JP2012065514A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】台座を用いることなく、基板用端子をプリント基板に位置決めすることが出来ると共に、コネクタ等の挿抜に際して支持することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供すること。
【解決手段】基板用端子20を、長さ方向の中間部分60を挟んで両端部56,58が互いに反対側に屈曲されたクランク形状とする一方、ケース16に、端子挿通孔36が貫設された台座部30を一体形成すると共に、該台座部30に、前記端子挿通孔36と連通してプリント基板18側に開口する嵌合溝38を形成して、前記基板用端子20の一方の端部56を前記端子挿通孔36に非圧入状態で挿通すると共に、前記中間部分60を前記嵌合溝38に嵌め入れて前記台座部28と前記プリント基板18で挟むようにした。
【選択図】図2
【解決手段】基板用端子20を、長さ方向の中間部分60を挟んで両端部56,58が互いに反対側に屈曲されたクランク形状とする一方、ケース16に、端子挿通孔36が貫設された台座部30を一体形成すると共に、該台座部30に、前記端子挿通孔36と連通してプリント基板18側に開口する嵌合溝38を形成して、前記基板用端子20の一方の端部56を前記端子挿通孔36に非圧入状態で挿通すると共に、前記中間部分60を前記嵌合溝38に嵌め入れて前記台座部28と前記プリント基板18で挟むようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、ケース内にプリント基板を収容する電気接続箱に係り、特に、プリント基板に設けられた基板用端子がケース外に突出される電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等に搭載されるジャンクションボックス等の電気接続箱には、プリント基板がケース内に収容されたものがある。例えば特開2008−35669号公報(特許文献1)に記載されているように、このようなプリント基板には基板用端子が設けられており、基板用端子の一方の端部がケースの外部に突出されて、コネクタ等の外部の電気部品と接続可能とされている。
ところで、特許文献1にも記載されているように、プリント基板に設けられる基板用端子は、合成樹脂から形成された台座に貫通状態で固定されて、一方の端部がプリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされたものが多い。即ち、半田付けに際して、複数の基板用端子を台座に固定して一体的に取り扱うことによって、スルーホールへの挿通を容易に行なうことが出来る。また、コネクタ等の挿抜力に対して基板用端子を台座で支持することが出来るからである。
しかし、このような台座を用いた電気接続箱においては、多くの台座が必要となることから、部品点数の増加を招くと言う問題があった。また、基板用端子は、台座に設けられた圧入孔に圧入して固定される。それ故、各基板用端子へ加えられる圧入力を巧くコントロールしないと基板用端子の挫屈変形を招き易いという問題があった。特に近年では、電気部品の更なる小型化や電気回路の更なる高密度化等に伴い、極めて小さな断面積の基板用端子が要求されており、そのような極小断面積の基板用端子を挫屈のおそれなく台座に圧入固定することは、極めて困難であった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、台座を用いることなく、基板用端子をプリント基板に位置決めすることが出来ると共にコネクタ等の挿抜に際して支持することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、プリント基板が合成樹脂製のケースに収容されていると共に、該プリント基板に設けられた基板用端子が前記ケースの外部に突出されている電気接続箱において、前記基板用端子が、長さ方向の中間部分を挟んで両端部が互いに反対側に屈曲されたクランク形状とされている一方、前記ケースには、端子挿通孔が貫設された台座部が一体形成されていると共に、該台座部には、前記端子挿通孔と連通して前記プリント基板側に開口する嵌合溝が形成されており、前記基板用端子の一方の端部が前記端子挿通孔に非圧入状態で挿通されて前記ケースの外部に突出されていると共に、他方の端部が前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされている一方、前記基板用端子の前記中間部分が前記嵌合溝に嵌め入れられて、前記台座部と前記プリント基板で挟まれているものである。
本態様によれば、基板用端子をプリント基板のスルーホールに挿通するに際して、基板用端子をケースの台座部の嵌合溝に嵌め入れて端子挿通孔に挿通することによって、ケースに位置決め状態で保持させることが出来る。そして、基板用端子を保持したケースにプリント基板を重ね合わせることにより、複数の基板用端子をプリント基板に対して位置合わせして、対応する各スルーホールに一度に挿通することが出来る。これにより、複数の台座を用いることなく、複数の基板用端子をプリント基板に位置決めすることが可能となる。その結果、部品点数の削減を図ることが出来ると共に、複数の台座をそれぞれ治具にセットすることも不要となることから、組立効率の向上を図ることも出来る。特に、基板用端子を嵌合溝に嵌め入れることによって、基板用端子の回転を阻止することも可能とされており、ケースで安定的に保持することが出来る。
そして、基板用端子がクランク形状とされており、基板用端子の中間部分が、ケースの台座部とプリント基板で挟まれるようになっている。これにより、コネクタ等の電気部品が接続されて、基板用端子に押込力が及ぼされる場合には、基板用端子をプリント基板に接触させて支持することが出来る。一方、電気部品が抜去されて、基板用端子に引抜力が及ぼされる場合には、基板用端子を台座部に接触させて支持することが出来る。その結果、特別な台座を用いることなく、半田クラックの発生を低減することが出来る。
さらに、本態様においては、基板用端子が台座部の端子挿通孔に対して、非圧入状態で挿通される。なお、非圧入状態で挿通とは、例えば、基板用端子を端子挿通孔の内面に対して非接触状態で遊挿するものでも良いし、端子挿通孔の内面に接触しつつも、内面と基板用端子との摩擦抵抗を小さくして特別な押圧力を要することなく挿通可能としたもの等でも良い。これにより、小さな断面積の基板用端子でも、挫屈変形のおそれなく台座部に挿通することが可能であり、小さな断面積の基板用端子を用いた電気接続箱を、より優れた品質安定性をもって実現することが出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記嵌合溝が前記台座部の側面に開口されており、前記基板用端子の前記他方の端部と対応する前記ケースにおける前記台座部の側方には、視認窓が貫設されているものである。本態様によれば、視認窓を通じて、基板用端子のスルーホールへの半田付け部分の状態をケースの外部から容易に視認することが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記台座部が複数形成されていると共に、各前記台座部の間には、切欠が形成されているものである。
本態様によれば、複数の台座部が切欠によって互いに区切られる。これにより、半田付けの熱や車載時の高温環境等による台座部の熱膨張量を低減することが出来る。その結果、台座部の熱膨張に起因して基板用端子がプリント基板に対して位置ずれして、半田クラックを生じるなどのおそれを軽減することが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記ケースにおける前記台座部の両側には、前記プリント基板に設けられた貫通孔に挿通される挿通突部が形成されているものである。
本態様によれば、ケースの挿通突部をプリント基板の貫通孔に挿通することによって、台座部をプリント基板に対してより精度良く位置決めすることが出来る。また、台座部の両側において挿通突部がプリント基板の貫通孔に挿通されていることにより、台座部の熱膨張を抑えることも出来る。なお、挿通突部は、ケースにおいて台座部の両側に位置して設けられていれば良く、必ずしも台座部に直接に形成されている必要は無いが、プリント基板への位置決め精度をより高度に確保して熱膨張をより効果的に抑制するために、少なくとも一方は台座部に直接に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、基板用端子をクランク形状とする一方、ケースに台座部を形成した。そして、台座部の端子挿通孔に基板用端子を非圧入状態で挿入して嵌合溝に基板用端子を嵌め入れると共に、基板用端子を台座部とプリント基板で挟むようにした。これにより、特別な台座を用いることなく、基板用端子をプリント基板に位置決めして組立効率の向上を図ることが出来ると共に、基板用端子への電気部品の挿抜に際して、基板用端子をプリント基板とケースの台座部で支持することが出来る。その結果、部品点数の削減を図ることが出来る。更に、基板用端子を台座部に非圧入状態で挿通することにより、断面積の小さな基板用端子を用いた電気接続箱を、優れた品質安定性をもって製造することが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図3に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、アッパケース12とロアケース14からなるケース16内にプリント基板18が収容された構造とされている。そして、プリント基板18に突設された複数の基板用端子20が、アッパケース12を通じてケース16外に突出されている。
図4および図5に、アッパケース12を示す。アッパケース12は、非導電性の合成樹脂からなる一体成形品とされている。アッパケース12は、天板部22の外周縁部の全周に亘って周壁部24が突設されることにより、一方に開口する略箱体形状とされている。
アッパケース12には、複数のコネクタ装着部26が設けられている。本実施形態においては、6つのコネクタ装着部26が、2×3列に配列されて形成されている。これらコネクタ装着部26は何れも略同様の形状とされている。コネクタ装着部26には、フード部28が形成されている。フード部28は、天板部22から上方(図2における上方)に突出する略矩形周壁形状とされている。
そして、各コネクタ装着部26におけるフード部28内には、台座部30が一体形成されている。台座部30は長手矩形のブロック形状とされており、その長手方向両端縁部において天板部22と連結されている。なお、台座部30においてプリント基板18と対向する底面32は、天板部22の裏面34よりもプリント基板18側(図2中、下側)に突出して位置されている。台座部30には、複数の端子挿通孔36が貫設されている。本実施形態においては、2列に配設された一方の列(図4中、左側の列)の3つの台座部30のそれぞれについて、12個の端子挿通孔36が2×6列で並んで形成されている一方、他方の列(図4中、右側の列)の3つの台座部30のそれぞれについて、10個の端子挿通孔36が2×5列で並んで形成されている。これら端子挿通孔36は、基板用端子20を特別な押込力を要することなく挿通可能とするために、基板用端子20と略等しい略矩形断面形状をもって台座部30の厚さ方向(図2中、上下方向)で一直線状に貫設されている。
さらに、台座部30には、各端子挿通孔36のそれぞれについて、嵌合溝38が形成されている。嵌合溝38は、台座部30の底面32上に開口して、端子挿通孔36から台座部30の側面40a(又は40aと反対側の側面40b)にまで一直線状に延びる溝形状とされている。これにより、嵌合溝38は、溝長さ方向の一方の端部が端子挿通孔36と連通されていると共に、他方の端部が台座部30の側面40a(又は40b)に開口されている。なお、嵌合溝38の溝幅寸法:wg(図5参照)は、基板用端子20を特別な押込力を要することなく嵌め入れ可能なように、基板用端子20の幅寸法:wt(図3参照)と略等しくされている。また、本実施形態における嵌合溝38の溝深さ寸法(図2中、上下方向寸法)は、基板用端子20の後述する中間部分60における高さ寸法(図2中の上下方向寸法)よりも僅かに小さくされている。
また、天板部22の裏面34において、2列に並んで形成された一対の台座部30,30の間には、支持突部41が形成されている。支持突部41は、台座部30の長手方向に直交する幅寸法と略等しい幅寸法を有する略矩形ブロック形状とされており、天板部22の裏面34から突出して一体形成されている。支持突部41の突出寸法は、台座部30の裏面34からの突出寸法と等しくされている。支持突部41は、一対の台座部30,30のそれぞれに対して隙間を隔てて形成されており、これにより、支持突部41と両台座部30,30の間には、切欠42,42がそれぞれ形成されている。
そして、支持突部41と、台座部30の長手方向で支持突部41と反対側に位置する端部のそれぞれから、挿通突部44,44が突出されている。挿通突部44,44は互いに略等しい略円柱形状とされており、支持突部41における天板部22の裏面34からの突出端面と、台座部30の底面32からそれぞれ突出して形成されている。これら挿通突部44,44は、台座部30の幅方向中央部分を台座部30の長手方向に延びる直線上に位置して形成されている。これにより、一対の挿通突部44,44が台座部30の長手方向の両側に形成されている。即ち、台座部30の長手方向の両側に位置する挿通突部44,44の一方が台座部30に直接に形成されていると共に、他方が支持突部41に形成されている。
さらに、各台座部30の側面40a,40b側には、天板部22を貫通する視認窓46,46がそれぞれ形成されている。視認窓46は、アッパケース12の上面視(図4参照)において、フード部28と台座部30で囲まれた領域内の天板部22を貫通して形成されており、台座部30の長手方向の略全長に亘る大きさをもって形成されている。
一方、図2および図3に示したように、ロアケース14は、非導電性の合成樹脂から形成された一体成形品とされている。ロアケース14は、底板部48の外周縁部の全周に亘って周壁部50が突設された、一方(図2中、上方)に開口する箱体形状とされている。ロアケース14は、アッパケース12の周壁部24がロアケース14の周壁部50に外嵌可能なように、アッパケース12よりも一回り小さな大きさとされている。
これらアッパケース12とロアケース14は、図示しない公知のロック機構により相互にロックされるようになっており、これによって、ケース16が構成されている。そして、アッパケース12とロアケース14の間にプリント基板18が収容されるようになっている。
プリント基板18は従来公知のものと略同様のものである。図1および図2に示すように、プリント基板18には、複数のスルーホール52が貫設されている。本実施形態においては、12個の端子挿通孔36を有する台座部30(図1中、左列の3つの台座部30)に対応して、12個のスルーホール52が、2×6列に並んで形成されており、この12個のスルーホール52の組が、1列に並んで3組形成されている。それと共に、10個の端子挿通孔36を有する台座部30(図1中、右列の3つの台座部30)に対応して、10個のスルーホール52が、2×5列に並んで形成されており、この10個のスルーホール52の組が、1列に並んで3組形成されている。更に、図3に示すように、プリント基板18には、アッパケース12から突出された複数の挿通突部44とそれぞれ対応する位置に、円形の貫通孔54が形成されている。
このようなプリント基板18には、基板用端子20が突設される。基板用端子20は、所定長さで切断された金属線材が屈曲加工等されて形成されている。図2から明らかなように、基板用端子20は、一方の端部である接続端部56と、他方の端部である挿通端部58が、長さ方向の中間部分60の両端部からそれぞれ反対方向に略直角に屈曲されて延び出されたクランク形状とされている。本実施形態における基板用端子20は、略正方形断面とされている。但し、基板用端子20の断面形状は特に限定されるものではなく、長方形断面やその他の多角形断面、円形断面等も採用可能であり、前記アッパケース12の台座部30における端子挿通孔36や嵌合溝38の形状は、基板用端子20の断面形状に応じて適宜に変更可能である。
これらアッパケース12、ロアケース14、プリント基板18および基板用端子20は、例えば以下のようにして相互に組み付けられる。先ず、アッパケース12の裏面34を鉛直上方に向けた状態で、台座部30の各端子挿通孔36に、基板用端子20の接続端部56を台座部30の底面32側から挿通する。そして、基板用端子20の接続端部56を台座部30からフード部28内に突出させると共に、中間部分60を台座部30の嵌合溝38に嵌め入れる。
次に、基板用端子20が挿通されたアッパケース12の裏面34にプリント基板18を重ね合わせて、アッパケース12から突出された基板用端子20の挿通端部58を、プリント基板18の対応するスルーホール52にそれぞれ挿通する。それと共に、アッパケース12の挿通突部44を、プリント基板18の貫通孔54にそれぞれ挿通する。そして、スルーホール52に挿通した挿通端部58をそれぞれ半田付けして、基板用端子20をプリント基板18上の図示しないプリント配線と電気的に接続する。その後、ロアケース14を、プリント基板18を挟むようにしてアッパケース12に組み付けることにより、アッパケース12とロアケース14の間にプリント基板18を収容して、電気接続箱10を得ることが出来る。
これらアッパケース12、ロアケース14、プリント基板18および基板用端子20の組付状態において、プリント基板18に半田付けされた基板用端子20の接続端部56は、アッパケース12の台座部30に貫設された端子挿通孔36を通じて、フード部28内でアッパケース12の外部に突出される。それと共に、基板用端子20の中間部分60が嵌合溝38に嵌め入れられた状態で、台座部30とプリント基板18で挟まれる。なお、台座部30の底面32は、プリント基板18との間に基板用端子20が介在されることによって、プリント基板18に対して僅かに隙間を隔てて配設されている。
また、プリント基板18のスルーホール52は、台座部30の側面40a,40b側の外方に位置されている。そして、基板用端子20の中間部分60が、台座部30の側面40a(又は40b)から突出されて、挿通端部58が、スルーホール52に挿通されている。更に、スルーホール52の上方(図2中、上方)、即ち、挿通端部58と対応する台座部30の側方に、視認窓46が位置される。そして、フード部28に図示しない電気部品としてのコネクタ等が挿入されることにより、フード部28内に突出された基板用端子20の接続端部56がコネクタと接続されるようになっている。
このような構造とされた電気接続箱10によれば、基板用端子20をアッパケース12に一体形成された台座部30の端子挿通孔36に挿通すると共に嵌合溝38に嵌め入れて保持することが出来る。そして、複数の基板用端子20を組み付けたアッパケース12にプリント基板18を重ねることによって、複数の台座を用いずとも、複数の基板用端子20をプリント基板18のスルーホール52に一度に挿通することが出来る。これにより、部品点数の減少と、組み付け効率の向上を図ることが出来る。特に、基板用端子20を嵌合溝38に嵌め入れることによって、基板用端子20の回転を抑えてアッパケース12で保持することが出来る。
さらに、基板用端子20は、中間部分60が台座部30とプリント基板18に挟まれている。これにより、基板用端子20に図示しないコネクタ等が接続されるに際して、基板用端子20に押込力が及ぼされた場合には、中間部分60がプリント基板18に接触してプリント基板18で支持される。一方、基板用端子20に接続された図示しないコネクタ等が抜去されるに際して、基板用端子20に引抜力が及ぼされた場合には、中間部分60が台座部30に接触して台座部30で支持される。従って、電気部品の挿抜の何れに対しても基板用端子20を安定して支持することが出来、半田付けされた挿通端部58への外力の伝達を軽減することが出来る。その結果、半田クラックの発生を軽減することが出来る。
更にまた、基板用端子20は、台座部30の端子挿通孔36に対して、非圧入状態で、特別な押し込み力を要することなく挿通されるようになっている。従って、極めて小さな断面積を有する基板用端子20でも、挫屈変形のおそれ無く台座部30に挿通することが可能であり、小さな断面積の基板用端子20を備えた電気接続箱10を、優れた品質安定性をもって製造することが出来る。
加えて、基板用端子20の挿通端部58は、台座部30の側方に外れた位置でスルーホール52に挿通されて半田付けされている。それと共に、アッパケース12において、台座部30の両側方には、視認窓46,46が貫設されている。これにより、視認窓46,46を通じてスルーホール52における挿通端部58の半田付け状態を外部から容易に視認することが可能とされている。また、視認窓46,46はフード部28内に形成されていることから、フード部28内に嵌め入れられる図示しないコネクタ等によって覆蓋されるようになっており、視認窓46,46からの粉塵の侵入等のおそれも軽減されている。
更にまた、長手方向で並んで配設された一対の台座部30,30の間には切欠42,42が形成されており、これら一対の台座部30,30が相互に独立した非連結状態で形成されている。これにより、台座部30の長手方向での熱膨張が抑えられており、台座部30の変形に起因して基板用端子20の半田付け部にクラックが生じるおそれが軽減されている。更に、各台座部30の長手方向の両側から突出された挿通突部44,44が、プリント基板18の貫通孔54に挿通されている。これにより、台座部30が長手方向で伸縮しようとした場合には、挿通突部44がプリント基板18に係止されることによって、長手方向の変形がより有効に阻止されるようになっている。特に本実施形態においては、台座部30の両側に位置する挿通突部44,44の一方が台座部30に直接に形成されていることから、変形阻止効果がより有効に発揮されるようになっている。なお、一対の挿通突部44,44の両方を台座部30に直接に設けても良いし、両方を台座部30から外れた両側に設けても良い。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、図6に、図2と同様の断面で要部を示すように、プリント基板18のスルーホール52が、台座部30と重なる位置に形成されていても良い。従って、基板用端子20の中間部分60は、必ずしも台座部30の側方に突出されていなくても良いし、前記実施形態における視認窓46は、必ずしも必要ではない。
また、前記実施形態においては、図3から明らかなように、挿通突部44のプリント基板18への突出寸法が、基板用端子20の突出寸法よりも小さくされていたが、挿通突部44の突出量を基板用端子20よりも大きくして、基板用端子20がスルーホール52に挿通されるよりも前に、挿通突部44がプリント基板18の貫通孔54に挿通されるようにしても良い。このようにすれば、挿通突部44と貫通孔54を基板用端子20とスルーホール52との位置合わせに利用することが出来て、基板用端子20をスルーホール52により容易且つ確実に挿通することが出来る。
更にまた、基板用端子は、必ずしも一定の断面形状を有する金属線材から形成されたものに限定されない。例えば、金属板をプレス打ち抜き加工して形成した長手矩形等の扁平断面形状を有するものでも良い。また、基板用端子における電気部品との接続部分の具体的形状として、扁平な平板形状や、ヒューズやリレー等との接続に広く採用されている、一対の圧接刃を有する所謂音叉形状等も採用可能である。
10:電気接続箱、16:ケース、18:プリント基板、20:基板用端子、30:台座部、36:端子挿通孔、38:嵌合溝、40a,b:側面、42:切欠、44:挿通突部、46:視認窓、52:スルーホール、54:貫通孔、56:接続端部(基板用端子の一方の端部)、58:挿通端部(基板用端子の他方の端部)、60:中間部分
Claims (4)
- プリント基板が合成樹脂製のケースに収容されていると共に、該プリント基板に設けられた基板用端子が前記ケースの外部に突出されている電気接続箱において、
前記基板用端子が、長さ方向の中間部分を挟んで両端部が互いに反対側に屈曲されたクランク形状とされている一方、
前記ケースには、端子挿通孔が貫設された台座部が一体形成されていると共に、該台座部には、前記端子挿通孔と連通して前記プリント基板側に開口する嵌合溝が形成されており、
前記基板用端子の一方の端部が前記端子挿通孔に非圧入状態で挿通されて前記ケースの外部に突出されていると共に、他方の端部が前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされている一方、
前記基板用端子の前記中間部分が前記嵌合溝に嵌め入れられて、前記台座部と前記プリント基板で挟まれている
ことを特徴とする電気接続箱。 - 前記嵌合溝が前記台座部の側面に開口されており、前記基板用端子の前記他方の端部と対応する前記ケースにおける前記台座部の側方には、視認窓が貫設されている
請求項1に記載の電気接続箱。 - 前記台座部が複数形成されていると共に、各前記台座部の間には、切欠が形成されている
請求項1又は2に記載の電気接続箱。 - 前記ケースにおける前記台座部の両側には、前記プリント基板に設けられた貫通孔に挿通される挿通突部が形成されている
請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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JP2020061916A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
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2010
- 2010-09-17 JP JP2010209927A patent/JP2012065514A/ja active Pending
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