JP4645388B2 - 遠心機 - Google Patents

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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B7/00Elements of centrifuges
    • B04B7/02Casings; Lids

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Description

本発明は、遠心機に関し、特にドアが閉状態から全開状態までの間で一旦停止可能な遠心機に関する。
遠心力を利用して試料の分離を行う遠心機は、ドアの開き角度は決まっており、大きく開くように設計するか、小さく開くように設計するかを選択しなければならなかった。ドアの開き角度を大きくした場合、ドアを閉めるときに手が届き難く、操作性が悪かった。一方、ドアの開き角度を小さくした場合、ロータ交換時や清掃など保守時に不便であった。
上記の問題を解決するために、従来の遠心機として、ドアが開閉するときに一定の抗力トルクモーメントを発生するヒンジ部と、ドアを開く方向に付勢するガススプリングとを有し、ヒンジ部の抗力トルクモーメントと、ガススプリングの付勢力とのバランスにより、ドアを所望の位置で停止させているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−34724号公報
しかし、特許文献1の遠心機では、ヒンジ部の抗力トルクモーメントと、ガススプリングの付勢力とのバランスは、ガススプリングの経年変化や寿命と共に変化することや、必ずしも同じ位置で停止するわけではないので、操作性が悪かった。
そこで、本発明は、ドアの開閉の操作性を向上させた遠心機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、該ボウル内に配置されたロータと、該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋とを備えた遠心機において、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材と、該蓋の支持部と該第1スプリング部材の一端との距離は、該蓋の支持部と該第2スプリング部材の一端との距離とは異なる遠心機を提供している。
ここで、該第2スプリング部材の他端を着座位置と非着座位置との間で移動可能に規制する規制部を備え、該蓋は、閉状態、半開状態及び全開状態を含む所定の角度範囲内で回動可能であり、該蓋が該閉状態から該半開状態までの状態にあるときには、該第2スプリング部材の他端は該着座位置に位置し、該蓋が該半開状態から該全開状態までの状態にあるときには、該第2スプリング部材の他端は、該非着座位置に位置することが好ましい。
更に、該第1スプリング部材及び該第2スプリング部材は、略同一のサイズであり、略同一の荷重−ストローク特性を有することが好ましい。
また、該規制部は、凹部状をなすことが好ましい。
また、本発明は、外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、該ボウル内に配置されたロータと、該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋とを備えた遠心機において、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材とを備える遠心機を提供している。
また、本発明は、外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、該ボウル内に配置されたロータと、該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋と、該フレームに設けられた規制部と、を備えた遠心機において、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材と、該蓋の支持部と該第1スプリング部材の一端との距離は、該蓋の支持部と該第2スプリング部材の一端との距離と異なるように配置され、該第2スプリング部材の他端は、該規制部によって、所定領域内で移動可能なように移動規制され、該蓋が閉じようとする蓋閉モーメントと、該第1スプリング部材が蓋を開こうとする第1蓋開モーメントと、該第2スプリング部材が蓋を開こうとする第2蓋開モーメントと、第1蓋開モーメントと第2蓋開モーメントとの合計蓋開モーメントとを所望の関係にする遠心機を提供している。
請求項1に記載の遠心機によれば、蓋が閉じようとする蓋閉モーメントと、第1スプリング部材が蓋を開こうとする第1蓋開モーメントと、第2スプリング部材が蓋を開こうとする第2蓋開モーメントと、第1蓋開モーメントと第2蓋開モーメントとの合計蓋開モーメントとを所望の関係にすることができ、蓋の閉状態から全開状態までの間で一旦停止させることができる。
請求項2に記載の遠心機によれば、蓋は、閉状態、半開状態及び全開状態を含む所定の角度範囲内で回動可能であり、蓋が閉状態から半開状態までの状態にあるときには、第2スプリング部材の他端は着座位置に位置し、蓋が半開状態から全開状態までの状態にあるときには、第2スプリング部材の他端は、非着座位置に位置する。かかる構成によれば、蓋を半開状態にて確実に一旦停止させることができる。よって、分離する試料の出し入れをするため等、蓋を全開する必要がない場合は、蓋を半開状態にしておき、閉めるときに蓋に手を届きやすくすることができ、蓋の操作性を向上させることができる。また、ロータの交換時や清掃などの保守時には、全開状態にすることができる。更に、蓋を半開状態もしくは全開状態に選択することができるので、蓋の操作性を向上させることができる。
請求項3に記載の遠心機によれば、第1スプリング部材及び第2スプリング部材は、略同一のサイズであり、略同一の荷重−ストローク特性を有する。すなわち、共通仕様のスプリング部材が使用できるので、部品の種類を減少させることができ、コストを低減することができる。
請求項4に記載の遠心機によれば、規制部は、凹部状をなすので、蓋が閉状態から半開状態までの状態にあるときに第2スプリング部材の他端を確実に着座位置に維持することができる。
本発明の実施の形態による遠心機について図1乃至図8に基づき説明する。以下の説明において、図1乃至図7(b)に図示される方向を前後方向とする。
図1及び図2に示されるように、遠心機1は、フレーム2とドア3とを備えている。フレーム2は、遠心機1の外枠を構成し、上端開口を有する箱型形状をなす。フレーム2は、上フレーム2Aと底部をなすベース2Bとを有する。図2に示されるように、ベース2Bには、後述のベルト17Aを点検又は交換するための3つの開口部2cが形成されているが、通常はベースカバー2Dによりカバーされている。上フレーム2Aの前面には、操作ボタンや表示部等を備えた操作パネル2Eが設けられている。また、図6(a)に示すように、上フレーム2Aの前面上部の左右両端には、後述の突起部3Aを挿入するための突起挿入孔2fが形成されている。更に、上フレーム2A内の突起挿入孔2fの下方には、それぞれ図示せぬプランジャーを有する図示せぬ電磁ソレノイドが設けられている。
ドア3は、上フレーム2Aの上端かつ後側において、ヒンジ部4により回動軸A(図6(a))の回りに回動可能に設けられ、フレーム2の上端開口を開閉する。ドア3の内部は、後述のロータ18の回転中の安全のため鉄板で構成されている。図6(a)に示すように、ドア3の前端の突起挿入孔2fに対向する部分には、それぞれ突起部3Aが設けられる。突起部3Aには、上述のプランジャーを貫通するためのプランジャー貫通孔3bが形成されている。ドア3が図2の状態(閉状態)にあるとき、図示せぬプランジャーは、プランジャー貫通孔3bに貫通して、ドア3をフレーム2に対してロックしている。操作パネル2Eに設けられたドア開スイッチを押すと、図示せぬ電磁ソレノイドにより図示せぬプランジャーは、プランジャー貫通孔3bから抜け、ロックが解除される。
図2に示すようにベース2Bの前方から見て右側の後部には、第1ブラケット5が設けられている。図3に示すように、第1ブラケット5は、ベース2Bに固定された基部5Aと、略直方体状をなすスプリング固定部5Bとにより構成されている。スプリング固定部5Bの上端部には、凹部が形成され、凹部を構成する壁部には、図示せぬ貫通穴が形成されている。図示せぬ貫通穴には、プラグ6が貫通されて、プラグ6は溶接にて固定される。プラグ6は、フランジ部6Aとシャフト部6Bとを有している。シャフト部6Bは、フランジ部6A側に近づくにつれて外径が細くなるテーパー状をなしている。
また、上フレーム2Aの前方から見て左側の側壁の後端寄りには、図4及び図5(b)に示す第2ブラケット7が設けられている。第2ブラケット7は、三個のブラケット固定部7Aと、凹部画成部7Bとから構成される。三個のブラケット固定部7Aが図示せぬボルトにより上フレーム2Aの側壁に固定されることにより、第2ブラケット7は、上フレーム2Aに固定される。凹部画成部7Bは、上フレーム2Aの側壁と共に略立方体状の凹部を画成し、規制部として機能する。
図5(b)に示すようにフレーム2内には、スプリング部材となる第1ガススプリング8及び第2ガススプリング9が設けられている。本実施の形態では、第1ガススプリング8及び第2ガススプリング9として、共通仕様のスプリングを使用している。つまり、第1ガススプリング8及び第2ガススプリング9は、略同一のサイズであり、略同一の荷重−ストローク特性を有している。第1ガススプリング8は、フレーム2内の前方から見て右側後方に配置されている。第1ガススプリング8の上端は、ドア3に回動可能に支持され、ピン19により抜け止めされている。これにより、第1ガススプリング8の下端部の横方向の動きがある程度規制されるので、プラグ6のシャフト部6bの長さを、第1ガススプリング8の下端部の横方向(プラグ6の中心軸B方向)の動き量より長くすることで、抜け止め用のピンが不用になる。これにより組立性が向上する。
図3に示すように第1ガススプリング8の下端は、第1ブラケット5の凹部内に配置されている。尚、図3において、説明の都合上、凹部内の第1ガススプリング8の下端を透けて見えるように図示している。第1ガススプリング8の下端には、プラグ挿入穴8aが形成され、プラグ6が挿入されている。よって、第1ガススプリング8の下端は、第1ブラケット5に回動可能に支持される。また、ドア3が閉状態にある時、第1ガススプリング8は、ドア3を開く方向に付勢している。また、上述のようにプラグ6のシャフト部6Bはフランジ部6A側に近づくにつれて外形が細くなるテーパー状をなしている。これにより、第1ガススプリング8に荷重が加わるとプラグ挿入穴8aはシャフト部6Bのテーパーに沿ってフランジ部6A側にスライドするようになり、第1ガススプリング8の下端はプラグ6から抜け難くなる。
第2ガススプリング9は、フレーム2内の前方から見て左側後方に配置されている。図5(b)に示すように、第2ガススプリング9の上端は、第1ガススプリング8の上端がドア3に支持された位置よりも前方の位置においてドア3に回動可能に支持されている。第2ガススプリング9の下端は、図4に示すように第2ブラケット7内に配置されている。尚、図4において、説明の都合上、第2ブラケット7内の第2ガススプリング9の下端を透けて見えるように図示している。また、ドア3が閉状態にある時、第2ガススプリング9は、ドア3を開く方向に付勢している。
また、フレーム2内には、ドア3と共にロータ室10を画成するボウル11が配置されている。ボウル11は、有底円筒形状をなし、その底部には、シャフトユニット挿通穴11aが形成されている。ボウル11は、二個のボウル支持部材12(図2)を介してベース2Bに固定支持されている。ベース2B上には、三個のダンパ13が三角形をなすように配置されている。ボウル11の下側であって、三個のダンパ13上には、下面が開口する略箱状をなすモータベース14が固定されている。モータベース14のボウル11に対向する部分には、シャフト貫通穴14a(図1)が形成されている。また、モータベース14のボウル11に対向しない部分には、出力軸貫通穴14bが形成されている。
モータベース14上のボウル11に対向しない部分には、モータ15が固定されている。モータ15は、その駆動力を出力するための出力軸15Aを有している。出力軸15Aは、出力軸貫通穴14bを貫通してベース2Bに向かって延びている。
モータベース14上のボウル11に対向する部分には、シャフトユニット16が配置されている。シャフトユニット16は、シャフトユニット挿通穴11aに挿通され、シャフトユニット16の上部は、ロータ室12内に位置している。シャフトユニット16は、二つのベアリング16Aと、ベアリング16Aに回転可能に支承され鉛直方向に延びるシャフト16Bとを有している。シャフト16Bの一端側は、ロータ室10内に位置し、他端側は、シャフト貫通穴14aを貫通し、モータベース14の下側に位置している。
モータベース14の下側には、駆動力伝達機構17が配置されている。駆動力伝達機構17は、ベルト17A、第1プーリ17B及び第2プーリ17Cを備えている。第1プーリ17Bは、出力軸15Aの下端に同軸固定され、第2プーリ17Cは、シャフト16Bの下端に同軸固定されている。ベルト17Aは、第1プーリ17B及び第2プーリ17Cに装着され、駆動力伝達機構17により、モータ15の駆動力は、シャフト16Bに伝達される。シャフト16Bの上端には、試料から被分離試料を分離するためのロータ18が接続され、シャフト16Bと共に回転可能である。
次に、遠心機1の動作について説明する。図示せぬスタートスイッチを押すことによって、モータ15の駆動が開始される。モータ15の駆動により出力軸15Aが回転し、この回転はベルト17Aを介してシャフト16Bに伝達される。シャフト16Bの回転と共にロータ18も回転し、ロータ18内の試料から被分離試料が分離する。このとき、ロータ18の回転によりシャフトユニット17、モータベース14及びモータ15は振動するが、ダンパ13により振動は低減される。
次に、ドア3の開閉機構について説明する。ドア3は、図5(a)に示す閉状態、図6(a)に示す半開状態、図7(a)に示す全開状態を含む所定の角度範囲内(本実施の形態では0°〜約80°)を回動可能に構成されている。ドア3を開くための力は、ドア3の重心位置とドア3の回動の支点であるヒンジ部4との距離と、ドア3の重量とで決まるモーメントで表すことができる。ドア3が閉状態にあるときはドア3の重心位置とヒンジ部4との距離が遠く、ドア3が閉じようとするモーメント(以下、ドア閉モーメントとする。)は大きく、ドア3が開くにつれてドア3の重心位置とヒンジ部4との前後方向における距離は近くなるので、ドア閉モーメントは小さくなる。ドア閉モーメントよりも大きなドア3を開くためのモーメントを第1、第2ガススプリング8、9によりドア3に加えれば、ドア3を開くことができる。
本実施の形態におけるドア閉モーメントと、第1ガススプリング8によるドア3を開くためのモーメント(以下、第1ドア開モーメントとする。)と、第2ガススプリング9によるドア3を開くためのモーメント(以下、第2ドア開モーメントとする。)と、第1ドア開モーメントと第2ドア開モーメントの合計のモーメント(以下、合計ドア開モーメントとする。)との関係を図8に示している。横軸にドア開角度、縦軸に開閉モーメントを示している。ドア開角度が0°のとき、第2ドア開モーメントが、第1ドア開モーメントよりも大きいが、これは第2ガススプリング9の上端のドア3に支持された位置が、第1ガススプリングの上端のドア3に支持された位置よりも、ヒンジ部4から遠いためである。
ドア開角度が0°(ドア3が閉状態)のとき、合計ドア開モーメントは、ドア閉モーメントよりも大きいが、図示せぬプランジャーがプランジャー貫通孔3bに貫通しているためドア3は開かない。また、図5(b)に示すように、ドア3が閉状態のとき第2ガススプリング9の下端は、第2ブラケット7の底壁及び側壁に接した状態(着座位置)である。図示せぬドア開スイッチを押すことにより、図示せぬプランジャーがプランジャー貫通孔3bから抜けるので、ドア3のロックは解除される。これにより、合計ドア開モーメントが、ドア閉モーメントよりも大きいので、ドア3は開く。
ドア開角度が大きくなるにつれて、ドア3の重心位置とヒンジ部4との前後方向における距離は近くなるので、ドア閉モーメントは減少する。これと共に、ヒンジ部4と第1、第2ガススプリング8、9との距離の減少と、第1、第2ガススプリング8、9の伸びによるそれらのスプリング力の減少とにより、第1、第2ドア開モーメントも減少する。そして、ドア開角度が約55°のときに、第2ガススプリング9は、伸びきった状態となり(図6(b))、第2ドア開モーメントは0となる。このとき、合計ドア開モーメントと、ドア閉モーメントとはほぼ等しくなるので、ドア開角度が約55°のときに、ドア3は一旦停止(半開状態(図6(a)))する。
ドア3の半開状態から、操作者の力と第1ドア開モーメントとにより、ドア3は、ドア開角度が約80°(全開状態(図7(a)))まで開く。ドア3の全開状態において、第1ガススプリング8は伸びきった状態となる。また、ドア3の半開状態から全開状態までは、第2ガススプリング9は伸びきった状態であり、その下端は自由端であるため、図7(b)に示すようにドア3と一緒に持ち上がった状態(非着座位置)となる。このように、第2ガススプリング9の下端は、第2ブラケット7内において、着座位置と非着座位置との間を移動可能に配置されている。
上述のような構成にすることにより、ドア閉モーメント、第1ドア開モーメント、第2ドア開モーメント及び合計蓋開モーメントを図8に示すような所望の関係にすることができ、ドア3を半開状態にて確実に一旦停止させることができる。よって、分離する試料の出し入れをするため等、ドア3を全開する必要がない場合は、ドア3を半開状態にしておき、閉めるときにドア3に手を届きやすくすることができ、ドア3の操作性を向上させることができる。また、ロータ18の交換時や清掃などの保守時には、全開状態にすることができる。更に、ドア3を半開状態もしくは全開状態に選択することができるので、ドア3の操作性を向上させることができる。
また、第2ブラケット7と上フレーム2Aの側壁とにより、略立方体状の凹部を画成し、凹部に第2ガススプリング9の下端が配置される。よって、ドア3が閉状態から半開状態までの状態にあるときに第2ガススプリング9の下端を確実に着座位置に維持することができる。また、第1ガススプリング8及び第2ガススプリング9は、略同一のサイズであり、略同一の荷重−ストローク特性を有するので、部品の種類を減少させることができ、コストを低減することができる。
尚、本発明の遠心機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態ではドア3の開閉にガススプリングを用いたが、他のスプリングとダンパとを用い、上記と同様のドア開閉機構を実現しても良い。また、本実施の形態では、第1ドア開モーメント及び第2ドア開モーメントのみにより、操作者の力なしで半開状態までドア3を開けたが、ガススプリングの強さを選択することにより、ドア3のロックを解除したときにドア3が少しだけ開き、操作者の力、第1ドア開モーメント及び第2ドア開モーメントにより半開状態まで開くようにしても良い。
本発明の実施の形態における遠心機の全体構造を示す概略図。 本発明の実施の形態による遠心機の分解斜視図。 本発明の実施の形態による第1ブラケットの斜視図。 本発明の実施の形態による第2ブラケットの斜視図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの閉状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの閉状態における第1ガススプリング及び第2ガススプリングの状態を示す図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの半開状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの半開状態における第1ガススプリング及び第2ガススプリングの状態を示す図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの全開状態を示す斜視図。 本発明の実施の形態による遠心機のドアの全開状態における第1ガススプリング及び第2ガススプリングの状態を示す図。 本発明の実施の形態によるドア閉モーメントと、第1ドア開モーメントと、第2ドア開モーメントと、合計ドア開モーメントとの関係を示す図。
符号の説明
1 遠心機、 2 フレーム、 3 ドア、 4 ヒンジ部、 7、第2ブラケット
8 第1ガススプリング、 9 第2ガススプリング 10 ロータ室、 11 ボウル
15 モータ、 16B シャフト

Claims (6)

  1. 外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、
    該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、
    該ボウル内に配置されたロータと、
    該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、
    該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋とを備えた遠心機において、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材と、
    該蓋の支持部と該第1スプリング部材の一端との距離は、該蓋の支持部と該第2スプリング部材の一端との距離とは異なることを特徴とする遠心機
  2. 該第2スプリング部材の他端を着座位置と非着座位置との間で移動可能に規制する規制部を備え、
    該蓋は、閉状態、半開状態及び全開状態を含む所定の角度範囲内で回動可能であり、
    該蓋が該閉状態から該半開状態までの状態にあるときには、該第2スプリング部材の他端は該着座位置に位置し、該蓋が該半開状態から該全開状態までの状態にあるときには、該第2スプリング部材の他端は、該非着座位置に位置することを特徴とする請求項1記載の遠心機。
  3. 該第1スプリング部材及び該第2スプリング部材は、略同一のサイズであり、略同一の荷重−ストローク特性を有することを特徴とする請求項1に記載の遠心機
  4. 該規制部は、凹部状をなすことを特徴とする請求項2に記載の遠心機。
  5. 外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、
    該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、
    該ボウル内に配置されたロータと、
    該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、
    該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋とを備えた遠心機において、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材とを備えることを特徴とする遠心機。
  6. 外枠及び底部を構成し、上部に開口を有するフレームと、
    該フレーム内に配置され、ロータ室を画成するボウルと、
    該ボウル内に配置されたロータと、
    該フレーム内に配置され該ロータに伝達する駆動力を発生するモータと、
    該フレーム上端の支持部を支点として回動し、該開口部を開閉する蓋と、
    該フレームに設けられた規制部と、を備えた遠心機において、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームに回動可能に支持された第1スプリング部材と、
    一端が該蓋に回動可能に支持され、他端が該フレームの所定領域内で移動可能に支持された第2スプリング部材と、
    該蓋の支持部と該第1スプリング部材の一端との距離は、該蓋の支持部と該第2スプリング部材の一端との距離と異なるように配置され、
    該第2スプリング部材の他端は、該規制部によって、所定領域内で移動可能なように移動規制され、該蓋が閉じようとする蓋閉モーメントと、該第1スプリング部材が蓋を開こうとする第1蓋開モーメントと、該第2スプリング部材が蓋を開こうとする第2蓋開モーメントと、第1蓋開モーメントと第2蓋開モーメントとの合計蓋開モーメントとを所望の関係にすることを特徴とする遠心機。
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