JP4434608B2 - レンズ鏡胴 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光軸方向においてレンズを移動させるレンズ鏡胴に関し、特に、各々レンズを保持した複数のレンズ保持部材を、カム溝とフォロワピンを有する駆動機構により光軸方向に移動させるレンズ鏡胴に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレンズ鏡胴としては、光軸方向に案内する直進溝をもつ固定筒、レンズを保持し固定筒の内側において光軸方向に移動自在に設けられた複数(4つ)のレンズ保持部材、固定筒の外周に回動自在に支持され複数のカム溝をもつカム筒、光軸方向に案内するガイド棒及びリードスクリュー等を備え、2つのレンズ保持部材をカム筒(カム溝)で移動させるべくそれぞれにフォロワピンを設け、他の2つのレンズ保持部材をリードスクリュー及びガイド軸で移動させるべくそれぞれに雌ねじ部及び連結孔を設けて、それぞれのレンズ保持部材を相対的に移動させて変倍動作及び合焦動作を行わせるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−242368号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のレンズ鏡胴において、カム筒に形成された2種類のカム溝は、それぞれ3本ずつ重ならないように円周方向に配置されている。したがって、カム作用により光軸方向に移動させる移動量を大きくするために、カム溝を長くしようとしてもカム筒の周方向におけるスペース的な制約により困難であり、一方、カム溝の傾斜角度を大きくすると圧力角が大きくなってカム筒を回転させるのに大きな駆動力が必要になり、駆動モータ等の大型化、消費電力の増加等を招くことになる。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、カム筒の小径化及び小型化、駆動負荷の低減等を図りつつ、共通のカム筒で複数のレンズ保持枠を円滑に移動させ、さらには複数のレンズ保持部材を簡略な構造にて円滑に移動させ得るレンズ鏡胴を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のレンズ鏡胴は、内周面に異なる種類の複数のカム溝を有し回動自在に支持されるカム筒と、カム筒の内側に同軸に配置されると共に回動不能に固定されたガイド筒と、ガイド筒の内側において光軸方向に往復動自在に配置されそれぞれフォロワピンを有する少なくとも三つのレンズ保持部材とを備え、カム筒の回動により少なくとも三つのレンズ保持部材が光軸方向に相対的に移動するレンズ鏡胴であって、上記ガイド筒は、少なくとも三つのレンズ保持部材のうち少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンに対し光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝と、少なくとも三つのレンズ保持部材のうち少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを光軸方向に案内する長尺なガイド孔とを有し、上記カム筒は、少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンを光軸方向に案内する長尺なガイド孔と、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンに対し光軸方向にカム作用を及ぼす複数のカム溝とを有し、上記カム筒の複数のカム溝は、光軸方向において少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンに対しカム作用を生じるべく別々に形成された複数の異なる作用領域と、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを挿入するために形成されカム作用を生じない共通の挿入領域とを有し、少なくとも一つのレンズ保持部材は、光軸方向において少なくとも二つのレンズ保持部材の間に挟まれた位置に配置されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、カム筒の内側にガイド筒、ガイド筒の内側に複数のレンズ保持部材が配置される構成において、カム筒がガイド筒に対して相対的に回転することにより、少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンは、カム筒のガイド孔により光軸方向に案内されつつ、ガイド筒のカム溝により光軸方向に移動させられ、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンは、ガイド筒のガイド孔により光軸方向に案内されつつ、カム筒の複数のカム溝により別々に駆動されて光軸方向に相対的に移動させられる。このように、カム筒に対してカム溝の他にガイド孔を設けかつガイド筒に対してガイド孔の他にカム溝を設けて、それぞれに一方の機能を分担させることで、カム筒及びガイド筒の小径化、小型化を達成しつつ、カム溝により駆動されるレンズ保持部材を複数配列して設けることができる。
また、カム筒の複数のカム溝において、作用領域は複数個別々に形成されても挿入領域が共通に形成されているため、挿入領域を別々に設けて複数のカム溝をそれぞれ独立させて形成する場合に比べて、回転方向(周方向)における有効なスペースを確保することができる。したがって、その分だけカム溝を長くすることができ、カム溝の圧力角(傾斜角度)を小さく維持しつつ、カム溝の駆動量(光軸方向へ移動させる移動量)を大きくすることができる。
特に、少なくとも一つのレンズ保持部材が、光軸方向において少なくとも二つの他のレンズ保持部材の間に挟まれた位置に配置されているため、休止状態において、例えば各々のレンズ保持部材のフォロワピンが挿入領域に近づく場合でも、共通の挿入領域を利用して挿入されるフォロワピンは、少なくとも一つのレンズ保持部材を挟んで位置する(光軸方向において互いに離れた)少なくとも二つの他のレンズ保持部材のフォロワピンであるため、小型化を達成しつつ、相互の干渉を容易に防止することができる。
【0008】
上記構成において、ガイド筒のガイド孔は、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを光軸方向に案内する共通のガイド孔として形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のフォロワピンは、ガイド筒に形成された共通のガイド孔により光軸方向に案内されつつ、カム筒の各々のカム溝により別々に駆動されて光軸方向に相対的に移動させられる。ここで、少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを光軸方向に案内するガイド孔を共通のガイド孔として形成しているため、別々に設ける場合に比べて、ガイド筒に有効なスペースを確保することができる。したがって、この得られた有効なスペースに対して、少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンを駆動するカム溝を、圧力角(傾斜角度)を小さく維持しつつ長めに形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図11は、本発明に係るレンズ鏡胴を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示し、図1は装置の正面図、図2ないし図4は装置の断面図、図5はカム筒の側面図及び正面図、図6はカム筒の内周面を示す展開図、図7はガイド筒の側面図及び正面図、図8はガイド筒の外周面を示す展開図、図9は第1レンズ群を示す側面図及び正面図、図10は第2レンズ群を示す側面図及び正面図、図11は第3レンズ群を示す側面図及び正面図である。
【0011】
この装置は、図1ないし図4に示すように、略矩形形状の輪郭をなしローパスフィルタ11、撮像素子としてのCCD12等が取り付けられるベース10、ベース10に固着された固定筒20、固定筒20の内側において回動自在に支持されたカム筒30、カム筒30の内側に同軸に挿入され固定筒20(又はベース10)に回動不能に固定されたガイド筒40、ガイド筒40の内側において光軸方向Lにそれぞれ移動自在に支持された第1レンズ群50,第2レンズ群60,及び第3レンズ群70、ベース10に対して光軸方向Lに移動自在に支持された第4レンズ群80、カム筒30を回転駆動する駆動機構90、第4レンズ群80を駆動する駆動機構100等を備えている。
【0012】
固定筒20は、図1に示すように、光軸方向Lに軸心をもつように樹脂材料により円筒状に形成されて、ベース10に固着されている。固定筒20の内周面には、カム筒30が回動自在に支持されている。
【0013】
第1レンズ群50は、図2ないし図4、図9に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG1を保持する第1レンズ保持部材51、第1レンズ保持部材51に形成され後述する第1カム溝31,33に挿入されるべく周方向に120度間隔で配置された3つのフォロワピン52等を備えている。そして、第1レンズ群50は、カム筒30が回動して第1カム溝(作用領域31)がカム作用を及ぼすことにより、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0014】
第2レンズ群60は、図2ないし図4、図10に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG2を保持する第2レンズ保持部材61、第2レンズ保持部材61に形成され後述するガイド筒40のカム溝41に挿入されるべく周方向に120度間隔で配置された3つのフォロワピン62等を備えている。そして、第2レンズ群60は、カム筒30が回動することでガイド筒40のカム溝41がカム作用を及ぼすことにより、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0015】
第3レンズ群70は、図2ないし図4、図11に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG3を保持する第3レンズ保持部材71、第3レンズ保持部材71に形成され後述する第2カム溝32,33に挿入されるべく周方向に120度間隔で配置された3つのフォロワピン72等を備えている。そして、第3レンズ群70は、カム筒30が回動して第2カム溝(作用領域32)がカム作用を及ぼすことにより、光軸方向Lにおいて前進及び後退する。
【0016】
カム筒30は、図2ないし図5に示すように、樹脂材料により円筒状に形成されて、固定筒20の内側に同軸に配置されている。
カム筒30の外周面30aには、駆動機構90により回転駆動力が伝えられる円弧状の歯車部31等が形成されている。
【0017】
カム筒30の内周面30bには、図6に示すように、光軸方向Lにおいて第1レンズ保持部材51のフォロワピン52にカム作用を及ぼす(生じる)3つの作用領域31、光軸方向Lにおいて第3レンズ保持部材71のフォロワピン72にカム作用を及ぼす(生じる)3つの作用領域32、フォロワピン52及びフォロワピン72を挿入するために共通に利用するべく形成されカム作用を生じない3つの挿入領域33、第2レンズ保持部材61のフォロワピン62を光軸方向Lに案内する長尺な3つのガイド孔34、ガイド筒40の掛止爪43を掛止する環状溝35が形成されている。
【0018】
すなわち、作用領域31及び挿入領域33により、第1レンズ保持部材51(第1レンズ群50)の3つのフォロワピン52を挿入する3つの第1カム溝が形成されている。また、作用領域32及び挿入領域33により、第3レンズ保持部材71(第3レンズ群70)の3つのフォロワピン72を挿入する3つの第2カム溝が形成されている。
【0019】
したがって、第1レンズ保持部材51と第2レンズ保持部材71とがカム筒30に組み込まれる際に、共通の挿入領域33が利用される関係上、3つのフォロワピン52と3つのフォロワピン72とは、周方向において同一の角度位置に配置されている。また、第2レンズ保持部材61がカム筒30に組み込まれた状態で、3つのフォロワピン62は、3つのフォロワピン52,72に対して周方向に略60度だけずれた位置に配置されている。
【0020】
上記のように、カム筒30に対して、異なる2種類のカム溝(第1カム溝、第2カム溝)を形成するにあたって、作用領域31,32は別々に形成されても、挿入領域33が共通に形成されているため、挿入領域を別々に設けて複数のカム溝をそれぞれ独立させて形成する場合に比べて、回転方向(周方向)における有効なスペースを確保することができる。
したがって、その分だけカム溝(作用領域31,32)を長くすることができ、カム溝の圧力角(傾斜角度)を小さく維持しつつ、カム溝の駆動量(光軸方向へ移動させる移動量)を大きくすることができる。
【0021】
また、上記のように、物体側から順に配列された第1レンズ保持部材51、第2レンズ保持部材61、及び第3レンズ保持部材71が、休止状態において沈胴してお互いに近づく場合であっても、共通の挿入領域33を利用して挿入されるフォロワピンは、第2レンズ保持部材61を挟んで位置する第1レンズ保持部材51のフォロワピン52と第3レンズ保持部材71のフォロワピン72であるため、フォロワピン同士の干渉を容易に防止することができる。
【0022】
ガイド筒40は、図2ないし図4、図7及び図8に示すように、樹脂材料により円筒状に形成され、カム筒30の内側に同軸に配置されると共に回動不能に固定筒20(又はベース10)に固定されている。
ガイド筒40の壁面には、光軸方向Lにおいて第2レンズ保持部材61(第2レンズ群60)のフォロワピン62にカム作用を及ぼす作用領域41a及び挿入のために形成された挿入領域41bからなる3つのカム溝41、第1レンズ保持部材51のフォロワピン52及び第3レンズ保持部材71のフォロワピン72を光軸方向Lに案内する長尺な(共通の)3つのガイド孔42、カム筒30の環状溝45に掛止される3つの掛止爪43等が形成されている。
【0023】
すなわち、ガイド筒40においては、第1レンズ保持部材51のフォロワピン52と第3レンズ保持部材71のフォロワピン72を共通のガイド孔43により案内するため、別々に設けたガイド孔により案内する場合に比べて、ガイド筒40に有効なスペースを確保することができる。したがって、この得られた有効なスペースを利用して、第2レンズ保持部材61のフォロワピン62を駆動する3つのカム溝41を、圧力角(傾斜角度)を小さく維持しつつ長めに形成することができる。
【0024】
さらに、上記のように、カム筒30にカム溝31,32,33だけでなくガイド孔34を設け、ガイド筒40にガイド孔42だけでなくカム溝41を設けたことにより、それぞれに一方の機能を分担させることで、カム筒30及びガイド筒40の小径化、小型化を達成しつつ、複数のレンズ保持部材51,61,71を配列して設けることができる。
【0025】
駆動機構90は、図1に示すように、ベース10に固定されたDCモータ91、ベース10に支持されDCモータ91のピニオン及び歯車列(不図示)とカム筒30の歯車部30aとに噛合する歯車92等により形成されている。
すなわち、DCモータ91が回転すると、歯車92を含む歯車列及び歯車部30aを介して、カム筒30が回転するようになっている。
【0026】
第4レンズ群80は、図2ないし図4に示すように、樹脂材料により略円筒状に形成されレンズG4を保持する第4レンズ保持部材81、第4レンズ保持部材81に形成された連結部82、回り止め部83、ナット84等を備えている。
【0027】
駆動機構100は、図2ないし図4に示すように、ベース10に固定されたステップモータ101、ステップモータ101により駆動されるリードスクリュー102、光軸方向Lに伸長し連結部82を往復動自在に案内するガイドシャフト103、回り止め部83に挿入されて第4レンズ保持部材81の回転を規制する回り止めシャフト104、第4レンズ保持部材81をベース10に向けて付勢するコイルスプリング105等により形成されている。
【0028】
すなわち、ステップモータ101が回転すると、ガイドシャフト103及び回り止めシャフト104により案内されつつ、リードスクリュー102及びナット84を介して、第4レンズ保持部材81(第4レンズ群80)が光軸方向Lにおいて前進及び後退して、合焦動作を行うようになっている。
【0029】
次に、上記のレンズ鏡胴を備えるレンズ駆動装置がデジタルカメラに搭載された場合の一般的な動作について説明すると、先ず非撮影時において、第1レンズ群50、第2レンズ群60及び第3レンズ群70並びに第4レンズ群80は、図2に示すように、光軸方向Lの後方に向けて後退した沈胴位置にある。
【0030】
この沈胴位置から、駆動機構90によりカム筒30が一方向に回転させられると、フォロワピン52がガイド孔42により案内されつつ第1カム溝(作用領域31)により駆動されて、第1レンズ群50が光軸方向Lの前方に向かって繰り出し、又、フォロワピン62がガイド孔34により案内されつつカム溝41により駆動されて、第2レンズ群60が光軸方向Lの前方に向かって繰り出し、さらに、フォロワピン72がガイド孔42により案内されつつ第2カム溝(作用領域32)により駆動されて、第3レンズ群70が光軸方向Lの前方に向かって繰り出し、図3に示すように、広角撮影位置に移動する。
一方、駆動機構100により、第4レンズ群80は、第1レンズ群50、第2レンズ群60及び第3レンズ群70の位置に応じた合焦位置に移動する。
【0031】
この広角撮影位置から、駆動機構90によりカム筒30が同一方向にさらに回転させられると、第1レンズ群50が略同一の位置に保持され、又、フォロワピン62がガイド孔34により案内されつつカム溝41により駆動されて、第2レンズ群60が光軸方向Lの後方に向かって繰り込み、さらに、フォロワピン72がガイド孔42により案内されつつ第2カム溝(作用領域32)により駆動されて、第3レンズ群70が光軸方向Lの前方に向かって僅かに繰り出し、図4に示すように、望遠撮影位置に移動する。
一方、駆動機構100により、第4レンズ群80は、第1レンズ群50、第2レンズ群60及び第3レンズ群70の位置に応じた合焦位置に移動する。
【0032】
上記のような一連の駆動において、第1カム溝31,33及び第2カム溝32,33並びにカム溝41は、傾斜角度(圧力角)を小さく維持しつつ作用領域31,32,41aの長さが長く形成されているため、第1レンズ群50及び第3レンズ群70並びに第2レンズ群60は円滑に駆動されて、短時間で高精度に位置決めされ、又、DCモータ91の消費電力が低減される。
【0033】
上記実施形態においては、カム筒30に設けるカム溝として、第1レンズ保持部材51のフォロワピン52と第3レンズ保持部材71のフォロワピン72を駆動する2種類のカム溝31,32を示したが、これに限定されるものではない。
【0034】
また、上記実施形態においては、レンズ保持枠51,61,71にそれぞれ3つのフォロワピン52,62,72を設けた場合を示したが、これに限定されるものではなく、それ以外の個数のフォロワピンとそれに対応する個数のカム溝とを設けた構成において、本発明を採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、カム筒30の内側でかつガイド筒40の内側に3つのレンズ群50,60,70を配置するレンズ鏡胴において、本発明に係る構成を採用したが、これに限定されるものではなく、カム筒30に2つのレンズ群を配置する構成あるいは3つ以上のレンズ群を配置する構成において、本発明を採用してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のレンズ鏡胴によれば、カム筒の内側にガイド筒、ガイド筒の内側に複数のレンズ保持部材が配置される構成において、カム筒に対してカム溝の他にガイド孔を設けかつガイド筒に対してガイド孔の他にカム溝を設けて、それぞれに一方の機能を分担させることで、カム筒及びガイド筒の小径化、小型化を達成しつつ、カム溝により駆動されるレンズ保持部材を複数配列して設けることができる。特に、カム筒に対して異なる種類の複数のカム溝を設けるにあたり、複数のレンズ保持部材におけるフォロワピンに対し光軸方向にカム作用を生じる複数の異なる作用領域を別々に形成し、作用領域にフォロワピンを挿入するためのカム作用を生じない挿入領域を共通に形成したことにより、挿入領域を別々に設けて複数のカム溝をそれぞれ独立させて形成する場合に比べて、回転方向(周方向)における有効なスペースを確保することができる。
したがって、その分だけカム溝を長くすることができ、カム溝の圧力角(傾斜角度)を小さく維持しつつ、カム溝の駆動量(光軸方向へ移動させる移動量)を大きくすることができる。これにより、構造の簡略化、小型化等を達成しつつ、カム筒の駆動に要する負荷も軽減することができ、又、駆動に要する時間を短縮できる。
また、少なくとも一つのレンズ保持部材が、光軸方向において少なくとも二つの他のレンズ保持部材の間に挟まれた位置に配置されているため、休止状態において、例えば各々のレンズ保持部材のフォロワピンが挿入領域に近づく場合でも、共通の挿入領域を利用して挿入されるフォロワピンは、少なくとも一つのレンズ保持部材を挟んで位置する(光軸方向において互いに離れた)少なくとも二つの他のレンズ保持部材のフォロワピンであるため、小型化を達成しつつ、相互の干渉を容易に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡胴を組み込んだレンズ駆動装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】レンズ鏡胴が沈胴位置にある状態を示す断面図である。
【図3】レンズ鏡胴が広角撮影位置にある状態を示す断面図である。
【図4】レンズ鏡胴が望遠撮影位置にある状態を示す断面図である。
【図5】レンズ鏡筒の一部をなすカム筒を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図6】カム筒の内周面に形成されたカム溝及びガイド孔を示す展開図である。
【図7】レンズ鏡筒の一部をなすガイド筒を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図8】ガイド筒に形成されたカム溝及びガイド孔を示す外周面の展開図である。
【図9】レンズ鏡胴の一部をなす第1レンズ群を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図10】レンズ鏡胴の一部をなす第2レンズ群を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図11】レンズ鏡胴の一部をなす第3レンズ群を示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
10 ベース
20 固定筒
30 カム筒
30b 内周面
31 作用領域(第1カム溝)
32 作用領域(第2カム溝)
33 共通の挿入領域(第1カム溝及び第2カム溝)
34 ガイド孔
40 ガイド筒
41 カム溝
41a 作用領域
41b 挿入領域
42 ガイド孔
50 第1レンズ群
51 第1レンズ保持部材
52 フォロワピン
60 第2レンズ群
61 第2レンズ保持部材
62 フォロワピン
70 第3レンズ群
71 第3レンズ保持部材
72 フォロワピン
80 第4レンズ群
81 第4レンズ保持部材
90,100 駆動機構
L 光軸方向
G1,G2,G3 レンズ

Claims (2)

  1. 内周面に異なる種類の複数のカム溝を有し回動自在に支持されるカム筒と、前記カム筒の内側に同軸に配置されると共に回動不能に固定されたガイド筒と、前記ガイド筒の内側において光軸方向に往復動自在に配置されそれぞれフォロワピンを有する少なくとも三つのレンズ保持部材とを備え、前記カム筒の回動により前記少なくとも三つのレンズ保持部材が光軸方向に相対的に移動するレンズ鏡胴であって、
    前記ガイド筒は、前記少なくとも三つのレンズ保持部材のうち少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンに対し光軸方向にカム作用を及ぼすカム溝と、前記少なくとも三つのレンズ保持部材のうち少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを光軸方向に案内する長尺なガイド孔と、を有し、
    前記カム筒は、前記少なくとも一つのレンズ保持部材のフォロワピンを光軸方向に案内する長尺なガイド孔と、前記少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンに対し光軸方向にカム作用を及ぼす前記複数のカム溝と、を有し、
    前記カム筒の複数のカム溝は、光軸方向において前記少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンに対しカム作用を生じるべく別々に形成された複数の異なる作用領域と、前記少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを挿入するために形成されカム作用を生じない共通の挿入領域と、を有し、
    前記少なくとも一つのレンズ保持部材は、光軸方向において前記少なくとも二つの他のレンズ保持部材の間に挟まれた位置に配置されている、
    ことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記ガイド筒のガイド孔は、前記少なくとも二つの他のレンズ保持部材のそれぞれのフォロワピンを光軸方向に案内する共通のガイド孔として形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
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