JP4656596B2 - ポリウレタン樹脂溶液、印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダー - Google Patents

ポリウレタン樹脂溶液、印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダー Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粘度、分子量などの一般恒数の経時変化がほとんどなく、安定な品質を有するポリウレタン樹脂溶液、ならびに当該樹脂溶液を使用してなる印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタン樹脂溶液は柔軟性と強靭性を兼ね備え接着性に優れることから、印刷インキ、塗料、接着剤など様々な用途に使用されている。しかしながら、溶液の経時安定性に関しては十分でなく、特に酢酸エステル類を主溶剤に用いた場合、酢酸エステル類と当該樹脂との間で様々な交換反応が起こりやすく、その結果として当該樹脂の分子量や粘度が低下しやすく、品質が不安定になるなどの問題があった。この傾向は、ポリウレタン樹脂がアミン価を有する場合に顕著であった。また、印刷包装プラスチックフィルム用途においては、包装内容物の複雑化、包装技術の高度化に伴なって厳しい品質管理が行なわれているため、当該用途に用いる印刷インキ用バインダーが経時的に分子量低下したり粘度低下すると深刻な品質クレームを招くおそれがあった。塗料分野や接着剤分野においてもポリウレタン樹脂が賞用されているが、当該分野においても高度化、複雑化の動きが顕著であり、上記の印刷包装プラスチックフィルム用途におけると同様の要求がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は粘度、分子量などの一般恒数の経時変化がほとんどなく、安定な品質を有するポリウレタン樹脂溶液、ならびに当該樹脂溶液を使用してなる印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダーに関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは前記従来技術の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリウレタン樹脂溶液に特定のリン系化合物を添加することにより、前記課題をことごとく解決しうることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち本発明は、一般式:(RO)P(O)(OH)3-
で表されるリン酸エステルを0.0001〜0.5重量%(ポリウレタン樹脂固形分換算)含有してなるポリウレタン樹脂溶液に関する。また本発明は、当該ポリウレタン樹脂溶液を使用してなる印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダーに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するリン酸エステルは、一般式(1):
(RO)P(O)(OH)3-
(式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示し、nは1〜3の整数を示す。)
で表される化合物である。
【0007】
本発明で用いられるポリウレタン樹脂溶液としては、特に制限はなく各種公知のポリウレタン樹脂溶液が使用できる。ポリウレタン樹脂は、一般的に、高分子ポリオール、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤および必要に応じて鎖長停止剤を反応させて得られる。
【0008】
前記ポリウレタン樹脂溶液の製造に用いる高分子ポリオールとしては、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の重合体または共重合体等のポリエーテルポリオール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオール、1,4−ブチンジオール、ジプロピレングリコール等の飽和もしくは不飽和の各種公知の低分子グリコール類またはn−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル類、バーサティック酸グリシジルエステル等のモノカルボン酸グリシジルエステル類と、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の二塩基酸またはこれらに対応する酸無水物やダイマー酸などとを脱水縮合せしめて得られるポリエステルポリオール類;環状エステル化合物を開環重合して得られるポリエステルポリオール類;その他ポリカーボネートポリオール類、ポリブタジエングリコール類、ビスフェノールAに酸化エチレンまたは酸化プロピレンを付加して得られたグリコール類等の一般にポリウレタンの製造に用いられる各種公知の高分子ポリオールがあげられる。
【0009】
なお、前記高分子ポリオールのうちグリコール類と二塩基酸とから得られる高分子ポリオールの場合には、該グリコール類のうち5モル%までは以下の各種ポリオールに置換することができる。たとえばグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、ソルビトール、ペンタエリスリトール等があげられる。
【0010】
前記高分子ポリオールの数平均分子量は、得られるポリウレタンの溶解性、乾燥性等を考慮して適宜決定され、通常は700〜10000程度、好ましくは1000〜6000の範囲内とするのがよい。数平均分子量が700未満になると溶解性の低下し樹脂が低温時析出する傾向があり、また10000を越えると皮膜の乾燥性が低下する傾向がある。
【0011】
前記ポリウレタン樹脂の製造に用いるジイソシアネート化合物としては芳香族、脂肪族または脂環族の各種公知のジイソシアネート類を使用することができる。たとえば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4′−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネートやダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に転化したダイマージイソシアネート等がその代表例としてあげられる。
【0012】
また、前記ポリウレタン樹脂の製造に用いる鎖伸長剤としては、各種公知のものを使用することができる。たとえばエチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジアミンなどがあげられる。その他、2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミン類やダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に転化したダイマージアミン等もその代表例としてあげられる。
【0013】
さらには必要に応じて用いる鎖長停止剤としては、たとえば、モノ−n−ブチルアミンやジ−n−ブチルアミン等のアルキルアミン類やモノエタノールアミンやジエタノールアミンなどのアルカノールアミン類があげられる。
【0014】
前記ポリウレタン樹脂を製造する方法としては、まず高分子ポリオールとジイソシアネート化合物とを、イソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオールの末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを調製し、次いでこれを適当な溶媒中で鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤と反応させる二段法、ならびに高分子ポリオール、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる一段法のいずれの方法をも採用しうるが、均一なポリマー溶液をうる目的には前者方法が好ましい。これら製造法において、使用される溶剤には制限がなく、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤を単独または混合して使用できる。特にポリウレタン樹脂の溶解性、毒性、経済性などの観点から酢酸エステル類を主溶剤に用いるのが好ましい。
【0015】
ポリウレタン樹脂を二段法で製造する場合、プレポリマーと鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤とを反応させる際の条件については特に限定はされないが、プレポリマーの末端に有する遊離のイソシアネート基を1当量とした場合に、鎖伸長剤中のイソシアネート基と反応しうる活性水素の合計当量が0.5〜2当量の範囲内であるのがよい。前記活性水素が0.5当量未満の場合、皮膜の乾燥性が充分でなく、前記活性水素が2当量より過剰になった場合には、鎖伸長剤が未反応のまま残存する可能性があり好ましくない。特に各種プラスチックフィルムへの接着性が強く要求される印刷インキ用バインダーとしての使用を考えた場合は、1.01〜2.0当量の範囲とし、ポリウレタン樹脂固形分当たりのアミン価が0.2〜20となるように、調整するのが好ましい。
【0016】
かかるポリウレタン樹脂の数平均分子量および重量平均分子量は、得られる樹脂皮膜の乾燥性や溶液の粘度等を考慮して適宜決定されるが、通常5000〜100000および10000〜500000の範囲とするのがよい。
【0017】
また、本発明のポリウレタン樹脂溶液の樹脂固形分濃度は特に制限はされないが、作業性等を考慮して適宜決定すればよく、通常は15〜60重量%程度、粘度は50〜100000mPa・s/25℃程度の範囲に調整するのが実用上好適である。
【0018】
ポリウレタン樹脂溶液に対する前記リン酸エステルの配合量は、0.0001〜0.5重量%(当該樹脂固形分換算)とされる。当該配合量が0.0001重量%未満である場合はポリウレタン樹脂溶液に対する十分な安定化効果を発揮できず、また0.5重量%を超える場合には塗工後の当該樹脂皮膜中に含有されるリン酸エステルが皮膜表面に移行しやすく、その結果として基材プラスチックに対する皮膜接着力が低下する傾向が大きい。リン酸エステルの添加方法は特に限定されないが、リン酸エステルとポリウレタン樹脂との副反応による本発明の効果低減を防ぐため、反応終了後のポリウレタン樹脂溶液に添加するのが最も好ましい。なおポリウレタン樹脂の製造中にリン酸エステルを添加する場合は、リン酸エステルがポリウレタン樹脂と副反応を起こさない条件を選定するのがよい。具体的には、ポリウレタン樹脂の製造が二段反応による場合には、高分子ポリオールとジイソシアネート化合物とを、イソシアネート基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオールの末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを調製する段階、および/または、次いでプレポリマーを適当な溶媒中で鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤と反応させる段階で添加するのがよい。またポリウレタン樹脂の製造が一段反応による場合には、高分子ポリオール、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤および必要に応じて重合停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる段階にて添加することができる。
【0019】
前記リン酸エステルの添加効果は、種々のポリウレタン樹脂溶液に対して有効に発現するが、なかでもアミン価が0.2〜20程度であるポリウレタン樹脂溶液に対して効果が顕著である。
【0020】
上記のようにして得られた本発明のポリウレタン樹脂溶液には着色剤、溶剤、さらに必要に応じて流動性および表面皮膜特性を改良するための界面活性剤、ワックス、その他添加剤が適宜配合され、各種ミルなど通常の製造装置を用いて当該配合物を混練することにより、印刷インキ、塗料、粘接着剤などを製造できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、粘度、分子量などの一般恒数の経時変化がほとんどなく、安定な品質を有するポリウレタン樹脂溶液を提供できる。また、当該ポリウレタン樹脂溶液を用いてなる、当該諸性能に優れた印刷インキ用バインダー、塗料用バインダーおよび接着剤用バインダーを提供できる。
【0022】
【実施例】
以下に製造例、実施例および比較例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、部および%は重量基準である。
【0023】
製造例1
攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた反応装置に、分子量2000のポリ(1,4−ブチレンアジペート)グリコール1000部とイソホロンジイソシアネート222部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価3.44%のプレポリマーとなし、これに酢酸エチル523部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン73.8部、ジ−n−ブチルアミン16.9部、酢酸エチル1518部及びイソプロピルアルコール1020部からなる混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液1745部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が800mPa・s/25℃、樹脂固形分あたりのアミン価は0mgKOH/gであった。
【0024】
製造例2
製造例1と同様の反応装置に、イソホロンジアミン81.4部、ジ−n−ブチルアミン10.9部、酢酸エチル1520部及びイソプロピルアルコール1021部を仕込み、ついで製造例1で合成したウレタンプレポリマー溶液1745部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が1000mPa・s/25℃、樹脂固形分あたりのアミン価は2mgKOH/gであった。
【0025】
製造例3
製造例1と同様の反応装置に、イソホロンジアミン107.7部、ジ−n−ブチルアミン1.4部、酢酸エチル1547部及びイソプロピルアルコール1035部を仕込み、ついで製造例1で合成したウレタンプレポリマー溶液1745部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が1500mPa・s/25℃、樹脂固形分あたりのアミン価は12mgKOH/gであった。
【0026】
製造例4
製造例1と同様の反応装置に、数平均分子量2000のポリ(1,4−ブチレンアジペート)グリコール1000部とイソホロンジイソシアネート222部、リン酸ジメチル0.44部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価3.44%のプレポリマーとなし、これに酢酸エチル523部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次にイソホロンジアミン81.4部、ジ−n−ブチルアミン10.9部、酢酸エチル1520部及びイソプロピルアルコール1021部からなる混合物の存在下に、上記ウレタンプレポリマー溶液1745部を添加し、50℃で3時間反応させた。こうして得られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が950mPa・s/25℃、アミン価は0.6mgKOH/mgであった。
【0027】
実施例1〜8および比較例1〜3
製造例1〜3で製造した各ポリウレタン樹脂に対して表1のようにリン酸エステルを添加した(実施例1〜7)。製造例4のポリウレタン樹脂は製造時にリン酸エステルが使用されているため、その後はリン酸エステルを添加しなかった(実施例8)。比較例1〜3ではリン酸エステルを添加しなかった。
【0028】
【表1】
Figure 0004656596
【0029】
(性能評価)
品質安定性
上記実施例および比較例に示す各ポリウレタン樹脂溶液につき、調製直後と40℃で30日間放置後の粘度(mPa・s/25℃)とGPC測定による重量平均分子量(Mw)(ポリスチレン換算)をそれぞれ測定して比較した。その変化率をもって、これらポリウレタン樹脂溶液の品質安定性の尺度とした。その結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
Figure 0004656596
【0031】
(2)接着性評価
▲1▼印刷フィルムの調製
上記実施例および比較例で得られたポリウレタン樹脂溶液用いて、下記の組成でペイントシェーカーにて練肉し白色印刷インキを得た。それらのインキを版深30μmのグラビア版を備えた簡易グラビア印刷機により厚さ15μmのコロナ放電処理OPPの放電処理面、厚さ11μmのPETの片面、および厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロンの放電処理面に印刷して、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得た。(インキ組成)
酸化チタン 30部
ポリウレタン樹脂溶液 40部
酢酸エチル 20部
イソプロピルアルコール 10部
【0032】
▲2▼評価方法・基準
上記印刷物を1日放置後、印刷面にセロファンテ−プを貼り付け、これを急速に剥したときの印刷皮膜の外観を以下の基準で観察評価した。評価結果を表3に示す。
◎:全く剥れなかった。
〇:印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。
△:印刷皮膜の50〜80%以上がフィルムに残った。
×:印刷皮膜の50%以下がフィルムに残った。
【0033】
【表3】
Figure 0004656596

Claims (5)

  1. 酢酸エステル類を主溶剤とし、一般式:(RO)P(O)(OH)3-n(式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示し、nは1〜3の整数を示す。)で表されるリン酸エステルを0.0001〜0.5重量%(ポリウレタン樹脂固形分換算)含有することを特徴とする、アジペート系ポリエステルポリオールを用いて得られるポリウレタン樹脂溶液。
  2. ポリウレタン樹脂固形分あたりのアミン価が0.2〜20である請求項記載のポリウレタン樹脂溶液。
  3. 請求項1または2記載のポリウレタン樹脂溶液を使用してなる印刷インキ用バインダー。
  4. 請求項1または2記載のポリウレタン樹脂溶液を使用してなる塗料用バインダー。
  5. 請求項1または2記載のポリウレタン樹脂溶液を使用してなる接着剤用バインダー。
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