JP4682019B2 - 熱転写式プリンタ及び熱転写式プリンタのモータ制御方法 - Google Patents

熱転写式プリンタ及び熱転写式プリンタのモータ制御方法 Download PDF

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本発明は、インクリボンを使用する熱転写式プリンタ及び熱転写式プリンタのモータ制御方法に関する。
特許文献1には、インクリボン及び用紙を同一方向に搬送してサーマルヘッドにより所定の印字情報を前記用紙に印字する転写式プリンタにおいて、前記用紙を搬送するための制御モータとしてのステッピングモータと、前記インクリボンを搬送するための直流モータと、前記印字情報等に基づいて印字時の前記ステッピングモータの駆動量又は駆動時間を設定する駆動設定手段と、印字時に前記ステッピングモータを前記駆動設定手段により設定された駆動量又は駆動時間駆動させる制御モータ駆動手段と、この制御モータ駆動手段による前記ステッピングモータへの駆動開始と同時に前記直流モータへの通電を開始し、前記駆動手段により設定された駆動量又は駆動時間から予め設定された駆動量又は時間を減算した駆動量又は駆動時間前記ステッピングモータを駆動したときに前記直流モータへの通電を停止する直流モータ通電制御手段とを設けた転写式プリンタが記載されている。
特許第3034128号公報
特許文献1記載の転写式プリンタは、インクリボンを搬送するための直流モータと、用紙を搬送するためのステッピングモータとを有し、このステッピングモータの印字開始と印字停止時の動作に関するものである。この転写式プリンタでは、起動時は、用紙搬送モータとステッピングモータとを同時に駆動することになっているが、インクリボンを搬送するための直流モータと、用紙を搬送するためのステッピングモータとは、同時に駆動しても、モータ特性(モータ種類)の違いにより同時に動作することはなく、直流モータの方がステッピングモータより遅れて動作する。このため、用紙が先に動き、その後でインクリボンが動くため、用紙のインク汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺、インクリボンの切れが発生する場合がある。
インクリボンを搬送するための直流モータと、用紙を搬送するためのステッピングモータとのモータ種類の違いによる動作開始時間の違いは以下の理由による。
用紙搬送用として用いられるステッピングモータは、モータの自起動周波数以下においては、その周波数で駆動を行うことができる。熱転写式プリンタのステッピングモータの自起動周波数は、例えば2KHzを超える。よって、用紙搬送用ステッピングモータは、用紙搬送開始時の動作周波数が例えば2KHzに設定される。従って、用紙搬送用ステッピングモータは、少なくとも2KHz以上で動き始めることになる。すなわち、用紙搬送用ステッピングモータに通電してから用紙搬送用ステッピングモータが動き始めるのは0.5ミリ秒よりもっと短いことになる。
ところが、インクリボンを搬送するための直流モータは、電流を流しても、電気的時定数及び機械的時定数(直流モータ自身及びインクリボンなどの慣性負荷によるものなど)が大きいために、直ぐには回転を始めることができない。また、インクリボンを巻回したリールの軸は、直流モータと直結して動作させているのではなく、2段或いは3段のギアを介して駆動している。このため、インクリボンを巻回したリールの軸は、ギアのバックラッシュによる動作伝達の遅れも生じる。
図2は用紙搬送用ステッピングモータとインクリボンを搬送するための直流モータの駆動時の挙動(モータの起動時間と印刷速度(以下印字速度ともいう)との関係)を表す図である。図2に示すように、用紙搬送用ステッピングモータは、自起動周波数以下では回転指示(駆動)されると、直ぐに所定の回転数で回転することができるので、起動時間「0」で直ぐに用紙搬送速度2”/sとなる。その後、用紙搬送用ステッピングモータは、徐々に回転数を上げて最高速度12”/sまで達する。
一方、インクリボンを搬送するための直流モータの方は、駆動しても直ぐには回転が始まらないので、図2に示すように、起動して少し時間をおいてから回転を始め、徐々に回転速度が速くなって行く。
このように、用紙搬送用ステッピングモータが回転を始めても、インクリボンを搬送するための直流モータは回転が始まらないので、インクリボンにたるみが生じ、インクリボンの皺が発生したり、インクリボンのこすれ跡が用紙に残ったりするという問題が生じる。
また、通常、熱転写式プリンタにおいては、サプライの種類やユーザの要求により、用紙搬送速度(印刷速度)は、任意に変更することができるようになっている。用紙搬送速度が変わった場合は、用紙搬送用ステッピングモータとインクリボンを搬送するための直流モータの駆動速度は、その用紙搬送速度に応じた加速度カーブ(加速プロファイル)となり、その加速している時間や加速度(加速プロファイル)は用紙搬送速度毎に最適になるように設定されている(図4参照)。
従って、インクリボンを搬送するための直流モータの速度制御を、用紙搬送速度にかかわらず、常に同じ方法で行うと、ある用紙搬送速度ではステッピングモータ及び直流モータの回転制御が最適な制御になっていたとしても、それと異なる用紙搬送速度ではインクリボンを適切に送り出すことができず、インクリボンにたるみが生じたり、或いは、インクリボンに無理な張力が加わったりし、インクリボンのインク汚れ(スマッジ)や皺が発生したり、インクリボンのこすれ跡が用紙に残ったりインクリボンの切れが発生したりするという問題が生じる。特に、用紙搬送速度が大きく異なる高速の熱転写式プリンタでは、用紙搬送速度に大きな違いがあり、例えば用紙搬送速度が2”/sから12”/sまで可変できるので、ステッピングモータ及び直流モータの回転制御方法を全ての用紙搬送速度に適した制御方法を取ることができない。
本発明は、全ての用紙搬送速度において印刷開始時に用紙搬送に遅れることなく用紙に追従してインクリボンを送ることができ、インクリボンに適切な張力を発生させることができ、用紙のインク汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる熱転写式プリンタ及び熱転写式プリンタのモータ制御方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、インクリボンの種類によらずに、用紙のインクの汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる熱転写式プリンタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明の熱転写式プリンタは、ンクリボンのインクを溶融して用紙に転写する印刷ヘッドと、前記インクリボンを搬送するための直流モータと、前記直流モータに比べ起動時間の短い前記用紙を搬送するためのステッピングモータと、印刷開始時に、前記ステッピングモータの駆動開始時の速度と同じ速度で前記直流モータを駆動するように、前記ステッピングモータの駆動開始より前に前記直流モータの駆動を開始するとともに、両モータの駆動開始後、所定の印刷速度に達するまでの前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させる制御を行う制御手段と、を有するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱転写式プリンタにおいて、複数の印刷速度の個々毎に設定され、前記直流モータの用紙搬送開始時の加速度の情報、および、前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させることができる前記直流モータの駆動電流値の情報を保存する制御テーブルを記憶する記憶手段を更に有し、前記制御手段は、設定された印刷速度に応じて前記記憶手段に記憶された前記制御テーブルを参照して前記制御を行うものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または記載の熱転写式プリンタにおいて、前記印刷速度は、サプライの種類やユーザの要求により任意に変更設定されるものである。
請求項4に係る発明は、請求項2または記載の熱転写式プリンタにおいて、前記制御手段は、前記制御テーブルに保存される前記直流モータの用紙搬送開始時の加速度に対して、使用するインクリボンの種類に応じて入力される入力値を加算または減算するものである。
請求項5に係る発明は、請求項2〜のいずれか一項に記載の熱転写式プリンタにおいて、前記制御テーブルは、インクリボンの種類に応じた複数の制御テーブルを含み、前記制御手段は、使用するインクリボンの種類に応じて選択された制御テーブルを参照して前記制御を行うものである。
請求項6に係る発明は、ンクリボンのインクを溶融して用紙に転写する印刷ヘッドと、前記インクリボンを搬送するための直流モータと、前記直流モータに比べ起動時間の短い前記用紙を搬送するためのステッピングモータと、を有する熱転写式プリンタのモータ制御方法であって刷開始時に、前記ステッピングモータの駆動開始時の速度と同じ速度で前記直流モータを駆動するように、前記ステッピングモータの駆動開始より前に前記直流モータの駆動を開始するとともに、両モータの駆動開始後、所定の印刷速度に達するまでの前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させる制御を行うものである。
本発明によれば、全ての用紙搬送速度において印刷開始時に用紙搬送に遅れることなく用紙に追従してインクリボンを送ることができ、インクリボンに適切な張力を発生させることができ、用紙のインク汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる。
本発明によれば、インクリボンの種類によらずに、用紙のインクの汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる。
図1は本発明の一実施形態である熱転写式プリンタを示す。この熱転写式プリンタでは、インクリボン10がセットされた場合には、インクリボン10がインクリボン供給部材としての供給側リールr2に巻回されており、かつ、その先端側が印刷ヘッドとしてのサーマルヘッド11とプラテン12との間を通してインクリボン巻取り部材としての巻取り側リールr1に巻回されている。供給側リールr2及び巻取り側リールr1の軸には、それぞれインクリボン供給用直流モータ及びインクリボン巻取り用直流モータがギアを介して接続される。インクリボン供給用直流モータ及びインクリボン巻取り用直流モータは、図示しないが、インクリボン供給用直流モータM1及びインクリボン巻取り用直流モータM2とする。プラテン12は用紙搬送用モータ13に連結され、リール14に巻回されている用紙としてのロール紙15はサーマルヘッド11とプラテン12との間にインクリボン10と重ねて通される。
印刷時には、インクリボン10は、インクリボン供給用直流モータM1により供給側リールr2が図示矢印T2の方向に回転駆動されるとともに、インクリボン巻取り用直流モータM2により巻き取り側リールr1が図示矢印T1の方向に回転駆動されることによりサーマルヘッド11とプラテン12との間を走行する。プラテン12が用紙搬送用モータ13により回転駆動されて用紙15がサーマルヘッド11とプラテン12との間をインクリボン10と重なって同じ方向に同じ速度で走行し、サーマルヘッド11の複数の発熱素子が画像データに応じて発熱することによりインクリボン10のインクが溶融して用紙15に転写されることで用紙15に画像が印刷される。
図9は本プリンタの電気的構成を示す。本プリンタは、制御手段としてのメイン制御部(CPU)21、作業領域として用いられるRAM22、プログラムやデータが格納されているROM23、操作部24、外部インターフェース(I/F)部25、サーマルヘッド11の制御を行う制御手段としての印字制御部26、インクリボン巻取り用直流モータM2を駆動するリボン巻取りモータドライバ27、インクリボン供給用直流モータM1を駆動するリボン供給モータドライバ28、用紙搬送モータ13を駆動する用紙搬送モータドライバ29、本プリンタの各種用紙センサ31からの入力信号をメイン制御部21に入力する各種用紙センサ入力部30などを有する。
メイン制御部21は、印字制御部26を介してサーマルヘッド11を制御し、各モータドライバ27〜29を介してインクリボン巻取り用直流モータM2、インクリボン供給用直流モータM1及び用紙搬送モータ13を制御する。メイン制御部21は、操作部24からの入力信号を取り込み、操作部24の各種表示制御を行う。メイン制御部21は、外部I/F部25を介して外部から画像データを取り込んで該画像データを印字制御部26を介してサーマルヘッド11に送り、サーマルヘッド11の複数の発熱素子を画像データに応じて発熱させることでインクリボン10のインクを溶融させて用紙15に転写させる。また、メイン制御部21は、ROM23の内部に保存されている制御テーブル32を用いて後述のように各モータドライバ27〜29を介してインクリボン巻取り用直流モータM2、インクリボン供給用直流モータM1及び用紙搬送モータ13を制御する。
図10は直流モータドライバの構成を示す。各モータドライバ27、28はそれぞれ図10に示すモータドライバが用いられる。このモータドライバは、IC制御部33、定電流制御部34、トランジスタQ1〜Q4を用いた駆動部35を有する。IC制御部33は、メイン制御部21からの動作指示により駆動部35をオン・オフさせてモータM1、M2の駆動をオン・オフさせ、メイン制御部21からの回転方向指示により駆動部35にモータM1、M2を時計方向又は反時計方向に駆動させる。定電流制御部34は、メイン制御部21からの電流値指示により駆動部35にモータM1、M2を指示電流値で駆動させる。駆動部35は、IC制御部33、定電流制御部34の出力信号に基づいてモータM1、M2を駆動する。
メイン制御部21は、印刷開始時に、モータドライバ27〜29に対して、インクリボンモータ(インクリボン巻取り用直流モータM2及びインクリボン供給用直流モータM1)の挙動(回転開始)と用紙搬送モータとしてのステッピングモータ13の挙動(回転開始)とが同じになるように、ステッピングモータ13の駆動開始より所定時間前に、インクリボンモータM1、M2の駆動を開始させる。図3は、図2に示すインクリボンモータM2、M1と用紙搬送モータ13の起動特性(起動時間と印字速度との関係)に対して、インクリボンモータM1、M2の駆動開始を、インクリボンモータM1、M2の挙動と用紙搬送モータ13の挙動とが同じになるように、用紙搬送モータ13の駆動より早く開始した時のインクリボンモータM1、M2と用紙搬送モータ13の起動特性(起動時間と印字速度との関係)を示す。
図3から分かるように、インクリボンモータM1、M2の駆動開始を、インクリボンモータM1、M2の挙動と用紙搬送モータ13の挙動とが同じになるように、用紙搬送モータ13の駆動より早く開始した場合には、用紙搬送モータ13が回転動作を開始したときに、インクリボンモータM1、M2は用紙搬送モータ13の動作に遅れることなく回転動作を開始することになる。
図4は本プリンタの用紙搬送開始時の印刷速度12ips,10ips,8ips,6ips,4ips,2ips毎の加速プロファイル(インクリボンモータM2、M1の起動時間と印字速度との関係)を表す。図4からインクリボンモータM1、M2の用紙搬送開始時の加速度(プロファイル)が印刷速度毎に異なることが分かる。
一方、図5は、インクリボンモータM1、M2に対して実機状態にて一定の負荷を与えた状態(インクリボン10に一定の張力を加えた状態)でインクリボンモータM1、M2に流す電流値を変えた時の起動特性A〜Gを示す。インクリボンモータM1、M2の駆動電流値は、起動特性Aから起動特性Gにかけて少なくなっていく。
また、本プリンタにおいては、メイン制御部21は、インクリボン巻取り用直流モータM2及びインクリボン供給用直流モータM1の動作開始後の用紙搬送速度を加速する時に、用紙搬送加速度に追従してインクリボン巻取り用直流モータM2及びインクリボン供給用直流モータM1の速度を制御してインクリボンモータM1、M2の加速プロファイルを求め、この加速プロファイルを制御テーブル32に保存するが、この動作について以下に説明する。
図4より、インクリボンモータM1、M2の用紙搬送開始時の加速度(加速プロファイル)が印刷速度(用紙搬送速度)毎に異なることが分かる。ここで、例えば、用紙搬送速度が8”/sである場合について説明する。図6は、図5に示すインクリボンモータM1、M2の起動特性A〜Gに対して、用紙搬送モータ13をインクリボンモータM1、M2と同時に駆動した場合の用紙搬送速度8”/s時の加速プロファイルHを重ねて示す。図7はメイン制御部21が各モータドライバ27〜29に対して用紙搬送モータ13の動作開始時間をインクリボンモータM1、M2の動作開始時間に比べて8ms遅らせた場合における用紙搬送モータ13の起動特性とインクリボンモータM1、M2の起動特性とを重ねて示す。図7から、用紙搬送特性カーブ(用紙搬送モータ13の特性)Hは、インクリボンモータM1、M2を電流値Iで駆動した時の特性カーブと一致している区間Aがある。
この区間Aで用紙搬送モータ13の起動特性とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致しているということは、この区間Aにおいて、インクリボンモータM1、M2を電流値Iで駆動すれば、用紙搬送速度と同じ速度でインクリボン10を送り出せることになる。区間Aでは、印刷速度0.75”/sまで、用紙搬送特性カーブ(用紙搬送モータ13の起動特性)とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致しているので、次に印刷速度0.75”/sから、用紙搬送速度特性カーブが、インクリボンモータM1、M2に或る値の電流を流した時のインクリボンモータM1、M2の特性カーブと一致するところを探すため、図7の時間軸(用紙搬送特性カーブ)をずらして図5中に記録してみる。
その結果が図8である。図8において、区間B(用紙搬送速度0.75”/sから用紙搬送速度1.25”/sまで)の間は用紙搬送速度特性カーブ(用紙搬送モータ13の起動特性)とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致している。よって、用紙搬送速度0.75”/sから用紙搬送速度1.25”/sまでは、インクリボンモータM1、M2は電流Jで駆動すれば良いことになる。そこで、メイン制御部21は、用紙搬送モータ13を動作させる前(印刷開始前)に、モータドライバ27、28に対して、インクリボンモータM1、M2の制御を以下のように行う。
(1)インクリボンモータM1、M2は、インクリボンモータM1、M2の挙動(回転開始)と用紙搬送モータ13の挙動(回転開始)とが同じになるように用紙搬送モータ13の駆動開始より8ms前に電流値Iで駆動を開始する。
(2)インクリボンモータM1、M2は、駆動開始より13ms経過した時に用紙搬送速度特性カーブ(用紙搬送モータ13の起動特性)とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致するように電流値をJとする。
(3)インクリボンモータM1、M2は、用紙搬送速度特性カーブ(用紙搬送モータ13の起動特性)とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致する電流値Jで5ms駆動する。
(4)以下上記方法と同様な方法により次に用紙搬送速度特性カーブ(用紙搬送モータ13の起動特性)とインクリボンモータM1、M2の起動特性とが一致する電流値を求めて該電流値でインクリボンモータM1、M2を駆動するという動作を繰り返して行う。
メイン制御部21は、上記(1)〜(4)で得たインクリボンモータM1、M2の加速プロファイル:上記各電流値からインクリボンモータM1、M2の加速度(用紙搬送加速度又は用紙搬送加速度とインクリボンモータM1、M2の加速度又は速度:上記各電流値との関係)を求めてROM23内の制御テーブル32に保存する。
メイン制御部21は、印刷時には、用紙搬送加速度に合わせて、制御テーブル32の内容を参照してモータドライバ27、28を制御することにより用紙搬送加速度に合わせてインクリボンモータM1、M2の速度を制御し、インクリボンモータM1、M2を用紙搬送モータ13の駆動速度と同じ速度で駆動する。
また、メイン制御部21は、操作部24、外部I/F部25のいずれかより、使用するインクリボン10の種類に応じて制御テーブル32の各値に任意に加算または減算すべき値が入力されることにより、その入力値を制御テーブル32の値に対して加算又は減算する。さらに、制御テーブル32はインクリボン10の種類に応じた複数の制御テーブルが設けられ、メイン制御部21は操作部24、外部I/F部25のいずれかより、使用するインクリボン10の種類に応じて、複数の制御テーブルのうち使用するインクリボン10の種類に応じた制御テーブルを選択する選択信号が入力されることにより、その選択信号により、インクリボン10の種類に応じた制御テーブルを選択して該選択した制御テーブルを上記のように使用する。
上記実施形態によれば、インクリボンモータM1、M2と、用紙搬送モータ13とを備え、用紙搬送モータ13の駆動を開始する前にインクリボンモータM1、M2の駆動を開始するので、全ての用紙搬送速度において印刷開始時に用紙搬送に遅れることなく用紙に追従してインクリボンを送ることができ、インクリボンに適切な張力を発生させることができ、インクリボンのたるみの発生による用紙のインク汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる。
また、上記実施形態によれば、インクリボンモータM1、M2の駆動開始後の用紙搬送速度を加速する時に、用紙搬送加速度に追従してインクリボンモータM1、M2の速度を制御するので、インクリボンの種類によらず、用紙に対してインクリボンを遅れて送ったりインクリボンを用紙より早く送ったりすることがなく、インクリボンを用紙と同じ速度で搬送させることができる。このため、インクリボンにたるみが生じたり無理な張力が加わることがなく、用紙のインクの汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンの切れの発生を抑えることができる。
また、上記実施形態によれば、制御テーブルに対して外部からの指示により一定の値を加算或いは減算する機能や、制御テーブルとして複数の制御テーブルを有し、この複数の制御テーブルを、使用するインクリボンに応じて選択する機能を具備するので、使用するインクリボンに応じて最適な制御を行うことができ、インクリボンの種類にかかわらず、インクリボンにたるみが生じたり無理な張力が加わることがなく、用紙のインクの汚れ(スマッジ)やインクリボンの皺の発生、インクリボンのこすれ跡が用紙に残ること、インクリボンの切れの発生を抑えることができる。
本発明の一実施形態である熱転写式プリンタを示す概略図である。 同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 同プリンタにおけるインクリボンモータの駆動開始を用紙搬送モータの駆動より早く開始した時のインクリボンモータと用紙搬送モータの起動特性を示す特性図である。 同プリンタの用紙搬送開始時の印刷速度毎の加速プロファイルを示す特性図である。 同プリンタにおけるインクリボンモータに対して実機状態にて一定の負荷を与えた状態でインクリボンモータに流す電流値を変えた時の起動特性を示す特性図である。 同プリンタにおける図5のインクリボンモータ起動特性に対して用紙搬送モータをインクリボンモータと同時に駆動した場合の用紙搬送速度8”/s時の加速プロファイルHを重ねて示す特性図である。 同プリンタにおける用紙搬送モータの動作開始時間をインクリボンモータの動作開始時間に比べて8ms遅らせた場合における用紙搬送モータの起動特性とインクリボンモータの起動特性とを重ねて示す特性図である。 同プリンタにおける図7の時間軸(インクリボンモータM1、M2の動作開始時間)をずらして図5中に記録した結果を示す特性図である。 同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 同プリンタにおけるモータドライバの構成を示すブロック図である。
符号の説明
r1、r2 リール
10 インクリボン
M1 インクリボン供給用直流モータ
M2 インクリボン巻取り用直流モータ
21 メイン制御部
24 操作部

Claims (6)

  1. ンクリボンのインクを溶融して用紙に転写する印刷ヘッドと、
    記インクリボンを搬送するための直流モータと、
    前記直流モータに比べ起動時間の短い前記用紙を搬送するためのステッピングモータと
    刷開始時に、前記ステッピングモータの駆動開始時の速度と同じ速度で前記直流モータを駆動するように、前記ステッピングモータの駆動開始より前に前記直流モータの駆動を開始するとともに、両モータの駆動開始後、所定の印刷速度に達するまでの前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させる制御を行う制御手段と、
    を有する熱転写式プリンタ。
  2. 複数の印刷速度の個々毎に設定され、前記直流モータの用紙搬送開始時の加速度の情報、および、前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させることができる前記直流モータの駆動電流値の情報を保存する制御テーブルを記憶する記憶手段を更に有し、
    前記制御手段は、設定された印刷速度に応じて前記記憶手段に記憶された前記制御テーブルを参照して前記制御を行う、請求項1に記載の熱転写式プリンタ。
  3. 前記印刷速度は、サプライの種類やユーザの要求により任意に変更設定される、請求項1または2に記載の熱転写式プリンタ。
  4. 前記制御手段は、前記制御テーブルに保存される前記直流モータの用紙搬送開始時の加速度に対して、使用するインクリボンの種類に応じて入力される入力値を加算または減算する、請求項2または3に記載の熱転写式プリンタ。
  5. 前記制御テーブルは、インクリボンの種類に応じた複数の制御テーブルを含み、
    前記制御手段は、使用するインクリボンの種類に応じて選択された制御テーブルを参照して前記制御を行う、請求項2〜4のいずれか一項に記載の熱転写式プリンタ。
  6. ンクリボンのインクを溶融して用紙に転写する印刷ヘッドと、
    記インクリボンを搬送するための直流モータと、
    前記直流モータに比べ起動時間の短い前記用紙を搬送するためのステッピングモータと
    を有する熱転写式プリンタのモータ制御方法であって
    刷開始時に、前記ステッピングモータの駆動開始時の速度と同じ速度で前記直流モータを駆動するように、前記ステッピングモータの駆動開始より前に前記直流モータの駆動を開始するとともに、両モータの駆動開始後、所定の印刷速度に達するまでの前記ステッピングモータの加速度に前記直流モータの加速度を追従させる制御を行う熱転写式プリンタのモータ制御方法。
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