JP2803939B2 - 振動波装置 - Google Patents
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- H—ELECTRICITY
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- H02N2/106—Langevin motors
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Description
動波装置としての振動波モータ(超音波モータ称される
場合もある)、特にカメラ等の光学機器、プリンタ等の
事務機器に適用される振動波装置に関するものである。
タは、図2に示すように、棒形状の振動子1と、振動子
1の端面に当接するロータ2とを基本的な構成部材と
し、振動子1の圧電素子1b11,1b12,1b2
1,1b22の位置的位相差、及び印加する交流電圧の
時間的位相差を適当に選択することにより、振動子1の
駆動面をなす端面の表面粒子に円又は楕円運動を形成
し、この駆動面に当接するロータ2を回転駆動する。
等の振動減衰の少ない金属等の材料からなる円柱形状の
振動子構造体1a1と1a2の間に、駆動用圧電素子1
b11,1b12,1b21,1b22,振動検出用圧
電素子1b3を配置すると共に、これら圧電素子の間に
電極板1c3〜1c6を配置し、振動子構造体1a2側
から挿入した締結ボルト3を振動子構造体1aのめねじ
部に螺着することにより、圧電素子を挟持固定して一体
的な振動子を構成している。
圧バネ5のバネ力によりバネケース5aを介して加圧接
触し摩擦力が得られるようになっている。6はバネケー
ス5aと摩擦接触する回転出力部材で、例えば外周面に
歯車部を有しており、不図示の歯車と噛合してロータ2
の回転力を外部に伝達する。7は回転出力部材6の軸受
けである。
円運動を行えば、ロータ2は例えば該楕円運動の軌跡の
頂傍に接触するため、その接線速度に概比例した速度で
摩擦駆動されることになり、モータ回転数を増加するに
は駆動面における振動振幅を増加させる必要がある。
部分は振動により振動子が歪むことによる内部摩擦損失
であり、歪みの総和に依存する。
エネルギー損失を少なくするためには接触部付近のみの
振幅を増加させることが望ましい。
1dを形成し、接触部付近のみの振幅が大きくなる振動
子を提案した。
る、振動子軸部の径方向変位分布を示し、図3の(a)
は周溝1dのない場合、図3の(b)はある場合を示
し、図3の(b)に示すように周溝1dを有する振動子
は、周溝1dの存在により、この部分の剛性が下がり、
駆動面であるロータとの接触部側で大きな変位が得られ
ることがわかる。
いて、ロータとの接触部での変位を等しくしたいとき、
他部位での変位は総じて(b)の方が小さく、歪みの総
和が小、つまり振動子での内部損失が小となることがわ
かる。
モータは、2方向の直交する屈曲固有振動を駆動に利用
している。したがって、両固有振動数が略等しくなけれ
ば、同一周波数で2方向共に大きな振幅を得ることは不
可能であり、振動子の表面粒子が円運動から大きくはず
れ直線に近い運動となってしまう。
ことができず、効率の悪いものとなってしまう。
設計計算により合わせることが可能である。しかし、現
実には両固有振動数の差(以下Δfと称す)は生じてお
り、振動子の固体差も大きかった。その結果、モータ性
能の固体間にバラツキが生じていた。
子構造体1a1と下振動子構造体1a2を挟持固定する
ためのネジ部4が周溝1d付近に存在すると、Δfのバ
ラツキが大きいことが判明した。
誤差によってかみ合いの強い所と弱い所が存在すること
が考えられる。つまり、これは剛性に不均一の原因とな
り、剛性の大小により固有振動数に差を与えると考えら
れる。
性の低い周溝1d位置では、振動モードの傾斜角の変化
(θ2 −θ2 )が大きく、大きな歪みの生じていること
がわかる。
屈曲固有振動数の差となって現れやすいことになる。
ことにある。
具体的構成は、電気−機械エネルギー変換素子を第1の
弾性部材と第2の弾性部材との間に挟持すると共に、前
記両弾性部材を締結部材によって締結して一体化し、前
記電気−機械エネルギー変換素子への交番信号の印加に
よって、方向の異なる複数の屈曲振動を生じさせ、この
複数の屈曲振動の合成によって、前記第1の弾性部材に
形成された駆動部に円又は楕円運動を行わせる振動子を
有し、前記駆動部と接触する接触部材と、前記振動子と
を相対移動させる振動波装置において、前記第1の弾性
部材の前記駆動部と前記変換素子の挟持部の間に、前記
駆動部より剛性を低下させて前記駆動部における振幅を
拡大する作用部が形成され、前記締結部材は少なくとも
前記作用部の近傍では、前記第1の弾性部材とは非接触
となるようにしたことを特徴とする。また、前記作用部
は、前記第1の弾性部材を部分的に断面積を小さくした
ものであることを特徴とする。
例を示す断面図である。
の減衰の少ない金属等でできた振動子構造体、1b11
〜1b3は電気機械エネルギー変換素子でここではPZ
Tを用いている。1c1〜1c6はPZTに電界を印加
するためのCu等の導電体でできた電極板であり、プレ
ス、エッチング等により製造される。
極でその内径側はFe等でできたボルト3に接触して導
通している。したがってグランド用電極1c1のみをグ
ランド用給電口としている。
一対となっており、1つの屈曲振動を励振する。そして
これに直交する方向の屈曲振動をPZT,1b21,1
b22にて励振する。
じた起電圧を、電極、1c1,1c6間に発生する。し
たがって電極板1c6と接触導通しているPZT,1a
2がグランドたるボルト3と導通せぬようポリイミド、
テフロン等の絶縁シート1eが挿入されている。そして
以上の部品が、ボルト3を用いて一体となるよう挟持固
定されている。
一定となるようボルト3と絶縁シート1e、絶縁シート
1eと下構造体1a2の間に潤滑油を入れ、各間での摩
擦定数を低減安定化し、ボルト締め付けトルクにより、
軸力の管理をはかれるようにしている。このとき、絶縁
シートを複数枚として、その間に潤滑剤、例えばグリス
などを塗布するとさらに効果が大きい。
圧力を均一化するため、ボルト3の下面に図7に示すよ
うに周溝3aを形成しバネ構造としたり、図8に示すよ
うにワッシャー11あるいは皿バネを挿入したりすると
良い。
化するためにRタップやRダイス加工を施すこともあ
る。これは、後に述べる振動子の固有振動数を安定化さ
せるうえでも効果がある。
の脱落物が、振動子内部での電極ショートの原因となら
ぬよう、ネジ部に粘りを有する樹脂等を塗付しておくこ
とで脱落物の移動を防ぐような処理を施すと良い。
の漏電防止、防錆等の目的で、吸水性の少ない樹脂等の
コーティング剤が塗付されると良い。
ためにアルマイト処理が施され、Fe,Bs,アルミ,
Zn等の金属でできたバネケース5aが接着されてい
る。したがってロータ2とパネケース5aは一体となっ
ているため、ロータ2の剛性が向上し、バネ5による加
圧、ギア6によるトルク等による変形が小さくなり、振
動子と常に滑かな接触を得ることができる。
用のフランジであり、ボルト3の先端部とは接着又は圧
入方式にて結合しており、ゴム12を介してモータ固定
部材14にビス止めされている。尚ビス13はフランジ
8にセルフタップにて取り付けられる。ゴム12は、固
定部材14の面精度が出ていないときこの影響を受けて
フランジ8が変形しないよう緩衡材の機能を有するとと
もに、フランジ8の微小振動を固定部材へ伝えないため
の振動絶縁機能を合わせもつ。
て、先に述べた問題点を解決するため従来例に対し以下
に述べる改良を施した。
るボルトは、上振動子構造体1a1に形成された周溝1
d付近をさけ、PZT側に配置している。
動モードから分るように、傾斜角の変化が小さくネジ部
剛性不均一がΔfへ与える影響も小さくなる。この結
果、振動子のΔfは設計値(概ね零付近)に対し、バラ
ツキは小さくなりモータ性能は安定した。
動子構造体1a2を接着又は圧入によって挟持固定した
もので、接着層又は圧入部等の固着部9は周溝部をはず
して構成した。接着層又は圧入部等の固着部9は、ネジ
結合同様剛性の不均一の因子であるから、本実施例によ
りその不均一のΔfへの影響を小さくすることができ
る。
1a2を締結するボルト3に段部3bを形成すると共
に、最下部に雄ネジ部を形成し、下振動子構造体1a2
の外側でナット10によりボルト締めを行うようにした
ものである。すなわち、雄ネジ部とナット10によりネ
ジ部4が構成されるものであり、この位置は振動の自由
端であり、振動モードの傾斜変化が小さく歪が少ない。
a1にボルト3を一体的に形成し、図5で示した実施例
と同様に、ボルト3の下部に形成した雄ネジ部をナット
10により螺着して締結するようにしても同様の効果が
得られる他、部品点数の削減を図ることができる。
圧入結合等の剛性不確定因子の固有振動数へ与える影響
の関点から、歪の大きな場所から上記因子をはずす旨を
詳述してきたが、一般に、これら因子は、内部損失が大
きいためこの関点からも歪の大きな場所をさけ構成する
ことが望ましい。
状振動波モータ、例えば第1実施例の振動波モータを駆
動源とする駆動装置の概略図である。
からなる連結ギアで、超音波モータの回転出力部材6の
外周部に形成された歯車部が大歯車部54aに噛合して
いる。
レンズ鏡筒等の駆動部55の歯車部55aと噛合し、モ
ータの回転力により回転される。
ト板56が固定され、フォトカップラー57にて回転数
及び回転角度が検出される。
振動子の剛性を低下させて駆動部における振幅を拡大す
る作用部の近傍では、締結部材と第1の弾性部材とは例
えばネジ結合、接着結合等が行われない非接触としてい
るので、振動子の固有振動数のバラツキが小さくなる。
この結果Δfのバラツキも小さくなり、モータ性能は安
定する。
め、モータ効率も向上する。
断面図。
断面図。
概略断面図。
概略断面図。
ーを設けた構造を示す図。
図。
部材
Claims (2)
- 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子を第1の
弾性部材と第2の弾性部材との間に挟持すると共に、前
記両弾性部材を締結部材によって締結して一体化し、前
記電気−機械エネルギー変換素子への交番信号の印加に
よって、方向の異なる複数の屈曲振動を生じさせ、この
複数の屈曲振動の合成によって、前記第1の弾性部材に
形成された駆動部に円又は楕円運動を行わせる振動子を
有し、前記駆動部と接触する接触部材と、前記振動子と
を相対移動させる振動波装置において、 前記第1の弾性部材の前記駆動部と前記変換素子の挟持
部の間に、前記駆動部より剛性を低下させて前記駆動部
における振幅を拡大する作用部が形成され、前記締結部
材は少なくとも前記作用部の近傍では、前記第1の弾性
部材とは非接触となるようにしたことを特徴とする振動
波装置。 - 【請求項2】 前記作用部は、前記第1の弾性部材を部
分的に断面積を小さくしたものであることを特徴とする
請求項1記載の振動波装置。
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