JPH0614563A - 圧電アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

圧電アクチュエータの駆動装置

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JPH0614563A
JPH0614563A JP4171049A JP17104992A JPH0614563A JP H0614563 A JPH0614563 A JP H0614563A JP 4171049 A JP4171049 A JP 4171049A JP 17104992 A JP17104992 A JP 17104992A JP H0614563 A JPH0614563 A JP H0614563A
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JP
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piezoelectric actuator
voltage
capacitor
coil
closed loop
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JP4171049A
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Akihiro Izawa
明宏 井沢
Sachihiro Tsuzuki
祥博 都筑
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/06Drive circuits; Control arrangements or methods
    • H02N2/065Large signal circuits, e.g. final stages
    • H02N2/067Large signal circuits, e.g. final stages generating drive pulses
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/802Circuitry or processes for operating piezoelectric or electrostrictive devices not otherwise provided for, e.g. drive circuits

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば燃料噴射弁等に用いられ、
印加電圧により伸縮する圧電アクチュエータの駆動装置
に関するものであって、圧電アクチュエータの応答を犠
牲にすることなく、高周波振動及び高周波騒音を低減さ
せることを目的とする。 【構成】 圧電アクチュエータ(2)に電圧を印加して
その伸縮を制御する圧電アクチュエータ駆動装置(1
0)に、圧電アクチュエータ(2)の正負端子と並列に
接続されかつ直列接続されたコイル素子(107)及び
コンデンサ素子(108)を設け、圧電アクチュエータ
(2)と、前記コイル素子(107)と、前記コンデン
サ素子(108)からなる閉ループ回路の電気的共振周
波数が、前記圧電アクチュエータ駆動時の機械的振動数
と等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば燃料噴射弁等に
用いられ、印加電圧により伸縮する圧電アクチュエータ
の駆動装置に関する。特に、本発明では圧電アクチュエ
ータの応答を犠牲にすることなく、高周波振動及び高周
波騒音を低減させることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】このような分野の技術として、例えば、
特開昭59−206668号公報には燃料噴射弁等に使
用されるものが記載されている。この公報に開示される
燃料噴射弁は、圧電アクチュエータにより作動室圧力を
変化させノズルを開閉するもので、圧電アクチュエータ
の高速応答性により高精度の調量を可能にする。
【0003】一方、その圧電アクチュエータを駆動する
駆動回路として、特開昭59−221437号公報には
LC共振を利用した回路等が記載されている。このよう
なLC共振を利用した回路では、圧電アクチュエータは
コイル素子のインダクタンスと、圧電アクチュエータの
キャパシタンスによる共振を利用して電源電圧よりも大
きな正負電圧を印加される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に、ノズルの高精度な調量を実現するためには、圧電ア
クチュエータへの電圧印加を高速に行う必要があり、多
くの場合、電圧印加時間100μs以下が要求される。
図5は圧電アクチュエータへの電圧印加及び電圧解除の
時間を100μsとした場合に、圧電アクチュエータを
組み込んだ燃料噴射弁内の作動室の圧力及び圧電アクチ
ュエータの電圧を示す図である。本図に示すように、圧
電アクチュエータへの電圧印加もしくは電圧解除の直後
に作動室圧力に高周波(5〜6KHz)の圧力脈動を生
じている。これは、圧電アクチュエータが高速で変位し
たために生じる振動によって引き起こされたものであ
り、この高周波圧力脈動が燃料噴射弁の部材を加振し、
高周波騒音となって非常に耳障りな騒音を発生するとい
う問題がある。
【0005】ここで、図5における圧電アクチュエータ
電圧には、圧電アクチュエータ自身の圧電性により圧電
アクチュエータが圧力脈動に応じた力を受け、電圧を発
生することから、作動室の圧力脈動が電圧振動として現
れている。本発明は上記問題点に鑑み、圧電アクチュエ
ータの応答速度を犠牲にすることなく、高周波数の振動
及び騒音を低減できる圧電アクチュエータの駆動装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、圧電アクチュエータに電圧を印加してそ
の伸縮を制御する圧電アクチュエータの駆動装置に、前
記圧電アクチュエータの正負端子と並列に接続されかつ
直列接続されたコイル素子及びコンデンサ素子を設け
る。
【0007】さらに、前記圧電アクチュエータと、前記
コイル素子と、前記コンデンサ素子からなる閉ループ回
路の電気的共振周波数が、前記圧電アクチュエータ駆動
時の機械的振動数と等しくなるようにするとよい。
【0008】
【作用】本発明の圧電アクチュエータの駆動装置によれ
ば、前記圧電アクチュエータの正負端子と並列に接続さ
れかつ直列接続されたコイル素子及びコンデンサ素子を
設けることにより、圧電アクチュエータへの電圧印加を
高速に行った場合に生じる機械的高周波振動を、圧電ア
クチュエータ、コイル素子及びコンデンサ素子からなる
回路の電気的共振でもって打ち消し、圧電アクチュエー
タの応答速度を犠牲にすることなく機械的高周波振動に
起因する高周波騒音を低減することができる。さらに、
前記圧電アクチュエータと、前記コイル素子と、前記コ
ンデンサ素子からなる閉ループ回路の電気的共振周波数
が、前記圧電アクチュエータ駆動時の機械的振動数と等
しくすることにより、最大の効果を生じることになる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。なお、燃料噴射弁への使用としては、一例と
して特開昭59−206668号公報に詳細に記述して
あるのでここでは説明を省略する。図1は本発明の実施
例に係る圧電アクチュエータの駆動装置を示す図であ
る。本図に示す圧電アクチュエータ2の圧電アクチュエ
ータ駆動装置10は、+12Vの車載バッテリ1から電
力を供給されて、負端子が接地されている圧電アクチュ
エータ2を駆動すると共に、エンジン回転数信号及びア
クセル開度信号を入力する制御回路11によって外部制
御されている。ここで圧電アクチュエータ2本体は、例
えば、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分として焼成された
強誘電体セラミックであり、厚み方向電圧を印加する
と、厚みが増し、ショートさせると厚みが減るというも
のである。そして圧電アクチュエータ駆動装置10は、
例えば、+12Vの車載バッテリ1に接続されてこれを
+300Vに昇圧するための公知の直流・直流コンバー
タ101と、直流・直流コンバータ101の出力電圧を
蓄積するコンデンサ102と、そのアノードが直流・直
流コンバータ101に接続されるサイリスタ103と、
一方がサイリスタ103のカソードにかつ他方が圧電ア
クチュエータ2の正端子に接続されるコイル104と、
そのカソードが接地されるサイリスタ105と、一方が
該サイリスタ105のアノードに接続されかつ他方が圧
電アクチュエータ2の正端子に接続されるコイル106
と、一方が圧電アクチュエータ2の正端子に接続される
コイル107と、一方が該コイル107に接続されかつ
他方が接地されるコンデンサ108とを含む。ここで、
コンデンサ102のキャパシタンスは圧電アクチュエー
タ2並びにコンデンサ108のキャパシタンスよりもは
るかに大きくしてある。
【0010】また、圧電アクチュエータ駆動装置10は
制御回路11によってエンジン回転数、アクセル開度に
適するように出力する圧電アクチュエータ制御信号S
(1)の立ち上がりに同期してトリガされ、20μsの
信号を発生する第1のワンショット回路109と、該第
1のワンショット回路109に直列接続し他方が接地さ
れる抵抗110及び111と、そのベースが導通用の抵
抗110及び111の中間に接続され、そのエミッタが
接地されるnpn型のトランジスタ112と、一次コイ
ルの一方がトランジスタ112のコレクタに接続されそ
の他方が電源電圧Vに接続されるパルストランス113
と、該パルストランス113に並列接続されるそのアノ
ードがトランジスタ112のコレクタに接続されそのカ
ソードが電源電圧Vに接続されるダイオート114と、
そのアノードがパルストランス113の二次コイルの一
方に接続されるダイオード115と、その一方がパルス
トランス113の二次コイルの他方に接続されその他方
がダイオード115のカソードに接続されて相互に直列
接続される抵抗116及び117と該抵抗117に並列
接続されるコンデンサ118とを含み、該コンデンサ1
18の端子103g及び103cはサイリスタ103の
ゲート及びカソードに接続されている。ここで、ダイオ
ード115、抵抗116及び117並びにコンデンサ1
18はノイズ防止回路を構成する。
【0011】圧電アクチュエータ駆動装置10は、制御
回路11からの信号S(1)の立ち下がりに同期してト
リガされ、20μsの信号を発生する第2のワンショッ
ト回路119の他に前記構成要素110〜118と同様
な回路を含み、その出力はサイリスタ105のゲート及
びカソードに接続される。図2は本発明の実施例に係る
圧電アクチュエータの駆動装置の動作を説明するフロー
チャートを示す図であり、図3は、図2における囲みA
部を拡大して示したものである。以下、図2及び図3に
従い動作を説明する。直流・直流コンバータ101によ
り車載バッテリ1の+12Vの電圧が+300Vに昇圧
され、コンデンサ102に蓄える。また、制御回路11
により圧電アクチュエータ制御信号S(1)が出力され
る(図2(1))。この信号の立ち上がり、立ち下がり
に対応して第1及び第2のワンショット回路109及び
119の出力信号S(109),S(119)作られ、
さらにトリガ信号S(103g)、S(103c)、S
(105g)、S(105c)が作られサイリスタ10
3、105をトリガする(図2(2)、(3))。圧電
アクチュエータ制御信号S(1)の立ち上がりに同期し
てサイリスタ103が導通し、コンデンサ102、コイ
ル104、圧電アクチュエータ2からなる第1の閉ルー
プと、コンデンサ102、コイル104、コイル10
7、コンデンサ108からなる第2の閉ループが形成さ
れる。ここで、コンデンサ102のキャパシタンスは圧
電アクチュエータ2及びコンデンサ108のキャパシタ
ンスに比べてはるかにに大きいため、コンデンサ102
は+300Vの電源とみなすことができる。サイリスタ
103がオフした後は、コンデンサ108、コイル10
7、圧電アクチュエータ2からなる第3のループが形成
される。この第1、第2及び第3の閉ループの作用によ
り、圧電アクチュエータ2には、二段階で電圧が立ち上
がるのであるが(図2(4))、詳細については後述す
る。
【0012】一方、圧電アクチュエータ制御信号S
(1)が立ち下がるとこれに同期してサイリスタ105
が導通し、圧電アクチュエータ2、コイル106からな
る第4の閉ループと、コンデンサ108、コイル10
7、コイル106からなる第5の閉ループが形成され
る。サイリスタ105がオフした後は、コンデンサ10
8、コイル107、圧電アクチュエータ2からなる前述
した第3の閉ループが形成される。この第4、第5及び
第3の閉ループの作用により圧電アクチュエータ2は、
二段階で電圧が立ち下がるのであるが(図2(4))こ
の圧電アクチュエータ2電圧立ち下がり時の作動は、圧
電アクチュエータ2電圧立ち上がり時作動と電圧の正負
が反対であるだけで、他は全く同じ作動であることか
ら、本発明の詳細な作動説明は圧電アクチュエータ2電
圧立ち上がり時のみで行い、これを図3により説明す
る。
【0013】先ず、サイリスタ103が導通した時、第
1の閉ループにおいて、コンデンサ102に蓄えられた
電圧+300Vは、コイル104のインダクタンスと圧
電アクチュエータ2のキャパシタンスによ電気的共振を
起こし、初め−200Vであった圧電アクチュエータ2
には400Vが印加される(図3(1))。これが圧電
アクチュエータ2への第1段階の電圧立ち上がりであ
る。この第1段階の電圧印加時間t1は、コイル104
のインダクタンスL1と圧電アクチュエータ2のキャパ
シタンスC1とで決まり、L1=1mH、C1=0.5
μFのとき、t1=70μsとなる。
【0014】今、述べた第1の閉ループによる圧電アク
チュエータ2への第1段階の電圧立ち上がりと同時に、
サイリスタ103が導通した時、第2の閉ループにおい
て、コンデンサ102に蓄えられた電圧+300Vはコ
イル104とコイル107からなる直列コイルのインダ
クタンスとコンデンサ108のキャパシタンスにより電
気的に共振を起こし、初め−200Vであったコンデン
サ108には+600Vが印加される(図3(2))。
このコンデンサ108への電圧印加時間tcはコイル1
04のインダクダンスL1とコイル107のインダクダ
ンスL2とコンデンサ108のキャパシタンスC2とで
決まり、L1=1mH、L2=3mHのとき合成インダ
クダンスLT =4mH及びC2=0.5μFのとき、t
c=140μsとなる。第2の閉ループによるコンデン
サ108への電圧印加の方が第1の閉ループによる圧電
アクチュエータ2への第1段階の電圧立ち上がりより、
電圧が高くかつ電圧印加電圧が長いのは、閉ループ内の
インダクダンスが第1の閉ループのL1=1msより、
第2の閉ループのLT =4mHの方が大きいために第2
の閉ループによる電気的共振の方が大きくかつゆっくり
と進行するためである。以上の第2の閉ループによるコ
ンデンサ108への電圧印加が終了した時点でサイリス
タ103に流れる電流が0となるためにサイリスタ10
3は自動的にオフとなり、以後第3の閉ループが形成さ
れる。
【0015】サイリスタ103がオフとなった時点で圧
電アクチュエータ2の電圧は+400Vがほぼ保たれて
おり、またコンデンサ108の電圧は+600Vと、コ
ンデンサ108の電圧の方が高いため、電流がコイル1
07を介して圧電アクチュエータ2に流れ、圧電アクチ
ュエータ2の第2段階の電圧立ち上がりが生じる(図3
(1))。同時にコンデンサ108の電圧は低下する
(図3(2))。この圧電アクチュエータ2への第2段
階の電圧立ち上がりは、本来なら第3の閉ループがコイ
ル107とコンデンサ108、圧電アクチュエータ2か
らなっていることから電気的共振を伴うべきものであ
り、その共振周波数はコイル107のインダクダンスL
2=3mH、そしてコンデンサ108のキャパシタンス
C2=0.5μF、圧電アクチュエータ2のキャパシタ
ンスC1=0.5μFによる合成キャパシタンスCΤ=
0.25μFのとき,fc=1/2π(L2・CΤ)1
/2として求められ、fc=5.8KHzとなるはずで
ある。
【0016】ところが、圧電アクチュエータ2への5.
8KHzの電気的振動を伴った第2段階の電圧立ち上が
りによって、圧電アクチュエータ2への第1段階の電圧
立ち上がりが引き起こす圧電アクチュエータの機械的振
動(この振動数は本実施例では5.8KHzである)を
丁度逆位相で打ち消すことができる。すなわち圧電アク
チュエータ2への電圧印加時間70μsで行われる第1
段階の400V電圧印加により圧電アクチュエータ2は
高速に伸長し、その反動で5.8KHzで機械的振動を
起こそうとするもであるが、高速に伸長した直後に収縮
しようとする時と同時に圧電アクチュエータ2への第2
段階の電圧立ち上がりが5.8KHzの周波数で行われ
圧電アクチュエータ2はそれに応じて伸長しようとする
ため、圧電アクチュエータ2の機械的振動を打ち消すこ
とができる。その後、圧電アクチュエータ2並びにコン
デンサ108には−500Vの電圧が印加された状態で
保持される。
【0017】図3に従来の圧電アクチュエータの駆動装
置による作用を点線で、本発明による作用を実線で示
す。ここで従来の圧電アクチュエータ2駆動装置とは図
1におけるコイル107及びコンデンサ108がないも
ので、すなわち圧電アクチュエータ2への圧電印加は第
1の閉ループによってのみ行われるというものである。
従来の駆動装置では、圧電アクチュエータの動きが直接
作用する作動室の圧力が、圧電アクチュエータの5.8
KHzの機械的振動により大きく振動しており(図3
(3))、これが周辺部材を加振し、高周波騒音となっ
て非常に耳障りな騒音を発生していた。本発明の駆動装
置によれば、第1段階の圧電アクチュエータ2への電圧
立ち上がりによって生じる機械的振動を第2段階の圧電
アクチュエータ2への電圧立ち上がりに伴う電気的振動
で打ち消し合うため、作動室の圧力振動をなくすること
ができ(図3(3))、かつ従来と比べて応答性を犠牲
にすることなく高周波騒音の大幅低減を従来の駆動装置
にコイル1個とコンデンサ1個を付加するだけという簡
単な構成で実現することができる。
【0018】圧電アクチュエータ電圧立ち下がり時の作
動は、前述のように、立ち上がり時の作動と電圧の正負
が反対であるだけで、他は全く同じ作動である。すなわ
ち、初め圧電アクチュエータ2に+500Vが蓄えられ
ており、コイル106のインダクダンスL3=1mHで
あるとすると、前述の第4の閉ループにより圧電アクチ
ュエータ2の電圧は第1段階の電圧立ち下がりにより−
100Vとなり(図2(4))、同時に初め+500V
であったコンデンサ108の電圧は−300Vとなる
(図2(5))。その後サイリスタ105がオフすると
前述の第3の閉ループによる電気的共振を伴う圧電アク
チュエータ2の第2段階の電圧立ち下がりにより、電圧
立ち上がり時と同様に圧電アクチュエータ2への第1段
階の電圧立ち下がりで生ずる機械的振動を打ち消すこと
ができる(図2(6))。その後、圧電アクチュエータ
2並びにコンデンサ108には−200Vの電圧が印加
された状態で保持される。すなわち、サイリスタ105
がオフした後、コイル107、コンデンサ108、圧電
アクチュエータ2からなる系で充放電を繰り返し圧電ア
クチュエータ2の電圧の振幅を抑え、図2のように、圧
力脈動を吸収し、騒音を低減することができる。
【0019】以上、詳細に圧電アクチュエータの正負端
子と並列にコイル素子とコンデンサ素子を直列接続した
ものを接続することによって、圧電アクチュエータ駆動
時の機械的振動を解消できることを説明してきたが、さ
てここで、該コイル素子のインダクダンス値及び該コン
デンサ素子のキャパシタンス値には最適値が存在する。
すなわち圧電アクチュエータ、コイル素子、コンデンサ
素子からなる閉ループ回路の電気的共振周波数が、該圧
電アクチュエータ駆動時の機械的振動数と等しいとき
に、最大の効果が生ずる。例えば、本実施例で示したよ
うに、圧電アクチュエータの駆動時の機械的振動数が
5.8KHzであるとき、そして圧電アクチュエータ2
のキャパシタンスC1=0.5μFであるときには、コ
イル107のインダクダンスL2=3mH、コンデンサ
108のキャパシタンスC2=0.5μFを選ぶことで
電気的共振周波数が5.8KHzとなり、最大の効果を
得ることができる。
【0020】図4は本実施例に示す駆動装置による圧電
アクチュエータの駆動騒音を従来の駆動装置によるもの
と比較した図である。本図に示すように、本発明によれ
ば、焼く10dBという大幅な騒音低減が可能になっ
た。なお、前述の実施例では高電圧を発生するのに直流
・直流コンバータを用いたが、高電圧を発生させる装置
ならば、何でもよく、例えば、トランスを用いトランス
の一次コイルをオン・オフすることで二次コイルに高電
圧を発生させるフライバック方式を用いてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記圧電アクチュエータの正負端子と並列に接続されかつ
直列接続されたコイル素子及びコンデンサ素子を設けた
ことにより、圧電アクチュエータを高速駆動した場合に
生じる高周波騒音を比較的に簡単な構成でかつ圧電アク
チュエータの応答速度を犠牲にすることなく大幅に低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る圧電アクチュエータの駆
動装置を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る圧電アクチュエータの駆
動装置の動作を説明するフローチャートを示す図であ
る。
【図3】図2における囲みA部を拡大した特性を示す図
である。
【図4】本実施例に示す駆動装置による圧電アクチュエ
ータの駆動騒音を従来の駆動装置によるものと比較した
図である。
【図5】燃料噴射弁の作動室の圧力及び圧電アクチュエ
ータの電圧を示す図である。
【符号の説明】
1…バッテリ 2…圧電アクチュエータ 10…圧電アクチュエータ駆動装置 11…制御回路 101…直流・直流コンバータ 102…コンデンサ 103、105…サイリスタ 104、106…コイル 107…コイル 108…コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電アクチュエータに電圧を印加してそ
    の伸縮を制御する圧電アクチュエータの駆動装置におい
    て、 前記圧電アクチュエータの正負端子と並列に接続されか
    つ直列接続されたコイル素子及びコンデンサ素子を備え
    ることを特徴とする圧電アクチュエータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電アクチュエータ、前記コイル素
    子及び前記コンデンサ素子からなる閉ループ回路の電気
    的共振周波数が、前記圧電アクチュエータ駆動時の機械
    的振動数と等しい請求項1記載の圧電アクチュエータの
    駆動装置。
JP4171049A 1992-06-29 1992-06-29 圧電アクチュエータの駆動装置 Withdrawn JPH0614563A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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