JP4685442B2 - ポリブタジエンを製造する為の触媒系及び製造方法 - Google Patents

ポリブタジエンを製造する為の触媒系及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、重合によりポリブタジエンを製造する為の触媒系、前記触媒系の製造方法及びこの触媒系によりポリブタジエンを製造する為の方法に関する。
ブタジエンの重合の為に、共役ジエンモノマーの存在下で「予備成形物」タイプの触媒系を使用する事は米国特許第3,794,604号明細書において公知であり(実施態様の実施例を参照)、この触媒系は、共役ジエンモノマーとしてブタジエン又はイソプレン、ベンゼン溶液中の希土類金属塩としてオクタン酸セリウム、アルキル化剤:希土類金属塩のモル比が実質的に20に等しい、アルキル化剤としてジイソブチルアルミニウムハイドライド、及び、アルキルアルミニウムハライドとしてエチルアルミニウムジクロライドを含む。
JP−A−60−23406号明細書は、又、ブタジエンの存在下で予備成形されたタイプの触媒系を開示し、この触媒系は特にブタジエンの重合を意図している。この文献の触媒系は、共役ジエンモノマーとしてブタジエンと、ヘキサン又はシクロヘキサン溶液中の、三価又は五価の有機リン酸の希土類金属塩と、式Al(R53-nn(ここで、nは0、1又は2の値を有し、R5は1〜8個の炭素原子を含む炭化水素である)のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤、及び、メンデレーエフの周期律表のIIIa、IVa又はVa族の元素のモノハライド、セスキハライド及びオリゴハライドに属するハロゲン化ルイス酸、又は、有機金属アルキルアルミニウムハライドを含む。
実際に、この文献の実施態様の全ての実施例では、有効に使用されるハロゲン化ルイス酸はアルミニウムセスキクロライドであり、この実施例では、相当する触媒系は、前記希土類を0.0002モル/l〜0.016モル/lの実質的に変動する濃度で含む(実施例23参照。この実施例における希土類の推定濃度は0.015〜0.016モル/lである)。
実施態様の別の実施例(実施例10及び19)では、ハロゲン化ルイス酸は、ジエチルアルミニウムクロライド又はエチルアルミニウムブロマイドであり、相当する触媒系は、前記希土類を、0.0002モル/lの極端に低い濃度で含む。
実施態様のこれらの実施例で効果的に使用されるアルキル化剤:希土類金属塩のモル比は10〜30の間で変動する。
JP−A−60−23406号明細書でテストされた触媒系の最大の欠点の一つは、これらの触媒系で得られるポリブタジエンが、2.1未満の多分散性指数と100℃で少なくとも40に等しいムーニー粘度ML(1+4)を共に有さない点にある。その結果、これらのポリブタジエンはタイヤトレッドでの使用には適さない。
JP−A−60−23406号明細書の触媒系の今一つの欠点は、得られるポリブタジエンの微細構造特性、特に、シス−1,4結合の含有量(これは、実施態様の実施例では、89%〜99%の範囲で著しく変動する)の非再現性の点である。
本出願人は、「予備成形物」タイプの触媒系であって、少なくとも、1)共役ジエンモノマー、2)一種以上の希土類金属(メンデレーエフの周期律表の57〜71の原子番号を持つ金属)の有機リン酸塩であって、少なくとも一種の不活性の飽和脂肪族又は脂環式炭化水素溶媒に懸濁していて、この触媒系に希土類金属として0.005モル/l以上の濃度で含まれる有機リン酸塩、3)式AlR3又はHAlR2のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤であって、アルキル化剤:希土類金属塩のモル比が5を超えるアルキル化剤、及び4)アルキルアルミニウムセスキハライドを除くアルキルアルミニウムハライド類に属するハロゲンドナーをベースとした触媒系が、サイズ排除クロマトグラフィーのSEC方法(添付の付録2を参照)で測定して2.1未満の多分散性指数と、ASTMのD1646で測定して100℃において40以上のムーニー粘度ML(1+4)を有するポリブタジエンを結果として得る事によって前述の欠点を解消する事を可能とする事を予想外に見出した。これらの組合された特徴は、本発明の触媒系によって得られるポリブタジエンを、タイヤトレッドとしての使用に特に十分適したものとする。
アルキルアルミニウムセスキハライド、例えば、エチルアルミニウムセスキクロライドは、これらの触媒系で使用される希土類の濃度の如何に拘らず(即ち、前述のJP−A−60−23406号明細書の実施例23の方法の後の0.005モル/lを超え、例えば、0.016モル/lに近い前記濃度の値であっても)、2.1未満の多分散性指数を有するポリブタジエンを得る事はできないので本発明の触媒系では使用できない。
又、ハロゲンドナーとしてのアルキルアルミニウムセスキハライドの除外は必要条件ではあるが、上述の多分散性指数とムーニー粘度を有するポリブタジエンを得る為には不充分である。その為には、更に、触媒系における希土類の濃度が少なくとも0.005モル/lである事が必要である(即ち、前述のJP−A−60−23406号明細書で使用される0.0002モル/lの前記濃度よりも大きい少なくとも25倍の濃度)。
更に、本発明の触媒系は、2.1未満の多分散性指数と40未満、例えば、厳密には25〜40の100℃でのムーニー粘度ML(1+4)の両方を有するポリブタジエンを得る事も可能である。
好ましくは、本発明の前記触媒系は、0.010モル/l〜0.060モル/lの範囲内の濃度で前記希土類金属を含む。
本発明の触媒系は、トルエン中で、25℃で、0.1g/dlの濃度で測定して(測定法としては付録3を参照)2dl/gを超える固有粘度を有するポリブタジエンを得る事を可能とする。
又、これらの触媒系は、96.5%を超える、高い、再現性のあるシス−1.4結合の含有量を有するポリブタジエンを得る事を可能とする。
勿論、触媒系の構成成分を定義する「ベースとした」と言う用語は、これらの構成成分の混合物及び/又は反応生成物を意味するものである。
本発明の触媒系を予備成形する為に使用できる好ましい共役ジエンモノマーとしては1,3−ブタジエンが挙げられる。
又、2−メチル−1,3−ブタジエン(又はイソプレン)、2,3−ジ(C1〜C5アルキル)−1,3−ブタジエン、例えば、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−イソプロピル−1,3−ブタジエン、フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン又は4〜8個の炭素原子を有するその他の共役ジエンが挙げられる。
モノマー:希土類金属塩のモル比は、15〜70の範囲の値を有しても良い。
本発明のその他の特徴によれば、前記希土類金属塩が懸濁される前記不活性炭化水素溶媒は、低分子量の脂肪族又は脂環式溶媒、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ヘプタン、又はこれらの溶媒の混合物である。
特に好ましくは、メチルシクロヘキサンが不活性炭化水素溶媒として使用される。
本発明のその他の実施態様によれば、希土類金属塩を懸濁する為に使用される前記溶媒は、パラフィン油、例えば、ペトロラタム油を含む高分子量脂肪族溶媒と、上述の低分子量溶媒(例えば、シクロヘキサン又はメチルシクロヘキサン)との混合物である。この懸濁液は、次いで、希土類金属塩の極めて微細且つ均質な懸濁液を得る為の方法で、希土類金属塩をこのパラフィン油中で分散的に粉砕する事によって調製される。
本発明の好ましい実施態様によれば、前記希土類金属のトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]塩が、塩として使用される。
更に好ましくは、前記希土類金属塩は、ネオジムトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]である。
本発明の触媒系で使用できるアルキル化剤の例としては、アルキルアルミニウム、例えば、トリアルキルアルミニウム、例えば、トリイソブチルアルミニウム、又は、ジアルキルアルミニウムハイドライド、例えば、トリイソブチルアルミニウムハイドライドが挙げられる。
このアルキル化剤は、好ましくは、ジイソブチルアルミニウムハイドライドから成る。
好ましくは、アルキル化剤:希土類金属塩のモル比は、厳密に、5〜30であり、例えば、厳密に、5〜10である。
好ましくは、アルキルアルミニウムモノハライド、更に好ましくは、ジエチルアルミニウムクロライドは、本発明の触媒系では、ハロゲンドナーとして使用できるアルキルアルミニウムハライドとして使用される。
本発明によれば、ハロゲンドナー:希土類金属塩のモル比は、2〜3.5、好ましくは2.6〜3の範囲の値を有しても良い。
本発明の特に有利な実施態様では、ジイソブチルアルミニウムハイドライドとジエチルアルミニウムクロライドが、組合せてアルキル化剤及びハロゲンドナーとしてそれぞれ使用される。
本発明の触媒系は、以下の工程を実施する事によって調製される。
1)任意の第1工程であって、前記溶媒中の前記希土類金属塩の懸濁液を生成する工程、
2)第2工程であって、第1工程で得られた懸濁液に前記共役ジエンモノマーを添加するか、或いは、第1工程が実行されなかった場合には、前記共役ジエンモノマーに加えて前記溶媒を前記希土類金属塩に添加する工程、
3)第3工程であって、前記アルキル化剤を、前記第2工程の最後で得られた懸濁液に添加してアルキル化塩を得る工程、及び、
4)第4工程であって、前記ハロゲンドナーを前記アルキル化塩に添加する工程。
本発明のポリブタジエンの製造方法は、不活性炭化水素重合溶媒、例えば、シクロヘキサン中で、ブタジエンの存在下で、得られるポリブタジエンが、前記SEC方法で測定して2.1未満の多分散性指数(Ip)を有する様に前記触媒系を反応させる事から成る。
この方法は、好ましくは、0℃〜100℃の温度で行われる。
本発明の前述の特徴並びにその他の特徴は、例示であって限定を与えるものではない本発明の実施態様の幾つかの実施例についての以下の記述を読む事によって更に良く理解されるであろう。
I.本発明の触媒系の調製
1)本発明による、ネオジムの有機リン酸塩の合成
これらの塩の合成の為に複数のテストが行われた。以下に詳細に述べられる合成方法は、これらのテストのそれぞれで使用された。

1.1)本発明の触媒系1〜3を調製する為のリン酸ネオジム塩の合成(以下のI.2)節を参照)

a)ネオジムNdCl 3 ・6H 2 Oの水溶液の合成
錯化分析で85.3%(理論値85.7%)のNd含有量を持つ事が分っているNd23(RHODIA社製)96g(Ndの0.57モルに相当する)を背高型の600mlビーカーに入れた。
80mlの脱塩水を添加し、ヒュームフードの下で、36質量%濃度の塩酸(d=1.18)150ml、即ち、1.75モルの塩酸(HCl:Ndのモル比=1.75:0.57)を、周囲温度で、混合物を磁気攪拌機で攪拌しながらゆっくりと添加した。反応、
Nd23+6HCl+9H2O → 2NdCl3・6H2
は極めて発熱的である。
全ての塩酸が添加されたら、溶液を、磁気攪拌機で攪拌しながら沸騰させ、過剰の塩酸を除去した。水性NdCl3溶液は透明で、モーブ色であった。不溶解生成物(Nd23)は残らなかった。
この溶液を、次いで、ビーカー中で蒸発させて凡そ130mlの容量とした。次いで、NdCl3・6H20の溶液を濃縮した(それは周囲温度で結晶化する)。
次いで、NdCl3の濃縮溶液を、4500mlの脱塩水を含む10リットルのドラムに(アンカー攪拌機付きモーターを使用して)攪拌しながら周囲温度で注入した。
溶液のpHは、25℃で測定して4に近かった。
次いで、1500mlの工業用アセトンを溶液に添加した。不溶解生成物は残らず、得られた溶液はピンク色であった。
b)式[RO] 2 P(O)ONaの有機リン酸ナトリウムの合成(R=2−エチルヘキシル)
68g又は1.70モルのNaOHフレークを、1500mlの脱塩水を含む5リットルビーカー中で溶解した。554gの有機リン酸(ビス(2−エチルヘキシル)リン酸、アルドリッチ社のカタログ番号23,782−5)、即ち、1.72モルのこの酸を、500mlのアセトンを含む別の3リットルビーカー中で溶解した。NaOH:有機リン酸のモル比は1.70:1.72、即ち0.99である。
周囲温度で、ガラス攪拌機と手で混合物を攪拌しながら、前記有機リン酸の溶液をNaOH溶液中に注入した。反応は次の通りである。
[RO]2P(O)OH+NaOH → [RO]2P(O)ONa+H2
この反応は僅かに発熱であり、黄色の均質な溶液が得られた。溶液のpHは、25℃で測定して7に近かった。
c)式[[RO] 2 P(O)O] 3 Ndのリン酸ネオジム塩の合成:
周囲温度で、混合物を激しく攪拌しながら(アンカー攪拌機付きモーター)、上記b)で得られた有機Naリン酸塩溶液を、上記a)で得られたNdCl3・6H2Oの水溶液に注入した。
極めて微細な白色沈殿物が直ちに形成された。全ての有機Naリン酸塩を添加後((RO)2P(O)ONa:NdCl3のモル比=1.70:0.57=2.98)、得られた混合物を攪拌しながら30分間保持した。反応は次の通りである。
3[RO]2P(O)ONa+NdCl3・6H2O →
Nd[OP(O)[OR]23+3NaCl+6H2
得られたリン酸ネオジム塩を回収し、「サック」を備えた遠心分離機中で洗浄した。
母液のpHは、25℃で3〜4であり、母液は無色透明であった。
得られた塩を2つのサンプルに分割し、全ての塩化物を除去する為に、それぞれのサンプルを、以下に述べる洗浄サイクルを三回行って、アセトン/脱塩水混合物で洗浄した。
それぞれの洗浄サイクルは、初めに2リットルのアセトンを含む10リットルのプラスチックバケット中で行われた。それぞれのサンプルを、Ultra-Turraxホモジナイザーを使用して凡そ1分間、アセトンと一緒に均質化してミルク状溶液を得た。次いで、4リットルの脱塩水をバケットに添加し、次いで、得られた混合物を同じホモジナイザーで3分間均質化した。
得られた混合物を遠心分離に掛け、サックの中にリン酸ネオジム塩を回収した。
塩化物の定性分析テストは、最終の洗浄水に対して実質的に陰性であった(反応は次の通りである:
NaCl+AgNO3(HNO3媒体)→ AgCl↓+NaNO3
この方法で洗浄されたネオジム塩は、60℃のオーブン中で、真空下で、凡そ80時間の空気流で乾燥された。
行われた合成テストのそれぞれの最終収率は、洗浄中に生じた損失によって95%〜98%であった。それぞれの場合、600gの乾燥リン酸ネオジム塩が得られた。
ネオジムの質量含有量は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)での錯逆滴定及び誘導結合プラズマ原子発光分析(ICP/AESと略称)の両方で決められ、実質的に12.5%〜12.8%であった(理論含有量(τ)は13.01%で、τ=[144.24/1108.50]x100、144.24g/mol=ネオジムのモル質量)。
これら2つの方法のそれぞれに対して、ネオジム含有量測定は、開放系の砂浴中で或いは密閉系の電子レンジ中で、塩の湿潤酸ミネラル化後に行われた。
EDTAによる錯逆滴定は、ネオジムと過剰のEDTA(エチレンジアミン四酢酸)との錯化を伴う逆滴定を含む(過剰のEDTAは、pH=4.6で硫酸亜鉛によって決められる)。
着色指示薬は、当量点の光度検出と共に使用された。
誘導結合プラズマ原子発光分析は、プラズマ中で励起状態にまで上昇した原子によって放出される放射線の観察をベースとした元素分析法である。
ネオジムの分析に使用される放出放射線は、406.109nm及び401.225nmの波長に相当する。
この分光分析法は、この系を既知のネオジム含有量を有する「対照」ネオジム塩で予め較正する事によって行われた。
以下の表は、これら2つの方法によって得られたNd含有量を示す(それぞれの塩のサンプについて行われたテストの数は括弧内で示される)。


















Figure 0004685442
2つの方法で得られた結果は類似のものである(相対偏差<4%)。
1.2)本発明の触媒系4〜6及び「対照」の触媒系1及び2の調製の為のネオジムリン酸塩の合成(以降のI.2)節参照):

a)ネオジムNdCl 3 ・6H 2 Oの水溶液の合成
0.864kgのNd23又は5.10モルのNdを反応器に入れた。27kgの脱塩水を添加し、36質量%濃度の塩酸(d=1.18)1.35リットルをゆっくりと周囲温度で添加した。反応、
Nd23+6HCl+9H2O → 2NdCl3・6H2
は極めて発熱的である。
全ての塩酸が添加されたら、溶液を、30分間攪拌しながら沸騰させ、過剰の塩酸を除去した。水性NdCl3溶液は透明で、モーブ色であった。不溶解生成物(Nd23)は残らなかった。
25℃で測定された溶液のpHは、水酸化ナトリウム1リットル当り2モルの0.55リットルを添加して補正した。最終pHは4.47であった。
b)式[RO] 2 P(O)ONaの有機リン酸ナトリウムの合成(R=2−エチルヘキシル):
0.612kg又は15.3モルのNaOHフレークを、24kgの脱塩水を含む反応器中で溶解した。5.028kgの有機リン酸(ビス(2−エチルヘキシル)リン酸、アルドリッチ社のカタログ番号23,782−5)、即ち、15.61モルのこの酸を、9リットルのアセトンを含む別の反応器中で溶解した。
周囲温度で、前記有機リン酸の溶液をNaOH溶液中に注入した。反応は次の通りである。
[RO]2P(O)OH+NaOH → [RO]2P(O)ONa+H2
この反応は僅かに発熱であり、黄色の均質な溶液が得られた。溶液のpHは、25℃で測定して5.4であった。
c)式[[RO] 2 P(O)O] 3 Ndのリン酸ネオジム塩の合成:
36℃の温度で、混合物を激しく攪拌しながら、上記a)で得られたNdCl3・6H2Oの水溶液を上記b)で得られた有機Naリン酸塩溶液に注入した。
極めて微細な白色沈殿物が直ちに形成された。全ての有機Naリン酸塩を添加後、得られた混合物を攪拌しながら15分間保持した。反応は次の通りである。
3[RO]2P(O)ONa+NdCl3・6H2O →
Nd[OP(O)[OR]23+3NaCl+6H2
得られたリン酸ネオジム塩を沈降法によって回収し、45リットルの脱塩水と15リットルのアセトンの混合物で15分間洗浄した。次いで、リン酸ネオジム塩を遠心分離機で回収した。
母液のpHは、25℃で3〜4であり、母液は無色透明であった。
塩化物の定性分析テストは、最終の洗浄水に対して実質的に陰性であった(反応は次の通りである:
NaCl+AgNO3(HNO3媒体)→ AgCl↓+NaNO3
この方法で洗浄されたネオジム塩は、60℃のオーブン中で、真空下で、72時間の空気流で乾燥された。
1.3)本発明の触媒系7を調製する為のネオジムリン酸塩の合成(以降、I.2)節参照):

a)ネオジムNdCl 3 ・6H 2 Oの水溶液の合成
0.288kgのNd23又は1.7モルのNdを反応器に入れた。9kgの脱塩水を添加し、36質量%濃度の塩酸(d=1.18)0.45リットルをゆっくりと周囲温度で添加した。反応、
Nd23+6HCl+9H2O → 2NdCl3・6H2
は極めて発熱的である。
全ての塩酸が添加されたら、溶液を、30分間攪拌しながら沸騰させ、過剰の塩酸を除去した。水性NdCl3溶液は透明で、モーブ色であった。不溶解生成物(Nd23)は残らなかった。
25℃で測定された溶液のpHは、水酸化ナトリウム1リットル当り2モルの0.2リットルを添加して補正した。最終pHは3.5であった。
b)式[RO] 2 P(O)ONaの有機リン酸ナトリウムの合成(R=2−エチルヘキシル):
0.204kg又は5.1モルのNaOHフレークを、8kgの脱塩水を含む反応器中で溶解した。1.659kgの有機リン酸(ビス(2−エチルヘキシル)リン酸、アルドリッチ社のカタログ番号23,782−5)、即ち、5.15モルのこの酸を、3リットルのアセトンを含む別の反応器中で溶解した。
周囲温度で、前記有機リン酸の溶液をNaOH溶液中に注入した。反応は次の通りである。
[RO]2P(O)OH+NaOH → [RO]2P(O)ONa+H2
この反応は僅かに発熱であり、黄色の均質な溶液が得られた。溶液のpHは、25℃で測定して5であった。
c)式[[RO] 2 P(O)O] 3 Ndのリン酸ネオジム塩の合成:
35℃〜40℃の温度で、混合物を激しく攪拌しながら、上記b)で得られた有機Naリン酸塩溶液を上記a)で得られたNdCl3・6H2Oの水溶液に注入した。
極めて微細な白色沈殿物が直ちに形成された。全ての有機Naリン酸塩を添加後、得られた混合物を攪拌しながら15分間保持した。反応は次の通りである。
3[RO]2P(O)ONa+NdCl3・6H2O →
Nd[OP(O)[OR]23+3NaCl+6H2
得られたリン酸ネオジム塩を沈降法によって回収し、15リットルの脱塩水と5リットルのアセトンの混合物で15分間洗浄した。次いで、リン酸ネオジム塩を遠心分離機で回収した。
母液のpHは、25℃で3〜4であり、母液は無色透明であった。
塩化物の定性分析テストは、最終の洗浄水に対して実質的に陰性であった(反応は次の通りである:
NaCl+AgNO3(HNO3媒体)→ AgCl↓+NaNO3
この方法で洗浄されたネオジム塩は、60℃のオーブン中で、真空下で、72時間の空気流で乾燥された。
2)これらの塩から、「対照」の触媒系と本発明の触媒系の合成:

それぞれの触媒系を得る為に、粉末状の相当するネオジム塩を、予め不純物が除去されている反応器に注入した。次いで、この塩を15分間、窒素バブリングに掛けた。
第1(任意)溶解工程:
シクロヘキサン又はメチルシクロヘキサンから成る溶媒をネオジム塩を含む反応器中に導入してゲルを形成した。この溶媒とネオジム塩とが接触する時間と温度は、20〜25℃の温度で3時間、又は、30℃で30分間である。
第2、それぞれの触媒系の「予備成形」工程:
次いで、ブタジエンが、前記溶媒の追加量と共に、30℃の温度で反応器に導入された(溶媒のこの追加量は先の溶解の場合には必要ない)。前記の第1工程が行われなかった場合には、全ての溶媒がこの第2工程中に添加される。
第3、アルキル化工程:
次いで、ジイソブチルアルミニウムハイドライド(DiBAH)又はトリイソブチルアルミニウム(TiBA)がネオジム塩のアルキル化剤として、凡そ1Mの濃度で反応器に導入された。アルキル化は15分間持続した。アルキル化反応の温度は20〜25℃、又は30℃である。
第4、ハロゲン化工程
次いで、ジエチルアルミニウムクロライド(DEAC)又はエチルアルミニウムセスキクロライドが、ハロゲンドナーとして、凡そ1Mの濃度で反応器に導入された。反応媒体の温度は60°に調整された。
第5、熟成工程
この様にして得られた混合物の熟成は、60℃の温度を120分間維持する事によって行われた。
最後に、触媒溶液は、−15℃の温度のフリーザー中で窒素雰囲気下で貯蔵された。
得られた対照の触媒系及び本発明の触媒系は、ネオジム塩に関して次のモル比(ブタジエン、アルキル化剤及びハロゲンドナー(HD))を有する。
Nd:ブタジエン:DiBAH又はTiBA:HD=1:47又は50:6、10、15又は20:2.2、2.3又は3。
以下の表1は、これらの触媒系の特徴を示す。表中、
conc=濃度。
CH=シクロヘキサン、MCH=メチルシクロヘキサン。
ブタジエン:Nd=共役ジエンモノマー:ネオジム塩のモル比。
Al:Nd=アルキル化剤:ネオジム塩のモル比。
HD:Nd=ハロゲンドナー:ネオジム塩のモル比。
SESQUICHL=エチルアルミニウムセスキクロライド。
DiBAH=ジイソブチルアルミニウムハイドライド、TiBA=トリイソブチルア
ルミニウム。
使用されたアルキルアルミニウム及びアルキルアルミニウムハライドの溶液は、溶媒(CH又はMCH)中で凡そ1Mの濃度である。


表1

Figure 0004685442














表1(続き)

Figure 0004685442
II.これらの触媒を使用するブタジエンの重合:
1)種々の重合の操作方法

予め洗浄され乾燥されているスタイニーボトルを重合反応器として使用した。ブタジエンのそれぞれの重合反応は50℃又は60℃で、不活性雰囲気(窒素)中で行われた。
それぞれの重合に対して、シクロヘキサンは、使用された触媒系が、0.0002モル/lの極めて低い濃度でネオジムを含む場合以外は、重合溶媒として前記ボトルに導入された(後者の場合、重合は、重合されるべきブタジエンを単に触媒系に添加するだけで行われた)。導入されていても良いこのシクロヘキサンは、次いで、不純物を除去する為に10分間窒素バブリングに掛けられた。
7〜95で変動する重合溶媒(シクロヘキサン):モノマー(ブタジエン)の質量比が使用された(前記質量比は、以降、S:Mとして表す)。
ネオジム触媒ベースの量は、実施されたテストによって、ブタジエンの100g当り60μモル〜2453μモルの範囲である(量は、以下の表2ではμMcmで記載される)。
メタノール(1ml)又は(過剰に使用される)アセチルアセトンは、重合反応を停止させる為に使用された。
N−1,3−ジメチルブチル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン(6PPD)が、対照の触媒系と本発明の触媒系4〜7によって得られた重合溶液の保護剤として使用され(エラストマー100g当り0.2gの質量で)、一方、保護剤「AO2246」が、本発明のその他の触媒系1〜3により得られた重合溶液に対して使用された(トルエンの100g/l溶液の1mlの容量で)。
次いで、ポリブタジエンが、この様にして得られた重合溶液から、タモール酸カルシウム(calcium tamolate)の存在下でのスチームストリッピング及び100℃のローラーでの乾燥又は窒素の穏やかな流れの真空中で60℃のオーブン中での乾燥によって、或いは、50℃で、窒素下で真空を確立する事による脱揮発によって抽出された。
2)これらの触媒系で行われた重合反応の詳細

以下の表2は、実施されたそれぞれの重合反応の特徴、特に、
−使用されたネオジム触媒ベースの量(μMcmでのNd、即ち、重合されるべきブタジエンモノマー100g当りのμM)、
−分(重合動力学を記述するのに使用される)で決められる反応時間の関数としての、ブタジエンのポリブタジエンへの転化率(%)、
−S:M質量比(シクロヘキサン溶媒:重合されるべきブタジエンモノマー)及び重合温度T、についての特徴を示す。
又、この表2は、得られたポリブタジエンの特徴、特に、
−付録3で記述されている方法による、トルエン中0.1g/dlで、25℃で測定された固有粘度ηinh、及び、ASTMのD1646により測定された100℃でのムーニー粘度ML(1+4)、
−サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測定された多分散性指数Ip(テストT1、T1′、T1″、T2、T2′、T2″、I4、I5、I6で得られたポリブタジエンの分析の為の付録2、c1)節、及び、その他のテストI1、I2、I3及び17で得られたポリブタジエンの分析の為の付録2、c2)節を参照)、
−近赤外分析(NIR)法(付録1参照)で測定されたシス−1,4−結合、トランス結合及び1,2−結合の含有量、についての特徴を示す。
















表2

Figure 0004685442











表2(続き)

Figure 0004685442
これらのテストの結果は、全体として、本発明の触媒系1〜7は、セスキハライドではないアルキルアルミニウムハライドをハロゲンドナーとして含み、且つ、0.005モル/lを超える濃度(凡そ0.02モル/l)で希土類を含み、タイヤトレッドに特に十分適合する、2.1未満の多分散性指数と同時に40を超えるムーニー粘度を有するポリブタジエンを得る事を可能とする点で特徴付けられる事を示す。
更に正確には、対照テストT1、T1′及びT1″は、対照の触媒系が、ハロゲンドナーとしてアルキルアルミニウムモノハライドと、0.005モル/l未満(凡そ0.0002モル/l)の濃度でネオジムを含み、これは重合条件(特に、ブタジエン100g当りのネオジムの量)の範囲を大きく変動させても本発明の範囲内では受け入れられない値である20を超える多分散性指数Ipを有するポリブタジエンが得られる点で特徴付けられる事を示す。更に、得られたムーニー粘度(テストT1″の21と言う値を参照)は、望ましいものである40と言う最少値よりも遥かに低い。
対照テストT2、T2′及びT2″は、対照触媒系がハロゲンドナーとしてアルキルアルミニウムセスキハライドと、0.005モル/lを超える本発明の濃度(凡そ0.020モル/l)のネオジムとを含むけれども、これは重合条件(特に、ブタジエン100g当りのネオジムの量)の範囲を大きく変動させても本発明の範囲内では高すぎる値である2.70を超える多分散性指数Ipを有するポリブタジエンが得られる点で特徴付けられる事を示す。
本発明のテストI1、I2及びI3は、本発明の触媒系1、2及び3が、メチルシクロヘキサンでの溶解を伴い、ハロゲンドナーとしてアルキルアルミニウムモノハライド(DEAC)と、アルキル化剤のDiBAH:Ndのモル比がそれぞれに10、15又は20となる様に凡そ0.020モル/lの濃度でネオジムを含み、その結果、2.1よりも遥かに小さい値の多分散性指数Ipをそれぞれが有するポリブタジエンが得られる事を示す。
本発明のテストI4、I4′及びI4″は、本発明の触媒系4が、シクロヘキサンでの溶解を伴い、ハロゲンドナーとして前記DEACと、アルキル化剤のDiBAH:Ndのモル比が10となる様に凡そ0.020モル/lの濃度でネオジムを含み、その結果、重合条件(特に、ブタジエン100g当りのネオジムの量)の範囲を大きく変動させても2.1未満の多分散性指数Ipと同時に40を超えるムーニー粘度(テストI4′とI4″での41と47の値を参照)を有するポリブタジエンが得られる事を示す。
本発明のテストI5は、本発明の触媒系5が、何らの溶解も行われずに、ハロゲンドナーとして前記DEACと、アルキル化剤のDiBAH:Ndのモル比が10となる様に凡そ0.020モル/lの濃度でネオジムを含み、その結果、2.1未満の多分散性指数Ipを有するポリブタジエンが得られる事を示す。
本発明のテストI6は、本発明の触媒系6が、メチルシクロヘキサンでの溶解を伴い、ハロゲンドナーとして前記DEACと、DiBAHに代わるアルキル化剤としてトリイソブチルアルミニウム(TiBA)と、アルキル化剤のTiBA:Ndのモル比が10となる様に凡そ0.020モル/lの濃度でネオジムを含み、その結果、又、2.1未満の多分散性指数Ipを有するポリブタジエンが得られる事を示す。
本発明のテストI7は、本発明の触媒系7が、メチルシクロヘキサンでの溶解を伴い、ハロゲンドナーとして前記DEACと、アルキル化剤としてDiBAHと、アルキル化剤のDiBAH:Ndのモル比が5〜10(6に等しい)で凡そ0.020モル/lの濃度でネオジムを含み、その結果、又、2.1より遥かに小さい多分散性指数Ipを有するポリブタジエンが得られる事を示す。
本発明の触媒系1、2、3、5、6及び7によって得られたポリブタジエンの100℃でのムーニー粘度ML(1+4)は実際には測定されなかったけれども、前記触媒系4に関わるテストI4′とI4″と同様に40を超える値にあると推定され、この推定は、固有粘度(dl/g)と多分散性指数の相当する値を考慮するものである。
又、本発明の触媒系I1〜I7により得られたポリブタジエンは、近赤外分析(NIR)で測定して、少なくとも96.8%の高い、再現性のあるシス−1,4結合の含有量を有する。
付録1:得られたポリブタジエンの微細構造の決定
近赤外(NIR)分析が使用された。この分析は、13CNMRで測定された微細構造を有する「対照」エラストマーを使用する間接方法である。エラストマー中のモノマーの分布とエラストマーのNIRスペクトルとの間で普及している量的相関性(ベール−ランバートの法則)が利用された。この方法は2段階で行われる。

1)較正
−対照エラストマーのそれぞれのスペクトルを入手する。
−スペクトルデータの要因分析をベースとしたPLS(partial least square)回帰法を使用して一定のスペクトルに微細構造を関連付ける数学モデルを構築する。以下の2つの文献は、データ分析のこの「多変形」法(multi-variant method)の理論と実際についての完全な記述を与える。
(1)P. GELAD and B. R. KOWALSKI
"Partial Least Squares regression: a tutorial", Analytica Chimica Acta, vol. 185, 1-17(1986)。
(2)M. TENEHAUS
"La regression PLS-Theorie et pratique", Paris, Editions Technip (1998)。

2)測定:
−サンプルのスペクトルを記録する。
−微細構造を計算する。
付録2:サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で得られたポリブタジエンの分子量分
布の決定

a)測定の原理
SEC(サイズ排除クロマトグラフィー)は、多孔性の固定相で充填されたカラム中で膨潤状態でそれらのサイズ毎に高分子を物理的に分離する事ができる。高分子はその流体力学的容量によって分離され、最も嵩高のものが最初に溶出される。
完全な方法ではないが、SECは、ポリマーの分子量分布の判定を可能にする。市販の標準品を基にして、数平均(Mn)及び重量平均(Mw)分子量が決定され、多分散性指数が計算される(Ip=Mw/Mn)。
b)ポリマーの調製
分析前に、ポリマーのサンプルの特別な処理は行われない。ポリマーは、凡そ1g/lの濃度でテトラヒドロフランにそのまま溶解される。
c)SEC分析
ケースc1)使用された装置は"WATERS Alliance"クロマトグラフである。溶出溶媒はテトラヒドロフランであり、流量は1ml/分であり、系の温度は35℃であり、分析期間は90分である。商品名が"STYRAGEL HT6E"の2つのカラムのセットが使用された。
注入されたポリマーサンプル溶液の容量は100μlである。検出器は"WATERS2140"示差屈折計であり、クロマトグラフデータ処理ソフトウエアは"WATERS MILLENNIUM"システムである。
ケースc2)使用された装置は"WATERS model 150C"クロマトグラフである。溶出溶媒はテトラヒドロフランであり、流量は0.7ml/分であり、系の温度は35℃であり、分析期間は90分である。四つのカラムが連続で使用され、カラムの商品名は"SHODEX KS807"、"WATERS type STYRAGEL HMW7"及び2つが"WATERS STYRAGEL MHW6E"である。
注入されたポリマーサンプル溶液の容量は100μlである。検出器は"WATERS model RI32X"示差屈折計であり、クロマトグラフデータ処理ソフトウエアは"WATERS MILLENNIUM"システム(バージョン3.00)である。
付録3:乾燥ポリマーの溶液から始める、トルエン中の0.1g/dlポリマー溶液の2
5℃での固有粘度の決定。

原理
固有粘度は、毛細管によるポリマー溶液の流出速度tとトルエンの流出速度t0を測定する事によって決定される。
この方法は三つの大きな工程に分けられる:
工程1:トルエン中の0.1g/dl測定溶液の調製。
工程2:ウッベローデ管で、25℃で、ポリマー溶液の流出速度tとトルエンの流出速度t0の測定。
工程3:固有粘度の計算。

工程1−乾燥ポリマーから測定溶液の調製
0.1gの乾燥ポリマー(1目の読みe=0.1mgの精密天秤を使用)と、99.5%を超える純度のトルエン100mlとを、140℃のオーブン中に少なくとも10時間置かれた、洗浄された250mlボトルに導入した。
このボトルを90分間(ポリマーが溶解されない場合はそれ以上)、振盪装置の上に置いた。
工程2−25℃で、トルエンの流出速度t 0 とポリマー溶液の流出速度tの測定
1.装置
−流水冷却系を備えた25℃±0.1℃にサーモスタット制御された浴を持つタンク1つ。このタンクは、1/4を流水で、そして3/4を脱塩水で充填される。
−±0.1℃の不確実性を持つ、サーモスタット制御された浴中に置かれるタイプ"PROLABO"のアルコール温度計1つ.
−サーモスタット制御された浴中で垂直の位置で置かれるウッベロード粘度計管1つ。
使用された管の特徴
−毛細管の直径:0.46mm;
−容量:18〜22ml。
2.トルエンの流出速度t 0 の測定
−管をトルエンで洗浄して清浄にする。
−測定に必要なトルエン(99.5%を超える純度)の量を導入する。
−サーモスタット制御された浴が25℃である事をチェックする。
−流出速度t 0 を決定する。
3.ポリマー溶液の流出速度tの測定
−管をポリマー溶液で洗浄して清浄にする。
−測定に必要なポリマー溶液の量を導入する。
−サーモスタット制御された浴が25℃である事をチェックする。
−流出速度tを決定する。
工程3−固有粘度の計算
固有粘度は以下の式によって得られる。

ηinh=1/Cln[(t)/(t0)]

式中、
C:トルエン中のポリマー溶液の濃度(g/dl)。
t:トルエン中のポリマー溶液の流出速度(秒)。
0:トルエンの流出速度(秒)。
ηinh:dl/gで表される固有粘度。

Claims (13)

  1. 重合によるポリブタジエンの製造に使用できる触媒系であって、少なくとも、1)共役ジエンモノマー、2)一種以上の希土類金属の有機リン酸塩であって、少なくとも一種の不活性で飽和の脂肪族又は脂環式炭化水素溶媒に懸濁している有機リン酸塩、3)式AlR3又はHAlR2のアルキルアルミニウムから成るアルキル化剤であって、アルキル化剤:希土類金属塩のモル比が5を超えるアルキル化剤、及び4)アルキルアルミニウムセスキハライドを除くアルキルアルミニウムハライド類に属するハロゲンドナー、をベースとした触媒系において、前記触媒系が、前記希土類金属を0.010モル/l〜0.060モル/lの範囲内の濃度で含む事を特徴とする触媒系。
  2. 前記塩が、希土類金属のトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]である、請求項1記載の触媒系。
  3. 前記塩が、ネオジムトリス[ビス(2−エチルヘキシル)ホスフェート]である、請求項1又は2のいずれか1項記載の触媒系。
  4. 前記アルキル化剤:希土類金属塩のモル比が、5より大きくかつ10以下である、請求項1〜のいずれか1項記載の触媒系。
  5. ハロゲンドナー:希土類金属塩のモル比が、2〜3.5の範囲の値を示す、請求項1〜のいずれか1項記載の触媒系。
  6. 共役ジエンモノマー:希土類金属塩のモル比が、15〜70の範囲の値を示す、請求項1〜のいずれか1項記載の触媒系。
  7. 前記共役ジエンモノマーがブタジエンである、請求項1〜のいずれか1項記載の触媒系。
  8. 前記ハロゲンドナーがアルキルアルミニウムモノハライドである、請求項1〜のいずれか1項記載の触媒系。
  9. 前記ハロゲンドナーがジエチルアルミニウムクロライドである、請求項記載の触媒系。
  10. 前記アルキル化剤がジイソブチルアルミニウムハイドライドである、請求項記載の触媒系。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項記載の触媒系の製造方法であって、以下の工程、
    1)任意の第1工程であって、前記溶媒中の前記希土類金属塩の懸濁液を生成する工程、
    2)第2工程であって、第1工程で得られた懸濁液に前記共役ジエンモノマーを添加する
    か、或いは、第1工程が実行されなかった場合には、前記共役ジエンモノマーに加え
    て前記溶媒を前記希土類金属塩に添加する工程、
    3)第3工程であって、前記アルキル化剤を、前記第2工程の最後で得られた懸濁液に添
    加してアルキル化塩を得る工程、及び、
    4)第4工程であって、前記ハロゲンドナーを前記アルキル化塩に添加する工程、
    を含む事を特徴とする方法。
  12. ポリブタジエンの製造方法であって、得られるポリブタジエンが、サイズ排除クロマトグラフィーで測定して2.1未満の多分散性指数(Ip)を有する様に、ブタジエンの存在下で、不活性炭化水素溶媒中で、請求項1〜10のいずれか1項記載の触媒系を反応させる事を特徴とする方法。
  13. 前記ポリブタジエンが、更に、ASTMのD1646で測定して、100℃で40以上のムーニー粘度ML(1+4)を有する、請求項12記載のポリブタジエンの製造方法。
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