JP3084870B2 - 印刷インキ用バインダー及び印刷インキ組成物 - Google Patents
印刷インキ用バインダー及び印刷インキ組成物Info
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Description
及び印刷インキ組成物に関する。
ルムは、包装内容物の複雑化、包装技術の高度化に伴な
い各種のものが開発され、その結果内容物に適合しうる
プラスチックフィルムを適宜選択して使用されるように
なった。これに伴ないプラスチックフィルムの装飾ある
いは表面保護のために用いられる印刷インキにも高度な
性能が要求されるようになった。
ーとしてはポリウレタン樹脂が広く用いられている。一
般に、ポリウレタン樹脂をバインダーとする印刷インキ
はポリエステル及びナイロンフィルムに対しては単独で
優れた接着力を有するが、汎用フィルムであるポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルムに対しては十分
な接着力がない。
はなく、ポリイソシアネート化合物を配合した二液反応
型インキとして使用されていたが、二液反応型インキは
印刷直前に硬化剤を配合しなければならず取り扱いが不
便であり、更にはポットライフ(可使時間)の点でも実
用上種々の制限を受けるという不利があった。
物を配合する必要のない一液型インキとして使用でき、
しかも種々のプラスチックフィルムに対して接着性の良
好なポリウレタン樹脂が種々研究開発されつつある。
キが種々開発され、接着性の問題点はある程度解決され
るに至ったが、該一液型インキが食品包装の後にボイル
殺菌、レトルト殺菌工程を経由する包装基材として用い
られるプラスチックフィルムの印刷に適用される場合に
は、耐ボイル性、耐レトルト性が依然劣る。そのため、
該性能が要求される分野では、前記課題を有するにもか
かわらず依然としてポリイソシアネート化合物を配合し
た二液反応型インキが主流を占めているのが現状であ
る。
ネート化合物を配合することにより、耐ボイル性、耐レ
トルト性を改良せんとする試みがなされている(特開平
2−43275号公報)。しかし、該公報記載のアセト
ンオキシム、2−ブタノンオキシム等のオキシム類を、
またはアセト酢酸エステル、マロン酸ジメチルエステル
等の活性メチレン化合物をブロック剤としたブロックイ
ソシアネートは、解離温度が高いために十分な架橋効果
が得られず、耐ボイル性、耐レトルト性が十分でない。
てのポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の各種プラスチックフィルムに対して優れた接
着性および耐ボイル性を有する印刷インキ用バインダー
及び一液型印刷インキ組成物を提供することを目的とし
た。
背景に鑑みて、従来技術の課題を解決すべく、ブロック
イソシアネートの解離性に着目し鋭意検討を重ねた結
果、ポリウレタン樹脂に対して特定のブロックイソシア
ネート化合物を特定割合で配合し、これを印刷インキ用
バインダーとして用いることにより前記課題を解消しう
ることを見出し本発明を完成するに至った。
イソシアネート化合物および鎖伸長剤を反応せしめて得
られるポリウレタン樹脂を主成分とする印刷インキ用バ
インダーにおいて、該ポリウレタン樹脂固形分100重
量部に対し、一般式:
数1〜20のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、ジ
チオカルボキシル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキ
ル基、ホルミル基のいずれかを表し、X、Y、及びZは
同一の基であってもよく、また異なる基であってもよ
い。)で表されるイミダゾール系化合物によりブロック
されたイソシアネート化合物を0.01〜50重量部配
合することを特徴とする印刷インキ用バインダーに関す
る。更に、本発明は該バインダーを使用してなる印刷イ
ンキ組成物に関する。
合物によりブロックしたイソシアネート化合物を配合し
てなる組成物をバインダーとすることにより、従来の印
刷インキでは到底解決できなかった前記課題を解消しう
るものである。
構成成分は次の通りである。まず、高分子ポリオール成
分としては、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒ
ドロフラン等の重合体もしくは共重合体等のポリエーテ
ルポリオール類; エチレングリコール、1,2−プロパ
ンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオー
ル、1,4−ブチンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の
飽和および不飽和の各種公知の低分子グリコール類また
はn−ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシル
グリシジルエーテル等のアルキルグリシジルエーテル
類、バーサティック酸グリシジルエステル等のモノカル
ボン酸グリシジルエステル類、ダイマー酸を還元して得
られるダイマージオールと、アジピン酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル
酸、コハク酸、しゅう酸、マロン酸、グルタル酸、ピメ
リン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二
塩基酸もしくはこれらに対応する酸無水物やダイマー酸
などを脱水縮合せしめてえられるポリエステルポリオー
ル類;環状エステル化合物を開環重合してえられるポリ
エステルポリオール類;その他ポリカーボネートポリオ
ール類、ポリブタジエングリコール類、ビスフェノール
Aに酸化エチレンもしくは酸化プロピレンを付加してえ
られるグリコール類等の一般にポリウレタンの製造に用
いられる各種公知の高分子ポリオールが例示される。
尚、上記の内、グリコール類と二塩基酸からえられる高
分子ポリオールの場合には、該グリコール成分の5モル
%までは以下の各種ポリオールに置換しうる。すなわ
ち、たとえばグリセリン、トリメチロールプロパン、ト
リメチロールエタン、1,2,6−ヘキサントリオー
ル、1,2,4−ブタントリオール、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール等を例示しうる。
得られるポリウレタン樹脂の溶解性、乾燥性、耐ブロッ
キング性等を考慮して適宜決定され、通常は500〜6
000の範囲内とするのがよい。該分子量が500未満
であれば溶解性の低下に伴ない印刷適性が劣る傾向があ
り、他方6000を越えると乾燥性及び耐ブロッキング
性が低下する傾向がある。
であるジイソシアネート化合物としては、芳香族、脂肪
族及び脂環族のジイソシアネート類である。例えば、
1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニル
ジメチルメタンジイソシアネート、4,4’−ジベンジ
ルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソ
シアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシ
アネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,
4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネ
ート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ダイ
マージイソシアネート等がその代表例としてあげること
ができる。
ン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、イソホ
ロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジ
アミン、ダイマージアミンがあげられる。その他、2−
ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエ
チルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレン
ジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、
ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の分子
内に水酸基を有するジアミン類および前記したポリエス
テルジオールの項で説明した低分子グリコール類等も同
様に使用できる。更には必要に応じて、重合停止剤とし
てジアルキルアミン、例えばジ−n−ブチルアミン等、
ジエタノールアミンのごときジヒドロキシアルキルアミ
ンや、アルコール類、例えばエタノール、イソプロピル
アルコール等を使用することもできる。
としては、まず高分子ポリオール成分とジイソシアネー
ト化合物とを、イソシアネート基過剰の条件で反応さ
せ、高分子ポリオールの両末端にイソシアネート基を有
するプレポリマーを調製し、次いでこれを適当な溶媒中
で鎖伸長剤及び必要に応じて重合停止剤と反応させる二
段法ならびに高分子ポリオール成分、ジイソシアネート
化合物、鎖伸長剤及び必要に応じて重合停止剤を、適当
な溶媒中で一度に反応させる一段法のいずれの方法をも
採用しうるが、均一なポリマー溶液をうる目的には前者
方法が好ましい。これら製造法において、使用される溶
剤としては通常、印刷インキ用の溶剤としてよく知られ
ているベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族溶剤;
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等
のアルコール系溶剤; アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤を単独または
2種以上の混合物があげられる。
段法で製造する場合、高分子ポリオール成分とジイソシ
アネート化合物とを反応させる際の条件はイソシアネー
ト過剰になるようにするほか限定はされないが、水酸基
/イソシアネート基が当量比で1/1.2〜1/3の範
囲になるように反応させるのが好ましい。また、得られ
たプレポリマーと鎖伸長剤及び必要に応じて用いる重合
停止剤とを反応させる際の条件も限定されないがプレポ
リマーの末端に有する遊離のイソシアネート基を1当量
とした場合に、鎖伸長剤中のイソシアネート基と反応し
うる活性水素の合計当量が0.5〜2.0当量の範囲内
であるのが好ましい(特に活性水素がアミノ基の場合に
は0.5〜1.3当量の範囲内であるのがよい)。前記
活性水素が0.5当量未満の場合、乾燥性、耐ブロッキ
ング性、皮膜強度が十分でなく、前記活性水素が2.0
当量より過剰になった場合には、鎖伸長剤が未反応のま
ま残存し、印刷物に臭気が残りやすくなる。
の数平均分子量は、5000〜100000の範囲内と
するのが好適である。分子量が5000に満たない場合
には、これをバインダーとして用いた印刷インキの乾燥
性、耐ブロッキング性、皮膜強度、耐油性等が劣り、一
方、100000を越える場合にはポリウレタン樹脂溶
液の粘度が上昇したり、印刷インキの光沢が低下する傾
向がある。また、ポリウレタン樹脂が分子内に水酸基や
アミノ基を有していることが好ましい。前記一般式で表
されるイミダゾール系化合物によりブロックされたイソ
シアネート化合物が解離したとき、生成したイソシアネ
ート基とこれらの水酸基やアミノ基が反応することによ
り、より強固な架橋構造が得られるからである。上記の
鎖伸長剤や鎖長停止剤として、水酸基を有するジアミン
類及び/または水酸基を有するモノアミン類を用いるこ
とにより、水酸基を分子内に有するポリウレタン樹脂が
得られる。鎖伸長剤としてアミン類を用い、プレポリマ
ーの末端に有する遊離のイソシアネート基1当量に対
し、鎖伸長剤中のアミノ基が1より大きく1.3以下で
あるような鎖伸長条件を採用することにより、アミノ基
を分子内に有するポリウレタン樹脂が得られる。
脂溶液の樹脂固形分濃度は特に制限はされず、印刷時の
作業性等を考慮して適宜決定され、通常は15〜60重
量%とされ、また粘度は50〜10000cP/25℃
とするのが実用上好適である。
イミダゾール系化合物としては、イミダゾール、2−メ
チルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−イソ
プロピルイミダゾール、4−ホルミルイミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイ
ミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾ
ール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジヒドロキシ
メチルイミダゾール、イミダゾール−4−ジチオカルボ
ン酸、4−メチルイミダゾール−5−ジチオカルボン
酸、2−エチルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸、
2−フェニルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸等が
挙げられる。
合物とは、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート
基と、ほぼ同当量の上記イミダゾール系化合物とを反応
させたものである。該ポリイソシアネート化合物として
は、前記ポリウレタン樹脂の構成成分である各種ジイソ
シアネート化合物の他、これらジイソシアネート化合物
と多価アルコールもしくは水などとの付加物、またはこ
れらジイソシアネート化合物の重合体などが挙げられ
る。より具体的には、トリメチロールプロパン1モルと
トリレンジイソシアネート3モルとの付加物、イソシア
ヌレート結合によるトリレンジソシアネート3量体、カ
ルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート
(液状MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート(クルードMDI)、トリフェニルメタン−4,
4’,4”−トリイソシアネート、ビュレット結合によ
るヘキサメチレンジイソシアネート3量体、イソシアヌ
レート結合によるヘキサメチレンジイソシアネート3量
体、トリメチロールプロパン1モルとヘキサメチレンジ
イソシアネート3モルとの付加物、トリメチロールプロ
パン1モルとイソホロンジイソシアネート3モルとの付
加物、イソシアヌレート結合によるイソホロンジソシア
ネート3量体、トリメチロールプロパン1モルとキシリ
レンジイソシアネート3モルとの付加物、トリメチロー
ルプロパン1モルと1,3−ビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサン3モルとの付加物等が挙げられる。
ックイソシアネート化合物を用いて本発明の印刷インキ
用バインダーを製造するには、ポリウレタン樹脂固形分
100重量部に対し、本発明のブロックイソシアネート
化合物を通常0.01〜50重量部、好ましくは0.5
〜20重量部の割合で添加混合すれば良い。また本発明
の印刷インキ組成物を製造するには、該バインダーに対
して更に着色剤、溶剤、必要に応じてインキ流動性改良
及び表面皮膜の改良のための界面活性剤、ワックスを適
宜配合し、ボールミル、アトライター、サンドミル等の
通常のインキ製造装置を用いて混練りすれば良い。ま
た、ニトロセルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリアミド、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレン
等も本発明の性能を逸脱しない範囲内で配合しても良
い。本発明のブロックイソシアネート化合物の配合比率
がポリウレタン樹脂固形分100重量部に対し、0.0
1重量部に満たない場合には耐ボイル性にほとんど改良
効果が認められず、また、50重量部を越えて用いた場
合でも過剰に使用する効果は認められず、乾燥性等の点
で問題を生じるため好ましくない。
発明を詳細に説明するが、本発明はこれら各例に限定さ
れるものではない。尚、各例中、部及び%は特記しない
限りすべて重量基準である。
コに、分子量2000のポリ(1,2−プロピレンアジ
ペート)グリコール1000部とイソホロンジイソシア
ネート222部を仕込み、窒素気流下に100℃で6時
間反応させ遊離イソシアネート価3.36%のプレポリ
マーとなし、これにメチルエチルケトン815部を加え
てウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イ
ソホロンジアミン88.7部、メチルエチルケトン12
24部及びイソプロピルアルコール1019部からなる
混合物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液203
7部を添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こう
してえられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度
が30%、粘度が650cP/25℃であった。
(ブチレンアジペート)グリコール1000部、イソホ
ロンジイソシアネート222部を仕込み、窒素気流下に
100℃で6時間反応させ遊離イソシアネート価3.4
0%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン
815部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とし
た。次いで、イソホロンジアミン39.4部、2−ヒド
ロキシエチルエチレンジアミン24.0部、ジ−n−ブ
チルアミン8.3部、メチルエチルケトン1197部及
びイソプロピルアルコール1006部からなる混合物の
存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液2037部を添
加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうしてえら
れたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30
%、粘度が3800cP/25℃であった。
キシテトラメチレングリコール1000部、イソホロン
ジイソシアネート333部を仕込み、窒素気流下に10
0℃で10時間反応させ遊離イソシアネート価3.10
%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン8
89部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とし
た。次いで、イソホロンジアミン71.6部、ジエタノ
ールアミン14.9部、メチルエチルケトン1319部
及びイソプロピルアルコール1104部からなる混合物
の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液2222部を
添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうしてえ
られたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が30
%、粘度が740cP/25℃であった。
プロラクトングリコール1000部、ネオペンチルグリ
コール52部、及び1,3−ビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサン291部を仕込み、窒素気流下に1
00℃で10時間反応させ遊離イソシアネート価3.1
0%のプレポリマーとなし、これにメチルエチルケトン
895部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とし
た。次いで、イソホロンジアミン73.3部、ジ−n−
ブチルアミン10.2部、メチルエチルケトン1329
部及びイソプロピルアルコール1115部からなる混合
物の存在下に上記ウレタンプレポリマー溶液2238部
を添加し、次いで50℃で3時間反応させた。こうして
えられたポリウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度が3
0% 、粘度が800cP/25℃であった。
し、白色印刷インキを調製した。得られた白色印刷イン
キに対して、さらにトルエン35部およびイソプロピル
アルコール15部を加えて粘度を調整した。この白色印
刷インキを版深30μmのグラビアプレートを備えた簡
易グラビア印刷機により厚さ15μmのコロナ放電処理
ナイロンフィルム(NY)の放電処理面、及び厚さ11
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)の片面に
印刷し、40〜50℃で乾燥し、印刷フィルムを得た。
そして、得られた印刷フィルムの印刷面上に固形分25
%のポリウレタン系接着剤を3g/m2 の塗布量で塗布
乾燥したのち、ラミネーターにより60μmのポリエチ
レンフィルムをドライラミネートし、ラミネートフィル
ムを得た。こうして得られたラミネートフィルムのラミ
ネート強度(接着力)及び100℃でのボイル適性を評
価した。評価結果を表1に示す。
外観変化を観察した。 〇 ------ フィルムに異常なし。 × ------ フィルムの一部がデラミネ−トしている
か、あるいはブリスターが発生している。 (2)ラミネート強度(接着力)による変化 ラミネートフィルムを100℃で30分間煮沸したあ
と、15mm巾に切断し剥離試験機にて速度300mm
/分でT型剥離強度を測定しボイル前の強度と比較し
た。(単位g/15mm)
価した。評価結果を表1に示す。 貯蔵安定性 トルエン35部およびイソプロピルアルコール15部を
加えて粘度を調整した希釈インキを25℃で1カ月間放
置し、初期粘度と1カ月後の粘度を比較し評価した。 〇 ------ 1カ月後の粘度が初期粘度の1.5倍以
内。 × ------ 1カ月後の粘度が初期粘度の2倍以上。 残肉安定性 トルエン35部およびイソプロピルアルコール15部を
加えて粘度を調整した希釈インキに更に水1部を加え4
0℃で1週間放置し、初期粘度と1週間後の粘度を比較
し評価した。 〇 ------ 1週間後の粘度が初期の粘度の1.5倍以
内。 × ------ 1週間後の粘度が初期の粘度の2倍以上。
ホロンジイソシアネート1モルの反応物の量を、実施例
2では0.07部、実施例3では0.15部、実施例4
では1.0部、実施例5では3.0部として、それぞれ
白色印刷インキを調製し評価を行った。結果を表1に示
す。
液の代わりに製造例2で得たポリウレタン樹脂溶液を使
用し、2−メチルイミダゾール2モルとイソホロンジイ
ソシアネート1モルの反応物の代わりにイミダゾール2
モルとヘキサメチレンジイソシアネート1モルの反応物
を使用した以外は同様にして白色印刷インキを調製し評
価を行った。結果を表1に示す。
液の代わりに製造例3で得たポリウレタン樹脂溶液を使
用し、2−メチルイミダゾール2モルとイソホロンジイ
ソシアネート1モルの反応物の代わりに2−フェニルイ
ミダゾール2モルとキシリレンジイソシアネート1モル
の反応物を使用した以外は同様にして白色印刷インキを
調製し評価を行った。結果を表1に示す。
液の代わりに製造例4で得たポリウレタン樹脂溶液を使
用し、2−メチルイミダゾール2モルとイソホロンジイ
ソシアネート1モルの反応物の代わりに2−ヘプタデシ
ルイミダゾール3モルとトリフェニルメタン−4,
4’,4”−トリイソシアネート1モルの反応物を使用
した以外は同様にして白色印刷インキを調製し評価を行
った。結果を表1に示す。
ルとトリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシ
アネート1モルの反応物の代わりに2−エチル−4−メ
チルイミダゾール3モルとトリフェニルメタン−4,
4’,4”−トリイソシアネート1モルの反応物を使用
した以外は同様にして白色印刷インキを調製し評価を行
った。結果を表1に示す。
ソホロンジイソシアネート1モルの反応物を添加せずに
白色印刷インキを調製し評価を行った。結果を表1に示
す。
ロンジイソシアネートを2部添加して二液型印刷インキ
とし評価を行った。結果を表1に示す。
ソホロンジイソシアネート1モルの反応物の代わりに、
特開平2−43275にあるマロン酸ジエチルとイソホ
ロンジイソシアネートの反応物を使用した以外は同様に
して白色印刷インキを調製し評価を行った。結果を表1
に示す。
テル、ナイロンフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の各種プラスチックフィルムに対して優れた接着性
を有し、かつ耐ボイル性及び貯蔵安定性に優れた印刷イ
ンキ用バインダー及び1液型印刷インキ組成物が得られ
るという多大の効果を奏する。
Claims (5)
- 【請求項1】 高分子ポリオール、ジイソシアネート化
合物および鎖伸長剤を反応せしめて得られるポリウレタ
ン樹脂を主成分とする印刷インキ用バインダーにおい
て、該ポリウレタン樹脂固形分100重量部に対し、一
般式: 【化1】 (式中、X、Y、及びZは水素原子、炭素数1〜20の
アルキル基、フェニル基、ベンジル基、ジチオカルボキ
シル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、ホルミ
ル基のいずれかを表し、X、Y、及びZは同一の基であ
ってもよく、また異なる基であってもよい。)で表され
るイミダゾール系化合物によりブロックされたイソシア
ネート化合物を0.01〜50重量部配合することを特
徴とする印刷インキ用バインダー。 - 【請求項2】 前記ブロックイソシアネート化合物の配
合割合がポリウレタン樹脂固形分100重量部に対し、
0.5〜20重量部である請求項1記載の印刷インキ用
バインダー。 - 【請求項3】 前記ポリウレタン樹脂が、分子内に水酸
基を有するものである請求項1または2記載の印刷イン
キ用バインダー。 - 【請求項4】 前記ポリウレタン樹脂が、分子内にアミ
ノ基を有するものである請求項1または2記載の印刷イ
ンキ用バインダー。 - 【請求項5】 請求項1〜4の印刷インキ用バインダー
を使用してなる印刷インキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35170191A JP3084870B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 印刷インキ用バインダー及び印刷インキ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35170191A JP3084870B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 印刷インキ用バインダー及び印刷インキ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05163452A JPH05163452A (ja) | 1993-06-29 |
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