JP4666121B2 - 景品取得ゲーム装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は景品取得遊戯装置および景品提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から遊戯装置の中で景品取得遊戯装置と呼ばれるものが存在する。遊戯者は遊戯装置に硬貨を投入すると、遊戯装置内に置かれた景品を取得するための遊戯が行われる。この種景品取得遊戯装置は、遊戯者が景品を取得したときに、一定の演出のシーケンスが作動し、ランプの点灯や効果音の再生を行っていた。このため景品の取得を繰り返すうちに演出の新鮮さが失われる可能性があった。また従来の景品取得遊戯装置は景品の並べ替え、補充等を行うには、遊戯者の側のコントロールパネル下側の店員用パネルを開閉する必要があり、遊技を中断するとともに、遊戯者を遊技位置から移動させるため、遊戯者にとって極めて煩雑であり、遊技意欲が減退した。このため遊戯者の好みによって景品の種類、配置を変えることが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の景品取得用遊戯装置は、演出の変化が乏しく、変化を与えることが極めて困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、景品取得遊戯に演出効果を持たせ、また遊戯者の好みに即応して、景品の補充、変更、配置変えが可能な景品取得遊戯装置および景品提供方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る景品取得遊戯装置は、複数の景品を、遊戯者が観察し得る状態で保持する景品保持手段と、遊戯者が好みの景品を選択できる景品選択手段と、遊戯者以外の操作者が前記遊戯者を観察し得るとともに前記景品保持手段および景品選択手段を調整、制御し得る調整・制御区画とを備える。これによって操作者が遊戯者の状況に応じて演出を設定することが可能であり、遊戯者の興味を持続し得る。
【0006】
好ましくは、景品保持手段は、複数の遊戯者の間を複数の景品を循環させながら搬送する景品搬送手段よりなり、比較的単純な構成により多様な景品を複数の遊戯者に供給できる。あるいは、景品保持手段は、景品を収納する筐体よりなり、景品選択手段は遊戯者の操作により動作し、その動作が適切な時に景品を取得し得る動作機構よりなり、従来の景品取得遊技装置の特徴を保持しつつ遊戯者の好みに応じた演出効果を実現し得る。
【0007】
好ましくは、景品搬送手段は、遊戯者以外の操作者が随時設定する順序で複数の景品を搬送でき、あるいは、景品搬送手段は景品を循環的に移動し得る循環手段よりなり、景品選択手段は、景品搬送手段の周りに配置された複数の操作区間に設けられてなる。
【0008】
好ましくは、各遊戯者毎にゲームを提供するゲーム手段と、このゲーム手段のゲーム成績を演算する演算手段と、この演算手段の演算結果に応じて前記景品選択手段で選択された景品を遊戯者に提供するか否かを判定する判定手段とをさらに有し、景品取得のゲーム性をさらに高めることができる。
【0009】
好ましくは、前記景品選択手段は、選択された景品を保留する保留手段を有し、ゲーム成績が所定値以上である場合に、前記判定手段は、この保留を解除して遊戯者に保留した景品を供給する。これによって景品選択と景品取得の操作が分り易いものとなっている。
【0010】
好ましくは、前記ゲーム手段は景品の種類等に応じてゲームの難易度が異なるように構成され、遊戯者の習熟度に応じた魅力ある遊技方法を選択し得る。
【0011】
好ましくは、前記ゲーム手段は所定の遊戯者に対するゲームの難易度を低く或いは高く調整可能なゲーム難易度調整手段を有してなり、自由かつ容易に難易度を調整しうる。
【0012】
好ましくは、前記ゲーム難易度調整手段はランダムに選ばれた遊戯者に対するゲームの難易度を調整可能に構成され、偶然の要素を含む楽しみ方も可能である。
【0013】
好ましくは、循環手段上に置かれている景品が収納器内に収納され、景品は安定に保持される。
【0014】
前記景品搬送手段に隣接して、全ての遊戯者が視認できる位置に大型モニターが設けら
れ、さらに好ましくは、この大型モニターに景品を表示する。これによって遊戯者に対するビジュアルな表現が可能であり、また景品の情報によって遊戯者の興味を高めることができる。
【0015】
循環テーブルは複数のサテライトに分割可能に構成され、循環テーブルのレイアウト変更が容易である。またサテライトには、直線状のサテライトおよび円弧状のサテライトが含まれ、これらの組合せによって多様な形状の循環テーブルを構成し得る。
【0016】
好ましくは、前記収納器は皿状或いは椀状の容器よりなり、景品の取得難易度に応じて色が変えられてなり、遊戯者は景品取得の難易度を容易に判断し得る。
好ましくは、前記収納器は皿状あるいは椀状であり、表側と裏側の両面の使用が可能であり、前記表側と裏側の深さが異なるように形成されている。
【0017】
好ましくは、本発明は、各遊戯者のゲームの結果によって、所定の景品を各遊戯者に与える景品供給手段をさらに有し、景品取得のゲーム性が高められている。
【0018】
さらに本発明に係る景品取得遊戯装置は、環状に形成され、複数の景品を順次搬送する景品搬送手段は景品を循環的に移動し得る循環手段と、この循環手段を循環駆動させる駆動装置と、この循環手段に対して向き合うように設置され、かつこの循環テーブルに沿って互いに隣接して設けられてなる複数の遊戯者用の操作区間と、各遊戯者毎に所定のゲームを実行させゲーム成績に応じて遊戯者が希望する景品の取得を可能にする。これによって、多様な景品供給態様および景品取得態様を実現でき、循環テーブル内側のディーラが複数の遊戯者に容易に対応できる。
【0019】
さらに本発明に係る景品取得遊戯装置は、環状に形成され、複数の景品を順次搬送する景品搬送手段は景品を循環的に移動し得る循環手段と、この循環手段を循環駆動させる駆動装置と、この循環手段に対して向き合うように設置され、かつこの循環テーブルに沿って互いに隣接して設けられてなる複数の遊戯者用の操作区間と、前記操作区間で景品を取得するための景品取得手段と、前記景品取得手段を操作する操作手段とを備え、各遊戯者毎に前記操作手段を操作し、遊戯者が希望する景品の取得を可能にする。これによって、多様な景品供給態様および景品取得態様を実現でき、循環テーブル内側のディーラが複数の遊戯者に容易に対応できる。
【0020】
好ましくは、前記ゲーム難易度調整手段は、ゲーム手段で取得した得点の積算値を算出する積算手段と、この積算値に応じて前記景品を取得する確率を設定してゲーム難易度を調整する。あるいは、各遊戯者の景品取得の確率を、時間をパラメータとして設定する時間難易度調整手段を有する。このように、多様な難易度調整を行うことによって、遊戯者の興味を高めることができる。
【0021】
さらに本発明に係る景品取得遊戯装置および景品取得遊技方法は、遊戯者が景品に接触できないようにする景品接触防止手段と、前記遊戯者が前記景品を取得する景品取得手段と、前記景品取得手段を操作する操作手段と、前記操作手段により前記景品取得手段を制御する制御手段を備える景品取得遊技装置において、前記遊戯者以外の操作者が前記景品に接触可能に構成し、前記遊戯者の前記操作による景品取得状況に応じて、前記操作者が前記景品取得状況を、前記遊戯者にとって有利または不利な状況に変更可能な構成からなる。これによって操作者が遊戯者の状況に応じて演出を設定することが可能であり、遊戯者の興味を持続し得る。
【0022】
好ましくは、本発明は、複数の遊戯者の間を、複数の景品を循環させながら搬送する景品搬送手段を備え、比較的単純な構成により多様な景品を複数の遊戯者に供給できる。
【0023】
好ましくは、本発明は、前記操作者が、前記景品取得操作を止めることなく、前記景品取得状況を、前記遊戯者にとって有利または不利に変更可能な構成からなり、遊戯者の遊技意欲を阻害することなく遊技に変化を与えることができる。
【0024】
好ましくは、本発明は、演出効果を与える演出効果手段と、前記操作者によって、前記演出効果手段を操作する操作手段とを備え、遊戯者の状況に応じた演出が可能である。
【0025】
好ましくは、本発明は、前記操作者が各遊戯者のクレジットを加算するサービスボタンと、前記景品取得手段を調整する調整ボタンとを備え、前記サービスボタンと前記調整ボタンとは、遊戯者との景品配置部を挟んで反対側で、遊戯者の操作を妨げることのない位置にある。これによって遊戯者が景品取得を楽しめるような多様な調整が可能である。
好ましくは、前記景品取得手段は、前記景品搬送手段上の景品を突き落とすために突出するロッドを備え、このロッドは複数設けられ、各ロッドの景品との接触面が異なるように設定される。これによって遊戯者にとって理解し易い形態の景品取得が可能であり、その難易度も調整可能である。
好ましくは、前記景品取得手段を昇降軸によって上下動させる昇降機構と、景品取得手段を前記昇降軸回りに回動可能とすると共に景品取得手段を前記搬送路に正対させる首振り機構と、を更に備え、それにより、ロッドと景品などとの引っかかりが生じたときに景品取得手段を回動させて破損を防止する。
【0026】
好ましくは、前記景品は景品搬送手段に設置された収納器に載置され、この収納器は垂直軸回りに回転可能であり、前記ロッドが前記垂直軸から外れた位置で景品を突いたときに、収納器とともに景品が回転して、景品が落ちにくくなっている。これによってロッドの操作に習熟度を要し、また接触面積も意味をもつことになる。
【0027】
さらに本発明は、遊戯装置の筐体内に複数の景品を持っており、遊戯者が筐体の前面にある操作用入力装置を操作した景品のための動作機構を制御し、この動作機構に対して適切な操作入力があった時に動作機構が景品を得てこれを遊戯者に提供するように構成されてなる景品取得遊戯装置であって、前記遊戯者に対向する位置に、遊戯者以外の操作者によって操作され、遊戯者の景品取得遊戯の優劣等の遊戯状況に応じて所定の効果音や効果映像音響あるいはこれらの両方を出力可能な演出用入力装置を備える。これによって、従来の景品取得遊技装置の特徴を保持しつつ遊戯者の好みに応じた演出効果を実現し得る。
【0028】
さらに本発明は、収納部に配置された景品を遊戯者に提供する景品提供方法において、遊戯者の景品を得るための操作に基づいて景品取得手段を動作させる第1ステップと、第1ステップで景品取得手段が景品を取得したか否かを判定する第2ステップと、第2ステップで景品を取得しなかったと判定されたときに前記遊戯者の好みに応じて前記景品の配置を変更する第3ステップとを備える。あるいは第3ステップは、第2ステップで景品を取得したと判定されたときに前記遊戯者の好みに応じて前記景品の配置を変更する。これによって遊戯者の状況に応じた景品提供が可能である。
【0029】
さらに本発明に係る景品取得遊戯装置は、景品を収納する筐体と、前記筐体内で景品を支持する景品支持部を有する移動体と、遊戯者の操作に応じて前記移動体を移動させる移動操作手段と、前記移動手段を制御する移動制御手段と、前記遊戯者以外の操作者が移動体および移動手段を調整、制御する調整・制御手段とを備え、前記調整・制御手段は、前記移動操作手段が設置された側と、前記筐体を挟んで反対側に設置され、前記筐体は前記調整・制御手段の位置で前記操作者が景品に接触可能である。これによって操作者は遊戯者の状況に応じた景品取得条件を設定でき、多様な演出が可能である。
好ましくは、前記景品取得手段は、進退する折畳み式アームと、前記折畳み式アームの進退方向と直角で水平な方向に延在し、前記折畳み式アームと係合して進退する押出しプレートと、を備える。
好ましくは、前記折畳み式アームは、複数のアームによって構成され、各アームはギアとタイミングベルトを介してジグザグに連結されて、アーム先端の移動軌跡が略一定の高さに維持される。
好ましくは、前記搬送手段は、複数の景品を直線的に移動する直線部と前記複数の景品の移動方向を変えるコーナ部とを含み、前記コーナ部を景品の展示場所とする。
また、本発明の景品取得装置は、並べられた景品あるいは循環する景品を進退するロッドで押出すことによって取得する景品取得遊戯機における景品取得装置であって、前記ロッドは、複数のアームによって構成され、各アームは、例えば、ギアとタイミングベルトを介してジグザグに連結されて、伸縮自在であり、アーム先端の移動軌跡が略一定の高さに維持されることを特徴とする。
また、本発明の景品取得遊戯装置は、景品をつく(取得する)ための第1先端部と、前記第1先端部の高さを一定に保って進退する折畳み式アームと、前記第1先端部と異なる形状からなり、前記折畳み式アームの進退方向に対し水平に延在し、前記折畳み式アームと係合可能に進退する第2先端部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の景品取得遊戯装置は、並べられた景品あるいは循環する景品を押出すことによって取得する景品取得遊戯機であって、景品をつく(取得する)ために先端部の高さを一定に保って進退する折畳み式アームと、前記折畳み式アームの進退方向と直角で水平な方向に延在し、前記折畳み式アームと係合可能に進退する押出しプレートと、を備え、前記押出しプレートは、昇降機構によって高さ位置が変ることによって前記折畳み式アームと係合する。
好ましくは、前記折畳み式アームは伸縮自在であり、例えば、複数のアームによって構成され、各アームはギアとタイミングベルトを介してジグザグに連結される。
好ましくは、第2先端部(あるいは、前記押出しプレート)は、昇降機構によって高さ位置が変ることによって前記折畳み式アームと係合する。これにより、折畳み式アームによって押出しプレートは進退する。
また、本発明の景品取得遊戯装置は、景品を収納又は載置するための収納容器と、前記収納容器を複数の遊戯者の間に循環させて搬送する景品搬送手段と、遊戯者の操作に応じて前記景品を押出す景品取得手段と、を備え、前記収納容器は、表側と裏側の両面の使用が可能であり、前記表側と裏側の深さが異なるように形成された皿状又は椀状の容器である。
また、本発明の景品取得遊戯装置は、複数の景品を循環させる搬送路を有する景品搬送手段と、遊戯者の操作に対応して前記搬送路上の景品に向ってロッドを進退させる景品取得手段と、前記景品取得手段を昇降軸によって上下動させる昇降機構と、景品取得手段を前記昇降軸に回動可能に取付けると共に景品取得手段を前記搬送路に正対させる首振り機構と、を備える。それにより、ロッドの引っかかりなどが生じたときに搬送路の移動方向に景品取得手段を回動させて破損を防止する。
また、本発明の景品取得ゲーム装置は、遊戯者の操作によって景品を取得する景品取得ゲーム装置であって、前記景品を取得するための第1の機構を備える第1の景品取得手段と、前記景品を取得するための第2の機構を備える第2の景品取得手段と、前記第1の景品取得手段と前記第2の景品取得手段とを切替える切替手段と、を有する。これによって、遊戯者は、同一の景品取得ゲーム装置において少なくとも2種類のゲーム取得方法を楽しむことが可能となる。
好ましくは、前記第1の景品取得手段と前記第2の景品取得手段とは、景品取得の難易度が異なる。これによって、遊戯者のレベルや景品の種類に対応したゲームを行うことが可能となる。
好ましくは、前記切替手段は、所定の条件が満たされると前記切替を行う。所定の条件としては、オペレータによる操作、イベント、遊戯者のゲーム成績(例えば、ルーレットゲーム等)、遊戯者に対応したサービス提供、等があげられる。
好ましくは、前記第2の機構は、前記第1の機構と連動可能に構成される。また、前記第1の機構は単独で動作可能であり、前記第2の機構は、前記第1の機構と連動可能に構成される。
好ましくは、前記第1及び第2の機構は、動力源を共通にする。
好ましくは、前記第2の機構は、前記第1の機構を含んで構成され、あるいは前記第2の機構は、前記第1の機構と共働して動作する。
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0030】
図1は景品取得遊戯装置の第1実施形態を示す斜視図である。景品取得遊戯装置100は、環状の循環テーブル110によって複数の景品120を搬送するものであり、循環テーブル110の周囲には、循環テーブル110に隣接して複数の遊戯者席130(操作区間))が設置されている。遊戯者席130には、遊戯者Pにゲームを提供するゲーム手段140が設けられ、遊戯者P(図中1人の遊戯者のみが示されているが、各遊戯者席130に遊戯者が存在し得る。)はこのゲーム手段140を操作することにより適宜景品120を取得し得る。景品120の取得の可否はゲームにおける成績その他の条件によって決定される。
【0031】
各遊戯者席130にはキープエリア150が設けられ、選択した景品120は一旦キープエリア150に保留される。その後遊戯者Pがその景品120の取得に成功したときは、景品120は取出口160から供給される。
【0032】
このように複数の景品120を循環搬送し、複数の遊戯者Pがこれら景品120を観察、選択するので、視覚的に変化のある景品供給が可能であり、また遊戯者Pにおける景品取得の態様も変化に富んだものとなる。さらに遊戯者P相互のコミュニケーションも可能であり、エンターテイメントなプライズショップという雰囲気をかもし出す。
【0033】
循環テーブル110の内側は調整・制御区画とされ、ディーラDが、遊戯者Pの応対、景品取得遊戯装置100の調整、制御、管理を行う。循環テーブル110が環状であるため、ディーラDは1人で多くの遊戯者Pに対応でき、遊戯者Pに対する高品質のサービスを提供し得るとともに、人的効率、スペース効率が高い。
【0034】
ディーラDは、遊戯者Pを観察しつつ、適宜鐘等の音響効果やイルミネーション190をマニュアル操作して、雰囲気を盛り上げる。
【0035】
景品120は皿状または椀状の収納器170に乗せられた状態で循環テーブル110上を搬送され、種々の形状の景品120を安定に搬送し得る。収納器170は景品120の取得難易度に応じて異なる彩色のものが使用され、それ自体視覚的変化を与える要因となるが、遊戯者Pにとっては景品120取得の作戦を立て易くなっている。景品120はあらかじめ設定された順序で循環テーブルに供給され、あるいはディーラDが遊戯者P等の状況を見て供給順序を設定する。
【0036】
景品取得遊戯装置100には大型モニター180が設けられ、遊戯者Pに対して種々の情報、例えば、ゲーム手段140の説明、景品120の種類の説明、遊戯者Pに対するサービスの態様の説明、景品取得遊戯装置100の状態の説明、遊戯施設の宣伝、他の企業のコマーシャル、その他種々の情報を提供し得る。景品120の情報を表示した場合には、遊戯者Pに全種類の景品120を集めたいという意欲を生じさせる。
【0037】
大型モニター180に表示する情報はネットワークを介して供給することも可能であり、全国的な人気景品の情報、その月の限定品等種々の景品情報を背進することにより、遊戯者の遊戯意欲を一層高めることができる。
【0038】
景品取得遊戯装置100には循環テーブル110に沿ってイルミネーション190が設けられ、景品取得遊戯装置100の状態、各遊戯者Pの状況その他によって種々の態様の電飾が為される。例えば遊戯者Pが景品取得に成功したときは、その遊戯者Pの遊戯者席130の前の部分のみ、イルミネーション190を激しく点滅して、遊戯者Pに優越感を与える。また、景品120を効果的に見せるスポットライ等も適宜設けられる。
【0039】
図2は同実施形態における遊戯者席130を示す斜視図であり、ゲーム手段140は「ジャックポット」のゲームを提供する。ゲーム手段140は、ルーレット200、タイマ210、JPランプ220、ゲーム手段140を操作するためストップ・ゲットボタン230を有する。さらに遊戯者席130には所望の景品120をキープエリア150に導入するためのキープボタン240およびリトライボタン250が設けられる。
【0040】
図3は同実施形態の平面図であり、景品120をキープエリア150に導入する状況を示す。遊戯者Pがキープボタン210を押すと、各遊戯者席130に対応した位置で循環テーブル110内側に設けられたガイドバー300が揺動して循環テーブル110上に突出する。この景品120は収納器170とともに循環テーブル110によって搬送されつつガイドバー300でガイドされ、キープエリア150内に導入される。景品120をキープエリア150内に導入しないときは、キープエリア150の入口(循環テーブル110との境界)はガード310によって塞がれており、景品120が誤ってキープエリア150に入り込まないようになっている。キープボタン210を押すとガード310はキープエリア150内に後退し、景品120の導入を可能にする。
【0041】
図4は同実施形態のゲーム手段140におけるルーレット200の詳細を示す。キープボタン240は遊戯者Pがコイン(図示せず。)を投入したときに有効となり、景品120をキープエリア150に導入することが可能となる。景品120の選択はリトライボタン250を押すことによって1回だけやり直すことができる。ルーレット200は、外周に回転点滅ランプ400が設けられ、その内側にジャックポットルーレット410が同心円状に配置されている。
【0042】
キープエリア150内に景品120が導入されると、回転点滅ランプ400が始動し、ランプが順次点滅してボールが周回しているイメージを生じさせる。回転点滅ランプ400はストップ・ゲットボタン230を押してから所定のタイミングで停止し、ランプの停止した位置の点数が遊戯者Pの得点に加算される。
【0043】
ルーレット200の下方には加算点表示ランプ420が設けられ、さらに側方には取得点数表示ランプ430が設けれられている。回転点滅ランプ400の停止で決定された点数は加算点表示ランプ420に表示され、ここで表示された点数は既に取得している点数に加算され、取得点数表示ランプ430に表示される。取得点数が所定レベルに達したときには、ジャックポットルーレット410が始動し、遊戯者Pにより高い点数の取得のチャンスを与える。このときJPランプが点滅し、遊戯者Pは優越感を味わうことができる。
【0044】
遊戯者Pがゲームをしている時間はタイマ210によって計測され、ルーレット200による取得点数が所定時間内に所定値(例えば20点)に到達したときは、取得点数表示ランプ430の表示が最高位に到達し、キープエリア150の底が開き、景品120を取出口160に落下させる。
【0045】
図5は同実施形態の縦断面図であり、キープエリア150の構成を示す。キープエリア150の底部には上下開閉可能(矢印A)な底板500が設けられ、景品120の取得に成功したときには、底板500は下方に開く。これによって景品は取出口160に落下する。
【0046】
なおゲーム手段140のルールは以下のとおり種々設定可能である。
(1)所定の時間内、全遊戯者席のルーレットの取得点数を2倍に増やす。
(2)所定の時間内、ランダムに設定された遊戯者席のルーレットの取得点数を2倍に増やす。
(3)所定時間だけ、全遊戯者席のタイマを止める。
(4)既に取得した景品と循環テーブル上の景品の交換を可能とする。
このような設定の情報は大型モニタ180に表示して遊戯者Pに知らせる。
【0047】
図6は第2実施形態の景品取得遊戯装置100を示す平面図であり、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付して示す。循環テーブル110は複数のサテライト600を並べることによって構成され、各サテライト600は遊戯者席130と一体構成されている。サテライト600には、直線的な搬送のための第1のタイプT1と、円弧状等(円弧に限定されない)の搬送方向を変えるためのタイプT2があり、これらを組み合わせて環状の循環テーブル110が構成されている。サテライト600は分離、移動可能であり、その位置、組合せを変更すれば種々の形態の循環テーブル110を構成でき、循環しない形状の景品搬送手段も構成し得る。
【0048】
第2実施形態では大型モニタに替えてDJブース610が設けられ、ディスクジョッキにより音楽が提供される。
図7は、図6に示した実施形態の変形例を示しており、景品取得遊戯装置100を示す平面図である。第1あるいは第2の実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付して示す。循環テーブル110は複数のサテライト600を並べることによって構成され、各サテライト600は遊戯者席130と一体構成されている。サテライト600には、直線的な搬送のための第1のタイプT1と、円弧状等の搬送方向を変えるためのタイプT2があり、これらを組み合わせて環状の循環テーブル110が構成されている。サテライト600は分離、移動可能であり、その位置、組合せを変更すれば種々の形態の循環テーブル110を構成でき、循環しない形状の景品搬送手段も構成し得る点は同様である。
この例では、遊戯者が操作できる操作部を有するサテライトと、コーナ部に位置し、操作部を有しないサテライトとの2種類がある。コーナ部のサテライトは、循環テーブルを駆動するモータやスプロケットを備えているため、操作部、景品取得メカニズム、景品が通るダクト、等を内部に配置できない。
そこで、コーナ部を景品展示台として有効に活用している。ゲームに参加していない第三者(観客)は、遊戯者の後ろからではなく、遊戯者のいないコーナでゆっくり景品を眺めることができる。目玉となる景品(一押しの景品)を並べることによって効果的にアピール可能である。
また、タイプT1のサテライトの内側には、遊戯者に見えない位置にサービスボタン及び/又は調整ボタン112が設けられている。オペレータがこのボタンを操作することによってゲーム(例えば、景品の押出しあるいは落下ゲーム)における難易度を変えて遊戯者のレベルに合わせてゲームを楽しめるようにしたり、クレジットのポイントを加算したりして遊戯者を楽しませる。
なお、遊戯者が操作するサテライトは環状に配置されているため、サテライトそのものをルーレットとすることができる。各サテライトにはランプが付いているので、次々に点灯(あるいは点滅)させてルーレットが回転しているような表示を行い、点灯が止ったところを当りとすることができる。また、図示しないが、遊戯者が着座する座席を環状に設け、この座席を点滅させて座席そのものをルーレットとすることもできる。
【0049】
図8は第3実施形態を示す斜視図であり、第1実施形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付して示す。この実施形態ではゲーム手段140を取替え得る。図7のゲーム手段140は「ルーレット」であり、回転点滅ランプ400、ストップ・ゲットボタン230および点数表示窓700を備える。景品120がキープエリア150内に導入されたときに、回転点滅ランプ400が始動して、ランプが順次点滅する。ストップ・ゲットボタン230を押すと、所定のタイミングでランプが停止し、その停止位置で得点が決定される。取得した得点は順次加算され、その合計が点数表示窓700に表示される。また遊戯者席130にはキープボタン240が設けられ、第1実施形態と同様、所望の景品120を選択してキープエリア150に導入し得る。
【0050】
図9は他のゲーム手段140としての回転矢印盤を示す正面図である。ゲームが始動すると、矢印800が回転し、ストップ・ゲットボタン230を押すと所定のタイミングで矢印800が停止する。矢印800の側方には複数のランプ810が配列され、矢印が停止したときにいずれかの矢印を指し示したときに、その矢印が点灯する。そして所定回数の試行でこれら全てのランプ810が点灯したときに、遊戯者Pは景品を取得し得る。
【0051】
図10は他のゲーム手段140としてのミニイライラ棒を示す正面図である。ゲーム手段には複雑な形状の溝900が形成され、遊戯者Pは所定の棒(図示せず。)をもって、溝900の内壁に接触しないように、スタート地点910からゴール地点920までたどる。内壁に接触したときにゲームは終了し、接触せずにゴールに到達したときに、遊戯者Pは景品を取得し得る。
【0052】
なおゲーム手段140が提供するゲームとしては種々のゲームを採用でき、例えば以下の公知のゲームを採用可能である。
(1) じゃんけん勝抜選手権
(2) あっち向いてホイ
(3) 指モグラ叩き
(4) バランス
(5) マネしてチョンマゲ
(6) スリーセブン
(7) アミダでドン
(8) 早押しピポパ
(9) 暗証を解け
(10)ピッタリ波長コンテスト
(11)プライズセンサーミニ
(12)ロシアンルーレット一発勝負
また景品の種類は遊戯者層を見てディーラが種々選択し、または遊戯者の要望を聞いて選択するようにしてもよい。
【0053】
図11は第4実施形態を示す斜視図であり、景品取得遊戯装置1000は複数の景品1100が収納された筐体1200と、この筐体1200の上方に設けられた天蓋1800と、この天蓋1800に設けられ、遊戯者Pが景品1100を捕獲するための動作機構1300を有する。動作機構1300は、景品1100を掴むためのグリップ機構1310、このグリップ機構1310を昇降する昇降機構1320、この昇降機構1320を水平方向に案内するとともに水平方向に回転するガイドレール1330とを備え、昇降機構1320はガイドレール1330に沿って走行する。ガイドレール1330の回転と昇降機構1320の走行によって、昇降機構1300は筐体1200上方の任意の位置に移動でき、所望の景品1100に狙いを定めることができる。なお昇降機構1320を任意の位置に移動させ得るものであれば、他の任意の構成、例えばガイドレール1330が水平に移動するものなどを採用し得る。
【0054】
動作機構1300は、筐体1200の前面に設けられた操作用入力装置1400を遊戯者Pが操作することによって動作し、昇降機構1320が所望の景品1100の上方に位置設定されると、グリップ機構1310を降下させ、景品1100の位置まで降下したときに、グリップ機構1310を閉じる。
【0055】
操作入力装置1400にはガイドレール1330の回転位置を設定するボタン1410と、ガイドレール1330における昇降機構1320の位置を設定するボタン1420が設けられ、遊戯者Pはこれらボタン1410、1420を操作する。
【0056】
グリップ機構1310は所定の高さまで降下すると自動的に閉じ、その後上昇する。筐体1200の中央には景品投入口1500が設けられ、上昇した昇降機構1320は景品投入口1500の上まで移動する。このときグリップ機構1310は開放され、景品1100を掴んでいれば、景品1100は景品投入口1500に投入される。景品投入口1500に投入された景品1100は、遊戯者Pの前に開口された取出口1600に至る。
【0057】
筐体1200は開放型であり、遊戯者Pは筐体1200内の景品1100に手を触れることも可能である。これによって遊戯者Pの景品1100取得の意欲は高まる。また筐体1200の背後にはディーラDが配置され、遊戯者PはディーラDの応対を受けつつ景品取得を楽しむことができる。筐体1200の背後には、ディーラDが操作し得る演出用入力装置2000(図12)が設けられ、遊戯者Pから見えない位置でディーラDは自由に効果音、イルミネーション、効果映像を出力し得る。
【0058】
ディーラDは遊戯者Pが景品取得を楽しめるように配慮し、例えば遊戯者Pが景品取得に失敗したときは、その景品1100の配置をより取得し易いように変更する。これによって遊戯者の興味を持続することができる。
この処理は以下のように自動化される。
第1ステップ:遊戯者Pが操作入力装置1400を操作したときにグリップ機構1310を動作させる。
第2ステップ:第1ステップでグリップ機構1310が景品を取得したか否かを判定する。
第3ステップ:第2ステップで景品1100を取得しなかったと判定されたときに前記景品110の配置を、遊戯者が取得し易いように変更する。
【0059】
図12は演出用入力装置2000の斜視図であり、音響を制御する音響部2100と映像およびイルミネーションを制御するビジュアル部2200とを有する。音響部2100には、あらかじめ設定された効果音響の組合せを選択する複数のグループ選択ボタン2210と、各グループ内の音響を選択的に出力させる音響選択ボタン2120とが設けられている。このような効果音響は景品取得遊戯装置1000の設けられたスピーカ1700等の出力手段から出力される。出力音量はボリューム2130によって調整される。
【0060】
ビジュアル部2200には効果映像を選択する映像選択ボタン2210と、イルミネーションを操作するイルミネーションボタン2220が設けられ、いずれかの映像選択ボタン2210を投入すると、天蓋1800にもうけられたモニタ1900に所定の映像が写し出される。また1個または複数のイルミネーションボタン2220を押すと、対応したイルミネーションが点灯し、あるいは点滅する。図11において、イルミネーションの例として、景品取得遊戯装置1000の前面には複数のイルミネーションランプ1340が配列され、また景品1100を照らすスポットライト1350を示す。
【0061】
ディーラDは、景品取得の優劣等の遊戯状況に応じて演出用入力装置2000を操作し、これによって、遊戯者Pの興味を引き、優越感、爽快感を誘い、またゲーム意欲を高める。
【0062】
図13は景品取得遊戯装置の第5実施形態を示す斜視図である。景品取得遊戯装置100は、環状の循環テーブル110によって複数の景品(図示せず)を搬送するものであり、循環テーブル110の周囲には、循環テーブル110に隣接して複数の遊戯者席130(操作区間))が設置されている。遊戯者席130には、景品を取得するための景品取得装置2300が設けられ、各遊戯者(図示せず)は景品取得装置2300を操作することにより適宜景品を取得し得る。景品取得装置2300の詳細については後述する。景品取得遊戯装置100には、循環テーブル110の外周を覆う断面四分円状の透明フード2310(景品接触防止手段)が取り付けられ、遊戯者が景品に接触することが防止されている。これによって不正な景品取得を防止し得る。一方透明フード2310は内周が解放され、第1実施形態と同様に循環テーブル110の内周に居るディーラ(図示せず)は容易に景品の補充、配置変更を行うことができる。
【0063】
第1実施形態と同様、第5実施形態は複数の景品120を循環搬送し、複数の遊戯者がこれら景品を観察、選択するので、視覚的に変化のある景品供給が可能であり、また遊戯者における景品取得の態様も変化に富んだものとなる。さらに遊戯者相互のコミュニケーションも可能であり、エンターテイメントなプライズショップという雰囲気をかもし出す。各操作区間130には、景品取得装置2300を操作するための操作ボタン2320、およびイルミネーション2330が設けられている。
【0064】
ディーラは、遊戯者の応対、景品取得遊戯装置100の操作、管理を行うが、循環テーブル110が環状であるため、ディーラは1人で多くの遊戯者に対応でき、遊戯者に対する高品質のサービスを提供し得るとともに、人的効率、スペース効率が高い。ディーラは、遊戯者を観察しつつ、適宜鐘等の音響効果やイルミネーション2330をマニュアル操作して、雰囲気を盛り上げる。イルミネーション2230は透明フード2310の上端に配列された蛍光管よりなり、1個の蛍光管がいずれか1人の遊戯者に対応する。イルミネーション2330を循環的に点滅するとルーレットの回転を模した表現が可能であり、1人または複数の遊戯者を選択してクレジットを与えたり、1プレイのサービスゲーム(無料)を提供したり、景品取得を有利にする特典を与える等、の処理をゲームとしてドラマチックに実行し得る。また当選した遊戯者の位置の蛍光管を点滅させることによって当選を知らせることができる。
【0065】
景品取得遊戯装置100には大型モニター180が設けられ、第1実施形態同様、遊戯者Pに対して種々の情報を提供し得る。
【0066】
図15は景品取得遊戯装置の第6実施形態を示す斜視図である。第6実施形態では、第5実施形態における大型モニタ180を移動可能とし、第5実施形態で大型モニタ180を設置した位置に景品展示棚2340を設置している。景品展示棚2340には多数の景品120が展示され、遊戯者が取得目標とすべき景品を容易に選択し得る。また大型モニタ180を移動可能としたので、レイアウト変更が容易であり、また遊戯者の状況その他に即応し得る。なお図14において図13と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。
【0067】
図15において、景品取得装置2300は本体2301、第1ロッド2302、第2ロッド2303を有し、第1ロッド2302および第2ロッド2303は本体2301から循環テーブル110の方向に突出し得る。突出に際して第1ロッド2302、第2ロッド2303が適正に景品に当たると、景品は循環テーブル110から突き落とされ、遊戯者は景品を取得することができる。
【0068】
第1ロッドは先端が球状に形成され、第2ロッドは突出方向に対して直角で水平方向に延びるプレート2304を有する。通常の景品取得操作では第1ロッド2302が突出し(図16)、所定の条件が満たされたとき、例えば、景品取得を有利にする特典が与えられたとき(例えば、ゲームにおいて所要の成績を収めたときや既述のサービスボタン112が操作されたとき)は、第2ロッド2303が突出する(図17)。この切替は、図示しないコンピュータシステムによって構成される制御部(切替手段)によって行われる。第2ロッド2303はプレート2304において景品に接触するので、第1ロッド2302よりも接触面積が大であり、景品取得の可能性が高い。すなわち、第1のロッド2302と第2のロッド2303(プレート2304)とは景品取得の難易度が異なる。
第1のロッド2302を進退させる第1の機構と、第2のロッド2303を進退させる第2の機構とは独立に構成することができるが、後述の図18乃至図20に示すように、第1のロッド(折畳み式アーム)3300を進退させる第1の機構と、第2のロッド(押出しプレート)3420を進退させる第2の機構とが共働して動作するように構成しても良い。また、第2の機構が第1の機構を含むような構成としても良い。更に、両機構の駆動源(モータ)を共通にしてコストダウンを図ることも可能である。また、第1の機構は単独で動作可能であり、第2の機構は、前記第1の機構と連動可能に構成することができる。
図18乃至図20は、景品取得装置の他の構成例を示す説明図である。景品取得装置3000は、景品取得装置2300と同様に接触面積の少ないロッドと接触面積の大きいロッドの2つのロッドによる景品獲得を可能としているが、後に詳述するように、上述した第1のロッド2302は折畳み式のアーム3300によって構成され、第2のロッド2303は軸心を共通にする複数のパイプによって構成される多段式ロッド3412によって構成される。
このような構成とすると、巻尺のような薄い板状の金属を巻回して収納して伸び縮みさせる場合に比べて剛性を大きくすることが出来、大型の景品取得を可能とする。また、ラジオのロッドアンテナのように筒状の金属を段階的に延ばすアームのみでは、先端側伸びるにつれて重みで撓むため、当初に目標とした景品の部位よりやや下を突くことになる。
実施例のような折畳み式アーム機構にすることで先端部(景品を突く部分)3310は常に一定の高さを保つことができるので安定したポイントを突くことができる。このような、折畳み式機構にすると、初期の場所から景品までの距離が遠いため、最も縮んだときにアーム部がケース(カバー)3200内(メカ収納部)に納めきれない状態になる。しかし、アーム機構のメカニズムの動きは見ていて面白い。そこで、カバー3200を半透明とすることにより、アーム機構を遊戯者に積極的に見せることによって折畳みアーム機構をデザイン要素としても活用する。
この景品取得装置3000の半透明のカバー3200にはゲーム手段3210が設けられている。景品取得装置は既述した各種のゲーム手段を適宜に使用することが可能である。
図21は、ゲーム手段3210の例を示しており、ゲームパネルの中央にルーレット3211が設けられている。ルーレットが動作後、遊戯者がストップボタンを操作すると、ルーレットの巡回点滅が所定時間後に停止し、停止位置の表示数値が得点となる。獲得した得点は蓄積され、上部の円弧状の得点表示部(一列のランプ群)3212に表示される。獲得点数が15点を超えると特別の動作モードになる。また、遊戯場のオペレータの操作によってルーレットの得点が相対的に高くなるようにする(スペシャルモード)ことが可能である。スペシャルモードや特定の時間に得点が高くなるようにする(タイムモード)等して遊戯者へのサービスを高める。上方に円弧状に配置された得点ランプは、ルーレットの得点を蓄積して表示する。
図18は、景品取得装置3000の通常(待機)状態を示しており、第1のロッドは折畳まれてケース内に収っている。景品取得装置3000は、高さ位置が調整可能であり、遊戯者が図示しない昇降ボタンを操作して装置を上下動させ、ストップボタンを押して高さ位置を決め、進退ボタンを押す。
図19に示すように、第1のロッドは折畳まれたアーム3300の関節部を広げてその先端部3310の姿勢を維持しながら前方の環状テーブルに向って移動する。後述するように、先端部は略水平に移動し、先端部が図示しない景品120を突き落す(あるいは押出す)ように動作する。先端部が最長位置にまで伸びると、アーム3300の関節部を閉じて先端部を元の位置に戻す。
図20は、景品取得装置3000の第2の動作態様を示している。例えば、遊戯者が15点を獲得した場合やオペレータの操作、各種イベント等、所定の条件によって第2の動作態様が選択される。この動作では、押出しプレート3420の位置が上昇してその中央部がアーム3300の先端部3310の溝に係合する。この状態で折畳みアーム3300が前方に伸びると、多段式ロッド3412が伸びて押出しプレートはブルドーザのように前方に移動する。それにより、景品に触れる面積は大となり、景品の押出し(獲得)の成功率は高くなる。
図22及び図23は、景品取得装置3000の具体的な構成例を示している。図22は、アーム機構を覆うトップカバーを装着した状態を示しており、同図(a)は平面図、同図(b)は左側面図、同図(c)は正面図である。また、図23は、アーム機構を覆うトップカバーを外した状態を示しており、同図(a)は平面図、同図(b)は左側面図、同図(c)は正面図である。
景品取得装置3000は、大別して昇降機構3100、トップカバー3200(ユニット)、折畳みアーム機構(アーム進退機構)3300、押出しプレート進退機構3400、首振り機構3500等によって構成される。
昇降機構3100は、フレームに取付けられるモータ3102、昇降ベルト3104、昇降軸3106、昇降軸3106と昇降ベルト3104とを結合する結合部材3108等によって構成される。遊戯者が遊戯席の昇降ボタンを操作すると、モータ3102が回転してベルトを時計回りに回転して昇降軸3106を上昇させる。昇降軸3106の上端部にアーム機構を支持する載置台が設けられており、アーム機構が上昇する。載置台が上限位置に至ると上限リミットスイッチが作動してモータ3102を逆転させる。ベルト3104が逆回転して昇降軸3106を下降させる。載置台が下限位置に至ると下限リミットスイッチが作動してモータ3102を正転させ、載置台を再度上昇に転じさせる。遊戯者が遊戯席のストップボタンを操作すると、モータ3102が停止してアーム機構を適当な高さ位置に設定される。なお、リミットスイッチが作動したときにモータを停止させても良い。
トップカバー3200は半透明の樹脂カバーであり、前述したゲーム手段3210としてのルーレット3211が設けられている。透明とすることによって内部の折畳みアーム機構3300の動きとアーム機構3300の外周囲に配置された冷陰極線管3212によるイルミネーションの点滅が外部に見えて面白いようになされている。
図24は、折畳みアーム機構(アーム進退機構)3300部分の構成を示しており、同図(a)は平面図、同図(b)は左側面図、同図(c)は正面図である。フレーム3302に取付けられたモータ3304はウォームギア機構G0,G2を駆動する。このギアG1には、折畳みアーム機構の第1のアームA1の一端部が取付けられる。折畳みアーム機構は第1のアームA1、第2のアームA2、第3のアームA3を含む。アームは逆「N」状、「Z」状あるいは「ジグザグ」状のように伸縮自在に折畳まれて連結され、ベルトによって姿勢が保たれている。第3のアームA3の先端部には先端部3310が設けられる。先端部3310の下部面には、押出しロッドとの係合用の凹溝が形成されている。下部面に限らず、連結可能な位置に設ければ良い。遊戯者が操作スイッチ(プッシュ)を操作するとモータ3304が動作する。モータ3304によってギアG1が反時計方向に回ると、折畳まれたアームが広がる。ギアG1が反時計方向に所定角度(アームの最大展開位置)まで回転すると上限リミットスイッチが作動し、モータ3304を反転させる。ギアG1が時計方向に回転して基準位置(アームの折畳み位置)に戻ると下限リミットスイッチが作動してモータの回転を停止する。
図25は、アーム機構の動作を説明する説明図である。同図(a)はアームを折畳んだ状態、同図(b)はアームを開いた状態を表している。
アーム機構は、アームの先端部3310を高さ位置が変動することなく進退移動(前進・後進)するようにするため、アームA1、アームA2、アームA3はその長さが、1:2:1の比率に設定されている。各アームは具体的にはプレート、ギア、ベルトによって構成される。そして、ギアG1の中心を通る垂線とアームA1とがなす角度aとすると、アームA1及びA2の狭角が2a、アームA2及びA3の狭角が2a、アームA3とアームA3端部の垂線とがなす角度がaとなるように構造やアームの姿勢の維持機構を形成する。これは、例えば、ギアG1、第一関節C1、第2関節C2、第3関節C3のギア比を、2:1:1:2と設定することによって得られる。これ等の関係は、図(b)に示すように、ギアG1が角度bに回転した状態においても維持される。従って、アームの先端部3310は循環テーブルに対して平行に移動する(一定の高さを保って移動する)。
図26は、上述したアーム機構の動作を実現する具体的な構成を詳細に説明する図である。まず、アームが動く仕組について説明する。モータ3304によってウォームギア機構(ギアG0、ギアプーリG1)が回転してクラッチ(トルクリミッタ)を介してアームA1が回動する。このときアームA1の下方の固定軸はアームA2の下部の中空軸の中を通ってアームA2の反対側に出てギアG9がねじで固定される(下方軸端にタップが切ってある)。アームA1の下方の固定軸とアームA2の中空軸とは回動可能である。アームA1とギアG9の間に、ギアG4、G5、アームA2の下部の中空軸が挟み込まれている。一方、アームA3の上方の固定軸はアームA2の上方の中空軸を通ってギアG8とネジで固定されている。アームA3の上方の軸にも同様にタップが形成されている。そして、ギアG9とギアG8はベルトB4により繋がれているため、アームA1とA3とを初めに互いに並行になるようにしてベルトB4を取付ければベルトは歯山付ベルトなのでずれることがなく、アームA1とA3とは常に平行を保つように動くことになる。ギアG2が回転すると、ギアG4はアームA2の下方軸に固定されているのでベルトB1によりギアG4へ動力が伝達されてアームA2が回動する。
すなわち、モータ3304が回転すると同時にギアG1及びG2が回転する。ギアG1がアームA1を回動させると、ベルトB4によりアームA3もアームA1と平行になるように連動する。それと同時にギアG2がベルトB1を介してギアG4を駆動し、アームA2を回動させる。
次に、先端部3310が常に前方を向くための仕組みについて説明する。ギアG2が回転すると、ギアG2とギアG3はネジ止めで固定されているためギアG3も回転するので、ベルトB2により動力をアームA2の下部の中空軸を軸心とするギアG5へ伝達し、ギアG5からベルトB3を介してアームA3の上部の中空軸を軸心とするギアG6へ伝達される。そして、ギアG7はギアG6にネジ止めで固定されているので、ギアG6が回転すると同時にギアG7も回転しベルトB5を介してアームA3の下部の軸を軸心とするギアG10へ動力が伝わる。このとき、ギアG5、G6,G7、G10はそれぞれアームの各軸に対して回転自在になされている。そこで、モータ3304が動作すると、ギアG3、ギアG5、ギアG6、G7、ギアG10へと動力が順次伝達されて先端部が回動する。しかし、これと同時にアームA1〜A3も回動するので相対運動で先端部は常に前方を向くように移動することになる。
このように、アーム機構には、第1のアームと第3のアームとを平行に保つ手段と、第1のアームを回動させる手段と、第3のアームの移動に対応してアームの先端部3310を一定の姿勢(前方向き)に保つ手段とによって構成されている。
なお、ギアG1の側面には、過負荷に対する部材の破損を防止するために、バネと、ボールと、ボールの溝、プレートを用いたクラッチ機構(トルクリミッタ)が設けられている。
図27は、押出しプレート進退機構3400を説明する説明図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は左側面図である。
進退機構3400は、両側に配置された2つの多段式ロッドを昇降機構が支持する構成となっている。昇降機構は、フレーム3402に固定されたモータ3404、モータ3404と軸に取付けられた一組の傘歯車3408、過負荷による部材の破損を防止するクラッチ(トルクリミッタ)3410、多段式ロッド3412を支持する支持プレート3414、支持プレートの上下動を案内するガイド3416、支持プレートを上下するカム機構3418、多段式ロッドの先端に取付けられた押出しプレート3420、押出しプレート3420のずれを防止する引っ掛けつめ3422等によって構成されている。
かかる構成において、モータ3404が回転とすると、かさば歯車3408を介して軸が回転し、スプリング式クラッチ3410を介してカム3418を回転させる。それにより、支持プレート3414が上昇し、多段式ロッド3412全体を上昇させる。上限位置に達すると、リミットスイッチによってモータが停止する。多段式ロッド3412が上がると引っ掛けつめ3422から押出しロッド3420が外れ、その中央部の係合部3422がアーム機構の先端部3312の係合溝3312に係合する。これにより、アーム機構の進退に対応して多段式ロッドが伸縮し、押出し部材3420が進退する。
図28は、首振り機構3500の構成例を示している。首振り機構3500は昇降軸3106の上部に固定される第1のプレート3501、第1のプレート3501にアーム機構のフレームを載置する回転自在の軸受3503をリング3504を介して取付ける第2のプレート3502、軸受3503に固定されるアームプレート3505、アームプレート3505に取付けられて、第1のプレートの円弧状の開口部3511を下部に貫通する回動規制ピン3506、一端部が回動可能に第1のプレート3501の下面のピン3507に取付けられ、他端部が自由端となっている一対のレバー3508及び3509と、レバー3508及び3509の各他端部を回動規制ピン3506を挟んで閉じるように両他端部間に付勢力を与えるバネ3510、レバー3508の反時計回り方向の回転とレバー3509の時計回り方向の回転を規制するストッパ3512等によって構成される。
かかる構成において、アーム機構が昇降軸を中心として回動すると、回動規制ピン3506によって溝3511によって決定される最大回動範囲まで回転が許容される。しかし、アームプレート3505とレバー3508及び3509の回転の中心が異なり、レバー3508及び3509の移動はストッパ3512によって制限されるため、回動規制ピン3506が溝3511の中央位置から離れるほどバネ3510の付勢力を強く受け、回動規制ピン3506は溝3511の中央位置に戻るようになる。この首振り機構3500によってアームが景品120などに引っかかってもテーブルの移動に対応して景品取得装置全体が回動することによって無理な力が加わることが防止される。
上述した実施例では、強度を確保して、先端が水平に(一定の高さを保って)移動する進退機構を得ることができる。また、折畳まれた状態ではコンパクトで、展開するとアームの広がる距離が長い。アーム展開の動きがロボットのような動き楽しめる。また、上記実施例では、3つのアームを用いているがより多くのアームで構成することが可能である。また、逆「N」状のみならず、「N」状、「Z」状のジグザグ構成であっても良い。
【0069】
図29は、第5実施形態の景品120およびその収納器170を示す。収納器170は互いに対向する位置で垂直に立ち上がる突片171、172を有し、景品120を突き落とす際に、突片171、172は障害となる。図30の矢印で示すように収納器170は垂直軸回りに回転可能であり、突片171、172が第1ロッド2302の突出方向に直列すると、景品120の突き落としは困難になる。突片171、172が突出方向に垂直に並んだ場合でも、第1ロッド2302が景品120の水平方向中心から外れた位置を突いたときは、収納器170が回転し、第1ロッド2302の力が充分に景品120に伝わらない。これによって景品取得装置2300の操作は習熟度を要するものとなり、遊戯者の興味を高める。
【0070】
図31は収納器170の他の形態を示す。収納器170は皿状部材173と、景品120を包囲する透明な袴(あるいはスカート)174とよりなる。袴174は景品120の転倒を防止する転倒防止手段であり、不測の景品落下等が防止される。
【0071】
図32、図33は他の転倒防止手段を示す斜視図および展開図である。転倒防止手段2400は扇型のプラスチック板2410を円錐台筒状に巻いて袴状に形成したものであり、その直径が可変である。これによって景品の大きさに応じて転倒防止手段の直径を調節し得る。プラスチック板2410の周方向の一端部にはL字型のフック2420が突設され、他端部にはフック2420を差込み得る複数のスリット2430が切られている。プラスチック板2410を巻いた状態でフック2420をスリット2430に差込めば、プラスチック板2410を円錐台筒状に保持でき、またフック2420を差込むスリット2430を変更すれば転倒防止手段2400の直径を変更し得る。
【0072】
図34、図35はさらに他の転倒防止手段を示す斜視図および展開図である。転倒防止手段2400は扇型のプラスチック板2410を円錐台筒状に巻いて袴状に形成したものであり、その直径が可変である。これによって景品の大きさに応じて転倒防止手段の直径を調節し得る。プラスチック板2410の周方向の一端部には半径方向の複数スリット2440が外周から切り込まれ、他端部には半径方向の複数スリット2450が内周から切り込まれている。プラスチック板2410を巻いた状態でいずれかのスリット2440といずれかのスリット2450とを係合させれば、プラスチック板2410を円錐台筒状に保持でき、またスリット2440、2450の組合せを変更すれば転倒防止手段2400の直径を変更し得る。
【0073】
図36は他の転倒防止手段を示す斜視図であり、転倒防止手段2500は断面正方形の筒状である。
【0074】
図37は他の転倒防止手段を示す斜視図であり、転倒防止手段2600は断面三角形の筒状である。
【0075】
図38は他の転倒防止手段を示す斜視図であり、転倒防止手段2700は円筒状である。
【0076】
図39〜図41は他の転倒防止手段を示し、図39は比較的小さい景品120を支持する状態の転倒防止手段2800を示す斜視図、図40は比較的大きい景品120を支持する状態の転倒防止手段2800を示す斜視図、図41は転倒防止手段2800を示す斜視図、図42は転倒防止手段2800を転倒した状態を示す斜視図である。転倒防止手段2800は有底角柱状であり、その底部2805は、正方形を対角線に沿って切り分けた4個の三角形板2810よりなる。各三角形板2810は角柱に接した辺2815を中心に折曲げ可能であり、底部2805を上にした状態で景品120を底部2805に押込むことができる。図39は上方から比較的小さい景品120を底部2805に押し込んだ状態を示し、景品120はその下部を四方から三角形板2810によって支持されている。図40は下方から比較的大きい景品120を底部2805に押し込んだ状態を示し、景品120はその上部を四方から三角形板2810によって支持されている。このように押込む方向を変更することにより景品120の寸法変化に対応しつつ、景品120の転倒を防止し得る。
【0077】
図43は他の転倒防止手段を示す斜視図であり、転倒防止手段2900は皿状の収納器170に突設された支柱2910、この支柱2910の上部から略水平に突出されたアーム2920、このアーム2920の先端部に景品120を吊すひも2930とを備える。図15〜図28に示す景品取得装置2300によって景品120が適正に押されたときは、支柱2910は景品120とともに転倒する。
【0078】
図44は他の転倒防止手段を示す斜視図であり、転倒防止手段2900は皿状の収納器170に突設された支柱2910、この支柱2910に景品120を縛りつけるバンド2940とを備える。図15〜図28に示す景品取得装置2300によって景品120が適正に押されたときは、支柱2910は景品120とともに転倒する。
図45は、景品を載せる皿の他の例を示している。この例では、皿173は表側と裏側とで両方使用可能であり、表側は底173cが浅く、裏側は底が深くなっている。皿173は底部中央のねじ穴にねじを取付けることによって循環搬送路110(図7参照)に取付けることができる。皿の表側を上向きに取付けたときは、縁173aが浅いので景品を取得し易く、皿の裏側を上向きに取付けたときは、縁173bが深いので景品120を取得し難くなる。それにより、景品の種類による取得難易度の設定や遊戯者の技術に合わせた難易度設定が可能となる。皿の縁の高さは予め種々のものが用意される。
以上、複数の実施例について説明したが、各実施例の要素を組合わせて景品取得装置を構成することが可能である。
なお、実施例では、景品が載置あるいは配置されて循環するものを例として示しているが、これに限らず、景品をフックに引っかけて循環させるものや、景品を収容する複数段の棚状のもの循環させることとしても良い。
【0079】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、景品取得遊戯に演出効果を持たせ、遊戯者が取得できる景品の種類を増やし、遊戯者の目の前に順次出現する景品を遊戯者が自分の好みに応じて選択できる。さらに、景品取得遊戯装置にゲーム要素を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る景品取得遊戯装置の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態における遊戯者席を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の平面図である。
【図4】第1実施形態のゲーム手段におけるルーレットを示す正面図である。
【図5】第1実施形態の縦断面図である。
【図6】第2実施形態の平面図である。
【図7】第2実施形態の他の例を説明する平面図である
【図8】第3実施形態の斜視図である。
【図9】第3実施形態の他のゲーム手段を示す正面図である。
【図10】第3実施形態のさらに他のゲーム手段を示す正面図である。
【図11】第4実施形態の斜視図である。
【図12】第4実施形態における演出用入力装置を示す斜視図である。
【図13】第5実施形態の斜視図である。
【図14】第6実施形態の斜視図である。
【図15】第5、第6実施形態の景品取得装置を示す斜視図である。
【図16】図15の景品取得装置の第1の動作状態を示す斜視図である。
【図17】図15の景品取得装置の第2の動作状態を示す斜視図である。
【図18】他の景品取得装置(折畳みアーム型)の例を説明する説明図である。
【図19】図18の景品取得装置の第1の動作状態を示す斜視図である。
【図20】図18の景品取得装置の第2の動作状態を示す斜視図である。
【図21】景品取得装置3000に設けられたゲーム手段3210の例を説明する説明図である。
【図22】景品取得装置3000の全体構成を説明する説明図である。
【図23】景品取得装置3000のカバーを外した状態の全体構成を説明する説明図である。
【図24】アーム機構を説明する説明図である。
【図25】アーム機構の進退動作の動作原理を説明する説明図である。
【図26】アーム機構の具体例を説明する説明図である。
【図27】押出しプレートの進退機構を説明する説明図である。
【図28】首振り機構を説明する説明図である。
【図29】第5、第6実施形態の景品およびその収納器を示す斜視図である。
【図30】図29の収納器が回転した状態を示す斜視図である。
【図31】第5、第6実施形態の景品を転倒防止手段で支持した状態を示す斜視図である。
【図32】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図33】図32の転倒防止手段の展開状態を示す展開図である。
【図34】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図35】図34の転倒防止手段の展開状態を示す展開図である。
【図36】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図37】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図38】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図39】他の転倒防止手段によって比較的小さい景品を支持した状態を示す斜視図である。
【図40】他の転倒防止手段によって転倒防止手段によって比較的大きい景品を支持した状態を示す斜視図である。
【図41】図40の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図42】図40の転倒防止手段を上限転倒した状態を示す斜視図である。
【図43】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図44】他の転倒防止手段を示す斜視図である。
【図45】景品を乗せる収納器(皿)の例を説明する説明図である。
【符号の説明】
P…遊戯者
D…ディーラ
100、1000…景品取得遊戯装置
110…循環テーブル
120、1100…景品
130…遊戯者席
140,3210…ゲーム手段
150…キープエリア
160…取出口
170…収容器
180…大型モニター
300…ガイドバー
600…サテライト
1200…筐体
1300…動作機構
1400…操作入力装置
2000…演出用入力装置
2210…透明フード
2300,3000…景品取得装置
Claims (1)
- 複数の遊戯者が目視可能な状態で筐体内に複数の景品を収容する景品収容部と、遊戯者の操作に基づいて動作し、前記景品収容部に収容された景品の少なくとも一つに接触して作用することにより、当該景品を景品払出部へ移動させる景品取得手段を有する景品取得ゲーム装置であって、
前記景品取得手段は、景品を前記景品払出部へ突き落とすために突出する第1及び第2のロッドを備え、
前記第1及び第2のロッドは、景品との接触面積が異なるように設定されており、
前記景品取得手段の操作開始前の時点において所定の条件を満たしたか否かを判定し、判定結果に基づいて前記第1及び第2のロッドのいずれを動作させるかを変更する景品取得手段選択部を有することを特徴とする景品取得ゲーム装置。
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