JP2006026646A - 液圧成形方法および液圧成形装置 - Google Patents

液圧成形方法および液圧成形装置 Download PDF

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正朗 吉留
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伸史 大江
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Abstract

【課題】 フランジ部が残留しない成形品を得るための液圧成形装置を提供する。
【解決手段】
周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材からなる予備成形体が内側に配置されて型締めされる成形金型160,170と、成形金型型160,170によって型締めされた予備成形体の内側に、液圧を付加することで、予備成形体を膨出させるための液圧供給手段とを有する。成形金型160,170は、予備成形体における成形品を構成することになる膨出部135および膨出部135の周辺に位置する接合部136が内部に配置されるキャビティ面162,172を有する。膨出部135に位置する板材は、断面周長が増加するように予め成形加工が施された成形加工部115,125を有する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、液圧成形方法および液圧成形装置に関する。
従来の液圧成形においては、重ね合わせた板材の周辺を接合してなるフランジ部を有する予備成形体を、上下に分割された成形金型の内側に配置し、型締めした後に、予備成形体の内部に液圧を付加することで膨出させ、成形金型のキャビティに押圧して、成形している(例えば、特許文献1参照。)。
フランジ部は、液圧成形の進行に伴って、成形金型のキャビティに向かって移動し、材料流入を引き起こす。そのため、板厚の減少が過度に進行し、材料が破断する等の成形不良の発生が抑制される。
特開平2003−96116号公報
しかし、成形品には、重量増加を引き起こすフランジ部が残留するため、成形品の軽量化が困難である問題を有する。また、成形品に隣接して他の部品が配置される場合、フランジ部と他の部品とが接触し、損傷を引き起こす虞があり、部品配置が制限される問題も存する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、フランジ部が残留しない成形品を得るための液圧成形方法および液圧成形装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材からなる予備成形体が適用される液圧成形方法であって、
前記予備成形体は、成形品を構成することになる膨出部を有し、
前記膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部を有しており、
前記予備成形体を、成形金型の内側に配置して型締めする際に、前記膨出部および前記膨出部の周辺に位置する接合部を、前記成形金型のキャビティ内部に位置決めし、
型締めされた前記予備成形体の内部に、液圧を付与して膨出させる
ことを特徴とする液圧成形方法である。
上記目的を達成するための請求項11に記載の発明は、
周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材からなる予備成形体が適用される液圧成形装置であって、
予備成形体が内側に配置されて型締めされる成形金型、および
前記成形金型によって型締めされた予備成形体の内側に、液圧を付加することで、予備成形体を膨出させるための液圧供給手段を有し、
前記成形金型は、前記予備成形体における成形品を構成することになる膨出部および前記膨出部の周辺に位置する接合部が内部に配置されるキャビティ面を有し、
前記膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように予め成形加工が施された成形加工部を有することを特徴とする液圧成形装置である。
上記のように構成した本発明は、以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、成形品を構成することになる予備成形体の膨出部の周辺に位置する接合部は、フランジ部を有しない。そのため、フランジ部を有しない成形品を得られ、成形品の軽量化が容易であり、かつ、部品配置の自由度が向上する。また、予備成形体の膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部を有するため、従来に比べて多くの材料が、成形金型のキャビティ内部に予め配置される。そのため、材料流入を引き起こすフランジ部を有しないが、成形不良、例えば、板厚の減少が過度に進行し、材料が破断したり、接合部に亀裂が発生すること等が、抑制される。つまり、フランジ部が残留しない成形品を得るための液圧成形方法を提供することができる。
請求項11に記載の発明によれば、成形金型は、成形品を構成することになる予備成形体の膨出部および膨出部の周辺に位置する接合部が内部に配置されるキャビティ面を有するため、フランジ部を有しない成形品を得ることが可能である。そのため、成形品の軽量化が容易であり、かつ、部品配置の自由度を向上させることができる。また、予備成形体の膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部を有するため、従来に比べて多くの材料を、成形金型のキャビティ内部に予め配置することが可能である。そのため、材料流入を引き起こすフランジ部を有しないが、成形不良、例えば、板厚の減少が過度に進行し、材料が破断したり、接合部に亀裂が発生すること等を抑制することができる。つまり、フランジ部が残留しない成形品を得るための液圧成形装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係る成形品を説明するための斜視図である。実施の形態1に係る成形品140は、例えば、アスクル部品、ボディサイド部品、サスペンション部品であり、軽量化と高剛性化とを両立させた中空状の自動車部品を提供するために適用される。
成形品140の側方端面に位置する接合部145は、フランジ部を有しないため、成形品の軽量化が容易である。また、成形品140に隣接して他の部品が配置される場合であっても、他の部品と接触し、損傷を引き起こす虞があるフランジ部が存在しないため、部品配置の自由度が向上する。なお、成形品140は、接合部145によって定義される面に関して対称である。
図2は、実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図、図3は、図2の線III−IIIに関する断面図、図4は、図2の線IV−IVに関する断面図、図5は、図2の予備成形体の膨出部の周辺に位置する接合部を説明するための断面図である。
成形品140の素材である予備成形体130は、周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材110,120からなる。予備成形体130は、板材110,120の合わせ面に関して対称であり、膨出部135およびクランプ部131,137を有する。膨出部135は、液圧が付与され変形することで成形品140を構成することになる。クランプ部131,137は、膨出部135から延長し、成形金型によって押圧される部位である。
膨出部135に位置する板材110,120は、断面周長が増加するように予め成形加工が施された成形加工部115,125を有する。成形加工部115,125は、1対の凸部116,126と、凸部116,126の間に位置する凹部117,127とから構成される波形断面形状を有する。
成形加工は、例えば、プレス成形を適用することが可能であるが、特に限定されない。成形加工部115,125は、断面周長が増加する形状を有しておれば、特に限定されず、波形断面形状以外の形状を適用することが可能である。また、凹凸形状が複数繰り返される波形断面形状を適用することも可能である。
クランプ部137に位置する一方の板材120は、開口部121を有し、他方の板材110は、開口部121と位置合わされたドーム状部111と、ドーム状部111から延長する凸部112とを有する。凸部112は、板材の合わせ面に、空隙113を形成する。
膨出部135の周辺(側方端面)に位置する接合部136は、V字開先の突き合わせ溶接によって形成され、良好な外形形状を有する。突き合わせ溶接は、例えば、プラズマ溶接が適用され、余盛りや溶接強度を必要とする場合、フィラーワイヤを適宜使用することも可能である。
膨出部135およびクランプ部131,137の周辺の接合方法は、共通とすることに限定されず、例えば、クランプ部131,137の周辺に位置する接合部132,138を、隅肉溶接によって形成することもできる。また、接合方法として、接着や他の溶接などを適用することが可能である。他の溶接は、例えば、シーム溶接、アーク溶接、レーザ溶接が挙げられる。
図6は、実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図であり、型締め時を示しており、図7は、図6の線VII−VIIに関する断面図、図8は、図6の液圧成形装置における成形金型のキャビティ面の断面周長を説明するための断面図、図9は、実施の形態1に係る液圧成形の完了時を示している断面図である。
実施の形態1に係る液圧成形装置150は、成形金型(上型160および下型170)および液圧供給手段190を有する。
上型160および下型170は、近接離間可能に設置され、予備成形体130が内側に配置されて型締めされる。上型160および下型170は、目的とする成形品140の外形に対応した形状を有するキャビティ面162,172と、予備成形体130のクランプ部131,137の外周端部を把持するための押圧部161,165,171,175とを有する。
成形品140は、接合部145によって定義される面に関して対称であるため、キャビティ面162,172は、型の分割面に関して対称である。キャビティ面162,172の内部には、予備成形体130の膨出部135および膨出部の周辺に位置する接合部136が配置される。
膨出部135に位置する板材110,120は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部115,125を有する。成形加工部115の断面周長Lは、板材110に相対する上型160のキャビティ面162の断面周長Cと、略一致しており、成形加工部125の断面周長Lは、板材120に相対する下型170のキャビティ面172の断面周長Cと略一致している(図8参照)。
したがって、従来に比べて多くの材料を、上型160および下型170のキャビティ内部に予め配置することが可能である。そのため、予備成形体130は、材料流入を引き起こすフランジ部を有しないが、板材110,120が膨出に伴って変形することで、抵抗が増加している場合であっても、成形不良、例えば、板厚の減少が過度に進行し、材料が破断したり、接合部に亀裂が発生すること等を抑制することができる。また、曲率半径が小さい部位、例えば、小さく鋭い形状を有する部位を成形することも容易である。
なお、成形加工部115,125の断面周長L,Lと、キャビティ面162,172の断面周長C,Cとは、略一致することに限定されないが、成形加工部115,125の断面周長L,Lをキャビティ面162,172の断面周長C,Cで除した値としては、0.95〜1.00の範囲に含まれることが好ましい。
上型160の押圧部165は、予備成形体130のドーム状部111に対応する凹部166と、予備成形体130の凸部112に対応する凹溝167とを有する。下型170の押圧部175は、ノズル部191が配置される凹部176を有する。
液圧供給手段190は、予備成形体130の内部に液圧を付与して膨出させるために使用され、液圧回路199に連結される流路198とノズル部191とを有する。流路198は、下型170の内部を延長し、ノズル部191に達している。ノズル部191は、予備成形体130のドーム状部111に対応するドーム状部192を有する。
ドーム状部192は、板材120の開口部121に挿入自在であり、また、流路198と連通している注入口193を有する。したがって、ノズル部191を開口部121に挿入し、予備成形体130のドーム状部111に配置する場合、液圧回路199から供給される成形媒体は、ノズル部191を経由して、板材の合わせ面に形成される空隙113に注入され、予備成形体130の内部に導入される。予備成形体130の内部に液圧を付与して膨出させるための成形媒体は、例えば、水である。
次に、実施の形態1に係る液圧成形方法を説明する。
まず、周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材110,120からなる予備成形体130が、下型170に配置される。この際、予備成形体130の膨出部135および膨出部135の周辺に位置する接合部136を、下型170のキャビティ内部に位置決めする。
また、板材120に形成されている開口部121を、液圧供給手段190のノズル部191のドーム状部192に位置決めし、ドーム状部192を、板材110のドーム状部111に嵌合する。これにより、ドーム状部192の注入口193は、板材110と板材120との間に形成される空隙113に位置合せされ、予備成形体130の内部と流路198とが連通する。
その後、待機位置に退避していた上型160が降下し、下型170に近接することで、上型160および下型170が型締めされる(図6および図7参照)。この際、板材110のドーム状部111および凸部112は、上型160の凹部166および凹溝167に嵌合され、また、上型160および下型170の押圧部161,165,171,175は、予備成形体130のクランプ部131,137の外周端部を把持する。なお、予備成形体130の膨出部135および膨出部135の周辺に位置する接合部136は、上型160および下型170のキャビティ内部に位置している。
液圧供給手段190は、液圧回路199から供給される成形媒体を、ノズル部191を経由して、板材110と板材120との間に形成される空隙113に注入する。成形媒体は、予備成形体130の内部に導入され、液圧を付与することで、膨出部135を変形させる。
この際、膨出部135に位置する板材110,120は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部115,125を有するため、従来に比べて多くの材料が、上型160および下型170のキャビティ内部に予め配置されている。
そのため、予備成形体130は、材料流入を引き起こすフランジ部を有しないが、板材110,120が膨出に伴って変形することで、抵抗が増加している場合であっても、成形不良、例えば、板厚の減少が過度に進行し、材料が破断したり、接合部に亀裂が発生すること等が抑制される。また、曲率半径が小さい部位、例えば、小さく鋭い形状を有する部位を成形することも容易である。
予備成形体130の内部が最終液圧Pmaxに到達すると、成形媒体の供給が停止され、所定時間保持されることで、予備成形体130の膨出が完了する(図9参照)。そして、除圧した後、上型160を上昇させて型開し、クランプ部131,137の切断などのトリミングが施されることで、フランジ部を有しない成形品が得られる。当該成形品は、残留するフランジ部が存在しないため、成形品の軽量化が容易であり、かつ、部品配置の自由度が向上する。
以上のように、実施の形態1は、フランジ部が残留しない成形品を得るための液圧成形方法および液圧成形装置を提供することができる。
図10は、実施の形態2に係る成形品を説明するための斜視図、図11は、実施の形態2に係る予備成形体および液圧成形装置を説明するための断面図である。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態2に係る成形品240は、接合部245によって定義される面に関して非対称である。そのため、成形品240の素材である予備成形体に関し、成形品240を構成することになる膨出部に位置する板材210,220の成形加工部215,225の断面周長は同一ではなく、成形加工部215の断面周長が、成形加工部225の断面周長より大きくなるように設定されている。
また、実施の形態2に係る液圧成形装置が備える上型260および下型270のキャビティ面262,272は、目的とする成形品240の外形に対応した形状を有するため、型の分割面に関して対称である。つまり、成形加工部215に相対する上型260のキャビティ面262の断面周長は、成形加工部225に相対する下型270のキャビティ面272の断面周長より大きい。
したがって、実施の形態2においては、予備成形体を、上型260および下型270の内側に配置して型締めする際に、膨出部および膨出部の周辺に位置する接合部236を、上型260および下型270のキャビティ内部に位置決めし、型締めされた予備成形体の内部に、液圧を付与して膨出させる場合、フランジ部が残留しない非対称な成形品240を得ることができる。
図12は、実施の形態3を説明するための断面図、図13は、実施の形態4を説明するための断面図である。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
予備成形体の膨出部および膨出部の周辺に位置する接合部は、成形金型のキャビティ面の内部に配置されるため、成形金型の分割面によって把持される部位を有しない。そのため、成形金型の分割面と、予備成形体を構成する板材の合わせ面とを位置合せする必要がない。
したがって、図12に示されるように、予備成形体の膨出部335の周辺に位置する接合部336によって定義される面の方向(板材310,320の合わせ面の方向)を、成形金型360,370の分割面Sの方向からオフセットするように構成し、接合部336を、分割面Sから離間した位置に配置することが可能である。
この場合、膨出部335の周辺に位置する接合部336が、分割面Sの境界Bと当接して摺動したり、係合することが防がれるため、接合部336に亀裂や破断が生ずることを抑制することができる。
また、図13に示されるように、予備成形体の膨出部435の周辺に位置する接合部436によって定義される面の方向(板材410,420の合わせ面の方向)を、成形金型460,470の分割面の方向と交差するように構成し、接合部436を、分割面Sから離間した位置に配置することも可能である。
図14は、実施の形態5に係る予備成形体を説明するための平面図、図15は、図14の線XV−XVに関する断面図、図16は、実施の形態5に係る液圧成形装置を説明するための断面図である。なお、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態5に係る予備成形体530は、クランプ部531,537の形状に関し、実施の形態1に係る予備成形体130と概して異なる。
クランプ部531,537は、側方端面に位置する接合部532,538と端部端面に位置する非接合部533,539とを有する。接合部532,538は、膨出部535の周辺(側方端面)に位置する接合部536から連続的に延長している。
非接合部533,539に位置する板材510,520は、半円状断面を有するように、成形加工が施されている。そのため、非接合部533,539は、略円錐状であり、円状の開口部533A,539Aが配置される外側端面と、膨出部535の内部に連通する内側先端部533B,539Bとを有する。成形加工は、例えば、プレス成形を適用することが可能であるが、特に限定されない。なお、非接合部533,539は、端部端面の全周辺に渡って形成される形態に限定されず、部分的に形成することも可能である。
実施の形態5に係る液圧成形装置550は、上型560および下型570の押圧部561,565,571,575の形状と、液圧供給手段590の構成とに関し、実施の形態1に係る液圧成形装置150と概して異なる。
押圧部561,565,571,575は、予備成形体530のクランプ部531,537の外周端部を把持するために使用される。そのため、クランプ部531,537の端部端面に位置する非接合部533,539の形状に対応する凹部を有する。
液圧供給手段590は、液圧回路599に連結される流路598と、軸押しポンチ591とを有する。軸押しポンチ591は、上型560および下型570の側面に配置され、軸押しシリンダ(不図示)に連結されている。軸押しポンチ591は、ノズル部592を有する。
ノズル部592は、流路598と連通している注入口593を有し、かつ、非接合部533,539の形状と対応する略円錐状を呈している。軸押しシリンダは、軸押しポンチ591を、成形金型(上型560および下型570)側に向かって進退自在に支持している。軸押しシリンダの駆動源は、例えば、油圧あるいは空圧である。
予備成形体530のクランプ部531,537の非接合部533,539は、ノズル部592が挿入されると、拡径すると共に、上型560および下型570の押圧部561,565,571,575に配置される凹部により当該拡径が規制される。その結果、非接合部533,539は、ノズル部592に密着して、気密性が確保される。
ノズル部592の注入口593は、予備成形体530の内部に連通している内側先端部533Bと位置合せされる。そのため、液圧回路599から液圧を付与する成形媒体が、流路598および注入口593に導入されると、当該成形媒体は、非接合部533,539および内側先端部533Bを通過して、予備成形体530の内部に注入される。
したがって、実施の形態5においても、予備成形体530の膨出部535の内部に、液圧供給手段590によって液圧を付与して膨出させことで、実施の形態1と同様に、フランジ部が残留しない成形品を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、予備成形体を構成する各板材は、単一の板素材からなるものに限定されず、複数の板素材を接合してなるテーラードブランク材を、適用することも可能である。
実施の形態1に係る成形品を説明するための斜視図である。 実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図である。 図2の線III−IIIに関する断面図である。 図2の線IV−IVに関する断面図である。 図2の予備成形体の膨出部の周辺に位置する接合部を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図であり、型締め時を示している。 図6の線VII−VIIに関する断面図である。 図6の液圧成形装置における成形金型のキャビティ面の断面周長を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る液圧成形の完了時を示している断面図である。 実施の形態2に係る成形品を説明するための斜視図である。 実施の形態2に係る予備成形体および液圧成形装置を説明するための断面図である。 実施の形態3を説明するための断面図である。 実施の形態4を説明するための断面図である。 実施の形態5に係る予備成形体を説明するための平面図である。 図14の線XV−XVに関する断面図である。 実施の形態5に係る液圧成形装置を説明するための断面図である。
符号の説明
110・・板材、
111・・ドーム状部、
112・・凸部、
113・・空隙、
115・・成形加工部、
116・・凸部、
117・・凹部、
120・・板材、
121・・開口部、
125・・成形加工部、
126・・凸部、
127・・凹部、
130・・予備成形体、
131,137・・クランプ部、
132,138・・接合部、
135・・膨出部、
136・・接合部、
140・・成形品、
145・・接合部、
150・・液圧成形装置、
160・・上型、
161,165・・押圧部、
162・・キャビティ面、
166・・凹部、
167・・凹溝、
170・・下型、
171,175・・押圧部、
172・・キャビティ面、
176・・凹部、
190・・液圧供給手段、
191・・ノズル部、
192・・ドーム状部、
193・・注入口、
198・・流路、
199・・液圧回路、
210・・板材、
215・・成形加工部、
220・・板材、
225・・成形加工部、
230・・予備成形体、
236・・接合部、
240・・成形品、
245・・接合部、
260・・上型、
262・・キャビティ面、
270・・下型、
272・・キャビティ面、
310,320・・板材、
335・・膨出部、
336・・接合部、
360,370・・成形金型、
410,420・・板材、
435・・膨出部、
436・・接合部、
460,470・・成形金型、
510,520・・板材、
530・・予備成形体、
531,537・・クランプ部、
532,538・・接合部、
533,539・・非接合部、
533A,539A・・開口部、
533B,539B・・内側先端部、
535・・膨出部、
536・・接合部、
550・・液圧成形装置、
560・・上型、
561,565・・押圧部、
570・・下型、
571,575・・押圧部、
590・・液圧供給手段、
591・・ポンチ、
592・・ノズル部、
593・・注入口、
598・・流路、
599・・液圧回路、
B・・境界、
,C,L,L・・断面周長、
Pmax・・最終液圧、
S・・分割面。

Claims (20)

  1. 周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材からなる予備成形体が適用される液圧成形方法であって、
    前記予備成形体は、成形品を構成することになる膨出部を有し、
    前記膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように成形加工が施された成形加工部を有しており、
    前記予備成形体を、成形金型の内側に配置して型締めする際に、前記膨出部および前記膨出部の周辺に位置する接合部を、前記成形金型のキャビティ内部に位置決めし、
    型締めされた前記予備成形体の内部に、液圧を付与して膨出させる
    ことを特徴とする液圧成形方法。
  2. 前記成形加工部は、波形断面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の液圧成形方法。
  3. 前記波形断面形状は、1対の凸部と、前記凸部の間に位置する凹部とから構成されることを特徴とする請求項2に記載の液圧成形方法。
  4. 一方の板材における成形加工部の断面周長は、他方の板材における成形加工部の断面周長より大きく、前記一方の板材に相対する前記成形金型の一方のキャビティ面の断面周長は、前記他方の板材に相対する前記成形金型の他方のキャビティ面の断面周長より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  5. 一方および他方の板材における成形加工部の断面周長は、前記一方および他方の板材に相対する前記成形金型の一方および他方のキャビティ面の断面周長と、それぞれ略一致していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  6. 前記膨出部の周辺に位置する接合部は、前記成形金型の分割面から離間した位置に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  7. 前記膨出部における前記成形金型の分割面の方向は、前記板材の合わせ面の方向と交差していることを特徴とする請求項6に記載の液圧成形方法。
  8. 前記膨出部の周辺に位置する接合部は、突き合わせ溶接によって形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  9. 前記予備成形体は、前記膨出部から延長し、前記成形金型によって押圧されるクランプ部を有し、前記クランプ部に位置する一方の板材は、開口部を有しており、
    液圧を付与する成形媒体が導入されるノズル部を、前記開口部に挿入し、成形媒体を、前記予備成形体の内部に注入することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  10. 前記予備成形体は、前記膨出部から延長し、前記成形金型によって押圧されるクランプ部を有し、前記クランプ部に位置する板材の端部端面は、非接合部を有しており、
    液圧を付与する成形媒体が導入されるノズル部を、前記非接合部に挿入し、成形媒体を、前記予備成形体の内部に注入することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  11. 周辺が接合された2枚の重ね合わせ板材からなる予備成形体が適用される液圧成形装置であって、
    予備成形体が内側に配置されて型締めされる成形金型、および
    前記成形金型によって型締めされた予備成形体の内側に、液圧を付加することで、予備成形体を膨出させるための液圧供給手段を有し、
    前記成形金型は、前記予備成形体における成形品を構成することになる膨出部および前記膨出部の周辺に位置する接合部が内部に配置されるキャビティ面を有し、
    前記膨出部に位置する板材は、断面周長が増加するように予め成形加工が施された成形加工部を有することを特徴とする液圧成形装置。
  12. 前記成形加工部は、波形断面形状を有することを特徴とする請求項11に記載の液圧成形装置。
  13. 前記波形断面形状は、1対の凸部と、前記凸部の間に位置する凹部とから構成されることを特徴とする請求項12に記載の液圧成形装置。
  14. 一方の板材における成形加工部の断面周長は、他方の板材における成形加工部の断面周長より大きく、前記一方の板材に相対する前記成形金型の一方のキャビティ面の断面周長は、前記他方の板材に相対する前記成形金型の他方のキャビティ面の断面周長より大きいことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
  15. 一方および他方の板材における成形加工部の断面周長は、前記一方および他方の板材に相対する前記成形金型の一方および他方のキャビティ面の断面周長と、それぞれ略一致していることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
  16. 前記膨出部の周辺に位置する接合部は、前記成形金型の分割面から離間した位置に配置されることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
  17. 前記膨出部における前記成形金型の分割面の方向は、前記板材の合わせ面の方向と交差していることを特徴とする請求項16に記載の液圧成形装置。
  18. 前記膨出部の周辺に位置する接合部は、突き合わせ溶接によって形成されることを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
  19. 前記予備成形体は、前記膨出部から延長し、前記成形金型によって押圧されるクランプ部を有し、前記クランプ部に位置する一方の板材は、開口部を有し、
    前記液圧供給手段は、液圧を付与する成形媒体が導入されるノズル部を有し、
    前記ノズル部は、前記開口部に挿入され、成形媒体を、前記予備成形体の内部に注入することを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
  20. 前記予備成形体は、前記膨出部から延長し、前記成形金型によって押圧されるクランプ部を有し、前記クランプ部に位置する板材の端部端面は、非接合部を有し、
    前記液圧供給手段は、液圧を付与する成形媒体が導入されるノズル部を有し、
    前記ノズル部は、前記非接合部に挿入され、成形媒体を、前記予備成形体の内部に注入することを特徴とする請求項11〜18のいずれか1項に記載の液圧成形装置。
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