JP5412891B2 - 二次電池の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の制御装置に関するものである。
二次電池の制御装置として、二次電池の電圧が所定の基準変動量だけ変動した場合に、二次電池の内部抵抗に基づいて、電流の変動量を推定し、得られた電流の変動量の推定値と、電流センサなどの電流検出手段で検出した電流の変動量の検出値とを比較することにより、電流センサなどの電流検出手段の中間張り付き故障を検知する制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−253682号公報
しかしながら、上記従来技術では、電流検出手段だけでなく、電圧検出手段が故障した場合でも、電流の変動量の推定値と、電流の変動量の検出値とが対応しなくなってしまうため、電流検出手段および電圧検出手段のうちいずれが故障しているかの判断ができないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、電流検出手段および電圧検出手段の故障を適切に検出することができる二次電池の制御装置を提供することである。
本発明は、電流検出手段および電圧検出手段により二次電池の電流および端子電圧を検出し、二次電池の電池モデルを定義して、検出した電流および端子電圧の計測値から、電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、適応デジタルフィルタ演算により、二次電池の内部抵抗、二次電池の電気二重層容量、および後述する式(4)を満足するパラメータhを含む電池モデルのパラメータを一括推定することで、二次電池の内部状態を推定し、推定した二次電池の内部抵抗の推定値がゼロに収束する場合に、電圧検出手段が故障していると判定することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、電流検出手段および電圧検出手段により検出した二次電池の電流および端子電圧から、二次電池の内部状態を推定し、推定した二次電池の内部状態に基づいて、電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出することにより、電流検出手段および電圧検出手段のいずれが故障しているかを適切に判定することができる。
図1は、本実施形態に係る二次電池の制御システムの構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係る電子制御ユニット30の機能ブロック図である。 図3は、二次電池の電池モデルを示す等価回路モデルを示す図である。 図4は、二次電池の開路電圧−充電率特性の一例を示す図である。 図5は、本実施形態における二次電池の内部状態推定処理およびセンサ故障判定処理を示すフローチャートである。 図6は、他の実施形態における二次電池の内部状態推定処理およびセンサ故障判定処理を示すフローチャートである。
図1は、本実施形態に係る二次電池の制御システムの構成を示す図である。図1に示す制御システムは、二次電池でモータ等の負荷を駆動したり、モータの回生による電力やエンジンを動力源としてオルタネータで発電した電力で二次電池を充電するシステムに、本発明に係る二次電池の制御装置を適用した例である。
二次電池10は、複数の単位電池を直列に接続してなるものであり、二次電池10を構成する単位電池としては、たとえば、リチウムイオン二次電池などのリチウム系二次電池などが挙げられる。負荷20としては、たとえば、モータなどが挙げられる。
電流センサ40は、二次電池10に流れる充放電電流を検出するセンサであり、電流センサ40により検出された信号は、電子制御ユニット30へ送出される。また、電圧センサ50は、二次電池10の端子電圧を検出するセンサであり、電圧センサ50により検出された信号は、電子制御ユニット30へ送出される。
電子制御ユニット30は、二次電池10を制御するための制御ユニットであり、プログラムを演算するCPU、プログラムや演算結果を記憶するROMおよびRAMから構成されるマイクロコンピュータと電子回路等で構成される。図2に、電子制御ユニット30の機能ブロック図を示す。
図2に示すように、電子制御ユニット30は、電流検出部301、電圧検出部302、適応デジタルフィルタ演算部303、センサ故障検出部304、および充電容量推定部307を備える。また、図2に示すように、センサ故障検出部304は、電圧センサ故障検出部305および電流センサ故障検出部306を備える。
電流検出部301は、電流センサ40からの信号を所定周期で取得し、電流センサ40からの信号に基づき、二次電池10に流れる充放電電流を検出することにより、電流計測値I(t)を取得する。電流検出部301は、取得した電流計測値I(t)を適応デジタルフィルタ演算部303、センサ故障検出部304および充電容量推定部307に送出する。
電圧検出部302は、電圧センサ50からの信号を所定周期で取得し、電圧センサ50からの信号に基づき、二次電池10の端子電圧を検出することにより、電圧計測値V(t)を取得する。電圧検出部302は、取得した電圧計測値V(t)を適応デジタルフィルタ演算部303およびセンサ故障検出部304に送出する。
適応デジタルフィルタ演算部303は、二次電池10の電池モデルを定義し、電流検出部301により検出された電流計測値I(t)および電圧検出部302により検出された電圧計測値V(t)から、適応デジタルフィルタ演算により、二次電池10の電池モデルのパラメータを一括推定することで、二次電池10の内部状態の推定を行う。
以下、適応デジタルフィルタ演算部303による二次電池10の内部状態の推定方法について説明する。
まず、本実施形態で用いる「電池モデル」について、説明する。図3は、二次電池10の電池モデルを示す等価回路モデルであり、図3に示す等価回路モデルは、下記式(1)で表される。
Figure 0005412891
ここで、モデル入力は電流I[A](正値は充電、負値は放電)、モデル出力は端子電圧V[V]であり、R〔Ω]は電荷移動抵抗、R[Ω]は純抵抗、C[F]は電気二重層容量、V[V]は開路電圧である。また、上記式(1)中、sは微分オペレータである。なお、本実施形態に係る電池モデルは、正極、負極を特に分離していないリダクションモデル(1次)であるが、実際の電池の充放電特性を比較的正確に示すことが可能である。このように本実施形態においては、電池モデルの次数を1次にした構成を例として説明する。
ここで、R、R、Cを下記式(2)のように表すと、上記式(1)は、下記式(3)で表されることとなる。
Figure 0005412891
Figure 0005412891
次いで、上記式(3)に示される電池モデルから、適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ(K,T,T)の推定方法について、説明する。開路電圧V(t)は、電流I(t)に可変なパラメータhを乗じたものをある初期状態から積分したものと考えれば、開路電圧V(t)は、下記式(4)で表すことができる。
Figure 0005412891
そして、上記式(3)に、上記式(4)を代入すると、下記式(5)となり、これを整理すると下記式(6)となる。
Figure 0005412891
Figure 0005412891
さらに、上記式(6)の両辺に安定なローパスフィルタ1/Glp(s)を乗じて、整理すると下記式(7)となる。
Figure 0005412891
なお、本実施形態においては、ローパスフィルタ1/Glp(s)として、下記式(8)に示すものを用いたが、下記式(8)に示すものに限定はされない。下記式(8)において、τはフィルタの時定数である。
Figure 0005412891
ここで、電流検出部301で検出した電流計測値I(t)、および電圧検出部302で検出した電圧計測値V(t)に、ローパスフィルタを施した値を下記式(9)で定義する。
Figure 0005412891
上記式(7)を上記式(9)で書き直し、これをV(t)について整理すると、下記式(10)となる。
Figure 0005412891
そして、上記式(10)は、計測可能な値(I(t)、I(t)、I(t)、V(t)、V(t))と未知パラメータ(T,T,K,h)との積和式になっているため、適応デジタルフィルタの標準形である下記式(11)と一致する。
Figure 0005412891
ただし、上記式(11)中、y=V(t)、 ω=[V(t),I(t),I(t),I(t)]、θ=[−T,K・T,K,h] である。
したがって、電流検出部301で検出した電流計測値I(t)、および電圧検出部302で検出した電圧計測値V(t)にフィルタ処理した信号を、適応デジタルフィルタ演算に用いることで、電池内部状態を表す内部抵抗K、時定数TおよびT、パラメータhから構成される未知パラメータベクトルθを一括推定することができる。
本実施形態では、単純な「最小二乗法による適応デジタルフィルタ」の論理的な欠点(一度推定値が収束すると、その後パラメータが変化しても再度正確な推定ができないこと)を改善した「両限トレースゲイン方式」を用いる。すなわち、上記式(11)を前提にすると、適応デジタルフィルタにより未知パラメータベクトルθを推定するためのアルゴリズムは、下記式(12)となる。
Figure 0005412891
上記式(12)において、θ^(k)は、k時点の電池パラメータθ(k)の推定値を意味する。また、θ^(k)における右肩に付した「^」は、その値が推定値であることを示す。なお、上記式(12)中では、推定値である「^」を、θ(k)の「θ」の真上に示しているが、下記式(13)に示すように、これはθ^(k)と同義である。以下、R^(t)、C^(t)、V^(t)、V^(t)、I^(t)、SOC^(t)、Cap^(t)においても同様である。
Figure 0005412891
また、上記式(12)において、trace{Q(k)}は行列Q(k)のトレース(対角要素の和)を意味し、λ、λ、γ、γは設計パラメータであり、0<λ<1、0<λ<∞とする。λは適応デジタルフィルタの推定速度を設定する定数(調整ゲイン)であり、値を大きくすることにより推定速度は速くなるが、その反面ノイズの影響を受けやすくなる。γおよびγはそれぞれ行列Q(k)のトレースの上下限を規定するパラメータであり、0<γ<γとなるように設定する。また、P(0)は十分大きな値を初期値とし、θ^(0)は非ゼロな十分小さな値を初期値とする。このようにして、適応デジタルフィルタ演算部303により、適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ(T,T,K,h)の推定が行われる。そして、このようにして推定された電池パラメータから、二次電池10の内部抵抗推定値R^(t)、および電気二重層容量推定値C^(t)の算出が行われ、これら内部抵抗推定値R^(t)、および電気二重層容量推定値C^(t)は、電池パラメータ(T,T,K,h)とともに、センサ故障検出部304に送出される。
さらに、適応デジタルフィルタ演算部303は、上述した方法にしたがって算出した電池パラメータ(T,T,K,h)および電流検出部301で検出した電流計測値I(t)を用いて、たとえば、上記式(6)から、端子電圧推定値V^(t)を算出する。また、適応デジタルフィルタ演算部303は、同様に、算出した電池パラメータ(T,T,K,h)および電圧検出部302で検出した電圧計測値V(t)を用いて、たとえば、上記式(6)から、電流推定値I^(t)を算出する。そして、算出された電圧推定値V^(t)および電流推定値I^(t)も、内部抵抗推定値R^(t)、電気二重層容量推定値C^(t)、および電池パラメータ(T,T,K,h)とともに、センサ故障検出部304に送出される。
また、適応デジタルフィルタ演算部303は、次のようにして、推定した電池パラメータから、二次電池10の開路電圧Vを算出する。まず、上記式(3)を開路電圧Vについて整理すると、下記式(14)となる。
Figure 0005412891
開路電圧V(t)の変化は比較的に穏やかであるため、上記式(14)の両辺に安定なローパスフィルタ1/Glp(s)を乗じ、1/Glp(s)を乗じて得られた値を開路電圧推定値V^(t)として、下記式(15)によって推定する。
Figure 0005412891
そして、上記式(15)に、上記式(9)を代入すると、下記式(16)となる。
Figure 0005412891
よって、上記式(16)に、適応デジタルフィルタを用いて推定した電池パラメータ推定値(T,T,K)とローパスフィルタの出力(I(t)、I(t)、V(t)、V(t))を代入することで開路電圧の推定を行うことでき、これにより開路電圧推定値V^(t)の算出が行われる。このようにして算出された開路電圧推定値V^(t)は、センサ故障検出部304および充電容量推定部307に送出される。また、開路電圧推定値V^(t)は、二次電池10の充放電可能容量の推定や入出力可能電力の推定などの二次電池10を制御するための各種演算に用いられる。
さらに、適応デジタルフィルタ演算部303は、後述するセンサ故障検出部304から、電流センサ40および電圧センサ50の故障判定結果を取得する。そして、適応デジタルフィルタ演算部303は、センサ故障検出部304により電流センサ40が故障している旨の判定結果を取得した場合には、電圧検出部301により検出された電圧計測値V(t)のみを用いて、適応デジタルフィルタ演算を行う。同様に、適応デジタルフィルタ演算部303は、センサ故障検出部304により電圧センサ50が故障している旨の判定結果を取得した場合には、電流検出部301により検出された電流計測値I(t)のみを用いて、適応デジタルフィルタ演算を行う。
センサ故障検出部304は、電流検出部301により検出された電流計測値I(t)、電圧検出部302により検出された電圧計測値V(t)、ならびに、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電流推定値I^(t)、電圧推定値V^(t)、開路電圧推定値V^(t)、内部抵抗推定値R^(t)、電気二重層容量推定値C^(t)、および電池パラメータ(T,T,K,h)に基づいて、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障しているか否かの検出を行う。そして、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判定された場合には、電圧センサ故障検出部305により、電流センサ40および電圧センサ50のうちいずれのセンサが故障しているかについての判定が行われる。そして、判定結果は、適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出される。なお、センサ故障検出部304および電圧センサ故障検出部305による故障判定方法については後述する。
充電容量推定部307は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された開路電圧推定値V^(t)を用いて、予め取得した二次電池10の開路電圧−充電率特性に基づいて、二次電池10の充電率を推定し、これにより、充電率推定値SOC^(t)を算出する。そして、充電容量推定部307は、充電率推定値SOC^(t)および二次電池10の電池容量から、二次電池10の充電容量推定値Cap^(t)を算出する。ここで、二次電池10の開路電圧−充電率特性の一例を図4に示す。本実施形態では、二次電池10の開路電圧−充電率特性は、電子制御ユニット30に備えられたRAMに予め記憶されており、二次電池10について、予め実験などにより、開路電圧と充電率との関係を求めることにより得ることができる。
また、充電容量推定部307は、センサ故障検出部304から、電流センサ40および電圧センサ50の故障判定結果を取得する。そして、センサ故障検出部304により電圧センサ50が故障している旨の判定結果を取得した場合には、充電容量推定部307は、上記方法に代えて、電流検出部301により検出された電流計測値I(t)を積算することにより、二次電池10の充電容量を推定して、二次電池10の充電容量推定値Cap^(t)を算出する。一方、センサ故障検出部304により電流センサ40が故障している旨の判定結果を取得した場合には、充電容量推定部307は、上記方法に代えて、電圧検出部302により検出された電圧計測値V(t)のみを用いて、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電流推定値I^(t)を取得し、電流推定値I^(t)を積算することにより、二次電池10の充電容量を推定して、二次電池10の充電容量推定値Cap^(t)を算出する。
次いで、本実施形態における、二次電池10の内部状態推定処理およびセンサ故障判定処理を、図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図5に示す処理は一定周期毎(本実施形態では、100msec毎)に実施される。以下の説明においては、I(k)は今回の実行周期の電流値(今回の計測値)、I(k−1)は1回前の実行周期での電流値(前回の計測値)とし、電流以外の値に関しても同様に表記する。なお、以下に説明する処理は、電子制御ユニット30により行われる。
まず、ステップS1では、電流検出部301、および電圧検出部302により、電流計測値I(k)、および電圧計測値V(k)の取得が行われる。電流計測値I(k)は適応デジタルフィルタ演算部303、センサ故障検出部304および充電容量推定部307に、電圧計測値V(k)は適応デジタルフィルタ演算部303およびセンサ故障検出部304に、それぞれ送出される。
ステップS2では、適応デジタルフィルタ演算部303により、ステップS1で取得した電流計測値I(k)、および電圧計測値V(k)に基づき、上述した方法にしたがい、適応デジタルフィルタ演算により、電池パラメータ(T,T,K,h)、内部抵抗推定値R^(k)、電気二重層容量推定値C^(k)、電流推定値I^(k)、電圧推定値V^(k)、および開路電圧推定値V^(k)の算出が行われ、これらは、サンサ故障検出部304に送出される。また、算出された開路電圧推定値V^(k)は、充電容量推定部307へも送出される。
ステップS3では、センサ故障検出部304により、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障しているか否かの判定が行われる。なお、センサ故障検出部304による、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障しているか否かの判定は、たとえば、次に挙げる基準により行われる。
[a1]すなわち、第1に、センサ故障検出部304は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、少なくとも1つのパラメータが、1回前の実行周期(k−1)と比較して、所定値以上変化した場合に、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断する。これら電池パラメータ(T,T,K,h)は、通常は、徐々に変化していくものであり、短時間で大きく変化するものではないため、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、少なくとも1つのパラメータが、所定値以上変化した場合には、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断することができる。そのため、本実施形態では、このような場合に、いずれかのセンサが故障していると判断する。
なお、この場合において、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、少なくとも1つのパラメータが、1回前の実行周期(k−1)と比較して、所定値以上変化したかを判断する代わりに、たとえば、電池パラメータを所定時間にわたって記憶しておき、所定時間におけるこれら電池パラメータの変化量のうち、少なくとも一つのパラメータの変化量が所定値以上である場合に、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断するような構成としてもよい。
[a2]第2に、センサ故障検出部304は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された開路電圧推定値V^(k)、内部抵抗推定値R^(k)、および電気二重層容量推定値C^(k)のうち少なくとも一つが、1回前の実行周期(k−1)と比較して、所定値以上変化した場合に、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断する。二次電池10の開路電圧V、内部抵抗R、電気二重層容量Cは、通常は、徐々に変化していくものであり、短時間で大きく変化するものではないため、開路電圧推定値V^(k)、内部抵抗推定値R^(k)、および電気二重層容量推定値C^(k)のうち少なくとも一つが、所定値以上変化した場合には、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断することができる。そのため、本実施形態では、このような場合に、いずれかのセンサが故障していると判断する。
なお、この場合においても、開路電圧推定値V^(k)、内部抵抗推定値R^(k)、および電気二重層容量推定値C^(k)のうち少なくとも一つが、1回前の実行周期(k−1)と比較して、所定値以上変化したかを判断する代わりに、たとえば、これら各推定値を所定時間にわたって記憶しておき、所定時間における各推定値の変化量のうち、少なくとも一つの推定の変化量が所定値以上である場合に、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断するような構成としてもよい。
[a3]第3に、センサ故障検出部304は、電流検出部301により検出された電流計測値I(k)と、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電流推定値I^(k)と、を比較して、これらの間に所定値以上の差がある場合に、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断する。電流計測値I(k)と電流推定値I^(k)とは、通常、大きく乖離することはないため、これらの差が所定値以上である場合には、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判断することができる。そのため、本実施形態では、このような場合に、いずれかのセンサが故障していると判断する。
以上の基準により、センサ故障検出部304は、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障しているか否かの判定を行う。
そして、センサ故障検出部304による判定の結果、電流センサ40および電圧センサ50のいずれも故障していないと判定された場合には、ステップS4にて、電流センサ40および電圧センサ50のいずれも正常であるとの判定がなされ、判定結果が適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出された後、ステップS8に進む。一方、センサ故障検出部304による判定の結果、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判定された場合には、ステップS5に進む。
ステップS5では、電圧センサ故障検出部305により、電圧センサ50が故障しているか否かの判定が行われる。なお、電圧センサ故障検出部305による、電圧センサ50が故障しているか否かの判定は、たとえば、次に挙げる基準により行われる。
[b1]すなわち、第1に、電圧センサ故障検出部305は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値R^(k)がゼロに収束する場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。二次電池10は、通常、所定の抵抗値を有するものであり、そのため、二次電池10の内部抵抗Rはゼロとなることはない。その一方で、電圧センサ50が故障している場合には、内部抵抗推定値R^(k)はゼロに収束する傾向にあるため、本実施形態では、このような場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。なお、内部抵抗推定値R^(k)がゼロに収束したか否かの判断は、たとえば、内部抵抗推定値R^(k)を所定時間にわたって記憶しておき、所定時間における内部抵抗推定値R^(k)の推移に基づいて判断することができる。
[b2]第2に、電圧センサ故障検出部305は、電圧検出部302により検出された電圧計測値V(k)と、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電圧推定値V^(k)と、を比較して、これらの間に所定値以上の差がある場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。電圧計測値V(k)と電圧推定値V^(k)とは、通常、大きく乖離することはないが、電圧センサ50が故障している場合には、これらの差が乖離する傾向にある。そのため、本実施形態では、このような場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。
[b3]第3に、電圧センサ故障検出部305は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出されたパラメータhがゼロに収束する場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。式(4)で示される通り、開路電圧Vは、二次電池に流れる電流に可変なパラメータhを乗じたものをある初期状態から積分したものと考えることができ、このパラメータhは、通常、ゼロとなることはない。その一方で、電圧センサ50が故障している場合には、パラメータhはゼロに収束する傾向にあるため、本実施形態では、このような場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。なお、パラメータhがゼロに収束したか否かの判断は、たとえば、パラメータhを所定時間にわたって記憶しておき、所定時間におけるパラメータhの推移に基づいて判断することができる。
[b4]第4に、電圧センサ故障検出部305は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)に対応したパラメータがゼロに収束する場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。ここで、適応デジタルフィルタ演算部303により行われる適応デジタルフィルタ演算においては、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)および電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)の間に一定の相関関係があることを前提として、それぞれに重み付けをして、電池パラメータ(T,T,K,h)を算出するものである。しかしその一方で、電圧センサ50に故障が発生した場合には、正確な電圧計測値V(k)を取得することができなくなり、これにより、電流計測値I(k)と電圧計測値V(k)との相関関係が無くなってしまい、その結果、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)に対応したパラメータがゼロに収束する傾向にある。そのため、本実施形態では、このような場合に、電圧センサ50が故障していると判断する。なお、電流計測値I(k)に対応したパラメータがゼロに収束したか否かの判断は、たとえば、電流計測値I(k)に対応したパラメータを所定時間にわたって記憶しておき、所定時間におけるパラメータの推移に基づいて判断することができる。また、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)に対応したパラメータとしては、パラメータT,K,hが挙げられる(上記式(10)参照)。
以上の基準により、電圧センサ故障検出部305は、電圧センサ50が故障しているか否かの判定を行う。
そして、電圧センサ故障検出部305による判定の結果、電圧センサ50が故障していると判定された場合には、ステップS6にて、電圧センサ50が故障しているとの判定がなされ、判定結果が適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出された後、ステップS8に進む。一方、電圧センサ故障検出部305による判定の結果、電圧センサ50が故障していないと判定された場合には、ステップS7にて、電流センサ40が故障しているとの判定がなされ、判定結果が適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出された後、ステップS8に進む。
ステップS8では、充電容量推定部307により、二次電池10の充電容量推定値Cap^(k)の算出が行われる。充電容量推定部307は、電流センサ40および電圧センサ50のいずれも正常である旨の判定結果を取得している場合には、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された開路電圧推定値V^(k)を用いて、充電率推定値SOC^(k)を算出し、これに基づき、二次電池10の充電容量推定値Cap^(k)を算出する。また、充電容量推定部307は、電圧センサ50が故障している旨の判定結果を取得している場合には、電流検出部301により検出された電流計測値I(k)を積算することにより、二次電池10の充電容量推定値Cap^(k)を算出する。さらに、充電容量推定部307は、電流センサ40が故障している旨の判定結果を取得している場合には、電圧検出部302により検出された電圧計測値V(k)のみを用いて適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電流推定値I^(k)を取得し、電流推定値I^(k)を積算することにより、二次電池10の充電容量推定値Cap^(k)を算出する。
本実施形態では、以上のようにして二次電池10の内部状態推定処理およびセンサ故障判定処理が行われる。
本実施形態によれば、電池モデルを用いた適応デジタルフィルタ演算により、二次電池10の電池モデルのパラメータを一括推定し、二次電池10の内部状態の推定を行い、その結果に基づいて、電流センサ40および電圧センサ50の故障を検出するものであるため、電流センサ40および電圧センサ50のいずれが故障しているかを適切に判定することができる。特に、本実施形態によれば、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)および電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)以外の計測値や温度情報などのその他の情報を用いることなく、電流センサ40および電圧センサ50のいずれが故障しているかを適切に判定することができるものである。
加えて、本実施形態によれば、電流センサ40および電圧センサ50のいずれか一方が故障している場合には、充電容量推定部307による充電容量推定値Cap^(k)の算出方法を、故障が検出されたセンサの種類に応じて、変化させるものであるため、電流センサ40および電圧センサ50のいずれか一方に故障が検出された場合でも、良好に充電容量推定値Cap^(k)の算出を継続することが可能となる。そして、その結果として、二次電池10の制御精度(たとえば、二次電池10の充放電可能容量の推定精度や入出力可能電力の推定精度など)の向上が可能となる。
なお、上述した実施形態において、電流センサ40は本発明の電流検出手段に、電圧センサ50は本発明の電圧検出手段に、適応デジタルフィルタ演算部303は本発明の内部状態推定手段および電圧推定手段に、センサ故障検出部304、電圧センサ故障検出部305および電流センサ故障検出部306は本発明の故障検出手段に、それぞれ相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述の実施形態においては、図5に示すように、ステップS5において、電圧センサ故障検出部305により、電圧センサ50の故障の有無判定し、これに基づき、電流センサ40および電圧センサ50のいずれが故障しているかを判断するような構成としたが、図6に示すように、電流センサ故障検出部306により、電流センサ40の故障の有無判定し、これに基づき、電流センサ40および電圧センサ50のいずれが故障しているかを判断するような構成としてもよい(図6のステップS5’)。なお、図6は、他の実施形態における二次電池の内部状態推定処理およびセンサ故障判定処理を示すフローチャートであり、図5に示すフローチャートにおけるステップS5の代わりに、ステップS5’を実行する以外は、同様となっている。
図6に示すフローチャートにおいては、ステップS4における、センサ故障検出部304による判定の結果、電流センサ40および電圧センサ50のうち少なくとも一方のセンサが故障していると判定された場合には、ステップS5’に進み、電流センサ故障検出部306により、電流センサ40が故障しているか否かの判定が行われる。なお、電流センサ故障検出部306による、電流センサ40が故障しているか否かの判定は、たとえば、次に挙げる基準により行われる。
すなわち、電流センサ故障検出部306は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)に対応したパラメータが所定値に収束する場合に、電流センサ40が故障していると判断する。上述したように、適応デジタルフィルタ演算部303により行われる適応デジタルフィルタ演算においては、電流センサ40により検出された電流計測値I(k)および電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)の間に一定の相関関係があることを前提として、それぞれに重み付けをして、電池パラメータ(T,T,K,h)を算出するものである。しかしその一方で、電流センサ40に故障が発生した場合には、正確な電流計測値I(k)を取得することができなくなり、これにより、電流計測値I(k)と電圧計測値V(k)との相関関係が無くなってしまい、その結果、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)に対応したパラメータが所定値に収束する傾向にある。そのため、本実施形態では、このような場合に、電流センサ50が故障していると判断する。なお、電圧計測値V(k)に対応したパラメータが所定値に収束したか否かの判断は、たとえば、電圧計測値V(k)に対応したパラメータを所定時間にわたって記憶しておき、所定時間におけるパラメータの推移に基づいて判断することができる。また、電池パラメータ(T,T,K,h)のうち、電圧センサ50により検出された電圧計測値V(k)に対応したパラメータとしては、パラメータTが挙げられる(上記式(10)参照)。
そして、電流センサ故障検出部306による判定の結果、電流センサ40が故障していると判定された場合には、ステップS7にて、電流センサ40が故障しているとの判定がなされ、判定結果が適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出された後、ステップS8に進むこととなる。一方、電流センサ故障検出部306による判定の結果、電流センサ40が故障していないと判定された場合には、ステップS6にて、電圧センサ50が故障しているとの判定がなされ、判定結果が適応デジタルフィルタ演算部303および充電容量推定部307に送出された後、ステップS8に進むこととなる。
10…二次電池
20…負荷
30…電子制御ユニット
301…電流検出部
302…電圧検出部
303…適応デジタルフィルタ演算部
304…センサ故障検出部
305…電圧センサ故障検出部
306…電流センサ故障検出部
307…充電容量推定部
40…電流センサ
50…電圧センサ

Claims (6)

  1. 二次電池の電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記二次電池の電池モデルを定義し、前記電流検出手段および電圧検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、前記適応デジタルフィルタ演算により、前記二次電池の内部抵抗、前記二次電池の電気二重層容量、および下記式(I)を満足するパラメータhを含む前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部状態を推定する内部状態推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出する故障検出手段と、を備え
    前記故障検出手段は、前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部抵抗の推定値がゼロに収束する場合に、前記電圧検出手段が故障していると判定することを特徴とする二次電池の制御装置。
    Figure 0005412891
    上記式(I)中、Vは開路電圧、Iは電流の計測値、sは微分オペレータである。
  2. 二次電池の電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記二次電池の電池モデルを定義し、前記電流検出手段および電圧検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部状態を推定する内部状態推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態、および前記電流検出手段により検出された電流の計測値から、前記二次電池の端子電圧を推定する電圧推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、前記電圧検出手段により検出された端子電圧の計測値と、前記電圧推定手段により推定された端子電圧の推定値とを比較し、前記端子電圧の計測値と前記端子電圧の推定値との差が所定値以上である場合に、前記電圧検出手段が故障していると判定することを特徴とする二次電池の制御装置。
  3. 二次電池の電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記二次電池の電池モデルを定義し、前記電流検出手段および電圧検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、前記適応デジタルフィルタ演算により、前記二次電池の内部抵抗、前記二次電池の電気二重層容量、および下記式(I)を満足するパラメータhを含む前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部状態を推定する内部状態推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、前記内部状態推定手段により推定したパラメータhがゼロに収束する場合に、前記電圧検出手段が故障していると判定することを特徴とする二次電池の制御装置。
    Figure 0005412891
    上記式(I)中、V は開路電圧、Iは電流の計測値、sは微分オペレータである。
  4. 二次電池の電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記二次電池の電池モデルを定義し、前記電流検出手段および電圧検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部状態を推定する内部状態推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、前記内部状態推定手段によって、適応デジタルフィルタ演算により一括推定されたパラメータのうち、前記電流検出手段により検出された電流の計測値に対応したパラメータがゼロに収束する場合に、前記電圧検出手段が故障していると判定することを特徴とする二次電池の制御装置。
  5. 二次電池の電流を検出する電流検出手段と、
    前記二次電池の端子電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記二次電池の電池モデルを定義し、前記電流検出手段および電圧検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部状態を推定する内部状態推定手段と、
    前記内部状態推定手段により推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記電流検出手段および電圧検出手段の故障を検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、前記内部状態推定手段によって、適応デジタルフィルタ演算により一括推定されたパラメータのうち、前記電圧検出手段により検出された端子電圧の計測値に対応したパラメータが所定値に収束する場合に、前記電流検出手段が故障していると判定することを特徴とする二次電池の制御装置。
  6. 前記二次電池の充電容量を推定する充電容量推定手段をさらに備え、
    前記充電容量推定手段は、前記故障検出手段により前記電圧検出手段が故障していると判定された場合には、前記電流検出手段により検出された電流の計測値を積算することで、前記二次電池の充電容量を推定し、
    前記充電容量推定手段は、前記故障検出手段により前記電流検出手段が故障していると判定された場合には、前記電圧検出手段により検出された端子電圧の計測値から、前記二次電池の電流値を推定して、推定した電流値を積算することで、前記二次電池の充電容量を推定することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の二次電池の制御装置。
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