JP2004188644A - 印刷制御装置 - Google Patents

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Kimiyasu Mizuno
公靖 水野
Wataru Futamura
渉 二村
Kenji Nakayama
健二 中山
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Abstract

【課題】本発明はサーマルプリンタにおける印刷制御装置に関し、特に印刷速度を高速化すると共に、インクリボンがピンチローラ対に挟み込まれることのない印刷制御装置を提供するものである。
【解決手段】サーマルヘッド16とプラテンロール17間をインクリボン18と用紙19を挟持搬送し、サーマルヘッド16に供給する印刷データに従ってインクリボン18のインクを用紙19に転写し、印刷を行う。そして、各色の印刷処理の後、サーマルヘッド16を上昇させると共にインクリボン18の弛み取りを行い、効率よく印刷処理を行い、高速印刷を可能とするものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサーマルプリンタにおける印刷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、サーマルプリンタが広く使用され、例えば自販写真販売機内の印刷装置にも使用されている。以下に示す図11乃至図16は従来のサーマルプリタにおける印刷制御処理を説明する図であり、図11は処理手順を示し、図12乃至図16はプリンタ内の状態を模式的に示す図である。
【0003】
先ず、図11に示す処理手順に従って、用紙先頭合わせ、及びイエロー(Y)インクリボンの頭出しを行う(ステップ(以下、Sで示す)1)。図12はこの時のサーマルプリタの内部の状態であり、不図示のセンサによって用紙3の先頭を検知し、インクリボン5にコーティングされたイエロー(Y)のインクの先頭を検知する。
【0004】
次に、サーマルヘッド1をプラテンロール2まで下げ(S2)、図13に示す状態とし、用紙3を矢印方向に搬送し、イエロー(Y)の印刷データに基づき印刷を行う(S3)。図14は、例えばイエロー(Y)の印刷が完了した状態を示し、用紙3は紙送りピンチローラ対4から長く紙面左方向に送られる。
【0005】
上記のようにしてイエロー(Y)の印字が完了すると、図15に示すようにサーマルヘッド1を上昇させる(S4)。その後、サーマルヘッド1が定位置まで上昇すると、インクリボン5の弛みをとる(S5)。この弛み取り処理は、巻き取りロール6によって行い、弛んだインクリボン5は巻き取りロール6によって巻き取られる。図16はこの状態を示す図である。
【0006】
その後、同図に示すように用紙3は矢印方向に戻され、次のマゼンダ(M)の印刷の先頭位置合わせが行われる。また、マゼンダ(M)のインクリボンの頭出しも行われる(S6)。
以下、マゼンダ(M)についても同様の処理が行われ(S7〜S10)、更にシアン(C)、オーバコート層の印刷についても同様の処理が行われ(S11〜S20)、最後に用紙3を遮断し(S21)、用紙3を機外に排出して印刷処理を終わる(S22)。したがって、従来の印刷処理においては、各色毎にサーマルヘッド1を上昇させ、上昇が完了した後インクリボン5の弛みを取り、次のインクリボン5の頭出しを行っている。
【0007】
すなわち、上記印刷方法では各色の印刷終了後、サーマルヘッド1を上昇させる処理を行い、次にインクリボン5の弛みを取る処理を行い、その後インクリボン5の頭出し処理を行っている。しかし、最近の印刷装置の性能が向上し、印刷速度も高速の装置が要求されている。
【0008】
上記問題を解決する発明として、特許文献1には記録ヘッドをヘッドダウン状態からヘッドアップさせる際、インクリボンの弛み取りを同時に行う構成が開示されている。
【0009】
【特許文献1】特開平10−226130号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の印刷処理では以下の問題がある。
(イ)上記特許文献1においても、インクリボンの弛み取りの時間は短縮できるが、更に用紙の頭出し等の処理は行われておらず、印刷速度の高速化も充分ではない。
【0011】
(ロ)一方、プリンタ装置内に発生する静電気の影響も考慮する必要がある。図17はある色の印刷開始時の状態を示す図である。同図に示す例は、印刷処理によって発生する静電気によって用紙3とインクリボン5が張付き、インクリボン5が用紙3の搬送方向に引っ張られ、紙送りピンチローラ対4にインクリボン5が挟み込まれる状態を示す。この原因は、インクリボン5を巻き取るロール6は通常直流モータ(DCモータ)によって駆動し、一方用紙3を搬送する紙送りピンチローラ対4はステッピングモータによって駆動し、直流モータ(DCモータ)はステッピングモータに比べて一定速度に達するまでの時間が長い。
【0012】
この為、印刷速度が高速化された最近の装置では静電吸着したインクリボン5が搬送速度の速い用紙3に引かれ、紙送りピンチローラ対4に挟み込まれる。かかる場合、インクリボン5が詰まり動作不良の原因となる。
そこで、本発明は印刷速度を高速化し、かつインクリボンの詰まり等による機械不良の発生を少なくする印刷制御装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題は請求項1記載の発明によれば、サーマルヘッドと、該サーマルヘッドに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルヘッドに接離可能なプラテンローラと、前の印刷色の印刷完了時、前記サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、前記インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の先頭位置の設定を行う制御手段とを有する印刷制御装置を提供することによって達成できる。
【0014】
ここで、上記サーマルヘッドとプラテンローラの配設は、プラテンローラの上にサーマルヘッドが位置する場合のみならず、プラテンローラの下にサーマルヘッドが位置する場合もあり、サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、サーマルヘッドがプラテンローラに対して上方に移動する場合もあり、又下方に移動する場合もある。
【0015】
また、インクリボンには、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、オーバコート層のコーティングが順次施され、これらの印刷色の先頭には先端検知用のマーキングが施され、所謂インクリボンの各印刷色の頭出しに使用される。
【0016】
また、制御手段は前の印刷色の印刷完了時、上記サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、前記インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の頭出し制御を行う。このように構成することにより、インクリボンの弛みがサーマルヘッドの上昇処理、又は下降処理と同時に行われ、高速印刷が可能となる。また、インクリボンの印刷色の頭出しも同時に行うことができ、より高速な印刷処理を行うことができる。
【0017】
請求項2の記載は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、例えば次の色の印刷が必要である時前記次の印刷色の先頭位置の設定を行い、次の色の印刷が必要でない時前記インクリボンの弛み取りのみを行う構成である。
このように構成することにより、必要な場合のみインクリボンの頭出しを行い、効率よい印刷制御を行うことができる。
【0018】
上記課題は請求項3記載の発明によれば、サーマルヘッドと、該サーマルヘッドに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルヘッドに接離可能なプラテンローラと、前記インクリボンの巻き取りを行う第1の駆動モータと、前記用紙の搬送を行う第2の駆動モータと、前記第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する駆動制御手段とを有する印刷制御装置を提供することによって達成できる。
【0019】
ここで、上記第1の駆動モータは、例えば直流モータ(DCモータ)であり、起動後所定のトルクを得るまでに時間を要する。一方、第2の駆動モータは、例えばステッピングモータであり、起動後直ちに所定のトルクを得、一定の回転速度となる。
【0020】
駆動制御手段は、上記第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する。このように構成することにより、第1の駆動モータが駆動後、所定のトルクを得て一定速度になるのを待って第2の駆動モータが起動するので、必ず第1の駆動モータによって搬送されるインクリボンは用紙の搬送に引き込まれることがなく、例えば紙送りピンチローラ対等に巻き込まれ、装置の故障の原因となることがない。
【0021】
上記課題は請求項4記載の発明によれば、サーマルヘッドと、該サーマルヘッドに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルヘッドに接離可能なプラテンローラとを有する印刷制御装置において、前の印刷色の印刷完了時、前記サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、前記インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の先頭位置の設定を行う制御手段と、前記インクリボンの巻き取りを行う第1の駆動モータと、前記用紙の搬送を行う第2の駆動モータと、前記第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する駆動制御手段とを有する印刷制御装置を提供することによって達成できる。
【0022】
ここで、サーマルヘッドとプラテンローラの配設関係は上記の通りであり、インクリボンも、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、オーバコート層のコーティングが順次施されている。
本発明は上記制御手段によって、上記サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の頭出し制御を行い、更に駆動制御手段によって、第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する構成である。
【0023】
このように構成することにより、印刷速度の向上と共にインクリボンを巻き込むことのない印刷装置を提供するものである。
請求項5の記載は、請求項1、2、3、又は4の記載において、本例の印刷制御装置はプリント自動販売機内の印刷装置に適用される構成である。
【0024】
このように構成することにより、より高速で故障の少ない写真自動販売機等のプリント自動販売機を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の印刷制御装置について、図面を参照しながら実施形態を詳述する。尚、本実施形態において説明する印刷制御装置は、プリント自動販売機内に配設された印刷装置(サーマルプリンタ)に構築されたものである。
【0026】
図1は上記プリント自動販売機内のサーマルプリンタの概略構成図である。同図に示すように、サーマルプリンタ11はプリント実行部12と給紙部13で構成され、プリント実行部12には詳しくは後述する内部諸装置が配設されおり、所定の位置にインクリボンの送りロール14が着脱自在に装着され、給紙部13には用紙ロール15が着脱自在に装着されている。
【0027】
プリント実行部12には、更にサーマルヘッド16及びプラテンローラ17が配設され、サーマルヘッド16とプラテンローラ17間を用紙19とインクリボン18が挟持搬送される。サーマルヘッド16には主走査方向(図1の紙面垂直方向)に多数の発熱素子が配設され、制御回路から供給される印刷データに従って駆動する。また、サーマルヘッド16は同図に示すように、矢印方向(上下方向)に移動し、用紙19に印字を行う際図1に示す実線位置に移動する。
【0028】
用紙ロール15から供給された用紙19は、上記のようにサーマルヘッド16とプラテンロール17間を挟持搬送され、印刷が行われ、更に搬送ロール20によって搬送ガイド板21に送られる。一方、印刷に使用されたインクリボン18は後述するモータの駆動によって巻き取りロール22に巻き取られる。尚、インクリボン18には、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、オーバコート層が順次コーティングされており、インクリボン18は送りロール14のボビン14aに巻回され、巻き取りロール22のボビン22aに巻き取られる。
【0029】
図2は上記構成のサーマルプリンタにおけるシステム図である。同図に示すように、本システムはCPU24、メモリ25、操作パネル26、リボンセンサ27、用紙センサ28、用紙カッタ機構29、サーマルヘッド制御回路30、リボン巻取りモータ31、用紙搬送モータ32、及びヘッド上下制御部33で構成されている。CPU24はシステム全体を制御し、メモリ25は制御プログラムを格納し、この制御プログラムに基づいてCPU24はシステム制御を行う。
【0030】
操作パネル26は本体装置に対する種々の指令の直接入力に使用され、リボンセンサ27はインクリボン18に形成された各印刷色の位置を検出する。また、用紙センサ28は用紙19の先頭位置を検出する。用紙カッタ機構29は搬送ロール20の下流に設けられたカッターを駆動し、印刷が完了した用紙19をカットする。尚、本例においてはロール紙を使用するが、ロール紙に限るわけではなく、この場合には用紙カッタ機構29は不要である。
【0031】
サーマルヘッド制御回路30は、サーマルヘッド30に形成された発熱素子を印刷データに従って駆動する回路である。また、リボン巻取りモータ(第1の駆動モータ)31は前述の巻き取りロール22を回動するモータであり、用紙搬送モータ(第2の駆動モータ)32は搬送ロール20を回動させるモータである。
【0032】
次に、上記構成の印刷制御装置において、以下に本例の印刷制御処理について説明する。
図3は本例の処理を説明するフローチャートである。印刷処理が開始されると、先ず用紙先頭合わせ、及びインクリボン18のイエロー(Y)の頭出しを行う(ステップ(以下、STで示す)1)。図4はこの時のサーマルプリンタの状態を模式的に示す図である(尚、同図は前述の図1に対して動作を説明する図であり、送りロール14、巻き取りロール22等の大きさや配設距離は簡略化して示している)。
【0033】
ここで、用紙19の先端は用紙センサ28によって検知され、インクリボン18の先端(イエロー(Y)の先端)はリボンセンサ27によって検知され、上記用紙先頭合わせ、及びインクリボン18のイエロー(Y)の頭出し処理が行われる。
【0034】
次に、前述のヘッド上下制御部33を駆動し、サーマルヘッド16を下げる(ST2)。この処理が完了すると、サーマルプリンタ11の状態は図5に示す状態となり、次に用紙19は矢印方向に搬送され、イエロー(Y)の印刷データに基づき印刷処理が行われる(ST3)。また、上記印刷処理に従って、用紙19は順次用紙ロール15から搬出され、イエロー(Y)の印刷が完了すると図6に示す状態となる。
【0035】
その後、図7に示すようにサーマルヘッド16を上昇させる(ST4)。ここで、本例では同時にインクリボン18の弛み取り処理も行う(ST4)。すなわち、リボン巻取りモータ31を駆動し、巻き取りロール22を回動してインクリボン18の弛みを取る。
【0036】
この処理によって、サーマルヘッド16の上昇に伴ってインクリボン18の弛みも巻き取りロール22に巻き取られ、この間、サーマルヘッド16は所定位置まで上昇する。したがって、サーマルヘッド16が序々に上昇し、サーマルヘッド16が所定位置に達する時、インクリボン18の弛みも同時に巻き取りロール22側に巻き取られ、インクリボン18に弛みがない状態になる。
【0037】
したがって、本例によればサーマルヘッド16の上昇処理とインクリボン18の巻き取り処理を同時に行うことができ、従来のように両処理を別々に行っていた場合に比べて処理時間を短縮することができる。
一方、上記イエロー(Y)の印刷処理が完了すると、次にマゼンダ(M)の印刷処理に移り、前述と同様、用紙先頭合わせ及びマゼンダ(M)のインクリボンの頭出しを行い(ST5)、サーマルヘッド16を下げ(ST6)、前述の図4に示す状態から図5に示す状態とする。その後、マゼンダ(M)の印刷を行い(ST7)、サーマルヘッド16の上昇と同時に、リボン巻取りモータ31を駆動し、インクリボン18の弛みを取る(ST8、図7)。
【0038】
さらに、同様にしてシアン(C)についても、用紙先頭合わせ及びシアン(C)のインクリボンの頭出しを行い、サーマルヘッド16を下げ、シアン(C)の印刷を行い、サーマルヘッド16の上昇と同時に、インクリボン18の弛みを取る(ST9〜ST12)。同様に、オーバコート印刷においても、用紙先頭合わせ及びオーバコート層の頭出しを行い、サーマルヘッド16を下げ、オーバコート印刷を行い、サーマルヘッド16の上昇と同時に、インクリボン18の弛みを取る(ST13〜ST16)。
【0039】
その後、用紙カッタ機構29によって用紙19を切断し(ST17)、用紙19を機外に排出して1枚の用紙への印刷処理を終わる(S18)。以下、更に印刷を行う場合には、順次同じ処理を繰り返す。
以上のように、本例によれば各色の印刷毎にサーマルヘッド16の上昇と同時にインクリボン18の弛み取り処理を行うので、印刷処理を高速に行うことができる。例えば、上記1回の操作によって100msの時間が短縮されるとすれば、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、オーバコート層(1サイクル)で、400msの時間短縮となり、全体として、例えば1枚の印刷時間を4%程度短縮することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0040】
本例はサーマルヘッド16を上昇させ、インクリボン18の弛みを取ると共に、次のインクリボン18の印刷色の位置合わせを行う構成であり、以下具体的に説明する。
図8は本例の処理を説明するフローチャートである。先ず、前述と同様、用紙先頭合わせ及びイエロー(Y)のインクリボンの頭出しを行う(ステップ(以下、STPで示す)1)。その後、上記処理が完了すると(STP2がYES)、サーマルヘッド16を下げ(ST3)、イエロー(Y)の印刷処理を開始する(STP4)。
【0041】
その後、イエロー(Y)の印刷処理が完了すると、不図示のクラッチを駆動し、送りロール14をロックし(STP5)、サーマルヘッド16を上昇させつつインクリボン18の弛み取りを行う(STP6)。そして、サーマルヘッド16の上昇が完了すると(STP7がYES)、送りロール14のロックを解除し、用紙の先頭合わせを行う(STP8、STP9)。また、この間、用紙19の位置合わせ、及びインクリボン18の先端(マゼンダ(M)の先端)の位置合わせ(頭出し)が完了するか判断する(STP10)。この処理は、サーマルヘッド16が所定位置に達するまで行われる(STP7がNO、STP10がNO)。
【0042】
その後、用紙19の位置合わせ、及びインクリボン18の頭出しが完了すると(STP10がYES)、マゼンダ(M)の印刷処理に移る。すなわち、サーマルヘッド16を下げ、マゼンダ(M)の印刷処理を行う(STP11、STP12)。
【0043】
その後、上記処理を繰り返し、サーマルヘッド16の上昇処理及びインクリボン18の頭出し処理を行い、シアン(C)及びオーバコート層についても処理を行う(STP13〜STP30)。
以上のように処理することによって、インクリボン18の弛み取りと同時に次の印刷色の頭出しを行うことができ、第1の実施形態より更に効率よく印刷処理を行うことができ、より高速化したサーマルプリタを実現することができる。
【0044】
尚、上記実施形態の説明では、オーバコート層の印刷の後、インクリボン18の先頭位置の位置合わせを行っていないが(図8のSTP28参照)、図9に示すようにインクリボン18の先頭位置の頭出し処理を行う構成としてもよい。すなわち、同図に示すように、オーバコート層の印刷完了後(STP27)、送りロール14のロックを行い(STP31)、サーマルヘッド16の上昇処理及びインクリボン18の弛み取り処理を行い(STP32)、サーマルヘッド16が上昇を完了すると(STP33がYES)、ロックを解除し(STP34)、インクリボン18の頭出し(イエロー(Y)の頭出し)を行う。そして、インクリボン18の頭出しが完了すると(STP35がYES)、前述と同様、用紙19を切断し(ST36)、用紙19を機外に排出して1枚の用紙への印刷処理が完了する(S37)。したがって、この場合、次の印刷指示が後に入力した場合、先ずイエロー(Y)の印刷を行うが、この時点でインクリボン18の頭出し処理が完了していることになる(STP1、STP2)。
【0045】
このように処理することによって、より高速に印刷処理を行うことができ、近年のサーマルプリタの高速化に資する装置となる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0046】
本例は静電気によるインクリボンの巻き込みを防止する実施形態であり、以下具体的に説明する。
前述のようにリボン巻取りモータ31は直流モータであり、所定トルクに達するまでに時間を要する。一方、用紙搬送モータ32はステッピングモータであり、直ちに所定のトルクを得て、所定速度に達する。したがって、以下のようにリボン巻取りモータ31と用紙搬送モータ32を駆動制御し、上記インクリボンの巻き込みを防止する。
【0047】
図10は本例の処理を説明するフローチャートである。同図において、先ず印刷開始の指示があると(ステップ(以下、Wで示す)1)、前述のように用紙の位置合わせを行い(W2)、更にインクリボンの頭出しを行う(W3)。
次に、先ず先にリボン巻取りモータ31を駆動し、巻き取りロール22を回動してインクリボン18の巻き取りを開始する(W4)。その後、リボン巻取りモータ31が定常状態になったことを確認する(W5)。そして、リボン巻取りモータ31が定常状態になるまでリボン巻取りモータ31を駆動する(W5がNO)。
【0048】
ここで、リボン巻取りモータ31の定常状態の判断は、本例においてタイマーに設定した時計により判断する。すなわち、リボン巻取りモータ31の駆動と共に起動したタイマーがタイムアップすると定常状態であると判断し、用紙搬送モータ32の駆動を開始する(W6)。尚、タイマーの設定時間は、例えば100ms〜200msである。
【0049】
このように処理することにより、定常速度に達する時間のかかるリボン巻取りモータ31の駆動を先に行い、インクリボン18の搬送を確実に行った後、用紙の搬送を行うことで静電気が発生してもインクリボン18を巻き込むことがない。
【0050】
次に、イエロー(Y)の印刷処理を行い(W7)、前述のようにサーマルヘッド16を上昇させ、用紙の位置合わせ(W8)、及びインクリボンの頭出しを行い(W9)、先ずリボン巻取りモータ31を駆動してインクリボン18を巻き取る。その後、リボン巻取りモータ31が定常状態になったことを確認し(W11がYES)、用紙搬送モータ32の駆動を開始する(W12、W13)。
【0051】
以下、同様にして、シアン(C)及びオーバコート層についても、先ずリボン巻取りモータ31が定常状態になったことを確認した後、用紙搬送モータ32の駆動を開始し、インクリボン18の巻き込みを確実に防止する(W14〜W25)。
【0052】
以上のように、本例によれば静電気によってインクリボン18と用紙19が吸着している場合でも、先にインクリボン18の巻き取り処理が行われ、その後用紙19の搬送が開始されるので、インクリボン18を搬送ロール20に巻き込むことがない。したがって、インクリボン18が詰まり、装置の機械不良の原因になることがない。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればインクリボンの弛み取りと同時に印刷色の頭出しも行うので、効率よく印刷処理を行うことができ、高速印刷が可能になる。
【0054】
また、インクリボンを搬送ロールに巻き込むことがなく、装置の機械的故障の原因を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント自動販売機内のサーマルプリンタの概略構成図である。
【図2】サーマルプリンタにおけるシステム図である。
【図3】本例の処理を説明するフローチャートである。
【図4】サーマルプリンタの状態を模式的に示す図である。
【図5】サーマルヘッドの下降処理が完了した状態を示す図である。
【図6】印刷処理が完了した状態を示す図である。
【図7】サーマルヘッドを上昇させる状態を示す図である。
【図8】第2の実施形態の処理を説明するフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の変形例を説明するフローチャートである。
【図10】第3の実施形態を説明するフローチャートである。
【図11】従来例の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】従来例のサーマルプリンタの状態を説明する図である。
【図13】従来例のサーマルプリンタの状態を説明する図である。
【図14】従来例のサーマルプリンタの状態を説明する図である。
【図15】従来例のサーマルプリンタの状態を説明する図である。
【図16】従来例のサーマルプリンタの状態を説明する図である。
【図17】従来の他のサーマルプリンタの問題を説明する図である。
【符号の説明】
11 サーマルプリンタ
12 プリント実行部
13 給紙部
14 送りロール
15 用紙ロール
15が着脱自在に装着されている。
16 サーマルヘッド
17 プラテンローラ
18 用紙
19 インクリボン
20 搬送ロール
21 搬送ガイド板
24 CPU
25 メモリ
26 操作パネル
27 リボンセンサ
28 用紙センサ
29 用紙カッタ機構
30 サーマルヘッド制御回路
31 リボン巻取りモータ
32 用紙搬送モータ
33 ヘッド上下制御部

Claims (5)

  1. サーマルプリンタと、
    該サーマルプリンタに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルプリンタに接離可能なプラテンローラと、
    前の印刷色の印刷完了時、前記サーマルプリンタをプラテンローラから離す際、前記インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の先頭位置の設定を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記制御手段は、次の色の印刷が必要である時前記次の印刷色の先頭位置の設定を行い、次の色の印刷が必要でない時前記インクリボンの弛み取りのみを行うことを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. サーマルヘッドと、
    該サーマルヘッドに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルヘッドに接離可能なプラテンローラと、
    前記インクリボンの巻き取りを行う第1の駆動モータと、
    前記用紙の搬送を行う第2の駆動モータと、
    前記第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  4. サーマルヘッドと、該サーマルヘッドに用紙とインクリボンを挟持搬送し、該サーマルヘッドに接離可能なプラテンローラとを有する印刷制御装置において、
    前の印刷色の印刷完了時、前記サーマルヘッドをプラテンローラから離す際、前記インクリボンの弛み取りと同時に、次の印刷色の先頭位置の設定を行う制御手段と、
    前記インクリボンの巻き取りを行う第1の駆動モータと、
    前記用紙の搬送を行う第2の駆動モータと、
    前記第1の駆動モータを駆動後、一定時間を経過した後、前記第2の駆動モータを駆動する駆動制御手段と、
    を有することを特徴とする印刷制御装置。
  5. プリント自動販売機内の印刷装置に適用されることを特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の用紙搬送装置。
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