JP4664400B2 - 画像形成装置、中断制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
像担持体表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
内部に加熱手段が設けられ、未定着トナー像を担持する記録媒体を加熱し、該未定着トナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体に定着させる定着部材と、定着部材に圧接して定着部材との間に圧接部を形成するように設けられて前記圧接部に搬送される未定着トナー像を担持する記録媒体を加圧する加圧部材と、定着部材の外方からその周面に接するように設けられて該周面を加熱する外部加熱手段と、定着部材の表面温度を検出する定着部材温度検出手段とを含み、未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、
前記定着部材温度検出手段によって検出されるジョブの印刷中の定着部材の表面温度が、第1基準温度と、第1基準温度より低い第2基準温度とを含むジョブ中断基準温度まで低下するとジョブの印刷を中断する中断制御を行う中断制御手段とを備える画像形成装置において、
電源オンから立ち上げる場合およびスリープモードから復帰させる場合に、前記定着部材の内部に設けられる前記加熱手段が動作しない状態で、前記外部加熱手段が、前記定着部材の表面温度が定着温度になるまで前記定着部材の周面を加熱するように構成され、
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ直後およびスリープモードからの復帰直後の少なくともいずれか一方のジョブに対しては第1基準温度を選択し、当該ジョブ以外のジョブに対しては第2基準温度を選択し、その選択したジョブ中断基準温度を用いて前記中断制御を行うことを特徴とする画像形成装置である。
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ開始時またはスリープモードから復帰開始時に、前記定着部材温度検出手段によって検出される定着部材の表面温度が所定温度以上であり、かつジョブ中断基準温度が第1基準温度であれば、ジョブ中断基準温度を第1基準温度から第2基準温度に変更して前記中断制御を行い、前記定着部材温度検出手段によって検出される定着部材の表面温度が所定温度未満であればジョブ中断基準温度を第1基準温度のまま維持して前記中断制御を行うことを特徴とする。
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ完了時またはスリープモードからの復帰完了時から所定時間経過するとジョブ中断基準温度を第2基準温度に変更して前記中断制御を行うことを特徴とする。
このような画像形成装置において、電源オンから立ち上げる場合およびスリープモードから復帰させる場合、前記定着部材の内部に設けられる前記加熱手段が動作しない状態で、前記外部加熱手段が、前記定着部材の表面温度が定着温度になるまで前記定着部材の周面を加熱するように構成される。
本発明の第1の実施形態である画像形成装置は、トナー像形成手段と、転写手段と、定着手段と、中断制御手段とを備える。トナー像形成手段は、像担持体を含み、像担持体表面にトナー像を形成する。転写手段は、像担持体表面のトナー像を記録媒体に転写する。定着手段は、未定着トナー像を担持する記録媒体を加熱し、該未定着トナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体に定着させる定着部材と、定着部材に圧接して定着部材との間に圧接部を形成するように設けられて前記圧接部に搬送される未定着トナー像を担持する記録媒体を加圧する加圧部材と、定着部材の外方からその周面に接するように設けられて該周面を加熱する外部加熱手段と、定着部材の表面温度を検出する定着部材温度検出手段とを含み、未定着トナー像を記録媒体に定着させる。中断制御手段は、前記定着部材温度検出手段によって検出されるジョブの印刷中の定着部材の表面温度がジョブ中断基準温度まで低下するとジョブの印刷を中断する中断制御を行う。
トナー像形成手段2は、作像ユニット10y,10m,10c,10bを含む。作像ユニット10y,10m,10c,10bは、後述する中間転写ベルト21の回転駆動方向(副走査方向)すなわち矢符27の方向における上流側からこの順番で一列に配置され、デジタル信号などとして入力される各色の画像情報に対応する静電潜像を形成し、該静電潜像に対応する色のトナーを供給し、現像して各色のトナー像を形成する。作像ユニット10yはイエローの画像情報に対応するトナー像を形成し、作像ユニット10mはマゼンタの画像情報に対応するトナー像を形成し、作像ユニット10cはシアンの画像情報に対応するトナー像を形成し、作像ユニット10bはブラックの画像情報に対応するトナー像を形成する。
図1に戻って、中間転写手段3は、中間転写ベルト21と、一次転写ローラ22y,22m,22c,22bと、支持ローラ23,24,25と、ベルトクリーナ26とを含む。中間転写ベルト21は、支持ローラ23,24,25の間に張架されてループ状の移動経路を形成する無端ベルト状のトナー像担持体であり、感光体ドラム11y,11m,11c,11bとほぼ同じ周速度で矢符27の方向に回転する。中間転写ベルト21には、たとえば、厚さ100μmのポリイミドフィルムを使用できる。中間転写ベルト21の材料はポリイミドのみに限定されず、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレンなどの合成樹脂、各種ゴムなどからなるフィルムを使用できる。合成樹脂または各種ゴムからなるフィルム中には、中間転写ベルト21としての電気抵抗値を調整するために、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャネルブラック、グラファイトカーボンなどの導電材が配合される。中間転写ベルト21のトナー像担持面21aは、中間転写ベルト21の回転駆動方向における上流側から、感光体ドラム11y,11m,11c,11bにこの順番で圧接する。中間転写ベルト21の感光体ドラム11y,11m,11c,11bに圧接する位置が、各色トナー像の中間転写位置である。中間転写ベルト21を介して感光体ドラム11y,11m,11c,11bに対向する位置に、一次転写ローラ22y,22m,22c,22bが配置される。
定着装置6は、未定着のトナー像が形成された記録媒体に対し熱および圧力を加えることによって、未定着のトナー像を記録媒体に定着させる。未定着のトナー像は、非磁性トナーからなる非磁性1成分現像剤、非磁性トナーおよびキャリアからなる非磁性2成分現像剤、または磁性トナーからなる磁性現像剤などの現像剤(以下では、単に「現像剤」と呼ぶ場合がある。)に含まれるトナーで形成される。
定着部材である定着ローラ50は、図示しない支持手段によって回転自在に支持され、かつ図示しない駆動手段によって矢符56の方向に所定の速度で回転するローラ状部材である。定着ローラ50は、記録媒体8に担持されるトナー像を構成するトナーを加熱溶融させて記録媒体8に定着させる。
加圧部材である加圧ローラ60は、定着ローラ50の鉛直方向最下点よりも下方向に設けられ、図示しない加圧機構により定着ローラ50に圧接された状態で回転自在に設けられるローラ状部材である。定着ローラ50と加圧ローラ60との圧接部が定着ニップ部55である。加圧ローラ60は定着ローラ50の回転に従動回転する。加圧ローラ60は、定着ローラ50によるトナー像の記録媒体8への加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録媒体8に対して押圧することによって、トナー像の記録媒体8への定着を促進する。
外部加熱手段70は、加熱ベルト71と、第1圧接ローラ72と、第2圧接ローラ73と、サーミスタ76と、サーモスタット77とを含む。加熱ベルト71は、第1圧接ローラ72と第2圧接ローラ73との間に張架されてループ状の移動経路を形成する無端ベルト状部材である。また、加熱ベルト71は、第1圧接ローラ72と定着ローラ50との圧接点から第2圧接ローラ73と定着ローラ50との圧接点の間において、定着ローラ50の外周方向に長さを持ちかつ定着ローラ50の長手方向に亘る帯状の領域で定着ローラ50に接触するように設けられる。また、加熱ベルト71は定着ローラ50の矢符56の方向の回転駆動によって矢符78の方向に従動回転する。
第2サーミスタ76は、加熱ベルト71を介して第2圧接ローラ73に対向する位置において加熱ベルト71に近接するように設けられ、加熱ベルト71の温度を検出する。第2サーミスタ76による検出結果はCPUに入力される。CPUは、第2サーミスタ76の検出結果から、第2サーミスタ76の温度が設定範囲内にあるか否かを判定する。加熱ベルト71の温度が設定範囲よりも低い場合には、第1および第2加熱手段74,75に接続される電源に制御信号を送り、第1および第2加熱手段74,75に電力を供給して発熱を促す。加熱ベルト71の温度が設定範囲よりも高い場合には、第1および第2加熱手段74,75への給電力の有無を確認する。電力供給が継続される場合は、第1および第2加熱手段74,75への電力供給を停止する制御信号を送る。
定着ローラ50と加圧ローラ60と外部加熱手段70とを含む定着機構は、画像形成装置1の全動作を制御する図示しない制御部によって制御される。制御部は、画像形成指示の入力を受けると、定着ローラ50、加圧ローラ60および第1,第2圧接ローラ72,73の内部に設けられる加熱手段54,64,74,75に電力を供給する図示しない電源に制御信号を送る。画像形成指示は、画像形成装置1の鉛直方向上面に設けられる図示しない操作パネルまたは画像形成装置1に接続されるコンピュータなどの外部機器から入力される。制御信号を受けた電源は電力を供給して加熱手段54,64,74,75を起動させる。定着ローラ加熱手段54,64,74,75は、定着ローラ50、加圧ローラ60および加熱ベルト71表面がそれぞれの設定温度になるように加熱する。定着ローラ50および外部加熱手段70の近傍に設けられる第1サーミスタ90などの温度検出センサが設定温度に到達したことを検出し、その検出結果がCPUに入力されると、制御手段は定着ローラ50を回転駆動させる図示しない駆動手段に制御信号を送り、定着ローラ50を矢符56の方向に回転駆動させる。それに伴って加圧ローラ60および加熱ベルト71が従動回転する。この状態で、未定着トナー像を担持する記録媒体8が2次転写手段4から定着ニップ部55に搬送される。この記録媒体8が定着ニップ部55を通過する際に、トナー像を構成するトナーが加熱加圧され、記録媒体8に定着され、画像が形成される。
記録媒体供給手段5は、記録媒体カセット42と、ピックアップローラ43と、レジストローラ44a,44bとを含む。記録媒体カセット42は記録媒体8を貯留する。記録媒体8には、たとえば、普通紙、コート紙、カラーコピー専用用紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用フィルム、葉書などがある。サイズとしては、A4、A3、B5、B4、葉書サイズなどである。ピックアップローラ43は、記録媒体8を搬送路Pに1枚ずつ送給する。レジストローラ44a,44bは互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、中間転写ベルト21上の多色トナー像が2次転写ニップ部に搬送されるのに同期して、2次転写ニップ部に記録媒体8を送給する。記録媒体供給手段5によれば、記録媒体カセット42内に貯留される記録媒体8が、ピックアップローラ43によって1枚ずつ搬送路Pに送給され、さらに、レジストローラ44a,44bによって2次転写ニップ部に送給される。
スキャナ部7は、原稿台と、光源と、CCDセンサ9とを含む。原稿台の上面には、複写すべき原稿が載置される。原稿台には透明ガラスなどの透明性材料からなる板状部材が用いられる。光源は、原稿台に載置される原稿を照明する。CCDセンサ9は、光源によって照明される原稿からの反射光を光電変換することで、反射光を画像情報(画像信号)に変換する。CCDセンサ9は変換部と転送部と出力部とを含み、変換部では反射光である光信号を電気信号に変換し、転送部ではクロックパルスに同期して電気信号を順次出力部へ転送し、出力部では電気信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力する。このようにして得られたアナログ信号を周知の画像処理を行ってデジタル信号に変換する。スキャナ部7により読み取られる原稿の画像情報は、画像形成装置の全動作を制御する図示しないCPUに送られ、各種画像処理が施された後、メモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出して光走査ユニット13に転送して記録媒体8である記録紙上に画像を形成させる。
画像形成装置1には、図示しない制御手段が設けられる。制御手段は、たとえば、画像形成装置1の内部空間における上部に設けられ、図示しない、記憶部と、演算部と、制御部とを含む。記憶部には、画像形成装置1の上面に配置される図示しない操作パネルを介する印刷指令、画像形成装置1内部の各所に配置される図示しない各種センサなどからの検出結果、外部機器から入力される画像情報、画像形成装置1内部の各装置の動作を制御するための各種設定値およびデータテーブル、各種制御を実行するためのプログラムなどが書き込まれる。
本実施の形態では、ジョブの印刷に伴って定着ローラの表面温度が低下することによる定着不良を防ぐためにジョブ中断基準温度を設定し、中断制御手段によって中断制御を行う。これによって、第1サーミスタ90で検出されるジョブの印刷中の定着ローラの表面温度がジョブ中断基準温度まで低下するとジョブの印刷を一旦ストップし定着ローラの表面温度が所定の温度に復帰するのを待って再度ジョブの印刷が再開されるので、定着ローラの表面温度が定着下限温度より低い温度まで低下して定着不良が発生することを防止できる。
入力された画像形成指示が、画像形成装置1の電源をオンにしてからの最初の画像形成指示またはスリープモードから復帰させるための画像形成指示であれば、ステップS3に進む。前記の画像形成指示以外の指示、たとえば待機状態からの指示であればステップS2に進む。画像形成指示は、画像形成装置1の鉛直方向上面に設けられる図示しない操作パネルまたは画像形成装置1に接続されるコンピュータなどの外部機器から入力される。
ステップS2では、ジョブ中断基準温度として第2基準温度を選択する。中断制御手段は、第2基準温度を用いて中断制御を行う。本ステップに進むような条件としては、たとえば入力された画像形成指示が、待機状態で入力された指示である場合が挙げられる。図5は、待機状態からジョブの印刷を開始する場合における画像形成指示前後の定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。図5に示すように、待機状態では定着ローラの表面温度は定着温度であるβ℃に維持されており、t1秒の画像形成指示の入力と同時にジョブの印刷が開始され、その直後から定着ローラの表面温度が低下し始める。しかしながら、待機中は、定着ローラは定着ローラ加熱手段54のハロゲンランプによって内部から充分に加熱されているので、ジョブの印刷によって表面の熱が奪われても定着ローラの表面温度の速度低下は緩やかである。
電源オンからの立ち上げ直後またはスリープモードからの復帰直後のジョブであれば第1基準温度を選択する。本実施形態では、第1基準温度を定着温度より5℃低い温度の170℃とする。定着ローラの表面温度がジョブ中断基準温度まで低下したことを検知した後も数枚程度はジョブの印刷が実施されることがあるが、電源オンからの立ち上げ開始時およびスリープモードからの復帰開始時には定着ローラが冷えきって、室温まで温度が低下していることがあり、このような場合には立ち上げ直後および復帰直後の印刷による定着ローラの表面温度の低下速度は大きいので、定着不良が発生しやすくなる。第1基準温度を170℃に設定し、第2基準温度より15℃も高い温度としているのは、このような場合の定着ローラの急激な温度低下に対応させ、定着不良が起こらないようにするためである。中断制御手段は、ジョブ中断基準温度をT1℃に設定して、中断制御を行う。
画像形成指示直後の定着ローラの表面温度を第1サーミスタ90で検出する。
定着ローラの表面温度を検出した結果、定着ローラの表面温度が基準温度未満であればステップS7に進む。基準温度以上であればステップS6に進む。以後、基準温度をα℃とも記載する。本実施形態では、基準温度は70℃である。
定着ローラの表面温度がα℃以上であればジョブ中断基準温度を第1基準温度から第2基準温度に変更する。図6は、定着ローラの表面温度がα℃以上の場合において、画像形成指示が入力された時点からジョブの印刷を開始した後の定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。図6に示すようにt2秒に画像形成指示が入力されると、定着ローラの表面温度がβ℃まで上昇する。t3秒の立ち上がりと同時にジョブの印刷が開始され、ジョブの印刷開始直後から定着ローラの表面温度が低下し始める。しかしながら、定着ローラの内部およびローラの端部もある程度暖まっているので、定着ローラの表面温度の速度低下は緩やかである。そのため、定着ローラの表面温度がα度以上の状態からの立ち上げ直後のジョブでは、ステップS2の場合と同様に、定着ローラの急激な温度低下は殆どないことからジョブ中断基準温度を定着温度より20℃程度低い温度(T2℃)に設定しても定着性に対して大きな問題はない。
定着ローラの表面温度がα℃未満であればジョブ中断基準温度を第1基準温度のまま維持する。定着ローラの表面温度がα℃未満であれば、定着ローラが冷えきって、室温まで温度が低下していると判断される。これによって、電源オンからの立ち上げ直後およびスリープモードからの復帰直後のジョブの印刷において、定着不良を抑制することができる。
定着ローラの表面温度が定着温度まで上昇し、立ち上げが完了すると同時にジョブの印刷を開始する。立ち上げ完了は定着ローラの表面温度のみで決定する。立ち上げ完了温度は175℃である。
立ち上げ完了時または復帰完了時から所定時間経過していれば、ステップS10に進む。所定時間経過していないのであればステップS11に進む。以後、所定時間をt秒と記載する場合もある。第2基準温度を170℃に設定している本実施形態では、所定時間を30秒とする。なお、この場合の立ち上げ完了時とは、定着ローラの表面温度が定着温度に到達した時点とする。
立ち上げ完了時または復帰完了時から所定時間経過していれば、ジョブ中断基準温度をT1℃からT2℃に変更する。図7は、画像形成指示が入力された時点から立ち上げ完了時のt秒経過後までの定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。図7に示すようにt4秒に画像形成指示が入力され、定着ローラの表面温度が定着温度まで上昇する。t5秒の立ち上がり完了と同時にジョブの印刷が開始され、ジョブの印刷開始直後から定着ローラの表面温度が急激に低下するが、ジョブ中断基準温度をT1℃に設定しているので、定着性を確保できる。立ち上がり完了時点からt秒経過すると、定着ローラの表面温度の速度低下は図5および図6のように緩やかになる。これは、立ち上げ完了時および復帰完了時からt秒経過すると、少なくとも定着ローラの芯金温度が表面温度と同程度の温度になるので、連続通紙して定着ローラ表面の熱が奪われても、すぐに熱が供給され、急激な低下が抑えられるからである。したがって、第2基準温度に変更しても、定着不良は発生せず問題はない。
立ち上げ開始時または復帰開始時の定着ローラの表面温度がα℃未満であり、かつ立ち上げ完了時または復帰完了時からの経過時間がt秒以内においては、ジョブ中断基準温度をT1℃のまま維持する。図8は、立ち上げ開始時の定着ローラの表面温度がα℃未満であり、画像形成指示入力時から立ち上げ完了時点のt秒経過するまでの定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。曲線(a)は、本ステップのようにジョブ中断基準温度がT1℃である場合のグラフであり、曲線(b)は、ジョブ中断基準温度がT2℃である場合のグラフである。図8に示すように、t4秒に画像形成指示が入力されると、定着ローラの表面温度がβ℃まで上昇し、t7秒に立ち上げ完了となる。立ち上げ完了と同時にジョブの印刷を行うと、ジョブ中断基準温度がT1℃であれば、曲線(a)のように定着ローラの表面温度が急激に低下しないので定着性を確保できる。ジョブ中断基準温度がT2℃であれば、曲線(b)のように、定着ローラの表面温度が急激に低下する。
以下、本発明の効果を示すための参考例を記載する。参考例1では、ジョブ中断基準温度を155℃に設定し、定着ローラの表面温度25℃から立ち上げた直後にジョブの印刷を行い、定着性を評価した。参考例2では、ジョブ中断基準温度を155℃から170℃に変更したこと以外は参考例1と同様にしてジョブの印刷を行い、定着性を評価した。
定着ローラには、外径35mm、肉厚2mmのアルミ製芯金上に、シリコーンゴム層を2.5mm形成し、さらに40μmのPFAチューブ層を設けた外径約40.0mmのローラを用い、加圧ローラには、外径35mm、肉厚2mmのアルミ製芯金上に、シリコーンゴム層を2.5mm形成し更に40μmのPFAチューブ層を設けた外径約40.0mmのローラを用い、加熱ベルトは直径31mmの円筒形状に形成される厚さ90μmのポリイミド基材上に、PTFE層を約20μmコートした無端ベルトを用いた。
ジョブ中断基準温度を155℃から170℃に変更したこと以外は参考例1と同様にしてジョブの印刷を行った。
本発明の第1の実施形態である画像形成装置1の中断制御は、ソフトウェアによって実現してもよい。すなわち、各機能を実現する中断制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only
memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備え、これらにより中断制御装置を構成している。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである中断制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記中断制御装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
以下、本発明の画像形成装置で画像を形成する際に用いられるトナーについて記載する。
2 トナー像形成手段
3 中間転写手段
4 二次転写手段
5 記録媒体供給手段
6 定着装置
7 スキャナ部
50 定着ローラ
54 定着ローラ加熱手段
60 加圧ローラ
70 外部加熱手段
76 第2サーミスタ
90 第1サーミスタ
Claims (5)
- 像担持体を含み、像担持体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
像担持体表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
内部に加熱手段が設けられ、未定着トナー像を担持する記録媒体を加熱し、該未定着トナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体に定着させる定着部材と、定着部材に圧接して定着部材との間に圧接部を形成するように設けられて前記圧接部に搬送される未定着トナー像を担持する記録媒体を加圧する加圧部材と、定着部材の外方からその周面に接するように設けられて該周面を加熱する外部加熱手段と、定着部材の表面温度を検出する定着部材温度検出手段とを含み、未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着手段と、
前記定着部材温度検出手段によって検出されるジョブの印刷中の定着部材の表面温度が、第1基準温度と、第1基準温度より低い第2基準温度とを含むジョブ中断基準温度まで低下するとジョブの印刷を中断する中断制御を行う中断制御手段とを備える画像形成装置において、
電源オンから立ち上げる場合およびスリープモードから復帰させる場合に、前記定着部材の内部に設けられる前記加熱手段が動作しない状態で、前記外部加熱手段が、前記定着部材の表面温度が定着温度になるまで前記定着部材の周面を加熱するように構成され、
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ直後およびスリープモードからの復帰直後の少なくともいずれか一方のジョブに対しては第1基準温度を選択し、当該ジョブ以外のジョブに対しては第2基準温度を選択し、その選択したジョブ中断基準温度を用いて前記中断制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 電源オンから立ち上げてジョブの印刷を開始する場合およびスリープモードから復帰させてジョブの印刷を開始する場合の少なくともいずれか一方の場合に、
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ開始時またはスリープモードから復帰開始時に、前記定着部材温度検出手段によって検出される定着部材の表面温度が所定温度以上であり、かつジョブ中断基準温度が第1基準温度であれば、ジョブ中断基準温度を第1基準温度から第2基準温度に変更して前記中断制御を行い、前記定着部材温度検出手段によって検出される定着部材の表面温度が所定温度未満であればジョブ中断基準温度を第1基準温度のまま維持して前記中断制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 電源オンから立ち上げてジョブの印刷を開始する場合およびスリープモードから復帰させてジョブの印刷を開始する場合の少なくともいずれか一方の場合に、ジョブ中断基準温度が第1基準温度であるとき、
前記中断制御手段は、電源オンからの立ち上げ完了時またはスリープモードからの復帰完了時から所定時間経過するとジョブ中断基準温度を第2基準温度に変更して前記中断制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の中断制御を制御するためのプログラムであって、前記中断制御の中断制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする中断制御プログラム。
- 請求項4に記載の中断制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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