JP4692246B2 - 二次電池の入出力可能電力推定装置 - Google Patents

二次電池の入出力可能電力推定装置 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池に入出力可能な最大電力を推定する技術に関する。
従来の電池の入出力可能電力推定装置としては、例えば下記特許文献1に記載されているものが有る。この従来例においては、二次電池の出力電流Iと端子電圧Vとを検出し、電池モデルを用いた適応デジタルフィルタに電流Iと端子電圧Vとを入力して電池モデルの数式中のパラメータを一括推定し、推定したパラメータ推定値と電流Iおよび端子電圧Vとを用いて開路電圧Vを算出し、パラメータ推定値と開路電圧Vと上限電圧VMAX(最大可能電圧:過充電直前の電池の端子電圧)とに基づいて二次電池の出力可能電力を推定し、また、パラメータ推定値と開路電圧Vと下限電圧VMIN(最小可能電圧:過放電直前の電池の端子電圧)とに基づいて二次電池の出力可能電力を推定する入出力可能電力推定装置が記載されている。
特開2004−264126号公報
従来技術で推定している入出力可能電力推定値は、瞬時充放電で上限電圧VMAXと下限電圧VMINの範囲を超えることがない最大入出力可能電力推定値である。つまり、所定時間充放電することによる電池状態の変化が考慮されていないので、推定された入出力可能電力は瞬間的なものであって所定時間持続できるものではない。しかし、入出力可能電力を利用する場合においては、所定時間維持可能な最大電力を必要とする場合がある。例えば、電気自動車において瞬時充放電で上下限電圧を超えることがない最大入出力可能電力推定値に基づいて最大電力で加速を行うと、瞬間的に電圧が低下して下限電圧に到達し、その後は電池状態(内部抵抗や開路電圧つまり充電率)の変化に応じて出力可能電力が減少し、その結果、急激に加速度が低下して車両の加速性能が悪化するといった問題がある(後記図13参照)。
また、上記の従来技術で推定している入出力可能電力推定値において考慮されていない電池状態の変化として、最大電力での入出力時(入出力制限限界域の大電流充放電)における電池の内部抵抗変化(増加)がある。従来技術で推定している入出力可能電力推定値は、現時刻の内部抵抗推定値に基づく瞬時充放電で上下限電圧を超えることがない最大入出力可能電力推定値である。しかし、電池の内部抵抗Kは一般に電池温度、電池劣化度に依存して変化するが、充放電電流Iに依存して変化する場合もある。つまり、最大電力での入出力時には、内部抵抗値は少なくとも充放電電流の増加に応じて現時刻の内部抵抗値から変化(増加)するため、従来方法で推定した最大電力の推定値は真値と異なってしまい、実際に入出力できる電力よりも大きな値になってしまう、という問題がある。
さらに、従来技術で推定している入出力可能電力推定値において考慮されていないもう一つの電池状態の変化として、所定時間の充放電を維持することによって生じる充電率SOCの変化に伴う開路電圧の変化がある。従来技術で推定している入出力可能電力推定値は、現時刻の開路電圧推定値に基づく瞬時充放電で上下限電圧を超えることがない最大入出力可能電力推定値である。しかし、最大電力となる充放電電流が大きければ大きいほど、また、最大電力を維持する所定時間が長ければ長いほど、さらに電池の総容量(満充電容量)が小さければ小さいほど、所定時間経過後のSOCは現時刻のSOCから大きく変化する。リチウムイオン電池においては、SOCと開路電圧の間には温度や劣化度によらず、一意に決まる対応関係がある(後記図7参照)。つまり、所定時間の充放電を維持することによるSOCの変化に応じて、電池の開路電圧が変化するため、従来方法で推定した最大電力の推定値は真値と異なってしまい、実際に入出力できる電力よりも大きな値になってしまう、という問題がある。
本発明は上記のごとき問題を解決するためになされたものであり、二次電池の充放電による内部抵抗や開放電圧の変化があった場合にも最大入出力可能電力を正確に推定することの出来る入出力可能電力推定装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、二次電池について予め計測した所定時間充電後の電流−内部抵抗の特性と電流Iで所定時間充電したことによって変化する開路電圧の変化量の推定値との少なくとも一つと、予め定められた当該電池の上限電圧とに基づいて、所定時間充電した後に二次電池の端子電圧が前記上限電圧となる最大充電可能電流を求め、前記上限電圧と前記最大充電可能電流から最大入力可能電力を演算する入力可能電力推定手段と、
二次電池について予め計測した所定時間放電後の電流−内部抵抗の特性と電流Iで所定時間放電したことによって変化する開路電圧の変化量の推定値との少なくとも一つと、予め定められた当該電池の下限電圧とに基づいて、所定時間放電した後に二次電池の端子電圧が前記下限電圧となる最大放電可能電流を求め、前記下限電圧と前記最大放電可能電流から最大放電可能電力を求める出力可能電力推定手段と、の少なくとも一方を備えるように構成している。
本発明においては、予め計測した所定時間後の電流I−内部抵抗Kの特性と電流Iで所定時間T充放電したことによって変化する開路電圧の変化量ΔVの推定値とに基づいて、所定時間T充放電した後に二次電池の端子電圧Vが上限電圧となる最大充電可能電流または下限電圧となる最大放電可能電流を求め、上限電圧と最大充電可能電流から最大入力可能電力を、下限電圧と最大放電可能電流から最大放電可能電力を求めるように構成している。そのため、所定時間出力維持可能な最大電力を推定することが出来るので、この情報に基づいて最大電力で加速を行うと、少なくとも想定している所定時間の間は一定の出力電力を維持可能であり、その結果、加速度の急激な低下が回避できる。同様に、入力可能電流も少なくとも想定している所定時間の間は一定の入力電流を維持可能であり、充電と放電のバランスを頻繁に変更すること無く効率良く充電することが出来るという効果がある。
図1は本発明の入出力可能電力推定装置の機能を示すブロック図である。
図1の装置は、二次電池に充放電される電流を定期的に検出する電流検出手段1と、二次電池の端子電圧を定期的に検出する電圧検出手段2と、計測した電流Iと電圧Vからそれらのローパスフィルタ値(I、V)、近似1階微分値(I、V)および近似2階微分値(I、V)を演算する前処理フィルタ演算手段3と、前記前処理フィルタ演算手段3の出力から適応デジタルフィルタにより、電池の内部状態を表すパラメータ(K、T、T)を一括推定する適応デジタルフィルタ演算手段(パラメータ推定手段)4と、前記前処理フィルタ演算手段3の出力と前記適応デジタルフィルタ演算手段4により演算された電池パラメータ推定値から開路電圧Vを演算する開路電圧演算手段5と、前記電流検出手段1で検出した電流Iと、前記適応デジタルフィルタ演算手段4で一括推定した電池の内部状態を表すパラメータの一つである内部抵抗値Kと、前記開路電圧演算手段5で演算した開路電圧推定値Vとから所定時間Tだけ充放電した後の最大充放電可能電流を推定する最大充放電可能電流推定手段6と、前記最大充放電可能電流から入出力可能電力推定値を演算する入出力可能電力演算手段7と、から構成されている。
なお、開路電圧演算手段5は、後記図8のステップ5−Bで説明するように、充放電流が所定範囲外の場合には、適応デジタルフィルタで推定した値を用いて演算した開路電圧推定値V^が不確かになるので、他の方法(例えば電流積算による方法)で開路電圧推定値を演算する。
また、この実施例において、最大充放電可能電流推定手段6は最大充電可能電流と最大放電可能電流との両方を推定し、入出力可能電力演算手段7においては入力可能電力Pinと出力可能電力Poutの両方を演算する場合を例示したが、何れか一方のみを推定、演算するように構成することも出来る。
図2は本発明の実施例における構成図である。この実施例は、二次電池(単に「電池」ともいう)でモータ等の負荷を駆動したり、モータの回生やエンジンを動力源としてオルタネータで発電した電力で二次電池を充電するシステムに、二次電池の入出力可能電力推定装置を適用した例である。
図2において、10は二次電池、20はモータ等の負荷、30は二次電池の入出力可能電力などの内部状態を推定する電子制御ユニットで、プログラムを演算するCPUやプログラムや演算結果を記憶するROMやRAMから構成されるマイクロコンピュータと電子回路等で構成される。40は二次電池10への充放電電流(単に「電流」ともいう)を検出する電流センサ、50は電池の端子電圧(単に「電圧」ともいう)を検出する電圧センサであり、各々は電子制御ユニット30に接続される。
上記の電子制御ユニット30は前記図1の前処理フィルタ演算手段3、適応デジタルフィルタ演算手段4、開路電圧演算手段5、最大充放電可能電流推定手段6および入出力可能電力演算手段7の部分に相当する。また、電流センサ40は電流検出手段1に、電圧センサ50は端子電圧検出手段2に、それぞれ相当する。
最初に、図1中の適応デジタルフィルタ演算手段4において行われる、適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ(K、T、T)の推定方法に関して説明する。
図3は、本実施例における二次電池の等価回路モデルを示す図である。この等価回路モデルは、正極、負極を特に分離していないリダクションモデル(一次)であるが、実際の電池の充放電特性を比較的正確に示すことが可能である。
図3において、モデル入力は電流I[A](正値:充電、負値:放電)、モデル出力は端子電圧V[V]であり、R[Ω]は電荷移動抵抗、R[Ω]は純抵抗、Cは電気二重層容量、V[V]は開路電圧(起電力または開放電圧とも言う)である。
上記電池モデルの一般式は(数20)式で示される。
Figure 0004692246
ただし、電流I、端子電圧V、開路電圧V、ラプラス演算子s
リチウムイオン電池のように、開路電圧の収束が比較的速い電池の場合、前記(数20)式の右辺第1項と右辺第2項の分母は、同じ時定数Tで表現できる。つまり、(数20)式において、右辺第1項と右辺第2項の分母を共にA(s)とした場合の一次モデルは下記(数21)式〜(数23)式で示される。なお、以下の実施例においては、右辺第1項と右辺第2項の分母を同じ時定数Tとし、前記(数20)式においてA(s)=C(s)として記載するが、これは説明を簡略化するため、リチウムイオン電池のように開路電圧の収束が比較的速い電池に適用した場合を例に挙げて説明するためであり、これに限定されることはなく、A(s)の時定数とC(s)の時定数とが異なるものであっても適用可能である。
Figure 0004692246
(数21)式において、(数22)式とおいて変形すると(数23)式(=数19式)となる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
開路電圧V(t)は、電流I(t)に可変な効率hを乗じたものをある初期状態から積分したものと考えれば、(数24)式で記述できる。
Figure 0004692246
(数23)式に(数24)式を代入すれば(数25)式になり、整理すれば(数26)式になる。さらに、(数26)式の両辺に安定なローパスフィルタGLPF(s)を乗じて整理すれば(数27)式になる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
Figure 0004692246
ここで、電流検出手段1で検出した電流I(t)や電圧検出手段2で検出した端子電圧V(t)に、ローパスフィルタやバンドパスフィルタを施した値を(数28)式のように定義し、これを前処理フィルタ演算手段3において演算する。
Figure 0004692246
なお、本実施例においては、安定なローパスフィルタとして(数29)式としたが、その選び方はこれに限定されない。なお、pはフィルタの時定数である。
Figure 0004692246
また、前処理フィルタ演算手段3においては、実際には(数28)式および(数29)式をタスティン近似などで離散化して得られた漸化式を用いて演算する。
(数28)式を用いて(数27)式を書き直し、V(t)に関して整理すれば、(数30)式になる。
Figure 0004692246
(数30)式は、計測可能な値〔I(t)、I(t)、I(t)、V(t)、V(t)〕と未知パラメータ(T、T、K、h)の積和式になっているので、一般的な適応デジタルフィルタの標準形(数31)式と一致する。
Figure 0004692246
但し、y=V、ω=[V,I,I,I]、θ=[−T,K・T,K,h]である。
したがって、電流検出手段1で検出した電流I(t)や電圧検出手段2で検出した端子電圧V(t)に前処理フィルタ処理した信号を適応デジタルフィルタ演算に用いることで、電池内部状態を表す内部抵抗K、時定数T、Tおよびと、パラメータhとから構成される未知パラメータベクトルθを一括推定することができる。
本実施例では、単純な「最小二乗法による適応フィルタ」の論理的な欠点(一度推定値が収束すると、その後パラメータが変化しても再度正確な推定ができないこと)を改善した「両限トレースゲイン方式」を用いる。(数31)式を前提に適応デジタルフィルタにより未知パラメータベクトルを推定するためのアルゴリズムは(数32)式となる。ただし、k時点の電池パラメータ推定値をθ(k)^とする。
Figure 0004692246
(数32)式において、trace{Q(k)}は行列のトレース(対角要素の和)を意味する。また、λ、λ、γ、γは設計パラメータであり、0<λ<1、0<λ<∞とする。λは適応デジタルフィルタの推定速度を設定する定数(調整ゲイン)であり、値を大きくすることにより推定速度は速くなるが、その反面ノイズの影響を受けやすくなる。γおよびγはそれぞれ行列Q(k)のトレースの上下限を規定するパラメータであり、0<γ<γとなるように設定する。また、P(0)は十分大きな値、θ(0)^は非ゼロな十分小さな値を初期値とする。
以上が適応デジタルフィルタ演算手段4において行われる適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ推定方法である。
次に図1中の開路電圧演算手段5における開路電圧の推定方法に関して説明する。
(数23)式を開路電圧に関して整理すると(数33)式になる。
Figure 0004692246
開路電圧Vの変化は穏やかであると考え、この両辺に安定なローパスフィルタGLPF2(s)を乗じた値を開路電圧推定値V^として(数34)式で推定する。なお、「^」は推定値を示す。
Figure 0004692246
(数34)式に前記(数28)式を代入すると(数35)式となる。
Figure 0004692246
したがって、(数35)式に前記適応デジタルフィルタを用いて推定した電池パラメータ推定値(T^、T^、K^)と前処理フィルタの出力(I(k)、I(k)、V(k)、V(k))を代入することで開路電圧V^が推定できる。
以上が開路電圧演算手段5において行われる開路電圧推定方法である。
ここで、所定時間充放電した場合における電流I、端子電圧V、充電率SOC、内部抵抗Kの関係について説明する。
図4は、二次電池の充放電電流Iと端子電圧Vの関係をSOC(充電率:State Of Charge)毎に示した例であり、比較的小電流域(充放電電流が0に近い範囲)では電圧は電流の増加に伴って直線的に変化するものの、大電流域では曲線的に変化する。これは、大電流域において内部抵抗が増加していることを意味する。例えば、図5に示すように、内部抵抗Kの値は電流Iが所定範囲(c≦I≦e)内では一定であり、範囲外では急激に増加する特性となる。ただし、電流Iの正値は充電、負値は放電とする。
また、図6の破線と実線で示すように、内部抵抗の値は電池の状態、すなわち電池温度や電池の劣化度によっても変化する。図6においては、破線の特性(平坦部の値がK=0.4)から実線の特性(平坦部の値がK=0.2)へと内部抵抗Kの値が低下した例を示している。このような電池の状態による内部抵抗の変化は、後述するように(数40)式によって補正している。
次に、図1中の最大充放電可能電流推定手段6における最大充放電電流の推定方法に関して、以下の三つの方法を説明する。なお、いずれの方法においても、最大充放電可能電流推定手段6を含む全体構成は図1となる。また、いずれの方法においても、当該電池の等価回路モデル(図3)から導出された前記(数23)式の定常状態での関係式が下記(数36)式(=数16式)となることを利用する。
Figure 0004692246
また、第一、第二の方法では、当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性(前記図5)を予め計測し、これを利用する。なお、以下の説明において、KTcの特性を(数37)式に示すように記号fで表記する。
Figure 0004692246
さらに、上記の予め計測した当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを(数38)式(=数1式および数6式に示した連立方程式の一部)に示すように、各電流領域毎に一次式で近似する。
Figure 0004692246
ただし、a、b、c、d、eは実数であり、c<eかつa>0かつb≠0かつd≠0である。上記のc、eは図5のc、eに相当し、c≦I≦eの範囲は電流に対して内部抵抗が一定の所定範囲である。
なお、本実施例ではこの充放電電流Iに対する所定時間経過後の内部抵抗KTc特性を近似する電流域を3分割した例を示すが、本発明において分割領域は3つに限定されない。一般に充放電電流Iに対する所定時間経過後の内部抵抗KTc特性は曲線になるが、曲線は微小領域では直線で近似してもその誤差は小さい。直線近似する電流領域を細分化すればするほど、内部抵抗近似精度が向上するため、結果として入出力可能電力の推定精度が向上する。
さらに、第一、第二の方法では、前記予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを、前記適応デジタルフィルタ演算手段4において一括推定した電池パラメータ推定値θ(k)^に含まれる内部抵抗推定値K(k)^と、前記電流検出手段1で検出した電流I(k)とを用いて、以下のように補正する。
すなわち、電流検出手段1で検出した電流値I(k)付近において、予め計測した所定時間T経過後の内部抵抗KTcの変化が無視できると考えられる領域(例えば図5のc≦I(k)≦eの領域で、この領域内では内部抵抗は一定)においては、前記電流検出手段1で検出された電流値I(k)に対応する所定時間T経過後の内部抵抗値KTc=f{I(k)}と前記適応デジタルフィルタ演算手段4において推定した内部抵抗推定値K(k)^(所定時間T経過する前の値)との差分値ΔKを(数39)式で求め、これを前記予め計測した所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性に加えることで補正する。この補正式を(数40)式(=数17式)に示す。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
それ以外の電流域、すなわち充放電電流が所定値より大きい範囲では、適応デジタルフィルタ演算で求める内部抵抗値が不確かになるので、その範囲については適応デジタルフィルタ演算で求めた値による補正は行わず、前記の内部抵抗が一定の領域で求めた差分値ΔK(前記内部抵抗が一定の領域の値)を用いて補正を行う。つまり、前記の予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを、全体として上記差分値ΔK(前記内部抵抗が一定の領域の値)だけ平行移動する補正を行う。例えば後記図6において、予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fが破線で示された場合(平坦部分が0.4)に、上記の差分値ΔK=−0.2の場合には、上記特性fを0.2だけ下に平行移動した特性(実線)を補正後の特性fとする。
つまり、その時点における適応デジタルフィルタ演算手段4において推定した内部抵抗推定値は、電池温度や劣化度を含んだ値になるので、その値と予め計測して記憶しておいた内部抵抗KTcの特性fとの差分値ΔKを特性fに加減算する補正を行うことにより、電池温度や劣化度による内部抵抗の変化を補正することが出来る。
このように予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを、適応デジタルフィルタ演算で求めた内部抵抗値に応じて補正することにより、電池状態(電池温度や電池の劣化度)の変化に応じて適応的に電流−内部抵抗特性を変更していくため、入出力可能電力の推定精度を向上させることが出来る。
なお、以下の説明では、(数40)式で示される補正後の「電流−内部抵抗」特性を改めてKTc=f(I)とおいて説明する。
さらに、所定時間Tはこれを0と考えれば瞬時最大電力値と考えることができる。また、所定時間Tを正の値としたときには、その所定時間Tだけ入出力を維持できる最大電力値を演算することになり、どちらの場合にも同様に実現することができる。したがって、以下の説明では所定時間をTと表記するが、0であるか正の値であるかは特に区別しない。
(最大充放電可能電流を推定する第一の方法)
最初に、最大充放電可能電流を推定する第一の方法に関して説明する。この方法は、充放電による内部抵抗の変化を考慮した方法である。
予め計測した当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性である(数38)式と、当該電池の等価回路モデル(図3)から導出された(数23)式の定常状態での関係式である(数36)式とを連立する。この連立方程式を(数41)式(=数1式)とする。ただし、前記のように、内部抵抗KTc特性である(数38)式は(数40)式で補正された後の特性である。つまり、(数38)式の「a」が「a+ΔK」に補正された値である。
Figure 0004692246
(数36)式において、開路電圧Vとして開路電圧演算手段5で推定した開路電圧推定値V^を代入し、端子電圧Vを上限電圧VMAXまたは下限電圧VMINとし、そのときの電流をそれぞれ最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMINとすると、下記(数42)式、(数43)式に示すように、最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMINに関する高々2次の方程式となる。
なお、後記図8のステップ5−Bで説明するように、充放電流が所定範囲外の場合には、適応デジタルフィルタで推定した値を用いて演算した開路電圧推定値V^が不確かになるので、他の方法(例えば電流積算による方法)で求めた開路電圧推定値を用いる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
これを2次方程式の解の公式を用いて解くことにより、下記(数44)式(=数2式)、(数45)式(=数4式)に示すように、最大充電可能電流IMAXおよび最大放電可能電流IMINを推定することができる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
ただし、「^」は推定値であることを示す。
以上が、最大充放電可能電流を推定する第一の方法に関する説明である。
(最大充放電可能電流を推定する第二の方法)
次に、最大充放電可能電流を推定する第二の方法に関して説明する。この方法は、充放電による内部抵抗と開路電圧の両方の変化を考慮した方法である。
この方法では、所定時間Tの充放電に伴って電池の充電率が変化し、この充電率の変化に対応して開路電圧が変化する分を考慮して最大充放電可能電流を推定する。
充放電電流Iを所定時間T充放電することにより変化する充電率の変化分ΔSOCは、当該二次電池の総容量Cap(「満充電容量」ともいう)を用いると(数46)式で示される。
Figure 0004692246
(数46)式において電流一定を仮定すれば(数47)式となる。
Figure 0004692246
ここで総容量Capは、例えば(数48)式に示すように、電流を充電率推定値の微分値で除算して求めることができる。
Figure 0004692246
なお、開路電圧と充電率の間には、図7に示したように、電池温度や電池劣化状態によらず一意に決まる関係があることから、この特性を予め計測しておくことで開路電圧演算手段5において推定した開路電圧推定値V^から充電率を容易に求めることができるし、逆に充電率から開路電圧を容易に求めることが出来る。
また、予め計測した開路電圧−充電率特性(図7)を(数49)式に示す多項式で近似する。
なお、本実施例では、開路電圧−充電率特性の近似式として三次式を利用したが、近似次数は三次に限定されない。
Figure 0004692246
ただしa、a、a、aはそれぞれ実数である。
開路電圧演算手段5で推定した現時刻の開路電圧推定値V^付近での開路電圧−充電率特性の傾きαは、(数49)式の導関数である(数50)式に開路電圧推定値V^を代入した値の逆数になるので、(数51)式で演算できる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
従って、充放電電流Iを所定時間T充放電することにより変化する充電率の変化分ΔSOCに対応する開路電圧変化量ΔVは(数52)式(=数6式および数11式に示した連立方程式の一部、および数18式)で近似できる。
Figure 0004692246
次に、予め計測した当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性を示す前記(数38)式と、前記充放電電流Iを所定時間T充放電することにより変化する充電率の変化分ΔSOCに対応する開路電圧変化量ΔVの関係式である(数52)式と、当該電池の等価回路モデル(図3)から導出された(数23)式の定常状態での関係式である(数36)式に(数40)式の所定時間T充放電することにより変化する開路電圧変化量ΔVを補正項として加えた(数53)式(=数6式および数11式に示した連立方程式の一部)とを連立する。この連立方程式を(数54)式(=数11式)で示す。なお、この場合も、内部抵抗KTc特性である(数38)は(数40)式で補正された後の特性である。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
(数53)式において、開路電圧Vに開路電圧演算手段5で推定した開路電圧推定値V^を代入し、端子電圧Vを上限電圧VMAXまたは下限電圧VMINとし、そのときの電流をそれぞれ最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMINとすると、(数55)式、(数56)式に示すように、最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMINに関する高々2次の方程式になる。
なお、この場合も充放電流が所定範囲外の場合には、適応デジタルフィルタで推定した値を用いて演算した開路電圧推定値V^が不確かになるので、他の方法(例えば電流積算による方法)で求めた開路電圧推定値を用いる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
これを2次方程式の解の公式を用いて解くことによって、(数57)式(=数7式)、(数58)式(=数9式)に示すように、最大充電可能電流IMAXおよび最大放電可能電流IMINを推定することができる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
以上が、最大充放電可能電流を推定する第二の方法に関する説明である。
(最大充放電可能電流を推定する第三の方法)
最大充放電可能電流を推定する第三の方法に関して説明する。この方法は、充放電による開路電圧の変化を考慮した方法である。
前記(数52)式に示した充放電電流Iを所定時間Tc充放電することにより変化する開路電圧変化量ΔVと、当該電池の等価回路モデル(図3)から導出された前記(数23)式の定常状態での関係式である前記(数36)式に(数52)式の所定時間T充放電することにより変化する開路電圧変化量ΔVを補正項として加えた前記(数53)式とを連立する。この連立方程式を(数59)式(=数11式)で示す。
Figure 0004692246
(数53)式において、内部抵抗に適応デジタルフィルタ演算手段4で一括推定した内部パラメータθに含まれるK^を代入し、開路電圧Vに開路電圧推定手段5で推定した開路電圧推定値V^を代入し、端子電圧Vを上限電圧VMAXまたは下限電圧VMINとし、そのときの電流をそれぞれ最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMAXとすると、(数60)式、(数61)式に示すように、最大充電可能電流IMAXまたは最大放電可能電流IMINに関する1次の方程式となる。
なお、この場合も充放電流が所定範囲外の場合には、適応デジタルフィルタで推定した値を用いて演算した開路電圧推定値V^が不確かになるので、他の方法(例えば電流積算による方法)で求めた開路電圧推定値を用いる。
Figure 0004692246
Figure 0004692246

これを解くことによって、最大充電可能電流IMAXおよび最大放電可能電流IMINを推定することができる。その結果を(数62)式(=数12式)、(数63)式(=数14式)に示す。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
以上が、最大充放電可能電流を推定する第三の方法に関する説明である。
最後に、図1中の入出力可能電力演算手段7における入出力可能電力の推定方法に関して説明する。
最大充放電可能電流推定手段6において第一乃至第三のいずれかの方法から推定した最大充電可能電流推定値IMAX^と最大放電可能電流推定値IMIN^および上限電圧VMAXと下限電圧VMINを用いて入力可能電力Pinと出力可能電力Poutをそれぞれ(数64)式(=数4式、数9式、数14式)および(数65)式(=数5式、数10式、数15式)で演算する。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
以上が入出力可能電力演算手段7において行われる入出力可能電力を推定する方法である。
以上で説明した入出力可能電力推定方法を、図2中の電子制御ユニット30で行う処理を示すフローチャート(図8)を用いて説明する。なお、図8の処理は一定周期T毎(本実施例ではT=50msec)に実施される。以下の説明においては、I(k)は今回の実行周期の電流値、I(k−1)は1回前の実行周期での電流値とし、電流以外の値に関しても同様に表記する。
step1では、電流センサ40からの信号に基づいて充放電電流I(k)を、電圧センサ50からの信号に基づいて二次電池の端子電圧V(k)を検出する。
step2では、step1で検出した電流I(k)と電圧V(k)から下記(数66)式、(数67)式に基づきローパスフィルタ、近似微分フィルタ処理を施し、I(k)、I(k)、I(k)およびV(k)、V(k)、V(k)を算出する。
Figure 0004692246
Figure 0004692246
これらは、実際には(数66)式および(数67)式をタスティン近似などで離散化して得られた漸化式を用いて演算する。なお、pは時定数である。
step3では、step2で演算したI(k)、I(k)、I(k)およびV(k)、V(k)を用いて前記(数32)式で表される適応デジタルフィルタで、電池パラメータ推定値θ(k)^を算出する。
ただし、(数32)式において、y(k)、ω(k)、θ(k)はそれぞれ(数68)式で示される。
Figure 0004692246
step4では、step1で検出した電流が所定の予め計測した電流−内部抵抗特性の一次近似特性における、電流に対して内部抵抗の変化が無視できると考えられる領域内(c≦I(k)≦e)であるか否かを判別する。電流が上記領域内である場合にはstep5−Aおよびstep6の処理へ分岐し、電流が上記領域内でない場合にはstep5−Bへ進む。
step5−Aでは、step3で演算した電池パラメータ推定値のうち、T(k)^、K(k)^・T(k)^、K(k)^と、step2で算出したI(k)、I(k)およびV(k)、V(k)を(数34)式に代入し、開路電圧推定値V^を演算する。
step6では、step4で電流が前記領域内であると判別された場合に、前記(数40)式を用いて予め計測した当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性を補正する。なお、前記のように、電流が前記領域外の場合には、前記の予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを、全体として差分値ΔK(前記内部抵抗が一定の領域の値)だけ平行移動することによって補正する。
step5−Bでは、step5−Aで述べた手法以外の方法で開路電圧を推定する。これは大電流充放電に伴って内部抵抗が増加し、適応デジタルフィルタによる開路電圧推定が困難になるので、そのような状況でも開路電圧推定が可能な方法を用いる。このような推定方法としては、例えば電流を積算することでSOCを演算し、そのSOCから図7に示される予め計測した開路電圧−SOC特性を用いて推定する方法や、あるいは、カルマンフィルタを用いた方法がある(例えば特開2000−323183号公報参照)。
step7では、補正された当該電池の充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTc特性と、step4で演算した開路電圧推定値V^とから、前記最大充放電可能電流を推定する第一の方法乃至第三の方法のいずれかを用いて、充電可能最大電流推定値IMAX^および放電可能最大電流推定値IMIN^を演算する。
step8では、step7で演算した充電可能最大電流推定値IMAX^と放電可能最大電流推定値IMIN^および上限電圧VMAXと下限電圧VMINを用いて、入力可能電力Pinおよび出力可能電力Poutを前記(数64)式および(数65)式を用いて演算する。
step9では次回の演算に必要な数値を保存して、今回の演算を終了する。
次に、図9および図10は、前記最大充放電可能電流を推定する第一の方法および第二の方法における効果を電池モデルを用いたシミュレーションにより検証した結果を示す図である。
図9において、上段から電流I、端子電圧V、入力可能電力Pinの真値と推定値、出力可能電力Poutの真値と推定値を示す。また、入力可能電力Pinおよび出力可能電力Poutのグラフにおいては、真値を実線で、本発明の第一の方法による推定結果を太点線で、第二の方法による推定結果を一点鎖線で、従来技術での推定結果を細点線で示した。
図10は図9の一部詳細図であり、入力可能電力Pinと出力可能電力Poutの縦軸スケールを約3倍に拡大して示した図である。図10においては、真値を実線で、従来技術での推定結果を細点線で、実施例中第一の方法により入出力可能電力を推定した結果を太点線で、実施例中第二の方法により入出力可能電力を推定した結果を一点鎖線で示した。なお、電池モデルに仮定した条件は、総容量3.53[Ah]、初期SOC=40[%]、電流−内部抵抗特性は0〜100[s]は25℃相当(図6の破線で示す特性)、200[s]以降は図6の実線で示す特性であり、100〜200[s]間は図6の破線特性から実線特性へ連続的に変化させた。また最大電力定義における入出力を維持できる所定時間Tを10[s]とした。
図9および図10において、細点線で示した従来技術におけるシミュレーション結果では、現時刻の内部抵抗特性と10秒後の内部抵抗特性が異なることと、10秒間の充放電に伴う開路電圧の変化分が考慮されていないため、電力推定値に大きな誤差が生じている。
一方、太点線で示される実施例中第一の方法により推定した結果では、10秒後の内部抵抗値を予め計測した電流−内部抵抗特性に基づいて予測しながら入出力可能電力を演算するため、推定精度が向上している。また、電池状態の変化に伴って電流−内部抵抗特性に変化が生じても(100[s]〜)現時刻の内部抵抗推定値を用いて予め計測した電流−内部抵抗特性を適応的に補正していくことが可能であるため、高い精度で推定が可能である。
また、一点鎖線で示した実施例中第二の方法により推定した結果では、10秒後の内部抵抗値を予め計測した電流−内部抵抗特性に基づいて予測しながら入出力可能電力を演算することに加えて、10秒間の充放電に伴う開路電圧の変化分を考慮しながら入出力可能電力を推定するため、さらに推定精度が向上している。
次に、図11および図12は、前記最大充放電可能電流を推定する第三の方法における効果を電池モデルを用いたシミュレーションにより検証した結果を示す図であり、図12は図11の一部詳細図である。
図11および図12において、電池モデルに仮定した条件等は、図9および図10と同じである。
図11および図12から判るように、太点線で示した第三の方法により推定した結果では、10秒間の充放電に伴う開路電圧の変化分を考慮しながら入出力電力を推定するため、推定精度が向上している。
次に、図13は、車両駆動用の電源として用いられる電池について従来例と本発明を適用した場合の比較を示す図である。
図13に示すように、従来技術で推定している入出力可能電力推定値は、所定時間充放電することによる電池状態の変化が考慮されていないので、推定された入出力可能電力は瞬間的なものであって所定時間持続できるものではない。したがって、そのような最大入出力可能電力推定値を基に最大電力で加速を行うと、瞬間的に電圧が低下して下限電圧に到達し、その後は電池状態(内部抵抗や開路電圧つまり充電率)の変化に応じて出力可能電力が減少し、その結果、急激に加速度が低下して車両の加速性能が悪化する。しかし、本発明の方法においては、所定時間入出力が維持できる電力を精度良く推定することが出来るので、本発明による推定値に基づいて最大電力で加速を行えば、少なくとも所定時間(例えば10秒間)は加速直後に急激に加速度が低下することなく、従来技術の問題点を解決することができる。同様に、入力可能電流も少なくとも想定している所定時間の間は一定の入力電流を維持可能であり、充電と放電のバランスを頻繁に変更すること無く効率良く充電することが出来る。
また、(数40)式で説明したように、予め計測した充放電電流Iに対する所定時間T経過後の内部抵抗KTcの特性fを、適応デジタルフィルタ演算で求めた内部抵抗値に応じて補正することにより、電池状態(電池温度や電池の劣化度)の変化に応じて適応的に電流−内部抵抗特性を変更していくため、入出力可能電力の推定精度を向上させることが出来る。つまり、予め計測した電流−内部抵抗特性では表現できていない電池状態(温度や劣化度等)の変化に伴う内部抵抗変化を考慮することができる。
また、(数38)式で説明したように、予め計測した電流−内部抵抗特性を一次の直線で近似することで、上下限電圧を超えることがない最大充放電可能電流を求める際に、収束計算を行わずに、代数計算で容易に計算することができる。収束計算と比較して計算量が少なくてすむため、車載マイコンでの実現が容易であるという効果がある。
本発明の実施例を機能ブロックで表した図。 実施例の具体的な構成を示すブロック図。 本実施例における二次電池の等価回路モデルを示す図。 二次電池の充放電電流と端子電圧の関係をSOC(充電率)毎に示した図。 充放電電流と内部抵抗との関係を示す特性図。 電池温度や充放電等の電池の状態による内部抵抗の変化を示す図。 電池の充電率−開路電圧特性を示す図。 本発明での入出力可能電力推定演算のフローチャート。 本発明の効果を電池モデルを用いたシミュレーションにより検証した結果を示す一例図。 図9の一部詳細図。 本発明の効果を電池モデルを用いたシミュレーションにより検証した結果を示す他の一例図。 図11の一部詳細図。 車両駆動用の電源として用いられる電池について従来例と本発明を適用した場合の比較を示す図。
符号の説明
1…電流検出手段 2…電圧検出手段
3…前処理フィルタ演算手段 4…適応デジタルフィルタ演算手段
5…開路電圧演算手段 6…最大充放電可能電流推定手段
7…入出力可能電力演算手段 10…二次電池
20…負荷 30…電子制御ユニット
40…電流センサ 50…電圧センサ

Claims (9)

  1. 二次電池について予め計測した所定時間充電後の電流−内部抵抗の特性と電流Iで所定時間充電したことによって変化する開路電圧の変化量の推定値との少なくとも一つと、予め定められた当該電池の上限電圧とに基づいて、所定時間充電した後に二次電池の端子電圧が前記上限電圧となる最大充電可能電流を求め、前記上限電圧と前記最大充電可能電流から最大入力可能電力を演算する入力可能電力推定手段と、
    二次電池について予め計測した所定時間放電後の電流−内部抵抗の特性と電流Iで所定時間放電したことによって変化する開路電圧の変化量の推定値との少なくとも一つと、予め定められた当該電池の下限電圧とに基づいて、所定時間放電した後に二次電池の端子電圧が前記下限電圧となる最大放電可能電流を求め、前記下限電圧と前記最大放電可能電流から最大放電可能電力を求める出力可能電力推定手段と、の少なくとも一方を備えたことを特徴とする二次電池の入出力可能電力推定装置。
  2. 二次電池について予め計測した所定時間充放電後の電流−内部抵抗の特性を示す数式と、当該二次電池モデルである端子電圧と充放電電流の関係式との連立方程式である(数1)式から導出した(数2)式により、端子電圧が上限電圧となる最大充電可能電流推定値を求め、前記最大充電可能電流推定値と前記上限電圧の積である(数4)式から、入力可能電力推定値を演算する入力可能電力推定手段と、
    前記(数1)式から導出した(数3)式により、端子電圧が下限電圧となる最大放電可能電流推定値を求め、前記最大放電可能電流推定値と前記下限電圧の積である(数5)式から、出力可能電力推定値を演算する出力可能電力推定手段と、の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    ただし、
    I:電流 KTc:所定時間T経過後の内部抵抗
    V:端子電圧 V:開路電圧
    MAX:上限電圧 VMIN:下限電圧
    MAX:最大充電可能電流推定値 IMIN:最大放電可能電流推定値
    in:入力可能電力推定値 Pout:出力可能電力推定値
    a、b、c、d、eは実数であり、c<eかつa>0かつb≠0かつd≠0
    「^」は推定値を示す。
  3. 二次電池について予め計測した所定時間充放電後の電流−内部抵抗の特性を示す数式と、充放電電流Iで所定時間入出力することによって変化する開路電圧の変化量を示す数式と、当該二次電池モデルである端子電圧と充放電電流の関係式に前記開路電圧変化量を補正項として加えた数式との連立方程式である(数6)式から導出した(数7)式により、端子電圧が上限電圧となる最大充電可能電流推定値を求め、前記最大充電可能電流推定値と前記上限電圧の積である(数9)式から、入力可能電力推定値を演算する入力可能電力推定手段と、
    前記(数6)式から導出した(数8)式により、端子電圧が下限電圧となる最大放電可能電流推定値を求め、前記最大放電可能電流推定値と下限電圧の積である(数10)式から、出力可能電力推定値を演算する出力可能電力推定手段と、の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    ただし、
    I:電流 KTc:所定時間T経過後の内部抵抗
    V:端子電圧 V:開路電圧
    ΔV:電流Iで所定時間T入出力することによって変化した開路電圧の変化量
    MAX:上限電圧 VMIN:下限電圧
    MAX:最大充電可能電流推定値 IMIN:最大放電可能電流推定値
    in:入力可能電力推定値 Pout:出力可能電力推定値
    Cap:総容量 g'(V):SOCの導関数
    a、b、c、d、eは実数であり、c<eかつa>0かつb≠0かつd≠0
    「^」は推定値を示す。
  4. 充放電電流Iで所定時間入出力することによって変化する開路電圧の変化量を示す数式と、当該二次電池モデルである端子電圧と充放電電流の関係式に前記開路電圧変化量を補正項として加えた数式との連立方程式である(数11)式から導出した(数12)式により、端子電圧が上限電圧となる最大充電可能電流推定値を求め、前記最大充電可能電流推定値と前記上限電圧の積である(数14)式から、入力可能電力推定値を演算する入力可能電力推定手段と、
    前記(数11)式から導出した(数13)式により、端子電圧が下限電圧となる最大放電可能電流推定値を求め、前記最大放電可能電流推定値と前記下限電圧の積である(数15)式から、出力可能電力推定値を演算する出力可能電力推定手段と、の少なくとも一方を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    Figure 0004692246
    ただし、
    I:電流 g'(V):SOCの導関数
    V:端子電圧 V:開路電圧
    ΔV:電流Iで所定時間T入出力することによって変化した開路電圧の変化量
    MAX:上限電圧 VMIN:下限電圧
    MAX:最大充電可能電流推定値 IMIN:最大放電可能電流推定値
    in:入力可能電力推定値 Pout:出力可能電力推定値
    Cap:総容量
    a、b、c、d、eは実数であり、c<eかつa>0かつb≠0かつd≠0
    「^」は推定値を示す。
  5. 当該二次電池モデルである端子電圧Vと充放電電流Iの関係式を、内部抵抗と開路電圧を用いて表示した(数16)式を用いて、入力可能電力推定値および出力可能電力推定値を演算することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
  6. 予め計測した当該二次電池の電流−内部抵抗特性を、現時刻kにおける内部抵抗推定値K(k)^を用いて(数17)式に示すように補正し、補正後の電流−内部抵抗特性に基づいて入力可能電力推定値および出力可能電力推定値を演算することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
    Tc:所定時間T経過後の内部抵抗
    K(k)^:現時刻kにおける内部抵抗推定値
  7. 予め計測した当該二次電池の電流−内部抵抗特性を電流域毎に一次の直線で近似することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  8. 充放電電流Iで所定時間入出力することによって変化する開路電圧の変化量を、予め計測した当該電池の開路電圧−SOC特性における現時刻の開路電圧推定値V^近傍での勾配αと、充放電電流Iの所定時間の積分値を当該電池の総容量Capで除して求めたSOC変化量との積である(数18)式で求めることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
  9. 現時刻の内部抵抗Kとしては、(数19)式で示す当該電池の線形電池パラメータ可変モデルに基づいて設計した適応デジタルフィルタを用いて一括推定した電池内部状態パラメータに含まれる内部抵抗推定値を用い、現時刻の開路電圧推定値としては、前記一括推定したパラメータと、電流と電圧のローパスフィルタ値と近似微分値に基づいて推定した値を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
    Figure 0004692246
    ただし、I:電流 V:端子電圧 R:電荷移動抵抗 R:純抵抗
    :電気二重層容量 V:開路電圧 s:微分オペレータ
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