JP2001315372A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法

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JP2001315372A
JP2001315372A JP2000136574A JP2000136574A JP2001315372A JP 2001315372 A JP2001315372 A JP 2001315372A JP 2000136574 A JP2000136574 A JP 2000136574A JP 2000136574 A JP2000136574 A JP 2000136574A JP 2001315372 A JP2001315372 A JP 2001315372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ライン分の印刷データを分割する分割数を
演算によって求め、印刷ヘッドに供給する電流を効果的
に制御できるようにする。 【解決手段】 印刷ヘッドのヘッド電圧とヘッド抵抗値
とオンドット数とに基づいて、描画バッファ131に記
憶されている印刷データを分割する分割数を算出し、1
ライン分の印刷データを分割数分の分割データに分割し
て分割バッファ133にセットする。分割バッファ13
3への分割データのセットが終了すると、次のラインの
印刷データを分割数分の分割データに分割して分割バッ
ファ132にセットするとともに、分割バッファ133
にセットされた分割データが印刷ヘッド5に転送され、
印刷が開始される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置および印
刷方法に関し、特に、印刷ヘッドを構成する複数の発熱
体をオンドット数に応じていくつかのグループに分割
し、グループ毎に電流を流すことにより、印字品質を上
げるようにした印刷装置および印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷装置としてのサーマルプリン
タにおいては、印刷を行うサーマルヘッドは複数の発熱
体から構成され、各発熱体に電流を流すことにより、発
熱体に接した感熱紙に複数のドットからなる文字や図形
等の印刷イメージを印刷することができるようになされ
ている。従って、印刷イメージに応じて、黒のドットに
対応する発熱体には電流を流し、黒でないドットに対応
する発熱体には電流を流さないようにすることにより、
複数のドットからなる上記印刷イメージを印刷すること
ができる。
【0003】また、バッテリ駆動する小型の携帯プリン
タの場合、サーマルヘッドに流すことができる電流の大
きさには限界があるため、電流を流すべき発熱体に対応
するドット、即ち、オンドットの数(オンドット数)を
求め、それを複数のグループに分割し、各グループ毎に
順番に、各グループに属するドットに対応する発熱体に
電流を流すようにしている。これにより、分割印字が可
能となっている。
【0004】分割印字するときに必要となるオンドット
数に応じた分割数は、所定のメモリ上のテーブルに予め
記憶しておき、オンドット数に応じてテーブルから分割
数を参照し、分割処理を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、分割数を導き出す処理に必要な処理時間は短
くて済むが、オンドット数に応じた細かな分割処理を行
うような制御ができない課題があった。また、細かな制
御を行うために、メモリ上のテーブル構成を細かくして
オンドット数に応じた分割数を示す細かなデータを設定
すると、メモリ容量が多く必要となり、コスト高となる
課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、バッテリの電圧、サーマルヘッド抵抗、オ
ンドット数等の値から、サーマルヘッドの1ライン分を
印刷するときに、オンドットを分割する分割数を計算に
よって算出し、分割したオンドットに対応するサーマル
ヘッドの発熱体に流す電流を細かく制御することができ
るようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷装
置は、複数の発熱体からなる印刷ヘッドに電流を供給し
て印刷を行う印刷装置であって、印刷すべき印刷データ
を記憶する印刷データ記憶手段と、印刷データ記憶手段
によって記憶された印刷データを複数の分割データに分
割するときの分割数を演算する演算手段と、印刷データ
のオンドット数に基づいて、印刷データ記憶手段によっ
て記憶された印刷データを、演算手段によって演算され
た分割数分の複数の分割データに分割する分割手段と、
分割手段によって分割された各分割データを記憶する分
割データ記憶手段と、分割データ記憶手段によって記憶
された各分割データを順に印刷ヘッドに転送する転送手
段と、転送手段によって転送された分割データのオンド
ット数に基づいて、発熱体に供給する電流を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする。また、演算手段
は、少なくとも印刷ヘッドに掛かる電圧と、印刷ヘッド
の抵抗値と、印刷すべき印刷データのオンドット数と、
印刷ヘッドに供給可能な最大の電流値とに基づいて、分
割数を演算するようにすることができる。また、分割手
段は、複数の分割データの各々のオンドット数がほぼ等
しくなるように、印刷データを分割するようにすること
ができる。請求項4に記載の印刷方法は、複数の発熱体
からなる印刷ヘッドに電流を供給して印刷を行う印刷方
法であって、印刷すべき印刷データを記憶する印刷デー
タ記憶ステップと、印刷データ記憶ステップにおいて記
憶された印刷データを複数の分割データに分割するとき
の分割数を演算する演算ステップと、印刷データのオン
ドット数に基づいて、印刷データ記憶ステップにおいて
記憶された印刷データを、演算ステップにおいて演算さ
れた分割数分の複数の分割データに分割する分割ステッ
プと、分割ステップにおいて分割された各分割データを
記憶する分割データ記憶ステップと、分割データ記憶ス
テップにおいて記憶された各分割データを順に印刷ヘッ
ドに転送する転送ステップと、転送ステップにおいて転
送された分割データのオンドット数に基づいて、発熱体
に供給する電流を制御する制御ステップとを備えること
を特徴とする。本発明に係る印刷装置および印刷方法に
おいては、印刷すべき印刷データを記憶し、記憶された
印刷データを複数の分割データに分割するときの分割数
を演算し、印刷データのオンドット数に基づいて、記憶
された印刷データを、演算された分割数分の複数の分割
データに分割し、分割された各分割データを記憶し、記
憶された各分割データを順に印刷ヘッドに転送し、転送
された分割データのオンドット数に基づいて、発熱体に
供給する電流を制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用される携帯
型のラベルプリンタの一実施の形態の構成例を示してい
る。同図に示すように、ラベルプリンタは、各部を制御
する制御部10と、ラベル1に印刷を行う印刷ヘッド5
と、制御部10の制御により駆動されるステッピングモ
ータ(以下では、適宜単にモータと記載する)7と、ベ
ルト8を介して伝達されるモータ7の回転力によって回
転し、後述する供給軸4にセットされたラベル連続体3
を構成する台紙2及び台紙2に剥離可能に貼付されたラ
ベル1を搬送するとともに、ラベル1を印刷ヘッド5に
押圧するプラテンローラ6と、ラベル連続体3を回転自
在に支持する供給軸4と、所定の光を出射する発光部
と、発光部から出射された光を受光し、受光した光の強
度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を出
力する受光部とからなり、台紙2及びラベル1を挟むよ
うに発光部と受光部を配し、ラベル1とギャップ(隣接
する2つのラベル1の間の台紙2のみの部分)を受光部
の受光量に基づいて検出する位置検出センサ(以下で
は、適宜単にセンサという)9とを備えている。
【0009】図2は、図1の実施の形態の電気的な構成
例を示すブロック図である。同図に示すように、制御部
10は、所定の制御プログラムを記憶するROM(re
adonly memory)12と、ROM12に記
憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制
御するCPU(central processing
unit)11と、CPU11が動作する上で必要と
なる各種データを記憶するRAM(random ac
cess memory)13と、ステッピングモータ
7にパルス信号を供給し、ステッピングモータ7を回転
させるモータ制御部14と、CPU11から供給される
印刷すべき文字、図形、及びバーコードなどの印刷デー
タに対応する制御信号を生成し、印刷ヘッド5に供給
し、印刷動作を行わせる印刷制御部15と、CPU11
の制御下、センサ9の発光部を制御し、光を出射させる
とともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、
ディジタルのデータに変換してCPU11に供給するセ
ンサ制御部16と、外部インタフェース17と、インタ
フェース20とを備えている。そして、各種データを入
力するための入力部18と、入力部18からの入力デー
タや、各種情報を表示するためのモニタ19とがインタ
フェース20を介して接続されている。入力部18より
入力された入力データは、インタフェース20を介して
CPU11に供給され、モニタ19に表示される各種情
報に対応する表示データは、インタフェース20を介し
てCPU11より供給されるようになされている。ま
た、外部インタフェース17を介して、外部に接続され
た機器との間で各種データの送受信を行うことができる
ようになされている。
【0010】印刷ヘッド5は、図3に示すように、複数
の発熱体51から構成されており、各発熱体51は、印
刷された印刷イメージを構成する各ドットにそれぞれ対
応している。そして、発熱体51に電流が供給される
と、その発熱体51により黒のドットが印刷される。電
流が供給された発熱体51に対応するドットをオンドッ
トと定義し、その数をオンドット数と定義する。
【0011】印刷制御部15は、図7、図8を参照して
後述するように、印刷すべき印刷データを記憶する描画
バッファ131と、描画バッファ131に記憶された印
刷データが後述する方法で分割されたものを記憶する分
割バッファ132,133とから構成されている。分割
バッファ132は、図9(A)に示すように、例えば、
最大で108バイトの印刷データを記憶する複数のバッ
ファ(この例では、1分割目のバッファ乃至15分割目
のバッファ)から構成されており、分割バッファ133
も同様に、図9(B)に示すように、例えば、最大で1
08バイトの印刷データを記憶する複数のバッファ(こ
の例では、1分割目のバッファ乃至15分割目のバッフ
ァ)から構成されている。
【0012】バッテリ駆動の携帯型のラベルプリンタの
ように、バッテリの能力の限界が比較的低いような場
合、図3に示した印刷ヘッド5を構成する発熱体51の
うち、オンドットに対応する全ての発熱体51に同時に
電流を供給することができない場合がある。そこで、オ
ンドットを複数のグループに分割し、グループ毎に順番
に、グループに属するオンドットに対応する発熱体51
にだけ電流を供給するようにする。例えば、グループ
A,B,Cに分割すると、最初、グループAに属するオ
ンドットに対応する発熱体51にだけ電流を供給し、次
に、グループBに属するオンドットに対応する発熱体5
1にだけ電流を供給し、次に、グループCに属するオン
ドットに対応する発熱体51にだけ電流を供給し、オン
ドットに対応する印刷イメージを印刷する。
【0013】次に、図4のフローチャートを参照して、
図3に示した印刷ヘッド5を構成する発熱体51のう
ち、印刷イメージに応じて電流が供給される発熱体51
に対応するドット、即ちオンドットを分割する方法につ
いて説明する。この分割処理は、図2に示したCPU1
1によって行われる。
【0014】まず最初に、ステップS1において、印刷
ヘッド5に掛かっている電圧(ヘッド電圧(バッテリ電
圧))を、図示せぬA/Dコンバータ(アナログ−デジ
タル変換器)を介して読み込む。次に、ステップS2に
おいて、ROM12等に記憶されている、例えば2ビッ
トで構成され、4通りのステータスの指定が可能なヘッ
ドステータスを読み込む。この例の場合、ヘッドステー
タスは例えば印刷ヘッド5のヘッド抵抗値等を表してい
る。
【0015】次に、ステップS3に進み、ステップS2
で読み込んだヘッドステータスに基づいて、ヘッド抵抗
値を設定する。次に、ステップS4において、1ドット
当たりの電流値を算出する。1ドット当たりの電流値
は、次式(1)により算出することができる。
【0016】 1ドット当たりの電流値=ヘッド電圧/ヘッド抵抗値・・・(式1)
【0017】例えば、ヘッド電圧を14.8ボルト
(V)、ヘッド抵抗値を450オーム(Ω)とすると、 1ドット当たりの電流値=14.8(V)/450(Ω) =32.8ミリアンペア(mA) となる。
【0018】ステップS5においては、オンドット数が
読み込まれる。オンドット数は、図3に示したように、
電流が供給される発熱体51に対応するドットの数であ
る。これは、後述するように、描画バッファ131(図
7、図8)に展開された印刷データから算出することが
できる。いま、印刷ヘッド5の幅(ヘッド幅)を108
ミリメートル(mm)、オンドット数を130ドット、
バッテリ上限電流値を2500mAとする。
【0019】次に、ステップS6において、次式(2)
より、総電流値が算出される。
【0020】 総電流値=オンドット数×1ドット当たりの電流値・・・(式2)
【0021】いまの場合、オンドット数は130ドッ
ト、1ドット当たりの電流値は32.8mAであるの
で、 となる。
【0022】次に、次式(3)より、分割数と余りを算
出する。
【0023】 分割数=総電流値/バッテリ上限電流値・・・(式3) ただし、余りがあるときは、分割数=分割数+1とす
る。
【0024】即ち、ステップS7において、いまの場
合、総電流値は4264mA、バッテリ上限電流値は2
500mAであるので、式(3)より、 となる。
【0025】次に、ステップS8において、余りがある
か否かが判定される。余りが0である、即ち、余りがな
いと判定された場合、ステップS10に進む。一方、余
りがあると判定された場合、ステップ9において、ステ
ップS7で算出した分割数に1だけ加算する。いまの場
合、余り(1764)があるので、 となる。
【0026】次に、ステップS10に進み、次式(4)
より、1回のオンドット数が算出される。
【0027】 1回のオンドット数=オンドット数/分割数・・・(式4)
【0028】いまの場合、オンドット数が130ドッ
ト、分割数が2であるので、 となる。
【0029】次に、図5のフローチャートを参照して、
ストローブ時間、即ち、印刷ヘッド5を構成する発熱体
51に電流を流す時間を算出する方法について説明す
る。最初に、ステップS21において、印刷ヘッド5に
掛かっている電圧(ヘッド電圧(バッテリ電圧))を、
図示せぬA/Dコンバータ(アナログ−デジタル変換
器)を介して読み込む。次に、ステップS22におい
て、ROM12等に記憶されている、例えば2ビットで
構成され、4通りのステータスの指定が可能なヘッドス
テータスを読み込む。この例の場合、ヘッドステータス
は例えば印刷ヘッド5のヘッド抵抗値等を表している。
【0030】次に、ステップS23に進み、ステップS
22で読み込んだヘッドステータスに基づいて、ヘッド
抵抗値を設定する。
【0031】次に、ステップS24において、次式
(5)によりヘッド印加電力が算出される。
【0032】 ヘッド印加電力=(ヘッド電圧−VL2/(ヘッド抵抗値+PL)・・・(式 5) ここで、VLは、ヘッドの電圧降下(発熱体に電圧が掛
かるまでの消失分)を表し、PLは、パワーのロス分を
表している。VLの値、及びPLの値は、ヘッドメーカや
ヘッドの種類により異なる。
【0033】ここでは説明を簡略化するため、VL
0、PL=0とする。いまの場合、ヘッド電圧は14.
8V、ヘッド抵抗値は450Ωであるので、 となる。
【0034】ステップS25においては、ROM12等
に予め用紙の種類別に記憶されている、必要な印加エネ
ルギーが読み込まれる。この印加エネルギーは、印刷を
行う用紙の種類によって異なり、用紙の種類毎に所定の
値が定まっている。プリンタの使用者は、使用前に入力
部18から印刷を行う用紙の種類を指定する。指定され
た用紙の種類は、RAM13に記憶される。そして、指
定された用紙の種類に対応する印加エネルギーが、RO
M12から読み込まれる。
【0035】次に、ステップS26において、次式
(6)により、ストローブ時間が算出される。
【0036】 ストローブ時間=必要な印加エネルギー/印加電力・・・(式6)
【0037】いまの場合、必要な印加エネルギーが0.
3ミリジュール(mJ)、印加電力が0.5mWである
ので、 となる。その後、処理を終了する。
【0038】このようにして、オンドット数に応じた分
割数及びストローブ時間が算出されると、図7、図8に
示した描画バッファ131にセットされた印刷データの
オンドットに対応する印刷データが分割数分のグループ
の印刷データ(分割データ)に分割される。分割された
分割データは、後述するバッファ切り替えフラグ(ch
g_flg)の値に応じて、図7、図8に示した分割バ
ッファ132,133のいずれかにセットされる。この
分割バッファ132,133は、それぞれ、図10に示
すように、ヘッド幅分のバイト数のデータを記憶可能な
バッファを最大分割数分nだけ有している。
【0039】ここでは、図9に示すように、108バイ
トのヘッド幅分のデータを記憶可能な1分割目のバッフ
ァ乃至15番目のバッファより構成されるものとする。
以下では、1分割目のバッファをバッファ#1と記載
し、2分割目のバッファをバッファ#2と記載し、以下
同様にして、15番目のバッファをバッファ#15と記
載することにする。また、以下では、バッファ#1乃至
バッファ#15を特に区別する必要がない場合、適宜単
にバッファと記載することにする。
【0040】次に、図6のフローチャートを参照して、
最大分割数分のバッファを2つ用意しておき、分割数算
出後、描画バッファにセットされた1ライン分の印刷デ
ータが分割バッファ132,133の各バッファに転送
される手順について説明する。最初、バッファ切り替え
フラグchg_flgの値が0にセットされており、分
割バッファ132に印刷データが転送されるものとす
る。
【0041】まず、ステップS31において、描画バッ
ファ131の印刷データが格納されている先頭のアドレ
スが読み出しアドレスとしてセットされる。次に、ステ
ップS32において、上述した手順で求めた分割数が所
定のカウンタにセットされる。次に、ステップS33に
おいて、分割バッファ132の先頭のアドレスが、分割
バッファのアドレスとしてセットされる。
【0042】ステップS34においては、描画バッファ
131の上記アドレスから、1バイト分の印刷データ
(以下、適宜単にデータと記載する)が読み出される。
そして、ステップS35において、描画バッファ131
の読み出しアドレスの値に1だけ加算される。次に、ス
テップS36に進み、描画バッファ131から読み出さ
れた1バイト分のデータが、分割バッファ132のn番
目(最初、nの値は1にセットされている)のバッファ
(図9)に書き込まれる。
【0043】次に、ステップS37において、分割バッ
ファ132のアドレスの値に1だけ加算される。次に、
ステップS38において、描画バッファ131から読み
出された1バイトのデータのオンドット数(ビットの値
が1の数)が後述するテーブルを参照することによって
算出される。次に、オンドット数のトータルの値が格納
される変数であるトータルワーク(最初は0にセットさ
れている)に、いま算出されたオンドット数が加算され
る。
【0044】次に、ステップS40に進み、n番目のバ
ッファに書き込まれたデータのオンドット数の総計、即
ち、トータルワークの値と、図4を参照して上述した方
法により算出される1分割当たりのオンドット数とが比
較される。次に、ステップS41において、ステップS
40における比較の結果、トータルワークの値の方が、
1分割当たりのオンドット数より小さいとき、ステップ
S34に戻り、ステップS34以降の処理が繰り返し実
行される。
【0045】一方、ステップS41において、ステップ
S40における比較の結果、トータルワークの値の方
が、1分割当たりのオンドット数より大きいか又は等し
いとき、ステップS42に進む。
【0046】ステップS42においては、分割バッファ
132において、データを書き込むバッファを次のバッ
ファに切り替える。いまの場合、n番目のバッファに書
き込みを行っていたので、nの値に1を加算し、次のバ
ッファに書き込みが行われるようにする。例えば、nの
値が1である場合、nの値に1を加算し、次のバッフ
ァ、即ち2番目のバッファに書き込みが行われるように
する。
【0047】次に、ステップS43に進み、上記処理が
分割数分だけ行われたか否かが判定され、まだ分割数分
だけ行われていないと判定された場合、ステップS34
に戻り、ステップS34以降の処理を繰り返し実行す
る。一方、ステップS34乃至ステップS42の処理
が、分割数分だけ行われたと判定された場合、ステップ
S44に進み、分割バッファ132,133の切り替え
を指示するための変数であるバッファ切り替えフラグc
hg_flgの値に1を加算し、バッファ切り替えフラ
グchg_flgの値と1の論理積を演算し、演算結果
をバッファ切り替えフラグchg_flgにセットす
る。
【0048】バッファ切り替えフラグchg_flg
は、例えば8ビットで表される変数であるとすると、バ
ッファ切り替えフラグchg_flgの値が0、即ち、
00000000の場合、バッファ切り替えフラグch
g_flgの値に1を加算すると1、即ち000000
01となるので、00000001と00000001
の論理積を演算すると、演算結果は1となる。また、バ
ッファ切り替えフラグchg_flgの値が1、即ち、
00000001の場合、バッファ切り替えフラグch
g_flgの値に1を加算すると2、即ち000000
10となるので、00000010と00000001
の論理積を演算すると、演算結果は0となる。
【0049】このように、バッファ切り替えフラグch
g_flgの値は、0と1とが交互に切り替わる。バッ
ファ切り替えフラグchg_flgの値が0のとき、分
割バッファ132にデータの書き込みが行われるように
し、バッファ切り替えフラグchg_flgの値が1の
とき、分割バッファ133にデータの書き込みが行われ
るようにすると、ステップS44において、分割バッフ
ァ132及び分割バッファ133の切り替えが行われる
ことになる。
【0050】ステップS44の処理が終了すると、処理
を終了する。この後、次のラインの印刷データについ
て、上述した場合と同様の処理が行われ、ステップS4
4において切り替えられた分割バッファ、いまの場合、
バッファ切り替えフラグchg_flgの値1に対応す
る分割バッファ133への書き込みが行われる。
【0051】例えば、図11に示すように、オンドット
数が252となる印刷データが描画バッファ131に格
納されているものとする。そして、上述した方法で算出
された分割数が3となった場合、オンドット数を分割数
で除算すると、84(=252÷3)となるので、描画
バッファ131に格納されている印刷データが1バイト
ずつ順次読み出され、分割バッファ132又は分割バッ
ファ133を構成するバッファに転送されるとともに、
読み出された1バイトのデータの中に含まれるオンドッ
ト数が順次加算されていき、加算されたオンドット数が
84を越えた時点で、次のバッファに切り替えて、同様
の処理が行われる。
【0052】このようにして、図12(A)、図12
(B)、図12(C)に示したように、分割バッファ1
32又は分割バッファ133を構成するバッファ#1乃
至バッファ#3に、それぞれオンドット数がほぼ84と
なる印刷データ(分割データ)がセットされる。
【0053】例えば、図11において、データ00、0
1、02、03、...、1F、20、21のビットが
1の数(オンドット数)を加算すると、83となる。
【0054】即ち、「00」は16進数での表記であ
り、「00」を2進数で表すと「00000000」で
あり、ビットが1の数は0である。「01」を2進数で
表すと「00000001」となり、ビットが1の数は
1である。即ち、0乃至15(16進数で表すとF)を
2進数で表したとき、ビットが1の数は次のようにな
る。
【0055】 0(=0000)のビットが1の数は0 1(=0001)のビットが1の数は1 2(=0010)のビットが1の数は1 3(=0011)のビットが1の数は2 4(=0100)のビットが1の数は1 5(=0101)のビットが1の数は2 6(=0110)のビットが1の数は2 7(=0111)のビットが1の数は3 8(=1000)のビットが1の数は1 9(=1001)のビットが1の数は2 A(=1010)のビットが1の数は2 B(=1011)のビットが1の数は3 C(=1100)のビットが1の数は2 D(=1101)のビットが1の数は3 E(=1110)のビットが1の数は3 F(=1111)のビットが1の数は4
【0056】例えば、データ「1A」のビットが1の数
は3(=1+2)となり、データ「21」のビットが1
の数は、2(=1+1)となる。このようにして、各バ
イトのオンドット数を算出し、順次加算していくと、ト
ータルのオンドット数が求まる。
【0057】従って、データ「00」、「01」、「0
2」、「03」、...、「20」、「21」の各々の
ビットが1の数(オンドット数)を加算すると83とな
り、次のデータ「22」のビットが1の数(=2)を加
算すると85となるので、データ「22」以降のデータ
はバッファ#2に転送される。そして、データ「2
2」、「23」、...、「3A」の各々のビットが1
の数(オンドット数)を加算すると81となり、次のデ
ータ「3B」のビットが1の数である5(=2+3)を
加算すると86となるので、データ「3B」以降のデー
タはバッファ#3に転送される。
【0058】このようにして、図12(A)、図12
(B)、図12(C)に示すように、バッファ#1乃至
バッファ#3にデータ(分割データ)が転送される。そ
して、バッファ#1に転送されたデータのビットが1の
数は83、バッファ#2に転送されたデータのビットが
1の数は81、バッファ#3に転送されたデータのビッ
トが1の数は85となる。このように、バッファ#1乃
至#3のそれぞれにおいて、データのビットが1の数
(オンドット数)は、それぞれ84前後の数となる。バ
ッファ#1乃至バッファ#3にセットされたデータは、
順次印刷ヘッド5に転送され、各バッファにセットされ
たデータに対応する発熱体51に順に電流が供給され、
印刷が行われる。
【0059】バッファ#1乃至バッファ#3に転送され
たデータのビットが1の数が、上述したように、各バッ
ファ毎にほぼ一定となるため、各バッファに転送された
分割データのオンドットに対応する発熱体51に流す電
流値をほぼ一定にすることができ、印字濃度のばらつき
を解消することができる。また、バッテリへの負荷が一
定となるため、バッテリの劣化を抑制することができ
る。
【0060】次に、図13のフローチャートを参照し
て、分割バッファ132,133に分割データを交互に
セットし、分割バッファ132,133にセットされた
分割データを、印刷ヘッド5に転送するサブルーチンの
処理手順について説明する。図13のフローチャートに
従って処理を実行するサブルーチンは、1ライン分の印
刷が行われる度に、分割数分だけ呼び出される。また、
フローチャートの中で使用される変数Put_cnt
と、分割バッファ132及び分割バッファ133のいず
れを転送先にするかを指定するためのバッファ切り替え
フラグchg_flgと、ヘッド転送回数を表す所定の
変数は、それぞれ最初は初期設定されている(値0がセ
ットされている)ものとする。
【0061】まず最初に、ステップS51において、転
送回数を表す変数Put_cntの値が2より小さいか
否かが判定される。変数Put_cntの値が2より大
きいか又は等しいと判定された場合、ステップS57に
進む。一方、変数Put_cntの値が2より小さいと
判定された場合、ステップS52に進み、図4のフロー
チャートを参照して上述した手順で分割数が算出され
る。次に、ステップS53において、図5のフローチャ
ートを参照して上述した手順でストローブ時間が算出さ
れる。
【0062】次に、ステップS54において、図6のフ
ローチャートを参照して上述した手順で分割データが、
分割バッファ132及び分割バッファ133のうちのバ
ッファ切り替えフラグchg_flgで指定されるもの
の各バッファ#1乃至#nにセットされる。その後、ス
テップS55に進み、変数Put_cntの値に1が加
算される。
【0063】そして、ステップS56において、分割バ
ッファ132と分割バッファ133のいずれかを指定す
るためのバッファ切り替えフラグchg_flgの値が
反転される。即ち、バッファ切り替えフラグchg_f
lgの値が0と1とで交互に変化するような処理が実行
される。
【0064】具体的には、図6を参照して上述したよう
に、バッファ切り替えフラグchg_flgの値に1を
加算したものと1との間で論理積演算を行うことによ
り、バッファ切り替えフラグchg_flgの値が0,
1,0,1,0,1、...というように交互に変化
し、分割バッファ132と分割バッファ133が分割デ
ータの転送先として交互に指定されるようにする。例え
ば、バッファ切り替えフラグchg_flgの値が0の
ときは、分割バッファ132に分割データが転送され、
バッファ切り替えフラグchg_flgの値が1のとき
は、分割バッファ133に分割データが転送される。
【0065】次に、ステップS57において、変数Pu
t_cntの値が0より大きいか否かが判定される。変
数Put_cntの値が0のとき、リターンする。一
方、分割バッファ132への分割データのセットが行わ
れると、変数Put_cntの値はステップS55にお
ける処理により0より大きくなるので、ステップS58
に進み、分割バッファ132にセットされた分割データ
の印刷ヘッド5への転送が行われ、ヘッド転送回数を表
す所定の変数の値に1が加算される。
【0066】次に、ステップS59において、分割数と
ヘッド転送回数とが一致するか否かが判定される。分割
数とヘッド転送回数とが一致しないと判定された場合、
1ライン分の印刷がまだ終了していないと判断され、リ
ターンする。一方、分割数とヘッド転送回数とが一致す
ると判定された場合、1ライン分の印刷が終了したもの
と判断され、ステップS60に進み、変数Put_cn
tの値から1だけ減算され、リターンする。その後、再
度このサブルーチンが呼び出され、次のラインの処理が
行われる。
【0067】次に、具体例について説明する。最初、変
数Put_cntの値は0であるので、ステップS51
において変数Put _cntの値は2より小さいと判
定され、ステップS52に進み、分割数が算出される。
この場合、分割数は3とする。次に、ステップS53に
おいてストローブ時間が算出され、ステップS54にお
いて、分割データが分割バッファ132の各バッファに
セットされる。
【0068】いまの場合、分割数は3であるので、描画
バッファ131に図11に示すような印刷データが格納
されているとすると、分割バッファ132のバッファ#
1には、図12(A)に示すような分割データがセット
される。そして、分割バッファ132のバッファ#2に
は、図12(B)に示すような分割データがセットされ
る。また、分割バッファ132のバッファ#3には、図
12(C)に示すような分割データがセットされる。
【0069】次に、ステップS55において、変数Pu
t_cntの値に1が加算される。いまの場合、1とさ
れる。そして、バッファ切り替えフラグchg_flg
の値が反転される。いまの場合、0から1に反転され
る。
【0070】次に、ステップS57において、変数Pu
t_cntの値が0より大きいか否かが判定される。い
まの場合、変数Put_cntの値は1であるので、0
より大きいと判定され、ステップS58に進む。ステッ
プS58においては、分割バッファ132のバッファ#
1にセットされた分割データが印刷ヘッド5に転送され
るとともに、ヘッド転送回数の値に1が加算される。最
初、ヘッド転送回数は0であるので、いまの場合1とな
る。印刷ヘッド5は、転送されてきた分割データに従っ
て印刷を実行する。
【0071】次に、ステップS59において、分割数
(いまの場合3)とヘッド転送回数とが等しいか否かが
判定される。いまの場合、分割数である3と、ヘッド転
送回数である1とは等しくないので、そのままリターン
する。
【0072】そして、このサブルーチンが再度呼び出さ
れ、ステップS51以降の処理が繰り返し実行される。
いま、変数Put_cntの値は1であるので、ステッ
プS52乃至ステップS54の処理が実行され、次のラ
インの分割数とストローブ時間が計算される。そして、
いま、バッファ切り替えフラグchg_flgの値は1
であるので、分割バッファ133の各バッファ(この場
合、バッファ#1乃至バッファ#3)に分割データがセ
ットされる。
【0073】次に、ステップS55において変数Put
_cntの値に1が加算されて2とされた後、ステップ
S56においてバッファ切り替えフラグchg_flg
の値が反転されて0とされる。
【0074】次に、ステップS57において、変数Pu
t_cntの値が0より大きいと判定され、ステップS
58に進み、既に分割バッファ132にセットされてい
るバッファ#2の分割データが印刷ヘッド5に転送さ
れ、ヘッド転送回数の値に1が加算され、いまの場合2
とされる。印刷ヘッド5は、転送されてきた分割データ
に従って印刷を実行する。
【0075】ステップS59においては、分割数とヘッ
ド転送回数が等しいか否かが判定される。いまの場合、
分割数が3、ヘッド転送回数が2であるので、等しくな
いと判定され、リターンする。
【0076】そして、このサブルーチンが再度呼び出さ
れ、ステップS51以降の処理が繰り返し実行される。
いま、変数Put_cntの値は2であるので、ステッ
プS52乃至ステップS56の処理は実行されず、ステ
ップS57に進む。
【0077】ステップS57においては、変数Put_
cntの値(いまの場合2)が0より大きいと判定さ
れ、ステップS58に進み、既に分割バッファ132に
セットされているバッファ#3の分割データが印刷ヘッ
ド5に転送され、ヘッド転送回数の値に1が加算され、
いまの場合3とされる。印刷ヘッド5は、転送されてき
た分割データに従って印刷を実行する。これにより、最
初の1ライン分の印刷が終了する。
【0078】ステップS59においては、分割数とヘッ
ド転送回数が等しいか否かが判定される。いまの場合、
分割数が3、ヘッド転送回数が3であるので、等しいと
判定され、ステップS60に進み、Put_cntの値
から1が減算される。いまの場合、1(=2−1)とさ
れる。その後、リターンする。以降、上述した場合と同
様に、このサブルーチンが呼び出され、次のラインの印
刷が行われる。
【0079】図14乃至図17は、分割バッファ132
及び分割バッファ133の各バッファにセットされた印
刷データを印刷ヘッド5に転送するタイミングと、印刷
ヘッド5に転送された各バッファの印刷データがストロ
ーブ時間で印刷されるタイミングを表している。
【0080】図14は、一括印刷を行う場合のデータ転
送と印刷のタイミングの例を示しており、図15は印刷
データを2分割して印刷する場合のデータ転送と印刷の
タイミングの例を示している。また、図16は、印刷デ
ータを3分割して印刷する場合のデータ転送と印刷のタ
イミングの例を示しており、図17は印刷データを4分
割して印刷する場合のデータ転送と印刷のタイミングの
例を示している。
【0081】図14に示した一括印刷を行う場合は、印
刷データが印刷ヘッド5に転送された後、計算されたス
トローブ時間で印刷が実行される。図15に示した2分
割印刷を行う場合は、2分割され、分割バッファ132
又は分割バッファ133のバッファ#1にセットされた
印刷データ(分割データ)が印刷ヘッド5に転送された
後、計算されたストローブ時間で印刷が実行され、次
に、バッファ#2にセットされた印刷データが印刷ヘッ
ド5に転送された後、計算されたストローブ時間で印刷
が実行される。
【0082】また、図16に示した3分割印刷を行う場
合は、印刷データが3分割され、分割バッファ132又
は分割バッファ133のバッファ#1にセットされた印
刷データが印刷ヘッド5に転送された後、計算されたス
トローブ時間で印刷が実行され、次に、バッファ#2に
セットされた印刷データが印刷ヘッド5に転送された
後、計算されたストローブ時間で印刷が実行される。さ
らに、バッファ#3にセットされた印刷データが印刷ヘ
ッド5に転送された後、計算されたストローブ時間で印
刷が実行される。
【0083】また、図17に示した4分割印刷を行う場
合は、印刷データが4分割され、分割バッファ132又
は分割バッファ133のバッファ#1にセットされた印
刷データが印刷ヘッド5に転送された後、計算されたス
トローブ時間で印刷が実行され、次に、バッファ#2に
セットされた印刷データが印刷ヘッド5に転送された
後、計算されたストローブ時間で印刷が実行される。そ
して、バッファ#3にセットされた印刷データが印刷ヘ
ッド5に転送された後、計算されたストローブ時間で印
刷が実行される。さらに、バッファ#4にセットされた
印刷データが印刷ヘッド5に転送された後、計算された
ストローブ時間で印刷が実行される。
【0084】図13に示したフローチャートでは、分割
バッファ132,133に分割データをセットする処理
と、印刷ヘッド5に分割データを転送する処理とを順番
に行うようにしたが、これらの処理を並行して行うよう
にすることも可能である。その場合、分割バッファ13
2に分割データをセットしている間に、分割バッファ1
33にすでにセットされた分割データを印刷ヘッド5に
転送し、分割バッファ133に分割データをセットして
いる間に、分割バッファ132にすでにセットされた分
割データを印刷ヘッド5に転送するようにする。
【0085】このように、分割バッファ132,133
に分割データをセットする処理と、印刷ヘッド5に分割
データを転送する処理とを並行して行うようにすると、
印刷処理を停止することなく連続して行うことができる
ので、高速印刷が可能になる。
【0086】以上説明したように、本実施の形態によ
り、次のような効果を得ることができる。即ち、分割数
を計算により求めるようにしたので、従来のように、オ
ンドット数に応じた分割数をメモリ上のテーブルに予め
記憶しておく必要がなくなるため、メモリを削減してコ
ストを下げるとともに、従来よりも細かな制御を行うこ
とが可能となる。
【0087】なお、上記実施の形態において用いた具体
的な値は例であってこれに限定されるものではない。
【0088】また、上記実施の形態の構成及び動作は例
であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更す
ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る印刷装置およ
び印刷方法によれば、印刷すべき印刷データを記憶し、
記憶された印刷データを複数の分割データに分割すると
きの分割数を演算し、印刷データのオンドット数に基づ
いて、記憶された印刷データを、演算された分割数分の
複数の分割データに分割し、分割された各分割データを
記憶し、記憶された各分割データを順に印刷ヘッドに転
送し、転送された分割データのオンドット数に基づい
て、発熱体に供給する電流を制御するようにしたので、
メモリを削減してコストを下げることが可能となる。ま
た、印刷ヘッドに供給する電流値を従来よりも細かく制
御することが可能となり、印刷の品質を上げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるラベルプリンタの一実施の
形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図
である。
【図3】印刷ヘッドの構成例を示す図である。
【図4】分割数の算出方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】ストローブ時間の算出方法を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】印刷データの分割方法を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】描画バッファと分割バッファの構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】描画バッファと分割バッファの構成例を示すブ
ロック図である。
【図9】分割バッファの構成例を示す図である。
【図10】分割バッファの構成例を示す図である。
【図11】印刷データの例を示す図である。
【図12】分割データの例を示す図である。
【図13】分割データのセットとヘッド転送の手順を説
明するためのフローチャートである。
【図14】一括印刷のタイムチャートである。
【図15】二分割印刷のタイムチャートである。
【図16】三分割印刷のタイムチャートである。
【図17】四分割印刷のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ラベル 2 台紙 3 ラベル連続体 4 供給軸 5 印刷ヘッド 6 プラテンローラ 7 ステッピングモータ 8 ベルト 9 位置検出センサ 10 制御部 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 モータ制御部 15 印刷制御部 16 センサ制御部 17 外部インタフェース 18 入力部 19 モニタ 20 インタフェース 131 描画バッファ 132,133 分割バッファ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱体からなる印刷ヘッドに電流
    を供給して印刷を行う印刷装置であって、 印刷すべき印刷データを記憶する印刷データ記憶手段
    と、 前記印刷データ記憶手段によって記憶された前記印刷デ
    ータを複数の分割データに分割するときの分割数を演算
    する演算手段と、 前記印刷データのオンドット数に基づいて、前記印刷デ
    ータ記憶手段によって記憶された前記印刷データを、前
    記演算手段によって演算された前記分割数分の複数の前
    記分割データに分割する分割手段と、 前記分割手段によって分割された各分割データを記憶す
    る分割データ記憶手段と、 前記分割データ記憶手段によって記憶された各分割デー
    タを順に前記印刷ヘッドに転送する転送手段と、 前記転送手段によって転送された前記分割データのオン
    ドット数に基づいて、前記発熱体に供給する電流を制御
    する制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、少なくとも前記印刷ヘ
    ッドに掛かる電圧と、前記印刷ヘッドの抵抗値と、印刷
    すべき前記印刷データのオンドット数と、前記印刷ヘッ
    ドに供給可能な最大の電流値とに基づいて、前記分割数
    を演算することを特徴とする請求項1に記載の印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記分割手段は、複数の前記分割データ
    の各々のオンドット数がほぼ等しくなるように、前記印
    刷データを分割することを特徴とする請求項1または2
    に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 複数の発熱体からなる印刷ヘッドに電流
    を供給して印刷を行う印刷方法であって、 印刷すべき印刷データを記憶する印刷データ記憶ステッ
    プと、 前記印刷データ記憶ステップにおいて記憶された前記印
    刷データを複数の分割データに分割するときの分割数を
    演算する演算ステップと、 前記印刷データのオンドット数に基づいて、前記印刷デ
    ータ記憶ステップにおいて記憶された前記印刷データ
    を、前記演算ステップにおいて演算された前記分割数分
    の複数の前記分割データに分割する分割ステップと、 前記分割ステップにおいて分割された各分割データを記
    憶する分割データ記憶ステップと、 前記分割データ記憶ステップにおいて記憶された各分割
    データを順に前記印刷ヘッドに転送する転送ステップ
    と、 前記転送ステップにおいて転送された前記分割データの
    オンドット数に基づいて、前記発熱体に供給する電流を
    制御する制御ステップとを備えることを特徴とする印刷
    方法。
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