JP2006119329A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強制消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写量を像担持体のクリーニング部材の摺擦距離に基づいて適切に制御することにより、良好な画像品質を長期間維持することが可能な画像形成装置の提供。
【解決手段】像担持体のクリーニング部材の初期状態を基準とした摺擦距離をカウントするカウント手段と、強制消費モードにおいて、強制消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写手段の圧着動作をカウント手段によりカウントされた摺擦距離に基づいて制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体を帯電した後、画像情報に応じて露光して静電潜像を形成し、この静電潜像に応じて現像手段内のトナーを像担持体に現像してトナー像とし、このトナー像を転写手段によって記録材、例えば、記録用紙、OHPシート、布などに転写した後、定着手段によって定着して記録画像を得る。
ところで、上記画像形成装置においては、画像の印字率が小さく、トナー消費量が少ない画像を連続して出力した場合には、トナーの現像手段内での滞留時間が長くなる等の理由により、現像性、転写性に悪影響を及ぼす場合がある。即ち、トナーの帯電性や流動性は、主に付着している外添剤により付与されるが、滞留時間が長くなると現像手段内での撹拌のストレス等により、外添剤が容易に離脱して遊離もしくは埋没しやすくなるため、トナーの帯電量の変化や物理的な付着力の増加により、現像性や転写性に悪影響を及ぼす。トナーの帯電量や物理的な付着力が増加した場合は、現像性の低下や転写不良による記録材上での画像濃度低下が発生し、帯電量が減少した場合は、カブリやトナー飛散、現像過多による記録材上での画像濃度過多が発生してしまう。
そのために、従来は、例えば特許文献1に記載されるように、画像信号から画像で消費されるであろうトナー量を推定し、所定のトナー量に比べて少ない場合には、あるトナー量を像担持体上で予め強制的に消費するようにしていた。
また、像担持体上にトナー像を形成させ、トナー像を中間転写体に1次転写した後、中間転写体上のトナー像を記録材に2次転写して記録画像を得る方式の画像形成装置が知られている。このような装置では、像担持体に対するトナー像の形成、トナー像の中間転写体への1次転写の工程の繰り返しにより、中間転写体に複数色のトナーよりなるカラー画像を合成形成した後、その画像を記録材に一括して2次転写してカラー画像を得ることができ、複数の色画像を順次に積層転写してカラー画像を得るカラー画像形成装置として有効であり、各色画像の重ね合わせずれ(色ずれ)のない画像を得ることが可能である。
このようなカラー画像形成装置では、像担持体上に強制的に消費されたトナーを通常の画像形成時と同様に、中間転写体に1次転写することが考えられる。
特開2000−206744号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来例では、強制的に消費されたトナーを像担持体のクリーニング部材でクリーニングすることになるので、像担持体のクリーニング部材への負荷が大きくなる。クリーニング部材が初期の状態であれば、問題なくクリーニングも可能であるが、繰り返しの使用によりクリーニング部材の摩耗が進行した状態になってくると、クリーニング部材と像担持体の間でのトナーのすり抜けによるクリーニング不良が生じてしまい、良好な画像が出力できなくなるという技術的課題がある。
また、前述のカラー画像形成装置において、強制的に消費されたトナーを中間転写体に1次転写した場合は、強制的に消費されたトナーを中間転写体のクリーニング部材でクリーニングすることになるので、中間転写体のクリーニング部材への負荷が大きくなる。特に、強制的に消費された像担持体上の4色のトナーが順次に中間転写体に1次転写された場合には、4色のトナーが、重ね合わされた状態で中間転写体に移ることになり、中間転写体のクリーニング部材には、過大な負荷になる。1次転写をせず、各色の像担持体のクリーニング部材でクリーニングする場合には、中間転写体のクリーニング部材への負荷は低減されるが、像担持体のクリーニング部材への負荷が大きくなり、上記従来例と同様な問題が生じる。
本発明の目的は、強制消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写量を像担持体のクリーニング部材の初期状態からの摺擦距離に基づいて適切に制御することにより、像担持体のクリーニング不良を防止して、良好な画像品質を長期間維持することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明の目的は、以下のような構成により達成される。
(請求項1)
静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像をトナーにより現像して像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、像担持体上のトナー像を中間転写体に圧着して1次転写する1次転写手段と、像担持体上を摺擦して像担持体上のトナーをクリーニングする第1のクリーニング部材とを有する画像形成部を中間転写体の移動方向に沿って複数配設し、複数の画像形成部のそれぞれの像担持体から中間転写体上に順次に1次転写された複数のトナー像を記録材上に一括して2次転写する2次転写手段と、中間転写体上を摺擦して中間転写体上のトナーをクリーニングする第2のクリーニング部材とを有する画像形成装置であって、各々の画像形成部において、現像手段内のトナーを像担持体上で強制的に消費させる強制消費モードと、第1のクリーニング部材の初期状態を基準とした摺擦距離をカウントするカウント手段と、1次転写手段を中間転写体に圧着または圧着解除させる圧着解除手段と、前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写手段の圧着または圧着解除の選択を、前記カウント手段によりカウントされた摺擦距離に基づいて変更する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
(請求項2)
前記制御手段は、前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、前記カウント手段によりカウントされた摺擦距離に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(請求項3)
前記制御手段は、前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、画像形成時において、現像された像担持体上のトナー像の中間転写体への1次転写における1次転写出力よりも小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
請求項1に記載の発明によれば、強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写手段の圧着または圧着解除の選択を像担持体のクリーニング部材の初期状態からの摺擦距離に基づいて変更するので、像担持体のクリーニング部材の初期状態からの摺擦距離に基づいて、強制的に消費されたトナーの中間転写体への1次転写トナー量を変更させることが可能になる。
摺擦距離が少ない領域においては、1次転写手段の圧着を解除して、強制的に消費されたトナーの中間転写体への1次転写を行わず、摺擦距離が多い領域においては、1次転写手段を圧着して強制的に消費されたトナーを中間転写体に1次転写させる。
このことにより、像担持体のクリーニング部材が初期状態に近い状態においては、強制的に消費されたトナーを像担持体のクリーニング部材でクリーニングすることにより、中間転写体のクリーニング部材ではクリーニングする必要がなくなるので、その負荷を減らすことができる。また、摺擦距離が多い領域において、像担持体のクリーニング部材が摩耗した状態では、1次転写手段を圧着して強制的に消費されたトナーを中間転写体に1次転写することにより、像担持体のクリーニング部材の負荷を低減することができ、像担持体でのクリーニング不良を防止して、良好な画像品質を長期間維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、以下の作用効果を奏する。請求項1に記載の発明においては、摺擦距離が多い領域において、1次転写手段を圧着して強制的に消費されたトナーを中間転写体に1次転写するが、この1次転写における1次転写出力を像担持体のクリーニング部材の初期状態からの摺擦距離に基づいて変更することにより、像担持体のクリーニング部材の初期状態からの摺擦距離に基づいて、1次転写手段を圧着した状態における1次転写トナー量を変更させることが可能になる。
摺擦距離の増加に伴い、1次転写手段を圧着した状態における1次転写出力を増加させ、1次転写トナー量を増加させる。このことにより、像担持体のクリーニング部材の摺擦距離が多い領域におけるクリーニング部材が摩耗した状態において、1次転写トナー量を増加させることにより、像担持体のクリーニング部材の摩耗状況に応じて、その負荷を低減することができ、像担持体でのクリーニング不良を防止して、良好な画像品質をより長期間維持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、以下の作用効果を奏する。通常、画像形成時において、像担持体上に現像されたトナー像の中間転写体への1次転写における1次転写出力は、その転写率(1次転写前の像担持体上のトナー量に対する1次転写後の中間転写体上のトナー量の割合)が、ほぼ100%になるように設定されている。強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、画像形成時と同じに設定すると、特に、複数の画像形成部で強制的に消費されたトナーが順次に中間転写体に1次転写された場合には、それらのトナーのすべてが、重ね合わされた状態で中間転写体に移ることになり、中間転写体のクリーニング部材には、過大な負荷になる。
そこで、強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、画像形成時に像担持体上に現像されたトナー像の中間転写体への1次転写における1次転写出力よりも小さくすることで、強制的に消費されたトナーの1次転写トナー量を減らすことができる。よって、強制的に消費されたトナーのクリーニング負荷を像担持体のクリーニング部材と中間転写体のクリーニング部材に分散させることができ、複数の画像形成部で強制的に消費されたトナーのすべてが、重ね合わされた状態で中間転写体に移るような場合における中間転写体のクリーニング部材の過大な負荷を防止できる。
本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の構成を示す図である。
カラー画像形成装置は画像形成装置本体GH、その上部に設置された自動原稿搬送装置JGからなる。
自動原稿搬送装置JGは原稿給紙台31に載置された原稿dを1枚ずつ搬送して読取位置を通過させ、原稿排紙台32に排紙する。自動原稿搬送装置JGは開閉可能であり、開放することにより、原稿載置部45上に原稿を載置することができる。
40は画像読取部であり、原稿を照明する光源及びミラーからなる走査ユニット41、2枚のミラーを有する走査ユニット42、結像レンズ43、CCDからなる撮像素子44及び原稿載置部45を有する。
自動原稿搬送装置JGを用いた原稿読取においては、図示の位置に走査ユニット41、42を設定するとともに、図示の位置に自動原稿搬送装置JGを設定して原稿dを搬送し多数枚の原稿dを連続読取する。原稿載置部45を用いた原稿読取においては、自動原稿搬送装置JGを開放して原稿載置部45上に原稿dを載置し走査ユニット41、42を移動させて原稿dを走査することにより原稿読取が行われる。自動原稿搬送装置JGは自動両面原稿搬送手段を備えている。原稿から読みとられた画像データは、画像処理部C2(不図示)の記憶手段M2に記憶され、フィルタ処理、階調調整、変倍処理等の画像処理がなされる。
画像形成装置本体GHは、4つの画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、制御手段100と、ベルト状の中間転写体6と、給紙搬送部と、定着手段24と、操作入力手段9(不図示)とを有し、4つの画像形成部10Y、10M、10C、10Kが、図中矢印AA方向に周回移動するベルト状の中間転写体6の移動方向に沿って並列に配置された、所謂、タンデム方式のフルカラー画像形成装置である。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体である感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及び第1のクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、前記と同様に感光体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及び第1のクリーニング手段8Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、前記と同様に感光体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及び第1のクリーニング手段8Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、前記と同様に感光体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及び第1のクリーニング手段8Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、静電潜像形成手段を構成する。5Y、5M、5C、5Kはそれぞれ、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、黒トナーを収容したトナー容器であり、これらのトナー容器からは、現像手段4Y、4M、4C、4Kにおける消費に対応したトナーが供給される。
感光体1Y、1M、1C及び1Kのそれぞれは、金属ドラム上にOPC感光層が形成された負帯電性のOPC感光体である。なお、感光体1Y、1M、1C、1Kには、aSi感光体等のように、OPC感光体以外のものを用いることができ、正帯電性の感光体を用いることもできる。また、感光体1Y、1M、1C及び1Kには、各々1回転する毎にパルスを出力するエンコーダー(不図示)が各々設けられており、この出力を制御手段100が検出することにより、感光体1Y、1M、1C及び1Kの各々の回転数がカウントできるようになっている。
帯電手段2Y、2M、2C、2Kには、コロトロン放電器やスコロトロン放電器を用いることができ、放電ワイヤ型や鋸状電極型等を用いることができる。
露光手段3Yは半導体レーザを光源として有し、レーザビームにより感光体1Yをドット露光するものであり、イエロー画像データに基づいて露光する。同様に、露光手段3Mはマゼンタ画像データに基づいて感光体1Mを露光し、露光手段3Cはシアン画像データに基づいて感光体1Cを露光し、露光手段3Kは黒画像データに基づいて感光体1Kを露光する。露光手段3Y、3M、3C、3Kには、LEDアレイ、液晶等のようにレーザビーム以外の露光手段を用いることができるが、ドット露光を行うものが好ましい。
トナーを強制的に消費させる強制消費モードにおいては、制御手段100からの出力をうけて、感光体1Y,1M,1C,1K上に現像手段4Y、4M、4C、4K内の各色トナーを強制的に消費させるために露光手段3Y,3M,3C,3Kから所定のパターンの露光を行うようになっているが、詳しくは後述する。
現像手段4Y、4M、4C、4Kは、感光体1Y,1M,1C,1Kに対して開口部を形成し、回転可能な円筒状の現像剤担持体46Y,46M,46C,46K、及び現像剤を撹拌しながら搬送し、撹拌後の現像剤を現像剤担持体46Y,46M,46C,46Kに供給する複数の撹拌スクリュー47Y、47M,47C、47Kとを有している。トナー容器5Y、5M、5C、5Kから補給されたトナーは、撹拌スクリュー47Y、47M,47C、47Kで撹拌されながら現像剤担持体46Y,46M,46C,46Kに供給される。
現像剤としては、トナー及びキャリアを含有する二成分現像剤又はトナーを含有し、キャリアを含有しない一成分現像剤のいずれでもよい。
また、現像手段4Y、4M、4C、4Kは露光部にトナーを付着させる反転現像方式のもの又は未露光部にトナーを付着させる正規現像方式のもののいずれでもよく、接触現像方式、非接触現像方式のいずれでもよい。このように、現像手段4Y、4M、4C、4Kには、周知の任意のものを用いることができるが、二成分現像剤を用いた反転現像方式の現像手段が好ましい。
第1のクリーニング手段8Y,8M,8C,8Kは、感光体1Y、1M、1C、1Kの長手方向に長く形成された第1のクリーニング部材としてのゴム製のクリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kを各々備えている。クリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kのエッジ部が、感光体1Y、1M、1C、1Kの表面に当接した状態で感光体1Y、1M、1C、1Kを回転させると感光体1Y、1M、1C、1Kの表面が摺擦されてトナーがクリーニングされる。クリーニングブレード88Y、88M、88C、88Kは、第1のクリーニング手段8Y、8M、8C、8Kが設置された状態では、常時に感光体1Y、1M、1C、1Kに当接しているので、その摺擦距離は、感光体1Y,1M,1C,1Kの回転量に対応する。
制御手段100は、クリーニングブレード88Y、88M、88C、88Kの初期状態をゼロとして、前述の感光体1Y、1M、1C、1Kが1回転する毎にパルスを出力するエンコーダーからの出力をうけて、感光体1が回転をする度に、その回転数をカウントし、カウントアップすることにより、クリーニングブレード88Y、88M、88C、88Kの各々の摺擦距離を検知している。
各々の摺擦距離のカウント値は、装置の工場出荷時にゼロに設定されており、クリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kを新しく交換した際は、使用者またはサービスマンにより、それぞれのカウント値はゼロにリセットされる。クリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kの交換を検知する手段を設けて、検知手段からの出力により、カウント値をリセットするようにしてもよい。
中間転写体6は、抵抗値が105Ωcm〜1010Ωcmの半導電性の無端状のベルトであり、複数のローラにより張架され、周回移動可能に支持されており、制御手段100から中間転写体の駆動手段(不図示)への信号により周回移動する。
画像形成部10Y、10M、10C及び10Kにより形成された各色の画像は、循環移動する中間転写体6に1次転写手段7Y、7M、7C及び7Kを圧着させた状態で、1次転写手段7Y、7M、7C及び7Kにトナーと反対極性の1次転写出力を印加し、転写電界を形成することにより、中間転写体6上に順次に1次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
1次転写手段7Y、7M、7C及び7Kは、基本的に、画像形成時以外は圧着解除手段71Y,71M,71C,71Kにより圧着解除され、中間転写体6から離間した状態にあり、画像形成されたトナー像が中間転写位置にくる前に、圧着解除手段71Y,71M,71C,71Kにより、中間転写体6に圧着される。これらの圧着または圧着解除の選択は、制御手段100から圧着解除手段71Y,71M,71C,71Kへの出力により変更され、制御される。
1次転写手段71Y,71M、71C,71Kには、それぞれ不図示の1次転写出力印加手段である電源から1次転写出力が印加される。この1次転写手段に印加される1次転写出力の制御方法としては、(1)所定の目標電流値を設定して、転写電流がこの目標電流値となるように制御する定電流方式と、(2)所定の目標電圧値を設定して、転写電圧がこの目標電圧値になるように制御する定電圧方式がある。(1)においては、電流値が1次転写出力となり(2)においては、電圧値が1次転写出力になる。本実施形態では(1)の定電流制御を実施し、電流値を1次転写出力としている。制御手段100は、1次転写出力印加手段への信号により、1次転写手段71Y,71M、71C,71Kの各々について、その電流値である1次転写出力及び印加タイミングを制御する。通常の画像形成時においては、転写率がほぼ100%になるように1次転写出力が30μAに設定されている。
1次転写手段としては、抵抗値が105Ωcm〜1010Ωcmの半導電性のローラが好適に用いられる。
中間転写体6にトナーを1次転写した後の感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に残留している各色トナーは第1のクリーニング部材であるクリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kによりそれぞれクリーニングされる。また、強制消費モードにおいて、強制的に消費されたトナーも、同様にクリーニングされるが詳細は後述する。
給紙搬送部の給紙カセット20内に収容された記録材である用紙Pは、給紙搬送部の給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A、22B、22C、22D,レジストローラ23等を経て、2次転写手段7Aに搬送され、用紙P上にカラー画像が一括して2次転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、転写手段7Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを分離した中間転写体6は、中間転写体6の幅手方向に長く形成された第2のクリーニング部材であるゴム製のクリーニングブレード89Aを有する第2のクリーニング手段8Aによりクリーニングされる。
クリーニングブレード89Aは、中間転写体6に常時圧接された状態にあり、中間転写体の駆動手段により中間転写体6が周回移動することにより、中間転写体6上を摺擦し、トナーがクリーニングされる。強制消費モードにおいて、強制的に消費されたトナーも、同様にクリーニングされるが詳細は後述する。
また、1次転写手段71Y,71M、71C,71Kの中間転写体6への圧着が解除された状態においては、制御手段100から中間転写体の駆動手段への出力により、中間転写体6は周回移動せず、クリーニングブレード89Aの摺擦が行われないようになっている。
クリーニングブレード88Y,88M,88C,88Kによって残留トナーがクリーニングされた感光体1Y,1M,1C,1Kは、除電工程において不図示の除電手段によって、その表面に残留する電荷が消去される。そして再び帯電工程に戻り、上述の一連の画像形成動作が繰返される。
次に、強制消費モードにおいて、トナーを強制的に消費させる動作について説明する。トナーを強制的に消費させる動作は、各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Kに対して実行する。
各色用の画像形成部は、形成する画像の色が異なる他は、同一の構成を有するので、以下、特に区別を要しない場合は、各色用の画像形成部に属する要素であることを示す添え字Y、M、C、Kを省略して総括的に説明する。
上述の一連の画像形成動作を連続して実施する場合、印字率の比較的小さい原稿、すなわち原稿の全面積に対する画像面積の割合である黒ベタ率の低い原稿を連続して用いると、画像形成で消費および補給されるトナー量が少なくなる。したがって、現像手段4の内部でトナーが長期にわたり滞留し、トナーが磁性粒子キャリアなどと撹拌される時間が長くなり、トナーに加えられるストレスが増大する。その結果、外添剤であるシリカの離脱やトナーへのめり込みやトナーの球形化といったトナーの劣化を招き、帯電量や付着力が変化する。このことにより、トナーの現像性および転写性が変化し、用紙上に形成される画像の濃度が変動し、画質が大きく低下する。
ここで、強制消費モードにおけるトナーの強制消費の方法としては、非画像形成期間、すなわち画像形成動作がなされない期間に、感光体1上にトナーを強制的に付着させる。
この方法では、画像形成動作がなされない期間にトナーを強制消費するので、非画像領域に限定されることなく感光体1の表面のほぼ全面にトナーを強制的に付着させることができる。このため、印字率が小さい原稿が連続して用いられ、多量のトナーを強制的に付着させなければならない場合に非常に有効である。
所定量のトナーを強制的に付着させると、1連の画像形成動作で消費されるトナー量が増加する。すなわち、1連の画像形成動作において所定量のトナーを消費するように、トナーを強制的に使用することによって、所定量のトナーが現像手段4の外へ排出され、また供給される。このため、現像手段4の内部でのトナーの滞留が低減し、現像手段4の内部のトナーは常に置換される。したがって、トナーに加えられるストレスが抑制され、画像濃度の変動のない、高品位な画像形成が可能となる。
また、感光体1の表面にトナーを強制付着させる場合の静電潜像としては、所定濃度の黒ベタ画像または所定面積の黒ベタ画像の静電潜像を挙げることができる。所定濃度の黒ベタ画像の静電潜像の場合、露光手段3の露光の際に照射面積を変えることによって黒ベタ画像の面積を変化させ、容易にトナー消費量を調整することができる。一方、所定面積の黒ベタ画像の静電潜像の場合、露光手段3の露光の際に照射光量を変えることによって、黒ベタの濃度を変化させ、容易にトナーを消費量を調整することができる。露光量、照射面積及び露光タイミングは制御手段100からの出力により、コントロールされる。
上述したトナーの強制消費モードにおいて、強制的に消費されるトナー量、すなわち感光体1の表面に付着させるトナー量やそのタイミングについては、(1)原稿の印字率、(2)画像が形成される用紙サイズ、および(3)形成される画像の倍率などの条件によって決定される。このとき、(2)および(3)については操作入力手段9からのユーザの操作や紙サイズ検知部(不図示)の検知結果によって決定され、(1)については、制御手段100によって検出される。
本実施形態においては、制御手段100が、予め設定されている所定ページ数分(本実施形態では100)の画像データについての平均の印字率を算出し、平均の印字率が、閾値(本実施形態では5%)以下の場合に、画像形成部に信号を出力して、強制消費モードを実行させる。1回の強制消費モードで消費されるトナー量は、感光体1のほぼ全面にベタで付着する程度の量としている。
具体的には、複写動作により1ページ分の画像データが感光体に像露光される毎に、制御手段100の画素数カウント手段99が、画像処理部C2の記憶手段M2に記憶された1ページ分の画像データの黒画素数及び白画素数を、カウントしてカウントアップし、前述の所定枚数の設定値である100ページ分の累積の黒画素数及び白画素数をカウントしたとところで、制御手段100が、この100ページ分の累積の黒画素数及び白画素数のカウント値から1ページ当たりの平均印字率を算出する。
2値画像を例にして説明する。例えば、256の画素値を有する画像データは、画像処理部Cにおいて、輝度・濃度変換を行う濃度変換回路、空間フィルタ処理及び階調補正回路により、処理された後に、誤差拡散回路により2値化される。2値化された画像データは記憶手段M2に記憶された後に、PWM回路においてPWM信号に変換される。これと独立して、画素数カウント手段99は、黒画素数と白画素数をカウントする。
1ページ当たりの印字率とは、1ページ分の画像データについて、1ページ分の印字領域内で、全く印字のない白紙の状態を印字率0%とし、完全にトナーで埋め尽くされている状態を100%とし、印字領域における印字面積と非印字面積の割合として定義する。例えば、白一色の画像は印字率0%であり、全領域が白以外の単一色のベタ画像は印字率100%であり、印字領域内の半分の面積が白色部分の無い画像で残りが白色画像の場合は印字率50%である。式で表すと黒画素数/総画素数(白画素数+黒画素数)×100が印字率となる。
次に、強制消費モードにおいて、強制的に消費させたトナーの処理について説明する。強制的に消費させたトナーの処理は、各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Kに対して実行する。本実施形態の画像形成装置においては、強制的に消費させた感光体1上のトナーの中間転写体6への1次転写方法とそれにともなうクリーニング処理方法を、感光体1のクリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離に応じて変更する。
本実施形態の画像形成装置においては、感光体1のクリーニングブレード88の未転写トナーに対する限界の摺擦距離は、24km〜32kmであり、それを超えるとクリーニング不良が発生する場合があることが後述のランニングテスト(比較例)から判明している。
そこで、制御手段100は、感光体1のエンコーダーからの出力をうけて、感光体1のクリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離をカウントし、摺擦距離が第1の閾値である24kmに達するまでは、1次転写手段7の圧着解除を選択する。制御手段100は、1次転写手段7の圧着解除手段71に圧着を解除するように、中間転写体の駆動手段には中間転写体6を周回移動させないように信号を出力する。この場合、1次転写は行われないので、強制消費された未転写トナーは、感光体のクリーニングブレード88でクリーニングされる。また、中間転写体6は周回移動しないので、中間転写体のクリーニングブレード89Aの摺擦は行われない。
また、摺擦距離が24kmを超えて第2の閾値である56kmに達するまでは、制御手段100は、1次転写手段7の圧着を選択する。制御手段100は、圧着解除手段71に1次転写手段7を中間転写体6に圧着させるように、中間転写体の駆動手段に中間転写体6を周回移動させるように、そして、1次転写出力印加手段には、1次転写電流をゼロにするようにそれぞれ信号を出力して、強制的に消費されたトナーを1次転写させる。この場合、強制的に消費された感光体1上のトナーの30〜40%は中間転写体6に1次転写されて、中間転写体のクリーニングブレード89Aでクリーニングされる。1次転写後の感光体1上の残トナーは、感光体1のクリーニングブレード88でクリーニングされる。
さらに、摺擦距離が56kmを超えて第3の閾値である80kmに達するまでは、制御手段100は、1次転写手段7の圧着を選択する。制御手段100は、圧着解除手段71に1次転写手段7を中間転写体6に圧着させるように、中間転写体の駆動手段に中間転写体6を周回移動させるように、そして、1次転写出力印加手段には、1次転写電流を10μAにするようにそれぞれ信号を出力して、強制的に消費されたトナーを1次転写させる。この場合、強制的に消費された感光体1上のトナーの70〜80%は中間転写体6に1次転写されて中間転写体6のクリーニングブレード89Aでクリーニングされる。1次転写後の感光体1上の残トナーは、感光体1のクリーニングブレード88でクリーニングされる。
このように、感光体1のクリーニングブレード88の摺擦距離の増加と共に、1次転写トナー量をゼロから徐々に増やすことで、感光体1のクリーニングブレード88が、繰り返しの摺擦により摩耗した状態での負荷を軽減し、クリーニング不良を防止する。また、1次転写手段7の圧着動作を解除して、1次転写トナー量をゼロとしたとき、中間転写体6を周回移動させないことにより、中間転写体6のクリーニングブレード89Aの負荷を軽減できる。
また、強制消費モードにおいて、強制的に消費された感光体1上のトナーの中間転写体6への1次転写における1次転写出力は最大でも10μAであり、画像形成時において、現像された感光体1上のトナー像の中間転写体への1次転写における1次転写出力である30μAよりも小さくすることにより、転写率を低くし、複数色の未転写トナー像のすべてが、重ね合わされた状態で中間転写体に移るような場合における中間転写体6のクリーニングブレード89Aの過大な負荷を防止している。
図2は本発明の画像形成装置のブロック図を示す。本発明に係る画像形成装置の機能的構成を図2を用いて説明する。図1で説明した構成と同一のものには同じ符号を付けて、その説明を省略する。
画像形成装置の動作を統括制御する制御手段100は、可変データを記憶する不揮発メモリM1、動作プログラム等を記憶するROM602、図示しないCPU(中央演算回路)、演算ユニット、比較器、入出力インターフェイスなどから構成されるコンピューターシステムである。
また、制御手段100は、動作プログラムに従って作動することにより、以下の各手段として作動するようになっている。
ページ数カウント手段305は、1連の複写動作のページ数MZをカウントするものである。
累積ページ数カウント手段405は、累積の複写ページ数MXをカウントするものであり、カウント値MXが、不揮発メモリM1に記憶されている平均印字率を計算する際の複写ページ数の設定値100に達したところで、リセットされる。
画素数カウント手段99は、画像処理部C2の記憶手段M2に記憶された1ページ分の画像データの黒画素数及び白画素数をカウントする毎にカウントアップし、前述の設定値である100ページ分の累積の黒画素数及び白画素数をカウントしたとところで、この累積のカウント値を不揮発メモリM1に出力し、記憶させる。
摺擦距離カウント手段306は、感光体1が1回転する毎にパルスを出力するエンコーダーからの出力をうけて、クリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離をカウントするものである。
また、不揮発メモリM1には、平均印字率を計算する際の複写ページ数の設定値(100)、強制消費モードを行うかどうかを判断する平均印字率の閾値(本実施形態では、用紙サイズによらず5%が設定されている。用紙サイズにより閾値を変更してもよい)、強制消費モードにおける像露光面積や露光量、前述のクリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離と強制的に消費させた感光体1上のトナーの中間転写体6への1次転写方法及びそれにともなうクリーニング処理方法の関係を規定したテーブルなどが予め書き換え可能な状態で記憶されている。
また、制御手段100は、画像形成装置の電源がOFFされる毎に、画素数カウント手段99、摺擦距離カウント手段306及び累積ページ数カウント手段405の値を不揮発メモリM1にダウンロードするとともに、画像形成装置の電源がONされる毎に、不揮発メモリM1の値を黒画素数カウント手段99、摺擦距離カウント手段306及び累積ページ数カウント手段405にアップロードするようにプログラムされている。
制御手段100に制御される構成は、原稿画像を読み取って対応する画像データを取り込む機能を果たす画像読取部40、画像読取部から入力された画像データを記憶手段M2に記憶し、フィルタ処理、階調調整、変倍処理等の画像処理を行なう画像処理部C2、画像処理部C2で処理された画像データに基づいて感光体上にトナー像を形成し、トナー像を1次転写手段7により中間転写体6に1次転写する画像形成部10、中間転写体6、中間転写体のクリーニング手段8A、中間転写体6のトナー像を用紙Pに2次転写する2次転写手段7A、2次転写手段7Aに記録紙を供給する給紙搬送部、トナー像が転写された用紙Pを定着する定着手段24、表示と入力の両方の機能を有し、複写枚数の設定をはじめ各種の設定や等の複写スタート等の指示操作を制御手段100に行う操作入力手段9等からなる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の動作の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。ここでは、所定ページ分の原稿から画像データを読み込み、プリント(複写)を行う場合を例に挙げて説明する。動作は、Y,M,C,Kで共通なので、各部の符号Y,M,C,Kは省略する。
ステップS100では、画像形成装置の電源がONされていて、不揮発メモリM1に記憶されている黒画素数カウント及び白画素数カウント、摺擦距離カウント、累積ページ数カウントの値がそれぞれ画素数カウント手段99、摺擦距離カウント手段306、累積ページ数カウント手段405にアップロードされている。
ステップS101では、操作入力手段9から原稿1ページ当たりの複写枚数や用紙サイズが設定された状態で、複写スタートスイッチがONされ、画像読取部40から所定ページ数分の原稿を読み込んで、画像データが入力される。入力された所定ページ数分の画像データが画像処理部C2の記憶手段M2に記憶され、画像処理される。
ステップS102では、制御手段100は、ステップS101で入力された画像データのページ数と原稿1ページ当たりの複写ページ数からトータルの複写ページ数Mを算出する。
ステップS103では、制御手段100は、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXを累積ページ数カウント手段405から、平均印字率を計算する際の複写ページ数の設定値(ここでは100が設定されている)を不揮発メモリM1からそれぞれ読み出し、MXとステップS102で算出したトータルの複写ページ数Mの和が100以上かどうかを判断する。100以上ならば(ステップS103でYES)、ステップS104の処理が実行され、100以上でなければ(ステップS103でNO)、ステップS118の処理が実行される。
ステップS104では、画像形成部10にて感光体1の帯電、像露光、トナーの現像がなされた後、用紙Pにトナー画像が形成され、複写が実行される。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS105では、制御手段100の画素数カウント手段99が、ステップS104で像露光された1ページ分の画像について、画像処理部Cの記憶手段M2に記憶されている画像データを解析し、黒画素数及び白画素数をカウントし、それぞれカウントアップする。
ステップS106では、制御手段100は、ページ数カウント手段305のカウント値MZを1だけカウントアップさせる。
ステップS107では、制御手段100は、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXを1だけカウントアップさせる。
ステップS108では、制御手段100は、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXを累積ページ数カウント手段405から、平均印字率を計算する際の複写ページ数の設定値(ここでは100が設定されている)を不揮発メモリM1からそれぞれ読み出し、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXが設定値100に到達したかどうかを判断する。到達していれば(ステップS108でYES)、ステップS109の処理が実行され、到達していなければ(ステップS108でNO)、ステップS117の処理が実行される。
ステップS109では、制御手段100は、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXを0にして、リセットする。また、画素数カウント手段99の黒画素数カウント値及び白画素数カウント値を不揮発メモリM1に記憶させ、画素数カウント手段99の黒画素数カウント値及び白画素数カウント値を0にして、リセットする。
ステップS110では、制御手段100は、強制消費モードを行うかどうかを判断する平均印字率の閾値(5%)を不揮発メモリM1から読み出し、不揮発メモリM1に記憶されている100ページ分の黒画素数カウント値と白画素数カウント値から1ページ当たりの平均印字率を算出し、平均印字率が5%以下かどうかを判断する。5%以下ならば(ステップS110でYES)、ステップS111の処理が実行され、5%以下でなければ(ステップS110でNO)、ステップS117の処理が実行される。
ステップS111では、複写動作を休止し、トナーの強制消費モードが実行される。制御手段100は、不揮発メモリM1から、露光面積や露光量などの条件を読み出し、画像形成部に信号を出力し、感光体のほぼ全面に帯電、ベタ露光されて、トナーが感光体上に強制消費される。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS112では、制御手段100は、記憶手段M1から、クリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離と強制的に消費させた感光体1上のトナーの中間転写体6への1次転写方法及びそれにともなうクリーニング処理方法の関係を規定したテーブルを読み出し、摺擦距離カウント手段306でカウントされたクリーニングブレード88の摺擦距離が24km以下かどうかを判断する。24km以下ならば(ステップS112でYES)、ステップS113の処理が実行され、24km以下でなければ(ステップS112でNO)、ステップS114の処理が実行される。
ステップS113では、1次転写手段7の圧着が解除され、強制消費されたトナーは、中間転写体6に1次転写されず、感光体1のクリーニングブレード88によりクリーニングされる。このとき、中間転写体6の周回移動はせず、中間転写体6のクリーニングブレード89Aによる摺擦は行われない。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS114では、制御手段100は、記憶手段M1から、クリーニングブレード88の初期状態からの摺擦距離と強制的に消費させた感光体1上のトナーの中間転写体6への1次転写方法及びそれにともなうクリーニング処理方法の関係を規定したテーブルを読み出し、摺擦距離カウント手段306でカウントされたクリーニングブレード88の摺擦距離が56km以下かどうかを判断する。56km以下ならば(ステップS114でYES)、ステップS115の処理が実行され、56km以下でなければ(ステップS114でNO)、ステップS116の処理が実行される。
ステップS115では、1次転写手段7は圧着され、1次転写電流がゼロに設定された状態で、強制消費されたトナーは、中間転写体6に1次転写され、中間転写体6のクリーニング89Aによりクリーニングされる。1次転写後の感光体1上の残トナーは、感光体1のクリーニングブレード88でクリーニングされる。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS116では、1次転写手段7は圧着され、1次転写電流を10μAに設定された状態で、強制消費されたトナーは、中間転写体6に1次転写され、中間転写体6のクリーニング89Aによりクリーニングされる。1次転写後の感光体1上の残トナーは、感光体1のクリーニングブレード88でクリーニングされる。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS117では、制御手段100は、ページ数カウント手段305にてカウントされた複写ページ数MZがステップS102で算出されたトータル複写ページ数Mに到達したかどうかを判断する。到達していれば(ステップS117でYES)、ステップS123の処理が実行され、到達していなければ(ステップS117でNO)、ステップS104の処理が実行される。
ステップS118では、制御手段100は、累積ページ数カウント手段405のカウント値MXにステップS103で算出された複写ページ数Mの和を新たなMXとして、カウントアップさせる。
ステップS119では、画像形成部Aにて感光体1の帯電、像露光、トナーの現像がなされた後、用紙Pにトナー画像が形成され、複写が実行される。摺擦距離カウント手段306は、感光体1の回転数に基づいて、カウントアップされる。
ステップS120では、制御手段100の画素数カウント手段99が、ステップS119で像露光された1ページ分の画像について、画像処理部Cの記憶手段M2に記憶されている画像データを解析し、黒画素数及び白画素数をカウントし、それぞれカウントアップする。
ステップS121では、制御手段100は、ページ数カウント手段305のカウント値MZを1だけカウントアップさせる。
ステップS122では、制御手段100は、ページ数カウント手段305にてカウントされた複写ページ数MZがステップS102で算出された複写ページ数Mに到達したかどうかを判断する。到達していれば(ステップS122でYES)、ステップS123の処理が実行され、到達していなければ(ステップS122でNO)、ステップS119の処理が実行される。
ステップS123では、制御手段100は、ページ数カウント手段305のカウント値MZをゼロにして、リセットする。
ステップS124では、1連の画像形成処理が終了し、待機動作に入る。
なお、本実施形態では、トナーの強制消費モードは、制御手段100により、各色の画像形成部毎に実施されるが、例えば、Y、M、C、Kの4つ画像形成部のうちの少なくとも1つの画像形成部において、所定ページ数の平均印字率が5%以下であった場合に、4つのすべての画像形成部において強制消費モードを同時に行い、感光体1にトナーを強制消費させるようにしてもよい。
(1)比較例
図1に示すカラー画像形成装置を用いて、次の条件でカラー画像を形成した。
感光体:直径φ60mmのドラム状OPC感光体。
感光体のクリーニング:クリーニングブレード方式。
一次転写手段:抵抗値107Ωcmで直径φ20mmのスポンジローラ。
一次転写の転写制御:定電流制御。通常の画像形成時の1次転写電流は30μA(転写率は、ほぼ100%)。
中間転写体のクリーニング:クリーニングブレード方式。
以上の条件で、クリーニングブレードを未使用の初期状態から、Y、M,C,K各色印字率5%の原稿でA4サイズ、5枚間欠で20万枚複写のランニングテストを実施し、2万枚ごとに下記のトナーの強制消費モードを実施して、クリーニング不良の発生有無を確認した。
トナーの強制消費モード
Y,M,C,Kの各色のベタ画像を各画像形成部において、20秒間の間、各色の感光体上に現像した。その後、強制的に消費された各色の感光体上のトナーを感光体のクリーニングブレードによりクリーニングするために各色の感光体を60秒間回転させた。このとき、1次転写手段は圧着解除した状態とし、1次転写は行わなかった。また、中間転写体は周回移動させず、中間転写体のクリーニングブレードの摺擦は行わなかった。
(2)実施例
感光体のクリーニングブレードの摺擦距離が24kmまでは、1次転写手段を圧着させずに(転写率0%)1次転写は行わず、24kmを超えて56kmまでは、1次転写手段を圧着させて1次転写電流を0μAで1次転写を行い(転写率30〜40%)、摺擦距離が56kmを超えて80kmまでは、1次転写手段を圧着させて1次転写電流を10μAで1次転写を行った(転写率は70〜80%)以外は比較例と同じ条件で、同様にランニングテストを行った。1次転写は、Y、M,C,Kの各色トナーについて順次に行い、各色トナーを中間転写体上に重ね合わせた。
表1に、複写枚数と感光体のクリーニングブレードの初期状態からの摺擦距離及びクリーニング不良の有無の関係を示す。
Figure 2006119329
○:クリーニング不良の発生なし。
×:クリーニング不良が発生。
実施例においては、最初から20万枚まで、クリーニング不良の発生がなかった。
比較例においては、最初の6万枚までは、クリーニング不良は発生しなかったが、8万枚以降では、感光体のクリーニングブレードにおいて、トナーのすり抜けによるクリーニング不良が発生した。
以上より、実施例では、強制的に消費されたトナーの1次転写において、感光体のクリーニングブレードの摺擦距離の増加とともに、1次転写手段を圧着解除から圧着に変更し、さらに1次転写出力である1次転写電流を増加させることにより、1次転写トナー量を増加させていくことで、感光体のクリーニングブレードの負荷を軽減し、クリーニング不良を防止できた。
また、通常の画像形成時のトナー像の1次転写電流に比べて、強制的に消費されたトナーの1次転写電流を下げることで、4色のトナーのすべてが、重ね合わされた状態で中間転写体に1次転写されることがなくなり、中間転写体のクリーニングブレードへの過大な負荷を防止できた。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の1例であるカラー画像形成装置の全体構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置のブロック図である。 図1に示す画像形成装置の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10、10Y,10M,10C,10K 画像形成部
1、1Y,1M,1C,1K 感光体
8,8Y,8M,8C,8K 感光体のクリーニング手段
7,7Y,7M,7C,7K 1次転写手段
6 中間転写体
8A 中間転写体のクリーニング手段
100 制御手段
9 操作入力手段
40 画像読取部
C2 画像処理部
99 画素数カウント手段
305 ページ数カウント手段
306 摺擦距離カウント手段
405 累積ページ数カウント手段

Claims (3)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像をトナーにより現像して像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、像担持体上のトナー像を中間転写体に圧着して1次転写する1次転写手段と、像担持体上を摺擦して像担持体上のトナーをクリーニングする第1のクリーニング部材とを有する画像形成部を中間転写体の移動方向に沿って複数配設し、複数の画像形成部のそれぞれの像担持体から中間転写体上に順次に1次転写された複数のトナー像を記録材上に一括して2次転写する2次転写手段と、中間転写体上を摺擦して中間転写体上のトナーをクリーニングする第2のクリーニング部材とを有する画像形成装置であって、
    各々の画像形成部において、
    現像手段内のトナーを像担持体上で強制的に消費させる強制消費モードと、第1のクリーニング部材の初期状態を基準とした摺擦距離をカウントするカウント手段と、1次転写手段を中間転写体に圧着または圧着解除させる圧着解除手段と、
    前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写手段の圧着または圧着解除の選択を、前記カウント手段によりカウントされた摺擦距離に基づいて変更する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、前記カウント手段によりカウントされた摺擦距離に基づいて変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記強制消費モードにおいて、強制的に消費された像担持体上のトナーの中間転写体への1次転写における1次転写出力を、画像形成時において、現像された像担持体上のトナー像の中間転写体への1次転写における1次転写出力よりも小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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