JPH0448233Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はホテル、ボーリング場等に設置され
る景品落としゲーム機に関するものである。

［従来の技術］ 従来よりホテル、ボーリング場等に設置される
景品落としゲーム機として、機体内に円筒容器入
りの複数の景品を載置する一つの回転板を設ける
とともに、この回転板の回転面と平行な面内にて
回転板上を通過する景品落としアームを回動可能
に設け、機体外に設けた操作ボタンの操作により
前記景品落としアームを回動させて回転板上のい
ずれかの景品を落下させてその景品を取得できる
ようにしたものがある。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、上記従来の景品落としゲーム機では
回転板が一つしかなく、その回転板上に載置でき
る景品の数に制限がある。又、遊技者によつて景
品が取得されて回転板上の景品の数が減少する
と、興趣が半減するという問題がある。このた
め、このゲーム機の設置場では常時景品の補給を
行わねばならず、面倒であつた。

この考案は上記問題点を解決するためになされ
たものであつて、その目的は景品を多数載置し、
外観を豪華にして遊技者の興趣を倍加でき、又、
景品落としゲーム機の設置場にとつては景品補給
の手間を少なくすることができる景品落としゲー
ム機を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この考案は上記目的を達成するため、機体内に
は景品を載置するための複数の回転板を高さを異
ならせて配置するとともに、各回転板毎に景品落
とし部材をその回転板上の景品に当接する作用位
置と、回転板上の景品に当接しない退避位置とに
位置切替可能に設け、機体外には前記複数の景品
落とし部材のいずれか一つを選択して位置切替操
作するための選択操作手段を設けた景品落としゲ
ーム機をその要旨とする。

又、複数の回転板は同一軸上に配置するのが好
ましい。

［作用］ 従つて、遊技者が操作したい景品落とし部材に
対応する選択操作手段を操作すると、その景品お
とし部材が退避位置より対応する回転板上の景品
に当接する作用位置に切替えられ、回転板の回転
に伴う景品落とし部材及び各景品の当接と、各景
品間の当接とにより、回転板の周縁に位置する景
品が回転板より落下する。又、この景品落としゲ
ーム機は複数の回転板を高さを異ならせて配置し
たので、景品を多数載置でき、外観が豪華になる
とともに、回転板毎に景品を種類分けして載置す
ることができる。又、景品落としゲーム機の設置
場にとつては景品補給の手間が少なくなる。

又、複数の回転板を同一軸上に配置することに
より、設置スペースの増加を防止することができ
る。

［実施例］ 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明する。

第１図は４人の遊技者が同時にゲームを楽しむ
ことができる景品落としゲーム機の全体を示し、
四角柱状をなす機体１はその四側面上部及び天井
が透明ガラス張りの透過部２となつている。

機体１内には第２図に示すように、底板３の裏
面に固着した駆動モータ４により常時回転される
回転軸５が設けられ、同回転軸５にはそれぞれス
ペーサ６を介して同寸法の３つの回転板７が高さ
を異ならせて嵌合されており、各回転板７上には
円筒容器入りの多数の景品Ｐが載置されている。

第３図に示すようにスペーサ６の中央部には係
合突部８ａを備えたＤ字状の係合孔８が貫通形成
され、スペーサ６はこの係合孔８と前記回転軸５
の切欠部５ａとの係合により回転軸５に対して相
対回動不能に嵌合されている。又、スペーサ６の
上側に形成したフランジ６ａにはその周縁よりに
所定間隔をおいて摩擦係数の大きいゴム製の複数
の回転力伝達片９が固着されており、これら回転
力伝達片９により前記回転軸５に対して相対回転
可能に嵌合された各回転板７を同一の速度で連れ
回り回転させるようになつている。

第１図に示すように、機体１内の各コーナ部に
は各回転板７毎に景品落とし部材としての景品落
としアーム１０が、図示しない駆動機構により回
動可能に設けられている。即ち、この景品落とし
アーム１０は第５図に実線で示すように各回転板
７上の景品Ｐに当接する作用位置と、二点鎖線で
示すように回転板７上の景品に当接しない退避位
置とに位置切替可能に設けられている。第４，５
図に示すように、景品落としアーム１０の先端部
にはベアリング１１が設けられており、景品Ｐと
の摩擦力を低減させて同アーム１０の回動を容易
にするようにしている。

第１図に示すように、機体１内の底板３にはそ
の四側面とそれぞれ対応して各回転板７から落下
した景品を受け入れる景品落下口１２（２つのみ
図示）が設けられている。

一方、機体１の四側面下部にはそれぞれコイン
投入口１４を備えた操作盤１３が設けられ、各操
作盤１３上には選択操作手段としての３つの操作
ボタン１５が前記各回転板７毎に設けた景品落と
しアーム１０に対応して上下方向に配設されてお
り、いずれかの操作ボタン１５を押圧操作するこ
とにより対応する景品落としアーム１０を回動操
作できるようになつている。

又、機体１の四側面下部には前記操作盤１３の
下方に景品取出口１６が設けられ、前記景品落下
口１２より落下した景品Ｐを取出せるようになつ
ている。

なお、機体１内において天井中央及び各コーナ
部には照明装置（図示略）が設けられている。

さて、上記のように構成した景品落としゲーム
機においてゲームを楽しむには、遊技者が機体１
のいずれかの側面に付き、その面のコイン投入口
１４に硬貨を投入すると、ゲーム可能な状態とな
る。

この状態で、遊技者は上中下、いずれかの回転
板７に対応する操作ボタン１５を選択し、落下さ
せることができそうな景品Ｐが回転板７の回転に
より景品落としアーム１０の回動範囲にくるタイ
ミングにて選択した操作ボタン１５を押圧操作す
ると、景品落としアーム１０は第５図に二点鎖線
で示す退避位置から実線で示す作用位置に回動配
置される。

そして、景品落としアーム１０が回転板７上の
複数の景品に当接することにより各景品の位置が
ずれ、回転板７上からいずれかの景品Ｐが落下す
ると、景品Ｐは景品落下口１２より景品取出口１
６に導かれ、遊技者はその景品Ｐを取得すること
ができる。

このように、この実施例の景品落としゲーム機
は、機体１内に多数の景品Ｐを載置するための複
数の回転板７を高さを異ならせて配置したので、
回転板を１つのみ設けた従来の景品落としゲーム
機と比較して、景品を回転板７の枚数倍載置し
て、外観を豪華にすることができるとともに、回
転板７毎に景品を種類分けして載置することがで
きる。これにより、遊技者の興趣を倍加すること
ができるとともに、景品落としゲーム機の設置場
にとつては景品補給の手間を少なくすることがで
きる。

又、各回転板７を同一の回転軸５上に配置した
ので、機体１の水平方向への大型化を防止して、
設置スペースの増加を防止することができる。

なお、前記実施例では全部の回転板７を同一の
速度で回転するように構成したが、上中下の回転
板７をそれぞれ異なる速度で回転するように構成
してもよい。

又、前記実施例では各回転板７を同寸法に形成
したが、それぞれ異なる直径の回転板としてもよ
い。

さらに、前記実施例では景品落としアーム１０
を回動可能に設けたが、回転板７上の景品Ｐに当
接する作用位置と、景品Ｐに当接しない退避位置
との間を直線的に往復運動する景品落としアーム
としてもよい。

［考案の効果］ 以上詳述したように、この考案によれば景品を
多数載置できるため、外観を豪華にして遊技者の
興趣を倍加でき、又、景品落としゲーム機の設置
場にとつては景品補給の手間を少なくすることが
できる。

又、複数の回転板を同一軸上に配置することに
より、設置スペースの増加を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した一実施例を示す
斜視図、第２図は回転板の駆動機構を示す断面
図、第３図はスペーサを示す平面図、第４図は作
用を説明するための斜視図、第５図は同じく平面
図である。 図中、１は機体、５は同一軸としての回転軸、
７は回転板、１０は景品落とし部材としての景品
落としアーム、１５は選択操作手段としての操作
ボタン、Ｐは景品である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 機体１内には景品Ｐを載置するための複数の
   回転板７を高さを異ならせて配置するととも
   に、各回転板７毎に景品落とし部材１０をその
   回転板７上の景品Ｐに当接する作用位置と、回
   転板７上の景品Ｐに当接しない退避位置とに位
   置切替可能に設け、機体１外には前記複数の景
   品落とし部材１０のいずれか一つを選択して位
   置切替操作するための選択操作手段１５を設け
   たことを特徴とする景品落としゲーム機。 ２ 前記複数の回転板７を同一軸５上に配置した
   請求項１に記載の景品落としゲーム機。