JP4706213B2 - 予備成形体、液圧成形方法および液圧成形品 - Google Patents

予備成形体、液圧成形方法および液圧成形品 Download PDF

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Description

本発明は、予備成形体、液圧成形方法および液圧成形品に関する。
従来のサイドメンバ等の自動車の車体構造部材は、衝撃吸収性を向上させるために中空構造を有し、かつ強度を補うための補強材が内側に配設されており、車体構造部材に適用される液圧成形品は、2枚の外面材および補強材を有する予備成形体の内部に液圧を供給し、膨出変形させて得られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−82142号公報
しかし、補強材によって形成される補強リブは、外面材の重ね合わせ面から傾斜して延長する側壁部のみを支持している。そのため、外面材の重ね合わせ面に平行な方向(横方向)に関する剛性を向上させることが可能であるが、外面材の重ね合わせ面に垂直な方向(縦方向)に関する剛性向上に寄与しない。
一方、外面材と補強材との接合位置を変更し、側壁部によって囲まれる頂部(上面および底面)を、補強リブによって支持させることで、縦方向に関する剛性を向上させることも可能であるが、補強材の長さを規定する接合位置間隔が短くなる。
そのため、補強材に成形加工を予め施すことで、補強材を屈曲させ、補強リブを形成するために要求される長さを、実質的に確保する必要がある。しかし、成形加工の追加は、予備成形体および当該予備成形体から得られる液圧成形品の製造コストを上昇させる。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、液圧成形品の縦方向に関する剛性を向上させることが可能でありかつ製造コストに優れた予備成形体、縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法、および縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
重ね合わせて接合された縁部を有し、液圧成形品の外面を形成することとなる第1および第2外面材と、前記外面の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材と、を有する予備成形体であって、
前記外面は、前記第1および第2外面材の重ね合わせ面に対して傾斜している側壁部と、前記側壁部によって囲まれる頂部とを有し、
前記第1および第2外面材は、中間部と、前記中間部を挟んで位置する端部とを有し、
前記中間部は、略平坦であり、前記側壁部を形成することとなる外周部位と前記頂部を形成することとなる中央部位とを有し、
前記補強材は、略平坦であり、重ね合わせて配置される第1および第2補強材からなり、
前記第1および第2補強材は、両端部が互いに接合されており、かつ、両端部の間に位置している中央部位が、前記第1および第2外面材の前記中間部の前記中央部位に、それぞれ接合されている
ことを特徴とする予備成形体である。
上記目的を達成するための請求項13に記載の発明は、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の予備成形体を、液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する成形金型の内側に配置し、
前記予備成形体の内部に液圧を付与し、膨出変形させ、
前記予備成形体が有する第1および第2外面材によって、前記液圧成形品の外面を形成し、前記予備成形体が有する補強材によって、前記外面の中空断面を仕切り、かつ前記外面の頂部を支持する補強リブを形成する
ことを特徴とする液圧成形方法である。
上記目的を達成するための請求項14に記載の発明は、
請求項13に記載の液圧成形方法を用いて成形され、
前記予備成形体が有する第1および第2外面材の重ね合わせ面に対して傾斜している側壁部および前記側壁部によって囲まれる頂部を有する外面と、
前記外面の中空断面を仕切り、かつ前記頂部を支持する補強リブと
を有することを特徴とする液圧成形品である。
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、補強リブを形成することとなる補強材は、液圧成形品の外面における頂部を形成することとなる第1および第2外面材の中央部位に接合されている。そのため、当該予備成形体から得られる液圧成形品は、頂部を支持する補強リブを有することとなり、第1および第2外面材の重ね合わせ面に垂直な方向(縦方向)に関する剛性を向上させることが可能である。また、補強材は、略平坦であり、例えば、屈曲させるための成形加工が施されておらず、成形加工の追加による予備成形体の製造コストの上昇を伴わない。したがって、液圧成形品の縦方向に関する剛性を向上させることが可能でありかつ製造コストに優れた予備成形体を提供することができる。
請求項14に記載の発明によれば、予備成形体が有する補強材によって、頂部を支持する補強リブが形成されるため、液圧成形品の縦方向に関する剛性を向上させることが可能である。また、製造コストに優れた予備成形体から液圧成形品が得られるため、液圧成形品の製造コストの低下させることが可能である。したがって、縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法を提供することができる。
請求項15に記載の発明によれば、頂部を支持する補強リブを有するため、縦方向に関する剛性が良好である。また、製造コストに優れた予備成形体から得られているため、良好な製造コストを有する。つまり、縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態1に係る液圧成形品を説明するための斜視図、図2は、図1に示される液圧成形品が適用される自動車部品を説明するための平面図である。
液圧成形品60は、中空状構造を形成する外面61,62および補強リブ63,64を有し、軽量化および高剛性化を必要とする自動車部品、例えば、サスペンション部品65のサイドメンバやクロスメンバに適用される。液圧成形品60は、ピラー部品、アスクル部品、あるいはボディサイド部品に適用することも可能である。
外面61,62は、重ね合わせ面OSに対して傾斜している側壁部61A,62Aおよび側壁部61A,62Aによって囲まれる頂部61B,62Bを有する。補強リブ63,64は、外面61,62の中空断面を仕切り、かつ頂部(上面および底面)61B,62Bを支持している。補強リブ63,64は、重ね合わせ面OSに垂直な方向(縦方向)に関する剛性を向上させる。補強リブ63,64の両端部は、互いに接合されており、外面61,62との接合部を有しない。
図3は、実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図、図4は、図3に示される予備成形体の背面図、図5は、図3の線V−Vに関する断面図、図6は、図3の線VI−VIに関する断面図である。
予備成形体50は、外面材および補強材を有する。外面材は、液圧成形品60の外面61,62を形成することとなる部材である。補強材は、液圧成形品60の補強リブ63,64を形成することとなる部材である。
外面材を構成する板材は、上板(第1外面材)10および下板(第2外面材)20からなり、重ね合わせられた縁部は、すみ肉溶接によって形成された接合部52を有する。接合部52の形成方式は、密閉性が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、レーザ溶接、アーク溶接、あるいは、接着剤を適用することも可能である。
補強材を構成する板材は、略同一形状の上方中板(第1補強材)30および下方中板(第2補強材)40からなり、上板10および下板20の内側に重ね合せて配置される。外面材および補強材を構成する板材の素材は、特に限定されないが、例えば、冷間圧延鋼板や熱間圧延軟鋼板を適用することが可能である。
液圧成形品60の外面61を形成することとなる上板10は、中間部15と、中間部15を挟んで位置する端部11,16とを有する。中間部15の外周部位15Aおよび中央部位15Bは、外面61における側壁部61Aおよび頂部61Bを形成することとなる。一方の端部11は、ドーム状部12が形成されている。
液圧成形品60の外面62を形成することとなる下板20は、上板10より若干大きいサイズを有し、かつ上板10と相似形であり、上板10の中間部15と相対する中間部25と、上板10の端部11,16と相対する端部21,26とを有する。中間部25の外周部位25Aおよび中央部位25Bは、外面62における側壁部62Aおよび頂部62Bを形成することとなる。端部21は、ドーム状部12と位置合わされた開口部22を有する。
上方中板30および下方中板40は、略平坦であり、例えば、屈曲させるための成形加工が施されておらず、成形加工の追加による予備成形体の製造コストの上昇を伴わない。
下方中板40は、下板20と相対するように設置され、接合部54を介して、下板20に連結される。接合部54は、液圧成形品60の外面62における頂部62Bを形成することとなる下板20の中央部位25Bに位置している。
上方中板30は、下方中板40と相対するように設置され、両端部に配置される接合部55を介して、下方中板40に連結される。上板10は、上方中板30と相対するように設置され、接合部56を介して、上方中板30に連結される。接合部56は、液圧成形品60の外面61における頂部61Bを形成することとなる上板10の中央部位15Bに位置している。
上方中板30および下方中板40は、液圧成形品60の外面61,62における頂部61B,62Bを形成することとなる上板10および下板20の中央部位15B,25Bに接合される。そのため、予備成形体50から得られる液圧成形品は、頂部61B,62Bを支持する補強リブ63,64を有することとなり、重ね合わせ面OSに垂直な方向(縦方向)に関する剛性を向上させることが可能である。
接合部54,55,56は、貫通溶接によって形成される。貫通溶接は、表面に位置する1枚目の板材と、その内側に位置する2枚目の板材とが相互に融接し、良好な接合強度が得られるため、好ましい。貫通溶接は、レーザ溶接や電子ビーム溶接などを、適用することが可能である。また、接合部54,55,56の形成方式は、接合強度が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、接着剤を適用することも可能である。
次に、予備成形体の補強材の接合方法の一例を説明する。図7は、下板に対する下方中板の接合を説明するための断面図、図8は、図7に続く、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図、図9は、図8に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。
まず、所定位置に配置された下板20に対して、下方中板40を載置する。そして、下方中板40の中央部位を、貫通溶接によって、下板20の中央部位25Bに接合し、接合部54を形成する(図7参照)。
その後、下方中板40に対して上方中板30を載置し、上方中板30の両端部を、下方中板40の両端部に位置合せし、当該両端部を、貫通溶接によって互いに接合し、接合部55を形成する(図8参照)。
接合部55の形成が完了すると、上板10を載置し、上板10の中央部位15Bを、貫通溶接によって、上方中板30に接合し、接合部56を形成する(図9参照)。その後、上板10および下板20の重ね合わせられた縁部が接合され、予備成形体50が得られる(図6参照)。
以上のように、補強リブを形成することとなる補強材(上方中板30および下方中板40)は、液圧成形品の外面における頂部を形成することとなる第1および第2外面材(上板10および下板20)の中央部位に接合される。そのため、予備成形体50から得られる液圧成形品は、頂部を支持する補強リブを有することとなり、第1および第2外面材の重ね合わせ面に垂直な方向(縦方向)に関する剛性を向上させることが可能である。また、補強材は、略平坦であり、例えば、屈曲させるための成形加工が施されておらず、成形加工の追加による予備成形体の製造コストの上昇を伴わない。
図10は、実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図、図11は、図10に示される液圧成形装置の上型を説明するための平面図、図12は、図10に示される液圧成形装置の下型を説明するための平面図である。
液圧成形装置は、成形金型(上型70および下型80)および液圧供給手段90を有する。上型70および下型80は、近接離間可能に設置され、予備成形体50が内側に配置されて、型締めされる。
上型70および下型80は、キャビティ面71,81と、押圧部75,85とを有する。キャビティ面71,81は、液圧成形品60の外面形状に対応しており、液圧成形品60の外面61,62における側壁部61A,62Aおよび頂部61B,62Bに対応する側壁および頂面(上面あるいは底面)を有する。押圧部75,85は、型締めによって予備成形体50の外周を把持する部位である。
上型70の押圧部75は、キャビティ面71から延長する凹部76と、凹部76の先端部76Aを取り囲むように配置される円弧状溝77,78とを有する。先端部76Aは、予備成形体50のドーム状部12を縦方向に2分割して得られる部位の外形形状に対応する断面形状を有する。円弧状溝77,78の中心は、先端部76Aの中央である。下型80の押圧部85は、ノズル部91が配置される略矩形の凹部86を有する。
なお、液圧成形装置は、上型70の押圧部75と下型80の押圧部85との間に配置される大型スペーサおよび小型スペーサ(不図示)をさらに有しており、上型70および下型80は、2段階に型締め自在に構成される。
大型スペーサの厚みは、接合部54,55,56が配置されている予備成形体50の部位の厚み(上板10および下板20と上方中板30および下方中板40の合計の厚み)に対応して設定される。小型のスペーサの厚みは、接合部52が配置されている予備成形体50の縁部の厚み(上板10および下板20の合計の厚み)に対応して設定される。
液圧供給手段90は、例えば、増圧シリンダを利用する圧力発生装置や、成形媒体源が連結されており、液圧回路99に連結される流路98とノズル部91とを有する。流路98は、下型80の内部を延長し、ノズル部91に達している。成形媒体は、例えば、水である。
ノズル部91は、予備成形体50のドーム状部12の内面に対応するドーム状部92と、ドーム状部92を取り囲むように配置される環状凸部94,95とを有する。環状凸部94,95は、上型70の押圧部75の円弧状溝77,78と位置合せされている。環状凸部94,95のサイズは、円弧状溝77,78のサイズより小さく、板材10,20の厚みを考慮して設定される。円弧状溝77,78および環状凸部94,95は、必要に応じて、適宜省略することも可能である。
ドーム状部92は、板材20の開口部22に挿入自在であり、また、流路98と連通している注入口93を有する。ノズル部91を開口部22に挿入し、予備成形体50のドーム状部12に配置する場合、液圧回路99から供給される成形媒体は、ノズル部91および開口部22を経由して、予備成形体50の内部に導入される。そのため、成形媒体は、予備成形体50の内部に液圧を付与し、予備成形体50を膨出変形させることが可能である。
次に、実施の形態1に係る液圧成形方法を説明する。図13は、型締めを説明するための断面図、図14は、図13の線XIV−XIVに関する断面図、図15は、図14に続く、成形初期を説明するための断面図、図16は、図15に続く、型締めを説明するための断面図、図17は、図16に続く、成形中期を説明するための断面図、図18は、図17に続く、成形後期を説明するための断面図である。
まず、予備成形体50が、下型80に配置される。この際、液圧成形品60の外面62を形成することとなる下板20を、キャビティ面81に相対するように配置し、板材20の開口部22を、液圧供給手段90のノズル部91のドーム状部92に位置決めする。
その後、待機位置に退避していた上型70が降下し、下型80に近接することで、上型70および下型80が型締めされる(図13および図14参照)。この際、液圧成形品60の外面61を形成することとなる上板10を、キャビティ面71に相対するように配置し、板材10のドーム状部12を、上型70の押圧部75に位置する凹部76の先端部76Aに嵌合させる。
ドーム状部12の近傍部位は、上型70の押圧部75における円弧状溝77,78と、下型80の凹部86に配置されるノズル部91における環状凸部94,95とによって把持される。これにより、ドーム状部12の近傍部位には、屈曲した部位が環状に形成され、導入される成形媒体に対するシール性が向上する。
予備成形体50の接合部52,55は、大型スペーサ(不図示)によって所定のクリアランスが確保されている押圧部75,85に配置される。
液圧供給手段90は、液圧回路99から供給される成形媒体を、ノズル部91および開口部22を経由して、予備成形体50の内部に導入し、液圧を付与する。その結果、予備成形体50は、膨出変形し、予備成形体50の縁部がキャビティ面71,81に向かって移動し、材料流入が引起こされる。
予備成形体50の接合部55が、キャビティ面71,81の内部成形空間に移動すると(図15参照)、上型70および下型80の押圧部75,85の間に配置される大型スペーサ(不図示)が、小型スペーサに交換される。上型70は、小型スペーサの厚みに対応し、さらに降下し、型締することで、予備成形体50の縁部の厚みに対応する所定のクリアランスを確保する(図16参照)。
そして、成形媒体の供給が継続するに伴って、膨出変形する上板10および下板20に接合されている上方中板30および下方中板40の中央部位は、引張られて引伸ばされる。上方中板30および下方中板40は、両端部が接合されているため、中央部位で屈曲することで、接合部54,55,56によって角部が形成される略ひし形形状に、徐々に変形する(図17)。
予備成形体50の内部が最終液圧に到達すると、成形媒体の供給が停止され、所定時間保持されることで、予備成形体50の膨出が完了する。これにより、上板10および下板20は、液圧成形品60の外面61,62を形成し、上板10および下板20の中間部15,25の外周部位15A,25Aおよび中央部位15B,25Bは、外面61,62における重ね合わせ面OSに対して傾斜している側壁部61A,62Aおよび側壁部61A,62Aによって囲まれる頂部61B,62Bを形成する。
一方、上方中板30および下方中板40の中央部位は、頂部61B,62Bに接合され、かつ、両端部が互いに接合されているため、上方中板30および下方中板40は、液圧成形品60の外面61,62の中空断面を仕切り、かつ外面61,62の頂部61B,62Bを支持する補強リブ63,64を形成することとなる(図18参照)。
そして、除圧した後、上型70を上昇させて型開し、液圧成形品を取り出し、切断などのトリミングが施される。
液圧成形品は、頂部61B,62Bを支持する補強リブ63,64を有するため、縦方向に関する剛性が良好である。また、製造コストに優れた予備成形体50から得られているため、良好な製造コストを有する。
以上のように、実施の形態1は、液圧成形品の縦方向に関する剛性を向上させることが可能でありかつ製造コストに優れた予備成形体、縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を得るための液圧成形方法、および縦方向に関する剛性および製造コストに優れた液圧成形品を提供することができる。
なお、重ね合わせ面OSに平行な方向(横方向)に関する剛性の低下を抑制するいためには、補強リブ63,64における接合部55が配置されている部位を、液圧成形品の側壁部61A,62Aに当接あるいは極近傍に位置させることが、好ましい。これは、例えば、上方中板30、下方中板40、上板10、下板20および成形金型のキャビティ面71,81のサイズや形状を、適宜変更することで、達成することが可能である。
また、実施の形態1においては、外面材のいずれか一方に形成される開口部に、成形媒体を注入することによって、液圧を付与しているが、特にこの形態に限定されず、多様なタイプの予備成形体および液圧成形装置を適用することが可能である。
例えば、下板20の開口部22および液圧供給手段90のノズル部91を、複数とすることも可能である。また、予備成形体50の接合部54,56を、キャビティ面71,81の内部成形空間に、最初から配置されるように構成することで、スペーサの交換を不要とし、型締めを1回とすることも可能である。
図19は、実施の形態2に係る予備成形体を説明するための断面図、図20は、図19に示される予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。なお、以後においては、実施の形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施の形態2は、上方中板および下方中板の形状を変更し、溶接歩留まりを向上させている点で、実施の形態1と概して異なる。
実施の形態2に係る上方中板130および下方中板140は、両端部の間の略中央に位置している凹部131,141を有する。凹部131,141は、例えば、屈曲形状を有し、プレス成形によって形成することが可能である。
凹部131,141は、接合部154,156に位置合せされており、貫通溶接される。貫通溶接による溶接熱は、板厚減少した箇所を優先的に移動し、また、板厚の2〜3倍の溶け込みを好ましくは必要とする。そのため、凹部131,141の底面の板厚Dは、凹部131,141の近傍(凹部131,141が形成されていない部位)の板厚Dより小さく、また、凹部131,141の幅Wは、板厚Dの2〜3倍となるように設定されている。
下方中板140は、凹部141の背面部位142が下板120と相対するように設置され、背面部位14が、接合部154を介して、下板120の中央部位に連結される。背面部位142は、突起部を構成する(突起状である)ため、下方中板140と下板120との間に、薄く平坦な隙間Sを形成する。
上方中板130は、凹部131が下方中板140の凹部141と相対するように設置され、上方中板130の両端部は、接合部155を介して、下方中板140の両端部に連結される。上方中板130の凹部131と下方中板140の凹部131とは、一体となり、略矩形形状の隙間Sを形成する。
上板110は、上方中板130の凹部131の背面部位132と相対するように設置され、上板110の中央部位は、接合部156を介して、上方中板130の凹部131の背面部位132に連結される。背面部位132は、突起部を構成する(突起状である)ため、上板110と上方中板130との間に、薄く平坦な隙間Sを形成する。上板110の縁部は、接合部152を介して、下板120の縁部に連結される。
次に、実施の形態2に係る予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の接合方法の一例を説明する。図21は、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図、図22は、図21に続く、下板に対する下方中板の接合説明するための断面図、図23は、図22に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。
まず、所定位置に配置された下方中板140に対して、上方中板130の凹部131と下方中板140の凹部141とが相対するように、上方中板130を重ね合せる。そして、上方中板130および下方中板140の両端部を、貫通溶接によって、相互に接合し、接合部155を形成する(図21参照)。
この際、下方中板140は、凹部141の背面部位142によって支持されるのみであり、比較的不安定である。そのため、例えば、背面部位142の高さと一致する厚みを有する噛まし板を、背面部位142が位置する面に当接するように配置することで、不安定状態を解消することも好ましい。
その後、下板120に対して、下方中板140の凹部141の背面部位142が相対するように、上方中板130と下方中板140の接合体を配置する。そして、下板120の中央部位を、貫通溶接によって、下方中板140の凹部141の背面部位142に接合し、接合部154を形成する(図22参照)。
つまり、接合部154は、外面材(下板120)および補強材を構成する板材(上方中板130および下方中板140)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(下板120)を、その内側に位置する2枚目の板材(下方中板140)に溶接することで、形成される。
一方、上方中板130と下方中板140の間には、凹部131,141によって形成される隙間Sが存在する。隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(下方中板140)と3枚目の板材(上方中板130)との誤溶接を防ぐため、溶接歩留まりを向上させる。
なお、上方中板130は、凹部131の背面部位132によって支持されるのみであり、比較的不安定である。そのため、例えば、背面部位132の高さと一致する厚みを有する噛まし板を、背面部位132が位置する面に当接するように配置することで、不安定状態を解消することも好ましい。
接合部154の形成が完了すると、上板110が上方中板130に載置され、上板210の縁部と下板120の縁部とが、重ね合わされる。そして、上板110の中央部位を、貫通溶接によって、上方中板130に接合し、接合部156を形成する(図23参照)。溶接位置は、凹部131の背面部位132であり、凹部131は、下方中板140の凹部131と一体となって隙間Sを形成している。
つまり、接合部156は、外面材(上板110および下板120)および補強材を構成する板材(上方中板130および下方中板140)が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材(上板110)を、その内側に位置する2枚目の板材(上方中板130)に溶接することで、形成される。
そして、2枚目の板材(上方中板130)と、その内側に位置する3枚目の板材(下方中板140)との間に、接合面と位置合わされた隙間Sが配置されている。隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(上方中板130)と3枚目の板材(下方中板240)との誤溶接を防ぐため、溶接歩留まりを向上させる。
接合部156の形成が完了すると、上板110および下板120の重ね合わせられた縁部が接合され、予備成形体150が得られる(図19参照)。なお、符号152は、縁部に形成される接合部152を示している。
以上のように、実施の形態2においては、溶接歩留まりを向上させることで、予備成形体の製造コストをさらに低下させることが可能である。
なお、上方中板130、下方中板140および下板120の接合順序は、適宜変更することも可能である。例えば、下方中板140を下板120に接合した後で、上方中板130を下方中板140に接合する場合、下方中板140と下板120との間には、薄く平坦な隙間Sが存在する。隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、2枚目の板材(下方中板140)と3枚目の板材(下板120)との誤溶接を防ぐことになる。
図24は、実施の形態3に係る予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。実施の形態3に係る予備成形体250は、上方中板と下方中板の形状が同一でない点で、実施の形態2に係る予備成形体150と概して異なる。
実施の形態3に係る予備成形体250においては、下方中板240が凹部241を有する一方、上方中板230は略平坦である。しかし、この場合においても、凹部241は、下方中板240と上方中板230との間に、隙間Sを形成することが可能である。
そのため、下板220に対して、下方中板240の凹部241の背面部位242が相対するように、上方中板230と下方中板240の接合体を配置し、下板220を、貫通溶接によって、下方中板240の凹部241の背面部位242に接合し、接合部254を形成する際(図22参照)、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、下方中板240と上方中板230との誤溶接を防ぐことが可能である。
また、上板210を、貫通溶接によって、上方中板230に接合し、接合部256を形成する際、溶接位置は、凹部231の背面部位232であり、凹部231は、下方中板240の凹部231と一体となって隙間Sを形成している。そのため、隙間Sは、溶接熱の伝達を妨害し、上方中板130と下方中板240との誤溶接を防ぐことが可能である。
以上のように、実施の形態3においては、実施の形態2と異なり、下方中板のみに凹部を形成しているが、実施の形態2と同様に、溶接歩留まりを向上させることが可能である。なお、下方中板を略平坦として、上方中板に凹部を形成することも可能である。
図25は、実施の形態4に係る予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。実施の形態4に係る予備成形体は、上方中板および下方中板に突起部が形成されている点で、実施の形態2に係る予備成形体150と概して異なる。
実施の形態4に係る突起部344(334)は、凹部341(331)の背面部位342(332)を挟んで配置され、端部近傍に位置している。突起部344(334)は、略平坦な頂部を有する屈曲形状を呈し、例えば、プレス成形によって形成することが可能である。突起部344(334)の高さは、凹部341(331)の背面部位342(332)の高さと一致している。
そのため、下方中板340を下板320に配置して接合する際(図22参照)、下板320と下方中板340との間は、突起部344および凹部331の背面部位332(合計3箇所)によって支持されるため、安定する。
また、上板310を上方中板330に配置して接合する際(図23参照)、上板310と上方中板330との間は、突起部334および凹部331の背面部位332(合計3箇所)によって支持されるため、安定する。
そのため、例えば、噛まし板を適用するための工程を追加しない場合であっても、接合部254,256を、確実に形成することが可能であり、工数を増加させることなく、溶接不良を削減し、溶接歩留まりを向上させることが可能である。
以上のように、実施の形態4においては、実施の形態2に比較し、生産性を低下させることなく、溶接歩留まりを向上させることで、予備成形体の製造コストをさらに低下させることが可能である。なお、突起部は、必要に応じて、上方中板および下方中板の一方のみに形成することも可能である。
図26は、実施の形態5を説明するための断面図である。実施の形態5は、予備成形体の形状および液圧成形装置の構成に関し、実施の形態1と概して異なっている。
実施の形態5に係る予備成形体450は、液圧成形品の外面を形成することとなる上板410および下板420と、液圧成形品の補強リブを形成することとなる上方中板430と下方中板440と、成形媒体を導入することによって液圧を付与するための非接合部451とを有する。上方中板430および下方中板440は、上板410および下板420の内側に、重ね合せられて配置される。
非接合部451は、上板410の端面と下板420との当接面によって構成され、当該当接面は、略円錐状に予備成形されている。非接合部451は、円状の開口部が配置される外側端面と、予備成形体450の内部に連通している内側先端部452を有する。つまり、予備成形体450は、外面材の一方410の端面と他方420の端面との当接面によって形成される開口部を有する。非接合部451は、端面全面に渡って配置される形態に限定されず、部分的に配置することも可能である。
上板410は、上型470のキャビティ面471に相対して配置される。下板420は、下型480のキャビティ面481に相対して配置される。キャビティ面471,481は、液圧成形品60の外面形状に対応しており、液圧成形品60の外面61,62における側壁部61A,62Aおよび頂部61B,62Bに対応する側壁および頂面(上面あるいは底面)を有する。
液圧供給手段490は、液圧回路499に連結される流路498と、軸押しポンチ491と、軸押しシリンダ497とを有する。軸押しポンチ491は、上型470および下型480の側面に配置され、軸押しシリンダ497に連結される。軸押しポンチ491は、ノズル部492を有する。
ノズル部492は、流路498と連通している注入口493を有し、かつ、非接合部451の形状と対応する略円錐状を呈している。軸押しシリンダ497は、軸押しポンチ591を、金型(上型470および下型480)側に向かって進退自在に支持している。軸押しシリンダ497の駆動源は、例えば、油圧あるいは空圧である。
予備成形体450の非接合部451は、その開口部にノズル部492が挿入されると、拡径すると共に、上型470および下型480により当該拡径が規制される。その結果、非接合部451は、ノズル部492に密着して、気密性が確保される。
ノズル部492の注入口493は、予備成形体450の内部に連通している内側先端部452と位置合せされる。そのため、液圧回路499から供給される成形媒体が、流路498および注入口493に導入されると、成形媒体は、非接合部451および内側先端部452を通過して、予備成形体450の内部に注入される。
そのため、液圧供給手段490は、予備成形体450の内部に液圧を付与して膨出変形させことが可能である。
以上のように、実施の形態5においては、外面材の一方の端面と他方の端面との当接面によって形成される開口部に、成形媒体を導入することによって液圧を付与し、予備成形体を膨出変形させることで、液圧成形品の外面および液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、縦方向に関する剛性に優れる本発明に係る液圧成形品と、横方向に関する剛性を有する液圧成形品とを、適宜組み合わせることで、全体として、縦方向および横方向に関する剛性に優れる中空状構造部品を得ることも可能である。
また、目的とする液圧成形品の構成に応じて、上板および下板(外面材を構成する板材)の形状、上方中板および下方中板(補強材を構成する板材)の形状、凹部の配置位置、予備成形体における補強材を構成する板材の配置形態などを、適宜変更することが可能である。
実施の形態1に係る液圧成形品を説明するための斜視図である。 図1に示される液圧成形品が適用される自動車部品を説明するための平面図である。 実施の形態1に係る予備成形体を説明するための平面図である。 図3に示される予備成形体の背面図である。 図3の線V−Vに関する断面図である。 図3の線VI−VIに関する断面図である。 図3に示される予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の接合方法の一例を説明するための断面図であり、下板に対する下方中板の接合を示している。 図7に続く、下方中板に対する上方中板の接合を説明するための断面図である。 図8に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。 実施の形態1に係る液圧成形装置を説明するための断面図である。 図10に示される液圧成形装置の上型を説明するための平面図である。 図10に示される液圧成形装置の下型を説明するための平面図である。 実施の形態1に係る液圧成形方法を説明するための断面図であり、型締めを示している。 図13の線XIV−XIVに関する断面図である。 図14に続く、成形初期を説明するための断面図である。 図15に続く、型締めを説明するための断面図である。 図16に続く、成形中期を説明するための断面図である。 図17に続く、成形後期を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る予備成形体を説明するための断面図である。 図19に示される予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。 図19に示される予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の接合方法の一例を説明するための断面図であり、下方中板に対する上方中板の接合を示している。 図21に続く、下板に対する下方中板の接合説明するための断面図である。 図22に続く、上方中板に対する上板の接合を説明するための断面図である。 実施の形態3に係る予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。 実施の形態4に係る予備成形体の補強材を構成する下方中板および上方中板の形状を説明するための断面図である。 実施の形態5を説明するための断面図である。
符号の説明
10・・上板、
11,16・・端部、
12・・ドーム状部、
14・・背面部位、
15・・中間部、
15A・・外周部位、
15B・・中央部位、
20・・下板、
21,26・・端部、
22・・開口部、
25・・中間部、
25A・・外周部位、
25B・・中央部位、
30・・上方中板、
40・・下方中板、
50・・予備成形体、
52,54,55,56・・接合部、
60・・液圧成形品、
61,62・・外面、
61A,62A・・側壁部、
61B,62B・・頂部、
63,64・・補強リブ、
65・・サスペンション部品、
70・・上型、
71・・キャビティ面、
75・・押圧部、
76・・凹部、
76A・・先端部、
77,78・・円弧状溝、
80・・下型、
81・・キャビティ面、
85・・押圧部、
86・・凹部、
90・・液圧供給手段、
91・・ノズル部、
92・・ドーム状部、
93・・注入口、
94,95・・環状凸部、
98・・流路、
99・・液圧回路、
110・・上板、
120・・下板、
130・・上方中板、
131・・凹部、
132・・背面部位、
140・・下方中板、
141・・凹部、
142・・背面部位、
150・・予備成形体、
152,154,155,156・・接合部、
210・・上板、
220・・下板、
230・・上方中板、
231・・凹部、
232・・背面部位、
240・・下方中板、
241・・凹部、
242・・背面部位、
250・・予備成形体、
254,256・・接合部、
310・・上板、
320・・下板、
330・・上方中板、
331・・凹部、
332・・背面部位、
334・・突起部、
340・・下方中板、
341・・凹部、
342・・背面部位、
344・・突起部、
410・・上板、
420・・下板、
430・・上方中板、
440・・下方中板、
450・・予備成形体、
451・・非接合部、
452・・内側先端部、
470・・上型、
471・・キャビティ面、
480・・下型、
481・・キャビティ面、
490・・液圧供給手段、
491・・ポンチ、
492・・ノズル部、
493・・注入口、
497・・シリンダ、
498・・流路、
499・・液圧回路、
591・・ポンチ、
,D・・板厚、
OS・・面、
,S,S・・隙間、
W・・幅。

Claims (14)

  1. 重ね合わせて接合された縁部を有し、液圧成形品の外面を形成することとなる第1および第2外面材と、前記外面の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材と、を有する予備成形体であって、
    前記外面は、前記第1および第2外面材の重ね合わせ面に対して傾斜している側壁部と、前記側壁部によって囲まれる頂部とを有し、
    前記第1および第2外面材は、中間部と、前記中間部を挟んで位置する端部とを有し、
    前記中間部は、略平坦であり、前記側壁部を形成することとなる外周部位と前記頂部を形成することとなる中央部位とを有し、
    前記補強材は、略平坦であり、重ね合わせて配置される第1および第2補強材からなり、
    前記第1および第2補強材は、両端部が互いに接合されており、かつ、両端部の間に位置している中央部位が、前記第1および第2外面材の前記中間部の前記中央部位に、それぞれ接合されている
    ことを特徴とする予備成形体。
  2. 前記外面材および前記補強材を構成する板材が3枚以上積重ねられた状態で、表面に位置する1枚目の板材を、前記1枚目の板材の内側に位置する2枚目の板材に溶接することで形成される接合部を有しており、
    前記溶接の際に、前記2枚目の板材と、前記2枚目の板材の内側に位置する3枚目の板材との間に、接合面と位置合わされた隙間が配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の予備成形体。
  3. 前記隙間は、前記2枚目の板材および/または前記3枚目の板材に形成された凹部から形成されることを特徴とする請求項に記載の予備成形体。
  4. 前記凹部は、屈曲形状を有することを特徴とする請求項に記載の予備成形体。
  5. 前記凹部の底面の板厚は、前記凹部の近傍の板厚より小さいことを特徴とする請求項又は請求項に記載の予備成形体。
  6. 前記2枚目の板材は、突起部を有し、
    前記隙間は、前記2枚目の板材の突起部が、前記3枚目の板材に当接することによって形成されることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の予備成形体。
  7. 前記突起部は、前記凹部の背面部位によって構成されることを特徴とする請求項に記載の予備成形体。
  8. 前記凹部の背面部位を挟んで配置される突起部を有し、前記突起部の高さは、前記凹部の背面部位の高さと一致していることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の予備成形体。
  9. 前記第1および第2外面材のいずれか一方は、成形媒体を注入するための開口部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の予備成形体。
  10. 前記第1外面材の端面と前記第2外面材の端面との当接面によって、成形媒体を導入するための開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の予備成形体。
  11. 前記液圧成形品は、自動車の車体構造部材に適用されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の予備成形体。
  12. 前記自動車の車体構造部材は、サスペンション部品であることを特徴とする請求項11に記載の予備成形体。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の予備成形体を、液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する成形金型の内側に配置し、
    前記予備成形体の内部に液圧を付与し、膨出変形させ、
    前記予備成形体が有する第1および第2外面材によって、前記液圧成形品の外面を形成し、前記予備成形体が有する補強材によって、前記外面の中空断面を仕切り、かつ前記外面の頂部を支持する補強リブを形成する
    ことを特徴とする液圧成形方法。
  14. 請求項13に記載の液圧成形方法を用いて成形され、
    前記予備成形体が有する第1および第2外面材の重ね合わせ面に対して傾斜している側壁部および前記側壁部によって囲まれる頂部を有する外面と、
    前記外面の中空断面を仕切り、かつ前記頂部を支持する補強リブと
    を有することを特徴とする液圧成形品。
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