JP2007090353A - 予備成形体、液圧成形方法および液圧成形品 - Google Patents

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正朗 吉留
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Abstract

【課題】 良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を提供する。
【解決手段】 重ね合わせて接合された周縁部111,131から延長する側方端部112,132、側方端部112,132から屈曲して延長する側壁部114,134、および側壁部114,134から屈曲して延長する頂面部115,135を有し、中空断面を形成する第1および第2外面部110,130、および、第1および第2外面部110,130の内側に配置され、中空断面を仕切る補強リブ120を有する。補強リブ120は、断面形状が略V字状であり、第1外面部110に接合される側方端部122、および、第2外面部130の頂面部135に接合される中央部125を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予備成形体、液圧成形方法および液圧成形品に関する。
従来のサイドメンバ等の自動車の車体構造部材は、衝撃吸収性を向上させるために中空構造を有し、かつ強度を補うための補強材が内側に配設されており、車体構造部材に適用される液圧成形品は、2枚の外面材および補強材を有する予備成形体の内部に液圧を供給し、膨出変形させて得られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−82142号公報
しかし、良好な強度を有する液圧成形品を得るために、外面材および補強材を構成する板材は、積層および接合を繰り返すことで、予備成形体を形成しており、接合工数が多く、予備成形体の製造コストの削減が困難である問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を得るための予備成形体、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を得るための液圧成形方法、および、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を、提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、
重ね合わせて接合された周縁部を有し、液圧成形品の第1および第2外面部を形成することとなる第1および第2外面材、
前記第1および第2外面材の内側に配置され、前記第1外面材に接合された側方端部と、前記第2外面材に接合された中央部とを有し、前記液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材、および、
成形媒体を内部に導入するための導入口を有し、
前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材は、前記第2外面材から前記第1外面材に向う方向に突出する凸状部が形成された中央領域を有し、
前記補強材の中央部における接合部は、前記凸状部の頂面部を延長している
ことを特徴とする予備成形体である。
上記目的を達成するための請求項8に記載の発明は、
請求項1に記載の予備成形体の内部に、前記導入口を経由して成形媒体を導入することで液圧を付与し、前記液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する液圧成形金型の内側において膨出変形させ、
前記第1外面材、前記第2外面材および前記補強材によって、前記液圧成形品の第1外面部、第2外面部および補強リブを、それぞれ形成する
上記目的を達成するための請求項16に記載の発明は、
請求項8〜15のいずれか1項に記載の液圧成形方法によって成形されたことを特徴とする液圧成形品である。
上記目的を達成するための請求項17に記載の発明は、
重ね合わせて接合された周縁部から延長する側方端部、前記側方端部から屈曲して延長する側壁部、および前記側壁部から屈曲して延長する頂面部を有し、中空断面を形成する第1および第2外面部、および、
前記第1および第2外面部の内側に配置され、前記中空断面を仕切る補強リブを有し、
前記補強リブは、断面形状が略V字状であり、前記第1外面部に接合される側方端部、および、前記第2外面部の頂面部に接合される中央部を有する
ことを特徴とする液圧成形品である。
請求項1に記載の発明によれば、補強材および接合部の数は、従来に比べて削減され、構造が単純化されているため、予備成形体は、良好な製造コストを有し、液圧成形品の製造コストを低減することが可能である。一方、予備成形体の内部に、導入口を経由して成形媒体を導入することで液圧を付与し、液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する液圧成形金型の内側において膨出変形させる場合、第1外面材、第2外面材および補強材によって、液圧成形品の第1外面部、第2外面部および補強リブを、それぞれ形成することが可能である。補強リブを構成することとなる補強材は、第1外面部を構成することとなる第1外面材に接合された側方端部と、第2外面部を構成することとなる第2外面材に接合された中央部とを有する。そのため、補強リブは、第1外面部に接合される側方端部、および、第2外面部の頂面部に接合される中央部を有し、断面形状が略V字状となり、液圧成形品の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈し、液圧成形品の強度を、効率的に向上させることが可能である。したがって、液圧成形品は、良好な強度および製造コストを有することとなる。つまり、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を得るための予備成形体を提供することが可能である。
請求項8に記載の発明によれば、補強リブを構成することとなる補強材は、第1外面部を構成することとなる第1外面材に接合された側方端部と、第2外面部を構成することとなる第2外面材に接合された中央部とを有する。そのため、補強リブは、第1外面部に接合される側方端部、および、第2外面部の頂面部に接合される中央部を有し、断面形状が略V字状となり、液圧成形品の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈し、液圧成形品の強度を、効率的に向上させる。一方、適用される予備成形体は、良好な製造コストを有するため、液圧成形品の製造コストは、低減される。したがって、液圧成形品は、良好な強度および製造コストを有する。つまり、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を得るための液圧成形方法を提供することが可能である。
請求項16および請求項17に記載の発明によれば、補強リブは、液圧成形品の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈し、液圧成形品の強度を、効率的に向上させる。一方、補強リブおよび接合部の数は、従来に比べて削減され、構造が単純化されることで、良好な製造コストを有する。つまり、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液圧成形品を説明するための断面図、図2は、図1の線II−IIに関する断面図である。
液圧成形品100は、上面部(第1外面部)110、下面部(第2外面部)130および補強リブ120を有し、軽量化と高剛性化とを両立させた自動車部品、例えば、アスクル部品、ボディサイド部品、サスペンション部品を提供するために適用される。上面部110、下面部130および補強リブ120を構成する板材の素材は、特に限定されないが、例えば、冷間圧延鋼板や熱間圧延軟鋼板を適用することが可能である。
上面部110および下面部130は、重ね合わされた周縁部111,131から延長する側方端部112,132、側方端部112,132から屈曲して延長する側壁部114,134、および側壁部114,134から屈曲して延長する頂面部115,135を有し、略矩形の中空断面を形成する。周縁部111,131の端面の重ね合わせ面は、隅肉溶接によって接合されており、接合部101が形成されている。
補強リブ120は、上面部110および下面部130の内側に配置され、中空断面を仕切っている。補強リブ120は、断面形状が略V字状であり、側方端部122および中央部125を有する。
側方端部122は、上面部110および下面部130の側方端部112,132の内側に位置し、把持(固定)されている。側方端部122と、上面部110の側方端部112との当接面は、カシメによって接合されており、接合部102が形成されている。カシメは、上面部110の側方端部112が、補強リブ120の側方端部122に形成された凹部123に押し込まれることで、構成されている。カシメは、溶接と異なり、熱の伝達による誤接合や熱劣化を引き起こさない点で好ましい。
中央部125は、下面部130の頂面部135に当接し、その当接面は、貫通溶接によって接合されており、接合部105が形成されている。貫通溶接は、表面に位置する1枚目の板材と、その内側に位置する2枚目の板材とが相互に融接し、良好な接合強度が得られるため、好ましい。
補強リブ120は、液圧成形品100の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈し、液圧成形品100の強度を、効率的に向上させる。一方、補強リブおよび接合部の数は、従来に比べて削減され、構造が単純化されることで、良好な製造コストを有する。
以上のように、本実施の形態は、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品100を提供することが可能である。
なお、補強リブ120の側方端部122は、上面部110の側壁部114に接合したり、上面部110および下面部130の両方に接合したりすることも可能である。
また、上面部110および下面部130の側方端部112,132の接合部101、および補強リブ120の中央部125における接合部105は、例えば、接着剤を適用することも可能である。補強リブ120の側方端部122における接合部102は、例えば、溶接や、接着剤を適用することも可能である。
さらに、側壁部114.134および頂面部115,135を、なだらかな屈曲形状としたり、多角形形状としたりすることも可能である。
図3は、本発明の実施の形態に係る予備成形体を説明するための断面図、図4は、図3の線IV−IVに関する断面図である。
予備成形体40は、上板(第1外面材)10、下板(第2外面材)30および中板(補強材)20を有する。上板10および下板30は、液圧成形品100の上面部110および下面部130を形成することとなる部材である。中板20は、液圧成形品100の補強リブ120を形成することとなる部材である。上板10、下板30および中板20を構成する板材の素材は、特に限定されないが、例えば、冷間圧延鋼板や熱間圧延軟鋼板を適用することが可能である。
上板10は、中央領域18と、中央領域18を挟んで位置する端部16,19とを有する。中央領域18は、頂面部15を有する凸状部および凸状部の外側に位置する側方端部12を有する。端部16は、ドーム状部17が形成されている。
下板30は、上板10より若干大きいサイズを有し、かつ上板10と相似形であり、上板10と重ね合わされており、上板10の中央領域18と相対する中央領域38と、上板10の端部16,19と相対する端部36,39とを有する。中央領域38は、頂面部35を有する凸状部および凸状部の外側に位置する側方端部32を有する。端部36は、ドーム状部17と位置合わされた開口部37を有する。開口部37は、成形媒体を内部に導入するための導入口である。なお、開口部37を上板10に配置し、ドーム状部17を下板30に配置することも可能である。
上板10および下板30の周縁部11,31の端面の重ね合わせ面は、隅肉溶接によって接合されており、接合部41が形成されている。接合部41の形成方式は、密閉性および強度が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、レーザ溶接、アーク溶接、あるいは、接着剤を適用することも可能である。
中板20は、上板10および下板30の中央領域18,38の内側に配置され、側方端部22および中央部25を有する。
側方端部22は、カシメによって上板10に接合されており、接合部42が形成されている。接合部42は、上板10および下板30の側方端部12,32の内側を延長している。カシメは、上板10の側方端部12を、中板20の側方端部22に形成された凹部に押し込むことで、形成されている。接合部42の形成方式は、強度が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、溶接や接着剤を適用することも可能である。
中央部25は、凸状部からなり、かつ、貫通溶接によって下板30に接合されており、接合部45が形成されている。接合部45は、下板30の凸状部の頂面部35を延長している。接合部45の形成方式は、強度が確保され、かつ液圧成形性に悪影響を及ぼさなければ、特に限定されず、例えば、カシメや接着剤を適用することも可能である。
上板10の中央領域18の凸状部、中板20の中央部25、および下板30の中央領域38の凸状部は、略同一形状かつ位置合わせされており、下板30から上板10に向う方向に突出している。
以上のように、予備成形体40に含まれる補強材および接合部の数は、従来に比べて削減され、構造が単純化されているため、予備成形体40は、良好な製造コストを有し、液圧成形品100の製造コストを低減することが可能である。
また、予備成形体40の内部に、開口部37を経由して成形媒体を導入することで液圧を付与し、液圧成形品100の外面形状に対応するキャビティを有する液圧成形金型の内側において膨出変形させることで、上板10、下板30および中板20によって、液圧成形品100の上面部110、下面部130および補強リブ120を、それぞれ形成することが可能である。
補強リブ120を構成することとなる中板20は、上面部110を構成することとなる上板10に接合された側方端部22と、下面部130を構成することとなる下板30に接合された中央部25とを有する。そのため、補強リブ120は、上面部110に接合される側方端部122、および、下面部130の頂面部135に接合される中央部125を有し、断面形状が略V字状となり、液圧成形品100の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈し、液圧成形品100の強度を、効率的に向上させることが可能である。したがって、液圧成形品100は、良好な強度および製造コストを有することとなる。
次に、予備成形体40の形成方法の一例を説明する。図5は、下板と中板の中央部との接合を説明するための断面図、図6は、図5に示される中板の側方端部の形状を説明するため斜視図、図7は、図5に続く、上板と下板との接合を説明するための断面図、図8は、図6に続く、上板と中板の側方端部との接合に適用されるプレス装置を説明するための断面図、図9は、上板と中板の側方端部との接合を説明するための断面図である。
まず、開口部37が既に形成されている下板30の中央領域38に、カシメ用凹部23(図6参照)が既に形成されている中板20が、配置される。中板20の中央部25は、貫通溶接によって下板30に接合され、接合部45が形成される(図5参照)。
ドーム状部17が既に形成されている上板10が、中板20に載置され、周縁部11,31が、重ね合わされる。この際、上板10のドーム状部17および中央領域38が、下板30の開口部37および中板20と相対するように位置決めされる。
そして、周縁部11,31の端面の重ね合わせ面が、隅肉溶接によって接合され、接合部41が形成される(図7参照)。この時点においては、上板10の側方端部12は、中板20の側方端部22に形成された凹部23に押込まれておらず、接合部42は、形成されていない。なお、上板10および下板30の予備形成の際に、中板20の凹部23を成形する場合、凹部23の形成による工程増加を避けることが可能である。
接合部41,45が形成された上板10、中板20および下板30の積層体は、プレス装置に向かって移送される。
プレス装置は、近接離間可能に設置される上型および下型を有する加圧成形金型を備えている(図8参照)。上型は、押圧部50および押圧部50の内部に位置する空間部52を有する。下型は、押圧部55、押圧部55の内部に位置する空間部57および空間部57に配置される雄型60を有する。
押圧部50,55は、上板10および下板30の中央領域18,38の周縁部を加圧(把持)するために設置されている。雄型60は、可動式であり、押圧部55から押圧部50の内側の空間部52に向かって、突出自在である。雄型60の形状および突出量は、液圧成形品100の上面部110における側壁部114および頂面部115の形状に対応させ、適宜設定される。
上板10、中板20および下板30の積層体が、下型に配置され、下板30の中央領域38の周縁部が、下型の押圧部55に位置決めされると、待機位置に退避していた上型が降下し、下型に近接することで、上型および下型が型締めされる。この際、上型の押圧部50は、上板10の中央領域18の周縁部に位置決めされる。
押圧部50,55は、上板10および下板30の中央領域18,38の周縁部に位置する側方端部12,32を加圧する。側方端部12,32の内側には、中板20の側方端部22が位置している。したがって、加圧による押圧力は、上板10の側方端部12を、中板20の側方端部22に形成された凹部23に押し込み、カシメによって構成される接合部42を形成する。
上型および下型の型締めが完了すると、下型の空間部57から雄型60が上昇し、下板30の中央領域38に当接し、下板30から上板10に向う方向に突出する。
雄型60が、下板30の中央領域38、中板20の中央部25および上板10の中央領域18を塑性変形させ、頂面部15,35を有する凸状部を形成すると(図9参照)、上型が上昇して型開され、予備成形体40(図3および図4参照)が取り出される。
以上のように、本実施の形態は、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品100を得るための予備成形体40を提供することが可能である。
次に、本発明の実施の形態に係る液圧成形方法を説明する。図10は、本発明の実施の形態に係る液圧成形装置を説明するための断面図、図11は、図10の線XI−XIに関する断面図である。
液圧成形装置は、上型70および下型80を有する液圧成形金型と、液圧供給手段90とを有する。上型70および下型80は、近接離間可能に設置され、予備成形体40が内側に配置されて、型締めされる。
上型70および下型80は、キャビティ面71,81と、押圧部75,85とを有する。キャビティ面71,81は、液圧成形品100の上面部110および下面部130にそれぞれ対応している。押圧部75,85は、型締めによって予備成形体40の周縁部を加圧する部位である。
上型70の押圧部75は、キャビティ面71から延長する凹部76と、凹部76の先端部76Aを取り囲むように配置される円弧状溝77,78とを有する。先端部76Aは、上板10のドーム状部17を縦方向に2分割して得られる部位の外形形状に対応する断面形状を有する。円弧状溝77,78の中心は、先端部76Aの中央である。下型80の押圧部85は、ノズル部91が配置される略矩形の凹部86を有する。
液圧供給手段90は、例えば、増圧シリンダを利用する圧力発生装置や、成形媒体源が連結されており、液圧回路99に連結される流路98とノズル部91とを有する。流路98は、下型80の内部を延長し、ノズル部91に達している。成形媒体は、例えば、水である。
ノズル部91は、上板10のドーム状部17の内面に対応するドーム状部92と、ドーム状部92を取り囲むように配置される環状凸部94,95とを有する。環状凸部94,95は、上型70の押圧部75の円弧状溝77,78と位置合せされている。
環状凸部94,95のサイズは、円弧状溝77,78のサイズより小さく、上板10および下板30の厚みを考慮して設定されている。円弧状溝77,78および環状凸部94,95は、必要に応じて、適宜省略することも可能である。
ドーム状部92は、下板30の開口部37に挿入自在であり、また、流路98と連通している注入口93を有する。ノズル部91を、下板30の開口部37に挿入し、上板10のドーム状部17に配置する場合、液圧回路99から供給される成形媒体は、ノズル部91および開口部37を経由して、予備成形体40の内部に導入される。そのため、成形媒体は、予備成形体40の内部に液圧を付与し、予備成形体40を膨出変形させることが可能である。
図12は、型締めを説明するための断面図、図13は、図10の線XIII−XIIIに関する断面図、図14は、図13に続く、膨出変形を説明するための断面図である。
まず、予備成形体40が、下型80に配置される。この際、液圧成形品100の下面部130を形成することとなる下板30を、キャビティ面81に相対するように配置し、下板30の開口部37を、液圧供給手段90のノズル部91のドーム状部92に位置決めする。
その後、待機位置に退避していた上型70が降下し、下型80に近接することで、上型70および下型80が型締めされる(図12および図13参照)。この際、液圧成形品100の上面部110を形成することとなる上板10を、キャビティ面71に相対するように配置し、上板10のドーム状部17を、上型70の押圧部75に位置する凹部76の先端部76Aに嵌合させる。
ドーム状部17の近傍部位は、上型70の押圧部75における円弧状溝77,78と、下型80の凹部86に配置されるノズル部91における環状凸部94,95とによって加圧される。これにより、ドーム状部17の近傍部位には、屈曲した部位が環状に形成され、導入される成形媒体に対するシール性が向上する。
液圧供給手段90は、液圧回路99から供給される成形媒体を、ノズル部91および開口部37を経由して、予備成形体40の内部に導入し、液圧を付与する。その結果、予備成形体40は、膨出変形し、予備成形体40の周縁部がキャビティ面71,81に向かって移動し、材料流入が引起こされる。
中板20は、上板10の側方端部12に接合された側方端部22と、下板30の中央領域38の頂面部35に接合された中央部25とを有する。そのため、成形媒体の供給が継続するに伴って、下板30の中央領域38の頂面部35が、下型80のキャビティ面81に向かって、大きく変形する際、中板20の中央部25の接合部45の近傍が、下板30に同伴されて変形し、断面形状が略V字状となる。
予備成形体40の内部が最終液圧に到達すると、成形媒体の供給が停止され、所定時間保持されることで、予備成形体40の膨出が完了し、上板10および下板30は、液圧成形品100の上面部110および下面部130を形成し、中板20は、液圧成形品100の補強リブ120を形成することとなる(図14参照)。
そして、除圧した後、上型70を上昇させて型開し、液圧成形品100を取り出し、切断などのトリミングが施される。
補強リブ120は、断面形状が略V字状であり、液圧成形品100の中空断面を3箇所で支持することで三角形の略トラスト構造を呈するため、液圧成形品100の強度を、効率的に向上させる。一方、適用される予備成形体40は、良好な製造コストを有するため、液圧成形品100の製造コストは、低減される。したがって、液圧成形品100は、良好な強度および製造コストを有する。
以上のように、本実施の形態は、良好な強度および製造コストを有する液圧成形品100を得るための液圧成形方法を提供することが可能である。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
例えば、中板(補強材)が所定の間隔で並置されている予備成形体を適用する場合、補強リブが複数箇所に配置された液圧成形品を形成することが可能である。また、上板および下板(第1および第2外面材)の周縁部に、相対する半円錐状部位を配置することで、周縁部の端面から構成される開口部を形成し、成形媒体を導入するために使用することも可能である。
また、中板の側方端部のカシメ接合部は、液圧成形金型の押圧部によって、形成することも可能である。さらに、加圧成形金型(プレス装置)および液圧成形金型(液圧成形装置)の構成部品を、適宜共有化することも可能である。
本発明の実施の形態に係る液圧成形品を説明するための断面図である。 図1の線II−IIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る予備成形体を説明するための断面図である。 図3の線IV−IVに関する断面図である。 図2に示される予備成形体の形成方法を説明するための断面図であり、下板と中板の中央部との接合を示している。 図5に示される中板の側方端部の形状を説明するため斜視図である。 図5に続く、上板と下板との接合を説明するための断面図である。 図7に続く、上板と中板の側方端部との接合に適用されるプレス装置を説明するための断面図である。 上板と中板の側方端部との接合を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る液圧成形装置を説明するための断面図である。 図10の線XI−XIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る液圧成形方法を説明するための断面図であり、型締めを示している。 図10の線XIII−XIIIに関する断面図である。 図13に続く、膨出変形を説明するための断面図である。
符号の説明
10・・上板、
11・・周縁部、
12・・側方端部、
15・・頂面部、
16,19・・端部、
17・・ドーム状部、
18・・中央領域、
20・・中板、
22・・側方端部、
23・・カシメ用凹部、
25・・中央部、
30・・下板、
31・・周縁部、
32・・側方端部、
35・・頂面部、
36,39・・端部、
37・・開口部、
38・・中央領域、
40・・予備成形体、
41,42,45・・接合部、
50,55・・押圧部、
52,57・・空間部、
60・・雄型、
70・・上型、
71・・キャビティ面、
75・・押圧部、
76・・凹部、
76A・・先端部、
77,78・・円弧状溝、
80・・下型、
81・・キャビティ面、
85・・押圧部、
86・・凹部、
90・・液圧供給手段、
91・・ノズル部、
92・・ドーム状部、
93・・注入口、
94,95・・環状凸部、
98・・流路、
99・・液圧回路、
100・・液圧成形品、
101,102,105・・接合部、
110・・上面部、
111・・周縁部,
112・・側方端部、
114・・側壁部、
115・・頂面部、
120・・補強リブ、
122・・側方端部、
123・・凹部、
125・・中央部、
130・・下面部、
131・・周縁部、
132・・側方端部、
134・・側壁部、
135・・頂面部。

Claims (22)

  1. 重ね合わせて接合された周縁部を有し、液圧成形品の第1および第2外面部を形成することとなる第1および第2外面材、
    前記第1および第2外面材の内側に配置され、前記第1外面材に接合された側方端部と、前記第2外面材に接合された中央部とを有し、前記液圧成形品の中空断面を仕切る補強リブを形成することとなる補強材、および、
    成形媒体を内部に導入するための導入口を有し、
    前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材は、前記第2外面材から前記第1外面材に向う方向に突出する凸状部が形成された中央領域を有し、
    前記補強材の中央部における接合部は、前記凸状部の頂面部を延長している
    ことを特徴とする予備成形体。
  2. 前記補強材の側方端部における接合部は、カシメによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載に予備成形体。
  3. 前記カシメは、前記第1外面材の側方端部を、前記補強材の側方端部に形成された凹部に押し込むことで、形成されていることを特徴とする請求項2に記載に予備成形体。
  4. 前記補強材の側方端部における接合部は、前記凸状部の外側を延長していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の予備成形体。
  5. 前記第1および第2外面材の周縁部における接合部は、溶接によって形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の予備成形体。
  6. 前記補強材の中央部における接合部は、溶接によって形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の予備成形体。
  7. 前記導入口は、前記第1および第2外面材の一方に形成された開口部からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の予備成形体。
  8. 請求項1に記載の予備成形体の内部に、前記導入口を経由して成形媒体を導入することで液圧を付与し、前記液圧成形品の外面形状に対応するキャビティを有する液圧成形金型の内側において膨出変形させ、
    前記第1外面材、前記第2外面材および前記補強材によって、前記液圧成形品の第1外面部、第2外面部および補強リブを、それぞれ形成する
    ことを特徴とする液圧成形方法。
  9. 前記補強材の側方端部における接合部は、カシメによって構成されていることを特徴とする請求項8に記載に液圧成形方法。
  10. 前記カシメは、前記第1外面材の側方端部を、前記補強材の側方端部に形成された凹部に押し込むことで、形成されていることを特徴とする請求項9に記載に液圧成形方法。
  11. 前記予備成形体の凸状部は、
    前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材の側方端部を、加圧成形金型の押圧部によって加圧した状態で、前記加圧成形金型の雄型を、前記第2外面材の中央領域に当接させ、前記第1外面材に向かって突出させることで、形成されている
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  12. 前記液圧成形金型の押圧部によって、前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材の側方端部を加圧することで、前記第1外面材の側方端部を、前記補強材の側方端部に形成された凹部に押し込むことを特徴とする請求項10に記載に液圧成形方法。
  13. 前記予備成形体の凸状部は、
    前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材の側方端部を、加圧成形金型の押圧部によって加圧した状態で、前記加圧成形金型の雄型を、前記第2外面材の中央領域に当接させ、前記第1外面材に向かって突出させることで、形成されており、
    前記加圧成形金型の押圧部によって、前記第1外面材、前記補強材および前記第2外面材の側方端部を加圧する際に、前記第1外面材の側方端部を、前記補強材の側方端部に形成された凹部に押し込むことを特徴とする請求項10に記載に液圧成形方法。
  14. 前記第1および第2外面材の周縁部における接合部は、溶接によって形成されることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  15. 前記補強材の中央部における接合部は、溶接によって形成されることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載の液圧成形方法。
  16. 請求項8〜15のいずれか1項に記載の液圧成形方法によって成形されたことを特徴とする液圧成形品。
  17. 重ね合わせて接合された周縁部から延長する側方端部、前記側方端部から屈曲して延長する側壁部、および前記側壁部から屈曲して延長する頂面部を有し、中空断面を形成する第1および第2外面部、および、
    前記第1および第2外面部の内側に配置され、前記中空断面を仕切る補強リブを有し、
    前記補強リブは、断面形状が略V字状であり、前記第1外面部に接合される側方端部、および、前記第2外面部の頂面部に接合される中央部を有する
    ことを特徴とする液圧成形品。
  18. 前記補強リブの側方端部における接合部は、カシメによって構成されていることを特徴とする請求項17に記載に液圧成形品。
  19. 前記カシメは、前記第1外面部の側方端部が、前記補強リブの側方端部に形成された凹部に押し込まれることで、形成されていることを特徴とする請求項18に記載に液圧成形品。
  20. 前記補強リブの側方端部は、前記第1および第2外面部の側方端部の内側に位置することを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項に記載の液圧成形品。
  21. 前記第1および第2外面部の側方端部における接合部は、溶接によって形成されていることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の液圧成形品。
  22. 前記補強リブの中央部における接合部は、溶接によって形成されていることを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の液圧成形品。
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