JP3911231B2 - パワーマニュアル両用レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、パワー操作とマニュアル操作が可能な両用レンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
例えば、AF一眼レフ用の交換レンズでは、カメラボディ側のモータによって、該交換レンズに回転自在に支持されている入力回転軸(AF回転軸)を回転させ、その回転力で焦点調節レンズ(光学要素)を光軸方向に駆動している。また、マニュアルフォーカスを可能とするため、マニュアル操作環が回転自在に支持されており、マニュアル操作環の回転によっても焦点調節レンズを光軸方向に移動可能としている。
【特許文献1】
特開平5−34568号公報
【特許文献2】
特許第3120895号公報
【0003】
このようなパワーマニュアル両用レンズ鏡筒では、マニュアル操作環を回転操作するときには、その回転が入力回転軸に伝わらないようにする何らかの切替機構とその切替操作を不可欠としていた。
【0004】
ズーム操作をパワーとマニュアルで切り替えて行うパワーズームレンズ鏡筒においても同様である。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、何らの切替機構及び切替操作を要することなく、入力回転軸にパワー駆動の回転力が与えられたときにはマニュアル操作環を回転させることなく光学要素を光軸方向に移動させ、一方マニュアル操作環が回転操作されたときにはその回転が入力回転軸に伝達されない、つまりモータを回転させないパワーマニュアル両用レンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明によるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒は、レンズ鏡筒の固定筒に、回転操作可能に支持されたマニュアル操作環;固定筒に回転可能に支持され、回転駆動されるとレンズ鏡筒内の光学要素を光軸方向に進退させる駆動環;固定筒に、光軸と平行な方向に向けて回転自在に支持され、カメラボディ側の駆動機構の駆動力を受けて回転駆動される第一の入力回転軸;駆動環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、この第一の入力回転軸に嵌められた第一の筒状出力ギヤ;マニュアル操作環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、固定筒に光軸と平行な方向に向けて回転自在に支持された第二の入力回転軸;駆動環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、この第二の入力回転軸に嵌められた第二の筒状出力ギヤ;及び第一入力回転軸と第一筒状出力ギヤとの間、及び上記第二入力回転軸と第二筒状出力ギヤとの間にそれぞれ介在された、入力回転軸の回転を筒状出力ギヤに伝達し、筒状出力ギヤの回転は入力回転軸に伝達しない一対の一方向入出力回転伝達機構;を有することを特徴としている。
【0007】
一方向入出力回転伝達機構は、少なくとも、入力回転軸に、その軸線に直交させて形成した軸方向直交面;筒状出力ギヤに形成した、入力回転軸を相対回転自在に嵌合させる内面円筒面;入力回転軸に、軸方向直交面に隣接させて形成した、筒状出力ギヤの上記内面円筒面との間に不等幅のボール挿入空間を形成する非円形断面部;ボール挿入空間に挿入したボール;及びこのボールと軸方向直交面とに接触圧力を与える付勢手段;を備え、非円形断面部は、入力回転軸に回転が与えられたとき上記軸方向直交面によって回転が与えられるボールを介して筒状出力ギヤに回転を与える形状をなしている機構で構成できる。
【0008】
一方向入出力回転伝達機構は、別の表現によると、入力回転軸に形成した軸線に対して直交する第一の軸方向直交面;筒状出力ギヤに形成した、入力回転軸を相対回転自在に嵌合させる内面円筒面;入力回転軸を回転自在に支持する固定筒の軸受部材に一体に、第一の軸方向直交面に対向させて形成された、軸線に対して直交する第二の軸方向直交面;入力回転軸に、第一の軸方向直交面に隣接させてかつ第二の軸方向直交面との間に位置させて形成した、筒状出力ギヤの上記内面円筒面との間に不等幅のボール挿入空間を形成する非円形断面部;ボール挿入空間に挿入したボール;及び第一、第二の軸方向直交面の間隔が狭くなるように入力回転軸を軸線方向に付勢し、上記ボールを第一、第二の軸方向直交面に押圧接触させる付勢手段;を備え、非円形断面部は、入力回転軸に回転が与えられたとき第一の軸方向直交面によって回転が与えられるボールを介して筒状出力ギヤに回転を与える形状をなしていることを特徴としている。
【0009】
非円形断面部は、例えば入力回転軸の半径方向に直交する少なくとも一つの面を備えた非円形断面部から構成することができる。また、非円形断面部は、多角形の断面形状とし、あるいは、入力回転軸の半径方向に関して対称な少なくとも一対の傾斜面を備えた非円形断面部から構成してもよい。
マニュアル操作環は、具体的には例えばフォーカス操作環であり、光学要素は、焦点調節レンズ群である。また、マニュアル操作環はズーム操作環とすることもでき、このとき光学要素は、焦点距離変更レンズ群である。
【0010】
【発明の実施形態】
図は、本発明をAFレンズ鏡筒10に適用した実施形態である。図1、図2に示すように、カメラボディに着脱されるマウント環(固定筒)11には、固定ねじ12、13を介して別の内側固定筒14、15が固定されている。内側固定筒15には、フォーカス群移動筒16がヘリコイド15a、16aを介して螺合しており、フォーカス群移動筒16には、フォーカスレンズ群L1を固定した1群枠17が固定されている。
【0011】
内側固定筒14には、その内周面に、駆動環18が光軸方向位置を規制して回転自在に支持されている。この駆動環18の内面には、光軸と平行な方向の回転伝達溝18aが形成されており、この回転伝達溝18aに、フォーカス群移動筒16に形成した径方向の回転伝達突起16bが嵌まっている。従って、駆動環18に回転が与えられると、その回転が回転伝達溝18aと回転伝達突起16bを介してフォーカス群移動筒16に伝達され、フォーカス群移動筒16(1群枠17、フォーカスレンズ群L1)はヘリコイド15a、16aに従って回転しながら光軸方向に進退する。図では、フォーカスレンズ群L1以外のレンズの図示を省略している。
【0012】
マウント環11には、駆動環18の後方に、フォーカス操作環(マニュアル操作環)19が光軸方向位置を規制して回転のみ可能に支持されている。また、マウント環11の後端マウント面11aに形成した軸受穴11bと、内側固定筒14の外方フランジ14aに形成した軸受穴14bとの間には、光軸と平行な軸線を有する入力回転軸21が支持されている。この入力回転軸21の後端面には、マウント面11aに臨む回転伝達溝21aが形成されている。周知のように、このAFレンズ鏡筒10をカメラボディに正規に装着すると、入力回転軸21(回転伝達溝21a)がボディ内の駆動機構に連動する。
【0013】
本実施形態は、入力回転軸21に回転が与えられたときには、その回転を駆動環18に伝達してフォーカス群移動筒16(1群枠17、フォーカスレンズ群L1)を光軸方向に進退させる一方で、フォーカス操作環19は回転させず、フォーカス操作環19に回転が与えられたときには、その回転を同様に駆動環18に伝達する一方、入力回転軸21には伝達しない機構を特徴としている。以下図3ないし図5も参照してその詳細を説明する。
【0014】
駆動環18の後端部内周面とフォーカス操作環19の前端部内周面とにはそれぞれ、インナギヤ18gと19gとが形成されている。そして、マウント環11の後端マウント面11aと内側固定筒14の外方フランジ14aとの間には、二つの一方向入出力回転伝達機構20と30が支持されている。一方向入出力回転伝達機構20は、上述の(第一の)入力回転軸21と、この入力回転軸21に嵌められた(第一の)筒状出力ギヤ22とを有していて、筒状出力ギヤ22には、インナギヤ18gに噛み合うアウタギヤ22aが形成されている。一方向入出力回転伝達機構20は、入力回転軸21の回転を筒状出力ギヤ22に伝達する一方、筒状出力ギヤ22の回転は入力回転軸21に伝達しない。
【0015】
一方向入出力回転伝達機構30は、基本的構成は、一方向入出力回転伝達機構20と同じであり、後端マウント面11aの軸受穴11cと外方フランジ14aの軸受穴14cとの間に回転自在に支持された(第二の)入力回転軸31と、この入力回転軸31に嵌められた(第二の)筒状出力ギヤ32とを有していて、入力回転軸31には、フォーカス操作環19のインナギヤ19gに噛み合うアウタギヤ31aが形成されている。また、筒状出力ギヤ32には、駆動環18のインナギヤ18gに噛み合うアウタギヤ32aが形成されている。一方向入出力回転伝達機構30は、入力回転軸31の回転を筒状出力ギヤ32に伝達する一方、筒状出力ギヤ32の回転は入力回転軸31に伝達しない。
【0016】
一方向入出力回転伝達機構20と30の相違は、一方向入出力回転伝達機構20では入力回転軸21に対する回転力が回転伝達溝21a(カメラボディ内駆動機構)を介して与えられるのに対し、一方向入出力回転伝達機構30では入力回転軸31に対する回転力がフォーカス操作環19(インナギヤ19gとアウタギヤ31a)を介して与えられる点であり、この他は実質的に同じ構造である。一方向入出力回転伝達機構20と30はこの他は実質的に同じ構造であるので、纏めて説明する。図5は、一方向入出力回転伝達機構20のみを分解して描いたものである。
【0017】
入力回転軸21は、その中間部に外方フランジ21bを有し、この外方フランジ21bの外方フランジ14a側に、筒状出力ギヤ22の内面円筒面22bに相対回転自在に嵌まる筒状部21c、非円形断面部としての偏平な四角柱状部21d、及び軸受穴14bに嵌まる支持端部21eを有している。
【0018】
入力回転軸31は、その中間部に上述のアウタギヤ31aを有し、このアウタギヤ31aの外方フランジ14a側に、筒状出力ギヤ32の内面円筒面32bに相対回転自在に嵌まる筒状部31c、非円形断面部としての偏平な四角柱状部31d、及び軸受穴14cに嵌まる支持端部31eを有している。
【0019】
筒状部21c(31c)の四角柱状部21d(31d)側の端面は、軸方向直交面21f(31f)を構成している。四角柱状部21d(31d)は、入力回転軸21(31)の軸21X(31X)方向から見たとき軸21X(31X)を中心とする正四角形をなしていて、その外面四面は、入力回転軸21(31)の半径方向に対して直交するボール接触面21g(31g)を構成している。軸方向直交面21f(31f)は第一の軸方向直交面であり、外方フランジ14aは、この第一の軸方向直交面に対向する第二の軸方向直交面である。
【0020】
筒状出力ギヤ22(32)の内面円筒面22b(32b)は、軸方向直交面21f(31f)と四角柱状部21d(31d)との間に、ボール収納空間23(33)を形成する。この実施形態では、非円形断面部(非円形断面部)が四角柱状部21d(31d)であるので、ボール収納空間23(33)は4カ所形成されており、各ボール収納空間23(33)にスチールボール24(34)が挿入されている。スチールボール24(34)は、高精度に加工された硬質の球体であり、ボールベアリングのボールを転用できる。
【0021】
入力回転軸21の外方フランジ21bとマウント面11aとの間、及び入力回転軸31のアウタギヤ31aと後端マウント面11aとの間には、圧縮ばね25(35)が挿入されており、この圧縮ばね25(35)が第一の軸方向直交面21f(31f)と外方フランジ14a(第二の軸方向直交面)が接近するように入力回転軸21(31)を軸線方向に移動付勢し、スチールボール24(34)を両軸方向直交面に押し付けている。圧縮ばね25(35)と外方フランジ21b(アウタギヤ31a)との間には、摩擦抵抗を減ずるワッシャ26(36)とボール27(37)が挿入されている。
【0022】
以上の一方向入出力回転伝達機構20(30)は、次のように動作する。動作前に重要な点は、軸方向直交面21f(31f)とスチールボール24(34)とが圧縮ばね25(35)の付勢力によって密着している(軸方向直交面21f(31f)と外方フランジ14aとの間にスチールボール24(34)を挟む)ことである。カメラボディ内の駆動機構から入力回転軸21に回転が与えられと(フォーカス操作環19を回転させてインナギヤ19gとアウタギヤ31aを介して入力回転軸31に回転が与えられると)、軸方向直交面21f(31f)と摩擦接触しているスチールボール24(34)に回転が与えられる。すると、スチールボール24(34)は、図4に実線で示す中立位置から軸の回転方向と逆方向に軸方向直交面21f(31f)に対し相対的に移動して、ボール収納空間23(33)内の内面円筒面22b(32b)と四角柱状部21d(31d)で形成される楔状の空間内に入り込もうとし、その結果、スチールボール24(34)が内面円筒面22b(32b)に強く接触して、内面円筒面22b(32b)を介して筒状出力ギヤ22(32)に回転が伝達される。この作用は、入力回転軸21(31)の回転方向によらず、同様に生じるから、入力回転軸21(31)の正逆回転はいずれも筒状出力ギヤ22(32)に伝達される。
【0023】
これに対し、筒状出力ギヤ22(32)に回転が与えられると、スチールボール24(34)の筒状出力ギヤ22(32)との接触点は、(接触していたとしても)内面円筒面22b(32b)であるから、スチールボール24(34)はボール収納空間23(33)内で単に回転し、入力回転軸21(31)には回転が伝達されない。つまり、入力回転軸21(31)が回転するときには、軸方向直交面21f(31f)を介してスチールボール24(34)に回転が伝達されるため、該スチールボール24(34)は内面円筒面22b(32b)と四角柱状部21d(31d)で形成される楔状の空間内に入り込もうとし、その結果、筒状出力ギヤ22(33)に回転が伝達されるのに対し、筒状出力ギヤ22(32)が回転するときには、内面円筒面22b(32b)を介してスチールボール24(34)に回転が伝達されるため、スチールボール24(34)が内面円筒面22b(32b)と四角柱状部21d(31d)で形成される楔状の空間内に入り込もうとする力は生ぜず(あるいは極めて弱く)、従って、入力回転軸21(31)には、回転が伝達されない。
【0024】
以上のAFレンズ鏡筒10の動作を、一方向入出力回転伝達機構20と30の作用と合わせて説明すると、次のようになる。カメラボディ内の駆動機構を介して入力回転軸21に回転が与えられると(パワーフォーカス動作が実行されると)、筒状出力ギヤ22が共に回転する。筒状出力ギヤ22のアウタギヤ22aは、駆動環18のインナギヤ18gに噛み合っているので、駆動環18が回転し、駆動環18が回転すると、前述のように、フォーカス群移動筒16(1群枠17、フォーカスレンズ群L1)が回転しながら光軸方向に進退してフォーカシングがなされる。このとき、駆動環18の回転により、インナギヤ18gと噛み合っている一方向入出力回転伝達機構30の筒状出力ギヤ32も回転するが、筒状出力ギヤ32の回転は入力回転軸31には伝達されない。よって、フォーカス操作環19は回転しない。このように、パワーフォーカス実行時に、フォーカス操作環19が回転しないことが本実施形態の大きな特徴の一つである。
【0025】
次に、マニュアルフォーカスを実行するために、フォーカス操作環19を正逆に回転操作すると、インナギヤ19gと噛み合っているアウタギヤ31aを有する入力回転軸31が正逆に回転する。上述のように、一方向入出力回転伝達機構30は入力回転軸31の回転を筒状出力ギヤ32に伝達するため、アウタギヤ32aとインナギヤ18gの噛み合いで駆動環18が回転し、駆動環18が回転すると、前述のように、フォーカス群移動筒16(1群枠17、フォーカスレンズ群L1)が回転しながら光軸方向に進退してフォーカシングがなされる。このとき、駆動環18の回転により、インナギヤ18gと噛み合っている一方向入出力回転伝達機構20の筒状出力ギヤ22も回転するが、筒状出力ギヤ22の回転は入力回転軸21には伝達されない。このように、マニュアルフォーカス実行時に、入力回転軸21が回転しないことが本実施形態のもう一つの大きな特徴である。よって、マニュアルフォーカスを実行するための特別な切替機構や切替操作を一切要することなく、単にフォーカス操作環19を回転操作するだけで、マニュアルフォーカスを行うことができる。
【0026】
ボール収納空間23(33)(スチールボール24(34))の数を変更するには、最も簡単には、入力回転軸21(31)の四角柱状部21d(31d)の角数を変更すればよい。図6は、入力回転軸21(31)の非円形断面部を三角柱状部21d’ (31d’)にした実施形態である。また、非円形断面部によって形成するボール収納空間23(33)(スチールボール24(34))の数は、原理的には(バランスを無視すれば)、一つでもよい。さらに、図示実施形態では、四角柱状部21d(31d)の各ボール接触面21g(31g)が入力回転軸21(31)の半径方向に対して直交しているが、図7に示すように、ボール接触面(非円形断面部)21g(31g)が入力回転軸21(31)の半径方向に関して対称な少なくとも一対の傾斜面21g’(31g’)を備える構成も可能である。このような一対の傾斜ボール接触面21g’(31g’)によれば、楔角の設定(変更)を容易に行うことができる。
【0027】
以上の実施形態では、最も簡単な形で本発明を説明しているため、筒状出力ギヤ22のアウタギヤ22aを駆動環18のインナギヤ18gに直接噛み合わせ、筒状出力ギヤ32のアウタギヤ32aをフォーカス操作環19のインナギヤ19gに直接噛み合わせている。しかし、本発明は、アウタギヤ22a(32a)とインナギヤ18gとの間にギヤ列が存在してもよい。同様に、フォーカス操作環19のインナギヤ19gを入力回転軸31のアウタギヤ31aに直接噛み合わせているが、アウタギヤ31aとフォーカス操作環19(インナギヤ19g)との間にギヤ列が存在してもよい。
【0028】
また、以上は、AFレンズ鏡筒10に本発明を適用した実施形態であるが、パワーマニュアル共用ズームレンズ鏡筒にも本発明は適用することができる。ズームレンズ鏡筒では、駆動環18の回転によってズーミングが実行されればよく、例えば、駆動環18または移動筒フォーカス群移動筒16の回転により、少なくとも2群の変倍レンズ群(焦点距離変更レンズ群)が光軸方向に移動する機構とすればよい。このような機構は多数周知である。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、何らの切替機構及び切替操作を要することなく、入力回転軸にパワー駆動の回転力が与えられたときにはマニュアル操作環を回転させることなく光学要素を光軸方向に進退させ、一方マニュアル操作環が回転操作されたときにはその回転を入力回転軸に伝達することなく光学要素を光軸方向に進退させるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒の第一の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1とは異なる断面で示す縦断面図である。
【図3】第一、第二の一方向入出力回転伝達機構部分の展開図である。
【図4】図3のIV‐IV線に沿う断面図である。
【図5】第一の一方向入出力回転伝達機構の一部を断面として示す分解斜視図である。
【図6】本発明によるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒の非円形断面部(非円形断面部)の他の形状例を示す図である。
【図7】同非円形断面部のさらに別の形状例を示す図である。
【符号の説明】
10 AFレンズ鏡筒
11 マウント環(固定筒)
11a マウント面
11b 11c 軸受穴
12 13 固定ねじ
14 15 内側固定筒
14a 外方フランジ(軸方向直交面)
14b 14c 軸受穴
16 フォーカス群移動筒
17 1群枠
18 駆動環
18g インナギヤ
19 フォーカス操作環
19g インナギヤ
20 30 一方向入出力回転伝達機構
21 入力回転軸(第一)
31 入力回転軸(第二)
21a 回転伝達溝
21b 外方フランジ
21c 31c 筒状部
21d 31d 四角柱状部
21e 31e 支持端部
21f 31f 軸方向直交面
21g 31g ボール接触面
31a アウタギヤ
22 筒状出力ギヤ(第一)
32 筒状出力ギヤ(第二)
22a 32a アウタギヤ
22b 32b 内面円筒面
23 33 ボール収納空間
24 34 スチールボール
25 35 圧縮ばね
26 36 ワッシャ
27 37 ボール

Claims (8)

  1. レンズ鏡筒の固定筒に、回転操作可能に支持されたマニュアル操作環;
    上記固定筒に回転可能に支持され、回転駆動されるとレンズ鏡筒内の光学要素を光軸方向に進退させる駆動環;
    上記固定筒に、光軸と平行な方向に向けて回転自在に支持され、カメラボディ側の駆動機構の駆動力を受けて回転駆動される第一の入力回転軸;
    上記駆動環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、この第一の入力回転軸に嵌められた第一の筒状出力ギヤ;
    上記マニュアル操作環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、上記固定筒に光軸と平行な方向に向けて回転自在に支持された第二の入力回転軸;
    上記駆動環を駆動するギヤ列に噛み合うアウタギヤを有し、この第二の入力回転軸に嵌められた第二の筒状出力ギヤ;及び
    上記第一入力回転軸と第一筒状出力ギヤとの間、及び上記第二入力回転軸と第二筒状出力ギヤとの間にそれぞれ介在された、入力回転軸の回転を筒状出力ギヤに伝達し、筒状出力ギヤの回転は入力回転軸に伝達しない一対の一方向入出力回転伝達機構;
    を有することを特徴とするパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  2. 請求項1記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、
    上記一方向入出力回転伝達機構は、
    上記入力回転軸に、その軸線に直交させて形成した軸方向直交面;
    上記筒状出力ギヤに形成した、上記入力回転軸を相対回転自在に嵌合させる内面円筒面;
    上記入力回転軸に、上記軸方向直交面に隣接させて形成した、筒状出力ギヤの上記内面円筒面との間に不等幅のボール挿入空間を形成する非円形断面部;
    上記ボール挿入空間に挿入したボール;及び
    このボールと軸方向直交面とに接触圧力を与える付勢手段;
    を備え、
    上記非円形断面部は、入力回転軸に回転が与えられたとき上記軸方向直交面によって回転が与えられるボールを介して筒状出力ギヤに回転を与える形状をなしているパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  3. 請求項1記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、
    上記一方向入出力回転伝達機構は、
    上記入力回転軸に形成した軸線に対して直交する第一の軸方向直交面;
    上記筒状出力ギヤに形成した、上記入力回転軸を相対回転自在に嵌合させる内面円筒面;
    上記入力回転軸を回転自在に支持する固定筒の軸受部材に一体に、上記第一の軸方向直交面に対向させて形成された、軸線に対して直交する第二の軸方向直交面;
    上記入力回転軸に、第一の軸方向直交面に隣接させてかつ第二の軸方向直交面との間に位置させて形成した、筒状出力ギヤの上記内面円筒面との間に不等幅のボール挿入空間を形成する非円形断面部;
    上記ボール挿入空間に挿入したボール;及び
    上記第一、第二の軸方向直交面の間隔が狭くなるように入力回転軸を軸線方向に付勢し、上記ボールを第一、第二の軸方向直交面に押圧接触させる付勢手段;
    を備え、
    上記非円形断面部は、入力回転軸に回転が与えられたとき上記第一の軸方向直交面によって回転が与えられるボールを介して筒状出力ギヤに回転を与える形状をなしているパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  4. 請求項2または3記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、上記非円形断面部は、入力回転軸の半径方向に直交する少なくとも一つの面を備えた非円形断面部からなっているパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  5. 請求項4記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、
    上記非円形断面部の断面形状は、多角形であるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  6. 請求項2または3記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、非円形断面部は、入力回転軸の半径方向に関して対称な少なくとも一対の傾斜面を備えた非円形断面部からなっているパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、上記マニュアル操作環はフォーカス操作環であり、上記光学要素は、焦点調節レンズ群であるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のパワーマニュアル両用レンズ鏡筒において、上記マニュアル操作環はズーム操作環であり、上記光学要素は、焦点距離変更レンズ群であるパワーマニュアル両用レンズ鏡筒。
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