JP2011172394A - バスバー付きプリント基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント基板の導電路に対して、容易且つ確実に半田付けされた導通脚部を介してバスバーを接続することができる、新規な構造を備えたバスバー付きプリント基板を提供すること。
【解決手段】プリント基板12の導電路20に対して導通固定される基板用端子18に、前記プリント基板12のスルーホール52に挿通されて半田付けされる導通脚部26,26と、バスバー16a,16bを板厚方向両側から挟み込んで導通させる挟持部34とを設け、該挟持部34に対して前記バスバー16a,16bを挿通して導通するようにした。
【選択図】図2
【解決手段】プリント基板12の導電路20に対して導通固定される基板用端子18に、前記プリント基板12のスルーホール52に挿通されて半田付けされる導通脚部26,26と、バスバー16a,16bを板厚方向両側から挟み込んで導通させる挟持部34とを設け、該挟持部34に対して前記バスバー16a,16bを挿通して導通するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車に搭載される電気接続箱等の内部回路として利用されるプリント基板に関し、特に、バスバーが接続されているバスバー付きプリント基板に関するものである。
従来から、自動車に搭載される電気接続箱には、プリント基板を用いて内部回路を形成したものが知られている。このプリント基板には導電路からなるプリント回路が設けられているが、大電流の通電回路が必要な場合には、金属平板からなるバスバー等の別体の通電部材が組み付けられてプリント回路と協働して内部回路が形成される。
ところで、電気接続箱のプリント基板において大電流が必要とされるのは、リレーやヒューズ等の外部電気部品への接続部分であることが多い。また、バスバーは金属平板をプレス打ち抜き加工することで任意の形状に容易に成形できる。そこで、特開2006−42586号公報(特許文献1)や特開2007−124862号公報(特許文献2)に記載されているとおり、バスバーに対して複数の電気部品への接続部やプリント基板のスルーホールへ挿通されて半田付けされる導通脚部をそれぞれ一体形成して、該導通脚部においてプリント基板の導電路に対して半田付けにより接続することが一般に行われている。
ところが、このような従来構造においては、バスバーに対して導通脚部が一体形成されていることから、導通脚部のプリント基板への半田付けに際して導通脚部以外の部分での放熱性が高く、導通脚部を半田付けに最適な温度まで加熱するのに必要以上に時間がかかり効率が悪かった。また、一旦加熱した導通脚部がバスバーの放熱面積の大きさ故に早期に冷めてしまい、良好な半田付けが行えない場合があった。
また、複数の接続部等を一体的に備えたバスバーは、特許文献1にも記載されているとおり、合成樹脂製のハウジング等に装着された状態でプリント基板に半田付けされる場合が多い。それ故、プリント基板とハウジングとの熱膨張差に起因して半田付け部に半田クラックが生じるおそれがあるという問題もあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、プリント基板の導電路に対して、容易且つ確実に半田付けされた導通脚部を介してバスバーを接続することができる、新規な構造を備えたバスバー付きプリント基板を提供することにある。
本発明の第一の態様は、プリント基板の導電路に対してバスバーが導通されてなるバスバー付きプリント基板において、前記プリント基板の導電路に対して導通固定される基板用端子を備えると共に、該基板用端子には、前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされる導通脚部と、前記バスバーを板厚方向両側から挟み込んで導通させる挟持部とが設けられており、該挟持部に対して前記バスバーが挿通されて導通されていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされたバスバー付きプリント基板によれば、プリント基板の導電路に半田付けされる導通脚部を備えた基板用端子をバスバーと別体に設けると共に、基板用端子にバスバーの狭持部を設けてバスバーを導通装着可能にした。これにより、基板用端子をプリント基板に半田付けすることから、導通脚部がバスバーに一体形成されている場合に比して、導通脚部を半田付けする際の放熱面積を小さくすることが出来る。その結果、導通脚部を半田付けに最適な温度にまで速やかに加熱することが出来ると共に、温度を安定して維持することが可能となり、効率良く、且つ良好な半田付けを行なうことが出来る。そして、導通脚部が確実に半田付けされた基板用端子の狭持部にバスバーを装着することによって、バスバーとプリント基板の導電路を確実に接続することが出来る。
さらに、基板用端子のみをプリント基板に半田付けして、半田付け後にバスバーを基板用端子に装着すれば良いことから、半田付け時には、バスバー全体を保持するハウジング等が不要とされる。これにより、ハウジング等の熱膨張に起因する半田クラックの問題を回避することが出来る。また、ハウジング等の無い状態で半田付けが可能であることから、プリント基板に直接に載置されるハウジングでも、樹脂材料として高耐熱性を有することが不要となり、製造コストの低減を図ることが出来る。加えて、プリント基板上のハウジングが無いことから、半田付け部の目視確認も容易に行なうことが出来る。
また、導通脚部を備えた基板用端子をバスバーと別体に設けたことによって、基板用端子は汎用的に用いることが出来る。それと共に、バスバーの形状を簡素化出来ることから、バスバーの歩留りを向上することも出来る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記基板用端子が筒状部を有しており、該筒状部の軸方向一方の端部側に前記導通脚部が一体形成されている一方、該筒状部の軸方向他方の端部側に前記バスバーが差し入れられるスリットが形成されていると共に、該筒状部の周壁部において前記バスバーの板厚方向の両側面に押し付けられる一対の舌片が一体形成されているものである。
本態様によれば、筒状部の周壁部に形成された一対の舌片で前記狭持部が構成される。これにより、狭持部が筒形状とされることから、狭持部の剛性の向上を図ることが出来る。また、スリットでバスバーを案内することによって、一対の舌片間に容易に挿入することが出来る。更に、スリットでバスバーを位置決めしつつ両側から舌片で狭持することによって、導通状態をより安定的に維持することも出来る。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記基板用端子において、前記筒状部における前記導通脚部が形成された軸方向一方側の開口部分を覆蓋する底壁部が一体形成されており、該底壁部から軸方向外方に向かって前記導通脚部が突出されているものである。
本態様によれば、筒状部の周壁が軸方向一方側において底壁部で相互に連結されることから、基板用端子全体の剛性を向上することが出来る。また、底壁部をプリント基板に接触させるようにすれば、導通脚部のスルーホールへの挿通量を精度良く規定することも出来る。その結果、基板用端子の狭持部をプリント基板に対して精度良く位置決めすることが出来て、バスバーの装着をより容易且つ安定的に行なうことが出来る。また、底壁部をプリント基板に接触させることによって、バスバーを接続する際の押圧力に対する支持力を得ることも出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記プリント基板に絶縁板が載置されていると共に、該絶縁板に対して前記基板用端子の収容部が設けられて、該収容部に前記基板用端子の挿通穴が形成されており、前記狭持部が該挿通穴を貫通して前記絶縁板のバスバー載置面上に突出されている一方、該バスバー載置面上に突設された前記収容部の周壁に、前記バスバーが嵌め入れられて装着されるバスバー挿通溝が形成されているものである。
本態様によれば、収容部の周壁に形成されたバスバー挿通溝にバスバーを嵌め入れることによって、バスバーを安定して絶縁板上に位置決め保持することが可能となり、導通安定性の更なる向上が図られる。また、収容部の周壁で基板用端子を保護することも出来る。
本発明によれば、バスバーと別体の基板用端子を設け、該基板用端子の導通脚部をプリント基板に半田付けすると共に、該基板用端子の狭持部にバスバーを装着するようにした。これにより、導通脚部をプリント基板に半田付けする際の放熱を抑えることが出来て、より効率的且つ良好な半田付けを行なうことが出来る。それと共に、基板用端子の半田付け後にバスバーを装着すれば良いことから、バスバーを保持するハウジング等の熱膨張に起因する半田クラックの発生のおそれも回避することが出来る。その結果、確実に半田付けされた導通脚部を介して、バスバーとプリント基板の導電路とを、より優れた導通安定性をもって接続することが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態としてのバスバー付きプリント基板10を示す。バスバー付きプリント基板10は、プリント基板12に積層された絶縁板14にバスバー16a,16bが載置されており、これらバスバー16a,16bが基板用端子18,18を介してプリント基板12の導電路としてのプリント回路20に導通された構造とされている。
図3〜図5に、基板用端子18を示す。なお、以下の説明において、特に断りの無い限り、上下方向とは、図4における上下方向を言う。基板用端子18は、例えば鉄や銅、黄銅などの表面に錫などのメッキが施された導電性金属板が展開形状でプレス打ち抜き加工されて、屈曲されることによって形成された一体成形品とされている。
基板用端子18は、略矩形筒形状とされた筒状部22を有している。そして、筒状部22の軸方向(図4中、上下方向)の一方の開口部分が、底壁部24で覆蓋されることにより、基板用端子18は、上方に開口する略箱体形状とされている。
底壁部24は、略矩形の板形状をもって、筒状部22の軸方向(図4中、上下方向)の下端部に一体形成されている。底壁部24における一対の対角位置には、筒状部22の軸方向の外方に向けて突出する導通脚部26,26がそれぞれ形成されている。これら導通脚部26,26は、底壁部24の外周縁部28a〜28dにおいて、互いに対向する一対の外周縁部28c,28dから外方に突出形成された突片が下方に屈曲されることにより、底壁部24に一体形成されている。
筒状部22の周壁部は、互いに対向する一対の側壁30a,30bと、これら側壁30a,30bを相互に連結して互いに対向する一対の側壁30c,30dから構成されている。側壁30a,30bは、底壁部24の外周縁部28a,28bから互いに平行に、上方に突設されている。これにより、側壁30a,30bは、互いに所定距離を隔てて対向位置されている。これら側壁30a,30bは互いに略同形状とされており、底壁部24の外周縁部28a,28bから外方に突出形成された突片がそれぞれ上方に屈曲されることにより、底壁部24に一体形成されている。
側壁30a,30bには、それぞれ、舌片32a,32bが形成されており、これら一対の舌片32a,32bによって、基板用端子18の狭持部34が構成されている。舌片32a,32bは、それぞれの側壁30a,30bが中央部分を残して打ち抜かれると共に、残された中央部分が側壁30a,30bの板厚方向で、対向方向の内方に叩き加工等で突出されることにより、側壁30a,30bに一体形成されている。これにより、一対の舌片32a,32bは、それぞれ、所定幅寸法を有する板形状を有しており、その上端縁部36と下端縁部38が何れも側壁30a,30bにそれぞれ連結されている。そして、舌片32a,32bは板厚方向で、側壁30a,30bの対向方向で相互に接近する方向に屈曲されて、所定距離を隔てて相互に対向位置されている。また、舌片32a,32bの対向面間の下方に、底壁部24が位置される。
なお、舌片32a,32bは、上端縁部36と下端縁部38の間の中央部40において相互に最も接近されており、これら一対の舌片32a,32bの中央部40,40における対向距離:dが、後述するバスバー16a,16bの厚さ寸法よりも僅かに小さくされている。また、舌片32a,32bは、上端縁部36および下端縁部38から中央部40にかけて緩やかに傾斜して突出されており、後述するバスバー16a,16bを舌片32a,32bの対向面間に滑らかに案内出来るようにされている。
側壁30a,30bは、側壁30c、30dで互いに連結されている。側壁30c,30dは互いに略同様の形状とされており、側壁30aの両側縁部からそれぞれ突出された連結片42a,42aと、他方の側壁30bの両側端縁部からそれぞれ突出された連結片42b,42bが相互に連結されて構成されている。連結片42a,42aは側壁30aから連続して一体形成されており、側壁30aが両側縁部で側壁30aに対して直交する方向に屈曲されることにより、底壁部24の外周縁部28c,28dに沿って配設されている。同様に、連結片42b,42bは側壁30bから連続して一体形成されており、側壁30bが両側縁部で側壁30aに対して直交する方向に屈曲されることにより、底壁部24の外周縁部28c,28dに沿って配設されている。これら連結片42a,42aと連結片42b,42bは、互いの側端面44a,44bが側壁30a,30bの対向方向で所定距離を隔てて対向位置されている。
さらに、連結片42aの側端面44aの下端部、および連結片42bの側端面44bの下端部には、他方の側端面44a又は44bに向けて突出する嵌合片46a,46bがそれぞれ形成されている。これら嵌合片46a,46bは、一方の嵌合片46aが他方の嵌合片46bの下方に位置するように形成されており、他方との対向部分に三角形状の切欠48,48がそれぞれ形成されることにより、一方の脚部が傾斜辺とされた台形状とされている。
そして、連結片42a,42aを含む展開形状とされた側壁30aの両側縁部と、連結片42b,42bを含む展開形状とされた側壁30bの両側縁部が底壁部24に向けてそれぞれ屈曲されるに際して、両嵌合片46a,46bが、他方の切欠48,48に相互に入り込んで、互いに嵌め合わされる。これにより、嵌合片46a,46bの嵌まり合いの境界線は、Z字形状とされている。そして、互いに隙間を隔てて対向位置された連結片42aと連結片42bが、下端部において両嵌合片46a,46bで相互に連結されることにより、側壁30c,30dの上端部側には、筒状部22の上方に開口して軸方向に延びるスリット50,50がそれぞれ形成されている。なお、スリット50の溝幅寸法は、後述するバスバー16a,16bが挿入可能なように、バスバー16a,16bの厚さ寸法よりもやや大きくされる。
このような基板用端子18は、上述のように、導電性金属板が筒状部22、底壁部24、導通脚部26,26を含んだ展開形状でプレス打ち抜き加工されて屈曲されることによって形成されている。これにより、基板用端子18は、これら筒状部22、底壁部24、導通脚部26,26を備えた一体成形品とされている。従って、図示は省略するが、基板用端子18は、一枚の金属板に複数個分の展開形状をプレス打ち抜き加工してそれぞれ屈曲加工することによって、複数個を連続して形成することも出来る。
そして、図2に示したように、基板用端子18の導通脚部26,26が、プリント基板12に貫設されたスルーホール52にそれぞれ挿通されて半田付けされる。これにより、基板用端子18がプリント基板12上に突設されると共に、導通脚部26,26を介して、プリント基板12に形成された導電路としてのプリント回路20と電気的に接続される。
このようなプリント基板12には、絶縁板14が載置される。絶縁板14は、非導電性の合成樹脂からなる板形状とされている。絶縁板14においてプリント基板12と反対側には、バスバー載置面56が形成されており、バスバー16a,16bが載置されるようになっている。なお、図示は省略するが、バスバー載置面56には、必要に応じて、バスバー16a,16bを位置決めする位置決めリブが適宜の位置に形成される。
絶縁板14において基板用端子18,18と対応する位置には、収容部60,60が形成されている。収容部60には、絶縁板14を貫通する挿通穴62が形成されている。そして、挿通穴62の外周の略全周に亘って、バスバー載置面56から突出する略矩形筒状の周壁64が絶縁板14に一体形成されている。周壁64において互いに対向する一対の壁部には、バスバー載置面56からの突出方向(図2中、上方)に開口するバスバー挿通溝66,66がそれぞれ形成されている。また、収容部60においてバスバー載置面56と反対側には、周壁64から連続するようにしてプリント基板12に向けて突出する、矩形筒状の支持リブ68が一体形成されている。
このような絶縁板14がプリント基板12に重ね合わされることにより、プリント基板12に突設された基板用端子18が絶縁板14における収容部60の挿通穴62に挿通される。これにより、基板用端子18の狭持部34が、挿通穴62を通じて収容部60の周壁64内で、バスバー載置面56上に突出される。その結果、基板用端子18のスリット50,50と、周壁64のバスバー挿通溝66,66が一直線上に位置される。また、支持リブ68が、プリント基板12の表面に重ね合わされる。
そして、絶縁板14のバスバー載置面56上に、バスバー16a,16bが載置されて、基板用端子18,18とそれぞれ接続されている。これらバスバー16a,16bは、従来公知のように、表面に錫などのメッキが施された例えば鉄や銅、黄銅等の導電性金属板が所望の回路形状にプレス打ち抜き加工等されて形成されている。
バスバー16aは平バスバーとされており、バスバー載置面56に板面で重ね合されると共に、端部が必要に応じて屈曲されて立ち上げられることによって、電気部品との接続タブ72が形成されている。バスバー16aには、中間部分が屈曲されて立ち上げられることによって、基板用端子18との接続部74が形成されている。このようなバスバー16aの接続部74が、絶縁板14の収容部60に形成されたバスバー挿通溝66と基板用端子18のスリット50に挿入されることにより、基板用端子18の舌片32a,32bの対向面間に挿入される。なお、接続部74において、舌片32a,32bの挿入方向で前方に位置する下端縁部76は、挿入を容易とするために角が落とされていることが好ましい。舌片32a,32bの対向面間距離:dは、接続部74の厚さ寸法よりもやや小さくされていることから、接続部74は、舌片32a,32bを押し広げつつ、舌片32a,32b間に挿入される。そして、舌片32a,32bの相互に接近する方向の復元力によって、接続部74は、一対の舌片32a,32bに厚さ方向の両側から挟み込まれて押圧状態で当接保持される。これにより、バスバー16aが基板用端子18と接続されて、基板用端子18を介してプリント基板12のプリント回路20と電気的に接続される。
一方、バスバー16bは縦バスバーとされており、バスバー載置面56上に立てた状態で配設される。そして、バスバー16bの端部には、必要に応じて、電気部品との接続タブ72が形成されている。このようなバスバー16bは、その中間部分が、前記バスバー16aの接続部74と同様に、収容部60に形成されたバスバー挿通溝66と基板用端子18のスリット50に挿入されることにより、舌片32a,32bに厚さ方向の両側から挟み込まれて押圧状態で当接保持される。図示は省略するが、バスバー16bにおいても、舌片32a,32b間への挿入を容易とするために、下端縁部は角が落とされていることが好ましい。また、特にバスバー16bのような縦バスバーを用いれば、何れの部位でも基板用端子18と接続することが出来る。これにより、バスバー16bが基板用端子18を介してプリント回路20と電気的に接続される。
このような構造とされたバスバー付きプリント基板10によれば、先ずプリント基板12に基板用端子18,18のそれぞれの導通脚部26,26を半田付けして、該基板用端子18,18にバスバー16a,16bを装着するようにされている。そして、導通脚部26,26が一体形成された基板用端子18の放熱面積はバスバーよりも小さいことから、バスバーをプリント基板に直接に半田付けする場合に比して、導通脚部26,26を半田付けに好適な温度まで速やかに加熱することが出来ると共に、好適な温度を維持することが出来る。その結果、基板用端子18,18をプリント基板12のプリント回路20に確実に半田付けすることが出来る。
それと共に、基板用端子18においてバスバー16a,16bが装着される狭持部34は、所定の幅寸法を有する舌片32a,32bで構成されている。これにより、バスバー16a,16bと舌片32a,32bとの接触面積を確保して、導通信頼性の向上を図ることが出来る。また、舌片32a,32bのバスバー16a,16bへの食い込みが抑えられることから、バスバー16a,16bの挿入力の低減を図ることも出来る。そして、舌片32a,32bの板厚方向のばね特性を利用してバスバー16a,16bへの当接力を得ることにより、有効ストローク量を容易に確保出来ることから、挿抜力の増大を防ぎつつ、安定した導通信頼性を得ることの出来る当接力を、容易に設定することが出来る。一方、舌片32a,32bの相互のこじり方向の変形は、板面方向の大きな断面係数(Z)に基づいて、効果的に防止することが出来る。
さらに、バスバー16a,16bは、基板用端子18のスリット50,50に差し入れられた状態で舌片32a,32bに挟まれることから、バスバー16a,16bと基板用端子18との接続状態がより安定的に維持される。特に本実施形態においては、絶縁板14の収容部60にもバスバー挿通溝66,66が形成されており、バスバー16a,16bが基板用端子18のスリット50,50と収容部60のバスバー挿通溝66,66の両方に嵌め入れられることにより、バスバー16a,16bの変位をより効果的に阻止することが出来る。なお、図2から明らかなように、バスバー挿通溝66の開口端部は、バスバー載置面56に対して基板用端子18のスリット50の開口端部よりも突出位置されている。これにより、バスバー16a,16bは、先ずバスバー挿通溝66に挿入されて、基板用端子18のスリット50に位置合わせされた後にスリット50に挿入されると共に、スリット50で舌片32a,32bの対向面間に位置合わせされた状態で舌片32a,32b間に挿入される。その結果、バスバー16a,16bを基板用端子18,18に対してより容易且つ安定的に接続することが可能とされている。また、収容部60に形成された支持リブ68により、バスバー16a,16bの基板用端子18との接続に際して絶縁板14を支持して、絶縁板14の変形を抑えることも出来る。
これにより、プリント基板12に確実に半田付けされた基板用端子18,18に、バスバー16a,16bを確実に装着することが可能とされており、基板用端子18,18を介して、バスバー16a,16bをプリント基板12のプリント回路20に確実に導通することが出来る。
さらに、基板用端子18,18をプリント基板12に半田付けした後に、絶縁板14をプリント基板12に重ね合わせれば良いことから、絶縁板上に載置されたバスバーをプリント基板12に直接半田付けする場合のように、絶縁板の熱膨張によってバスバーがプリント基板に対して相対変位して、半田クラックを生じるおそれも回避することが出来る。また、基板用端子18,18の半田付け後に絶縁板14をプリント基板12に重ね合わせれば良いことから、絶縁板14として高耐熱性材料を採用することが不要とされて、製造コストの低減を図ることが出来る。加えて、絶縁板14が無いことから、基板用端子18,18の半田付け部の目視も容易に行なうことが出来る。
また、本実施形態における基板用端子18は、筒状部22を有することにより、バスバー16a,16bの挿入方向の剛性が高められており、バスバー16a,16bを安定的に装着することが出来る。特に、側壁30a,30bが舌片32a,32bの上方にも位置されていることから、これら舌片32a,32bを他部材との衝突から保護して、舌片32a,32bの変形を防止することも出来る。加えて、絶縁板14の収容部60に設けられた周壁64により、基板用端子18を保護することも出来る。
更にまた、舌片32a,32bが上端縁部36と下端縁部38の両方で側壁30a,30bに連結されていることから、舌片32a,32bの変形をより効果的に抑えることが出来て、安定した弾性復元力を長期に亘って確保することも出来る。そして、側壁30a,30bが、側壁30c,30dで相互に連結されていることにより、側壁30a,30b引いては舌片32a,32bの開きをより効果的に抑えることが出来る。
加えて、底壁部24が設けられて、側壁30a,30bが、下端縁部において底壁部24で相互に連結されていることから、基板用端子18の全体強度がより向上されている。なお、底壁部24をプリント基板12に接触させることによって、導通脚部26,26のスルーホール52への挿入端を規定することも可能である。更に、導通脚部26,26が底壁部24の対角に位置されていることから、バスバー16a,16bが挿入される舌片32a,32bの対向面間の両側に導通脚部26,26をバランス良く配設して、バスバー16a,16bを挿入する際の押圧力に対する支持力を効果的に確保することも出来る。特に本実施形態においては、基板用端子18の半田付け状態において、底壁部24がプリント基板12への接触状態とされており、バスバー16a,16b挿入時の押圧力を底壁部24で受けることも可能とされている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、基板用端子18の具体的形状は前記実施形態のものに限定されるものではなく、底壁部24は必ずしも必要ではない。従って、スルーホール52に挿通される導通脚部26,26を側壁30c,30dから突出形成する等しても良い。なお、導通脚部の個数や形成位置についても何等限定されるものではなく、導通脚部は1つでも良いし3つ以上であっても良い。
また、舌片32a,32bは、上端縁部36と下端縁部38の何れか一方が、側壁30a,30bから切り離された自由端とされる等しても良いし、前記実施形態においては、上端縁部36の上方に側壁30a,30bが位置されて舌片32a,32bが保護されていたが、例えば上端縁部36の上方に側壁30a,30bを位置させることなく、舌片32a,32bを露出させても良い。
10:バスバー付きプリント基板、12:プリント基板、14:絶縁板、16a,b:バスバー、18:基板用端子、20:プリント回路(導電路)、22:筒状部、24:底壁部、26:導通脚部、30a〜d:側壁(筒状部の周壁部)、32a,b:舌片、34:狭持部、50:スリット、52:スルーホール、56:バスバー載置面、60:収容部、62:挿通穴、64:周壁(収容部の周壁)、66:バスバー挿通溝
Claims (4)
- プリント基板の導電路に対してバスバーが導通されてなるバスバー付きプリント基板において、
前記プリント基板の導電路に対して導通固定される基板用端子を備えると共に、該基板用端子には、前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされる導通脚部と、前記バスバーを板厚方向両側から挟み込んで導通させる挟持部とが設けられており、該挟持部に対して前記バスバーが挿通されて導通されていることを特徴とするバスバー付きプリント基板。 - 前記基板用端子が筒状部を有しており、該筒状部の軸方向一方の端部側に前記導通脚部が一体形成されている一方、該筒状部の軸方向他方の端部側に前記バスバーが差し入れられるスリットが形成されていると共に、該筒状部の周壁部において前記バスバーの板厚方向の両側面に押し付けられる一対の舌片が一体形成されている請求項1に記載のバスバー付きプリント基板。
- 前記基板用端子において、前記筒状部における前記導通脚部が形成された軸方向一方側の開口部分を覆蓋する底壁部が一体形成されており、該底壁部から軸方向外方に向かって前記導通脚部が突出されている請求項2に記載のバスバー付きプリント基板。
- 前記プリント基板に絶縁板が載置されていると共に、該絶縁板に対して前記基板用端子の収容部が設けられて、該収容部に前記基板用端子の挿通穴が形成されており、前記狭持部が該挿通穴を貫通して前記絶縁板のバスバー載置面上に突出されている一方、該バスバー載置面上に突設された前記収容部の周壁に、前記バスバーが嵌め入れられて装着されるバスバー挿通溝が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のバスバー付きプリント基板。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114639981A (zh) * | 2020-12-16 | 2022-06-17 | 利萨·德雷克塞迈尔有限责任公司 | 电接触部件 |
-
2010
- 2010-02-19 JP JP2010034368A patent/JP2011172394A/ja active Pending
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