JP2002060668A - 印刷インキ用樹脂組成物 - Google Patents
印刷インキ用樹脂組成物Info
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- JP2002060668A JP2002060668A JP2000248355A JP2000248355A JP2002060668A JP 2002060668 A JP2002060668 A JP 2002060668A JP 2000248355 A JP2000248355 A JP 2000248355A JP 2000248355 A JP2000248355 A JP 2000248355A JP 2002060668 A JP2002060668 A JP 2002060668A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶剤としてトルエン、メチルエチ
ルケトンを使用せず、低臭気で印刷適性に優れ、且つ低
温時に結晶かしないインキ用樹脂組成物を提供すること
である。 【解決手段】 高分子ジオール(a1)とジイソ
シアネ−ト(a2)とを必須成分としたポリウレタンプ
レポリマ−(A)を、ジアミン(B)で鎖伸長して得られ
るポリウレタンポリ尿素樹脂(I)と、有機溶剤(II)
とを含有する印刷インキ用樹脂組成物であって、高分子
ジオール(a1)が、ジオ−ルとジカルボン酸を必須成
分としてなり、かつ、ジオールとして分岐ジオールを5
0重量%以上用いてなるポリエステルジオールであり、
しかも、有機溶剤(II)がトルエンおよびケトン系溶剤
を含まないものであることを特徴とする、印刷インキ用
樹脂組成物。
ルケトンを使用せず、低臭気で印刷適性に優れ、且つ低
温時に結晶かしないインキ用樹脂組成物を提供すること
である。 【解決手段】 高分子ジオール(a1)とジイソ
シアネ−ト(a2)とを必須成分としたポリウレタンプ
レポリマ−(A)を、ジアミン(B)で鎖伸長して得られ
るポリウレタンポリ尿素樹脂(I)と、有機溶剤(II)
とを含有する印刷インキ用樹脂組成物であって、高分子
ジオール(a1)が、ジオ−ルとジカルボン酸を必須成
分としてなり、かつ、ジオールとして分岐ジオールを5
0重量%以上用いてなるポリエステルジオールであり、
しかも、有機溶剤(II)がトルエンおよびケトン系溶剤
を含まないものであることを特徴とする、印刷インキ用
樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装用グラビアイン
キに使用する樹脂組成物に関するものである。詳しく
は、印刷適性、付着性に優れたプラスチックフィルム印
刷用の印刷インキ用樹脂組成物に関する。
キに使用する樹脂組成物に関するものである。詳しく
は、印刷適性、付着性に優れたプラスチックフィルム印
刷用の印刷インキ用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】グラビアインキ用の樹脂は従来より、主
にウレタン系樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリオレフ
ィン樹脂、塩化ビニルまたは酢酸ビニルポリマ−等が使
用されてきたが、環境保全の要求からダイオキシンの発
生のない非塩素系樹脂への転換が進む一方、食品包装用
インキでは安全性、低臭気の点でからポリアミド樹脂よ
りもウレタン系樹脂への統合が進む可能性が高くなって
いる。
にウレタン系樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリオレフ
ィン樹脂、塩化ビニルまたは酢酸ビニルポリマ−等が使
用されてきたが、環境保全の要求からダイオキシンの発
生のない非塩素系樹脂への転換が進む一方、食品包装用
インキでは安全性、低臭気の点でからポリアミド樹脂よ
りもウレタン系樹脂への統合が進む可能性が高くなって
いる。
【0003】包装グラビアインキに使用される溶剤は主
にトルエン、メチルエチルケトン、アルコール等の混合
溶剤である。特にトルエンは、インキの溶解性が高いた
め、グラビア版の残存インキに起因する印刷物の版詰ま
りに対して再溶解性が高くなり有用な溶剤であり、さら
に低価格でもあることから、従来より使用されている。
にトルエン、メチルエチルケトン、アルコール等の混合
溶剤である。特にトルエンは、インキの溶解性が高いた
め、グラビア版の残存インキに起因する印刷物の版詰ま
りに対して再溶解性が高くなり有用な溶剤であり、さら
に低価格でもあることから、従来より使用されている。
【0004】しかし、最近、労働安全衛生法の改正によ
りトルエンの濃度規制が強化され、そのための環境改善
への対応からインキ中の溶剤組成の見直しを迫られてい
る。この問題点に対し、特許第2976291号公報
(特開平11−279472号公報)では、高分子ジオ
ールと、有機イソシアネートと、脂肪族系ジアミンとか
ら誘導される0.2〜20の全アミン価を有するポリウ
レタン樹脂からなる印刷インキ用バインダーにおいて、
高分子ジオールの少なくとも50重量%が、(炭素数2
〜6の直鎖ジオール)/(炭素数3〜6の分岐ジオー
ル)のモル数が2/8〜8/2の混合ジオールと、ジカ
ルボン酸とのポリエステルジオールであることを特徴と
するトルエンを含まない溶剤系の印刷インキ用バインダ
ーが開示されている。しかしながら、メチルエチルケト
ンを使用しているため、臭気の問題、およびインキ用樹
脂が低温下で結晶化し易いという取り扱い上の問題があ
った。
りトルエンの濃度規制が強化され、そのための環境改善
への対応からインキ中の溶剤組成の見直しを迫られてい
る。この問題点に対し、特許第2976291号公報
(特開平11−279472号公報)では、高分子ジオ
ールと、有機イソシアネートと、脂肪族系ジアミンとか
ら誘導される0.2〜20の全アミン価を有するポリウ
レタン樹脂からなる印刷インキ用バインダーにおいて、
高分子ジオールの少なくとも50重量%が、(炭素数2
〜6の直鎖ジオール)/(炭素数3〜6の分岐ジオー
ル)のモル数が2/8〜8/2の混合ジオールと、ジカ
ルボン酸とのポリエステルジオールであることを特徴と
するトルエンを含まない溶剤系の印刷インキ用バインダ
ーが開示されている。しかしながら、メチルエチルケト
ンを使用しているため、臭気の問題、およびインキ用樹
脂が低温下で結晶化し易いという取り扱い上の問題があ
った。
【0005】トルエン及びメチルエチルケトンを使用し
ないインキにおいては、臭気の点は改良されるものの、
印刷適性における版詰まりと樹脂の低温での結晶化の問
題があった。
ないインキにおいては、臭気の点は改良されるものの、
印刷適性における版詰まりと樹脂の低温での結晶化の問
題があった。
【発明が解決しようとする課題】以上の点から本発明が
解決しようとする課題は、低臭気で印刷適性に優れ、且
つ低温時に結晶化しないインキ用樹脂を提供することに
ある。
解決しようとする課題は、低臭気で印刷適性に優れ、且
つ低温時に結晶化しないインキ用樹脂を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく検討した結果、高分子ジオ−ル成分中に特定
の比率で分岐ジオ−ルとジカルボン酸からなるポリエス
テルジオ−ルを含むポリウレタンポリ尿素樹脂を使用す
るインキ用樹脂組成物が、トルエン及びメチルエチルケ
トン等のケトン系溶剤を含有せずに印刷適性や低温安定
性に優れ、さらに包装用ラミネ−トインキでのフィルム
付着性、ラミ強度に優れることを見出し、本発明を完成
するに至った。
解決すべく検討した結果、高分子ジオ−ル成分中に特定
の比率で分岐ジオ−ルとジカルボン酸からなるポリエス
テルジオ−ルを含むポリウレタンポリ尿素樹脂を使用す
るインキ用樹脂組成物が、トルエン及びメチルエチルケ
トン等のケトン系溶剤を含有せずに印刷適性や低温安定
性に優れ、さらに包装用ラミネ−トインキでのフィルム
付着性、ラミ強度に優れることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち本発明は、[1]高分子ジオール
(a1)とジイソシアネ−ト(a2)とを反応させてな
るポリウレタンプレポリマ−(A)を、ジアミン(B)で
鎖伸長して得られるポリウレタンポリ尿素樹脂(I)
と、有機溶剤(II)とを含有する印刷インキ用樹脂組成
物であって、高分子ジオール(a1)が、ジオ−ルとジ
カルボン酸を必須成分としてなり、かつ、ジオールとし
て分岐ジオールを50重量%以上用いてなるポリエステ
ルジオールであり、しかも、有機溶剤(II)がトルエン
およびケトン系溶剤を含まないものであることを特徴と
する、印刷インキ用樹脂組成物を提供するものであり、
また本発明は、[2]高分子ジオール(a1)が、分岐
ジオールとして炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを用い
てなるポリエステルジオールである、[1]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[3]高分子ジオール(a1)が、ジオールとして
炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを85重量%以上用い
てなるポリエステルジオールである、[1]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[4]有機溶剤(II)が、アルコール系溶剤とエス
テル系溶剤とを含有するものである、[1]、[2]ま
たは[3]記載の印刷インキ用樹脂組成物を提供するも
のであり、また本発明は、[5]有機溶剤(II)が、脂
肪族アルコール系溶剤と酢酸エステル系溶剤とを含有す
るものである、[1]、[2]または[3]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[6]ポリウレタンポリ尿素樹脂(I)が、反応停
止剤として1-アミノプロパンジオ−ルを用いて得られた
ものである、印刷インキ用樹脂組成物を提供するもので
ある。
(a1)とジイソシアネ−ト(a2)とを反応させてな
るポリウレタンプレポリマ−(A)を、ジアミン(B)で
鎖伸長して得られるポリウレタンポリ尿素樹脂(I)
と、有機溶剤(II)とを含有する印刷インキ用樹脂組成
物であって、高分子ジオール(a1)が、ジオ−ルとジ
カルボン酸を必須成分としてなり、かつ、ジオールとし
て分岐ジオールを50重量%以上用いてなるポリエステ
ルジオールであり、しかも、有機溶剤(II)がトルエン
およびケトン系溶剤を含まないものであることを特徴と
する、印刷インキ用樹脂組成物を提供するものであり、
また本発明は、[2]高分子ジオール(a1)が、分岐
ジオールとして炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを用い
てなるポリエステルジオールである、[1]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[3]高分子ジオール(a1)が、ジオールとして
炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを85重量%以上用い
てなるポリエステルジオールである、[1]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[4]有機溶剤(II)が、アルコール系溶剤とエス
テル系溶剤とを含有するものである、[1]、[2]ま
たは[3]記載の印刷インキ用樹脂組成物を提供するも
のであり、また本発明は、[5]有機溶剤(II)が、脂
肪族アルコール系溶剤と酢酸エステル系溶剤とを含有す
るものである、[1]、[2]または[3]記載の印刷
インキ用樹脂組成物を提供するものであり、また本発明
は、[6]ポリウレタンポリ尿素樹脂(I)が、反応停
止剤として1-アミノプロパンジオ−ルを用いて得られた
ものである、印刷インキ用樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0008】
【発明実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。本
発明で用いるポリウレタンプレポリマー(A)の成分で
ある高分子ジオール(a1)は、ジオールとジカルボン
酸とを必須成分としてなり、ジオールが、分岐ジオール
を50重量%以上含むことが必須である。分岐ジオール
が50重量%未満になると、印刷適性及び低温安定性の
維持が困難となる。さらに分岐ジオールの炭素原子数が
3〜6であることが好ましく、また分岐ジオールが、炭
素原子数3〜6の分岐ジオールを85重量%以上含んで
なることが好ましい。
発明で用いるポリウレタンプレポリマー(A)の成分で
ある高分子ジオール(a1)は、ジオールとジカルボン
酸とを必須成分としてなり、ジオールが、分岐ジオール
を50重量%以上含むことが必須である。分岐ジオール
が50重量%未満になると、印刷適性及び低温安定性の
維持が困難となる。さらに分岐ジオールの炭素原子数が
3〜6であることが好ましく、また分岐ジオールが、炭
素原子数3〜6の分岐ジオールを85重量%以上含んで
なることが好ましい。
【0009】分岐ジオールとしては、例えば、1,2−
プロピレンジオール、1,3−ブチレングリコ−ル、ネ
オペンチルグリコール、3メチル−1,5−ペンチレン
グリコ−ル;ビスフェノールA又はビスフェノールFの
エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドで付加さ
れたジオ−ル、水添ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド又はプロピレンオキサイドで付加されたジオ−ル、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ−ル等
のグリコール類が挙げられ、なかでもネオペンチルグリ
コールが好ましい。
プロピレンジオール、1,3−ブチレングリコ−ル、ネ
オペンチルグリコール、3メチル−1,5−ペンチレン
グリコ−ル;ビスフェノールA又はビスフェノールFの
エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドで付加さ
れたジオ−ル、水添ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド又はプロピレンオキサイドで付加されたジオ−ル、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ−ル等
のグリコール類が挙げられ、なかでもネオペンチルグリ
コールが好ましい。
【0010】分岐ジオール以外のジオールとしては、例
えば、エチレングリコ−ル、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンチレングリコ−ル、1,6−ヘキサメチレ
ングリコ−ル、オクタンジオール、ジエチレングリコ−
ル、トリエチレングリコ−ル等が挙げられる。
えば、エチレングリコ−ル、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンチレングリコ−ル、1,6−ヘキサメチレ
ングリコ−ル、オクタンジオール、ジエチレングリコ−
ル、トリエチレングリコ−ル等が挙げられる。
【0011】ジカルボン酸成分としては、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン
酸および/またはアジピン酸、マレイン酸、フマル酸、
コハク酸、しゅう酸、マロン酸,グルタル酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の脂肪族
ジカルボン酸、これらに芳香族、脂肪族ジカルボン酸に
対応する酸無水物等が挙げられ、なかでもアジピン酸が
好ましい。これら酸成分は、単独でも2種類以上を併用
してもよい。
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン
酸および/またはアジピン酸、マレイン酸、フマル酸、
コハク酸、しゅう酸、マロン酸,グルタル酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸等の脂肪族
ジカルボン酸、これらに芳香族、脂肪族ジカルボン酸に
対応する酸無水物等が挙げられ、なかでもアジピン酸が
好ましい。これら酸成分は、単独でも2種類以上を併用
してもよい。
【0012】本発明で用いるポリウレタンプレポリマー
(A)の成分である、ジオールとジカルボン酸とを必須
の構成成分とした高分子ジオール(a1)以外の高分子
ジオールを併用して使用することができる。例えば、ポ
リエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポ
リヘキサメチレンカ−ボネ−トジオ−ル、ポリテトラメ
チレンジオ−ル、ポリカプロラクトンジオ−ル、ポリバ
レロラクトンジオ−ル等が挙げられる。これらのジオー
ルは、印刷適性及び低温安定性の維持のため、高分子ジ
オール(a1)に対して20重量%以下であることが好
ましい。
(A)の成分である、ジオールとジカルボン酸とを必須
の構成成分とした高分子ジオール(a1)以外の高分子
ジオールを併用して使用することができる。例えば、ポ
リエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポ
リヘキサメチレンカ−ボネ−トジオ−ル、ポリテトラメ
チレンジオ−ル、ポリカプロラクトンジオ−ル、ポリバ
レロラクトンジオ−ル等が挙げられる。これらのジオー
ルは、印刷適性及び低温安定性の維持のため、高分子ジ
オール(a1)に対して20重量%以下であることが好
ましい。
【0013】本発明で用いるポリウレタンプレポリマー
(A)の成分である高分子ジオ−ル(a1)の製造につ
いては、特に制限はなく、一般的なポリエステルの製造
方法にて得ることができる。すなわちジオール混合物お
よびジカルボン酸を所望割合で仕込みエステル化あるい
はエステル交換を行い、かつ、このようにして得られた
反応生成物を重縮合触媒の存在下に高温、高真空下で更
に重縮合反応させることにより所望の分子量のポリエス
テルジオールを製造することができる。
(A)の成分である高分子ジオ−ル(a1)の製造につ
いては、特に制限はなく、一般的なポリエステルの製造
方法にて得ることができる。すなわちジオール混合物お
よびジカルボン酸を所望割合で仕込みエステル化あるい
はエステル交換を行い、かつ、このようにして得られた
反応生成物を重縮合触媒の存在下に高温、高真空下で更
に重縮合反応させることにより所望の分子量のポリエス
テルジオールを製造することができる。
【0014】本発明で用いるポリウレタンプレポリマー
(A)の成分であるジイソシアネート(a2)としては
例えば、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に
転化したダイマージイソシアネート等の脂防族ジイソシ
アネート;
(A)の成分であるジイソシアネート(a2)としては
例えば、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、ダイマー酸のカルボキシル基をイソシアネート基に
転化したダイマージイソシアネート等の脂防族ジイソシ
アネート;
【0015】シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロ
ヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等の
脂環族ジイソシアネート;
ト、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシア
ネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロ
ヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等の
脂環族ジイソシアネート;
【0016】1,5−ナフチレンジイソシアネート、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、
4,4′−ジベンジルジイソシアネート、ジアルキルジ
フェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジ
イソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート;
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,
4′−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、
4,4′−ジベンジルジイソシアネート、ジアルキルジ
フェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジ
イソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネ
ート;
【0017】ウレトジオン変性体、イソシアヌレート変
性体、ビュレット変性体、カーボジイミド変性体等のジ
イソシアネート変性体等が挙げられる。これらのジイソ
シアネート(a2)は単独および2種類以上を併用して
使用できる。
性体、ビュレット変性体、カーボジイミド変性体等のジ
イソシアネート変性体等が挙げられる。これらのジイソ
シアネート(a2)は単独および2種類以上を併用して
使用できる。
【0018】本発明で用いるポリウレタンポリ尿素樹脂
(I)は、ポリウレタンプレポリマー(A)をジアミン
(B)で鎖伸長して得られる
(I)は、ポリウレタンプレポリマー(A)をジアミン
(B)で鎖伸長して得られる
【0019】鎖伸長剤として使用するジアミン(B)と
しては、各種のジアミン類が挙げられる。例えば、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、へキサメチレンジ
アミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミ
ン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジアミン、2‐ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ
−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒ
ドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプ
ロピルエチレンジアミン、ジ−2‐ヒドロキシプロピル
エチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミン
類;ダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に転化した
ダイマージアミン等のジアミン類等が挙げられる。
しては、各種のジアミン類が挙げられる。例えば、エチ
レンジアミン、プロピレンジアミン、へキサメチレンジ
アミン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミ
ン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジアミン、2‐ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ
−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒ
ドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプ
ロピルエチレンジアミン、ジ−2‐ヒドロキシプロピル
エチレンジアミン等の分子内に水酸基を有するジアミン
類;ダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に転化した
ダイマージアミン等のジアミン類等が挙げられる。
【0020】本発明で用いるポリウレタンポリ尿素樹脂
(I)において、高分子ジオール(a1)とともに、必
要に応じて低分子量ジオールを併用することができる。
低分子量ジオールとしては、例えば、前記のグリコール
類、ビスフェノール類、ビスフェノール類のアルキレン
オキサイド付加物等が挙げられる。印刷適性および低温
安定性を保つため、高分子ジオール(a1)に対して低
分子量ジオールが20重量%以下含まれることが好まし
く、なかでも10重量%以下であることが特に好まし
い。
(I)において、高分子ジオール(a1)とともに、必
要に応じて低分子量ジオールを併用することができる。
低分子量ジオールとしては、例えば、前記のグリコール
類、ビスフェノール類、ビスフェノール類のアルキレン
オキサイド付加物等が挙げられる。印刷適性および低温
安定性を保つため、高分子ジオール(a1)に対して低
分子量ジオールが20重量%以下含まれることが好まし
く、なかでも10重量%以下であることが特に好まし
い。
【0021】本発明で用いるポリウレタンポリ尿素樹脂
(I)は、1級または2級のアミノ基を分子鎖中に有
し、そのアミン価は0.1〜10.0であることが好ま
しく、なかでも0.3〜10であることが特に好まし
い。
(I)は、1級または2級のアミノ基を分子鎖中に有
し、そのアミン価は0.1〜10.0であることが好ま
しく、なかでも0.3〜10であることが特に好まし
い。
【0022】本発明のポリウレタンポリ尿素樹脂(I)
を製造する方法については特に制限はなく、一般的なポ
リウレタンポリ尿素樹脂の製造方法で製造できる。例え
ば、ジイソシアネート成分とポリオール成分とをイソシ
アネート基過剰の当量比で反応させてイソシアネート基
含有のプレポリマーをつくり、次いでこれを適当な溶媒
に溶解させた後、鎖伸長剤及び必要に応じて後述する反
応停止剤と添加し反応させるか、または鎖伸長剤及び必
要に応じて後述する反応停止剤を溶媒中に溶解させたも
のに、該イソシアネート基含有のプレポリマーを添加し
反応させればよい。
を製造する方法については特に制限はなく、一般的なポ
リウレタンポリ尿素樹脂の製造方法で製造できる。例え
ば、ジイソシアネート成分とポリオール成分とをイソシ
アネート基過剰の当量比で反応させてイソシアネート基
含有のプレポリマーをつくり、次いでこれを適当な溶媒
に溶解させた後、鎖伸長剤及び必要に応じて後述する反
応停止剤と添加し反応させるか、または鎖伸長剤及び必
要に応じて後述する反応停止剤を溶媒中に溶解させたも
のに、該イソシアネート基含有のプレポリマーを添加し
反応させればよい。
【0023】ポリウレタンポリ尿素樹脂(I)の製造で
用いる反応停止剤としては、反応停止剤として、例え
ば、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;ベ
ンジルアミン、ジベンジルアミン等の芳香族アミン類;
ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類;エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類が挙げ
られ、このなかでもジアルキルアミンが好ましく、特に
1−アミノプロパンジオールが好ましい。
用いる反応停止剤としては、反応停止剤として、例え
ば、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;ベ
ンジルアミン、ジベンジルアミン等の芳香族アミン類;
ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類;エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類が挙げ
られ、このなかでもジアルキルアミンが好ましく、特に
1−アミノプロパンジオールが好ましい。
【0024】ポリウレタンポリ尿素樹脂(I)の製造で
用いる有機溶剤としては、通常、印刷インキ用の溶剤と
して知られているアルコール系およびエステル系の溶剤
を挙げることができる。例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール
系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル等のエ
ステル系溶剤等が挙げられる。これらを単独または2種
以上の混合物で用いることができる。
用いる有機溶剤としては、通常、印刷インキ用の溶剤と
して知られているアルコール系およびエステル系の溶剤
を挙げることができる。例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール
系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸プロピル等のエ
ステル系溶剤等が挙げられる。これらを単独または2種
以上の混合物で用いることができる。
【0025】得られるポリエステルウレタン尿素樹脂
(I)の分子量は、特に限定されないが、乾燥性、耐ブ
ロッキング性、皮膜強度、耐油性を向上し、樹脂溶液の
粘度、顔料分散および印刷適性を適性に保つため、重量
平均分子量で、5,000〜200,000のものが好
ましく、なかでも10,000〜150,000である
ことがより好ましい。
(I)の分子量は、特に限定されないが、乾燥性、耐ブ
ロッキング性、皮膜強度、耐油性を向上し、樹脂溶液の
粘度、顔料分散および印刷適性を適性に保つため、重量
平均分子量で、5,000〜200,000のものが好
ましく、なかでも10,000〜150,000である
ことがより好ましい。
【0026】印刷インキを製造する場合は、前記ポリエ
ステルウレタン尿素樹脂(I)、各種顔料、有機溶剤(I
I)とを加えて練肉、分散することができる。有機溶剤
(II)としてメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸プロピル等のエステル系溶剤等が
使用できる。なかでもイソプロパノール等のアルコール
系溶剤、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル系
溶剤が好ましい。これらを単独または2種以上の混合物
で用いることができる。
ステルウレタン尿素樹脂(I)、各種顔料、有機溶剤(I
I)とを加えて練肉、分散することができる。有機溶剤
(II)としてメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール等のアルコール系溶剤;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸プロピル等のエステル系溶剤等が
使用できる。なかでもイソプロパノール等のアルコール
系溶剤、酢酸エチル、酢酸プロピル等の酢酸エステル系
溶剤が好ましい。これらを単独または2種以上の混合物
で用いることができる。
【0027】さらに、熱ラミネート時に変色しない範囲
で、必要に応じてブロッキング防止剤、可塑剤等の添加
剤、インキ流動性および分散性を改良するための界面活
性剤、相溶性を有する樹脂を併用することができる。併
用可能な相溶性を有する樹脂としては、硝化綿、セルロ
ース系樹脂エチレン/酢酸ビニル共重合体、マレイン酸
樹脂等が挙げられる。
で、必要に応じてブロッキング防止剤、可塑剤等の添加
剤、インキ流動性および分散性を改良するための界面活
性剤、相溶性を有する樹脂を併用することができる。併
用可能な相溶性を有する樹脂としては、硝化綿、セルロ
ース系樹脂エチレン/酢酸ビニル共重合体、マレイン酸
樹脂等が挙げられる。
【0028】なお、印刷インキの樹脂固型分濃度は、印
刷時の作業性、印刷効果等を考慮し適宜決定されるもの
で、特に制約されるものではないが、3〜50重量%に
調整するのがよい。
刷時の作業性、印刷効果等を考慮し適宜決定されるもの
で、特に制約されるものではないが、3〜50重量%に
調整するのがよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中の「部」および「%」特
に断りのない限り、すべて重量基準であるものとする。
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。なお、実施例中の「部」および「%」特
に断りのない限り、すべて重量基準であるものとする。
【0030】参考例1(ポリウレタンポリ尿素樹脂の調
製例1) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)22
5.6部とイソホロンジイソシアネート63.6部を仕
込み、窒素気流下に90℃で6時間反応させた。次い
で、酢酸エチル490部、イソプロピレンアルコール2
10部を添加し溶解させた後、イソホロンジアミン1
0.2部、1‐アミノプロパンジオール0.6部を添加
し撹枠下で45℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度3
0.0%、ガードナー粘度V−W(25℃)、アミン価
=2.3(固形分濃度に換算)、Mn=34,000、
重量平均分子量(以下Mwという)67,000のポリ
ウレタンポリ尿素樹脂溶液(I−1)を得た。なお、有
機ジイソシアネート化合物のイソシアネート基(NC
O)とポリエステルジオールの水酸基(OH)との当量
比(NCO/OH)は1.3である。
製例1) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)22
5.6部とイソホロンジイソシアネート63.6部を仕
込み、窒素気流下に90℃で6時間反応させた。次い
で、酢酸エチル490部、イソプロピレンアルコール2
10部を添加し溶解させた後、イソホロンジアミン1
0.2部、1‐アミノプロパンジオール0.6部を添加
し撹枠下で45℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度3
0.0%、ガードナー粘度V−W(25℃)、アミン価
=2.3(固形分濃度に換算)、Mn=34,000、
重量平均分子量(以下Mwという)67,000のポリ
ウレタンポリ尿素樹脂溶液(I−1)を得た。なお、有
機ジイソシアネート化合物のイソシアネート基(NC
O)とポリエステルジオールの水酸基(OH)との当量
比(NCO/OH)は1.3である。
【0031】参考例2(ポリウレタンポリ尿素樹脂の調
製例2) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)20
3.1部とポリーブチンアジペートジオール22.5部
イソホロンジイソシアネート63.6部を仕込み、窒素
気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エチ
ル490部、イソプロピレンアルコール210部を添加
し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、1‐
アミノプロパンジオール0.6部を添加し、撹枠下で4
5℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガ
ードナー粘度W(25℃)、アミン価=1.7(固形分
濃度に換算)、Mn=35,000、重量平均分子量
(以下Mwという)69,000のポリウレタンポリ尿
素樹脂溶液(I−2)を得た。なお、有機ジイソシアネ
ート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリエステ
ルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO/O
H)は1.3である。
製例2) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)20
3.1部とポリーブチンアジペートジオール22.5部
イソホロンジイソシアネート63.6部を仕込み、窒素
気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エチ
ル490部、イソプロピレンアルコール210部を添加
し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、1‐
アミノプロパンジオール0.6部を添加し、撹枠下で4
5℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガ
ードナー粘度W(25℃)、アミン価=1.7(固形分
濃度に換算)、Mn=35,000、重量平均分子量
(以下Mwという)69,000のポリウレタンポリ尿
素樹脂溶液(I−2)を得た。なお、有機ジイソシアネ
ート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリエステ
ルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO/O
H)は1.3である。
【0032】参考例3(ポリウレタンポリ尿素樹脂の調
製例3) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)16
9.2部とポリーブチンアジペートジオール56.5部
イソホロンジイソシアネート63.6部を仕込み、窒素
気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エチ
ル490部、イソプロピレンアルコール210部を添加
し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、1‐
アミノプロパンジオール0.6部を添加し、撹枠下で4
5℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガ
ードナー粘度V−W3(25℃)、アミン価=1.5
(固形分濃度に換算)、Mn=34,000、重量平均
分子量(以下Mwという)68,000のポリウレタン
ポリ尿素樹脂溶液(I−3)を得た。なお、有機ジイソ
シアネート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリ
エステルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO
/OH)は1.3である。
製例3) 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)16
9.2部とポリーブチンアジペートジオール56.5部
イソホロンジイソシアネート63.6部を仕込み、窒素
気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エチ
ル490部、イソプロピレンアルコール210部を添加
し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、1‐
アミノプロパンジオール0.6部を添加し、撹枠下で4
5℃で3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガ
ードナー粘度V−W3(25℃)、アミン価=1.5
(固形分濃度に換算)、Mn=34,000、重量平均
分子量(以下Mwという)68,000のポリウレタン
ポリ尿素樹脂溶液(I−3)を得た。なお、有機ジイソ
シアネート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリ
エステルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO
/OH)は1.3である。
【0033】比較参考例1 撹拌機,温度計,還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)10
1.4部とポリーブチンアジペートジオール124.0
部イソホロンジイソシアネート63.5部を仕込み、窒
素気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エ
チル490部、イソプロピレンアルコール210部を添
加し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、ジ
‐n‐ブチルアミン0.9部を添加し撹枠下で45℃で
3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガードナ
ー粘度V−W3(25℃)、アミン価=0.7(固形分
濃度に換算)、Mn=32,000、重量平均分子量
(以下Mwという)65,000のポリウレタンポリ尿
素樹脂溶液(I′−1)を得た。なお、有機ジイソシア
ネート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリエス
テルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO/O
H)は1.3である。
えた四つロフラスコにポリーネオペンチレンジオール
(数平均分子量(以下Mnという)1.000)10
1.4部とポリーブチンアジペートジオール124.0
部イソホロンジイソシアネート63.5部を仕込み、窒
素気流下に90℃で6時間反応させた。次いで、酢酸エ
チル490部、イソプロピレンアルコール210部を添
加し溶解させた後、イソホロンジアミン10.2部、ジ
‐n‐ブチルアミン0.9部を添加し撹枠下で45℃で
3時間反応させ、樹脂固形分濃度30.0%、ガードナ
ー粘度V−W3(25℃)、アミン価=0.7(固形分
濃度に換算)、Mn=32,000、重量平均分子量
(以下Mwという)65,000のポリウレタンポリ尿
素樹脂溶液(I′−1)を得た。なお、有機ジイソシア
ネート化合物のイソシアネート基(NCO)とポリエス
テルジオールの水酸基(OH)との当量比(NCO/O
H)は1.3である。
【0034】実施例1〜3および比較例1 参考例1〜3で得られたのポリウレタンポリ尿素樹脂
(I−1)〜(I−3)を使用して、下記の配合処方に
おいて印刷インキを調整し、印刷フィルムC1〜C3を
作成した。また、比較参考例1で得られたのポリウレタ
ンポリ尿素樹脂(I′−1)を使用して、下記の配合処
方において印刷インキを調整し、印刷フィルムR1を作
成した。
(I−1)〜(I−3)を使用して、下記の配合処方に
おいて印刷インキを調整し、印刷フィルムC1〜C3を
作成した。また、比較参考例1で得られたのポリウレタ
ンポリ尿素樹脂(I′−1)を使用して、下記の配合処
方において印刷インキを調整し、印刷フィルムR1を作
成した。
【0035】<配合処方>ポリウレタンポリ尿素樹脂3
5部、酸化チタン30部、酢酸エチル20部およびイソ
プロピルアルコール15部の混合物を練肉して、白色印
刷インキを調製した。得られた印刷インキの粘度を、酢
酸エチル、イソプロピルアルコールの混合物(重量比6
0/40)にて調製し、版深35μmのグラビア版を備
えたグラビア校正機により各種フィルム(表面コロナ処
理延伸ポリエチレンテレクタレートフィルム(PE
T)、表面コロナ処理延伸ポリプロピレンフィルム(O
PP)、表面コロナ処理延伸ナイロンフィルム(NY)
等)に印刷して40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを
得た。
5部、酸化チタン30部、酢酸エチル20部およびイソ
プロピルアルコール15部の混合物を練肉して、白色印
刷インキを調製した。得られた印刷インキの粘度を、酢
酸エチル、イソプロピルアルコールの混合物(重量比6
0/40)にて調製し、版深35μmのグラビア版を備
えたグラビア校正機により各種フィルム(表面コロナ処
理延伸ポリエチレンテレクタレートフィルム(PE
T)、表面コロナ処理延伸ポリプロピレンフィルム(O
PP)、表面コロナ処理延伸ナイロンフィルム(NY)
等)に印刷して40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを
得た。
【0036】実施例1〜3および比較例1で調製された
印刷フィルムを用いて、下記の性能試験を行った。その
結果を第1表、第2表に示す。
印刷フィルムを用いて、下記の性能試験を行った。その
結果を第1表、第2表に示す。
【0037】(1)再溶解性:上記方法でOPPフィル
ムにグラビア印刷した塗布試験片を、溶剤(酢酸エチル
/IPA=7/3)に浸漬させインキ膜の再溶解性を観
察した。
ムにグラビア印刷した塗布試験片を、溶剤(酢酸エチル
/IPA=7/3)に浸漬させインキ膜の再溶解性を観
察した。
【0038】(2)セロテープ(登録商標)接着性:各
種フィルム(OPP、PET、NY)に、白インキを固
形分で2〜3μmの厚みになるようにバーコーターで塗
布し、60℃で1分間乾燥後、塗布面にセロテープ(ニ
チバン 12mm巾)を貼り、テープの一端を塗面に対
して垂直方向に急速にはがしたときの塗面状態を観察し
た。
種フィルム(OPP、PET、NY)に、白インキを固
形分で2〜3μmの厚みになるようにバーコーターで塗
布し、60℃で1分間乾燥後、塗布面にセロテープ(ニ
チバン 12mm巾)を貼り、テープの一端を塗面に対
して垂直方向に急速にはがしたときの塗面状態を観察し
た。
【0039】(3)低温安定性:得られた樹脂溶液を冷
蔵庫中0℃で7日間保存し、様子を観察する。
蔵庫中0℃で7日間保存し、様子を観察する。
【0040】(4)ラミネート強度:表面コロナ処理延
伸ポリプロピレンフィルム(OPP)に、白インキを固
形分で2〜3μmの厚みになるようにバーコーターで塗
布し、60℃で1分間乾燥した。インキ塗布面に2液型
ウレタン樹脂系接着剤を2〜3μmの厚みになるように
バーコーターで塗布し、表面コロナ処理ポリプロピレン
フィルム(CPP)を重ね合わせ、40℃で3日間養生
しラミネートフィルムとした。このフィルムから幅15
mmの試験片を採取し、テンシロンで剥離強度を測定し
た。
伸ポリプロピレンフィルム(OPP)に、白インキを固
形分で2〜3μmの厚みになるようにバーコーターで塗
布し、60℃で1分間乾燥した。インキ塗布面に2液型
ウレタン樹脂系接着剤を2〜3μmの厚みになるように
バーコーターで塗布し、表面コロナ処理ポリプロピレン
フィルム(CPP)を重ね合わせ、40℃で3日間養生
しラミネートフィルムとした。このフィルムから幅15
mmの試験片を採取し、テンシロンで剥離強度を測定し
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明の印刷インキ用樹脂は、トルエン
およびケトン系溶剤を含まないインキ溶剤において、低
温時に結晶化せず、且つ印刷適性に優れたインキを与え
る。
およびケトン系溶剤を含まないインキ溶剤において、低
温時に結晶化せず、且つ印刷適性に優れたインキを与え
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J039 AE04 AF07 BC07 BC08 BC20 BC22 BC23 BE12 BE22 CA07 DA05 EA44 EA45 FA02 GA03
Claims (6)
- 【請求項1】 高分子ジオール(a1)とジイソシアネ
−ト(a2)とを必須成分としたポリウレタンプレポリ
マ−(A)を、ジアミン(B)で鎖伸長して得られるポリ
ウレタンポリ尿素樹脂(I)と、有機溶剤(II)とを含
有する印刷インキ用樹脂組成物であって、高分子ジオー
ル(a1)が、ジオ−ルとジカルボン酸を必須成分とし
てなり、かつ、ジオールとして分岐ジオールを50重量
%以上用いてなるポリエステルジオールであり、しか
も、有機溶剤(II)がトルエンおよびケトン系溶剤を含
まないものであることを特徴とする、印刷インキ用樹脂
組成物。 - 【請求項2】 高分子ジオール(a1)が、分岐ジオー
ルとして炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを用いてなる
ポリエステルジオールである、請求項1記載の印刷イン
キ用樹脂組成物。 - 【請求項3】 高分子ジオール(a1)が、ジオールと
して炭素原子数3〜6の分岐ジオ−ルを85重量%以上
用いてなるポリエステルジオールである、請求項1記載
の印刷インキ用樹脂組成物。 - 【請求項4】 有機溶剤(II)が、アルコール系溶剤と
エステル系溶剤とを含有するものである、請求項1、2
または3記載の印刷インキ用樹脂組成物。 - 【請求項5】 有機溶剤(II)が、脂肪族アルコール系
溶剤と酢酸エステル系溶剤とを含有するものである、請
求項1、2または3記載の印刷インキ用樹脂組成物。 - 【請求項6】 ポリウレタンポリ尿素樹脂(I)が、反
応停止剤として1-アミノプロパンジオ−ルを用いて得ら
れたものである、印刷インキ用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248355A JP2002060668A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 印刷インキ用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000248355A JP2002060668A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 印刷インキ用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060668A true JP2002060668A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18738279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000248355A Pending JP2002060668A (ja) | 2000-08-18 | 2000-08-18 | 印刷インキ用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002060668A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006008814A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 印刷インキ用バインダー |
WO2006036078A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-04-06 | Sergey Nikolaevich Razumov | Electrochemical capacitor |
-
2000
- 2000-08-18 JP JP2000248355A patent/JP2002060668A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006008814A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 印刷インキ用バインダー |
JP4655303B2 (ja) * | 2004-06-25 | 2011-03-23 | 荒川化学工業株式会社 | 印刷インキ用バインダー |
WO2006036078A1 (en) * | 2004-08-31 | 2006-04-06 | Sergey Nikolaevich Razumov | Electrochemical capacitor |
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