JP2012070503A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】台座等の特別な部材を用いることなく、プリント基板に突設された基板用端子を安定して支持することが出来、特に、基板用端子への電気部品の接続に際するプリント基板の撓みを抑えることの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供すること。
【解決手段】基板用端子20に電気部品と接続する接続部22と、プリント基板18に半田付けされる半田付け部24と、前記接続部22の延出方向に直交して突出する当接部26を形成する一方、前記プリント基板18に挿通孔36を貫設し、前記接続部22を前記プリント基板18の裏面37側から挿通して表面30に突出すると共に、前記当接部26を前記裏面37に重ねる一方、ケース16に前記裏面37と対向する支持部54を設け、該支持部54によって前記接続部22を前記裏面37側から支持するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント基板がケース内に収容された電気接続箱に係り、特に、プリント基板に対して、電気部品と接続する基板用端子が設けられた電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等に搭載される電気接続箱において、内部回路を構成するプリント基板がケースに収容されたものが知られている。例えば、特開2008−35669号公報(特許文献1)に記載のものが、それである。このようなプリント基板には基板用端子が設けられており、該基板用端子がケース外に突出されることにより、外部のコネクタ等の電気部品と接続可能とされている。
ところで、プリント基板に設けられる基板用端子は、プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされる。従来では、特許文献1にも記載されているように、合成樹脂製の台座に圧入保持された基板用端子が、プリント基板の表面からスルーホールに挿通されて、プリント基板の裏面から半田付けされていた。
しかし、このような構造では、特別の台座が必要となることから、製造コストの増加を招くという問題があった。また、特に基板用端子に電気部品が接続される場合には、基板用端子に及ぼされる押込方向の力がプリント基板に作用して、プリント基板を撓ませて損傷するおそれがあった。
特開2008−35669号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、基板用端子が突設されたプリント基板を備えた電気接続箱において、台座等の特別な部材を用いることなく、電気部品の挿抜の何れに対しても基板用端子を安定して支持することが出来、特に、電気部品の挿し込みに際するプリント基板の撓みのおそれを軽減することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、プリント基板がケースに収容されていると共に、前記プリント基板の表面に突設された基板用端子が前記ケースから外部に突出されている電気接続箱において、前記基板用端子には、電気部品と接続する接続部と、前記プリント基板に半田付けされる半田付け部と、前記接続部の延出方向に直交して突出する当接部とが形成されている一方、前記プリント基板には挿通孔が貫設されており、前記基板用端子の前記接続部が、前記挿通孔に前記プリント基板の裏面側から挿通されて該プリント基板の表面に突出されていると共に、前記当接部が該プリント基板の裏面に重ねられている一方、前記ケースには前記プリント基板の裏面と対向する支持部が設けられており、該支持部によって前記接続部が前記プリント基板の裏面側から支持されていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされた電気接続箱によれば、基板用端子の接続部が、ケースに設けられた支持部によってプリント基板の裏面側から支持される。なお、プリント基板の裏面とは、コネクタ等の電気部品が位置される側と反対側を言う。これにより、接続部にコネクタ等の電気部品を接続するに際して、接続部に押込力が及ぼされた場合には、支持部によって接続部を支持することが出来る。これにより、半田付け部への押込力の伝達を軽減して、半田付け部にクラックが生じるおそれを軽減出来ると共に、プリント基板の撓みを抑えることが出来る。
一方、電気部品を接続部から抜去するに際して、接続部に引張力が及ぼされた場合には、基板用端子の当接部がプリント基板の裏面に接触して係止される。これにより、半田付け部への引張力の伝達を軽減して、半田クラックのおそれを軽減することが出来る。
このように、本発明によれば、基板用端子を支持する台座などの特別な部材を用いることなく、電気部品の挿抜の何れに際しても基板用端子を安定して支持することが出来る。これにより、半田クラックのおそれを軽減できると共に、電気部品の接続に際するプリント基板の撓みのおそれも軽減することが出来る。そして、台座が不要とされることから、製造コストの低減や組付工数の削減、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記基板用端子の前記接続部が、前記挿通孔に圧入状態で挿通されているものである。
このようにすれば、基板用端子を半田付けするに際して、接続部が挿通孔内で回転することを抑えることが出来る。これにより、接続部をプリント基板上でより精度良く位置決めすることが出来る。また、接続部を挿通孔に圧入することによって、半田付け前に基板用端子をプリント基板に固定することも出来て、半田付け作業の効率化を図ることも出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記基板用端子がコの字形状を有しており、前記接続部と前記半田付け部が前記当接部の両端部から互いに同方向に延び出されていると共に、前記半田付け部が、前記プリント基板に設けられたスルーホールに該プリント基板の裏面側から挿通されて半田付けされているものである。
本態様によれば、基板用端子が、接続部と半田付け部の2点において、プリント基板の挿通孔およびスルーホールに挿通される。これにより、半田付けに際する基板用端子の回転をより効果的に阻止することが出来る。また、半田付け前の基板用端子のプリント基板上での位置決めをより精度良く行なうことも出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記基板用端子において、前記半田付け部が前記当接部に形成されており、該半田付け部が前記プリント基板の前記裏面に設けられたプリント配線に重ね合わされて半田付けされているものである。
本態様によれば、基板用端子の半田付け部がプリント基板の裏面側でプリント配線と重ね合わされる。これにより、プリント基板のスルーホールに挿通されてプリント基板の裏面に突出された他の基板用端子や電気部品等と同時に半田付けすることが可能であり、半田付け作業の効率化を図ることが出来る。
本発明の第五の態様は、前記第一〜第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記ケースには筒状のフード部が形成されていると共に、該フード部内には接続部挿通孔が貫設されたブロック状の台座部が形成されており、前記台座部が前記プリント基板の表面に重ね合わされて、該表面に突出された前記基板用端子の前記接続部が、前記接続部挿通孔に挿通されて前記ケースの外部に突出されているものである。
本態様によれば、フード部内に設けられた接続部挿通孔に基板用端子の接続部を挿通することによって、基板用端子の接続部をフード部内に容易に且つ精度良く位置決めすることが出来る。その結果、フード部に挿入される電気部品と基板用端子の接続部を精度良く位置合わせすることが出来て、電気部品の接続安定性を向上することが出来る。更に、台座部をプリント基板に重ね合わせることにより、台座部に接触してフード部への挿入量が規定される電気部品をプリント基板により接近させることが出来て、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明の第六の態様は、前記第一〜第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記ケースには、該ケースを貫通する筒状のフード部と、前記プリント基板に向けて突出する位置決め突起が形成されており、前記フード部が、前記プリント基板の表面に突出された前記基板用端子の前記接続部を囲んで前記プリント基板の表面に重ね合わされて、前記接続部が前記フード部を通じて前記ケースの外部に突出されていると共に、前記位置決め突起が、前記プリント基板に設けられた位置決め孔に挿通されることにより、前記基板用端子の前記接続部が前記フード部に対して位置決めされているものである。
このようにすれば、ケースに設けた位置決め突起を、プリント基板の位置決め孔に挿通することによって、ケースをプリント基板に位置決めすることが出来る。これにより、プリント基板に設けられた基板用端子の接続部と、ケースに設けられたフード部を容易に且つ精度良く位置合わせすることが出来る。その結果、フード部に差し込まれるコネクタ等の電気部品を、フード部内に配設された接続部と円滑且つ安定的に挿抜することが出来る。
本発明によれば、基板用端子に接続部と直交する当接部を形成する一方、プリント基板に挿通孔を貫設して、接続部を挿通孔にプリント基板の裏面側から挿通して当接部を該裏面に重ねると共に、ケースに設けた支持部で接続部をプリント基板の裏面側から支持するようにした。これにより、電気部品を接続部に接続するに際して、接続部を支持部で支持して、半田クラックの発生やプリント基板の撓みを防止することが出来る。一方、電気部品を接続部から抜去するに際しても、当接部をプリント基板の裏面に係止して接続部を支持することによって、半田クラックの発生を防止することが出来る。その結果、基板用端子を支持する台座などの特別な部材を不要とすることが出来て、製造コストの低減や組付工数の軽減、電気接続箱の小型化を図ることが出来る。
本発明の第一の実施形態としての電気接続箱の断面図であって、図5におけるI−I断面に相当する断面図。 図1の要部拡大図。 図1に示した電気接続箱に設けられる基板用端子の斜視図。 図1に示した電気接続箱に設けられる、図3とは異なる基板用端子の斜視図。 図1に示した電気接続箱に設けられるプリント基板の表面の要部。 本発明の第二の実施形態としての電気接続箱の要部拡大断面図であって、図8におけるVI−VI断面に相当する断面図。 図6に示した電気接続箱に設けられる基板用端子の斜視図。 図6に示した電気接続箱に設けられるプリント基板の裏面の要部。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての電気接続箱10の断面図を示すと共に、図2に、その要部を拡大して示す。電気接続箱10は、アッパケース12とロアケース14からなるケース16内に、プリント基板18が収容された構造とされている。プリント基板18には複数の基板用端子20a,20bが設けられており、これら基板用端子20a,20bがアッパケース12を通じてケース16の外部に突出されている。
図3に、基板用端子20aを示す。基板用端子20aは、例えば鉄や銅、黄銅等からなる母材の表面に錫等のめっきが施された金属線材が所定長さで切断および屈曲されて形成されており、長さ方向の全長に亘って略一定の正方形断面を有している。基板用端子20aは略コの字形状とされており、一方の端部である接続部22と、他方の端部である半田付け部24が、長さ方向中間部分の当接部26の両端部から、互いに同方向に突出されている。これにより、接続部22および半田付け部24の延出方向と、当接部26の延出方向が相互に直交されている。また、接続部22の長さ寸法は半田付け部24の長さ寸法よりも大きくされており、当接部26からの突出寸法が、半田付け部24よりも接続部22の方が大きくされている。
一方、図4に、基板用端子20bを示す。なお、以下の説明において、基板用端子20aと略同様の構造とされた部位には、基板用端子20aと同一の符号を用いて説明する。基板用端子20bは、基板用端子20aと同様の金属から形成された長手矩形断面の金属線材が所定長さで切断されると共にプレス打ち抜きおよび屈曲されて形成されている。基板用端子20bは、基板用端子20aと同様、接続部22と半田付け部24が当接部26の両端部から互いに同方向に突出する略コの字形状とされている。基板用端子20bの接続部22は略長手矩形の扁平断面を有しており、長手矩形断面の短辺の長さ寸法が、基板用端子20aの正方形断面の1辺の長さ寸法と略等しくされている。更に、基板用端子20bには、当接部26の長さ方向略中央部分から半田付け部24側の端縁部に亘って、幅方向の両側に切欠28,28がプレス打ち抜き等により形成されている。これにより、半田付け部24は接続部22よりも小さな正方形断面とされており、基板用端子20aの半田付け部24と略同形状とされている。また、基板用端子20bの接続部22および半田付け部24の当接部26からの突出寸法は、基板用端子20aにおける接続部22および半田付け部24の当接部26からの突出寸法と略等しくされている。
次に、図5に、プリント基板18の表面30の要部を示す。なお、表面30とは、例えば図示しないコネクタ等の電気部品が配設される側の面を言う。プリント基板18としては、片面プリント配線板、両面プリント配線板、多層プリント配線板等、各種のプリント配線板を構成する従来公知のものが適宜に採用可能である。プリント基板18には、複数のスルーホール32が一直線上に並んで貫設されている。これらスルーホール32は何れも同一径をもって形成されており、プリント基板18上に形成された図示しないプリント配線と電気的に接続されている。本実施形態においては、複数のスルーホール32が一直線上に配列されてなる2つのスルーホール列34a,34bが互いに平行に形成されており、両スルーホール列34a,34bにおけるスルーホール32の数が互いに等しくされている。
さらに、プリント基板18には、各スルーホール32のそれぞれに対応して、挿通孔36a又は挿通孔36bが貫設されている。挿通孔36aは、基板用端子20aの接続部22を挿通可能な円形の貫通孔とされている。挿通孔36bは、基板用端子20bの接続部22を挿通可能なオーバル形状の貫通孔とされている。より好ましくは、挿通孔36aは、基板用端子20aの接続部22を圧入状態で挿通するように、基板用端子20aの接続部22の正方形断面に外接する円形状よりも僅かに小さな円形状とされる。同様に、挿通孔36bは、基板用端子20bの接続部22の長手矩形断面に外接するオーバル形状よりも僅かに小さなオーバル形状とされる。これら挿通孔36a又は挿通孔36bが、スルーホール32から離隔して、スルーホール列34a,34bの間に位置して形成されている。
そして、図2に示したように、スルーホール32と、これに対応する挿通孔36aに、基板用端子20aの半田付け部24と接続部22がそれぞれ、プリント基板18の裏面37側から挿通されて表面30側に突出されている。なお、半田付け部24と接続部22の挿通量は、当接部26が裏面37に重ねられて裏面37に接触することで規定されるようになっている。そして、表面30側に突出された半田付け部24が表面30側から半田付けされることにより、基板用端子20aがプリント基板18に固定されていると共に、スルーホール32に接続された図示しないプリント配線と電気的に接続されている。図示は省略するが、同様にして、基板用端子20bの半田付け部24がスルーホール32に裏面37側から挿通されて半田付けされていると共に、接続部22が挿通孔36bに裏面37側から挿通されて表面30側に突出されており、基板用端子20bの当接部26が裏面37に重ね合わされている。
このようなプリント基板18が、アッパケース12とロアケース14との間に収容されている。図1に示したように、アッパケース12は、非導電性の合成樹脂から形成されており、天板部38の外周縁部から周壁部40が突設された、一方に開口する略箱体形状とされている。図2にも示すように、アッパケース12には、電気部品装着部としてのコネクタ装着部42が形成されており、コネクタ装着部42には、フード部44が形成されている。フード部44は略矩形の筒形状とされている。フード部44の具体的形状は、フード部44に収容される図示しない電気部品としてのコネクタの形状等に併せて、従来公知の形状を含む各種の形状が適宜に採用可能である。
特に、本実施形態におけるフード部44は天板部38を貫通して形成されており、天板部38からプリント基板18側にも突出されている。そして、フード部44において、プリント基板18側への突出端部の内側には、略矩形ブロック状の台座部46が形成されている。台座部46には、プリント基板18に貫設された挿通孔36a,36bと重なる位置に、接続部挿通孔48a,48b(図1および図2には接続部挿通孔48aのみ図示)がそれぞれ貫設されている。接続部挿通孔48a,48bは、それぞれ、基板用端子20aの接続部22および基板用端子20bの接続部22の断面形状と略等しい断面形状をもって台座部46に貫設されている。なお、接続部挿通孔48a,48bの大きさは、基板用端子20a,20bの接続部22,22を遊挿可能な大きさであっても良いし、圧入状態で挿通する大きさであっても良い。本実施形態のように、プリント基板18の挿通孔36a,36bが基板用端子20a,20bの接続部22,22を圧入状態で挿通する場合には、過度の圧入力を不要とするために、接続部挿通孔48a,48bは、特別な押込力を要することなく接続部22,22を挿通可能な大きさに設定されることが好ましい。
一方、図1に示したように、ロアケース14は、非導電性の合成樹脂から形成されており、底板部50の外周縁部から周壁部52が突設された、一方に開口する略箱体形状とされている。図2にも示すように、ロアケース14の底板部50には、支持部54が一体形成されている。支持部54は、底板部50からプリント基板18側に向けて突出する略矩形ブロック形状とされている。支持部54には、プリント基板18に貫設された挿通孔36a,36bと重なる位置に、収容溝56a,56b(図1および図2には収容溝56aのみ図示)が形成されている。収容溝56a,56bは、支持部54における底板部50からの突出端面58上を支持部54の側面60に向けて延びる溝形状とされており、突出端面58と側面60に開口して形成されている。図示は省略するが、これら収容溝56a,56bは、基板用端子20a,20bの当接部26,26における接続部22,22側の端部を収容可能な溝幅寸法とされている。従って、プリント基板18の挿通孔36bと重なる位置に形成されて基板用端子20bを収容する収容溝56bは、挿通孔36aと重なる位置に形成されて基板用端子20aを収容する収容溝56aよりも幅広に形成されている。
そして、図1に示したように、基板用端子20a,20bが半田付けされたプリント基板18が、ロアケース14の周壁部52が切り欠かれて形成された段差面62で支持される。更に、ロアケース14にアッパケース12が被されて、これら両ケース12,14が従来公知のロック機構等により相互にロックされることによってケース16が形成されると共に、ケース16内にプリント基板18が収容される。なお、プリント基板18のケース16内での支持構造はあくまでも例示であり、従来公知の構造が適宜に採用可能である。
ケース16への収容状態において、ロアケース14の支持部54が、プリント基板18の裏面37と対向位置される。なお、図2においては、支持部54の突出端面58が裏面37に対して僅かな隙間を隔てて対向位置されているが、突出端面58が裏面37に接触していても良い。そして、基板用端子20a,20bは、当接部26,26における接続部22,22側の端部が、ロアケース14に設けられた支持部54の収容溝56a,56bにそれぞれ収容されて、収容溝56a,56bの溝底面で支持される。また、基板用端子20a,20bの接続部22,22は、アッパケース12に設けられた接続部挿通孔48a,48bにそれぞれ挿通されて、フード部44内で、接続部挿通孔48a,48bを通じてケース16の外部空間に突出される。また、フード部44は、プリント基板18のスルーホール列34aとスルーホール列34bの間に位置されて、フード部44および台座部46が、プリント基板18の表面30に直接に重ね合わされている。
このような構造とされた電気接続箱10は、フード部44に図示しない電気部品としてのコネクタが挿入されて、フード部44内に突出された基板用端子20a,20bの接続部22,22とそれぞれ接続される。そして、本実施形態によれば、基板用端子20a,20bの当接部26,26における接続部22,22側の端部が支持部54の収容溝56a,56bに収容されていることにより、コネクタを接続するに際して接続部22,22に押込力が及ぼされた場合には、支持部54で接続部22,22をプリント基板18の裏面37側から支持することが出来る。特に、接続部22に及ぼされる押込力方向の延長線上に支持部54が位置されていることから、接続部22を安定的に支持することが出来る。これにより、コネクタ接続に際する押込力が半田付け部24に伝達されるのを抑えることが出来て、半田クラックの発生を抑えることが出来ると共に、プリント基板18の撓みを抑えて、プリント基板18の損傷のおそれを軽減することが出来る。
一方、基板用端子20a,20bの接続部22,22に接続されたコネクタを抜去するに際して、接続部22,22に引張力が及ぼされた場合には、当接部26,26がプリント基板18の裏面37に接触して係止されることにより、接続部22,22が支持される。これにより、半田付け部24,24への引張力の伝達を抑えて、半田クラックの発生を抑えることが出来る。このように、本実施形態によれば、特別な台座を用いることなく、基板用端子20a,20bを支持して半田クラックの発生を軽減することが可能であり、製造コストの低減を図ることが出来る。更に、台座が不要とされることから、コネクタ等の電気部品をプリント基板18により近づけて配設することが可能であると共に、ケース16内に台座を収容することも不要とされて、電気接続箱10の小型化を図ることが出来る。特に本実施形態においては、基板用端子20a,20bの半田付け部24,24がフード部44を外れて位置されることから、フード部44およびこれに形成された台座部46をプリント基板18の表面30に接触状態で直接に重ね合わせることが出来て、フード部44に収容される電気部品をプリント基板18により接近させることが出来る。
また、基板用端子20a,20bの接続部22,22は、プリント基板18の挿通孔36a,36bに圧入状態で挿通されるようになっている。これにより、基板用端子20a,20bの接続部22,22をプリント基板18に精度良く位置決めすることが出来ると共に、半田付けの前に基板用端子20a,20bをプリント基板18に固定することも出来て、半田付け作業をより効率良く行なうことも出来る。更に、本実施形態によれば、基板用端子20a,20bがコの字形状とされており、接続部22,22と半田付け部24,24の2箇所でプリント基板18の挿通孔36a,36bおよびスルーホール32,32に挿通されることから、プリント基板18上での基板用端子20a,20bの回転を阻止することが出来て、基板用端子20a,20bをプリント基板18により精度良く位置決めすることも出来る。また、基板用端子20a,20bのそれぞれにおいて、当接部26をプリント基板18の裏面37に係止させることによって、接続部22のプリント基板18からの突出量を容易に且つ精度良く設定することも出来る。また、台座が不要とされることから、複数の台座をプリント基板18に位置決めするための治具や、治具への台座のセットの手間も不要となって、製造コストの更なる削減を図ることが出来る。
更にまた、アッパケース12のフード部44には、接続部挿通孔48a,48bが貫設された台座部46が設けられている。これにより、接続部挿通孔48a,48bに基板用端子20a,20bの接続部22,22を挿通することによって、これら基板用端子20a,20bの接続部22,22をフード部44に精度良く位置決めすることが出来る。その結果、フード部44に差し込まれるコネクタと基板用端子20a,20bの接続部22,22を精度良く位置合わせすることが出来て、コネクタの挿抜を円滑且つ安定的に行なうことが出来る。
次に、図6に、本発明の第二の実施形態としての電気接続箱70の要部の断面を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の構造とされた部材および部位には、図中に第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、その説明を適宜に省略する。電気接続箱70にはコネクタ装着部72が設けられており、コネクタ装着部72において、プリント基板18の表面30から突設された基板用端子74の接続部22が、アッパケース12に設けられたフード部44を通じてケース16の外部に突出されていると共に、接続部22が、ロアケース14に設けられた支持部54でプリント基板18の裏面37側から支持されている。
図7に、基板用端子74を示す。基板用端子74は、前記第一の実施形態における基板用端子20aと同様、金属線材が所定長さで切断されて屈曲されることによって形成されており、全長に亘って略一定の正方形断面を有している。基板用端子74は全体として略L字形状とされており、接続部22の延出方向に直交して当接部26が延び出されている。当接部26は、長さ方向中間部分に段差部76が形成されたクランク形状とされており、段差部76から接続部22と反対側の端部が半田付け部24とされている。そして、当接部26は、段差部76によって、半田付け部24の形成部分が接続部22の突出方向に接近されている。従って、本実施形態における基板用端子74の半田付け部24は当接部26に形成されており、接続部22の延出方向に直交して延び出されている。
一方、図8に、プリント基板18の裏面37の要部を示す。プリント基板18には、複数の挿通孔78が、2列に並んで貫設されている。これら挿通孔78は、基板用端子74の接続部22を圧入状態で挿通可能なように、接続部22の正方形断面の外接円よりも僅かに小さな円形状とされている。そして、これら挿通孔78のそれぞれに対応して、裏面37にプリント配線80が形成されている。これらプリント配線80は、2列に形成された挿通孔78を挟む両外側で、挿通孔78に対して所定距離を隔てて形成されている。なお、それぞれのプリント配線80は、従来公知のように、図示しない他の電気回路や電気部品と電気的に接続される。そして、例えばプリント配線80aのように、必要に応じて、めっきスルーホール82等を介して表面30上に形成されたプリント配線80b(図6参照)と電気的に接続したり、多層プリント配線板を構成する場合には、同様にめっきスルーホール等を介して任意の層のプリント配線と接続しても良い。
さらに、プリント基板18には、挿通孔78の周辺に、位置決め孔84が貫設されている。位置決め孔84は円形の貫通孔とされている。位置決め孔84は少なくとも1つ形成されていれば良く、本実施形態においては、複数の挿通孔78を斜め方向で挟む2箇所に位置決め孔84,84が形成されている。
このようなプリント基板18の挿通孔78に対して、基板用端子74の接続部22が、裏面37側から挿通されて、表面30側に突出される。接続部22の突出量は、半田付け部24がプリント配線80に重ね合わされて係止されることによって規定されるようになっている。そして、プリント配線80に重ね合わされた半田付け部24が半田付けされることにより、基板用端子74がプリント基板18に固定されている。
一方、図6に示したように、本実施形態のアッパケース12のフード部44は、前記第一の実施形態における台座部46を有さず、全体として略一定の断面形状を有する略矩形の筒形状とされている。フード部44はアッパケース12の天板部38を貫通するようにして形成されており、天板部38からアッパケース12の内外両側に突出されている。更に、天板部38には、プリント基板18の位置決め孔84と重なる位置に、プリント基板18側に向けて突出する円柱状の位置決め突起86が一体形成されている。位置決め突起86の天板部38からの突出寸法は、フード部44の天板部38からの突出寸法よりも大きくされている。
そして、基板用端子74が設けられたプリント基板18が、ロアケース14に収容されることにより、基板用端子74の当接部26における接続部22側の端部が、支持部54の収容溝56に収容される。続いて、プリント基板18にアッパケース12が重ね合わされることにより、アッパケース12の位置決め突起86がプリント基板18の位置決め孔84に挿通されて、フード部44がプリント基板18に対して位置決めされる。そして、フード部44が、プリント基板18の表面30上に突出された複数の基板用端子74の接続部22を囲んで表面30に接触状態で直接に重ね合わされる。これにより、接続部22が、フード部44内に収容されて、フード部44を通じてケース16の外部に突出されている。
本実施形態においても、接続部22にコネクタ等の電気部品が接続される場合には、支持部54で接続部22を支持することによって、基板用端子74を支持出来ると共に、プリント基板18の撓みを抑えることが出来る。また、接続部22からコネクタ等を抜去する場合には、当接部26が半田付け部24においてプリント基板18の裏面37に係止されることによって、基板用端子74を支持することが出来る。
そして、特に本実施形態においては、半田付け部24が、プリント基板18の裏面37に形成されたプリント配線80に重ね合わされて半田付けされている。これにより、半田付け部24の半田付けを、プリント基板18に設けられる他の基板用端子や電気部品の半田付けと同工程で行うことも可能であり、優れた製造効率を得ることが出来る。特に、当接部26において半田付け部24の非形成部分を裏面37から離隔させたことによって、半田付け部24の裏面37からの浮き上がりを抑えて、プリント配線80と確実に重ね合わせることが可能とされている。
また、半田付け部24が裏面37で半田付けされることから、アッパケース12のフード部44を表面30に直接に重ね合わせることが出来る。特に、アッパケース12の位置決め突起86をプリント基板18の位置決め孔84に挿通して、フード部44をプリント基板18に対して精度良く位置決めすることによって、フード部44をプリント基板18に突設された基板用端子74の接続部22と精度良く位置決めすることが出来る。これにより、前記第一の実施形態のように、接続部22を位置決めするための接続部挿通孔48a,48bを備えた台座部46をフード部44内に形成することも不要となり、フード部44のプリント基板18側への突出寸法をより小さく出来ることから、フード部44に差し込まれる電気部品をプリント基板18により接近して配設することが出来て、電気接続箱10の更なる小型化を図ることが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、基板用端子の具体的形状は、前記実施形態の如き形状に限定されるものではない。図示は省略するが、基板用端子を直線形状として、一方の端部を接続部とすると共に、長さ方向の適当な位置に潰し加工等によって軸直角方向の外側に広がる鍔部を形成し、該鍔部を当接部および半田付け部とする。一方、プリント基板の裏面に、挿通孔と同心円状のランドを形成し、該ランドの内径を挿通孔よりも大きくする。そして、裏面から挿通孔に基板用端子を挿通して、接続部を表面側に突出させると共に、鍔部を裏面のランドに重ね合わせて半田付けする。それと共に、基板用端子における接続部と反対側の端部を、ケースからプリント基板の裏面に向けて突出形成したブロック状の支持部の突出端面で支持するようにしても良い。
また、基板用端子における接続部の形状も、前記実施形態のものに限定されることは無く、例えば、ヒューズやリレー等のタブ端子の接続に広く用いられている、一対の圧接刃を備えた所謂音叉形状等であっても良い。そして、ケースに形成される電気部品装着部も、基板用端子が接続される電気部品に応じて各種の形状が採用可能であって、前記実施形態の如きコネクタの装着部に広く採用されているフード形状のみならず、例えば基板用端子にヒューズが接続される場合には、ヒューズの装着部に広く採用されているブロック形状等が採用可能である。
更にまた、前述のように、基板用端子の接続部は、必ずしもプリント基板の挿通孔に圧入状態で挿通されなくとも良い。例えば、前記第一の実施形態において、アッパケース14の接続部挿通孔48a,48bを、基板用端子20a,20bの接続部22,22を圧入状態で挿通する大きさに設定してフード部44と接続部22,22との位置決め精度を確保しつつ、プリント基板18の挿通孔36a,36bは特別な押込力を要することなく挿通可能な大きさに設定しても良い。
10,70:電気接続箱、16:ケース、18:プリント基板、20a,20b,74:基板用端子、22:接続部、24:半田付け部、26:当接部、30:表面、32:スルーホール、36a,b,78:挿通孔、37:裏面、44:フード部、46:台座部、48a,b:接続部挿通孔、54:支持部、56a,b:収容溝、80:プリント配線、84:位置決め孔、86:位置決め突起

Claims (6)

  1. プリント基板がケースに収容されていると共に、前記プリント基板の表面に突設された基板用端子が前記ケースから外部に突出されている電気接続箱において、
    前記基板用端子には、電気部品と接続する接続部と、前記プリント基板に半田付けされる半田付け部と、前記接続部の延出方向に直交して突出する当接部とが形成されている一方、
    前記プリント基板には挿通孔が貫設されており、
    前記基板用端子の前記接続部が、前記挿通孔に前記プリント基板の裏面側から挿通されて該プリント基板の表面に突出されていると共に、前記当接部が該プリント基板の裏面に重ねられている一方、
    前記ケースには前記プリント基板の裏面と対向する支持部が設けられており、該支持部によって前記接続部が前記プリント基板の裏面側から支持されていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記基板用端子の前記接続部が、前記挿通孔に圧入状態で挿通されている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記基板用端子がコの字形状を有しており、前記接続部と前記半田付け部が前記当接部の両端部から互いに同方向に延び出されていると共に、
    前記半田付け部が、前記プリント基板に設けられたスルーホールに該プリント基板の裏面側から挿通されて半田付けされている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記基板用端子において、前記半田付け部が前記当接部に形成されており、該半田付け部が前記プリント基板の前記裏面に設けられたプリント配線に重ね合わされて半田付けされている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  5. 前記ケースには筒状のフード部が形成されていると共に、該フード部内には接続部挿通孔が貫設されたブロック状の台座部が形成されており、
    前記台座部が前記プリント基板の表面に重ね合わされて、該表面に突出された前記基板用端子の前記接続部が、前記接続部挿通孔に挿通されて前記ケースの外部に突出されている請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
  6. 前記ケースには、該ケースを貫通する筒状のフード部と、前記プリント基板に向けて突出する位置決め突起が形成されており、
    前記フード部が、前記プリント基板の表面に突出された前記基板用端子の前記接続部を囲んで前記プリント基板の表面に重ね合わされて、前記接続部が前記フード部を通じて前記ケースの外部に突出されていると共に、
    前記位置決め突起が、前記プリント基板に設けられた位置決め孔に挿通されることにより、前記基板用端子の前記接続部が前記フード部に対して位置決めされている請求項1〜4の何れか1項に記載の電気接続箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020108306A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 矢崎総業株式会社 電気接続箱

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