JP4661141B2 - 液圧成形用予備成形体および液圧成形方法 - Google Patents

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本発明は、液圧成形用予備成形体および液圧成形方法に関する。
従来のサイドメンバ等の自動車の車体構造部材は、衝撃吸収性を向上させるために中空構造を有し、かつ強度を補うための補強材が内側に配設されており、車体構造部材に適用される液圧成形品は、2枚の外面材および補強材を有する予備成形体の内部に液圧を供給し、膨出変形させて得られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−82142号公報
しかし、外面材および補強材を構成する板材は、積層および接合を繰り返すことで、予備成形体を形成しており、接合に溶接が適用される場合、問題を生じる虞がある。
例えば、表面に位置する第1の板材を下方に位置する第2の板材に溶接する場合、第2板材の下方に隣接して配置される第3の板材に、溶接熱が伝達され、第3の板材が誤接合される虞がある。
これは、予備成形体の溶接歩留まりを低下させため、予備成形体および当該予備成形体から得られる液圧成形品の製造コストを上昇させる。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、製造コストに優れた液圧成形用予備成形体と、製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
重ね合わせて接合された縁部を有し、液圧成形品の外面部を形成することとなる2枚の外面材と、液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材と、を有する予備成形体であって、
前記外面材および前記補強材を構成する板材が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材を、前記1枚目の板材の内側に位置する2枚目の板材に溶接することで形成される接合部を有しており、
前記溶接の際に、前記2枚目の板材と、前記2枚目の板材の内側に位置する3枚目の板材との間に、前記接合部と位置合わされた隙間が、前記接合部の形成の前に配置されている
ことを特徴とする予備成形体である。
上記目的を達成するための請求項14に記載の発明は、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の予備成形体を、液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する成形金型の内側に配置し、
前記予備成形体の内部に液圧を付与し、膨出変形させ、
前記外面材および補強材によって、前記液圧成形品の外面部および前記液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成する
ことを特徴とする液圧成形方法である。
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、表面に位置する1枚目の板材を、その内側に位置する2枚目の板材に溶接する際に、2枚目の板材と、その内側に位置する3枚目の板材との間に、接合部と位置合わされた隙間が接合部の形成の前に配置されている。隙間は、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材と3枚目の板材との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させるため、予備成形体の製造コストを低下させることが可能である。したがって、製造コストに優れた液圧成形用予備成形体を提供することができる。
請求項14に記載の発明によれば、製造コストに優れた予備成形体から液圧成形品が得られる。つまり、製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係る液圧成形品を説明するための斜視図である。成形品60は、外面部61,66および補強リブ62,67を有し、軽量化と高剛性化とを両立させた自動車部品、例えば、アスクル部品、ボディサイド部品、サスペンション部品を提供するために適用される。外面部61,66は、中空状構造を形成し、補強リブ62,67は、中空断面を仕切る(4分割する)。
図2は、実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図、図3は、図2に示される予備成形体の背面図、図4は、図2の線IV−IVに関する断面図、図5は、図2の線V−Vに関する断面図、図6は、予備成形体の内部に配置される補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。
予備成形体50は、外面材および補強材を有する。外面材は、液圧成形品60の外面部61,66を形成することとなる部材である。補強材は、液圧成形品60の補強リブ62,67を形成することとなる部材である。
外面材を構成する板材は、上板(外面材の他方)10および下板(外面材の一方)20からなり、重ね合わせられた縁部は、すみ肉溶接によって形成された接合部52を有する。補強材を構成する板材は、上方中板(第2補強材)30と下方中板(第1補強材)40からなり、上板10および下板20の内側に配置される。
外面材および補強材を構成する板材の素材は、特に限定されないが、例えば、冷間圧延鋼板や熱間圧延軟鋼板を適用することが可能である。また、接合部52の形成方式は、密閉性が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、レーザ溶接、アーク溶接、あるいは、接着剤を適用することも可能である。
液圧成形品60の外面部61を形成することとなる上板10は、中央部15と、中央部15を挟んで位置する端部11,16とを有する。一方の端部11は、ドーム状部12が形成されている。
液圧成形品60の外面部66を形成することとなる下板20は、上板10より大きいサイズを有し、かつ上板10と相似形であり、上板10の中央部15と相対する中央部25と、上板10の端部11,16と相対する端部21,26とを有する。端部21は、ドーム状部12と位置合わされた開口部22を有する。
上方中板30および下方中板40は、略同一形状であり、両端部の間の略中央に位置している凹部31,41を有する(図6参照)。凹部31,41は、例えば、屈曲形状を有し、プレス成形によって形成することが可能である。
凹部31,41は、後述するように、貫通溶接される。貫通溶接による溶接熱は、板厚減少した箇所を優先的に移動し、また、板厚の2〜3倍の溶け込みを好ましくは必要とする。そのため、凹部31,41の底面の板厚Dは、凹部31,41の近傍(凹部31,41が形成されていない部位)の板厚Dより小さく、また、凹部31,41の幅Wは、板厚Dの2〜3倍となるように設定されている。
下方中板40は、凹部41が下板20と相対するように設置され、下方中板40の両端部は、接合部54を介して、下板20に連結されており、凹部41は、下板20との間に隙間Sを形成している。上方中板30は、凹部31が上板10と相対するように設置され、上方中板30の両端部は、接合部56を介して、上板10に連結されており、凹部31は、上板10との間に隙間Sを形成している。
下方中板40の凹部41の背面部位42は、接合部55を介して、上方中板30の凹部31の背面部位32に、連結されている。背面部位32,42は突出形状を有するため、上方中板30と下方中板40との間に、隙間Sが形成される。背面部位32と背面部位42との当接面は、接合面を規定する。
接合部54,55,56は、貫通溶接によって形成される。貫通溶接は、表面に位置する1枚目の板材と、その内側に位置する2枚目の板材とが相互に融接し、良好な接合強度が得られるため、好ましい。貫通溶接は、レーザ溶接や電子ビーム溶接などを、適用することが可能である。
次に、予備成形体の補強材の接合方法の一例を説明する。図7は、下板に対する下方中板の接合を説明するための断面図、図8は、図7に続く、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図、図9は、図8に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。
まず、作業台(不図示)の所定位置に配置された下板20に対して、凹部41が下板20と相対するように、下方中板40を配置する。そして、下方中板40の両方の端部を、貫通溶接によって、下板20に接合し、接合部54を形成する(図7参照)。
その後、下方中板40に対して上方中板30を載置し、上方中板30の凹部31の背面部位32を、下方中板40の凹部41の背面部位42と当接させる。そして、上方中板30の凹部31を、貫通溶接によって、下方中板40の凹部41の背面部位42に接合し、接合部55を形成する(図8参照)。
つまり、接合部55は、外面材(下板20)および補強材を構成する板材(上方中板30および下方中板40)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(上方中板30)を、その内側に位置する2枚目の板材(下方中板40)に溶接することで、形成される。
また、下方中板40の凹部41は、隙間Sを形成する。つまり、溶接の際に、2枚目の板材(下方中板40)と、その内側に位置する3枚目の板材(下板20)との間に、接合部55と位置合わされた隙間Sが配置されている。したがって、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(下方中板40)と3枚目の板材(下板20)との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
なお、上方中板30は、凹部31の背面部位32を介し、下方中板40の凹部41の背面部位42によって支持されるのみであり、比較的不安定である。そのため、上方中板30と下方中板40との間に形成される隙間Sに、噛まし板58,59を配置することで、不安定状態を解消する。また、隙間Sは、下方中板40と下板20とを接合することで発生する反りを吸収する機能を有しており、溶接不良を削減し、溶接歩留まりを向上させることが可能である。
接合部55の形成が完了すると、噛まし板58,59が取り外され、上板10が載置され、上板10の縁部と下板20の縁部とが、重ね合わされる。そして、上板10を、貫通溶接によって、上方中板30の両方の端部に接合し、接合部56を形成する(図9参照)。
この際、上方中板30と下方中板40との間には、隙間Sが存在する。つまり、接合部56は、外面材(上板10および下板20)および補強材を構成する板材(上方中板30および下方中板40)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(上板10)を、その内側に位置する2枚目の板材(上方中板30)に溶接することで、形成される。そして、2枚目の板材(上方中板30)と、その内側に位置する3枚目の板材(下方中板40)との間に、接合部56と位置合わされた隙間Sが配置されている。
したがって、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(上方中板30)と3枚目の板材(下方中板40)との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
接合部56の形成が完了すると、上板10および下板20の重ね合わせられた縁部が接合され、予備成形体50が得られる(図5参照)。
以上のように、予備成形体50は、誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりが向上しており、製造コストを低下させることが可能である。なお、隙間Sに配置される噛まし板58,59は、必要に応じて、適宜省略することも可能である。
図10は、実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図、図11は、図10に示される液圧成形装置の上型を説明するための平面図、図12は、図10に示される液圧成形装置の下型を説明するための平面図である。
液圧成形装置は、成形金型(上型70および下型80)および液圧供給手段90を有する。上型70および下型80は、近接離間可能に設置され、予備成形体50が内側に配置されて、型締めされる。
上型70および下型80は、キャビティ面71,81と、押圧部75,85とを有する。キャビティ面71,81は、成形品60の外面部61,66にそれぞれ対応している。押圧部75,85は、型締めによって予備成形体50の外周を把持する部位である。
上型70の押圧部75は、キャビティ面71から延長する凹部76と、凹部76の先端部76Aを取り囲むように配置される円弧状溝77,78とを有する。先端部76Aは、予備成形体50のドーム状部12を縦方向に2分割して得られる部位の外形形状に対応する断面形状を有する。円弧状溝77,78の中心は、先端部76Aの中央である。下型80の押圧部85は、ノズル部91が配置される略矩形の凹部86を有する。
なお、液圧成形装置は、上型70の押圧部75と下型80の押圧部85との間に配置される大型スペーサおよび小型スペーサ(不図示)をさらに有しており、上型70および下型80は、2段階に型締め自在に構成されている。
大型スペーサの厚みは、接合部54,56が配置されている予備成形体50の部位の厚み(上板10および下板20と上方中板30および下方中板40の合計の厚み)に対応して設定されている。小型のスペーサの厚みは、接合部52が配置されている予備成形体50の縁部の厚み(上板10および下板20の合計の厚み)に対応して設定されている。
液圧供給手段90は、例えば、増圧シリンダを利用する圧力発生装置や、成形媒体源が連結されており、液圧回路99に連結される流路98とノズル部91とを有する。流路98は、下型80の内部を延長し、ノズル部91に達している。成形媒体は、例えば、水である。
ノズル部91は、予備成形体50のドーム状部12の内面に対応するドーム状部92と、ドーム状部92を取り囲むように配置される環状凸部94,95とを有する。環状凸部94,95は、上型70の押圧部75の円弧状溝77,78と位置合せされている。
環状凸部94,95のサイズは、円弧状溝77,78のサイズより小さく、板材10,20の厚みを考慮して設定されている。円弧状溝77,78および環状凸部94,95は、必要に応じて、適宜省略することも可能である。
ドーム状部92は、板材20の開口部22に挿入自在であり、また、流路98と連通している注入口93を有する。ノズル部91を開口部22に挿入し、予備成形体50のドーム状部12に配置する場合、液圧回路99から供給される成形媒体は、ノズル部91および開口部22を経由して、予備成形体50の内部に導入される。そのため、成形媒体は、予備成形体50の内部に液圧を付与し、予備成形体50を膨出変形させることが可能である。
次に、実施の形態1に係る液圧成形方法を説明する。図13は、型締めを説明するための断面図、図14は、図13の線XIV−XIVに関する断面図、図15は、図14に続く、成形初期を説明するための断面図、図16は、図15に続く、型締めを説明するための断面図、図17は、図16に続く、成形中期を説明するための断面図、図18は、図17に続く、成形後期を説明するための断面図である。
まず、予備成形体50が、下型80に配置される。この際、液圧成形品60の外面部66を形成することとなる下板20を、キャビティ面81に相対するように配置し、板材20の開口部22を、液圧供給手段90のノズル部91のドーム状部92に位置決めする。
その後、待機位置に退避していた上型70が降下し、下型80に近接することで、上型70および下型80が型締めされる(図13および図14参照)。この際、液圧成形品60の外面部61を形成することとなる上板10を、キャビティ面71に相対するように配置し、板材10のドーム状部12を、上型70の押圧部75に位置する凹部76の先端部76Aに嵌合させる。
ドーム状部12の近傍部位は、上型70の押圧部75における円弧状溝77,78と、下型80の凹部86に配置されるノズル部91における環状凸部94,95とによって把持される。これにより、ドーム状部12の近傍部位には、屈曲した部位が環状に形成され、導入される成形媒体に対するシール性が向上する。
予備成形体50の接合部52,54,56は、大型スペーサ(不図示)によって所定のクリアランスが確保されている押圧部75,85に配置される。
液圧供給手段90は、液圧回路99から供給される成形媒体を、ノズル部91および開口部22を経由して、予備成形体50の内部に導入し、液圧を付与する。その結果、予備成形体50は、膨出変形し、予備成形体50の縁部がキャビティ面71,81に向かって移動し、材料流入が引起こされる。
予備成形体50の接合部54,56が、キャビティ面71,81の内部成形空間に移動すると(図15参照)、上型70および下型80の押圧部75,85の間に配置される大型スペーサ(不図示)が、小型スペーサに交換される。上型70は、小型スペーサの厚みに対応し、さらに降下し、型締することで、予備成形体50の縁部の厚みに対応する所定のクリアランスを確保する(図16参照)。
そして、成形媒体の供給が継続するに伴って、膨出変形する上板10および下板20に接合されている上方中板30および下方中板40は、引張られて引伸ばされるため、湾曲して不安定となることが無く、直線的に伸展する(図17)。
また、上方中板30および下方中板40の根元部は、接合部54,56の存在によって、L字状に屈曲し、その屈曲部の曲率半径が小さくなる。さらに、上方中板30および下方中板40は、接合部55を介して引張り合うため、加えられる力が均衡し、上方中板30および下方中板40の根元部の形状は、略同一となる。
予備成形体50の内部が最終液圧に到達すると、成形媒体の供給が停止され、所定時間保持されることで、予備成形体50の膨出が完了する。つまり、上板10および下板20は、液圧成形品60の外面部61,66を形成し、上方中板30および下方中板40は、液圧成形品60の補強リブ62,67を形成することとなる(図18参照)。そして、除圧した後、上型70を上昇させて型開し、成形品を取り出し、切断などのトリミングが施される。
以上のように、実施の形態1においては、溶接歩留まりを向上させることで、予備成形体の製造コストを低下させることが可能であり、製造コストに優れた予備成形体を提供することができる。また、製造コストに優れた予備成形体から液圧成形品を得ることが可能であり、製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法を提供することができる。
なお、実施の形態1においては、外面材のいずれか一方に形成される開口部に、成形媒体を注入することによって、液圧を付与しているが、特にこの形態に限定されず、多様なタイプの予備成形体および液圧成形装置を適用することが可能である。
例えば、下板20の開口部22および液圧供給手段90のノズル部91を、適宜複数とすることも可能である。また、予備成形体50の接合部54,56を、キャビティ面71,81の内部成形空間に、最初から配置されるように構成することで、型締めを1回とすることも可能である。
図19は、実施の形態2に係る予備成形体を説明するための断面図である。なお、以後においては、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。実施の形態2に係る予備成形体150は、上方中板と下方中板の形状が同一でない点で、実施の形態1に係る予備成形体50と概して異なる。
詳述すると、予備成形体150においては、上方中板130は、略平坦であり、下方中板140は、両端部の間の略中央に位置している凹部141を有する。下方中板140は、凹部141が下板120と相対するように設置され、下方中板140の両端部は、接合部154を介して、下板120に連結されており、凹部141は、下板120との間に隙間Sを形成している。
下方中板140の凹部141の背面部位142は、接合部155を介して、上方中板30は、連結されている。なお、符号132は、下方中板140の凹部141の背面部位142と当接する上方中板130の背面部位であり、背面部位132と背面部位142との当接面は、接合面を規定する。背面部位142は、突出形状を有するため、上方中板130と下方中板140との間に、隙間Sが形成される。
上述にように、下方中板140のみに凹部141が形成されており、接合部155の近傍の形状が、上下対称ではない。一方、液圧成形の初期においては、上方中板130および下方中板140は、圧縮加重による曲げ状態を経ることになる(図15参照)。
この際、接合部155における凹部141が配置される側が屈曲し易いため、実施の形態1に係る予備成形体50と異なり、初期曲げの方向が一定となり、接合部155の位置を略中央の位置に確実に保つことが可能となる。つまり、液圧成形における膨らみ量が異なることで、補強リブが歪な形状になるのを避けることが可能である。
以上のように、実施の形態2においては、実施の形態1に比較し、成形品の中空断面を仕切る補強リブの形状品質(精度)を向上させることが可能である。
図20は、実施の形態3に係る補強材を構成する下方中板および上方中板を説明するための断面図である。実施の形態3に係る予備成形体は、上方中板および下方中板に突起部が形成されている点で、実施の形態1に係る予備成形体50と概して異なる。
実施の形態3に係る突起部234,244は、凹部231,241の背面部位232,242を挟んで配置され、端部近傍に位置している。突起部234,244は、略平坦な頂部を有する屈曲形状を呈し、例えば、プレス成形によって形成することが可能である。なお、符号235,245は、突起部234,244の窪み状の背面部位を示している。
突起部234,244は、当接自在に位置決めされており、また、突起部234,244の高さは、凹部231,241の背面部位232,242の高さと一致している。
そのため、上方中板230の背面部位232と下方中板240の背面部位242とを相対させて、上方中板230を下方中板240に重ね合せる場合、上方中板230の突起部234および凹部231,241の背面部位232,242は、下方中板240の突起部244および凹部241の背面部位242と、それぞれ当接する。また、上方中板230と下方中板240との間に形成される隙間Sは、背面部位232,242の高さの合計と一致することとなる。
次に、図20に示される補強材の接合方法の一例を説明する。図21は、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図、図22は、図21に続く、下板に対する下方中板の接合を説明するための断面図、図23は、図22に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図、図24は、図23に続く、下板に対する上板の接合を説明するための断面図である。
まず、作業台(不図示)の所定位置に配置された下方中板240に対して、上方中板230を重ね合せ、上方中板230の突起部234および凹部231,241の背面部位232,242と、下方中板240の突起部244および凹部241の背面部位242とを、それぞれ当接させる。そして、上方中板230の凹部231を、貫通溶接によって、下方中板240の凹部241の背面部位242に接合し、接合部255を形成する(図21参照)。
上方中板230は、1箇所で支持される実施の形態1の場合と異なり、突起部234および凹部231の背面部位232を介し、下方中板240の突起部244および凹部241の背面部位242(合計3箇所)によって支持されるため、安定している。そのため、不安定状態を解消するための噛まし板58,59の適用が不要であり、噛まし板58,59に係る工数を削減することが可能であり、生産性に優れている。
その後、作業台(不図示)の所定位置に配置された下板220に対して、下方中板240の凹部241が相対するように、上方中板230と下方中板240の接合体を配置する。そして、下板220を、貫通溶接によって、下方中板240の両方の端部に接合し、接合部254を形成する(図22参照)。溶接位置は、突起部244(背面部位245)の近傍である。
つまり、接合部254は、外面材(下板220)および補強材を構成する板材(上方中板230および下方中板240)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(下板220)を、その内側に位置する2枚目の板材(下方中板240)に溶接することで、形成される。
一方、上方中板230と下方中板240の間には、突起部234,244および凹部231,241の背面部位232,242の当接によって形成された隙間Sが存在している。したがって、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(下方中板240)と3枚目の板材(上方中板230)との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
接合部254の形成が完了すると、上板210が載置され、上板210の縁部と下板220の縁部とが、重ね合わされる。そして、上板210を、貫通溶接によって、上方中板230の両方の端部に接合し、接合部256を形成する(図23参照)。溶接位置は、突起部234(背面部位235)の近傍であり、上方中板230と下方中板240との間には、隙間Sが存在する。
つまり、接合部256は、外面材(上板210および下板220)および補強材を構成する板材(上方中板230および下方中板240)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(上板210)を、その内側に位置する2枚目の板材(上方中板230)に溶接することで、形成される。そして、2枚目の板材(上方中板230)と、その内側に位置する3枚目の板材(下方中板240)との間に、接合部256と位置合わされた隙間Sが配置されている。
したがって、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(上方中板230)と3枚目の板材(下方中板240)との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
接合部256の形成が完了すると、上板210および下板220の重ね合わせられた縁部が接合され、予備成形体250が得られる(図24参照)。なお、符号252は、縁部に形成される接合部252を示している。
以上のように、実施の形態3においては、実施の形態1および実施の形態2に比較し、生産性を向上させることが可能である。
なお、突起部234,244の高さは、同一であることに限定されない。例えば、突起部234,244の合計の高さが、凹部231,241の背面部位232,242の合計と一致していれば、突起部234,244の各高さを、適宜異ならせることが可能である。また、上方中板230および下方中板240の一方のみに、突起部を形成することも可能である。この場合、突起部の高さは、凹部231,241の背面部位232,242の合計と一致することとなる。
図25は、実施の形態4に係る補強材を説明するための断面図である。実施の形態4に係る予備成形体350は、上方中板の形状に関して、実施の形態3に係る予備成形体250と概して異なる。
詳述すると、上方中板330は、略平坦であり、凹部および突起部を有しておらず、下方中板340は、凹部341および突起部344を有する。上方中板330は、下方中板340の凹部341の背面部位342および突起部344(合計3箇所)によって支持されるため、安定している。そのため、実施の形態3の場合と同様に、工数を削減することが可能であり、生産性に優れている。
また、上方中板330と下方中板340の間には、上方中板330と、凹部341の背面部位342および突起部344との当接によって形成された隙間Sが存在している。そのため、接合部355が形成されている上方中板330と下方中板340の接合体を、下板320に配置し、突起部344(背面部位345)の近傍に、接合部254を形成する場合、隙間Sは、実施の形態3の場合と同様に、溶接熱の伝達を妨害し、下方中板40と上方中板230との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
さらに、接合部254の形成が完了した後で、上板310を、上方中板330に配置し、突起部344と当接する部位334の近傍に、接合部356を形成する場合、隙間Sは、実施の形態3の場合と同様に、溶接熱の伝達を妨害し、上方中板330と下方中板340との誤溶接を防ぐことで、溶接歩留まりを向上させる。
一方、予備成形体350においては、下方中板340のみに凹部341が形成されており、実施の形態2の場合と同様に、接合部355の近傍の形状が、上下対称ではない。したがって、液圧成形が適用される際、接合部355における凹部341が配置される側が屈曲し易いため、初期曲げの方向が一定となり、接合部355の位置を略中央の位置に確実に保つことが可能となる。つまり、液圧成形における膨らみ量が異なることで、補強リブが歪な形状になるのを避けることが可能である。
以上のように、実施の形態4においては、実施の形態3に比べて、成形品の中空断面を仕切る補強リブの形状品質(精度)を向上させることが可能である。
なお、突起部は、下方中板340に形成されることに限定されず、上方中板330に設けることも可能である。また、下方中板340と上方中板330の両方に突起部を形成することも可能である。この場合、突起部の合計の高さは、下方中板340の凹部341の背面部位342の高さと略一致させることが必要である。
図26は、実施の形態5に係る補強材を構成する上方中板を説明するための断面図、図27は、実施の形態5に係る補強材を構成する下方中板を説明するための断面図、図28は、図26の上方中板と図27の下方中板の嵌合構造を説明するための断面図である。
実施の形態5に係る予備成形体は、上方中板および下方中板の形状に関し、実施の形態3に係る予備成形体250と概して異なる。詳述すると、実施の形態5に係る上方中板430は、凹部431の背面部位432を挟んで配置される突起部434を有する。突起部434は、略V字状であり、上方中板430の端部近傍に位置している。
一方、下方中板440は、凹部441の背面部位442を挟んで配置される受け部444を有する。受け部444は、例えば、プレス成形によって形成される突起部からなり、上方中板430の突起部434と嵌合自在に位置決めされている。受け部444は、上方中板430の突起部434と嵌合自在のくぼみ部444Aが形成された頂部を有する。なお、符号445は、受け部444の窪み状の背面部位を示している。
また、下方中板440の受け部444を、上方中板430の突起部434に嵌合させた際における下方中板440と上方中板430との間に形成される隙間Sは、上方中板430の凹部431の背面部位432の高さと下方中板440の凹部441の背面部位442の高さの合計と一致している。
下方中板440に対して上方中板430を重ね合せる場合、上方中板430の突起部434と下方中板440の受け部444とは、所定の位置で嵌合する。つまり、突起部434および受け部444は、下方中板440に対する上方中板430の位置決め機構として機能する。
したがって、上方中板430の凹部431を、貫通溶接によって、下方中板440の凹部441の背面部位442に接合し、接合部を形成する際(図21参照)、下方中板440に対する上方中板430の重ね合せは、容易かつ迅速に実施可能である。
以上のように、実施の形態5においては、実施の形態3に比較し、生産性を向上させることが可能である。
なお、上方中板430に受け部444を配置し、下方中板440の突起部434を配置することも可能である。
また、突起部434と受け部444の嵌合による位置決め機構は、実施の形態2に適用することも可能である。例えば、上方中板130に突起部434を配置し、下方中板140に受け部444を配置することで、下方中板140に対する上方中板130の重ね合せは、容易かつ迅速に実施可能となる。
この場合、下方中板140の受け部444を、上方中板130の突起部434に嵌合させた際における下方中板140と上方中板130との間に形成される隙間Sは、下方中板140の凹部141の背面部位142の高さと一致させる必要がある。また、上方中板130に受け部444を配置し、下方中板140に突起部434を配置することも可能である。
図29は、実施の形態6を説明するための断面図である。実施の形態6は、予備成形体の形状および液圧成形装置の構成に関し、実施の形態1と概して異なっている。
詳述すると、実施の形態6に係る予備成形体550は、液圧成形品の外面部を形成することとなる上板510および下板520と、液圧成形品の補強リブを形成することとなる上方中板530と下方中板540と、成形媒体を導入することによって液圧を付与するための非接合部551とを有する。上方中板530および下方中板540は、上板510および下板520の内側に配置される。
非接合部551は、上板510の端面と下板520との当接面によって構成され、当該当接面は、略円錐状に予備成形されている。非接合部551は、円状の開口部が配置される外側端面と、予備成形体550の内部に連通している内側先端部552を有する。つまり、予備成形体550は、外面材の一方510の端面と他方520の端面との当接面によって形成される開口部を有する。非接合部551は、端面全面に渡って配置される形態に限定されず、部分的に配置することも可能である。
上板510は、上型570のキャビティ面571に相対して配置される。下板520は、下型580のキャビティ面581に相対して配置される。キャビティ面571,581は、成形品の外面部にそれぞれ対応している。
液圧供給手段590は、液圧回路599に連結される流路598と、軸押しポンチ591と、軸押しシリンダ597とを有する。軸押しポンチ591は、上型570および下型580の側面に配置され、軸押しシリンダ597に連結されている。軸押しポンチ591は、ノズル部592を有する。
ノズル部592は、流路598と連通している注入口593を有し、かつ、非接合部551の形状と対応する略円錐状を呈している。軸押しシリンダ597は、軸押しポンチ591を、金型(上型570および下型580)側に向かって進退自在に支持している。軸押しシリンダ597の駆動源は、例えば、油圧あるいは空圧である。
予備成形体550の非接合部551は、その開口部にノズル部592が挿入されると、拡径すると共に、上型570および下型580により当該拡径が規制される。その結果、非接合部551は、ノズル部592に密着して、気密性が確保される。
ノズル部592の注入口593は、予備成形体550の内部に連通している内側先端部552と位置合せされる。そのため、液圧回路599から供給される成形媒体が、流路598および注入口593に導入されると、成形媒体は、非接合部551および内側先端部552を通過して、予備成形体550の内部に注入される。
そのため、液圧供給手段590は、予備成形体550の内部に液圧を付与して膨出変形させことが可能である。
以上のように、実施の形態6においては、外面材の一方の端面と他方の端面との当接面によって形成される開口部に、成形媒体を導入することによって液圧を付与し、予備成形体を膨出変形させることで、液圧成形品の外面部および液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、目的とする液圧成形品の構成に応じて、上板および下板(外面材を構成する板材)の形状、上方中板および下方中板(補強材を構成する板材)の形状、凹部の配置位置、予備成形体における補強材を構成する板材の配置形態などを、適宜変更することが可能である。
例えば、上方中板および下方中板をオフセットして配置および接合することで、液圧成形品の中空断面を略水平方向および略垂直方向に均等に仕切る補強リブを形成することも可能である。また、上方中板および下方中板の形状を、異ならせることで、液圧成形品の中空断面を不均等に仕切る補強リブを得ることも可能である。
実施の形態1に係る液圧成形品を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図である。 図2に示される予備成形体の背面図である。 図2の線IV−IVに関する断面図である。 図2の線V−Vに関する断面図である。 予備成形体の内部に配置される補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。 予備成形体の補強材の接合方法の一例を説明するための断面図であり、下板に対する下方中板の接合を示している。 図7に続く、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図である。 図8に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図である。 図10に示される液圧成形装置の上型を説明するための平面図である。 図10に示される液圧成形装置の下型を説明するための平面図である。 実施の形態1に係る液圧成形方法を説明するための断面図であり、型締めを示している。 図13の線XIV−XIVに関する断面図である。 図14に続く、成形初期を説明するための断面図である。 図15に続く、型締めを説明するための断面図である。 図16に続く、成形中期を説明するための断面図である。 図17に続く、成形後期を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る予備成形体を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る補強材を構成する下方中板および上方中板を説明するための断面図である。 図20に示される補強材の接合方法の一例を説明するための断面図であり、下方中板に対する上方中板の接合を示している。 図21に続く、下板に対する下方中板の接合説明するための断面図である。 図22に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。 図23に続く、下板に対する上板の接合を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る補強材を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る補強材を構成する上方中板を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る補強材を構成する下方中板を説明するための断面図である。 図26の上方中板と図27の下方中板の嵌合構造を説明するための断面図である。 実施の形態6を説明するための断面図である。
符号の説明
10・・上板、
11,16・・端部、
12・・ドーム状部、
15・・中央部、
20・・下板、
21,26・・端部、
22・・開口部、
25・・中央部、
30・・上方中板、
31・・凹部、
32・・背面部位、
40・・下方中板、
41・・凹部、
42・・背面部位、
50・・予備成形体、
52・・接合部、
52,54,55,56・・接合部、
58,59・・噛まし板、
60・・液圧成形品、
61,66・・外面部、
62,67・・補強リブ、
70・・上型、
71・・キャビティ面、
75・・押圧部、
76・・凹部、
76A・・先端部、
77,78・・円弧状溝、
80・・下型、
81・・キャビティ面、
85・・押圧部、
86・・凹部、
90・・液圧供給手段、
91・・ノズル部、
92・・ドーム状部、
93・・注入口、
94,95・・環状凸部、
98・・流路、
99・・液圧回路、
120・・下板、
130・・上方中板、
132・・背面部位、
140・・下方中板、
141・・凹部、
142・・背面部位、
150・・予備成形体、
154・・接合部、
155・・接合部、
210・・上板、
220・・下板、
230・・上方中板、
231・・凹部、
232・・背面部位、
234・・突起部、
235・・背面部位、
240・・下方中板、
241・・凹部、
242・・背面部位、
244・・突起部、
245・・背面部位、
250・・予備成形体、
252,254,255,256・・接合部、
310・・上板、
320・・下板、
330・・上方中板、
334・・当接する部位、
340・・下方中板、
341・・凹部、
342・・背面部位、
344・・突起部、
345・・背面部位、
350・・予備成形体、
355,356・・接合部、
430・・上方中板、
431・・凹部、
432・・背面部位、
434・・突起部、
440・・下方中板、
441・・凹部、
442・・背面部位、
444・・受け部、
444A・・くぼみ部、
445・・背面部位、
510・・上板、
520・・下板、
530・・上方中板、
540・・下方中板、
550・・予備成形体、
551・・非接合部、
552・・内側先端部、
570・・上型、
571・・キャビティ面、
580・・下型、
581・・キャビティ面、
590・・液圧供給手段、
591・・ポンチ、
592・・ノズル部、
593・・注入口、
597・・シリンダ、
598・・流路、
599・・液圧回路、
,D・・板厚、
,S,S・・隙間、
W・・幅。

Claims (16)

  1. 重ね合わせて接合された縁部を有し、液圧成形品の外面部を形成することとなる2枚の外面材と、液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材と、を有する予備成形体であって、
    前記外面材および前記補強材を構成する板材が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材を、前記1枚目の板材の内側に位置する2枚目の板材に溶接することで形成される接合部を有しており、
    前記溶接の際に、前記2枚目の板材と、前記2枚目の板材の内側に位置する3枚目の板材との間に、前記接合部と位置合わされた隙間が、前記接合部の形成の前に配置されている
    ことを特徴とする予備成形体。
  2. 前記隙間は、前記2枚目の板材に形成された凹部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の予備成形体。
  3. 前記凹部は、屈曲形状を有することを特徴とする請求項2に記載の予備成形体。
  4. 前記凹部の底面の板厚は、前記凹部の近傍の板厚より小さいことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の予備成形体。
  5. 前記2枚目の板材および/または前記3枚目の板材は、相対する面に突起部が形成されており、
    前記隙間は、前記突起部の当接によって形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の予備成形体。
  6. 前記2枚目の板材は、前記補強材からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の予備成形体。
  7. 前記補強材は、前記凹部が形成されている第1補強材と、略平坦な第2補強材とを有しており、
    前記凹部が前記外面材の一方と相対するように配置されて、前記第1補強材の両端部が、前記外面材の一方と溶接され、
    前記第2補強材における前記凹部の背面部位と当接する部位が、前記第1補強材と接合され、
    前記第2補強材の両端部が、前記外面材の他方と溶接されていることを特徴とする請求項6に記載の予備成形体。
  8. 前記第1補強材の凹部は、前記第1補強材の両端部の間における略中央に位置していることを特徴とする請求項7に記載の予備成形体。
  9. 前記補強材は、前記凹部が形成されている第1補強材および第2補強材を有しており、
    前記第1補強材の凹部が前記外面材の一方と相対するように配置されて、前記第1補強材の両端部が、前記外面材の一方と溶接され、
    前記第2補強材の凹部が前記外面材の他方と相対するように配置されて、前記第2補強材の凹部の背面部位が、前記第1補強材の凹部の背面部位と溶接され、
    前記第2補強材の両端部が、前記外面材の他方と溶接されていることを特徴とする請求項7に記載の予備成形体。
  10. 前記第1補強材および前記第2補強材は、前記凹部の背面部位を挟んで配置される突起部を有し、前記第1補強材の突起部と前記第2補強材の突起部は、当接自在に位置決めされており、
    前記第2補強材の突起部を前記第2補強材の突起部に当接させた際における前記第1補強材と前記第2補強材との間に形成される隙間は、前記第1補強材の凹部の背面部位の高さと前記第2補強材の凹部の背面部位の高さの合計と一致していることを特徴とする請求項9に記載の予備成形体。
  11. 前記第2補強材は、前記凹部の背面部位を挟んで配置される突起部を有し、
    前記第1補強材は、前記凹部の背面部位を挟んで配置され、かつ前記突起部と嵌合自在に位置決めされた受け部を有し、
    前記第1補強材の受け部を、前記第2補強材の突起部に嵌合させた際における前記第1補強材と前記第2補強材との間に形成される隙間は、前記第1補強材の凹部の背面部位の高さと前記第2補強材の凹部の背面部位の高さの合計と一致していることを特徴とする請求項9に記載の予備成形体。
  12. 前記受け部は、前記突起部と嵌合自在のくぼみ部が形成された頂部を有する突起部からなることを特徴とする請求項11に記載の予備成形体。
  13. 前記第1補強材および第2補強材の凹部は、前記第1補強材および第2補強材の両端部の間における略中央に位置していることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の予備成形体。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の予備成形体を、液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する成形金型の内側に配置し、
    前記予備成形体の内部に液圧を付与し、膨出変形させ、
    前記外面材および補強材によって、前記液圧成形品の外面部および前記液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成する
    ことを特徴とする液圧成形方法。
  15. 前記外面材のいずれか一方に形成される開口部に、成形媒体を注入することによって、液圧を付与することを特徴とする請求項14に記載の液圧成形方法。
  16. 前記外面材の一方の端面と他方の端面との当接面によって形成される開口部に、成形媒体を導入することによって液圧を付与することを特徴とする請求項14に記載の液圧成形方法。
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