JP7070342B2 - 印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷システムに関する。
外部機器により搬送される印刷媒体の、サーマルヘッドによる印刷が実行される位置(以下、印刷位置という。)における移動速度を制御する機構を備えた印刷装置が提案されている。特許文献1は、印刷媒体の印刷位置における移動速度を制御するための駆動機構を備えた印刷装置を開示する。駆動機構は、印刷媒体の搬送経路のうち印刷位置よりも上流側と下流側とのそれぞれの経路長を制御する架台を備える。印刷装置は、外部機器である包装機による印刷媒体の搬送速度が遅い場合、印刷媒体が好ましい速度で印刷位置を移動するように、架台を第1方向に移動させる。架台の第1方向への移動により、印刷媒体の搬送経路のうち印刷位置よりも下流側の経路長は増加し、上流側の経路長は減少する。これにより印刷装置は、移動速度を搬送速度よりも速くして印刷を行う。印刷装置は、包装機による印刷媒体の搬送速度が速い場合、印刷媒体が好ましい速度で印刷位置を移動するように、架台を第1方向と反対の第2方向に移動させる。架台の第2方向への移動により、印刷媒体の搬送経路のうち印刷位置よりも上流側の経路長は増加し、下流側の経路長は減少する。これにより印刷装置は、移動速度を搬送速度よりも遅くして印刷を行う。
上記印刷装置において、印刷媒体に対する印刷の終了後、次の印刷媒体に対する印刷が開始される前までの間、架台は原点位置に戻される。この理由は、架台の移動可能な距離を最大限確保するためである。
特開2013-215944号公報
上記印刷装置において、印刷媒体に対する印刷の開始タイミングで架台が原点位置にある場合にのみ、印刷が許可される場合がある。この場合、印刷の開始タイミングで架台が原点位置にない場合に印刷が禁止されることになるので、印刷媒体の速度が遅いために、印刷抜けや印刷装置による印刷品質の低下が発生する可能性がある。
本発明の目的は、架台の状態に応じて印刷媒体の速度を適正化することで、印刷品質の低下や印刷抜けの発生を抑制できる印刷システムを提供することである。
本発明の第1態様に係る印刷システムは、プラテンローラと、制御部と、印刷装置であって、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、を少なくとも有する前記印刷装置と、手繰り機構であって、外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、を備え、前記制御部は、印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出されない場合でも、前記架台を前記第1方向に移動させることを特徴とする。
本発明の第2態様に係る印刷システムは、プラテンローラと、制御部と、印刷装置であって、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、を少なくとも有する前記印刷装置と、手繰り機構であって、外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、を備え、前記制御部は、印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かを判断し、前記手繰り機構を有さないと判断され、且つ、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記サーマルヘッドを前記第1位置から前記第2位置に移動させる保護機能を実行可能であり、前記手繰り機構を有すると判断され、且つ、前記移動速度が前記閾値以下である時、前記保護機能を解除することを特徴とする。
本発明の第3態様に係る印刷システムは、プラテンローラと、制御部と、印刷装置であって、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、を少なくとも有する前記印刷装置と、手繰り機構であって、外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、を備え、前記制御部は、印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、履歴を記憶部に記憶し、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かが判断できない場合であっても、前記記憶部に前記履歴が記憶されている場合には、前記架台を前記第1方向に移動させることを特徴とする。
本発明の第4態様に係る印刷システムは、プラテンローラと、制御部と、印刷装置であって、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、を少なくとも有する前記印刷装置と、手繰り機構であって、外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、を備え、前記制御部は、印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かを判断し、前記サーマルヘッドの前記印刷位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記手繰り機構を有すると判断された場合に前記架台を前記第1方向に移動させることを特徴とする。
第1態様~第4態様に係る印刷システムでは、サーマルヘッドの第2位置から第1位置への移動が完了するまでの間、架台が原点位置にある場合に架台を第1方向に移動させる。これにより、印刷システムは、閾値以下の移動速度を増加させることができるので、良好な印刷品質を維持でき、且つ、印刷抜けを防止できる。又、印刷システムでは、サーマルヘッドの第1位置への移動が完了した後、架台が原点位置にあるか否かに関わらず、架台を第1方向に移動させる。これにより、印刷システムは、架台の移動を迅速に開始させることができるので、印刷時の印刷媒体の速度を適正化できる。
印刷システム1の概要を示す図である。 架台71の動作を説明するための図である。 印刷システム1の電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 メイン処理を示すフローチャートであって、図4の続きである。
<印刷システム1の概要>
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。印刷システム1は、熱転写型の印刷を行うためのシステムである。印刷システム1は、外部機器6(図3参照)によって搬送される印刷媒体Pに対して印刷を行う。外部機器6の具体例として、包材を搬送する包装機が挙げられる。この場合、例えば印刷システム1は、包装機によって印刷媒体Pが搬送される搬送ラインの一部に組み込まれて使用される。図1に示すように、印刷システム1は、印刷装置2、手繰り機構7、コントローラ8(図3参照)、及びプラテンローラQを有する。以下、図の説明の理解を助けるため、印刷システム1に含まれる各構成の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方を定義する。印刷装置2及び手繰り機構7の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方は、それぞれ、図1の上方、下方、左方、右方、手前、及び奥にそれぞれ対応する。印刷装置2は、装着されたカセット9のインクリボン9Aをサーマルヘッド24で加熱することによって、印刷媒体Pに印刷を行う。
<カセット9>
カセット9は、シャフト92A~92F、供給ロール90A、及び巻取ロール90Bを有する。シャフト92A~92Fは、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能なスピンドルである。シャフト92Aには、インクリボン9Aの一端が接続されたスプール921が装着される。シャフト92Fには、インクリボン9Aの他端が接続されたスプール922が装着される。スプール921、922には、それぞれ、インクリボン9Aがロール状に巻回される。スプール921にインクリボン9Aが巻回されることにより、供給ロール90Aが構成される。スプール922にインクリボン9Aが巻回されることにより、巻取ロール90Bが構成される。
<印刷装置2>
印刷装置2は、プラテンローラQの上方に配置される。プラテンローラQは円柱状を有し、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能である。印刷装置2は、筐体20及びベースプレート21を有する。筐体20は箱状を有し、カセット9を収容可能な収容部を内部に有する。ベースプレート21は、筐体20の内部に配置される。ベースプレート21は略正方形の板状を有し、前後方向と直交する。ベースプレート21の前方に、供給部22A、装着部22B~22E、巻取部22F、サーマルヘッド24、非図示の制御基板が設けられる。ベースプレート21の後方に、リボン駆動源26(図3参照)及びヘッド駆動源27(図3参照)が設けられる。
供給部22A及び巻取部22Fは、ベースプレート21の上下方向略中央において、左右方向に並ぶ。装着部22Bは、ベースプレート21の左上の隅に設けられる。装着部22Cは、ベースプレート21の左下の隅に設けられる。装着部22Dは、ベースプレート21の右下の隅に設けられる。装着部22Eは、ベースプレート21の右上の隅に設けられる。カセット9が印刷装置2に装着された場合、シャフト92A~92Fは、供給部22A、装着部22B~22E、及び巻取部22Fにそれぞれ接続される。シャフト92Aのスプール921に巻回された供給ロール90Aは、供給部22Aに装着される。シャフト92Fのスプール922に巻回された巻取ロール90Bは、巻取部22Fに装着される。
リボン駆動源26(図3参照)は、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26B(図3参照)を有する。第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bはステッピングモータである。第1リボンモータ26Aの回転軸は、供給部22Aに接続する。第1リボンモータ26Aは供給部22Aを回転駆動する。第2リボンモータ26Bの回転軸は、巻取部22Fに接続する。第2リボンモータ26Bは巻取部22Fを回転駆動する。印刷装置2にカセット9が装着された状態で供給部22A及び巻取部22Fが回転した場合、インクリボン9Aは、供給ロール90A及び巻取ロール90B間でシャフト92B~92Eに接触して案内されながら、印刷装置2内を搬送される。
サーマルヘッド24は、ベースプレート21の前面の上下方向略中央よりも下側、且つ、装着部22C、22Dの間の部分に設けられる。サーマルヘッド24は、前後方向に直線状に並んだ複数の発熱体24Aを有するラインサーマルヘッドである。サーマルヘッド24は、カセット9の供給ロール90Aから巻取ロール90Bに向けて搬送されるインクリボン9Aのうち、シャフト92C、92D間に張り渡された部分に上側から接触する。サーマルヘッド24は、印刷装置2の下方に配置されたプラテンローラQとの間に、印刷媒体P及びインクリボン9Aを挟む。サーマルヘッド24は、印刷媒体Pにインクリボン9Aを押し付けながらインクリボン9Aを加熱することによって、印刷媒体Pに対する印刷を行う。
ヘッド駆動源27(図3参照)は、ヘッドモータ27A(図3参照)を有する。ヘッドモータ27Aはステッピングモータである。ヘッドモータ27Aは、ギア及びプーリーを介してサーマルヘッド24に接続する。ギア及びプーリーは、ヘッドモータ27Aの回転駆動によってサーマルヘッド24を上下方向に移動させる。サーマルヘッド24は、下方に移動することによってプラテンローラQに接近し、上方に移動することによってプラテンローラQから離れる。ヘッドモータ27Aの回転駆動に応じて移動するサーマルヘッド24の2つの位置を、第1位置S1及び第2位置S2と定義する。第1位置S1は、印刷装置2の印刷時におけるサーマルヘッド24の位置である。第2位置S2は、第1位置S1よりもプラテンローラQから上方に離隔する。サーマルヘッド24が第1位置S1に配置された場合において、発熱体24Aは、インクリボン9Aに接触し、且つ、プラテンローラQの側面のうち上方に最も突出した位置に接する。サーマルヘッド24が第1位置S1に配置された場合における発熱体24Aの位置を、「印刷位置Sp」という。サーマルヘッド24が第2位置S2に配置された場合において、発熱体24Aはインクリボン9Aから上方に離隔する。
<手繰り機構7>
手繰り機構7は、印刷装置2及びプラテンローラQよりも下側に配置される。手繰り機構7は、架台71、手繰りモータ74(図3参照)、ガイドローラ76A、76B、76C、76D、76E、76F(総称して「ガイドローラ76」という。)、手繰り位置検出部77、及びロータリーエンコーダ78を有する。
架台71は、上下方向においてプラテンローラQよりも下側に配置される。架台71は左右方向に移動可能である。架台71は、金属製のベースプレート72、及び、ガイドローラ72A、72Bを有する。ベースプレート72は、前後方向に離隔した一対の板を有する。ベースプレート72は、左右方向に延びる非図示のレールに係合する。ベースプレート72は、レールに沿って左右方向に移動可能である。ガイドローラ72A、72Bはそれぞれ、ベースプレート72の一対の板の間に架け渡された回転軸を中心として回転可能である。ガイドローラ72A、72Bは、左右方向に並ぶ。ガイドローラ72Aは、ガイドローラ72Bに対して左側に配置される。ガイドローラ72A、72Bは、ベースプレート72の移動に応じて左右方向に移動する。架台71の移動可能な方向(左右方向)のうち左方を「第1方向」といい、右方を「第2方向」という。
架台71の下側に、手繰りモータ74(図3参照)が設けられる。手繰りモータ74の回転軸と架台71とは、電磁クラッチ75A、ピニオンギア75B、ラックギア75Cを介して連結する。ピニオンギア75Bは、プーリー及びベルトを介して手繰りモータ74の回転軸に接続される。電磁クラッチ75Aは、手繰りモータ74とピニオンギア75Bとの間に介在する。電磁クラッチ75Aは、連結状態において、プーリーとピニオンギア75Bとを接続する。この状態で、手繰りモータ74の回転駆動力はピニオンギア75Bに伝達される。一方、電磁クラッチ75Aは、遮断状態において、プーリーとピニオンギア75Bとを切断する。この状態で、手繰りモータ74の回転駆動力はピニオンギア75Bに伝達されず、ピニオンギア75Bは自由に回転可能な状態になる。ラックギア75Cは、架台71に接続され、且つ、ピニオンギア75Bと噛み合う。架台71は、手繰りモータ74の回転に応じて左右方向に移動する。
ガイドローラ76は、前後方向に延びる回転軸を中心として回転可能である。ガイドローラ76A、76B、76Cは、左右方向においてプラテンローラQよりも左方に配置される。ガイドローラ76B、76Cのそれぞれの左右方向の位置は略同一である。ガイドローラ76Aは、左右方向においてガイドローラ76B、76Cよりも左方に配置される。ガイドローラ76D、76E、76Fは、左右方向においてプラテンローラQよりも右方に配置される。ガイドローラ76D、76Eのそれぞれの左右方向の位置は略同一である。ガイドローラ76Fは、左右方向においてガイドローラ76D、76Eよりも右方に配置される。ガイドローラ76C、76Dは、上下方向において架台71よりも上方に配置される。ガイドローラ76C、76Dの上下方向の位置は略同一である。ガイドローラ76A、76B、76E、76Fは、上下方向において架台71よりも下側に配置される。ガイドローラ76A、76Fの上下方向の位置は略同一である。ガイドローラ76B、76Eの上下方向の位置は略同一である。ガイドローラ76Aは、ガイドローラ76Bの左斜め下方に配置される。ガイドローラ76Fは、ガイドローラ76Eの右斜め下側に配置される。図2(A)に示すように、架台71が第2方向に最も移動した状態で、ガイドローラ72Bの中心は、左右方向においてガイドローラ76D、76Eのそれぞれの中心よりも左方に配置される。図2(B)に示すように、架台71が第1方向に最も移動した状態で、ガイドローラ72Aの中心は、左右方向においてガイドローラ76B、76Cのそれぞれの中心よりも右方に配置される。
図1に示すように、印刷媒体Pは、外部機器6(図3参照)によって印刷システム1の外部から供給される。印刷媒体Pは、印刷システム1の内部において、プラテンローラQ、架台71のガイドローラ72A、72B、及びガイドローラ76の間に張り渡され、搬送される。プラテンローラQ、架台71のガイドローラ72A、72B、及びガイドローラ76に沿って印刷媒体Pが搬送されるときに通過する経路を、「媒体経路Pt」という。媒体経路Ptは、ガイドローラ76A、76B、72A、76C、プラテンローラQ、ガイドローラ76D、72B、76E、76Fのそれぞれに順番に接触して方向を変えながら延びる。印刷媒体Pは、媒体経路Ptに沿ってガイドローラ76Aからガイドローラ76Fに向けて移動する向き(矢印Y1の向き)に搬送される。
以下、図2に示すように、印刷媒体PのうちプラテンローラQに接触する位置での移動速度を、「印刷位置速度」といい、Wpと表記する。なお、印刷媒体PのうちプラテンローラQに接触する位置は、第1位置S1に配置されたサーマルヘッド24の発熱体24Aの位置である印刷位置Spと一致する。つまり、印刷位置速度Wpは、印刷媒体Pのうち印刷位置Spにおける移動速度に対応する。印刷媒体Pのうち架台71に対してプラテンローラQと反対の位置(即ち、ガイドローラ72Aよりも上流の位置、及び、ガイドローラ72Bよりも下流の位置)での移動速度を、「搬送位置速度」といい、Wtと表記する。搬送位置速度Wtは、印刷システム1に対して外部機器6が印刷媒体Pを供給するときの移動速度に対応する。
手繰り機構7は、架台71を第1方向又は第2方向に移動させることによって、媒体経路Ptのうち印刷位置Spよりも上流の経路長と下流の経路長とのそれぞれを制御する。これによって、手繰り機構7は印刷位置速度Wpを制御する。詳細は以下の通りである。なお、図2(A)は、架台71が第2方向に最も移動して静止した状態を示す。架台71が静止した場合、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtと一致する。以下、第2方向に最も移動した架台71の第2方向の端部の位置を、「原点位置T」という。架台71の第2方向の端部が原点位置Tに位置することを、「架台71が原点位置に配置される。」という。
図2(B)に示すように、架台71が第1方向に移動することに応じ、プラテンローラQとガイドローラ72Aとの間の媒体経路Ptは短くなり、プラテンローラQとガイドローラ72Bとの間の媒体経路Ptは長くなる。この場合、印刷媒体Pのうち架台71とプラテンローラQとの間の部分に、下流に向かう方向の力が作用する。このため、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtよりも増加する。他方、図2(C)に示すように、架台71が第2方向に移動することに応じ、プラテンローラQとガイドローラ72Aとの間の媒体経路Ptは長くなり、プラテンローラQとガイドローラ72Bとの間の媒体経路Ptは短くなる。この場合、印刷媒体Pのうち架台71とプラテンローラQとの間の部分に、上流に向かう方向の力が作用する。このため、印刷位置速度Wpは搬送位置速度Wtよりも減少し、0となる。
図1に示すように、架台71の可動範囲の右端に手繰り位置検出部77が設けられる。手繰り位置検出部77は、接触式の近接センサである。手繰り位置検出部77は、上側に向けて延びる検出子77Aを有する。検出子77Aの左右方向の位置は、原点位置Tと一致する。手繰り位置検出部77は、架台71の第2方向の端部が検出子77Aに接触しているか否かを示す信号を出力する。プラテンローラQの下側にロータリーエンコーダ78が設けられる。ロータリーエンコーダ78は、プラテンローラQの回転に応じて回転する。ロータリーエンコーダ78は、プラテンローラQの回転速度を示す信号を出力する。
<コントローラ8>
図3に示すように、コントローラ8は、PC5及び外部機器6と印刷装置2と間に介在する。コントローラ8は、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータを、印刷装置2に出力する。コントローラ8から印刷装置2に出力されるデータの具体例として、印刷イメージのデータが挙げられる。又、コントローラ8は、PC5及び外部機器6から出力される信号を印刷装置2に伝達する。外部機器6から出力される信号として、印刷媒体Pの搬送開始信号/搬送停止信号、印刷媒体Pの搬送位置速度Wtを示す第1速度信号、印刷媒体Pに対する印刷時期を通知するための印刷信号が挙げられる。
<電気的構成>
図3を参照し、印刷システム1の電気的構成について説明する。印刷装置2は、制御部2A、記憶部2B、通信インタフェース2C、2D、サーマルヘッド24、第1リボンモータ26A、第2リボンモータ26B、ヘッドモータ27Aを有する。制御部2Aは、記憶部2B、通信インタフェース2C、2D、サーマルヘッド24、第1リボンモータ26A、第2リボンモータ26B、ヘッドモータ27Aと電気的に接続する。
制御部2Aは、記憶部2Bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、メイン処理(図4、図5参照)を実行する。記憶部2Bには、制御部2Aがメイン処理を実行するためのプログラムが記憶される。通信インタフェース2Cは、印刷装置2とコントローラ8との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース2Cは、通信ケーブルを介してコントローラ8に接続される。通信インタフェース2Dは、印刷装置2と手繰り機構7との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース2Dは、通信ケーブルを介して手繰り機構7に接続される。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dの状態に基づいて、印刷装置2に手繰り機構7が接続されているか否かを判定する。なお、制御部2Aは、手繰り機構7の型式等によっては、印刷装置2に手繰り機構7が接続されているか否かの判定が不可能な場合がある。
サーマルヘッド24は、制御部2Aからの制御信号に応じて発熱体24Aに通電し、発熱体24Aを発熱させる。第1リボンモータ26Aは、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転し、カセット9の供給ロール90Aからインクリボン9Aを繰り出す。第2リボンモータ26Bは、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転し、カセット9の巻取ロール90Bにインクリボン9Aを巻き取る。ヘッドモータ27Aは、制御部2Aから出力されるパルス信号に応じて回転し、サーマルヘッド24を上下方向に移動させる。
手繰り機構7は、制御部7A、通信インタフェース7B、手繰りモータ74、電磁クラッチ75A、手繰り位置検出部77、ロータリーエンコーダ78を有する。通信インタフェース7Bは、印刷装置2と手繰り機構7との間で通信を行う為のインタフェース素子である。通信インタフェース7Bは、通信ケーブルを介して印刷装置2に接続される。手繰りモータ74は、制御部7Aから出力されるパルス信号に応じて回転し、架台71を左右方向に移動させる。電磁クラッチ75Aは、制御部7Aからの制御信号に応じて、連結状態と遮断状態とに切り替わる。手繰り位置検出部77は、検出子77Aに架台71が接触しているか否を示す信号を、制御部7Aに出力する。ロータリーエンコーダ78は、プラテンローラQの回転速度を示す信号を、制御部7Aに出力する。
制御部7Aは、通信インタフェース7B、手繰りモータ74、電磁クラッチ75A、手繰り位置検出部77、ロータリーエンコーダ78と電気的に接続する。制御部7Aは、通信インタフェース7Bを介して印刷装置2から受信した信号に応じ、手繰りモータ74にパルス信号を出力する。これによって制御部7Aは、手繰りモータ74を回転駆動する。制御部7Aは、通信インタフェース7Bを介して印刷装置2から受信した信号に応じ、電磁クラッチ75Aに制御信号を出力する。これによって制御部7Aは、電磁クラッチ75Aを連結状態又は遮断状態に切り替える。制御部7Aは、手繰り位置検出部77から出力された信号に基づき、原点位置に架台71が配置されているか否かを特定する。制御部7Aは、原点位置に架台71が配置されているか否かを示す信号(以下、「位置信号」という。)を、通信インタフェース7Bを介して印刷装置2に出力する。制御部7Aは、ロータリーエンコーダ78から出力された信号に基づき、印刷位置速度Wpを特定する。制御部7Aは、特定された印刷位置速度Wpを示す信号(以下、「第2速度信号」という。)を、通信インタフェース7Bを介して印刷装置2に出力する。
コントローラ8は、制御部8A、記憶部8B、通信インタフェース8C、8Dを有する。通信インタフェース8Cは、印刷装置2とコントローラ8との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース8Cは、通信ケーブルを介して印刷装置2に接続される。通信インタフェース8Dは、PC5及び外部機器6とコントローラ8との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース8Dは、通信ケーブルを介してPC5及び外部機器6に接続される。記憶部8Bには、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータが記憶される。制御部8Aは、記憶部8B及び通信インタフェース8C、8Dと電気的に接続する。制御部8Aは、印刷装置2が印刷を実行するために必要なデータを記憶部8Bから読み出し、通信インタフェース8Cを介して印刷装置2に出力する。制御部8Aは、通信インタフェース8Dを介してPC5及び外部機器6から受信した信号を検出し、通信インタフェース8Cを介して印刷装置2に出力する。
外部機器6は、制御部6A、操作パネル6B、通信インタフェース6Cを有する。操作パネル6Bは、外部機器6に対する指示が入力される。通信インタフェース6Cは、外部機器6とコントローラ8との間で通信を行うためのインタフェース素子である。通信インタフェース6Cは、通信ケーブルを介してコントローラ8に接続する。制御部6Aは、操作パネル6B及び通信インタフェース6Cと電気的に接続する。制御部6Aは、操作パネル6Bに対して入力された指示を受け付ける。制御部6Aは、通信インタフェース6Cを介して各種信号をコントローラ8に出力する。
<印刷動作概要>
図1を参照し、印刷システム1における印刷動作の概要について説明する。印刷装置2にカセット9が装着される。サーマルヘッド24は第2位置S2に配置される。コントローラ8は、印刷イメージを示すデータを印刷装置2に出力する。印刷装置2は、データを受信して記憶部2Bに記憶する。外部機器6による印刷媒体Pの搬送が開始されることに応じ、印刷媒体Pの搬送を開始する搬送開始信号、及び、搬送位置速度Wtを示す第1速度信号が外部機器6から出力される。印刷装置2は、コントローラ8を介して搬送開始信号及び第1速度信号を受信する。
印刷媒体Pに対する印刷時期を通知する印刷信号が、外部機器6から繰り返し出力される。印刷装置2は、コントローラ8を介して印刷信号を繰り返し受信する。印刷装置2は、第1速度信号で示される搬送位置速度Wtに同期した速度でインクリボン9Aが搬送されるように、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bを回転駆動して供給ロール90A及び巻取ロール90Bを回転させる。インクリボン9Aは、印刷位置Spにおいて印刷媒体Pに同期した速度で移動する。以下、インクリボン9Aの印刷位置Spにおける搬送速度を、「リボン速度V」という。
印刷装置2は、印刷信号の受信に応じてヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24を第2位置S2から第1位置S1まで下方に移動させる。サーマルヘッド24は、プラテンローラQとの間にインクリボン9A及び印刷媒体Pを挟み、印刷媒体Pにインクリボン9Aを押し付ける。サーマルヘッド24の発熱体24Aは、記憶部2Bに記憶されたデータに基づいて発熱する。インクリボン9Aのインクが印刷媒体Pに転写され、印刷イメージが印刷される。印刷イメージの印刷後、印刷装置2はヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24を第1位置S1から第2位置S2まで上方に移動させる。印刷装置2は、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bの回転を停止させる。これにより、供給ロール90A及び巻取ロール90Bの回転も停止し、インクリボン9Aの搬送は停止される。印刷イメージの印刷は、印刷装置2において印刷信号が受信される毎に繰り返し実行される。
外部機器6による印刷媒体Pの搬送が停止されることに応じ、印刷媒体Pの搬送を停止する搬送停止信号が外部機器6から出力される。印刷装置2は、コントローラ8を介して搬送停止信号を受信する。以上により、印刷動作は終了される。
<手繰り機構7の動作概要>
外部機器6による印刷媒体Pの搬送位置速度Wtが減速する場合がある。この場合、印刷媒体Pの印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下となると、印刷装置2は良好な印刷品質を維持できない可能性がある。理由は、インクリボン9Aのリボン速度Vは印刷位置速度Wpに合わせて調整されるため、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下の場合、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以上の場合と比べてインクリボン9Aのより狭い領域がサーマルヘッド24によって長時間加熱されるためである。この場合、インクリボン9Aの加熱領域の温度が適正温度よりも上昇し、画像が印刷媒体Pやインクリボン9Aに逆転写されることで、インクの滲みや擦れ等が発生し易くなる。
このため、印刷装置2は、印刷媒体Pの印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下となった場合、電磁クラッチ75Aを連結状態として手繰りモータ74を一方向に回転させる。これによって、架台71を第1方向に移動させる(図2(B)参照)。架台71が第1方向に移動することに応じ、印刷位置速度Wpは加速し、搬送位置速度Wtよりも大きくなる(図2(B)参照)。これによって印刷装置2は、印刷位置速度Wpが閾値Vth1よりも大きい状態とし、良好な印刷品質を維持する。
印刷装置2では、架台71の第1方向への移動可能な距離を十分確保した状態で、印刷イメージの印刷を行うことが好ましい。これに対し、印刷装置2は、1つの印刷イメージの印刷動作が終了した後、次の印刷イメージが開始されるまでの間、架台71を原点位置Tに向けて第2方向に移動させる。具体的には次の通りである。印刷装置2は、1つの印刷イメージの印刷動作の終了後、電磁クラッチ75Aを遮断状態とし、手繰りモータ74の回転を停止させる。なお、電磁クラッチ75Aが遮断状態となった後も、印刷媒体Pは外部機器6によって継続して搬送される。この場合、ガイドローラ72Aが印刷媒体Pから受ける第1方向の力は、ガイドローラ72Bが印刷媒体Pから受ける第2方向の力よりも小さくなる。このため、電磁クラッチ75Aが遮断状態となった場合、架台71は原点位置Tに向けて第2方向に移動する(図2(C))。架台71は、原点位置に配置された状態で静止する(図2(A))。
<ヘッド保護機能>
印刷装置2は、サーマルヘッド24の発熱体24Aの過度な温度上昇を抑制するための機能として、ヘッド保護機能を有する。ヘッド保護機能は、搬送位置速度Wtが閾値Vth1よりも小さい閾値Vth2以下となった場合に作動する。ヘッド保護機能が作動した場合、サーマルヘッド24は第1位置S1から第2位置S2に強制的に移動される。印刷装置2は、ヘッド保護機能を有効とするか無効とするかを切り替えることが可能である。ヘッド保護機能が無効とされた場合、搬送位置速度Wtが閾値Vth2以下となった場合でも、サーマルヘッド24は第1位置S1から第2位置S2に移動されない。
<メイン処理>
図4及び図5を参照し、メイン処理について説明する。メイン処理は、外部機器6から出力された搬送開始信号及び第1速度信号が、通信インタフェース2Cを介して制御部2Aにより受信された場合に開始される。メイン処理の開始時点で、サーマルヘッド24は第2位置S2に配置されている。ヘッド保護機能は無効とされている。
制御部2Aは、外部機器6から出力された搬送停止信号を、通信インタフェース2Cを介して受信したか判定する(S11)。制御部2Aは、搬送停止信号を受信したと判定された場合(S11:YES)、メイン処理を終了させる。制御部2Aは、搬送停止信号を受信していないと判定された場合(S11:NO)、印刷装置2又は手繰り機構7にエラーが発生したかを判定する(S13)。印刷装置2において発生する可能性があるエラーの具体例として、第1リボンモータ26A、第2リボンモータ26B、ヘッドモータ27Aのエラーが挙げられる。手繰り機構7において発生する可能性があるエラーの具体例として、手繰りモータ74のエラーが挙げられる。制御部2Aは、手繰りモータ74のエラー発生時に手繰り機構7から出力されるエラー信号を、通信インタフェース2Dを介して受信することにより、手繰り機構7にエラーが発生したことを検出可能である。制御部2Aは、印刷装置2又は手繰り機構7にエラーが発生したと判定された(S13:YES)場合、制御部2Aはメイン処理を終了させる。
一方、制御部2Aは、印刷装置2又は手繰り機構7にエラーが発生していないと判定された場合(S13:NO)、処理をS15に進める。制御部2Aは、外部機器6から出力された印刷信号を、通信インタフェース2Cを介して受信したか判定する(S15)。制御部2Aは、印刷信号を受信していないと判定された場合(S15:NO)、処理をS11に戻す。制御部2Aは、印刷信号を受信したと判定された場合(S15:YES)、処理をS17に進める。
制御部2Aは、印刷信号を受信したことに応じて第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bを回転駆動し、インクリボン9Aを搬送させる(S17)。制御部2Aは、ヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24の下方への移動を開始させる(S17)。サーマルヘッド24は、第2位置S2から第1位置S1に向けて移動を開始する。制御部2Aは、ヘッド保護機能を有効とする(S18)。
制御部2Aは、S15の処理によって印刷信号を受信したことに応じて開始される印刷動作が完了したか判定する(S19)。制御部2Aは、サーマルヘッド24が第1位置S1への移動途中、又は、第1位置S1に到達した後に第2位置S2に移動を開始していない場合、印刷動作が完了していないと判定する(S19:NO)。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7から受信された第2速度信号により示される印刷位置速度Wpと閾値Vth2とを比較する。制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth2以下の場合、印刷媒体Pの搬送エラーが発生したと判定する(S21)。制御部2Aは、搬送エラーが発生したと判定された場合(S21:YES)、ヘッド保護機能を作動するために、処理をS59(図5参照)に進める。図5に示すように、制御部2Aは、ヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24を元の第2位置S2まで上方に移動させる(S59)。制御部2Aは、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bの回転を停止させる。これにより、インクリボン9Aの搬送を停止させる(S59)。制御部2Aは、メイン処理を終了させる。
図4に示すように、制御部2Aは、搬送エラーが発生していないと判定された場合(S21:NO)、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7から受信された第2速度信号に基づき、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下か判定する(S23)。制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1よりも大きいと判定された場合(S23:NO)、処理をS19に戻す。制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された場合(S23:YES)、手繰り機構7から出力された位置信号に基づき、架台71が原点位置に配置されているか判定する(S25)。制御部2Aは、架台71が原点位置に配置されていないと判定された場合(S25:NO)、S17の処理によって開始されたサーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了し、サーマルヘッド24が第1位置S1に配置されたか判定する(S27)。制御部2Aは、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了しておらず、サーマルヘッド24が第1位置S1に配置されていないと判定された場合(S27:NO)、処理をS19に戻す。
一方、制御部2Aは、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了するまでの間(S27:NO)、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定され(S23:YES)、且つ、架台71が原点位置に配置されていると判定された場合(S25:YES)、処理をS37に進める。制御部2Aは、架台71が原点位置に配置されたことを示す履歴情報を、記憶部2Bに記憶する(S37)。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、電磁クラッチ75Aを連結状態とする。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、手繰りモータ74を一方向に回転させる。これによって、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。制御部2Aは、ヘッド保護機能を無効とする(S41)。制御部2Aは、処理をS51(図5参照)に進める。
制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了したと判定された場合(S27:YES)、処理をS29に進める。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して印刷装置2に手繰り機構7が接続されおり、印刷システム1が手繰り機構7を有しているか判定する(S29)。制御部2Aは、印刷システム1が手繰り機構7を有していると判定された場合(S29:YES)、処理をS39に進める。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、電磁クラッチ75Aを連結状態とする。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、手繰りモータ74を一方向に回転させる。これによって、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。つまり、制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了した場合(S27:YES)、印刷システム1が手繰り機構7を有している場合(S29:YES)に、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。又、制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了した場合(S27:YES)、架台71が原点位置に配置されていない場合(S25:NO)でも、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。次いで制御部2Aは、ヘッド保護機能を無効とする(S41)。制御部2Aは、処理をS51(図5参照)に進める。
制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下であり(S23:YES)且つ、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了した場合(S27:YES)であって、通信インタフェース2Dを介して印刷装置2に手繰り機構7が接続されていると判定されなかった場合(S29:NO)、処理をS31に進める。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して印刷装置2に手繰り機構7が接続されておらず、印刷システム1が手繰り機構7を有していないか判定する(S31)。制御部2Aは、印刷システム1が手繰り機構7を有していないと判定された場合(S31:YES)、処理をS19に戻す。この場合、S41の処理によるヘッド保護機能の無効化は実行されず、ヘッド保護機能は継続して有効となる。制御部2Aは、S15の処理によって印刷信号を受信したことに応じて開始される印刷動作が完了したと判定された場合(S19:YES)、ヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24を元の第2位置S2まで上方に移動させる。制御部2Aは、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bの回転を停止させる。処理をS11に戻す。
制御部2Aにより、印刷装置2に手繰り機構7が接続されていないと判定されなかった場合(S31:NO)、印刷装置2に手繰り機構7が接続しているか否かの判定が不可能であることになる。つまり、印刷システム1が手繰り機構7を有しているか否かの判定も不可能である。この場合、制御部2Aは、履歴情報が記憶部2Bに記憶されているか判定する(S33)。制御部2Aは、履歴情報が記憶部2Bに記憶されていると判定された場合(S33:YES)、手繰り機構7が接続されていると判定し、処理をS39に進める。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、電磁クラッチ75Aを連結状態とする。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、手繰りモータ74を一方向に回転させる。これによって、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。つまり、制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了し(S27:YES)、且つ、印刷システム1が手繰り機構7を有しているか否かが判定できない場合でも、記憶部2Bに履歴情報が記憶されている場合には(S33:YES)、架台71の第1方向への移動を開始させる。一方、制御部2Aは、履歴情報が記憶部2Bに記憶されていないと判定された場合(S33:NO)、処理をS19に戻す。
図5に示すように、制御部2Aは、ヘッド保護機能が無効化された(S41、図4参照)後、S15(図4参照)の処理によって印刷信号を受信したことに応じて開始される印刷動作が完了したか判定する(S51)。制御部2Aは、印刷動作が完了していないと判定された場合(S51:NO)、印刷装置2又は手繰り機構7にエラーが発生したか判定する(S53)。制御部2Aは、搬送エラーが発生していないと判定された場合(S53:NO)、処理をS51に戻す。制御部2Aは、印刷動作が完了したと判定した場合(S51:YES)、処理をS61に進める。制御部2Aは、ヘッド保護機能を有効とする(S61)。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、電磁クラッチ75Aを遮断状態とする。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、手繰りモータ74の回転を停止させる(S63)。この場合、ガイドローラ72Aが印刷媒体Pから受ける第1方向の力が、ガイドローラ72Bが印刷媒体Pから受ける第2方向の力よりも小さくなり、架台71は原点位置Tに向けて第2方向に移動する(図2(C)参照)。制御部2Aは、処理をS11(図4参照)に戻す。
一方、制御部2Aは、印刷装置2又は手繰り機構7にエラーが発生したと判定された場合(S53:YES)、ヘッド保護機能を有効とする(S55)。制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、電磁クラッチ75Aを遮断状態とする。又、制御部2Aは、通信インタフェース2Dを介して手繰り機構7に信号を出力し、手繰りモータ74の回転を停止させる(S57)。架台71は原点位置Tに向けて第2方向に移動する(図2(C)参照)。制御部2Aは、ヘッド保護機能を作動するために、ヘッドモータ27Aを回転駆動し、サーマルヘッド24を元の第2位置S2まで上方に移動させる(S59)。制御部2Aは、第1リボンモータ26A及び第2リボンモータ26Bの回転を停止させる。これにより、インクリボン9Aの搬送を停止させる(S59)。制御部2Aは、メイン処理を終了させる。
<本実施形態の主たる作用、効果>
印刷装置2は、サーマルヘッド24の第2位置S2から第1位置S1への移動が完了するまでの間(S27:NO)、架台71が原点位置にある場合(S25:YES)に架台71を第1方向に移動させる(S39)。これにより、印刷システム1は、閾値Vth1以下の印刷位置速度Wpを増加させることができるので、良好な印刷品質を維持でき、且つ、印刷抜けを防止できる。又、印刷装置2は、サーマルヘッド24の第2位置S2から第1位置S1への移動が完了した(S27:YES)後、架台71が原点位置にあるか否かに関わらず(S25:NO)、架台71を第1方向に移動させる(S39)。これにより、印刷システム1は、架台71の移動を迅速に開始させることができるので、印刷時の印刷媒体Pの速度を適正化できる。
印刷装置2は、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了した場合(S27:YES)、架台71が原点位置に配置されていない場合(S25:NO)でも、架台71の第1方向への移動を開始させる(S39)。この場合、印刷システム1は、架台71の配置に依らず常に架台71の移動を迅速に開始させることができるので、印刷制御時の印刷媒体Pの印刷位置速度を適正化できる。
印刷装置2は、印刷システム1が手繰り機構7を有さないと判断され(S31:YES)、且つ、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下である場合(S23:YES)、ヘッド保護機能を有効として(S18)実行可能とする。一方、印刷装置2は、印刷システム1が手繰り機構7を有すると判断され(S29:YES)、且つ、印刷位置速度が閾値Vth1以下である場合(S23:YES)、ヘッド保護機能を無効とする(S41)。この場合、印刷システム1は、通常では手繰り機構7を有さない状態で有効となるヘッド保護機能が、手繰り機構7を有する場合に実行される可能性を軽減できる。また、手繰り機構7によって印刷位置速度Wpが加速するまでの間に、印刷位置速度Wpが閾値Vth2以下となっても印刷制御を継続できる。
印刷装置2は、手繰り機構7を有するか否かが判定できない場合(S31:NO)、手繰り位置検出部77により架台71が過去に1回以上検出された場合には(S33:YES)、架台71を第1方向に移動させる制御を行う(S39)。これによって印刷システム1は、手繰り機構7を有するか否かが判定できない場合でも、印刷媒体Pの速度を適正化できる。
印刷装置2は、手繰り機構7を有すると判断された場合(S29:YES)、架台71を第1方向に移動させる制御を行う(S39)。このため、印刷システム1は、印刷位置速度Wpを適正に維持して印刷品質を維持できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、メイン処理は、印刷装置2の制御部2Aによって実行された。これに対し、外部機器6は、印刷システム1に含まれてもよい。メイン処理の一部又は全部は、コントローラ8の制御部7A、又は、外部機器6の制御部6Aにより実行されてもよい。原点位置Tは、架台71の左右方向の移動可能な範囲の中央に設定されてもよい。架台71の移動方法は、上記実施形態に限定されない。手繰り機構7は、電磁クラッチ75Aを連結状態として手繰りモータ74を他方向に回転させることによって、架台71を第2方向に移動させてもよい。又、例えば、プラテンローラQにモータが設けられていてもよい。架台71は、左右方向に自由に移動可能な状態とされてもよい。制御部2Aは、プラテンローラQのモータを回転させることによって、印刷位置速度Wpを増加又は減少させてもよい。プラテンローラQがモータにより回転することに応じ、架台71が左右方向に移動してもよい。手繰り位置検出部77は、近接センサに限定されず、架台71が原点位置に配置されたことを検出可能な他の方式のセンサ又は架台71の位置を取得できるエンコーダーであってもよい。
手繰り機構7は、原点位置Tに配置された手繰り位置検出部77に加え、原点位置Tよりも左方に別の手繰り位置検出部を有していてもよい。制御部2Aは、印刷位置速度Wpが閾値Vth1以下と判定された状態(S23:YES)で、サーマルヘッド24の第1位置S1への移動が完了した場合(S27:YES)、別の手繰り位置検出部により架台71が検出されたときに、架台71の第1方向への移動を開始させてもよい。印刷装置2は、ヘッド保護機能を有さなくてもよい。
作業者は、印刷システム1が手繰り機構7を有しているか否かを示す信号を、PC5を介して入力してもよい。PC5は、手繰り機構7を有しているか否かを示す信号を、コントローラ8を介して印刷装置2に出力してもよい。印刷装置2の制御部2Aは、コントローラ8を介してPC5から受信した信号に基づき、手繰り機構7を有しているか否かを示す情報を記憶部2Bに記憶してもよい。制御部2Aは、記憶部2Bに記憶された情報に基づき、印刷システム1が手繰り機構7を有しているか否かを判定してもよい。
印刷装置2に手繰り機構7が接続されているか否かの判定方法として、周知の様々な方法が適用可能であることは言うまでもない。例えば制御部2Aは、印刷装置2と手繰り機構7とを接続する通信ケーブルに含まれる信号線の電圧レベルに応じて、印刷装置2に手繰り機構7が接続されているかを判定してもよい。又例えば制御部2Aは、通信ケーブルを介して手繰り機構7と通信を行うことができたか否かに応じて、印刷装置2に手繰り機構7が接続されているかを判定してもよい。
1 :印刷システム
2 :印刷装置
2A :制御部
2B :記憶部
7 :手繰り機構
9A :インクリボン
24 :サーマルヘッド
24A :発熱体
27 :ヘッド駆動源
71 :架台
77 :手繰り位置検出部
P :印刷媒体
Q :プラテンローラ
S1 :第1位置
S2 :第2位置
Sp :印刷位置
T :原点位置

Claims (4)

  1. 印刷システムであって、
    プラテンローラと、
    制御部と、
    印刷装置であって、
    サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、
    を少なくとも有する前記印刷装置と、
    手繰り機構であって、
    外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、
    原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出されない場合でも、前記架台を前記第1方向に移動させ
    ことを特徴とする印刷システム。
  2. 印刷システムであって、
    プラテンローラと、
    制御部と、
    印刷装置であって、
    サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、
    を少なくとも有する前記印刷装置と、
    手繰り機構であって、
    外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、
    原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かを判断し、
    前記手繰り機構を有さないと判断され、且つ、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記サーマルヘッドを前記第1位置から前記第2位置に移動させる保護機能を実行可能であり、
    前記手繰り機構を有すると判断され、且つ、前記移動速度が前記閾値以下である時、前記保護機能を解除することを特徴とする印刷システム。
  3. 印刷システムであって、
    プラテンローラと、
    制御部と、
    印刷装置であって、
    サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、
    を少なくとも有する前記印刷装置と、
    手繰り機構であって、
    外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、
    原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、履歴を記憶部に記憶し、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かが判断できない場合であっても、前記記憶部に前記履歴が記憶されている場合には、前記架台を前記第1方向に移動させることを特徴とする印刷システム。
  4. 印刷システムであって、
    プラテンローラと、
    制御部と、
    印刷装置であって、
    サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドを、印刷時における位置である第1位置と、前記第1位置よりも前記プラテンローラから離隔した第2位置との間で移動させるヘッド駆動源と、
    を少なくとも有する前記印刷装置と、
    手繰り機構であって、
    外部機器により搬送される印刷媒体の搬送経路のうち、前記第1位置に配置された前記サーマルヘッドの発熱部の位置である印刷位置よりも上流の経路長と前記印刷位置よりも下流の経路長とを制御する架台であって、第1方向に移動したときに、前記印刷位置における前記印刷媒体の移動速度が前記外部機器による前記印刷媒体の搬送速度よりも増加し、第2方向に移動したときに、前記移動速度が前記搬送速度よりも減少する前記架台と、
    原点位置に前記架台が配置されたことを検出可能な手繰り位置検出部と、を少なくとも有する前記手繰り機構と、
    を備え、
    前記制御部は、
    印刷を開始する指令を受けた場合、前記ヘッド駆動源により前記サーマルヘッドを前記第2位置から前記第1位置に向けて移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了するまでの間において、前記移動速度が閾値以下であり且つ前記手繰り位置検出部により前記原点位置に前記架台が配置されたことが検出された場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記サーマルヘッドの前記第1位置への移動が完了した後において、前記移動速度が前記閾値以下である場合、前記架台を前記第1方向に移動させ、
    前記印刷システムが前記手繰り機構を有するか否かを判断し、
    前記サーマルヘッドの前記印刷位置への移動が完了した後において、前記移動速度が閾値以下である場合、前記手繰り機構を有すると判断された場合に前記架台を前記第1方向に移動させることを特徴とする印刷システム。
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JP2007230136A (ja) 2006-03-02 2007-09-13 Daisey Machinery Co Ltd サーマルヘッドによる印字方法及び印字装置
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