JP2605774B2 - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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JP2605774B2
JP2605774B2 JP1295288A JP1295288A JP2605774B2 JP 2605774 B2 JP2605774 B2 JP 2605774B2 JP 1295288 A JP1295288 A JP 1295288A JP 1295288 A JP1295288 A JP 1295288A JP 2605774 B2 JP2605774 B2 JP 2605774B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/38Preheating, i.e. heating to a temperature insufficient to cause printing

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、良好な中間調記録画像が得られる高速の感
熱記録装置に関するものである。
従来の技術 近年、感熱転写記録装置のフルカラー化,高速化が進
んでおり、良好な中間調記録画像を得るために、高精度
の多階調記録が要求されている。
一般に、この種の感熱記録装置は、第10図に示すよう
な構成を有している。
すなわち、1は感熱記録ヘッドであり、発熱素子1Rが
図の紙面と直角の方向にライン状に配列されている。2
は感熱転写インクシートであり、熱溶融性インク2aがベ
ースフィルム2b上に塗布されている。3は記録紙であ
り、感熱転写インクシート2と共に、感熱記録ヘッド1
とプラテン4との間に挿入されている。なおプラテン4
は、記録紙3と感熱転写インクシート2、および感熱転
写インクシート2と発熱素子とが充分に密着するよう
に、感熱ヘッドに向かって充分に押圧されている。
次に、感熱記録ヘッド1の発熱素子1Rは、第11図aに
示すような構成を有している。
すなわち、1aは発熱体であり、その両端には一対の電
極1bが接続されている。そして、発熱体1aは、電極1bの
近傍部程その幅を広く、電極1b間の中央部程その幅を狭
く形成している。これにより、発熱体1aの抵抗値は、第
11図bに示されるように、電極1bの近傍部程抵抗値が小
さくなり、電極1b間の中央部程抵抗値が大きくなる。し
たがって、発熱素子1Rに一定の電圧を一定時間印加する
と、抵抗値の高い部分程、発熱量が多くなるため、これ
を利用して発熱素子1Rに印加する電圧の電圧印加時間を
変えることにより、発熱素子1R1個に対応する1ドット
当りの記録面積を自由に変えることができる(特開昭60
−58877号)。
以上のような構成により、順次発熱素子1Rに、電圧を
印字データに応じた時間だけ印加することにより、所定
の発熱素子1Rには、その時間に応じた発熱量が発生し、
その発熱量に応じて熱溶融性インク2aが溶融して記録紙
3に転写され、所定の印字が順次行なわれる。
ここで、階調記録について、さらに図面を参照しなが
ら説明する。第12図は、発熱素子1Rの発熱温度と電圧印
加時間の関係を示した特性図であり、T1は熱溶融性イン
ク2aが溶融する温度(インク融点)、T2は熱溶融性イン
ク2aが記録紙3に転写される最適の温度(最適転写温
度)、T3は感熱転写インクシート2が記録紙3に溶着し
て離れない温度(スティックレベル)である。また、
t1,t2,t3は発熱素子1Rが最適転写温度T2を維持できる時
間(最適転写維持時間)であり、グラフG1,G2,G3はそれ
ぞれ発熱素子に1R印加する印加電圧を変化させて、V1,V
2,V3としたものである(V3>V2>V1)。
これにより、発熱素子1Rに印加する電圧をV1,V2,V3
大きくしていくと、最適転写温度T2を維持できる時間が
t1,t2,t3と短かくなり、また、最適転写温度T2まで立ち
上がる時間も短かくなる。
通常、発熱素子1Rには、その飽和温度が最適転写温度
T2の範囲内に収まるような電圧V1が印加されており、こ
の最適転写温度T2を印加データに応じた時間だけ維持す
ることにより、その時間に応じた発熱量が発生し記録面
積がそれに応じて変化するため、階調が制御される。
したがって、多階調記録を行なう場合、発熱素子1Rを
最適転写温度T2で一定に保てる時間が長い程、階調制御
がしやすくなり、また高速印字を行なう場合、発熱素子
1Rを最適転写温度T2まで立ち上がらせる時間が短い程、
高速制御がしやすくなる。
しかしながら、上記従来の構成では、印加電圧Vを発
熱素子1Rの飽和温度が最適転写温度T2の範囲内に収まる
ような電圧値(V1)とした場合、最適転写温度T2を維持
できる時間t1は長くなるが最適転写温度T2にまで立ち上
がるのに要する時間が長くなり、印字スピードが遅くな
り、高速プリンタに対応することができなかった。また
逆に、印加電圧Vを発熱温度がスティックレベルT3を越
えるような電圧値(V3)にして立ち上がりをよくする
と、最適転写温度T2を維持できる時間t3が非常に短くな
り、階調記録を行なうための充分な最適転写維持時間を
得ることができなかった。そこで、我々は別に提案した
発明によりこの問題を解決した。
以下、図面を参照しながらこの提案を説明する。な
お、発熱素子は従来例と同一のものを使用しており、構
造およびその特性については、説明を省略する。
第13図において、5は電源部であり、複数の発熱素子
1Rに共通に、スティックレベル電圧以上の電圧を印加し
ている。6は駆動部であり、パルス制御部7で作られた
パルスに応じて、発熱素子1Rを各々オン,オフさせてい
る。8は印字データであり、発熱素子1R毎に各種補正が
施された印字情報がインプットされている。そして、こ
の情報に基づいて、発熱素子1R毎のパルスがパルス制御
部7で形成される。
次に、本提案の動作を第14図を用いて説明する。
第14図aは発熱素子の発熱温度と時間との関係を示し
たものであり、第14図bは発熱温度に対応するパルスを
示したものである。
第14図において、立ち上がり区間Aは、発熱素子1Rを
最適転写温度T2まで上昇させる区間であり、発熱素子1R
に共通にスティックレベル以上の電圧が印加されている
ため、立ち上がりのためのパルスaが駆動部6に印加さ
れると、短時間で発熱温度が最適転写温度T2まで上昇す
る。
次に、第14図において、印字区間Bは、発熱素子1Rを
最適転写温度T2で一定に保つと共に、その時間を制御す
る区間である。発熱素子1Rにはスティックレベル電圧以
上の電圧が印加されているため、印加を続けるとスティ
ックレベルを越えてしまうので、これを防ぐために断続
的なパルスbを駆動部6に与えることにより、印加電圧
を強制的にオン,オフさせて、最適転写温度T2をほぼ一
定に保っている。
ここで、発熱素子1Rは、最適転写温度T2を加える時間
に比例して、記録面積が変わるので、階調記録は、印字
区間Bの長さを調整することにより制御することができ
る。つまり、第15図に示されるように、断続的なパルス
bのパルス数をa,b,cと順に減らしていくと、それに伴
って最適転写温度T2を維持できる時間が短くなるため、
1ドット当りの発熱面積がd,e,fと小さくなるのであ
る。
したがって、断続パルスを制御することにより、ドッ
ト毎の階調を高精度で、しかも多階調に制御することが
できる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、本提案の場合、ドット毎の階調が多階
調となると、つまり32階調,64階調,128階調と階調が増
えると、階調は断続パルスの数により制御されるため駆
動部6のオン,オフ回数がその分多くなる。一般に、駆
動部6はトランジスタ等から構成されており、オン,オ
フの繰り返しにより、駆動部6は発熱が生じ、また、そ
の発熱もオン,オフの回数に比例して増えるため、階調
が増えると発熱素子1Rおよび駆動部6に悪い影響を与え
ていた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、駆動
部の駆動回数が少なくとも多階調の階調制御を可能をす
る感熱記録装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の感熱記録装置
は、複数個の発熱からなる発熱素子と、前記各素子に電
圧を印加する電源部と、前記各素子を駆動させる駆動部
と、前記駆動部に印加する断続パルスを印字データに基
づいて制御する制御部と、前記制御部に接続され最終の
断続パルス幅を前記印加データに基づいて1/nに逓減さ
せるカウンタを備えた構成を有している。
作用 この構成により、駆動部に印加される断続パルスのう
ち、最終の断続パルスのパルス幅を印字データに基づい
て1/nに逓減させるだけで駆動部のオン,オフ回数を増
やすことなく、発熱素子の発熱温度を最適転写温度で一
定に保つことができるとともに、その発熱期間を多段階
に制御することができ、発熱素子および駆動部に負荷を
かけることなく、高精度の多階調記録が可能となる。
実 施 例 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図aは本実施例の感熱記録装置のブロック図であ
り、第1図bは同発熱素子一単位の構成図である。
図において、10はサーマルヘッド部であり、4個のブ
ロックに分けられるとともに、ブロック毎に32個ずつ8
個の単位で、発熱素子11が並列に配設されている。ま
た、4つのブロック毎に、32個の発熱素子11を一単位と
して8個のドライバ回路(D1〜D8)12が設けられ、さら
にこのドライバ回路12のそれぞれに対応して8個のラッ
チ(L1〜L8)13、さらにこのドライバ回路12のそれぞれ
に対応して8個のシフトレジスタ(SR1〜SR8)14が設け
られている。
サーマルヘッド部10において、発熱素子11の一方は印
字用の電源部15に共通に接続され、もう一方はドライバ
回路12の出力端子に接続されている。また、ドライバ回
路12の入力端子はラッチ回路13の出力端子に接続され、
ラッチ回路13の入力端子はシフトレジスタ14の出力端子
に接続されている。
ここで、ドライバ回路12のそれぞれには、ブロック毎
のドライバ回路12の動作を制御するイネーブル信号16
が、ブロック毎に独立し、各ドライバ回路12毎に並列に
4本印加されるように接続されており、またラッチ回路
13のそれぞれには、ラッチ回路の動作を制御するストロ
ーブ信号17が共通に印加されるように接続されている。
次に、18はパルス制御部であり、ここで作られた8個
の信号(S1N1〜SIN8)はシフトレジスタに個々に独立し
て印加されるとともに、各ブロック間で並列に印加され
るように接続されている。また、19はコンパレータであ
り、カウンタ20からの入力と、第1のセレクタ21からの
入力とを比較して、その結果を出力している。さらに、
22は複数のフリップフロップでロジックを構成したバッ
ファであり、第2のセレクタ23により選ばれた複数ビッ
トからなる情報が、順次情報単位毎に入力される。そし
て、この情報単位毎に入力された情報のうち、第1のセ
レクタにより1ドット分の情報が順次取り出され、コン
パレータ19に出力している。
なお、図中の24はヘッド補正データであり、各発熱素
子11の発熱抵抗体の抵抗値ばらつきを補正して、各発熱
素子11の立ち上がり温度を制御するデータが入力されて
いる。また、25は隣接,前歴補正印字データであり、印
字しようとする発熱素子11の近傍の影響度合を考慮して
補正された印字データが入力されている。
さらに、カウンタ20はヘッド補正データ24を処理する
ときはダウンカウンタとして作動し、隣接,前歴補正印
字データ25を処理するときは、第6図に示すような特別
なカウンタとして作動する。
以下、本実施例の動作を図面を参照しながら具体的な
数値を用いて説明する。
第2図aは1ライン分(1024×4ビット)のヘッド補
正データであり、256個ずつ4つのブロックに分かれて
おり、さらに1つのブロックが、32個ずつ8個の単位で
分けられている。第4図aは1ライン分(1024×6ビッ
ト)の隣接,前歴補正印字データであり、256個ずつ4
つのブロックに分かれており、さらに1つのブロックが
32個ずつ8個の単位で分けられている。
まず、第2のセレクタによりヘッド補正データ24が読
み込まれる。このとき、1ライン(1024×4ビット)の
データのうちの1ブロックが、一単位(32×4ビット)
ずつバッファ22の中に読み込まれていき、第2図bに示
されるように、8個のバッファ(B1〜B8)22の中に32個
ずつヘッド補正データ24が記憶される。なお、同図で左
端の数字は番地No.を示しており、ブロック内の数字は
4ビットのヘッド補正データを示している。
次に、各バッファ22の中に記憶されている32個のヘッ
ド補正データは各第1のセレクタ(SL1〜SL8)により順
次1データずつ取り出され、対応する各コンパレータ
(CP1〜CP8)19に出力される。そして、各コンパレータ
19では、第1のセレクタにより取り出された1データ
と、カウンタからの入力とが比較され、ヘッド補正信号
として出力される。
このとき、カウンタ20はヘッド補正データ24を処理し
ているのでダウンカウンタ(15→0)として動作し、ま
ず8個のコンパレータ19において、各ヘッド補正データ
とダウンカウンタの出力“15"とが比較され、“15"以上
であれば“1"が、“15"未満であれば、“0"が対応する
各シフトレジスタに出力される。これを各コンパレータ
19において、32個のヘッド補正データについて並行して
行なわれ、一通り比較が終わる毎に、ダウンカウンタの
出力が1ずつ繰り下がっていく。これにより第2図bに
示されるようなヘッド補正データは、処理されて各シフ
トレジスタ14に第3図aに示されようなヘッド補正信号
が出力される。
各シフトレジスタ14に入力されたヘッド補正信号は、
ダウンカウンタの出力が1つずつ繰り下がっていく毎
に、対応する各ラッチ回路13に送り込まれ、さらに対応
する各ドライバ回路12に送り込まれる。このとき、各ブ
ロック毎に独立して各ドライバ回路12に並列に接続され
ているイネーブル信号を、ヘッド補正データの対応する
ブロックのみに印加することにより、そのブロックの各
発熱素子11が発熱する。
これにより、ダウンカウンタのカウントが“0"まで終
了すると、結果的に各ドライバ回路には、第4図bに示
されるようなヘッド補正データの内容に応じたパルス幅
のパルス波形が入力されることになり、このパルス幅に
より各発熱素子11への通電開始時間および通電時間が制
御されて、常に立ち上がり温度を各発熱素子11毎にそろ
えることができる。
次に、1つのヘッド補正データブロック(256×4ビ
ット)が終了すると、それに対応する隣接,前歴補正印
字データ25の1ブロック(256×6ビット)が第2のセ
レクタにより、順次一単位(32×6ビット)ずつバッフ
ァ22の中に読み込まれ、第4図bに示されるように8個
のバッファ(B1〜B8)22の中に32個ずつ記憶される。な
お、同図で左端の数字は番地No.を示しており、ブロッ
ク内の数字は6ビットの補正印字データを示している。
そして、各バッファ22の中に記憶されている32個の補正
印字データは、各第1のセレクタにより順次1データず
つ取り出され、対応する各コンパレータ19に出力され
る。そして各コンパレータ19では、第1のセレクタによ
り取り出され1データとカウンタからの入力とが比較さ
れ、印字補正信号として出力される。ここで、カウンタ
20は隣接,前歴補正印字データ25を処理しているので、
第6図に示されるような特別なカウンタとして動作す
る。
図に示されるように、カウンタ20は2から始まる3進
アップカウンタ26と0から始まる32進アップカウンタ27
とから構成されており、ストロープ信号28が印加される
毎に各々のカウンタのカウントがアップする。3進カウ
ンタ26は第1表に示されるように、その出力は3通りし
かなく、上位ビットQ1(OUT2)が“1"になるとき、印字
補正信号(OUT C)を強制的にOFFさせ、また下位ビッ
トQ0が(OUT1) が“1"になるときに32進カウンタ27をホールドさせるよ
うに構成している。さらに、スタート信号29が印加され
ると、Q0が“0",Q1が“1"になるように構成されてい
る。
この構成により、例えば第1のセレクタ21によりバッ
ファ22から隣接,前歴補正印字データの1データ(0010
00)が取り出されたとすると、第7図に示されるような
タイムチャートが得られる。
すなわち、まず3進カウンタ26にスタート信号29が印
加されると、3進カウンタのQ1が“1"となるため、OUT2
は強制OFF信号を出力し、その後も3進カウンタのQ1
“1"となる毎に、OUT2からは強制OFF信号が出力され
る。次に、3進カウンタのQ0が“1"となる毎に、OUT1は
32進カウンタ27にHOLD信号が出力され、32進カウンタ27
のカウントが1つ保持される。そして、32進カウンタの
出力(OUT A)が“8"以上になるまで、上述のような
動作が繰り返され“8"以上になるとA≧Bとなるため、
コンパレータからの出力は“0"となる。
これにより、32進カウンタ27のカウントが“31"まで
終了すると、結果的に各ドライバ回路には第5図bに示
されるような補正印字データの内容に応じたパルス数の
パルス波形が入力され、この断続パルスにより各発熱素
子11を一定の発熱温度に保つことができ、またパルスの
数により通電時間が制御されるため、各発熱素子11の発
熱量を制御することができる。
ここで本実施例の場合、印字データに応じて最終パル
スのパルス幅を半分にさせるようにカウンタ20が構成さ
れており、これにより隣接,前歴補正印字データが例え
ば(000001),(000010),(000011),(000100),
(000101)と1つずつ増えると、カウンタ20からの出力
OUTC1〜OUTC5は第8図a〜eのようになる。この結果か
らもわかるように、データの内容に応じて、最終パルス
のパルス幅が半分になり、結果的にデータの内容が1つ
増えるごとに、半パルスのパルスが1つ増えるようにカ
ウンタ20が動作する。したがって、本実施例のカウンタ
20によれば半パルスのパルスをオン,オフを繰り返した
と同じ効果が得られ、しかもオン,オフ回数をほぼ半分
に減らすことができ、発熱素子および駆動部への負荷を
軽減することができる。
すなわち、第8図において本実施例の場合、OUTC1〜C
5のオン,オフ回数はそれぞれOUTC1=1回,OUTC2=1
回,OUTC3=2回,OUTC4=2回,OUTC5=3回となっている
が、これを半パルスのパルス幅を用いて同じ効果を得よ
うとすると、OUTC1〜C5オン,オフ回数はそれぞれOUTC1
=1回,OUTC2=2回,OUTC3=3回,OUTC4=4回,OUTC5
5回必要になり、本実施例の約倍の駆動回数が必要にな
る。
なお、本実施例の場合、印字データに応じて最終パル
スのパルス幅を半分にさせるようにカウンタが構成され
ているが、これに限らず、最終パルスのパルス幅を多分
割させるようにカウンタを構成して、さらにきめ細かく
最終のパルス幅を制御すれば、発熱素子の発熱時間をさ
らに精度良く制御することができ、階調をさらに増やす
ことができると共に、その際、最終パルスのみを細かく
制御するための、オン,オフ回数を増やさずにすみ、発
熱素子や駆動部への負荷も増やさずに多階調記録が可能
となる。
以上の各コンパレータ19での比較工程を、4つのヘッ
ド補正データブロックおよび4つの隣接,前歴補正印字
データブロックについて、交互に繰り返されて行なうこ
とにより、各ドライバ回路には結果的に第9図bに示す
ようなパルス波形が入力されることになり、これにより
各発熱素子は第9図aに示すような温度特性が得られ
る。なお、図中のT1はインクが溶融する温度(インク融
点)、T2はインクシートが記録紙に溶着して離れなくな
る温度(スティックレベル)、T3はインクが記録紙に転
写される最適の温度(最適転写温度)であり、各素子に
は共通して発熱温度がスティックレベルを越える一定の
電圧が印加されている。
第9図において、立ち上がり区間Aは、発熱素子11を
最適転写温度T3まで上昇させる区間であり、発熱素子11
に共通にスティックレベル以上の電圧が印加されている
ため、立ち上がりのためのヘッド補正パルスが印加され
ると、短時間で発熱温度が最適転写温度T2まで上昇す
る。
ここで、各素子の抵抗値は少しづつ異なるため、第9
図に示すように、素子の抵抗値が大きいときは素子の発
熱が遅いので、ヘッド補正パルスの発生タイミングを早
めてヘッド補正パルスのパルス幅を広くすることによ
り、曲線Aのように印加電圧の通電開始時間を早くする
とともに、通電時間を長くしている。また、逆に素子の
抵抗値が小さいときは素子の発生が早いのでヘッド補正
パルスの発生タイミングを遅らせてヘッド補正パルスの
パルス幅を狭くすることにより、曲線A′のように印加
電圧の通電開始時間を遅くするとともに、通電時間を短
くしている。このヘッド補正パルスにより、素子の立ち
上がり温度は常に一定になり常に安定した熱量が得られ
やすくなる。
次に、第9図において、印字区間Bは、発熱素子11を
最適転写温度T3で一定に保つとともに、その時間を制御
する区間である。発熱素子11にはスティックレベル電圧
以上の電圧が印加されているため、印加を続けるとステ
ィックレベルを越えてしまうので、これを防ぐために断
続的な隣接,前歴補正印字パルスを各ドライバ回路に与
えることにより、印加電圧を強制的にオン,オフさせ
て、最適転写温度T2を一定に保っている。
ここで、本提案で用いたような発熱素子11に最適転写
温度T3を加える時間に比例して、発熱面積が変わる素子
を用いると、階調記録は、印字区間Bの長さを調整する
ことにより制御することができる。つまり、第15図に示
されるように、断続的な補正印字パルスのパルス数をa,
b,cと順に減らしていくと、それに伴って最適転写温度T
3を維持できる時間が短くなるため、1ドット当りの発
熱面積がd,e,fと小さくなるのである。
したがって、隣接,前歴補正印字パルスのパルス数を
制御することにより、ドット毎の階調を高精度で、しか
も多階調に制御することができる。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の感熱記録装
置によれば、駆動部に印加される断続パルスのうち、最
終の断続パルスのパルス幅を印字データに基づいて1/n
に逓減させることができるため、駆動部のオン,オフ回
数を増やすことなく、発熱素子の発熱温度を最適転写温
度で一定に保つことができるとともに、その発熱期間を
細かく制御することができ、発熱素子および駆動部に負
荷をかけることなく、高精度の多階調記録が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明の一実施例における感熱記録装置のブ
ロック図、第1図bは同実施例における発熱素子一単位
の構成図、第2図aは同実施例における一ライン分のヘ
ッド補正データの構成を示した構成図、第2図bは同実
施例における各バッファ内に記憶された4ビットのヘッ
ド補正データの内容を示した模式図、第3図aは同実施
例における比較器から出力されるヘッド補正信号の内容
を示した模式図、第3図bは同ヘッド補正信号が各ドラ
イバ回路に入力されるときの入力波形図、第4図aは同
実施例における一ライン分の補正印字データの構成を示
した構成図、第4図bは同実施例における各バッファ内
に記憶された6ビットの補正印字データの内容を示した
模式図、第5図aは同実施例における比較器から出力さ
れる補正印字信号の内容を示した模式図、第5図bは同
補正印字信号が各ドライバ回路に出力されるときの入力
波形図、第6図は同実施例のカウンタの構成図、第7図
は同カウンタの動作を示すタイムチャート、第8図a〜
eは同実施例のカウンタの出力波形図、第9図a,bは同
実施例の発熱素子の温度特性図およびそれに対応するド
ライバ回路の入力波形図、第10図は従来の感熱記録装置
の概略構成図、第11図a,bは同発熱素子の構成図および
その抵抗特性図、第12図は同発熱素子の温度特性図、第
13図は従来の感熱記録装置の要部ブロック図、第14図a,
bは同従来例の発熱素子の温度特性図およびそれに対応
するパルス波形図、第15図a〜cは同従来例のパルス制
御部で発生したパルス波形図、第15図d〜fは各々第15
図a〜cのパルス波形を駆動部に印加したときの発熱素
子の発熱面積を示した図である。 1R……発熱素子、5……電源、6……駆動部、7……パ
ルス制御部、8……印字データ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 太一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 鶴 善一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−9271(JP,A) 特開 昭55−25377(JP,A) 特開 昭62−13160(JP,A) 特開 昭63−28669(JP,A) 特開 昭62−286765(JP,A) 特開 昭62−55169(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の発熱抵抗体からなる発熱素子と、
    前記各素子に電圧を印加する電源部と、前記各素子を駆
    動させる駆動部と、前記駆動部に印加する断続パルスを
    印字データに基づいて制御する制御部と、前記接続部に
    接続され前記印加データに基づいて最終の前記断続パル
    ス幅を1/nに逓減させるカウンタとを備えた感熱記録装
    置。
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