JPH112752A - 振動アクチュエータ駆動装置とレンズ鏡筒 - Google Patents

振動アクチュエータ駆動装置とレンズ鏡筒

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JPH112752A
JPH112752A JP10028212A JP2821298A JPH112752A JP H112752 A JPH112752 A JP H112752A JP 10028212 A JP10028212 A JP 10028212A JP 2821298 A JP2821298 A JP 2821298A JP H112752 A JPH112752 A JP H112752A
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JP
Japan
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vibration actuator
driving force
linear
unit
driving device
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JP10028212A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Shibata
美子 柴田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニア型の振動アクチュエータを使用して、
曲線軌跡を描く相対運動部材を、高精度で効率よく駆動
することができる振動アクチュエータ駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 圧電素子に駆動信号を印加して、その圧
電素子が設けられた弾性体に、縦振動と屈曲振動を調和
的に発生させるリニア型超音波モータ10と、リニア型
超音波モータ10との間で曲線軌跡の相対運動を行う回
転子と、リニア型超音波モータ10と回転子とを加圧接
触させる加圧機構とを含み、リニア型超音波モータ10
は、回転子との曲線軌跡の内周側と外周側とで、取り出
す駆動力が異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニア型の振動ア
クチュエータを用いる振動アクチュエータ駆動装置と、
そのような振動アクチュエータ駆動装置を利用して、撮
影光学系の焦点又は焦点距離を変更するレンズ群を光軸
方向に駆動するレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ鏡筒では、撮影光学系の焦点整
合、焦点距離の変更及び絞りの制御など、各種の目的で
様々なアクチュエータが内蔵されている。従来、このよ
うなレンズ鏡筒の一つに、振動アクチュエータを内蔵す
るものが知られている。振動アクチュエータは、良好な
制御特性、静粛性及び高トルクなどの特徴を有し、レン
ズ鏡筒では、例えば自動焦点調節機構の動力源として利
用されている。また、振動アクチュエータは、ズームレ
ンズ鏡筒における焦点距離の電動調節、いわゆるパワー
ズームの動力源としても利用されている。パワーズーム
の動力源として振動アクチュエータを用いたレンズ鏡筒
の例としては、例えば特開昭59−111117号に開
示された円環形状の振動アクチュエータ(以下「円環型
の振動アクチュエータ」という)を用いたレンズ鏡筒が
ある。
【0003】上記円環型の振動アクチュエータは、回転
駆動力を出力する回転型の振動アクチュエータである
が、振動アクチュエータには、この他に、直進駆動力を
出力するリニア型の振動アクチュエータがある。リニア
型の振動アクチュエータについては、例えば「光ピック
アップ移動を目的として圧電リニア・モータ」(富川義
朗他:第5回電磁力関連のダイナミックシンポジウム講
演論文集pp393−398)において、その構成と負
荷特性が記載されている。リニア型振動アクチュエータ
は、平板状の弾性体と、その弾性体に接合された電気機
械変換素子とからなり、電気機械変換素子に交流電圧を
印加して弾性体を振動させ、弾性体に縦振動と屈曲振動
とを調和的に発生させることにより弾性体表面に楕円運
動を発生させるものである。
【0004】特開平8−211279号では、このよう
なリニア型の振動アクチュエータをも内蔵するレンズ鏡
筒が開示されている。すなわち、特開平8−21127
9号に開示されたレンズ鏡筒では、焦点を調節する焦点
調節レンズ群を駆動すべく円環型の振動アクチュエータ
が内蔵されており、焦点距離を調整する焦点距離調節レ
ンズ群を駆動すべくリニア型の振動アクチュエータが内
蔵されている。
【0005】図10は、特開平8−211279号に開
示されたレンズ鏡筒の断面図である。図10に示される
ように、特開平8−211279号に開示されたレンズ
鏡筒では、焦点調節レンズ群L101の外周側に円環型
の振動アクチュエータ110が配置されている。この円
環型振動アクチュエータ110は、ステータ112とロ
ータ114とからなり、ロータ112の回転運動により
回転筒106が回転駆動される。回転筒106の回転運
動は、キー溝108及びキー104を介して焦点調節レ
ンズ群L101の枠体102に伝達され、これにより枠
体102は、回転筒106と一体となって回転する。さ
らに、枠体102の回転運動は、固定筒116と結合し
ているヘリコイド118によって光軸方向の直進運動に
変換される。この結果、枠体102及び焦点調節レンズ
群L101は光軸方向に移動する。
【0006】一方、焦点距離調節レンズ群L102の外
周側には、リニア型の振動アクチュエータ122が配置
されている。振動アクチュエータ122は、枠体124
の外周面に設けられている平坦部126と接触してお
り、振動アクチュエータ122が駆動すると、平坦部1
26に光軸方向の駆動力が加わる。この結果、枠体12
4及び焦点距離調節レンズ群L102は、光軸平行に配
置され、枠体124に貫通しているリニアガイド120
に案内されて光軸方向に移動する。このように、特開平
8−211279号に開示されたレンズ鏡筒では、環状
型振動アクチュエータにより焦点調節レンズ群が駆動さ
れ、リニア型振動アクチュエータにより焦点距離調節レ
ンズ群が光軸方向に直接駆動されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のレンズ鏡筒では、以下のような問題があった。まず、
リニア型振動アクチュエータを用いて直接に撮影光学系
の枠体を光軸方向に駆動する場合には、当該枠体の位置
決め精度は、振動アクチュエータが枠体を移動させるこ
とのできる最小距離(以下「駆動単位」という)によっ
て決まる。したがって、合焦調節又は焦点距離調節の精
度は、リニア型振動アクチュエータの駆動単位以上に向
上させることはできないという問題があった。
【0008】一方、円環型の振動アクチュエータを用い
て撮影光学系の枠体を駆動する場合には、振動アクチュ
エータと撮影光学系の枠体の間にヘリコイド機構等が配
置されるので、上記のような位置決め精度の問題は生じ
ない。しかし、円環型の振動アクチュエータでは、ステ
ータ、ロータ双方の接触面において、高い面精度が要求
される。この面精度は、小型の振動アクチュエータでは
特に問題となるものではないが、レンズ鏡筒で用いる振
動アクチュエータでは、ステータ及びロータがレンズ鏡
筒の径と同程度の大きな直径を有することとなるので、
適切な面精度を確保することが困難になるという問題が
あった。
【0009】そこで、本発明の第1の課題は、リニア型
の振動アクチュエータを使用して、曲線軌跡を描く相対
運動部材を、高精度で効率よく駆動することができる振
動アクチュエータ駆動装置を提供することである。ま
た、本発明の第2の課題は、振動アクチュエータ駆動装
置を用いて、焦点調整レンズ群等を駆動するレンズ鏡筒
において、焦点調整レンズ群等の位置決め精度が高く、
かつ、高い面精度を要求することのない構造のレンズ鏡
筒を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、駆動信号の印加により縦振動
と屈曲振動とを発生させて駆動力を起こすリニア型振動
アクチュエータと、前記リニア型振動アクチュエータに
接触し、このリニア型振動アクチュエータとの間で曲線
軌跡の相対運動を行う相対運動部材と、前記リニア型振
動アクチュエータと前記相対運動部材とを加圧接触させ
る加圧機構とを備え、前記リニア型振動アクチュエータ
は、前記相対運動部材との曲線軌跡の内周側で取り出さ
せる駆動力と、外周側で取り出される駆動力とが異なる
振動アクチュエータ駆動装置を提供する。
【0011】請求項2の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記相対運動部材
は、所定幅の円又は円弧状の軌道を持つ部材である振動
アクチュエータ駆動装置を提供する。
【0012】請求項3の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記曲線軌跡の内周側から取り出さ
れる駆動力と外周側から取り出される駆動力が、各々前
記相対運動部材に対する内周側の周速度と外周側の周速
度に基いて設定されている振動アクチュエータ駆動装置
を提供する。
【0013】請求項4の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記曲線軌跡の内周側から取り出さ
れる駆動力が、外周側から取り出される駆動力よりも小
さい振動アクチュエータ駆動装置を提供する。
【0014】請求項5の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記相対運動部材に接して前記駆動
力をこの相対運動部材に伝達する駆動力取り出し部を備
え、前記駆動力取り出し部における前記屈曲振動の振幅
は、前記相対運動部材との接触位置における前記相対運
動部材に対する周速度に基いて設定されている振動アク
チュエータ駆動装置を提供する。
【0015】請求項6の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記相対運動部材に接して前記駆動
力をこの相対運動部材に伝達する駆動力取り出し部を備
え、前記駆動力取り出し部における前記縦振動の振幅
は、前記相対運動部材との接触位置における前記相対運
動部材に対する周速度に基いて設定されている振動アク
チュエータ駆動装置を提供する。
【0016】請求項7の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記相対運動部材に接して前記駆動
力をこの相対運動部材に伝達する駆動力取り出し部を複
数個備え、前記駆動力取り出し部は、前記相対運動部材
との接触位置における前記相対運動部材に対する周速度
に基いて、前記接触位置を含む前記曲線軌跡上に設置さ
れる個数が決められている振動アクチュエータ駆動装置
を提供する。
【0017】請求項8の発明では、請求項1に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振動
アクチュエータは、前記相対運動部材に接して前記駆動
力をこの相対運動部材に伝達する駆動力取り出し部を備
え、前記駆動力取り出し部は、前記曲線軌跡の内周側と
外周側のいずれか一方側においてのみ、前記相対運動部
材に接触している振動アクチュエータ駆動装置を提供す
る。
【0018】請求項9の発明では、請求項8に記載の振
動アクチュエータ駆動装置において、前記駆動力取り出
し部は、前記相対運動部材に対する周速度の大きい片側
のみにおいてこの相対運動部材に接触している振動アク
チュエータ駆動装置を提供する。
【0019】請求項10の発明では、請求項1に記載の
振動アクチュエータ駆動装置において、前記リニア型振
動アクチュエータは、前記相対運動部材に接して前記駆
動力をこの相対運動部材に伝達する駆動力取り出し部を
備え、前記加圧機構によって生じる前記駆動力取り出し
部と前記相対運動部材との間に作用する加圧力は、前記
駆動力取り出し部と前記相対運動部材との接触位置にお
けるこの相対運動部材に対する周速度に基いて設定され
ている振動アクチュエータ駆動装置を提供する。
【0020】請求項11の発明では、請求項1に記載の
振動アクチュエータ駆動装置において、前記加圧機構に
よる加圧位置は、前記曲線軌跡の内周側の周速度と外周
側の周速度の大小関係に基いて設定されている振動アク
チュエータ駆動装置を提供する。
【0021】請求項12の発明では、撮影光学系の少な
くとも一部を支持し、前記撮影光学系の光軸の方向に移
動可能な支持部と、請求項1から請求項11までのいず
れか1項に記載の振動アクチュエータ駆動装置と、前記
光軸回りの回転運動を前記光軸方向の直進運動に変換し
て前記支持部に伝達する変換部とを備え、前記振動アク
チュエータ駆動装置は、前記相対運動部材が前記光軸の
回りに回転可能な回転部を構成し、前記リニア型振動ア
クチュエータが、前記回転部の一部を摩擦接触すること
により前記回転部を回転駆動するか、または、前記回転
部に設けられ、前記回転部と対向する他の部材の一部を
摩擦接触することにより、前記回転運動部を回転駆動
し、前記変換部は、前記回転部の回転運動を前記光軸方
向の直進運動に変換するレンズ鏡筒を提供する。
【0022】請求項13の発明では、撮影光学系の少な
くとも一部を支持し、前記撮影光学系の光軸の方向に移
動可能な支持部と、前記光軸の回りに回転可能な回転部
と、前記回転部の回転運動を前記光軸方向の直進運動に
変換して前記支持部に伝達する変換部と、駆動信号の印
加により縦振動と屈曲振動とを発生させて駆動力を起こ
すリニア型振動アクチュエータと、を備え、前記リニア
型振動アクチュエータは、前記回転部の一部と摩擦接触
することにより前記回転部を回転駆動するか、又は、前
記回転部に設けられ、前記回転部と対向する他の部材の
一部と摩擦接触することにより前記回転部を回転駆動す
るレンズ鏡筒を提供する。
【0023】請求項14の発明では、請求項12又は請
求項13に記載されたレンズ鏡筒において、前記回転部
は、環状の部材であり、前記リニア型振動アクチュエー
タは、前記回転部の形状に対応した円弧形状を有するレ
ンズ鏡筒を提供する。
【0024】請求項15では、請求項12から請求項1
4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前
記回転部は、前記回転部を保持する保持部と転がり接触
をしているレンズ鏡筒を提供する。
【0025】請求項16の発明では、請求項12から請
求項15までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒におい
て、前記回転部の前記光軸の方向への位置を規制する位
置規制部材を有するレンズ鏡筒を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
に係る実施形態について、さらに詳しく説明する。な
お、以降の説明は、振動アクチュエータとして、超音波
の振動域を利用する超音波モータを例にとって行う。図
1は、本発明に係るレンズ鏡筒の実施形態を示す断面図
である。また、図2は、本実施形態に係るレンズ鏡筒の
断面図であって、焦点調節レンズ群を駆動する超音波モ
ータを含む部分の拡大断面図である。
【0027】図1において、枠体17は、焦点調節レン
ズ群L1を保持する部材である。枠体17は、固定筒1
にヘリコイド9によって結合している。固定筒1の光軸
前方には、回転筒2が回転自在に取り付けられている。
この回転筒2の内周には、光軸と平行にキー溝2aが形
成されている。また、焦点調節レンズ群L1の枠体17
には、キー17aが形成されており、キー17aは、キ
ー溝2aと係合している。
【0028】回転筒2の光軸後方の端部には、回転子1
5が一体に固定されている。図2に示されるように、回
転子15は光軸に垂直に交わる平坦部15aを光軸後方
に有する。また、回転子15は外周面に周溝15bを有
する。周溝15bには、球13が敷き詰められている。
球13は、回転子15を固定筒1に対し転がり接触さ
せ、回転子の円滑な回転運動を確保する部材である。球
13の光軸前方では、抑え環14が固定筒1の内周側に
ねじ込まれている。抑え環14は、球13の光軸方向の
移動を制限する部材である。抑え環14の作用により、
球13は、レンズ鏡筒が組み立てられた後にレンズ鏡筒
から飛び出すことはない。また、抑え環14は、球13
とともに回転子15の光軸方向の移動をも制限する。よ
って、回転子15とリニア型超音波モータ10との間の
距離が拡大し、回転子15への駆動力の伝達効率が低下
することはない。
【0029】回転子15の光軸後方には、リニア型超音
波モータ10が、平坦部15bと対向するように配置さ
れている。リニア型超音波モータ10は、本体10aと
加圧機構10bとから主に構成されている。加圧機構1
0bは、固定筒1の内周側に配置されており、支持ピン
10dで本体10aを支持しつつ、コイルバネ10cで
本体10aを回転子の平坦部15aの方向へ加圧する。
【0030】図1の枠体7は、焦点距離調節レンズ群L
2を保持する部材である。枠体7は、肉厚部分に光軸方
向に平行な貫通孔7a、7b(7bは7aと重なるため
に不図示)が形成されており、また、外周の一部に平坦
部7cが形成されている。貫通孔7a(7b)には、リ
ニアガイド8が挿入されている。リニアガイド8は、光
軸に平行に配置されており、固定筒1及び3に固定され
ている。
【0031】また、枠体7の平坦部7cと対向する位置
には、リニア型超音波モータ5が配置されている。リニ
ア型超音波モータ5は、主に本体5a及び加圧機構5b
から構成されている。ここで、本体5aは、実施的に超
音波モータ10の本体10aと同一のものであり、加圧
機構5bは、実質的に加圧機構10bと同一のものであ
る。
【0032】図3は、本実施形態で使用するリニア型超
音波モータであって、加圧機構を除く部分を示す斜視図
である。リニア型超音波モータ10は、弾性体11と、
この弾性体の上面に貼付された圧電体12a、12b、
12p、12p−1とを備えている。弾性体11は、金
属又はプラスチック等からなる矩形平板状の部材であ
り、その下面に駆動力取り出し部11a、11b、11
c及び11dが形成されている。なお、駆動力取り出し
部11c及び11dは、それぞれ駆動力取り出し部11
a及び11bに平行に設けられており、図3には現れて
いない。
【0033】圧電体12a、12bは、駆動信号が印加
されることにより、電気エネルギーを機械エネルギーに
変換し(電気機械変換素子)、弾性体11に1次の縦振
動(L1モード)と4次の屈曲振動(B4モード)とを
発生させる。圧電体12p、12p−1は、弾性体11
に発生した振動をモニタするためのものである。駆動力
取り出し部(11a等)は、弾性体11に発生する4次
の屈曲振動の腹の位置に設けられており、前述したよう
に、回転子15の平坦部15aに押し付けられる。
【0034】このリニア型超音波モータ10は、弾性体
11の1次の縦振動と4次の屈曲振動の固有振動数が極
めて近い値となるように設計されており、2つの固有振
動数に近い振動数であって、位相の異なる2つの交流電
圧を印加することにより、2つの振動が調和した振動を
発生させる。リニア型超音波モータ10は、例えば、長
さ20mm、厚さ2mm、幅は厚さに近くない値に設定
することにより、上記の条件を満たすことができる。
【0035】図4は、本実施形態で用いるリニア型超音
波モータの駆動回路を示すブロック図である。駆動制御
回路21は、不図示のズーム操作スイッチが接続されて
おり、オートフォーカシング(又はパワーズーム)駆動
を行うか否か(on、off)を指示する信号と、正方
向か逆方向か(ズームアップかズームダウンか等)を指
示する信号からなる駆動制御信号を生成する回路であ
り、その出力は、それぞれ発振器22、移相器24に接
続されている。
【0036】発振器22は、駆動制御回路21からのo
n、offの制御信号に基づいて、高周波信号を発振す
るものであり、その出力は分岐して、一方は、増幅器2
3を介して、圧電体12aに接続されている。他方は、
移相器24によって90度移相した後に、増幅器25を
介して、圧電体12bに接続されている。また、移相器
24は、駆動制御回路21からの正方向か逆方向かの制
御信号に基づいて、移相制御される。周波数制御回路2
6は、圧電体12p、12p−1の出力に基づいて、検
出された電圧が基準電圧よりも高い(又は低い)場合に
は周波数を高く(又は低く)するような制御信号を生成
する回路であり、その出力は、発振器22に接続されて
いる。
【0037】上記に説明したように、圧電体12aと1
2bとに互いに90度の位相差を有する周波信号を入力
すると、圧電体12a及び12bは伸縮振動を行い、弾
性体11に前述した1次の縦振動と4次の屈曲振動とを
励振する。この結果、弾性体11上の任意の点は、縦振
動又は屈曲振動の節部に位置するものを除き、一定の方
向に回転する楕円運動を行う。そして、駆動力取り出し
部11a、11bの先端も、図3において点線で示すよ
うに、一定の方向への楕円運動を行い、駆動力を発生す
る。なお、楕円運動の回転方向は、移相器24が周波信
号の位相を90度進めるか遅らせるかにより異なる。
【0038】図5は、リニア型超音波モータ10と回転
子15とを光軸後方から見たところを示す図である。上
記したように、超音波モータ10を動作させると、駆動
力取り出し部(11a等)に楕円運動が生じる。この結
果、駆動力取り出し部(11a等)から回転子15に
は、例えば図中矢印Fで示される駆動力が与えられ、回
転子15は光軸回りに回転させられる。回転子15の回
転運動は、図1で説明したキー溝2a及びキー17aを
介して枠体17に伝達され、これにより枠体17も光軸
回りに回転する。さらに、枠体17の回転運動は、ヘリ
コイド9において光軸方向の直進運動に変換される。し
たがって、枠体17及び枠体17に保持されている焦点
調節レンズ群L1は、光軸方向に回転しながら直進す
る。この結果、撮影光学系の焦点調節が行われる。
【0039】一方、超音波モータ5を動作させた場合に
は、発生する駆動力が枠体7に直接伝達され、枠体7に
光軸方向の力が与えられる。この結果、枠体7及び焦点
距離調節レンズ群L2は、リニアガイド8に案内されな
がら光軸方向に移動し、焦点距離の調節が行われる。
【0040】以上説明したように、本実施形態では、リ
ニア型の超音波モータ10を用いて回転子15に回転駆
動力を与える。また、回転子15の回転運動は、ヘリコ
イド9により光軸方向の直進運動に変換した後に、焦点
調節レンズ群L1の駆動に利用される。したがって、本
実施形態では、焦点調節レンズ群L1の光軸方向の位置
決め精度は、主にヘリコイド9の特性によって決定され
る。言い換えると、本実施形態では、超音波モータ10
の駆動単位の大小に関わらず、ヘリコイド9の形状を適
当に定めることにより、焦点調節レンズ群L1の位置決
め精度を向上させ、高精度の合焦調整を行うことが可能
である。
【0041】また、本実施形態では、図5において明ら
かなように、超音波モータ10が回転子15の一部との
み接触するので、平坦部15aにあまり厳格な平面度が
要求されないという利点がある。一般に、超音波モータ
等の振動アクチュエータでは、振動子に生じる振動の振
幅はミクロンオーダーであるために、振動子と摩擦接触
し、相対運動する移動子(回転子)に対する平面度の要
求は厳しい。しかも、平面度に対する要求は、振動子と
移動子の接触面積の増大とともにその厳しさを増す。し
たがって、仮に特開昭59−111117号に開示され
たレンズ鏡筒のように円環型の超音波モータを採用した
場合には、超音波モータと回転子とが回転子の全周にお
いて互いに接するので、回転子に対する平面度の要求は
非常に厳しくなる。これに対し、本実施形態では、リニ
ア型の超音波モータを採用し、これを回転子15の一部
とのみ接触させているので、回転子の平面度は、超音波
モータの長さに対応する比較的狭い領域内で保証されて
いれば足りる。したがって、はじめに記したように、回
転子15の平坦部15aに対する平面度の要求は比較的
緩やかであり、その製造が容易となっている。
【0042】さらに、本実施形態では、超音波モータに
加えるべき加圧力が円環型の超音波モータを採用する場
合よりも小さいという利点がある。これは、単位面積当
たりの加圧力が同一である場合に、回転子との接触面積
が小さいリニア型の超音波モータに加えるべき力の方が
当然に小さいことによる。よって、本実施形態では、超
音波モータの加圧機構やこれらを支持する周囲部材の構
造等を、円環型の超音波モータを採用した場合のように
強固とする必要がない。
【0043】なお、本実施形態において回転子15、枠
体17及びヘリコイド9までの機構は、円環型の超音波
モータを採用していた従来のレンズ鏡筒の機構と共通し
ている。したがって、本実施形態のレンズ鏡筒は、既存
のレンズ鏡筒に大きな設計変更を加えることなく、直ち
に実施可能であるという利点もある。
【0044】次に、本発明によるレンズ鏡筒に好適な振
動アクチュエータ駆動装置の他の実施形態を説明する。
図6は、本発明による振動アクチュエータ駆動装置の第
2実施形態を示す図である。一般に、リニア型の超音波
モータ10は直方体の形状を有することから、上記実施
形態のように超音波モータ10を回転子15に対向する
ように配置した場合には、環状の形状を有する回転子1
5から超音波モータの一部がはみ出すこともあり得る。
しかし、超音波モータ10からの動力は、駆動力取り出
し部(11a等)を介して回転子15に伝達されること
から、図6(a)に示すように、駆動力取り出し部(1
1a等)が回転子15と摺動可能な状態にあれば、弾性
体11などが回転子の内径側、外径側にはみ出しても不
都合はない。つまり、弾性体11の大きさ、形状等は、
回転子15の形状に制約されず、所定の振動が得られる
範囲で比較的に自由に設計することが可能である。
【0045】上記のように、超音波モータ10の弾性体
11は、駆動力取り出し部(11a等)において所定の
楕円運動が得られる範囲で、その形状等を自由に変更で
きる。よって、弾性体11は、図6(b)に示すよう
に、回転子15の形状に沿った形状とすることも可能で
ある。この場合には、小型のレンズ鏡筒であって、回転
子15の内周側、外周側に他部材が近接しているものに
ついて、レンズ鏡筒の小型化を阻害せずに超音波モータ
を配置できるという効果が得られる。
【0046】図7は、本発明による振動アクチュエータ
駆動装置の第3実施形態を示す図である。図7(a)
は、リニア型超音波モータの弾性体に生じる屈曲振動と
縦振動の振幅を示しており、図7(b)、(c)、
(d)、(e)、(f)は、駆動力取り出し部の配置が
図5に示したものと異なる超音波モータを示している。
なお、図7(a)において、横軸は屈曲振動と縦振動の
振幅を、また、縦軸は弾性体上の位置を表す。
【0047】リニア型超音波モータ10は、駆動取り出
し部(相対運動部材との摺動部)が相対運動部材の相対
運動方法(進行方向)に対して平行及び垂直な中心線に
関して対称の位置に設けられていた。言い換えれば、駆
動取り出し部が弾性体の圧電体を接着した面を平面とし
て、長辺(弾性体長さ)と、短辺(弾性体幅)のそれぞ
れの中心線に関して対称に設けられていた。しかし、リ
ニア型超音波モータ10が曲線(非直線)軌跡の相対運
動をする場合、その軌跡の内周側と外周側の周速度が異
なる。そのために、相対運動部材(回転子15等)は、
それぞれの点におけるリニア型超音波モータ10から伝
達される駆動力が同じであると、周速度の大きい場所に
おいて滑りが生じ、エネルギーの損失が発生する。
【0048】例えば、図5に示す超音波モータ10で
は、駆動力取り出し部11aと11cとは、回転子15
の径方向に関し異なる位置で回転子15と接する。した
がって、回転子15が回転した場合には、駆動力取り出
し部11aが回転子15に対して行う相対移動の距離
は、駆動力取り出し部11cのそれより小さい。一方、
駆動力取り出し部11a及び11cが弾性体に設けられ
ている位置は、弾性体に生じる縦振動の方向に関し等し
い位置である。したがって、図7(a)において明らか
なように、図5の場合には、駆動力取り出し部11aに
生じる縦振動(又は屈曲振動)の振幅は、駆動力取り出
し部11cのそれと等しい。つまり、回転子の内周側と
外周側の周速度が異なるにも拘わらず、モータは、同じ
駆動力(周速度)を回転子に与えていることになる。こ
のために、駆動力取り出し部11a及び11cのいずれ
か一方又は双方は、回転駆動されている回転子15との
間で滑りを生じる。この滑りは、超音波モータから回転
子への駆動力の伝達効率を低下させることなどの要因と
なり、不都合なものである。同様のことは、駆動力取り
出し部11b及び11dにおいても生じる。
【0049】そこで、本実施形態は、リニア型超音波モ
ータ10が相対運動部材(回転子15)に伝達する駆動
力(速度など)を、相対運動部材の周速度に応じて調整
するようにしたものである。この調整は、相対運動部材
の位置によって、リニア型超音波モータ10からの伝達
駆動力を大小させることによるものである。このため
に、駆動力取り出し部の配置、形状又は個数などに工夫
を施したものである。
【0050】図7(a)に示すように、弾性体11に生
じる縦振動の振幅は、弾性体11の中心部で小さく、端
部へ行くほど大きい。そこで、図7(b)の超音波モー
タでは、駆動力取り出し部11a’及び11b’を弾性
体11の中心部側に、駆動力取り出し部11c’及び1
1d’を弾性体11の端部側に配置し、それぞれの駆動
力取り出し部の縦振動振幅が回転子15との相対移動量
と一致するようにしている。より具体的には、各駆動力
取り出し部は、それぞれにおいて生じる縦振動の振幅
が、それぞれが配置された位置の、光軸(回転の中心)
からの距離に対応したものとなるように、言い換える
と、その取り出し部が駆動力を伝達する位置での回転子
の周速度に対応するように、弾性体への配置を定められ
ている。したがって、図7(b)に示す超音波モータで
は、各々の駆動力取り出し部と回転子との間で滑りが生
じることはない。なお、図7(a1)に示すように、駆
動力取り出し部の屈曲振動振幅が回転子15との相対移
動量と一致するようにしもよい。
【0051】また、図7(c)の超音波モータでは、駆
動力取り出し部の内周側端部での振幅が小さく、外周側
端部での振幅が大きくなるように、駆動力取り出し部
(11c、11f)を縦振動の方向に対し斜めに設けて
いる。したがって、この超音波モータの場合において
も、駆動力取り出し部と回転子との間で滑りが生じるこ
とはない。
【0052】図7(b),(c)は、回転子の内周側と
外周側に接触する位置、それぞれにおいて、駆動力取り
出し部の位置を変えたものである。これは、リニア型超
音波モータ10に発生する屈曲モード(定在波)の振幅
量によって、駆動力取り出し部材の位置を調整したもの
である。
【0053】図7(d)の超音波モータでは、幅の狭い
2つの駆動力取り出し部(11g、11h)を回転子1
5の径方向に関し等しい位置に設けている。したがっ
て、この超音波モータでは、上記他の超音波モータの場
合と異なり、駆動力取り出し部と回転子との間の滑りの
問題はそもそも生じない。
【0054】図7(e)は、回転子の内周側と外周側に
接触するそれぞれの位置において、駆動力取り出し部の
個数を調整したものである。すなわち、1つの駆動力取
り出し部11iを内周側に設け、2つの駆動力取り出し
部11j,11kを外周側に設けたものである。図7
(f)は、周速度の速い片側(内周側)に駆動力取り出
し部11m,11nを、寄せたものである。
【0055】以上説明したように、本実施形態は、リニ
ア型超音波モータの振幅の大小関係が弾性体の位置によ
って異なるために、(1)駆動取り出し部の位置や形状
によって振幅(駆動力)量を調整したり、(2)駆動取
り出し部の個数によって駆動力を調整するようにしたの
で、相対運動部材の各点の周速度の大きさに合わせて、
駆動力を取り出すことができる。そして、周速度の大小
関係の比とリニア型超音波モータのから取り出す駆動力
の比を等しくするように調整することによって、滑りや
エネルギーの損失をさらに少なくすることができる。
【0056】図8は、本発明による振動アクチュエータ
駆動装置の第4実施形態を示す図である。このリニア型
超音波モータは、幅方向の片側のみに、回転子15を加
圧接触させているので、内周側と外周側の周速度の差に
よる駆動力取り出し部(摺動材)11a〜11dと回転
子15との滑りを減少させることができる。この実施形
態では、回転子15の内周側にのみ、弾性体11の駆動
力取り出し部11c,11dが加圧接触されているが、
図8(b)に想像線で示したように、外周側のみ、駆動
力取り出し部11a,11bを加圧接触させてもよい。
前者は、駆動力が大きくなり、後者は、速度が速くなる
ので、用途に合わせて使い分ける(又は切り換える)こ
とができる。なお、内周側又は外周側に固定的に使用す
る場合には、接触しない側の駆動力取り出し部(摺動
材)は、省略することができる。また、省略した側の中
央部などに、支持部材13を設けるようにすれば、支持
がしやすい。
【0057】図9は、本発明による振動アクチュエータ
駆動装置の第5実施形態を示す図である。従来、リニア
型超音波モータ10は、相対運動部材(回転子15等)
に加圧接触させる加圧機構の加圧点(P)が振動子の中
心線の交点上としていた。しかし、リニア型超音波モー
タ10は、回転子15に加圧接触させることで、駆動力
を伝達している。本実施形態では、図9(a)に示すよ
うに、リニア型超音波モータ10を回転子15を加圧す
る加圧点(Q)の位置を外周側に変更した。すなわち、
この加圧する位置(Q)を周速度の大きい片側寄りにす
ることによって、周速度の差に応じた駆動力の伝達を行
うことが可能となった。なお、図9(b)に示すよう
に、左右両端の2箇所で加圧する場合には、バネ31,
32の強さを、外側が強くなるように(周速度と等しく
なるように)すればよい。
【0058】(変形形態)なお、本発明は、上記実施形
態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示で
あり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想
と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏する
ものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に
包含される。 (1)上記実施形態では、光軸に垂直に交わる平坦部1
5aを回転子15に設け、これに超音波モータ10の駆
動力を作用させることとしているが、超音波モータ10
は、回転子15の外周面に配置し、外周面に駆動力を作
用させることとしてもよい。この場合には、図7等にお
いて説明した駆動力取り出し部と回転子との間の滑りの
問題が生じないという効果と、レンズ鏡筒を光軸方向に
より小型化できるという効果とが得られる。
【0059】(2)上記実施形態では、超音波モータ1
0の弾性体11に複数の圧電体を貼付する場合について
説明したが、これは、一枚の圧電体の表面に4つ電極を
設けることで、当該圧電体を実施的に4分割したものを
弾性体11に貼付することであってもよい。 (3)上記実施形態では、焦点距離調節レンズ群L2に
ついては、リニア型超音波モータにより直接駆動をする
場合について説明しているが、焦点距離調節レンズ群L
2についても、焦点調節レンズ群L1と同様の駆動機構
を用いて駆動することとしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、以下のような種々の効果を奏する。 (1)リニア型振動アクチュエータが相対運動部材に伝
達する駆動力(速度など)を、相対運動部材の周速度に
応じて調整することによって、周速度の差による相対運
動部材の滑りやエネルギーの損失、それから生じる発熱
などを防ぐことができる。
【0061】(2)レンズ鏡筒にリニア型振動アクチュ
エータを採用し、このリニア型振動アクチュエータを回
転部又は回転部と対向する他の部材の一部と摩擦接触さ
せることにより回転部を回転駆動することとしたので、
回転部又は前記他の部材に対し、厳しい平面度を要求す
る必要がなく、回転部又は前記他の部材の製造が容易で
ある。また、回転部の回転運動を変換部で直進運動に変
化し、変換された直進運動を用いて支持部を駆動するの
で、支持部の位置決め精度をリニア型振動アクチュエー
タの性能に関わらず高く維持することが可能である。
【0062】(3)リニア型振動アクチュエータは、回
転部の形状に対応した円弧形状を有することとしたの
で、リニア型振動アクチュエータを備えることを原因と
してレンズ鏡筒の小型化が阻害されることはない。 (4)回転部は保持部と転がり接触をしているので、少
さい駆動力で円滑に回転する。 (5)回転部の光軸の方向への位置を規制する位置規制
部材を有するので、回転子が光軸方向に移動し、リニア
型振動アクチュエータから回転子への駆動力の伝達効率
が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒を示す断面図である。
【図2】本発明に係るレンズ鏡筒の断面図であって、焦
点調節レンズ群を駆動する超音波モータを含む部分の拡
大断面図である。
【図3】本発明に係るレンズ鏡筒で使用するリニア型超
音波モータであって、加圧機構を除く部分を示す斜視図
である。
【図4】本発明に係るレンズ鏡筒で用いるリニア型超音
波モータの駆動回路を示すブロック図である。
【図5】本発明に係るレンズ鏡筒で用いるリニア型超音
波モータ10と回転子とを光軸後方から見たところを示
す図である。
【図6】本発明に係る振動アクチュエータ駆動装置の第
2実施形態を示す図である。
【図7】本発明に係る振動アクチュエータ駆動装置の第
3実施形態を示す図である。
【図8】本発明に係る振動アクチュエータ駆動装置の第
4実施形態を示す図である。図8(a)は斜視図であ
り、図8(b)は光軸後方から見た状態を示す。
【図9】本発明に係る振動アクチュエータ駆動装置の第
5実施形態を示す図である。
【図10】特開平8−211279号に開示されたレン
ズ鏡筒の断面図である。
【符号の説明】
1 固定筒 2 回転筒 3 固定筒 5 リニア型超音波モータ 7 枠体 8 リニアガイド 9 ヘリコイド 10 リニア型超音波モータ 15 回転子 17 枠体 L1 焦点調節レンズ群 L2 焦点距離調節レンズ群

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号の印加により縦振動と屈曲振動
    とを発生させて駆動力を起こすリニア型振動アクチュエ
    ータと、 前記リニア型振動アクチュエータに接触し、このリニア
    型振動アクチュエータとの間で曲線軌跡の相対運動を行
    う相対運動部材と、 前記リニア型振動アクチュエータと前記相対運動部材と
    を加圧接触させる加圧機構とを備え、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    との曲線軌跡の内周側で取り出させる駆動力と、外周側
    で取り出される駆動力とが異なることを特徴とする振動
    アクチュエータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記相対運動部材は、所定幅の円又は円弧状の軌道を持
    つ部材であることを特徴とする振動アクチュエータ駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記曲線軌跡の内
    周側から取り出される駆動力と外周側から取り出される
    駆動力が、各々前記相対運動部材に対する内周側の周速
    度と外周側の周速度に基いて設定されていることを特徴
    とする振動アクチュエータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記曲線軌跡の内
    周側から取り出される駆動力が、外周側から取り出され
    る駆動力よりも小さいことを特徴とする振動アクチュエ
    ータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    に接して前記駆動力をこの相対運動部材に伝達する駆動
    力取り出し部を備え、 前記駆動力取り出し部における前記屈曲振動の振幅は、
    前記相対運動部材との接触位置における前記相対運動部
    材に対する周速度に基いて設定されていることを特徴と
    する振動アクチュエータ駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    に接して前記駆動力をこの相対運動部材に伝達する駆動
    力取り出し部を備え、 前記駆動力取り出し部における前記縦振動の振幅は、前
    記相対運動部材との接触位置における前記相対運動部材
    に対する周速度に基いて設定されていることを特徴とす
    る振動アクチュエータ駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    に接して前記駆動力をこの相対運動部材に伝達する駆動
    力取り出し部を複数個備え、 前記駆動力取り出し部は、前記相対運動部材との接触位
    置における前記相対運動部材に対する周速度に基いて、
    前記接触位置を含む前記曲線軌跡上に設置される個数が
    決められていることを特徴とする振動アクチュエータ駆
    動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    に接して前記駆動力をこの相対運動部材に伝達する駆動
    力取り出し部を備え、 前記駆動力取り出し部は、前記曲線軌跡の内周側と外周
    側のいずれか一方側においてのみ、前記相対運動部材に
    接触していることを特徴とする振動アクチュエータ駆動
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の振動アクチュエータ駆
    動装置において、 前記駆動力取り出し部は、前記相対運動部材に対する周
    速度の大きい片側のみにおいてこの相対運動部材に接触
    していることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の振動アクチュエータ
    駆動装置において、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記相対運動部材
    に接して前記駆動力をこの相対運動部材に伝達する駆動
    力取り出し部を備え、 前記加圧機構によって生じる前記駆動力取り出し部と前
    記相対運動部材との間に作用する加圧力は、前記駆動力
    取り出し部と前記相対運動部材との接触位置におけるこ
    の相対運動部材に対する周速度に基いて設定されている
    ことを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の振動アクチュエータ
    駆動装置において、 前記加圧機構による加圧位置は、前記曲線軌跡の内周側
    の周速度と外周側の周速度の大小関係に基いて設定され
    ていることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  12. 【請求項12】 撮影光学系の少なくとも一部を支持
    し、前記撮影光学系の光軸の方向に移動可能な支持部
    と、 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の振
    動アクチュエータ駆動装置と、 前記光軸回りの回転運動を前記光軸方向の直進運動に変
    換して前記支持部に伝達する変換部とを備え、 前記振動アクチュエータ駆動装置は、前記相対運動部材
    が前記光軸の回りに回転可能な回転部を構成し、前記リ
    ニア型振動アクチュエータが、前記回転部の一部を摩擦
    接触することにより前記回転部を回転駆動するか、また
    は、前記回転部に設けられ、前記回転部と対向する他の
    部材の一部を摩擦接触することにより、前記回転運動部
    を回転駆動し、 前記変換部は、前記回転部の回転運動を前記光軸方向の
    直進運動に変換することを特徴とするレンズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 撮影光学系の少なくとも一部を支持
    し、前記撮影光学系の光軸の方向に移動可能な支持部
    と、 前記光軸の回りに回転可能な回転部と、 前記回転部の回転運動を前記光軸方向の直進運動に変換
    して前記支持部に伝達する変換部と、 駆動信号の印加により縦振動と屈曲振動とを発生させて
    駆動力を起こすリニア型振動アクチュエータと、 を備え、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記回転部の一部
    と摩擦接触することにより前記回転部を回転駆動する
    か、又は、前記回転部に設けられ、前記回転部と対向す
    る他の部材の一部と摩擦接触することにより前記回転部
    を回転駆動することを特徴とするレンズ鏡筒。
  14. 【請求項14】 請求項12又は請求項13に記載され
    たレンズ鏡筒において、 前記回転部は、環状の部材であり、 前記リニア型振動アクチュエータは、前記回転部の形状
    に対応した円弧形状を有することを特徴とするレンズ鏡
    筒。
  15. 【請求項15】 請求項12から請求項14までのいず
    れか1項に記載のレンズ鏡筒において、 前記回転部は、前記回転部を保持する保持部と転がり接
    触をしていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  16. 【請求項16】 請求項12から請求項15までのいず
    れか1項に記載のレンズ鏡筒において、 前記回転部の前記光軸の方向への位置を規制する位置規
    制部材を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006254627A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Olympus Corp 超音波モータ
US7466062B2 (en) 2004-11-26 2008-12-16 Olympus Imaging Corp. Vibration wave motor and lens barrel
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