JPH05222332A - 印刷インキ用バインダー - Google Patents

印刷インキ用バインダー

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JPH05222332A
JPH05222332A JP5963991A JP5963991A JPH05222332A JP H05222332 A JPH05222332 A JP H05222332A JP 5963991 A JP5963991 A JP 5963991A JP 5963991 A JP5963991 A JP 5963991A JP H05222332 A JPH05222332 A JP H05222332A
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JP
Japan
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acid
polyurethane resin
parts
printing ink
diisocyanate
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Application number
JP5963991A
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English (en)
Inventor
Junichi Tatsumi
純一 辰己
Koichiro Oshima
弘一郎 大島
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Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高分子ポリオール、ジイソシアネート化合物
および鎖伸長剤を反応せしめて得られる遊離カルボキシ
ル基を有するポリウレタン樹脂を主として含有してなる
印刷インキ用バインダー 【効果】 ポリエステル、ナイロン、ポリオレフィンな
どのプラスチックフィルムに対する接着性、耐ボイル
性、ラミネート加工適性、顔料分散性、印刷適性などの
諸性能の点で優れた印刷インキ用バインダーを提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷インキ用バインダ−
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被包装物の多様化、包装技術の高
度化に伴ない、包装材料として各種のプラスチックフィ
ルムが開発され、被包装物に適したものが適宜選択して
使用されるようになってきている。また、プラスチック
フィルムを包装材料に使用するにあたってはプラスチッ
クフィルムの装飾または表面保護のために印刷が施され
るが、かかる印刷のための印刷インキには、これら種々
のプラスチックフィルムに対する高度な性能が要求され
つつある。
【0003】従来から、かかる印刷インキに用いられる
印刷インキ用バインダ−として、ポリウレタン樹脂が汎
用されている。一般に、ポリウレタン樹脂はポリプロピ
レンフィルム、ポリエステルフィルムおよびナイロンフ
ィルムに対して優れた接着力を有し、更にポリイソシア
ネート化合物を配合することにより耐ボイル性、耐レト
ルト性(以下、耐ボイル性などと称す)が向上するた
め、食品包装基材向のラミネ−トインキ用バインダーと
して極めて有用である。しかしながら、ポリウレタン樹
脂は顔料分散性が不十分であり、また各種印刷適性の点
でも問題を有していた。斯かる課題を解決するために、
界面活性剤やその他の添加剤を加える方法も採用されて
はいるが、該添加剤に起因して耐ボイル性などが低下す
る不利があり、決して好ましい方法とはいえなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は被印刷物とし
てのポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどの各種プラスチックフィルムに対しても優れ
た接着性、耐ボイル性などを有し、しかも顔料分散性や
印刷適性に優れるポリウレタン樹脂を主成分として含有
する印刷インキ用バインダ−を提供することを目的とし
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、分子中に特定の官能基
を有するポリウレタン樹脂が各種プラスチックフィルム
に対しても優れた接着性、耐ボイル性などを有し、しか
も顔料分散性および印刷適性に優れることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、高分子ポリオ−ル、ジ
イソシアネ−ト化合物および鎖伸長剤を反応せしめて得
られるポリウレタン樹脂を主として含有してなる印刷イ
ンキ用バインダ−において、該ポリウレタン樹脂が分子
中に遊離のカルボキシル基を有することを特徴とする印
刷インキ用バインダ−に関する。
【0007】分子中に遊離のカルボキシル基を有すると
は、カルボキシル基が例えば末端、側鎖などポリウレタ
ン樹脂分子中のいずれの部位に導入されていても良いこ
とを意味する。遊離カルボキシル基の含有量は、ポリウ
レタン樹脂固形分1g当り1.0×10-6〜1.0×1
-3グラム当量の範囲が好ましい。該含有量が1.0×
10-6当量未満の場合には顔料分散性および印刷適性が
十分でなく、また1.0×10-3グラム当量を越える場
合には接着性、耐レトルト性が低下する傾向にある。
【0008】本発明のポリウレタン樹脂の構成成分であ
る高分子ポリオールとしては、一般のポリウレタン樹脂
における高分子ポリオールとして知られている各種のも
のを使用しうる。例えば、酸化エチレン、酸化プロピレ
ン、テトラヒドロフラン等の重合体もしくは共重合体等
のポリエ−テルポリオ−ル類;エチレングリコ−ル、ジ
エチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−ル、1,2
−プロパンジオ−ル、1,3−プロパンジオ−ル、1,
3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、ネオペ
ンチルグリコ−ル、ペンタンジオ−ル、3−メチル−
1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−
ル、オクタンジオ−ル、1,4−ブチンジオ−ル、ジプ
ロピレングリコ−ル等の飽和および不飽和の各種公知の
低分子グリコール類またはn−ブチルグリシジルエ−テ
ル、2−エチルヘキシルグリシジルエ−テル等のアルキ
ルグリシジルエ−テル類、バ−サティック酸グリシジル
エステル等のモノカルボン酸グリシジルエステル類、ダ
イマー酸を還元して得られるダイマージオールと、アジ
ピン酸、マレイン酸、フマル酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、コハク酸、しゅう酸、マロン
酸、グルタル酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、スベリン酸等の二塩基酸またはこれらに対応する酸
無水物やダイマ−酸などとを脱水縮合せしめてえられる
ポリエステルポリオ−ル類;環状エステル化合物を開環
重合してえられるポリエステルポリオ−ル類;その他ポ
リカ−ボネ−トポリオ−ル類、ポリブタジエングリコ−
ル類、ビスフェノ−ルAに酸化エチレンもしくは酸化プ
ロピレンを付加してえられたグリコ−ル類等の一般にポ
リウレタンの製造に用いられる各種公知の高分子ポリオ
−ルがあげられる。
【0009】なお、前記高分子ポリオ−ルのうち、グリ
コ−ル類と二塩基酸とから得られる高分子ポリオ−ルの
場合には、該グリコ−ル類のうち5モル%までは以下の
各種ポリオ−ルに置換することができる。たとえばグリ
セリン、トリメチロ−ルプロパン、トリメチロ−ルエタ
ン、1,2,6−ヘキサントリオ−ル、1,2,4−ブ
タントリオ−ル、ソルビト−ル、ペンタエリスリト−ル
等があげられる。
【0010】前記高分子ポリオ−ルの数平均分子量は、
得られるポリウレタンの溶解性、乾燥性、耐ブロッキン
グ性等を考慮して適宜決定され、通常は700〜100
00程度、好ましくは1000〜6000の範囲内とす
るのがよい。数平均分子量が700未満になると溶解性
の低下に伴ない印刷適性が低下する傾向があり、また1
0000を越えると乾燥性及び耐ブロッキング性が低下
する傾向がある。
【0011】また前記高分子ポリオ−ルは、ポリウレタ
ンを印刷インキ用バインダ−として使用するのに必要な
性能を有する範囲でその一部が低分子ポリオ−ル、たと
えば前記高分子ポリオ−ルの製造に用いる各種低分子グ
リコ−ルに置換されてもよい。その際の低分子グリコ−
ルは全ポリオ−ル成分中、20%以下が好ましく、さら
には10%以下が好ましい。前記低分子グリコ−ルの割
合が20%を越えると、稀釈溶剤に対する溶解性や得ら
れるインキ組成物のプラスチックフィルムに対する密着
性が低下する傾向がある。
【0012】前記ポリウレタン樹脂の製造に用いるジイ
ソシアネ−ト化合物としては、芳香族、脂肪族または脂
環族の各種公知のジイソシアネ−ト類を使用することが
できる。たとえば、1,5−ナフチレンジイソシアネ−
ト、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、4,
4'-ジフェニルジメチルメタンジイソシアネ−ト、4,
4'-ジベンジルイソシアネ−ト、ジアルキルジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、テトラアルキルジフェニルメ
タンジイソシアネ−ト、1,3−フェニレンジイソシア
ネ−ト、1,4−フェニレンジイソシアネ−ト、トリレ
ンジイソシアネ−ト、ブタン−1,4−ジイソシアネ−
ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、イソプロピレン
ジイソシアネ−ト、メチレンジイソシアネ−ト、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ−ト、
2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ−
ト、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネ−ト、キシ
リレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−
ト、リジンジイソシアネ−ト、ジシクロヘキシルメタン
−4,4'-ジイソシアネ−ト、1,3−ビス(イソシア
ネ−トメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
ジイソシアネ−ト、m−テトラメチルキシリレンジイソ
シアネ−トやダイマ−酸のカルボキシル基をイソシアネ
−ト基に転化したダイマ−ジイソシアネ−ト等がその代
表例としてあげられる。
【0013】本発明では鎖伸長剤成分として、各種公知
のものを使用することができる。たとえばエチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソ
ホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4'-ジ
アミンなどがあげられる。その他、2−ヒドロキシエチ
ルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレン
ジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2
−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒド
ロキシプロピルエチレンジアミン等の分子内に水酸基を
有するジアミン類、前期したポリエステルジオールの説
明の項で列挙した各種公知の低分子グリコール類や、ダ
イマ−酸のカルボキシル基をアミノ基に転化したダイマ
−ジアミン等もその代表例としてあげられる。更には必
要に応じて鎖長停止剤を用いることもできる。かかる鎖
長停止剤としては、たとえば、ジ−n−ブチルアミン等
のジアルキルアミン類やエタノ−ル、イソプロピルアル
コ−ル等のアルコ−ル類があげられる。
【0014】本発明のポリウレタン樹脂において、カル
ボキシル基を導入するために使用される化合物として
は、環式ジカルボン酸無水物のほか、遊離カルボキシル
基を有し且つイソシアネート基と反応しうる活性水素を
1個以上有する化合物が該当する。環式ジカルボン酸無
水物としては、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ト
リメリット酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水グル
タル酸、無水コハク酸、無水シトラコン酸、無水ショウ
ノウ酸、2,3−ジメチル無水マレイン酸、シス−1,
2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、エンドメチレ
ンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水ピロメ
リット酸など各種公知のものを例示できる。また、遊離
カルボキシル基を有し且つイソシアネート基と反応しう
る活性水素を1個以上有する化合物としては、例えば
2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロ
ール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸、2,2−ジメ
チロールペンタン酸、ジヒドロキシ安息香酸、4−ヒド
ロキシイソフタル酸、サリチル酸、リンゴ酸、ラノリン
脂肪酸、グリコール酸、ヒドロキシピバリン酸、酒石
酸、11−オキシヘキサデカン酸、リシノール酸、2−
オキシドデカン酸、p−オキシナフトエ酸、ヒマシ油脂
肪酸、グルコン酸、糖酸、粘液酸、4,4−ビス(ヒド
ロキシフェニル)酪酸、4,4−ビス(ヒドロキシフェ
ニル)吉草酸、グルクロン酸などのヒドロキシカルボン
酸;グルタミン酸、アラニン、チロシン、セリン、シス
テイン、グリシン、6−アミノカプロン酸、4−アミノ
酪酸、モノアミノ安息香酸、ジアミノ安息香酸、リジ
ン、アルギニン、α,δ−ジアミノバレリン酸、4,4
−ビス(アミノフェニル)酪酸、3,3’−ジカルボキ
シベンジジン、3,3’−ジカルボキシ−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタンなどのアミノカルボン酸;トリ
ス(ヒドロキシメチル)アミン、2−アミノ−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール、ジエタノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、2
−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシ
エチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチル
エチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレ
ンジアミンなど分子中にヒドロキシル基を有するアミン
類と前記環式ジカルボン酸無水物との縮合物など、各種
公知のものを例示できる。
【0015】本発明のポリウレタン樹脂を製造する方法
としては、例えば次の方法を挙げることができる。高分
子ポリオールとジイソシアネート化合物とを、イソシア
ネ−ト基過剰の条件で反応させ、高分子ポリオールの末
端にイソシアネート基を有するプレポリマー(好ましく
は遊離イソシアネート含量0.5〜10%)を調製し、
次いでこれを適当な溶媒中で鎖伸長剤及び必要により鎖
長停止剤と反応させる二段法ならびに高分子ポリオール
成分、ジイソシアネート化合物、鎖伸長剤及び必要によ
り鎖長停止剤を、適当な溶媒中で一度に反応させる一段
法により、前段階としての活性水素含有ポリウレタン樹
脂を製造した後、該ポリウレタン樹脂中の活性水素1当
量に対して前記環式ジカルボン酸無水物を該無水環1当
量以下の割合となるよう付加反応させる方法を採用でき
る。更には、前記の遊離カルボキシル基を有し且つイソ
シアネート基と反応しうる活性水素を1個以上有する化
合物を、前記二段法や一段法を実施する際、鎖伸長剤及
び/または鎖長停止剤などとして使用する方法も好適で
ある。いずれの方法を採用する場合であっても、最終的
に得られるポリウレタン樹脂に含有される遊離カルボキ
シル基が前記特定範囲内となるよう反応させることが好
ましい。なお、これら製造法において使用される溶剤と
してはベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶
剤;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル系溶剤などがあげられ、これらは
単独または2種以上の混合物として用いる。
【0016】上記の様にして得られる本発明のポリウレ
タン樹脂の数平均分子量は、通常5000〜10000
0の範囲とするのがよい。数平均分子量が5000に満
たない場合には、これをビヒクルとして用いた印刷イン
キの乾燥性、耐ブロッキング性、皮膜強度などが低下し
やすくなり、一方、100000を越える場合にはポリ
ウレタン樹脂溶液(バインダー)の粘度が上昇したり、
印刷インキの光沢が低下しやすくなる。また、ポリウレ
タン樹脂の樹脂固形分濃度は特に制限はされないが、印
刷時の作業性等を考慮して適宜決定すればよく、通常は
15〜60重量%、粘度は50〜100000cP/2
5℃の範囲に調整するのが実用上好適である。また、本
発明では必要に応じて、本発明の主成分である前記ポリ
ウレタン樹脂の他に以下に示すような樹脂を副成分とし
て併用しうる。例えば、本発明以外のポリウレタン樹
脂、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重
合体、ロジン系樹脂、ケトンレジン等が挙げられる
【0017】かくして得られた本発明のバインダ−は着
色剤、溶剤、さらに必要に応じてインキ流動性およびイ
ンキ表面皮膜を改良するための界面活性剤、ワックス、
その他添加剤を適宜配合しボ−ルミル、アトライタ−、
サンドミル等の通常のインキ製造装置を用いて混練する
ことにより本発明の印刷インキ組成物を製造することが
できる。なお、印刷インキ組成物中の本発明のバインダ
−の配合量は印刷インキ組成物中、その樹脂固形分が3
〜20重量%になるように配合するのが好ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば被印刷物としてのポリエ
ステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
の各種プラスチックフィルムに対して優れた接着性、耐
ボイル性などを有し、しかも顔料分散性および印刷適性
に優れる印刷インキ用バインダ−および該印刷インキ組
成物を提供できるという効果を奏する。
【0019】
【実施例】以下に製造例、実施例および比較例をあげて
本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。尚、部および%は重量基準であ
る。
【0020】製造例1 攪拌機、温度計及び窒素ガス導入管を備えた丸底フラス
コに、分子量2000のポリ(1,6−ヘキサメチレン
アジペ−ト)グリコ−ル1000部とイソホロンジイソ
シアネ−ト222部を仕込み、窒素気流下に90℃で6
時間反応させ遊離イソシアネート含量3.36%のプレ
ポリマーを製造したのちメチルエチルケトン815部を
加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで
イソホロンジアミン88.7部、メチルエチルケトン1
224部及びイソプロピルアルコール1019部からな
る混合物に前記ウレタンプレポリマー溶液2037部を
添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうしてえ
られたポリウレタン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Aとい
う)は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が2000cP
/25℃であった。また、樹脂固形分1g当りの活性水
素(アミノ基)の量は0.5×10-4グラム当量であっ
た。
【0021】製造例2 製造例1と同様の丸底フラスコに、分子量2000のポ
リ(3−メチル−1,5−ペンタンアジペ−ト)グリコ
−ル1000部とイソホロンジイソシアネ−ト222部
を仕込み、窒素気流下に90℃で6時間反応させ遊離イ
ソシアネート含量3.40%のプレポリマーを製造した
のちメチルエチルケトン815部を加えてウレタンプレ
ポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミ
ン112.5部、メチルエチルケトン1261部及びイ
ソプロピルアルコール1038部からなる混合物に前記
ウレタンプレポリマー溶液2037部を添加し、次いで
50℃で3時間反応させた。こうしてえられたポリウレ
タン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Bという)は、樹脂固形
分濃度が30%、粘度が400cP/25℃であった。
また、樹脂固形分1g当りの活性水素(アミノ基)の量
は2.5×10-4グラム当量であった。
【0022】製造例3 製造例1と同様の丸底フラスコに、分子量2000のポ
リ(1,4−ブチレンアジペ−ト)グリコ−ル1000
部とイソホロンジイソシアネ−ト222部を仕込み窒素
気流下に90℃で6時間反応させ遊離イソシアネート含
量3.38%のプレポリマーを製造したのちトルエン2
995部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とし
た。次いで、1,6−ヘキサンジオール61.8部、オ
クチル酸第一スズ0.6部を添加し、90℃で10時間
反応させた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液
(以下、樹脂溶液Cという)は、樹脂固形分濃度が30
%、粘度が500cP/25℃であった。また、樹脂固
形分1g当りの活性水素(ヒドロキシル基)の量は0.
5×10-4グラム当量であった。
【0023】製造例4 製造例1で得られた樹脂溶液A1000部に対し、無水
マレイン酸0.15部を添加し、50℃で5時間反応さ
せた。こうして得られたカルボキシル基含有ポリウレタ
ン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Dという)は、樹脂固形分
濃度が30%、粘度が2000cP/25℃であった。
また、樹脂固形分1g当りの遊離のカルボキシル基の量
は0.05×10-4グラム当量であった。
【0024】製造例5 製造例2で得られた樹脂溶液B1000部に対し、無水
コハク酸3.0部を添加し、50℃で5時間反応させ
た。こうして得られたカルボキシル基含有ポリウレタン
樹脂溶液(以下、樹脂溶液Eという)は、樹脂固形分濃
度が30%、粘度が500cP/25℃であった。ま
た、樹脂固形分1g当りの遊離のカルボキシル基の量は
1.0×10-4グラム当量であった。
【0025】製造例6 製造例2で得られた樹脂溶液B1000部に対し、無水
トリメリット酸14.4部を添加し、50℃で5時間反
応させた。こうして得られたカルボキシル基含有ポリウ
レタン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Fという)は、樹脂固
形分濃度が31%、粘度が600cP/25℃であっ
た。また、樹脂固形分1g当りの遊離のカルボキシル基
の量は4.8×10-4グラム当量であった。
【0026】製造例7 製造例3で得られた樹脂溶液C1000部に対し、無水
マレイン酸1.5部を添加し、90℃で10時間反応さ
せた。こうして得られたカルボキシル基含有ポリウレタ
ン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Gという)は、樹脂固形分
濃度が30%、粘度が500cP/25℃であった。ま
た、樹脂固形分1g当りの遊離のカルボキシル基の量は
0.5×10-4グラム当量であった。
【0027】製造例8 イソホロンジアミン38.7部、、ジメチロールプロピ
オン酸35.0部、オクチル酸第一スズ0.6部、およ
びメチルエチルケトン2207.7部からなる混合物に
製造例1で得られたと同一のウレタンプレポリマーの均
一溶液2037部を添加し、次いで70℃で10時間反
応させた。こうしてえられたポリウレタン樹脂溶液(以
下、樹脂溶液Hという)は、樹脂固形分濃度が30%、
粘度が1300cP/25℃であった。また、樹脂固形
分1g当りの遊離のカルボキシル基の量は2.0×10
-4グラム当量であった。
【0028】製造例9 イソホロンジアミン72.9部、グリコール酸10.0
部、オクチル酸第一スズ0.6部、およびメチルエチル
ケトン2229部からなる混合物に製造例2で得られた
と同一のウレタンプレポリマーの均一溶液2037部を
添加し、次いで70℃で3時間反応させた。こうしてえ
られたポリウレタン樹脂溶液(以下、樹脂溶液Iとい
う)は、樹脂固形分濃度が30%、粘度が700cP/
25℃であった。また、樹脂固形分1g当りの遊離のカ
ルボキシル基の量は1.0×10-4グラム当量であっ
た。
【0029】実施例1〜6及び比較例1〜3 チタン白(ルチル型) 30部 製造例1〜9のバインダー樹脂溶液 50部 トルエン 10部 イソプロピルアルコール 10部 上記組成の混合物をそれぞれペイントシェイカ−で練肉
し、白色印刷インキを調製した。白色印刷インキ100
部に、トルエン35部及びイソプロピルアルコール15
部を加えて粘度を調整し、9点の白色印刷インキを調製
した。
【0030】えられた9点の白色印刷インキを、グラビ
ア校正機により、厚さ15μmのコロナ放電処理ナイロ
ンフィルム(NY)の放電処理面及び厚さ11μmのポ
リエチレンテレフタレ−トフィルム(PET)の片面に
印刷して、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得
た。得られた印刷フィルムを以下の試験に供した。
【0031】接着性 上記印刷フィルムを24時間放置後、印刷面にセロファ
ンテ−プを貼り付け、角度60°で急速に剥したときの
印刷皮膜の外観を観察評価した。評価結果は表1に示
す。 ◎−−−−全く剥れなかった。 〇−−−−印刷皮膜の80%以上がフィルムに残った。 △−−−−印刷皮膜の50〜80%がフィルムに残っ
た。 ×−−−−印刷皮膜の50%以下がフィルムに残った。
【0032】耐ブロッキング性 上記印刷フィルムの印刷面が内側になるように折り曲
げ、200g/cm2 の荷重をかけ、40℃で24時間
放置した後の印刷面の付着状態を観察し、以下の基準で
評価した。評価結果は表1に示す。 ◎−−−−全く付着なし。 〇−−−−接触面積のうち80%以上〜100%未満が
付着なし。 △−−−−接触面積のうち50%以上〜80%未満が付
着なし。 ×−−−−接触面積のうち50%未満が付着なし。。
【0033】ラミネ−ト強度および耐ボイル性 上記印刷フィルムの印刷面上に固形分7%のイソシアネ
ート系アンカーコート剤をグラビア版にて塗布後、押し
出しラミネ−ト機により、塗布面上にポリエチレンをエ
クストルージョンラミネートしてラミネートフィルムを
得た。3日後ラミネートフィルムのラミネート強度(接
着力)及び80℃でのボイル適性を評価した。評価結果
は表1に示す。
【0034】顔料分散性及び印刷適性 顔料分散性及び印刷適性の評価は、発色性、階調再現性
および版かぶり性により判断した。評価結果は表1に示
す。 発色性 :印刷面の透明性及び濃度を目視判定した。 階調再現性:連続階調を有するグラビア版で印刷し、印
刷物の階調再現性を目視判定した。 版かぶり性:印刷スピードを変化させ、印刷物の版かぶ
りの程度を目視判定した。 評価基準は以下のとうり。 ◎−−−−各適性が最も良好なもの。 〇−−−−各適性が印刷時に支障のないもの。 △−−−−各適性が不十分なもの。 ×−−−−各適性が極めて劣るもの。
【0035】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子ポリオ−ル、ジイソシアネ−ト化
    合物および鎖伸長剤を反応せしめて得られるポリウレタ
    ン樹脂を主として含有してなる印刷インキ用バインダ−
    において、該ポリウレタン樹脂が分子中に遊離のカルボ
    キシル基を有することを特徴とする印刷インキ用バイン
    ダ−。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタン樹脂が該樹脂固形分1
    g当り遊離のカルボキシル基を1.0×10-6〜1.0
    ×10-3グラム当量含有するものである請求項1記載の
    印刷インキ用バインダ−。
  3. 【請求項3】 前記ポリウレタン樹脂が、分子中に活性
    水素を有するポリウレタン樹脂と環式ジカルボン酸無水
    物との反応生成物である請求項1または2記載の印刷イ
    ンキ用バインダ−。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05331399A (ja) * 1992-05-29 1993-12-14 Toyo Ink Mfg Co Ltd 水性印刷インキ
JP2011122064A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 溶剤型グラビアインキ
JP2014004799A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 積層体および積層体の製造方法

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