JPH10271853A - 振動アクチュエータ及びその駆動方法 - Google Patents

振動アクチュエータ及びその駆動方法

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JPH10271853A
JPH10271853A JP9071059A JP7105997A JPH10271853A JP H10271853 A JPH10271853 A JP H10271853A JP 9071059 A JP9071059 A JP 9071059A JP 7105997 A JP7105997 A JP 7105997A JP H10271853 A JPH10271853 A JP H10271853A
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JP
Japan
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vibration
source
vibrator
longitudinal
torsional
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JP9071059A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、簡単な作業で組立可能で
あり、リ−ド線の誤り接合が生じにくい振動アクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】 所定の軸に平行な縦振動及び所定の軸を
中心とする捩り振動を行う振動子を備える振動アクチュ
エータにおいて、振動子は、縦振動を励振する第1の縦
振動発生源(51のJ)及び第2の縦振動発生源(53
のJ)と、捩り振動を励振する第1の捩り振動発生源
(51のI)及び第2の捩り振動発生源(53のI)
と、駆動信号を入力するために第1の縦振動発生源及び
第1の捩り振動発生源に共通して用いられる第1の駆動
信号入力部(57)と、駆動信号を入力するために第2
の縦振動発生源及び第2の捩り振動発生源に共通して用
いられる第2の駆動信号入力部(58)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子の振動を利
用して駆動力を発生する振動アクチュエータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータに
は、例えば、特開平8−103089号又は特開平8−
140377号に開示された振動アクチュエータがあ
る。図9は、特開平8−140377号に開示された振
動アクチュエータ(以下「従来の振動アクチュエータ」
という)を示す断面図、また、図10は、図9の振動ア
クチュエータの固定子を示す斜面図である。
【0003】図9に示すように、従来の振動アクチュエ
ータは、シャフト107に固定子101と移動子106
を取り付け、移動子106を固定子101に加圧接触さ
せる構成となっている。移動子106は、移動子母材1
06−1と、移動子母材の固定子101と接触する面に
備えられ、固定子101と摺動する摺動材106−2と
からなる。また、固定子101は、図10に示すよう
に、厚肉の円筒部材を2分割して得られる弾性体102
及び103と、2種類の板状の圧電素子104、及び1
05とから構成されている。圧電素子104及び105
は、弾性体102及び103の間に挟み込まれており、
固定子101は、全体としてほぼ円筒状の形状となるよ
うに組み立てられている。
【0004】図11は、固定子101の断面図である。
図11に見られるように、弾性体102と103との間
には、2枚の圧電素子104と2枚の圧電素子105と
の計4枚の圧電素子が積層されている。また、2枚の圧
電素子104の間には電極板104bが、2枚の圧電素
子105の間には電極板105bが配置されている。電
極板(104b、105b)は、圧電素子104及び1
05に励振用の周波電圧を印加するための部材である。
【0005】ここで、圧電素子104は、板厚方向に電
圧を印加されると、固定子101の中心軸A1に沿って
伸縮変形を行う素子であり、一方、圧電素子105は、
同じように電圧を印加されると、中心軸A1に沿ってせ
ん断変形をする素子である。従来の振動アクチュエータ
では、圧電素子104及び105に所定の周波電圧を9
0度の位相差をもって印加し、固定子101に、中心軸
A1に沿う方向の縦振動と、中心軸A1を中心に捩る方
向の捩り振動とを励振する。この結果、固定子101の
端面(以下「駆動面」という)D1が楕円運動を行い、
その楕円運動の一部が移動子106に伝達されて、移動
子106が一定の方向に回転する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の振動ア
クチュエータでは、弾性体間に計4枚もの圧電素子が積
層されるために、振動子全体の小型化が図りにくいとい
う問題があった。かかる問題を解決すべく、本願出願人
は、弾性体の間に積層する圧電素子の枚数が少ない振動
アクチュエータを発明し、これを例えば特願平7−23
9603号等で開示している。
【0007】図12は、特願平7−239603号に開
示した振動アクチュエータ(以下「先に開示した振動ア
クチュエータ」という)の振動子を示す分解斜視図であ
る。図12に見られるように、先に開示した振動アクチ
ュエータの振動子110では、捩り振動用の圧電素子1
14と縦振動用の圧電素子115とが、同一の平面内に
並ぶように配置されている。したがって、先に開示した
振動アクチュエータでは、積層される圧電素子の厚みが
減少し、従来の振動アクチュエータより、いっそうの小
型化を図ることが可能であった。
【0008】しかしながら、先に開示された振動アクチ
ュエータでは、2相の駆動信号をそれぞれ圧電素子11
4と圧電素子115とに印加することにより、相互に所
定の位相差を有する捩り振動と縦振動を弾性体に励振
し、駆動面D2に楕円運動を発生させる。したがって、
捩り振動用の電極板116と縦振動用の電極板117と
は相互に絶縁された別部材でなければならず、このため
に振動アクチュエータは、部品点数が多く、構造が複雑
であるという課題があった。
【0009】また、先に開示した振動アクチュエータで
は、弾性体と圧電素子と、さらには電極板とを接合する
場合に、それぞれの部材間の位置を調整する必要があ
り、このために組立作業が複雑になるという課題点があ
った。さらに、各電極板には、駆動回路からの駆動信号
を伝達するリ−ド線を接合するが、接合カ所は、2つの
捩り振動用の電極板116と2つの縦振動用の電極板1
17との少なくとも計4カ所あり、このために、誤接合
が生じやすいという課題点もあった。
【0010】そこで、本発明は、この様な課題を解決す
ることにより、部品点数が少なく、簡単な作業で組立可
能であり、リ−ド線の誤り接合が生じにくい振動アクチ
ュエータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、所定の軸に平行な縦振動及
び前記所定の軸を中心とする捩り振動を行う振動子を備
える振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、前記
縦振動を励振する第1の縦振動発生源及び第2の縦振動
発生源と、前記捩り振動を励振する第1の捩り振動発生
源及び第2の捩り振動発生源と、駆動信号を入力するた
めに前記第1の縦振動発生源及び前記第1の捩り振動発
生源に共通して用いられる第1の駆動信号入力部と、駆
動信号を入力するために前記第2の縦振動発生源及び前
記第2の捩り振動発生源に共通して用いられる第2の駆
動信号入力部とを有することを特徴とする振動アクチュ
エータである。
【0012】請求項2に係る発明は、第1の縦振動発生
源及び第2の縦振動発生源により所定の軸に平行な縦振
動を励振され、第1の捩り振動発生源及び第2の捩り振
動発生源により前記所定の軸を中心とする捩り振動を励
振される振動子と、前記第1の縦振動発生源及び前記第
1の捩り振動発生源に第1の駆動信号を入力し、前記第
2の縦振動発生源及び前記第2の捩り振動発生源に前記
第1の駆動信号と所定の位相差を有する第2の駆動信号
を入力する駆動回路とを有することを特徴とする振動ア
クチュエータである。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載の振動アクチュエータにおいて、前記縦振動
発生源及び前記捩り振動発生源は圧電素子であることを
特徴とする振動アクチュエータである。請求項4に係る
発明は、請求項3に記載の振動アクチュエータにおい
て、前記圧電素子は、それぞれ異なる方向に分極された
2つの領域を有し、前記縦振動発生源は前記圧電素子の
一方の領域であり、前記捩り振動発生源は前記圧電素子
の他方の領域であることを特徴とする振動アクチュエー
タである。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項3又は請求
項4に記載の振動アクチュエータにおいて、前記第1の
振動発生源及び前記第1の捩り振動発生源は、1つの電
極板より駆動信号を入力され、前記第2の振動発生源及
び前記第2の捩り振動発生源は、前記電極板とは異なる
1つの電極板より駆動信号を入力されることを特徴とす
る振動アクチュエータである。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1から請求
項5までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータに
おいて、前記捩り振動発生源及び前記縦振動発生源は、
前記振動子が有する前記所定の軸に略平行な面に力を作
用させることによりそれぞれ前記捩り振動又は前記縦振
動を励振することを特徴とする振動アクチュエータであ
る。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1から請求
項6までのいずれか1項に記載の振動アクチュエータに
おいて、前記振動子は、前記所定の軸を中心軸とする円
柱状又は円筒状の部材を前記所定の軸に略平行な分割面
で分割した2つの弾性部材を有し、前記捩り振動発生源
及び前記縦振動発生源は、前記弾性部材の分割面の間に
配置され、前記分割面に力を作用させることによりそれ
ぞれ前記捩り振動又は前記縦振動を励振することを特徴
とする振動アクチュエータである。
【0017】請求項8に係る発明は、第1の縦振動発生
源及び第2の縦振動発生源により所定の軸に平行な縦振
動を励振され、第1の捩り振動発生源及び第2の捩り振
動発生源により前記所定の軸を中心とする捩り振動を励
振される振動子を備える振動アクチュエータの駆動方法
において、前記第1の縦振動発生源及び前記第1の捩り
振動発生源に第1の駆動信号を入力し、前記第2の縦振
動発生源及び前記第2の捩り振動発生源に前記第1の駆
動信号と所定の位相差を有する第2の駆動信号を入力す
ることを特徴とする振動アクチュエータの駆動方法であ
る。
【0018】請求項9に係る発明は、第1の捩り振動発
生源及び第2の捩り振動発生源により所定の軸を中心と
する捩り振動を励振される振動子と、前記第1の捩り振
動発生源に第1の駆動信号を入力し、前記第2の捩り振
動発生源に前記第1の駆動信号と所定の位相差を有する
第2の駆動信号を入力する駆動回路とを有することを特
徴とする振動アクチュエータである。請求項10に係る
発明は、請求項9に記載の振動アクチュエータにおい
て、前記捩り振動発生源は圧電素子であことを特徴とし
ている振動アクチュエータである。
【0019】請求項11に係る発明は、請求項9又は請
求項10に記載の振動アクチュエータにおいて、前記捩
り振動発生源は、前記振動子が有する前記所定の軸に略
平行な面に力を作用させることにより前記捩り振動を励
振することを特徴とする振動アクチュエータである。請
求項12に係る発明は、第1の捩り振動発生源及び第2
の捩り振動発生源により所定の軸を中心とする捩り振動
を励振される振動子を備える振動アクチュエータの駆動
方法において、前記第1の捩り振動発生源に第1の駆動
信号を入力し、前記第2の捩り振動発生源に前記第1の
駆動信号と所定の位相差を有する第2の駆動信号を入力
することを特徴とする振動アクチュエータである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。な
お、以下の説明は、振動アクチュエータとして、超音波
振動域を利用する超音波アクチュエータを例にとって行
う。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る振動アクチュエ
ータの第1実施形態を示す断面図である。また、図2
は、図1に示す振動アクチュエータの振動子を示す分解
斜視図である。
【0021】図1に示すように、本実施形態の振動アク
チュエータ10は、主に移動子20、振動子30から構
成されている。移動子20は、振動子30から駆動力を
得て、固定軸12を回転軸として回転する厚肉の円環状
部材である。移動子20は、移動子部材22と、移動子
部材22の下面に備えられた摺動材26とから構成され
ている。移動子部材22は、ステンレス鋼、アルミニウ
ム合金等からなる部材である。また、移動子部材22
は、外周面に歯車24を有する。歯車24は、移動子2
0の回転出力を不図示の被駆動体の歯車に伝達するため
のものである。摺動材26は、振動子30の駆動面Dと
接触し摺動する部材である。摺動材26は、摺動特性を
良好とするために、高分子材料等を主成分としている。
【0022】移動子20は、ベアリング18を介して固
定軸12に取り付けられている。ベアリング18は、移
動子20の固定軸回りの回転を可能とするとともに、移
動子20を固定軸12の所定の位置に位置決めする位置
決め部材としての役割を果たすものである。
【0023】固定軸12は、移動子20が取り付けられ
ている位置より上側にねじ部12aを有し、このねじ部
12aには、ナットなどの調整部材14がねじ止めされ
ている。また、調整部材14と移動子20との間には、
皿バネ、スプリングバネ又は板バネ等の加圧部材16が
配置されている。加圧部材16は、移動子20を振動子
30の方向へ加圧するための部材である。移動子20
は、この加圧部材16から加圧力を受け、振動子30の
駆動面Dに加圧接触する。一方、調整部材14は、ねじ
止めされている位置を変化させることにより、加圧部材
16を適度に圧縮し、移動子20へ加わる加圧力を調整
するための部材である。
【0024】振動子30は、1次の縦振動と、2次の捩
り振動を行うことにより駆動面Dに楕円運動を発生させ
る部材である。振動子30は、厚肉の円筒状の形状を有
し、その中空部に固定軸12を通すようにして、固定軸
12に固定されている。図2に示すように、振動子30
は、電極板(57、58)を圧電素子(51、52又は
53、54)により挟んだものを、さらに弾性体32及
び34とにより挟み込んだ構成をしている。なお、圧電
素子、電極板及び弾性体は、互いに接着剤により接合さ
れる。
【0025】図1に示すように、弾性体32及び34
は、4つの大径部30A、30B、30C及び30D
と、3つの小径部30a、30b及び30cとを有する
厚肉の円筒を縦に2分割した半円柱状の部材であり、鉄
鋼、ステンレス鋼又はリン青銅等の金属材料からなる。
小径部30a及び30cは、2次の捩り振動の節部を含
む位置に、小径部30bは、1次の縦振動の節部を含む
位置に、それぞれ形成されている。このように、振動子
30を4つの大径部と3つの小径部とを有する形状とす
るのは、振動子30に励振される縦振動と捩り振動の共
振周波数をほぼ一致させ、振動子30にいわゆる縮退を
生じさせるためである。
【0026】振動子30は、大径部30A及び30Dの
それぞれに、圧電素子51〜54の積層方向と平行な貫
通孔30E及び30Fを有する。貫通孔30E及び30
Fには、それぞれボルト36が挿入され、ナット38に
より固定されている。これにより、弾性体32及び34
は、圧電素子51〜54を挟み込んだ状態で一体に組ま
れている。
【0027】また、振動子30は、小径部30aに貫通
孔30Gを有する。貫通孔30Gは、スプリングピン4
0を通すための孔部である。スプリングピン40は、振
動子30の貫通孔30aと、固定軸12に設けられてい
る貫通孔12bとを貫通することにより、振動子30を
固定軸12に固定し、固定軸12の主軸方向に振動子3
0を位置決めする部材である。
【0028】一方、固定軸12は、外周面の2カ所に溝
部12c及び12dを有する。溝部12c及び12dに
は、各々2つずつの位置決め部材42がはめ込まれる。
位置決め部材42は、環状の部材をほぼ2分割した形状
の部材であり、溝部12c等に2個はめ込むことによ
り、固定軸12の外周を一周する環状部材となる。本実
施形態では、このような径方向位置決め部材を固定軸1
2と振動子30の間に配置することにより、振動子30
の径方向の位置決めを行っている。また、固定軸12の
端部には、溝12e及び12fが設けられている。溝1
2e、12fは、振動アクチュエータ10を他の機器等
に備え付けたときに、セットビスをねじ込まれることに
より、固定軸12の回り止めを行う部位である。
【0029】前述したように、振動子30を構成する2
つの弾性体32及び34の間には4枚の圧電素子51〜
54と2枚の電極板57、58とが配置されている。図
2に示されるように、これら圧電素子及び電極板のう
ち、電極板57は、圧電素子51及び52の間に挟まれ
て1つの組をなし、電極板58は、圧電素子53及び5
4の間に挟まれて1つの組をなしている。そして、それ
ぞれの組は、振動子30の中心軸Aを挟んで対象の位置
に配置されている。
【0030】圧電素子(51〜54)は、弾性体32、
34の接合面とほぼ同じ形状をした、1枚の四角形状の
板材である。各圧電素子(51〜54)は、図面上側の
領域Iと下側の領域Jとで分極の方向が異なっている。
領域Iは、板厚の方向に電圧を印加すると振動子30の
中心軸Aの方向にせん断変形をするように、つまり、圧
電係数d15が大きくなるように分極されている。一方、
領域Jは、板厚の方向に電圧を印加すると振動子の中心
軸Aの方向に伸縮変形をするように、つまり、圧電係数
31が大きくなるように分極されている。
【0031】上記2つの領域のうち、領域Iは振動子3
0に捩り振動を励振する振動発生源として使用されるも
のであり、領域Jは振動子30に縦振動を励振する振動
発生源として使用されるものである。つまり、本実施形
態では、従来の振動アクチュエータではそれぞれ別個の
部材より構成されていた捩り振動用の振動発生源と、縦
振動用の振動発生源とを1つの圧電素子に一体化してい
る。
【0032】捩り振動用の振動発生源である領域Iは、
振動子30の小径部30aを跨ぐように、すなわち、捩
り振動の節部を跨ぐように配置されている。このような
位置に領域Iを配置するのは、弾性体に捩り振動を効率
よく励振するためである。縦振動用の振動発生源である
領域Jは、振動子30の小径部30bを跨ぐように、す
なわち、縦振動の節部を跨ぐように配置されている。こ
れにより、弾性体に縦振動を効率よく励振することが可
能となっている。
【0033】また、前述したように、圧電素子51及び
52の間には1枚の電極板57が配置されており、この
電極板57から同時に同一の駆動信号が印加される。ま
た、圧電素子53及び54の間には1枚の電極板58が
配置されており、こちらも、この電極板58から同時に
同一の駆動信号が印加される。
【0034】図3は、本実施形態に係る振動子における
圧電素子の配置等と、振動子に励振される振動モードを
示す説明図であり、(a)及び(b)がそれぞれ振動子
の上面と側面を示し、(c)が励振される振動モードを
示している。図2において説明したように、4枚の圧電
素子51から54は、2つの組みに分けて弾性体32、
34の間に配置されている(図3(a)参照)。また、
各圧電素子は、電圧を印加するとせん断変形を生じる圧
電定数d15が大きい領域Iと、伸縮変形が生じる圧電定
数d31が大きい領域Jとから構成されている(図3
(b)中の矢印参照)。
【0035】圧電素子51及び52は、電極板57に正
の電圧が印加された場合に、上面から見て振動子30を
反時計回りに捩る力(図3(a)の矢印m参照)を発生
させる向きに配置されている。一方、圧電素子53及び
54は、電極板58に正の電圧が印加された場合に、振
動子30を時計回りに捩る力(図3(a)の矢印n参
照)を発生させる向きに配置されている。したがって、
電極板57に印加する駆動信号(周波電圧)と、電極板
58に印加する駆動信号とに約(1/2)πの位相差を
持たせると、4つの圧電素子51〜54による弾性体3
2、34を捩る力が合成され、振動子30に捩れ変形、
さらには捩り振動が発生する。なお、ここで正の電圧と
は、電極板57、58に対応した電極となる弾性体32
又は34の電位を基準とした電圧をいう。
【0036】一方、各圧電素子の縦振動を励振する部分
である領域Jは、すべて、電極板57、58に正の電圧
が印加された場合に、振動子30の中心軸Aの方向に延
び変形をするように分極されている。したがって、電極
板57と58とに、相互に約(1/2)πの位相差を有
する駆動信号を印加すると、圧電素子51及び52の伸
縮変形と、圧電素子53及び54の伸縮変形とが合成さ
れ、振動子30に合成された伸縮変形(縦振動)が発生
する。
【0037】図4は、本実施形態に係る振動アクチュエ
ータを駆動する駆動回路の概略を示す図である。本実施
形態の駆動回路60において、速度設定部62は、移動
子20の回転速度を設定する部位である。一方、速度検
出部66は、移動子20の回転速度を検出する部位であ
る。速度検出部66は、移動子20または移動子20に
より駆動される他の駆動体に装着されたエンコ−ダの出
力を直接読み込む、あるいは、圧電素子51等の振動を
圧電効果に基づいて検出し、その検出値を速度値に換算
することなどにより速度を検出する。速度指令部64
は、速度設定部62で設定された速度値と、速度検出部
66から検出された速度値とを比較し、それらの値の間
に差がなくなるように発振器68に指令を出す部位であ
る。
【0038】発振器68は、振動アクチュエータの駆動
信号となる周波電圧を出力する回路である。発振器68
は、速度指令部64により指定された周波数の駆動信号
を出力する。発振器68の出力する駆動信号は、増幅器
72において適当に増幅された後、電極板57に入力さ
れる。また、発振器68の出力する駆動信号は、移相器
70及び増幅器74を介して電極板58にも入力され
る。ここで、移相器70は、入力された駆動信号を(1
/2)πの位相差をもって出力する回路である。また、
増幅器74は、増幅器72と同じ機能の回路である。し
たがって、本実施形態の振動アクチュエータでは、電極
板58に電極板57と位相が(1/2)π異なる駆動信
号が入力される。
【0039】図5は、本実施形態に係る振動子に捩り振
動と縦振動が発生する様子を示す説明図である。図5で
は、左側の列から順に、時間、電極板57に印加される
電圧V1及び電極板58に印加される電圧V2のベクト
ル表示、捩り振動による弾性体の変位、縦振動による弾
性体の変位が示されている。なお、弾性体の変位の表示
において、細線により表示された変位は、それぞれ印加
電圧V1又はV2により発生した変位を、太線により表
示された変位は、細線で表示された変位の合成変位を表
す。また、図中ωは、角周波数(ω=2πf、fは駆動
周波数)を表している。
【0040】図4において説明したように、本実施形態
では、印加電圧V1とV2とが1/2πの位相差を有す
る。このような2つの電圧を印加した場合に、捩り振動
は以下のようにして生じる。
【0041】まず、t=0の時点では、印加電圧V1に
より左側に変位が生じ、また、印加電圧V2によっても
左側に変位が生じ、その結果、合成された変位は左側に
最大となる。次に、t=(1/4)×(π/ω)の時点
では、印加電圧V1により左側に変位が生じるが、印加
電圧V2は電圧がゼロのために変位が発生せず、合成さ
れた変位はV1のみにより生じたものとなる。t=(2
/4)×(π/ω)の時点では、印加電圧V1により左
側に変位が生じるが、印加電圧V2によっては右側に変
位が生じ、合成された変位はゼロとなる。
【0042】t=(3/4)×(π/ω)の時点では、
印加電圧V1はゼロのために変位は発生しないが、印加
電圧V2により右側に変位が生じ、合成された変位はV
2のみにより生じたものと同じになる。t=(4/4)
×(π/ω)の時点では、印加電圧V1により右側に変
位が生じ、また、印加電圧V2によっても右側に変位が
生じ、合成された変位は右側に最大となる。t=(5/
4)×(π/ω)の時点では、印加電圧V1により右側
に変位が生じるが、印加電圧V2はゼロのために変位が
発生せず、合成された変位はV1のみにより生じたもの
と同じになる。
【0043】t=(6/4)×(π/ω)の時点では、
印加電圧V1により右側に変位が生じるが、印加電圧V
2により左側に変位が生じてV1による変位を打ち消す
ので、合成された変位はゼロとなる。t=(7/4)×
(π/ω)の時点では、印加電圧V1はゼロのために変
位は発生しないが、印加電圧V2により左側に変位が生
じ、合成された変位はV2のみにより生じたものと同じ
になる。t=(8/4)×(π/ω)の時点では、再び
t=0と同じ状態に戻る。
【0044】次に、縦振動の発生について説明する。t
=0の時点では、印加電圧V1により上側に変位が生じ
るが、印加電圧V2により下側に変位が生じ、合成され
た変位はゼロとなる。t=(1/4)×(π/ω)の時
点では、印加電圧V1により上側に変位が生じるが、印
加電圧V2はゼロのために変位が発生せず、合成された
変位はV1のみにより生じたものと同じになる。t=
(2/4)×(π/ω)の時点では、印加電圧V1によ
り上側に変位が生じ、また、印加電圧V2により上側に
変位が生じ、合成された変位は上側に最大となる。
【0045】t=(3/4)×(π/ω)の時点では、
印加電圧V1はゼロのために変位は発生しないが、印加
電圧V2により上側に変位が生じ、合成された変位はに
V2のみにより生じたものと同じになる。t=(4/
4)×(π/ω)の時点では、印加電圧V1により下側
に変位が生じるが、印加電圧V2により上側に変位が生
じて印加電圧V1による変位を打ち消すので、合成され
た変位はゼロとなる。t=(5/4)×(π/ω)の時
点では、印加電圧V1により下側に変位が生じるが、印
加電圧V2はゼロのために変位は発生せず、合成された
変位はV1のみにより生じたものと同じになる。
【0046】t=(6/4)×(π/ω)の時点では、
印加電圧V1により下側に変位が生じ、また、印加電圧
V2により下側に変位が生じ、合成された変位は下側に
最大となる。t=(7/4)×(π/ω)の時点では、
印加電圧V1はゼロのために変位は発生しないが、印加
電圧V2により下側に変位が生じ、合成された変位はV
2により生じたものと同じになる。t=(8/4)×
(π/ω)の時点では、再びt=0と同じ状態に戻る。
【0047】次に、図5で説明した捩り振動及び縦振動
が振動子30に励振されることにより、振動子30の駆
動面Dに楕円運動が発生することを説明する。図6は、
振動子の駆動面に楕円運動が生じることを示す説明図で
ある。図6では、左側の列から順に、時間、駆動面Dに
現れる捩り振動の変位、縦振動の変位、捩り振動と縦振
動の合成変位、振動子の動きを示す模式図が示されてい
る。
【0048】t=0の時点では、ねじり運動の変位は、
左側に最大であり、縦振動の変位はゼロである。この状
態では、移動子20は、加圧部材16によって振動子3
0の駆動面Dに接触している。この状態から、t=0〜
(4/4)×(π/ω)までは、捩り振動は、左側の最
大から右側の最大まで変位し、縦振動は、ゼロから上側
の最大に変位し、再びゼロに戻る。従って、振動子30
の駆動面Dは、移動子20を押しながら、右方向に回転
し、移動子20は駆動される。次に、t=(4/4)×
(π/ω)〜(8/4)×(π/ω)までは、捩り振動
は、右側の最大から左側の最大まで変位し、縦振動は、
ゼロから下側の最大に変位し再びゼロに戻る。ここで、
振動子30の振動数は、加圧部材16の固有振動数より
も低く設定されていれば、移動子20は、加圧部材16
により加圧されていても、振動子30の縮みに追従しな
い。したがって、振動子30の駆動面Dは移動子20か
ら離れながら左方向に回転し、移動子20は駆動されな
い。
【0049】このように、本実施形態では、捩り振動と
縦振動とが約(1/2)πの位相差を持って振動してい
るために、駆動面Dに楕円運動が生じる。また、駆動面
Dの楕円運動の一部のみがは移動子20に伝達されるの
で、移動子20は、一定の方向に回転運動を行う。な
お、発振器68から出力する駆動信号の周波数を、振動
子30の縦1次振動モ−ドの固有振動数及び捩り2次振
動モ−ドの固有振動数に近い値にすると、縦振動振幅及
び捩り振動振幅の双方が大きくなり、駆動面Dに大きな
楕円運動が得られる。
【0050】以上説明したように、本実施形態では、圧
電素子51〜54を分極方向が異なる2つの領域I及び
Jから構成し、一方の領域Iにおいて生じるせん断変形
を利用して捩り振動を、他方の領域Jにおいて生じる伸
縮変形を利用して縦振動を振動子30に励振することと
している。また、圧電素子51〜54は、圧電素子51
及び52に印加された電圧と、圧電素子53及び54に
印加された電圧とが逆電位であるときに、それぞれの圧
電素子から振動子30に同一方向へ捩ろうとする力が作
用するように、その向きを定めて配置されている。この
結果、本実施形態では、圧電素子51及び52と圧電素
子53及び54とに、それぞれ一枚の電極板57又は電
極板58により電圧を印加する構成とし、電極板57と
電極板58に(1/2)πの位相差を有する駆動信号を
入力することにより、振動子30に縦振動と捩り振動と
を同時に励振することが可能となっている。
【0051】上記のような構成と、駆動信号の入力方法
を採用したことにより、本実施形態では、圧電素子及び
圧電素子に電圧を印加するための電極板の個数が減少
し、振動アクチュエータのコストダウンが図りやすくな
っている。また、部品点数の減少により、弾性体に圧電
体と電極板とを接合する際の電極板の位置調整等の作業
が簡素になり、組立効率が向上している。さらに、電極
板の個数の減少は、リ−ド線の接合箇所の減少をも意味
し、この結果、振動アクチュエータ製造時の誤接合の問
題が解消されると共に、接合作業自体も簡素化されるこ
ととなった。
【0052】一方、縦振動用圧電素子に電圧を印加する
ための電極板と捩り振動用の圧電素子に電圧を印加する
ための電極板とを別部材としていた従来の振動アクチュ
エータでは、双方の電極板の間に絶縁確保のためのサブ
ミリメートル程度の間隙を設ける必要があり、これが振
動子のQ値低下の原因になっていた。これに対し、本実
施形態では、縦振動用の電極板と捩り振動用の電極板と
が一体化されたことから、上記間隙の存在によるQ値低
下の問題は解消され、振動アクチュエータの駆動効率が
従来より向上することとなった。
【0053】(第2実施形態)次に、本発明に係る第2
実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第
1実施形態に係る振動アクチュエータと同様な機能を果
たす部分に同一符号を付し、重複する説明を適宜省略す
る。図7は、本実施形態の振動アクチュエータで用いる
振動子を示す分解斜視図である。また、図8は、本実施
形態の振動子における圧電素子の配置等と、振動子に励
振される振動モードを示す説明図であり、(a)及び
(b)がそれぞれ振動子の上面と側面を示し、(c)が
励振される振動モードを示している。
【0054】本実施形態に係る振動子80は、主に以下
の2点において第1実施形態に係る振動子30と異な
り、その他の構成に関しては実施的に同一である。振動
子80が振動子30と異なる第1の点は、圧電素子の構
成である。すなわち、第1実施形態の振動子30では、
捩り振動用の圧電素子と縦振動用の圧電素子を1枚の板
状の素子に一体化されているのに対し、本実施形態の振
動子80では、捩り振動用の圧電素子(81、82、8
3、84)と縦振動用の圧電素子(85、86、87、
88)とを、別個の2部材としている。
【0055】ここで、縦振動用の圧電素子85等は、第
1実施形態の圧電素子51等の領域Jに相当するもので
あり、圧電係数d31が大きくなるように分極され、板厚
方向に電圧を印加されると振動子の中心軸方向に伸縮変
形をする素子である。この縦振動用圧電素子85等は、
縦振動の節部のある位置を跨ぐように、振動子80に配
置されている。
【0056】一方、捩り振動用の圧電素子81等は、第
1実施形態の圧電素子51等の領域Iに相当するもので
あり、圧電係数d15が大きくなるように分極され、板厚
方向に電圧を印加されると振動子の中心軸方向にせん断
変形をする素子である。図2に示されるように、捩り振
動用の圧電素子81等は、捩り振動の節部を跨ぐよう
に、振動子80に配置されている。しかも、圧電素子8
1等は、圧電素子81及び82と、圧電素子83及び8
4とに、相互に位相が(1/2)π異なる周波電圧を入
力した場合に、2次の捩り振動が振動子80に励振され
るように配置されている。この点で圧電素子81等は、
第1実施形態の圧電素子51等の領域Iの配置と共通し
ている。
【0057】上記のように圧電素子を配置した結果、本
実施形態でも、一枚の電極板(57又は58)を、縦振
動用の圧電素子(85及び86、又は87及び88)
と、捩り振動用の圧電素子(81及び82、又は83及
び84)とに電圧を印加する共通の電極板として用いる
ことが可能となっている。したがって、本実施形態の振
動アクチュエータは、第1実施形態の振動アクチュエー
タと同様の効果を奏する。すなわち、縦振動用の電極板
と捩り振動用の電極板を一体化したことから、従来の課
題点であった部品点数の多さが解消される。また、弾性
体、圧電素子及び電極板を接合する際に、電極板の位置
調整が簡単となる。さらに、リ−ド線の接合箇所は従来
よりも少なくなり、誤接合の可能性が低減される共に、
接合作業が簡素化される。さらにまた、本実施形態で
は、縦振動用の電極板と捩り振動用の電極板とを別部材
にした場合のように双方の電極板の間にサブミリメート
ルの間隙を設ける必要がなく、かかる間隙の存在のため
にQ値が低下することがなくなり、振動アクチュエータ
の駆動効率が向上している。
【0058】本実施形態の振動子80が第1実施形態の
振動子30と異なる第2の点は、電極板57、58と同
一平面であって、圧電素子81等の間に挟まれる位置に
電極板94、95、96、97を配置している点であ
る。これらの電極板は、圧電素子81等が振動した結
果、圧電効果に基づき生じる電圧を検出とするためのも
のである。つまり、圧電素子81等に発生する電圧は、
電極板94等を介して外部にあるモニターに伝達され、
外部のモニターでは、その電圧の変化から、圧電素子8
1等の振動の様子が把握されるのである。
【0059】本実施形態では、圧電素子85及び86の
縦振動を検出するために、それらの間に電極板96を、
また、不図示の圧電素子87及び88の縦振動を検出す
るために、それらの間に電極板97(不図示)を配置し
ている。さらに、圧電素子81及び82の捩り振動を検
出するために、それらの間に電極板94を、また、圧電
素子83及び84の捩り振動を検出するために、それら
の間に電極板95を配置している。ここで、電極板94
及び95からの出力は、捩り振動の振幅を表し、これを
検出することで移動子20の回転速度を推定することが
可能となる。
【0060】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態
は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された
技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効
果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技
術的範囲に包含される。
【0061】例えば、上記実施形態では、弾性体に1次
の縦振動と2次の捩り振動とを励振する場合について説
明したが、これは、縦振動、捩り振動のいずれについて
も、任意の次数のものを励振することであってもよい。
また、上記実施形態では、圧電定数d31が大きい圧電素
子を用いて弾性体を励振する場合について説明したが、
これは、本発明において使用可能な振動発生源の種類を
何ら制限する意味のものではない。振動発生源は、圧電
素子のみならず電歪素子等、電気エネルギーを機械的変
位に変換する他の素子であってもよい。また、熱エネル
ギーを機械的変位に変換する素子、又は磁気エネルギー
を機械的変位に変換する素子(磁歪素子等)であっても
よい。
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、新規な構造を有し、新規な駆動方法により駆動さ
れる振動アクチュエータが提供され、振動アクチュエー
タの分野における技術の豊富化、設計自由度の増大がも
たらされる。また、特に請求項3に係る発明によれば、
振動発生源が圧電素子であるので、小型で高トルクの振
動モータを提供することが可能である。さらに請求項4
に係る発明によれば、使用する圧電素子の個数を低減す
ることが可能であり、これにより、部品点数が少なく、
組立が容易な振動アクチュエータが提供される。さらに
また、請求項5に係る発明によれば、圧電素子に駆動信
号を入力する電極板の個数を低減することが可能であ
り、さらに、部品点数が少なく、組立が容易な振動アク
チュエータを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動アクチュエータの第1実施形
態を示す断面図である。
【図2】第1実施形態に係る振動子を示す分解斜視図で
ある。
【図3】第1実施形態に係る振動子における圧電素子の
配置等と、振動子に励振される振動モードを示す説明図
である。
【図4】第1実施形態に係る振動アクチュエータを駆動
する駆動回路の概略を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る振動子に捩り振動と縦振動
が発生する様子を示す説明図である。
【図6】振動子の駆動面に楕円運動が生じることを示す
説明図である。
【図7】第2実施形態に係る振動子を示す分解斜視図で
ある。
【図8】第2実施形態に係る振動子における圧電素子の
配置等と、振動子に励振される振動モードを示す説明図
である。
【図9】特開平8−140377号に開示された振動ア
クチュエータを示す断面図である。
【図10】固定子101を示す斜面図である。
【図11】固定子101の断面図である。
【図12】特願平7−239603号に開示した振動ア
クチュエータの振動子を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 振動アクチュエータ 12 固定軸 14 調整部材 16 加圧部材 18 ベアリング 20 移動子 30 振動子 32 弾性体 51、52、53、54 圧電素子 57、58 電極板 62 速度設定部 64 速度司令部 66 速度検出部 68 発振器 70 移相器 72、74 増幅器 80 移動子 81、82、83、84 捩り振動用の圧電素子 85、86、87、88 縦振動用の圧電素子 94、95、96、97 電極板 D 駆動面 I 伸縮変形が生じるように分極されている圧電素子の
領域 J 厚み伸縮変形が生じるように分極されている圧電素
子の領域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸に平行な縦振動及び前記所定の
    軸を中心とする捩り振動を行う振動子を備える振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、 前記縦振動を励振する第1の縦振動発生源及び第2の縦
    振動発生源と、 前記捩り振動を励振する第1の捩り振動発生源及び第2
    の捩り振動発生源と、 駆動信号を入力するために前記第1の縦振動発生源及び
    前記第1の捩り振動発生源に共通して用いられる第1の
    駆動信号入力部と、 駆動信号を入力するために前記第2の縦振動発生源及び
    前記第2の捩り振動発生源に共通して用いられる第2の
    駆動信号入力部とを有することを特徴とする振動アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 第1の縦振動発生源及び第2の縦振動発
    生源により所定の軸に平行な縦振動を励振され、第1の
    捩り振動発生源及び第2の捩り振動発生源により前記所
    定の軸を中心とする捩り振動を励振される振動子と、 前記第1の縦振動発生源及び前記第1の捩り振動発生源
    に第1の駆動信号を入力し、前記第2の縦振動発生源及
    び前記第2の捩り振動発生源に前記第1の駆動信号と所
    定の位相差を有する第2の駆動信号を入力する駆動回路
    とを有することを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の振動アク
    チュエータにおいて、 前記縦振動発生源及び前記捩り振動発生源は、圧電素子
    であることを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の振動アクチュエータに
    おいて、 前記圧電素子は、それぞれ異なる方向に分極された2つ
    の領域を有し、 前記縦振動発生源は、前記圧電素子の一方の領域であ
    り、 前記捩り振動発生源は、前記圧電素子の他方の領域であ
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の振動アク
    チュエータにおいて、 前記第1の振動発生源及び前記第1の捩り振動発生源
    は、1つの電極板より駆動信号を入力され、 前記第2の振動発生源及び前記第2の捩り振動発生源
    は、前記電極板とは異なる1つの電極板より駆動信号を
    入力されることを特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記捩り振動発生源及び前記縦振動発生源は、前記振動
    子が有する前記所定の軸に略平行な面に力を作用させる
    ことによりそれぞれ前記捩り振動又は前記縦振動を励振
    することを特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータにおいて、 前記振動子は、前記所定の軸を中心軸とする円柱状又は
    円筒状の部材を前記所定の軸に略平行な分割面で分割し
    た2つの弾性部材を有し、 前記捩り振動発生源及び前記縦振動発生源は、前記弾性
    部材の分割面の間に配置され、前記分割面に力を作用さ
    せることによりそれぞれ前記捩り振動又は前記縦振動を
    励振することを特徴とする振動アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 第1の縦振動発生源及び第2の縦振動発
    生源により所定の軸に平行な縦振動を励振され、第1の
    捩り振動発生源及び第2の捩り振動発生源により前記所
    定の軸を中心とする捩り振動を励振される振動子を備え
    る振動アクチュエータの駆動方法において、 前記第1の縦振動発生源及び前記第1の捩り振動発生源
    に第1の駆動信号を入力し、 前記第2の縦振動発生源及び前記第2の捩り振動発生源
    に前記第1の駆動信号と所定の位相差を有する第2の駆
    動信号を入力することを特徴とする振動アクチュエータ
    の駆動方法。
  9. 【請求項9】 第1の捩り振動発生源及び第2の捩り振
    動発生源により所定の軸を中心とする捩り振動を励振さ
    れる振動子と、 前記第1の捩り振動発生源に第1の駆動信号を入力し、
    前記第2の捩り振動発生源に前記第1の駆動信号と所定
    の位相差を有する第2の駆動信号を入力する駆動回路と
    を有することを特徴とする振動アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の振動アクチュエータ
    において、 前記捩り振動発生源は、圧電素子であることを特徴とす
    る振動アクチュエータ。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載の振動
    アクチュエータにおいて、 前記捩り振動発生源は、前記振動子が有する前記所定の
    軸に略平行な面に力を作用させることにより前記捩り振
    動を励振することを特徴とする振動アクチュエータ。
  12. 【請求項12】 第1の捩り振動発生源及び第2の捩り
    振動発生源により所定の軸を中心とする捩り振動を励振
    される振動子を備える振動アクチュエータの駆動方法に
    おいて、 前記第1の捩り振動発生源に第1の駆動信号を入力し、 前記第2の捩り振動発生源に前記第1の駆動信号と所定
    の位相差を有する第2の駆動信号を入力することを特徴
    とする振動アクチュエータ。
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