JP5163542B2 - 二次電池の入出力可能電力推定装置 - Google Patents

二次電池の入出力可能電力推定装置 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池の入出力可能電力推定装置に関するものである。
二次電池の制御装置として、所定の電池モデル式を用いた適応デジタルフィルタ演算により、二次電池の内部抵抗および時定数を含むパラメータを一括推定し、推定したパラメータと、二次電池の電流および端子電圧の計測値とから、二次電池の開路電圧を推定して、推定した内部抵抗および開路電圧と、予め定められた上下限電圧とに基づいて、二次電池の入出力可能電力を推定する制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−23286号公報
一方で、リチウムイオン電池などの二次電池においては、充放電電流の変化に対する端子電圧の変化の勾配は一定ではないという特性があり、上記従来技術においては、このような特性を考慮したものでないため、上記従来技術では、入出力可能電力の推定精度が必ずしも十分でないという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、二次電池の入出力可能電力の推定精度が向上された二次電池の入出力可能電力推定装置を提供することである。
本発明は、予め記憶された複数の電流−電圧特性と、二次電池の内部抵抗の推定値とに基づいて、二次電池の現在の状態に応じた電流−電圧特性を推定し、推定した二次電池の電流−電圧特性と、二次電池の開路電圧の推定値と、予め定められた二次電池の上下限電圧とに基づいて、二次電池の入出力可能電力を推定することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、予め記憶された複数の電流−電圧特性を用いて、二次電池の入出力可能電力を推定することにより、二次電池の実際の電流−電圧特性に応じた入出力可能電力を推定することができ、これにより、二次電池の入出力可能電力の推定精度を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る二次電池の制御システムの構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係る電子制御ユニット30の機能ブロック図である。 図3は、二次電池の電池モデルを示す等価回路モデルを示す図である。 図4は、本実施形態における複数の電流−電圧特性を示す図である。 図5は、内部抵抗推定値R^(k)に基づいて求められる電流−電圧傾きの一例を示す図である。 図6は、内部抵抗推定値R^(k)に基づいて求められる電流−電圧傾きの他の例を示す図である。 図7は、本実施形態における最大充放電可能電流の算出方法を説明するための図である。 図8は、本実施形態における入出力可能電力推定処理を示すフローチャートである。 図9は、入出力可能電力推定処理のシミュレーション結果を示す図である。
図1は、本実施形態に係る二次電池の制御システムの構成を示す図である。図1に示す制御システムは、二次電池でモータ等の負荷を駆動したり、モータの回生による電力やエンジンを動力源としてオルタネータで発電した電力で二次電池を充電するシステムに、本発明に係る入出力可能電力推定装置を適用した例である。
二次電池10は、複数の単位電池を直列に接続してなるものであり、二次電池10を構成する単位電池としては、たとえば、リチウムイオン二次電池などのリチウム系二次電池などが挙げられる。負荷20としては、たとえば、モータなどが挙げられる。
電流計40は、二次電池10に流れる充放電電流を検出するセンサであり、電流計40により検出された信号は、電子制御ユニット30へ送出される。また、電圧計50は、二次電池10の端子電圧を検出するセンサであり、電圧計50により検出された信号は、電子制御ユニット30へ送出される。
電子制御ユニット30は、二次電池10の入出力可能電力を推定するための制御ユニットであり、プログラムを演算するCPU、プログラムや演算結果を記憶するROMおよびRAMから構成されるマイクロコンピュータと電子回路等で構成される。図2に、電子制御ユニット30の機能ブロック図を示す。
図2に示すように、電子制御ユニット30は、電流検出部301、電圧検出部302、適応デジタルフィルタ演算部303、電流平均値算出部304、内部抵抗推定値記憶部305、内部抵抗推定値選択部306、最大充放電可能電流推定部307、入出力可能電力推定部308を備える。
電流検出部301は、電流計40からの信号を所定周期で取得し、電流計40からの信号に基づき、二次電池10に流れる充放電電流を検出することにより、電流計測値I(k)を取得する。電流検出部301は、取得した電流計測値I(k)を適応デジタルフィルタ演算部303および電流平均値算出部304に送出する。
電圧検出部302は、電圧計50からの信号を所定周期で取得し、電圧計50からの信号に基づき、二次電池10の端子電圧を検出することにより、電圧計測値V(k)を取得する。電圧検出部302は、取得した電流計測値V(k)を適応デジタルフィルタ演算部303に送出する。
適応デジタルフィルタ演算部303は、二次電池10の電池モデルを定義し、電流検出部301により検出された電流計測値I(k)および電圧検出部302により検出された電圧計測値V(k)から、適応デジタルフィルタ演算により、二次電池10の電池モデルのパラメータを一括推定することで、二次電池10の内部抵抗、および開路電圧を推定し、内部抵抗推定値R^(k)、および開路電圧推定値V^(k)を算出する。
そして、適応デジタルフィルタ演算部303は、算出した内部抵抗推定値R^(k)を内部抵抗推定値記憶部305および内部抵抗推定値選択部306に、算出した開路電圧推定値V^(k)を最大充放電可能電流推定部307に、それぞれ送出する。なお、適応デジタルフィルタ演算部303による二次電池10の内部抵抗推定値R^(k)および開路電圧推定値V^(k)の算出方法については後述する。また、R^(k)、V^(k)における右肩に付した「^」は、その値が推定値であることを示す。なお、図2中では、推定値である「^」を、それぞれ、R(k)の「R」の真上、V^(k)の「V」の真上にしているが、下記式(1)に示すように、これはR^(k)、V^(k)と同義である。以下、R^(k)、IMAX^(k)、IMIN^(k)、Pin^(k)、Pout^(k)、V^(t)、θ^(k)においても同様である。
Figure 0005163542
電流平均値算出部304は、電流検出部301により検出された電流計測値I(k)を所定周期で取得し、所定時間tにおける電流計測値I(k)を積算し、得られた積算電流値を所定時間tで除算することにより、所定時間tにおける電流計測値I(k)の平均値である電流平均値Iave(k)を算出する。電流平均値算出部304は、算出した電流平均値Iave(k)を内部抵抗推定値記憶部305および内部抵抗推定値選択部306に送出する。なお、電流平均値算出部304による電流平均値Iave(k)の算出は、電流計測値I(k)を取得の取得周期に応じて、適時行われる(すなわち、電流計測値I(k)を取得する度に、電流平均値Iave(k)の算出が行われる。)。また、電流平均値算出部304により電流計測値I(k)の積算および平均値の算出を行うための所定時間tとしては特に限定されず、適宜設定すればよいが、たとえば、電流計測値I(k)の傾向(たとえば、電流計測値I(k)の大きさの傾向)が電流平均値Iave(k)に十分に反映可能されるような長さとすればよい。
内部抵抗推定値記憶部305は、電流平均値算出部304により算出された電流平均値Iave(k)を取得し、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値I以下であるか否かを判断し、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値I以下である場合には、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値R^(k)を、内部抵抗記憶値Rとして保存する。そして、内部抵抗推定値記憶部305は、記憶した内部抵抗記憶値Rを内部抵抗推定値選択部306に送出する。一方、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値Iを超えている場合には、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値R^(k)を保存せずに、既に保存されている内部抵抗記憶値Rを読み出して、これを内部抵抗推定値選択部306に送出する。なお、所定の閾値Iとしては、特に限定されないが、後述する電流−電圧特性記憶部309に記憶された複数の電流−電圧特性において、電流の変化に対する電圧の変化がほぼ直線状となる範囲内に設定することが望ましい。
内部抵抗推定値選択部306は、電流平均値算出部304により算出された電流平均値Iave(k)に応じて、最大充放電可能電流推定部307により最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)を選択する。具体的には、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値I以下である場合には、今回の処理において適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値R^(k)を、最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)として、そのまま選択する。一方、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値Iを超える場合には、最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)として、内部抵抗推定値記憶部305から取得した内部抵抗記憶値Rを選択する。そして、内部抵抗推定値選択部306は、選択した最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)を、最大充放電可能電流推定部307に送出する。
最大充放電可能電流推定部307は、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された開路電圧推定値V^(k)、内部抵抗推定値選択部306により選択された内部抵抗推定値R^(k)、および、予め定められた二次電池10の上下限電圧VMAX、VMINに基づき、二次電池10に対して充電可能な電流の最大値、および二次電池10により放電可能な電流の最大値を推定する。すなわち、最大充放電可能電流推定部307は、最大充電可能電流推定値IMAX^(k)および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)を算出する。そして、最大充放電可能電流推定部307は、算出した最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)を入出力可能電力推定部308に送出する。なお、最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)の算出方法については、後述する。また、最大充放電可能電流推定部307は、図2に示すように、電流−電圧特性記憶部309を備えており、電流−電圧特性記憶部309は、二次電池10の複数の電流−電圧特性(電流−電圧特性についても後述する。)を記憶するものである。
入出力可能電力推定部308は、最大充放電可能電流推定部307により算出された最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)に基づき、二次電池10に入力可能な電力、および二次電池10から出力可能な電力を推定する。すなわち、入出力可能電力推定部308は、最大入力可能電力推定値Pin^(k)および最大出力可能電力推定値Pout^(k)を算出する。具体的には、入出力可能電力推定部308は、最大充電可能電流推定値IMAX^(k)に、予め定められた二次電池10の上限電圧VMAXを積算することで、最大入力可能電力推定値Pin^(k)を算出する。同様に、入出力可能電力推定部308は、最大放電可能電流推定値IMIN^(k)に、予め定められた二次電池10の下限電圧VMINを積算することで、最大出力可能電力推定値Pout^(k)を算出する。
次に、適応デジタルフィルタ演算部303により、二次電池10の内部抵抗推定値R^(k)および開路電圧推定値V^(k)を算出する方法について、説明する。まず、本実施形態で用いる「電池モデル」について、説明する。図3は、二次電池10の電池モデルを示す等価回路モデルであり、図3に示す等価回路モデルは、下記式(2)で表される。
Figure 0005163542
ここで、モデル入力は電流I[A](正値は充電、負値は放電)、モデル出力は端子電圧V[V]であり、R〔Ω]は電荷移動抵抗、R[Ω]は純抵抗、C[F]は電気二重層容量、V[V]は開路電圧である。また、上記式中、sは微分オペレータである。なお、本実施形態に係る電池モデルは、正極、負極を特に分離していないリダクションモデル(1次)であるが、実際の電池の充放電特性を比較的正確に示すことが可能である。このように本実施形態においては、電池モデルの次数を1次にした構成を例として説明する。
ここで、R、R、Cを下記式(3)のように表すと、上記式(2)は、下記式(4)で表されることとなる。
Figure 0005163542
Figure 0005163542
次いで、上記式(4)に示される電池モデルから、適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ(K,T,T)の推定方法について、説明する。開路電圧V(t)は、電流I(t)に可変なパラメータhを乗じたものをある初期状態から積分したものと考えれば、開路電圧V(t)は、下記式(5)で表すことができる。
Figure 0005163542
そして、上記式(4)に、上記式(5)を代入すると、下記式(6)となり、これを整理すると下記式(7)となる。
Figure 0005163542
Figure 0005163542
さらに、上記式(7)の両辺に安定なローパスフィルタ1/Glp(s)を乗じて、整理すると下記式(8)となる。
Figure 0005163542
なお、本実施形態においては、ローパスフィルタ1/Glp(s)として、下記式(9)に示すものを用いたが、下記式(9)に示すものに限定はされない。下記式(9)において、τはフィルタの時定数である。
Figure 0005163542
ここで、電流検出部301で検出した電流計測値I(t)、および電圧検出部302で検出した電圧計測値V(t)に、ローパスフィルタを施した値を下記式(10)で定義する。
Figure 0005163542
上記式(8)を上記式(10)で書き直し、これをV(t)について整理すると、下記式(11)となる。
Figure 0005163542
そして、上記式(11)は、計測可能な値(I(t)、I(t)、I(t)、V(t)、V(t))と未知パラメータ(T,T,K,h)との積和式になっているため、適応デジタルフィルタの標準形である下記式(12)と一致する。
Figure 0005163542
ただし、上記式(12)中、y=V(t)、 ω=[V(t),I(t),I(t),I(t)]、θ=[−T,K・T,K,h] である。
したがって、電流検出部301で検出した電流計測値I(t)、および電圧検出部302で検出した電圧計測値V(t)にフィルタ処理した信号を、適応デジタルフィルタ演算に用いることで、電池内部状態を表す内部抵抗K、時定数TおよびT、パラメータhから構成される未知パラメータベクトルθを一括推定することができる。
本実施形態では、単純な「最小二乗法による適応デジタルフィルタ」の論理的な欠点(一度推定値が収束すると、その後パラメータが変化しても再度正確な推定ができないこと)を改善した「両限トレースゲイン方式」を用いる。すなわち、上記式(12)を前提にすると、適応デジタルフィルタにより未知パラメータベクトルθを推定するためのアルゴリズムは、下記式(13)となる。ここで、k時点の電池パラメータ推定値をθ^(k)とする。
Figure 0005163542
上記式(13)において、trace{Q(k)}は行列Q(k)のトレース(対角要素の和)を意味する。また、λ、λ、γ、γは設計パラメータであり、0<λ<1、0<λ<∞とする。λは適応デジタルフィルタの推定速度を設定する定数(調整ゲイン)であり、値を大きくすることにより推定速度は速くなるが、その反面ノイズの影響を受けやすくなる。γおよびγはそれぞれ行列Q(k)のトレースの上下限を規定するパラメータであり、0<γ<γとなるように設定する。また、P(0)は十分大きな値を初期値とし、θ^(0)は非ゼロな十分小さな値を初期値とする。このようにして、適応デジタルフィルタ演算部303により、適応デジタルフィルタを用いた電池パラメータ(T,T,K,h)の推定が行われる。そして、このようにして推定された電池パラメータのうち、内部抵抗Kを内部抵抗推定値として採用することにより、内部抵抗推定値R^(k)を求めることができる。
また、適応デジタルフィルタ演算部303は、次のようにして、推定した電池パラメータから、二次電池10の開路電圧Vを算出する。まず、上記式(4)を開路電圧Vについて整理すると、下記式(14)となる。
Figure 0005163542
開路電圧V(t)の変化は比較的に穏やかであるため、上記式(14)の両辺に安定なローパスフィルタ1/Glp(s)を乗じ、1/Glp(s)を乗じて得られた値を開路電圧推定値V^(t)として、下記式(15)によって推定する。
Figure 0005163542
そして、上記式(15)に、上記式(10)を代入すると、下記式(16)となる。
Figure 0005163542
よって、上記式(16)に、適応デジタルフィルタを用いて推定した電池パラメータ推定値(T,T,K)とローパスフィルタの出力(I(k)、I(k)、V(k)、V(k))を代入することで開路電圧の推定を行うことでき、これにより開路電圧推定値V^(t)を求めることができる。
次に、最大充放電可能電流推定部307による最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)の算出方法について、説明する。
まず、最大充放電可能電流推定部307は、内部抵抗推定値選択部306により選択された内部抵抗推定値R^(k)から、電流−電圧特性記憶部309に記憶されている二次電池10の複数の電流−電圧特性に基づいて、二次電池10の現在の状態における電流−電圧特性Sを推定する。図4に、電流−電圧特性記憶部309に記憶されている二次電池10の複数の電流−電圧特性を示す。図4に示すように、電流−電圧特性記憶部309には、予め実験により得られた二次電池10の4つの電流−電圧特性(第1電流−電圧特性S、第2電流−電圧特性S、第3電流−電圧特性S、および第4電流−電圧特性S)が記憶されている。なお、図4においては、4つの電流−電圧特性が記憶されている態様を例示したが、電流−電圧特性記憶部309に記憶される電流−電圧特性の数は2以上であればよく特に限定されない。
ここで、二次電池10の電流−電圧特性(すなわち、二次電池10の充放電電流の変化に対する二次電池10の端子電圧の変化)は、二次電池10の内部抵抗に影響を与える要因、たとえば、二次電池10の温度や劣化度合いなどの二次電池10の使用環境や内部状態に応じて変化するものである。
たとえば、二次電池10の温度について例示すると、二次電池10の温度が比較的高い状態においては、二次電池10の電流−電圧特性は、第1電流−電圧特性Sとなり、二次電池10の温度が降下すると、温度降下にしたがって、二次電池10の電流−電圧特性は、第2電流−電圧特性S、第3電流−電圧特性S、さらには第4電流−電圧特性Sに変化していく傾向にある。
同様に、二次電池10の劣化度合いについて例示すると、二次電池10の劣化度合いが小さい場合には、二次電池10の電流−電圧特性は第1電流−電圧特性Sであり、使用により二次電池10が劣化していくと、二次電池10の内部抵抗は上昇していく傾向にあるため、劣化度合いにしたがって、二次電池10の電流−電圧特性は、第2電流−電圧特性S、第3電流−電圧特性S、さらには第4電流−電圧特性Sに変化していく傾向にある。
また、二次電池10の温度と、二次電池10の劣化度合いとがともに変化した場合や、その他の二次電池10の使用環境や内部状態が変化した場合にも、同様に、二次電池10の電流−電圧特性は変化することとなる。そのため、本実施形態においては、このような変化に対応するために、二次電池10の温度や劣化度合いなどの二次電池10の使用環境や内部状態に応じた複数の電流−電圧特性S〜Sを備えるものであり、これを用いて、二次電池10の現在の状態における電流−電圧特性Sを算出するものである。
なお、電流−電圧特性記憶部309に記憶されている複数の電流−電圧特性S〜Sは、図4に示すように、二次電池10の充放電電流と、端子電圧と開路電圧Vとの差(端子電圧−開路電圧V)との関係で表されたものである。すなわち、複数の電流−電圧特性S〜Sは、二次電池10の端子電圧と開路電圧との差分を用いて正規化したものとなっている。複数の電流−電圧特性S〜Sを端子電圧と開路電圧Vとの差で正規化することにより、二次電池10の作動電圧に応じた電流−電圧特性を記憶する必要がなくなるため、これを記憶するための記憶領域を小さなものとすることができる。
そして、電流−電圧特性記憶部309による、二次電池10の現在の状態における電流−電圧特性Sの具体的な推定方法は、次のとおりである。すなわち、まず、内部抵抗推定値R^(k)は、電流の変化に対する電圧の変化の傾きに相当するため、内部抵抗推定値R^(k)から、電流の変化に対する電圧の変化の傾きである電流−電圧傾きを求める。図5に、内部抵抗推定値R^(k)に基づく電流−電圧傾きの一例を示す。そして、複数の電流−電圧特性S〜Sのうち、充放電電流および端子電圧−開路電圧の絶対値が低い領域(すなわち、複数の電流−電圧特性S〜Sにおいて、電流の変化に対する電圧の変化がほぼ直線状となる範囲)において、内部抵抗推定値R^(k)に基づく電流−電圧傾きと一致する傾きを有する電流−電圧特性を選択し、これを、二次電池10の現在の状態における電流−電圧特性Sとする。
たとえば、図5に示す例においては、内部抵抗推定値R^(k)に基づく電流−電圧傾きは、第3電流−電圧特性Sと一致するため、第3電流−電圧特性Sを二次電池10の現在の状態における電流−電圧特性Sとする。あるいは、図6示すように、内部抵抗推定値R^(k)に基づく電流−電圧傾きが、複数の電流−電圧特性S〜Sのうち、いずれとも一致しない場合には、これらのうち近い値を示す2つの電流−電圧特性を線形補間することにより、図7に示すような電流−電圧特性Sを求めることができる。なお、図6は、内部抵抗推定値R^(k)に基づく電流−電圧傾きの他の例を示す図である。また、図7は、本実施形態における最大充放電可能電流の算出方法を説明するための図であって、図6に示す場合における電流−電圧特性Sに基づいた最大充放電可能電流の算出方法を説明するための図である。
そして、最大充放電可能電流推定部307は、上記方法により求められた二次電池10の現在の状態に応じた電流−電圧特性S、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された開路電圧推定値V^(k)、および予め定められた二次電池10の上下限電圧VMAX、VMINに基づき、二次電池10に対して充電可能な電流の最大値である最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および二次電池10により放電可能な電流の最大値である最大放電可能電流推定値IMIN^(k)を算出する。具体的には、図7に示すように、電流−電圧特性S、および予め定められた二次電池10の上限電圧VMAXと開路電圧Vとの差(上限電圧VMAX−開路電圧V)とに基づき、これらの交点から、最大充電可能電流推定値IMAX^(k)を算出する。同様に、電流−電圧特性S、および予め定められた二次電池10の下限電圧VMINと開路電圧Vとの差(下限電圧VMIN−開路電圧V)とに基づき、これらの交点から、最大放電可能電流推定値IMIN^(k)を算出する。
以上のようにして、最大充放電可能電流推定部307による最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)の算出が行われる。そして、入出力可能電力推定部308により、算出された最大充電可能電流推定値IMAX^(k)に、上限電圧VMAXを積算することで、二次電池10に入力可能な電力である最大入力可能電力推定値Pin^(k)が算出される。また、同様に、算出された最大放電可能電流推定値IMIN^(k)に、下限電圧VMINを積算することで、二次電池10から出力可能な電力である最大出力可能電力推定値Pout^(k)が算出される。
次いで、本実施形態における、入出力可能電力の推定処理を、図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図8に示す処理は一定周期毎(本実施形態では、100msec毎)に実施される。以下の説明においては、I(k)は今回の実行周期の電流値(今回の計測値)、I(k−1)は1回前の実行周期での電流値(前回の計測値)とし、電流以外の値に関しても同様に表記する。なお、以下に説明する処理は、電子制御ユニット30により行われる。
まず、ステップS1では、電流検出部301、および電圧検出部302により、電流計測値I(k)、および電圧計測値V(k)の取得が行われる。電流計測値I(k)は適応デジタルフィルタ演算部303および電流平均値算出部304に、電圧計測値V(k)は適応デジタルフィルタ演算部303に、それぞれ送出される。
ステップS2では、適応デジタルフィルタ演算部303により、ステップS1で取得した電流計測値I(k)、および電圧計測値V(k)に基づき、上述した方法にしたがい、適応デジタルフィルタ演算により、二次電池10の内部抵抗推定値R^(k)および開路電圧推定値V(k)の算出が行われる。算出された内部抵抗推定値R^(k)は内部抵抗推定値記憶部305および内部抵抗推定値選択部306に、開路電圧推定値V(k)は最大充放電可能電流推定部307に、それぞれ送出される。
ステップS3では、電流平均値算出部304により、所定時間tにおける電流計測値I(k)の平均値である電流平均値Iave(k)の算出が行われる。算出された電流平均値Iave(k)は内部抵抗推定値記憶部305および内部抵抗推定値選択部306に送出される。
ステップS4では、内部抵抗推定値記憶部305および内部抵抗推定値選択部306により、ステップS3で算出された電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値I以下であるか否かの判定が行われる。電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値I以下である場合にはステップS5に進み、所定の閾値Iを超える場合にはステップS7に進む。
ここで、図5に示すように、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値に基づく電流−電圧傾きは、電流値の絶対値が小さい領域においては、第3電流−電圧特性Sと一致する一方で、電流値の絶対値が大きい領域においては、第3電流−電圧特性Sから乖離する傾向にある。そのため、本実施形態では、ステップS4において、ステップS3で算出された電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値I以下であるか否かを判定し、その後の処理を異ならせている。
ステップS5では、ステップS3で算出された電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値I以下であるため、内部抵抗推定値記憶部305は、ステップS2で算出された内部抵抗推定値R^(k)を、内部抵抗記憶値Rとして保存し、ステップS6に進む。また、ステップS6では、内部抵抗推定値選択部306は、ステップS2で算出された内部抵抗推定値R^(k)を、最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)として選択し、これを最大充放電可能電流推定部307に送出する。
一方、ステップS7では、ステップS3で算出された電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値Iを超えるものであるため、最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)として、内部抵抗推定値記憶部305により記憶されている内部抵抗記憶値Rを選択し、これを最大充放電可能電流推定部307に送出する。すなわち、ステップS7では、前回以前の処理のうち、直近の処理において、電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値Iであると判断されたときの内部抵抗推定値R^(k)(=内部抵抗記憶値R)を、最大充放電可能電流の算出に用いるための内部抵抗推定値R^(k)として選択する。ステップS3で算出された電流平均値Iave(k)の絶対値が、所定の閾値Iを超えるものである場合においても、内部抵抗記憶値Rを用いて、その後の処理を継続することにより、本実施形態の入出力可能電力推定処理を連続的に行うことができる。
ステップS8では、最大充放電可能電流推定部307により、ステップS2で算出された開路電圧推定値V^(k)、およびステップS6またはステップS7で選択された内部抵抗推定値R^(k)を用いて、上述した方法にしたがって、最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)の算出が行われる。
そして、ステップS9では、入出力可能電力推定部308により、ステップS8で算出された最大充電可能電流推定値IMAX^(k)、および最大放電可能電流推定値IMIN^(k)に基づき、最大入力可能電力推定値Pin^(k)、および最大出力可能電力推定値Pout^(k)の算出が行われる。
本実施形態では、以上のようにして二次電池10の入出力可能電力の推定が行われる。
図9に、電池モデルを用いたシミュレーションにより、本実施形態の効果を検証した結果を示す。図9においては、上から電流の変化を示すプロファイル、電圧の変化を示すプロファイル、最大入力可能電力Pinおよび最大出力可能電力Poutを示しており、これらのうち、最大入力可能電力Pinおよび最大出力可能電力Poutについては、真値(点線)、本実施形態の入出力可能電力推定装置を用いて得られた推定値(実線)、従来技術1に係る方法により得られた推定値(一点鎖線)、および従来技術2に係る方法により得られた推定値(二点鎖線)を示した。また、図9においては、二次電池10に対して充電する方向の電流値をプラスで表し、二次電池10にから放電する方向の電流値をマイナスで表した。そのため、最大入力可能電力Pinおよび最大出力可能電力Poutについても、これに応じて、最大入力可能電力Pinをプラスで表し、最大出力可能電力Poutをマイナスで表した。
ここで、従来技術1に係る方法は、本実施形態のように電流−電圧特性記憶部309に記憶された複数の電流−電圧特性を用いることなく、適応デジタルフィルタ演算により得られた内部抵抗推定値R^(k)、開路電圧推定値V^(k)および予め定められた上下限電圧VMAX、VMINのみに基づいて、最大入力可能電力Pinおよび最大出力可能電力Poutを推定する方法であり、この結果を図9に示した。また、従来技術2に係る方法は、本実施形態のように電流−電圧特性記憶部309に記憶された複数の電流−電圧特性を用いる代わりに、予め計測した電流−内部抵抗特性を用い、この電流−内部抵抗特性と予め定められた上下限電圧VMAX、VMINとに基づいて、最大入力可能電力Pinおよび最大出力可能電力Poutを推定する方法であり、同様に、この結果を図9に示した。
図9に示すように、従来技術1および従来技術2においては、最大入力可能電力Pin、最大出力可能電力Poutともに、真値から乖離した結果となる一方で、本実施形態の入出力可能電力推定装置によれば、最大入力可能電力Pin、最大出力可能電力Poutともに真値をほぼ正確に推定することが可能となることが確認できる。
本実施形態によれば、二次電池10の温度や劣化度合いなどの二次電池10の使用環境や内部状態に応じた複数の電流−電圧特性を予め記憶しておき、これに基づいて、二次電池10の現在の状態に応じた電流−電圧特性を推定し、推定された電流−電圧特性に基づいて、最大充放電可能電流、さらには、最大入出力可能電力を推定するものである。すなわち、二次電池10の内部抵抗に影響を与える要因、たとえば、二次電池10の温度や劣化度合いなどの二次電池10の使用環境や内部状態に応じた最大充放電可能電流、さらには、最大入出力可能電力を推定するものである。そのため、本実施形態によれば、最大充放電可能電流、さらには最大入出力可能電力の推定精度の向上が可能となる。
また、本実施形態によれば、電池モデルを用いた適応デジタルフィルタ演算により、二次電池10の内部抵抗推定値R^(k)を求めるものであるため、二次電池10の内部抵抗に影響を与える要因を直接計測することなく(すなわち、二次電池10の温度を直接計測したり、あるいは二次電池10の劣化度を直接計測することなく)、二次電池10の内部抵抗に影響を与える要因が加味された内部抵抗推定値R^(k)を、逐次測定することができるため、これにより、最大充放電可能電流および最大入出力可能電力の推定精度の更なる向上が可能となる。
さらに、本実施形態によれば、所定時間tにおける電流計測値I(k)の平均値である電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値I以下である条件において算出された内部抵抗推定値R^(k)を用いるため、最大充放電可能電流および最大入出力可能電力の推定精度の更なる向上が可能となる。加えて、本実施形態によれば、所定時間tにおける電流計測値I(k)の平均値である電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値Iを超える場合には、直近の処理において求められた内部抵抗推定値を用いて、最大充放電可能電流および最大入出力可能電力の推定を行うため、二次電池10の内部抵抗に影響を与える要因の変化の影響を小さくすることができ、これにより、最大充放電可能電流および最大入出力可能電力の推定精度の更なる向上が可能となる。
なお、上述した実施形態において、適応デジタルフィルタ演算部303は本発明の内部抵抗推定手段および開路電圧推定手段に、電流−電圧特性記憶部309は本発明の記憶手段に、最大充放電可能電流推定部307は本発明の電流−電圧特性推定手段に、入出力可能電力推定部308は本発明の入出力可能電力推定手段に、電流検出部301および電圧検出部302は本発明の検出手段に、電流平均値算出部304は本発明の電流平均値算出手段に、それぞれ相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述の実施形態においては、電流計測値I(k)の平均値である電流平均値Iave(k)の絶対値が所定の閾値I以下であるか否かに基づき、適応デジタルフィルタ演算部303により算出された内部抵抗推定値R^(k)を用いるか、あるいは、内部抵抗推定値記憶部305により記憶されている内部抵抗記憶値Rを用いるか、を選択するような構成としたが、たとえば、電流計測値I(k)の平均値ではなく、電流計測値I(k)自体が所定の閾値I以下であるか否かに基づいて、内部抵抗推定値R^(k)を用いるか、あるいは内部抵抗記憶値Rを用いるかの選択を行うような構成をしてもよい。
10…二次電池
20…負荷
30…電子制御ユニット
301…電流検出部
302…電圧検出部
303…適応デジタルフィルタ演算部
304…電流平均値算出部
305…内部抵抗推定値記憶部
306…内部抵抗推定値選択部
307…最大充放電可能電流推定部
308…入出力可能電力推定部
309…電流−電圧特性記憶部
40…電流計
50…電圧計

Claims (9)

  1. 二次電池の内部抵抗を推定する内部抵抗推定手段と、
    前記二次電池の開路電圧を推定する開路電圧推定手段と、
    前記二次電池に充放電される電流と、前記二次電池の端子電圧との関係を示す電流−電圧特性を複数記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の電流−電圧特性と、前記内部抵抗推定手段により推定された前記二次電池の内部抵抗とに基づいて、前記二次電池の現在の状態に応じた電流−電圧特性を推定する電流−電圧特性推定手段と、
    前記電流−電圧特性推定手段により推定された前記二次電池の電流−電圧特性と、前記開路電圧推定手段により推定された前記二次電池の開路電圧と、予め定められた前記二次電池の上下限電圧とに基づいて、前記二次電池の入力可能電力および出力可能電力を推定する入出力可能電力推定手段と、
    を備えることを特徴とする二次電池の入出力可能電力推定装置。
  2. 前記記憶手段に記憶される複数の電流−電圧特性は、それぞれ、前記二次電池の温度および前記二次電池の劣化度に応じたものであることを特徴とする請求項1に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  3. 前記二次電池の電流および端子電圧を検出する検出手段をさらに有し、
    前記内部抵抗推定手段は、前記検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値に基づいて、前記二次電池の内部抵抗を推定することを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  4. 前記記憶手段に記憶される複数の電流−電圧特性は、前記二次電池の端子電圧と開路電圧との差を用いて正規化されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  5. 前記内部抵抗推定手段は、前記二次電池の電池モデルを定義し、前記検出手段により検出された電流および端子電圧の計測値から、前記電池モデルを用いて適応デジタルフィルタ演算を行って、内部抵抗を含む前記電池モデルのパラメータを一括推定することで、前記二次電池の内部抵抗を推定することを特徴とする請求項3または4に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  6. 前記開路電圧推定手段は、前記内部抵抗推定手段により一括推定した前記二次電池の内部状態に基づいて、前記二次電池の開路電圧を推定することを特徴とする請求項5に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  7. 前記電流−電圧特性推定手段は、前記二次電池の電流の計測値が所定値以下である条件において推定された内部抵抗を用いて、前記二次電池の電流−電圧特性の推定を行うことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  8. 前記検出手段により、所定時間において検出された前記二次電池の電流の平均値を算出する電流平均値算出手段をさらに有し、
    前記電流−電圧特性推定手段は、前記電流平均値算出手段により算出された電流の平均値が所定値以下である条件において推定された内部抵抗を用いて、前記二次電池の電流−電圧特性の推定を行うことを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
  9. 前記電流−電圧特性推定手段は、前記電流平均値算出手段により算出された電流の平均値が所定値を超える場合には、前記電流平均値算出手段により算出された電流の平均値が所定値以下である条件において推定された内部抵抗のうち、直近のものを用いて、前記二次電池の電流−電圧特性の推定を行うことを特徴とする請求項8に記載の二次電池の入出力可能電力推定装置。
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