JP2001016875A - 振動波駆動装置 - Google Patents

振動波駆動装置

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JP2001016875A
JP2001016875A JP11176738A JP17673899A JP2001016875A JP 2001016875 A JP2001016875 A JP 2001016875A JP 11176738 A JP11176738 A JP 11176738A JP 17673899 A JP17673899 A JP 17673899A JP 2001016875 A JP2001016875 A JP 2001016875A
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energy conversion
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outer diameter
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Takayuki Tsukimoto
貴之 月本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電素子の外周の歪みを有効に利用し、低電
圧で効率の良い駆動を行える振動波駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 ディスク形状に形成された第1及び第2
の振動弾性体の間に、電気ー機械エネルギー変換素子を
挟持した振動子を用いた振動波駆動装置であって、少な
くとも一方の振動弾性体の外側面に、周状の剛性を小さ
くした領域を形成し、この領域は内径寸法がエネルギー
変換素子の内径寸法より大きく且つ外径寸法より小さ
く、更にこの領域の外径寸法が振動弾性体の外径より小
さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータ等の
振動波駆動装置に関し、ディスク形状に形成された第1
及び第2の振動弾性体の間に、電気ー機械エネルギー変
換素子を挟持した振動子を有する振動波駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】振動波駆動装置としての超音波モータと
しては、特開平07−095777が知られている。
【0003】これは、図2に示すように、2枚のディス
ク状振動弾性体a1,a2の間に電気ー機械エネルギー変換
素子b(以下圧電素子と称す)を挟んで、振動子を構成
したものであり、振動姿態を図2の実線及び点線に示
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図2よりわかるよう
に、圧電素子は内周部付近はほとんど歪まず、外周の縁
部のみに歪みが集中し、しかもその歪みはせん断歪みで
ある。
【0005】なお、駆動時において圧電素子に生ずる歪
み総量が実効電流となる。
【0006】したがって、本図に示すように圧電素子で
の歪みが小さい場合、目的とするパワーを振動子で発生
させたとき、電流小、すなわち高い電圧が必要となる。
【0007】このとき、圧電素子内部での誘電体損失は
増大して、モータ効率は悪化する。
【0008】また、振動子をドライブするための回路素
子群は、耐高電圧対応のものを使用する必要性が生じて
高価となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スク形状に形成された第1及び第2の振動弾性体と、前
記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体との間に電
気ー機械エネルギー変換素子を挟持した振動子を有し、
位置的位相差を有して分極された前記電気ー機械エネル
ギー変換素子に複数相の交番信号を印加することにより
前記電気ー機械エネルギー変換素子を位相差をもって厚
み方向に変位させて、前記第1の振動弾性体と前記第2
の振動弾性体の対向面に合成振動として位相が反転した
円又は楕円運動を形成し、前記第1の振動弾性体と前記
第2の振動弾性体の双方又はいずれか一方を振動エネル
ギーの出力部とする振動波駆動装置において、少なくと
も一方の振動弾性体の前記電気ー機械エネルギー変換素
子との非接触側の面に、周状の剛性を小さくした領域を
形成したものであって、前記領域は内径寸法が前記電気
ー機械エネルギー変換素子の内径寸法より大きく且つ前
記電気ー機械エネルギー変換素子の外径寸法より小さ
く、更に前記領域の外径寸法が前記少なくとも一方の振
動弾性体の外径より小さくした振動波駆動装置を特徴と
する。
【0010】請求項2の発明は、ディスク形状に形成さ
れた第1及び第2の振動弾性体と、前記第1の振動弾性
体と前記第2の振動弾性体との間に電気ー機械エネルギ
ー変換素子を挟持した振動子を有し、位置的位相差を有
して分極された前記電気ー機械エネルギー変換素子に複
数相の交番信号を印加することにより前記電気ー機械エ
ネルギー変換素子を位相差をもって厚み方向に変位させ
て、前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の対
向面に合成振動として位相が反転した円又は楕円運動を
形成し、前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体
の双方又はいずれか一方を振動エネルギーの出力部とす
る振動波駆動装置において、少なくとも一方の振動弾性
体の前記電気ー機械エネルギー変換素子との非接触側の
面に、周状の凹部領域を形成したものであって、前記凹
部領域は内径寸法が前記電気ー機械エネルギー変換素子
の内径寸法より大きく且つ前記電気ー機械エネルギー変
換素子の外径寸法より小さく、更に前記凹部領域の外径
寸法が前記少なくとも一方の振動弾性体の外径より小さ
くした振動波駆動装置を特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、ディスク形状に形成さ
れた第1及び第2の振動弾性体と、前記第1の振動弾性
体と前記第2の振動弾性体との間に電気ー機械エネルギ
ー変換素子を挟持した振動子を有し、位置的位相差を有
して分極された前記電気ー機械エネルギー変換素子に複
数相の交番信号を印加することにより前記電気ー機械エ
ネルギー変換素子を位相差をもって厚み方向に変位させ
て、前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の対
向面に合成振動として位相が反転した円又は楕円運動を
形成し、前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体
の双方又はいずれか一方を振動エネルギーの出力部とす
る振動波駆動装置において、少なくとも一方の振動弾性
体の前記電気ー機械エネルギー変換素子との非接触側の
面にディスク形状の弾性部材を接合したものであって、
前記弾性部材は外径寸法を前記電気ー機械エネルギー変
換素子の外径以下にした振動波駆動装置を特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、更に前記領域の外径寸
法は前記電気ー機械エネルギー変換素子の外径以下にし
た振動波駆動装置を特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、更に前記凹部領域の外
径寸法は前記電気ー機械エネルギー変換素子の外径以下
にした振動波駆動装置を特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、更に前記領域の外径寸
法は前記電気ー機械エネルギー変換素子の外径より小さ
くした振動波駆動装置を特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、更に前記凹部領域の外
径寸法は前記電気ー機械エネルギー変換素子の外径より
小さくした振動波駆動装置を特徴とする。
【0016】請求項8の発明は、ディスク形状に形成さ
れた第1及び第2の振動弾性体と、前記第1の振動体と
前記第2の振動弾性体との間に電気ー機械エネルギー変
換素子を挟持した振動子を有し、位置的位相差を有して
分極された前記電気−機械エネルギー変換素子に複数相
の交流信号を印加することにより前記電気ー機械エネル
ギー変換素子を位相差をもって厚み方向に変位させて、
前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の対向面
に合成振動として位相が反転した円又は楕円運動を形成
し、前記第1の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の双
方又はいずれか一方を振動エネルギーの出力部とするこ
とを特徴とする振動波駆動装置において、前記第1及び
第2の振動弾性体の前記電気ー機械エネルギー変換素子
との非接触側の面に、外径寸法が前記電気ー機械エネル
ギー変換素子の外形寸法より小さく且つ内径寸法より大
きい複数の弾性部材を固定し、前記複数の弾性部材で前
記第1及び第2の振動弾性体を挟持した振動波駆動装置
を特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、更に前記第1の振動弾
性体と前記第2の振動弾性体に圧接する複数の接触体を
有し、前記複数の接触体を回転駆動させて共通の出力軸
から回転を出力させた振動波駆動装置を特徴とする。
【0018】請求項10の発明は、更に前記振動子の形
状を軸方向で対称にした振動波駆動装置を特徴とする。
【0019】請求項11の発明は、更に前記振動子は径
方向に延出した弾性体により支持される振動波駆動装置
を特徴とする。
【0020】請求項12の発明は、更に前記弾性体はケ
ース部材に接続支持され、前記ケース部材から突出した
出力軸と連結した接触体が前記第1の振動弾性体及び前
記第2の振動弾性体の少なくとも一方と加圧接触して回
転駆動される振動波駆動装置を特徴とする。
【0021】請求項13の発明は、更に前記振動子の軸
方向の両側に、2つの接触体を加圧接触させて回転駆動
させるものを複数組設けてなる振動波駆動装置を特徴と
する。
【0022】請求項14の発明は、更に前記複数組の接
触体を共通の出力軸と連結し、前記出力軸を回転出力と
した振動波駆動装置を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す側断面図である。
【0024】ディスク状振動弾性体a1,a2の間に電気ー
機械エネルギー変換素子としての圧電素子b1,振動子支
持用薄円板d及び圧電素子b2が挟みこまれ、中空のねじ
iにより一体に挟持され振動子を形成している。
【0025】本振動子は支持用薄円板dを境界にして上
下(軸方向)対称形状であり、振動弾性体a1とa2、圧電
素子b1とb2は構成部品の共通化を図ることができる。
【0026】圧電素子b1,b2は、図12に示すように4
5度位相をずらした4分割の分極領域が設けられたもの
を積層しており、これは各々90度 空間的位相差を設
けた分極領域を持つことになる。したがって、直交する
方向の各分極領域(+の分極領域と-の分極領域)に同一
周波数で時間的位相差を有する交番信号としての交流電
界が印可されると、振動弾性体a1,a2には軸方向で対称
な合成振動としての面外曲げの進行波を生ずる。
【0027】この結果、振動弾性体a1,a2の駆動部
の表面粒子は同じ方向の円又は楕円運動を行い、これに
接触体としてのロータを圧接すれば、ロータは同方向に
摩擦駆動される原理は周知の通りである。この場合、振
動弾性体を固定すれば、ロータが回転し、ロータを固定
すれば振動弾性体が回転することになる。
【0028】c1,c2は接触体としてのロータで、各々ゴ
ムgを介して加圧用の薄板バネeにより押圧され、振動弾
性体と圧接される。薄板バネeは内周部においてスラス
ト方向の位置決め用部品hとかしめ結合していて、ラジ
アル・スラスト両方向に拘束されている。
【0029】なお、kは位置決め用部品hを出力軸として
のモータ軸lに固定するためのビスである。したがっ
て、この実施の形態において各ロータc1,c2は、共
通のモータ軸lと連結して、回転することによりモータ
軸lを回転出力とすることができる。
【0030】径方向に延出した振動子支持用薄円板dの
外周部はケース部材としてのモータケースfに固定され
ている。これにより、振動子はモータケースfによって
支持される。振動子支持用薄円板dには加圧力は作用し
ないため、これに抗する剛性は不要で、モータ負荷反力
に抗するねじり剛性が確保できればよく、円板では剛性
が高すぎる場合には、円板に穴を開けたものや短冊形状
に外周部に複数張り出した形状のものを用いても良い。
【0031】iは玉軸受けで、モータケースfに結合さ
れていて、この玉軸受iに軸支されたモータ軸lがモー
タケースfの両軸方向に突出している。尚、モータ軸l
を固定してモータケースfを出力とすれば、ドラムのよ
うな筒状物体を回転出力部材とすることも可能である。
【0032】sは振動弾性体a1,a2の圧電素子との
非接触側の面に設けられた周状の溝であり、この部分の
振動弾性体の厚みは薄くなって剛性を小さくしている。
周状の溝sの領域は、溝sの内径が圧電素子bの内径よ
り大径であり且つ外径が圧電素子bの外径より小径に設
定されている。ただし、この周状の溝sの外径は第1及
び第2の振動弾性体a1,a2の外径より小さいもので
ある。
【0033】図3に本実施の形態に係わる振動子の振動
モードの動作状態を示す。
【0034】図3は図1の圧電素子b1,b2を説明上
一つにしたものである。
【0035】周状の溝sを設けたことにより、周状の溝
sの内径部分から外周側への曲げ変形によるたわみ角θ
1は内径側でのたわみ角θ2に比べて大きくなる。この結
果圧電素子bは厚み方向に大きく変位すなわち大きな歪
みを生ずることになる。
【0036】図4は第2の実施の形態である。
【0037】図3に示した振動弾性体a1,a2の外周部に
軸方向に突出する周状突起tを設けた。これにより面外
曲げ振動発生時の中立面から接触面までの距離を大きく
とれ、ロータc1,c2の回転速度を増すことができ
る。
【0038】図5は第3の実施の形態であり、図5
(b)の展開図に示すように、図4の周状突起tに更に
周方向に複数のスリットt’を略等間隔に設けて変位を
拡大したもので、さらにロータc1,c2の回転数を増
加させることができる。
【0039】図6は第4の実施の形態であり、図3の周
溝断面形状を鋸歯状の周状溝s’としたものである。本
形状とすることで、プレス等で周溝加工を行いやすくな
る。ただし、周状溝s’の外径はこの場合は圧電素子b
の外径より大径となっている。この場合でも、径寸法m
を境に圧電素子の歪みは増加する。
【0040】図7は本発明の第5の実施の形態である。
【0041】振動弾性体a1,a2はディスク状であるが、
補助振動弾性体n1,n2を一体に軸方向両側に固定してい
る。これは、言い方を変えれば、2つの補助振動弾性体
n1,n2で振動弾性体a1,a2を挟持したもので、
図3に示す振動子と同型の振動姿態が得られる。この補
助振動弾性体n1,n2は内径が圧電素子bの内径と同
径であるが、外径が圧電素子bの外径より小さくしてお
り、実質的に図3と同じ効果を得ることができる。
【0042】なお、部品点数は増えるが単純形状のみで
構成されるため、結果的に安価なコストとなる。
【0043】図8は本発明の第6の実施の形態を示す。
【0044】これは、図4の実施の形態の変形例を示す
もので、軸方向両側の振動弾性体a1’,a2’は非対
称であるが、この場合でも周溝sは同様の効果を発揮す
る。
【0045】図9は本発明の第7の実施の形態であり、
振動弾性体a1,a2をプレスで形成し、外周部に設けた周
状突起には図5と同様な複数のスリットを設け、補助振
動弾性体n1,n2を周溝sの内径側に一致させて設けてい
る。
【0046】図10は本発明に係わる振動子を用いた振動
波駆動装置を支持する別の形態を示す第8の実施形態で
ある。
【0047】eは出力用ギア、qは振動子支持用シャフト
兼挟持用ボルトである。
【0048】本実施の形態に係わる振動波駆動装置で
は、振動子の軸の径方向の振動変位は極めて小さいた
め、本拘束は極めて容易である。
【0049】pは固定の支持部材であり、フランジoを介
して振動波駆動装置は支持される。ボルトqはナットu
により振動子を挟持し、ボルトqの頭部q’の外径と、
ナットuの外径の径差により、実質的に振動弾性体a1
と振動弾性体a2の両方に、周溝sを形成している。な
お、ボルトqはナットrにより、フランジoに固定さ
れ、このフランジoがネジwにより支持部材pに固定さ
れることにより、出力ギアeも組み込んだ振動波駆動装
置を支持部材に支持できる。
【0050】なお、ベアリングxは出力ギアeの軸受の
役目をする。
【0051】図11は第9の実施形態を示すもので、図1
に示した振動波駆動装置を複数組連結したものである。
【0052】モータ軸lは図11(b)に示すように、
断面がDカットされており、複数のロータ固定薄板e2内
径はこれに嵌合してラジアル方向に拘束されている。上
下に接触バネを有するロータc3と薄板バネe2はビスyに
より直接またはゴムを介してロータc3に接続されてい
る。なお、e1は図1と同じ加圧用の薄板バネである。
【0053】このような複数組の振動波駆動装置を連結
することで、出力を増大することができる。
【0054】図13は第10の実施形態を示すもので、
図1に示した振動子支持用薄円板dを、圧電素子b1と
第1の弾性振動体a1の間で挟持された振動子支持用薄
円板d’としたもので、振動子支持用薄円板d’の支持を
簡単化したものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし3
の発明によれば、電気ー機械エネルギー変換素子の歪み
をディスク形状の振動弾性体の内径部付近にまで発生さ
せ且つ外周部付近でのせん断歪みを小さくして垂直(軸
方向)歪み成分を大きくして、低電圧で効率の良い駆動
を行える振動波駆動装置を提供することができる。さら
に、駆動の低電圧化に伴い、駆動回路素子も安価なもの
を使用することができる。
【0056】また、請求項4ないし7の発明によれば、
電気ー機械エネルギー変換素子の外径部は第1及び第2
のディスク状の振動弾性体で高剛性領域で挟持できるの
で、特に変位が大きい電気ー機械エネルギー変換素子の
外径近傍の変位を有効に用いることができ、特に効率の
向上に寄与する振動波駆動装置を提供することができ
る。
【0057】また、請求項8の発明によれば、電気ー機
械エネルギー変換素子の歪みをディスク形状の振動弾性
体の内径部付近にまで発生させ且つ外周部付近でのせん
断歪みを小さくして垂直(軸方向)歪み成分を大きくし
て、低電圧で効率の良い駆動を行え、更には第1及び第
2の振動弾性体による電気ー機械エネルギー変換素子の
挟持力も大きくして歪み力拡大によるトルクの更なる向
上も果たすことができる振動波駆動装置を提供すること
ができる。
【0058】また、請求項9の発明によれば、共通の出
力軸を用いることによって、第1の振動弾性体と第2の
振動弾性体に接触する各々の接触体の回転むらも打ち消
すことができる振動波駆動装置を提供することができ
る。
【0059】また、請求項10の発明によれば、更に第
1の振動弾性体と第2の振動弾性体の振動のバランスを
良くし、不要な振動を押さえて極めて効率の良い振動を
得ることができる振動波駆動装置を提供することができ
る。
【0060】また、請求項11の発明によれば、更に薄
型化された振動子を提供することができる振動波駆動装
置を提供することができる。
【0061】また、請求項12の発明によれば、更に外
部からのゴミの進入を防止できる振動波駆動装置を提供
することができる。
【0062】また、請求項13及び14の発明によれ
ば、更に大トルクの出力を得ることができる振動波駆動
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す振動波駆動装
置の側断面図
【図2】従来の振動波駆動装置の振動子形状およびその
振動姿態を示す図
【図3】第1の実施の形態での振動姿態を示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図9】本発明の第7の実施の形態を示す振動子の側断
面図
【図10】本発明の第8の実施の形態を示す振動子の側
断面図
【図11】本発明の第9の実施の形態を示す振動子の側
断面図
【図12】本発明の実施の形態に用いる圧電素子の分極
領域を示す図
【図13】本発明の第10の実施の形態を示す振動子の
側断面図
【符号の説明】
a1,a2 振動弾性体 b1,b2 電気ー機械エネルギー変換素子としての圧
電素子 c1,c2,c3 接触体としてのロータ d 振動子支持用薄円板 e 加圧用バネ f モータケース g ゴム h 加圧バネ固定部材 i 挟持用ボルト j 玉軸受け k ビス l 出力軸 n1,n2 振動弾性体補助部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク形状に形成された第1及び第2
    の振動弾性体と、前記第1の振動弾性体と前記第2の振
    動弾性体との間に電気ー機械エネルギー変換素子を挟持
    した振動子を有し、位置的位相差を有して分極された前
    記電気ー機械エネルギー変換素子に複数相の交番信号を
    印加することにより前記電気ー機械エネルギー変換素子
    を位相差をもって厚み方向に変位させて、前記第1の振
    動弾性体と前記第2の振動弾性体の対向面に合成振動と
    して位相が反転した円又は楕円運動を形成し、前記第1
    の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の双方又はいずれ
    か一方を振動エネルギーの出力部とする振動波駆動装置
    において、 少なくとも一方の振動弾性体の前記電気ー機械エネルギ
    ー変換素子との非接触側の面に、周状の剛性を小さくし
    た領域を形成したものであって、前記領域は内径寸法が
    前記電気ー機械エネルギー変換素子の内径寸法より大き
    く且つ前記電気ー機械エネルギー変換素子の外径寸法よ
    り小さく、更に前記領域の外径寸法が前記少なくとも一
    方の振動弾性体の外径より小さくしたことを特徴とする
    振動波駆動装置。
  2. 【請求項2】 ディスク形状に形成された第1及び第2
    の振動弾性体と、前記第1の振動弾性体と前記第2の振
    動弾性体との間に電気ー機械エネルギー変換素子を挟持
    した振動子を有し、位置的位相差を有して分極された前
    記電気ー機械エネルギー変換素子に複数相の交番信号を
    印加することにより前記電気ー機械エネルギー変換素子
    を位相差をもって厚み方向に変位させて、前記第1の振
    動弾性体と前記第2の振動弾性体の対向面に合成振動と
    して位相が反転した円又は楕円運動を形成し、前記第1
    の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の双方又はいずれ
    か一方を振動エネルギーの出力部とする振動波駆動装置
    において、 少なくとも一方の振動弾性体の前記電気ー機械エネルギ
    ー変換素子との非接触側の面に、周状の凹部領域を形成
    したものであって、前記凹部領域は内径寸法が前記電気
    ー機械エネルギー変換素子の内径寸法より大きく且つ前
    記電気ー機械エネルギー変換素子の外径寸法より小さ
    く、更に前記凹部領域の外径寸法が前記少なくとも一方
    の振動弾性体の外径より小さくしたことを特徴とする振
    動波駆動装置。
  3. 【請求項3】 ディスク形状に形成された第1及び第2
    の振動弾性体と、前記第1の振動弾性体と前記第2の振
    動弾性体との間に電気ー機械エネルギー変換素子を挟持
    した振動子を有し、位置的位相差を有して分極された前
    記電気ー機械エネルギー変換素子に複数相の交番信号を
    印加することにより前記電気ー機械エネルギー変換素子
    を位相差をもって厚み方向に変位させて、前記第1の振
    動弾性体と前記第2の振動弾性体の対向面に合成振動と
    して位相が反転した円又は楕円運動を形成し、前記第1
    の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の双方又はいずれ
    か一方を振動エネルギーの出力部とする振動波駆動装置
    において、 少なくとも一方の振動弾性体の前記電気ー機械エネルギ
    ー変換素子との非接触側の面にディスク形状の弾性部材
    を接合したものであって、前記弾性部材は外径寸法を前
    記電気ー機械エネルギー変換素子の内径より大きく且つ
    外径以下にしたことを特徴とする振動波駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記領域の外径寸法は前記電気ー機械エ
    ネルギー変換素子の外径以下にしたことを特徴とする請
    求項1記載の振動波駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部領域の外径寸法は前記電気ー機
    械エネルギー変換素子の外径以下にしたことを特徴とす
    る請求項2記載の振動波駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記領域の外径寸法は前記電気ー機械エ
    ネルギー変換素子の外径より小さくしたことを特徴とす
    る請求項1記載の振動波駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記凹部領域の外径寸法は前記電気ー機
    械エネルギー変換素子の外径より小さくしたことを特徴
    とする請求項2記載の振動波駆動装置。
  8. 【請求項8】 ディスク形状に形成された第1及び第2
    の振動弾性体と、前記第1の振動弾性体と前記第2の振
    動弾性体との間に電気ー機械エネルギー変換素子を挟持
    した振動子を有し、位置的位相差を有して分極された前
    記電気−機械エネルギー変換素子に複数相の交流信号を
    印加することにより前記電気ー機械エネルギー変換素子
    を位相差をもって厚み方向に変位させて、前記第1の振
    動弾性体と前記第2の振動弾性体の対向面に合成振動と
    して位相が反転した円又は楕円運動を形成し、前記第1
    の振動弾性体と前記第2の振動弾性体の双方又はいずれ
    か一方を振動エネルギーの出力部とすることを特徴とす
    る振動波駆動装置において、前記第1及び第2の振動弾
    性体の前記電気ー機械エネルギー変換素子との非接触側
    の面に、外径寸法が前記電気ー機械エネルギー変換素子
    の外形寸法より小さく且つ内径寸法より大きい複数の弾
    性部材を固定し、前記複数の弾性部材で前記第1及び第
    2の振動弾性体を挟持したことを特徴とする振動波駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の振動弾性体と前記第2の振動
    弾性体に圧接する複数の接触体を有し、前記複数の接触
    体を回転駆動させて共通の出力軸から回転を出力させた
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    振動波駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記振動子の形状を軸方向で対称にし
    たことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載
    の振動波駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記振動子は径方向に延出した弾性体
    により支持されることを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載の振動波駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記弾性体はケース部材に接続支持さ
    れ、前記ケース部材から突出した出力軸と連結した接触
    体が前記第1の振動弾性体及び前記第2の振動弾性体の
    少なくとも一方と加圧接触して回転駆動されることを特
    徴とする請求項11に記載の振動波駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記振動子の軸方向の両側に、2つの
    接触体を加圧接触させて回転駆動させるものを複数組設
    けてなることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載の振動波駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記複数組の接触体を共通の出力軸と
    連結し、前記出力軸を回転出力としたことを特徴とする
    請求項13記載の振動波駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100485882B1 (ko) * 2001-01-22 2005-04-29 캐논 가부시끼가이샤 진동소자 및 진동파구동장치
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WO2020031910A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社Piezo Sonic 圧電モータ及び注入機器

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