁部6の端部によって各ベース部材3を両側から挟み込む態様で、シールドカバー4がベース部材3に圧入装着されている。
つまり、第7参考例は、図12cの展開図における周壁部6を折り曲げることによって、より簡単に、シールドカバー4をベース部材3に圧入装着でき、シールドカバー4の構成をより簡素化できるメリットがある。
さらに、図12bに示すように、シールドカバー4の周壁部6aには、穴部14に対応する位置に、回路基板2側に突出した爪部30が形成されており、上記第1参考例と同様に、爪部30が穴部14に挿入され、爪部先端側がベース部材の下面に係止することによりベース部材3にシールドカバー4が固定される。
なお、この発明は前記実施例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、前記実施例では、ベース部材3は導体により構成されていたが、例えば、ベース部材3やチップ部材10は、セラミックス等の絶縁体により構成され、図13aや図13bに示されるように、ベース部材3やチップ部材10のうちの一つ以上が、少なくともシールドカバー4の周壁部6または折り曲げ壁部21との接触側面部分3Aに導体膜15が形成されている導体面部分と成していてもよい。ベース部材3やチップ部材10が、例えばはんだ等の導電性の接合材料により回路基板2に接合されることにより、導体膜15が回路基板2のグランドに接地される構成とすることによって、前記実施例および第1〜第の各参考例と同様に、シールドカバー4は、ベース部材3の導体膜15との弾性押圧接触部を介して回路基板2のグランドに接地することができる。
また、ベース部材3やチップ部材10は、絶縁体から成るパーツと、導体から成るパーツとが組み合わされて成る構成としてもよい。この場合にも、ベース部材3やチップ部材10において、少なくともシールドカバー4の周壁部6や折り曲げ壁部21と接触する側面部分が導体により形成されている構成とし、その側面部分が回路基板2のグランドに接地される構成とすることにより、シールドカバー4は、その側面部分との接触部を介して回路基板2のグランドに簡単に接地することができる。
さらに、回路基板2の電気回路を構成する電気部品(例えばチップ状のコンデンサ部品やフィルタ部品やインダクタ部品等)がベース部材3やチップ部材10としても機能する構成としてもよい。この場合にも、ベース部材3やチップ部材10としても機能する電気部品の、シールドカバー4の周壁部6や折り曲げ壁部21と接触する側面部分に、回路基板2のグランドに接地される導体が形成されている構成とすることによって、シールドカバー4は、ベース部材3やチップ部材10としての電気部品との接触側面部分を介して回路基板2のグランドに簡単に接地することができる。このように、電気部品がベース部材3やチップ部材10としても機能する構成とすることによって、そのベース部材3やチップ部材10として機能する電気部品の数の分だけ、シールドカバー取り付け専用のベース部材3やチップ部材10の数を削減することができる。これにより、部品点数を少なくできて、部品コストを抑制することができる。
さらに、前記実施例では、シールドカバー4は、ベース部材3やチップ部材10を介して回路基板2のグランドに接地させる構成であったが、例えば、シールドカバー4を、ベース部材3やチップ部材10を介さずに、直接的に回路基板2のグランドに接地させるための構成を設けてもよい。この場合には、ベース部材3やチップ部材10を回路基板2のグランドに接地させなくともよい。また、このことから、各ベース部材3やチップ部材10はその全体が絶縁体により構成されている構成としてもよい。
さらに、前記実施例では、全てのベース部材3は同じ構成を持つ同種のものであり、チップ部材10は1つ設けたが、各ベース部材3チップ部材10は互いに異なる種類のものであってもよいし、複数種のベース部材3やベース部材10が混在して使用される構成としてもよい。
さらに、第4参考例のように、凹面部24を有する支持壁部23と弾性壁部6Aとによってベース部材3を挟持する構成において、支持壁部23の凹面部24は、例えば図14a、図14bに示すような板状の面を、折り線25で折り曲げ(図14aにおいては線26で切り込みを形成してから折り曲げ)、図14cの断面図に示すような形状に形成した参考例も挙げられる
さらに、例えば図5dに示すように、シールドカバー4の周壁部位6C(弾性壁部6Aを設ける場合には、弾性変形しない周壁部)に、当該周壁部位6Cの伸張先端側から回路基板2に向けて突出した突起部11を1個以上(ここでは1個)設け、回路基板2のシールド対象部分Xの周縁部には、図5aの点線に示すように、シールドカバー4の突起部11が嵌る位置決め用孔部(図示せず)を突起部11の形成位置に応じて設けてもよい。この場合、シールドカバー4の突起部11が回路基板2の位置決め用孔部に嵌ることにより、シールドカバー4が回路基板2に位置決め固定され、突起部11の伸張先端部を回路基板面2aに当接させた状態でシールドカバー4を回路基板2に配設することによって、回路基板面2aに対するシールドカバー4のカバー面5の高さ位置を設計通りの位置とすることが容易となる。なお、回路基板2の位置決め用孔部に嵌め込まれたシールドカバー4の突起部11を、必要に応じて、接合材料により回路基板2に接合させてもよい。このような構成を採用することによって、例えば回路基板2の落下等に起因してシールドカバー4に外力が加えられたときのシールドカバー4の位置ずれを確実に防止することができる。
さらに、第〜第の各参考例において、穴部14または切り欠き34の配設数や配設態様、形状、大きさ等は、特に限定されるものでなく、適宜設定されるものである。
さらに、第、第の各参考例のように、回路基板2に貫通の穴部14を形成する場合、爪部30を穴部14から回路基板2の裏面側に突き出した状態で固定した参考例も挙げられる
本発明は、回路基板のシールド対象部分を簡単な構造でシールドすることができ、また、製造工程の簡略化を図ることが容易であることから、特に、汎用製品の回路基板のシールド対象部分のシールド構造に好適である。

Claims (9)

  1. 回路基板の基板面におけるシールド対象部分を覆いグランドに接地されて回路基板のシールド対象部分をシールドするシールドカバーを有するシールド構造において、
    回路基板の基板面には、シールド対象部分の周縁部に沿って設けられた直方体状あるいは立方体状の形状を備えるブロック状のベース部材が複数互いに間隔を介しながらシールド対象部分を囲む配置形態で固定されており、
    シールドカバーは、回路基板のシールド対象部分を覆うカバー面の周端部から回路基板面のシールド対象部分の周縁部に向けて伸設される周壁部を有し、この周壁部には、前記各ベース部材の配置位置にそれぞれ対応させてベース部材と略同幅の下端を開口させた切り欠き部が形成され、該切り欠き部に前記ベース部材を前記切り欠き部の下端開口から嵌め込む態様で前記シールドカバーが前記ベース部材に圧入装着されており、前記シールドカバーの周壁部は切り欠き部の両側の隣接部位のうち少なくとも一方側の隣接部位がシールドカバー内側に向けて斜めに突出形成されて、その突出部位のエッジが前記ベース部材の前記圧入装着の面に圧接されていることを特徴とするシールド構造。
  2. 回路基板の基板面には、シールド対象部分の周縁部よりも内側の領域内に、1つまたは互いに間隔を介して配置された複数のブロック状のチップ部材が固定されており、
    シールドカバーのカバー面には、該カバー面に切り込みを形成してカバー面の一部を前記チップ部材の配置位置に対応する位置において前記回路基板側に折り曲げた折り曲げ壁部が形成されており、該折り曲げ壁部には前記チップ部材にそれぞれ対応させてチップ部材と略同幅の切り欠き部が形成され、該切り欠き部に前記チップ部材が嵌め込まれて該チップ部材にシールドカバーが圧入装着されていることを特徴とする請求項1に記載のシールド構造。
  3. 回路基板の基板面には、シールド対象部分の周縁部よりも内側の領域に、1つまたは互いに間隔を介して配置された複数のブロック状のチップ部材が固定されており、
    シールドカバーのカバー面には、該カバー面に切り込みを形成してカバー面の一部を前記チップ部材の両側の挟持位置において前記回路基板側に折り曲げた折り曲げ壁部が形成されており、各折り曲げ壁部のエッジ部または壁面で前記チップ部材を両側から挟んで該チップ部材にシールドカバーを圧入装着したことを特徴とする請求項1に記載のシールド構造。
  4. ベース部材の側面幅はチップ部材の側面幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシールド構造。
  5. ベース部材のうちの一つ以上は、少なくともシールドカバーの周壁部との接触側面部分が導体により形成されている導体面部分と成し、該導体面部分は回路基板のグランドに接地される構成と成し、シールドカバーは、そのグランドに接地されているベース部材の導体面部分との接触部を介して、グランドに接地されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一つに記載のシールド構造。
  6. チップ部材は、少なくともシールドカバーの折り曲げ壁部との接触側面部分が導体により形成されている導体面部分と成し、該導体面部分は回路基板のグランドに接地される構成と成し、シールドカバーは、そのグランドに接地されているチップ部材の導体面部分との接触部を介して、グランドに接地されていることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか一つに6記載のシールド構造。
  7. ベース部材の少なくとも一つは、ブロック状の電気部品であることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一つに記載のシールド構造。
  8. チップ部材は、ブロック状の電気部品であることを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか一つに記載のシールド構造。
  9. シールドカバーの周壁部には、回路基板側に突出した突起部が設けられ、回路基板のシールド対象部分の周縁部には、そのシールドカバーの突起部が嵌まる位置決め用孔部が設けられており、シールドカバーの突起部が回路基板の位置決め用孔部に嵌ってシールドカバーが回路基板に位置決め固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一つに記載のシールド構造。
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