JP2021008059A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷媒体の搬送速度の変動中でも非同期印刷を精度良く実行できる印刷装置を提供する。【解決手段】第N印刷サイクルの搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄で加速又は減速する。印刷装置は、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、第1搬送周期から第n搬送周期迄の搬送周期からm個の搬送周期を除いて有効周期とし、m個の搬送周期の和に対応する時間を分割したそれぞれを第1分割時間として、有効周期のそれぞれに適用する(S19、S21、S27、S29)。印刷装置は、有効周期のそれぞれでパルスをモータに出力して回転駆動することにより、印刷媒体を搬送し且つ、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれで印刷媒体にオブジェクトを印刷する。【選択図】図20

Description

本発明は、印刷装置に関する。
テープ等の印刷媒体に印刷を行うことでラベルを作成する印刷装置が知られている。特許文献1は、ラベルイメージが印字されるラベルの長さを増減させるためにテープ搬送速度を調整する印字ラベル作成装置を開示する。印字ラベル作成装置は、基準設定に対するラベル長さ比の値が100%未満の場合、テープ搬送速度が減速される。印字ラベル作成装置は、基準設定に対するラベル長さ比の値が100%よりも大きい場合、テープ搬送速度が増速される。
特開2013−18141号公報
印刷装置における印刷制御方式として、同期印刷と非同期印刷とがある。同期印刷とは、印刷媒体の搬送と印刷制御とが同期して行われる方式である。非同期印刷とは、印刷媒体の搬送とは非同期で印刷制御が行われる方式である。特許文献1に記載の印字ラベル作成装置のように印刷媒体の搬送速度が変動される場合、非同期印刷は、通常、印刷媒体の搬送速度が一定で変動しない期間に実行される。その理由は、搬送速度の変動中に非同期印刷が実行される場合、処理が複雑になり易く、精度良く非同期印刷を実行できない場合が多いためである。しかし、印刷の過程で印刷媒体の搬送速度が一定となる期間が常に発生するとは限らない。従って、搬送速度の変動中に精度良く非同期印刷を実行することが所望されている。
本発明の目的は、印刷媒体の搬送速度の変動中でも非同期印刷を精度良く実行できる印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る印刷装置は、第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することによりモータを回転駆動して印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで印刷媒体を搬送しながらオブジェクトを印刷する印刷装置であって、制御部と制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、を備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の少なくとも一部で加速又は減速し、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、搬送周期のうち、設定値と所定値との差分に応じた割合に対応するm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)個の搬送周期を、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には第n搬送周期から遡って順番に選択し、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて減速する場合には第1搬送周期から順番に選択し、所定値が設定値よりも大きい場合、第1搬送周期から第n搬送周期迄の搬送周期から、選択したm個の搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間をn−m個に分割したそれぞれを第1分割時間として、有効周期のそれぞれに加算し、所定値が設定値よりも小さい場合、第1搬送周期から第n搬送周期迄の搬送周期に、選択したm個の搬送周期を加算して有効周期とし、選択したm個の搬送周期に対応する時間をn+m個に分割したそれぞれを第1分割時間として、有効周期のそれぞれから減算し、有効周期のそれぞれでパルスをモータに出力して回転駆動することにより、印刷媒体を搬送し且つ、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれで印刷媒体にオブジェクトを印刷することを特徴とする。
第1態様によれば、印刷装置は、印刷対象となるオブジェクトの搬送方向の長さの設定値と、オブジェクトが実際に印刷された場合に想定される所定値との差分に応じた割合に対応するm個の搬送周期を選択する。印刷装置は、所定値が設定値よりも大きい場合、m個の搬送周期に対応する時間をn−m個に分割したそれぞれを有効周期に加算して更新する。印刷装置は、所定値が設定よりも小さい場合、m個の搬送周期に対応する時間をn+m個に分割したそれぞれを有効周期から減算して更新する。ここで、印刷装置は、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には、第n搬送周期から遡って順番にm個の搬送周期を選択し、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて減速する場合には、第1搬送周期から順番にm個の搬送周期を選択する。これにより、印刷装置は、印刷媒体の搬送速度が第N印刷サイクル中で変動する場合でも、非同期印刷を精度良く実行できる。
本発明の第2態様に係る印刷装置は、第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することによりモータを回転駆動して印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで印刷媒体を搬送しながらオブジェクトを印刷する印刷装置であって、制御部と、制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、を備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の少なくとも一部で加速又は減速し、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、搬送周期のうち、設定値と所定値との差分に応じた割合に対応するm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)個の搬送周期を、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には第n搬送周期から遡って順番に選択し、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて減速する場合には第1搬送周期から順番に選択し、所定値が設定値よりも大きい場合、第1搬送周期から第n搬送周期迄の搬送周期から、選択したm個の搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間をn個に分割したそれぞれを第1分割時間として、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれから減算し、所定値が設定値よりも小さい場合、第1搬送周期から第n搬送周期迄の搬送周期に、選択したm個の搬送周期を加算して有効周期とし、選択したm個の搬送周期に対応する時間をn個に分割したそれぞれを第1分割時間として、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれに加算して、有効周期のそれぞれでパルスをモータに出力して回転駆動することにより、印刷媒体を搬送し、且つ、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれで印刷媒体にオブジェクトを印刷することを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
本発明の第3態様に係る印刷装置は、第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することによりモータを回転駆動して印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで印刷媒体を搬送しながらオブジェクトを印刷する印刷装置であって、制御部と、制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、を備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の間加速し、第N+1印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の間減速し、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、第N印刷サイクルの搬送周期、及び第N+1印刷サイクルの搬送周期のうち、設定値と所定値との差分に応じた割合に対応するm個(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)の搬送周期を、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度が速い順に選択し、所定値が設定値よりも大きい場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第N+1印刷サイクルの第n搬送周期迄の搬送周期から、選択したm個の搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間を2n−m個に分割し、分割したそれぞれを第1分割時間として、有効周期のそれぞれに加算し、所定値が設定値よりも小さい場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第N+1印刷サイクルの第n搬送周期迄の搬送周期に、選択したm個の搬送周期を加算して有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間を、2n+m個に分割したそれぞれを第1分割時間として、有効周期のそれぞれから減算し、有効周期のそれぞれでパルスをモータに出力して回転駆動することにより、印刷媒体を搬送し、且つ第N印刷サイクルの第1印刷周期から第N+1印刷サイクルの第n印刷周期迄のそれぞれで印刷媒体にオブジェクトを印刷することを特徴とする。
第3態様によれば、印刷装置は、印刷対象となるオブジェクトの搬送方向の長さの設定値と、オブジェクトが実際に印刷された場合に想定される所定値との差分に応じた割合に対応するm個の搬送周期を選択する。印刷装置は、所定値が設定値よりも大きい場合、m個の搬送周期に対応する時間を2n−m個に分割したそれぞれを有効周期に加算して更新する。印刷装置は、所定値が設定よりも小さい場合、m個の搬送周期に対応する時間を2n+m個に分割したそれぞれを有効周期から減算して更新する。ここで、印刷装置は、搬送速度の速い搬送周期から順にm個の搬送周期を選択する。これにより、印刷装置は、第N印刷サイクルにおいて搬送速度が加速し、第N+1印刷サイクルにおいて搬送速度が減速する場合でも、非同期印刷を精度良く実行できる。
本発明の第4態様に係る印刷装置は、第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で、印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することによりモータを回転駆動して印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで印刷媒体を搬送しながらオブジェクトを印刷する印刷装置であって、制御部と、制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、を備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の間加速し、第N+1印刷サイクルにおいて、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度は、第1搬送周期から第n搬送周期迄の間減速し、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、第N印刷サイクルの搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの搬送周期のうち、設定値と所定値との差分に応じた割合に対応するm個(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)の搬送周期を、モータの回転駆動により搬送される印刷媒体の搬送速度が速い順に選択し、所定値が設定値よりも大きい場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第N+1印刷サイクルの第n搬送周期迄の搬送周期から、選択したm個の搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間を2n個に分割したそれぞれを第1分割時間として、第N印刷サイクルの第1印刷周期から第N+1印刷サイクルの第n印刷周期迄のそれぞれから減算し、所定値が設定値よりも小さい場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第N+1印刷サイクルの第n搬送周期迄の搬送周期に、選択したm個の搬送周期を加算して有効周期とし、選択したm個の搬送周期の和に対応する時間を2n個に分割したそれぞれを第1分割時間として、第N印刷サイクルの第1印刷周期から第N+1印刷サイクルの第n印刷周期迄のそれぞれに加算し、有効周期のそれぞれでパルスをモータに出力して回転駆動することにより印刷媒体を搬送し、且つ第N印刷サイクルの第1印刷周期から第N+1印刷サイクルの第n印刷周期迄のそれぞれで印刷媒体にオブジェクトを印刷すること特徴とする。第4態様によれば、第3態様と同様の効果を奏することができる。
本発明の第5態様に係る印刷装置は、第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することによりモータを回転駆動して印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで印刷媒体を搬送しながらオブジェクトを印刷する印刷装置であって、制御部と制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、を備え、制御部は、記憶部に記憶したプログラムを実行することにより、オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷されたオブジェクトの搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、搬送周期のうち、設定値と所定値との差分に応じた割合が、1/nよりも小さい中間値である場合、第n搬送周期のうち中間値に対応する時間をn個に分割し、分割したそれぞれに対応する第2分割時間を、第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれに加算することを特徴とする。第5態様によれば、印刷装置は、設定値と所定値とを更に精度良く一致させることができる。
カバー6が開かれた印刷装置1及びテープカセット30の斜視図である。 テープカセット30の概要を示す図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 搬送周期と印刷周期との関係(搬送速度:定速)を示す図である。 設定値Liと所定値Lpとの関係を示す図である。 搬送周期補正(第1分割時間、定速、Lp>Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、定速、Lp>Li)の説明図である。 搬送周期補正(第1分割時間、定速、Lp<Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、定速、Lp<Li)の説明図である。 搬送周期補正(第1分割時間、加速→定速、Lp>Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、加速→定速、Lp>Li)の説明図である。 搬送周期補正(第1分割時間、加速→定速、Lp<Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、加速→定速、Lp<Li)の説明図である。 搬送周期と印刷周期との関係(定速→減速)を示す図である。 搬送周期補正(第1分割時間、加速→減速、Lp>Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、加速→減速、Lp>Li)の説明図である。 搬送周期補正(第1分割時間、加速→減速、Lp<Li)の説明図である。 印刷周期補正(第1分割時間、加速→減速、Lp<Li)の説明図である。 搬送周期補正(第2分割時間、低速→減速)の説明図である。 メイン処理のフローチャートである。 搬送処理のフローチャートである。 印刷処理のフローチャートである。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成などは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<1.印刷装置1、テープカセット30の概略構成>
図1、図2を参照して、印刷装置1、及び、テープカセット30の概略構成について説明する。以下の説明では、図1の右上側、左下側、右下側、左上側、上側、下側を、それぞれ、印刷装置1の後側、前側、右側、左側、上側、下側とする。図1に示すように、印刷装置1の上面には、オブジェクト(文字、記号、数字、図柄等)を入力するためのキーボード3が設けられている。キーボード3の後側(紙面右上側)には、電源スイッチ、用途キー、カーソルキー等の機能キー群4が設けられている。以下の説明では、キーボード3と機能キー群4とを総称する場合、操作部2という。機能キー群4の後側には、ディスプレイ5が設けられている。印刷装置1の上面の後部には、開閉可能なカバー6が設けられている。印刷装置1の左後角には、後述するカッタ36(図2参照)によって切断された印刷済テープを受けるテープトレイ7が設けられている。
ディスプレイ5の後側には、テープカセット30が着脱されるカセット装着部8が形成されている。印刷装置1では、カセット装着部8に装着されたテープカセット30を用いて、キーボード3を介して入力されたオブジェクトの印刷が実行される。カセット装着部8には、リボン巻き取り軸9、テープ駆動軸11、サーマルヘッド10(図2参照)、プラテンローラ37(図2参照)、従動ローラ38(図2参照)等が設けられている。サーマルヘッド10の左側に、カッタ36(図2参照)が設けられる。
図2に示すように、テープカセット30は、テープロール31、リボン供給側ロール33、リボン巻き取りローラ34、及び、テープ送りローラ35を有する。テープロール31にはテープ31Aが巻回される。リボン供給側ロール33にはインクリボン33Aが巻回される。リボン巻き取りローラ34には、使用済みのインクリボン33Aが巻回される。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、リボン巻き取りローラ34の内面に設けられたギア34Aと、リボン巻き取り軸9(図1参照)の外面に設けられたギアとが嵌る。テープ送りローラ35の内面に設けられたギア35Aと、テープ駆動軸11(図1参照)の外面に設けられたギアとが嵌る。テープ31A及びインクリボン33Aは、サーマルヘッド10とプラテンローラ37との間に狭持される。又、テープ31Aは、テープ送りローラ35と従動ローラ38との間に狭持される。
<2.印刷装置1の電気的構成>
図3を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、制御基板上に形成される制御回路部400を備えている。制御回路部400は、CPU401、ROM402、CGROM403、RAM404、フラッシュメモリ410を備え、これらがデータバスを介して接続されている。
ROM402には、CPU401が各種プログラムを実行するときに必要な各種パラメータが記憶されている。CGROM403には、オブジェクトを印刷するための印刷用ドットパターンデータが記憶されている。RAM404には、テキストメモリ、印刷バッファ等、複数の記憶領域が設けられている。フラッシュメモリ410には、CPU401が印刷装置1を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。なお、フラッシュメモリ410に記憶される各種プログラムは、図示外のインターフェース素子を介して外部機器から取得可能としてもよい。CPU401は、外部機器からプログラムを取得した場合、フラッシュメモリ410に記憶されたプログラムを、取得されたプログラムによって置き換えてもよい。又、フラッシュメモリ410には、オブジェクトを印刷するために必要な印刷データが記憶される。
更に、印刷装置1では、操作部2、液晶駆動回路(LCDC)405、駆動回路406、407、408がCPU401に接続されている。LCDC405は、ディスプレイ5に表示データを出力するためのビデオRAM(図示外)を有する。駆動回路406は、サーマルヘッド10を駆動するための電子回路である。CPU401は、駆動回路406に制御信号を出力することによって駆動回路406を制御し、サーマルヘッド10の複数の発熱素子に対する通電/非通電を切り替える。テープ送りモータ24は、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11を回転させるステッピングモータである。テープ送りモータ24とリボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11との間に、互いに連結する複数のギア(以下、「連結ギア」という。)が介在する。テープ送りモータ24は、入力されるパルス信号に同期して回転する。テープ送りモータ24は、連結ギアを介して、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11に回転駆動力を伝達する。駆動回路407は、テープ送りモータ24を駆動するためのドライバ回路である。CPU401は、駆動回路407にパルス信号を出力する。駆動回路407は、CPU401から出力されたパルス信号の電力を、テープ送りモータ24を駆動可能な電力に変換し、変換後のパルス信号をテープ送りモータ24に出力する。つまり、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号を出力することで、パルス信号に応じた回転速度でテープ送りモータ24を回転させることができる。駆動回路408は、カッタ36を駆動するための電子回路である。CPU401は、駆動回路408に制御信号を出力することによって、カッタ36にテープを切断させる。
<3.印刷動作の概要>
CPU401が駆動回路407を介してテープ送りモータ24を駆動することに応じ、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11は連動して回転する。図2に示すように、リボン巻き取り軸9(図1参照)は、リボン巻き取りローラ34を矢印3Aの方向に回転させる。テープ駆動軸11(図1参照)は、テープ送りローラ35を矢印3Bの方向に回転させる。これらに応じ、テープロール31からテープ31Aが繰り出され、リボン供給側ロール33からインクリボン33Aが繰り出される。
プラテンローラ37は、テープ送りローラ35によるテープ搬送により回転する。プラテンローラ37は、繰り出されたテープ31Aをサーマルヘッド10側に押し付ける。テープ31Aとサーマルヘッド10との間にインクリボン33Aが挟まれる。CPU401は、サーマルヘッド10の複数の発熱素子に対して通電する。複数の発熱素子が通電に応じて発熱することによって、インクリボン33Aのインクの複数のドットが、テープ31Aに転写される。テープ送りローラ35によってテープ31Aが搬送されながら、複数のドットがテープ31Aに繰り返し転写される。これによって、テープ31Aの搬送方向に複数のドットが並んだ特定のパターン(ドットパターン)が、テープ31Aに形成される。テープ31Aに形成されたドットパターンは、操作部2を介して入力されたオブジェクトに対応する。
従動ローラ38は、テープ送りローラ35によるテープ搬送により回転する。テープ送りローラ35及び従動ローラ38は、印刷されたテープ31Aを下流のカッタ36に向けて搬送する。CPU401は、駆動回路408を介してカッタモータ25を駆動する。これに応じ、カッタ36はテープ31Aを切断する。テープトレイ7(図1参照)は、切断されたテープ31Aを受ける。使用済みのインクリボン33Aは、リボン巻き取りローラ34に巻き取られる。以下、印刷が実行された且つカッタ36により切断されたテープ31Aを、ラベルという。
<4.同期印刷制御と非同期印刷制御>
テープ31Aを搬送しながらサーマルヘッド10により印刷を行う場合の印刷制御として、同期印刷制御と非同期印刷制御とがある。同期印刷制御は、1ドットの長さ分テープ31Aを搬送する毎に1ドットの印刷を行う印刷制御である。非同期印刷制御は、1ドットの長さ分テープ31Aを搬送する制御と、1ドットの印刷を行う制御とが非同期となる印刷制御である。印刷装置1では、所定の印刷サイクル毎に同期印刷制御又は非同期印刷制御が切り替えられながら実行されることによって、オブジェクトがテープ31Aに印刷される。
同期印刷制御の具体例を、図4を参照して説明する。図4では、テープ31Aが一定の搬送速度Vaで搬送されている。なお、テープ31Aを搬送する為のテープ送りモータ24は、パルス信号が入力されることに応じて回転駆動する。テープ送りモータ24の回転量は、入力されるパルス信号の数に応じて決定される。テープ送りモータ24の回転速度は、入力されるパルス信号の周期が短くなる程、速くなる。テープ31Aを1ドットの長さ分ずつ搬送する為にテープ送りモータ24に対してパルス信号が繰り返し出力される場合のそれぞれの周期を、搬送周期という。図4の場合、テープ31Aの搬送速度はVaで一定である為、各搬送周期の時間はTaで一致する。テープ31Aに対してドットが1つずつ印刷される場合のそれぞれの周期を、印刷周期という。同期印刷制御の場合、搬送周期と印刷周期とは一致するので、各印刷周期の時間も、搬送周期と同じTaで一致する。
各印刷サイクルに含まれるn個(nは2以上の整数)の搬送周期を、それぞれ順番に、第1〜第n搬送周期という。第1〜第n搬送周期のそれぞれを、P〜Pと表記する。第1〜第n印刷周期を、D〜Dと表記する。以下では、n=10である場合を例に挙げて具体的に説明する。しかし、nの値は10に限定されず、nは2以上の整数であるという条件を満たす他の値でもよい。なお、同期印刷制御において、各印刷サイクルに含まれる搬送周期及び印刷周期の数は、全ての印刷サイクルにおいてn(=10)となり、同一である。
一方、非同期印刷制御では、搬送周期と印刷周期とが非同期で実行される。詳細には、各印刷サイクルのうち、第1搬送周期と第1印刷周期とは同じタイミングで実行されるので、同期している。従って、実際に非同期印刷制御において非同期で実行されるのは、第1搬送周期と第1印刷周期を除く第2〜第n(n=10)搬送周期及び第2〜第n(n=10)印刷周期であることになる。なお、非同期印刷制御において、各印刷サイクルに含まれる搬送周期及び印刷周期の数は、後述の印刷長補正制御が実行されることにより、n(=10)とならない場合がある。
印刷装置1は、印刷サイクルを繰り返すことにより、それぞれの印刷サイクル(第1印刷サイクル、・・・第N印刷サイクル(Nは1以上の整数)・・・)毎に同期印刷制御又は非同期印刷制御を実行し、テープ31Aにオブジェクトを印刷する。
図5に示すように、印刷装置1において、操作部2を介して入力されたオブジェクト「1234567890・・・」を印刷が印刷される場合を例示する。このオブジェクトでは、ドットが搬送方向に1417個配列されている。印刷装置1の解像度は、360dpiであるとする。この場合、このオブジェクトが同期印刷制御により印刷された場合の搬送方向の設計上の長さ(以下、設定値Liという。)は、1ドット当たりの搬送方向の長さが(25.4/360)(mm)であることから、1417×(25.4/360)の演算式に基づき100mm(1417ドット分の長さ)と算出される(図5(a)参照)。
しかし実際には、テープ31Aの幅、プラテンローラ37の径の誤差、印刷装置1を構成する各種機構の組み付け誤差等により、100mmよりも長い長さでオブジェクトが印刷されたり(図5(b)参照)、100mmよりも短い長さのオブジェクトが印刷されたりする場合がある(図5(d)参照)。以下、実際に印刷されるオブジェクトの搬送方向の長さを、所定値Lpという。
上記の問題を解決する為に、印刷長補正制御が実行される。例えば図5(b)に示すように、所定値Lpが設定値Li(100mm)よりも5mm長い105mmとなるような場合(Lp>Li)、図5(c)に示すように、5mmに相当する71ドット(=5/(25.4/360))分少ないパルス信号でテープ31Aが搬送されるように制御される。又、例えば図5(d)に示すように、所定値Lpが設定値Li(100mm)よりも5mm短い95mmとなるような場合(Lp<Li)、図5(e)に示すように、5mmに相当する71ドット(=5/(25.4/360))分多いパルス信号でテープ31Aが搬送されるように制御される。これらにより、所定値Lpを設定値Liと同じ100mmとすることができる。つまり、印刷長補正制御では、1ドットの長さ分テープ31Aを搬送する制御と、1ドットの印刷を行う制御とが非同期で実行される非同期印刷制御が前提となる。以下、上記のように搬送周期を調整することにより実行される印刷長補正制御を、「搬送周期補正」という。なお、印刷長補正制御として、上記の搬送周期補正の他に、印刷周期を調整することにより実行される方法(以下、「印刷周期補正」という。)もある。詳細は後述する。
<5.印刷長補正制御(搬送速度が一定の場合)>
図6〜図9を参照し、テープ31Aの搬送速度が一定(Va)となる場合における印刷長補正制御を詳細に説明する。なお、印刷装置1では、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合((Lp−Li)/Li)が、補正値として、操作部2を介して設定される。印刷装置1は、設定された補正値に基づいて印刷補正制御を実行する。本実施形態において、印刷装置1のユーザは、印刷サイクルに含まれる各搬送周期及び各印刷周期のそれぞれの、印刷サイクル全体に占める時間の割合(1/10=10%)の倍数を、補正値として設定可能であるとする。図6、図7では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%大きい場合が示されており、設定される補正値は−10%である。図8、図9では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%小さい場合が示されており、設定される補正値は+10%である。
<5−1.第1分割時間による搬送周期補正(Lp>Liの場合)>
図6に示すように、初めに印刷装置1は、設定された補正値である−10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の数であるm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)を特定する。なお、搬送周期は、1つの印刷サイクルにn(=10)個含まれる。このため、補正値である−10%に対応する搬送周期の個数であるmは、「m/n=|−10%|」の条件を満たす値である1となる。
次に、印刷装置1は、図6(a)に示すように、印刷サイクルに含まれる第1〜第n(=10)搬送周期の中から、m(=1)個の任意の搬送周期を選択する。例えば、第10搬送周期が選択されたとする。次に、印刷装置1は、第1〜第n(=10)搬送周期の中から、選択されたm(=1)個の搬送周期(第10搬送周期)を除いた他の搬送周期(第1〜第9搬送周期)を、有効周期とする。次に、印刷装置1は、図6(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期(第10搬送周期)の時間(=m×Ta)を、有効周期の数であるn−m(=9)個に等分に分割する。以下、分割されたそれぞれの時間(=m×Ta/(n−m))を、第1分割時間という。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれに加算する。各搬送周期の時間は、Ta+(m×Ta/(n−m))(=Ta+Ta/9)となる。
なお、上記では、特定された個数m(=1)の搬送周期として第10搬送周期が選択されているが、他の搬送周期(第1〜第9搬送周期)の何れかが代わりに選択されてもよい。又、上記では、補正値である−10%に対応する搬送周期の個数mとして1が特定されているので、第1分割時間は「Ta/9」のように算出される。しかし、特定されたmの値が2以上の場合、選択されたm個の搬送周期の合計時間を、有効周期の数であるn−m(=9)で等分に分割することによって、第1分割時間が算出される。
印刷装置1は、第1分割時間が加算された有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。有効周期は9個の搬送周期(第1〜第9搬送周期)を有し、印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の数よりも10%少ない。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%大きい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。
一方、有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれには第1分割時間が加算されているので、有効周期のそれぞれの合計時間は、第1〜第10印刷周期のそれぞれの合計時間と一致する。このため、有効周期のそれぞれでテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<5−2.第1分割時間による印刷周期補正(Lp>Li)>
第1〜第9搬送周期が有効周期とされるまでの処理は、5−1.(図6参照)に示す搬送周期補正の場合と同一であるので、説明を省略する(図7(a)参照)。次に、印刷装置1は、図7(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、印刷サイクルに含まれる印刷周期の数であるn(=10)個に等分に分割する。分割されたそれぞれの時間m×Ta/nが第1分割時間に対応する。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第1〜第10印刷周期のそれぞれから減算する。各印刷周期の時間は、Ta−(m×Ta/n)(=Ta−Ta/10)となる。
印刷装置1は、有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、図6の搬送周期補正の場合と同様、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。一方、印刷周期のそれぞれから第1分割時間が減算されているので、第1〜第10印刷周期のそれぞれの合計時間は、有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれの合計時間と一致する。このため、有効周期のそれぞれでテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<5−3.第1分割時間による搬送周期補正(Lp<Li)>
図8に示すように、初めに印刷装置1は、設定された補正値である+10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の数であるm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)を、1と特定する。又、割合+10%に対応するm(=1)個の搬送周期として、5−1.(図6参照)、5−2.(図7参照)の場合と同様、第10搬送周期が選択される。次に、印刷装置1は、図8(a)に示すように、第1搬送周期〜第n(=10)搬送周期に対し、選択されたm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期と同じ時間を有する第11搬送周期を加算し、第1搬送周期〜第11搬送周期を有効周期とする。
次に、印刷装置1は、図8(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間(=m×Ta)を、有効周期の数であるn+m(=11)個に等分に分割する。分割されたそれぞれの時間(=m×Ta/(n+m))が第1分割時間に対応する。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれから減算する。各搬送周期の時間は、Ta−(m×Ta/(n−m))(=Ta−Ta/11)となる。
印刷装置1は、第1分割時間が減算された有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。有効周期は11個の搬送周期(第1〜第11搬送周期)を有し、印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の数よりも10%多い。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%小さい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。なお、各搬送周期が短くなることに応じ、テープ31Aの搬送速度は速くなる。
一方、有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれから第1分割時間が減算されているので、有効周期のそれぞれの合計時間は、第1〜第10印刷周期のそれぞれの合計時間と一致する。このため、有効周期のそれぞれでテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<5−4.第1分割時間による印刷周期補正(Lp<Li)>
第1〜第11搬送周期が有効周期とされるまでの処理は、5−3.(図8参照)に示す搬送周期補正の場合と同一であるので、説明を省略する(図9(a)参照)。次に、印刷装置1は、図9(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、印刷サイクルに含まれる印刷周期の数であるn(=10)個に等分に分割する。分割されたそれぞれの時間m×Ta/nが第1分割時間に対応する。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第1〜第10印刷周期のそれぞれに加算する。各印刷周期の時間は、Ta+(m×Ta/n)(=Ta+Ta/10)となる。
印刷装置1は、有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、搬送されるテープ31Aの長さは、所定値Lpよりも10%大きくなり、設定値Liと一致する。一方、印刷周期のそれぞれに第1分割時間が加算されているので、第1〜第10印刷周期のそれぞれの合計時間は、有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれの合計時間と一致する。このため、有効周期のそれぞれでテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<6.印刷長補正制御(搬送速度が加速後に定速となる場合)>
図10〜図13に示す例では、第N印刷サイクルにおいて、テープ31Aの搬送速度がVbからVcまで加速する。第N印刷サイクルの第1搬送周期における搬送速度はVbであり、第n(=10)搬送周期における搬送速度はVcである。又、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期から第n(=10)搬送周期迄の間、テープ31Aの搬送速度はVcで一定となる。つまり、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期から第n(=10)搬送周期における搬送速度Vcは、第N搬送速度の第n(=10)搬送周期における搬送速度Vcで定速となる。同様に、第N印刷サイクルにおいて印刷速度は加速し、第N+1印刷サイクルの第1印刷周期から第n(=10)印刷周期における印刷速度は、第N搬送速度の第n(=10)印刷周期における印刷速度で定速となる。このようにテープ31Aの搬送速度が推移する場合の具体例として、オブジェクトの印刷が開始される場合のスルーアップ動作が挙げられる。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの第1搬送サイクルから第n(=10)搬送サイクルのそれぞれにおいて搬送されるテープ31Aの搬送速度のうち、第p(pは、mよりも小さい2以上の整数)搬送周期から第n(=10)搬送周期までのそれぞれの搬送速度を、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期から第n(=10)搬送周期のそれぞれの搬送速度と同じVcで一定とする。このため図10〜図13では、第N印刷サイクルの第9(=p)搬送周期と第10(=n)搬送周期とのそれぞれの搬送速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期の搬送速度と一致し、Vcとなる。同様に、印刷装置1は、第N印刷サイクルの第1印刷周期から第n(=10)印刷周期のそれぞれにおける印刷速度のうち、第p印刷周期から第n(=10)印刷周期までのそれぞれの印刷速度を、第N+1印刷サイクルの第1印刷周期から第n(=10)印刷周期のそれぞれの印刷速度と同じ値で一定とする。
pの値は、設定値Liと所定値Lpとの差分の割合の値として設計上取りうる最大の値Q(%)との関係において、「Q<p/n」の関係式を満たす値に設定される。以下では、p=2である場合を例に挙げて具体的に説明する。図10、図11では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%大きい場合が示されており、設定される補正値は−10%である。図12、図13では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%小さい場合(LP=1.1Li)が示されており、設定される補正値は+10%である。
<6−1.第1分割時間による搬送周期補正(Lp>Li)>
図10に示すように、初めに印刷装置1は、設定された補正値である−10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の個数であるm(=1)を特定する。次に、印刷装置1は、搬送速度が定速である場合(5.(図6〜図9)参照)と異なり、第N印刷サイクルに含まれる第1〜第n(=10)搬送周期の中から、m(=1)個の搬送周期を、第n搬送周期から遡って順番に選択する。図10に示す例では、第n(=10)搬送周期が選択される。次に、図10(a)に示すように、印刷装置1は、第N印刷サイクルの第1〜第n搬送周期の中から、選択されたm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期を除いた他の搬送周期(第1〜第9搬送周期)を、第N印刷サイクルの有効周期とする。更に、印刷装置1は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期の中から、選択されたm(=1)個の搬送周期(第10搬送周期)と同じ搬送周期を除き、他の搬送周期(第1〜第9搬送周期)を第N+1印刷サイクルの有効周期とする。
次に、印刷装置1は、図10(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、有効周期の数であるn−m(=9)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれに第1分割時間を加算する。更に、印刷装置1は、第N印刷サイクルにおいて特定された第1分割時間を、第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれに加算する。
ここで、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)搬送周期迄のそれぞれの搬送速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n搬送周期迄のそれぞれの搬送速度と同じVcに設定されている。このため、第N印刷サイクルの最後の有効周期(第9搬送周期)の時間に第1分割時間を加算して算出される値と、第N+1印刷サイクルの最初の有効周期(第1搬送周期)の時間に第1分割時間を加算して算出される値とは一致する。従って、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において、搬送速度の変動は抑制される。
印刷装置1は、第1分割時間が加算された第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)、及び、第1分割時間が加算された第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期は、いずれも9個の搬送周期(第1〜第9搬送周期)を有し、印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の数よりも10%少ない。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%大きい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。
一方、有効周期(第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第9搬送周期)のそれぞれには第1分割時間が加算されているので、有効周期のそれぞれの合計時間は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期の合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの印刷周期でドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<6−2.第1分割時間による印刷周期補正(Lp>Li)>
第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第9周期が有効周期とされるまでの処理は、6−1.(図10参照)に示す搬送周期補正の場合と同一であるので、説明を省略する(図11(a)参照)。次に、印刷装置1は、図11(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、印刷サイクルに含まれる印刷周期の数であるn(=10)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N印刷サイクルの第1〜第n印刷周期のそれぞれから減算する。更に、印刷装置1は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n印刷周期のそれぞれから第1分割時間を減算する。
ここで、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)印刷周期迄のそれぞれの印刷速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n印刷周期迄のそれぞれの印刷速度と同じ値に設定されている。このため、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)印刷周期迄のそれぞれの印刷速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n印刷周期迄のそれぞれの印刷速度と一致する。これに対し、上記において、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期について、第1分割時間が減算される。このため、第N印刷サイクルの最後の印刷周期(第n(=10)搬送周期)の印刷速度と、第N+1印刷サイクルの最初の印刷周期(第1搬送周期)の印刷速度とは一致する。従って、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において、印刷速度の変動は抑制される。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)、及び、第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。一方、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれについて、第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれから第1分割時間が減算されているので、第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれの合計時間は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期(第1〜第9搬送周期)の合計時間と一致する。このため、有効周期のそれぞれでテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<6−3.第1分割時間による搬送周期補正(Lp<Li)>
図12に示すように、初めに印刷装置1は、設定された補正値である+10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応するm(=1)個の搬送周期として、第N印刷サイクルの第10搬送周期を選択する(6−1.(図10)、6−2.(図11)参照)。次に、印刷装置1は、図12(a)に示すように、選択されたm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期と同じ時間を有する第11搬送周期を第N印刷サイクルに加算し、第1〜第11搬送周期を第N印刷サイクルの有効周期とする。更に、印刷装置1は、第11搬送周期を第N+1印刷サイクルにも加算し、第1〜第11搬送周期を、第N+1印刷サイクルの有効周期とする。
次に、印刷装置1は、図12(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、有効周期の数であるn+m(=11)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれから減算する。更に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれから減算する。
ここで、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)搬送周期迄のそれぞれの搬送速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n搬送周期迄のそれぞれの搬送速度と同じVcに設定されている。このため、第N印刷サイクルの最後の有効周期(第11搬送周期)の時間から第1分割時間を減算して算出される値と、第N+1印刷サイクルの最初の有効周期(第1搬送周期)の時間から第1分割時間を減算して算出される値とは一致する。従って、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において、搬送速度の変動は抑制される。
印刷装置1は、第1分割時間が減算された第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)、及び、第1分割時間が減算された第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期は、いずれも11個の搬送周期(第1〜第11搬送周期)を有し、印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の数よりも10%多い。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%小さい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%大きくなり、設定値Liと一致する。
一方、有効周期(第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第11搬送周期)のそれぞれから第1分割時間が減算されているので、有効周期のそれぞれの合計時間は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期の合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの印刷周期でドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<6−4.第1分割時間による印刷周期補正(Lp<Li)>
第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第11搬送周期が有効周期とされるまでの処理は、6−3.(図12参照)に示す搬送周期補正と同一であるので、説明を省略する(図13(a)参照)。次に、印刷装置1は、図13(b)に示すように、選択したm(=1)個の搬送周期である第10搬送周期の時間を、第N印刷サイクルに含まれる印刷周期の数であるn(=10)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期のそれぞれに加算する。更に、印刷装置1は、第N+1印刷サイクルにおける第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれに、第1分割時間を加算する。
ここで、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)印刷周期迄のそれぞれの印刷速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n印刷周期迄のそれぞれの印刷速度と同じ値に設定されている。このため、第N印刷サイクルの第p(=9)〜第n(=10)印刷周期迄のそれぞれの印刷速度は、第N+1印刷サイクルの第1〜第n印刷周期迄のそれぞれの印刷速度と一致する。これに対し、上記において、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期について、第1分割時間が加算される。このため、第N印刷サイクルの最後の印刷周期(第n(=10)搬送周期)の印刷速度と、第N+1印刷サイクルの最初の印刷周期(第1搬送周期)の印刷速度とは一致する。従って、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において、印刷速度の変動は抑制される。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)、及び、第N+1印刷サイクルの有効周期(第1〜第11搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%大きくなり、設定値Liと一致する。
一方、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれについて、第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれに第1分割時間が加算されているので、第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれの合計時間は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期(第1〜第11搬送周期)の合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの印刷周期でドットがテープ31Aに印刷され、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<7.印刷長補正制御(搬送速度が定速後に減速する場合)>
図14に示す例では、第N−1印刷サイクルの第1搬送周期から第n(=10)搬送周期迄の間、テープ31Aの搬送速度はVcで一定となる。一方、第N印刷サイクルにおいて、テープ31Aの搬送速度がVcからVbまで減速する。つまり、第N−1印刷サイクルの第1搬送周期から第n(=10)搬送周期における搬送速度Vcは、第N搬送速度の第1搬送周期における搬送速度Vcで定速となる。このようにテープ31Aの搬送速度が推移する場合の具体例として、オブジェクトの印刷が終了される場合のスルーダウン動作が挙げられる。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの第1搬送サイクルから第n(=10)搬送サイクルのそれぞれにおいて搬送されるテープ31Aの搬送速度のうち、第1搬送サイクルから、第p搬送サイクルまでのそれぞれの搬送速度を、第N−1印刷サイクルの第1搬送サイクルから第n(=10)搬送サイクルのそれぞれの搬送速度と同じVcで一定とする。pの条件は、搬送速度が加速する場合(6.(図10〜図13参照))と同一であり、本実施形態では2に設定されている。このため、第N印刷サイクルの第1搬送周期と第2(=p)搬送周期とのそれぞれの搬送速度は、第N−1印刷サイクルの第1〜第10(=n)搬送周期における搬送速度と同じVcとなる。同様に、第N印刷サイクルの第1印刷周期と第2(=p)印刷周期とのそれぞれの印刷速度は、第N−1印刷サイクルの第1〜第10(=n)印刷周期における印刷速度と同一となる。
搬送速度が定速後に減速後する場合の印刷長補正制御(搬送周期補正、印刷周期補正)は、搬送速度が加速後定速となる場合の印刷長補正制御(搬送周期補正(図10、図12参照)、印刷周期補正(図11、図13参照)と略同一である。搬送速度が加速する場合と異なる点は、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の個数であるmが特定された場合において、m個の搬送周期を選択する方法である。搬送速度が加速後定速となる場合(図10〜図13参照)、印刷装置1は、第N印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期の中から、m個の搬送周期を、第n搬送周期から遡って順番に選択した。これに対し、搬送速度が定速後に減速する場合(図14参照)、印刷装置1は、第N印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期の中から、m個の搬送周期を、第1搬送周期から順番に選択する。搬送速度が定速後に減速する場合におけるその他の印刷長補正制御は、搬送速度が加速後に定速となる場合と同一であるので、説明を省略する。
図14の場合も、図10〜図13の場合と同様、例えば搬送周期補正が行われた場合でも、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において搬送速度の変動は抑制される。又、例えば印刷周期補正が行われた場合でも、第N印刷サイクルから第N+1印刷サイクルに移行する場合において印刷速度の変動は抑制される。
<8.第1分割時間による印刷長補正制御(搬送速度が加速後、減速する場合)>
図15〜図18に示す例では、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第n搬送周期迄の間、テープ31Aの搬送速度がVdからVeまで加速する。第N印刷サイクルの第1搬送周期における搬送速度はVdであり、第n(=10)搬送周期における搬送速度はVeである。又、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期から第n搬送周期迄の間、テープ31Aの搬送速度がVeからVdまで減速する。このようにテープ31Aの搬送速度が推移する場合の具体例として、搬送方向の長さが短いオブジェクトの印刷が実行される場合が挙げられる。
図15、図16では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%大きい場合が示されており、設定される補正値は−10%である。図17、図18では、設定値Liに対して所定値Lpが約10%小さい場合が示されており、設定される補正値は+10%である。
<8−1.第1分割時間による搬送周期補正(Lp>Li)>
図15(a)に示すように、初めに印刷装置1は、設定された補正値である−10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の数であるm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)を特定する。ここで印刷装置1は、上記までと異なり、2つ印刷サイクル(第N印刷サイクル、第N+1印刷サイクル)に含まれる2n(=10)個の搬送周期を基準として、mを特定する。補正値である−10%である場合、対応する搬送周期の個数であるmは、「m/2n=|−10%|」の条件を満たす値である2となる。
次に、印刷装置1は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれに含まれる第1〜第n(=10)搬送周期の中から、m(=2)個の搬送周期を、搬送速度が速い順番に選択する。図15(a)の場合、第N印刷サイクルの第10搬送周期と、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期が何れも搬送速度Veで最も速いので、これらの搬送周期が選択される。又、選択されたm(=2)個の搬送周期を除いた、第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期が、有効周期とされる。
次に、印刷装置1は、図15(b)に示すように、選択したm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)の時間の和を、有効周期の数である2n−m(=18)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれに第1分割時間を加算する。
印刷装置1は、第1分割時間が加算された有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。有効周期は、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとで合計18個の搬送周期を有し、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の合計数よりも10%少ない。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%大きい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。
一方、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれには、第1分割時間が加算されているので、有効周期の合計時間は、第N印刷周期及び第N+1印刷周期のそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期の合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットが印刷され、且つ、第N+1印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷される。これによって、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<8−2.第1分割時間による印刷周期補正(Lp>Li)>
第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期が有効周期とされるまでの処理は、8−1.(図15参照)と同一であるので、説明を省略する(図16(a)参照)。次に、印刷装置1は、図15(b)に示すように、選択したm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)の時間の和を、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルに含まれる印刷周期の数である2n(=20)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)印刷周期及び第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれから減算する。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの有効周期(第1〜第9搬送周期)、及び、第N+1印刷サイクルの有効周期(第2〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%小さくなり、設定値Liと一致する。
一方、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれについて、第1〜第10印刷周期のそれぞれから第1分割時間が減算されており、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第10印刷周期の合計時間は、有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第9搬送周期、第N+1印刷サイクルの第2〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれの合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷周期の印刷周期のそれぞれでドットが印刷され、且つ、第N+1印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷される。これによって、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<8−3.第1分割時間による搬送周期補正(Lp<Li)>
設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する個数であるm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)が選択されるまでの処理は、8−1.(図15参照)、8−2.(図16参照)と同一であるので、説明を省略する。次に、印刷装置1は、図17(a)に示すように、第N印刷サイクルの第1搬送周期から、第N+1印刷サイクルの第n(=10)搬送周期迄の搬送周期に対し、選択されたm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期と第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)と同じ時間を有する第11搬送周期及び第12搬送周期を加算する。印刷装置1は、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第10搬送周期と、加算した第11搬送周期及び第12搬送周期を、有効周期とする。
次に、印刷装置1は、図17(b)に示すように、選択したm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期及び第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)の時間の和を、有効周期の数である2n+m(=22)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第11搬送周期、第12搬送周期)のそれぞれから、第1分割時間を減算する。
印刷装置1は、第1分割時間が減算された有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第11搬送周期、第12搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。有効周期は、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとで合計22個の搬送周期を有し、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルに通常含まれる搬送周期の数よりも10%多い。しかし本例において、補正前の所定値Lpは、設定値Liに対して10%小さい。このため、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%大きくなり、所定値Lpと一致する。
一方、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第11搬送周期、第12搬送周期)のそれぞれから第1分割時間が減算されているので、有効周期の合計時間は、第N印刷周期及び第N+1印刷周期のそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期の合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットが印刷され、且つ、第N+1印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷される。これによって、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<8−4.第1分割時間による印刷周期補正(Lp<Li)>
第N印刷サイクルの第1〜第10搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第10搬送周期、第11搬送周期、第12搬送周期が有効周期とされるまでの処理は、8−3.(図17参照)と同一であるので、説明を省略する(図18(a)参照)。次に、印刷装置1は、図18(b)に示すように、選択したm(=2)個の搬送周期(第N印刷サイクルの第10搬送周期、及び、第N+1印刷サイクルの第1搬送周期)の時間の和を、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルに含まれる印刷周期の数である2n(=20)個に等分に分割し、第1分割時間とする。次に、印刷装置1は、第1分割時間を、第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)印刷周期及び第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれに加算する。
印刷装置1は、有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第n(=10)搬送周期、第11搬送周期、第12搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。この場合、搬送されるテープ31Aの長さは、補正前の所定値Lpよりも10%大きくなり、設定値Liと一致する。
一方、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれについて、第1〜第n(=10)印刷周期のそれぞれに第1分割時間が加算されており、第N印刷サイクル及び第N+1印刷サイクルのそれぞれの第1〜第n(=10)印刷周期の合計時間は、有効周期(第N印刷サイクルの第1〜第12搬送周期、第N+1印刷サイクルの第1〜第10搬送周期)のそれぞれの合計時間と一致する。このため、第N印刷サイクルと第N+1印刷サイクルとのそれぞれの有効周期でテープ送りモータ24にパルス信号が出力されてテープ31Aが搬送されると同時に、第N印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットが印刷され、且つ、第N+1印刷サイクルの印刷周期のそれぞれでドットがテープ31Aに印刷される。これによって、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
<9.第2分割時間による印刷長補正制御>
印刷されるオブジェクトの搬送方向の長さによっては、印刷終了時における印刷サイクルに含まれる搬送周期及び印刷周期が、n(=10)よりも小さくなる場合がある。例えば図19に示すように、オブジェクトの印刷終了時において、第N印刷サイクルでテープ31Aの搬送速度が減速して停止する場合を例示する。この場合、例えば第N−1印刷サイクルのように、第1〜第r搬送周期及び第1〜第r印刷周期(rは、2以上且つnよりも小さい整数)のみ含まれ、第N−1印刷サイクルに含まれる搬送周期及び印刷周期がnに満たない場合がある。なお以下では、rが5である場合を例に挙げて説明する。
例えば、補正値である−10%が設定されている場合、設定値Liと所定値Lpとの差分の設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の個数であるmは、第N−1印刷サイクル及び第N印刷サイクルに含まれる搬送周期が15(=r+n)であることから、「m/(r+n)=|−10%|」の条件を満たす1.5となる。ここで、上記の第1分割時間による印刷長補正制御が実行される場合、m個の搬送周期を減算して有効周期が特定されることになるが、mに1未満の値が含まれていると、1未満の値分の補正を行うことができない。これに対し、印刷装置1は、第1分割時間による印刷長補正制御に加え、次に示す第2分割時間による印刷長補正制御を行うことで、設定値Liと所定値Lpとを精度良く一致させる。
図19を参照し、搬送速度が定速の後減速して停止する場合について説明する。初めに印刷装置1は、設定された補正値である−10%に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の個数mの特定を試みる。ここでm/(r+n)(=m/15)の関係を満たすmは1.5となり、搬送周期の個数として特定できない。この場合、印刷装置1は、設定値Liと所定値Lpとの差分の割合|−10%|が、m−1/(r+n)とm/(r+n)(r+n=15)との間の中間値に対応すると判定し、この関係を満たすmとして2(1/15(6.6%)<|−10%|<2/15(13.3%))を特定する。次に、印刷装置1は、6−1.(図10参照)と同じ方法で搬送周期補正を実行する。
より具体的には、印刷装置1は、図19(a)に示すように、第N印刷サイクルからm(=2)個分の第1搬送周期及び第2搬送周期を選択して減算し、残りの第3〜第n(=10)搬送周期と、第N−1印刷サイクルの第1〜第r(=5)搬送周期を、有効周期とする。印刷装置1は、選択した第1搬送周期及び第2搬送周期を、有効周期の数である「r+n−m」(=13)で分割し、第1分割時間とする。印刷装置1は、第1分割時間を有効周期のそれぞれに加算する。
このとき、中間値10%に対応する時間を過不足なく有効周期に加算する為には、m/(r+n)(=2/15=13.3%)から中間値10%を減算した値に対応する余剰時間が過剰となる。ここで、第N印刷サイクルから選択された第1搬送周期及び第2搬送周期は、第N−1印刷サイクル及び第N印刷サイクルの合計時間の約13.3%(=2/15)分に対応する。余剰時間は、第1搬送周期及び第2搬送周期に対して割合(3.3%)に対応する時間であるので、第N−1印刷サイクル及び第N印刷サイクルの合計時間の0.004(=13.3%×3.3%)の時間となる。
従って、印刷装置1は、図19(b)に示すように、余剰時間を、第N−1印刷サイクル及び第N印刷サイクルに含まれる印刷周期の数である15(=r+n)個に等分に分割する。以下、分割されたそれぞれの時間を、第2分割時間という。次に、印刷装置1は、第2分割時間を、第N−1印刷サイクル及び第N印刷サイクルのそれぞれの印刷周期に加算する。印刷装置1は、第1分割時間が加算された有効周期(第N−1印刷サイクルの第1〜第r(=5)搬送周期、第N印刷サイクルの第3〜第n(=10)搬送周期)のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。又、印刷装置1は、第2分割時間が加算された第N−1印刷サイクルの第1〜第r(=5)印刷周期のそれぞれでドットをテープ31Aに印刷し、第N印刷サイクルの第3〜第n(=10)印刷周期のそれぞれでドットをテープ31Aに印刷する。これによって、テープ31Aにオブジェクトが印刷される。
なお、詳細説明は省略するが、搬送速度が加速後減速して停止する場合(図15〜図18参照)についても、上記と同様の方法で第2分割時間による補正が実行される。
<10−1.メイン処理>
図20を参照し、印刷装置1のCPU401によって実行されるメイン処理について説明する。メイン処理は、フラッシュメモリ410に記憶されたプログラムをCPU401が読み出して実行することにより開始される。図20に示すように、初めにCPU401は、操作部2を介して設定された補正値を取得する(S11)。CPU401は、取得した補正値に基づき、設定値Liと所定値Lpとの差分の、設定値Liに対する割合に対応する搬送周期の数であるmを特定する(S13)。
CPU401は、フラッシュメモリ410に記憶された印刷データを読み出し、オブジェクトの印刷に必要な印刷サイクルに関する情報を取得する。CPU401は、テープ31Aの搬送速度が定速となる印刷サイクルが含まれているか判定する(S15)。例えば、印刷されるオブジェクトの設定値Liが、印刷サイクル2つ分(搬送速度を加速させるのに要する印刷サイクル、及び、搬送速度を減速して停止させるのに要する印刷サイクル)に対応する長さよりも長い場合、搬送速度が定速となる印刷サイクルが含まれることになる(S15:YES)。この場合、CPU401は、処理をS17に進める。一方、印刷されるオブジェクトの設定値Liが、印刷サイクル2つ分に対応する長さよりも短い場合、搬送速度が定速となる印刷サイクルが含まれず、搬送速度が加速する搬送サイクルと、搬送速度が減速する搬送サイクルのみが含まれていることになる(S15:NO)。この場合、CPU401は、処理をS25に進める。
CPU401は、搬送速度が定速となる印刷サイクルが含まれている場合(S15:YES)、所定値Lpが設定値Liより大きいか判定する(S17)。CPU401は、設定された補正値が負の値である場合、所定値Lpが設定値Liよりも大きいと判定する(S17:YES)。この場合、CPU401は、S13の処理によって特定されたm個分の搬送周期を、各印刷サイクルから選択する(S19)。このとき、CPU401は、それぞれの印刷サイクルにおいて、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には、第n搬送周期から遡って順番に選択する(図10(a)〜図13(a)参照)。又、CPU401は、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて減速する場合には、第1搬送周期から順番に選択する(図14参照)。又、CPU401は、第1搬送周期から第n搬送周期に亘って搬送速度が一定である場合には、任意の搬送周期を選択する(図6(a)〜図9(a)参照)。更に、CPU401は、選択された搬送周期を、各印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期から削除し、有効周期とする(S19、図6(a)、図7(a)、図10(a)、図11(a)参照)。CPU401は、処理をS33に進める。
CPU401は、設定された補正値が正の値である場合、所定値Lpが設定値Liよりも小さいと判定する(S17:NO)。この場合、CPU401は、S13の処理によって特定されたm個分の搬送周期を、各印刷サイクルから選択する(S21)。このとき、CPU401は、それぞれの印刷サイクルにおいて、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には、第n搬送周期から遡って順番に選択する(図10(a)〜図13(a)参照)。又、CPU401は、第1搬送周期から第n搬送周期に向けて減速する場合には、第1搬送周期から順番に選択する(図14参照)。又、CPU401は、第1搬送周期から第n搬送周期に亘って搬送速度が一定である場合には、任意の搬送周期を選択する(図6(a)〜図9(a)参照)。更に、CPU401は、選択された搬送周期を、各印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期に加算して有効周期とする(S21、図8(a)、図9(a)、図12(a)、図13(a)参照)。CPU401は、処理をS33に進める。
CPU401は、搬送速度が定速となる印刷サイクルが含まれていない場合(S15:NO)、所定値Lpが設定値Liよりも大きいか判定する(S25)。CPU401は、設定された補正値が負の値である場合、所定値Lpが設定値Liよりも大きいと判定する(S25:YES)。この場合、CPU401は、S13の処理によって特定されたm個分の搬送周期を、搬送速度が加速する印刷サイクル、及び、搬送速度が減速する印刷サイクルのそれぞれから選択する(S27)。このとき、CPU401は、2つの印刷サイクルに含まれる搬送周期のうち搬送速度が速い順に選択する(図15(a)〜図18(a)参照)。更に、CPU401は、選択された搬送周期を、2つの印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期から削除し、有効周期とする(S27、図15(a)、図16(a)参照)。CPU401は、処理をS33に進める。
CPU401は、設定された補正値が正の値である場合、所定値Lpが設定値Liよりも小さいと判定する(S25:NO)。この場合、CPU401は、S13の処理によって特定されたm個分の搬送周期を、搬送速度が加速する印刷サイクル、及び、搬送速度が減速する印刷サイクルのそれぞれから選択する(S29)。このとき、CPU401は、2つの印刷サイクルに含まれる搬送周期のうち搬送速度が速い順に選択する(図15(a)〜図18(a)参照)。更に、CPU401は、選択された搬送周期を、2つの印刷サイクルに含まれる第1〜第n搬送周期に加算し、有効周期とする(S29、図16(a)、図17(a)参照)。CPU401は、処理をS33に進める。
S33の処理において、CPU401は、S19、S21、S27、S29のそれぞれの処理で選択された搬送周期に基づき、第1分割時間を算出する。CPU401は、算出された第1分割時間により、搬送周期又は印刷周期を補正し、搬送周期及び印刷周期を決定する(S33、図6(b)〜図13(b)、図15(b)〜図18(b))。CPU401は、処理をS41(図22参照)に進める。
図21に示すように、CPU401は、フラッシュメモリ410から読み出された印刷データに基づき、後述のS47〜S59の処理によってテープ31Aの搬送が開始される第N印刷サイクルに含まれる搬送周期の数が、nよりも小さいか判定する(S41)。CPU401は、第N印刷サイクルに含まれる搬送周期の数がn個の場合(S41:NO)、処理をS51に進める。
CPU401は、S33(図20参照)において決定された搬送周期を取得し、この搬送周期で通知が出力されるようにタイマを設定する(S47)。CPU401は、S47の処理によって設定されたタイマを起動する。CPU401は、第N印刷サイクルの初回の搬送周期のタイミングであるか判定する(S51)。CPU401は、初回の搬送周期のタイミングであると判定した場合(S51:YES)、S33(図20参照)において決定された印刷周期を取得し、この印刷周期で通知が出力されるようにタイマを設定する(S53)。CPU401は、S53の処理によって設定されたタイマを起動する(S55)。これにより、第N印刷サイクルの第1搬送周期と第1印刷周期とのそれぞれは同期する。CPU401は、メイン処理とは別のタスクであってメイン処理と並列で処理が実行される印刷処理(図22参照)を起動する(S57)。印刷処理の詳細は後述する。印刷処理の起動後、CPU401は処理をS59に進める。
一方、CPU401は、初回の搬送周期のタイミングでないと判定された場合(S51:NO)、処理をS59に進める。
CPU401は、設定された搬送周期毎にタイマから出力される通知を検出し、検出したタイミングでパルス信号をテープ送りモータ24に出力する。これにより、テープ送りモータ24は回転駆動し、テープ31Aが搬送される(S59)。この場合、テープ31Aは、タイマから出力される通知がCPU401により検出される毎に、1パルス分ずつ搬送される。
CPU401は、フラッシュメモリ410から読み出された印刷データに基づき、全ての印刷サイクルで印刷が完了したことに応じてテープ31Aの搬送を停止させるか判定する(S61)。CPU401は、全ての印刷サイクルで印刷が完了していないと判定した場合(S61:NO)、処理をS63に進める。
CPU401は、第N印刷サイクルで印刷が全て完了し、第N+1印刷サイクルでの印刷に切り替える必要があるか判定する(S63)。CPU401は、第N印刷サイクルの印刷が完了していない場合(S63:NO)、処理をS47に戻す。CPU401は、搬送周期のタイマを設定し(S47)、起動した(S49)後、継続してテープ送りモータ24にパルス信号を出力し、テープ31Aの搬送を継続する。一方、CPU401は、第N印刷サイクルで印刷が全て完了した場合、第N+1印刷サイクルでの印刷に切り替える必要があると判定する(S63:YES)。この場合、CPU401は、Nに1加算して更新し、処理をS41に戻す。
CPU401は、第N印刷サイクルに含まれる搬送周期の数が、nよりも小さいか判定する(S41)。CPU401は、第N印刷サイクルに含まれる搬送周期の数がnよりも小さいrの場合(S41:YES)、処理をS43に進める。CPU401は、搬送周期の数がrである第N印刷サイクルと、搬送周期の数がnである第N+1搬送サイクルとを結合し、r+n個の搬送周期を有する1つの印刷サイクル(以下、結合サイクルという。)とする(S43)。CPU401は、図19に示す方法で第2分割時間を算出し、結合サイクルに含まれる印刷周期に加算して補正することで印刷周期を決定する(S45)。CPU401は、処理をS47に進める。
S47〜S61の処理では、結合サイクルに含まれる搬送周期毎にパルス信号がテープ送りモータ24に出力され、テープ31Aが搬送される。又、CPU401は、S45において決定された印刷周期を取得し、この印刷周期で通知が出力されるようにタイマを設定する(S53)。CPU401は、S53の処理によって設定されたタイマを起動する(S55)。この場合、後述の印刷処理(図22参照)において、第2分割時間により補正された印刷周期で印刷が実行される。CPU401は、印刷データに基づき、全ての印刷サイクルで印刷が完了したことに応じてテープ31Aの搬送を停止させると判定した場合(S61:YES)、メイン処理を終了させる。
<10−2.印刷処理>
図22を参照し、印刷処理について説明する。印刷処理は、メイン処理のS57(図21参照)により起動され、メイン処理と並列に実行される。CPU401は、メイン処理においてフラッシュメモリ410から読み出された印刷データに基づき、現時点での印刷サイクルに含まれる印刷周期の数を、指定回数として取得する。
CPU401は、メイン処理のS53(図21参照)の処理によって設定された印刷周期毎にタイマから出力される通知を検出し、検出したタイミングでサーマルヘッド10を加熱する。これにより、搬送処理(図21参照)によって搬送されるテープ31Aに対してオブジェクトが印刷される(S71)。この場合、テープ31Aには、タイマから出力される通知がCPU401により検出される毎に、1ライン分ずつ印刷される。CPU401は、印刷回数を更新し、処理をS77に進める。
CPU401は、更新された印刷回数が指定回数よりも大きいか判定する(S73)。CPU401は、印刷回数が指定回数以下の場合(S73:NO)、処理をS75に戻し、オブジェクトの印刷を繰り返す。CPU401は、更新された印刷回数が指定回数よりも大きいと判定した場合(S73:YES)、対象の印刷サイクルで印刷が完了したことになるので、印刷処理を終了する。
<本実施形態の作用、効果>
印刷装置1は、搬送周期補正において、設定値Liと所定値Lpとの差分に対応するm個の搬送周期を選択する(S19、S21、S27、S29)。印刷装置1は、m個の搬送周期に対応する時間を分割した第1分割時間を有効周期に適用して更新したり、第1分割時間を印刷周期に適用して更新したりする(S33)。
印刷装置1は、搬送速度が加速又は減速する印刷サイクルと、搬送速度が定速となる印刷サイクルが隣接する場合、搬送速度が加速又は減速する印刷サイクルの有効周期又は印刷周期に第1分割時間を適用すると同時に、搬送速度が定速となる印刷サイクルの有効周期又は印刷周期にも第1分割時間を適用する。又、印刷装置1は、有効周期を決定する為に削除又は追加されるm個の搬送周期を、搬送速度が加速又は減速する印刷サイクルのうち、搬送速度が定速となる印刷サイクルに近い搬送周期から順に選択する。又、印刷装置1は、第N印刷サイクルの搬送速度が加速し、第N+1印刷サイクルの搬送速度が減速する場合、有効周期を決定する為に削除又は追加されるm個の搬送周期を、2つの印刷サイクルに含まれる搬送周期から、搬送速度が速い順に選択する。
この場合、印刷装置1は、印刷サイクルの移行時において、搬送速度や印刷周期の変動を抑制できる。従って、印刷装置1は、搬送速度や印刷速度が印刷サイクル中で変動する場合でも、非同期印刷を精度良く実行できる。なお、印刷装置1は、m個の搬送周期を等分することにより第1分割時間を算出する。これにより、印刷装置1は、第1分割時間による搬送周期の調整を容易化できる。
印刷装置1は、第N印刷サイクルの搬送速度が加速又は減速し、且つ、第N+1印刷サイクルの搬送速度が定速となる場合、第N印刷サイクルの第p搬送周期から第n搬送周期の搬送速度を、第N+1印刷サイクルの搬送速度と同一とする。又、印刷装置1は、第N−1印刷サイクルの搬送速度が定速となり、第N印刷サイクルの搬送速度が加速又は減速する場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第p搬送周期の搬送速度を、第N−1印刷サイクルの搬送速度と同一とする。この場合、印刷装置1は、選択されたm個の搬送周期を削除したり追加したりした場合でも、印刷サイクルの切り替わり部分で搬送速度又は印刷速度が変動する可能性を軽減できる。
又、印刷装置1は、設定値Liと所定値Lpとの差分の割合が、m−1/(r+n)とm/(r+n)との間の中間値に対応する場合(S41:YES)、第2分割時間を算出して印刷周期に適用する(S45)。この場合、印刷装置1は、搬送周期を削除したり追加したりするだけでは補正しきれない僅かな設定値Liと所定値Lpとの誤差についても、印刷長補正制御により調整することができる。従って、印刷装置1は、印刷長補正制御により設定値Liと所定値Lpとを更に精度良く一致させることができる。なお、印刷装置1は、余剰時間を等分することによって第2分割時間を算出する。これにより、印刷装置1は、第2分割時間による印刷周期の調整を容易化できる。
補正前の状態における搬送周期及び印刷周期の数nは、それぞれ、全ての印刷サイクルにおいて同一である。この場合、印刷装置は、各印刷サイクルにおける処理を共通化できるので、印刷動作に要する負荷を軽減できる。又、各印刷サイクルにおいて、第1搬送周期及び第1印刷周期は同期し、第2〜第n搬送周期及び第2〜第n印刷周期はそれぞれ非同期となる。この場合、印刷装置1は、補正前の所定値Lpと設定値Liとが相違する場合でも、印刷サイクルの搬送周期又は印刷周期を個別に調整することによって、設定値Liと所定値Lpを精度良く一致させることができる。
<変形例>
本発明は上記実施例に限定されず、種々の変更が可能である。図10〜図13に示す例では、第N印刷サイクルにおいて搬送速度が加速し、第N+1印刷サイクルにおいて搬送速度が定速となる場合を例示したが、第N印刷サイクルにおいて搬送速度が減速し、第N+1印刷サイクルにおいて搬送速度が定速となる場合についても同様の処理が実行可能である。図14に示す例では、第N印刷サイクルにおいて搬送速度が加速定速となり、第N+1印刷サイクルにおいて搬送速度が減速する場合を例示したが、第N印刷サイクルにおいて搬送速度が定速となり、第N+1印刷サイクルにおいて搬送速度が加速する場合についても同様の処理が実行可能である。
図10〜図13において、第N印刷サイクルに含まれる搬送周期の搬送速度は、一律に変化する場合に限らない。このため、例えば第N印刷サイクルの搬送周期は、減速後に加速してもよい。又、例えば第N印刷サイクルに、搬送速度が定速となる搬送周期が含まれていてもよい。図14の場合についても同様である。
第1分割時間及び第2分割時間を算出する場合、m個の搬送周期は等分される場合に限定されない。このため、第1分割時間及び第2分割時間には、それぞれが相違する複数の時間が含まれていてもよい。
第N印刷サイクルの搬送速度が加速又は減速し、且つ、第N+1印刷サイクルの搬送速度が定速となる場合、第N印刷サイクルの第p搬送周期から第n搬送周期に対応する搬送速度を変化させてもよい。同様に、第N+1印刷サイクルの搬送速度と同一とする。又、印刷装置1は、第N−1印刷サイクルの搬送速度が定速となり、第N印刷サイクルの搬送速度が加速又は減速する場合、第N印刷サイクルの第1搬送周期から第p搬送周期の搬送速度を変化させてもよい。
印刷装置1は、第1分割時間による搬送周期の調整を行わず、第2分割時間による印刷周期の調整のみを行ってもよい。例えば印刷装置1には、補正値として任意の値(例えば−3%等)が設定されてもよい。印刷装置1は、設定値Liと所定値Lpとの差分の設定値Liに応じた割合|−3%|が、1/n(=10%)よりも小さい中間値に対応すると判定する。又、印刷装置1は、第n印刷周期のうち割合|−3%|に対応する時間を、n個に等分する。等分されたそれぞれの時間は、第2分割時間に対応する。次に、印刷装置1は、第2分割時間を、印刷サイクルの第1〜第n印刷周期に加算する。印刷装置1は、搬送周期のそれぞれでパルス信号をテープ送りモータ24に出力し、テープ送りモータ24を回転駆動してテープ31Aを搬送する。又、印刷装置1は、第2分割時間が加算された印刷周期のそれぞれでドットをテープ31Aに印刷し、テープ31Aにオブジェクトを印刷する。
この場合、印刷装置1は、搬送周期を削除したり追加したりするだけでは補正しきれない僅かな設定値Liと所定値Lpとの誤差についても、印刷長補正制御により調整することができるので、設定値Liと所定値Lpとを更に精度良く一致させることができる。
<その他>
CPU401は、本発明の「制御部」の一例である。テープ31Aは、本発明の「印刷媒体」の一例である。プログラムを記憶したフラッシュメモリ410は、本発明の「記憶部」の一例である。テープ送りモータ24は、本発明の「モータ」の一例である。
1 :印刷装置
31A :テープ
401 :CPU
410 :フラッシュメモリ
Li :設定値
Lp :所定値

Claims (17)

  1. 第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することにより前記モータを回転駆動して前記印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで前記印刷媒体を搬送しながら前記オブジェクトを印刷する印刷装置であって、
    制御部と
    前記制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の少なくとも一部で加速又は減速し、
    前記オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷された前記オブジェクトの前記搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、前記搬送周期のうち、前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合に対応するm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)個の前記搬送周期を、前記第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には前記第n搬送周期から遡って順番に選択し、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期に向けて減速する場合には前記第1搬送周期から順番に選択し、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、
    前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期から、選択したm個の前記搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間をn−m個に分割したそれぞれを第1分割時間として、前記有効周期のそれぞれに加算し、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、
    前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期に、選択したm個の前記搬送周期を加算して前記有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期に対応する時間をn+m個に分割したそれぞれを前記第1分割時間として、前記有効周期のそれぞれから減算し、
    前記有効周期のそれぞれで前記パルスを前記モータに出力して回転駆動することにより、前記印刷媒体を搬送し且つ、前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれで前記印刷媒体に前記オブジェクトを印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 第N+1印刷サイクルにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間、前記第N印刷サイクルの前記第n搬送周期における前記印刷媒体の搬送速度で定速となり、
    前記制御部は、
    前記第N印刷サイクルを実行する時に前記有効周期のそれぞれに前記第1分割時間を加算した時、前記第N+1印刷サイクルにおける前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期から、選択したm個の前記搬送周期を除いた前記搬送周期のそれぞれに、前記第1分割時間を加算し、
    前記第N印刷サイクルを実行する時に前記有効周期のそれぞれから前記第1分割時間を減算した時、前記第N+1印刷サイクルにおける前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期に、選択したm個の前記搬送周期を加算した前記搬送周期のそれぞれから、前記第1分割時間を減算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、選択したm個の前記搬送周期に対応する時間をn−m等分したそれぞれを前記第1分割時間とし、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、選択したm個の前記搬送周期に対応する時間をn+m等分したそれぞれを前記第1分割時間とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することにより前記モータを回転駆動して前記印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで前記印刷媒体を搬送しながら前記オブジェクトを印刷する印刷装置であって、
    制御部と
    前記制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の少なくとも一部で加速又は減速し、
    前記オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷された前記オブジェクトの前記搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、前記搬送周期のうち、前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合に対応するm(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)個の前記搬送周期を、前記第1搬送周期から第n搬送周期に向けて加速する場合には前記第n搬送周期から遡って順番に選択し、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期に向けて減速する場合には前記第1搬送周期から順番に選択し、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、
    前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期から、選択したm個の前記搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間をn個に分割したそれぞれを第1分割時間として、前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれから減算し、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、
    前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の前記搬送周期に、選択したm個の前記搬送周期を加算して前記有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期に対応する時間をn個に分割したそれぞれを前記第1分割時間として、前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれに加算して、
    前記有効周期のそれぞれで前記パルスを前記モータに出力して回転駆動することにより、前記印刷媒体を搬送し、且つ、前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれで前記印刷媒体に前記オブジェクトを印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 第N+1印刷サイクルにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間、前記第N印刷サイクルの前記第n搬送周期における前記印刷媒体の搬送速度で定速となり、
    前記制御部は、
    前記第N印刷サイクルを実行する時に前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれに前記第1分割時間を加算した時、前記第N+1印刷サイクルにおける前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれに、前記第1分割時間を加算し、
    前記第N印刷サイクルを実行する時に前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれから前記第1分割時間を減算した時、前記第N+1印刷サイクルにおける前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれから、前記第1分割時間を減算する
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、
    選択したm個の前記搬送周期に対応する時間をn等分したそれぞれに対応する時間を、前記第1分割時間とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷装置。
  7. 第N+1印刷サイクルにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間、前記第N印刷サイクルの前記第n搬送周期における前記印刷媒体の搬送速度で定速となり、
    前記第N印刷サイクルにおける前記第1搬送周期から前記第n搬送周期のそれぞれにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度のうち、第p(pは、mよりも小さい2以上の整数)搬送周期から前記第n搬送周期に対応する搬送速度は、前記第N+1印刷サイクルにおける前記印刷媒体の搬送速度と同一であることを特徴とする請求項1又は4に記載の印刷装置。
  8. 第N−1印刷サイクルにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間、前記第N印刷サイクルの前記第1搬送周期における前記印刷媒体の搬送速度で定速となり、
    前記第N印刷サイクルにおける前記第1搬送周期から前記第n搬送周期のそれぞれにおいて前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度のうち、前記第1搬送周期から第p(pは、mよりも小さい2以上の整数)搬送周期に対応する搬送速度は、前記第N−1印刷サイクルにおける前記印刷媒体の搬送速度と同一であることを特徴とする請求項1又は4に記載の印刷装置。
  9. 第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することにより前記モータを回転駆動して前記印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで前記印刷媒体を搬送しながら前記オブジェクトを印刷する印刷装置であって、
    制御部と
    前記制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間加速し、
    第N+1印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間減速し、
    前記オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷された前記オブジェクトの前記搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、前記第N印刷サイクルの前記搬送周期、及び前記第N+1印刷サイクルの前記搬送周期のうち、前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合に対応するm個(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)の前記搬送周期を、前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度が速い順に選択し、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、
    前記第N印刷サイクルの前記第1搬送周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n搬送周期迄の前記搬送周期から、選択したm個の前記搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間を2n−m個に分割し、分割したそれぞれを第1分割時間として、前記有効周期のそれぞれに加算し、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、
    前記第N印刷サイクルの前記第1搬送周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n搬送周期迄の前記搬送周期に、選択したm個の前記搬送周期を加算して前記有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間を、2n+m個に分割したそれぞれを前記第1分割時間として、前記有効周期のそれぞれから減算し、
    前記有効周期のそれぞれで前記パルスを前記モータに出力して回転駆動することにより、前記印刷媒体を搬送し、且つ前記第N印刷サイクルの前記第1印刷周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n印刷周期迄のそれぞれで前記印刷媒体に前記オブジェクトを印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 前記制御部は、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、選択したm個の前記搬送周期を2n−m等分したそれぞれに対応する時間を、前記第1分割時間とし、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、選択したm個の前記搬送周期を2n+m等分したそれぞれに対応する時間を、前記第1分割時間とすることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
  11. 第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で、印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することにより前記モータを回転駆動して前記印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで前記印刷媒体を搬送しながら前記オブジェクトを印刷する印刷装置であって、
    制御部と
    前記制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    第N(Nは1以上の整数)印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間加速し、
    第N+1印刷サイクルにおいて、
    前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度は、前記第1搬送周期から前記第n搬送周期迄の間減速し、
    前記オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷された前記オブジェクトの前記搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、前記第N印刷サイクルの前記搬送周期、及び、前記第N+1印刷サイクルの前記搬送周期のうち、前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合に対応するm個(mは、nよりも小さく且つ1以上の整数)の前記搬送周期を、前記モータの回転駆動により搬送される前記印刷媒体の搬送速度が速い順に選択し、
    前記所定値が前記設定値よりも大きい場合、
    前記第N印刷サイクルの前記第1搬送周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n搬送周期迄の前記搬送周期から、選択したm個の前記搬送周期を除いて有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間を2n個に分割したそれぞれを第1分割時間として、前記第N印刷サイクルの前記第1印刷周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n印刷周期迄のそれぞれから減算し、
    前記所定値が前記設定値よりも小さい場合、
    前記第N印刷サイクルの前記第1搬送周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n搬送周期迄の前記搬送周期に、選択したm個の前記搬送周期を加算して前記有効周期とし、選択したm個の前記搬送周期の和に対応する時間を2n個に分割したそれぞれを前記第1分割時間として、前記第N印刷サイクルの前記第1印刷周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n印刷周期迄のそれぞれに加算し、
    前記有効周期のそれぞれで前記パルスを前記モータに出力して回転駆動することにより前記印刷媒体を搬送し、且つ前記第N印刷サイクルの前記第1印刷周期から前記第N+1印刷サイクルの前記第n印刷周期迄のそれぞれで前記印刷媒体に前記オブジェクトを印刷することを特徴とする印刷装置。
  12. 前記制御部は、
    選択したm個の前記搬送周期に対応する時間を2n等分したそれぞれに対応する時間を、前記第1分割時間とすることを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
  13. 第N−1印刷サイクルでは、前記第1搬送周期から第r(rは2以上且つnよりも小さい整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で前記印刷媒体が搬送され、且つ、前記第1印刷周期から第r印刷周期迄のそれぞれの印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトが印刷され、
    前記制御部は、
    前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合が、(m−1)/(r+n)とm/(r+n)との間の中間値である場合、選択したm個の前記搬送周期のうち、m/(r+n)から前記中間値を減算した割合に対応する余剰時間をr+n個に分割し、分割したそれぞれを第2分割時間として、前記第N−1印刷サイクル及び前記第N印刷サイクルのそれぞれの前記印刷周期に加算する
    ことを特徴とする請求項1から12の何れかに記載の印刷装置。
  14. 前記制御部は、
    前記余剰時間をr+n等分したそれぞれに対応する時間を、前記第2分割時間とすることを特徴とする請求項13に記載の印刷装置。
  15. 前記印刷サイクルのうち前記第1搬送周期と前記第1印刷周期とが同期し、且つ、前記第1搬送周期及び前記第1印刷周期を除く前記搬送周期と前記印刷周期とが非同期であることを特徴とする請求項1から14の何れかに記載の印刷装置。
  16. 第1搬送周期から第n(nは2以上の整数)搬送周期迄のそれぞれの搬送周期で印刷媒体を搬送する為のモータにパルスを出力することにより前記モータを回転駆動して前記印刷媒体を搬送し、且つ第1印刷周期から第n印刷周期迄のそれぞれの前記印刷周期で前記印刷媒体にオブジェクトを印刷する印刷サイクルを繰り返すことで前記印刷媒体を搬送しながら前記オブジェクトを印刷する印刷装置であって、
    制御部と
    前記制御部が駆動する為のプログラムを記憶した記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶した前記プログラムを実行することにより、
    前記オブジェクトの搬送方向の長さの設定値が、印刷された前記オブジェクトの前記搬送方向の長さとして想定される所定値と一致しない場合、前記搬送周期のうち、前記設定値と前記所定値との差分に応じた割合が、1/nよりも小さい中間値である場合、第n搬送周期のうち前記中間値に対応する時間をn個に分割し、分割したそれぞれに対応する第2分割時間を、前記第1印刷周期から前記第n印刷周期迄のそれぞれに加算する
    ことを特徴とする印刷装置。
  17. 補正前の状態における前記搬送周期の数は、全ての前記印刷サイクルにおいて同一であることを特徴とする請求項1から16の何れかに記載の印刷装置。
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