JP7087922B2 - 印刷システム - Google Patents

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本発明は、印刷システムに関する。
インクリボンをサーマルヘッドで加熱することによって印刷媒体に印刷を行う印刷装置が知られている。例えば特許文献1及び2の印刷装置では、印刷媒体の送り方向に対して直角に延びるスライドレールが、プリンタ本体に配置されている。サーマルヘッドを備えたヘッドユニットは、スライドレールに沿って摺動自在に配置されている。ヘッドユニットがスライドレールに沿って移動することにより、印刷媒体の同一箇所にインクリボンの幅方向の未使用箇所を用いて印刷する。これにより印刷装置は、印字画像幅よりもインクリボンの幅が大きい場合においても、インクリボンの幅方向複数列を使用して印刷できる。
特開2004-216723号公報 特開2009-67055号公報
特許文献1及び2が例示するプリンタは、例えば起動時初回などのタイミングで、ヘッドユニットの印字位置を調整するための位置合わせ動作を実行する必要がある。このようなプリンタにおいて、所定のユーザ操作が位置合わせ動作の契機となっている場合がある。この場合、ユーザがユーザ操作と位置合わせ動作との関連性を知らずにプリンタを操作すると、ユーザの意図しないタイミングで位置合わせ動作が開始され、印刷作業の円滑な進行を妨げる可能性があった。
本発明の目的は、ユーザの意図しないタイミングで印刷装置の位置合わせ動作が実行されることを抑制可能な印刷システムを提供することである。
本発明の一態様に係る印刷システムは、移動可能な印刷装置と、制御部と、インタフェースと、を備え、前記制御部は、所定のタイミングにおいて、前記印刷装置の現在位置を示す現在位置情報と基準位置を示す基準位置情報との位置整合が取れていない場合、前記印刷装置を前記基準位置へ移動させる位置合わせ動作の実行条件が満たされた判断し、前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断した場合、前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたことを通知するための信号を、前記インタフェースを介して出力し、前記位置合わせ動作の実行を指示するための信号が前記インタフェースを介して入力された場合、前記位置合わせ動作を実行制御することで、前記印刷装置を前記基準位置まで移動させることを特徴とする。
本態様の印刷システムによれば、制御部は所定のタイミングで、印刷装置を基準位置へ移動させる位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する。制御部は、位置合わせ動作の実行条件が満たされた場合、その実行条件が満たされたことを通知するための信号を、インタフェースを介して出力する。制御部は、位置合わせ動作の実行を指示するための信号がインタフェースを介して入力された場合、位置合わせ動作の実行制御によって印刷装置を基準位置まで移動させる。従ってユーザは、インタフェースから出力される通知信号に基づいて、位置合わせ動作の実行条件が満たされたことを認識できる。その上でユーザは、インタフェースを介した実行指示の入力によって、印刷システムに位置合わせ動作を実行させることができる。そのため、ユーザの意図しないタイミングで印刷装置の位置合わせ動作が実行されることを抑制できる。
印刷システム1の斜視図である。 印刷装置2の概要を示す図である。 印刷システム1の電気的構成を示すブロック図である。 印刷動作の流れを説明するための図である。 メイン処理のフローチャートである。 位置合わせ判断処理のフローチャートである。
<印刷システム1の概要>
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。印刷システム1は、熱転写型の印刷を行うためのシステムである。印刷システム1は、外部機器8(図3参照)によって搬送される印刷媒体P(図2参照)に対して印刷を行う。外部機器8の具体例として、包材を搬送する包装機が挙げられる。この場合、例えば印刷システム1は、包装機によって印刷媒体Pが搬送される搬送ラインの一部に組み込まれて使用される。
図1に示すように、印刷システム1は、印刷装置2と、制御部2A、7A(図3参照)と、コントローラ7とを備える。本実施形態の印刷システム1は、印刷装置2、ブラケット6、コントローラ7(図3参照)、及びプラテンローラQを有する。以下、図の説明の理解を助けるため、印刷システム1に含まれる各構成の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方を定義する。印刷装置2及びブラケット6の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方は、それぞれ、図1の上方、下方、左斜め上方、右斜め下方、左斜め下方、及び右斜め上方にそれぞれ対応する。図1において、印刷媒体Pの搬送方向は、左右方向と一致する。印刷媒体Pは、外部機器8によって左方(矢印Y1の方向)に搬送される。
<カセット9>
印刷システム1では、印刷装置2のカセット装着部20にカセット9が装着された状態で、印刷媒体Pに対する印刷が行われる。印刷装置2は、カセット9のインクリボン9A(図2参照)を加熱することで印刷を実行する。図2に示すように、カセット9は、蓋91、シャフト92A~92F、供給ロール90A、及び巻取ロール90Bを有する。シャフト92A~92Fは、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能なスピンドルである。シャフト92A~92Fは、蓋91の後面から後方に延びる。
シャフト92A、92Fは、蓋91の上下方向の中心よりも上方において左右方向に並ぶ。シャフト92Aには、インクリボン9Aの一端が接続されたスプール921が装着される。シャフト92Fには、インクリボン9Aの他端が接続されたスプール922が装着される。スプール921、922は、それぞれ、インクリボン9Aがロール状に巻回される。スプール921にインクリボン9Aが巻回されることにより、供給ロール90Aが構成される。スプール922にインクリボン9Aが巻回されることにより、巻取ロール90Bが構成される。
インクリボン9Aは、印刷装置2によって供給ロール90Aから繰り出され、巻取ロール90Bに巻き取られる。シャフト92Bは、蓋91の右上の隅に設けられる。シャフト92Cは、蓋91の右下の隅に設けられる。シャフト92Dは、蓋91の左下の隅に設けられる。シャフト92Eは、蓋91の左上の隅に設けられる。シャフト92B~92Eのそれぞれの周面の一部に、供給ロール90Aと巻取ロール90Bとの間に張り渡されるインクリボン9Aが接触する。
<プラテンローラQ>
図1及び図2に示すように、プラテンローラQは円柱状を有する。プラテンローラQは、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能である。プラテンローラQの上方に、印刷装置2が配置される。プラテンローラQは、印刷装置2のサーマルヘッド24との間に、印刷媒体P及びインクリボン9Aを挟む。プラテンローラQは、外部機器8により搬送される印刷媒体Pに対して下方から接触し、インクリボン9Aに印刷媒体Pを押し付ける。
<印刷装置2>
印刷装置2は、熱転写型のサーマルプリンタである。図2及び図3に示すように、印刷装置2は、供給部22、巻取部23、サーマルヘッド24、非図示の制御基板、第1モータ26、第2モータ27、第3モータ28等を備える。図2に示すカセット9が印刷装置2のカセット装着部20に装着された場合、シャフト92Aは供給部22に接続され、シャフト92Fは巻取部23に接続される。シャフト92Aのスプール921に巻回された供給ロール90Aは、供給部22に装着される。シャフト92Fのスプール922に巻回された巻取ロール90Bは、巻取部23に装着される。
第1モータ26及び第2モータ27は、ステッピングモータである。第1モータ26は、供給部22を回転駆動することで、供給部22に装着された供給ロール90Aを回転可能である。第2モータ27は、巻取部23を回転駆動することで、巻取部23に装着された巻取ロール90Bを回転可能である。印刷装置2にカセット9が装着された状態で第1モータ26及び第2モータ27が回転した場合、インクリボン9Aは供給ロール90A及び巻取ロール90B間で、シャフト92B~92Eに接触して案内されながら、印刷装置2内を搬送される。
詳細には、供給ロール90A及び巻取ロール90Bが、図2における印刷装置2を前方から見た状態で反時計回り方向である正転方向に回転するとき、インクリボン9Aは供給ロール90Aから繰り出され、巻取ロール90Bに巻き取られる。供給ロール90A及び巻取ロール90Bが、図2における印刷装置2を前方から見た状態で時計回り方向である反転方向に回転するとき、インクリボン9Aは巻取ロール90Bから繰り出され、供給ロール90Aに巻き取られる。
サーマルヘッド24は、前後方向に直線状に並んだ複数の発熱体を有するラインサーマルヘッドである。サーマルヘッド24は、カセット9の供給ロール90Aから巻取ロール90Bに向けて搬送されるインクリボン9Aのうち、シャフト92C、92D間に張り渡された部分に上側から接触する。サーマルヘッド24は、印刷装置2の下方に配置されたプラテンローラQとの間に、印刷媒体P及びインクリボン9Aを挟む。サーマルヘッド24は、印刷媒体Pにインクリボン9Aを押し付けながらインクリボン9Aを加熱することによって、印刷媒体Pに対する印刷を行う。
第3モータ28は、ステッピングモータである。第3モータ28は、ギア及びプーリーを介して、サーマルヘッド24をヘッド位置24A、24B間で上下方向に移動させる。サーマルヘッド24は、下方に移動することによってプラテンローラQに接近し、上方に移動することによってプラテンローラQから離れる。サーマルヘッド24の移動方向(上下方向)は、シャフト92C、92D間で搬送されるインクリボン9Aの搬送方向(左右方向)と直交する。ヘッド位置24Bは、サーマルヘッド24がインクリボン9Aから接触して、インクリボン9AをプラテンローラQに向けて付勢する位置である。ヘッド位置24Aは、サーマルヘッド24がヘッド位置24Bよりも上方に配置され、プラテンローラQに対するインクリボン9Aの付勢を解除する位置である。
<ブラケット6>
図1に示すように、ブラケット6は、印刷媒体P(図2参照)の搬送方向である左右方向と直交する前後方向(矢印Y2の方向)に印刷装置2を移動させる。ブラケット6は、支持部61、ブラケットモータ62、非図示のリードスクリュー、非図示のボールねじを有する。支持部61は、前後方向に長い略箱状を有する。ブラケットモータ62は、印刷装置2を移動させるステッピングモータである。リードスクリューは、支持部61の内部に配置され、前後方向に延びる。リードスクリューの後端部は、ブラケットモータ62の回転軸に連結する。ボールねじは、リードスクリューに螺合し、リードスクリューの回転に応じて前後方向に移動する。ボールねじは、印刷装置2の右端に設けられた連結部21に接続する。
印刷装置2は、ブラケットモータ62を回転駆動することで、リードスクリューを回転させる。リードスクリューの回転によってボールねじが前後方向に移動することに応じ、印刷装置2は可動範囲内を前後方向に移動する。ブラケットモータ62は、ブラケットモータ62の回転駆動中に、ブラケットモータ62のステップ数を示す信号を制御部2Aに出力する。制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の現在位置を示す現在位置情報を取得する。
<コントローラ7>
図3に示すように、コントローラ7は印刷装置2及び外部機器8の間に介在する。コントローラ7は、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータを、印刷装置2に出力する。コントローラ7から印刷装置2に出力されるデータの具体例として、印刷イメージのデータが挙げられる。又、コントローラ7は、外部機器8から出力される信号を印刷装置2に伝達する。外部機器8から出力される信号として、印刷媒体Pの搬送開始信号/搬送停止信号、印刷媒体Pの搬送速度を示す速度信号、印刷媒体Pに対する印刷時期を通知する為の印刷信号が挙げられる。
なお、印刷装置2の制御部2Aは、コントローラ7から出力される印刷イメージのデータに基づいて、印刷装置2の基準位置を示す基準位置情報を記憶部2Bに記憶する。印刷対象の印刷イメージを印刷する際に基準となる印刷装置2の前後方向位置であり、印刷対象の印刷イメージに応じて異なる。一例として、印刷対象の印刷イメージは、印刷媒体Pに印刷するラベルの画像イメージである。制御部2Aは、印刷するラベルの画像イメージに対応する基準位置に基づいて、基準位置情報を記憶部2Bに記憶する。
<電気的構成>
図3を参照し、印刷システム1の電気的構成について説明する。印刷装置2は、制御部2A、記憶部2B、通信インタフェース2C、サーマルヘッド24、第1モータ26、第2モータ27、及び第3モータ28を有する。制御部2A、記憶部2B、及び通信インタフェース2Cは、非図示の制御基板に実装される。制御部2Aは、記憶部2B、通信インタフェース2C、サーマルヘッド24、第1モータ26、第2モータ27、第3モータ28と電気的に接続する。
制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、メイン処理(図5参照)を実行する。記憶部2Bには、制御部2Aがメイン処理を実行するためのプログラムが記憶される。通信インタフェース2Cは、印刷装置2とコントローラ7との間で通信を行う為のインタフェース素子である。通信インタフェース2Cは、通信ケーブルを介してコントローラ7に接続される。
サーマルヘッド24は、制御部2Aからの制御信号に応じて、発熱体に通電して発熱させる。第1モータ26は、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転することで、供給部22を回転させる。第2モータ27は、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転することで、巻取部23を回転させる。第3モータ28は、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転することで、サーマルヘッド24を上下方向に移動させる。
ブラケット6は、ブラケットモータ62、センサ63A、センサ63B、及びスイッチ64を備える。ブラケットモータ62は、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転することで、印刷装置2を前後方向に移動させる。センサ63A及びセンサ63Bは、印刷装置2の前後方向の位置を検出するための接触式センサである。スイッチ64は、ブラケット6に対する指示が入力される押しボタンスイッチである。
センサ63Aは、印刷装置2が可動範囲内の前端である原点位置に移動した場合、印刷装置2を検出して、原点検出信号を制御部2Aに出力する。制御部2Aは、センサ63Aから出力される原点検出信号に基づいて、印刷装置2の原点位置を示す原点位置情報を記憶部2Bに記憶する。センサ63Bは、印刷装置2が可動範囲内の後端にある可動限界位置に移動した場合、印刷装置2を検出して、範囲検出信号を制御部2Aに出力する。制御部2Aは、センサ63Bから出力される範囲検出信号に基づいて、印刷装置2の可動範囲を示す可動範囲情報を記憶部2Bに記憶する。
コントローラ7は、制御部7A、記憶部7B、通信インタフェース7C、7Dを有する。通信インタフェース7Cは、印刷装置2とコントローラ7との間で通信を行う為のインタフェース素子である。通信インタフェース7Cは、通信ケーブルを介して印刷装置2に接続される。通信インタフェース7Dは、外部機器8とコントローラ7との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース7Dは、通信ケーブルを介して外部機器8に接続される。記憶部7Bには、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータが記憶される。
制御部7Aは、記憶部7B及び通信インタフェース7C、7Dと電気的に接続する。制御部7Aは、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータを記憶部7Bから読み出し、通信インタフェース7Cを介して印刷装置2に出力する。制御部7Aは、通信インタフェース7Dを介して外部機器8から受信した信号を検出し、通信インタフェース7Cを介して印刷装置2に出力する。
外部機器8は、制御部8A、操作パネル8B、通信インタフェース8Cを有する。操作パネル8Bは、外部機器8に対する指示が入力される。通信インタフェース8Cは、外部機器8とコントローラ7との間で通信を行う為のインタフェース素子である。通信インタフェース8Cは、通信ケーブルを介してコントローラ7に接続する。制御部8Aは、操作パネル8B及び通信インタフェース8Cと電気的に接続する。制御部8Aは、操作パネル8Bに対して入力された指示を受け付ける。制御部8Aは、通信インタフェース8Cを介して各種信号をコントローラ7に出力する。
<印刷動作概要>
図2を参照し、印刷システム1における印刷動作の概要について説明する。印刷システム1における印刷動作が開始されると、コントローラ7は印刷イメージを示すデータを印刷装置2に出力する。印刷装置2は、データを受信して記憶部2Bに記憶する。外部機器8による印刷媒体Pの搬送が開始されることに応じ、印刷媒体Pの搬送を開始する搬送開始信号、及び、印刷媒体Pの搬送速度を示す速度信号が外部機器8から出力される。印刷装置2は、コントローラ7を介して搬送開始信号及び速度信号を受信する。
印刷媒体Pに対する印刷時期を通知する印刷信号が、外部機器8から繰り返し出力される。印刷装置2は、コントローラ7を介して印刷信号を繰り返し受信する。印刷装置2は、印刷信号の受信に応じて、以下の印刷動作を実行する。即ち印刷装置2は、速度信号で示される搬送速度と同じ速度でインクリボン9Aが搬送されるように、第1モータ26及び第2モータ27を回転駆動して供給ロール90A及び巻取ロール90Bを正転方向に回転させる。インクリボン9Aは、シャフト92C、92D間の搬送経路において、印刷媒体Pと同じ速度で左方に移動する。インクリボン9A及び印刷媒体Pは左方に並走する。印刷装置2は、第3モータ28を回転駆動し、サーマルヘッド24をヘッド位置24Aからヘッド位置24Bまで下方に移動させる。サーマルヘッド24は、プラテンローラQとの間にインクリボン9A及び印刷媒体Pを挟み、印刷媒体Pにインクリボン9Aを押し付ける。サーマルヘッド24の発熱体は、記憶部2Bに記憶されたデータに基づいて発熱する。インクリボン9Aのインクが印刷媒体Pに転写され、印刷イメージが印刷される。印刷イメージの印刷後、第3モータ28が回転駆動し、サーマルヘッド24はヘッド位置24Bからヘッド位置24Aまで上方に移動する。印刷装置2は、第1モータ26及び第2モータ27の回転を停止させる。これにより、供給ロール90A及び巻取ロール90Bの回転も停止し、インクリボン9Aの搬送は停止される。印刷イメージの印刷は、印刷装置2において印刷信号が受信される毎に繰り返し実行される。
本実施形態の印刷システム1は、インクリボン9Aの幅方向の未使用領域を減らして印刷することが可能なラジアルリボンセーブ(RRS)機能を有する。具体的には印刷システム1では、1ブロック分の印刷後、次の1ブロック分の印刷開始までに、印刷装置2がインクリボン9Aの幅方向(前後方向)に移動されることで、印刷装置2はインクリボン9Aの幅方向の未使用領域を使用して次の1ブロック分の印刷を行う。
図4に示す具体例を用いて詳細に説明する。図4では、インクリボン9Aにおける今回の使用領域Eを黒色で示し、使用済領域を斜線、縦線及び格子状の網掛けされた実線で囲まれた領域で示し、未使用領域を点線で囲まれた白色の領域で示す。図4に示す具体例では、1ブロック分の印刷で加熱使用されるインクリボン9Aの使用領域(画像範囲)Eの幅方向長さは、インクリボン9Aの幅方向長さの四分の一よりも小さい。
印刷システム1では、状態(a)に示すように印刷装置2が1ブロック分の印刷が完了した後、次の1ブロック分の印刷が開始されるまでに以下の印刷準備制御が実行される。即ち印刷装置2は、第3モータ28を回転駆動して、サーマルヘッド24をヘッド位置24Bからヘッド位置24Aまで上方に移動させる。印刷装置2は、第1モータ26及び第2モータ27を回転駆動して供給ロール90A及び巻取ロール90Bを反転方向に回転させることで、インクリボン9Aを使用領域Eの搬送方向長さ分だけ供給ロール90A側に巻き戻す。ブラケット6は、ブラケットモータ62の回転駆動により、印刷装置2を距離K1だけ後方に移動させる。距離K1は、使用領域Eの前後方向長さと、所定の余白分の前後方向長さとを加えた距離である。これにより、印刷媒体Pに対するインクリボン9Aの位置が、距離K1だけ後方に相対移動する。
次いで状態(b)に示すように、印刷装置2は印刷信号を受信すると、状態(a)で印刷媒体Pに印刷された1ブロックと同じ前後方向位置で、1ブロック分の印刷を実行する。印刷装置2は、状態(a)の使用領域Eの前方にある未使用領域を使用して、1ブロック分の印刷を実行する。その後、印刷システム1では、印刷準備制御が実行されて、印刷媒体Pに対するインクリボン9Aの位置が距離K1だけ後方に相対移動する。以下同様に、印刷装置2は状態(c)に示すように、状態(b)の使用領域Eの前方にある未使用領域を使用して、1ブロック分の印刷を実行する。印刷装置2は状態(d)に示すように、状態(c)の使用領域Eの前方にある未使用領域を使用して、1ブロック分の印刷を実行する。これにより印刷装置2は、インクリボン9Aの幅方向に並ぶ4つの未使用領域を使用して、印刷媒体Pに対して搬送方向に並ぶ4ブロック分の印刷を実行できる。
印刷システム1では、状態(d)に示すように4ブロック分の印刷が完了した後、印刷準備制御が実行される。このとき、1ブロック分を印刷可能な未使用領域が、インクリボン9Aの幅方向に存在していない。この場合、印刷準備制御において、ブラケット6はブラケットモータ62の回転駆動により、印刷装置2を距離K2だけ前方に移動させる。距離K2は、距離K1を3倍した距離である。これにより、印刷媒体Pに対するインクリボン9Aの位置は、距離K2だけ前方に相対移動するため、状態(a)と同じ位置に戻る。
次いで状態(e)に示すように、印刷装置2は印刷信号を受信すると、状態(a)で印刷媒体Pに印刷された1ブロックと同じ前後方向位置で、1ブロック分の印刷を実行する。印刷装置2は、状態(a)の使用領域Eに対してインクリボン9Aの搬送方向上流(右方)にある未使用領域を使用して、1ブロック分の印刷を実行する。以降の印刷動作は、状態(b)~状態(d)と同様である。
なお、外部機器8による印刷媒体Pの搬送が停止されることに応じ、印刷媒体Pの搬送を停止する搬送停止信号が外部機器8から出力される。印刷装置2は、コントローラ7を介して搬送停止信号を受信する。印刷システム1における印刷動作は停止される。
<メイン処理>
図5を参照し、印刷装置2のメイン処理について説明する。印刷装置2の制御部2Aは、印刷装置2が電源ONされたことを契機として、記憶部2Bに記憶されているプログラムを読み出して実行することでメイン処理を開始する。図5に示すように、はじめに制御部2Aは、所定の起動処理を実行する(S1)。起動処理は、印刷装置2を初期状態に制御する処理である。例えば制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されている印刷装置2の現在位置情報、原点位置情報、及び可動範囲情報をクリアする。制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されている原点検出フラグ、範囲検出フラグ、及び位置整合フラグをOFFに設定する。次いで制御部2Aは、印刷装置2の位置合わせ動作の要否を判断するための位置合わせ判断処理を実行する(S3)。
図6を参照し、位置合わせ判断処理を説明する。図6に示すように、制御部2Aは、原点検出済みであるかを判断する(S31)。例えば制御部2Aは、原点位置情報が記憶部2Bに記憶されていない場合、原点検出済みであると判断しない(S31:NO)。この場合、制御部2Aは記憶部2Bに記憶されている原点検出フラグを、ONに設定する(S33)。制御部2Aは、原点検出済みである場合(S31:YES)、又はS33の実行後、処理をS35に移行する。
制御部2Aは、可動範囲検出済みであるかを判断する(S35)。例えば制御部2Aは、可動範囲情報が記憶部2Bに記憶されていない場合、可動範囲検出済みであると判断しない(S35:NO)。この場合、制御部2Aは記憶部2Bに記憶されている範囲検出フラグを、ONに設定する(S37)。制御部2Aは、可動範囲検出済みである場合(S35:YES)又はS37の実行後、処理をS39に移行する。
制御部2Aは、現在位置が基準位置であるかを判断する(S39)。例えば制御部2Aは、現在位置情報及び基準位置情報の少なくとも一つが記憶部2Bに記憶されていない場合、現在位置が基準位置であると判断しない(S39:NO)。また、制御部2Aは、現在位置情報及び基準位置情報が記憶部2Bに記憶され、且つ現在位置情報が示す現在位置と基準位置情報が示す基準位置とが一致しない場合、現在位置が基準位置であると判断しない(S39:NO)。これらの場合、制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されている位置整合フラグをONに設定し(S41)、処理をメイン処理に戻す。一方、制御部2Aは、現在位置情報及び基準位置情報が記憶部2Bに記憶され、且つ現在位置情報が示す現在位置と基準位置情報が示す基準位置とが一致する場合、現在位置が基準位置であると判断する(S39:YES)。このように制御部2Aは、所定のタイミングにおいて、印刷装置2の現在位置を示す現在位置情報と基準位置を示す基準位置情報とに基づいて、位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する。その後、制御部2Aは処理をメイン処理に戻す。
図5に戻り、制御部2AはS3の実行後、印刷装置2の位置合わせ動作が必要かを判断する(S5)。位置合わせ動作は、印刷装置2の現在位置が記憶部2Bに設定されている基準位置と一致するように、印刷装置2を前後方向に位置合わせさせる動作である。制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されている原点検出フラグ、範囲検出フラグ、及び位置整合フラグの全てがOFFである場合、位置合わせ動作が必要であると判断しない(S5:NO)。この場合、制御部2Aは処理をS23へ移行する。制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されている原点検出フラグ、範囲検出フラグ、及び位置整合フラグの少なくとも一つがONである場合、位置合わせ動作が必要であると判断する(S5:YES)。
この場合、制御部2Aは、位置合わせ動作の通知処理を実行する(S7)。具体的には、制御部2Aは、位置合わせ動作の実行タイミングであることを示す通知信号を、コントローラ7に出力する。コントローラ7は、印刷装置2から出力された通知信号を、外部機器8に出力する。外部機器8の制御部8Aは、コントローラ7から出力された通知信号に応じて、位置合わせ動作の実行タイミングである旨を操作パネル8Bに出力し、ユーザに対して位置合わせ動作を実行指示の入力を促す。制御部8Aは、操作パネル8Bから位置合わせ動作の実行指示が入力された場合、コントローラ7を介して動作実行信号を印刷装置2に出力する。
制御部2AはS7の実行後、位置合わせ動作の実行指示ありかを判断する(S9)。制御部2Aは、外部機器8から動作実行信号を受信していない場合、位置合わせ動作の実行指示ありと判断しない(S9:NO)。この場合、制御部2Aは処理をS9に戻し、動作実行信号を待ち受ける。制御部2Aは、外部機器8から動作実行信号を受信した場合、位置合わせ動作の実行指示ありと判断する(S9:YES)。この場合、制御部2Aは、ブラケットモータ62を駆動して、印刷装置2の位置合わせ動作を実行する(S11)。制御部2Aは記憶部2Bに記憶されている原点検出フラグ、範囲検出フラグ、及び位置整合フラグに応じて、位置合わせ動作を実行する。
詳細には、制御部2Aは、原点検出フラグがONである場合、センサ63Aが印刷装置2を検出するまで印刷装置2を前方に移動させる原点検出動作を実行する。原点検出動作によってセンサ63Aが印刷装置2を検出することで、制御部2Aは原点位置情報を取得して記憶部2Bに記憶する。制御部2Aは、原点検出動作の実行後、原点検出フラグをOFFに設定する。
制御部2Aは、範囲検出フラグがONである場合、センサ63Bが印刷装置2を検出するまで印刷装置2を原点位置から後方に移動させる範囲検出動作を実行する。範囲検出動作によってセンサ63Bが印刷装置2を検出することで、制御部2Aは可動範囲情報を取得して記憶部2Bに記憶する。制御部2Aは、範囲検出動作の実行後、範囲検出フラグをOFFに設定する。
制御部2Aは、位置整合フラグがONである場合、印刷装置2の現在位置が記憶部2Bに記憶されている基準位置情報が示す基準位置と一致するように、印刷装置2を前方又は後方に移動させる位置整合動作を実行する。制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて印刷装置2の現在位置を取得し、この現在位置に基づいて印刷装置2を基準位置まで移動させる。即ち制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の位置合わせ動作を実行する。制御部2Aは、位置整合動作の実行後、位置整合フラグをOFFに設定する。
なお、印刷装置2の起動開始直後は、通常、位置合わせ判断処理(S3)において原点検出フラグ、範囲検出フラグ、及び位置整合フラグが何れもONに設定される。即ち制御部2Aは、印刷装置2の起動時、位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断する。従って制御部2Aは、位置合わせ動作(S11)において、原点検出動作、範囲検出動作、及び位置整合動作を順次実行する準備運転を実行する。
制御部2AはS11の実行後、S3と同様に位置合わせ判断処理を実行する(S13)。S13で位置合わせ判断処理が実行された場合、制御部2Aは起動処理(S1)の直後ではないため、印刷装置2の現在位置情報、原点位置情報、及び可動範囲情報を取得済みである。そのため制御部2Aは、図6に示す位置合わせ判断処理において、制御部2Aは処理をS39に移行する。その後の処理は、S3の位置合わせ判断処理と同様である。
制御部2AはS13の実行後、S5と同様に印刷装置2の位置合わせ動作が必要かを判断する(S15)。即ちS5及びS15において、制御部2Aは所定のタイミングで、印刷装置2を基準位置へ移動させる位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する。位置合わせ動作が必要でない場合(S15:NO)、制御部2Aは処理をS23へ移行する。なお、S15では、通常は原点検出フラグ及び範囲検出フラグはOFFに設定されている。そのため制御部2Aは、位置整合フラグがONである場合、位置合わせ動作が必要であると判断する(S15:YES)。
ここで、S15を実行する制御部2Aは、印刷装置2のメンテナンス動作の実行時、印刷装置2によって印刷されるラベルの変更時、又は印刷装置2の印刷動作の再開時の何れかの動作状態において、位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する。以下、これらの状態において、S15で位置合わせ動作が必要であると判断される具体例を説明する。
まず第一例として、例えば印刷装置2におけるユーザの指示、又はコントローラ7からの指示に応じて、印刷対象のラベルが変更される場合がある。変更前のラベルに対応する印刷装置2の基準位置と、変更後のラベルに対応する印刷装置2の基準位置とが異なる場合、制御部2Aは記憶部2Bに記憶されている基準位置情報を変更する。これにより、印刷装置2の現在位置が基準位置情報の基準位置と一致しなくなり、位置整合フラグがONに設定される(S39:NO、S41)。
第二例として、ユーザがカセット9の交換作業又は印刷装置2のメンテナンス作業を行う場合、ユーザはスイッチ64を押すことでブラケットモータ62を駆動して、印刷装置2を前後方向の任意の位置に移動させることができる。この場合も、印刷装置2の現在位置が基準位置情報の基準位置と一致しなくなり、位置整合フラグがONに設定される(S39:NO、S41)。
第三例として、例えば外部機器8による印刷媒体Pの搬送の中断及び再開に応じて、ユーザは手動で印刷装置2の印刷動作を停止及び再開できる。印刷装置2の印刷動作が停止された場合、印刷装置2の現在位置が基準位置情報の基準位置からずれる場合がある。この場合、印刷装置2の現在位置を基準位置に位置合わせしてから、印刷装置2の印刷動作を再開する必要がある。従って、ユーザが手動で印刷装置2の印刷動作を停止した場合も、位置整合フラグがONに設定される(S39:NO、S41)。
次いで制御部2Aは、S7と同様に位置合わせ動作の通知処理を実行する(S17)。即ちS7及びS17において、制御部2Aは位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断した場合、位置合わせ動作の実行条件が満たされたことを通知するための信号を、コントローラ7を介して出力する。制御部2Aは、S9と同様に位置合わせ動作の実行指示ありかを判断する(S19)。位置合わせ動作の実行指示がない場合(S19:NO)、制御部2Aは処理をS19に戻し、動作実行信号を待ち受ける。
位置合わせ動作の実行指示がある場合(S19:YES)、制御部2AはS11と同様に印刷装置2の位置合わせ動作を実行する(S21)。S21では、制御部2Aが位置合わせ動作として位置整合動作を実行する。即ちS11及びS21において、制御部2Aは位置合わせ動作の実行を指示するための信号がコントローラ7を介して入力された場合、位置合わせ動作を実行制御することで、印刷装置2を基準位置まで移動させる。
次いで制御部2Aは、外部機器8から印刷信号を受信したかを判断する(S23)。外部機器8から印刷信号を受信した場合(S23:YES)、制御部2Aは図4を参照して説明した印刷動作を実行し(S25)、処理をS23に戻す。外部機器8から印刷信号を受信していない場合(S23:NO)、制御部2Aは印刷装置2を印刷待機状態に制御して、処理をS13に戻す。
<本実施形態の作用の例示>
本実施形態の印刷システム1によれば、制御部2Aは所定のタイミングで、印刷装置2を基準位置へ移動させる位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する(S5、S15)。制御部2Aは、位置合わせ動作の実行条件が満たされた場合、その実行条件が満たされたことを通知するための信号を、コントローラ7を介して出力する(S7、S17)。制御部2Aは、位置合わせ動作の実行を指示するための信号がコントローラ7を介して入力された場合、位置合わせ動作の実行制御によって印刷装置2を基準位置まで移動させる(S11、S21)。従ってユーザは、コントローラ7から出力される通知信号に基づいて、位置合わせ動作の実行条件が満たされたことを認識できる。その上でユーザは、コントローラ7を介した実行指示の入力によって、印刷システム1に位置合わせ動作を実行させることができる。そのため、ユーザの意図しないタイミングで印刷装置2の位置合わせ動作が実行されることを抑制できる。
制御部2Aは、所定のタイミングにおいて、印刷装置2の現在位置を示す現在位置情報と基準位置を示す基準位置情報とに基づいて、位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する(S39)。これによれば、制御部2Aは、印刷装置2の位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを、印刷装置2の現在位置と基準位置との関係に基づいて正確に判断できる。
ブラケットモータ62は、印刷装置2を移動させるステッピングモータである。制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の現在位置を示す現在位置情報を取得する。これによれば、制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の現在位置を正確に特定できる。
制御部2Aは、印刷装置2のメンテナンス動作の実行時、印刷装置2によって印刷されるラベルの変更時、又は印刷装置2の印刷動作の再開時の何れかの動作状態において、位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断する(S15)。これによれば、制御部2Aは、印刷装置2の現在位置が基準位置からずれ易い状態が生じたときに、位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断できる。
制御部2Aは、印刷装置2の起動時、位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断する(S5:YES)。これによれば、制御部2Aは、印刷装置2の起動時には位置合わせ動作を必ず実行することで、印刷装置2の起動後における印刷動作を正確に実行できる。
ブラケットモータ62は、印刷装置2を移動させるステッピングモータである。制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の位置合わせ動作を実行する(S11、S21)。これによれば、制御部2Aは、ブラケットモータ62のステップ数に基づいて、印刷装置2の位置合わせ動作を正確に実行できる。
<その他>
上記実施形態において、制御部2A、7Aは本発明の「制御部」の一例である。コントローラ7は、本発明の「インタフェース」の一例である。ブラケットモータ62は、本発明の「ステッピングモータ」の一例である。なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。
印刷システム1は、印刷装置2と、制御部2A、7A(図3参照)と、コントローラ7を含めばよく、適宜構成を変更されてもよい。例えば印刷装置2は、印刷媒体Pを搬送する媒体搬送装置を備えてもよいし、プラテンローラQを備えてもよい。印刷装置2は、印刷時にインクリボン9A及び印刷媒体Pの搬送が停止され、サーマルヘッド24をインクリボン9Aに沿って移動させることで印刷するタイプのサーマルプリンタであってもよい。
印刷システム1では、印刷装置2がコントローラ7を介さずに外部機器8と接続される場合、コントローラ7を備えなくてもよい。この場合、印刷装置2の制御部2Aが、コントローラ7の制御部7Aが担う処理を実行すればよい。印刷システム1では、コントローラ7の制御部7Aが印刷装置2の制御部2Aが担う処理を実行できる場合、印刷装置2の制御部2Aを設けなくてもよい。外部機器8は、印刷媒体Pを搬送する媒体搬送装置に限定されず、ユーザが印刷装置2を操作可能な外部端末でもよい。
上記実施形態では、印刷装置2の制御部2Aがメイン処理(図5、図6参照)を実行しているが、コントローラ7の制御部7Aがメイン処理の一部又は全部を実行してもよい。例えば制御部7Aは、メイン処理のうち、位置合わせ動作の要否判断及びユーザへの通知に関する処理(S3~S9、S13~S19)を実行してもよい。この場合、制御部7Aは、外部機器8から動作実行信号を受信した場合、印刷装置2に動作実行信号を出力することで、制御部2Aに位置合わせ動作(S11、S21)を実行させてもよい。
上記実施形態では、位置合わせ判断処理(図6参照)において、制御部2Aは現在位置情報が示す現在位置と基準位置情報が示す基準位置とが一致する場合、現在位置が基準位置であると判断する(S39:YES)。これに代えて制御部2Aは、現在位置情報が示す現在位置と基準位置情報が示す基準位置とのズレが許容範囲内にある場合、現在位置が基準位置であると判断してもよい。
1 印刷システム
2 印刷装置
2A 制御部
7 コントローラ
7A 制御部
62 ブラケットモータ

Claims (5)

  1. 印刷システムであって、
    移動可能な印刷装置と、
    制御部と、
    インタフェースと、
    を備え、
    前記制御部は、
    所定のタイミングにおいて、前記印刷装置の現在位置を示す現在位置情報と基準位置を示す基準位置情報との位置整合が取れていない場合、前記印刷装置を前記基準位置へ移動させる位置合わせ動作の実行条件が満たされた判断し、
    前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断した場合、前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたことを通知するための信号を、前記インタフェースを介して出力し、
    前記位置合わせ動作の実行を指示するための信号が前記インタフェースを介して入力された場合、前記位置合わせ動作を実行制御することで、前記印刷装置を前記基準位置まで移動させる
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記印刷装置は、前記印刷装置を移動させるステッピングモータを備え、
    前記制御部は、前記ステッピングモータのステップ数に基づいて、前記印刷装置の前記現在位置情報を取得する
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷システム。
  3. 前記制御部は、前記印刷装置のメンテナンス動作の実行時、前記印刷装置によって印刷されるラベルの変更時、又は前記印刷装置の印刷動作の再開時の何れかの動作状態において、前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたかを判断することを特徴とする請求項又はに記載の印刷システム。
  4. 前記制御部は、前記印刷装置の起動時、前記位置合わせ動作の実行条件が満たされたと判断することを特徴とする請求項1からの何れかに記載の印刷システム。
  5. 前記印刷装置は、前記印刷装置を移動させるステッピングモータを備え、
    前記制御部は、前記ステッピングモータのステップ数に基づいて、前記印刷装置の前記位置合わせ動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の印刷システム。
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