JP2001157475A - 振動アクチュエータ - Google Patents
振動アクチュエータInfo
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Landscapes
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高トルクでありながらも、低電圧で駆動可能
になるようにし、また同時に、簡単な構造で小型化が図
れる。 【解決手段】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
振動モードとを同時に発生する振動子40を用いた振動
アクチュエータにおいて、振動子40は、2つの圧電セ
ラミックス41a,41bとそれらの圧電セラミックス
41a,41bに挟持される金属板41cとからなる積
層構造を、少なくとも1組備える。
になるようにし、また同時に、簡単な構造で小型化が図
れる。 【解決手段】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
振動モードとを同時に発生する振動子40を用いた振動
アクチュエータにおいて、振動子40は、2つの圧電セ
ラミックス41a,41bとそれらの圧電セラミックス
41a,41bに挟持される金属板41cとからなる積
層構造を、少なくとも1組備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、径方向対称伸び振
動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振動ア
クチュエータに関するものである。
動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振動ア
クチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータは、
中心から外周方向に向かって伸びる(放射方向に伸縮す
る)径方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称
に屈曲する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する
中空部分を有した円盤状の振動子を用いた構造のもので
ある。この振動アクチュエータは、特公平6−2699
4号等に開示されており、薄型構造に適し、高速,高推
力等の特徴を備えるものである。
中心から外周方向に向かって伸びる(放射方向に伸縮す
る)径方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称
に屈曲する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する
中空部分を有した円盤状の振動子を用いた構造のもので
ある。この振動アクチュエータは、特公平6−2699
4号等に開示されており、薄型構造に適し、高速,高推
力等の特徴を備えるものである。
【0003】(振動子の構造)図11は、径方向対称伸
び振動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振
動アクチュエータの振動子の従来の構造を示す図であ
る。振動子10は、圧電素子11と、電極12等とを備
えている。圧電素子11は、例えば、PZTなどの圧電
材料をドーナツ板形状に形成し、全面を板厚方向に分極
したものである。このドーナツ板形状は、径方向対称伸
び振動モード(R,1)と非軸対称面内振動モード
((1,1))の共振周波数がほぼ等しくなるように形
成されている。
び振動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振
動アクチュエータの振動子の従来の構造を示す図であ
る。振動子10は、圧電素子11と、電極12等とを備
えている。圧電素子11は、例えば、PZTなどの圧電
材料をドーナツ板形状に形成し、全面を板厚方向に分極
したものである。このドーナツ板形状は、径方向対称伸
び振動モード(R,1)と非軸対称面内振動モード
((1,1))の共振周波数がほぼ等しくなるように形
成されている。
【0004】この圧電素子11の表面には、扇形の第
1,第2の電極12a,12bが形成されており[図1
1(A)]、圧電素子11の裏面のほぼ全面には、第3
の電極12cが形成されている[図11(B)]。
1,第2の電極12a,12bが形成されており[図1
1(A)]、圧電素子11の裏面のほぼ全面には、第3
の電極12cが形成されている[図11(B)]。
【0005】発振器,移相器,増幅器等を含む駆動電圧
発生装置によって、第1の電極12aに、第1の交流電
圧が印加される。また、第2の電極12bに、第1の交
流電圧とは電気的に位相が(π/2)だけ異なる第2の
交流電圧が駆動電圧発生装置によって、印加される。裏
面の第3の電極12cは、GND電位になるように接続
される。
発生装置によって、第1の電極12aに、第1の交流電
圧が印加される。また、第2の電極12bに、第1の交
流電圧とは電気的に位相が(π/2)だけ異なる第2の
交流電圧が駆動電圧発生装置によって、印加される。裏
面の第3の電極12cは、GND電位になるように接続
される。
【0006】この振動子10は、交流電圧の周波数を2
つの振動モードの共振周波数に近づけることによって、
2つのモードで共振し、径方向対称伸び振動と、非軸対
称面内振動とが同時に発生する。
つの振動モードの共振周波数に近づけることによって、
2つのモードで共振し、径方向対称伸び振動と、非軸対
称面内振動とが同時に発生する。
【0007】径方向対称伸び振動(R,1)は、図11
(C)に示すように、振動子10の外周形状の中心位置
とほぼ同じ位置であるA点を中心に放射方向(径方向)
に伸縮する振動であり、振動子の外周の位置C1,C2
点では、径方向の変位成分Urが発生する。また、非軸
対称面内振動((1,1))は、図11(D)に示すよ
うに、B1,B2点を節として、破線で示すように、同
一面内で左右に潰れる(ひしゃげる)ような変形を、繰
り返す屈曲振動であり、C1,C2点では、矢印方向の
変位成分Uθが発生する。そして、振動子10は、C
1,C2点(駆動力取出部)の位置に、2つの振動が合
成された変位として、図11(A)に示すような楕円運
動が発生する。
(C)に示すように、振動子10の外周形状の中心位置
とほぼ同じ位置であるA点を中心に放射方向(径方向)
に伸縮する振動であり、振動子の外周の位置C1,C2
点では、径方向の変位成分Urが発生する。また、非軸
対称面内振動((1,1))は、図11(D)に示すよ
うに、B1,B2点を節として、破線で示すように、同
一面内で左右に潰れる(ひしゃげる)ような変形を、繰
り返す屈曲振動であり、C1,C2点では、矢印方向の
変位成分Uθが発生する。そして、振動子10は、C
1,C2点(駆動力取出部)の位置に、2つの振動が合
成された変位として、図11(A)に示すような楕円運
動が発生する。
【0008】(振動アクチュエータの動作)上述のよう
な2つの振動モードが同時に発生するので、C1,C2
点(駆動力取出部)の位置で楕円運動が発生する。この
C1,C2点の位置で振動子10を相対運動部材30に
加圧・接触させると、相対運動部材30の移動方向に摩
擦力が発生し、相対運動部材30の直進駆動力を得るこ
とができる。
な2つの振動モードが同時に発生するので、C1,C2
点(駆動力取出部)の位置で楕円運動が発生する。この
C1,C2点の位置で振動子10を相対運動部材30に
加圧・接触させると、相対運動部材30の移動方向に摩
擦力が発生し、相対運動部材30の直進駆動力を得るこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の振動アクチュエ
ータは、前述したような振動モードを利用しているの
で、振動変位が原理上面内にのみ存在しているために、
小型で薄型の駆動装置を実現することができる。しか
し、この振動アクチュエータは、バッテリ駆動により動
作する小型携帯用電子機器等に応用することを考える
と、駆動電圧をなるべく低く抑える必要がでてくる。特
に、今日の携帯用電子機器は、バッテリの小型化に伴
い、搭載される回路用電源を低電圧化する傾向があり、
その要求は、ますます高まっている。
ータは、前述したような振動モードを利用しているの
で、振動変位が原理上面内にのみ存在しているために、
小型で薄型の駆動装置を実現することができる。しか
し、この振動アクチュエータは、バッテリ駆動により動
作する小型携帯用電子機器等に応用することを考える
と、駆動電圧をなるべく低く抑える必要がでてくる。特
に、今日の携帯用電子機器は、バッテリの小型化に伴
い、搭載される回路用電源を低電圧化する傾向があり、
その要求は、ますます高まっている。
【0010】この問題を解決するために、振動アクチュ
エータを励振する電気機械エネルギー変換素子を薄くす
ることによって、駆動電圧を低くすることが考えられる
が、電気機械エネルギー変換素子の強度が不足するとい
う別の問題が発生する。また、強度が十分なだけの電気
機械エネルギー変換素子を貼り合わせることも考えられ
るが、コスト高になってしまう。さらに、金属板と電気
機械エネルギー変換素子とを貼り合わせる方法もある
が、バイモルフ効果により、駆動に不必要な面外曲げ振
動が発生してしまうという問題がある。
エータを励振する電気機械エネルギー変換素子を薄くす
ることによって、駆動電圧を低くすることが考えられる
が、電気機械エネルギー変換素子の強度が不足するとい
う別の問題が発生する。また、強度が十分なだけの電気
機械エネルギー変換素子を貼り合わせることも考えられ
るが、コスト高になってしまう。さらに、金属板と電気
機械エネルギー変換素子とを貼り合わせる方法もある
が、バイモルフ効果により、駆動に不必要な面外曲げ振
動が発生してしまうという問題がある。
【0011】本発明の課題は、十分な剛性があり、駆動
電圧に対して、効率のよい駆動ができ、しかも、低電圧
で高トルクの駆動が可能になるようにし、また同時に、
簡単かつ安価な構造で小型化が図れる振動アクチュエー
タを提供することである。
電圧に対して、効率のよい駆動ができ、しかも、低電圧
で高トルクの駆動が可能になるようにし、また同時に、
簡単かつ安価な構造で小型化が図れる振動アクチュエー
タを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の解決手
段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にす
るために、後述する実施形態に対応する符号を付して説
明するが、これに限定されるものではない。請求項1の
発明は、放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動モード
と、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内振動モ
ードとを同時に発生する振動子(40)と前記振動子に
対して相対的に移動可能にある相対運動部材(30)と
を有し、前記振動子と前記相対運動部材とを相対的に運
動させる振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
2つの電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
とそれらの電気機械エネルギー変換素子の間に設けられ
る弾性部材(41c)とからなる積層構造を、少なくと
も1組備えること、を特徴とする振動アクチュエータで
ある。
段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にす
るために、後述する実施形態に対応する符号を付して説
明するが、これに限定されるものではない。請求項1の
発明は、放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動モード
と、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内振動モ
ードとを同時に発生する振動子(40)と前記振動子に
対して相対的に移動可能にある相対運動部材(30)と
を有し、前記振動子と前記相対運動部材とを相対的に運
動させる振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
2つの電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
とそれらの電気機械エネルギー変換素子の間に設けられ
る弾性部材(41c)とからなる積層構造を、少なくと
も1組備えること、を特徴とする振動アクチュエータで
ある。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、前記振動子(40)を構成す
る前記電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
及び前記弾性部材(41c)は中空の円盤形状を有し、
前記弾性部材の外周又は内周の少なくとも一部に前記振
動子を支持するための支持部材(41c−1,41c−
3)を設けること、を特徴とする振動アクチュエータで
ある。
アクチュエータにおいて、前記振動子(40)を構成す
る前記電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
及び前記弾性部材(41c)は中空の円盤形状を有し、
前記弾性部材の外周又は内周の少なくとも一部に前記振
動子を支持するための支持部材(41c−1,41c−
3)を設けること、を特徴とする振動アクチュエータで
ある。
【0014】請求項3の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、前記振動子(40)を構成す
る前記電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
及び前記弾性部材(41c)は、円盤形状を有し、前記
弾性部材の外周に突き出すように形成された、前記振動
子に発生する振動から得られる駆動力を取り出す駆動力
取出部(41c−5)を備えること、を特徴とする振動
アクチュエータである。
アクチュエータにおいて、前記振動子(40)を構成す
る前記電気機械エネルギー変換素子(41a,41b)
及び前記弾性部材(41c)は、円盤形状を有し、前記
弾性部材の外周に突き出すように形成された、前記振動
子に発生する振動から得られる駆動力を取り出す駆動力
取出部(41c−5)を備えること、を特徴とする振動
アクチュエータである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、前記弾性部材(41c)の厚
さ(t2)は、前記電気機械エネルギー変換素子の厚さ
(t1)と等しいか又はそれ以上であること、を特徴と
する振動アクチュエータである。
アクチュエータにおいて、前記弾性部材(41c)の厚
さ(t2)は、前記電気機械エネルギー変換素子の厚さ
(t1)と等しいか又はそれ以上であること、を特徴と
する振動アクチュエータである。
【0016】請求項5の発明は、請求項1に記載の振動
アクチュエータにおいて、各々の前記電気機械エネルギ
ー変換素子(41a,41b)は、位相の異なる交流電
圧を入力する複数の電極(42a,42b)を有し、前
記弾性部材(41c)を挟持した各々の前記電気機械エ
ネルギー変換素子の前記電極の配置位置は、前記弾性部
材に対して対称性を有していること、を特徴とする振動
アクチュエータである。
アクチュエータにおいて、各々の前記電気機械エネルギ
ー変換素子(41a,41b)は、位相の異なる交流電
圧を入力する複数の電極(42a,42b)を有し、前
記弾性部材(41c)を挟持した各々の前記電気機械エ
ネルギー変換素子の前記電極の配置位置は、前記弾性部
材に対して対称性を有していること、を特徴とする振動
アクチュエータである。
【0017】請求項6の発明は、請求項5に記載の振動
アクチュエータにおいて、各々の前記電気機械エネルギ
ー変換素子(41a,41b)の前記弾性部材(41
c)に対して対称的な位置に配置された電極(42a,
42b)は、同位相の信号が入力されること、を特徴と
する振動アクチュエータである。
アクチュエータにおいて、各々の前記電気機械エネルギ
ー変換素子(41a,41b)の前記弾性部材(41
c)に対して対称的な位置に配置された電極(42a,
42b)は、同位相の信号が入力されること、を特徴と
する振動アクチュエータである。
【0018】請求項7の発明は、前記振動子(40E,
40F)を構成する前記電気機械エネルギー変換素子
(41a,41b)及び弾性部材(48,49)は、中
空の円盤形状を有し、更に前記振動子の外周及び/又は
前記振動子の中空部分における内周に前記振動子を前記
相対運動部材に加圧する加圧部材(48b、49b)を
有したこと、を特徴とする請求項1に記載の振動アクチ
ュエータである。
40F)を構成する前記電気機械エネルギー変換素子
(41a,41b)及び弾性部材(48,49)は、中
空の円盤形状を有し、更に前記振動子の外周及び/又は
前記振動子の中空部分における内周に前記振動子を前記
相対運動部材に加圧する加圧部材(48b、49b)を
有したこと、を特徴とする請求項1に記載の振動アクチ
ュエータである。
【0019】請求項8の発明は、前記加圧部材(48
b,49b)は、前記弾性部材(48,49)と同一部
材で形成されていること、を特徴とする請求項7に記載
の振動アクチュエータである。
b,49b)は、前記弾性部材(48,49)と同一部
材で形成されていること、を特徴とする請求項7に記載
の振動アクチュエータである。
【0020】請求項9の発明は、請求項7又は8に記載
の振動アクチュエータにおいて、前記加圧部材(48
b,49b)は、前記振動子の支持を兼ねること、を特
徴とする振動アクチュエータである。
の振動アクチュエータにおいて、前記加圧部材(48
b,49b)は、前記振動子の支持を兼ねること、を特
徴とする振動アクチュエータである。
【0021】請求項10の発明は、請求項8に記載の振
動アクチュエータにおいて、前記加圧部材(48b,4
9b)は、前記弾性部材(48,49)の一部から突出
した部分からなり、前記突出した部材の弾性力により、
前記振動子(40E,40F)を相対運動部材(30)
に加圧すること、を特徴とする振動アクチュエータであ
る。
動アクチュエータにおいて、前記加圧部材(48b,4
9b)は、前記弾性部材(48,49)の一部から突出
した部分からなり、前記突出した部材の弾性力により、
前記振動子(40E,40F)を相対運動部材(30)
に加圧すること、を特徴とする振動アクチュエータであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による振動アクチュエ
ータの第1実施形態の振動子を示す図であって、図1
(A)は、表面から見た図、図1(B)は、側面図、図
1(C)は、裏面から見た図である。第1実施形態の振
動アクチュエータでは、振動子40は、電気機械エネル
ギー変換素子である同一厚さ(t1)の圧電セラミック
ス41a,41bと、圧電セラミックス41a,41b
の間に設けられる共振先鋭度の大きい弾性部材である金
属板41cとからなる。これらの圧電セラミックス41
a,41bと金属板41cとは、接着剤などで導電性を
有しながら貼り合わされている。なお、圧電セラミック
ス41a,41b及び金属板41cは、中空部分を有し
た円盤形状を有しており、(R,1)((1,1))の
振動モードがほぼ同じ共振周波数を有する様に寸法が決
められている。
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による振動アクチュエ
ータの第1実施形態の振動子を示す図であって、図1
(A)は、表面から見た図、図1(B)は、側面図、図
1(C)は、裏面から見た図である。第1実施形態の振
動アクチュエータでは、振動子40は、電気機械エネル
ギー変換素子である同一厚さ(t1)の圧電セラミック
ス41a,41bと、圧電セラミックス41a,41b
の間に設けられる共振先鋭度の大きい弾性部材である金
属板41cとからなる。これらの圧電セラミックス41
a,41bと金属板41cとは、接着剤などで導電性を
有しながら貼り合わされている。なお、圧電セラミック
ス41a,41b及び金属板41cは、中空部分を有し
た円盤形状を有しており、(R,1)((1,1))の
振動モードがほぼ同じ共振周波数を有する様に寸法が決
められている。
【0023】2つの圧電セラミックス41a,41bの
両面には、電極が設けられている。金属板41c側の電
極(不図示)は、共に全面電極となっている。その反対
側の電極は圧電セラミックス41a,41bを直径方向
で全体をほぼ2分するように分割された電極42a,4
2bとなっている。そして、圧電セラミックス41a,
41bの電極42a,42bは、弾性部材に対して対称
的な位置になる様に、圧電セラミックス41a,41b
のそれぞれに貼り合わされており、更に、圧電セラミッ
クス41a,41bは、その反対側の面が金属板41c
に貼り合わされている。つまり、電極42a,42b
は、金属板41cを挟持している2つの圧電セラミック
ス41a,41bの積層方向に重なる位置で、分割の向
きがほぼ一致している。金属板41cは、振動子40に
十分な強度をもたせるために、その厚さt2が圧電セラ
ミックス41a,41bの厚さt1と等しいか又はそれ
以上であることか望ましい。この実施形態では、t2>
t1としてある。
両面には、電極が設けられている。金属板41c側の電
極(不図示)は、共に全面電極となっている。その反対
側の電極は圧電セラミックス41a,41bを直径方向
で全体をほぼ2分するように分割された電極42a,4
2bとなっている。そして、圧電セラミックス41a,
41bの電極42a,42bは、弾性部材に対して対称
的な位置になる様に、圧電セラミックス41a,41b
のそれぞれに貼り合わされており、更に、圧電セラミッ
クス41a,41bは、その反対側の面が金属板41c
に貼り合わされている。つまり、電極42a,42b
は、金属板41cを挟持している2つの圧電セラミック
ス41a,41bの積層方向に重なる位置で、分割の向
きがほぼ一致している。金属板41cは、振動子40に
十分な強度をもたせるために、その厚さt2が圧電セラ
ミックス41a,41bの厚さt1と等しいか又はそれ
以上であることか望ましい。この実施形態では、t2>
t1としてある。
【0024】また、中央の金属板41cの電極42a,
42bの境界部分近傍の側面には、耐摩耗性を有する樹
脂などで形成した摺動材43が貼付されている。図2
は、図1の振動アクチュエータの駆動回路を示すブロッ
ク図である。この駆動回路50において、発振回路部5
1は、振動アクチュエータの駆動周波数を出力する回路
部である。この発振回路部51は、図示しない制御回路
部からの速度制御電圧により、駆動周波数が変化させら
れる電圧可変発振回路(VCO)となっている。
42bの境界部分近傍の側面には、耐摩耗性を有する樹
脂などで形成した摺動材43が貼付されている。図2
は、図1の振動アクチュエータの駆動回路を示すブロッ
ク図である。この駆動回路50において、発振回路部5
1は、振動アクチュエータの駆動周波数を出力する回路
部である。この発振回路部51は、図示しない制御回路
部からの速度制御電圧により、駆動周波数が変化させら
れる電圧可変発振回路(VCO)となっている。
【0025】移相器52は、発振回路部51からの信号
が入力され、発振回路部51から出力された信号に対し
て90°位相が異なる駆動信号を生成する回路である。
電力増幅部53a,53bは、発振回路部51からの出
力(A相)と、移相器52からの出力(B相)とが、そ
れぞれ入力され、駆動に必要な電力を得る。そして、電
力増幅部53a,53bの出力は、圧電セラミックス4
1a,41bの電極42a,42bに、それぞれ供給さ
れることになる。この様にして、振動子40を励振させ
て、径方向対称伸び振動モード(R,1)と非軸対称面
内振動モード((1,1))が発生する。よって、摺動
材43が設けられた部分では、楕円運動が発生し、図示
されていない相対運動部材を加圧・接触させることで振
動子と相対運動部材とを相対的に移動させることができ
る。
が入力され、発振回路部51から出力された信号に対し
て90°位相が異なる駆動信号を生成する回路である。
電力増幅部53a,53bは、発振回路部51からの出
力(A相)と、移相器52からの出力(B相)とが、そ
れぞれ入力され、駆動に必要な電力を得る。そして、電
力増幅部53a,53bの出力は、圧電セラミックス4
1a,41bの電極42a,42bに、それぞれ供給さ
れることになる。この様にして、振動子40を励振させ
て、径方向対称伸び振動モード(R,1)と非軸対称面
内振動モード((1,1))が発生する。よって、摺動
材43が設けられた部分では、楕円運動が発生し、図示
されていない相対運動部材を加圧・接触させることで振
動子と相対運動部材とを相対的に移動させることができ
る。
【0026】以上のように、2枚の圧電セラミックス4
1a,41bで金属板41cを挟持し接着するので、振
動子40の表裏面が対称な構造になり、駆動に不必要な
面外の曲げ振動の発生を防止することができる。ひいて
は、振動アクチュエータを効率的に駆動することができ
る。圧電セラミックスを金属板の一方の面にのみに貼付
すると、圧電セラミックスが片側のみで変形するので、
振動子40の表裏面での力のバランスがくずれてしま
い、金属板が湾曲するような面外の曲げ振動が発生し
て、所望の駆動力を得られなくなってしまうが、本発明
ではこの様なことを防ぐことができる。
1a,41bで金属板41cを挟持し接着するので、振
動子40の表裏面が対称な構造になり、駆動に不必要な
面外の曲げ振動の発生を防止することができる。ひいて
は、振動アクチュエータを効率的に駆動することができ
る。圧電セラミックスを金属板の一方の面にのみに貼付
すると、圧電セラミックスが片側のみで変形するので、
振動子40の表裏面での力のバランスがくずれてしま
い、金属板が湾曲するような面外の曲げ振動が発生し
て、所望の駆動力を得られなくなってしまうが、本発明
ではこの様なことを防ぐことができる。
【0027】また、2枚の圧電セラミックス41a,4
1bで金属板41cを挟持するという3層の積層構造を
とることによって、圧電セラミックス41a,41bを
薄くしても、振動子40全体としては、十分な剛性が得
られる。また、振動アクチュエータを小型化する場合に
は、振動子40を小型にすることとなり、振動子40の
強度がしばしば問題になる。その場合、圧電セラミック
ス42a,42bの間に挟む金属板41cの厚みを、圧
電セラミックス42a,42bと等しいか又は大きくす
るようにしたので、振動アクチュエータが容易に破損し
ないように、十分な強度を保つことができる。
1bで金属板41cを挟持するという3層の積層構造を
とることによって、圧電セラミックス41a,41bを
薄くしても、振動子40全体としては、十分な剛性が得
られる。また、振動アクチュエータを小型化する場合に
は、振動子40を小型にすることとなり、振動子40の
強度がしばしば問題になる。その場合、圧電セラミック
ス42a,42bの間に挟む金属板41cの厚みを、圧
電セラミックス42a,42bと等しいか又は大きくす
るようにしたので、振動アクチュエータが容易に破損し
ないように、十分な強度を保つことができる。
【0028】さらに、圧電セラミックス41a,41b
を薄型化することにより、駆動電圧の低電圧化が図れ
る。また、金属板41cに対して対称的な位置関係にあ
る圧電セラミックス41aに設けられた電極42aと、
圧電セラミックス41bに設けられた電極42aに同位
相の交流電圧を印加し、同様に圧電セラミックス41a
に設けられた電極42bと圧電セラミックス41bに設
けられた電極42bに同位相の電圧を印加しているの
で、圧電セラミックス41a,41bのそれぞれの出力
が加算されることとなり、高いトルクの駆動力を得られ
る。更に、バイモルフ効果を防止することができる。
を薄型化することにより、駆動電圧の低電圧化が図れ
る。また、金属板41cに対して対称的な位置関係にあ
る圧電セラミックス41aに設けられた電極42aと、
圧電セラミックス41bに設けられた電極42aに同位
相の交流電圧を印加し、同様に圧電セラミックス41a
に設けられた電極42bと圧電セラミックス41bに設
けられた電極42bに同位相の電圧を印加しているの
で、圧電セラミックス41a,41bのそれぞれの出力
が加算されることとなり、高いトルクの駆動力を得られ
る。更に、バイモルフ効果を防止することができる。
【0029】(第2実施形態)次に、第2実施形態にお
ける振動アクチュエータについて説明する。図3は、本
発明による振動アクチュエータの第2実施形態の振動子
を示す図、図4は、第2実施形態による振動アクチュエ
ータを用いた駆動装置を示す全体図である。図3(A)
は、振動子40Bの上面図、図3(B)は振動子40B
に支持棒44a,44bが設けられた時の側面図、図3
(C)は、振動子40Bの下面図、図3(D)は、図3
(A)及び図3(C)の一点鎖線AA’における断面図
であり、右半断面は、断面形状のみを示している。な
お、以下に説明する各実施形態では、第1実施形態と同
様な機能を有する部分には、同一の符号を付して、重複
する図面や説明を適宜省略する。
ける振動アクチュエータについて説明する。図3は、本
発明による振動アクチュエータの第2実施形態の振動子
を示す図、図4は、第2実施形態による振動アクチュエ
ータを用いた駆動装置を示す全体図である。図3(A)
は、振動子40Bの上面図、図3(B)は振動子40B
に支持棒44a,44bが設けられた時の側面図、図3
(C)は、振動子40Bの下面図、図3(D)は、図3
(A)及び図3(C)の一点鎖線AA’における断面図
であり、右半断面は、断面形状のみを示している。な
お、以下に説明する各実施形態では、第1実施形態と同
様な機能を有する部分には、同一の符号を付して、重複
する図面や説明を適宜省略する。
【0030】なお、第2実施形態の振動子40Bは、圧
電セラミックス41a,41bに挟まれている金属板4
1cを、固定支持のためにも使用している例である。
電セラミックス41a,41bに挟まれている金属板4
1cを、固定支持のためにも使用している例である。
【0031】この金属板41cは、円板の中空部分にお
いて、圧電セラミックス41a,41bよりも内側に突
出するような形状を有している。この部分を環状突出部
分41c−1とする。この環状突出部分41c−1に
は、固定支持用の孔41c−2が形成されており、振動
子40Bを固定支持する場合には、この孔41c−2に
支持棒44a,44bを貫通させて、支持棒44a,4
4bを後述する支持フレーム23に固定する。なお、こ
の孔41c−2は、非軸対称面内振動モードを妨げない
ように、非軸対称面内振動モードにおける振動の節[図
11(D)のB1,B2点]の近傍に設けることが望ま
しい。なお、圧電セラミックス41a,41bの外径,
内径を適正に選ぶことにより、圧電セラミックス41
a,41bの厚みよりも、大きい金属板41cを使用し
たときでも、本来の振動モードを失うことなく、励振さ
せることができる。
いて、圧電セラミックス41a,41bよりも内側に突
出するような形状を有している。この部分を環状突出部
分41c−1とする。この環状突出部分41c−1に
は、固定支持用の孔41c−2が形成されており、振動
子40Bを固定支持する場合には、この孔41c−2に
支持棒44a,44bを貫通させて、支持棒44a,4
4bを後述する支持フレーム23に固定する。なお、こ
の孔41c−2は、非軸対称面内振動モードを妨げない
ように、非軸対称面内振動モードにおける振動の節[図
11(D)のB1,B2点]の近傍に設けることが望ま
しい。なお、圧電セラミックス41a,41bの外径,
内径を適正に選ぶことにより、圧電セラミックス41
a,41bの厚みよりも、大きい金属板41cを使用し
たときでも、本来の振動モードを失うことなく、励振さ
せることができる。
【0032】このように、第2実施形態は、第1実施形
態の効果に加えて、強度のある金属板41cに固定支持
部として、環状突出部分41c−1及び固定支持用の孔
41c−2を設けたので、外径が大きくならず、簡単か
つ確実に固定をすることができる。
態の効果に加えて、強度のある金属板41cに固定支持
部として、環状突出部分41c−1及び固定支持用の孔
41c−2を設けたので、外径が大きくならず、簡単か
つ確実に固定をすることができる。
【0033】次に、この振動子40Bを取り付けた駆動
装置20の全体の構成について図4を用いて説明する。
図4(A)は、駆動装置20の正面図で、図4(B)
は、その側面図である。この駆動装置20は、ベース部
材21と、ベース部材21に配置されたガイド部材2
2,22と、ガイド部材22,22にガイドされて移動
可能に支持され、振動アクチュエータの振動子40Bが
取付固定されている支持フレーム23と、支持フレーム
23を相対運動部材30が設けられた方向に付勢する加
圧ばね24,24と、振動子40Bの摺動材43と接触
する位置で、相対運動部材30を走行可能にガイドする
走行ガイド部材25を備えている。
装置20の全体の構成について図4を用いて説明する。
図4(A)は、駆動装置20の正面図で、図4(B)
は、その側面図である。この駆動装置20は、ベース部
材21と、ベース部材21に配置されたガイド部材2
2,22と、ガイド部材22,22にガイドされて移動
可能に支持され、振動アクチュエータの振動子40Bが
取付固定されている支持フレーム23と、支持フレーム
23を相対運動部材30が設けられた方向に付勢する加
圧ばね24,24と、振動子40Bの摺動材43と接触
する位置で、相対運動部材30を走行可能にガイドする
走行ガイド部材25を備えている。
【0034】振動子40Bは、前述のように支持棒44
a,44bにより支持フレーム23に固定されること
で、支持されている。振動子40Bを支持している支持
フレーム23は、相対運動部材30の移動方向とはほぼ
垂直方向に設けられた二つのガイド部材22にそって、
移動可能に支持されているため、振動子40Bは、相対
運動部材30に対してほぼ垂直に接近する事ができる。
そして、支持フレーム23の両端には2つの加圧バネ2
4が設けられているので、この加圧バネ24により振動
子40Bが相対運動部材30に加圧接触することができ
る。このようにして、振動子40Bを相対運動部材30
に加圧接触させながら、振動子40Bに設けられた各電
極に所望の駆動信号を入力することで、相対運動部材3
0を駆動することが可能となる。
a,44bにより支持フレーム23に固定されること
で、支持されている。振動子40Bを支持している支持
フレーム23は、相対運動部材30の移動方向とはほぼ
垂直方向に設けられた二つのガイド部材22にそって、
移動可能に支持されているため、振動子40Bは、相対
運動部材30に対してほぼ垂直に接近する事ができる。
そして、支持フレーム23の両端には2つの加圧バネ2
4が設けられているので、この加圧バネ24により振動
子40Bが相対運動部材30に加圧接触することができ
る。このようにして、振動子40Bを相対運動部材30
に加圧接触させながら、振動子40Bに設けられた各電
極に所望の駆動信号を入力することで、相対運動部材3
0を駆動することが可能となる。
【0035】次に第2実施形態の変形形態について説明
する。図5は、第2実施形態の変形形態を示す図であ
る。振動子40B−2は、圧電セラミックス41a,4
1bに挟まれている金属板47を、固定支持と加圧機構
の一部にも使用している例である。この金属板47は、
円板の外周部分において、圧電セラミックス41a,4
1bよりも外側に全体が突出するような寸法形状を有し
ている。これを外周環状突出部分47aとする。さらに
外周環状突出部分47aの一部に支持腕部47bが金属
板47に形成され、その略対称の位置に、ばね掛け部4
7dも金属板47に形成されている。
する。図5は、第2実施形態の変形形態を示す図であ
る。振動子40B−2は、圧電セラミックス41a,4
1bに挟まれている金属板47を、固定支持と加圧機構
の一部にも使用している例である。この金属板47は、
円板の外周部分において、圧電セラミックス41a,4
1bよりも外側に全体が突出するような寸法形状を有し
ている。これを外周環状突出部分47aとする。さらに
外周環状突出部分47aの一部に支持腕部47bが金属
板47に形成され、その略対称の位置に、ばね掛け部4
7dも金属板47に形成されている。
【0036】支持腕部47bの先端は、ピン状の固定具
47cが設けられ、ベース部材21に回転可能に金属板
47が固定されている。また、ばね掛け部47dには加
圧ばね24−2が取り付けられており、この加圧バネ2
4−2の力により金属板47と振動子40B−2が固定
具47cを中心に回動可能に支持される。なお、振動子
40B−2の回動範囲内に相対運動部材30が設けられ
ているので、加圧バネ24−2の力を得て、外周環状突
出部分47aを摺動材として相対運動部材30に振動子
40B−2が加圧接触することができる。
47cが設けられ、ベース部材21に回転可能に金属板
47が固定されている。また、ばね掛け部47dには加
圧ばね24−2が取り付けられており、この加圧バネ2
4−2の力により金属板47と振動子40B−2が固定
具47cを中心に回動可能に支持される。なお、振動子
40B−2の回動範囲内に相対運動部材30が設けられ
ているので、加圧バネ24−2の力を得て、外周環状突
出部分47aを摺動材として相対運動部材30に振動子
40B−2が加圧接触することができる。
【0037】このように、金属板47の一部を振動子4
0B−2の固定支持と、加圧機構の一部として用いるの
で、さらに簡単な構成にすることができる。
0B−2の固定支持と、加圧機構の一部として用いるの
で、さらに簡単な構成にすることができる。
【0038】(第3実施形態)図6は、本発明による振
動アクチュエータの第3実施形態の振動子を示す図であ
る。なお、図6(A)は、振動子40Cの上面図であ
り、図6(B)はその側面である。第3実施形態の振動
子40Cは、第2実施形態の固定支持構造と異なり、金
属板41cの外周の一部に、固定用の突出部41c−3
を形成して、この突出部41c−3に固定支持用の孔4
1c−4を形成したものである。振動子40Cを固定支
持する場合には、この孔41c−4に固定ねじ45a,
45bを貫通させて、支持フレーム23にねじ止めする
ことで、振動子40Cを固定する。
動アクチュエータの第3実施形態の振動子を示す図であ
る。なお、図6(A)は、振動子40Cの上面図であ
り、図6(B)はその側面である。第3実施形態の振動
子40Cは、第2実施形態の固定支持構造と異なり、金
属板41cの外周の一部に、固定用の突出部41c−3
を形成して、この突出部41c−3に固定支持用の孔4
1c−4を形成したものである。振動子40Cを固定支
持する場合には、この孔41c−4に固定ねじ45a,
45bを貫通させて、支持フレーム23にねじ止めする
ことで、振動子40Cを固定する。
【0039】このように、第3実施形態は、金属板41
cの外周に固定支持部として、突出部41c−3及び固
定支持用の孔41c−4を設けたので、加工及び取付作
業が簡単である。また、駆動力を発生する振動モード
(非軸対称面内振動)に影響が少ない。
cの外周に固定支持部として、突出部41c−3及び固
定支持用の孔41c−4を設けたので、加工及び取付作
業が簡単である。また、駆動力を発生する振動モード
(非軸対称面内振動)に影響が少ない。
【0040】(第4実施形態)図7は、本発明による振
動アクチュエータの第4実施形態の振動子を示す図であ
る。第4実施形態において、振動子40Dは、金属板4
1cの電極42aと電極42bの境界線上に駆動力を取
り出す駆動力取出部41c−5を形成したものである。
また、図示しない相対運動部材との摩擦面において、耐
久性が重視される場合には、耐摩耗性のある摺動材43
を、駆動力取出部41c−5の摺動面に取り付けるよう
にするればよい。
動アクチュエータの第4実施形態の振動子を示す図であ
る。第4実施形態において、振動子40Dは、金属板4
1cの電極42aと電極42bの境界線上に駆動力を取
り出す駆動力取出部41c−5を形成したものである。
また、図示しない相対運動部材との摩擦面において、耐
久性が重視される場合には、耐摩耗性のある摺動材43
を、駆動力取出部41c−5の摺動面に取り付けるよう
にするればよい。
【0041】このように、第4実施形態は、強度のある
金属板41cの先端部に駆動力取出部41c−5を一体
に取り付けたので、破損などを起こすことはない。ま
た、振動変位を拡大したい場合は、駆動力取出部41c
−5の長さを長くしたり、徐々に細くしたりすることに
より、容易に実現することができる。図8は、第4実施
形態の変形形態を示す図である。振動子40D−2は、
先に示した振動子40と同じ圧電セラミックス41a,
41bと、圧電セラミックス41a,41bの外径より
大きな径を有する金属板46を使用したものである。
金属板41cの先端部に駆動力取出部41c−5を一体
に取り付けたので、破損などを起こすことはない。ま
た、振動変位を拡大したい場合は、駆動力取出部41c
−5の長さを長くしたり、徐々に細くしたりすることに
より、容易に実現することができる。図8は、第4実施
形態の変形形態を示す図である。振動子40D−2は、
先に示した振動子40と同じ圧電セラミックス41a,
41bと、圧電セラミックス41a,41bの外径より
大きな径を有する金属板46を使用したものである。
【0042】金属板46は、振動状態を維持しようとす
る弾性部材としての機能の他に、振動子40に貼り付け
ていた摺動材としての機能も有する。すなわち、金属板
46の外周部で、図示しない相対運動部材に当接するこ
とにより、振動子40D−2と相対運動部材との相対的
な駆動を行う。この様にすることで、摺動材を用いなく
ても、圧電セラミックスが直接相対運動部材に接触され
ず、相対運動部材の摺動面が圧電セラミックスによって
荒されることを防ぐことができる。この場合、金属板4
6は、振動子40D−2に十分な強度を持たせること
と、相対運動部材との摩擦係数、耐摩耗性等を考慮して
材料を選択する。
る弾性部材としての機能の他に、振動子40に貼り付け
ていた摺動材としての機能も有する。すなわち、金属板
46の外周部で、図示しない相対運動部材に当接するこ
とにより、振動子40D−2と相対運動部材との相対的
な駆動を行う。この様にすることで、摺動材を用いなく
ても、圧電セラミックスが直接相対運動部材に接触され
ず、相対運動部材の摺動面が圧電セラミックスによって
荒されることを防ぐことができる。この場合、金属板4
6は、振動子40D−2に十分な強度を持たせること
と、相対運動部材との摩擦係数、耐摩耗性等を考慮して
材料を選択する。
【0043】このように、変形形態に示した振動子40
D−2は、金属板46を摺動材としても使用するので、
振動子の組立が容易になり、かつ、摺動部材の脱落など
も生じないので信頼性を高くすることができる。さらに
また、摺動材が一部突出することがないので、振動子の
形状が対称形状となり、励振される振動のバランスがよ
くなり、駆動の効率を向上させることができる。
D−2は、金属板46を摺動材としても使用するので、
振動子の組立が容易になり、かつ、摺動部材の脱落など
も生じないので信頼性を高くすることができる。さらに
また、摺動材が一部突出することがないので、振動子の
形状が対称形状となり、励振される振動のバランスがよ
くなり、駆動の効率を向上させることができる。
【0044】(第5実施形態)図9は、本発明による振
動アクチュエータの第5実施形態の振動子とその周辺部
を示す図である。図9(A)は振動子40Eの上面図で
あり、(B)はその側面図である。第5実施形態におい
て、振動子40Eは、金属板48に加圧部48bと固定
支持部48cを形成したものである。
動アクチュエータの第5実施形態の振動子とその周辺部
を示す図である。図9(A)は振動子40Eの上面図で
あり、(B)はその側面図である。第5実施形態におい
て、振動子40Eは、金属板48に加圧部48bと固定
支持部48cを形成したものである。
【0045】金属板48は、弾性に富んだ材料を用いて
いる。そこで、金属板48の一部を延設し、その延設し
た部分を折り曲げてバネ性を持たし、加圧部48bと固
定支持部48cを形成している。本実施形態では、リン
青銅を用いている。加圧部48bは、振動子40Eの加
圧力Fの方向に対して略直交する方向に対称に金属板4
8の一部を延長した部分であって、バネ性を得るため
に、2ヶ所の折り返し部分を有している。
いる。そこで、金属板48の一部を延設し、その延設し
た部分を折り曲げてバネ性を持たし、加圧部48bと固
定支持部48cを形成している。本実施形態では、リン
青銅を用いている。加圧部48bは、振動子40Eの加
圧力Fの方向に対して略直交する方向に対称に金属板4
8の一部を延長した部分であって、バネ性を得るため
に、2ヶ所の折り返し部分を有している。
【0046】加圧部48bの先端には、固定支持部48
cが設けられており、ベース部材21上に設けられたボ
ス60aに図示しない固定用のネジで固定されている。
ここで、加圧部48bは、振動子40Eの駆動力取り出
し部48dにおいて所定の加圧力Fが生じるようにたわ
んだ状態になっている。また、金属板48は、2枚の圧
電セラミックス41a,41bの全面電極に接している
ので、そのままアース用のリード電極の役割も果たして
いる。さらに、ベース部材21は、振動子40Eが載置
される部分にリブ60bを設けた。このリブ60bは相
対運動部材30の移動にともなって、振動子40Eが移
動しにくくなるようにするために設けた。なお、このリ
ブ60bは、振動子40Eの両側の面に設けても構わな
い。
cが設けられており、ベース部材21上に設けられたボ
ス60aに図示しない固定用のネジで固定されている。
ここで、加圧部48bは、振動子40Eの駆動力取り出
し部48dにおいて所定の加圧力Fが生じるようにたわ
んだ状態になっている。また、金属板48は、2枚の圧
電セラミックス41a,41bの全面電極に接している
ので、そのままアース用のリード電極の役割も果たして
いる。さらに、ベース部材21は、振動子40Eが載置
される部分にリブ60bを設けた。このリブ60bは相
対運動部材30の移動にともなって、振動子40Eが移
動しにくくなるようにするために設けた。なお、このリ
ブ60bは、振動子40Eの両側の面に設けても構わな
い。
【0047】図10は、第5実施形態の変形形態を示す
図である。図9で示した振動子40Eは、金属板48の
板厚が比較的厚い場合の例を示したが、図10に示す振
動子40Fは、金属板49の板厚が比較的薄い場合の実
施形態である。金属板49は、金属板48と同様にリン
青銅を用いており、加圧部49bは、振動子40Fの加
圧力Fの方向に対して略直交する方向に対称に金属板4
9の一部を延長した部分であって、板厚方向(たわむ方
向)と加圧力Fの方向を略一致させるために、ねじり部
49cにおいて、延設された金属板49を90度ねじっ
ている。加圧部49bの先端には、固定孔49aが設け
られており、振動子40Fは、この固定孔49aを用い
て、図示しない固定部に固定される。したがって、振動
子40Fは振動子40Fを支持する基板に固定すること
ができ、かつ加圧部49bを変形した際に生ずる復元力
を利用して相対運動部材に加圧させることが可能とな
る。
図である。図9で示した振動子40Eは、金属板48の
板厚が比較的厚い場合の例を示したが、図10に示す振
動子40Fは、金属板49の板厚が比較的薄い場合の実
施形態である。金属板49は、金属板48と同様にリン
青銅を用いており、加圧部49bは、振動子40Fの加
圧力Fの方向に対して略直交する方向に対称に金属板4
9の一部を延長した部分であって、板厚方向(たわむ方
向)と加圧力Fの方向を略一致させるために、ねじり部
49cにおいて、延設された金属板49を90度ねじっ
ている。加圧部49bの先端には、固定孔49aが設け
られており、振動子40Fは、この固定孔49aを用い
て、図示しない固定部に固定される。したがって、振動
子40Fは振動子40Fを支持する基板に固定すること
ができ、かつ加圧部49bを変形した際に生ずる復元力
を利用して相対運動部材に加圧させることが可能とな
る。
【0048】ところで、前述した従来の振動アクチュエ
ータは、図11(C),(D)に示すように、2つの振
動モードの節の位置(A点,B1,B2点)が異なるの
で、振動子の固定支持を強固に行うと、振動を抑制する
こととなり、駆動効率が低下するという問題があった。
特に、小型の振動アクチュエータでは、振動子が薄板で
あるので、ネジ等で強固に固定すると、破損する可能性
もある。逆に、固定支持は、緩やかな支持をして、ガタ
が生ずる場合には、位置決めの制御性の低下をきたし、
安定した駆動ができないという問題があった。一方、振
動子を相対運動部材に対して加圧接触させるために、従
来の振動アクチュエータでは、加圧機構を別途必要とし
ていたため、振動子が小型化されても、これに付随する
加圧機構を必要とするために、全体の小型化ができない
という問題もあった。
ータは、図11(C),(D)に示すように、2つの振
動モードの節の位置(A点,B1,B2点)が異なるの
で、振動子の固定支持を強固に行うと、振動を抑制する
こととなり、駆動効率が低下するという問題があった。
特に、小型の振動アクチュエータでは、振動子が薄板で
あるので、ネジ等で強固に固定すると、破損する可能性
もある。逆に、固定支持は、緩やかな支持をして、ガタ
が生ずる場合には、位置決めの制御性の低下をきたし、
安定した駆動ができないという問題があった。一方、振
動子を相対運動部材に対して加圧接触させるために、従
来の振動アクチュエータでは、加圧機構を別途必要とし
ていたため、振動子が小型化されても、これに付随する
加圧機構を必要とするために、全体の小型化ができない
という問題もあった。
【0049】しかしながら、このように、第5実施形態
では、金属板48,49を固定支持部と加圧力を発生す
る加圧部も兼ねるようにしたので、複雑な加圧装置を必
要とせずに、非常に薄い駆動装置を実現することができ
る。また、振動子40E及び40Fを弾性部材を介して
固定支持し、振動子40E及び40Fの振動を抑制する
ことがないので、駆動の効率を高くすることができ、し
かも、ガタなく支持するので、制御性も高くすることが
できる。
では、金属板48,49を固定支持部と加圧力を発生す
る加圧部も兼ねるようにしたので、複雑な加圧装置を必
要とせずに、非常に薄い駆動装置を実現することができ
る。また、振動子40E及び40Fを弾性部材を介して
固定支持し、振動子40E及び40Fの振動を抑制する
ことがないので、駆動の効率を高くすることができ、し
かも、ガタなく支持するので、制御性も高くすることが
できる。
【0050】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、振動子4
0は、2枚の圧電セラミックス41a,41bで、金属
板41cを挟む積層構造で説明したが、その積層構造を
2組以上設けてもよい。また、この場合に、各組の重な
り合う面の圧電セラミックスを1枚省略して、n枚の金
属板の間及びその両側にn+1枚の圧電セラミックスを
積層した構造であってもよい。なお、2枚の金属板で1
枚の圧電セラミックスを挟む積層構造が含まれていても
よい。
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、振動子4
0は、2枚の圧電セラミックス41a,41bで、金属
板41cを挟む積層構造で説明したが、その積層構造を
2組以上設けてもよい。また、この場合に、各組の重な
り合う面の圧電セラミックスを1枚省略して、n枚の金
属板の間及びその両側にn+1枚の圧電セラミックスを
積層した構造であってもよい。なお、2枚の金属板で1
枚の圧電セラミックスを挟む積層構造が含まれていても
よい。
【0051】また、電気機械エネルギー変換素子は、圧
電セラミックス等の圧電素子を例に説明したが、電歪素
子や磁歪素子を用いてもよい。
電セラミックス等の圧電素子を例に説明したが、電歪素
子や磁歪素子を用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、弾性部材の両面を電気機械エネルギー変換素子で
挟持するようにしたので、振動子全体としての剛性が向
上すると共に、表裏の対称性により、不必要な面外の曲
げ振動を防止して、駆動電圧に対して、効率のよい駆動
が可能となった。また、振動子は、高剛性を保ちなが
ら、電気機械エネルギー変換素子の薄型化が図れるの
で、低電圧駆動が可能となり、しかも、両側の電気機械
エネルギー変換素子の電極の配置により、十分な出力が
得られる。さらに、強度のある弾性部材を用いるので、
振動子の固定支持や、駆動力取出部として利用すること
により、簡単な構成ながらも、優れた小型の駆動装置を
実現することができる。さらにまた、弾性部材の一部
を、その弾性を利用して加圧力を得るようにし、固定支
持部も兼ねたので、振動子の振動を抑制することなく、
かつ、ガタを生じることもない固定支持をしながら、加
圧力も得ることができ、効率よく、小型、特に薄型であ
って、制御性の高い振動アクチュエータを作製すること
ができる。
れば、弾性部材の両面を電気機械エネルギー変換素子で
挟持するようにしたので、振動子全体としての剛性が向
上すると共に、表裏の対称性により、不必要な面外の曲
げ振動を防止して、駆動電圧に対して、効率のよい駆動
が可能となった。また、振動子は、高剛性を保ちなが
ら、電気機械エネルギー変換素子の薄型化が図れるの
で、低電圧駆動が可能となり、しかも、両側の電気機械
エネルギー変換素子の電極の配置により、十分な出力が
得られる。さらに、強度のある弾性部材を用いるので、
振動子の固定支持や、駆動力取出部として利用すること
により、簡単な構成ながらも、優れた小型の駆動装置を
実現することができる。さらにまた、弾性部材の一部
を、その弾性を利用して加圧力を得るようにし、固定支
持部も兼ねたので、振動子の振動を抑制することなく、
かつ、ガタを生じることもない固定支持をしながら、加
圧力も得ることができ、効率よく、小型、特に薄型であ
って、制御性の高い振動アクチュエータを作製すること
ができる。
【図1】本発明による振動アクチュエータの第1実施形
態の振動子を示す図である。
態の振動子を示す図である。
【図2】図1の振動アクチュエータの駆動回路を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】本発明による振動アクチュエータの第2実施形
態の振動子を示す図である。
態の振動子を示す図である。
【図4】第2実施形態による振動アクチュエータを用い
た駆動装置を示す図である。
た駆動装置を示す図である。
【図5】第2実施形態の変形形態を示す図である。
【図6】本発明による振動アクチュエータの第3実施形
態の振動子を示す図である。
態の振動子を示す図である。
【図7】本発明による振動アクチュエータの第4実施形
態の振動子を示す図である。
態の振動子を示す図である。
【図8】第4実施形態の変形形態を示す図である。
【図9】第5実施形態の振動子とその周辺部を示す図で
ある。
ある。
【図10】第5実施形態の変形形態を示す図である。
【図11】径方向対称伸び振動モードと非軸対称面内振
動モードとを利用した振動アクチュエータの振動子の従
来例を示す図である。
動モードとを利用した振動アクチュエータの振動子の従
来例を示す図である。
40,40−2,40A,40B,40B−2,40
C,40D,40E,40F 振動子 41a,41b 圧電セラミックス 41c,46,47,48,49 金属板 41c−5,48d 駆動力取出部 42a,42b 電極 43 摺動材 44a,44b 支持棒 45a,45b 固定ねじ 50 駆動回路 51 発振回路部 52 移相器 53a,53b 電力増幅器部
C,40D,40E,40F 振動子 41a,41b 圧電セラミックス 41c,46,47,48,49 金属板 41c−5,48d 駆動力取出部 42a,42b 電極 43 摺動材 44a,44b 支持棒 45a,45b 固定ねじ 50 駆動回路 51 発振回路部 52 移相器 53a,53b 電力増幅器部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 忠雄 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 権田 常躬 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 菅谷 功 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5D107 AA03 AA13 AA16 BB20 CC02 CC10 FF10 5H680 AA06 BB04 CC03 DD27 DD30 DD35 DD53 DD73
Claims (10)
- 【請求項1】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
振動モードとを同時に発生する振動子と前記振動子に対
して相対的に移動可能にある相対運動部材とを有し、前
記振動子と前記相対運動部材とを相対的に運動させる振
動アクチュエータにおいて、 前記振動子は、2つの電気機械エネルギー変換素子とそ
れらの電気機械エネルギー変換素子の間に設けられる弾
性部材とからなる積層構造を、少なくとも1組備えるこ
と、を特徴とする振動アクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
おいて、 前記振動子を構成する前記電気機械エネルギー変換素子
及び前記弾性部材は中空の円盤形状を有し、 前記弾性部材の外周又は内周の少なくとも一部に前記振
動子を支持するための支持部材を設けること、を特徴と
する振動アクチュエータ。 - 【請求項3】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
おいて、 前記振動子を構成する前記電気機械エネルギー変換素子
及び前記振動子は、円盤形状を有し、 前記弾性部材の外周に突き出すように形成された、前記
振動子に発生する振動から得られる駆動力を取り出す駆
動力取出部を備えること、を特徴とする振動アクチュエ
ータ。 - 【請求項4】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
おいて、 前記弾性部材の厚さは、前記電気機械エネルギー変換素
子の厚さと等しいか又はそれ以上であること、を特徴と
する振動アクチュエータ。 - 【請求項5】 請求項1に記載の振動アクチュエータに
おいて、 各々の前記電気機械エネルギー変換素子は、位相の異な
る交流電圧を入力する複数の電極を有し、前記弾性部材
を挟持した各々の前記電気機械エネルギー変換素子の前
記電極の配置位置は、前記弾性部材に対して対称性を有
していること、を特徴とする振動アクチュエータ。 - 【請求項6】 請求項5に記載の振動アクチュエータに
おいて、 各々の前記電気機械エネルギー変換素子の前記弾性部材
に対して対称的な位置に配置された電極は、同位相の信
号が入力されること、を特徴とする振動アクチュエー
タ。 - 【請求項7】 前記振動子を構成する前記電気機械エネ
ルギー変換素子及び弾性部材は、中空の円盤形状を有
し、 更に前記振動子の外周及び/又は前記振動子の中空部分
における内周に前記振動子を前記相対運動部材に加圧す
る加圧部材を有したこと、 を特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項8】 前記加圧部材は、前記弾性部材と同一部
材で形成されていること、 を特徴とする請求項7に記載の振動アクチュエータ。 - 【請求項9】 請求項7又は8に記載の振動アクチュエ
ータにおいて、 前記加圧部材は、前記振動子の支持を兼ねること、 を特徴とする振動アクチュエータ。 - 【請求項10】 請求項8に記載の振動アクチュエータ
において、 前記加圧部材は、前記弾性部材の一部から突出した部分
からなり、前記突出した部材の弾性力により、前記振動
子を相対運動部材に加圧すること、 を特徴とする振動アクチュエータ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000120296A JP2001157475A (ja) | 1999-09-14 | 2000-04-21 | 振動アクチュエータ |
US09/658,760 US6611081B1 (en) | 1999-09-10 | 2000-09-08 | Vibration actuator with two vibration modes |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-259708 | 1999-09-14 | ||
JP25970899 | 1999-09-14 | ||
JP2000120296A JP2001157475A (ja) | 1999-09-14 | 2000-04-21 | 振動アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001157475A true JP2001157475A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=26544242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000120296A Pending JP2001157475A (ja) | 1999-09-10 | 2000-04-21 | 振動アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001157475A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007139144A1 (ja) | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Fujifilm Corporation | セルチップ |
JP2011133801A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Tdk Corp | レンズ駆動装置 |
-
2000
- 2000-04-21 JP JP2000120296A patent/JP2001157475A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007139144A1 (ja) | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Fujifilm Corporation | セルチップ |
JP2011133801A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Tdk Corp | レンズ駆動装置 |
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