JP4698580B2 - 近共振広範囲動作電気機械式モータ - Google Patents

近共振広範囲動作電気機械式モータ Download PDF

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Description

本発明は、一般的には電気機械式モータシステムに関し、特に電気機械式モータシステムの駆動機構に関する。
背景技術
電気機械式モータは、多くの異なる用途でますます使用されつつある。電気機械式モータは、運動を作り出し、動かすべき物体との間の間欠的摩擦接触によって力を出し、また電気機械的材料を含むモータ固定子を有する。小さな幾何学的寸法と比較的高いエネルギー効率と比較的高い速度と位置決め精度とは、大抵の用途で高く評価されている特性である。しかしながらこれらの特性の一つを最適化することはしばしば、他の何らかの点で品質低下という結果を招く。直線運動に関しては、振動タイプのモータが最も一般的であり、これらは駆動要素と動かすべき物体との間の動的相対運動に基づいている。
振動タイプのモータは、一般に高い周波数で駆動される。駆動要素に入れられるエネルギーのほんの小部分だけが機械的エネルギーに変換されるので、エネルギーの大部分は単一のサイクル内で使用されない。基本設計においてこのエネルギーは、単に電子回路またはモータ内で熱として消散され、これは厳しい温度問題を引き起こす可能性があるであろう。したがってエネルギー使用は、より効率的でなくてはならない。
許容し得るエネルギー効率を達成するために、種々の共振現象を利用することが知られている。最も一般的なものは、駆動要素および/または動かすべき物体の機械的共振を使用することである。これらの従来技術のモータは、入力エネルギーが最終的に機械的な仕事に使用されるまで機械振動としてこの入力エネルギーを蓄えるために機械共振を使用する。アクティブな要素に対してより少ないエネルギーが出し入れされるので、この場合には電気的損失はより少ないであろう。更に共振動作は、所定のストロークのために、より低い入力電圧でモータを駆動することを可能にする。極めて多くの共振振動モータが存在する。二、三の典型な例が、更に幾分詳細に説明される。
米国特許第6,373,170号は、互いに所定の角度だけ傾斜した二つの別々のブロックを備えた駆動部を有するモータを開示している。これらのブロックは、いわゆる33駆動(電場に平行な駆動歪み)で動作し、レールを駆動するために連結駆動パッドを使用する。V型ユニット全体が、主変位方向に対してある一定の角度で個別のアクチュエータを有する可動レールに垂直に延びている。二つのアクチュエータは、駆動パッドの楕円形の軌道を与えるこれら二つのアクチュエータ間で位相偏移を有する縦振動モードを使用する機械共振で駆動される。電極間の位相偏移は、例えば運動の方向を制御するために使用される。
米国特許第5,453,653号は、数個の電極を有する1個のアクチュエータプレートによる駆動を開示している。このアクチュエータは、同時に二つの異なる共振モードを有するいわゆる31駆動(電場に垂直な駆動歪み)で動作し、アクチュエータのある一定の位置に取り付けられた駆動パッドの楕円軌道を作り出す。一方の共振モードは屈曲モードであり、他方の共振は縦共振モードである。縦共振モードは、動かすべき物体に垂直な運動を作り出すために使用される。電極に供給される波形間の位相偏移は、運動の方向を制御するために使用される。このプレートは、可動レールに垂直に向けられる。
米国特許第6,392,328号は、数個の電極を有する1個のアクチュエータビーム(梁)を持ち、31駆動によって二つの異なる共振モードで動作する構成を開示している。ここではまた、一方の共振モードは屈曲モードであり、他方の共振は縦共振モードである。これは、レールに接触した二つの駆動パッドの楕円軌道を作り出す。レールに沿った運動はここでは、縦共振モードによって引き起こされる。このビーム(梁)は、ビームの中心部で支持体に取り付けられている。二つの駆動電極に供給される波形の位相偏移を変化させることによって運動の方向が制御できる。ビームは、レールと平行に向けられている。
しかしながら機械共振モータに関する大きな欠点は、典型的には実際の共振周波数が設計の僅かな細部にも極めて敏感なことである。予め決められた共振周波数を達成するために、装置部品の製造は極めて正確でなければならない。また熱膨張や磨耗といった熱的機械的効果は、共振周波数を大きく変える可能性がある。このことは、周波数変化を補正するように設計されるべきであるという電子回路に対する要求を提示する。このような解は、低価格にも小型化にもならない。
更に機械共振モータの位置決め精度は、しばしば制御が困難である。また共振部分へのエネルギー入力を止めた後にもこれらの部分は、蓄積されたエネルギーが一方または他方に消散されるまで振動し続けるであろう。振動の減衰は、機械的設計因子によって決定される。一般に運動のために使用される振動増幅が高いほど、すなわち共振のQ値が高いほど、停止制御はいっそう困難になる。
多くの従来技術の機械共振モータのもう一つの大きな欠点は、これらが縦振動の共振、すなわち圧電素子の伸縮を利用することである。縦振動は、小形の超音波モータにとってこのような解をより魅力的でなくするという幾つかの欠点を有する。最も厳しいことは、小形モータのための最低縦共振周波数が極めて高いであろうということである。典型的には長さ1センチメートルのモータは、約200kHzの共振周波数を持つであろう。これは、電磁環境適合性(EMC)の観点から問題を発生させる。
動かすべき物体の実際の接線方向の運動を作り出すために縦振動が使用される用途では、駆動要素は、動かすべき物体に向かって少なくとも二つの接触点によって動作しなくてはならない。このような構成は、等しいストロークを与える単一接触点を有する構成よりも大きくなるであろう。
米国特許第6,437,485号は、一つの基本共振周波数に近い31駆動で動作する数個の電極を持つ一つのアクチュエータビームを有する構成を開示している。このビームの各半分の屈曲セクションによって一方または他方の屈曲セクションを駆動すると、運動を反転できる。ビームの中心に配置された単一の駆動パッドの2次元軌道を得るために非対称駆動と、僅かに共振を外れた周波数とが使用されている。このビームは、レールと平行に向けられている。
このタイプの振動子は、従来技術の他の振動子に対して多くの利点を持っている。レールと平行した向きと組み合わせた単純な支持体は、極めて小さな横寸法を有するモータを構築することを可能にしている。更に、厳密な機械共振でビームを動作させる必要がないので、駆動電子回路はより単純に設計できる。単に1個の駆動パッドの使用は、レール長がストロークプラス接触パッドの幅と同じくらい短くできるので、モータユニット全体をより大きくせずに、より長いストロークを得ることを可能にしている。このモータ構造の主要な欠点は、高い効率を得ることが困難であり、所望のように機能するために慎重に設計しなくてはならないことである。
エネルギー効率を改善するために使用できるもう一つの共振は、電気共振である。電気共振回路の一部としてアクチュエータのキャパシタンスを使用し、駆動要素を動かす際に使用される周波数に電気共振をチューニングすることによって、改善された効率が達成できる。それから電気共振回路は、電気エネルギーまたは電磁エネルギーが最終的に機械的仕事のために使用されるまで入力エネルギーをこの電気または電磁エネルギーとして蓄積するために使用される。共振回路はまた、電圧の向上を引き起こし、より低い電圧の電源の使用を可能にするであろう。電気共振を生成するための通常の解は、誘導分と容量分とを組み合わせることである。
数人の発明者は、圧電アクチュエータと直列または並列の誘導子を探求してきた。典型的には誘導分は、バッテリーまたはアクチュエータに蓄積エネルギーを転送するばかりでなく抵抗損失を減らすために使用される。二、三の発明は、誘導分が電気機械的容量性負荷に接続された電気共振に関係している。電気共振回路を使用する振動子の典型的な一例は、翻訳された日本特許抄録特開昭61−139284に開示されている。ここでは誘導性要素は、圧電振動子と直列または並列に接続され、この振動子は容量性の動作をする。入力電力を供給するためにこの共振回路には、50または60Hzの商用電源が接続される。この共振回路は、電源電圧に関してアクチュエータへの電圧を上昇させることを可能にする。
米国特許第6,459,190号には、電気共振回路が開示されている。効率を高めるために圧電キャパシタンスに並列に1個の誘導子が接続されている。キャパシタンスと直列に接続された更なる誘導子は、効率を更に改善する直列共振によって、印加された方形波を正弦波に変換する。これら二つの回路は、好適には同じ共振周波数を有する。
概要
従来技術による共振の解に関する一般的問題は、共振動作が極めて狭い周波数範囲に限定されることである。したがって僅かな不正確さや温度変化または磨耗が、特に機械共振に関して共振動作に強く影響し、これが電子回路および/または機械部品における調整の可能性を必要とする。従来技術の機械共振の解に関する更なる問題は、高い位置決め精度が達成困難なことである。従来技術による小さな機械共振の解に関するもう一つの問題は、共振周波数が余りにも高くなることである。
したがって本発明の一般的な目的は、かなり高いエネルギー効率が得られる、より広い周波数範囲、すなわち拡張された動作範囲を提供することである。本発明の更なる目的は、小さな横寸法のための駆動要素設計を提供し、広い範囲の共振を可能にすることである。なお更なる目的は、周波数修正回路を必要としないシステムを提供することである。本発明のもう一つの目的は、維持されたエネルギー効率で改善された位置決め精度を可能にする共振駆動システムを提供することである。
上記の目的は、添付の特許請求項に記載のシステムによって達成される。一般的に言えば第1の態様では、一つの機械共振を電気共振と組み合わせることによって、比較的広い周波数範囲内で比較的良好な効率が達成できる。協調共振(cooperating resonance)は、およそ同じオーダーの大きさになるように構成されるべきである。分離は、frmが機械共振周波数であってQが同じ共振のQであるとき、2f/Qより小さいことが好ましく、またfrm/Qより小さいことが好ましい。同時に共振周波数は、利点を達成するために正確に一致しなくてもよい。改善された動作周波数範囲は、freが電気共振周波数であってQが同じ共振のQであるとき、共振周波数を(1/4)fre/Qより多く分離することによって与えられる。
第2の態様では、二つの機械的屈曲モード共振を組み合わせることによって、同様に比較的広い周波数範囲内で比較的良好な効率が達成できる。協調共振は、およそ同じオーダーの大きさになるように構成されるべきである。分離は、Qがこれら二つの共振の最低Q値であってfrm1が対応する機械的屈曲モード共振周波数である場合、2frm1/Qm1より小さいことが好ましい。
また各タイプの二つ以上の共振の組合せ、例えば好適には二つの機械的屈曲モード共振の、これら二つの機械的屈曲モード共振間にあるように設計された一つの電気共振との組合せ、または二つの電気共振の、機械共振がこれら二つの電気共振間にあるこの機械共振との組合せが実施可能である。
機械的屈曲モード共振の特性は、駆動要素が動かすべき物体に押し付けられる力の機械的設計ばかりでなく、屈曲長さと剛性といった駆動要素の機械的設計によって決定される。電気共振の特性は、駆動要素のキャパシタンスと電気共振回路の電気部品とによって決定される。
上記の考えによる駆動要素と電気共振回路とを含む電気機械式モータは、動かすべき物体に影響を与える一つの駆動点を有する二重バイモルフ駆動要素を備え得る。この二重バイモルフ駆動要素は、主変位方向に垂直な屈曲振動に励起される。好適には二つ以上の屈曲モードが励起され、その共振周波数は電気共振回路の電気共振と組み合わされる。
本発明による利点は、かなり高いエネルギー効率を維持しながら、より広い周波数範囲内で駆動要素の安定な動作が達成できることである。位置決め精度は、電気共振の迅速な消滅によって改善される。それによって制御電子回路は、より単純に、より低価格にすることができる。
本発明はその更なる目的と利点と共に、付属図面と共になされる上記の説明を参照することによって最もよく理解され得る。
詳細な説明
本開示全体を通して用語「共振モード」は、機械共振の性質を指すであろう。言い換えれば「モード」は、例えば共振が縦振動または横振動に関連しているかどうかを示す。したがって「屈曲モード」は、要素の主要な延長部に本質的に垂直な横振動と呼ばれるべきであって、この場合、ストロークはこの要素の延長部に沿って変化する。振動共振「次数(オーダー)」は本質的に、共振振動の節または波腹の数に関連している。
機械共振に基づくモータにおいてエネルギー効率は、強い周波数依存性を持つであろう。図1では理想化された機械共振挙動がカーブ101によって示されている。ある一定の共振周波数fmrにおいてエネルギー利用効率または振動振幅は、物体を動かすためにエネルギーが使用されるまでエネルギーが機械振動として実際の駆動要素内に蓄積されるので、増加する。機械的に共振するモータの効率は通常、振動振幅の増幅に直接関係し、したがって振動振幅は効率の概略の尺度として使用できる。従来の超音波モータで使用される機械共振は典型的には、幾分強くて、多くの場合にかなり狭い帯域幅を持っている。10より遥かに高いQ値が、一般的である。実際の帯域幅は、駆動要素の設計構造に依存している。これは、大きな振動振幅改善が比較的限定された周波数範囲内でだけ起こることを意味する。図1では最大振幅の半分を超える振動振幅は、周波数間隔Δfにおいて達成されている。
この種の駆動に関する意図は、駆動周波数fは共振周波数fmrと一致すべきであるということである。しかしながら実際の共振周波数fmrは、多くの異なる要因に強く依存しており、共振周波数fmrが正確に設計時に意図された周波数になることを保証することは困難であり、これがfとfmrとの間のずれの危険性を与える。種々のモータ部品と組立作業における機械的許容差のせいで、個別のモータの機械的共振周波数の差は幾分大きくなる可能性がある。
更に実際の共振周波数fmrは、時間と共に変化する可能性のある要因にも依存している。このような要因の例は、温度と磨耗と負荷である。これは、共振周波数が時間と共に僅かに変化する可能性があることを意味する。図1で周波数共振カーブ102は、上昇した温度を有し、ある一定量の磨耗に曝された駆動要素の(想像上の)状態を表している。共振挙動の如何なる変化も連続的に検出して補正する何らかの電子回路なしではモータの効率は大きく変化する可能性があることは直ちに理解される。共振検出補正電子回路は、高価で場所塞ぎであり、少なくとも多くの消費者タイプの製品での使用を不都合にする。
背景セクションで論じたように縦振動は小共振または近共振の超音波モータを設計する際にあまり魅力的でない。適度に低い共振周波数を達成するために駆動要素の寸法は、不都合なほど大きくなる。特に動かすべき物体に沿って延びるビーム形状の駆動要素に接続された屈曲モード振動は今のところ、このような小形(1cm未満)モータにおける接線方向と垂直方向の運動を作り出すと考えられ得る唯一の共振現象であると信じられている。
図2では単純な電気共振回路10が図示されている。圧電駆動要素20は、誘導子24と抵抗器26とを介して電圧源28に接続されている。駆動要素20は、電極間に配置された圧電材料を備えている。この構成は、電気的に容量性要素22として特徴付けられるべきものである。抵抗器26は、回路の如何なる抵抗分をも含むように意図されている。したがって電気共振回路10は、容量性要素22と誘導子24とに基づく直列共振回路である。このような回路は、
Figure 0004698580
によって決定される電気共振周波数ferを有し、またQ値Q
Figure 0004698580
にしたがう抵抗によって決定される。もし電気エネルギーが電気共振周波数と一致する周波数を有する電圧源28から供給されるならば、電気エネルギーはキャパシタンス22とインダクタンス24との間の共振として蓄積されるであろう。
機械共振は、等価電気共振回路としてモデル化できる。図3に新しい回路が図示されており、ここでは駆動要素の機械的振動特性がその代わりに、等価電気部品に置き換えて描かれている。これは、組み合わされた電気機械共振システムを容易に解釈できる仕方で図示する一つの方法である。駆動要素の機械振動挙動は、「機械的」キャパシタンス34と「機械的」インダクタンス32と「機械的」抵抗30とによって表すことができる。更に特定的にはこの等価「機械」回路は、駆動要素20の一つの振動モードを表している。もし駆動要素20が関心の更に多くの振動モードを持つならば、これらのモードの各々は電気部品のそれ自身の等価回路によって表すことができる。
キャパシタンス34とインダクタンス32は、材料の形状変更によってもたらされる。駆動要素における弾性エネルギーとして、また駆動要素の種々の可動部分の運動エネルギーとしてエネルギーを蓄積する能力は、キャパシタンス34とインダクタンス32の量を定義する。同様に駆動要素20の機械振動におけるエネルギー損失は、等価抵抗30の値を定義する。この種の等価方式は例えば、T.Sashida&T.KenjoによるOxford University Press 1993年の「An Introduction to Ultrasonic Motors(超音波モータ序論)」の65〜59ページに見られる。誘電体キャパシタンス22は典型的には、機械的等価キャパシタンス34より約100倍大きい。
電気共振回路の従来技術的用法では、駆動周波数は如何なる機械共振よりも遥かに低い電気共振周波数ferに適応させられる。特開昭61−139284では駆動周波数は、駆動される電磁部品の如何なる機械共振よりも遥かに低い50または60Hzであった。米国特許第6,459,190号では、単なる非動的または擬似静止駆動機構が関心事であって、これらは如何なる共振周波数からも遠く離れた位置にある。このような状況は、図4のグラフによって示すことができる。ここで電気共振ferは、低周波数体系内に存在する。駆動周波数fは、電気共振ferと一致するように適応させられる。このような場合、機械共振回路(図3)は効率に対して無視し得るほどの影響しか持たない。先ず極めて高い周波数で機械共振が考慮される(カーブ103の破線部分によって示されている)。
電気的および機械的共振周波数を重ね合わせるために、ferとfmrとに基本的に同じ値をとらせること、すなわち同時的な機械的および電気的共振を利用することは、われわれの知見までは従来技術で使用されなかった。これに関しては、モータを製造するときに複数モータの1バッチ内で共振周波数の分布が存在することが想起されるべきである。正しい周波数をたまたま正確に有するこれら二、三の個々のモータに関しては、電気共振において改善された動作が発生するであろう。他の温度で、または何らかの磨耗が発生した後に、このバッチ内の他のモータが、その代わりに改善された性能を示すであろう。このような性能の変化は、少なくとも高いQの機械共振に関しては、ほとんど受け入れ可能ではない。所定の性能に関する有用な帯域幅は、改善されることが予期されず、むしろ反対である。したがって同時的な高いQの電気的および機械的共振は、従来技術では限定されて使用されるものと信じられてきた。
驚くべきことに本発明の一態様によれば、電気的および機械的共振は、共に有利に使用され得る。近共振モータにおいて、すなわち強い機械共振効果を使用することに決定的には依存せずに、ともかく機械共振の付近で極めて良好に使用できる低いQ値の共振モータにおいて、電気共振の組合せ使用は、実に極めて有利であり得る。近共振モータは典型的には、主要な機械共振の低い品質値(Q値)を有する。機械共振はここでは1より大きいQ値のために使用され、一般にこれらのモータに関するQ値は2〜10の範囲内にある。所定の機械振幅に関しては、低いQ値を有するモータは、高いQ値を有する共振モータより大きな電力を必要とする。しかしながら低いQ値のモータでは機械エネルギーのより大きな部分は、機械共振と干渉することなく、1サイクルごとに有用な仕事に変換することができる。したがって電気共振と機械共振との組合せは、このような場合に極めて有利であり得る。図5は、機械共振114と本質的に一致する電気共振113に関する状況をグラフで示している。機械共振114の幾分低いQ値は、共振周波数に対する要求を減らす。好適には駆動周波数fはまた、共振frm、freと本質的に一致している。
高いQ値と低いQ値とを有するモータのタイプはそれぞれ、転送力に関して完全に異なる可能性を持っている。これは、実験による以外の効率の単純な比較を困難にする。これらの異なるタイプのモータはまた、異なる程度の機械的微調整と、軟質セラミックの使用の異なる可能性と、またこの関係で重要になる駆動電子回路の異なる複雑さと、を見込んでいる。
電気共振は、機械共振と厳密に一致するばかりでなく、単に互いの近傍に在るときにも利用できる。図6には本発明による実施形態の共振特性がカーブ108として表されている。機械共振frmを有する駆動要素は、電気共振freを有する電気共振を受けている。電気共振周波数freは、機械共振frmとおよそ同じオーダーの大きさにある値を有するが、それとは分離されている。図6ではこれらの共振は、Δfだけ分離されている。近共振モータは、その駆動原理に関して厳密に機械共振に在ることに決定的には依存しないので、実際の駆動周波数は、かなり大きな周波数間隔に亘って変化でき、それでも極めて安定な振動振幅を生じさせ得る。もし図1と同様に振動振幅が最大振幅の半分を超える周波数領域Δfを決定すれば、この領域は周波数領域Δfを超えることが理解される。事実上、Δfはまた、Δfと電気的対応分との和を超えている。
図6のグラフは、理想化された場合を示している。これらの共振は、ほとんど同じQ値を持っており、一般に良好に動作する。しかしながら実際のケースで電気共振と機械共振とが完全に異なる振る舞いをする場合にも、本発明は利益を与えるであろう。異なるシナリオを調査することによって、周波数分離Δfがfr1/Qの範囲内にあるときに特に大きな利益が達成されると結論付けられている。ここでfr1は最低のQ値を有する電気的または機械的共振を示し、Qは無論、対応するQ値である。多くの場合に電気共振は、より高いQ値を持っており、またこのような場合、fr1=frmおよびQ=Qである。これら二つの共振は、明らかに互いに近すぎる必要はない。周波数分離Δfは実際には更に大きいこともあり得るが、分離がfr1/Qの2倍を超えると利益は幾分減少する。しかしながら動作周波数範囲を増大させる際の利益は、もし周波数分離が(1/4)f/Qより大きければ最も顕著である。ここでfr2は最高のQ値を有する電気または機械共振を表し、またQは無論、対応するQ値である。
電気共振周波数は、電子工学の基本知識にしたがって電気共振回路に組み入れられる適当な誘導子と抵抗器とを選択することによって容易に設計される。図2の単純な電気共振回路では共振周波数は、駆動要素のキャパシタンスとインダクタンスとの値によって決定される。Q値は、この回路の抵抗部分によって更に影響される。機械共振の振舞いは、単純なルールにしたがって調整することがより困難である。しかしながらここでもまた、基本的機械工学が適用可能である。これは、以下で更に詳細に論じられる。典型的なケースでは機械振動特性の概略推定は、駆動要素の設計時に行われる。それから実際の共振挙動が実験的に評価され、電気共振回路は機械的挙動に適合するように適応させられる。
駆動要素の実際の駆動周波数は、本発明による実施形態では比較的大きな周波数範囲内で容易に選択できる。したがって機械的磨耗、温度、負荷などの如何なる依存性も、より重要でなくなる。この結果、如何なる周波数最適化回路の使用も、基本的になくなる。
もしモータが低いQ値で動作するように設計されれば、このモータによって改善された位置決め精度が達成できる。電気共振は容易な仕方でほとんど瞬間的に中断することができるが、機械共振はよりゆっくりと止めなければならない。電気共振と機械共振とを組み合わせることによって、以前から知られている利点の、いずれかのタイプの共振との単なる組合せに関する更なる利益が得られる。運動の突然の停止を行うとき、電気エネルギーの供給は瞬間的に停止できる。機械的振動はまだしばらく残っているが、これは全共振エネルギーのほんの一部であるから、駆動要素がもはや動作しない状態にまでの減衰は、比較的迅速に行われる。機械共振モータを位置決めする精度は、このようにして改善される。
更に速度制御のための関連手順が達成される。駆動要素に供給される電圧波形の1サイクルまたは数サイクルを間欠的に省略することによって、モータの速度は制御できる。例えばもしx+yサイクルのうちのx個の電圧波が駆動要素に繰り返し送られれば、最大速度の単に何分の一かが与えられる。これは、容易な速度制御を可能にしている。このようにして目標位置に近づいたときに速度を連続的に減速することも可能である。
電気共振と機械共振との間の協調動作を解釈するもう一つの仕方では、機械共振によって得られる基本的な運動の改善は、電気共振部分を調整することによって修正される。
更に電気共振のQ値は、機械的に不活性である部品を僅かに調整することによってより容易に制御される。機械的Q値は、より複雑な仕方で、例えば磨耗、温度、負荷、幾何学的特徴などに依存している。高いQの機械共振モータを使用することは、機械的障害限界からかなり離れた最大応力を有する駆動要素の設計を必要とする。低いQの機械共振モータに関しては、応力の不確定性は、より決定的ではなくなる。電気的Q値は容易に制御できるので、必要とされる機械的余裕はより小さくなるであろう。
この種の用途で使用される駆動要素は、典型的には軟質の圧電材料を含む。このような材料は多くの利点を有するが、大きな欠点はこれらが分極とは反対の大きな電場に耐えられないことである。図7に本発明の電気共振回路の特に有用な実施形態が示されている。この実施形態では誘導子24と駆動要素20との間に直列に追加のキャパシタ42が導入されている。更に駆動要素20と並列にダイオード40が接続されていて、如何なる負の電圧も圧電材料に印加されるのを禁止しており、それによって軟質の圧電材料を保護している。この実施形態では電圧源28は、Uという電圧振幅を有する方形波発生器である。大きなキャパシタ42とダイオード40は、第1の初期サイクル中に大きな正のバイアス電圧が立ち上がるのを可能にしている。キャパシタ42は、駆動要素20のキャパシタンスより遥かに大きな、例えば10倍大きなキャパシタンスを持っている。これは駆動要素20においてオフセット電圧が立ち上がるのを可能にしており、これによって正の電圧だけでサイクルが行われる。これは、図7に組み込まれた縮小グラフ104によって示されている。このようにして電圧は、ゼロと典型的には入力電圧Uの4〜5倍との間で変化し得る。
上述のように縦振動は、共振周波数と駆動要素サイズとの間の非両立性のために共振方式で小形の圧電装置に使用することが困難である。したがって屈曲振動モードは、小形モータのために使用する唯一の代替手段である。このようにして従来技術に示された縦モード共振と屈曲モード共振の組合せは、あまり有用でない。しかしながら本発明の第2の態様によれば、二つの屈曲モードの機械共振は、駆動目的のために共に使用できる。
大抵の機械装置において、異なる次数の屈曲モードの共振周波数は、典型的には十分に分離される。例えば単純な自由梁における第1次の屈曲共振は、第2二次屈曲共振の約36%である周波数を有する。しかしながら以下更に説明するように、異なる屈曲モード共振周波数を互いに近づけるために機械装置を操作する可能性がある。これはまた、同じ振動モードはであるが異なる次数の共振間の協調作用を使用することを可能にする。これは、異なる振動モードの共振が利用される従来技術とはまったく反対である。
図8は、異なる次数の二つの屈曲モード共振がおよそ同じオーダーの大きさの周波数を有する場合を示す。第1の屈曲モード共振は、frm1という共振周波数、例えば第1次屈曲モードを有する。同様に第2の屈曲モード共振は、frm2という共振周波数、例えば第2次屈曲モードを有する。これらの共振周波数は、周波数分離Δfだけ分離されている。したがってこの実施形態では第1の機械的屈曲モード共振周波数は、第2の機械的屈曲モード共振周波数とおよそ同じオーダーの大きさの値を有する。しかしながら通常、第1の機械的屈曲モード共振周波数は、第2の機械的屈曲モード共振周波数からある一定の周波数分離だけ分離されている。前に論じたように、Qがそれぞれ第1、第2の共振の最低のQ値であってfr1が対応する共振周波数である場合、周波数分離は好適には2fr1/Qよりも小さい。見られるように第1次屈曲モードの振幅は、第2次屈曲モードが大きな振幅を有する周波数では低く、したがってより高い周波数に近い駆動は典型的には、有益性がより少ない。
上記の説明では二つの機械共振間の関係が調査されてきた。しかしながら一つの電気共振と共に二つ以上の有用な機械共振を有する駆動要素によって本発明の基本的考えを使用することも可能である。図9においてグラフは、周波数的に互いにかなり近くに位置する二つの異なる屈曲振動モードに関連する二つの共振周波数を有する駆動要素の機械共振挙動を示している。効率/振幅カーブ105は、周波数frm1に存在する第1の共振と、周波数frm2に存在する第2の共振とを示している。本発明の一実施形態によれば電気共振回路は、このような駆動要素を使用して作ることができる。この回路は好適には、カーブ109によって示されるように二つの機械的屈曲モード共振間の範囲内のどこかに共振周波数fを配置するように設計される。(この特定のグラフでは機械共振と電気共振とに起因する効率効果は、二つのカーブに分けられていることに留意すること。)実際の運動原理に依存して、効率的な動作が達成できる動作可能な周波数範囲は、このような場合には極めて大きくなる可能性がある。
上記の共振原理は、多くの異なるタイプの駆動要素に適用可能である。ここでは以下に、これらの共振の考えが容易に実現され得る駆動ユニットの一実施形態が、図10と関連して更に詳細に説明される。
電気機械式モータ50は、主変位方向(二重矢印58によって示されている)に動かすべき物体56の両側に対称に配置された固定子装置52を含む。固定子52は、物体56の各サイドに駆動要素20を有する。駆動要素20は、柔軟なフィルム55によって背骨部54に接続される。駆動要素20は各々、弾力性手段62上に柔軟なフィルム55の開口部を通して二つのピボット支持体67、69と共に静止している。弾力性手段62は、駆動要素20と物体56との間に垂直な力64を印加するように整えられている。電気機械式モータ50の動きは、物体56の各サイドの相互作用面60と相互作用する駆動要素20によって達成される。
さて簡単のためにこの装置の一方の側が説明されるであろう。他方の側も同様に整えられている。駆動要素20は、それぞれの第1の端部70、72とそれぞれの第2の端部74、76との間で主伸長方向に延びる2個のバイモルフセクション66、68を備えている。バイモルフセクション66、68は、アクチュエータ部材78によって前記それぞれの第1の端部70、72において互いに相互接続されている。アクチュエータ部材78は、相互作用面60との実際の相互作用を実行するために設けられた単一の駆動部、駆動パッド80を有する。バイモルフセクション66、68の主伸張方向は、主変位方向58と本質的に平行である。同様な挙動はユニモルフまたはモノモルフによって達成できるであろうが、低電圧動作のためには多層バイモルフが好適であることが多い。
駆動要素20は、電気機械的材料に異なる電圧を印加するための電極82、84、86、88を有する。それからバイモルフの両半分の長さが変化して、駆動要素20の屈曲運動を引き起こすであろう。軟質の圧電材料を使用してバイモルフの一方側の電極82に一定電圧Uが印加され、反対側の電極86には接地が接続される。硬質材料によって電極82は接地に接続できる。中央電極84、88は各バイモルフのために設けられており、屈曲運動は、これらの電極に制御電圧を供給することによって達成される。駆動要素20は、主変位方向58に垂直な屈曲モードを有する。二つのバイモルフセクション66、68は、単に柔軟なフィルム55を介して背骨部54の主要部分と機械的に接触している。
電極88は、図11のカーブ106にしたがって正弦波電圧信号を与えられる。電極84は、カーブ107にしたがって同じ信号ではあるが90°位相偏移した(すなわち1周期の1/4だけ遅延した)信号を与えられる。駆動要素20のこのような励起は、少なくとも二つの異なる屈曲モードを含む振動パターンを生じさせるであろう。位相偏移は典型的には最も有利な挙動を達成するために実験的に調整されるが最も多くの場合、位相偏移は90°に近いということは言及されるべきである。
図12に、駆動要素の屈曲パターンの極めて概略的な説明図が示されている。屈曲パターンを視覚化するために駆動要素に垂直なすべてのストロークは非常に大きく誇張されていることに留意すること。図12の上部では、時刻t(図11)における駆動要素の屈曲状態が図示されている。最大電圧に近い等しい電圧が両方のバイモルフセクションに印加される。この結果、両バイモルフセクションが動かすべき物体に方に曲がるということになる。図12の次の図には、時刻t(図11)における状態が図示されている。さて今度は同じ電圧ではあるがゼロボルトに近い電圧が両バイモルフセクションに印加される。屈曲状態は反対になり、駆動要素は動かすべき物体から離れるように曲がる。これら二つの状態は、駆動要素の第1次屈曲モードの、すなわち中央に運動の波腹を有する屈曲モードの両極端に対応する。
図12の第3の部分では時刻t(図11)における駆動要素の屈曲状態が示されている。二つのバイモルフセクション間の電圧差は最大になっている。この結果、一方のバイモルフセクションは動かすべき物体の方に曲がり、他方は物体から離れるように曲がるということになる。図12の最後の図では時刻t(図11)における状態が示されている。今度は反対の電圧が印加され、それによって屈曲状態も反対になる。これら二つの後者の状態は、駆動要素の第2次屈曲モードの、すなわち二つの波腹に囲まれて中央に運動節を有する屈曲モードの両極端に対応する。この説明から位相偏移した電圧信号を異なるバイモルフセクションに供給することによって少なくとも二つの屈曲モードが励起されることが分かる。
さて図12の最初の二つの状態に戻る。これら両極端の間の駆動部80の位置を比較すると、第1次屈曲モードにおける、またはより一般的にはすべての奇数次モードにおける駆動要素20の振動は主変位方向に垂直なピボット支持体67、69に関して駆動部80の運動90を与える。同様に第2次屈曲モード(および他の偶数次モード)における駆動部80の位置を比較すると、この運動はその代わりに、ピボット支持体67、69に関して主変位方向の前後運動に対応することが分かる。これら二つの運動をそれらの間の位相偏移と比較することによって、物体を駆動するために容易に使用できる楕円運動が準静止状態で達成される。
偶数次モードは、主運動方向に動きを与えるであろうし、またモータは通常、この周波数付近で動作するように最適化される。しかしながら、駆動パッドをレールから解放するために、垂直運動も必要であり、奇数次モードが使用され得る。偶数モードのための共振周波数におけるこれら奇数モードの低い振幅は、垂直運動が改善される解を見出すことを重要にする。
一般的なケースでは第1次、第2次の屈曲モードは、かなり異なる共振周波数を有する。したがって本発明の実施形態にしたがってモータ内に駆動要素を配置するときには、共振周波数を互いに近づけるように努力がなされる。
機械共振では特定の屈曲モードの運動は、電圧信号に対して位相的にシフトするであろう。駆動パッドの接触点の楕円軌道は、引き続いて変化するであろう。典型的には低いQ値で位相偏移は低くて無視できる。一つの理論的極端なケースでは、高いQ値を有する自由梁に関して、接触点は接線方向と垂直方向との間のある方向に多かれ少なかれ直線的に動くであろう。しかしながら図10のモータで使用されるときには、この場合でも駆動パッド80のスプリング力は、結果的に楕円軌道になる運動を制限する。一般に接触点の運動は、多くのパラメータに依存しており、モータは好適には大きな周波数範囲内で安定な動作を得るように最適化される。
最適化の一部は、駆動要素20とこの駆動要素20が相互作用する部品との設計時に既に実施できる。このような方策を説明するために、一例として図7のモータが使用される。その狙いは、第1次の屈曲モードの共振周波数を幾分増加させること、または一般的に奇数次モードのいずれをも改善することである。図12において、駆動要素と任意の支持面との間の接触点はレバーとして働くピボット支持体67、69を介して起こることが注目される。ピボット点(ピボット支持体と任意の支持面の間の相互作用点)は、互いに水平に動く。図10に示すように、ピボット点(ピボット支持体とスプリング62との間の相互作用点)を平行移動的に剛性であるように配置することによって、例えば接線方向に硬いスプリング62に対して直角の摩擦特性を持つことによって、ピボット点のこのような水平運動は制限される。このような配置の結果は、第1次(奇数次)屈曲モードがより高い共振周波数を得ることになるであろう。
更に例えばピボット支持体67、69の高さを変えることによって、レバーアームが変化し、これが上記に論じた剛性に対する感度を増加させる。本技術に精通する人は誰でも、何らかの周波数修正効果を与えるためにピボット点は駆動要素の対称軸を外して配置されなくてはならないことを理解する。そうでなければレバーアームはゼロに等しくなり、共振周波数効果は達成されないであろう。こうして第1次屈曲モードのチューニングは、これらのパラメータのどれかを調整することによって達成できる。同様にピボット支持体67、69自身の剛性なども共振周波数に影響を与える。
実行できるもう一つの最適化は、駆動パッド80の垂直運動を高めるために駆動パッド80の剛性をチューニングすることである。これは、駆動要素の奇数振動モードと組み合わせて、またこれとは独立に行うことができる。典型的には滑らかなモータ動作を持つために、駆動パッド80剛性は、駆動サイクルの約半分だけ駆動パッドを物体60に接触させるように調整されなくてはならず、これは垂直運動を高めるスプリング作用という結果をもたらすであろう。
また設計が決定されて種々のモータ部品が製造された後にも、共振の挙動をチューニングするもう一つの可能性がある。調整すべき最も重要なパラメータの一つは、物体56に対して駆動パッド80を押し付ける弾力性手段62の力である。より強い力は、可能な垂直振動運動の大部分に関して共振周波数を増加させるであろう。したがって垂直振動の、すなわち奇数次屈曲モードの共振周波数は、モータの運転が必要とされるときに、設置時に、またはその後の任意の場合に、力64によって容易に調整できる。垂直振動の共振周波数と接線方向振動(第2次屈曲モード)の共振周波数との間に僅かな差が存在するときには、モータは大きな周波数範囲内でかなり効率的に動作するであろう。
駆動パッド80は無論のこと共振にも影響するであろうが、駆動パッド80の弾力性のもう一つの重要な機能は、駆動パッド80と物体60の衝撃と、したがって磨耗とを減らすことである。
また動作周波数の実際の選択も動作のために重要である。これらの共振周波数の一方または他方に近い動作周波数を選択することによって、パッド80の運動経路は変更できる。もし主変位方向に沿った運動を強調したければ、2次屈曲モードに関する共振周波数付近の周波数が有利である。更に本発明によれば、好適な動作周波数と同じ範囲の共振周波数を有する電気共振回路は、駆動要素によって作り出すことができる。それから適当な動作周波数を選択することによって平行運動と垂直運動との間の好適な関係を達成することが、したがって電気共振回路を適応させることができる。
もし図9に関連して説明したように電気共振周波数が機械共振周波数の間にあるならば、効率が高い極めて大きな範囲の周波数が与えられ、また単に動作周波数をチューニングすることによって駆動性能がチューニングできる可能性がある。柔軟ではあるが同時に安定で効率的な駆動は、このような構成で比較的大きな周波数範囲内で達成できる。
上記の実施形態の多くにおいて、電気共振周波数は、機械共振周波数より低い周波数にある。その反対にすること、すなわち電気共振周波数に機械共振周波数を超えさせることが可能であることは無論である。一つまたは二つの機械共振を有する実施形態が論じられている。実際には動作し得る幾つもの共振効果が存在し、典型的にはこれらは、本発明の基本的考えによる動作間隔内で起きるように設計されることが好ましい。
付属の請求項によって定義されている本発明の範囲から逸脱することなしに本発明に対して種々の修正と変更が行い得ることは、本技術に精通する人々によって理解されるであろう。
駆動要素の機械共振挙動を示す図である。 電気機械的駆動要素を備えた電気共振回路のブロック図である。 電気機械的駆動要素の等価機械共振回路を有する電気ブロック図である。 従来技術の電気共振回路の効率図を示すグラフである。 本発明による組合せ電気・機械共振装置の効率図を示すグラフである。 本発明の一実施形態による電気機械的駆動要素の効率を示すグラフである。 バイアス電圧を供給する電気共振回路の一実施形態のブロック図である。 本発明のもう一つの実施形態による電気機械的駆動要素の効率を示すグラフである。 二つの機械共振と一つの電気共振とを有する共振挙動を示すグラフである。 本発明が有利に組み込まれ得る電気機械式モータの一実施形態のブロック図である。 図10による駆動要素への制御電圧信号を示すグラフである。 図11の制御電圧信号によって駆動される駆動要素の屈曲状態を示す図である。

Claims (23)

  1. 電気機械的駆動要素(20)を有するモータアセンブリ(50)であって、前記電気機械的駆動要素(20)は本質的に単に屈曲モードの使用によって動かすべき物体(56)上で接線方向および垂直方向の両方向に駆動するように構成されたモータアセンブリ(50)と、
    前記電気機械的駆動要素(20)に接続された駆動制御部であって、前記電気機械的駆動要素(20)は少なくとも第1の機械的屈曲モード共振と第2の機械的屈曲モード共振とを有し、前記第1の機械的屈曲モード共振は関連する第1の共振周波数(frm1)を有し、前記第2の機械的屈曲モード共振は関連する第2の共振周波数(frm2)を有する駆動制御部と、
    を備えた電気機械式モータシステムであって、
    前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)は前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)と同じ桁数の値を有し、
    Q1がそれぞれ前記第1の機械的屈曲モード共振と前記第2の機械的屈曲モード共振のQ値のうちの最低Q値であって、fr1がQ1というQ値を有する共振の共振周波数であるとしたとき、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)と前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)の間の第1の周波数分離(Δf4)は、2fr1/Q1より小さく、
    前記第1の機械的屈曲モードは、前記第2の機械的屈曲モードのストローク方向と平行なストローク方向を有する
    ことを特徴とする電気機械式モータシステム。
  2. 前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)は、前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)とは異なり、それにより前記第1の周波数分離(Δf4)はノンゼロであることを特徴とする、請求項1に記載の電気機械式モータシステム。
  3. 前記駆動制御部は、電圧源(28)と、前記電気機械的駆動要素(20)と共に電気共振回路(10)を形成する誘導性要素(24)とを含み、前記電気共振回路(10)は前記第1、第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm1、frm2)のうちの少なくとも一つと同じ桁数の電気共振周波数(fre)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電気機械式モータシステム。
  4. 前記電気共振周波数(fre)は、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)と前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)との間にあることを特徴とする、請求項に記載の電気機械式モータシステム。
  5. 前記電気共振周波数(fre)と前記第1の機械的屈曲モード共振周波数との間の第2の周波数分離(Δf2)は、Qmが前記第1の機械的屈曲モード共振のQ値であって、frmが前記第1の機械的共振周波数であるとした場合に、2frm/Qmより小さいことを特徴とする、請求項またはに記載の電気機械式モータシステム。
  6. 前記第2の周波数分離(Δf2)はfrm/Qmより小さいことを特徴とする、請求項に記載の電気機械式モータシステム。
  7. 前記電気共振周波数と前記第1の機械的屈曲モード共振周波数との間の第2の周波数分離(Δf2)は、Qeが前記電気共振のQ値であって、freが前記電気共振周波数であるとしたとき、(1/4)fre/Qeより大きいことを特徴とする、請求項からのいずれか一項に記載の電気機械式モータシステム。
  8. 前記第1の機械的屈曲モード共振は、10未満のQ値を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の電気機械式モータシステム。
  9. 前記駆動要素(20)は、動かすべき前記物体(56)と相互作用するための唯1個の駆動部(80)を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の電気機械式モータシステム。
  10. 前記駆動要素(20)は、第1のバイモルフセクション(66)と第2のバイモルフセクション(68)とを有することを特徴とする、請求項に記載の電気機械式モータシステム。
  11. 前記駆動制御部は、前記第1のバイモルフセクション(66)に第1の駆動電圧を供給し、前記第2のバイモルフセクション(68)に第2の駆動電圧を供給するように構成され、前記第1、第2の駆動電圧は同じ周波数を持っており、互いに位相がシフトしていることを特徴とする、請求項10に記載の電気機械式モータシステム。
  12. 前記第1、第2のバイモルフセクション(66、68)は、前記物体(56)の主変位方向(58)に本質的に平行な主延長部を持っており、前記単一の駆動部(80)は実質的に前記第1、第2のバイモルフセクション(66、68)の間に配置されており、それによって前記第1の機械的共振周波数は前記主変位方向(58)に垂直な前記駆動要素(20)の奇数次の屈曲モードであって、前記奇数次屈曲モードは前記駆動部(80)の近傍に運動の波腹を持っており、前記第2の機械的共振周波数は前記主変位方向(58)に垂直な前記駆動要素(20)の偶数次の屈曲モードであって、前記偶数次屈曲モードは前記駆動部(80)の近傍に運動の節を持っていることを特徴とする、請求項11に記載の電気機械式モータシステム。
  13. 前記第1、第2のバイモルフセクション(66、68)は、ピボット支持体(67、69)によって前記主変位方向に剛性を与える手段(62)に接して支持されており、前記ピボット支持体(67、69)は前記駆動部(80)の主変位方向(58)の各サイドに配置されており、それによって前記ピボット支持体(67、69)と剛性を与える前記手段(62)との間の接触点は前記駆動要素(20)の対称軸から外れて位置していることを特徴とする、請求項12に記載の電気機械式モータシステム。
  14. 電気機械的駆動要素(20)と前記電気機械的駆動要素(20)に接続された駆動制御部とを有するモータアセンブリ(50)を持つ電気機械式モータシステムを動作させるための方法であって、
    前記駆動制御部から前記電気機械的駆動要素(20)に電圧信号を供給するステップを備え、
    前記電圧信号は、本質的に単に屈曲モードの使用によって動かすべき物体(56)を接線方向と垂直方向の両方向に駆動するように前記電気機械的駆動要素(20)にさせ、
    前記駆動要素(20)は少なくとも、関連する第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)を有する第1の機械的屈曲モード共振と、関連する第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)を有する第2の機械的屈曲モード共振とを持っている方法であり、
    前記方法は、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)と前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)のうちの少なくとも一つをチューニングして、互いに同じ桁数の値をとるようにする更なるステップを備え、
    前記チューニングは、Q1がそれぞれ前記第1の機械的屈曲モード共振と前記第2の機械的屈曲モード共振のQ値のうちの最低のQ値であって、fr1がQ1というQ値を有する共振の共振周波数であるとするとき、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)と前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)の間の第1の周波数分離(Δf4)が2fr1/Q1より小さくなるまで実施され、
    前記第1の機械的屈曲モードは、前記第2の機械的屈曲モードのストローク方向と平行なストローク方向を有する
    ことを特徴とする方法。
  15. チューニングする前記ステップは、
    前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm1)と前記第2の機械的屈曲モード共振周波数(frm2)との間小さな違いを与え、それによりノンゼロの第1の周波数分離(Δf4)を作り出すように前記電気機械的駆動要素(20)を構成するステップを含むことを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. チューニングする前記ステップは、前記電気機械的駆動要素(20)と動かすべき前記物体(56)とを互いに押し付ける力(64)を調整するステップを含むことを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記駆動制御部は前記駆動要素(20)のキャパシタンスと共に共振回路(10)を構成し、
    前記共振回路は関連する電気共振周波数(fre)を有する電気共振(109)を持っており、
    前記方法は、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1,frm2)と前記電気共振周波数(fre)のうちの少なくとも一つをチューニングして、互いに同じ桁数の値をとるようにする更なるステップを備えることを特徴とする、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1,frm2)と前記電気共振周波数(fre)のうちの前記少なくとも一つをチューニングする前記ステップは、Qmが前記第1の機械的屈曲モード共振のQ値であって、frmが前記第1の機械的屈曲モード共振周波数であるとするとき、前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1、frm2)と前記電気共振周波数(fre)との間の第2の周波数分離(Δf2)を2frm/Qmより小さくなるように調整するステップを含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第2の周波数分離(Δf2)はfrm/Qmより小さいことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1,frm2)と前記電気共振周波数(fre)のうちの前記少なくとも一つをチューニングする前記ステップは、Qrが前記電気共振のQ値であって、freが前記電気共振周波数であるとするとき、前記電気共振周波数(fre)と前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1、frm2)との間の第2の周波数分離(Δf2)を(1/4)frr/Qrより大きくなるように調整するステップを含むことを特徴とする、請求項17から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記第1の機械的屈曲モード共振周波数(frm;frm1,frm2)と前記電気共振周波数(fre)のうちの前記少なくとも一つをチューニングする前記ステップは、前記共振回路(10)の電気的特性を調整するステップを含むことを特徴とする、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 電気的特性を調整する前記ステップは、前記共振回路(10)のインダクタンス(24)を調整するステップを含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 電気的特性を調整する前記ステップは、前記共振回路(10)の抵抗(26)を調整するステップを含むことを特徴とする、請求項21または22に記載の方法。
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