JP2001095269A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JP2001095269A
JP2001095269A JP26722799A JP26722799A JP2001095269A JP 2001095269 A JP2001095269 A JP 2001095269A JP 26722799 A JP26722799 A JP 26722799A JP 26722799 A JP26722799 A JP 26722799A JP 2001095269 A JP2001095269 A JP 2001095269A
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elastic body
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torsional vibration
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Isao Sugaya
功 菅谷
Kenichi Muramatsu
研一 村松
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、加工が容易であり、しか
も、小形化が可能な振動アクチュエータを提供する。 【解決手段】 所定の回転軸回りに振動するねじり振動
Tと、回転軸方向に振動する縦振動Lとを行うことで、
回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性体14
と、弾性体14に縦振動と前記ねじり振動とを発生させ
る圧電素子34、36とを備え、圧電素子34、36
は、少なくとも、圧電係数d15によって生じる変形によ
って弾性体14にねじり振動を起こす第1の変換部Tを
有し、第1の変換部Tは、弾性体14の外表面に設置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦振動と捩じり振
動を合成して、振動子を励振する振動アクチュエータに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータは、
小型,軽量,低速,高トルクを特徴としており、カメラ
製品などを始めとして、次々に実用化が行われ、近年、
その開発もよりいっそう活発に進められてきている。こ
の振動アクチュエータは、弾性体及びこの弾性体に接合
された圧電素子などの電気機械変換素子とを組み合わせ
た振動子と、その振動子に加圧接触された相対運動部材
とを備えており、電気機械変換素子の逆圧電効果によ
り、振動子を共振モードで励振し、この共振により発生
する大振幅を、相対運動部材の駆動力として利用してい
る。
【0003】振動アクチュエータは、振動子を励振する
振動モードとして、屈曲振動,縦振動,捩じり振動など
をあげることができるが、高トルクを得ようとする場合
には、特に、捩じり振動又は捩じり振動と縦振動の組み
合わせが有効である。この振動アクチュエータは、さら
に高トルクを得ようとする場合に、振動子に捩じり振動
の共振モードを励起することが必要である。
【0004】従来、この種の振動アクチュエータは、弾
性体に捩じり振動を励起するには、d15と呼ばれる剪断
変形を起こす電気機械変換素子を用いていた。この電気
機械変換素子は、(1)軸方向に垂直に複数配置した
り、(2)弾性体を軸方向に2つ割り(2つ割り型)し
て、その間に平行に配置する(特開平8−103089
号など)などして、捩じり方向の力を発生させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(1)の
振動アクチュエータは、捩じり振動用の電気機械変換素
子を周方向に分極する必要があるので、6〜8個程度扇
型の小片に分割して、各小片を分極した後に、再度環状
に組み合わせていたので、部品点数が多くなると共に、
環状に組み合わせるときに、形状精度をだすことが困難
であるという問題があった。
【0006】前記(2)の振動アクチュエータは、弾性
体を軸方向に2つ割りして、その間に電気機械変換素子
を挟んで、締め付けるために、弾性体の加工や組立が面
倒であるという問題があった。また、(1)のものと比
較して、小型化には有利であるが、電気機械変換素子の
厚さを維持しながら、極端に小径化を行うと、中空部の
スペースが円形から外れてきて、軸を通すための空間が
確保できないという問題があった。
【0007】本発明は、部品点数が少なく、加工が容易
であり、しかも、小形化が可能な振動アクチュエータを
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1では、所定の回転軸回りに振動するねじり
振動と、前記回転軸方向に振動する縦振動とを行うこと
で、前記回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性
体と、前記弾性体に前記縦振動と前記ねじり振動とを発
生させる電気機械変換素子と、を備え、該電気機械変換
素子は、少なくとも、圧電係数d15によって生じる変形
によって前記弾性体にねじり振動を起こす第1の変換部
を有し、該第1の変換部は、前記弾性体の外表面に設置
されている振動アクチュエータを提供する。
【0009】請求項2の発明では、所定の回転軸回りに
振動するねじり振動と、前記回転軸方向に振動する縦振
動とを行うことで、前記回転軸方向の端面に楕円運動を
発生させる弾性体と、前記弾性体に前記縦振動と前記ね
じり振動とを発生させる電気機械変換素子と、を備え、
該電気機械変換素子は、少なくとも、厚みすべり振動を
行うことで前記弾性体にねじり振動を起こす第1の変換
部を有し、該第1の変換部は、前記弾性体の外表面に設
置されている振動アクチュエータを提供する。
【0010】請求項3の発明では、所定の回転軸回りに
振動するねじり振動と、前記回転軸方向に振動する縦振
動とを行うことで、前記回転軸方向の端面に楕円運動を
発生させる弾性体と、前記弾性体に前記縦振動と前記ね
じり振動とを発生させる電気機械変換素子と、を備え、
該電気機械変換素子は、少なくとも、前記ねじり振動を
発生させる第1の変換部と前記縦振動を発生させる第2
の変換部とを有し、前記第1の変換部は、直方体状に形
成されるとともに、複数の電気エネルギの授受部が共に
露出した状態で、かつ同一平面上に形成されている振動
アクチュエータを提供する。
【0011】請求項4の発明では、所定の回転軸回りに
振動するねじり振動と、前記回転軸方向に振動する縦振
動とを行うことで、前記回転軸方向の端面に楕円運動を
発生させる弾性体と、前記弾性体に前記縦振動と前記ね
じり振動とを発生させる直方体状の電気機械変換素子
と、を備え、前記弾性体は、前記電気機械変換素子が接
合される平面状の接合面を有し、前記電気機械変換素子
は、少なくとも、前記ねじり振動を発生させる第1の変
換部と前記縦振動を発生させる第2の変換部とを有し、
前記第1の変換部は、前記接合面に対し、該接合面に平
行で、かつ前記回転軸に垂直な方向に力を作用させるこ
とで前記ねじり振動を発生させる振動アクチュエータを
提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳細に説明する。
なお、以降の各実施形態では、振動アクチュエータとし
て、超音波域の振動を用いる超音波アクチュエータを例
に説明する。 [第1実施形態]図1は、本実施形態の超音波アクチュエ
ータの構成を示す概略断面図である。図2は、図1の超
音波アクチュエータの振動子に励振される振動のモード
を示す説明図である。
【0013】図1に示す超音波アクチュエータは、振動
子11と加圧部材24等を備えている。移動子21は、
振動子11から駆動力を得て固定軸20を回転軸として
回転する。移動子21は、厚肉の円環状に形成されてお
り、移動子部材21aと、移動子部材21aの下面に備
えられた摺動材21bとから構成されている。移動子部
材21aは、ステンレス鋼、アルミニウム合金等からな
る部材である。また、移動子部材21aは、外周面に、
その回転出力を不図示の被駆動体の歯車に伝達するため
の歯車23を有する。一方、摺動材21bは、高分子材
料等を主成分とし、振動子11の駆動面Dと接触して摺
動するための部材である。
【0014】移動子21は、ベアリング22を介して固
定軸20に取り付けられている。ベアリング22は、移
動子21の固定軸20回りの回転を可能とするととも
に、移動子21を固定軸20の所定の位置に位置決めす
る位置決め部材としての役割を果たしている。固定軸2
0は、移動子21が取り付けられている位置より上側に
ねじ部20aを有し、このねじ部20aには、ナットな
どの調整部材25がねじ止めされている。また、調整部
材25と移動子21との間には、皿バネ、コイルバネ又
は板バネ等の加圧部材24が配置されている。加圧部材
24は、移動子21を振動子11の方向へ加圧するため
の部材である。移動子21は、この加圧部材24で発生
する加圧力を受けて、振動子11の駆動面Dに加圧接触
する。また、調整部材25は、ねじ止めされている位置
を変化させることにより、加圧部材24を適度に圧縮
し、移動子21へ加わる加圧力を調整する。
【0015】振動子11は、図2に示されるように、1
次の縦振動(L1モード)と、2次の捩り振動(T2モ
ード)とを励振されることにより、駆動面Dに楕円運動
を発生させる。この振動子11は、4つの大径部14
A、14B、14Cおよび14Dと、3つの小径部14
a、14bおよび14cとを有する厚肉の円筒状部材で
ある。小径部14aおよび14cは、2次の捩り振動の
節部を含む位置に、小径部14bは、1次の縦振動の節
部を含む位置にそれぞれ形成されている。このように、
振動子11を4つの大径部と3つの小径部とを有する形
状とするのは、振動子11の剛性を局部的に変化させる
ことにより、1次の縦振動と2次の捩り振動の共振周波
数をほぼ一致させ、振動子11にいわゆる縮退を生じさ
せるためである。
【0016】図1に示すように、振動子11は、小径部
14cの位置において、固定軸20と垂直に交わる方向
へ振動子11を貫く貫通孔30を有する。この貫通孔3
0は、ピン32を通すための孔部である。ピン32は、
振動子11の貫通孔30と、固定軸20に設けられてい
る貫通孔20bとを貫通することにより、振動子11を
固定軸20に固定する。これにより、振動子11は、固
定軸20の主軸方向に対して位置決めされる。また、振
動子11と固定軸20との間には、大径部14Aおよび
14Dの位置において、筒状部材(カラー)33が各々
1つずつ配置されている。筒状部材33は、振動子11
と固定軸20との間隙を埋めることにより、振動子11
を径方向に位置決めする部材である。
【0017】次に、振動子11の構成について、さらに
詳しく説明する。図3は、振動子11の分解斜視図であ
る。また、図4(a)は、図1の超音波アクチュエータ
の正面図であり、図4(b)は側面図、図4(c)は背
面図である。図4(b)は、図4(a)と90°異なる
角度から見た状態を示すと共に、圧電素子の分極の方向
(矢印で示す)を表している。
【0018】図3に示すように、振動子11は、弾性体
14と2つの圧電素子34および36とから主に構成さ
れている。弾性体14は、厚肉の略円筒状の部材であっ
て、円筒の中心線に沿って形成された中心穴14fを有
する。この弾性体14は、鉄鋼、ステンレス鋼又はリン
青銅等の金属材料により形成されている。弾性体14の
外周面には、前述した小径部14a、14bおよび14
cが設けられている。また、弾性体14の外周面には、
2つの平面14dおよび14eが設けられている。平面
14dと14eとは、円筒の中心線を挟んで互いに平行
となるように形成されている。
【0019】平面14dおよび14eは、それぞれ圧電
素子34および36を接着剤などにより接合し、圧電素
子34、36によって発生する振動を弾性体14に伝達
するための面である。平面14dは、弾性体14の下端
から全長にわたって、弾性体14の中心軸Aに平行に設
けられた面である。一方、平面14eは、中心軸Aを中
心に平面14dを180°回転させた位置に設けられた
同一形状の面である。なお、中心軸Aは、弾性体14の
中心軸であるとともに、移動子21の回転軸でもある。
【0020】圧電素子34、36は、共に同じ構成を有
する、電気エネルギを機械的変位に変換する電気機械変
換素子である。このような電気機械変換素子としては、
例えば、PZT(チタンジルコン酸鉛)を用いることが
できる。圧電素子34、36は、中心軸A方向の長さ
が、弾性体14の長さよりも所定の分だけ短く設定され
ており、下端を弾性体14の下端と揃えた状態でこの弾
性体14に接着されている。これらの圧電素子34、3
6は、それぞれ、2次のねじり振動と電気エネルギとを
相互に変換可能な部分(以下、第1の変換部Tという)
と、1次の縦振動と電気エネルギとを相互に変換可能な
部分(以下、第2の変換部Lという)とが一体になった
板状の形状を有する。圧電素子34、36では、図4
(B)に示すように、第1の変換部Tは、圧電素子3
4、36の長手方向(図中下向き)に分極されている。
また、第2の変換部Lは、弾性体14との接合面に向か
うように圧電素子34、36の厚さ方向に分極されてい
る。第1の変換部Tと第2の変換部Lとの境界は、弾性
体14に発生する2次のねじり振動の2つの節位置のう
ち、駆動面に近い側の節と略一致するようになってい
る。
【0021】第1の変換部Tは、圧電素子34,36に
おける圧電係数(圧電効果)d15による変形(せん断変
形)を起こし、この変形によって弾性体14に2次のね
じり振動(以下、Tモードという)を発生させる。ま
た、逆に、ねじり振動の振幅に対応した電気エネルギ
(電圧)を発生させることもできる。これに対して、第
2の変換部Lは、圧電素子34,36における圧電係数
(圧電効果)d31による変形を起こし、この変形によっ
て弾性体14に1次の縦振動(以下、Lモードという)
を発生させる。また、逆に、縦振動の振幅に対応した電
気エネルギ(電圧)を発生させることもできる。
【0022】圧電素子34、36の表裏2つの平面に
は、電気エネルギを授受するための電極が、スクリーン
印刷等の方法を用いて形成されている。まず、表側(弾
性体14に接合される平面とは反対側の平面)について
説明する。圧電素子34、36の第1の変換部Tにおい
ては、Tモード発生用の駆動信号(交流電圧)を入力す
るための電極37a、37a’と、Tモードの振動状態
を検出するための2つのピックアップ用の電極37pが
設けられている。これらの電極は、第1の変換部T表面
の四隅に配置される。ピックアップ用の電極37pは、
圧電素子12の駆動面D側の角に配置される。これら2
つの電極37pは、圧電素子34、36の幅方向の中間
部に所定の間隔をおいて配置される。電極37a、37
a’は、圧電素子34、36の長さ方向に関して、電極
37pよりも中央側に配置される。また、圧電素子3
4、36の幅方向に関しては、電極37pとほぼ同じ位
置に配置される。
【0023】また、圧電素子34、36の第2の変換部
Lにおいては、Lモード発生用の駆動信号(交流電圧)
を入力するための電極37bと、Lモードの振動状態を
検出するためのピックアップ用の電極37p’が設けら
れている。ピックアップ用の電極37p’は、圧電素子
34、36の端部(下端)側に配置される。また、圧電
素子34、36の幅方向全体にわたって配置されてい
る。これに対して、電極37bは、圧電素子34、36
の長さ方向に関し、電極37p’よりも中央側(駆動面
D側)に配置される。また、圧電素子34、36の幅方
向全体にわたって配置されている。なお、これら各電極
は、37a、37a’、37b、37p、37p’は、
電気的に独立するように互いに離れた状態で形成されて
いる。
【0024】これに対して、圧電素子34、36の裏側
(弾性体14との接合面側の平面)においては、図3に
示すように、第2の変換部Lの領域全体にわたって電極
37gが設けられている。そして、第1の変換部Tの領
域(図3でXで示す部分)には、電極が設けられていな
い。一般に、振動アクチュエータにおいては、金属製の
弾性体をグランドとして用いるが、本実施形態の場合、
第1の変換部Tにおいては、電界は圧電素子34、36
の表面に設けられた2つの電極37a、37a’間に生
じることが必要である。圧電素子34、36の裏面にも
電極を設けてしまうと、電界が2つの電極37a、37
a’間ではなく、これらの電極37a、37a’と弾性
体14との間に生じてしまい、圧電係数d15による効果
を得られなくなってしまう。そこで、本実施形態では、
第1の変換部Tの領域においては、弾性体14との接合
面には電極を設けないようにしている。
【0025】各電極37a、37a’、37b、37
p、37p’は、図4に示すように、それぞれ、後述す
る駆動回路40と電気的接続をとるための端子が接続さ
れている。つまり、圧電素子34、36において、電極
37aには端子Aが、電極37a’には端子A’が、電
極37bには端子Bが、電極37pには端子PTが、電
極37p’には端子PLが、それぞれ接続される。ま
た、電極37gは、弾性体14を介してグランド用の端
子Gと電気的に接続される。
【0026】図5は、本実施形態の超音波アクチュエー
タの駆動回路40を示すブロック図である。この駆動回
路40は、所定の周波数の交流電圧を生成する発振器4
1と、発振器41からの交流電圧の位相を+90°また
は−90°変える移相器42と、移相器42の出力を増
幅して電極37aとに接続された端子Aに出力する増幅
器43と、移相器42から出力された交流電圧の位相を
−180°変える移相器44と、移相器44の出力を増
幅して電極37a’に接続された端子A’に出力する増
幅器45と、発振器41からの交流電圧を増幅して電極
37bに接続された端子Bに出力する増幅器46とを備
えている。さらに、電極37pに接続された2つの端子
PTおよび電極37p’に接続された端子PLから出力
された各ピックアップ信号を入力して、発振器41から
出力される交流電圧の電圧や周波数を制御する制御器4
7などを備えている。
【0027】次に、本実施形態の超音波アクチュエータ
の動作について説明する。図6は、圧電素子34、36
における、第1の変換部Tの構成と変形の状態を示す説
明図である。図6(A)は、第1の変換部Tのうち、T
モードの発生に寄与する領域(以下、Tモード励振領域
Yという)だけを取り出して、その電極と分極の方向を
示す概略図である。図6(B)と図6(C)は、Tモー
ド励振領域Yにおいて、電極37a、37a’間に電圧
を印加したときに、このTモード励振領域Yが変形した
状態を示す概略図である。
【0028】Tモード励振領域Yは、前述のように、圧
電係数(圧電効果)d15による変形を起こして、弾性体
14に2次のねじり振動を発生させる。このTモード励
振領域Yは、本実施形態においては、圧電素子34、3
6の長手方向において、略電極37a、37a’が設け
られた長さ分に相当する領域である。図6(B)に示す
ように、電界の向きが電極37aから電極37a’に向
かう場合、Tモード励振領域Yは、分極方向との関係か
ら、図の上辺側が左側に変位し、下辺側が右側に変位す
る。その結果、略菱型(平行四辺形)状に変形する。ま
た、図6(C)に示すように、電界の向きが電極37
a’から電極37aに向かう場合、Tモード励振領域Y
は、図の上辺側が右側に変位し、下辺側が左側に変位し
て、略菱型(平行四辺形)状に変形する。したがって、
電極37a、37a’間に交流電圧を印加すると、Tモ
ード励振領域Yは、図6(B)に示す変形と、図6
(C)に示す変形を交互に繰り返すことによって、厚み
すべり振動を起こす。
【0029】図7は、本実施形態の超音波アクチュエー
タにおいて、第1の変換部Tによって生じる弾性体14
の変形状態を示す概略図である。圧電素子34、36
は、各電極の配置が同じで、かつ対応する電極には互い
に同一の電圧が印加されるので、前記厚みすべり振動の
位相は等しくなる。そのため、弾性体14のTモードの
節となる位置(溝部14c)の表面部に、この弾性体1
4を介して対向する位置に配置された2つの圧電素子3
4、36の第1の変換部Tが、図6(B)、(C)のよ
うに変形すると、圧電素子34、36は、図7に示すよ
うな矢印p、qで表される力を弾性体14に作用させ
る。この力p、qは、各圧電素子34、36の平面部
(つまり、平面14d、14e)に平行で、かつ中心軸
Aに垂直な方向を、主なベクトル成分とするものであ
る。そして、力pと力qは、互いに反対の方向を向いて
いる。したがって、第1の変換部Tの変形は、弾性体1
4のTモードのねじり変形成分と同じベクトル成分を有
する。そのため、圧電素子34、36で発生する前記厚
みすべり振動により、結果的に、弾性体14にTモード
を発生させることができる。また、第1の変換部Tにお
ける、Tモード励振領域Y以外の領域も、Tモード励振
領域Yと同様に振動する。したがって、電極37pから
は、2次のねじり振動(厚みすべり振動)の振幅に対応
した出力(電圧)を取り出すことができる。
【0030】次に、弾性体14に縦振動を発生させる過
程について説明する。圧電素子34、36は、圧電係数
(圧電効果)d31による変形を起こして、弾性体14に
1次の縦振動を発生させる。第2の変換部Lにおいて、
図4に示すように、電極37bが設けられた領域が、L
モードの発生に寄与する領域(以下、Lモード励振領域
Zという)となる。このLモード励振領域Zにおいて、
電極37bと電極37gとの間に交流電圧を印加する
と、Lモード励振領域Zは、圧電素子34、36の長さ
方向に伸縮変形し、縦振動が発生する。その結果、弾性
体14には、1次の縦振動が発生する。また、第2の変
換部Lにおける、Lモード励振領域Z以外の領域も、L
モード励振領域Zと同様に振動する。したがって、電極
37p’からは、1次の縦振動の振幅に対応した出力
(電圧)を取り出すことができる。
【0031】前述の駆動回路40によって、Tモード励
振領域Yに印加される交流電圧と、Lモード励振領域Z
に印加される交流電圧との間には略90°の位相差が設
定されている。そのため、前記2次のねじり振動と前記
1次の縦振動とが合成されることで、弾性体14の駆動
面Dには楕円運動が発生する。そして、この駆動面Dに
加圧された状態で接触している移動子21は、前記楕円
運動によって所定の方向に回転駆動される。
【0032】また、移相器42によって、端子Aに印加
される交流電圧と端子Bに印加される交流電圧との位相
差の関係を逆(例えば、+90°→−90°)にすれ
ば、移動子21の回転方向を逆方向に切り換えることが
できる。図8は、振動子14の動作を模式的に示す説明
図である。以下、図8を用いて、前述のように90°の
位相差を有する縦振動と捩り振動を振動子11に励振さ
せると、駆動面Dに楕円運動が生じて移動子21が一方
の方向へ回転駆動されることを説明する。なお、以下に
おいて、交流電圧の周波数(駆動周波数)をfとしたと
きの角周波数をω(=2πf)と表示する。
【0033】図8に示すように、t=(6/4)×(π
/ω)の時点では、捩り振動の変位は、左側に最大であ
り、縦振動の変位は零である。この状態で移動子21
は、加圧部材24によって振動子11の駆動面Dに接触
している。この状態から、t=(7/4)×(π/ω)
〜0〜(2/4)×(π/ω)までは、捩り振動が左側
の最大から右側の最大まで変位する。一方、縦振動は、
零から上側の最大に変位し、再び零に戻る。したがっ
て、振動子11の駆動面Dは、移動子21を押しながら
右方向に回転し、移動子21は駆動される。
【0034】次に、t=(2/4)×(π/ω)〜(6
/4)×(π/ω)までは、捩り振動が右側の最大から
左側の最大まで変位する。一方、縦振動は、零から下側
の最大へ変位し再び零に戻る。したがって、振動子11
の駆動面Dは、移動子21から離れながら左方向に回転
する。よって、移動子21は駆動されない。このとき
に、振動子11の振動数が加圧部材24の固有振動数よ
りも低く設定されていれば、移動子21は、加圧部材2
4により加圧されていても、振動子11の縮みに追従す
ることはない。
【0035】圧電素子34、36に交流電圧を印加して
いる間、駆動面Dは、上記の楕円運動を繰り返し、その
結果として、移動子21は、一定の方向に駆動される。
本実施形態の超音波アクチュエータでは、弾性体14の
外表面に圧電素子34、36を設けた構成で、縦振動と
ねじり振動とを発生させるので、以下のような種々の効
果がある。 (1)弾性体14を複数に分割する必要がないので、極
めて容易に加工することができる。 (2)弾性体14の駆動面Dに、分割時に生じる境界線
が現われなので、平面度がよくなる。そのため、移動子
21の回転むらを抑えることができる。 (3)圧電素子34、36を弾性体14の外表面に接着
すればよいので、組み立てが容易になる。そのため、接
着時の位置決め精度がよくなり、振動子11の固体差が
低減される。 (4)圧電素子34、36は、中心軸Aから最も離れた
外表面に力を作用させ、この外表面を作用面としてTモ
ードの励振を行なう。そのため、モーメントが大きくな
り、励振効率が向上する。
【0036】例えば、従来の2つ割り型の場合、ねじり
振動を励振する圧電素子で発生する力が励振に最も寄与
する箇所は、溝部(くびれ部)の圧電素子と弾性体とが
接着されている部分であった。そして、圧電素子の露出
部は、励振にはあまり寄与しないため、溝部の径を極端
に小さくすると、励振作用を十分に得ることができなく
なってしまう。しかし、本実施形態の構成によれば、溝
部の径を極端に小さくしても、励振力には殆ど影響しな
い。そのため、溝部の径を小さくして剛性を下げること
により、小さな励振力でもTモードを発生させ易くな
る。また、共振周波数を大幅に下げることができるよう
になるので、振幅も大きくなる。 (5)圧電素子34、36は、ねじり振動と電気エネル
ギとを相互に変換可能な部分(第1の変換部T)と、縦
振動と電気エネルギとを相互に変換可能な部分(第2の
変換部L)とが一体に形成されているので、部品点数が
少なくて済む。 (6)振動子11は、弾性体14の径を小さくしても、
圧電素子を薄く(小さく)することなく(高出力のま
ま)、十分に支持軸用のスペースを確保することができ
る。 (7)圧電素子34、36においては、Tモードの節と
なる位置が発熱源となていたが、本実施形態では、圧電
素子34、36がほぼ全体露出した形態となっているの
で、放熱効率が極めて高く、温度上昇に起因する振動ア
クチュエータの共振周波数の変化を抑制することができ
る。
【0037】[第2実施形態]図9は、本発明による振
動アクチュエータの第2実施形態を示す正面図,側面図
及び背面図である。なお、以下に説明する各実施形態で
は、前述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分に
は、同一の符号を付すか、末尾に統一した符号を付し
て、重複する説明を適宜省略する。
【0038】第2実施形態では、Tモード励振用の圧電
素子34a,34a’は、第1実施形態と同様にd15
果を利用しているが、Lモード励振用の圧電素子37
c,37c’は、d33効果を利用している。第1実施形
態は、Lモードを励振する場合に、圧電素子37bのd
31の効果を利用していた。d31効果は、分極方向(3)
と印加する電界の方向(3)が同じである。そして、圧
電素子37bは、その厚みが変化するときに、面内方向
に拡縮する成分を用いて、Lモードを励振している。こ
れには、圧電素子37bの厚み方向に電圧を加えるため
に、高電圧回路を用いなくても高電界を与えられるとい
う利点があった。
【0039】これに対して、第2実施形態の圧電素子3
7c,37c’は、d33効果によってLモードを励振し
ている。d33効果は、d31効果のように分極方向と印加
する電界の方向は同じであるが、Lモードの励振には、
分極及び電界方向と同じ方向成分を用いる。この場合
に、圧電素子は、その厚みmをあまり厚くしてしまう
と、電界が奥行き方向に十分に行き届かない箇所が出て
くる可能性がある。また、電極のパターン間距離nを離
しすぎると、電界強度が弱くなりすぎて、発生力が不足
してしまうことも考えられる。しかし、圧電素子34
B、36Bの厚みmや電極37のパターン間距離n、印
加電圧Vなどを十分に最適化すれば、d31効果よりも効
果的な励振を期待できる。
【0040】その理由を以下に述べる。d31効果は、圧
電素子が厚み方向に伸縮するときに、ポアソン比で定ま
る面内方向の拡縮成分をLモードの励振に用いている。
しかし、d33効果は、圧電素子の分極及び電界と同じ方
向の伸縮成分を直接用いるので、変形量は、d31効果の
約3倍となる。また、Tモードについても、d15効果に
よって励振することを考えると、d33効果と同じ分極方
向[図9(B)参照]で済むので、圧電素子の構造も単
純化できる。
【0041】なお、圧電素子34B、36Bは、弾性体
14側の面には、電極パターンを印刷しない。一般に、
振動アクチュエータは、弾性体14をGNDにするが、
本実施形態の場合には、電界は外側の圧電素子の面に設
けた2つの電極間に生じることが必要である。弾性体1
4側の圧電素子の面には、電極パターンを印刷してしま
うと、電界が2つの電極間ではなく、電極と弾性体の間
に生じてしまうために、d33の効果が得られなくなって
しまう。よって、弾性体14をGNDにして、かつ、d
33効果を得るには、弾性体14側の圧電素子の面には、
電極パターンを印刷しないことが必要である。
【0042】図10は、第2実施形態に係る振動アクチ
ュエータの駆動回路を示すブロック図である。この実施
形態の駆動回路40Bは、所定周波数の交流電圧を発振
する発振器41と、発振器41からの交流電圧の位相を
±90°変える移相器42と、移相器42の出力を増幅
して、A端子に接続する増幅器43と、移相器42から
の交流電圧の位相を−180°変える移相器44と、移
相器44の出力を増幅して、A’端子に接続する増幅器
45と、発振器41からの交流電圧を増幅して、B端子
に接続する増幅器46と、発振器41からの交流電圧の
−180°変える移相器48と、移相器48の出力を増
幅して、B’端子に接続する増幅器49と、PT端子及
びPL端子からのピックアップ信号を入力して、発振器
41の駆動信号(電圧,周波数)を制御する制御器48
などを備えている。
【0043】第2実施形態によれば、縦励振用の圧電素
子は、d33効果を利用しているので、変形量がd31効果
の約3倍となり、効率のよい励振が可能となる。また、
Lモードをd33効果、Tモードをd15効果によって励振
するので、同じ分極方向で済み、圧電素子の構造が単純
化できる。
【0044】[第3実施形態]図11は、本発明による
振動アクチュエータの第3実施形態の圧電素子を示す図
である。第3実施形態の圧電素子38は、幅方向に分極
されており、捩じり振動の部分には、幅方向にピックア
ップ用、グランド用、捩じり励振用の電極38p,38
g,38aが形成されており、縦振動の部分には、長さ
方向の両側に、グランド用、縦励振用の電極38g’,
38b、それらの下側に、ピックアップ用の2つの電極
38p’が形成されている。
【0045】第3実施形態は、捩じり励振用の圧電素子
38a、38a’は、d31効果を利用しており、縦励振
用の圧電素子38b、38b’は、d15効果を利用して
いる。第3実施形態も、同じ分極方向(幅方向)で済
み、圧電素子の構造が単純化できる。
【0046】[第4実施形態]図12は、本発明による
振動アクチュエータの第4実施形態の圧電素子を示す図
である。第4実施形態の圧電素子39は、長さ方向に分
極されており、捩じり振動の部分には、長さ方向の左側
にグランド用、右側にピックアップ用、捩じり励振用の
電極39g,39p,39aが形成されており、縦振動
の部分には、幅方向に渡り、縦励振用、グランド用の電
極39b,39g’、それらの下側に、ピックアップ用
の電極39p’が形成されている。
【0047】第4実施形態は、捩じり励振用の圧電素子
39aは、d31効果を利用しており、縦励振用の圧電素
子39bは、d33効果を利用している。第4実施形態
も、同じ分極方向(長さ方向)で済み、圧電素子の構造
が単純化できる。 [変形形態]以上説明した実施形態に限定されることな
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。 (1) 本実施形態では、弾性体に捩り2次モード振動
と縦1次モード振動が生じる異形モード縮退型振動子の
場合の、特に捩り2次モードについて説明したが、振動
波を利用したモータであれば、すべて本発明と同様の効
果が得られるために、それらは、本発明にすべて含まれ
る。 (2)第1実施形態において、図6(B)に示すよう
に、電極37a−1,37a’−1のように、圧電素子
の厚み部分に回り込むように形成してもよい。 (3)弾性体14は、円筒形に限らず、図13(A),
(B)に示すように、外形が4角形や6角形などの多角
形であってもよい。 (4)図13(C)に示すように、溝部14aの径を小
さく、かつ、平面部14d,14dをできるだけ深くし
て、圧電素子34、36を溝部14a近くに配置するこ
とにより、剛性を下げて、小さな励振力で駆動すること
が可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性体を分割することなく、捩り振動を励振することが
できるので、従来は、困難であった縦−捩り型の振動ア
クチュエータにおいても、生産性の向上、低コスト化、
小型化、効率向上、発熱の低減などを図ることができ
る、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の超音波アクチュエータの構成を
示す概略断面図である。
【図2】図1の超音波アクチュエータの振動子に励振さ
れる振動のモードを示す説明図である。
【図3】本発明による振動アクチュエータの第1実施形
態を示す展開斜視図である。
【図4】第1実施形態に係る振動アクチュエータを示す
正面図,側面図及び背面図である。
【図5】第1実施形態による振動アクチュエータの駆動
回路を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る振動アクチュエータの圧電
素子を示す図であって、図4(A)は、Tモード励振用
圧電素子のd15の部分だけを取り出して、その電極と分
極の方向を説明した図、図4(B),(C)は、Tモー
ド励振用圧電素子に電圧を印加して、そのときの変形状
態を示した図である。
【図7】第1実施形態に係る振動アクチュエータの弾性
体の変形を示す図である。
【図8】振動子14の動作を模式的に示す説明図であ
る。
【図9】本発明による振動アクチュエータの第2実施形
態を示す正面図,側面図及び背面図である。
【図10】第2実施形態に係る振動アクチュエータの駆
動回路を示す図である。
【図11】第3実施形態による振動アクチュエータの圧
電素子を示す図である。
【図12】第4実施形態による振動アクチュエータの圧
電素子を示す図である。
【図13】本発明による振動アクチュエータの弾性体の
他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
11 振動子 14 弾性体 34、36 圧電素子 20 回転子 40 駆動回路 41 発振器 43,45,47 増幅器 42,44 移相器 48 制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA02 AA06 AA19 AA20 BB01 BB04 BB12 BB15 BB20 BC01 CC02 CC03 DD02 DD23 DD27 DD28 DD34 DD39 DD44 DD53 DD73 DD74 DD75 EE03 EE12 EE24 FF08 FF30 FF33 FF35 GG02 GG20 GG25 GG27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転軸回りに振動するねじり振動
    と、前記回転軸方向に振動する縦振動とを行うことで、
    前記回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性体
    と、 前記弾性体に前記縦振動と前記ねじり振動とを発生させ
    る電気機械変換素子と、を備え、 該電気機械変換素子は、少なくとも、圧電係数d15によ
    って生じる変形によって前記弾性体にねじり振動を起こ
    す第1の変換部を有し、 該第1の変換部は、前記弾性体の外表面に設置されてい
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 所定の回転軸回りに振動するねじり振動
    と、前記回転軸方向に振動する縦振動とを行うことで、
    前記回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性体
    と、 前記弾性体に前記縦振動と前記ねじり振動とを発生させ
    る電気機械変換素子と、を備え、 該電気機械変換素子は、少なくとも、厚みすべり振動を
    行うことで前記弾性体にねじり振動を起こす第1の変換
    部を有し、 該第1の変換部は、前記弾性体の外表面に設置されてい
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 所定の回転軸回りに振動するねじり振動
    と、前記回転軸方向に振動する縦振動とを行うことで、
    前記回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性体
    と、 前記弾性体に前記縦振動と前記ねじり振動とを発生させ
    る電気機械変換素子と、を備え、 該電気機械変換素子は、少なくとも、前記ねじり振動を
    発生させる第1の変換部と前記縦振動を発生させる第2
    の変換部とを有し、 前記第1の変換部は、直方体状に形成されるとともに、
    複数の電気エネルギの授受部が共に露出した状態で、か
    つ同一平面上に形成されていることを特徴とする振動ア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 所定の回転軸回りに振動するねじり振動
    と、前記回転軸方向に振動する縦振動とを行うことで、
    前記回転軸方向の端面に楕円運動を発生させる弾性体
    と、 前記弾性体に前記縦振動と前記ねじり振動とを発生させ
    る直方体状の電気機械変換素子と、を備え、 前記弾性体は、前記電気機械変換素子が接合される平面
    状の接合面を有し、 前記電気機械変換素子は、少なくとも、前記ねじり振動
    を発生させる第1の変換部と前記縦振動を発生させる第
    2の変換部とを有し、 前記第1の変換部は、前記接合面に対し、該接合面に平
    行で、かつ前記回転軸に垂直な方向に力を作用させるこ
    とで前記ねじり振動を発生させることを特徴とする振動
    アクチュエータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009516857A (ja) * 2005-09-08 2009-04-23 フレクストロニクス エーピー,リミテッド ライアビリティ カンパニー 光学モジュール、自動フォーカス及びズームモジュール及びバックラッシュ防止方法
JP2010166673A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Olympus Corp 超音波モータ
US8937681B2 (en) 2007-07-19 2015-01-20 Digitaloptics Corporation Camera module back-focal length adjustment method and ultra compact components packaging

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