JP4654007B2 - シームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム - Google Patents

シームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム Download PDF

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Description

本発明は、電動によるレンズ駆動と手動によるレンズ駆動とを切り換えることができるシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステムに関する。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスのいずれによってもフォーカシングを行えるレンズ鏡筒としては、固定環と、この固定環と同心をなし、焦点調節レンズ群を保持する、光軸方向に進退可能な移動環と、上記固定環と同心をなし、その軸心回りに回転することにより移動環を光軸方向に進退させる距離調節環と、この距離調節環を回転させる駆動力をカメラボディのモータから受けるAF用駆動力伝達機構と、その軸心回りに回転することにより距離調節環を回転させるマニュアルフォーカス環とを具備するものがある。
このようなオートフォーカスおよびマニュアルフォーカス機構を備えた従来技術としては、例えば特許文献1及び特許文献2がある。
特開平2−253214号公報 特開平2−253210号公報
しかし、特許文献1のレンズ鏡筒は、AF時に、モータの駆動力がマニュアルフォーカス環に伝達されるため、マニュアルフォーカス環が回転してしまう。このため、AF撮影時に撮影者の手がマニュアルフォーカス環に接触すると、AF動作が不円滑になってしまう。
一方、特許文献2のレンズ鏡筒は、AF時のモータからの駆動力がマニュアルフォーカス環に伝達されても、マニュアルフォーカス環は回転しないようになっているが、マニュアルフォーカス環が回らないように、マニュアルフォーカス環には常時トルクが掛けられているため、マニュアルフォーカス環を回転操作(MF操作)しにくかった。
本発明の目的は、可動レンズ群を移動させるためのレンズ駆動環を、モータおよび手動操作環のいずれによっても回転可能で、モータの回転力はレンズ駆動環に伝達してもレンズ駆動環の回転力は手動操作環に伝達せず、手動操作環を手動で回転させたときの回転力はレンズ駆動環に伝達するがそのレンズ駆動環の回転力はモータに伝達せず、しかも手動操作環の回転操作を円滑に行えるシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステムを提供することにある。
本発明のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステムは、その軸心回りに回転することにより、可動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、手動の回転操作で該レンズ駆動環を回転させる手動操作環と、上記レンズ駆動環を回転させる電動手段と、上記電動手段とレンズ駆動環の連係を遮断する中立状態と、該中立状態から上記電動手段がいずれかの方向に回転したときに該電動手段と上記レンズ駆動環とを連結して該電動手段の回転を上記レンズ駆動環に伝達する一方、上記中立状態にあるときは上記手動操作環により上記レンズ駆動環が回転させられても中立状態を維持する一方向入出力回転伝達機構と、上記電動手段を正方向または逆方向に駆動して上記レンズ駆動環を回転させたときは、上記電動手段を停止させた後、上記電動手段を反対方向に所定の戻し量回転させて上記一方向入出力回転伝達機構を上記中立状態に戻す制御手段と、上記電動手段により駆動されている上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合と上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合とで別個に設定された、上記一方向入出力回転伝達機構のバックラッシュ量と、該各バックラッシュ量から上記戻し量を算出するために設定された補正値とを記憶した記憶手段と、を備え、上記制御手段は、上記電動手段を駆動して停止させたときは、上記停止した場合に対応するバックラッシュ量及び補正値を上記記憶手段から読み出して戻し量を算出し、上記電動手段を反対方向に上記算出した戻し量回転させることを特徴としている。
本発明のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステムにあっては、上記方向入出力回転伝達機構、上記電動手段が正方向または逆方向に回転すると伝達切り換えクラッチ機構の食い込み作用により上記電動手段の回動を上記レンズ駆動環に伝達し、その後上記電動手段が反対方向に所定の戻し量回転すると上記伝達切り換えクラッチ機構の食い込み作用を解除して上記電動手段の回動を上記レンズ駆動環に伝達しない中立状態に戻るクラッチ機構を備えることができる。
上記レンズ駆動環、手動操作環、一方向入出力回転伝達機構は撮影レンズに備えられ、上記電動手段制御手段及び記憶手段はカメラボディに備えられ、上記撮影レンズおよびカメラボディは、上記電動手段の回転を上記一方向入出力回転伝達機構のクラッチ手段に伝達する伝達機構を備える。
さら本発明のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステムにあっては、上記レンズ駆動環、手動操作環、一方向入出力回転伝達機構を撮影レンズに備え、上記電動手段及び制御手段をカメラボディに備えた場合、上記記憶手段は、上記撮影レンズに備えられた上記バックラッシュ量を記憶したレンズ記憶手段と、上記カメラボディに備えられた上記補正値を記憶した記憶手段とから構成し、上記カメラボディの制御手段に、上記レンズ記憶手段から読み出したバックラッシュ量と上記カメラボディの記憶手段から読み出した補正値により上記戻し量を算出させることが好ましい。
上記レンズ記憶手段には、上記電動手段が、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合の端点バックラッシュ量と、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合のバックラッシュ量を記憶することが実際的である。
上記カメラボディの記憶手段には、上記記電動手段が、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合の端点補正値と上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合の補正値を記憶することが好ましい。
本発明は、焦点調節レンズ群を駆動するマニュアルフォーカス/オートフォーカス切換え機構およびズームレンズ群を駆動するマニュアルズーム/パワーズーム切換え機構のいずれにも適用できる。
本発明によると、可動レンズ群を移動させるためのレンズ駆動環を、電動手段による駆動力だけでなく手動操作環によっても駆動できるレンズ鏡筒において、電動手段によってレンズ駆動環を駆動した後に、切り換え操作等なんらの操作をしなくても、手動操作環を操作するだけで、手動操作環の回転力はレンズ駆動環に確実に伝達することができ、レンズ駆動環の回転は電動手段には伝達されないので、手動操作環の回転操作を円滑に行える。
図1は、本発明を適用する一眼レフカメラの主要構成の一実施形態をブロックで示した図である。このAF一眼レフカメラは、カメラボディ11と、このカメラボディ11に着脱可能なAF対応の撮影レンズ100とを備えている。カメラボディ11は、撮影レンズ100に搭載されたレンズCPU150との間でレンズ情報、AFレンズ駆動情報等を入出力する周辺制御回路23と、カメラボディ11および撮影レンズ100を総括的に制御する制御手段として機能するボディCPU35を備えている。撮影レンズ100は、レンズ機能を制御するレンズCPU150と、レンズデータが書き込まれたメモリ(図示せず)を備えていて、レンズCPU150は、メモリから読み出したレンズデータをカメラボディ11に送信する。
撮影レンズ100からカメラボディ11内に入射した被写体光束は、大部分がメインミラー13により、ファインダ光学系を構成するペンタプリズム17に向かって反射され、大部分は図示しないアイピースから射出し、一部は測光IC19の受光素子に入射する。一方、メインミラー13の略中央に形成されたハーフミラー部14に入射した光束の一部はここを透過し、サブミラー15により下方に反射され、AFセンサユニット21に入射する。
測光IC19は、受光量に応じて光電変換した電気信号を、周辺制御回路23を介してボディCPU35に測光信号として入力する。ボディCPU35は、測光信号およびフィルム感度情報等に基づいて所定の露出演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度および絞り値を算出する。そして、これらのシャッタ速度および絞り値に基づいて、撮影処理の際に周辺制御回路23は、モータドライブ回路29を介してミラーモータ31を駆動してメインミラー13をアップするとともに、絞り機構27を駆動して撮影レンズ100の絞り(図示せず)を算出した絞り値に設定し、算出したシャッタ速度に基づいて露光機構(フォーカルプレーンシャッタ)25を駆動して露光する。さらに露光終了後、周辺制御回路23はミラーモータ31を駆動してメインミラー13をダウンし、フィルム巻上モータ33を駆動してフィルムを1コマ分巻き上げる。
AFセンサユニット21は、いわゆる位相差方式の測距センサであって、図示しない撮影画面内における焦点検出エリア内に含まれる被写体像を形成する被写体光束を二分割する分割光学系と、二分割された被写体光束をそれぞれ受光して積分し、電荷(電気信号)に変換するCCDラインセンサ21aを備えている。CCDラインセンサ21aが積分した信号電荷は、画素単位で逐一電圧に変換されて、画素単位のビデオ信号VOUTとして、ボディCPU35へ出力される。
ボディCPU35は、AFセンサユニット21から入力したビデオ信号VOUTを内蔵A/D変換器35aでデジタル信号に変換し、焦点検出エリアに対応するデジタル信号に基づいて所定の演算(プレディクタ演算)を実行してデフォーカス量を算出する。算出したデフォーカス量に基づいてAFモータ39の回転方向を決定し、回転数を、AFモータ39の回転数を検出するエンコーダ41が出力するAFパルス数として算出、内蔵のカウンタ35cにセットする。そしてボディCPU35は、その回転方向およびパルス数に基づき、AFモータドライバ37を介してAFモータ39を駆動する。この駆動に際してボディCPU35は、AFモータ39の回転に連動してエンコーダ41が出力するパルスを内蔵のカウンタ35cでダウンカウントし、カウント値がPWM開始パルスに達したらAFモータ39をPWM制御により減速させ、カウント値が0になったらAFモータ39を停止させる。PWM開始パルスとは、AFモータ39を合焦位置で停止させるために、駆動するパルス数が残り少なくなったときに、直流駆動しているAFモータ39の減速制御を開始するパルス数である。
AFモータ39の回転は、カメラボディ11のマウント部に設けられたジョイント45と撮影レンズ100のマウント部に設けられたジョイント245との接続を介して撮影レンズ100側に伝達される。
またボディCPU35は、制御プログラム等をメモリしたROM、演算用、制御用の所定のデータを一時的にメモリするRAM、計時用の基準タイマ、カウンタおよびAFセンサユニット21から入力されるビデオ信号をA/D変換するA/D変換器35aを内蔵し、外部メモリ手段としてのEEPROM47が接続されている。このEEPROM47には、カメラボディ11特有の各種定数などがメモリされている。
さらにボディCPU35には、フォーカスモードをマニュアルモード、AF(ワンショット/コンティニュアスAF)モードの間で切り換えるフォーカススイッチSWF、マニュアルレリーズ釦の半押しでオンする測光スイッチSWSおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、周辺制御回路23等への電源をオン/オフするメインスイッチSWMが接続されている。
ボディCPU35は、設定されたAF、露出、撮影などのモード、シャッタ速度、絞り値などを表示パネル49に表示する。表示パネル49は、通常、カメラボディ11の外面およびファインダ視野内の2ヶ所に設けられた表示器を含む。
撮影レンズ100は、固定レンズ群L1および焦点調節レンズ群L2を備え、焦点調節レンズ群L2を光軸方向にオートまたはマニュアルに切り換えて駆動するレンズ駆動切換え機構155を備えている。さらに撮影レンズ100のマウント部には、カメラボディ11の電気接点群51と接続される電気接点群151を備えている。レンズCPU150は、電気接点群151、51の接続を介してカメラボディ11の周辺制御回路23と接続され、この周辺制御回路23を介してボディCPU35との間で、焦点調節レンズ群L2の位置などの距離情報、焦点距離情報、絞り情報および戻し量に関するデータなどを通信する。
図2から図6は、本発明を、レンズ駆動をオートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)との間で切換え可能なシームレスAF/MF切換え機構を備えた撮影レンズ100に適用した実施形態を示している。まず、撮影レンズ100の全体構成について説明する。
本実施形態の撮影レンズ100は、その後端部(図2の左側を「前方」、右側を「後方」とする。)に、図示を省略したカメラボディ11のマウントに接続されるバヨネット部101aが後方端部に形成された第1固定環101と、第1固定環101の内周側に位置する第2固定環102とを具備している。第1固定環101と第2固定環102の後端部同士は、第1固定環101と第2固定環102の間に正面視環状の配設空間Sを形成した状態で、固定ねじ103により固定されている。第2固定環102には前後方向に延びる直進案内溝102aが、周方向に等角度間隔で3本設けられている。
第1固定環101の後部壁101bには、カメラボディ11のジョイント45と連結/離脱自在に連結するジョイント245が配置され、後部壁101bから露出している。ジョイント245に連結された回転軸246の前端部にはピニオン(出力ギヤ)Pが嵌合されていて、このピニオンPが配設空間S内に突出している。
第2固定環102の内周面の前端部には、固定レンズ群L1を保持するレンズ保持環104の後端部が、固定ねじ106により固定されている。
第1固定環101の前端部とレンズ保持環104の間に形成された環状空間には、第1固定環101と同心をなすマニュアルフォーカス環(手動操作環)108が、光軸O回りに回転自在かつ光軸O方向に移動不能として配設されている。
さらに第1固定環101と第2固定環102の間の環状の配設空間には、距離調節環(レンズ駆動環)110が、光軸O回りに回転自在かつ光軸O方向に移動不能として配設されている。距離調節環110の後端部の内周面全周に亘って、入力ギヤ110aが形成されている。距離調節環110には、上記直進案内溝102aに対して傾斜するカム溝110bが、周方向に等角度で3本設けられており、距離調節環110の前端部の内周面(第1の回転伝達円筒面)110cは正面視円形をなしている。
第2固定環102の内周側には、焦点調節レンズ群(可動レンズ群)L2を保持する移動環111が配置されており、移動環111の外周面には、周方向に等角度間隔で3本の径方向突起111aが突設されている。各径方向突起111aの先端面には、固定ねじ111cを介してローラ111dが取り付けられている。各ローラ111dは、対応する直進案内溝102aを貫通してカム溝110bに嵌合している。
ジョイント245が回転してその回転が第2の一方向入出力回転伝達機構U2を介して距離調節環110に伝達され、距離調節環110が正方向または逆方向に回転すると、焦点調節レンズ群L2(移動環111)は、直進案内溝102aに沿って前方または後方に進退する。
マニュアルフォーカス環108の内周面には径方向内向きの環状壁108aが突設されており、この環状壁108aの内周側端部の全周から、後方向きに環状突条(環状重合部)108bが延出している。
図3に示すように、環状突条108bの外周面には、周方向に等角度間隔で4つの収納凹部112が形成されている。各収納凹部112の底面は、周方向両端から中央に向かって深くなる一対の傾斜溝114、114と、両傾斜溝114の間の最深部に形成された扁平部116とによって構成されている。
環状突条108bの前端面は、図4に示すように、光軸Oに対して直交する軸方向直交面112aとなっている。そして、両傾斜溝114及び扁平部116と、距離調節環110の内周面110cとの間には、周方向に延びる、中央が最も深く(間隔が広く)、周方向の両端に向かって浅く(間隔が狭く)なるくさび形収納空間SSが形成されている。
図3から図6に示すように、扁平部116と距離調節環110の内周面110cの間には、その中心軸(回転軸)CA1がマニュアルフォーカス環108の径方向を向く差動コロ118が配設されている。そして、図4に示すように、第2固定環102の前端面と環状突条108bの後端部間に形成された環状の空間には、正面視で環状をなす環状部材120と、該環状部材120と第2固定環102の前端面との間に位置し、環状部材120と第2固定環102を光軸Oと平行な離反方向に付勢する正面視環状の板バネ122とが配設されている。この板バネ122の付勢力によって環状部材120の押圧面120aは、常に各差動コロ118に後方から接触して各差動コロ118を前方に付勢し、各差動コロ118を収納凹部112の軸方向直交面112aとで挟圧している。
さらに、各収納凹部112(収納空間SS)には、周方向から差動コロ118を挟むようにして、その中心軸(回転軸)CA2(図4参照)が光軸Oと平行な一対の食い付きコロ124が配設されている。各食い付きコロ124の外周面は、各傾斜溝114と距離調節環110の内周面110cとに、回転自在に接触している。
図2に示すように、レンズ保持環104とマニュアルフォーカス環108の環状壁108aの間に形成された正面視で環状をなす空間には、環状保持部材126が光軸O回りに回転自在に配設されている。この環状保持部材126には周方向に所定間隔で複数の保持孔116aが穿設されている。各保持孔116aにはベアリングボール128が回転自在に保持されており、各ベアリングボール128が、環状壁108aの前面とレンズ保持環104とに回転可能に接触している。
マニュアルフォーカス環108の環状突条108b、距離調節環110の内周面110c、収納凹部112(軸方向直交面112a、傾斜溝114、扁平部116)、差動コロ118、環状部材120、板バネ122、及び食い付きコロ124によって第1の一方向入出力回転伝達機構U1が構成されている。
配設空間RSには、AFモータ39の回転を伝達するジョイント245、回転軸246およびピニオンPと距離調節環110とを断続するための一方向入出力回転伝達機構として第2の一方向入出力回転伝達機構U2が配設されている。
図7から図9は、一方向入出力回転伝達機構U2の実施形態を示している。この一方向入出力回転伝達機構U2は、前端が閉塞され、後端が開放された筒状のハウジング203を備えている。ハウジング203は、その後端に環状フランジ203aを具備しており、この環状フランジ203aが、ねじ(図示略)によって第1固定環101に固定されている。ハウジング203の前壁203bの後面の中心部には、円形板203cが固着(突設)されており、この円形板203cの後面には、ハウジング203と同軸の回転軸205の前端面が固着されている。この回転軸205は、前部の小径部205aと後部の大径部205bとからなる。回転軸205の軸線方向は光軸Oと平行をなしている。
ハウジング203内には、回転軸205の外側に筒状出力回転軸215が挿入されている。筒状出力回転軸215は、先端の小径部215bが円形板203cに回動自在に軸支され、後端の大径部232bがハウジング203の内周面に摺接回動自在に軸支されている。筒状出力回転軸215の小径部215bと回転軸205の小径部205aとの間には圧縮コイルばね219が圧縮挿入され、大径筒状部215aと大径部205bとの間には順に、大径部205bを軸として回動自在に、環状部材217、筒状のリテーナ234および入力回転軸232が挿入されている。
入力回転軸232は、その前部をなす小径部232aと、その後部をなすフランジ状の大径部232bとを具備した中空軸である。入力回転軸232の大径部232bの後端面には環状凹部232cが形成され、大径部232bの環状をなす前面には、正面視環状の嵌合凹部232dが形成されている。環状凹部232cには、大径部205bを囲むように複数の金属製のベアリングボール(スチールボール)209が配置され、大径部205bの後端面に、その径が環状凹部232cとほぼ同一の円形の抜け止め板211が固定ねじ213によって固着されている。各ベアリングボール209が抜け止め板211に当接することにより、入力回転軸232のそれ以上の後方移動が規制されている。
大径部232bの横断面形状は円形であり、図9に示すように、小径部232aの周面には、回転軸205の軸線と平行で、周方向位置によって深さが異なる6本の傾斜溝232eが、周方向に等角度間隔で形成されている。そして、各傾斜溝232eと大径筒状部215aの内周面215a1の間には、周方向位置によってその径方向幅が異なる収納空間SS3が形成されている。大径部232bの外周面には、ピニオンPと噛合する入力ギヤ232fが設けられている。
ジョイント245は、回転軸246の先端部に、ピニオンPから突出し、環状フランジ203aに穿たれた軸穴203eを貫通した細径部247を備えている。この細径部247は、軸穴203eから突出した部分に周方向に溝が形成され、この溝にE形止め輪248が嵌合されて、軸穴203eに抜け止めされた状態で回動自在に軸支されている。
リテーナ234は、後端が開放され、その前壁234aの中心部に回転軸205を通すための挿入孔234bが穿設された筒状である。図8に示すように、このリテーナ234の前壁234aには、3個の嵌合孔234cが周方向に等角度間隔で並べて穿設されており、各嵌合孔234cには、その中心軸(回転軸)C3が筒状出力回転軸215の径方向を向く略円柱形状の差動コロ236が、中心軸C3回りに回転自在に嵌合している。この差動コロ236の前部は前壁234aの前方に突出しており、その後部は前壁234aの後方に突出している。
図7に示すように、差動コロ236の周面は前部において環状部材217の押圧面217aに当接しており、周面の後部は、入力回転軸232の小径部232aの前面に形成された、光軸Oに対して直交する軸方向直交面232a1に当接し、圧縮コイルばね219によって後方に付勢されているので、差動コロ236は環状部材217と軸方向直交面232a1によって常に挟持されている。
図9に示すように、リテーナ234の筒状部234dは、小径部232aと大径筒状部215aの間に形成された環状空間に位置している。この筒状部234dには、周方向に等角度間隔で並べて6個の取付孔234eが穿設されており、各取付孔234eには、その中心軸(回転軸)が回転軸205の軸線と平行な食い付きコロ238が、その中心軸C4回りに回転自在かつ中心軸C4方向に移動自在として嵌合されている。
筒状出力回転軸215の小径部215bの外周には出力ギヤ215cが形成(または嵌合)されている。ハウジング203の一部は、この出力ギヤ215cが外部に露出するように切り欠かれている。そうしてこの切り欠き部から露出した出力ギヤ215cに、入力ギヤ110aが噛み合っている。
さらに、撮影レンズ100には、図1には省略してあるが、AF動作を可能または不能にするAFスイッチSWAFが設けられている。AFスイッチSWAFがONされると、レンズCPU150は、AFモードであることをボディCPU35に通信する。
次に、AFモードによりフォーカシングを行う場合の撮影レンズ100の動作について説明する。最初にAFスイッチSWAFをONにして、AF撮影を可能な状態にしておく。
カメラボディ11のフォーカススイッチSWFがONの状態で、測光スイッチSWSがONすると、ボディCPU35がAF動作を開始し、AFモータ39を回転駆動させ、その回転がジョイント45を介して、撮影レンズ100の一方向入出力回転伝達機構U2のジョイント245に伝達される。
ここで、AFモータ39の回転方向が近距離合焦方向であった場合、この実施形態ではジョイント245が正面視時計方向に回転し、その回転は、ピニオンPから入力ギヤ232fを介して入力回転軸232に伝達され、入力回転軸232が図9の反時計方向に回転する。すると、環状部材217の押圧面217aと軸方向直交面232a1とによって挟持されている各差動コロ236が、中心軸C3回りに自転しつつ、入力回転軸232の1/2の回転速度で、入力回転軸232の軸心回りに入力回転軸232と同方向に公転(回転)する。つまり、回転軸205回りに差動コロ236と一緒に回転するリテーナ234と各食い付きコロ238は、入力回転軸232に対して、径方向間隔が徐々に狭くなる時計方向に相対回転する。
相対回転が進むと、食い付きコロ238は、傾斜溝232eと大径筒状部215aの内周面215a1とで形成されるくさび形状の隙間に食い込み、食い付きコロ238の周面が傾斜溝232eと内周面215a1に滑りを生じない状態で圧接する。これらの食い込み作用によって、小径部232a(入力回転軸232)と筒状出力回転軸215が、食い付きコロ238、リテーナ234、及び差動コロ236を介して一体化し、一体として回動するので、小径部232aの回転力が筒状出力回転軸215に伝わり、筒状出力回転軸215が反時計方向に回転する。そうして、筒状出力回転軸215の回転力が出力ギヤ215cから入力ギヤ110aに伝達され、距離調節環110が反時計方向に回転して、焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って前方に移動する。食い付きコロ238と傾斜溝232e及び大径筒状部215aの内周面215a1と、小径部232a(入力回転軸232)、筒状出力回転軸215と、リテーナ234及び差動コロ236とによって伝達切り換えクラッチ機構を構成している。
一方、AFモータ39が逆転(無限遠合焦方向に回転)した場合は、その回転力がピニオンP及び入力ギヤ232fを介して入力回転軸232に伝達され、入力回転軸232が図9の時計方向に回転する。そして、各差動コロ236が、入力回転軸232の1/2の回転速度で時計方向に公転(回転)し、リテーナ234と各食い付きコロ238が、入力回転軸232に対して反時計方向に相対回転する。その結果、各食い付きコロ238が、各収納空間SS3内を径方向間隔が徐々に狭くなっている反時計方向に回転し、各収納空間SS3の径方向間隔が狭くなっている反時計方向側の端部において、傾斜溝232eと大径筒状部215aの内周面215a1との間に形成されたくさび形の隙間に食い込み、食い付きコロ238の周面が傾斜溝232eと内周面215a1に滑りを生じない状態で圧接する。すると、小径部232a(入力回転軸232)と筒状出力回転軸215が食い付きコロ238、リテーナ234、及び差動コロ236を介して一体化され、一体として回転する。そうして、小径部232aの回転力が筒状出力回転軸215に伝わり、筒状出力回転軸215が時計方向に回転し、距離調節環110が時計方向に回転して焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って後方に移動する。
さらに本発明のカメラシステムでは、AFモータ39を駆動して停止させたときは、AFモータ39から入力ギヤ232fまでの回転伝達系のバックラッシュより大きく、かつ食い付きコロ238の食い込みが外れて中立状態になる回転角だけ、合焦直前の回転方向とは反対方向に回転させる。すると、入力回転軸232が、筒状出力回転軸215を回転させることなく、合焦直前の回転方向とは反対方向に回転し、食い付きコロ238がくさび形空間から出て、筒状出力回転軸215及び入力回転軸232がフリーになるので、この後にマニュアルフォーカス環108をスムーズに回転させられる。
図9の状態において、撮影レンズ100のマニュアルフォーカス環108を回転させると、筒状出力回転軸215が時計方向または反時計方向に回転するが、筒状出力回転軸215の大径筒状部215aの内周面215a1は正面視円形なので、筒状出力回転軸215の回転力は食い付きコロ238には伝わらず、入力回転軸232は回転しない。このため、ピニオンPからAFモータ39までのAF駆動系は回転しない。
さらに本実施形態の、リテーナ234を用いたことにより、入力回転軸232の小径部232aと筒状出力回転軸215の間に形成された環状空間をスペース的に有効利用できる。その結果、食い付きコロ238の数を増やすことが可能となるので、食い付きコロ238の数を増やせば、入力回転軸232から筒状出力回転軸215への回転トルクの伝達効率を向上させることが可能となる。
次に、MFによりフォーカシングを行う場合の撮影レンズ100の動作について説明する。MFフォーカシングの場合は、AFスイッチSWAFをOFFにして、ボディCPU35がAFモータ39を回転駆動しないようにしておく。
撮影者が手でマニュアルフォーカス環108を正面視で反時計方向に回転させると、環状部材120の押圧面120aと軸方向直交面112aとによって挟持されている各差動コロ118が各収納凹部112内を、中心軸CA1回りに自転しながら光軸O回りにマニュアルフォーカス環108と同方向(反時計方向)に公転(回転)する。その際、各差動コロ118と押圧面120a及び軸方向直交面112aとの間に滑りが生じないとすると、各差動コロ118の公転速度はマニュアルフォーカス環108の回転速度の1/2となる。したがって、図4に示すように、各差動コロ118はマニュアルフォーカス環108に対して正面視で時計方向に相対回転する。このため各差動コロ118は、正面視で時計方向側に位置している食い付きコロ124に接触し、この食い付きコロ124を光軸Oを時計方向に押圧する。時計方向に押圧された食い付きコロ124は、各収納凹部112内を径方向間隔が狭まる時計方向に回転移動して、傾斜溝114と距離調節環110の内周面110cとで形成されるくさび形の隙間に食い込み、マニュアルフォーカス環108と距離調節環110を一体化する。このように、マニュアルフォーカス環108と距離調節環110が食い付きコロ124を介して一体となるので、マニュアルフォーカス環108の回転力が距離調節環110に伝わり、距離調節環110がマニュアルフォーカス環108と一緒に反時計方向に回転し、焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って移動する。
距離調節環110が反時計方向に回転すると、焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って前方に移動する。距離調節環110の回転力は、入力ギヤ110aから筒状出力回転軸215の出力ギヤ215cに伝達される。すると、筒状出力回転軸215が回転軸205回りに反時計方向に回転するが、入力回転軸232が図9に示した中立状態で停止しているときは、筒状出力回転軸215の内周面215a1は正面視円形をなしているので、筒状出力回転軸215から食い付きコロ223及び差動コロ221に回転力は伝達されない。このように筒状出力回転軸215が回転しても入力回転軸232は回転せず、ピニオンP、回転軸246およびジョイント245に回転が伝達されないので、MF操作時にマニュアルフォーカス環108を回転操作してもAFモータ39が回転抵抗となることはなく、MF操作は円滑に行われる。
一方、マニュアルフォーカス環108を正面視で時計方向に回転させると、環状部材120の押圧面120aと軸方向直交面112aとによって挟持されている各差動コロ118が各収納凹部112内を、中心軸CA1回りに自転しながら光軸O回りにマニュアルフォーカス環108と同方向(時計方向)に公転(回転)する。この際、各差動コロ118と、押圧面120a及び軸方向直交面112aとの間に滑りが生じないとすると、各差動コロ118の公転速度はマニュアルフォーカス環108の1/2となる。したがって、各差動コロ118はマニュアルフォーカス環108に対して正面視で反時計方向に相対回転する。このため各差動コロ118は、正面視で反時計方向側に位置している食い付きコロ124に接触し、この食い付きコロ124を光軸Oを中心として反時計方向に押圧する。反時計方向に押圧された食い付きコロ124は、各収納空間SS内を径方向間隔が狭まる反時計方向に回転移動して、傾斜溝114と距離調節環110の内周面110cとの間に強く食い込む。この結果、マニュアルフォーカス環108と距離調節環110が食い付きコロ124を介して周方向に一体となり、距離調節環110がマニュアルフォーカス環108と一緒に時計方向に回転する。
距離調節環110が時計方向に回転すると、焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って後方に移動する。さらに、距離調節環110の回転力は、入力ギヤ110aから筒状出力回転軸215の出力ギヤ215cに伝達される。すると、筒状出力回転軸215が回転軸205回りに時計方向に回転するが、入力回転軸232が図9に示した中立状態で停止しているときは、筒状出力回転軸215の内周面215a1は正面視円形をなしているので、筒状出力回転軸215から食い付きコロ223及び差動コロ221には回転力は伝達されない。このため、筒状出力回転軸215が回転しても入力回転軸232は回転せず、ジョイント245、AFモータ39を回転させることがないので、MF操作時に入力回転軸232からAFモータ39までのAF駆動系がマニュアルフォーカス環108にとって回転抵抗となることはなく、MF操作は円滑に行われる。
以上説明したように本実施形態の撮影レンズ100によれば、マニュアルフォーカス環108を回転させても、この回転力がAFモータ39に伝達されないので、ON状態にあるAFスイッチSWAFをOFF側に切り換えることなく、そのままMF撮影を円滑に行うことができる。
さらに、一方向入出力回転伝達機構U2は、入力回転軸207のに遅れながら差動コロ221を同方向に公転(回転)させ、この差動コロ221によって食い付きコロ223を入力回転軸207と筒状出力回転軸215の間に強く食い込ませ、この食い付きコロ223を回転力伝達部材として機能させているので、入力回転軸207から筒状出力回転軸215へのトルク伝達を確実に行うことができるので、AF動作を確実に行うことができる。しかも、回転力伝達部材である食い付きコロ223は、回転軸205の軸線と平行な中心軸C2を有する円柱状部材なので、回転力伝達部材を球状部材とした場合に比べて、入力回転軸207及び筒状出力回転軸215との接触面積が大きい。このため、本実施形態の一方向入出力回転伝達機構U2は、回転力伝達部材を球状とした場合に比べて、入力回転軸207から筒状出力回転軸215への回転トルクの伝達効率が良い。
なお、最小径部207dの断面形状を、正三角形や正五角形等、正方形以外の正多角形や、入力回転軸207の半径方向に直交する少なくとも一つの面を備えた非円形に変更することにより、各収納空間SS1に配設する差動コロ221及び食い付きコロ223の数を変更することができ、このような変更を行うことにより、入力回転軸207から筒状出力回転軸215への回転トルクの伝達効率を調整可能となる。
この撮影レンズ100では、AFモードで動作しているときに、合焦して、もしくは測光スイッチSWSがオフしてAFモータ39を停止させたとき、または機械的な移動端である無限遠合焦位置もしくは最短撮影位置に突き当たってからAFモータ39を停止させたときは、食い付きコロ223が食い込んでいる。そこで本実施形態では、焦点調節レンズ群L2が移動しない量でかつ食い込みを外せる所定の戻し量だけAFモータ39を反対方向に回転させて、食い込みを外し、中立状態とする。
次に、AF動作し、AFモータ39を停止させたときは、AFモータ39を判定方向に回転させて食い付きコロ223の食い込みを除去した中立(ニュートラル)状態でAF処理を終了することに特徴を有する、本発明のAF処理の実施形態について、さらに図10乃至図13に示したフローチャートを参照して説明する。この処理は、カメラボディ11のボディCPU35によって実行される。
カメラボディ11に図示しない電池が装填され、メインスイッチSWMがONされると、図10に示したスタート処理に入る。スタート処理に入ると、まず、ボディCPU35は、カメラ動作全般を統括的に制御するシステムのイニシャライズを実行する(ステップ(以下「S」と称する)101)。システムのイニシャライズには、ボディCPU35の起動、ROMからマイクロプログラムの読み込み、キャッシュ、入出力ポート、フラグ等のイニシャライズが含まれる。その後、電池から所定の電圧が供給されている間、S103乃至S139の処理を実行する。
まず、ボディCPU35以外の部材への電力供給を停止するパワーダウン処理(S103)を実行する。そうして、測光スイッチSWSがONしたかどうかをチェックし(S105)、ONしていなければ(S105;N)、パワーダウン処理(S103)を実行してパワーダウン状態を維持する。測光スイッチSWSがONすると(S105;Y)、パワーオン(S107)してPHONループ処理に入る。パワーオン処理(S107)は、ボディCPU35以外の部材へも電池の電力を供給する処理であって、例えば表示パネル49に撮影モードなどを表示する。
『PHONループ』
PHONループ処理に入ると、PHONループ時間タイマをスタートさせる(S109)。PHONループ時間は、主にAF処理を所定間隔で繰り返し実行するためのインターバル時間である。次に、スイッチチェック(S111)、つまり各スイッチの状態を入力し、レンズ通信(S113)を実行して撮影レンズ100からレンズ情報を入力する。この実施形態ではレンズ情報として、焦点距離、最小、最大絞り値等撮影レンズの基本的な情報の他に、バックラッシュ量および端点バックラッシュ量データを、撮影レンズ100が備えたレンズ記憶手段としてのメモリから入力する。ここで、バックラッシュ量とは、焦点調節レンズ群L2を機械的な端点間で停止させた場合に、食い付きコロ223の食い付きを除去したニュートラル状態まで戻すために必要なジョイント245の回転量に相当するデータであり、端点バックラッシュ量とは、焦点調節レンズ群L2が機械的な端点に当てついてからAFモータ39を停止させた場合に食い付きコロ223の食い付きを除去したニュートラル状態まで戻すために必要なジョイント245の回転量に相当するデータであり、通常、バックラッシュ量よりも端点バックラッシュ量の方が多い。
周辺制御回路23から、測光IC19によって測光した被写体輝度信号Bvを入力してA/D変換し(S115)、選択された露出モードによるアルゴリズムでAE演算処理(S117)を実行してシャッタ速度および絞り値を求め、これらの値を表示パネル49に表示する(S119)。
レリーズスイッチSWRがONしているかどうかをチェックし、ONしていれば(S121;Y)、レリーズ処理(S139)を実行してPHONループ処理に戻る。レリーズスイッチSWRがONしていない場合(S121;N)は、AF処理(S123)を、ループ時間が経過するまで繰り返し実行する(S125;N、S123)。ループ時間が経過したら(S125;ON)、測光スイッチSWSがONしているかどうかをチェックし(S127)、ONしていたら(S127;Y)PHONループ処理の最初に戻る。
測光スイッチSWSがONしていなかったら(S127;N)、パワーホールド中フラグが“1”かどうかをチェックし(S129)、“1”でなければパワーホールドタイマをスタートさせ(S131)、パワーホールド中フラグに“1”をセットしてS135に進む。パワーホールド中フラグに“1”がセットされていたとき(S129;Y)は、S131、S133をスキップしてS135に進む。
S135では、パワーホールド時間が経過したかどうかをチェックし、経過しているとき(S135;Y)はパワーホールド中フラグをクリア(S137)してからPHONループ処理の最初のステップに戻り、経過していないとき(S135;N)はそのままS103に戻る。つまり、測光スイッチSWSがオフしてからパワーホールド時間が経過するまではS109乃至S135の処理を繰り返し実行し、測光スイッチSWSがオフしてからパワーホールド時間が経過したら、パワーホールド中フラグをクリアしてS103に戻ってパワーダウン処理を実行し、パワーダウン状態で測光スイッチSWSがONするのを待つ(S105)。
『AF処理』
次に、S123で実行するAF処理について、さらに図11および図12を参照して詳細に説明する。AF処理に入ると、まず、測光スイッチSWSがONしているかどうかをチェックし(S201)、ONしていなければ(S201;N)、バックラッシュ戻し処理(S271)を実行し、再積分フラグ、AFNGフラグおよびAFロックフラグをクリアし(S273)、リターンする(RET)。再積分フラグは、AF処理に入って2回目以降の積分か否かを判別するフラグであって、2回目以降のときに“1”がセットされる。AFNGフラグはAF処理によって合焦できなかった場合に“1”がセットされる。AFロックフラグは、合焦したときに“1”がセットされ(S213;Y、S215)、測光スイッチSWSがON状態の間保持される。
測光スイッチSWSがONしているとき(S201;Y)は、AFロックフラグに“1”がセットされているかどうか(S203)、AFNGフラグに“1”がセットされているかどうか(S205)チェックする。いずれかに“1”がセットされていた場合(S203;Y、またはS203;N、S205;Y)の場合はリターンする。
AF処理に最初に入ってきたときは、AFロックフラグ、AFNGフラグが双方とも“1”でないので(S203;N、S205;N)、AFセンサユニット21に積分処理を実行させ、積分データを入力し、デフォーカス演算処理(S207)を実行する。そうして、演算結果が有効かどうかをチェックする(S209)。
「演算結果が有効な場合」
S207で演算したデフォーカス量が有効であった場合(演算結果が有効な場合)(S209;Y)は、合焦状態とみなせるデフォーカス量であるか(合焦しているか)どうかをチェックする(S211)。合焦と判断した場合(S213;Y)は、AFロックフラグに“1”をセットし(S215)、バックラッシュ戻し処理(S217)を実行してリターンする。
合焦と判断しなかった場合(S213;N)は、AFモータ39の駆動方向が前回と反対方向かどうかをチェックし(S219)、反対方向の場合(S219;Y)は、撮影レンズ100から入力したバックラッシュ量データに基づいて戻し量を計算(S221)、つまり、食い付きコロ238の食い付きを除去して一方向入出力回転伝達機構U2を中立状態にするために必要なAFモータ39の戻し量の計算を実行する。そうして計算した戻し量に基づいてAFモータ39を駆動して一方向入出力回転伝達機構U2を中立状態にする(S223)。AFモータ39の駆動方向が前回と反対方向でない場合(S219;N)は、S221、S223の処理をスキップする。そうして、焦点調節レンズ群L2を合焦位置まで移動させるのに必要なAFモータ39駆動量であるAFパルス数を計算し(S225)、AFモータ39の駆動を開始する(S227)。そうして、バックラッシュ要求フラグに"1"をセットする(S229)。
次に、AFモータ39を駆動しながら積分するオーバーラップ積分を実行して積分データを入力し、プレディクタ演算を実行してデフォーカス量を求める(S231)。演算結果が有効である場合(S233;Y)は、合焦に必要なAFパルス数を計算してカウンタ35cにセットする(S235)、端点を検出したかどうか(焦点調節レンズ群L2が無限遠撮影位置または最短撮影位置に達したかどうか)チェックし(S237)、端点を検出していなければ(S237;N)測光スイッチSWSがONしているかどうかをチェックし(S239)、ONしていれば(S239;Y)、AFパルス数がPWM開始パルスかどうかをチェックし(S241)、PWM開始パルス数でなければ(S241;N)、S231に戻ってS231乃至S241の処理を繰り返す。
AFパルス数がPWM開始パルスになると(S241;Y)、PWM制御によりAFモータ39を減速停止制御し(S243)、駆動が終了、つまりカウンタ35cのカウント値が0になり、AFモータ39を停止させるのを待つ(S245;N、S245)。駆動が終了すると(S245;Y)、再積分フラグに“1”をセットし(S247)、リターンする(RET)。
S233乃至S241のループ処理中に、端点を検出した場合(S237;Y)はS263に進んで端点検出フラグに“1”をセットし、バックラッシュ戻し処理を実行し(S265)、端点検出フラグに“0”をセットし(S267)、AFNGフラグに“1”をセットし(S269)、リターンする(RET)。測光スイッチSWSがオフした場合(S239;N)はS271に進み、バックラッシュ戻し処理を実行し、再積分フラグ、AFNGフラグおよびAFロックフラグをクリアし(S273)、リターンする(RET)。
「演算結果が無効の場合」
S207で演算したデフォーカス量が有効な値でなかった場合(S209;N)は、再積分フラグに“1”がセットされているかどうかをチェックする(S249)。再積分フラグに“1”がセットされていなかった場合(S249;N)は、サーチ駆動のためのAFモータ駆動(レンズ駆動)処理を開始する(S251)。サーチ駆動では、AFセンサユニット21から積分データ入力およびプレディクタ演算をしながら、AFモータ39を、無限遠方向(最短撮影距離方向)、端点に達したら反対方向に駆動して上記可動領域に亘って駆動する処理である。
バックラッシュ要求フラグに“1”をセットし(S253)、サーチ積分、積分データ入力およびプレディクタ演算を実行してデフォーカス量を演算し(S255)、演算結果有効かどうかのチェック(S257)を、測光スイッチSWSがONし(S259;Y)、サーチ終了(端点を検出し)するまで繰り返す(S261;N、S255)。
有効な演算結果が求まった場合(演算結果有効)(S257;Y)はS235に進み、測光スイッチSWSがオフした場合(S259;N)はS271に進む。端点を検出した場合(サーチ終了)(S261;Y)は、端点検出フラグに“1”をセットし(S263)、バックラッシュ戻し処理を実行し(S265)、端点検出フラグに“0”をセットし(S267)、AFNGフラグに“1”をセットして(S269)リターンする(RET)。
再積分フラグに“1”がセットされていた場合(S249;Y)は、S251乃至S263をスキップしてS265のバックラッシュ戻し処理に進む。
『バックラッシュ戻し処理』
S217、S265、S271で実行するバックラッシュ戻し処理について、さらに図13に示したフローチャートを参照して説明する。このバックラッシュ戻し処理は、AFモータ39の回転を受けて入力回転軸232が無限遠撮影距離または最短撮影距離方向に回転し、食い付きコロ238が傾斜溝232eと大径筒状部215aの内周面215a1とで形成されるくさび形の隙間に強く食い込み、小径部232a(入力回転軸232)と筒状出力回転軸215が一体として回動してこの回動が距離調節環110の入力ギヤ110aに伝達されて焦点調節レンズ群L2が光軸Oに沿って移動する状態から、食い付きコロ238の食い込みを解除して中立状態とし、距離調節環110、筒状出力回転軸215と入力回転軸232の連係を解除する処理である。つまり、一方向入出力回転伝達機構U2を接続状態から断絶状態(中立/ニュートラル状態)に戻す処理である。
バックラッシュ戻し処理に入ると、装着された撮影レンズがシームレスAF/MF切換えレンズであるかどうかをチェックし(S301)、シームレスAF/MF切換えレンズでなければ(S301;N)リターンする(RET)。シームレスAF/MF切換えレンズの場合(S301;Y)の場合は、S303以降のバックラッシュ戻し処理を実行する。
「端点間で停止した場合」
端点検出フラグに“1”がセットされているかどうかをチェックし(S303)、端点検出フラグに“1”がセットされていない場合(S303;N)、つまり、端点以外でAFモータ39を停止させた場合は、バックラッシュ要求フラグに“1”がセットされているかどうかをチェックする(S305)。バックラッシュ要求フラグに“1”がセットされていない場合(S305;N)はリターンする(RET)。
バックラッシュ要求フラグに“1”がセットされている場合(S305;Y)は、AFモータ駆動中かどうかをチェックする(S307)。AF処理が終了する前に測光スイッチSWSがオフした場合はAFモータが停止しておらず、AF処理が終了した場合はAFモータは停止している。
AFモータ駆動中の場合(S307;Y)は、PWM制御開始パルスを設定(PWM制御パルス数をカウンタ35cにセット)し(S309)、PWM制御による減速制御を開始し(S311)、PWM制御によるAFモータ駆動停止が終了するのを待つ(S313)。AFモータ駆動が終了(カウンタ35cの値が0)になったらAFモータ39を停止し、S317に進む。AFモータ駆動中でなかった場合(S307;N)は、S309乃至S315をスキップしてS317に進む。
S317では、レンズ通信によって受信した撮影レンズ100のバックラッシュ量データに基づいてバックラッシュ量をセットする。そうして、AFモータ39を逆回転させる戻し量を、バックラッシュ量と補正値とに基づいて算出し、カウンタ35cにセットする(S319)。レンズ情報としてもっているバックラッシュ量データは通常の駆動方向反転時のガタ量であるが、本実施例における中立位置に戻す量としては必ずしも適正とは限らない場合がある。補正値は、このよう場合を考慮し、ボディとの組み合わせで適正化が可能なようにEEPROM47等に格納してある。つまり、補正値は、食い付きコロ238の喰い付きを外してニュートラル位置に戻せる戻し量が得られる値である。


AFモータ39の駆動方向を反転、つまり停止直前の駆動方向とは反対方向(S227、S251での駆動方向とは反対方向)に設定してAFモータ39の駆動を開始し(S321)、PWM制御により停止制御を開始する(S323)。そうして、AFモータ駆動が終了(カウンタ35cのカウント値が0になる)するのを待つ(S325;N、S325)。AFモータの駆動が終了したら(S325;Y)、AFモータ39を停止させ(S327)、バックラッシュ要求フラグに“0”をセットして(S329)リターンする。
「端点で停止した場合」
端点検出フラグに“1”がセットされていた場合(S263を通ってこのバックラッシュ戻し処理に入った場合)(S303;Y)、つまり、焦点調節レンズ群L2が機械的な移動端(無限遠合焦位置または最短合焦位置)に突き当たって停止した場合は、撮影レンズ100からレンズデータとして入力した端点バックラッシュ量をセットし(S331)、端点戻し量を、バックラッシュ量と端点補正値の積によってAFパルス数として求め、カウンタにセットする(S333)。そうして、S321〜S329のAFモータ反転駆動処理を実行してリターンする(RET)。
端点で停止する場合は、AFモータ39を直流駆動し、高速で焦点調節レンズ群L2を移動させている状態で停止した場合があり、この場合は慣性モーメントが大きく、食い付きコロ238の食い込み量が多くなる。そこで、通常停止した場合のバックラッシュ量とは別個に、バックラッシュ量よりも多い端点バックラッシュ量を設定してある。
なお、撮影レンズ100のデータとして搭載したバックラッシュ量、端点バックラッシュ量データは、第2の一方向入出力回転伝達機構U2の食い付きコロ238の喰い付きを戻し、第2の一方向入出力回転伝達機構U2を切断状態にするのに必要な、ジョイント245の戻し回転量データである。しかし、カメラボディのAFモータからジョイント245までの間にもボディ側バックラッシュが存在し、カメラボディの種別によってそのボディ側バックラッシュや、ジョイント245を単位回転させるまでの回転伝達系で発生するAFパルス数が異なる場合がある。これらの相違を、この実施形態では補正値、端点補正値として求めて、EEPROM47に記憶してある。通常、バックラッシュ量<端点バックラッシュ量となるので、補正値<端点補正値である。
図示実施形態は銀塩フィルム一眼レフカメラシステムに適用した例であるが、本発明はデジタル一眼レフカメラに適用できる。さらに図示実施形態はレンズ着脱式であるが、撮影レンズとカメラボディとが一体に形成されたカメラにも適用できる。
本発明において、第1、第2の一方向入出力回転伝達機構U1、U2の構造はこの実施形態に限定されず、手動操作環、電動手段の回転はレンズ駆動環に伝達するがレンンズ駆動環の方が回転した場合はその回転は手動操作環および電動手段に伝達しない一方向入出力回転伝達機構またはクラッチ機構であればよい。
本実施形態ではAFモータをカメラボディに搭載していたが、別の実施形態ではAFモータを撮影レンズに搭載する。この場合、レンズ搭載AFモータの駆動は、撮影レンズに搭載したレンズCPUによって制御し、バックラッシュ戻し処理は、レンズCPUにより制御する。
また、本実施形態では焦点調節用のレンズ駆動機構に適用したが、本発明の別の実施形態ではパワーズムレンズにも適用できる。この場合、手動操作環はズーム操作環に、AFモータはパワーズームモータに置き換えられ、ズーム操作環の回転を第1の一方向入出力回転伝達機構を介して、パワーズームモータの回転を第2の一方向入出力回転伝達機構を介してズームレンズ駆動環を回転駆動する構成となる。
本発明を適用した、一眼レフカメラボディに撮影レンズを装着したカメラシステムの実施形態における主要部材を示す構成図である。 同実施形態の撮影レンズの上半部の縦断側面図である。 図2のII-II線に沿う、レンズ保持環、移動環、及び焦点調節レンズ群を省略した図である。 第1の一方向入出力回転伝達機構を、環状突条の外周側から見た拡大図である。 第1の一方向入出力回転伝達機構の、中立(ニュートラル)状態における拡大縦断正面図である。 マニュアルフォーカス環を回転させたときの、第1の一方向入出力回転伝達機構の拡大縦断正面図である。 第2の一方向入出力回転伝達機構の実施形態の縦断側面図である。 図7のVIII-VIII線に沿う縦断正面図である。 図7のIX−IX線に沿う縦断正面図である。 同カメラシステムのメイン動作の実施形態をフローチャートで示す図である。 同メイン動作におけるAF処理の実施形態をフローチャートで示す図である。 同メイン動作におけるAF処理の実施形態をフローチャートで示す図である。 同AF処理におけるAFバックラッシュ戻し処理に関する実施形態をフローチャートで示す図である。
符号の説明
11 カメラボディ
21 AFセンサユニット
35 ボディCPU
39 AFモータ
100 撮影レンズ
101 第1固定環
101a バヨネット部
102 第2固定環
102a 直進案内溝
103 固定ねじ
104 レンズ保持環
106 固定ねじ
108 マニュアルフォーカス環(手動操作環)
108a 環状壁
108b 環状突条
110 距離調節環
110a 入力ギヤ
110b カム溝
110c 内周面
111 移動環
111a 径方向突起
111c 取付用ねじ
111d ローラ
112 収納凹部
112a 軸方向直交面
114 傾斜溝
116 扁平部
118 差動コロ
120 環状部材
120a 押圧面
122 板バネ
124 食い付きコロ
126 環状保持部材
128 ベアリングボール
203 ハウジング
203a 環状フランジ
203b 前壁
203c 円形板
203d 窓孔
205 回転軸
205a 小径部
205b 大径部
209 ベアリングボール
211 抜け止め板
213 固定ねじ
215 筒状出力回転軸
215a 大径筒状部
215a1 内周面
215b 小径筒状部
215c 出力ギヤ
217 環状部材
217a 押圧面
219 圧縮コイルばね
221 差動コロ
223 食い付きコロ
232 入力回転軸
232a 小径部
232a1 軸方向直交面
232b 大径部
232c 環状凹部
232d 嵌合凹部
232e 傾斜溝
232f 入力ギヤ
234 リテーナ
234a 前壁
234b 挿入孔
234c 嵌合孔
234d 筒状部
234e 取付孔
236 差動コロ
238 食い付きコロ
245 ジョイント
246 回転軸
CA1 CA2 C3 C4 中心軸
L1 固定レンズ群
L2 焦点調節レンズ群(可動レンズ群)
P ピニオン(出力ギヤ)
RS1 環状空間
RS 配設空間
SS 収納空間
SS1 SS2 SS3 SS4 収納空間
U1 一方向入出力回転伝達機構
U2 一方向入出力回転伝達機構

Claims (6)

  1. その軸心回りに回転することにより、可動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、
    手動の回転操作で該レンズ駆動環を回転させる手動操作環と、
    上記レンズ駆動環を回転させる電動手段と、
    上記電動手段とレンズ駆動環の連係を遮断する中立状態と、該中立状態から上記電動手段がいずれかの方向に回転したときに該電動手段と上記レンズ駆動環とを連結して該電動手段の回転を上記レンズ駆動環に伝達する一方、上記中立状態にあるときは上記手動操作環により上記レンズ駆動環が回転させられても中立状態を維持する一方向入出力回転伝達機構と、
    上記電動手段を正方向または逆方向に駆動して上記レンズ駆動環を回転させたときは、上記電動手段を停止させた後、上記電動手段を反対方向に所定の戻し量回転させて上記一方向入出力回転伝達機構を上記中立状態に戻す制御手段と、
    上記電動手段により駆動されている上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合と上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合とで別個に設定された、上記一方向入出力回転伝達機構のバックラッシュ量と、該各バックラッシュ量から上記戻し量を算出するために設定された補正値とを記憶した記憶手段と、を備え、
    上記制御手段は、上記電動手段を停止させたときは、上記停止した場合に対応するバックラッシュ量及び補正値を上記記憶手段から読み出して戻し量を算出し、上記電動手段を反対方向に上記算出した戻し量回転させること、を特徴とするシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
  2. 上記一方向入出力回転伝達機構は、上記電動手段が正方向または逆方向に回転すると伝達切り換えクラッチ機構の食い込み作用により上記電動手段の回動を上記レンズ駆動環に伝達し、その後上記電動手段が反対方向に所定の戻し量回転すると上記伝達切り換えクラッチ機構の食い込み作用を解除して上記電動手段の回転を上記レンズ駆動環に伝達しない中立状態に戻るクラッチ機構を備えている請求項1記載のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
  3. 上記レンズ駆動環、手動操作環、及び一方向入出力回転伝達機構は撮影レンズに備えられ、上記電動手段制御手段及び記憶手段はカメラボディに備えられ、上記撮影レンズおよびカメラボディは、上記電動手段の回転を上記一方向入出力回転伝達機構のクラッチ機構に伝達する伝達機構を備えている請求項1または2記載のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
  4. 上記レンズ駆動環、手動操作環、及び一方向入出力回転伝達機構は撮影レンズに備えられ、上記電動手段及び制御手段はカメラボディに備えられ、上記記憶手段は、上記撮影レンズに備えられた、該撮影レンズのバックラッシュ量を記憶したレンズ記憶手段と、上記カメラボディに備えられた上記補正値を記憶した記憶手段を有し、上記カメラボディの制御手段は、上記レンズ記憶手段から読み出したバックラッシュ量と、上記カメラボディの記憶手段から読み出した補正値により上記戻し量を算出する請求項1または2記載のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
  5. 上記レンズ記憶手段には、上記電動手段が、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合の端点バックラッシュ量と、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合のバックラッシュ量が記憶されている請求項4記載のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
  6. 上記カメラボディの記憶手段には、上記記電動手段が、上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たって停止した場合の端点補正値と上記可動レンズ群が機械的な移動端に突き当たらない状態で停止した場合の補正値が記憶されている請求項4または5記載のシームレスレンズ駆動切換機構を備えたカメラシステム。
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