JP2011182611A - 接続端子付きプリント基板 - Google Patents
接続端子付きプリント基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011182611A JP2011182611A JP2010047159A JP2010047159A JP2011182611A JP 2011182611 A JP2011182611 A JP 2011182611A JP 2010047159 A JP2010047159 A JP 2010047159A JP 2010047159 A JP2010047159 A JP 2010047159A JP 2011182611 A JP2011182611 A JP 2011182611A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit board
- printed circuit
- connection
- terminal
- flat plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】電気接続箱のコンパクト化を図ることが出来ると共に、電気部品と接続端子との接続信頼性を向上することの出来る、新規な構造の接続端子付きプリント基板を提供すること。
【解決手段】接続端子24において、プリント基板22に重ね合わされる平板部32と、該平板部32から突出する接続部36を設け、これら平板部32と接続部36とに跨るタブ端子挿通窓37を貫設し、前記接続部36の基端部側において、タブ端子挿通窓37の対向縁部43a,43bから一対の圧接突部44a,44bを相互に接近する方向に突出形成して、前記接続部36を前記プリント基板22の裏面52側に突出させる一方、前記プリント基板22に挿通孔27を貫設して、電気部品20のタブ端子26を前記挿通孔27および前記タブ端子挿通窓37を通じて前記一対の圧接突部44a,44b間に挿し込み可能とした。
【選択図】図1
【解決手段】接続端子24において、プリント基板22に重ね合わされる平板部32と、該平板部32から突出する接続部36を設け、これら平板部32と接続部36とに跨るタブ端子挿通窓37を貫設し、前記接続部36の基端部側において、タブ端子挿通窓37の対向縁部43a,43bから一対の圧接突部44a,44bを相互に接近する方向に突出形成して、前記接続部36を前記プリント基板22の裏面52側に突出させる一方、前記プリント基板22に挿通孔27を貫設して、電気部品20のタブ端子26を前記挿通孔27および前記タブ端子挿通窓37を通じて前記一対の圧接突部44a,44b間に挿し込み可能とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車に搭載される電気接続箱等の内部回路として利用されるプリント基板に関し、特に、接続端子が設けられて、該接続端子が電気部品と接続される接続端子付きプリント基板に関する。
従来から、自動車等に搭載される電気接続箱には、プリント基板を用いて内部回路を構成したものが知られている。例えば、特開2009−27785号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。このようなプリント基板には接続端子が突設されており、ヒューズ等の電気部品が接続端子と接続されて、プリント基板の表面に装着されるようになっている。
ところで、特許文献1からも明らかなように、電気部品のタブ端子と接続される接続端子は、基板用端子で構成されたり、バスバーに形成される等して、プリント基板と反対側に開口する略U字形状をもって、プリント基板に対して突出して形成されている。そして、接続端子に接続される電気部品は、接続部の開口基端部でタブ端子の挿入端が規定されてしまうことから、それ以上プリント基板に接近させることが不可能とされる。それ故、電気部品が装着されたプリント基板を薄型化することが困難であり、プリント基板を内部回路として用いる電気接続箱の厚さ寸法を低減することが困難であるという問題があった。
電気接続箱の厚さ寸法の低減を図るために、本出願人は、特開2008−300167号公報(特許文献2)において、プリント基板に設けられる接続端子をプリント基板の裏側に突出させると共に、電気部品のタブ端子をプリント基板に貫設された端子挿通孔に挿通して、接続端子に対してプリント基板の裏側で接続するようにしたプリント基板を提案した。このようにすれば、電気部品をよりプリント基板に接近させることが出来て、プリント基板とこれを収容する電気接続箱の薄型化を図ることが出来る。
しかし、特許文献2に記載の構造では、接続端子を構成する一対の圧接刃が、プリント基板の裏面から相互に独立して突出されていると共に、それぞれの突出先端部に、タブ端子との接触部が設けられている。それ故、電気部品のタブ端子を一対の接触部間に挿入するに際して、圧接刃において突出基端部から最も離れた突出先端部に拡開方向の外力が及ぼされることにより、接続端子の変形を生じ易いという問題があり、接続信頼性の面で未だ改善の余地を有していた。また、電気部品のタブ端子を、タブ端子の挿入方向で最も遠位となる圧接刃の突出先端部まで届かせなければならないことからも、安定的な接続を実現するためには、未だ改善の余地を有していた。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、電気接続箱のコンパクト化を図ることが出来ると共に、接続端子と電気部品との接続信頼性を向上することの出来る、新規な構造の接続端子付きプリント基板を提供することにある。
本発明の第一の態様は、プリント基板に設けられた接続端子に電気部品のタブ端子が接続されて、前記電気部品が前記プリント基板の表面に装着されるようになっている接続端子付きプリント基板において、前記接続端子が、前記プリント基板に重ね合わされる平板部と、該平板部の一端側を屈曲して突出形成された接続部とを備えており、前記平板部と前記接続部にはそれらに跨って延びるタブ端子挿通窓が貫通して形成されていると共に、前記接続部の基端部側において、前記タブ端子挿通窓の対向縁部から一対の圧接突部が相互に接近する方向で突出形成されている一方、前記プリント基板に挿通孔が貫設されており、前記接続端子の前記平板部が前記プリント基板に重ね合わされることにより、前記接続部が前記プリント基板の裏面に突出されると共に、前記タブ端子を前記挿通孔および前記タブ端子挿通窓を通じて前記一対の圧接突部間に挿し込み可能としたことを、特徴とする。
本態様によれば、接続端子の接続部が、プリント基板の裏面に突出されている。そして、プリント基板に貫設された挿通孔に電気部品のタブ端子が挿入されて、プリント基板の裏面に突出されるようになっている。これにより、電気部品をプリント基板の表面により接近させることが出来て、プリント基板およびこれを収容する電気接続箱の厚さ寸法のコンパクト化を図ることが出来る。
特に、本態様における接続端子は、一対の圧接突部が、全周に亘って閉じられたタブ端子挿通窓の対向縁部から突出して形成されてことから、一対の圧接突部が互いに連結状態とされている。これにより、圧接突部間の開き変形を抑えることが出来て、電気部品との接続信頼性を確保することが出来る。更に、一対の圧接突部は、接続部の基端側となるタブ端子挿通窓の中間部分に設けられている。即ち、これら圧接突部が、タブ端子挿通窓において適度なばね性を確保し得る中間部分に設けられていることによって、圧接突部間の対向方向のばね性を有利に確保することも出来て、より優れた接続安定性と耐久性を得ることが出来る。
さらに、一対の圧接突部は、接続部における平板部からの突出基端側で、プリント基板に近接して位置される。これにより、例えば一対の圧接突部が接続部における突出先端側に設けられた場合のように、電気部品のタブ端子を接続部の突出先端位置にまで届かせることも不要とされて、より容易且つ安定的な接続を行うことが出来る。
なお、本態様における接続端子とは、プリント基板に組み付けられて、外部の電気部品と接続されることにより、プリント基板に電気部品を装着するものを広く含む。従って、プリント基板に半田等で固定されるもののみならず、プリント基板に非固定的に組み付けられるものであっても良し、プリント基板に対して電気的に接続されていてもいなくとも良い。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記接続端子の前記平板部に、前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされる固定脚部が設けられているものである。
本態様によれば、接続端子を基板用端子として構成して、固定脚部をプリント基板に固定することによって、接続端子をプリント基板に強固に位置決めして固定することが出来る。これにより、接続端子を介して、電気部品をプリント基板に対してより強固に接続することが出来る。また、接続端子をプリント基板の導電路に接続して、電気部品とプリント回路の導電路を相互に接続することも出来る。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記接続端子における前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部から互いに同方向に突出されている一方、前記固定脚部が前記スルーホールに対して前記プリント基板の表面から挿通されることにより、前記平板部が前記プリント基板の表面に重ね合わされると共に、前記接続部が前記挿通孔に挿通されて前記プリント基板の裏面に突出されているものである。
本態様によれば、接続端子の平板部をプリント基板の表面に接触させることによって、電気部品の接続に際して接続端子に及ぼされる押圧力に対する支持力を得ることが出来る。これにより、接続端子やプリント基板の変形を抑えることが出来て、より安定的な接続を行うことが出来る。また、固定脚部がプリント基板の表面からスルーホールに挿通されることにより、プリント基板の裏面に突出されることから、プリント基板に半田付けされる他の電気部品の半田付け工程内で、他の電気部品と同時に半田付けすることが出来て、工数の削減を図ることも出来る。なお、本態様において、より好適には、前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部の両端縁部から互いに同方向に突出される。このようにすれば、接続端子が側面視においてコの字形状とされて、プリント基板への固定部(固定脚部)と押圧力の作用部(接続部)が平板部において互いに反対側に設けられることから、押圧力の作用時に平板部をプリント基板に安定的に接触させることが出来て、より有効な支持力を得ることが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記接続端子における前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部の両端縁部に設けられて該平板部から互いに反対方向に突出されており、前記固定脚部が前記スルーホールに対して前記プリント基板の裏面から挿通されることにより、前記平板部が前記プリント基板の裏面に重ね合わされているものである。
本態様によれば、接続端子の平板部をプリント基板の裏面に接触させることによって、電気部品の抜去に際して接続端子に及ぼされる引張力に対する支持力を得ることが出来る。これにより、接続端子やプリント基板の変形を抑えることが出来て、より安定的な接続を行うことが出来る。また、プリント基板の挿通孔に接続部を挿通する必要が無く、挿通孔は電気部品のタブ端子を挿通可能とするのみで足ることから、挿通部をより簡易に形成することも出来る。なお、本態様において、より好適には、前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部の両端縁部から互いに反対方向に突出される。このようにすれば、接続端子が側面視においてクランク形状とされて、プリント基板への固定部(固定脚部)と押圧力の作用部(接続部)が平板部において互いに反対側に設けられることから、引張力の作用時に平板部をプリント基板に安定的に接触させることが出来て、より有効な支持力を得ることが出来る。
本発明の第五の態様は、前記第一〜第四の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記プリント基板における前記挿通孔が長手矩形状の端子挿通部を含んで構成されており、該端子挿通部の長手方向両端部に一対の前記接続端子の前記接続部がそれぞれ配設されて互いに対向位置されることにより、前記端子挿通部に前記電気部品としてのヒューズを挿通して該ヒューズにおける前記タブ端子を前記接続部と接続するヒューズ装着部が形成されているものである。
本態様によれば、ヒューズの略全体を端子挿通部に挿通することによって、ヒューズのプリント基板からの突出寸法をより小さくすることが可能となる。これにより、プリント基板の厚さ寸法のコンパクト化を有利に実現することが出来る。また、ヒューズのタブ端子の各別に挿通孔を形成することが不要となることから、プリント基板の簡素化を図ることも出来る。
本発明の第六の態様は、前記第一〜第五の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記接続端子の前記平板部に対して、導通部を構成するバスバーが一体的に形成されているものである。
このようにすれば、プリント基板に設けられた接続端子を、バスバーに連結することが出来る。これにより、接続端子でプリント基板に装着された電気部品を、より大電流の回路と接続することが出来る。そして、前記平板部からバスバーが延び出されていることによって、バスバーが設けられるプリント基板においても、厚さ寸法のコンパクト化と接続信頼性の向上を図ることが出来る。なお、本態様は、前記第二の態様と組み合わせて採用することも可能であり、例えば、前記第二の態様に従う構造とされた基板用端子の平板部にバスバーを設けても良い。
本発明の第七の態様は、アッパケースとロアケースの間にプリント基板が収容された電気接続箱であって、前記プリント基板として前記第一〜第六の何れか一つの態様に記載の接続端子付きプリント基板を収容すると共に、前記アッパケースには、前記接続端子の前記平板部に重ね合わされる押さえ面が形成されている一方、前記ロアケースには、前記接続端子の前記平板部に重ね合わされる支持面が形成されているものである。
本態様によれば、電気部品の接続に際して接続端子に及ぼされる押圧力に対して、平板部をロアケースの支持面で支持することが出来る。一方、電気部品の抜去に際して接続端子に及ぼされる引張力に対して、平板部をアッパケースの押さえ面で支持することが出来る。これにより、電気部品の挿抜に際して、接続端子をアッパケースとロアケースで支持することが出来て、接続端子およびプリント基板の変形や、半田クラックの発生を抑えることが出来る。なお、平板部は、プリント基板の表面又は裏面に重ね合わされることから、アッパケースの押さえ面とロアケースの支持面の何れか一方は、プリント基板を介して平板部と重ね合わされる。
本発明によれば、プリント基板に組み付けられる接続端子において、プリント基板に重ね合わされる平板部と、平板部から突出する接続部とに跨るタブ端子挿通窓を設け、タブ端子挿通窓の対向縁部に一対の圧接突部を設けると共に、プリント基板に挿通孔を貫設して、電気部品のタブ端子をこれら挿通孔とタブ端子挿通窓を通じて一対の圧接突部間に挿入するようにした。これにより、電気部品のタブ端子をプリント基板の裏面側に突出させて、電気部品をプリント基板により近づけて装着することが可能となり、プリント基板および電気接続箱の厚さ寸法のコンパクト化を図ることが出来る。更に、一対の圧接突部が相互に連結されていることから、圧接突部相互の開き変形が抑えられて、電気部品と接続端子との接続信頼性を向上することが出来る。更に、一対の圧接突部が接続部の突出方向でプリント基板側に位置されることから、より容易且つ確実な接続を行うことが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の第一の実施形態としての電気接続箱10に設けられた、リレー装着部12の断面を示す。電気接続箱10は、アッパケース14とロアケース16の間に、本発明に従う構造とされた接続端子付きプリント基板18を収容した構造とされており、リレー装着部12に、電気部品としてのリレー20が装着されるようになっている。なお、理解を容易とするために、各図面において、後述するアッパケース14の天板54およびロアケース16の底板66は、プリント基板18よりも小さく図示する場合がある。
図2に、リレー装着部12におけるアッパケース14を取り除いた状態を示す。接続端子付きプリント基板18は、プリント基板22に複数の接続端子24が設けられた構造とされている。プリント基板22におけるリレー装着部12には、リレー20に突設された複数のタブ端子26の配設形状に対応して、複数(本実施形態では、4つ)の挿通孔27が貫設されている。挿通孔27は、端子挿通孔28と接続部挿通孔30が連結されてなる単一孔とされている。
端子挿通孔28は、リレー20におけるタブ端子26が挿通可能とされた長孔形状とされており、タブ端子26の配設形状に対応してプリント基板22に貫設されている。一方、接続部挿通孔30は、後述する接続端子24の接続部36が挿通可能とされた長孔形状をもってプリント基板22に貫設されている。接続部挿通孔30は、端子挿通孔28の長手方向中央部分から一方の端部にやや偏倚した位置で端子挿通孔28と接続すると共に、端子挿通孔28の長手方向に直交して延びる長孔形状とされている。これにより、挿通孔27は、端子挿通孔28と接続部挿通孔30を備えた略十字形状の単一孔とされている。
また、プリント基板22において、各挿通孔27毎に一対のスルーホール31,31が貫設されている。スルーホール31, 31は、端子挿通孔28において、接続部挿通孔30が接続された側の長手方向外方に設けられており、端子挿通孔28の長手方向に直交する方向で配列されている。
そして、プリント基板22には、各挿通孔27に対応して、接続端子24が設けられている。図3および図4に、接続端子24を示す。接続端子24は、表面に錫などのメッキが施された、例えば鉄や銅、黄銅等の導電性金属板が展開形状で打ち抜かれて屈曲されることによって形成された一体成形品とされている。本実施形態における接続端子24は、プリント基板22に半田付けされて突設される基板用端子とされている。接続端子24は全体として側面視でコの字形状とされており、平板部32の一方の端縁部34aを屈曲して該端縁部34aから接続部36が突出形成されていると共に、他方の端縁部34bを屈曲して該端縁部34bから一対の固定脚部38,38が接続部36と同方向に突出された形状とされている。
接続端子24には、平板部32と接続部36とに跨って延びるタブ端子挿通窓37が貫設されている。タブ端子挿通窓37は、平板部32と接続部36に跨る延出方向が長手方向となる略長円形状とされており、全周に亘って平板部32又は接続部36の実体に囲まれた、閉じた貫通孔とされている。このようなタブ端子挿通窓37は、平板部32と接続部36の展開形状とされた金属平板の中間部分が打ち抜かれることによって形成されており、該金属平板がタブ端子挿通窓37の長手方向中間部分で屈曲されることによって、平板部32と接続部36が形成されている。
これにより、接続部36には、タブ端子挿通窓37を挟む両側に、一対の圧接刃40a,40bが形成されている。これら圧接刃40a,40bは、平板部32の端縁部34aから、平板部32と直交する方向にそれぞれ突出されており、平板部32からの突出先端部に設けられた先端側連結部42で互いに連結されている。これにより、接続部36は、先端側連結部42から一対の圧接刃40a,40bが突出されて対向位置されることにより、一方に開口する略U字形状とされている。更に、接続部36における平板部32からの突出基端側(図4中、上側)には、タブ端子挿通窓37における対向縁部43a,43bから互いに接近する方向に突出して、一対の圧接突部44a,44bが形成されている。これら圧接突部44a,44bは圧接刃40a,40bにおける先端側連結部42からの突出先端部において隙間を隔てて対向位置されており、圧接突部44a,44bが形成された圧接刃40a,40bの端縁部から平板部32が屈曲して形成されていることにより、圧接突部44a,44bの対向面間は、圧接刃40a,40bの先端側連結部42からの延び出し方向(図4中、上方)に開口されている。
タブ端子挿通窓37が閉じた貫通孔とされていることにより、圧接突部44a,44bは、平板部32で相互に連結されている。タブ端子挿通窓37は、平板部32において、接続部36が連結された端縁部34a側に開口する略半円形状とされている。そして、平板部32におけるタブ端子挿通窓37の両側が、端縁部34aにおいて圧接突部44a,44bとそれぞれ連結されている。なお、平板部32は、圧接刃40a,40bに対して、接続部36の外側に位置する部分にそれぞれ連結されており、後述する圧接刃40a,40bのばね性が可及的に確保されるようになっている。要するに、接続部36は、従来から電気部品のタブ端子を接続するために基板用端子やバスバー等に形成されている所謂音叉形状を有しており、音叉の開口端にあたる圧接突部44a,44bが平板部32側に位置されると共に、平板部32に一体形成されることによって、平板部32を介して相互に連結されている。
また、平板部32において接続部36と反対側に位置する端縁部34bには、一対の固定脚部38, 38が一体形成されている。固定脚部38,38は、端縁部34bの両端から、平板部32に直交して接続部36と同方向にそれぞれ突出されている。これら固定脚部38, 38は、平板部32における端縁部34bの両端から外方に突出された一対の突片が、それぞれ屈曲されることによって形成されている。
このような構造とされた接続端子24は、図2に示したように、プリント基板22においてリレー20の本体48(図1参照)が配設される表面50側から、接続部36が接続部挿通孔30に挿通されると共に、固定脚部38,38が、スルーホール31, 31に挿通される。なお、平板部32を表面50に接触させることによって、固定脚部38, 38の挿通量を規定して、接続部36の位置決め精度を確保することが出来る。そして、固定脚部38,38が半田付けされることによって、接続端子24がプリント基板22に固定されると共に、プリント基板22に設けられたプリント回路(図示省略)等の導電路と電気的に接続される。これにより、平板部32が表面50と挿通孔27に重ね合わされる。なお、端子挿通孔28において平板部32が重ね合わされる部位にはタブ端子挿通窓37が重ね合わされて、平板部32で覆蓋されることの無いようにされており、端子挿通孔28の全体が表面50側に開口されている。また、接続部36が接続部挿通孔30を通じてプリント基板22の裏面52側に突出されて、圧接刃40a,40bの圧接突部44a,44bが、接続部36の突出方向でプリント基板22側に位置される。そして、圧接突部44a,44bの対向面間が、挿通孔27を通じてプリント基板22の表面50側に開口されている。
このような構造とされた接続端子付きプリント基板18は、アッパケース14とロアケース16の間に収容される。図5〜図7に、アッパケース14におけるリレー装着部12を示す。アッパケース14は非導電性の合成樹脂から形成されており、プリント基板22の表面50を覆う天板54から外方に突出して、収容壁56が一体形成されている。収容壁56は外方に開口する略矩形の周壁とされており、リレー20の本体48を収容可能とされている。
さらに、収容壁56で囲まれた天板54には、プリント基板22における端子挿通孔28と重なり合う位置に、複数(本実施形態においては、4つ)の端子挿通孔58が貫設されている。端子挿通孔58は、プリント基板22に貫設された端子挿通孔28と略等しい大きさの長手矩形の孔形状とされている。そして、天板54において各端子挿通孔58の形成位置には、プリント基板22に向けて突出する押さえ突部60がそれぞれ一体形成されており、各端子挿通孔58は、押さえ突部60を貫通して形成されている。また、押さえ突部60の突出端面において、接続端子24の平板部32と重なる位置には逃げ溝62が形成されており、逃げ溝62の溝底面が、押さえ面64とされている。
一方、図8に、ロアケース16におけるリレー装着部12を示す。ロアケース16は非導電性の合成樹脂から形成されており、プリント基板22の裏面52を覆う底板66からプリント基板22に向けて突出する支持突部68が一体形成されている。支持突部68は略ブロック形状とされており、底板66からの突出端面が、単一の平坦面形状を有する支持面70とされている。支持突部68において、プリント基板22の挿通孔27と重なり合う位置には、複数(本実施形態においては、4つ)の挿通孔71が形成されている。挿通孔71は、プリント基板22の挿通孔27と等しい形状をもって支持面70に開口する凹部とされており、プリント基板22の端子挿通孔28と同形状の端子挿通孔72と、プリント基板22の接続部挿通孔30と同形状の接続部挿通孔74を有している。
これらアッパケース14とロアケース16は、図1に示したように、接続端子24が設けられた、接続端子付きプリント基板18を挟んで相互に組み付けられる。これにより、アッパケース14とロアケース16の間に接続端子付きプリント基板18が収容されて、電気接続箱10が形成される。アッパケース14とロアケース16の組み付け状態において、プリント基板22とこれら両ケース14,16に設けられた端子挿通孔28,58,72が重ね合わされて連通されると共に、プリント基板22とロアケース16に設けられた接続部挿通孔30,74が重ね合わされて連通される。
そして、プリント基板22の裏面52に突出された接続端子24の接続部36が、ロアケース16の接続部挿通孔74に挿入される。それと共に、ロアケース16の支持面70が、プリント基板22の裏面52への接触状態で重ね合わされて、接続端子24の平板部32に対して、プリント基板22を挟んで重ね合わされる。なお、裏面52に突出された固定脚部38, 38は、ロアケース16の支持突部68から外れた位置で突出されるようになっている。一方、アッパケース14の押さえ突部60がプリント基板22の表面50への接触状態で重ね合わされる。それと共に、接続端子24の平板部32が、押さえ突部60の逃げ溝62内にそれぞれ配設されて、押さえ面64が平板部32に重ね合わされる。これにより、接続端子24の平板部32は、リレー20のタブ端子26の挿抜方向(図1中、上下方向)でアッパケース14の押さえ面64とロアケース16の支持面70に挟まれるようになっている。
このようなリレー装着部12には、リレー20が装着される。リレー20は、タブ端子26がアッパケース14に開口された端子挿通孔58から挿し入れられて、プリント基板22の端子挿通孔28に重ね合わされた、接続端子24のタブ端子挿通窓37と端子挿通孔28を通じて、プリント基板22の裏面52側に突出される。これにより、タブ端子26が、接続端子24における一対の圧接突部44a,44bを押し広げつつこれら圧接突部44a,44bの間に挿し込まれる。そして、圧接刃40a,40bの弾性復元力でタブ端子26が圧接突部44a,44bに板厚方向の両側から挟まれることにより、タブ端子26が接続端子24の接続部36と接続される。その結果、リレー20がプリント基板22の導電路と電気的に接続されると共に、プリント基板22の表面50側に装着される。
このような構造とされた電気接続箱10によれば、リレー20のタブ端子26が、プリント基板22の裏面52側に突出されることから、リレー20の本体48をよりプリント基板22に接近させて装着することが出来る。これにより、リレー20が装着された接続端子付きプリント基板18の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、該プリント基板18を収容する電気接続箱10の厚さ寸法のコンパクト化を図ることが出来る。
さらに、タブ端子26に接続される一対の圧接突部44a,44bは、接続部36の平板部32からの突出先端部において先端側連結部42で相互に連結されていると共に、平板部32側において平板部32で相互に連結されている。これにより、圧接突部44a,44bの開き変形が抑えられており、タブ端子26を安定的に保持することが出来る。且つ、一対の圧接突部44a,44bは、タブ端子挿通窓37の長手方向中間部分に設けられていることから、適度なばね性も確保することが出来、より優れた接続安定性と耐久性を確保することが出来る。
また、圧接突部44a,44bは、接続部36のプリント基板22の裏面52への突出方向で、プリント基板22側に位置されている。これにより、タブ端子26をプリント基板22の端子挿通孔28に挿通した早い段階で接続部36と接続することが可能とされており、タブ端子26と接続端子24とを安定的に接続することが出来る。特に本実施形態においては、圧接突部44a,44bがプリント基板22の挿通孔27内に位置されており、タブ端子26を端子挿通孔28に挿入すると略同時に接続部36に接続することが可能とされている。また、タブ端子26と接続部36との接続部分がリレー20の本体48に可及的に近接されていることから、本体48の位置決め精度も向上することが出来ると共に、装着状態をより安定的に維持することが出来る。
また、特に本実施形態においては、平板部32がプリント基板22の表面50に重ね合わされていることから、タブ端子26の接続に際して接続端子24に及ぼされる押圧力に対して、平板部32をプリント基板22に接触させて支持力を得ることが可能とされており、より安定的な接続を行なうことが出来る。また、固定脚部38,38がプリント基板22の表面50側からスルーホール31, 31に挿通されて裏面52側に突出されている。これにより、接続端子24を、プリント基板22の表面50に実装される他の電気部品と同時に半田付けすることが可能であり、優れた製造効率を得ることも出来る。
加えて、接続端子24の平板部32は、タブ端子26の挿抜方向で、アッパケース14の押さえ面64と、ロアケース16の支持面70に挟まれている。これにより、タブ端子26の接続時には、平板部32を支持面70で支持することによって、接続端子24に及ぼされる押圧力に対する支持力を得ることが出来ると共に、タブ端子26の抜去時には、平板部32を押さえ面64で押さえることによって、引張力に対する支持力を得ることが出来る。これにより、接続端子24やプリント基板22の変形を抑えることが出来ると共に、接続端子24を安定的に支持して、半田クラックの発生も抑えることが出来る。また、接続部36における先端側連結部42を、ロアケース16における接続部挿通孔74の底面76に接触させて接続部36を支持することにより、タブ端子26の接続をより確実に行なうことも出来る。
以上、本発明に従う構造とされた電気接続箱10および接続端子付きプリント基板18について、リレー装着部12を例に説明したが、本発明における電気接続箱10および接続端子付きプリント基板18には、プリント基板22の挿通孔27と接続端子24の配設位置を、各種電気部品のタブ端子の配設位置に応じて適宜に設定することによって、各種電気部品の装着部を形成することが可能である。例えば、本実施形態における電気接続箱10には、図9および図10に示す、電気部品装着部としてのヒューズ装着部80が併せて設けられており、電気部品としてのヒューズ81(図10参照)が装着されるようになっている。なお、ヒューズ81は、一対のタブ端子82,82を繋ぐ溶断部が本体83内に収容されて、これらタブ端子82,82が本体83の長手方向両端部において露出された、従来公知の所謂低背ヒューズである。
図11に、ヒューズ装着部80におけるアッパケース14を取り除いた状態を示す。プリント基板22におけるヒューズ装着部80には、挿通孔84が貫設されている。挿通孔84は、略長手矩形状の端子挿通部85を有している。端子挿通部85の短辺の長さ寸法は、接続端子24の接続部36の幅寸法(図4中、左右方向寸法)よりも大きくされると共に、その長辺の長さ寸法は、ヒューズ81の長手方向寸法よりもやや大きくされている。更に、端子挿通部85の長辺方向の両外側のそれぞれには、一対のスルーホール31,31が、端子挿通部85の短辺方向に配列して形成されている。
そして、一対の接続端子24,24の接続部36,36が端子挿通部85に表面50側から挿通されると共に、固定脚部38,38がスルーホール31,31に表面50側から挿通されて半田付けされることによって、接続端子24,24がプリント基板22にそれぞれ固定される。これにより、両接続端子24,24の接続部36,36が、端子挿通部85の長手方向両端部に配設されて端子挿通部85を通じて裏面52側に突出されると共に、端子挿通部85の長手方向で互いに対向位置されている。
一方、図9および図10に示したように、アッパケース14におけるヒューズ装着部80には、天板54においてプリント基板22の端子挿通部85と重なる位置に、端子挿通孔86が貫設されている。端子挿通孔86は、プリント基板22の端子挿通部85と略対応する略長手矩形状とされている。なお、端子挿通孔86の長辺方向の内周面の両端部には、内方に向けて突出する係止突部88,88,88,88が形成されている。また、天板54において端子挿通孔86における長手方向両端部の周りには、外方に突出するコの字状の収容壁90,90が形成されている。更に、図10に示したように、天板54において、接続端子24の平板部32と重なる位置には逃げ溝92が形成されており、逃げ溝92の溝底面が押さえ面94とされている。
一方、図12にも示すように、ロアケース16におけるヒューズ装着部80には、底板66からプリント基板22に向けて突出する支持突部96が一体形成されている。支持突部96は略ブロック形状とされており、底板66からの突出端面が、単一の平坦面形状を有する支持面98とされている。支持突部96においてプリント基板22の端子挿通部85と重なる位置には、端子挿通孔100が形成されている。端子挿通孔100は、端子挿通部85と略等しい略長手矩形の開口形状を有する凹部とされている。なお、端子挿通孔100において長辺方向に延びる両内周面には、端子挿通孔100の長手方向で両端部のそれぞれからやや中央に離隔した位置に、内方に向けて突出するガイドリブ102が形成されている。更に、支持突部96において、端子挿通孔100の長手方向の両外側には、支持面98に開口する長孔状の逃げ孔104,104が形成されている。
これらアッパケース14とロアケース16が、図9および図10に示したように、接続端子付きプリント基板18の収容状態で組み付けられることによって、プリント基板22とこれら両ケース14,16に設けられた端子挿通部85と端子挿通孔86,100が互いに重ね合わされて連通される。そして、ロアケース16の支持面98がプリント基板22の裏面52に重ね合わされると共に、プリント基板22の裏面52に突出された接続端子24,24の接続部36,36が、ロアケース16の端子挿通孔100に挿入される。なお、図11に示したように、接続部36,36は、端子挿通孔100の長手方向で、ガイドリブ102の外側にそれぞれ配設されている。また、接続部36と同様にプリント基板22の裏面52に突出された接続端子24の固定脚部38,38が、逃げ孔104内に挿入されることにより、支持面98と裏面52の重ね合わせを阻害しないようになっている。一方、アッパケース14の天板54がプリント基板22の表面50に重ね合わされることにより、接続端子24の平板部32が逃げ溝92内に収容されて、押さえ面94が平板部32に重ね合わされる。
このようなヒューズ装着部80には、ヒューズ81が装着されるようになっている。ヒューズ81は、アッパケース14の端子挿通孔86に全体が挿入されて、一対のタブ端子82,82がアッパケース14の端子挿通孔86と接続端子24のタブ端子挿通窓37、およびプリント基板22の端子挿通部85を通じて、プリント基板22の裏面52側に突出される。これにより、タブ端子82,82がロアケース16における端子挿通孔100に挿入されると共に、両接続端子24における一対の圧接突部44a,44bの対向面間に挿入されて、接続部36,36とそれぞれ接続される。なお、ヒューズ81の挿通量は、ヒューズ81の本体83が、アッパケース14に設けられた係止突部88で係止されることで規定される。
このようなヒューズ装着部80によれば、端子挿通部85および端子挿通孔86,100にヒューズ81が全体的に挿入されてプリント基板22の裏面52側に突出されることから、ヒューズ81のプリント基板22の表面20からの突出寸法をより小さくすることが出来る。更に、プリント基板22において、一対の接続端子24,24の接続部36,36を挿入する挿通孔84が単一孔とされていることから、プリント基板22の簡素化も図られる。また、ロアケース16の端子挿通孔100に形成されたガイドリブ102でヒューズ81を安定的に位置決めすることが出来て、両接続部36,36と安定的に接続することが出来る。
次に、図13に、本発明の第二の実施形態としての電気接続箱110に設けられた、リレー装着部112の断面を示す。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と同様の構造とされた部材および部位には、図中に前記第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、その説明を適宜に省略する。
電気接続箱110は、アッパケース14とロアケース16の間に、本発明に従う構造とされた接続端子付きプリント基板114を収容して構成されている。図14に示すように、接続端子付きプリント基板114の挿通孔27は、端子挿通孔28のみから形成された略長孔形状とされている。
そして、本実施形態におけるプリント基板22には、図15に示す接続端子116が設けられている。接続端子116は、前記第一の実施形態における接続端子24の固定脚部38,38が第一の実施形態における接続端子24と反対方向に突出されたものであり、固定脚部38,38が、平板部32から接続部36と反対方向に突出されている。これにより、接続端子116は、側面視でクランク形状とされている。なお、本実施形態における接続端子116と、前記第一の実施形態における接続端子24は同じ展開形状を有しており、同一の金型から形成することが出来る。
このような接続端子116は、固定脚部38,38がプリント基板22のスルーホール31,31に対して裏面52側から挿通されて半田付けされることにより、プリント基板22に固定される。なお、平板部32を裏面52に接触させることによって、固定脚部38, 38の挿通量を規定することが出来る。これにより、平板部32がプリント基板22の裏面52に重ね合わされると共に、接続部36が、裏面52から突出して配設される。そして、圧接刃40a、40bの圧接突部44a,44bが、接続部36の突出方向でプリント基板22側に位置されると共に、圧接突部44a,44bの対向面間が、挿通孔27を通じてプリント基板22の表面50側に開口されている。
アッパケース14とロアケース16におけるリレー装着部112は、前記第一の実施形態と略同様の構造とされている。図示は省略するが、本実施形態においては、平板部32がプリント基板22の裏面52側に重ね合わされることから、アッパケース14の押さえ突部60(図7参照)には逃げ溝62が形成されておらず、押さえ突部60の突出端面が、単一の平坦面形状とされた押さえ面64とされている。一方、図16に示すように、ロアケース16の支持突部68において、平板部32と重なる位置には、支持突部68の突出端面に開口する逃げ溝118が形成されている。逃げ溝118は接続部挿通孔74から支持突部68の外方に延び出されて、支持突部68の側面に開口する溝形状とされており、逃げ溝118の溝底面が、支持面119とされている。
そして、これらアッパケース14とロアケース16の間に、接続端子付きプリント基板114が収容されることによって、リレー装着部112が形成されている。図13に示したように、アッパケース14における押さえ面64が、プリント基板22の表面50に重ね合わされて、プリント基板22を介して接続端子24の平板部32に重ね合わされる。一方、ロアケース16における支持面70が裏面52に重ね合わされると共に、逃げ溝118内に平板部32が収容されて、支持面119が重ね合わされる。なお、プリント基板22の表面50に突出された固定脚部38,38は、アッパケース14における押さえ突部60から外れて位置されるようになっている。
このような構造とされたリレー装着部112においても、リレー20のタブ端子26が、アッパケース14の端子挿通孔58と、プリント基板22の端子挿通孔28および接続端子24のタブ端子挿通窓37を通じて、プリント基板22の裏面52側に突出される。これにより、リレー20をプリント基板22により接近させて装着することが出来て、接続端子付きプリント基板114、延いては電気接続箱110の厚さ寸法を抑えることが出来る。また、前記第一の実施形態と同様に、接続端子24の圧接突部44a,44bが接続部36の先端側連結部42および平板部32で相互に連結されていることによって、開き変形を抑えることが出来て、安定的な接続状態を維持することが出来る。
更に、平板部32をプリント基板22の裏面52に接触させることによって、リレー20の抜去に際して接続端子24に及ぼされる引張力に対する支持力を得ることが出来る。加えて、アッパケース14の押さえ面64とロアケース16の支持面119で平板部32を挟んで、タブ端子26の挿抜に際して接続端子24を支持することによって、安定的な挿抜が可能になると共に、半田クラックの発生も抑えることが出来る。
次に、図17に、本発明の第三の実施形態としての、接続端子付きプリント基板130におけるリレー装着部132を示す。本実施形態におけるリレー装着部132には、前記第一の実施形態と同様の4つの挿通孔27が形成されており、3つの挿通孔27,27,27には、前記第一の実施形態と同様の接続端子24が半田付けされて固定されている。
そして、残る一つの挿通孔27には、接続端子134が組み付けられている。接続端子134には前記第一の実施形態における接続端子24と同様の平板部32と接続部36が形成されており、平板部32において接続部36と反対側の端縁部34bには、バスバー136が一体形成されている。バスバー136は平板部32と等しい幅寸法をもって端縁部34bから延び出されており、所望の配策形状に形成されることによって、導通部を構成するものである。バスバー136と平板部32の端縁部34bとの接続部分には、接続部36と反対側に突出する連結部138が一体形成されている。接続端子134は、例えば、導電性金属板からバスバー136が所望の回路形状に打ち抜かれると共に、バスバー136の端部においてタブ端子挿通窓37が打ち抜き形成されて屈曲されることによって、バスバー136の端部に平板部32と接続部36が一体形成されるようになっている。なお、図中ではバスバー136を部分的に示しているが、バスバー136の幅寸法は、必ずしも回路の全体に亘って平板部32の幅寸法と等しくされている必要はなく、例えば、平板部32の形成部分のみが平板部32の幅寸法に設定されていても良い。
このような接続端子134は、バスバー136が、プリント基板22の表面50に積層された絶縁板140上に載置される。そして、例えば絶縁板140の端縁部や絶縁板140に形成された貫通孔等を通じて、絶縁板140上から連結部138がプリント基板22の表面50に向けて延び出されることによって、平板部32が表面50に重ね合わされると共に、接続部36が接続部挿通孔30を通じてプリント基板22の裏面52側に突出された状態で、プリント基板22に組み付けられている。
このような接続端子付きプリント基板130によれば、接続端子134がバスバー136と接続されていることによって、リレー装着部132に装着されるリレー20をより大電流の回路と接続することが出来る。そして、バスバー136を用いた場合でも、バスバー136に一体形成された接続端子134が、他の接続端子24と同様に、接続部36をプリント基板22の裏面54側に突出させた状態でプリント基板22に組み付けられることから、プリント基板22の厚さ寸法を抑えることが出来る。なお、本実施形態から明らかなように、本発明における接続端子は、必ずしもプリント基板に対して半田付けなどで固定的に設けられるものに限定されるものではなく、プリント基板に対して非固定的に組み付けられるものでも良い。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態において、接続端子24等の接続部36と固定脚部38,38は、必ずしも平板部32において互いに反対側の端縁部34a,34bから突出されている必要は無く、例えば、接続部36を端縁部34aから突出する一方、固定脚部38,38を、端縁部34aと端縁部34bを接続する端縁部から突出するなどしても良い。なお、固定脚部の形成個数は何等限定されず、1つでも良いし、3つ以上形成しても良い。また、本発明における接続端子として、固定脚部とバスバーを併せ備えることも可能であり、例えば、前記第三の実施形態における接続端子134に、前記第一の実施形態としての接続端子24における固定脚部38, 38を形成して、これら固定脚部38, 38をプリント基板22に半田付けするようにしても良い。
10,110:電気接続箱、12,112,132:リレー装着部、14:アッパケース、16:ロアケース、18,114,130:接続端子付きプリント基板、20:リレー(電気部品)、22:プリント基板、24,116,134:接続端子、26:タブ端子、27,84:挿通孔、31:スルーホール、32:平板部、34a,b:端縁部、36:接続部、37:タブ端子挿通窓、38:固定脚部、42:先端側連結部、44a,b:圧接突部、50:表面、52:裏面、64,94:押さえ面、70,98:支持面、80:ヒューズ装着部、81:ヒューズ(電気部品)、82:タブ端子、83:本体、136:バスバー
Claims (7)
- プリント基板に設けられた接続端子に電気部品のタブ端子が接続されて、前記電気部品が前記プリント基板の表面に装着されるようになっている接続端子付きプリント基板において、
前記接続端子が、前記プリント基板に重ね合わされる平板部と、該平板部の一端側を屈曲して突出形成された接続部とを備えており、前記平板部と前記接続部にはそれらに跨って延びるタブ端子挿通窓が貫通して形成されていると共に、前記接続部の基端部側において、前記タブ端子挿通窓の対向縁部から一対の圧接突部が相互に接近する方向で突出形成されている一方、前記プリント基板に挿通孔が貫設されており、前記接続端子の前記平板部が前記プリント基板に重ね合わされることにより、前記接続部が前記プリント基板の裏面に突出されると共に、前記タブ端子を前記挿通孔および前記タブ端子挿通窓を通じて前記一対の圧接突部間に挿し込み可能としたことを特徴とする接続端子付きプリント基板。 - 前記接続端子の前記平板部に、前記プリント基板のスルーホールに挿通されて半田付けされる固定脚部が設けられている請求項1に記載の接続端子付きプリント基板。
- 前記接続端子における前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部から互いに同方向に突出されている一方、前記固定脚部が前記スルーホールに対して前記プリント基板の表面から挿通されることにより、前記平板部が前記プリント基板の表面に重ね合わされると共に、前記接続部が前記挿通孔に挿通されて前記プリント基板の裏面に突出されている請求項2に記載の接続端子付きプリント基板。
- 前記接続端子における前記接続部と前記固定脚部が、前記平板部から互いに反対方向に突出されており、前記固定脚部が前記スルーホールに対して前記プリント基板の裏面から挿通されることにより、前記平板部が前記プリント基板の裏面に重ね合わされている請求項2に記載の接続端子付きプリント基板。
- 前記プリント基板における前記挿通孔が長手矩形状の端子挿通部を含んで構成されており、該端子挿通部の長手方向両端部に一対の前記接続端子の前記接続部がそれぞれ配設されて互いに対向位置されることにより、前記端子挿通部に前記電気部品としてのヒューズを挿通して該ヒューズにおける前記タブ端子を前記接続部と接続するヒューズ装着部が形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の接続端子付きプリント基板。
- 前記接続端子の前記平板部に対して、導通部を構成するバスバーが一体的に形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の接続端子付きプリント基板。
- アッパケースとロアケースの間にプリント基板が収容された電気接続箱であって、
前記プリント基板として請求項1〜6の何れか1項に記載の接続端子付きプリント基板を収容すると共に、前記アッパケースには、前記接続端子の前記平板部に重ね合わされる押さえ面が形成されている一方、前記ロアケースには、前記接続端子の前記平板部に重ね合わされる支持面が形成されていることを特徴とする電気接続箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010047159A JP2011182611A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 接続端子付きプリント基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010047159A JP2011182611A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 接続端子付きプリント基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011182611A true JP2011182611A (ja) | 2011-09-15 |
Family
ID=44693522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010047159A Pending JP2011182611A (ja) | 2010-03-03 | 2010-03-03 | 接続端子付きプリント基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011182611A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016096021A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 住友電装株式会社 | 基板端子付プリント基板およびそれを用いた電気接続箱 |
JP2017073258A (ja) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | 強 倉持 | ケーブル付コネクタ装置 |
-
2010
- 2010-03-03 JP JP2010047159A patent/JP2011182611A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016096021A (ja) * | 2014-11-14 | 2016-05-26 | 住友電装株式会社 | 基板端子付プリント基板およびそれを用いた電気接続箱 |
JP2017073258A (ja) * | 2015-10-06 | 2017-04-13 | 強 倉持 | ケーブル付コネクタ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI569518B (zh) | 電連接器 | |
JP5382526B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP2009254073A (ja) | バスバーの組付構造 | |
JP2006185951A (ja) | 回路基板への基板用端子の取付構造 | |
JP2016096021A (ja) | 基板端子付プリント基板およびそれを用いた電気接続箱 | |
JP2008112682A (ja) | カードエッジ型コネクタ | |
JP2006109587A (ja) | 電線と素子内蔵ユニットとの接続構造 | |
JP2011182611A (ja) | 接続端子付きプリント基板 | |
JP2015061420A (ja) | バスバー | |
CN109564812B (zh) | 线圈组装体、电路结构体及电气接线箱 | |
JP2020187896A (ja) | コネクタ | |
JP6076953B2 (ja) | 基板用端子 | |
JP2012134087A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2011125205A (ja) | ヒューズ端子金具およびこれを含んだヒューズ回路構成ユニット | |
JP2008204725A (ja) | 接続端子 | |
JP2015185243A (ja) | 音叉端子 | |
JP2012190708A (ja) | 接続端子 | |
JP4414845B2 (ja) | コネクタ | |
JP5685997B2 (ja) | 電気接続箱用の回路板 | |
JP2011254647A (ja) | 電気接続箱 | |
JP4198044B2 (ja) | 電気接続箱のバスバー組付構造 | |
JP2009136041A (ja) | 回路保護材および回路保護材の接続構造 | |
JP4347285B2 (ja) | バスバーの端子保護構造 | |
JP2004350377A (ja) | 回路体および該回路体を収容した自動車用電気接続箱 | |
JP5477722B2 (ja) | 回路部材付プリント基板 |