JP6107463B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明はレンズ鏡筒に関する。
カメラボディに対して着脱可能でかつオートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)のいずれによってもフォーカシングを行えるレンズ鏡筒は一般的に、レンズを支持しかつ光軸方向に進退可能なレンズ支持枠と、レンズの光軸と平行な自身の軸心回りに回転することによりレンズ支持枠を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、レンズ駆動環を回転駆動することが可能なAF用モータと、レンズの光軸と平行な自身の軸心回りに回転することによりレンズ駆動環を回転させる手動操作環と、を具備している。
さらにこの種のレンズ鏡筒において、AF用モータの駆動力はレンズ駆動環に伝達する一方で、手動操作環によって回転させられたレンズ駆動環の回転力はAF用モータに伝達しない一方向入出力回転伝達機構を具備するものが特許文献1、2に開示されている。
特許文献1、2の一方向入出力回転伝達機構は、AF用モータの出力軸(回転軸)と一緒に回転する入力回転軸と、入力回転軸に対して同軸的に相対回転可能でありレンズ駆動環と一緒に回転する出力回転軸と、入力回転軸と出力回転軸の間に介在させた回転力伝達部材と、を具備している。
一方向入出力回転伝達機構が初期状態にあるとき、回転力伝達部材は入力回転軸及び出力回転軸に対して相対移動可能な(入力回転軸と出力回転軸の間に食い込んでいない)中立位置に位置する。
一方向入出力回転伝達機構が初期状態にあるときに(回転力伝達部材が中立位置に位置するときに)、カメラボディに設けたシャッターボタンを半押し操作すると、電源で発生した電力がAF用モータに供給される。AF用モータの動力によって入力回転軸が回転すると、入力回転軸から回転力を受けた回転力伝達部材が入力回転軸及び出力回転軸に対して相対回転(入力回転軸及び出力回転軸の軸線を中心に回転)することにより入力回転軸と出力回転軸の間に食い込む。すると入力回転軸の回転力が回転力伝達部材を介して出力回転軸に伝達されるので(入力回転軸と出力回転軸が一緒に回転するので)レンズ駆動環が回転する。
一方、一方向入出力回転伝達機構が初期状態にあるときに(回転力伝達部材が中立位置に位置するときに)手動操作環を回転操作するとレンズ駆動環が回転する。しかしこの場合は中立位置に位置していた回転力伝達部材が入力回転軸と出力回転軸の間に食い込むことはないので、レンズ駆動環と一緒に回転する出力回転軸の回転力を回転力伝達部材が入力回転軸に伝達することはなく、従って出力回転軸の回転力はAF用モータには伝わらない。
特許第4859339号公報 特許第4654007号公報
AF用モータの動力によって回転力伝達部材が入力回転軸と出力回転軸の間に食い込んだ後のAF用モータの回転対象物(駆動対象物)は、入力回転軸、回転力伝達部材、出力回転軸、レンズ駆動環、及びレンズ支持枠(レンズ)であり、当該回転対象物の総重量はある程度の大きさになる。そのため、AF用モータの回転駆動力(出力)をある程度大きくしないと、(回転力伝達部材が入力回転軸と出力回転軸の間に食い込んだ後の)AF動作を実行することは難しい。
その一方で、回転力伝達部材が入力回転軸と出力回転軸の間に食い込む前は、AF用モータの回転対象物(駆動対象物)は入力回転軸と回転力伝達部材のみであり、その総重量は(回転力伝達部材が入力回転軸と出力回転軸の間に食い込んだ後のAF用モータの回転対象物と比べて)軽い。
そのためAF用モータが、入力回転軸、回転力伝達部材、出力回転軸、レンズ駆動環、及びレンズ支持枠(レンズ)を駆動するのに十分な大きさの出力を一定出力として発生する場合は、AF用モータの駆動力によって回転力伝達部材を入力回転軸と出力回転軸の間に食い込ませたときに、レンズ鏡筒に大きな衝撃が発生するおそれがある。
本発明は、モータの駆動力はレンズ駆動環に伝達する一方で、手動操作環によって回転させられたレンズ駆動環の回転力はモータに伝達しない一方向入出力回転伝達機構を具備する構造でありながら、モータによってレンズを円滑に移動させることが可能で、しかもモータ動作時にレンズ鏡筒に大きな衝撃が発生するおそれが小さいレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、回転することにより移動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、手動の回転操作で上記レンズ駆動環を回転させる手動操作環と、上記レンズ駆動環を回転させる駆動力を発生する電動式のモータと、該モータと上記レンズ駆動環の連係を遮断する中立状態と、上記モータと上記レンズ駆動環を連係させる連係状態とに移行可能で、上記中立状態において上記モータが動作したときは上記連係状態に移行し、上記中立状態において上記手動操作環を回動操作したときは上記中立状態を維持する一方向入出力回転伝達機構と、を備えるレンズ鏡筒において、上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態にある場合に上記モータが回転したときに、上記一方向入出力回転伝達機構が上記連係状態に移行するまでは上記モータを低出力で回転させ、上記連係状態に移行した後は上記モータを上記低出力より出力が高い高出力で回転させることを特徴としている。
上記モータが回転したか否かを検出する第1の回転検出手段と、上記レンズ駆動環が回転したか否かを検出する第2の回転検出手段と、上記第1の回転検出手段と上記第2の回転検出手段の検出結果に基づいて上記モータを回転制御する制御手段と、を備えてもよい。
上記第1の回転検出手段は、上記モータが回転したときにパルス状の第1信号を出力し、上記モータが回転しないときは上記第1信号を出力せず、上記第2の回転検出手段は、上記レンズ駆動環が回転したときにパルス状の第2信号を出力し、上記レンズ駆動環が回転しないときは上記第2信号を出力せず、上記制御手段は、上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態にある状況下で上記モータが上記低出力で回転した場合に、上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力した後に所定時間にわたって上記第1信号の出力を停止し、かつ、上記第1の回転検出手段が上記第1信号の出力を停止した後に上記第2の回転検出手段が上記第2信号を出力したときに、上記モータを上記高出力で回転させてもよい。
上記制御手段は、電源から供給された入力電圧とDUTYとに基づいて生成したパルス状の出力電圧を上記モータに印加して上記モータを回転制御し、上記制御手段が上記DUTYの小さい小DUTY電圧を印加することにより上記モータが上記低出力で回転したときに、上記制御手段が時間t1を設定し、上記t1の間に上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力せずかつ上記t1より前に上記第1の回転検出手段が第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力したときに、上記制御手段が時間t2を設定し、上記t2の間に上記第2の回転検出手段が第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力したときに、上記制御手段が上記小DUTY電圧より大きい大DUTY電圧を上記モータに印加することにより該モータを上記高出力で回転させてもよい。
上記制御手段が、上記t2の間に上記第2の回転検出手段が上記第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力しないとき、上記DUTYを徐々に高めかつ上記t2を再度設定し、上記再度のt2の間に上記第2の回転検出手段が上記第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力したときに、上記大DUTY電圧を上記モータに印加することにより該モータを上記高出力で回転させてもよい。
上記制御手段が、上記t1より前に上記第1の回転検出手段が上記第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力しないとき、上記DUTYを徐々に高めかつ上記t1が経過してから所定時間が経過したときに上記t1を再度設定し、上記再度のt1の間に上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力せずかつ上記再度のt1より前に上記第1の回転検出手段が上記第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力したときに上記t2を設定してもよい。
上記制御手段が、上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力する度に、既に設定した上記t1をキャンセルして新たに上記t1を設定してもよい。
上記制御手段が、上記大DUTY電圧の上記モータへの供給を停止したとき、上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態に復帰するまで上記モータを回転させてもよい。
本発明のレンズ鏡筒では、一方向入出力回転伝達機構が中立状態にある場合にモータが回転したときは、一方向入出力回転伝達機構が連係状態に移行するまではモータを低出力で回転させ、その一方で、連係状態に移行した後はモータを上記低出力より出力が高い高出力で回転させる。
そのため、モータを動作させることにより一方向入出力回転伝達機構を中立状態から連係状態に移行させるときに、レンズ鏡筒に大きな衝撃が発生するおそれは小さい。
その一方で、一方向入出力回転伝達機構が連係状態に移行した後は、モータを高出力で回転させるので、モータによって移動レンズ群を円滑に移動させることが可能である。
本発明の第1の実施形態のレンズ鏡筒の上半部の縦断側面図である。 AF駆動ユニット及びその周辺部材の拡大図である。 一方向入出力回転伝達機構の分解斜視図である。 一方向入出力回転伝達機構の拡大断面図である。 図4のV−V矢線に沿う断面図である。 AF動作時のフローチャートである。 AF動作時のフローチャートである。 AF動作時のパターン1のタイミングチャートである。 AF動作時のパターン2のタイミングチャートである。 AF動作時のパターン3のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態の一方向入出力回転伝達機構の縦断側面図である。 本発明の第2の実施形態の溝構成部材に回転力伝達球を嵌めたときの正面図である。 図11に示す溝形成部材の正面図である。 同溝形成部材に形成した周方向案内溝に回転力伝達球を嵌合した状態の斜視図である。 同溝形成部材の単体斜視図である。 本発明の第3の実施形態の一方向入出力回転伝達機構の縦断側面図である。 図16のXVII−XVII線に沿う縦断正面図である。 本発明の第4の実施形態の一方向入出力回転伝達機構の拡大縦断正面図である。
以下、図1〜図10を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
まず、撮影状態をオートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)とに切り替え可能かつ図示を省略したカメラボディに対して着脱可能な交換式レンズ鏡筒1の全体構成について説明する。
レンズ鏡筒1は、第1固定環2と、第1固定環2の内周側に同心的に位置する第2固定環3と、を備えており、第1固定環2と第2固定環3の後部は互いに固定してある。第1固定環2の後端部(図1の左側を「前方」、図1の右側を「後方」として説明する)には、上記カメラボディに対する着脱部であるバヨネット部2aが設けてある。第1固定環2の外周面の前部には、第1固定環2と同心をなす手動操作環4が回転可能かつ第1固定環2に対して前後方向(後述する第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3の光軸OA方向)に相対移動不能として支持してある。さらに第1固定環2(及び手動操作環4)と第2固定環3との間に形成された環状空間には、これらの部材と同心をなすレンズ駆動環5が設けてある。このレンズ駆動環5は手動操作環4と一緒に回転する(光軸OA方向には移動不能)ものである。さらにレンズ駆動環5の後端部の内周面全体には入力ギヤ5aが形成してある。さらに第2固定環3の内周側には、第1レンズ支持枠6、第2レンズ支持枠7、及び第3レンズ支持枠8が設けてある。第1レンズ支持枠6、第2レンズ支持枠7、及び第3レンズ支持枠8はそれぞれ第1レンズ群L1、第2レンズ群L2(移動レンズ群)、第3レンズ群L3を支持している。第2レンズ支持枠7はレンズ駆動環5と連係しており、レンズ駆動環5が光軸OA回りに回転すると第2レンズ支持枠7は光軸OAに沿って前後方向に進退する。
続いて、第1固定環2と第2固定環3の後部間に形成された環状空間に配設したAF駆動ユニット10の詳しい構造について説明する。
AF駆動ユニット10は大きな構成要素として支持板12、ギヤ用ハウジング14、AF用モータ15、一方向入出力回転伝達機構19、第1回転板37、第1フォトインタラプタ39、回転支持軸42、第2回転板43、ベルト支持部材45、ベルト46、第2フォトインタラプタ47、及び制御回路50を具備している。
AF駆動ユニット10は、光軸OAに対して直交しかつ第2固定環3に対して固定した支持板12と、支持板12の後面に固定した中空のギヤ用ハウジング14と、を備えている。支持板12の前面は光軸OAに対して直交する軸方向直交面13となっている。
さらにAF駆動ユニット10はDCモータ(パルスモータや超音波モータでもよい)からなる電動式のAF用モータ15(モータ)を備えている。AF用モータ15は、ギヤ用ハウジング14の外面に固定した円筒形状の本体部16と、本体部16の一端からギヤ用ハウジング14の内部に突出しかつ自身の軸線回りに回転する出力軸17と、を一体的に具備している。さらに出力軸17の表面にはウォーム18が一体的に形成してある。
さらにAF駆動ユニット10はAF用モータ15(ウォーム18)と連係する一方向入出力回転伝達機構19を有している。
一方向入出力回転伝達機構19は、光軸OAと平行な略円柱形状をなし、自身の軸線回りに回転可能な入力回転軸20を備えている。入力回転軸20の長手方向の中間部はギヤ用ハウジング14内に位置しており、入力回転軸20の一方の端部はギヤ用ハウジング14の支持板12と反対側の壁を回転可能に貫通しており、入力回転軸20の他方の端部は支持板12に形成した貫通孔12aを回転可能に貫通している。入力回転軸20はギヤ用ハウジング14に対する前後方向の相対移動が規制されている。入力回転軸20の中間部の表面には、出力軸17のウォーム18と噛合するウォームホイル20aが形成してある。また入力回転軸20の中間部にはボール用リテーナ21が固定してあり、ボール用リテーナ21に回転可能(自転可能)に支持した複数のベアリングボールB1が支持板12に対して回転可能(自転可能)に接触している。入力回転軸20の前端部にはばね用リテーナ22が固定ねじ23によって固定されている。ばね用リテーナ22の外周面には、入力回転軸20と同軸をなす筒状出力回転軸25の内周面前端部が相対回転可能(相対スライドは不能)に嵌合している。筒状出力回転軸25の内周面は入力回転軸20の中心軸A1を中心とする円筒面である。この円筒面は、その前半部をなしばね用リテーナ22に嵌合された小径円筒面26と、後半部をなし小径円筒面26と同心かつ小径円筒面26より大径の大径円筒面27(内側円筒面)と、を備えている。筒状出力回転軸25の外周面の前端部には、レンズ駆動環5の入力ギヤ5aと噛合する出力ギヤ28が形成してある。
入力回転軸20には、入力回転軸20と同心をなす環状部材である溝形成部材29の円形中心孔32が、入力回転軸20に対して中心軸A1方向に相対移動可能かつ相対回転不能として嵌合している。溝形成部材29の前面とばね用リテーナ22の対向面の間には、入力回転軸20の外周側に位置する圧縮コイルばねS1(付勢手段)が縮設されており、この圧縮コイルばねS1の付勢力によって溝形成部材29は常に後方に付勢されている。さらに溝形成部材29の後端部と入力回転軸20の中間部が係合している。
図4、図5に示すように、溝形成部材29の後半部の外周部には周方向に120°間隔で計3つの周方向案内溝33が形成してある(図5中に仮想線で示した円弧状の矢印A、B、Cは各周方向案内溝33の領域を示している)。各周方向案内溝33の形状は互いに同一であり、隣合う周方向案内溝33同士は互いに連続しているので、3つの周方向案内溝33は全体として環状の溝を構成している。さらに、図4に示すように、周方向案内溝33の長手方向に直交する断面形状は所定曲率(所定径)の円弧である。さらに各周方向案内溝33は、各領域A、B、Cの長手方向の中央部が最も大径円筒面27から離れ各領域A、B、Cの両端部に向かうに連れて大径円筒面27に徐々に近づく形状なので、各周方向案内溝33の内周面34から筒状出力回転軸25の大径円筒面27までの径方向距離R(後述する回転力伝達球B2の中心と同じ前後方向位置における大径円筒面27と内周面34の入力回転軸20の径方向の直線距離。図5参照。)は、各周方向案内溝33の長手方向の中央部が最も長く、両端部に向かうに連れて徐々に短くなる。
そして、3つの周方向案内溝33には周方向案内溝33の断面の曲率と同じ曲率の球状部材である金属製の回転力伝達球B2が挿入してある。各回転力伝達球B2の前端部及び内周側端部は対応する周方向案内溝33に回転可能に嵌合しており、各回転力伝達球B2の後端部は支持板12の軸方向直交面13に回転可能に接触している。図5のP1に示すように、一方向入出力回転伝達機構19が初期状態にあるとき各回転力伝達球B2は各周方向案内溝33の中央部である中立位置(図5のP1の位置)に位置し、その内周側端部が各周方向案内溝33の中央部の凹み34aに係合している。各回転力伝達球B2の前端部と周方向案内溝33(内周面34)の断面形状(曲率)は同じなので、各回転力伝達球B2は周方向案内溝33のいずれの位置に嵌合するときも、周方向案内溝33に対して線接触となる(図4参照)。さらに、溝形成部材29は圧縮コイルばねS1によって後方に弾性付勢されているので、各回転力伝達球B2は常に周方向案内溝33(の前部)と軸方向直交面13によって弾性的に挟持される。
入力回転軸20の一方の端部は(ギヤ用ハウジング14の支持板12と反対側の壁を貫通する端部)には第1回転板37が固定してある。第1回転板37には、円周方向に並ぶ多数のスリット(貫通孔)が形成してある。
そしてギヤ用ハウジング14の近傍には、第1回転板37の一部を回転可能に受け入れる受容凹部40を備える第1フォトインタラプタ39(第1の回転検出手段)が固定状態で設けてある。受容凹部40の内面には第1回転板37を挟んで互いに反対側に位置する発光部と受光部が形成してある。発光部は受光部に向けて光を発射し、この光が第1回転板37の上記スリットを通り抜けることにより受光部によって受光されると、第1フォトインタラプタ39は検出信号を発信する(図8〜図10のタイミングチャートの「ON」を参照)。一方、この光が第1回転板37(のスリットを形成していない部分)によって遮光されたときは、光が受光部によって受光されないので、第1フォトインタラプタ39は検出信号を発信しない(図8〜図10のタイミングチャートの「OFF」を参照)。
支持板12に回転可能に支持した回転支持軸42の先端部には第2回転板43が固定してある。第2回転板43には、円周方向に並ぶ多数のスリット(貫通孔)が形成してある。
図2に示すように、筒状出力回転軸25の後部の外周面には環状部材であるベルト支持部材45が固定してある。そしてベルト支持部材45の外周面と回転支持軸42の外周面には環状のベルト46が(滑ることなく)掛け回してある。
さらに第2回転板43の近傍には、第2回転板43の一部を回転可能に受け入れる受容凹部48を備える第2フォトインタラプタ47(第2の回転検出手段)が固定状態で設けてある。第1フォトインタラプタ39と同様に、受容凹部48の内面には第2回転板43を挟んで互いに反対側に位置する発光部と受光部が形成してある。そして当該発光部が受光部に向けて発射した光が第2回転板43の上記スリットを通り抜けることにより受光部によって受光されると第2フォトインタラプタ47は検出信号を発信する(図8〜図10のタイミングチャートの「ON」を参照)。一方、この光が第2回転板43(のスリットを形成していない部分)によって遮光されたときは、第2フォトインタラプタ47は検出信号を発信しない(図8〜図10のタイミングチャートの「OFF」を参照)。
AF用モータ15(本体部16)、第1フォトインタラプタ39、及び第2フォトインタラプタ47は制御回路50(制御手段)と(電気的に)接続している。さらにレンズ鏡筒1を上記カメラボディに接続し、かつ、カメラボディに設けたメインスイッチをON操作したときに、カメラボディに内蔵した電源の電力が制御回路50、第1フォトインタラプタ39、及び第2フォトインタラプタ47に供給される。
制御回路50は第1フォトインタラプタ39と第2フォトインタラプタ47の検出信号に基づいてAF用モータ15を回転制御する。具体的には、制御回路50は上記電源から電力(入力電圧)の供給を受けた状態で第1フォトインタラプタ39と第2フォトインタラプタ47からの検出信号を受けたときに、電圧値が一定である入力電圧とDUTY(ディーティ比)とに基づいてパルス状の出力電圧を生成し、この出力電圧をAF用モータ15に供給する。
次にレンズ鏡筒1(AF駆動ユニット10)の動作について図6、図7のフローチャート及び図8〜図10のタイミングチャートを参照しながら説明する。
まずAFによりフォーカシングを行う場合の動作について説明する。
本実施形態のレンズ鏡筒1のAF動作は大きく分けて以下の4パターンに分類できる。
パターン1:通常のAF動作
パターン2:無負荷領域(後述)での回転力伝達球B2の動作が不円滑な場合のAF動作
パターン3:食い込み回転領域(後述)での回転力伝達球B2の動作が不円滑な場合のAF動作
パターン4:AF用モータ15の出力が想定値より低い状態でレンズ駆動環5が回転し始めたときのAF動作
以下、それぞれのパターンのAF動作について順次説明する。
《パターン1の場合:図8のタイミングチャートの場合(図6、図7のフローチャートを矢印(1)に沿って進む場合)》
一方向入出力回転伝達機構19が初期状態にあるときに(各回転力伝達球B2が中立位置P1に位置するときに)上記メインスイッチをON操作し、さらにカメラボディに設けたシャッターボタン(図示略)を半押し操作する。するとカメラボディに設けた(制御回路50に接続する)AF測距装置(図示略)が、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3を合焦させるのに必要な第2レンズ群L2の移動量を演算する(図6のステップ1。以下、「ステップ」を「S」と省略する)。
すると制御回路50は、上記メインスイッチをON操作してから現時点までの間にAF駆動ユニット10がバックラッシュ駆動(後述)を行ったか否かを判断する(S2)。バックラッシュ駆動が行われていない場合(S2で「N」)は、上記メインスイッチをON操作してから現時点までの間に行われたAF動作のAF駆動方向(AF用モータ15の回転方向)が、今回のAF動作のAF駆動方向(AF用モータ15の回転方向)と同じか否かを判断する(S3)。今回のAF動作のAF駆動方向(AF用モータ15の回転方向)と異なる場合(又は、上記メインスイッチをON操作してから現時点までの間にAF動作が行われていない場合)は(S3で「Y」)、AF測距装置の上記演算結果に基づいて制御回路50がAF用モータ15に回転信号を送る(S4)。また上記メインスイッチをON操作してから現時点までの間にAF駆動ユニット10がバックラッシュ駆動を行っている場合(S2で「Y」の場合)もS4に進む。
制御回路50はS4において「無負荷エリア駆動DUTY」に基づく出力電圧をAF用モータ15に供給する。この「無負荷エリア駆動DUTY」とはDUTY(ディーティ比)が小さい「小DUTY」のことであり、この「無負荷エリア駆動DUTY(小DUTY)」に基づく出力電圧は「小DUTY電圧」となる(図8〜図10の「小」を参照)。
例えばS4でAF用モータ15に送信された回転信号(小DUTY電圧)が正転信号の場合、AF用モータ15の出力軸17(ウォーム18)が正転するので、ウォームホイル20aを介してウォーム18(出力軸17)と連係している入力回転軸20が正面視(前方から見たときに)で反時計方向に回転する。すると入力回転軸20に対して相対回転不能な溝形成部材29が入力回転軸20と一緒に正面視で反時計方向に回転し、軸方向直交面13と周方向案内溝33とによって挟持されている各回転力伝達球B2が、自身の中心点を中心に自転しつつ、各周方向案内溝33に沿って対応する周方向案内溝33(内周面34)に接触しながら中心軸A1を中心に入力回転軸20の周囲を正面視反時計方向に回転(公転)する。このときの各回転力伝達球B2の公転速度は入力回転軸20の回転速度の1/2であり、さらに各回転力伝達球B2の公転運動は互いに同期する。すると、初期状態において図5のP1(中立位置)に位置していた各回転力伝達球B2は、各周方向案内33の正面視時計方向側の端部側に移動する。
さらに制御回路50は、上記シャッターボタンが半押しされた瞬間に時間t1を設定する。さらに、その後に第1フォトインタラプタ39のパルス状の検出信号がONもしくはOFFの切り替えを行う度に(タイミングチャートにエッジが表れる度に)、制御回路50は既に設定したt1をキャンセルして、新たに時間t1を設定する。
次いで制御回路50は、t1(第1フォトインタラプタ39がパルス状の検出信号を複数回出力した場合は、最後に設定されたt1)の間に第1回転板37がパルス状の検出信号を出力したか否か(出力軸17が回転したか否か)を判断する(S5)。t1の間に第1フォトインタラプタ39のパルス状の検出信号がONもしくはOFFの切り替えを行わない場合は(エッジの数が「0」の場合は)、制御回路50はパルスが検出されていないと判断し(S5で「Y」)、制御回路50は「各回転力伝達球B2が公転せずに停止している」と判断する。次いで、制御回路50は、第1フォトインタラプタ39が第1設定数(本実施形態では「2回」)以上のパルス数(ONおよびOFFの切り替えがそれぞれ1回以上)の検出信号(第1信号)を出力したか否かを判断する(S6)。そして第1フォトインタラプタ39が第1設定数以上のパルス数の検出信号(第1信号)を出力している場合(S6で「Y」)、制御回路50は「各回転力伝達球B2が中立位置P1から(ある程度の距離)公転した」と判断する。
「S5でY」かつ「S6でY」の場合は、「各回転力伝達球B2は中立位置P1からある程度の距離)公転した後に公転を停止した」ことになる。そのため制御回路50は、この場合に「各回転力伝達球B2は、内周面34の時計方向側の端部と筒状出力回転軸25の大径円筒面27との間に他の回転力伝達球B2と同時に一応食い込んだ(大径円筒面27に接触した)「仮食い込み状態」(図5のP2参照)にある」と判断し、時間t2を設定する(S7)。
さらに制御回路50はS7において、t2の間に第2フォトインタラプタ47が第2設定数以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力したか否かを判断する。t2の間に第2フォトインタラプタ47が第2設定数(本実施形態では「2回」)以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力している場合(ON及びOFFの切り替えがそれぞれ1回以上の場合)(S7で「Y」)、制御回路50は「P2に移動した各回転力伝達球B2がさらに(僅かに)公転することにより、内周面34の時計方向側の端部と筒状出力回転軸25の大径円筒面27との間に完全に食い込んだ(大径円筒面27に強い力で接触した)「完全食い込み状態」となり、さらにレンズ駆動環5が回転を始めた(第2レンズ群L2が移動した)」と判断し、S7で「Y」と判断した瞬間に(または判断した瞬間から多少のタイムラグをもって)制御回路50は、DUTYを「小DUTY」よりも大きい「大DUTY」に上げ、この「大DUTY」に基づく出力電圧である「大DUTY電圧」をAF用モータ15に供給する(S8)。
すると、入力回転軸20と筒状出力回転軸25が、溝形成部材29及び回転力伝達球B2を介して周方向に一体となるので、溝形成部材29(入力回転軸20)の回転力が筒状出力回転軸25に伝わり筒状出力回転軸25が正面視で反時計方向に回転する。すると、筒状出力回転軸25の回転力が出力ギヤ28からレンズ駆動環5の入力ギヤ5aに伝達されるので、レンズ駆動環5によって第2レンズ群L2が光軸OAに沿って前方に移動する(フォーカシング動作を行う)。
そして制御回路50からAF用モータ15に送られた「大DUTY電圧(パルス電圧)」のパルス数が、AF測距装置の上記演算結果に対応したパルス数に達したときに(S9で「Y」)、制御回路50はAF用モータ15に対する大DUTY電圧(回転信号)の送信を停止しAF用モータ15を停止させる(S10)。一方、制御回路50からAF用モータ15に送られた「大DUTY電圧(パルス電圧)」のパルス数が、AF測距装置の上記演算結果に対応したパルス数に達していないときは(S9で「N」)、上記演算結果に対応したパルス数に達するまで制御回路50がAF用モータ15に「大DUTY電圧(パルス電圧)」を送信し続ける。
AF用モータ15が回転を停止したら、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3を透過した被写体像がカメラボディに内蔵した撮像素子の撮像面に合焦しているか否かを上記AF測距装置が判断し(S11)、合焦している場合は(S11で「Y」)、制御回路50からAF用モータ15に信号が送られ、AF用モータ15は合焦直前の回転方向とは逆方向に僅かだけ(ウォーム18とウォームホイル20aの間のバックラッシュより大きくかつ筒状出力回転軸25を回転させない程度)回転する「バックラッシュ駆動」を実行する(S12)。するとP2に位置していた各回転力伝達球B2が同期しながらP1(中立位置)まで回転し、AF用モータ15が回転を停止する(S13)(S14)。そのため、各回転力伝達球B2による食い付き力が同時に減少する。
一方、S4において制御回路50がAF用モータ15に逆転信号(回転信号)(小DUTY電圧)を送る場合は、AF用モータ15の出力軸17(ウォーム18)が逆転するので、ウォームホイル20aを介してウォーム18(出力軸17)と連係している入力回転軸20が正面視で時計方向に回転する。そして、各回転力伝達球B2が入力回転軸20の1/2の回転速度で各周方向案内溝33に沿って(対応する周方向案内溝33(内周面34)に接触しながら)互いに同期しながら正面視時計方向に公転(回転)する。その結果、各回転力伝達球B2が、各周方向案内溝33内を正面視で時計方向に回転し、内周面34の反時計方向側の端部と筒状出力回転軸25の大径円筒面27との間に同時に食い込む(大径円筒面27に接触する)(図5のP3参照)。すると入力回転軸20と筒状出力回転軸25が、溝形成部材29及び回転力伝達球B2を介して周方向に一体となるので、溝形成部材29(入力回転軸20)の回転力が筒状出力回転軸25に伝わり筒状出力回転軸25が正面視で時計方向に回転する。そして、筒状出力回転軸25の回転力が出力ギヤ28からレンズ駆動環5の入力ギヤ5aに伝達されるので、レンズ駆動環5によって第2レンズ群L2が光軸OAに沿って後方に移動する(フォーカシング動作を行う)。
このように、制御回路50がAF用モータ15を正逆両方向へ回転させることによりAFが行われる。
《パターン2の場合:図9のタイミングチャートの場合(図6、図7のフローチャートを矢印(2)→矢印(1)の順に進む場合)》
この場合のフローはS6まではパターン1と同じである。
S5でYになったとき(t1がタイムアウトしたとき)に第1フォトインタラプタ39が第1設定数以上のパルス数の検出信号(第1信号)を出力していない場合(S6で「N」)、制御回路50は「各回転力伝達球B2が中立位置P1に位置している(又は中立位置P1からの公転量が少ない)」と判断する。
「S5でY」かつ「S6でN」の場合は、「何らかの理由(例えば、AF動作を行った後に、バックラッシュ駆動を行う前に反対方向のAF動作を行う場合のように、各回転力伝達球B2の食いつき状態にばらつきがある)により、各回転力伝達球B2は中立位置P1において停止している(または中立位置P1から僅かに移動した位置で公転を停止している」ことになる。そのため制御回路50は「各回転力伝達球B2は、まだ内周面34と筒状出力回転軸25の大径円筒面27との間に食い込んでいない」と判断し、「無負荷エリア駆動DUTY(小DUTY)」からDUTYを1ステップ上げた新たなDUTY(ディーティ比)に基づく出力電圧をAF用モータ15に供給する(S15)。そのためAF用モータ15(出力軸17、入力回転軸20、溝形成部材29)がより強いトルクで回転する。すると制御回路50は、第1フォトインタラプタ39のパルス状の検出信号がONもしくはOFFの切り替えを行ったときにt1を再度設定する。そして制御回路50は、S5で再び「Y」となった後に、第1フォトインタラプタ39が第1設定数以上のパルス数の検出信号(第1信号)を出力するまで(S6で「Y」になるまで)DUTYを1ステップずつ上げていき(S15)、S6で「Y」になったときにS7の処理に進む。
この後のフローはパターン1の場合と同じである。
《パターン3の場合:図10のタイミングチャートの場合(図6、図7のフローチャートを矢印(1)→矢印(3)→矢印(1)の順に進む場合)》
この場合のフローはS7まではパターン1と同じである。
t2の間に第2フォトインタラプタ47が第2設定数(本実施形態では「2回」)以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力していない場合(ONとOFFの切り替わりのエッジが0〜1回の場合)(S7で「N」)、制御回路50は「何らかの理由(例えば、各回転力伝達球B2の食いつき状態にばらつきがあるため、小DUTY電圧でAF用モータ15を回転させても「完全食い込み状態」に移行できない)により、P2に移動した各回転力伝達球B2がそれ以上は公転していないので、まだ「完全食い込み状態」に移行していない」と判断する。
そのため制御回路50は、「無負荷エリア駆動DUTY(小DUTY)」からDUTYを1ステップ上げた新たなDUTY(ディーティ比)に基づく出力電圧をAF用モータ15に供給する(S16)。そして制御回路50はt2を再度設定し、かつ再度のt2の間に第2フォトインタラプタ47が第2設定数以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力したか否かを判断する(S7)。そして再度のt2の間に第2フォトインタラプタ47が第2設定数(本実施形態では「2回」)以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力するまでS7、S16を繰り返し(DUTYを徐々に上げていき)、「S7でY」となったときにS8に進む。
この後のフローはパターン1の場合と同じである。
《パターン4の場合》
この場合のフローはS5まではパターン1と同じである。
t1の間に第1フォトインタラプタ39のパルス状の検出信号がONもしくはOFFの切り替えを行った場合(エッジの数が「1」以上の場合)(S5で「N」)は、制御回路50は「何らかの理由(例えばS15でDUTYを徐々に上げて駆動することで、回転力伝達球B2の位置がP1からP2に移動する最中に回転力伝達球B2の(周方向案内溝33(内周面34)に対する)引っ掛かりなどが外れて回転力伝達球B2が一気にP2まで行き着き食い込み状態となったにも拘わらず、入力回転軸20が回転を停止することなく(S5でYとならず)そのまま「完全食い込み状態」に移行した可能性がある」ものと判断しS17に進む。
そして制御回路50はS17において第2フォトインタラプタ47が第2設定数以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力したか否かを判断する。ここで第2フォトインタラプタ47が第2設定数(本実施形態では「2回」)以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力している場合(S17で「Y」)、制御回路50は「各回転力伝達球B2が「完全食い込み状態」となり、さらにレンズ駆動環5が回転を始めた(第2レンズ群L2が移動した)」と判断しS8の処理を行う。
一方、S17において第2フォトインタラプタ47が第2設定数以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力していない場合(S17で「N」)は、第2フォトインタラプタ47が第2設定数以上のパルス数の検出信号(第2信号)を出力するまで(S17で「Y」となるまで)制御回路50はS5、S17の処理を繰り返し、「S17でY」となったときにS8に進む。
この後のフローはパターン1の場合と同じである。
なおパターン1〜4のいずれにおいても、S11において上記AF測距装置が「合焦していない」と判断した場合は(S11で「N」)、制御回路50が「第2レンズ群L2が合焦位置を行き過ぎた(合焦位置を挟んで中立位置と反対側に位置している)」か否かを判断する(S18)。
S18で「N」の場合(回転力伝達球B2が合焦位置より中立位置側で停止している場合)、制御回路50はS14を経た後に再度S1に戻り、S2で「N」を経た後にS3で「N」の処理を行い、次いでS8の処理を行う。そしてS11で「Y」となるまでこの処理を繰り返す。
一方、S18で「Y」の場合(回転力伝達球B2が合焦位置を挟んで中立位置と反対側に位置している場合)、制御回路50はS14を経た後に再度S1に戻り、S2で「N」を経た後にS3で「Y」の処理を行い、次いでS4以降の処理を行う。そしてS11で「Y」となるまでこの処理を繰り返す。
以上説明したパターン1〜4では、各回転力伝達球B2の対応する周方向案内溝33内での回転領域は、P1(中立位置)からP2、P3の直前(P2、P3に到達していない)までの間の領域であり各回転力伝達球B2から大径円筒面27及び内周面34に接触圧力が及ばない「無負荷領域」と、P2、P3からAF動作が終了する間での領域であり各回転力伝達球B2から大径円筒面27及び内周面34に接触圧力が及ぶ「食い込み回転領域」と、に大別できる。また、回転力伝達球B2が無負荷領域に位置するとき(食い込んでいないとき)の一方向入出力回転伝達機構19の状態が「特許請求の範囲」の「中立状態」であり、回転力伝達球B2が食い込み回転領域に位置するときの一方向入出力回転伝達機構19の状態が「特許請求の範囲」の「連係状態」である。
無負荷領域では、AF用モータ15の回転対象物(駆動対象物)は入力回転軸20、ボール用リテーナ21、溝形成部材29、第1回転板37、回転支持軸42、第2回転板43、ベルト46、ベアリングボールB1、及び回転力伝達球B2のみであり、その総重量は(回転力伝達球B2が食い込み回転領域に位置するときのAF用モータ15の回転対象物の総重量と比べて)軽い。しかし無負荷領域ではAF用モータ15を小DUTY電圧で回転させているので、各回転力伝達球B2が内周面34と筒状出力回転軸25の大径円筒面27との間に食い込んだ「仮食い込み状態」となった瞬間に、レンズ鏡筒1に大きな衝撃が発生するおそれは小さい。
その一方で、食い込み回転領域では、AF用モータ15の回転対象物(駆動対象物)は入力回転軸20、ボール用リテーナ21、筒状出力回転軸25、溝形成部材29、第1回転板37、回転支持軸42、第2回転板43、ベルト46、レンズ駆動環5、第1レンズ支持枠6、第2レンズ支持枠7、第3レンズ支持枠8、ベアリングボールB1、回転力伝達球B2、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、及び第3レンズ群L3となり、その総重量は無負荷領域の場合と比べてはるかに大きくなる。しかし食い込み回転領域ではAF用モータ15を大DUTY電圧で回転させているので、AF用モータ15によって第2レンズ群L2を円滑に移動させることが可能である。
さらに大径円筒面27、周方向案内溝33(内周面34)、及び各回転力伝達球B2にグリスを塗布するのが実際的である。このようにすることにより、一方向入出力回転伝達機構19の円滑なメカ動作を実現でき、さらに一方向入出力回転伝達機構19に振動や衝撃が生じた場合においても各回転力伝達球B2の位置を安定させることが可能になる。
次に、MFによりフォーカシングを行う場合のレンズ鏡筒1(AF駆動ユニット10)の動作について説明する。
まだAF動作を行っていない場合や、AF動作を行ったもののバックラッシュ駆動を実行した(S12)場合は、各回転力伝達球B2がP1(中立位置)に位置する。各回転力伝達球B2がP1(中立位置)に位置すると、各回転力伝達球B2は大径円筒面27と非接触になる。
この状態でAF用モータ15を駆動させずに手動操作環4を回転させると、この回転力はレンズ駆動環5に伝達される。すると、この回転力はレンズ駆動環5の入力ギヤ5aから筒状出力回転軸25の出力ギヤ28に伝達されるので、筒状出力回転軸25が入力回転軸20回りに正面視で時計方向または反時計方向に回転する。しかし、筒状出力回転軸25の大径円筒面27は回転力伝達球B2とは非接触状態にあるので、筒状出力回転軸25から各回転力伝達球B2には回転力は伝達されない。このため、筒状出力回転軸25が回転しても各回転力伝達球B2及び溝形成部材29は回転しない。
従ってAF用モータ15の出力軸17が回転することがないので、手動操作環4の回転操作時にAF用モータ15が回転抵抗となることはないので、手動操作環4によるMF操作を円滑に行なうことが可能である。
続いて本発明の第2の実施形態について図11から図15を参照しながら説明する。なお第2の実施形態中の第1の実施形態と同様の部材には同一符号を付して示している。第2の実施形態の一方向入出力回転伝達機構100は第1の実施形態の一方向入出力回転伝達機構19と構造が異なる。この点を除いて第2の実施形態のレンズ鏡筒1は第1の実施形態のレンズ鏡筒1と同一構成を有している。
第1の実施形態では出力回転軸が入力回転軸の周囲に位置するのに対し、第2の実施形態では入力回転軸が出力回転軸の周囲に位置する。すなわち、一方向入出力回転伝達機構100は、中心軸A1’を中心として回転する筒状入力回転軸105を備え、さらに筒状入力回転軸105に形成された小径中心円形孔106に嵌入して筒状入力回転軸105と同心をなす出力回転軸110を備えている。筒状入力回転軸105はギヤ用ハウジング14(図示略)に対して前後動不能である。筒状入力回転軸105にはウォームホイル20aと同一仕様のウォームホイル(図示略)が形成してあり、このウォームホイルはAF用モータ15(図示略)のウォーム18と噛合している。出力回転軸110は、その中心軸(筒状入力回転軸105の中心軸A1’と同軸をなす中心軸)を中心として筒状入力回転軸105に対して回転自在として小径中心円形孔106に嵌入している。
支持板12には前方に向かって延びる環状壁12bが突設してあり、環状壁12bの前端部には内周側に突出する内方フランジ12cが一体的に設けてある。内方フランジ12cは中心軸A1’方向で回転力伝達球B2の直前に位置している。内方フランジ12cの後面(内面)は、筒状入力回転軸105の中心軸A1’に対して直交する平面である軸方向直交面13となっている。
筒状入力回転軸105の前端には、周方向に180°間隔で一対の係合溝105aが形成されている。一方向入出力回転伝達機構100には、内方フランジ12cと筒状入力回転軸105の前端の間に位置し且つ出力回転軸110に遊嵌して出力回転軸110と同心をなす環状部材である溝形成部材115(入力回転軸)が設けられている。出力回転軸110の前端部は内方フランジ12cから前方に突出し、この突出した出力回転軸110の前端部には、レンズ駆動環5の入力ギヤ5aと噛合する出力ギヤ111が形成されている。出力回転軸110には、出力ギヤ111の直後に、中心軸A1’を中心とする大径円筒面112(外側円筒面)が形成されている。大径円筒面112は、中心軸A1’方向後方に延び、溝形成部材115の径方向内縁の直前の位置まで延長されている。中心軸A1’方向で大径円筒面112から後方に位置する出力回転軸110の部分は、中心軸A1’を中心とする小径円筒部とされている。この出力回転軸110の小径円筒部は、出力回転軸110が筒状入力回転軸105に対して中心軸A1’回りに回転自在かつ前後動不能となるように、筒状入力回転軸105の小径中心円形孔106に嵌入されている。
筒状入力回転軸105の内周面の前半部分には、径方向外側に向かって凹となる筒状凹部107が形成されており、この筒状凹部107内には、出力回転軸110に嵌合された圧縮コイルばね(付勢手段)S2が配設されている。圧縮コイルばねS2は、中心軸A1’方向で互いに対向する溝形成部材115の後端面と筒状凹部107の後端面108の間に縮設されており、圧縮コイルばねS2の付勢力によって溝形成部材115は常に前方に付勢されている。筒状入力回転軸105の筒状凹部107内に位置する内周面は、筒状入力回転軸105の大径円筒面(内側円筒面)とされている。
溝形成部材115には中心軸A1’を中心とする円形中心孔116が貫通孔として形成されており、溝形成部材115は、出力回転軸110に対して中心軸A1’方向に移動可能に出力回転軸110(出力回転軸110の小径円筒部)に嵌合している。溝形成部材115の後面には後方に突出する一対の係合突起117が形成されており、これら一対の係合突起117は筒状入力回転軸105に設けた一対の係合溝105aにそれぞれ係入している。この一対の係合突起117と一対の係合溝105aの係合関係により、溝形成部材115は筒状入力回転軸105と一体に回転する(即ち溝形成部材115の筒状入力回転軸105に対する回転が防止されている)。
溝形成部材115の前半部の内周部には周方向に90°間隔で計4つの周方向案内溝120(第1の実施形態の溝形成部材29に設けられた周方向案内溝33に相当)が形成されている(図12中に仮想線で示した円弧状の矢印A、B、C、Dは各周方向案内溝120の領域を示している)。周方向案内溝120の形状は互いに同一であり、隣合う周方向案内溝120同士は互いに連続しているので、4つの周方向案内溝120は全体として環状の溝を構成している。
また、溝形成部材29に設けられた周方向案内溝33の内周面と同様に、各周方向案内溝120の内周面は、周方向案内溝120の長手方向に直交する断面形状が所定曲率(所定径)の円弧である。さらに各周方向案内溝120は、その長手方向の中央部が最も大径円筒面112から離れ、両端部に向かうに連れて大径円筒面112に徐々に近づく形状なので、各周方向案内溝120の内周面121から出力回転軸110の大径円筒面112までの径方向距離は、各周方向案内溝120の長手方向の中央部が最も長く、両端部に向かうに連れて徐々に短くなる。
4つの周方向案内溝120には回転力伝達球B2がそれぞれ挿入してある。各回転力伝達球B2の後端部及び外周側端部は対応する周方向案内溝120に回転可能に嵌合しており、各回転力伝達球B2の前端部は軸方向直交面13に回転可能に接触している。図12のP1に示すように、一方向入出力回転伝達機構100の初期状態において各回転力伝達球B2は各周方向案内溝120の中央部(中立位置P1)に位置し、その外周側端部が各周方向案内溝120の中央部の凹み121aに係合している。各回転力伝達球B2の後端部と周方向案内溝120(内周面121)の断面形状(曲率)は同じなので、各回転力伝達球B2は周方向案内溝120のいずれの位置に嵌合するときも、周方向案内溝120に対して線接触となる。さらに、溝形成部材115は圧縮コイルばねS2によって前方に弾性付勢されているので、各回転力伝達球B2は常に周方向案内溝120(の後部)と軸方向直交面13によって弾性的に挟持される。
この一方向入出力回転伝達機構100は第1の実施形態の一方向入出力回転伝達機構19と同様の動作を行う。すなわち、溝形成部材115の各周方向案内溝120によって各回転力伝達球B2の出力回転軸110回りの回転(公転)軌跡を規制(案内)しているので、回転力伝達球B2を周方向案内溝120の対応する位置に互いに同期させながら移動させることができる。
一方向入出力回転伝達機構100を備えるレンズ鏡筒1(のAF用モータ15)を制御回路50によって第1の実施形態と同じ態様で制御すれば、第1の実施形態と同様の作用効果を期待できる。
続いて本発明の第3の実施形態について図16及び図17を参照しながら説明する。なお第3の実施形態中の第1の実施形態と同様の部材には同一符号を付して示している。第3の実施形態の一方向入出力回転伝達機構150は第1の実施形態の一方向入出力回転伝達機構19と構造が異なる。この点を除いて第3の実施形態のレンズ鏡筒1は第1の実施形態のレンズ鏡筒1と同一構成を有している。
前端が閉塞され、後端が開放された筒状のハウジング151は、その後端に環状フランジ151aを具備しており、この環状フランジ151aが、ねじ(図示略)によって支持板12に固定されている。ハウジング151の前壁151bの後面の中心部には、円形板151cが固着されており、この円形板151cの後面には、ハウジング151と同軸の回転軸152の前端面が固着されている。この回転軸152は、前部の小径部152aと後部の大径部152bとからなる。回転軸152の軸線方向は光軸OAと平行をなしている。
大径部152bには、筒状をなす入力回転軸153の中心孔153aが回転自在に嵌合している。図16に示すように、この入力回転軸153は、後方に向かうにつれて、その径が3段階で大きくなっており、最も後方に位置する最大径部153bと、中間部に位置する中間径部153cと、最も前方に位置する最小径部(周方向不等幅空間形成部)(断面非円形部)153dとを具備している。中間径部153cの前面は正面視(回転軸152の軸方向からみたとき)環状かつ光軸OAに対して直交する軸方向直交面153c1となっている。最大径部153bと中間径部153cの断面形状は円形であるが、図17に示すように、最小径部153dの断面形状は略正方形である。
入力回転軸153はギヤ用ハウジング14(図示略)に対して前後動不能である。入力回転軸153にはウォームホイル20aと同一仕様のウォームホイル(図示略)が形成してあり、このウォームホイルはAF用モータ15(図示略)のウォーム18と噛合している。
ハウジング151の内部には、前端及び後端がともに開放された筒状の筒状出力回転軸158が、回転軸152を中心に回転可能として配設されている。この筒状出力回転軸158は、後方に向かうに連れて2段階にその径が拡大するものである。筒状出力回転軸158の後部をなす大径筒状部158aの後端部は、ハウジング151の内周面と、入力回転軸153の中間径部153cとの間に回転可能として遊嵌しており、筒状出力回転軸158の前部をなす小径筒状部158bの前端部は、円形板151cに回転可能として嵌合している。小径筒状部158bの外周面全体には出力ギヤ158cが設けられており、この出力ギヤ158cは、ハウジング151の前端部に形成された窓孔151dを介してハウジング151の外部に露出しており、手動操作環4の入力ギヤ5aと噛合している。
回転軸152の大径部152bには、入力回転軸153の前方に位置する環状部材160が外嵌している。この環状部材160の前面と円形板151cの後面との間には圧縮コイルばねS3が縮設されており、この圧縮コイルばねS3により、環状部材160は常に後方に向けて付勢されている。
大径筒状部158aの(回転軸152の中心軸を中心とする円筒面である)内周面158a1と略正方形断面の最小径部153dの各側面153d1との間には、図17に示すように、周方向位置によってその径方向幅が異なる収納空間SP1が形成されている。すなわち、最小径部153dと大径筒状部158aの内周面158a1の間に形成された、正面視で環状をなす環状空間RSは、4つの収納空間SP1に区切られている。
各収納空間SP1には、その中心軸(回転軸)C1が入力回転軸153の径方向を向く略円柱状の差動コロ162がそれぞれ配設されている。各差動コロ162は、最小径部153dの各側面153d1と筒状出力回転軸158の大径筒状部158aの内周面158a1との間に遊嵌している。各差動コロ162の周面には、環状部材160の後面をなしかつ光軸OAに対して直交する押圧面160aと軸方向直交面153c1がそれぞれ当接している(押圧面160aと軸方向直交面153c1とによって挟持されている)。
さらに、各収納空間SP1には、その中心軸(回転軸)C2が回転軸152の軸線と平行な方向を向く略円柱状の一対の食付コロ163が、正面視で各差動コロ162を挟むようにして収納されている。各食付コロ163は、各収納空間SP1内を周方向に移動可能であり、さらに、これらの食付コロ163の前後長は差動コロ162の前後長より短く、食付コロ163は環状部材160から付勢力を受けないので、環状部材160及び入力回転軸153に対して中心軸C2方向に相対移動可能である。
次に、以上のような構成からなるレンズ鏡筒1の動作について説明する。
まず、AFによりフォーカシングを行う場合のレンズ鏡筒1の動作について説明する。
一方向入出力回転伝達機構150が初期状態(各差動コロ162が各収納空間RSの長手方向の中央部の中立位置に位置し、各食付コロ163が最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間に食い込んでいない状態)にあるときに制御回路50がAF用モータ15に正転信号を送り、AF用モータ15が正転すると、その回転力がAF用モータ15のウォーム18及び上記ウォームホイルを介して入力回転軸153に伝達され、入力回転軸153が図17の反時計方向に回転する。すると、環状部材160の押圧面160aと軸方向直交面153c1とによって挟持されている各差動コロ162が各収納空間SP1内を、中心軸C1回りに自転しながら、入力回転軸153の軸心回りに入力回転軸と同方向(反時計方向)に公転(回転)する。この際、各差動コロ162と、押圧面160a及び軸方向直交面153c1との間に滑りが生じないとすると、各差動コロ162の回転速度は入力回転軸153の1/2となる。その結果、各差動コロ162は入力回転軸153に対して時計方向に相対回転することになる。このため、各差動コロ162は、時計方向側に位置している食付コロ163に接触し、この食付コロ163に時計方向の回転力を与える。回転力を与えられた食付コロ163は、各収納空間SP1内を時計方向に回転し、各収納空間SP1の径方向幅が狭くなっている時計方向側の端部において、最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間に食い込む(食付コロ163は、側面153d1の時計方向の端部と内周面158a1との間に一応食い込む(内周面158a1に接触した)「仮食い込み状態」と、側面153d1の時計方向側の端部と内周面158a1との間に完全に食い込んだ(内周面158a1に強い力で接触した)「完全食い込み状態」と、になることが可能)。この結果、最小径部153d(入力回転軸153)と筒状出力回転軸158が食付コロ163を介して周方向に一体となるので、最小径部153dの回転力が筒状出力回転軸158に伝わり、筒状出力回転軸158が反時計方向に回転する。筒状出力回転軸158が回転すると、その筒状出力回転軸158の回転力が出力ギヤ158cから入力ギヤ5aに伝わり手動操作環4が正面視で反時計方向に回転し、第2レンズ群L2が光軸OAに沿って前方に移動する。
一方、制御回路50がAF用モータ15に逆転信号を送ってAF用モータ15を逆転させると、その回転力がAF用モータ15のウォーム18及び上記ウォームホイルを介して入力回転軸153に伝達され、入力回転軸153が図17の時計方向に回転する。そして、各差動コロ162が、その中心軸C1まわりに自転しつつ、入力回転軸153の1/2の回転速度で入力回転軸153と同方向に公転(回転)し、各差動コロ162の反時計方向側に位置している食付コロ163を反時計方向に回転付勢し、これらの食付コロ163を各収納空間SP1内を反時計方向に回転させ、各収納空間SP1の径方向幅が狭くなっている反時計方向側の端部において、最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間に食い込ませる。この結果、最小径部153d(入力回転軸153)と筒状出力回転軸158が食付コロ163を介して周方向に一体となり、筒状出力回転軸158が時計方向に回転し、レンズ駆動環5が正面視で時計方向に回転し、第2レンズ群L2が光軸OAに沿って後方に移動する。
このように、制御回路50がAF用モータ15を正逆両方向へ回転させて、第2レンズ群L2を前後に移動させることによりAFが行われる。
さらに、このようにAFによって合焦すると、制御回路50からAF用モータ15に信号が送られ、AF用モータ15は、AF用モータ15のウォーム18と入力回転軸153の上記ウォームホイルのバックラッシュより僅かに大きい回転角だけ、合焦直前の回転方向とは逆方向に回転する。すると、入力回転軸153が、筒状出力回転軸158を回転させることなく、合焦直前の回転方向とは逆方向に回転し、その結果、一方向入出力回転伝達機構150が初期状態(各差動コロ162が中立位置に位置し、各食付コロ163が最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間に食い込んでいない状態)に復帰する。このため、この後にレンズ鏡筒1の手動操作環4をスムーズに回転させることが可能になる。
次に、MFによりフォーカシングを行う場合のレンズ鏡筒1の動作について説明する。
一方向入出力回転伝達機構150が初期状態にあるときに、AF用モータ15を駆動させずに、手動操作環4を正面視で時計方向または反時計方向に回転させると、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、及び第3レンズ群L3が前後方向に進退しMFが行われる。
このように手動操作環4を回転させると、この回転力は入力ギヤ5aから筒状出力回転軸158の出力ギヤ158cに伝達される。すると、筒状出力回転軸158が回転軸152回りに時計方向または反時計方向に回転するが、筒状出力回転軸158の内周面158a1は正面視円形をなしているので、筒状出力回転軸158から中立位置に位置する差動コロ162及び食付コロ163には回転力は伝達されない。このため、筒状出力回転軸158が回転しても最小径部153d(入力回転軸153)は回転せず、AF用モータ15の出力軸17は回転しない。
以上説明した一方向入出力回転伝達機構150を備えるレンズ鏡筒1(のAF用モータ15)を制御回路50によって第1の実施形態と同じ態様で制御すれば、第1の実施形態と同様の作用効果を期待できる。
また本実施形態のレンズ鏡筒1によれば、AF用モータ15を利用することによりAFを行うことができ、しかも手動操作環4を回転させても、この回転力はAF用モータ15の出力軸17に伝達されないので、出力軸17が手動操作環4にとって回転抵抗となることはない。
さらに、一方向入出力回転伝達機構150は、入力回転軸153に遅れながら差動コロ162を同方向に公転(回転)させ、この差動コロ162によって食付コロ163を入力回転軸153と筒状出力回転軸158の間に強固に食い込ませ、この食付コロ163を回転力伝達部材として機能させているので、入力回転軸153から筒状出力回転軸158へのトルク伝達を確実に行うことができ、その結果、AF動作を確実に行うことができる。
しかも、回転力伝達部材である食付コロ163は、回転軸152の軸線と平行な中心軸C2を有する円柱状部材なので、回転力伝達部材を球状部材とした場合に比べて、入力回転軸153及び筒状出力回転軸158との接触面積が大きい。このため、本実施形態の一方向入出力回転伝達機構150は、回転力伝達部材を球状とした場合に比べて、入力回転軸153から筒状出力回転軸158への回転トルクの伝達効率が良い。
なお、最小径部153dの断面形状を、正三角形や正五角形等、正方形以外の正多角形や、入力回転軸153の半径方向に直交する少なくとも一つの面を備えた非円形に変更することにより、各収納空間SP1に配設する差動コロ162及び食付コロ163の数を変更することができ、このような変更を行うことにより、入力回転軸153から筒状出力回転軸158への回転トルクの伝達効率を調整可能となる。
図18は、一方向入出力回転伝達機構150とは入力回転軸と出力回転軸の内外関係を逆にした、第4の実施形態を示している(一方向入出力回転伝達機構150と同じ部材には同じ符号を付している)。
この一方向入出力回転伝達機構170は、回転軸152の大径部152bに、円筒状の出力回転軸171を回転可能に外嵌し、その外側に筒状の筒状入力回転軸172を回転可能に配置させたものである。筒状入力回転軸172の内周面には、周方向位置によって径方向の深さが異なる4つの不等幅溝(周方向不等幅空間形成部)(不等幅溝)172aが、周方向に等角度間隔で並べて形成されている。各不等幅溝172aと出力回転軸171の外周面(回転軸152の中心軸を中心とする円筒面)171aの間には、周方向位置によってその径方向幅が異なる収納空間(周方向不等幅空間)SP2が形成されており、出力回転軸171と筒状入力回転軸172の間の環状空間RSは、4つの収納空間SP2に仕切られている。
筒状入力回転軸172は、回転軸152の軸線と直交する軸方向直交面172bを備えており、各収納空間SP2の前方には、一方向入出力回転伝達機構150と同様に、圧縮コイルばねS3によって後方に付勢された環状部材160(図18ではいずれも図示略)が配設されている。図示するように、各収納空間SP2には差動コロ162が配設されており、この差動コロ162は、環状部材160の押圧面160aと軸方向直交面172bの間で常に挟持されている。さらに、各収納空間SP2には、一対の食付コロ163が、差動コロ162を挟むようにして、各収納空間SP2内を周方向に移動可能として配設されている。
図示は省略してあるが、筒状入力回転軸172にはウォームホイルが形成してあり、このウォームホイルはAF用モータ15のウォーム18と噛合している。さらに、出力回転軸171には出力ギヤが設けられており、この出力ギヤは、レンズ駆動環5の入力ギヤ5aと噛合している。
制御回路50からAF用モータ15に回転信号を送って、AF用モータ15を正転または逆転させると、筒状入力回転軸172が図18の時計方向または反時計方向に回転し、各差動コロ162が各収納空間SP2内を、中心軸C1回りに自転しつつ、筒状入力回転軸172の1/2の回転速度で、筒状入力回転軸172の軸心回りに筒状入力回転軸172と同方向に公転(回転)し、筒状入力回転軸172の回転方向とは逆方向に位置する食付コロ163を時計方向または反時計方向に押圧する。押圧された食付コロ163は各収納空間SP2内を径方向幅が狭くなっている端部側に移動し、筒状入力回転軸172の不等幅溝172aと出力回転軸171の外周面171aの間に強い力で食い込む。この結果、筒状入力回転軸172の回転力が各食付コロ163を介して出力回転軸171に伝達され、出力回転軸171が筒状入力回転軸172と同方向に回転し、AF動作が実行される。
この実施形態でも、AFによって合焦すると、制御回路50からAF用モータ15に信号が送られ、AF用モータ15は、AF用モータ15のウォーム18と筒状入力回転軸172の上記ウォームホイルのバックラッシュより僅かに大きい回転角だけ、合焦直前の回転方向とは逆方向に回転し、筒状入力回転軸172が、出力回転軸171を回転させることなく、合焦直前の回転方向とは逆方向に回転し、その結果、一方向入出力回転伝達機構170が初期状態(各差動コロ162が各収納空間RSの長手方向の中央部の中立位置に位置し、各食付コロ163が筒状入力回転軸172の不等幅溝172aと出力回転軸171の外周面171aとの間に食い込んでいない状態)に復帰する。そのため、その後に、レンズ鏡筒1の手動操作環4をスムーズに回転させられるようになる。
一方向入出力回転伝達機構170が初期状態にあるとき、レンズ鏡筒1の手動操作環4を回転させると、出力回転軸171が時計方向または反時計方向に回転してMFが行われるが、出力回転軸171の外周面171aは正面視円形なので、出力回転軸171の回転力は食付コロ163には伝わらない。そのため、筒状入力回転軸172は回転せず、AF用モータ15の出力軸17は回転しない。
このような一方向入出力回転伝達機構170を採用しても、一方向入出力回転伝達機構150を採用した場合と同様の効果が得られる。
なお、第3、第4の実施形態の各食付コロ163の対応する環状空間RS内での回転領域は、中立位置に位置する差動コロ162に接触する位置から最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間(筒状入力回転軸172の不等幅溝172aと出力回転軸171の外周面171aの間)に食い込む直前(食い込んでいない)の位置までの間の領域であり各食付コロ163から内周面158a1(外周面171a)に接触圧力が及ばない「無負荷領域」と、最小径部153dの各側面153d1と大径筒状部158aの内周面158a1との間(筒状入力回転軸172の不等幅溝172aと出力回転軸171の外周面171aの間)に食い込んだ位置からAF動作が終了する位置との間での領域であり、各食付コロ163から内周面158a1(外周面171a)に接触圧力が及ぶ「食い込み回転領域」と、に大別できる。また、食付コロ163が「無負荷領域」に位置するとき(食い込んでいないとき)の一方向入出力回転伝達機構150、170の状態が「特許請求の範囲」の「中立状態」であり、食付コロ163が「食い込み回転領域」に位置するときの一方向入出力回転伝達機構150、170の状態が「特許請求の範囲」の「連係状態」である。
以上、本発明を上記各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、一方向入出力回転伝達機構19、100、150、170とは構造が異なる別タイプの一方向入出力回転伝達機構(AF用モータ15とレンズ駆動環5の連係を遮断する中立状態と、AF用モータ15とレンズ駆動環5を連係させる連係状態とに移行可能で、中立状態においてAF用モータ15が動作したときは上記連係状態に移行し、中立状態において手動操作環4を回動操作したときは上記中立状態を維持する機構)を、一方向入出力回転伝達機構19の代わりに適用してもよい。
さらにレンズ鏡筒1側の制御回路50ではなくカメラボディ側の制御回路(図示略)によって、AF駆動ユニット10(一方向入出力回転伝達機構19、100、150、170)を制御してもよい。
1 レンズ鏡筒
2 第1固定環
2a バヨネット部
3 第2固定環
4 手動操作環(マニュアルフォーカス環)
5 レンズ駆動環
5a 入力ギヤ
6 第1レンズ支持枠
7 第2レンズ支持枠
8 第3レンズ支持枠
10 AF駆動ユニット
12 支持板
12a 貫通孔
12b 環状壁
12c 内方フランジ
13 軸方向直交面
14 ギヤ用ハウジング
15 AF用モータ(モータ)
16 本体部
17 出力軸
18 ウォーム
19 一方向入出力回転伝達機構
20 入力回転軸
20a ウォームホイル
21 ボール用リテーナ
22 ばね用リテーナ
23 固定ねじ
25 筒状出力回転軸
26 小径円筒面
27 大径円筒面(内側円筒面)(外側円筒面)
28 出力ギヤ
29 溝形成部材
32 中心円形孔
33 周方向案内溝
34 内周面
34a 凹部
37 第1回転板
39 第1フォトインタラプタ(第1の回転検出手段)
40 受容凹部
42 回転支持軸
43 第2回転板
45 ベルト支持部材
46 ベルト
47 第2フォトインタラプタ(第2の回転検出手段)
48 受容凹部
50 制御回路(制御手段)
100 一方向入出力回転伝達機構
105 筒状入力回転軸
105a 係合溝
106 小径中心円形孔
107 筒状凹部
108 後端面
110 出力回転軸
111 出力ギヤ
112 大径円筒面
115 溝形成部材(入力回転軸)
116 円形中心孔
117 係合突起
120 周方向案内溝
121 内周面
121a 凹部
150 一方向入出力回転伝達機構
151 ハウジング
151a 環状フランジ
151b 前壁
151c 円形板
151d 窓孔
152 回転軸
152a 小径部
152b 大径部
153 入力回転軸
153a 中心孔
153b 最大径部
153c 中間径部
153c1 軸方向直交面
153d 最小径部(周方向不等幅空間形成部)(断面非円形部)
153d1 側面
156 抜け止め板
158 筒状出力回転軸
158a 大径筒状部
158a1 内周面(回転伝達円筒面)
158b 小径筒状部
158c 出力ギヤ
160 環状部材(押圧部材)
160a 押圧面
162 差動コロ(差動回転部材)
163 食付コロ(回転力伝達部材)
170 一方向入出力回転伝達機構
171 出力回転軸
171a 外周面(回転伝達円筒面)
172 筒状入力回転軸
172a 不等幅溝(周方向不等幅空間形成部)(不等幅溝)
172b 軸方向直交面
B1 ベアリングボール
B2 回転力伝達球
L1 第1レンズ群(移動レンズ群)
L2 第2レンズ群(移動レンズ群)
L3 第3レンズ群(移動レンズ群)
OA 光軸
S1 S2 S3 圧縮コイルばね(付勢手段)
SP1 SP2 収納空間

Claims (8)

  1. 回転することにより移動レンズ群を光軸方向に進退させるレンズ駆動環と、
    手動の回転操作で上記レンズ駆動環を回転させる手動操作環と、
    上記レンズ駆動環を回転させる駆動力を発生する電動式のモータと、
    該モータと上記レンズ駆動環の連係を遮断する中立状態と、上記モータと上記レンズ駆動環を連係させる連係状態とに移行可能で、上記中立状態において上記モータが動作したときは上記連係状態に移行し、上記中立状態において上記手動操作環を回動操作したときは上記中立状態を維持する一方向入出力回転伝達機構と、
    を備えるレンズ鏡筒において、
    上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態にある場合に上記モータが回転したときに、上記一方向入出力回転伝達機構が上記連係状態に移行するまでは上記モータを低出力で回転させ、上記連係状態に移行した後は上記モータを上記低出力より出力が高い高出力で回転させることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のレンズ鏡筒において、
    上記モータが回転したか否かを検出する第1の回転検出手段と、
    上記レンズ駆動環が回転したか否かを検出する第2の回転検出手段と、
    上記第1の回転検出手段と上記第2の回転検出手段の検出結果に基づいて上記モータを回転制御する制御手段と、
    を備えるレンズ鏡筒。
  3. 請求項2記載のレンズ鏡筒において、
    上記第1の回転検出手段は、上記モータが回転したときにパルス状の第1信号を出力し、上記モータが回転しないときは上記第1信号を出力せず、
    上記第2の回転検出手段は、上記レンズ駆動環が回転したときにパルス状の第2信号を出力し、上記レンズ駆動環が回転しないときは上記第2信号を出力せず、
    上記制御手段は、上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態にある状況下で上記モータが上記低出力で回転した場合に、上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力した後に所定時間にわたって上記第1信号の出力を停止し、かつ、上記第1の回転検出手段が上記第1信号の出力を停止した後に上記第2の回転検出手段が上記第2信号を出力したときに、上記モータを上記高出力で回転させるレンズ鏡筒。
  4. 請求項3記載のレンズ鏡筒において、
    上記制御手段は、電源から供給された入力電圧とDUTYとに基づいて生成したパルス状の出力電圧を上記モータに印加して上記モータを回転制御し、
    上記制御手段が上記DUTYの小さい小DUTY電圧を印加することにより上記モータが上記低出力で回転したときに、上記制御手段が時間t1を設定し、
    上記t1の間に上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力せずかつ上記t1より前に上記第1の回転検出手段が第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力したときに、上記制御手段が時間t2を設定し、
    上記t2の間に上記第2の回転検出手段が第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力したときに、上記制御手段が上記小DUTY電圧より大きい大DUTY電圧を上記モータに印加することにより該モータを上記高出力で回転させるレンズ鏡筒。
  5. 請求項4記載のレンズ鏡筒において、
    上記制御手段が、
    上記t2の間に上記第2の回転検出手段が上記第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力しないとき、上記DUTYを徐々に高めかつ上記t2を再度設定し、
    上記再度のt2の間に上記第2の回転検出手段が上記第2設定数以上のパルス数の上記第2信号を出力したときに、上記大DUTY電圧を上記モータに印加することにより該モータを上記高出力で回転させるレンズ鏡筒。
  6. 請求項4または5記載のレンズ鏡筒において、
    上記制御手段が、
    上記t1より前に上記第1の回転検出手段が上記第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力しないとき、上記DUTYを徐々に高めかつ上記t1が経過してから所定時間が経過したときに上記t1を再度設定し、
    上記再度のt1の間に上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力せずかつ上記再度のt1より前に上記第1の回転検出手段が上記第1設定数以上のパルス数の上記第1信号を出力したときに上記t2を設定するレンズ鏡筒。
  7. 請求項4または6記載のレンズ鏡筒において、
    上記制御手段が、
    上記第1の回転検出手段が上記第1信号を出力する度に、既に設定した上記t1をキャンセルして新たに上記t1を設定するレンズ鏡筒。
  8. 請求項4から7のいずれか1項記載のレンズ鏡筒において、
    上記制御手段が、
    上記大DUTY電圧の上記モータへの供給を停止したとき、上記一方向入出力回転伝達機構が上記中立状態に復帰するまで上記モータを回転させるレンズ鏡筒。
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