JP3287614B2 - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/0005—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
- H02N2/005—Mechanical details, e.g. housings
- H02N2/0055—Supports for driving or driven bodies; Means for pressing driving body against driven body
- H02N2/006—Elastic elements, e.g. springs
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/10—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
- H02N2/106—Langevin motors
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
- Automatic Focus Adjustment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波振動を用いた超音
波モータに関する。
波モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、棒形状に形成した振動子に、該振
動子に設けられた圧電素子に交流電圧を印加して2つの
屈曲モードの振動を形成し、これら両振動の合成により
駆動面の表面粒子に楕円運動を生じさせ、この駆動面に
加圧接触する移動体を摩擦駆動させて回転力を得る超音
波モータが提案されている。
動子に設けられた圧電素子に交流電圧を印加して2つの
屈曲モードの振動を形成し、これら両振動の合成により
駆動面の表面粒子に楕円運動を生じさせ、この駆動面に
加圧接触する移動体を摩擦駆動させて回転力を得る超音
波モータが提案されている。
【0003】この超音波モータは図2に示す断面図のよ
うに構成されていた。
うに構成されていた。
【0004】すなわち加振体1、圧電素子3−A,3−
B電極板2−A,2−B,2−G押え体4およびボルト
5により振動子が構成され、加振体1の端面1−aは摩
擦摺動部であり、該摩擦摺動部の1点は図の矢印の方向
すなわち摺動部と略45°方向に振動し、振動子の軸心
方向から見るとそれは円運動で、該摩擦摺動部と7−a
部で接するロータ7に回転運動を与える。
B電極板2−A,2−B,2−G押え体4およびボルト
5により振動子が構成され、加振体1の端面1−aは摩
擦摺動部であり、該摩擦摺動部の1点は図の矢印の方向
すなわち摺動部と略45°方向に振動し、振動子の軸心
方向から見るとそれは円運動で、該摩擦摺動部と7−a
部で接するロータ7に回転運動を与える。
【0005】加振体のくびれ部1−bは摩擦摺動部の変
位を拡大させる。
位を拡大させる。
【0006】ロータ7の7−b部の形状は、加振体1か
ら接触部7−aが加振力を受けた時の変形方向が図の矢
印のように、加振体1の振動方向と一致し、摩擦損失が
少くなるように形成されている。
ら接触部7−aが加振力を受けた時の変形方向が図の矢
印のように、加振体1の振動方向と一致し、摩擦損失が
少くなるように形成されている。
【0007】図3は超音波モータの振動子の分解図であ
る。
る。
【0008】圧電素子3−A,3−Bは中心軸を境界線
3−A−a,3−B−aとして一枚の圧電素子の中で分
極方向を逆転させている。2枚の圧電素子3−A(以後
A相用圧電素子と記す)は図のように、分極報告の同一
部分を向い合わせ、電極板2−Aをはさみ込んでいる。
同様に、2枚の圧電素子3−B(以後B相用圧電素子と
記す)も図のように分極方向の同一部分を向い合わせ、
電極板2−Bをはさみ込んでいる。そして、図のように
2枚のA相用圧電素子と2枚のB相用圧電素子は電極板
2−Gをはさんで互いに90°ずらして配置してある。
そして加振体1と押え体4の間に上記のように配置した
4枚の圧電素子および電極板を配置し、不図示のボルト
5により締結固定している。
3−A−a,3−B−aとして一枚の圧電素子の中で分
極方向を逆転させている。2枚の圧電素子3−A(以後
A相用圧電素子と記す)は図のように、分極報告の同一
部分を向い合わせ、電極板2−Aをはさみ込んでいる。
同様に、2枚の圧電素子3−B(以後B相用圧電素子と
記す)も図のように分極方向の同一部分を向い合わせ、
電極板2−Bをはさみ込んでいる。そして、図のように
2枚のA相用圧電素子と2枚のB相用圧電素子は電極板
2−Gをはさんで互いに90°ずらして配置してある。
そして加振体1と押え体4の間に上記のように配置した
4枚の圧電素子および電極板を配置し、不図示のボルト
5により締結固定している。
【0009】以上のように構成した振動子の電極板2−
A,2−Bに図4に示すような電圧VA ,VB をそれぞ
れ印加すると、A相用圧電素子による振動とB相用圧電
素子による振動により図5に示すように振動子に首振り
のような振動である進行性の屈曲モードを与える。特に
図4に示すような交流電圧の周波数を、図5に示した振
動モードの共振周波数に一致させた時に振動子の振動は
最大となり、ロータの回転数も最大となる。
A,2−Bに図4に示すような電圧VA ,VB をそれぞ
れ印加すると、A相用圧電素子による振動とB相用圧電
素子による振動により図5に示すように振動子に首振り
のような振動である進行性の屈曲モードを与える。特に
図4に示すような交流電圧の周波数を、図5に示した振
動モードの共振周波数に一致させた時に振動子の振動は
最大となり、ロータの回転数も最大となる。
【0010】また、図2において、加振体1、電極板
2、圧電素子3、押え体4、ボルト5からなる振動子は
固定部材10にボルト5の回り止め部5−bで接着固定
されている。したがってボルト5及び固定部材10で振
動子を支持している。
2、圧電素子3、押え体4、ボルト5からなる振動子は
固定部材10にボルト5の回り止め部5−bで接着固定
されている。したがってボルト5及び固定部材10で振
動子を支持している。
【0011】ロータ7には樹脂製のバネケース6が接着
され一体となっている。
され一体となっている。
【0012】ロータ7はバネケース6の6−a部でボル
ト5の軸部5−cに軸支されている。またバネケース6
の6−a部は図のような形状をしており、この部分を支
点にボルト5の軸部5−cに対し自由に傾くことができ
る。
ト5の軸部5−cに軸支されている。またバネケース6
の6−a部は図のような形状をしており、この部分を支
点にボルト5の軸部5−cに対し自由に傾くことができ
る。
【0013】出力歯車8はベアリング9を介して、ボル
ト5の軸部5−dに軸支されている。
ト5の軸部5−dに軸支されている。
【0014】加圧バネ11は出力歯車8とバネケース6
の間の図の位置にありロータ7を加振体1に加圧してい
る。出力歯車8とロータ7はA部で回り止めを形成して
おり、ロータ7の回転力はA部により出力歯車に伝えら
れる。
の間の図の位置にありロータ7を加振体1に加圧してい
る。出力歯車8とロータ7はA部で回り止めを形成して
おり、ロータ7の回転力はA部により出力歯車に伝えら
れる。
【0015】なお、A部ではロータ7、歯車8はラジア
ル方向およびスラスト方向にはガタを持ち自由に動ける
ようになっている。
ル方向およびスラスト方向にはガタを持ち自由に動ける
ようになっている。
【0016】
【発明が解決しようとしている課題】上記従来例に示し
たような超音波モータにおいて、安定した高出力を得る
ためには、ロータは振動子に均一に所定の大きさで加圧
されなければならない。すなわち例えば 図2における出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を
伝達する際に受ける、ラジアル方向の力(側圧)が生じ
る。
たような超音波モータにおいて、安定した高出力を得る
ためには、ロータは振動子に均一に所定の大きさで加圧
されなければならない。すなわち例えば 図2における出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を
伝達する際に受ける、ラジアル方向の力(側圧)が生じ
る。
【0017】ロータを軸支する部分が傾むいている。
【0018】ロータ、振動子の接触面がスラスト方向
に対して真に垂直でない。
に対して真に垂直でない。
【0019】ロータの回転力を伝達する複数の回り止
め部(A部)のトルク反力が均一でなく、結果としてA
部を含むスラスト方向に垂直な面内でロータにラジアル
方向の力(側圧)が生じる。
め部(A部)のトルク反力が均一でなく、結果としてA
部を含むスラスト方向に垂直な面内でロータにラジアル
方向の力(側圧)が生じる。
【0020】加圧バネの精度が悪く、加圧力が周方向
で均一でない。
で均一でない。
【0021】といった場合においても、これらがロータ
の加圧力に影響を与えず、ロータが振動子にならい、か
つ均一に所定の大きさで加圧されるような構造であるこ
とが望ましい。
の加圧力に影響を与えず、ロータが振動子にならい、か
つ均一に所定の大きさで加圧されるような構造であるこ
とが望ましい。
【0022】このような観点から上記従来例を省みると
出力歯車8はベアリング9を介してボルトの軸部5−d
に軸支されている。よって出力歯車8が不図示の伝達歯
車に出力を伝達する際に受けるラジアル方向の力(側
圧)はベアリング9を介してボルトの軸部5−dに伝え
られ、加圧バネ11の加圧力に何ら影響を与えない。
出力歯車8はベアリング9を介してボルトの軸部5−d
に軸支されている。よって出力歯車8が不図示の伝達歯
車に出力を伝達する際に受けるラジアル方向の力(側
圧)はベアリング9を介してボルトの軸部5−dに伝え
られ、加圧バネ11の加圧力に何ら影響を与えない。
【0023】したがって、出力歯車8の側圧の影響を受
けることなくロータ7は加振体1に対し、正しく加圧さ
れる。
けることなくロータ7は加振体1に対し、正しく加圧さ
れる。
【0024】次に、ロータ7はバネケース6の6−a部
でボルト5の軸部5−cに軸支されている。この軸支さ
れている場所はボルトのピン部5−aの根元にあり、ロ
ータ7と加振体1の接触面と略同一面にある。またバネ
ケース6の6−a部にボルトの軸部に対し自由に傾ける
ようになっているために、ピン5−aの曲りにより、ロ
ータ7は加振体1に対し傾き、中心のずれがなく正しく
接触している。また、ロータ、ステータの接触面がスラ
スト方向に対して真に垂直でなくてもロータがステータ
にならい、正しく加圧される。
でボルト5の軸部5−cに軸支されている。この軸支さ
れている場所はボルトのピン部5−aの根元にあり、ロ
ータ7と加振体1の接触面と略同一面にある。またバネ
ケース6の6−a部にボルトの軸部に対し自由に傾ける
ようになっているために、ピン5−aの曲りにより、ロ
ータ7は加振体1に対し傾き、中心のずれがなく正しく
接触している。また、ロータ、ステータの接触面がスラ
スト方向に対して真に垂直でなくてもロータがステータ
にならい、正しく加圧される。
【0025】次に、ロータ7の回転力はA部により出力
歯車8に伝えられる。
歯車8に伝えられる。
【0026】A部は図に示すように、ロータ7を軸支す
る部分のバネケースの6−a部と略同一面にある。した
がって複数の回り止め部(A部)のトルク反力が不均一
な場合に生じるロータへの側圧はボルトの軸部5−cが
受けるため、ロータのステータのへの加圧力には影響し
ない。
る部分のバネケースの6−a部と略同一面にある。した
がって複数の回り止め部(A部)のトルク反力が不均一
な場合に生じるロータへの側圧はボルトの軸部5−cが
受けるため、ロータのステータのへの加圧力には影響し
ない。
【0027】しかしながら加圧バネの精度が悪く加圧力
が周方向に均一でない場合、上記従来例では加圧バネの
加圧力ムラが、ほぼロータの接触部の加圧力ムラとなる
構造となっていて、安定した高出力が得られないという
欠点を有していた。
が周方向に均一でない場合、上記従来例では加圧バネの
加圧力ムラが、ほぼロータの接触部の加圧力ムラとなる
構造となっていて、安定した高出力が得られないという
欠点を有していた。
【0028】本発明は、このような従来の欠点を解決
し、加圧バネの精度が悪く加圧ムラがあってもロータと
ステータの接触面での加圧力を均一にして安定して高出
力を発生できる超音波モータを提供することを目的とす
る。
し、加圧バネの精度が悪く加圧ムラがあってもロータと
ステータの接触面での加圧力を均一にして安定して高出
力を発生できる超音波モータを提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、電気−機械エネルギー変換素子を振
動弾性体に挟持する振動子と、該振動子の駆動面に当接
するように該振動子と同軸的に配置された移動体と、該
移動体を回転及び傾動可能に軸支する移動体軸支部材
と、該振動子と同軸的に配置され該移動体軸支持部材と
は異なる部材によって回転可能に軸支され、該移動体の
回転力を負荷に伝達する出力部材と、該振動子の軸方向
に沿って付勢力を生じる加圧部材と、該加圧部材の加圧
力を受けて該移動体軸支部材を介して該移動体に伝達す
る加圧力伝達部材を有し、該加圧力伝達部材は該振動子
の軸方向に対しての傾動が規制されていることを特徴と
する超音波モータを提供することを目的とする。
を解決するために、電気−機械エネルギー変換素子を振
動弾性体に挟持する振動子と、該振動子の駆動面に当接
するように該振動子と同軸的に配置された移動体と、該
移動体を回転及び傾動可能に軸支する移動体軸支部材
と、該振動子と同軸的に配置され該移動体軸支持部材と
は異なる部材によって回転可能に軸支され、該移動体の
回転力を負荷に伝達する出力部材と、該振動子の軸方向
に沿って付勢力を生じる加圧部材と、該加圧部材の加圧
力を受けて該移動体軸支部材を介して該移動体に伝達す
る加圧力伝達部材を有し、該加圧力伝達部材は該振動子
の軸方向に対しての傾動が規制されていることを特徴と
する超音波モータを提供することを目的とする。
【0030】
【実施例】〈第1の実施例〉図1は本発明による超音波
モータの第1の実施例を示す。
モータの第1の実施例を示す。
【0031】12はスライド部材、13はピボットベア
リング、14はロータ出力伝達部材であり他は図2に示
した従来例と同様である。
リング、14はロータ出力伝達部材であり他は図2に示
した従来例と同様である。
【0032】ここでは従来例と異なる部分を中心に説明
し、説明のないものについては従来例と同様の機能を有
している。
し、説明のないものについては従来例と同様の機能を有
している。
【0033】加圧バネ11は、一方の端面を固定部材1
0に接し、他方の端面をスライド部材12に接してい
る。スライド部材12の内径側は、ボルト軸部5−cと
接触しているが、これらの接触部にはグリス等が塗布さ
れ、したがってスライド部材12はスラスト方向のみに
移動可能となっている。ピボットベアリング13とロー
タ出力伝達部材14、ロータ出力伝達部材14とロータ
7はそれぞれ圧入もしくは接着によって一体となってお
り、またスライド部材12の先端部12−aはテーパ状
になっていて、ピボットベアリング13のボールと接し
ている。加圧バネ11の加圧力はこれらスライド部材1
2、ピボットベアリング13、ロータ出力伝達部材14
を介して、ロータを振動子に押し付ける加圧力となる。
ロータが振動子に生じた進行性屈曲モード振動により回
転するが、このときロータ7、ロータ出力伝達部材14
およびピボットベアリング13の外枠が一体となって回
転する。ロータ出力伝達部材14と出力歯車8はA部で
回り止めを形成しており、ロータ7の回転力はA部によ
り出力歯車に伝えられる。回り止めA部は同一円周上に
複数個設けられている。なおA部ではロータ出力伝達部
材14と出力歯車8はラジアル方向およびスラスト方向
にはガタを持ち自由に動けるようになっている。
0に接し、他方の端面をスライド部材12に接してい
る。スライド部材12の内径側は、ボルト軸部5−cと
接触しているが、これらの接触部にはグリス等が塗布さ
れ、したがってスライド部材12はスラスト方向のみに
移動可能となっている。ピボットベアリング13とロー
タ出力伝達部材14、ロータ出力伝達部材14とロータ
7はそれぞれ圧入もしくは接着によって一体となってお
り、またスライド部材12の先端部12−aはテーパ状
になっていて、ピボットベアリング13のボールと接し
ている。加圧バネ11の加圧力はこれらスライド部材1
2、ピボットベアリング13、ロータ出力伝達部材14
を介して、ロータを振動子に押し付ける加圧力となる。
ロータが振動子に生じた進行性屈曲モード振動により回
転するが、このときロータ7、ロータ出力伝達部材14
およびピボットベアリング13の外枠が一体となって回
転する。ロータ出力伝達部材14と出力歯車8はA部で
回り止めを形成しており、ロータ7の回転力はA部によ
り出力歯車に伝えられる。回り止めA部は同一円周上に
複数個設けられている。なおA部ではロータ出力伝達部
材14と出力歯車8はラジアル方向およびスラスト方向
にはガタを持ち自由に動けるようになっている。
【0034】このような構成である本実施例の超音波モ
ータにおいて、 出力歯車が不図示の伝達歯車に出力を伝達する際に受
けるラジアル方向の力(側圧)が生じる。
ータにおいて、 出力歯車が不図示の伝達歯車に出力を伝達する際に受
けるラジアル方向の力(側圧)が生じる。
【0035】ロータを軸支する部分が真にスラスト方
向に平行ではなく、わずかに傾むいている。
向に平行ではなく、わずかに傾むいている。
【0036】ロータと振動子の接触面がスラスト方向
に対して真に垂直ではない。
に対して真に垂直ではない。
【0037】ロータの回転力を伝達する複数の回り止
め部のトルク反力が均一でなく、結果としてA部を含む
スラスト方向に垂直な面内でロータにラジアル方向の力
(側圧)が生じる。
め部のトルク反力が均一でなく、結果としてA部を含む
スラスト方向に垂直な面内でロータにラジアル方向の力
(側圧)が生じる。
【0038】加圧バネの精度が悪く、加圧力が周方向
で均一でない。
で均一でない。
【0039】といった場合においても、これらがロータ
の加圧力に影響を与えず、ロータが振動子にならい、か
つ均一に所定の大きさで加圧されるような構造となって
いることを、以下に説明する。
の加圧力に影響を与えず、ロータが振動子にならい、か
つ均一に所定の大きさで加圧されるような構造となって
いることを、以下に説明する。
【0040】出力歯車8は固定部材10側のベアリング
9を介して固定部材10の段部10−dに軸支されてい
る。よって出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を伝達
する際に受けるラジアル方向の力(側圧)はベアリング
9を介して固定部材10の段部10−dに伝えられ、加
圧バネ11の加圧力に何ら影響を与えない。
9を介して固定部材10の段部10−dに軸支されてい
る。よって出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を伝達
する際に受けるラジアル方向の力(側圧)はベアリング
9を介して固定部材10の段部10−dに伝えられ、加
圧バネ11の加圧力に何ら影響を与えない。
【0041】次にロータ7はロータ出力伝達部材14、
ピボットベアリング13、スライド部材12を介してボ
ルト5の軸部5−cに軸支されている。ピボットベアリ
ングとその軸は、通常角度振れが生じやすく、その作用
によりロータ7は傾動可能となる。この傾動がボルト5
の軸部5cのわずかな傾き、およびロータ振動子の接触
面がスラスト方向に真に垂直でない、ずれ分を吸収す
る。
ピボットベアリング13、スライド部材12を介してボ
ルト5の軸部5−cに軸支されている。ピボットベアリ
ングとその軸は、通常角度振れが生じやすく、その作用
によりロータ7は傾動可能となる。この傾動がボルト5
の軸部5cのわずかな傾き、およびロータ振動子の接触
面がスラスト方向に真に垂直でない、ずれ分を吸収す
る。
【0042】回り止めA部はロータ出力伝達部材14と
出力歯車8はラジアル方向およびスラスト方向にガタを
持ち、自由に動ける構造であるので、ボルト5の軸部5
cがわずかに傾むいていたり、ロータと振動子の接触面
がスラスト方向に真に垂直でなくてもロータは振動子に
ならうことができる。
出力歯車8はラジアル方向およびスラスト方向にガタを
持ち、自由に動ける構造であるので、ボルト5の軸部5
cがわずかに傾むいていたり、ロータと振動子の接触面
がスラスト方向に真に垂直でなくてもロータは振動子に
ならうことができる。
【0043】次にロータの回転力を伝達する複数の回り
止め部(A部)のトルク反力が均一でなく、結果として
A部を含むスラスト方向に垂直な面内でロータにラジア
ル方向の力(側圧)が生じる。しかしロータは前述した
ようにボルト5の軸部5−cに軸支され、ほぼA部を含
むスラスト方向に垂直な面内で軸支されているのでこの
側圧はボルト5の軸部5−cが受け、ロータの振動子へ
の加圧力に影響しない。
止め部(A部)のトルク反力が均一でなく、結果として
A部を含むスラスト方向に垂直な面内でロータにラジア
ル方向の力(側圧)が生じる。しかしロータは前述した
ようにボルト5の軸部5−cに軸支され、ほぼA部を含
むスラスト方向に垂直な面内で軸支されているのでこの
側圧はボルト5の軸部5−cが受け、ロータの振動子へ
の加圧力に影響しない。
【0044】次に図6に示すように、本来スライド部材
12が全周にわたって均一にどの場所もPO なる圧力で
加圧されるべきなのに対し、バネの加工精度等の不良の
ため、一方はP1 なる圧力、他方はP2 なる圧力で加圧
されていたとする。ただし、(P1 +P2 )/2=P0
とする。スライド部材12の加圧バネ11に接する端部
12−aにかかるP1 ,P2 は図7に示すようにP1 =
P0 +(P1 −P0 ),P2 =P0 +(P2 −P0 )と
分解できる。(P1 −P0 )と(P2 −P0 )は端部1
2−aにモーメントを与えている。
12が全周にわたって均一にどの場所もPO なる圧力で
加圧されるべきなのに対し、バネの加工精度等の不良の
ため、一方はP1 なる圧力、他方はP2 なる圧力で加圧
されていたとする。ただし、(P1 +P2 )/2=P0
とする。スライド部材12の加圧バネ11に接する端部
12−aにかかるP1 ,P2 は図7に示すようにP1 =
P0 +(P1 −P0 ),P2 =P0 +(P2 −P0 )と
分解できる。(P1 −P0 )と(P2 −P0 )は端部1
2−aにモーメントを与えている。
【0045】したがってP1 ,P2 なる力が作用した
時、これは所定の加圧力P0 が作用し、さらに(P1 −
P0 )と(P2 −P0 )からなるモーメントが作用した
ことと等価である。
時、これは所定の加圧力P0 が作用し、さらに(P1 −
P0 )と(P2 −P0 )からなるモーメントが作用した
ことと等価である。
【0046】(P1 −P0 )と(P2 −P0 )からなる
モーメントはボルト軸部5−cが受けることになるの
で、結果としてスライド部材12が全周にわたって均一
にP0なる圧力で加圧されるのと何らかわらない。
モーメントはボルト軸部5−cが受けることになるの
で、結果としてスライド部材12が全周にわたって均一
にP0なる圧力で加圧されるのと何らかわらない。
【0047】以上のように本実施例はロータが振動子に
ならい、かつ均一に所定の大きさで加圧されるような構
造となっているため、安定した高出力を得ることができ
た。なお、ボルト軸部5−cは振動子の延出した部分で
あるため、若干振動する。したがってスライド部材12
とのフレッチング損傷を防止するため、グリス等の潤滑
剤を塗布することが望ましい。
ならい、かつ均一に所定の大きさで加圧されるような構
造となっているため、安定した高出力を得ることができ
た。なお、ボルト軸部5−cは振動子の延出した部分で
あるため、若干振動する。したがってスライド部材12
とのフレッチング損傷を防止するため、グリス等の潤滑
剤を塗布することが望ましい。
【0048】また、図17に示すようにピボットベアリ
ング13を逆にスライド部材12に圧入もしくは接着し
て一体とし、ロータ出力伝達部材14の中央部14−a
をテ−パ状としてピボットベアリングのボールに接する
ような構成でも良い。ロータがステータにならい、正し
く加圧される点は図1の場合と同じであるが、図17の
場合にはスライド部材12に、フレッチング損傷しにく
い樹脂等を用いることが可能(図1のスライド部材12
は、ボールに接するため、金属にする必要が有る)であ
ることから、より信頼性の高い、高効率のモータとなっ
た。
ング13を逆にスライド部材12に圧入もしくは接着し
て一体とし、ロータ出力伝達部材14の中央部14−a
をテ−パ状としてピボットベアリングのボールに接する
ような構成でも良い。ロータがステータにならい、正し
く加圧される点は図1の場合と同じであるが、図17の
場合にはスライド部材12に、フレッチング損傷しにく
い樹脂等を用いることが可能(図1のスライド部材12
は、ボールに接するため、金属にする必要が有る)であ
ることから、より信頼性の高い、高効率のモータとなっ
た。
【0049】さらに図1の実施例では、スライド部材1
2はボルト軸部5−cと接触してスラスト方向のみに移
動可能となっているが、図18,19,20に示すよう
に加振体内径部あるいは固定部内径部あるいはその両方
と接触してスラスト方向のみに移動可能とするのでも良
く、ボルト軸部のみに限るものではない。
2はボルト軸部5−cと接触してスラスト方向のみに移
動可能となっているが、図18,19,20に示すよう
に加振体内径部あるいは固定部内径部あるいはその両方
と接触してスラスト方向のみに移動可能とするのでも良
く、ボルト軸部のみに限るものではない。
【0050】また、部品の精度が極めて良く、傾動の大
きさがわずかでも良い場合には、図18,19,20に
示すように、ラジアルベアリング213を使用して、ラ
ジアルベアリング内、外輪のガタを傾動に利用しても良
い。
きさがわずかでも良い場合には、図18,19,20に
示すように、ラジアルベアリング213を使用して、ラ
ジアルベアリング内、外輪のガタを傾動に利用しても良
い。
【0051】また、図1や図17において加圧バネ11
にねじりの力が加らないよう、スライド部材12とボル
ト軸部5−cの間に面取りなどで回り止めを設けても良
い。またピボットベアリング13のかわりに図21に示
すように球面軸受を用いても良い。ここで112はスラ
イド部材を兼ねた球面軸受内輪、113はロータ出力伝
達部材14に接着された球面軸受外輪であり、該内輪1
12は回転せず、該外輪113が回転する。このように
することでより大きなロータ軸支部の傾き、スラスト方
向に垂直な面と、ロータ、ステータ接触面との不一致が
生じても、ロータがステータにならい正しく加圧され
る。
にねじりの力が加らないよう、スライド部材12とボル
ト軸部5−cの間に面取りなどで回り止めを設けても良
い。またピボットベアリング13のかわりに図21に示
すように球面軸受を用いても良い。ここで112はスラ
イド部材を兼ねた球面軸受内輪、113はロータ出力伝
達部材14に接着された球面軸受外輪であり、該内輪1
12は回転せず、該外輪113が回転する。このように
することでより大きなロータ軸支部の傾き、スラスト方
向に垂直な面と、ロータ、ステータ接触面との不一致が
生じても、ロータがステータにならい正しく加圧され
る。
【0052】なお、内輪112と外輪113の摩擦ロス
を小さくするために、なるべく摩擦係数の小さい材質を
用いたり、軸の中心近くで荷重を受けるよう内輪112
と外輪113の接触面径を小さくする、又は内輪112
の球面径を外輪113の球面径よりわずかに小さくする
ことが望ましい。また、加圧バネ11にねじりの力が加
わらないよう内輪112とボルト軸部5−cの間に面取
りなどで回り止めを設けても良い。
を小さくするために、なるべく摩擦係数の小さい材質を
用いたり、軸の中心近くで荷重を受けるよう内輪112
と外輪113の接触面径を小さくする、又は内輪112
の球面径を外輪113の球面径よりわずかに小さくする
ことが望ましい。また、加圧バネ11にねじりの力が加
わらないよう内輪112とボルト軸部5−cの間に面取
りなどで回り止めを設けても良い。
【0053】〈第2の実施例〉前述の第1の実施例では
加圧バネとしてコイルバネを用いたが、他のバネを用い
ても良い。例えば図8に示す実施例では加圧バネ15に
皿バネを用いている。 〈第3の実施例〉図9は第3の実施例の超音波モータの
全体図を示し、その加圧機構の詳細を図10ないし図1
2に示す。
加圧バネとしてコイルバネを用いたが、他のバネを用い
ても良い。例えば図8に示す実施例では加圧バネ15に
皿バネを用いている。 〈第3の実施例〉図9は第3の実施例の超音波モータの
全体図を示し、その加圧機構の詳細を図10ないし図1
2に示す。
【0054】本実施例は、圧縮コイルバネからなる加圧
バネ11の加圧ムラをリング形状のムラ吸収機構25に
より吸収するようにしたものである。
バネ11の加圧ムラをリング形状のムラ吸収機構25に
より吸収するようにしたものである。
【0055】このムラ吸収機構25は、中央部に軸部5
−aが貫通する孔部を有する一対のリング21と22を
対向配置し、一方のリング21の下部にV字穴21aを
180°方向に2ケ所形成し、該2ケ所のV字穴21a
に鋼球23を接着固定し、また他方のリング22の下部
には該一方のリング21のV字穴21aと90°の位相
をずらして同様のV字穴22aを形成し、それらに鋼球
24を接着固定している。
−aが貫通する孔部を有する一対のリング21と22を
対向配置し、一方のリング21の下部にV字穴21aを
180°方向に2ケ所形成し、該2ケ所のV字穴21a
に鋼球23を接着固定し、また他方のリング22の下部
には該一方のリング21のV字穴21aと90°の位相
をずらして同様のV字穴22aを形成し、それらに鋼球
24を接着固定している。
【0056】そして、鋼球24をバネケース6のフラン
ジに当接させ、また鋼球23を他方のリング22の上面
に当接させるようにして配置し、加圧バネ11の他端を
一方のリング21に当接させている。
ジに当接させ、また鋼球23を他方のリング22の上面
に当接させるようにして配置し、加圧バネ11の他端を
一方のリング21に当接させている。
【0057】以上のような構成のムラ吸収機構25は、
一方のリング21と他方のリング22は共にその下部に
固着した鋼球を結んだ直線を支点にして傾動自在であ
り、一方のリング21と他方のリング22とはその傾動
方向が90°ずれているため、加圧バネ11のどの方向
にムラがあっても、両リング21と22とが適度に傾む
いてムラを吸収することが可能となる。
一方のリング21と他方のリング22は共にその下部に
固着した鋼球を結んだ直線を支点にして傾動自在であ
り、一方のリング21と他方のリング22とはその傾動
方向が90°ずれているため、加圧バネ11のどの方向
にムラがあっても、両リング21と22とが適度に傾む
いてムラを吸収することが可能となる。
【0058】図12は、加圧バネ11の圧力ムラを吸収
しているリング21,22の状態の一例を示すもので、
紙面に対して左右方向のみにムラがあるバネをセッティ
ングした場合を示している。つまりムラ吸収機構25に
よってバネケース6以下の部分には、均一な加圧のみが
つたわるようになっている。
しているリング21,22の状態の一例を示すもので、
紙面に対して左右方向のみにムラがあるバネをセッティ
ングした場合を示している。つまりムラ吸収機構25に
よってバネケース6以下の部分には、均一な加圧のみが
つたわるようになっている。
【0059】〈第4の実施例〉図13は第4の実施例を
示す。
示す。
【0060】本実施例は、加圧ムラを吸収する手段とし
て、ハウジング31aと球31bとからなる球面軸受3
1(イコライザー)を用いている。
て、ハウジング31aと球31bとからなる球面軸受3
1(イコライザー)を用いている。
【0061】球31bは加圧バネである皿バネ11のバ
ネ受け34のスリーブ34aに一端部が嵌合し、ハウジ
ング31aは伝達部材33に嵌合しており、球31bは
ハウジング31aに対して自由に回転できるようになっ
ており、また球面軸受31はロータ7の回転により一体
的に回転する。
ネ受け34のスリーブ34aに一端部が嵌合し、ハウジ
ング31aは伝達部材33に嵌合しており、球31bは
ハウジング31aに対して自由に回転できるようになっ
ており、また球面軸受31はロータ7の回転により一体
的に回転する。
【0062】すなわち、皿バネ11に加圧ムラがある
と、図14に示すように、球31bは傾むいて加圧ムラ
を吸収し、ハウジング31aには均一な加圧力が伝達さ
れることになり、ロータ7は振動子に対して均一に加圧
されることになる。
と、図14に示すように、球31bは傾むいて加圧ムラ
を吸収し、ハウジング31aには均一な加圧力が伝達さ
れることになり、ロータ7は振動子に対して均一に加圧
されることになる。
【0063】また、回り止め部Aと伝達部材33が軸支
されているボルトのピン部5−bは、同一高さ上にある
事から、出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を伝達す
る際に受けるラジアル方向の力(側圧)は、加圧力に影
響を与えない。
されているボルトのピン部5−bは、同一高さ上にある
事から、出力歯車8が不図示の伝達歯車に出力を伝達す
る際に受けるラジアル方向の力(側圧)は、加圧力に影
響を与えない。
【0064】〈第5の実施例〉図15は、第5の実施例
を示す。
を示す。
【0065】本実施例は、図14に示す第4の実施例と
同様に球面軸受31を用いているが、第4の実施例との
ちがいは、伝達部材33が軸支されているボルトのピン
部5−bを移動体と振動体の摩擦接触面と同一高さにし
たものである。これにより移動体から振動体に全面接触
す時に横すべりをする事がないという利点がある。
同様に球面軸受31を用いているが、第4の実施例との
ちがいは、伝達部材33が軸支されているボルトのピン
部5−bを移動体と振動体の摩擦接触面と同一高さにし
たものである。これにより移動体から振動体に全面接触
す時に横すべりをする事がないという利点がある。
【0066】〈第6の実施例〉図16は第6の実施例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【0067】本実施例は、図1に示す第1の実施例の超
音波モータを駆動モータとするカメラのAF駆動機構で
ある。50は大歯車51と小歯車52及び回転パルス板
53を同軸的に有する伝達歯車で、超音波モータの出力
歯車8に大歯車51が噛合しており、また小歯車52は
レンズ鏡筒の回転筒54の歯車55に噛合し、超音波モ
ータの回転力を回転筒54に伝達しレンズを移動させ
る。一方、伝達歯車50の回転はパルス板53とフォト
インタラプタ56とにより検出され、この検出信号に基
づいて制御回路(不図示)が超音波モータを制御し、A
F動作が行われるようになっている。
音波モータを駆動モータとするカメラのAF駆動機構で
ある。50は大歯車51と小歯車52及び回転パルス板
53を同軸的に有する伝達歯車で、超音波モータの出力
歯車8に大歯車51が噛合しており、また小歯車52は
レンズ鏡筒の回転筒54の歯車55に噛合し、超音波モ
ータの回転力を回転筒54に伝達しレンズを移動させ
る。一方、伝達歯車50の回転はパルス板53とフォト
インタラプタ56とにより検出され、この検出信号に基
づいて制御回路(不図示)が超音波モータを制御し、A
F動作が行われるようになっている。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気−機械エネルギー変換素子を振動弾性体に挟持する
振動子と、該振動子の駆動面に当接するように該振動子
と同軸的に配置された移動体と、該移動体を回転及び傾
動可能に軸支する移動体軸支部材と、該振動子と同軸的
に配置され該移動体軸支持部材とは異なる部材によって
回転可能に軸支され、該移動体の回転力を負荷に伝達す
る出力部材を有しているので、振動子の軸が傾いても移
動体軸支持部材が傾きのズレを吸収して、移動体が振動
子にならうことができ、また振動子と移動体との当接面
が軸に対して垂直な面上になくても移動体が振動子にな
らって傾くことが可能となる。
電気−機械エネルギー変換素子を振動弾性体に挟持する
振動子と、該振動子の駆動面に当接するように該振動子
と同軸的に配置された移動体と、該移動体を回転及び傾
動可能に軸支する移動体軸支部材と、該振動子と同軸的
に配置され該移動体軸支持部材とは異なる部材によって
回転可能に軸支され、該移動体の回転力を負荷に伝達す
る出力部材を有しているので、振動子の軸が傾いても移
動体軸支持部材が傾きのズレを吸収して、移動体が振動
子にならうことができ、また振動子と移動体との当接面
が軸に対して垂直な面上になくても移動体が振動子にな
らって傾くことが可能となる。
【0069】また、該振動子の軸方向に沿って付勢力を
生じる加圧部材と、該加圧部材の加圧力を受けて該移動
体軸支部材を介して該移動体に伝達する加圧力伝達部材
とを有し、該加圧力伝達部材は該振動子の軸方向に対し
ての傾動が規制されているので、加圧力伝達部材により
加圧ムラが吸収できるようになり、周方向に均等な加圧
力のみが移動体と振動体の間に加えられることにより、
接触面の摩耗の防止を図れ、モータの効率を向上させる
ことができる。
生じる加圧部材と、該加圧部材の加圧力を受けて該移動
体軸支部材を介して該移動体に伝達する加圧力伝達部材
とを有し、該加圧力伝達部材は該振動子の軸方向に対し
ての傾動が規制されているので、加圧力伝達部材により
加圧ムラが吸収できるようになり、周方向に均等な加圧
力のみが移動体と振動体の間に加えられることにより、
接触面の摩耗の防止を図れ、モータの効率を向上させる
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図。
【図2】従来の超音波モータを示す縦断面図。
【図3】振動子の分解斜視図。
【図4】超音波モータに印加する電圧の波形図。
【図5】振動子の振動モードを示す図。
【図6】第1の実施例の加圧機構を示す図。
【図7】第1の実施例のスライド部材にかかる加圧力を
示す図。
示す図。
【図8】第2の実施例を示す縦断面図。
【図9】第3の実施例を示す縦断面図。
【図10】第3の実施例の加圧機構の詳細を示す図。
【図11】第3の実施例の加圧機構の詳細を示す図。
【図12】第3の実施例の加圧機構の詳細を示す図。
【図13】第4の実施例を示す縦断面図。
【図14】第4の実施例の使用状態を示す図。
【図15】第5の実施例を示す縦断面図。
【図16】第7の実施例を示す概略図。
【図17】第1の実施例の変形例を示す図。
【図18】第1の実施例の変形例を示す図。
【図19】第1の実施例の変形例を示す図。
【図20】第1の実施例の変形例を示す図。
【図21】第1の実施例の変形例を示す図。
【符号の説明】 1…加振体 2−A,2−B,2
−G…電極板 3−A,3−B…圧電素子 4…押え体 5…ボルト 7…ロータ 8…出力歯車 9…ベアリング 10…固定部材 11…加圧バネ 12…スライド部材 13…ベアリング 14…ロータ出力伝達部材 15…加圧バネ 21,22…リング 23,24…鋼球 31…球面軸受
−G…電極板 3−A,3−B…圧電素子 4…押え体 5…ボルト 7…ロータ 8…出力歯車 9…ベアリング 10…固定部材 11…加圧バネ 12…スライド部材 13…ベアリング 14…ロータ出力伝達部材 15…加圧バネ 21,22…リング 23,24…鋼球 31…球面軸受
フロントページの続き (72)発明者 大森 和之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−255477(JP,A) 実開 平1−157593(JP,U) 実開 平2−49390(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00
Claims (6)
- 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子を振動弾
性体に挟持する振動子と、該振動子の駆動面に当接する
ように該振動子と同軸的に配置された移動体と、該移動
体を回転及び傾動可能に軸支する移動体軸支部材と、該
振動子と同軸的に配置され該移動体軸支持部材とは異な
る部材によって回転可能に軸支され、該移動体の回転力
を負荷に伝達する出力部材と、該振動子の軸方向に沿っ
て付勢力を生じる加圧部材と、該加圧部材の加圧力を受
けて該移動体軸支部材を介して該移動体に伝達する加圧
力伝達部材を有し、該加圧力伝達部材は該振動子の軸方
向に対しての傾動が規制されていることを特徴とする超
音波モータ。 - 【請求項2】 請求項1において、該移動体は該出力部
材に対して、該移動体支持部材の軸方向に平行な方向及
び該移動体の当接面の半径方向に自由に動くことが可能
であることを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、該出力部材は
固定部材に軸支されていることを特徴とする超音波モー
タ。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、該
移動体軸支部材は移動体を軸支するピボットベアリング
によって移動体の回転および傾動を可能としたことを特
徴とする超音波モータ。 - 【請求項5】 請求項1から3のいずれかにおいて、該
移動体軸支部材は移動体を軸支する球面軸受によって移
動体の回転および傾動を可能としたことを特徴とする超
音波モータ。 - 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の超音
波モータを駆動源とすることを特徴とする機器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26362292A JP3287614B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 超音波モータ |
US08/494,261 US5739623A (en) | 1992-10-01 | 1995-06-23 | Vibration wave driven motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26362292A JP3287614B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 超音波モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06121561A JPH06121561A (ja) | 1994-04-28 |
JP3287614B2 true JP3287614B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=17392091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26362292A Expired - Fee Related JP3287614B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 超音波モータ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5739623A (ja) |
JP (1) | JP3287614B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6107723A (en) * | 1996-12-26 | 2000-08-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibrating type driving device |
US6628046B2 (en) * | 1997-05-27 | 2003-09-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Vibration type actuator |
EP0887679A3 (en) * | 1997-06-23 | 2000-05-10 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Inclination adjusting device for light controlling element used in optical scanner |
JP4444395B2 (ja) * | 1999-06-15 | 2010-03-31 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置 |
JP2001045774A (ja) | 1999-07-28 | 2001-02-16 | Canon Inc | 電気−機械エネルギー変換素子を振動源とする振動体、この振動体を駆動源とする振動波駆動装置、振動波駆動装置を有する装置およびこの振動体を搬送源とする搬送装置 |
JP4596610B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2010-12-08 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置 |
JP4731723B2 (ja) * | 2001-05-24 | 2011-07-27 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置の製造方法 |
JP3805242B2 (ja) * | 2001-12-07 | 2006-08-02 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置 |
JP4261894B2 (ja) * | 2002-12-13 | 2009-04-30 | キヤノン株式会社 | 振動型駆動装置 |
US7129618B2 (en) * | 2003-03-31 | 2006-10-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Control apparatus capable of low-speed driving of vibration type driving apparatus, actuating apparatus using the control apparatus, control method capable of low-speed driving of vibration type driving apparatus, and storage medium storing program including program codes capable of realizing the control method |
JP2011010539A (ja) * | 2009-05-26 | 2011-01-13 | Nikon Corp | 振動アクチュエータ及び電子機器 |
JP5932402B2 (ja) * | 2012-03-07 | 2016-06-08 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置 |
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